JP2017526706A - イソオキサゾールカルボキサミド化合物 - Google Patents

イソオキサゾールカルボキサミド化合物 Download PDF

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Abstract

本開示は、式(I):【化1】(式中、R1、R2、A、X、およびZが、本明細書に記載されるように定義される)で表される置換イソオキサゾールカルボキサミド化合物ならびにその薬学的に許容できる塩および溶媒和物を提供する。本開示は、SMYD3またはSMYD2などのSMYDタンパク質の遮断に反応性の疾患を治療するための式Iの化合物の使用にも関する。本開示の化合物は、癌を治療するのに特に有用である。

Description

本開示は、SMYD3およびSMYD2阻害剤などのSMYDタンパク質阻害剤としての置換イソオキサゾールカルボキサミド、およびSMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質の阻害が利益をもたらす病態および疾病を治療する治療方法を提供する。
遺伝子発現のエピジェネティック制御は、タンパク質産生および細胞分化の重要な生物学的決定因子であり、多くのヒトの疾病においてかなりの病因的役割を担う。エピジェネティック制御は、そのヌクレオチド配列を変化させずに、遺伝物質の遺伝的修飾に関与する。典型的に、エピジェネティック制御は、クロマチンの転写的に活性な状態と不活性な状態との間で立体配座転移を制御するDNAおよびタンパク質(例えば、ヒストン)の選択的かつ可逆的な修飾(例えば、メチル化)によって媒介される。これらの共有結合修飾は、メチルトランスフェラーゼ(例えば、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質)などの酵素によって制御することができ、それらの多くは、増殖性疾患などのヒトの疾患を引き起こし得る遺伝子変化と関連している。したがって、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質の活性を阻害することが可能な小分子の開発が必要とされている。
一態様において、本開示は、以下の式I〜XVIIによって表される置換イソオキサゾールカルボキサミド化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩および溶媒和物(まとめて本明細書において「本開示の化合物」と呼ばれる)を提供する。
別の態様において、本開示は、本開示の化合物および1つまたは複数の薬学的に許容できる担体を提供する。
別の態様において、本開示は、哺乳動物におけるSMYD3またはSMYD2、またはその両方などのSMYDタンパク質を阻害する方法であって、哺乳動物に、有効量の本開示の少なくとも1つの化合物を投与する工程を含む方法を提供する。
別の態様において、本開示は、SMYD3またはSMYD2、またはその両方などのSMYDタンパク質の阻害に反応性の疾病、疾患、または病態、例えば、癌を治療するための方法であって、治療的に有効な量の本開示の化合物を投与する工程を含む方法を提供する。
別の態様において、本開示は、SMYD3の阻害剤としての本開示の化合物の使用を提供する。
別の態様において、本開示は、SMYD2の阻害剤としての本開示の化合物の使用を提供する。
別の態様において、本開示は、SMYDタンパク質の阻害剤としての本開示の化合物の使用を提供する。
別の態様において、本開示は、SMYD3またはSMYD2、またはその両方などのSMYDタンパク質の阻害に反応性の疾病、疾患、または病態を治療するための医薬組成物であって、1つまたは複数の薬学的に許容できる担体との混合物中に治療的に有効な量の本開示の化合物を含む医薬組成物を提供する。
別の態様において、本開示は、哺乳動物の癌、例えば、乳癌、子宮頸癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、頭頸部癌、皮膚癌、膵臓癌、卵巣癌、食道癌、肺癌、および前立腺癌を治療するのに使用するための本開示の化合物を提供する。
別の態様において、本開示は、哺乳動物の癌を治療するための薬剤の製造に使用するための本開示の化合物を提供する。
別の態様において、本開示は、本開示の化合物を含むキットを提供する。
本開示のさらなる実施形態および利点が、以下に続く本明細書に部分的に記載され、本明細書から導き出され、または本開示の実施によって理解され得る。本開示の実施形態および利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘される要素および組合せによって、実現および達成される。
上記の概要および以下の詳細な説明はいずれも、あくまでも例示および説明のためのものであり、権利請求される本発明を限定するものではないことが理解されるべきである。
本開示の一態様は、SMYDタンパク質の阻害剤としての本開示の化合物の使用に基づくものである。この特性を考慮して、本開示の化合物は、SMYDタンパク質の阻害に反応性の疾病、疾患、または病態、例えば、癌を治療するのに有用である。
本開示の一態様は、SMYD3の阻害剤としての本開示の化合物の使用に基づくものである。この特性を考慮して、本開示の化合物は、SMYD3の阻害に反応性の疾病、疾患、または病態、例えば、癌を治療するのに有用である。
本開示の一態様は、SMYD2の阻害剤としての本開示の化合物の使用に基づくものである。この特性を考慮して、本開示の化合物は、SMYD2の阻害に反応性の疾病、疾患、または病態、例えば、癌を治療するのに有用である。
一実施形態において、本開示の化合物は、式I:
(式中:
が、水素、C1〜6アルキル、C1〜4アルケニル、C1〜4ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、およびヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
が、水素、ハロ、およびカルボキサミドからなる群から選択され;
Aが、C1〜10アルキレニル、(シクロアルキレニル)アルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキレニル、任意選択的に置換されるC6〜14アリーレニル、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリーレニル、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクレニル、および−C(H)Rからなる群から選択され;
ただし:
a)Rが、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、またはシクロプロピルであり;Rが水素である場合、Aは、任意選択的に置換された、任意選択的に架橋されたピペリジネニル(piperidinenyl)ではなく;
b)Rが、エチルまたはシクロプロピルであり;Rが水素であり;Xが、−N(R)S(=O)−、−N(R)C(=O)−、または−N(R)C(=O)C(R)(H)−である場合、Aは、任意選択的に置換される1,4−シクロヘキシレニルではなく;
c)Rが、エチルまたはシクロプロピルであり;Rが水素であり;Xが存在せず;Zが、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、またはヘテロシクロアミノである場合、Aは、任意選択的に置換される1,4−シクロヘキシレニルではなく;
d)Rが、水素、C1〜6アルキル、またはC3〜6シクロアルキルであり;Rが水素である場合、Aは、任意選択的に置換されるピロリジネニルではなく;
が、水素、C1〜6アルキル、(ヒドロキシ)(アリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、アラルキル、アルコキシカルボニル、および−C(=O)N(R)(R)からなる群から選択され;
が、C1〜6アルキル、ヒドロキシアルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
が、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
が、水素、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(アミノ)(カルボキサミド)アルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、(アミノ)(アリール)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、(ヒドロキシ)(アリール)アルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、アルコキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
Xが、−S(=O)−、−S(=O)N(R)−、−N(R)S(=O)−、−S(=O)C(R)(H)−、−C(=O)−、−C(=O)N(R)−、−N(R)C(=O)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−C(=O)C(R)(H)N(R)−、−N(R)C(=O)C(R)(H)−、−C(R)(H)C(=O)N(R)−、−C(R)(H)N(R)C(=O)−、および−C(=O)C(R)(H)−からなる群から選択され;またはXが存在せず、すなわち、Zが、Aとともに結合を形成し;
Zが、水素、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクロアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、(アミノ)(アリール)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、(ヒドロキシ)(アリール)アルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、アルコキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
ここで、−X−Zが、A、R、R、またはRの任意の利用可能な炭素または窒素原子に結合され;例えば、Rが、C1〜6アルキル、例えば、エチルである場合、そのエチル基の水素原子が、−X−Zで置換されて、−CHCH−X−Zまたは
が得られ;または
が、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、例えば、シクロヘキシルである場合、シクロヘキシル基の水素原子が、−X−Zで置換されて、
が得られ;または
が、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、例えば、ピペリジニルである場合、ピペリジニル窒素原子に結合された水素原子が、−X−Zで置換されて、
が得られ;または
が、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、例えば、フェニルである場合、そのフェニル基上の水素原子が、−X−Zで置換されて、
が得られ、
が、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
が、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、およびヒドロキシアルキルからなる群から選択される)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I(式中、AがC1〜10アルキレニルである)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式II:
(式中:
9aおよびR9bが、独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
9cおよびR9dが、独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
9cおよびR9dが、それらが結合される炭素原子と一緒になって、3員〜6員シクロアルキルを形成し;
9eが、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
mが、0または1であり;
Xが、−N(R)C(=O)−、−N(R)C(=O)C(R)(H)−、および−N(R)S(=O)−からなる群から選択され;
が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
Zが、C1〜6アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、および任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキルからなる群から選択され、R、R、およびRが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I(式中、Aが、任意選択的に置換されるC6〜14アリーレニルである)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式III:
(式中:
10aが、水素、ハロ、C1〜6アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、およびアルコキシカルボニルからなる群から選択され;
Xが、−C(=O)N(R)−、−N(R)C(=O)−、−C(=O)C(R)(H)N(R)−、−C(R)(H)C(=O)N(R)−および−S(=O)N(R)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
Zが、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、ヘテロアルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、および任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロからなる群から選択され、R、R、およびRが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式IV:
(式中:
10aが、水素、ハロ、C1〜6アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、およびアルコキシカルボニルからなる群から選択され;
Xが、−C(=O)N(R)−、−N(R)C(=O)−、−C(=O)C(R)(H)N(R)−、−C(R)(H)C(=O)N(R)−および−S(=O)N(R)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
Zが、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、ヘテロアルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、および任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロからなる群から選択され、R、R、およびRが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I(式中、Aが、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキレニルである)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式V:
(式中:
10aおよびR10bが、独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
Xが、−S(=O)−、−S(=O)N(R)−、−N(R)C(=O)−、−C(=O)N(R)−、−N(R)S(=O)−、および−OC(=O)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
Zが、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクロアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、および(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され;nが、0または1であり;pが、0または1であり、R、R、およびRが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I(式中、Aが、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクレニルである)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式VI:
(式中:
11aおよびR11bがそれぞれ、独立して、水素、C1〜4アルキル、およびアルコキシカルボニルからなる群から選択され;
Xが、−C(=O)−、−S(=O)−、および−C(=O)C(R)(H)−からなる群から選択され;
Zが、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、およびアラルキルからなる群から選択され;
rが、0または1であり、R、R、およびRが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式XVI:
(式中:
11cおよびR11dがそれぞれ、独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
Xが、−C(=O)−および−S(=O)からなる群から選択され;またはXが存在せず;
Z、R、およびRが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式XVI(式中、R11cおよびR11dが水素であり;Xが存在せず;Zが、水素、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヒドロキシ)(アリール)アルキル、アルコキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;Rが水素であり;Rが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。別の実施形態において、Zが、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択される。別の実施形態において、Zが、アラルキルで置換される(ヘテロアリール)アルキル、例えば、
または(ヘテロアリール)アルキル、例えば、
である。
別の実施形態において、Rが、C1〜6アルキルおよびC3〜6シクロアルキルからなる群から選択される。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式XVII:
(式中:
R’’が、アラルキルおよび(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
