JP2017527101A - 磁性コンタクトを有するスピントランスファートルクメモリ(sttm)デバイス - Google Patents

磁性コンタクトを有するスピントランスファートルクメモリ(sttm)デバイス Download PDF

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Abstract

磁性コンタクトを有する、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスのような磁気トンネル接合(MTJ)を備える集積回路構造を形成するための技術を開示する。本技術は、追加的な磁性層(例えば、磁性コンタクト層のものと同様または同一の層)を、この追加的な磁性層が反強磁性結合(または実質的に反平行に結合)されるように組み込むことを含む。追加的な磁性層は、磁性コンタクト層の磁場をバランスさせる一助となり得、そうしない場合に磁性コンタクト層により引き起こされるであろう寄生フリンジ磁場を抑制する。追加的な磁性層は、例えば追加的な磁性層と磁性コンタクト層との間に非磁性スペーサ層を含めることにより、磁性コンタクト層に反強磁性結合されてよく、それにより合成反強磁性体(SAF)を生じさせる。本技術は、例えば、MTJスタックの層と実質的に一直線上(in−line)または実質的に平面内(in−plane)の磁気方向を有する磁性コンタクトに有益であり得る。

Description

スピントランスファートルクランダムアクセスメモリ(STT−RAM)デバイスのようなスピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスは、スピンに基づくメモリの技術を用いるものであり、少なくとも1ビットの情報を格納し得る磁気トンネル接合(MTJ)を備える。通常、MTJは固定磁性層および自由磁性層を有し、自由層における磁化の方向が、MTJが高抵抗状態にあるか低抵抗状態にあるか(例えば、1を格納しているか0を格納しているか)を決定する。このように、STTMは不揮発性タイプのメモリである。(例えば、書き込みサイクル中に)MTJの自由層の磁気方向をスイッチングさせるのに必要な電流は、臨界電流と称される。
磁性コンタクト/ビアおよび非磁性コンタクト/ビアを備える、例示的なスピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスを図示する。 図1Aの磁性コンタクト/ビアにより引き起こされるフリンジ磁場を図示する。 本開示の1または複数の実施形態に係る、少なくとも1つの磁性コンタクトを有するSTTMデバイスを形成する方法を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 一実施形態に係る、図2の方法を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。 図3IのSTTMデバイスを図示するものであり、一実施形態に係る、複数の磁性層の磁化のモーメントおよび複数の磁性層のフリンジ磁場を示す。 一実施形態に係る、1つの磁性コンタクトおよび1つの非磁性コンタクトを備える例示的なSTTMデバイスを図示する。 一実施形態に係る、平面内(in−plane)の磁気モーメントを有する複数の磁性コンタクトを備える、例示的なSTTMデバイスを図示する。 様々な例示的実施形態に係る、本明細書に開示の技術および/または構造を用いて形成された集積回路構造またはデバイス(例えば、STTMデバイス)とともに実装されるコンピューティングシステムを図示する。
磁性コンタクトを有する、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスのような磁気トンネル接合(MTJ)を備える集積回路構造を形成するための技術を開示する。本技術は、追加的な磁性層(例えば、磁性コンタクト層のものと同様または同一の層)を、この追加的な磁性層が反強磁性結合(または実質的に反平行に結合)されるように組み込むことを含む。追加的な磁性層は、磁性コンタクト層の磁場をバランスさせる一助となり得、そうしない場合に磁性コンタクト層により引き起こされるであろう寄生フリンジ磁場を抑制する。追加的な磁性層は、例えば追加的な磁性層と磁性コンタクト層との間に非磁性スペーサ層を含めることにより、磁性コンタクト層に反強磁性結合されてよく、それにより合成反強磁性体(SAF)を生じさせる。本技術は、例えば、MTJスタックの層と実質的に一直線上(in−line)または実質的に平面内(in−plane)の磁気方向を有する磁性コンタクトに有益であり得る。多数の構成例および変形例が、本開示に照らして明らかとなる。
[概要]
例えばスピントランスファートルクメモリ(STTM)における、磁気トンネル接合(MTJ)に対する磁性コンタクトの使用には、重大な問題がある。図1Aは、磁性コンタクト/ビアおよび非磁性コンタクト/ビアを備える、例示的なSTTMデバイスを図示する。図示の通り、STTMデバイスは、固定磁性層112および自由磁性層116、ならびにそれらの間に配置されたトンネルバリア層114で構成されるMTJスタック110を備える。MTJスタック110は、磁性ビア102および非磁性ビア104に電気的に接続され、それにより、ビア102および104はMTJスタック110に対するコンタクトとなる。また図示の通り、この構造は層間誘電体(ILD)100、101により囲繞される。図1Bは、図1Aの磁性コンタクト/ビアにより引き起こされるフリンジ磁場を図示する。磁性ビア102の磁気モーメントおよび関連するフリンジ磁場/浮遊磁場140が、矢印で示されている。図示の通り、フリンジ磁場140はMTJスタック110に入り、このことが望ましくない問題を引き起こすことがある。そのような問題としては、例えば、MTJスタック110の自由層116の磁気方向への干渉が挙げられてよく、これは自由層116の磁気方向を、a)(例えば、磁性ビア102の方向と逆の場合)弱め、スイッチングしやすくする、または、b)(例えば、磁性ビア102の方向と平行な場合)強め、スイッチングしにくくする。さらに、いくつかの例において、磁性ビア102のフリンジ磁場140によって自由層116のスイッチングが極めて容易になり得、それによりSTTMデバイスの読み出し動作のみでも自由層116の望ましくないスイッチングが起こるおそれがある。その他の例示的な問題としては、フリンジ磁場140が、デバイスをスイッチングさせるのに必要な臨界電流を変化させ得、また高抵抗状態と低抵抗状態と(例えば、1を格納しているか0を格納しているか)の抵抗比も変化させ得ることが挙げられてよい。その他の例示的な問題としては、フリンジ磁場140が、隣接するSTTMデバイス内の他のMTJスタックのような隣接するコンポーネントと干渉し得ることが挙げられてよい。
従って、本開示の1または複数の実施形態により、磁性コンタクトを有するSTTMデバイスを形成するための技術を開示する。本開示に照らして明らかとなる通り、いくつかの実施形態において、STTMデバイスに対して(またはMTJを備えるその他のデバイスに対して)磁性コンタクト/ビアを用いることに付随する上述の問題は、別の磁性層を組み込むことにより抑制することができる。別の磁性層は、この追加的な磁性層が反強磁性結合される、または実質的に反平行に結合される(例えば、それらの磁性層の磁気モーメントが実質的に反平行となる)ように挿入される。このように、追加的な磁性層からの磁場が磁性コンタクト層の磁場をバランスまたはほぼバランスさせ得、従って磁性コンタクト層の寄生フリンジ磁場を抑制する。いくつかの実施形態において、それら2つの磁性層はスペーサ層(例えばルテニウム(Ru)の層)により隔てられてよく、スペーサ層はそれら2つの磁性層の反強磁性結合を容易にする。いくつかの実施形態において、それらの磁性層(例えば強磁性層)およびそれらの間に配置されたスペーサ層は、合成反強磁性体(SAF)を生じさせる。