が、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式XVII(式中、Rが、C1〜6アルキルおよびC3〜6シクロアルキルからなる群から選択される)で表される化合物である。別の実施形態において、R’’がアラルキルである。別の実施形態において、R’’が(ヘテロアリール)アルキルである。別の実施形態において、R’’がベンジルであり、ここで、フェニル基が、1つまたは2つの置換基、例えば、−CH(4−Cl−Ph)、−CH(3−Cl−Ph)、−CH(3,4−ジ−Cl−Ph)、および−CH(4−CF−Ph)で任意選択的に置換される。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I(式中、Aが−C(H)Rである)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。別の実施形態において、Rが、C1〜6アルキルおよび任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキルからなる群から選択され;Rが、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキルおよび任意選択的に置換されるC6〜14アリールからなる群から選択される。別の実施形態において、Rが、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロである。別の実施形態において、Rが、C1〜4アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、およびアラルキルである。これらの実施形態のそれぞれにおいて、−X−Zが、R置換基上で水素原子を置換する。場合によっては、Xが存在せず、Zが水素である場合、−X−Zは水素であり得る。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式VII、式VIII、または式IX:
(式中:
が、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、アリールオキシアルキル、およびアラルキルからなる群から選択され;
Xが、−S(=O)−、−S(=O)N(R)−、−S(=O)C(R)(H)−、−C(=O)−、−C(=O)N(R)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、および−C(=O)C(R)(H)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
Zが、C1〜6アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、ヒドロキシアルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され、R、R、およびRが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。別の実施形態において、Rが、水素およびメチルからなる群から選択される。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式X、式XI、または式XII:
(式中、R12が、水素、ハロ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシアルキル、(アラルキルオキシ)アルキル、アルコキシアルキル、ヘテロアルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、およびカルボキサミドからなる群から選択され、R、R、X、およびZが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。別の実施形態において、Xが、−C(=O)N(R)−および−S(=O)N(R)−からなる群から選択され;Zが、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルであり;R12が水素である。別の実施形態において、Xが存在せず;Zが水素であり;R12が、ハロ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシアルキル、(アラルキルオキシ)アルキル、アルコキシアルキル、ヘテロアルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、およびカルボキサミドからなる群から選択される。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式XIII、式XIV、または式XV:
(式中:
が、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
Xが、−C(=O)N(R)−、−C(=O)C(R)(H)−、および−S(=O)N(R)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
Zが、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、および(アミノ)(ヒドロキシ)アルキルからなる群から選択され、R、R、およびRが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I(式中:
Xが:
からなる群から選択され;
が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され、R、R、A、およびZが、式Iに関連して上に定義されるとおりである)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I〜XVII(式中、Rが、C1〜4アルキルおよびC3〜6シクロアルキルからなる群から選択される)のいずれか1つで表される化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。別の実施形態において、Rがシクロプロピルである。別の実施形態において、Rが水素である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、5−シクロプロピル−N−(ピリジン−3−イル)−1,2−オキサゾール−3−カルボキサミドでない。
別の実施形態において、本開示の化合物は、表1の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物、またはその異なる薬学的に許容できる塩である。表1の化合物の化学名は、表1Aに示される。
別の実施形態において、本開示の化合物は、表1Aの化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、表2の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物、またはその異なる薬学的に許容できる塩である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、表3の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、表1および2の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物、またはその異なる薬学的に許容できる塩である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、表1〜3の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物、またはその異なる薬学的に許容できる塩である。
別の実施形態において、本開示の化合物は、表1、表1A、表2、および表3の化合物、ならびにその薬学的に許容できる塩または溶媒和物、例えば、水和物、またはその異なる薬学的に許容できる塩である。
特定の実施形態における本開示の化合物は、遊離塩基、様々な塩、および水和物形態であり、表1、表2、および表3に列挙される特定の塩に限定されないことが理解されるべきである。
定義
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルキル」という用語は、1〜12個の炭素原子(すなわち、C1〜12アルキル)または示される炭素原子数(すなわち、メチルなどのCアルキル、エチルなどのCアルキル、プロピルまたはイソプロピルなどのCアルキル)を含有する直鎖状または分枝鎖状脂肪族炭化水素を指す。一実施形態において、アルキル基は、直鎖状C1〜10アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、分枝鎖状C3〜10アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、直鎖状C1〜6アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、分枝鎖状C3〜6アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、直鎖状C1〜4アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、分枝鎖状C3〜4アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、直鎖状または分枝鎖状C3〜4アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、部分的にまたは完全に重水素化され、すなわち、アルキル基の1つまたは複数の水素原子が、重水素原子で置換される。非限定的な例示的なC1〜10アルキル基としては、メチル(−CDを含む)、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチル、3−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、およびデシルが挙げられる。非限定的な例示的なC1〜4アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、およびイソ−ブチルが挙げられる。非限定的な例示的なC1〜4基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、およびtert−ブチルが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「任意選択的に置換されるアルキル」という用語は、上に定義されるアルキルが、非置換であるか、またはニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、およびカルボキシアルキルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されることを意味する。一実施形態において、アルキルは、C1〜6アルキルである。別の実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。一実施形態において、任意選択的に置換されるアルキルは、2つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意選択的に置換されるアルキルは、1つの置換基で置換される。非限定的な例示的な任意選択的に置換されるアルキル基としては、−CHCHNO、−CHCHCOH、−CHCHSOCH、−CHCHCOPh、および−CH11が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「アルキレニル」という用語は、上に定義されるアルキル基の二価形態を指す。一実施形態において、アルキレニルは、C1〜6アルキルの二価形態である。一実施形態において、アルキレニルは、C1〜4アルキルの二価形態である。非限定的な例示的なアルキレニル基としては、−CHCH−、−CHCHCH−、−CHCH(CH)CH−、および−CHC(CHCH−が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「シクロアルキル」という用語は、3〜12個の炭素原子(すなわち、C3〜12シクロアルキル)または示される炭素数を有する1〜3つの環を含有する飽和および部分的に不飽和の(1つまたは2つの二重結合を含有する)環状脂肪族炭化水素を指す。一実施形態において、シクロアルキル基は、2つの環を有する。一実施形態において、シクロアルキル基は、1つの環を有する。別の実施形態において、シクロアルキル基は、C3〜8シクロアルキル基から選択される。別の実施形態において、シクロアルキル基は、C3〜6シクロアルキル基から選択される。非限定的な例示的なシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、デカリン、アダマンチル、シクロヘキセニル、スピロ[3.3]ヘプタン、およびビシクロ[3.3.1]ノナンが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「任意選択的に置換されるシクロアルキル」という用語は、上に定義されるシクロアルキルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、任意選択的に置換されるシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択的に置換されるアリール、任意選択的に置換されるヘテロアリール、任意選択的に置換されるヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、または(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されることを意味する。一実施形態において、任意選択的に置換されるシクロアルキルは、2つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意選択的に置換されるシクロアルキルは、1つの置換基で置換される。一実施形態において、任意選択的に置換されるシクロアルキルは、(アミノ)シクロアルキルである。本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アミノ)シクロアルキル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるシクロアルキルが、1つのアミノまたはアルキルアミノ基、および任意選択的に1つまたは2つのさらなる置換基で置換されることを意味する。一実施形態において、任意選択的に置換されるシクロアルキルは、(アミノ)シクロヘキシルである。本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アミノ)シクロヘキシル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるシクロアルキルが、1つのアミノまたはアルキルアミノ基、および任意選択的に1つまたは2つのさらなる置換基で置換されるシクロヘキシル基であることを意味する。非限定的な例示的な任意選択的に置換されるシクロアルキル基としては:
が挙げられる。
非限定的な例示的な(アミノ)シクロアルキル基としては:
が挙げられる。
非限定的な例示的な(アミノ)シクロヘキシル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「任意選択的に置換されるシクロヘキシル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるシクロアルキルが、任意選択的に置換されるシクロヘキシル基であることを意味する。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「シクロアルキレニル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるシクロアルキル基の二価形態を指す。一実施形態において、シクロアルキレニルは、「シクロヘキシレニル」である。単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「シクロヘキシレニル」という用語は、任意選択的に置換されるシクロヘキシル基の二価形態を指す。非限定的な例示的なシクロアルキレニル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「1,4−シクロヘキシレニル」という用語は、基がシクロヘキシル環の1位および4位にある上に定義されるシクロヘキシレニルを指す。非限定的な例示的な1,4−シクロヘキシレニル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「(シクロアルキレニル)アルキル」という用語は、任意選択的に置換されるシクロアルキル基の二価形態で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、シクロアルキレニルは、任意選択的に置換されるシクロヘキシルの二価形態である。一実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(シクロアルキレニル)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「シクロアルケニル」という用語は、上に定義される部分的に不飽和のシクロアルキル基を指す。一実施形態において、シクロアルケニルは、1つの炭素間二重結合を有する。別の実施形態において、シクロアルケニル基は、C4〜8シクロアルケニル基から選択される。例示的なシクロアルケニル基としては、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「任意選択的に置換されるシクロアルケニル」という用語は、上に定義されるシクロアルケニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、モノヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、任意選択的に置換されるシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択的に置換されるアリール、任意選択的に置換されるヘテロアリール、任意選択的に置換されるヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、および(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されることを意味する。一実施形態において、任意選択的に置換されるシクロアルケニルは、2つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意選択的に置換されるシクロアルケニルは、1つの置換基で置換される。別の実施形態において、シクロアルケニルは非置換である。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルケニル」という用語は、1つ、2つまたは3つの炭素間二重結合を含有する上に定義されるアルキル基を指す。一実施形態において、アルケニル基は、C2〜6アルケニル基から選択される。別の実施形態において、アルケニル基は、C2〜4アルケニル基から選択される。非限定的な例示的なアルケニル基としては、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、sec−ブテニル、ペンテニル、およびヘキセニルが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「任意選択的に置換されるアルケニル」という用語は、上に定義されるアルケニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、任意選択的に置換されるシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択的に置換されるアリール、任意選択的に置換されるヘテロアリール、または任意選択的に置換されるヘテロシクロから独立して選択される1つ、2つまたは3つの置換基で置換されることを意味する。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルキニル」という用語は、1〜3つの炭素間三重結合を含有する上に定義されるアルキル基を指す。一実施形態において、アルキニルは、1つの炭素間三重結合を有する。一実施形態において、アルキニル基は、C2〜6アルキニル基から選択される。別の実施形態において、アルキニル基は、C2〜4アルキニル基から選択される。非限定的な例示的なアルキニル基としては、エチニル、プロピニル、ブチニル、2−ブチニル、ペンチニル、およびヘキシニル基が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「任意選択的に置換されるアルキニル」という用語は、上に定義されるアルキニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロから独立して選択される1つ、2つまたは3つの置換基で置換されることを意味する。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ハロアルキル」という用語は、1つまたは複数のフッ素、塩素、臭素および/またはヨウ素原子で置換されるアルキル基を指す。一実施形態において、アルキル基は、1個、2個、または3個のフッ素および/または塩素原子で置換される。別の実施形態において、ハロアルキル基は、C1〜4ハロアルキル基から選択される。非限定的な例示的なハロアルキル基としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、およびトリクロロメチル基が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「フルオロアルキル」という用語は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されるアルキル基を指す。一実施形態において、アルキル基は、1個、2個、または3個のフッ素原子で置換される。別の実施形態において、フルオロアルキル基は、C1〜4フルオロアルキル基から選択される。非限定的な例示的なフルオロアルキル基としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、および4,4,4−トリフルオロブチルが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ヒドロキシアルキル」という用語は、1つまたは複数、例えば、1つ、2つまたは3つのヒドロキシ基で置換されるアルキル基を指す。一実施形態において、ヒドロキシアルキル基は、モノヒドロキシアルキル基であり、すなわち、1つのヒドロキシ基で置換される。別の実施形態において、ヒドロキシアルキル基は、ジヒドロキシアルキル基であり、すなわち、2つのヒドロキシ基で置換される。別の実施形態において、ヒドロキシアルキル基は、C1〜4ヒドロキシアルキル基から選択される。非限定的な例示的なヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒドロキシブチル基(1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、および1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルなど)が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルコキシ」という用語は、末端酸素原子に結合された、任意選択的に置換されるアルキル、任意選択的に置換されるシクロアルキル、任意選択的に置換されるアルケニルまたは任意選択的に置換されるアルキニルを指す。一実施形態において、アルコキシ基は、C1〜4アルコキシ基から選択される。別の実施形態において、アルコキシ基は、末端酸素原子に結合されたC1〜4アルキル、例えば、メトキシ、エトキシ、tert−ブトキシ、−OCHC≡CH、−OCHC≡CCH、および−OCHCHCHC≡CHから選択される。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルキルチオ」という用語は、任意選択的に置換されるアルキル基で置換された硫黄原子を指す。一実施形態において、アルキルチオ基は、C1〜4アルキルチオ基から選択される。非限定的な例示的なアルキルチオ基としては、−SCH、および−SCHCHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルコキシアルキル」という用語は、アルコキシ基で置換されたアルキル基を指す。非限定的な例示的なアルコキシアルキル基としては、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキシメチル、イソ−プロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、tert−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec−ブトキシメチル、ペンチルオキシメチル、−CHOCHC≡CHおよび−CHOCHCHCHC≡CHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ハロアルコキシ」という用語は、末端酸素原子に結合されたハロアルキルを指す。非限定的な例示的なハロアルコキシ基としては、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、および2,2,2−トリフルオロエトキシが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ヘテロアルキル」という用語は、1〜10個の炭素原子と、O、N、またはSから選択される、同じかまたは異なり得る少なくとも2個のヘテロ原子とを含有する安定した直鎖状または分枝鎖状炭化水素基を指し、ここで:1)窒素原子および硫黄原子が任意選択的に酸化され得;および/または2)窒素原子が任意選択的に四級化され得る。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置にまたはヘテロアルキル基が分子の残りの部分に結合された位置に配置され得る。一実施形態において、ヘテロアルキル基は、2個の酸素原子を含有する。一実施形態において、ヘテロアルキルは、1個の酸素および1個の窒素原子を含有し、例えば、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル基、例えば、−CHN(CH)CHCHCHOHである。一実施形態において、ヘテロアルキルは、2個の窒素原子を含有する。非限定的な例示的なヘテロアルキル基としては、−CHOCHCHOCH、−OCHCHOCHCHOCH、−CHNHCHCHOCH、−OCHCHNH、−NHCHCHN(H)CH、−NHCHCHOCH、−CHOCHCHNH、−CHOCHCHN(H)CHCH、および−OCHCHOCHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アリール」という用語は、6〜14個の炭素原子を有する単環式または二環式芳香環系(すなわち、C6〜14アリール)を指す。非限定的な例示的なアリール基としては、フェニル(「Ph」と略記される)、ナフチル、フェナントリル、アントラシル(anthracyl)、インデニル、アズレニル、ビフェニル、ビフェニレニル、およびフルオレニル基が挙げられる。一実施形態において、アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択される。一実施形態において、アリール基はフェニルである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「任意選択的に置換されるアリール」という用語は、上に定義されるアリールが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、(アラルキルオキシ)アルキル、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、ヘテロアルキル、任意選択的に置換されるアルキル、任意選択的に置換されるシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択的に置換されるアリール、任意選択的に置換されるヘテロアリール、任意選択的に置換されるヘテロシクロ、(C1〜4ハロアルコキシ)アルキル、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R43)(R44)、−CHN(H)C(=O)−R45、および−N(H)C(=O)−R45からなる群から独立して選択される1〜5つの置換基で置換されることを意味し、ここで、R43が、水素、C1〜4アルキル、任意選択的に置換されるアリール、または任意選択的に置換されるヘテロアリールであり;R44が、アルコキシアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、または(ジアルキルアミノ)アルキルであり;R45が、アルキル、アルコキシアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、任意選択的に置換されるアリール、任意選択的に置換されるヘテロアリール、アラルキル、または(ヘテロアリール)アルキルである。一実施形態において、任意選択的に置換されるアリールは、任意選択的に置換されるフェニルである。一実施形態において、任意選択的に置換されるフェニルは、4つの置換基を有する。別の実施形態において、任意選択的に置換されるフェニルは、3つの置換基を有する。別の実施形態において、任意選択的に置換されるフェニルは、2つの置換基を有する。別の実施形態において、任意選択的に置換されるフェニルは、1つの置換基を有する。別の実施形態において、任意選択的に置換されるフェニルは、少なくとも1つのアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、または(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル置換基を有する。非限定的な例示的な置換アリール基としては、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,6−ジ−フルオロフェニル、2,6−ジ−クロロフェニル、2−メチル、3−メトキシフェニル、2−エチル、3−メトキシフェニル、3,4−ジ−メトキシフェニル、3,5−ジ−フルオロフェニル、3,5−ジ−メチルフェニル、3,5−ジメトキシ、4−メチルフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、および2−フェニルプロパン−2−アミンが挙げられる。任意選択的に置換されるアリールという用語は、縮合された任意選択的に置換されるシクロアルキルおよび縮合された任意選択的に置換されるヘテロシクロ環を有するアリール基を含むことが意図される。例としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「アリーレニル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるアリール基の二価形態を指す。一実施形態において、アリーレニルは、任意選択的に置換されるフェニルの二価形態である。一実施形態において、アリーレニルは、フェニルの二価形態である。非限定的な例示的なアルキレニル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アリールオキシ」という用語は、末端酸素原子に結合された任意選択的に置換されるアリールを指す。非限定的な例示的なアリールオキシ基はPhO−である。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ヘテロアリールオキシ」という用語は、末端酸素原子に結合された任意選択的に置換されるヘテロアリールを指す。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アラルキルオキシ」または「アリールアルキルオキシ」という用語は、末端酸素原子に結合されたアラルキル基を指す。非限定的な例示的なアラルキルオキシ基はPhCHO−である。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アラルキルオキシ)アルキル」という用語は、アラルキルオキシ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。非限定的な例示的な「(アラルキルオキシ)アルキル」基としては、−CHOCH(3−F−Ph)および−CHOCHCHCH(2−OMe−Ph)が挙げられる。
本開示の趣旨では、「ヘテロアリール」または「複素環式芳香族」という用語は、5〜14の環員(すなわち、5員〜14員ヘテロアリール)および酸素、窒素または硫黄から独立して選択される1個、2個、3個、または4個のヘテロ原子を有する単環式および二環式芳香環系を指す。一実施形態において、ヘテロアリールは、3個のヘテロ原子を有する。別の実施形態において、ヘテロアリールは、2個のヘテロ原子を有する。別の実施形態において、ヘテロアリールは、1個のヘテロ原子を有する。一実施形態において、ヘテロアリールは、5個の環原子を有し、例えば、チエニルである。別の実施形態において、ヘテロアリールは、6個の環原子を有し、例えば、ピリジルである。非限定的な例示的なヘテロアリール基としては、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、フリル、ベンゾフリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾニル、クロメニル、キサンテニル、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フェノチアゾリル、イソオキサゾリル、フラザニル、およびフェノキサジニルが挙げられる。一実施形態において、ヘテロアリールは、チエニル(例えば、チエン−2−イルおよびチエン−3−イル)、フリル(例えば、2−フリルおよび3−フリル)、ピロリル(例えば、1H−ピロール−2−イルおよび1H−ピロール−3−イル)、イミダゾリル(例えば、2H−イミダゾール−2−イルおよび2H−イミダゾール−4−イル)、ピラゾリル(例えば、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル、および1H−ピラゾール−5−イル)、ピリジル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、およびピリジン−4−イル)、ピリミジニル(例えば、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、およびピリミジン−5−イル)、チアゾリル(例えば、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、およびチアゾール−5−イル)、イソチアゾリル(例えば、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、およびイソチアゾール−5−イル)、オキサゾリル(例えば、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、およびオキサゾール−5−イル)およびイソオキサゾリル(例えば、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、およびイソオキサゾール−5−イル)から選択される。「ヘテロアリール」という用語は、可能なN−オキシドも含むことが意図される。例示的なN−オキシドとしては、ピリジルN−オキシドが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「任意選択的に置換されるヘテロアリール」という用語は、上に定義されるヘテロアリールが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アラルキル、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、任意選択的に置換されるシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択的に置換されるアリール、任意選択的に置換されるヘテロアリール、任意選択的に置換されるヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R43)(R44)、または−N(H)C(=O)−R45から独立して選択される1〜4つの置換基、例えば、1つまたは2つの置換基で置換されることを意味し、ここで、R43が、水素またはC1〜4アルキルであり;R44が、アルコキシアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、または(ジアルキルアミノ)アルキルであり;R45が、アルキル、任意選択的に置換されるアリール、または任意選択的に置換されるヘテロアリールである。一実施形態において、任意選択的に置換されるヘテロアリールは、1つの置換基を有する。一実施形態において、置換基は、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、−N(R43)(R44)、または−N(H)C(=O)−R45である。一実施形態において、置換基は、アラルキルまたは(ヘテロアリール)アルキルである。例としては:
が挙げられる。