いくつかの実施形態においては、MTJに対する一方のコンタクトのみが磁性体であって(かつそれに反強磁性結合された追加的な磁性層を備えて)よいが、他の実施形態においては、MTJに対する両方のコンタクトが磁性体であって(それぞれの磁性コンタクトがそれに反強磁性結合された対応する追加的な磁性層を備えて)もよい。磁性コンタクトの磁場により引き起こされる寄生フリンジ磁場を低減するには、完全な反強磁性結合が好適であるとはいえ、対応する追加的な磁性層との反強磁性結合が完全なものである必要はない。換言すると、結合されているそれらの磁性層が、それらの磁性層の磁気モーメントが厳密に反平行となる(または厳密にバランスされる)ように結合される必要はない。いくつかの実施形態において、磁性コンタクト層を追加的な磁性層と、それらの磁性層の磁気モーメントが実質的に反平行(例えば、厳密に反平行なものから15度以内)となるように結合させることにより、利益が実現され得る。いくつかの実施形態において、STTMデバイスは、結合された2つの磁性層の磁気モーメントが実質的に一直線上(in−line)となる(例えば、実質的に互いに向き合うよう方向づけられる、または実質的に互いに逆向きになるよう方向づけられる)ように構成されてよい。いくつかの実施形態において、STTMデバイスは、結合された2つの磁性層の磁気モーメントが実質的に平面内(in−plane)となる(例えば、実質的に平行な2つの平面において互いに逆向きになるよう方向づけられる)ように構成されてよい。
(例えば、走査型/透過型電子顕微鏡法(SEM/TEM)および/または組成マッピングを用いた)分析によれば、1または複数の実施形態に従って構成される構造は、実質上、本明細書で様々に記載されるような、少なくとも1つの磁性コンタクトおよびそれに結合された追加的な磁性層を有するMTJを備える集積回路構造(例えばSTTMデバイス)を示すこととなる。例えば、いくつかの実施形態においては、磁性コンタクトが追加的な磁性層と反強磁性結合されてよい(例えば、SAFを生じさせる)が、いくつかの実施形態においては、磁性コンタクト層の磁気モーメントが追加的な磁性層の磁気モーメントに対して実質的に反平行となっても(または実質的にバランスされても)よい。いくつかの実施形態において、それらの磁性層を反強磁性結合させる(またはそれらを実質的に反平行に結合させる)ことは、それらがその一部となるデバイスのMTJに寄生フリンジ磁場が悪影響を及ぼすこと、および/または隣接するデバイスに寄生フリンジ磁場が悪影響を及ぼすことを抑制する一助となり得る。多数の構成例および変形例が、本開示に照らして明らかとなる。
[アーキテクチャおよび方法論]
図2は、本開示の1または複数の実施形態に係る、少なくとも1つの磁性コンタクトを有するスピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスを形成する方法200を図示する。本開示に照らして明らかとなる通り、それぞれの磁性コンタクトは対応する磁性ビア層を備え、それらの磁性層はスペーサ層により隔てられ、スペーサ層はそれらの磁性層を反強磁性結合させる、またはそれらを実質的に反平行に結合させる。図3A〜3Iは、様々な実施形態に係る、図2の方法200を実施した場合に形成される例示的構造を図示する。本明細書に開示の構造および技術は、主にSTTMデバイスに関して例示および記載されるが、本明細書で様々に記載されるものと同様の原理および技術が、他の集積回路構造に用いられてもよい。例えば、本明細書に記載の技術は、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)または熱アシストスイッチングMRAM(TAS−MRAM)のような、磁気トンネル接合(MTJ)を備える他の構造に用いられてもよい。換言すると、本明細書に記載の技術は、1または複数のSAFコンタクトを用いることによる利益を得る、任意の好適な構造またはデバイスに用いることができ、例えば、磁性コンタクトの使用に関連するフリンジ磁場からの影響を低減または排除する一助となる。
図2に図示の通り、一実施形態によると、方法200は、図3Aに示す基板のような下部磁性ビアを備える基板を提供する段階202を含む。図3Aは、SAFコンタクトを有するSTTMデバイスが形成され得る例示的な基板を示す。この例示的実施形態において、基板は、磁性ビア302の両側部に層間誘電体(ILD)300を有する第1の(または下部)磁性ビア302を備える。本開示に照らして明らかとなる通り、磁性ビア302は、例えばビット線に繋がる配線であってよく、またはその配線まで延在するものであってもよい。磁性ビア302は、任意の好適な技術を用いて、任意の好適な導電性の磁性材料(または複数の材料の組み合わせ)で形成されてよく、磁性ビア302の寸法(例えば厚み、深さ等)は、所与の対象用途またはエンドユースに合わせて所望の通りにカスタマイズ可能である。例えば、いくつかの場合において、磁性ビア302は、鉄(Fe)、コバルト(Co)、および/またはニッケル(Ni)のような1または複数の強磁性材料で構成されてよい。いくつかの場合において、磁性ビア302は、マンガン(Mn)、CoFeB、または任意の他の好適な磁性材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、磁性ビア302は、電気的にグラウンドされてもよく、または電圧源(例えば、トランジスタまたはダイオード)に電気的に接続されてもよい。いくつかのそのような実施形態において、本開示に照らして明らかとなる通り、磁性ビア302が電気的にグラウンドされるか電圧源に電気的に接続されるかは、その後堆積されるMTJスタックの向きによるものであってよい。また、磁性ビア302は、MTJスタックの向き(例えば、自由磁性層をスタックの最下部にしてスタックが形成されるか、自由磁性層をスタックの最上部にしてスタックが形成されるか)に応じて、ビット線またはワード線に電気的に接続されてよい。ILD300は、任意の好適な技術を用いて、任意の好適な誘電体または絶縁体材料(もしくはそのような複数の材料の組み合わせ)から形成されてよい。例えば、いくつかの場合において、誘電体300は、二酸化ケイ素(SiO)もしくは炭素ドープ酸化物(CDO)のような酸化物、窒化ケイ素、ペルフルオロシクロブタンもしくはポリテトラフルオロエチレンのような有機ポリマー、フルオロケイ酸塩ガラス(FSG)、および/またはシルセスキオキサン、シロキサン、もしくは有機ケイ酸塩ガラスのような有機ケイ酸塩を含んでよい。
また図3Aに図示の通り、この例示的な場合において、磁性ビア302は両側部に任意選択層303を備え、任意選択層303は磁性ビア302とILD300との間に位置する。任意選択層303(および本明細書に記載のその他の任意選択層)は、(本明細書で様々に記載される磁性ビアおよび/または磁性コンタクトの)磁性材料が周囲のILD材料中へと拡散しないようにする一助となるように存在し得るが、いくつかの実施形態においては、任意選択層がそれらの磁性層のいずれかのいずれの側部にも備えられなくてよい。任意選択層303は、窒化チタン(TiN)、タンタル(Ta)、または何らかの他の好適な材料のような非磁性クラッド層を含んでよい。いくつかの例において、任意選択層303は、例えば、対応する隣接する磁性層(例えば、この例示的な場合においては磁性ビア302)に磁気遮蔽を提供する一助となるバリア層であってよい。任意選択層303は、所与の対象用途またはエンドユースに応じて、1〜15nmの範囲の厚み(例えば、磁性ビア302とILD300との間の寸法)、またはいくらかの他の好適な厚みを有してよい。