一実施形態において、任意選択的に置換されるヘテロアリールは、任意選択的に置換されるピリジル、すなわち、2−、3−、または4−ピリジルである。任意の利用可能な炭素または窒素原子が置換され得る。任意選択的に置換されるヘテロアリールという用語は、縮合された任意選択的に置換されるシクロアルキルおよび縮合された任意選択的に置換されるヘテロシクロ環を有するヘテロアリール基を含むことが意図される。例としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「ヘテロアリーレニル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるヘテロアリール基の二価形態を指す。一実施形態において、ヘテロアリーレニルは、任意選択的に置換されるピリジルの二価形態である。非限定的な例示的なヘテロアリーレニル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「複素環」または「ヘテロシクロ」という用語は、3〜14個の環員を有する1つ、2つ、または3つの環(すなわち、3員〜14員ヘテロシクロ)および少なくとも1個のヘテロ原子を含有する飽和および部分的に不飽和の(例えば、1つまたは2つの二重結合を含有する)環式基を指す。各ヘテロ原子が、独立して、酸素、スルホキシドおよびスルホンを含む硫黄、および/または四級化され得る窒素原子からなる群から選択される。「ヘテロシクロ」という用語が、イミダゾリジニル−2−オンなどの環状ウレイド基、β−ラクタム、γ−ラクタム、δ−ラクタムおよびε−ラクタムなどの環状アミド基、およびオキサゾリジニル−2−オンなどの環状カルバメート基を含むことが意図される。「ヘテロシクロ」という用語が、縮合された任意選択的に置換されるアリール基、例えば、インドリニル、インドリニル−2−オン、ベンゾ[d]オキサゾリル−2(3H)−オンを有する基を含むことも意図される。一実施形態において、ヘテロシクロ基は、1つの環および1個または2個の酸素および/または窒素原子を含有する4員、5員、6員、7員または8員環式基から選択される。一実施形態において、ヘテロシクロ基は、1つの環および1個または2個の窒素原子を含有する5員または6員環式基から選択される。一実施形態において、ヘテロシクロ基は、2つの環および1個または2個の窒素原子を含有する8員、9員、10員、11員、または12員環式基から選択される。ヘテロシクロは、炭素または窒素原子を介して分子の残りの部分に任意選択的に結合され得る。非限定的な例示的なヘテロシクロ基としては、2−オキソピロリジン−3−イル、2−イミダゾリジノン、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(ノルトロパン)、6−アザスピロ[2.5]オクタン、6−アザスピロ[3.4]オクタン、インドリニル、インドリニル−2−オン、1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−オンが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「任意選択的に置換されるヘテロシクロ」という用語は、上に定義されるヘテロシクロが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、および(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1〜4つの置換基で置換されることを意味する。置換は、任意の利用可能な炭素または窒素原子上で起こり得、スピロ環を形成し得る。一実施形態において、任意選択的に置換されるヘテロシクロは、少なくとも1つのアミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノ基で置換される。非限定的な例示的な任意選択的に置換されるヘテロシクロ基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「ヘテロシクレニル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるヘテロシクロ基の二価形態を指す。一実施形態において、ヘテロシクレニルは、任意選択的に置換されるアゼチジンの二価形態である。一実施形態において、ヘテロシクレニルは、任意選択的に置換されるピペリジニルの二価形態である。非限定的な例示的なヘテロシクレニル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「任意選択的に置換されるピロリジニル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるヘテロシクロが、任意選択的に置換されるピロリジニル基であることを意味する。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として本明細書において使用される際の「任意選択的に置換されるピロリジネニル」という用語は、上に定義される任意選択的に置換されるピロリジニル基の二価形態を指す。非限定的な例示的な任意選択的に置換されるピロリジネニル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「任意選択的に置換された、任意選択的に架橋されたピペリジネニル」という用語は、以下の構造:
を有する二価形態を指し;式中:
2’a、R2’b、R3’a、R3’b、R4’a、R4’b、R5’a、およびR5’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、C1〜6アルキル、C3〜12シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、アラルキル、およびアルコキシカルボニルからなる群から選択され;または
2’aおよびR2’bが、それらが結合される炭素原子と一緒になって、C3〜6シクロアルキルを形成し;R3’a、R3’b、R4’a、R4’b、R5’a、およびR5’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
3’aおよびR3’bが、それらが結合される炭素原子と一緒になって、C3〜6シクロアルキルを形成し;R2’a、R2’b、R4’a、R4’b、R5’a、およびR5’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
4aおよびR4’bが、それらが結合される炭素原子と一緒になって、C3〜6シクロアルキルを形成し;R2’a、R2’b、R3’a、R3’b、R5’a、およびR5’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
5’aおよびR5’bが、それらが結合される炭素原子と一緒になって、C3〜6シクロアルキルを形成し;R2’a、R2’b、R3’a、R3’b、R4’a、およびR4’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
2’aおよびR5’aが一緒になって、C1〜4架橋を形成し;R2’b、R3’a、R3’b、R4’a、R4’b、およびR5’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
3’aおよびR4’aが一緒になって、C1〜4架橋を形成し;R2’a、R2’b、R3’b、R4’a、R5’a、およびR5’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
2’aおよびR4’aが一緒になって、C1〜4架橋を形成し;R2’b、R3’a、R3’b、R4’b、R5’a、およびR5’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
3’aおよびR5’aが一緒になって、C1〜4架橋を形成し;R2’a、R2’b、R3’b、R4’a、R4’b、およびR5’bがそれぞれ、独立して、水素、ハロ、およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
6’が、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択される。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アミノ」という用語は、−NHを指す。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルキルアミノ」という用語は、−NHR22(ここで、R22がC1〜6アルキルである)を指す。一実施形態において、R22がC1〜4アルキルである。非限定的な例示的なアルキルアミノ基としては、−N(H)CHおよび−N(H)CHCHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ジアルキルアミノ」という用語は、−NR23a23b(ここで、R23aおよびR23bがそれぞれ、独立して、C1〜6アルキルである)を指す。一実施形態において、R23aおよびR23bがそれぞれ、独立して、C1〜4アルキルである。非限定的な例示的なジアルキルアミノ基としては、−N(CHおよび−N(CH)CHCH(CHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ヒドロキシアルキルアミノ」という用語は、−NR24a24bを指し、ここで、R24aが、水素またはC1〜4アルキルであり、R24bがヒドロキシアルキルである。非限定的な例示的なヒドロキシアルキルアミノ基としては、−N(H)CHCHOH、−N(H)CHCHCHOH、−N(CH)CHCHOH、および−N(CH)CHCHCHOHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル」という用語は、ヒドロキシアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル基は、−CHN(CH)CHCHCHOHである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「シクロアルキルアミノ」という用語は、−NR25a25bを指し、ここで、R25aが、任意選択的に置換されるシクロアルキルであり、R25bが、水素またはC1〜4アルキルである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ヘテロシクロアミノ」という用語は、−NR25c25dを指し、ここで、R25cが、任意選択的に置換されるヘテロシクロであり、R25dが、水素またはC1〜4アルキルである。非限定的な例示的なヘテロシクロアミノ基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(ヘテロシクロアミノ)アルキル」という用語は、ヘテロシクロアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アラルキルアミノ」という用語は、−NR26a26bを指し、ここで、R26aがアラルキルであり、R26bが、水素またはC1〜4アルキルである。非限定的な例示的なアラルキルアミノ基としては、−N(H)CHPhおよび−N(CH)CHPhが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アミノ)アルキル」という用語は、アミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルはC1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(アミノ)アルキル基としては、−CHNH、−C(NH)(H)CH、−CHCHNH、−CHC(NH)(H)CH、−CHCHCHNH、−CHCHCHCHNH、および−CHC(CHCHNHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アルキルアミノ)アルキル」という用語は、アルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルはC1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(アルキルアミノ)アルキル基は、−CHCHN(H)CHである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(ジアルキルアミノ)アルキル」という用語は、ジアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルはC1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(ジアルキルアミノ)アルキル基は、−CHCHN(CHである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(シクロアルキルアミノ)アルキル」という用語は、シクロアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルはC1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(シクロアルキルアミノ)アルキル基としては、−CHN(H)シクロプロピル、−CHN(H)シクロブチル、および−CHN(H)シクロヘキシルが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アラルキルアミノ)アルキル」という用語は、アラルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(アラルキルアミノ)アルキル基は、−CHCHCHN(H)CHPhである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル」という用語は、ヒドロキシアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。非限定的な例示的な(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル基は、−CHCHNHCHCHOHである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(シアノ)アルキル」という用語は、1つまたは複数のシアノ基、例えば、−CN基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(シアノ)アルキル基としては、−CHCHCN、−CHCHCHCN、および−CHCHCHCHCNが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル」という用語は、1つのアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、またはヘテロシクロ基および1つのヒドロキシ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜6アルキルである。別の実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アミノ)(カルボキサミド)アルキル」という用語は、1つのアミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノ、および1つのカルボキサミド基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜6アルキルである。非限定的な例示的な(アミノ)(カルボキサミド)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アミノ)(アリール)アルキル」という用語は、1つのアミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノ基および1つの任意選択的に置換されるアリール基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜6アルキルである。一実施形態において、任意選択的に置換されるアリール基は、任意選択的に置換されるフェニルである。非限定的な例示的な(アミノ)(アリール)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル」という用語は、1つのアミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノ基および1つの任意選択的に置換されるヘテロアリール基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルは、C1〜6アルキルである。一実施形態において、アルキルは、C1〜4アルキルである。一実施形態において、任意選択的に置換されるヘテロアリール基は、任意選択的に置換されるピリジルである。非限定的な例示的な(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(シクロアルキル)アルキル」という用語は、1つの任意選択的に置換されるシクロアルキル基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルはC1〜4アルキルである。一実施形態において、シクロアルキルはC3〜6シクロアルキルである。一実施形態において、任意選択的に置換されるシクロアルキル基は、アミノまたは(アミノ)アルキル基で置換される。非限定的な例示的な(シクロアルキル)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(ヒドロキシ)(アリール)アルキル」という用語は、1つのヒドロキシ基および1つの任意選択的に置換されるアリール基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキルはC1〜6アルキルである。一実施形態において、任意選択的に置換されるアリール基は、任意選択的に置換されるフェニルである。非限定的な例示的な(ヒドロキシ)(アリール)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「カルボキサミド」という用語は、式−C(=O)NR26a26b(ここで、R26aおよびR26bがそれぞれ、独立して、水素、任意選択的に置換されるアルキル、任意選択的に置換されるアリール、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキル、または任意選択的に置換されるヘテロアリールであり、またはR26aおよびR26bが、それらが結合される窒素と一緒になって、3員〜8員ヘテロシクロ基を形成する)の基を指す。一実施形態において、R26aおよびR26bがそれぞれ、独立して、水素または任意選択的に置換されるアルキルである。非限定的な例示的なカルボキサミド基としては、−CONH、−CON(H)CH、CON(CH、および−CON(H)Phが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(カルボキサミド)アルキル」という用語は、カルボキサミド基で置換されたアルキル基を指す。非限定的な例示的な(カルボキサミド)アルキル基としては、−CHCONH、−C(H)CH−CONH、および−CHCON(H)CHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「スルホンアミド」という用語は、式−SONR27a27b(ここで、R27aおよびR27bがそれぞれ、独立して、水素、任意選択的に置換されるアルキル、または任意選択的に置換されるアリールであり、またはR27aおよびR27bが、それらが結合される窒素と一緒になって、3員〜8員ヘテロシクロ基を形成する)の基を指す。非限定的な例示的なスルホンアミド基としては、−SONH、−SON(H)CH、および−SON(H)Phが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基、すなわち、アルキル基で置換された−C(=O)−を指す。非限定的な例示的なアルキルカルボニル基は−COCHである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アリールカルボニル」という用語は、カルボニル基、すなわち、任意選択的に置換されるアリール基で置換された−C(=O)−を指す。非限定的な例示的なアリールカルボニル基は−COPhである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルキルスルホニル」という用語は、スルホニル基、すなわち、上記の任意選択的に置換されるアルキル基のいずれかで置換された−SO−を指す。非限定的な例示的なアルキルスルホニル基は−SOCHである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アリールスルホニル」という用語は、スルホニル基、すなわち、上記の任意選択的に置換されるアリール基のいずれかで置換された−SO−を指す。非限定的な例示的なアリールスルホニル基は−SOPhである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「メルカプトアルキル」という用語は、−SH基で置換された上記のアルキル基のいずれかを指す。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「カルボキシ」という用語は、式−COOHの基を指す。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「カルボキシアルキル」という用語は、−COOHで置換された上記のアルキル基のいずれかを指す。非限定的な例示的なカルボキシアルキル基は−CHCOHである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルコキシカルボニル」という用語は、カルボニル基、すなわち、アルコキシ基で置換された−C(=O)−を指す。非限定的な例示的なアルコキシカルボニル基は、−COMeおよび−COEtである。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アラルキル」または「アリールアルキル」という用語は、1つ、2つ、または3つの任意選択的に置換されるアリール基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アラルキル基は、1つの任意選択的に置換されるアリール基で置換されたC1〜4アルキルである。非限定的な例示的なアラルキル基としては、ベンジル、フェネチル、−CHPh、−CH(4−OH−Ph)、および−CH(4−F−Ph)が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「ウレイド」という用語は、式−NR30a−C(=O)−NR30b30c(ここで、R22aが、水素、アルキル、または任意選択的に置換されるアリールであり、R30bおよびR30cがそれぞれ、独立して、水素、アルキル、または任意選択的に置換されるアリールであり、またはR30bおよびR30cが、それらが結合される窒素と一緒になって、4員〜8員ヘテロシクロ基を形成する)の基を指す。非限定的な例示的なウレイド基としては、−NH−C(C=O)−NHおよび−NH−C(C=O)−NHCHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「グアニジノ」という用語は、式−NR28a−C(=NR29)−NR28b28c(ここで、R28a、R28b、およびR28cがそれぞれ、独立して、水素、アルキル、または任意選択的に置換されるアリールであり、R29が、水素、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、カルボキサミド、またはスルホンアミドである)の基を指す。非限定的な例示的なグアニジノ基としては、−NH−C(C=NH)−NH、−NH−C(C=NCN)−NH、および−NH−C(C=NH)−NHCHが挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(ヘテロシクロ)アルキル」という用語は、1つ、2つ、または3つの任意選択的に置換されるヘテロシクロ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ヘテロシクロ)アルキルは、1つの任意選択的に置換されるヘテロシクロ基で置換されたC1〜4アルキルである。ヘテロシクロは、炭素または窒素原子を介してアルキル基に結合され得る。非限定的な例示的な(ヘテロシクロ)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「(ヘテロアリール)アルキル」という用語は、1つ、2つ、または3つの任意選択的に置換されるヘテロアリール基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ヘテロアリール)アルキル基は、1つの任意選択的に置換されるヘテロアリール基で置換されたC1〜4アルキルである。非限定的な例示的な(ヘテロアリール)アルキル基としては:
が挙げられる。
本開示の趣旨では、単独でまたは別の基の一部として使用される際の「アルキルカルボニルアミノ」という用語は、アミノに結合されたアルキルカルボニル基を指す。非限定的な例示的なアルキルカルボニルアミノ基は−NHCOCHである。
本開示の趣旨では、「C1〜4架橋」という用語は、ピペリジンの2個の炭素原子を結合してアザビシクロ基を形成する、−CH−、−(CH−(CH−、または−(CH−基を指す。例えば、式I中、BのR3aおよびR4aが、一緒になって、6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、または10−アザビシクロ[4.3.1]デカン基を形成し得る。C1〜4架橋の各メチレン単位が、C1〜4アルキルおよびハロからなる群から独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換され得る。
本開示は、異なる原子質量または質量数を有する原子で置換された1つまたは複数の原子を有することによって同位体標識された(すなわち、放射性標識された)本開示の化合物のいずれかを包含する。開示される化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、それぞれH(または重水素(D))、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Cl、例えば、H、11C、および14Cなどの、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体が挙げられる。一実施形態において、本開示の化合物内の位置において原子の実質的に全てが、異なる原子質量または質量数を有する原子で置換された組成物が提供される。別の実施形態において、本開示の化合物内の位置において原子の一部が置換された、すなわち、本開示の化合物が、異なる原子質量または質量数を有する原子を有する位置において富化された組成物が提供される。同位体標識された本開示の化合物は、当該技術分野において公知の方法によって調製され得る。
本開示の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含有していてもよく、したがって、鏡像異性体、ジアステレオマー、および他の立体異性体を生じ得る。本開示は、全てのこのような可能な形態、ならびにそれらのラセミ体および分解形態(resolved form)およびそれらの混合物の使用を包含することが意図される。個々の鏡像異性体は、本開示を考慮して、当該技術分野において公知の方法にしたがって分離され得る。本明細書に記載される化合物が、オレフィン性二重結合または他の幾学的不斉中心を含有する場合、特に規定されない限り、それらはEおよびZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。全ての互変異性体も、本開示によって包含されることが意図される。
本明細書において使用される際、「立体異性体」という用語は、空間におけるそれらの原子の配向のみが異なる個々の分子の全ての異性体の一般用語である。立体異性体は、1つの別の(ジアステレオマー)の鏡像でない2つ以上の不斉中心を有する化合物の鏡像異性体および異性体を含む。
「不斉中心」または「不斉炭素原子」という用語は、4つの異なる基が結合された炭素原子を指す。
「鏡像異性体」および「鏡像異性(enantiomeric)」という用語は、その鏡像に重ね合わせることができず、したがって光学的に活性である分子を指し、ここで、鏡像異性体は、一方向に偏光面を回転させ、その鏡像化合物は、逆方向に偏光面を回転させる。
「ラセミ体(racemic)」という用語は、等量の鏡像異性体の混合物を指し、この混合物は、光学的に不活性である。
「絶対配置」という用語は、キラル分子実体(または基)の原子の空間的配置およびその立体化学的記述、例えば、RまたはSを指す。
本明細書において使用される立体化学的条件および慣例は、特に示されない限り、Pure & Appl.Chem 68:2193(1996)に記載されているものと一致することが意図される。
「鏡像体過剰率」または「ee」という用語は、どのくらいの1つの鏡像異性体が他の鏡像異性体と比較して存在するかの尺度を指す。RおよびS鏡像異性体の混合物の場合、鏡像体過剰率パーセントは、│R−S│100として定義され、式中、RおよびSが、R+S=1であるような混合物中の鏡像異性体のそれぞれのモル分率または重量分率である。キラル物質の旋光度を認識した上で、鏡像体過剰率パーセントは、([α]obs/[α]max100として定義され、式中、[α]obsは、鏡像異性体の混合物の旋光度であり、[α]maxは、純粋な鏡像異性体の旋光度である。鏡像体過剰率の決定は、NMR分光法、キラルカラムクロマトグラフィーまたは光学的な偏光分析法を含む様々な分析技術を用いて可能である。
「鏡像異性的に純粋な」または「エナンチオピュアな」という用語は、(検出限界の範囲内で)その分子の全てが同じキラリティーの意味を有するキラル物質の試料を指す。
「鏡像異性体に富んだ(enantiomerically enriched)」または「鏡像異性体に富んだ(enantioenriched)」という用語は、鏡像異性体比率が50:50を超えるキラル物質の試料を指す。鏡像異性体に富んだ化合物は、鏡像異性的に純粋であり得る。
単数形(「a」および「an」)の用語は、1つまたは複数を指す。
本明細書において使用される際の「約」という用語は、記載される数値±10%を含む。したがって、「約10」は、9〜11を意味する。
本開示は、非毒性の薬学的に許容できる塩を含む、本開示の化合物の塩の調製および使用を包含する。薬学的に許容できる付加塩の例としては、無機および有機酸付加塩および塩基性塩が挙げられる。薬学的に許容できる塩としては、限定はされないが、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩などの金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属;トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩などの有機アミン塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩などの無機酸塩;クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩などの有機酸塩;メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などのスルホン酸塩;およびアルギニン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などのアミノ酸塩が挙げられる。本明細書において使用される際の「薬学的に許容できる塩」という用語は、例えば、標的患者(例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)において生理学的に許容される本開示の化合物の、酸または塩基との反応によって得られる任意の塩を指す。
酸付加塩は、本開示の特定の化合物の溶液を、塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸などの薬学的に許容できる非毒性の酸の溶液と混合することによって形成され得る。塩基性塩は、本開示の化合物の溶液を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどの薬学的に許容できる非毒性の塩基の溶液と混合することによって形成され得る。
本開示は、本開示の化合物の溶媒和物の調製および使用を包含する。溶媒和物は、典型的に、化合物の生理学的活性または毒性を実質的に変化させず、したがって、薬理学的な同等物として機能し得る。本明細書において使用される際の「溶媒和物」という用語は、本開示の化合物と、例えば二溶媒和物、一溶媒和物または半溶媒和物(hemisolvate)などの溶媒分子との組合せ、物理的結合および/または溶媒和であり、ここで、本開示の化合物に対する溶媒分子の比率は、それぞれ約2:1、約1:1または約1:2である。この物理的結合は、水素結合を含む、様々な程度のイオン結合および共有結合を含む。場合によっては、溶媒和物は、1つまたは複数の溶媒分子が、結晶性固体の結晶格子に組み込まれる場合などに単離され得る。したがって、「溶媒和物」は、溶液相および単離可能な溶媒和物の両方を包含する。本開示の化合物は、水、メタノール、エタノールなどの薬学的に許容できる溶媒とともに溶媒和形態として存在し得、本開示は、本開示の化合物の溶媒和および非溶媒和形態の両方を含むことが意図される。1つのタイプの溶媒和物は、水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物の特定の部分群に関する。溶媒和物は、典型的に、薬理学的な同等物として機能し得る。溶媒和物の調製は、当該技術分野において公知である。例えば、酢酸エチルおよび水を用いたフルコナゾールの溶媒和物の調製を記載しているM.Caira et al,J.Pharmaceut.Sci.,93(3):601−611(2004)を参照されたい。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の調製が、E.C.van Tonder et al.,AAPS Pharm.Sci.Tech.,5(1):Article 12(2004)、およびA.L.Bingham et al.,Chem.Commun.603−604(2001)によって記載されている。典型的な非限定的な、溶媒和物を調製する方法は、20℃超〜約25℃の温度で、本開示の化合物を所望の溶媒(有機、水、またはそれらの混合物)に溶解させる工程と、次に、溶液を、結晶を形成するのに十分な速度で冷却する工程と、公知の方法、例えば、ろ過によって結晶を単離する工程とを含み得る。赤外分光法などの分析技術を用いて、溶媒和物の結晶中の溶媒の存在を確認することができる。
本開示の化合物は、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質の阻害剤であるため、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質によって媒介されるいくつかの疾病、病態、または疾患が、これらの化合物を用いることによって治療され得る。したがって、本開示は、一般に、その疾患に罹患しているか、または罹患するリスクのある動物における、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質の阻害に反応性の疾病、病態、または疾患を治療するための方法であって、この動物に、有効量の1つまたは複数の本開示の化合物を投与する工程を含む方法に関する。
本開示はさらに、それを必要とする動物におけるSMYDタンパク質を阻害する方法であって、その動物に、治療的に有効な量の本開示の少なくとも1つの化合物を投与する工程を含む方法に関する。
本開示はさらに、それを必要とする動物におけるSMYD3を阻害する方法であって、その動物に、治療的に有効な量の本開示の少なくとも1つの化合物を投与する工程を含む方法に関する。
本開示はさらに、それを必要とする動物におけるSMYD2を阻害する方法であって、その動物に、治療的に有効な量の本開示の少なくとも1つの化合物を投与する工程を含む方法に関する。
本明細書において使用される際、「治療する」、「治療すること」、「治療」などの用語は、疾病または病態、および/またはそれに関連する症状を取り除き、軽減し、または改善することを指す。除外されないが、疾病または病態の治療は、疾病、病態、またはそれに関連する症状が完全に取り除かれることを必要としない。本明細書において使用される際、「治療する」、「治療すること」、「治療」などの用語は、「予防的処置」を含んでいてもよく、これは、疾病または病態を再発していないが、再発するリスクがあるかまたは再発しやすい被験体における疾病または病態の再発、または以前に制御された疾病または病態の再発、または疾病または病態の再発の可能性を軽減することを指す。「治療する」という用語および同義語は、治療的に有効な量の本開示の化合物を、このような治療を必要とする個体に投与することを想定している。
本開示の意味の範囲内で、「治療」は、再発予防またはフェーズ予防(phase prophylaxis)、ならびに急性または慢性の兆候、症状および/または機能不全の治療も含む。治療は、例えば、症状を抑制するために、症状に適応され得る(orientated symptomatically)。治療は、例えば維持療法の文脈の範囲内で、短期間にわたって行われ得、中期にわたって適応され得、または長期治療であり得る。
本明細書において使用される際の「治療的に有効な量」または「有効量」という用語は、本開示の方法によって投与される場合、該当する病態または疾病の治療のために、それを必要とする個体に活性成分を有効に送達するのに十分な活性成分の量を指す。癌または他の増殖性疾患の場合、治療的に有効な量の薬剤は、望ましくない細胞増殖を軽減し(すなわち、ある程度遅らせ、好ましくは停止させ);癌細胞の数を減少させ;腫瘍サイズを縮小し;末梢器官への癌細胞浸潤を阻害し(すなわち、ある程度遅らせ、好ましくは停止させ);腫瘍転移を阻害し(すなわち、ある程度遅らせ、好ましくは停止させ);腫瘍増殖をある程度阻害し;標的細胞中のタンパク質メチル化を調節し;および/または癌に関連する症状の1つまたは複数をある程度軽減し得る。投与される化合物または組成物が増殖を防止し、および/または存在する癌細胞を死滅させる程度まで、それは、細胞増殖抑制性および/または細胞傷害性であり得る。
「容器(container)」という用語は、医薬品を貯蔵し、輸送し、分配し、および/または取り扱うのに好適な任意のレセプタクル(receptacle)およびクロージャ(closure)を意味する。
「挿入物(insert)」という用語は、医師、薬剤師、および患者に、製品の使用に関して十分な情報を得た上での判断を行わせるのに必要な安全性および有効性データとともに、製品を投与する方法の説明を提供する、医薬品に付属する情報を意味する。添付文書は、一般に、医薬品の「ラベル」とみなされる。
「疾病」または「病態」または「疾患」という用語は、一般に、病的状態または機能とみなされる、特定の兆候、症状、および/または機能不全の形態でそれ自体現れ得る障害および/または異常を示す。以下に示されるように、本開示の化合物は、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質を阻害し、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質の阻害が利益をもたらす、増殖性疾患などの疾病および病態を治療するのに使用され得る。
ある実施形態において、本開示の化合物は、「SMYDタンパク質媒介性疾患」(例えば、SMYD3媒介性疾患またはSMYD2媒介性疾患)を治療するのに使用され得る。SMYDタンパク質媒介性疾患は、SMYDタンパク質が役割を果たすことが知られている任意の病的状態である。ある実施形態において、SMYD媒介性疾患は、増殖性疾患である。
ある実施形態において、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質の阻害は、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質の1つまたは複数の活性の活性の阻害である。ある実施形態において、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質の活性は、SMYD3またはSMYD2などのSMYDタンパク質が、メチル基を標的タンパク質(例えば、ヒストン)に移動させる能力である。SMYD3およびSMYD2などの1つまたは複数のSMYDタンパク質の活性が、インビトロまたはインビボで阻害され得ることが理解されるべきである。SMYD3およびSMYD2などの1つまたは複数のSMYDタンパク質の活性の阻害の例示的なレベルとしては、少なくとも10%の阻害、少なくとも20%の阻害、少なくとも30%の阻害、少なくとも40%の阻害、少なくとも50%の阻害、少なくとも60%の阻害、少なくとも70%の阻害、少なくとも80%の阻害、少なくとも90%の阻害、および最大で100%の阻害が挙げられる。