一実施形態によると、方法200は、図3Bに示す例示的構造を形成するべく、図3Aに示す基板上にスペーサ層322および磁性コンタクト層332を堆積させる段階204に続く。スペーサ層322および磁性コンタクト層332の堆積204は、任意の好適なプロセスまたは技術を用いて実行されてよい。例えば、堆積204は、物理蒸着(PVD)プロセス(スパッタ堆積など)、化学蒸着(CVD)プロセス、原子層堆積(ALD)プロセス、および/または分子線エピタキシ(MBE)プロセスを用いて実行されてよい。本開示に照らして明らかとなる通り、磁性コンタクト層332は、最終的にはSTTMデバイスのMTJスタックに対する磁性コンタクトとなる。スペーサ層322(結合層とも称される)は、磁性ビア302と磁性コンタクト層332との間の中間層であり、それによってそれら2つの磁性層が実質的に反平行な結合を有する、および/または反強磁性結合となることが可能になる。従って、スペーサ層322の具体的な材料および/または寸法(例えば厚み、深さ等)は、磁性ビア302および/または磁性コンタクト層332によって、スペーサ層322の選択された材料/厚みがそれら2つの磁性層が反強磁性結合されることを可能とするように決定されてよい。例えば、スペーサ層322は、所与の対象用途またはエンドユースに応じて、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、レニウム(Re)、クロム(Cr)、ロジウム(Rh)、銅(Cu)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、イリジウム(Ir)、バナジウム(V)、およびそれらの合金、ならびに/または任意の他の好適な材料のうちの少なくとも1つを含んでよい。スペーサ層322はまた、所与の対象用途またはエンドユースに応じて、0.5〜1.5nmの範囲の厚み、または任意の他の好適な厚みを有してよい。一例示的実施形態において、スペーサ層322は、ルテニウム(Ru)を含み/備え、0.7〜1.0nmの間の厚み(例えば、この例示的な場合においては磁性ビア302と磁性コンタクト層332との間の寸法)を有する。
磁性コンタクト層332は、任意の好適な導電性の磁性材料(または複数の材料の組み合わせ)で構成されてよく、磁性コンタクト層332の寸法(例えば厚み、深さ等)は、所与の対象用途またはエンドユースに合わせて所望の通りにカスタマイズ可能である。例えば、いくつかの場合において、磁性コンタクト層332は、鉄(Fe)、コバルト(Co)、および/またはニッケル(Ni)のような1または複数の強磁性材料で構成されてよい。いくつかの場合において、磁性コンタクト層332は、CoFeB、もしくはホイスラー合金もしくはハーフホイスラー合金(MnGaもしくはCoYZ(Y=Mn、Cr、FeかつZ=Al、Si、Ga)など)、または任意の他の好適な(複数の)磁性材料を含んでよい。本明細書に記載の通り、いくつかの実施形態において、磁性コンタクト332は、磁性ビア302と反強磁性結合するように選択されてよい。いくつかのそのような実施形態において、磁性コンタクト層332は磁性ビア302と同一または同様のものであってよく、それにより磁性コンタクト層332、スペーサ層322、および磁性ビア302は、例えば図3Jにおける実施形態を参照してより詳細に本明細書で論じるように、合成反強磁性体(SAF)を生じさせる。
一実施形態によると、方法200は、図3Cに示す例示的構造を形成するべく、固定層312、トンネルバリア層314、および自由層316を含む磁気トンネル接合(MTJ)層を堆積させる段階206に続く。MTJ層312、314および316の堆積206は、本明細書に記載の例示的な技術(例えばPVD、CVD、ALD、MBE等)を用いて、または任意の他の好適な技術を用いて実行されてよい。本開示に照らして明らかとなる通り、MTJ層312、314および316は、MTJスタック310を形成するべくエッチングされることとなる。ここで、トンネルバリア層314は、固定層312と自由層316との間に配置される。本明細書では3つの層312、314および316のみを有するMTJスタック310について論じるが、MTJスタックは、スペーサ層もしくはバリア層、追加的な固定磁性層および/または追加的な自由磁性層等のような追加的な層を含んでよい。従って、本開示のMTJスタックは、固定磁性層、トンネルバリア層、および自由磁性層のみを有するものに限定されないが、例示の目的でそれらのような層を有するものとして提供されている。例えば、いくつかの場合において、固定磁性層および/または自由磁性層は、それぞれの層と同一の機能を実行する複数の層を含んでよい。この例示的実施形態においては、MTJスタックを固定層の上方に自由層を有するものとして示すが、本開示はそのように限定される必要はなく、他の実施形態においては、固定層の下方に自由層が形成されてもよい(例えば、一例示的実施形態においては固定層312の位置と自由層316の位置とが入れ替わってもよい)ことに留意されたい。
固定磁性層312(ピン磁性層とも称される)は、任意の好適な磁性材料(またはそのような複数の材料の組み合わせ)から形成されてよい。いくつかの実施形態において、固定磁性層312は、固定的な多数スピン(majority spin)を維持するための材料または複数の材料のスタックで構成される。例えば、いくつかの実施形態によると、固定磁性層312は、鉄(Fe)、タンタル(Ta)、ルテニウム(Ru)、コバルト(Co)、コバルト−パラジウム(CoPd)もしくはコバルト−白金(CoPt)のような1または複数の遷移金属の合金、コバルト−鉄−ホウ素(CoFeB)のような1または複数の遷移金属とメタロイドとの合金、および/またはそれらのうち任意の1または複数のものの合金から形成されてよい。いくつかの実施形態においては、固定磁性層312は単一のCoFeB層で構成されるが、他の実施形態においては、固定層312は例えばCoFeB/Ru/CoFeBのスタックで構成される。いくつかの実施形態において、固定磁性層312は、例えば20〜30nmの範囲の厚みのような任意の好適な厚みを有してよい。固定層312の他の好適な材料および厚みは、所与の用途によるものであり、本開示に照らして明らかとなる。
トンネルバリア層314は、任意の好適な電気絶縁材料(またはそのような複数の材料の組み合わせ)から形成されてよい。いくつかの実施形態において、トンネルバリア層314は、トンネリングバリア層またはトンネルバリア層の場合に通例である通り、少数スピン(minority spin)の電流が当該層を通過することを(少なくともある程度)妨げつつ、多数スピン(majority spin)の電流が当該層を通過することを可能とするのに好適な材料で構成される。例えば、いくつかの場合において、トンネルバリア層314は、酸化マグネシウム(MgO)、酸化アルミニウム(Al)のような酸化物、または任意の他の好適なトンネル材料から形成されてよい。いくつかの実施形態において、トンネルバリア層314は、例えば1nm以下の厚みのような任意の好適な厚みを有してよい。トンネルバリア層214の他の好適な材料および厚みは、所与の用途によるものであり、本開示に照らして明らかとなる。
自由磁性層316(メモリ層とも称される)は、例えば、固定磁性層312に関して本明細書で論じる例示的な磁性材料のうちのいずれかから形成されてよい。いくつかの実施形態において、自由磁性層316は、用途に応じて、多数スピン(majority spin)と少数スピン(minority spin)との間を遷移するのに好適な材料で構成される。さらに、自由磁性層316は、その磁化が変化することが許容されてよく、従って一般的な意味で自由なまたは動的な磁性層であると考えてよい。従って、いくつかの例において、自由層316は強磁性メモリ層と称されてよい。いくつかの例示的な場合において、自由磁性層316はCoFeBの単層として形成されてよい。いくつかの実施形態において、自由磁性層316は、例えば1〜2nmの範囲の厚みのような任意の好適な厚みを有してよい。自由磁性層316の他の好適な材料および厚みは、所与の用途によるものであり、本開示に照らして明らかとなる。
一実施形態によると、方法200は、図3Dに示す例示的構造を形成するべく、追加的な磁性コンタクト層334およびスペーサ層324を堆積させる段階208に続く。任意選択層334および324の堆積208は、本明細書に記載の例示的な技術(例えば、PVD、CVD、ALD、MBE等)を用いて、または任意の他の好適な技術を用いて実行されてよい。図4における実施形態を参照するなどしてより詳細に本明細書で記載されるように、MTJスタック310に対する両方のコンタクトがSAFコンタクトである必要はないので、堆積208は任意選択的なものである。しかし、この例示的実施形態においては、追加的なSAFコンタクト(この例示的な場合においては上部コンタクト)を後に形成するべく、磁性コンタクト層334およびスペーサ層324が堆積される。磁性コンタクト層334は、磁性コンタクト層332について本明細書で論じた材料のような任意の好適な磁性材料(もしくは複数の材料の組み合わせ)、または任意の他の好適な(複数の)材料を含んでよい。さらに、磁性コンタクト層334の寸法(例えば厚み、深さ等)は、所与の対象用途またはエンドユースに合わせて所望の通りにカスタマイズ可能であり、磁性コンタクト層332について本明細書で論じた厚みもしくは厚み範囲、または任意の他の好適な厚みを有してよい。
本開示に照らして明らかとなる通り、スペーサ層324は、磁性コンタクト層334と磁性ビア304との間の中間層であり、スペーサ層324により、それら2つの磁性層が反強磁性結合されることが可能となる。従って、スペーサ層324の具体的な材料および/または寸法(例えば厚み、深さ等)は、磁性コンタクト層334および/または磁性ビア304によって、スペーサ層324の選択された材料/厚みがそれら2つの磁性層が実質的に反平行な結合を有する、および/または反強磁性結合されることを可能とするように決定されてよい。スペーサ層324は、スペーサ層322について本明細書で論じた材料のような任意の好適な材料(もしくは複数の材料の組み合わせ)、または任意の他の好適な(複数の)材料を含んでよい。さらに、スペーサ層324の寸法(例えば厚み、深さ等)は、所与の対象用途またはエンドユースに合わせて所望の通りにカスタマイズ可能であり、スペーサ層322について本明細書で論じた厚みもしくは厚み範囲、または任意の他の好適な厚みを有してよい。例えば図3Jにおける実施形態を参照してより詳細に本明細書で論じるように、磁性コンタクト334、スペーサ層324、および磁性ビア304は、MTJスタック310に対するSAFコンタクトを生じさせるよう構成されてよい。
一実施形態によると、方法200は、図3Eに示す例示的構造を形成するべく、基板(例えば、図3Aで提供される基板)上に堆積された全ての層(例えば、層322、332、312、314、316、334および324)をエッチングする段階210に続く。エッチング210は、任意の好適なエッチング技術を用いて実行されてよく、任意の数の好適なパターニングプロセスを含んでよい。例えば、いくつかの実施形態において、エッチング210は、任意の好適なドライまたはウェットエッチングプロセスを含んでよい。いくつかの実施形態において、エッチング210は、インサイチュで/エアブレイク(air break)なしで実行されてもよく、またはエクスサイチュで実行されてもよい。いくつかのそのような実施形態において、MTJスタック210の層を保護する一助とする、例えば自由層216の酸化を防ぐ一助とするなどの目的で、インサイチュでのエッチングが実行されてよい。いくつかの実施形態において、エッチング210は、アルゴンおよび/またはクリプトンイオン衝撃を用いるなど、揮発性でないエッチング剤を用いて実行されてよい。
一実施形態によると、方法200は、図3Fに示す構造を形成するべく、層間誘電体(ILD)301を堆積させる段階212に続く。堆積212は、本明細書に記載の例示的な技術(例えばPVD、CVD、ALD、MBE等)を用いて、または任意の他の好適な技術を用いて実行されてよい。ILD301は、任意の好適な誘電体または絶縁体材料(もしくはそのような複数の材料の組み合わせ)から形成されてよい。例えば、いくつかの場合において、誘電体301は、二酸化ケイ素(SiO)もしくは炭素ドープ酸化物(CDO)のような酸化物、窒化ケイ素、ペルフルオロシクロブタンもしくはポリテトラフルオロエチレンのような有機ポリマー、フルオロケイ酸塩ガラス(FSG)、および/またはシルセスキオキサン、シロキサン、もしくは有機ケイ酸塩ガラスのような有機ケイ酸塩を含んでよい。
一実施形態によると、方法200は、図3Gに示すように、堆積されることになる上部ビアのための開口スペース350を形成する/生じさせるべく、ILD301をエッチングする段階214に続く。エッチング214は、任意の好適なエッチング技術を用いて実行されてよく、任意の数の好適なパターニングプロセスを含んでよい。
いくつかの実施形態によると、方法200は、上部ビア材料を堆積させる段階216に続く。堆積216は、本明細書に記載の例示的な技術(例えばPVD、CVD、ALD、MBE等)を用いて、または任意の他の好適な技術を用いて実行されてよい。例えば、図3Hに示す実施形態において、上部ビア材料は、図3Gに示す構造上に堆積216された任意選択層305および磁性ビア層304を備える。しかし、上部ビアは、例えば図4における実施形態を参照して本明細書で論じるように、非磁性材料であってもよい。図3Hに示す例示的実施形態において、任意選択層305は、堆積され、次いでILD301の開口スペース350の側部のみに任意選択層305を保持するようにエッチングされ、次に磁性ビア層304がその上に堆積された。しかし、層305は任意選択的なものであるため、当該層が存在する必要はない。前述の通り、任意選択層305は、磁性材料(この例示的な場合においては磁性ビア304の材料)が周囲のILD材料(この例示的な場合においてはILD301)中へと拡散しないようにする一助とするべく形成されてよい。任意選択層305はまた、例えば隣接する構造から磁性ビア304の磁場を遮蔽する一助とするための磁気遮蔽を提供する一助とするべく形成されてよい。
一実施形態によると、方法200は、図3Iに示す構造を形成するべく、図3Hの構造を任意選択的に平坦化および/または研磨する段階218に続く。この例示的実施形態においては、余分な磁性ビア304の材料(および全ての残っている任意選択層305の材料)をILD301の上から除去するべく、平坦化/研磨218が実行された。平坦化/研磨は、化学機械平坦化/研磨(CMP)または任意の他の好適なプロセスのような任意の好適な技術を用いて実行されてよい。