リジンメチルトランスフェラーゼ(KMT)のSMYD(SETおよびMYNDドメイン)ファミリーは、遺伝子発現調節およびDNA損傷応答を含む、様々な細胞過程において極めて重要な役割を果たす。ヒトSMYDタンパク質のファミリーは、SMYD1、SMYD2、SMYD3、SMYD4およびSMYD5からなる。SMYD1、SMYD2、およびSMYD3は、高度の配列相同性を共有し、SMYD5を除いて、ヒトSMYDタンパク質は、少なくとも1つのC末端テトラトリコペプチド反復配列(TPR)ドメインを保有する(例えば、Abu−Farha et al.J Mol Cell Biol(2011)3(5)301−308を参照)。SMYDタンパク質は、様々な癌に関連があることが分かっている(例えば、Hamamoto et al.Nat Cell.Biol.2004,6:731−740を参照)、Hu et al.Canncer Research 2009,4067−4072、およびKomatsu et al.Carcinogenesis 2009,301139−1146)。
SMYD3は、いくつかの様々な癌において高レベルで発現されることが分かっているタンパク質メチルトランスフェラーゼである(Hamamoto,R.,et al.,Nat.Cell Biol.,6(8):731−40(2004))。SMYD3は、乳癌、肝臓癌、前立腺癌および肺癌細胞株の生存に重要な遺伝子転写およびシグナル伝達経路の調節に役割を果たす可能性が高い(Hamamoto,R.,et al.,Nat.Cell Biol.,6(8):731−40(2004);Hamamoto,R.,et al.,Cancer Sci.,97(2):113−8(2006);Van Aller,G.S.,et al.,Epigenetics,7(4):340−3(2012);Liu,C.,et al.,J.Natl.Cancer Inst.,105(22):1719−28(2013);Mazur,P.K.,et al.,Nature,510(7504):283−7(2014))。
SMYD3の遺伝子ノックダウンが、様々な癌細胞株の増殖の減少につながる(Hamamoto,R.,et al.,Nat.Cell Biol.,6(8):731−40(2004);Hamamoto,R.,et al.,Cancer Sci.,97(2):113−8(2006);Van Aller,G.S.,et al.,Epigenetics,7(4):340−3(2012);Liu,C.,et al.,J.Natl.Cancer Inst.,105(22):1719−28(2013);Mazur,P.K.,et al.,Nature,510(7504):283−7(2014))。RNAiに基づく技術を用いるいくつかの研究により、肝細胞癌細胞株におけるSMYD3の除去が、細胞生存を非常に低下させ、その生存促進の規則(pro−survival role)が、その触媒活性に応じて決まることが示された(Hamamoto、R.,et al.,Nat.Cell Biol.,6(8):731−40(2004);Van Aller,G.S.,et al.,Epigenetics,7(4):340−3(2012))。さらに、SMYD3はまた、癌遺伝子、マウスモデルにおける膵臓腺癌および肺腺癌のいずれの場合もKRASにおける機能獲得型突然変異に起因する形質転換の重要な伝達物質であることも示された。SMYD3に対するKRASの依存性はまた、その触媒活性に応じて決まることも示された(Mazur,P.K.,et al.,Nature,510(7504):283−7(2014))。SMYD3機能はまた、大腸癌に関与しているとされており、SMYD3のRNAi媒介性ノックダウンは、結腸直腸細胞増殖を弱めることが示されている(Peserico et al.,Cell Physiol.2015 Feb 28.doi:10.1002/jcp.24975[冊子体に先行して電子版が公開されている(Epub ahead of print)])。
さらに、SMYD3機能はまた、免疫学および発達(development)に役割を果たすことも示されている。例えば、de Almeidaは、SMYD3が、誘導性制御性T細胞(iTreg)細胞の産生に役割を果たすことを報告した。呼吸器合胞体ウイルス(RSV)感染のマウスモデルにおいて、iTreg細胞が肺の病因を調節するのに重要な役割を果たすモデル、SMYD3−/−マウスは、肺内の増大した炎症反応および悪化した病因に関連するRSVに誘発される疾病の悪化を示した(de Almeida et al.Mucosal Immunol.2015 Feb 11.doi:10.1038/mi.2015.4[冊子体に先行して電子版が公開されている(Epub ahead of print)])。さらに、発達に関して、Proserpioらは、骨格筋萎縮の調節におけるSMYD3の重要性を示した一方(Proserpio et al.Genes Dev.2013 Jun 1;27(11):1299−312)、Fujiiらは、心筋および骨格筋の発達におけるSMYD3の役割を解明した(Fujii et al.PLoS One.2011;6(8):e23491)。
SMYD2(SETおよびMYNDドメインを含有するタンパク質2)を、基質タンパク質上へのメチル基の部位特異的な移動を触媒するSETドメイン含有タンパク質のサブファミリーの1つであるタンパク質としてまず特性評価した。SMYD2は、ヒストンH3上のリジン36(H3K36)に対してメチルトランスフェラーゼ活性を有することが最初に示されたが、その後、ヒストンおよび非ヒストンメチルトランスフェラーゼ活性の両方を有することが示された。
SMYD2は、多発性癌の病因に関与しているとされている。SMYD2は、対応する正常な試料と比較して、乳房、頸部、結腸、腎臓、肝臓、頭頸部、皮膚、膵臓、卵巣、食道および前立腺の腫瘍、ならびにAML、B−およびT−ALL、CLLおよびMCLなどの血液悪性疾患において、過剰発現されることが示されており、このことは、これらの癌の生態におけるSMYD2の役割を示唆している。より詳細には、SMYD2の遺伝子ノックダウンを用いた研究により、食道扁平上皮細胞癌(ESCC)、膀胱癌および子宮頸癌細胞株における抗増殖効果が実証された(例えば、Komatsu et al.,Carcinogenesis 2009,30,1139、およびCho et al.,Neoplasia.2012 Jun;14(6):476−86を参照)。さらに、SMYD2の高度発現が、ESCCおよび小児ALLの両方における不良の予後因子であることが示されている(例えば、Komatsu et al.Br J Cancer.2015 Jan 20;112(2):357−64、およびSakamoto et al.,Leuk Res.2014 Apr;38(4):496−502を参照)。最近、Nguyenらは、SMYD2の小分子阻害剤(LLY−507)が、いくつかの食道、肝臓および乳癌細胞株の増殖を、用量依存的に阻害したことを示した(Nguyen et al.J Biol Chem.2015 Mar 30.pii:jbc.M114.626861[冊子体に先行して電子版が公開されている(Epub ahead of print)])。
SMYD2はまた、免疫学に関与しているとされている。例えば、Xuらは、SMYD2が、インターロイキン−6およびTNF−α産生を抑制することによるマクロファージ活性化の負の調節因子であることを示した(Xu et al.,J Biol Chem.2015 Feb 27;290(9):5414−23)。
一態様において、本開示は、患者における癌を治療する方法であって、治療的に有効な量の本開示の化合物を投与する工程を含む方法を提供する。特定の機構に限定されるものではないが、ある実施形態において、本開示の化合物は、SMYD3およびSMYD2などのSMYDタンパク質を阻害することによって、癌を治療することができる。治療可能な癌の例としては、限定はされないが、副腎癌、腺房細胞癌、聴神経腫、末端黒子型黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性赤白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、急性前骨髄球性白血病、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、腺扁平上皮癌、脂肪組織腫瘍、副腎皮質癌、成人T細胞白血病/リンパ腫、アグレッシブNK細胞白血病、AIDS関連リンパ腫、胞巣型横紋筋肉腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、星細胞腫、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍、B細胞性慢性リンパ球性白血病、B細胞性前リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨肉腫、ブレナー腫瘍、褐色腫、バーキットリンパ腫、乳癌、脳腫瘍、癌腫、上皮内癌、癌肉腫、軟骨腫瘍、セメント腫、骨髄性肉腫、軟骨腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、腎明細胞肉腫、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞性リンパ腫、子宮頸癌、大腸癌、ドゴー病、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、未分化胚細胞腫、胚性癌腫、内分泌腺腫瘍、内胚葉洞腫瘍、腸管症関連T細胞リンパ腫、食道癌、封入奇形胎児、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、神経節細胞腫、消化管癌、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛癌、巨細胞線維芽腫、骨巨細胞腫、グリア系腫瘍、多形膠芽細胞腫、神経膠腫、大脳神経膠腫症、グルカゴノーマ、性腺芽細胞腫、顆粒膜細胞腫、半陰陽性卵巣腫瘍、胆嚢癌、胃癌、有毛細胞性白血病、血管芽腫、頭頸部癌、血管外皮細胞腫、悪性血液疾患、肝芽腫、肝脾T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性小葉癌、腸癌、腎臓癌、喉頭癌、悪性黒子、致死性正中線癌、白血病、ライディッヒ細胞腫、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ腫、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、MALTリンパ腫、悪性線維性組織球腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性トリトン腫瘍、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、肥満細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、乳腺髄様癌、甲状腺髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、粘液性腫瘍、多発性骨髄腫、筋組織腫瘍、菌状息肉腫、粘液型脂肪肉腫、粘液腫、粘液肉腫、鼻咽頭癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、神経繊維腫、神経腫、結節型黒色腫、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、好酸性腺腫、視神経鞘髄膜腫、視神経腫瘍、口腔癌、骨肉腫、卵巣癌、パンコースト腫瘍、甲状腺乳頭癌、傍神経節腫、松果体芽腫、松果体細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、多胚腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系原発リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性腹膜癌、前立腺癌、膵臓癌、咽頭癌(pharyngeal cancer)、腹膜偽粘液腫、腎細胞癌、腎髄様癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、直腸癌、肉腫、シュワン細胞腫症、精上皮腫、セルトリ細胞腫、性索・性腺間質性腫瘍、印環細胞癌、皮膚癌、小円形青色細胞腫瘍、小細胞癌、軟組織肉腫、ソマトスタチノーマ、煤煙性いぼ、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮細胞癌、滑膜肉腫、セザリー病、小腸癌、扁平上皮癌、胃癌、T細胞リンパ腫、精巣癌、卵胞膜細胞腫、甲状腺癌、移行上皮癌、咽頭癌(throat cancer)、尿膜管癌、泌尿生殖器癌、尿路上皮癌、ブドウ膜黒色腫、子宮癌、疣贅性癌、視経路神経膠腫、外陰癌、膣癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍、およびウィルムス腫瘍が挙げられる。
別の実施形態において、癌は、乳癌、頸癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、頭頸部癌、皮膚癌、膵臓癌、卵巣癌、食道癌、または前立腺癌である。
別の実施形態において、癌は、急性骨髄性白血病(AML)、B−およびT−急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、またはマントル細胞リンパ腫(MCL)などの血液悪性腫瘍である。
別の実施形態において、癌は、食道扁平上皮細胞癌(ESCC)、膀胱癌、または子宮頸癌である。
別の実施形態において、癌は、白血病、例えば、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病および混合系統白血病(MLL)から選択される白血病である。別の実施形態において、癌はNUT正中線癌である。別の実施形態において、癌は多発性骨髄腫である。別の実施形態において、癌は、小細胞肺癌(SCLC)などの肺癌である。別の実施形態において、癌は神経芽細胞腫である。別の実施形態において、癌はバーキットリンパ腫である。別の実施形態において、癌は子宮頸癌である。別の実施形態において、癌は食道癌である。別の実施形態において、癌は卵巣癌である。別の実施形態において、癌は大腸癌である。別の実施形態において、癌は前立腺癌である。別の実施形態において、癌は乳癌である。
別の実施形態において、本開示は、治療的に有効な量の本開示の化合物をこのような治療を必要とする被験体に投与することによって、上記の癌においてインビボでタンパク質メチル化、遺伝子発現、細胞増殖、細胞分化および/またはアポトーシスを調節する治療方法を提供する。
本開示の化合物は、存在する他の成分なしに化学原料の形態で哺乳動物に投与され得る。本開示の化合物はまた、好適な薬学的に許容できる担体と組み合わされた化合物を含有する医薬組成物の一部として哺乳動物に投与され得る。このような担体は、薬学的に許容できる賦形剤および補助剤から選択され得る。「薬学的に許容できる担体」または「薬学的に許容できるビヒクル」という用語は、標準的な医薬担体、溶媒、界面活性剤、またはビヒクルのいずれかを包含する。好適な薬学的に許容できるビヒクルは、水性ビヒクルおよび非水性ビヒクルを含む。標準的な医薬担体およびそれらの製剤が、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.,Easton,PA,19th ed.1995に記載されている。
本開示の範囲内の医薬組成物は、本開示の化合物が1つまたは複数の薬学的に許容できる担体と組み合わされた全ての組成物を含む。一実施形態において、本開示の化合物は、その意図される治療目的を達成するのに有効な量で組成物中に存在する。個体の要求は様々であり得るが、各化合物の有効量の最適な範囲の決定は、当該技術分野の技能の範囲内である。典型的に、本開示の化合物は、特定の疾患を治療するために1日当たり、哺乳動物の体重のkg当たり約0.0025〜約1500mg、または当量のその薬学的に許容できる塩または溶媒和物の用量で、哺乳動物、例えば、ヒトに、経口投与され得る。哺乳動物に投与される本開示の化合物の有用な経口用量は、哺乳動物の体重のkg当たり約0.0025〜約50mg、または当量のその薬学的に許容できる塩または溶媒和物である。筋肉内注射の場合、用量は、典型的に、経口用量の約半分である。
単位経口用量は、約0.01mg〜約1gの本開示の化合物、例えば、約0.01mg〜約500mg、約0.01mg〜約250mg、約0.01mg〜約100mg、0.01mg〜約50mg、例えば、約0.1mg〜約10mgの化合物を含み得る。単位用量は、例えば、約0.01mg〜約1gの化合物、または当量のその薬学的に許容できる塩または溶媒和物をそれぞれが含有する1つまたは複数の錠剤またはカプセル剤として、1日に1回または複数回投与され得る。
本開示の医薬組成物は、本開示の化合物の有益な効果を受け得る任意の患者に投与され得る。このような患者の中で一番先に挙げられるのは、哺乳動物、例えば、ヒトおよびコンパニオンアニマルであるが、本開示はそのように限定されることが意図されていない。一実施形態において、患者はヒトである。
本開示の医薬組成物は、その意図される目的を達成する任意の手段によって投与され得る。例えば、投与は、経口、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経皮、鼻腔内、経粘膜、直腸、膣内もしくは口腔経路によって、または吸入によって行うことができる。投与される用量および投与経路は、特定の被験体の状況に応じて、レシピエントの年齢、性別、健康状態、および体重、治療される病態または疾患、もしあれば併用療法の種類、治療の頻度、および所望の効果の性質などの要因を考慮に入れて変化し得る。
一実施形態において、本開示の医薬組成物は、経口投与され得る。別の実施形態において、本開示の医薬組成物は、経口投与され得、錠剤、糖衣錠、カプセル剤、または経口液体製剤へと製剤化される。一実施形態において、経口製剤は、本開示の化合物を含む押し出された多粒子(multiparticulate)を含む。
あるいは、本開示の医薬組成物は、直腸投与され得、坐薬中で製剤化される。
あるいは、本開示の医薬組成物は、注入によって投与され得る。
あるいは、本開示の医薬組成物は、経皮投与され得る。
あるいは、本開示の医薬組成物は、吸入によって、または鼻腔内もしくは経粘膜投与によって投与され得る。
あるいは、本開示の医薬組成物は、膣内経路によって投与され得る。
本開示の医薬組成物は、約0.01〜99重量パーセント、例えば、約0.25〜75重量パーセントの本開示の化合物、例えば、約1重量%、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%、または約75重量%の本開示の化合物を含有し得る。
本開示の医薬組成物は、本開示を考慮してそれ自体が公知である方法で、例えば、従来の混合、造粒、糖衣作製(dragee−making)、溶解、押し出し、または凍結乾燥プロセスによって製造される。したがって、経口使用用の医薬組成物は、活性化合物を固体賦形剤と組み合わせて、任意選択的に、得られた混合物を粉砕し、必要に応じてまたは必要な場合、好適な補助剤を加えた後、顆粒の混合物を加工して、錠剤または糖衣錠コアを得ることによって得られる。