代替的実施形態において、方法200は、上部ビア材料(例えば磁性ビア層304)を、例えば図3Dに示す構造上に(例えばスペーサ層324の上に)堆積させる段階を含んでよい。そのような実施形態において、次に上部ビア層が、基板上にブランケット堆積された他の層と共にエッチングされ得、エッチングされたスタックがその上に上部ビア(例えば磁性ビア304)を備えるという以外は図3Eに示すものと同様の構造を形成し得る。さらに、そのような実施形態において、例えば、ILD材料がこの構造上全体に堆積され得、MTJスタックの最上部との電気的接続を確立するための上部ビアへのアクセスを得るべく、ILDの一部が開口され得る。多数の他の構成例および変形例が、本開示に照らして明らかとなる。
図3Jは、図3IのSTTMデバイスを図示するものであり、一実施形態に係る、複数の磁性層の磁化のモーメントおよび複数の磁性層のフリンジ磁場を示す。図3Jの例示的実施形態に図示の通り、磁性ビア302は磁気モーメントMおよびフリンジ磁場341を有し、磁性コンタクト332は磁気モーメントMおよびフリンジ磁場342を有し、磁性コンタクト334は磁気モーメントMおよびフリンジ磁場343を有し、磁性ビア304は磁気モーメントMおよびフリンジ磁場344を有する。例示を目的として、それぞれの磁性層の磁気モーメントは破線の矢印で示され、フリンジ磁場はフリンジ磁場の磁気方向を示す矢印を備える破線の楕円で示される。さらに、スペーサ層322は磁性ビア302を磁性コンタクト332と反強磁性結合させ、スペーサ層324は磁性ビア304を磁性コンタクト334と反強磁性結合させる。またこの例示的実施形態に図示の通り、MはMと反平行かつ一直線上(in−line)であり、MはMと反平行かつ一直線上(in−line)である。それらの磁気モーメントは、MTJスタック310とも一直線上(in−line)であることに留意されたい。またこの例示的実施形態においては、結合されたそれらの磁性層の一直線上(in−line)の磁気モーメント(この例示的な場合においてはM/MおよびM/M)は互いに向き合うよう方向づけられるが、別の例示的実施形態においては、結合されたそれらの磁性層の一直線上(in−line)の磁気モーメントは互いに逆向きになるような方向に配向されてよいことにも留意されたい。いくつかの例において、磁性コンタクトは、(図3Jに示すように)磁性コンタクトが磁性ビアに対して反平行な配向に整列されてよいという以外は、磁性ビアと同様または同一(例えば、材料が同様または同一)のものであってよい。いくつかの実施形態において、磁性ビア/磁性コンタクトの組み合わせの磁気モーメント(この例示的な場合においてはM/Mおよび/またはM/M)は、それらのそれぞれのフリンジ磁場の影響を低減する一助となるよう、実質的に反平行であってよい。従って、いくつかの実施形態において、磁性層の寄生フリンジ磁場を抑制または完全に低減する一助とするためには、それらの磁気モーメントが厳密に反平行であるまたは完全に反強磁性結合される必要はない(例えば、それらの磁気モーメントが少なくともほぼバランスされた反強磁性結合を有してもよい)。
図3Jに図示の通り、磁性ビア302、304の磁場はそれぞれ磁性コンタクト332、334によりバランスされているので、磁性ビア302、304のそれぞれのフリンジ磁場341、344はMTJスタック310に侵入しない。フリンジ磁場341、344は、MTJスタックに対するフリンジ磁場の位置の差異をみるべく、図1Bにおけるフリンジ磁場140と比較され得ることに留意されたい。また、磁性コンタクト332、334の磁場がそれぞれ磁性ビア302、304によりバランスされているので、この例示的実施形態においては、磁性コンタクト332、334のフリンジ磁場342、343がMTJスタック310に侵入しないことにも留意されたい。従って、追加的な磁性層を磁性ビア/コンタクト層と反強磁性結合(または実質的に反平行に結合)させることは、寄生フリンジ磁場を抑制する一助となる。いくつかの実施形態において、実質的に反平行とは、厳密に反平行なものから5、10、15、20、25もしくは30度以内、または本開示に照らして明らかとなるいくらかの他の好適な角度量以内であることを意味してよい。
この例示的実施形態において、図3Jにおける複数の磁性層は、302/322/332および304/324/334の層スタックがそれぞれMTJスタック310に対する合成反強磁性(SAF)コンタクトを形成するように構成される。換言すると、この例示的実施形態において、磁性ビア/スペーサ層/磁性コンタクトのそれぞれのスタックが、MTJスタック310に対するSAFコンタクトを形成する。いくつかの実施形態において、磁性ビア/スペーサ層/磁性コンタクトのスタックは、Co/Ru/Co、Co/Ru/CoFeB、CoFeB/Ru/CoFeB、CoFeB/Ru/Co、または本開示に照らして明らかとなる何らかの他の好適な組み合わせを含んでよい。それらの層の寸法(例えば厚み、深さ等)は、使用される材料および所与の対象用途またはエンドユースに基づいて調整されてよい。
図4は、一実施形態に係る、1つの磁性コンタクトおよび1つの非磁性コンタクトを備える例示的なSTTMデバイスを図示する。図4に示す構造は、上部コンタクトが図3JにおいてはSAFコンタクトであり、図4においては非磁性材料であるという以外は、図3Jに示す構造と同様のものである。図示の通り、図4は上部非磁性ビア/コンタクト404を含む。例えば、一実施形態によると、このような構造は図2の方法200を用いて形成されてよく、ここで任意選択的な堆積208は実行されず、上部ビア材料の堆積216は非磁性材料の堆積である。この構造は、両方のコンタクトが、本明細書で様々に記載されるような、反強磁性結合(または実質的に反平行に結合)された磁性材料である必要はないことを例示するべく提供される。そのような実施形態において、上部または下部ビア/コンタクトが非磁性材料であってよい(この例示的な場合においては上部ビア/コンタクト404として示す)。例えば、非磁性ビア404は、銅(Cu)、または何らかの他の非磁性材料を含んでよい。さらに、非磁性ビア/コンタクトは、MTJスタックの固定層もしくは自由層(例えば、MTJスタック310の固定層312もしくは自由層316)に、または本明細書で様々に記載されるような、任意の他の好適なMTJスタックの何らかの他の(複数の)層に電気的に接続されてよい。
図5は、一実施形態に係る、平面内(in−plane)の磁気モーメントを有する複数の磁性コンタクトを備える、例示的なSTTMデバイスを図示する。図5に示す構造は図3Jに示す構造と同様のものであり、従ってこの構造の複数のコンポーネントを説明するのに同様の符号が用いられている。それらのコンポーネントには、図3Jでは300番台、図5では500番台の符号が付されている(例えば、ILD300はILD500と同様のものであり、MTJスタック310はMTJスタック510と同様のものである、等)。従って、ここで提供される要素についての説明は、図5における要素にも適用可能である。図5における構造と図3Jにおける構造との間の差異は、図3Jにおける複数の磁性層の磁気モーメントM1〜4が一直線上(in−line)(例えば、互いに一直線上(in−line)かつMTJスタック310と一直線上(in−line))であることと比較して、図5における複数の磁性層の磁気モーメントM5〜8は平面内(in−plane)(例えば、互いに平面内(in−plane)かつMTJスタック510と平面内(in−plane))であることである。
図5の例示的実施形態に図示の通り、磁性ビア502は磁気モーメントMおよびフリンジ磁場545を有し、磁性コンタクト532は磁気モーメントMおよびフリンジ磁場546を有し、磁性コンタクト534は磁気モーメントMおよびフリンジ磁場547を有し、磁性ビア504は磁気モーメントMおよびフリンジ磁場548を有する。例示を目的として、それぞれの磁性層の磁気モーメントは破線の矢印で示され、フリンジ磁場はフリンジ磁場の磁気方向を示す矢印を備える破線の楕円で示される。さらに、スペーサ層522は磁性ビア502を磁性コンタクト532と反強磁性結合させ、スペーサ層524は磁性ビア504を磁性コンタクト534と反強磁性結合させる。またこの例示的実施形態に図示の通り、MはMと反平行かつ平面内(in−plane)であり、MはMと反平行かつ平面内(in−plane)である。本明細書に記載の通り、磁性ビア/磁性コンタクトの組み合わせの磁気モーメント(この例示的な場合においてはM/MおよびM/M)は、SAF結合をもたらすべく厳密に反平行となるが、磁性層の寄生フリンジ磁場を抑制または完全に低減する一助とするためには、それらが厳密に反平行であるまたは完全に反強磁性結合される必要はない(例えば、それらの磁気モーメントが少なくともほぼバランスされた反強磁性結合を有してもよい)。(例えば、図5に示すように)それらの磁性層の磁気モーメントが平面内(in−plane)である場合、それぞれの磁性層を別の磁性層と反強磁性結合(またはそれらを実質的に反平行に結合)させることは、フリンジ磁場が近傍のデバイスに悪影響を及ぼすことを抑制する一助となり得る。
図5と図3Jとの間の別の差異は、図5における磁性層(すなわち磁性ビア502、504および磁性コンタクト532、534)が全て、それぞれの磁性層の両側部に任意選択層(すなわち、それぞれ任意選択層503、505、533、535)を有することである。本明細書に記載の通り、任意選択層がそれらの磁性層のうちのいずれかまたはその全ての両側部に(もしくは複数の側部に)あってよいか、あるいは任意選択層がそれらの磁性層の両側部に(もしくは複数の側部に)なくてもよく、任意選択層は例えば、磁性材料がILD材料中へと拡散することを防ぐ一助とすること、および/または周囲の材料に対するバリアを提供すること(例えば、磁気遮蔽を提供すること)のような利益を実現し得る。
[例示的システム]
図6は、様々な例示的実施形態に係る、本明細書に開示の技術を用いて形成された集積回路構造またはデバイス(例えば、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイス)とともに実装されるコンピューティングシステム1000を図示する。図示の通り、コンピューティングシステム1000は、マザーボード1002を収容する。マザーボード1002は、プロセッサ1004および少なくとも1つの通信チップ1006を含むがこれらに限定されない複数のコンポーネントを備えてよく、そのそれぞれがマザーボード1002に物理的かつ電気的に結合されるか、さもなければマザーボード1002内に集積され得る。マザーボード1002は、例えば、メインボード、メインボードに搭載されたドーターボード、またはシステム1000の唯一のボード等の、任意のプリント回路基板であってよいことが理解されよう。
コンピューティングシステム1000は、その用途に応じて、マザーボード1002に物理的かつ電気的に結合されてもされなくてもよい1または複数の他のコンポーネントを備えてよい。これら他のコンポーネントとしては、揮発性メモリ(例えばDRAM)、不揮発性メモリ(例えばROM、STTM、STT−RAM等)、グラフィクスプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、暗号プロセッサ、チップセット、アンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、オーディオコーデック、ビデオコーデック、電力増幅器、全地球測位システム(GPS)デバイス、コンパス、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、カメラ、大容量記憶装置(ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等)が挙げられてよいが、これらに限定されない。コンピューティングシステム1000に備えられる複数のコンポーネントのいずれかは、一例示的実施形態に係る、開示された技術を用いて形成された1または複数の集積回路構造またはデバイスを備えてよい。例えば、いくつかの実施形態において、コンピューティングシステムの複数のコンポーネントのうちの1または複数は、本明細書で様々に記載されるような、1または複数のSAFコンタクトを含むSTTMを備えてよい。いくつかの実施形態において、1または複数のチップ内に複数の機能が集積されてよい(例えば、通信チップ1006が、プロセッサ1004の一部であり得るか、さもなければプロセッサ1004内に集積され得ることに留意されたい)。
通信チップ1006は、コンピューティングシステム1000へのおよびコンピューティングシステム1000からのデータ転送を行うための無線通信を可能とする。用語「無線」およびその派生語は、非固体媒体を介し変調電磁放射を用いてデータ通信をし得る回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネル等について説明するのに用いられてよい。この用語は、関連付けられた複数のデバイスが電線を全く含まないことを示唆するものではないが、いくつかの実施形態においては全く含まないこともある。通信チップ1006は、Wi−Fi(登録商標)(IEEE802.11ファミリ)、WiMAX(登録商標)(IEEE802.16ファミリ)、IEEE802.20、ロングタームエボリューション(LTE)、Ev−DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth(登録商標)、それらの派生物、ならびに3G、4G、5Gおよびそれ以降として指定される任意の他の無線プロトコルを含むがこれらに限定されない、複数の無線規格または無線プロトコルのいずれかを実装してよい。コンピューティングシステム1000は、複数の通信チップ1006を備えてよい。例えば、第1の通信チップ1006は、Wi−Fi(登録商標)およびBluetooth(登録商標)のような短距離無線通信専用であってよく、第2の通信チップ1006は、GPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX(登録商標)、LTE、Ev−DOのような長距離無線通信専用であってよい。
コンピューティングシステム1000のプロセッサ1004は、プロセッサ1004内にパッケージ化された集積回路ダイを備える。いくつかの実施形態において、プロセッサの集積回路ダイは、本明細書で様々に記載されるような、開示された技術を用いて形成された1または複数の集積回路構造またはデバイスとともに実装されるオンボード回路を備える。用語「プロセッサ」は、例えば、レジスタおよび/またはメモリからの電子データを処理して、その電子データをレジスタおよび/またはメモリに格納され得る他の電子データに変換する任意のデバイスまたはデバイスの一部を指してよい。