好適な賦形剤としては、サッカリド(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトールまたはソルビトール)、セルロース調製物、リン酸カルシウム(例えば、リン酸三カルシウムまたはリン酸水素カルシウム)などの充填剤、ならびにでんぷんペースト(例えば、トウモロコシでんぷん、コムギでんぷん、コメでんぷん、またはジャガイモでんぷんを用いた)、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルピロリドンなどの結合剤が挙げられる。必要に応じて、上記のでんぷんおよびさらにカルボキシメチルでんぷん、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはアルギン酸ナトリウムなどのその塩などの1つまたは複数の崩壊剤が加えられ得る。
補助剤は、典型的に、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸またはその塩(例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウム)、およびポリエチレングリコールなどの、流動調節剤および潤滑剤である。糖衣錠コアには、胃液に耐性のある好適なコーティングが設けられる。このために、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールおよび/または二酸化チタン、ラッカー溶液(lacquer solution)および好適な有機溶媒または溶媒混合物を任意選択的に含有し得る濃縮サッカリド溶液が使用され得る。胃液に耐性のコーティングを生成するために、酢酸フタル酸セルロース(acetylcellulose phthalate)またはヒドロキシプロピルメチル−セルロースフタレートなどの好適なセルロース調製物の溶液が使用され得る。例えば、識別のため、または活性化合物用量の組合せを特徴付けるために、染料または顔料が、錠剤または糖衣錠コーティングに加えられ得る。
経口使用され得る他の医薬製剤の例としては、ゼラチンで作製された押し込み型カプセル(push−fit capsule)、またはゼラチンおよびグリセロールもしくはソルビトールなどの可塑剤で作製された密封された軟カプセル剤が挙げられる。押し込み型カプセル剤は、ラクトースなどの充填剤、でんぷんなどの結合剤、および/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤および、任意選択的に、安定剤と混合され得る顆粒の形態で、または押し出された多粒子の形態で、化合物を含有し得る。軟カプセルでは、活性化合物は、好ましくは、脂肪油または流動パラフィンなどの好適な液体に溶解または懸濁される。さらに、安定剤が加えられ得る。
直腸投与用の考えられる医薬製剤としては、例えば、1つまたは複数の活性化合物と、坐薬基剤との組合せからなる坐薬が挙げられる。好適な坐薬基剤としては、特に、天然および合成トリグリセリド、およびパラフィン炭化水素が挙げられる。活性化合物と、例えば、液体トリグリセリド、ポリエチレングリコール、またはパラフィン系炭化水素などの基材との組合せからなるゼラチン直腸投与カプセル剤を使用することも可能である。
非経口投与用の好適な製剤としては、例えば、水溶性塩、アルカリ性溶液、または酸性溶液などの水溶性形態の活性化合物の水溶液が挙げられる。あるいは、活性化合物の懸濁液は、油性懸濁液として調製され得る。懸濁液などのための好適な親油性溶媒またはビヒクルは、脂肪油(例えば、ゴマ油)、合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチル)、トリグリセリド、またはポリエチレングリコール−400(PEG−400)などのポリエチレングリコールを含み得る。水性懸濁液は、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトール、および/またはデキストランを含む、懸濁液の粘度を高めるための1つまたは複数の物質を含有し得る。懸濁液は、安定剤を任意選択的に含有し得る。
別の実施形態において、本開示は、本開示の方法を実施するためにそれらの使用を容易にする方法で包装された本開示の化合物(または本開示の化合物を含む組成物)を含むキットを提供する。一実施形態において、キットは、容器(container)に貼られるかまたは本開示の方法を実施するために化合物または組成物の使用を説明するキットに含まれるラベルとともに、密封された瓶または容器(vessel)などの容器中に包装された本開示の化合物(または本開示の化合物を含む組成物)を含む。一実施形態において、化合物または組成物は、単位剤形中に包装される。キットは、意図される投与経路にしたがって、組成物を投与するのに好適なデバイスをさらに含み得る。
化合物の一般的な合成
本開示の化合物は、本開示を考慮して当業者に公知の方法を用いて、または以下の一般的なスキームに示される例示的な方法によって調製される。一般的なスキーム中、特に示されない限り、式A〜CのR、R、R、およびZが、式VIIに関連して定義されるとおりである。一般的なスキーム中、例えば、Zが、(アミノ)アルキルまたは保護を必要とし得る任意の他の基である場合、好適な保護が、合成に用いられ得る。(Wuts,P.G.M.;Greene,T.W.,“Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis”,4th Ed.,J.Wiley & Sons,NY,2007を参照)。
化合物Aが、ジクロロメタン、アセトニトリル、またはDMFなどの好適な溶媒中で、TEAまたはDIPEAなどの好適な塩基の存在下で、好適な塩化スルホニル(Z−SOCl)と結合することによって、化合物B(すなわち、式VII(式中、Xが−S(=O)−である)で表される化合物)に転化される。
化合物Aを、DMFなどの好適な溶媒中で、TEAまたはDIPEAなどの好適な塩基の存在下で、HATUまたはHOBTなどの好適なカップリング試薬の存在下で、好適なカルボン酸(ZCOH)と結合することによって、化合物Cに転化した。化合物Aはまた、ジクロロメタン、アセトニトリルまたはDMFなどの好適な溶媒の存在下で、TEAまたはDIPEAなどの好適な塩基の存在下で、好適な酸塩化物(ZCOCl)と結合することによって、化合物Cに転化され得る。
一般的な合成方法
表1および2の化合物を調製し、特性評価するための一般的な方法および実験手順が、上記の一般的なスキームおよび以下の実施例に記載されている。必要なときはいつでも、反応物を、従来の加熱板装置または加熱マントルまたはマイクロ波照射機器を用いて加熱した。反応を、開放容器または閉鎖容器のいずれかの中で、大気圧または高圧下で、撹拌しながらまたは撹拌せずに行った。反応の進行を、以下に記載される計測器および方法を用いて、TLC、HPLC、UPLC、またはLCMSなどの従来の技術を用いて監視した。反応をクエンチし、粗化合物を、提供される特定の実施例に記載されるように、従来の方法を用いて単離した。溶媒除去を、ロータリーエバポレータまたは遠心エバポレータのいずれかを用いて、大気圧または減圧下で、加熱しながらまたは加熱せずに行った。
化合物精製を、限定はされないが、順相もしくは逆相HPLCまたはフラッシュカラムまたは分取TLCプレートのいずれかを用いた、酸性、中性、または塩基性条件下における、分取クロマトグラフィーを含む様々な従来の方法を必要に応じて用いて行った。化合物の純度および質量の確認を、標準的なHPLCおよび/またはUPLCおよび/またはMS分光計および/またはLCMSおよび/またはGC機器(すなわち、限定はされないが、以下の計測器:ZQ検出器およびESI源と接続された2996PDA検出器を備えたWaters Alliance 2695;Shimadzu LDMS−2020;SQ検出器およびESI源と接続されたPDA検出器を備えたWaters Acquity H Class;PDA検出器を備えたAgilent 1100 Series;2998 PDA検出器を備えたWaters Alliance 2695;ESI源を備えたAB SCIEX API 2000;Agilent 7890 GCを含む)を用いて行った。例示される化合物を、約1mg/mLの濃度になるまでMeOHまたはMeCNのいずれかに溶解させ、以下の表に示される方法を用いて、適切なLCMSシステム中への0.5〜10μLの注入によって分析した。いずれの場合も、流量は1mL/分である。LCMSデータが、表1A、2A、および3Aに示される。
化合物構造の確認を、必要なときはいつでもnOeとともに行われる標準的な300または400MHzのNMR分光計を用いて行った。
以下の略語が、本明細書において使用される:
実施例1
5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸の合成
工程1:エチル4−シクロプロピル−2,4−ジオキソブタノエートの合成
窒素Naの不活性雰囲気(164g、1.20当量)でパージされ、維持された10Lの3つ口丸底フラスコ中に、エタノール(5L)を少しずつ加えた。(COEt)(869g、1.00当量)および1−シクロプロピルエタン−1−オン(500g、5.94mol、1.00当量)の溶液を、0〜20℃で撹拌しながら滴下して加えた。得られた溶液を、20〜30℃で1時間、次に80℃でさらに1時間撹拌した。得られた溶液を、15LのHOで希釈した。塩酸(12N)を用いて、pHを2に調整した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を組み合わせて、NaHCO(飽和水溶液)で洗浄した。抽出物を減圧下で濃縮したところ、820g(粗生成物)のエチル4−シクロプロピル−2,4−ジオキソブタノエートが黄色の油として得られた。TLC(酢酸エチル/石油エーテル=1/5):Rf=0.5。
工程2:エチル5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキシレートの合成
10Lの丸底フラスコ中に、エタノール(1.1L)およびNHOH−HCl(200g)中のエチル4−シクロプロピル−2,4−ジオキソブタノエート(177g)の溶液を入れた。得られた溶液を20〜30℃で1時間撹拌した。得られた溶液を、80℃でさらに1時間にわたって、撹拌しながら反応させた。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)を用いたシリカゲルカラム上で精製した。これにより、143g(2工程収率は66.3%であった)のエチル5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキシレートが黄色の油として得られた。TLC(酢酸エチル/石油エーテル=1/5):Rf=0.2。
工程3:5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸の合成
10Lの丸底フラスコ中に、エチル5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキシレート(280g、1.55mol、1.00当量)および水(4L)中の水酸化ナトリウム(74.3g、1.20当量)の溶液を入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。得られた混合物をエーテルで洗浄した。塩酸(12N)を用いて、水溶液のpH値を2〜3に調整した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を組み合わせて、減圧下で濃縮した。これにより、220g(93%)の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸がオフホワイトの固体として得られた。H−NMR(300MHz CDCl):δ 8.42(brs,1H)、6.37(s,1H)、2.16−2.05(m,1H)、1.29−1.12(m,2H)、1.12−0.99(m,2H);LCMS m/z=153.9[M+H]
実施例2
5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボニルクロリドの合成
DCM(5ml)中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸(0.750g、4.90mmol)の撹拌溶液に、塩化オキサリル(1.68ml、19.60mmol)および2滴のDMFを加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボニルクロリドが残渣(0.6g、粗生成物)として得られた。材料をさらに精製せずに使用した。
実施例3
5−シクロプロピル−N−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号213の合成
工程1:tert−ブチル4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
DMF(20mL)中の1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(5.0g、21.7mmol)の撹拌溶液に、HATU(12.39g、32.60mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(18.94ml、108.6mmol)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌した。その後、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.12g、21.7mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.3g、71%)が得られた。LCMS:m/z=173.05(M−Boc)
工程2:tert−ブチル4−アセチルピペリジン−1−カルボキシレートの合成
乾燥THF(20mL)中のtert−ブチル4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.3g、15.8mmol)の撹拌溶液に、−78℃でメチルマグネシウムブロミド(20mL、23.71mmol、THF:トルエン中1.6M)の溶液を加え、反応物を、−78℃で2時間および室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、粗残渣が得られるまで減圧下で濃縮し、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−アセチルピペリジン−1−カルボキシレート(2.8g、62%)が得られた。
工程3:tert−ブチル4−(1−アミノエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
乾燥MeOH(6mL)中の化合物tert−ブチル4−アセチルピペリジン−1−(2.8g、9.68mmol)の撹拌溶液に、酢酸アンモニウム(8.9g、16.2mmol)を加え、反応物を室温で15分間撹拌し、次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.43g、38.7mmol)を加えた。反応混合物を16時間にわたって加熱還流させた。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を、0.5MのNaOH溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、tert−ブチル4−(1−アミノエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.1g、粗生成物)の残渣が得られた。これをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z=191.25(M−Boc)
工程4:tert−ブチル4−(1−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)エチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
DMF(3mL)中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸(1.0g、6.5mmol)の撹拌溶液に、HATU(3.72g、9.8mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(3.5ml、19.6mmol)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌した。tert−ブチル4−(1−アミノエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.45g、6.5mmol)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、化合物tert−ブチル4−(1−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)エチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.1g、84%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 8.44(d,J=8.9Hz、1H)、6.46(s,1H)、3.98−3.90(m,2H)、3.79(p,J=7.3Hz、1H)、2.53−2.47(m,2H)、2.19−2.16(m,1H)、1.6−1.58(m,3H)、1.38(s,9H)、1.18−0.86(m,9H);LCMS:m/z=386.25(M+H)
工程5:5−シクロプロピル−N−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
ジオキサン(5mL)中のtert−ブチル4−(1−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)エチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.1g、5.8mmol)の撹拌溶液に、0℃で4Mのジオキサン:HCl(20mL)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られ、それを、エーテルおよびペンタンでの繰り返しの洗浄によって精製したところ、5−シクロプロピル−N−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(1.3g、86%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 8.95−8.86(m,1H)、8.54(t,J=11.8Hz、2H)、6.49(s,1H)、3.91−3.77(m,1H)、3.24(d,J=12.4Hz、2H)、2.88−2.66(m,2H)、2.18(tt,J=8.4、5.0Hz、1H)、1.86−1.60(m,3H)、1.44−1.27(m,2H)、1.15−1.03(m,5H)、0.95−0.84(m,2H);LCMS:m/z=264.20(M+H)
実施例4
5−シクロプロピル−N−(フェニル(ピペリジン−4−イル)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(化合物番号49の合成
工程1:tert−ブチル4−ベンゾイルピペリジン−1−カルボキシレートの合成