通信チップ1006はまた、通信チップ1006内にパッケージ化された集積回路ダイを備えてよい。いくつかのそのような例示的実施形態によると、通信チップの集積回路ダイは、本明細書で様々に記載されるような、開示された技術を用いて形成された1または複数の集積回路構造またはデバイスを備える。本開示に照らして理解される通り、マルチ規格の無線機能がプロセッサ1004内に直接集積されてよい(例えば、別個の通信チップを有するのではなく、任意のチップ1006の機能がプロセッサ1004内に集積される)ことに留意されたい。さらに、プロセッサ1004はそのような無線機能を有するチップセットであってよいことに留意されたい。つまり、任意の数のプロセッサ1004および/または通信チップ1006を用いることができる。同様に、任意の1つのチップまたはチップセットが、その内部に集積された複数の機能を有することができる。
様々な実装において、コンピューティングデバイス1000は、ラップトップ、ネットブック、ノートブック、スマートフォン、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ウルトラモバイルPC、携帯電話、デスクトップコンピュータ、サーバ、プリンタ、スキャナ、モニタ、セットトップボックス、エンタテインメントコントロールユニット、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤー、デジタルビデオレコーダ、または、データを処理する、あるいは本明細書で様々に記載されるような開示された技術を用いて形成された1または複数の集積回路構造またはデバイスを採用する、任意の他の電子デバイスであってよい。
[さらなる例示的実施形態]
以下の例はさらなる実施形態に関し、それらから多数の変形例および構成例が明らかとなるであろう。
例1は、固定磁性層、自由磁性層、および固定磁性層と自由磁性層との間に配置されたトンネリングバリア層を含む磁気トンネル接合(MTJ)と、少なくとも1つのコンタクトが磁性体である、MTJの両側にある複数のコンタクトと、少なくとも1つの磁性コンタクトに反強磁性結合された追加的な磁性層とを備える、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスである。
例2は、例1の主題を含み、少なくとも1つの磁性コンタクトおよび/または対応する追加的な磁性層は、少なくとも1つの強磁性材料を含む。
例3は、例1から2のいずれかの主題を含み、少なくとも1つの磁性コンタクトおよび/または対応する追加的な磁性層は、CoFeBを含む。
例4は、例1から3のいずれかの主題を含み、非磁性スペーサ層が、それぞれの磁性コンタクトと対応する追加的な磁性層との間に配置される。
例5は、例4の主題を含み、それぞれの非磁性スペーサ層は、0.7〜1.0nmの間の厚みを有する。
例6は、例4から5のいずれかの主題を含み、それぞれの非磁性スペーサ層は、ルテニウム(Ru)を含む。
例7は、例1から6のいずれかの主題を含み、それぞれの磁性コンタクトおよび対応する追加的な磁性層は、一直線上(in−line)の磁気モーメントを有する。
例8は、例1から6のいずれかの主題を含み、それぞれの磁性コンタクトおよび対応する追加的な磁性層は、平面内(in−plane)の磁気モーメントを有する。
例9は、少なくとも1つの磁性コンタクトおよび/または対応する追加的な磁性層の両側部にある非磁性クラッド層をさらに備える、例1から8のいずれかの主題を含み、非磁性クラッド層は、磁性材料が周囲の材料中へと拡散することを防ぐ一助となる。
例10は、例9の主題を含み、非磁性クラッド層は、窒化チタン(TiN)またはタンタル(Ta)を含む。
例11は、例9から10のいずれかの主題を含み、非磁性クラッド層は、2〜10nmの範囲の厚みを有する。
例12は、例1から11のいずれかの主題を含み、両方のコンタクトは、磁性体であり、対応する追加的な磁性層に反強磁性結合される。
例13は、例1から12のいずれかの主題を含み、それぞれの追加的な磁性層は、対応する磁性コンタクトからの複数のフリンジ磁場がMTJに侵入することを防ぐ一助となる。例14は、例1から13のいずれかの主題を含むコンピューティングシステムである。
例15は、固定磁性層、自由磁性層、および固定磁性層と自由磁性層との間に配置されたトンネリングバリア層を含む磁気トンネル接合(MTJ)と、MTJの少なくとも片側に電気的に接続された磁性コンタクト層と、スペーサ層により磁性コンタクト層から隔てられた追加的な磁性層とを備え、磁性コンタクト層および追加的な磁性層の磁気モーメントは、実質的に反平行である、集積回路である。
例16は、例15の主題を含み、磁性コンタクト層および/または追加的な磁性層は、少なくとも1つの強磁性材料を含む。
例17は、例15から16のいずれかの主題を含み、磁性コンタクト層および/または追加的な磁性層は、CoFeBを含む。
例18は、例15から17のいずれかの主題を含み、スペーサ層は、0.7〜1.0nmの間の厚みを有する。
例19は、例15から18のいずれかの主題を含み、スペーサ層は、非磁性材料を含む。
例20は、例15から19のいずれかの主題を含み、スペーサ層は、ルテニウム(Ru)を含む。
例21は、例15から20のいずれかの主題を含み、磁性コンタクト層および追加的な磁性層の磁気モーメントは、実質的に一直線上(in−line)である。
例22は、例15から20のいずれかの主題を含み、磁性コンタクト層および追加的な磁性層の磁気モーメントは、実質的に平面内(in−plane)である。
例23は、例15から22のいずれかの主題を含み、磁性コンタクト層および/または追加的な磁性層の両側部にある非磁性クラッド層をさらに備え、非磁性クラッド層は、磁性材料が周囲の材料中へと拡散することを防ぐ一助となる。
例24は、例23の主題を含み、非磁性クラッド層は、窒化チタン(TiN)またはタンタル(Ta)を含む。
例25は、例23から24のいずれかの主題を含み、非磁性クラッド層は、2〜10nmの範囲の厚みを有する。
例26は、例15から25のいずれかの主題を含み、磁性コンタクト層および追加的な磁性層は、合成反強磁性体(SAF)を生じさせる。
例27は、例15から26のいずれかの主題を含み、追加的な磁性層は、磁性コンタクト層からの複数のフリンジ磁場がMTJに侵入することを防ぐ一助となる。例28は、例15から27のいずれかの主題を含む、埋め込みメモリデバイスである。
例29は、例28の主題を含み、埋め込みメモリデバイスは、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスである。
例30は、下部磁性ビアを含む基板を提供する段階と、スペーサ層、磁性コンタクト層、複数の磁気トンネル接合(MTJ)層、および上部ビア層を含む多層スタックを基板上に形成する段階とを含む、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスを形成する方法である。
例31は、例30の主題を含み、複数のMTJ層は、固定磁性層、自由磁性層、およびトンネリングバリア層を含む。
例32は、例30から31のいずれかの主題を含み、スタックは、下部磁性ビアの幅と同様の幅を有する。
例33は、例30から32のいずれかの主題を含み、上部ビア材料は、非磁性体である。
例34は、複数のMTJ層上に追加的な磁性コンタクト層を形成する段階と、追加的な磁性コンタクト層と上部ビア層との間にスペーサ層を形成する段階とをさらに含む、例30から32のいずれかの主題を含む。
例35は、例34の主題を含み、上部ビア材料は、強磁性体である。
例36は、例30から35のいずれかの主題を含み、それぞれの磁性コンタクト層は、対応する磁性ビアと反強磁性結合される。
例37は、例30から36のいずれかの主題を含み、多層スタックは、スタックを構成する全ての層を基板上に堆積させる段階と、およびスタックを構成する全ての層を、所望の幅にエッチングする段階とにより形成される。
例38は、例30から33のいずれかの主題を含み、多層スタックは、スペーサ層、磁性コンタクト層、および複数のMTJ層を基板上に堆積させる段階と、堆積されたスペーサ層、磁性コンタクト層、および複数のMTJ層を、所望の幅にエッチングする段階と、層間誘電体(ILD)材料を堆積させる段階と、複数のMTJ層の上方にスペースを生じさせるべく、ILDをエッチングする段階と、複数のMTJ層の上方のスペースに、上部ビア層を形成する段階とにより形成される。
例示的実施形態についての上述の記載は、例示および説明を目的として提示されている。網羅的であること、または本開示を開示された形態に厳密に限定することは意図されていない。本開示に照らして、多くの修正および変形が可能である。本開示の範囲は、この詳細な説明によってではなく、本明細書に添付の特許請求の範囲によって限定されることが意図される。本出願に対する優先権を主張して今後なされる出願は、開示された主題を異なる態様で特許請求する可能性があり、概して、本明細書で様々に開示された、あるいは別途示された1または複数の限定の任意のセットを含む可能性がある。

Claims (25)

  1. 固定磁性層、自由磁性層、および前記固定磁性層と前記自由磁性層との間に配置されたトンネリングバリア層を含む磁気トンネル接合(MTJ)と、
    少なくとも1つのコンタクトが磁性体である、前記MTJの両側にある複数のコンタクトと、
    前記少なくとも1つの磁性コンタクトに反強磁性結合された追加的な磁性層と
    を備える、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイス。
  2. 前記少なくとも1つの磁性コンタクトおよび対応する追加的な磁性層のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの強磁性材料を含む、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記少なくとも1つの磁性コンタクトおよび対応する追加的な磁性層のうちの少なくとも1つは、CoFeBを含む、請求項1に記載のデバイス。
  4. 非磁性スペーサ層が、それぞれの磁性コンタクトと対応する追加的な磁性層との間に配置される、請求項1に記載のデバイス。
  5. それぞれの非磁性スペーサ層は、0.7〜1.0nmの間の厚みを有する、請求項4に記載のデバイス。
  6. それぞれの非磁性スペーサ層は、ルテニウム(Ru)を含む、請求項4に記載のデバイス。
  7. それぞれの磁性コンタクトおよび対応する追加的な磁性層は、一直線上(in−line)の磁気モーメントを有する、請求項1に記載のデバイス。
  8. それぞれの磁性コンタクトおよび対応する追加的な磁性層は、平面内(in−plane)の磁気モーメントを有する、請求項1に記載のデバイス。
  9. 前記少なくとも1つの磁性コンタクトおよび対応する追加的な磁性層のうちの少なくとも1つの両側部に非磁性クラッド層をさらに備え、前記非磁性クラッド層は、磁性材料が周囲の材料中へと拡散することを防ぐ一助となる、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記非磁性クラッド層は、窒化チタン(TiN)またはタンタル(Ta)を含む、請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記非磁性クラッド層は、2〜10nmの範囲の厚みを有する、請求項9に記載のデバイス。
  12. 両方のコンタクトは、磁性体であり、対応する追加的な磁性層に反強磁性結合される、請求項1に記載のデバイス。
  13. それぞれの追加的な磁性層は、対応する磁性コンタクトからの複数のフリンジ磁場が前記MTJに侵入することを防ぐ一助となる、請求項1に記載のデバイス。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載のSTTMデバイスを備える、コンピューティングシステム。
  15. 固定磁性層、自由磁性層、および前記固定磁性層と前記自由磁性層との間に配置されたトンネリングバリア層を含む磁気トンネル接合(MTJ)と、
    前記MTJの少なくとも片側に電気的に接続された磁性コンタクト層と、
    スペーサ層により前記磁性コンタクト層から隔てられた追加的な磁性層と
    を備え、
    前記磁性コンタクト層および前記追加的な磁性層の磁気モーメントは、実質的に反平行である、集積回路。
  16. 前記スペーサ層は、0.7〜1.0nmの間の厚みを有する、請求項15に記載の集積回路。
  17. 前記磁性コンタクト層および前記追加的な磁性層は、合成反強磁性体(SAF)を生じさせる、請求項15に記載の集積回路。
  18. 請求項15から17のいずれか1項に記載の集積回路を備える、埋め込みメモリデバイス。
  19. 前記埋め込みメモリデバイスは、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスである、請求項18に記載の埋め込みメモリデバイス。
  20. 下部磁性ビアを含む基板を提供する段階と、
    スペーサ層、磁性コンタクト層、複数の磁気トンネル接合(MTJ)層、および上部ビア層を含む多層スタックを前記基板上に形成する段階と
    を備える、スピントランスファートルクメモリ(STTM)デバイスを形成する方法。
  21. 前記複数のMTJ層は、固定磁性層、自由磁性層、およびトンネリングバリア層を含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記複数のMTJ層上に追加的な磁性コンタクト層を形成する段階と、
    前記追加的な磁性コンタクト層と前記上部ビア層との間にスペーサ層を形成する段階と
    をさらに備える、請求項20に記載の方法。
  23. 前記上部ビア材料は、強磁性体である、請求項22に記載の方法。
  24. 前記多層スタックは、
    前記多層スタックを構成する全ての層を前記基板上に堆積させる段階と、
    前記多層スタックを構成する全ての層を、所望の幅にエッチングする段階と
    により形成される、請求項20から23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記多層スタックは、
    前記スペーサ層、前記磁性コンタクト層、および前記複数のMTJ層を前記基板上に堆積させる段階と、
    堆積された前記スペーサ層、前記磁性コンタクト層、および前記複数のMTJ層を、所望の幅にエッチングする段階と、
    層間誘電体(ILD)材料を堆積させる段階と、
    前記複数のMTJ層の上方にスペースを生じさせるべく、前記ILDをエッチングする段階と、
    前記複数のMTJ層の上方の前記スペースに、前記上部ビア層を形成する段階と
    により形成される、請求項20から23のいずれか1項に記載の方法。
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