THF(1.5mL)中のtert−ブチル4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.5g、1.83mmol)の撹拌溶液に、0℃でTHF(3.67mL、3.67mmol)中のフェニルマグネシウムブロミドの1Mの溶液を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応の完了をTLCによって監視し、反応を塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、残渣が得られるまで減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−ベンゾイルピペリジン−1−カルボキシレート(0.188g、35.5%)が得られた。LCMS:m/z=190.1(M+H)
工程2:tert−ブチル4−(アミノ(フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
MeOH(5mL)中のtert−ブチル4−ベンゾイルピペリジン−1−カルボキシレート(0.188g、0.65mmol)の溶液に、酢酸アンモニウム(0.6g、7.8mmol)を加えた。反応物を25℃で10分間撹拌し、次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.163g、2.59mmol)を加えた。反応物を16時間にわたって60℃に加熱した。反応の完了をTLCによって監視し、反応を、0.5NのNaOH溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、残渣が得られるまで減圧下で濃縮し、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−(アミノ(フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.2g、40%)が得られた。LCMS:m/z=190.3(M+H)
工程3:tert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
DCM(5ml)中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸(0.1g、0.34mmol)の撹拌溶液に、塩化オキサリル(0.2ml、0.68mmol)および2滴のDMFを加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、残渣が得られた。残渣をDCMに溶解させ、0℃に冷却した。DCM(5mL)中のtert−ブチル4−(アミノ(フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.070g、0.41mmol)を加えた後、トリエチルアミン(0.23mL、0.17mmol)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を炭酸水素ナトリウムでクエンチし、DCMで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.057g、50%)が得られた。LCMS:m/z=326.23(M+H)
工程4:5−シクロプロピル−N−(フェニル(ピペリジン−4−イル)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でジオキサン(1mL)中のtert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.057g、0.13mmol)の撹拌溶液に、4Mのジオキサン:HCl(2mL)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をエーテルおよびペンタンでの洗浄によって精製したところ、5−シクロプロピル−N−(フェニル(ピペリジン−4−イル)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.028g、65%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 9.21(d,J=9.0Hz、1H)、8.70(d,J=11.2Hz、1H)、8.36(d,J=11.7Hz、1H)、7.46−7.37(m,2H)、7.39−7.22(m,3H)、6.47(s,1H)、4.71(t,J=9.5Hz、1H)、3.22−3.13(m,2H)、2.77(q,J=11.0、10.1Hz、2H)、2.23−2.03(m,3H)、1.47−1.19(m,3H)、1.14−1.02(m,2H)、0.94−0.83(m,2H);LCMS:m/z=326.25(M+H)
実施例5
N−(1−(1−((S)−2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイル)ピペリジン−4−イル)エチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(化合物番号211の合成
工程1:tert−ブチル((2S)−1−(4−(1−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)エチル)ピペリジン−1−イル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
DMF(2mL)中の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸(0.188g、0.68mmol)の撹拌溶液に、EDCI(0.191g、1.10mmol)、HOBt(0.135g、1.10mmol)、およびトリエチルアミン(0.3mL、2.27mmol)を加えた。溶液を0℃で30分間撹拌した。次に、5−シクロプロピル−N−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.2g、0.66mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル((2S)−1−(4−(1−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)エチル)ピペリジン−1−イル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.09g、25%)が得られた。LCMS:m/z=428.05(M−Boc)
工程2:N−(1−(1−((S)−2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイル)ピペリジン−4−イル)エチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル((2S)−1−(4−(1−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)エチル)ピペリジン−1−イル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.09g、0.17mmol)の撹拌溶液に、0℃で4Mのジオキサン:HCl(5mL)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られ、それを、エーテルおよびペンタンでの繰り返しの洗浄によって精製したところ、N−(1−(1−((S)−2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイル)ピペリジン−4−イル)エチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.020g、28%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 9.44−9.35(m,1H)、8.46(q,J=7.3Hz、1H)、8.12(s,3H)、6.99(dd,J=17.3、7.9Hz、2H)、6.75−6.66(m,2H)、6.46(d,J=3.5Hz、1H)、4.52(p,J=6.8、6.2Hz、1H)、4.37(d,J=12.8Hz、1H)、3.83−3.59(m,2H)、2.96−2.73(m,2H)、2.47−2.33(m,2H)、2.27−2.12(m,1H)、1.76−1.62(m,1H)、1.62−1.35(m,2H)、1.14−0.81(m,9H);LCMS:m/z=427.35(M+H)
実施例6
N−((S)−(1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号215)
および
N−((R)−(1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号216の合成
工程1:tert−ブチル((S)−1−(4−((S)−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートおよびtert−ブチル((S)−1−(4−((R)−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
DMF(1mL)中の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.044g、0.230mmol)の撹拌溶液に、HATU(0.131g、0.34mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.69mmol)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌した。次に、5−シクロプロピル−N−(フェニル(ピペリジン−4−イル)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド((0.1g、0.277mmol)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それを分取キラルHPLCによって精製したところ、tert−ブチル((S)−1−(4−((S)−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.13g、18%)およびtert−ブチル((S)−1−(4−((R)−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.12g、17.4%)が得られた。
工程2:N−((S)−(1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でジオキサン(1mL)中のtert−ブチル((S)−1−(4−((S)−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.05g、0.126mmol)の撹拌溶液に、4Mのジオキサン:HCl(3mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られた。材料を、エーテルおよびペンタンでの繰り返しの洗浄によって精製したところ、N−((S)−(1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.035g、50%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 9.19(dd,J=9.0、6.3Hz、1H)、8.09(s,3H)、7.44−7.21(m,5H)、6.46(s,1H)、4.69(q,J=10.0Hz、1H)、4.29(s,2H)、3.76(d,J=13.7Hz、1H)、2.98−2.96(m,1H)、2.66−2.50(m,1H)、2.23 - 2.06(m,2H)、2.02−1.91(m,1H)、1.30(d,J=6.8Hz、1H)、1.21(dd,J=24.0、9.9Hz、4H)、1.14−0.83(m,5H);LCMS:m/z=397.35(M+H)
工程2:N−((R)−(1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でジオキサン(1mL)中のtert−ブチル((S)−1−(4−((R)−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.06g、0.12mmol)の撹拌溶液に、4Mのジオキサン:HCl(3mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られた。材料を、エーテルおよびペンタンでの繰り返しの洗浄によって精製したところ、N−((R)−(1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(0.02g、30%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO− d):δ 9.20(t,J=8.8Hz、1H)、8.08(s,3H)、7.46−7.21(m,5H)、6.46(d,J=1.5Hz、1H)、4.7−4.68(m,1H)、4.35−4.32(m,2H)、3.90(d,J=13.7Hz、1H)、3.07−2.87(m,1H)、2.66−2.51(m,1H)、2.23 −2.06(m,2H)、1.95(d,J=11.4Hz、1H)、1.36−1.00(m,8H)、1.01−0.82(m,2H);LCMS:m/z=397.22(M+H)
実施例7
N−((1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号205の合成
工程1:tert−ブチル4−(ヒドロキシ(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
無水THF(100mL)中の3−ヨード安息香酸メチル(3.0g、11.45mmol)の撹拌溶液に、−40℃でイソプロピルマグネシウムクロリド(6.27mL、12.59mmol、THF中2Mの溶液)を加えた。tert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(2.68g、12.59mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−(ヒドロキシ(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.91g、73%)が得られた。LCMS:m/z=350.15(M+H)
工程2:tert−ブチル4−(3−(メトキシカルボニル)ベンゾイル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
DCM(30mL)中の4−(ヒドロキシ(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.9g、5.44mmol)の撹拌溶液に、0℃でデス・マーチン・ペルヨージナン(3.0g、7.07mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を、Na(10mL)およびNaHCO(10mL)の飽和溶液の混合物の添加によってクエンチした。有機層を抽出し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−(3−(メトキシカルボニル)ベンゾイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.78g、94%)が得られた。LCMS:m/z=348.15(M+H)
工程3:tert−ブチル4−(アミノ(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
0℃でメタノール(30mL)中のtert−ブチル4−(3−(メトキシカルボニル)ベンゾイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g、4.32mmol)の撹拌溶液に、酢酸アンモニウム(4.0g、51.8mmol)を加えた後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.0g、17.2mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を、12時間にわたって80℃で加熱還流させた。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を希HCl溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−(アミノ(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.05g、70%)が得られた。
工程4:tert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
DMF(10mL)中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸(0.65g、1.86mmol)の撹拌溶液に、HATU(1.0g、2.8mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.2ml、7.44mmol)を加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次に、tert−ブチル4−(アミノ(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.284g、1.86mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.789g、95%)が得られた。
工程5:3−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)安息香酸の合成
THF:MeOH:HO(1:1:1、15mL)中のtert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(メトキシカルボニル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.77g、1.59mmol)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(0.133g、3.18mmol)を加えた。次に、反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られた。残渣をMeOHに取り込み、pH=2になるまで希HClで酸性化した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮したところ、3−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)安息香酸(0.580g、粗生成物)が得られた。
工程6:tert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
DMF(3mL)中の3−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)安息香酸(0.5g、1.06mmol)の撹拌溶液に、HATU(0.607g、1.59mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.63mL、3.73mmol)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌した。次に、ピリジン−3−アミン(0.14g、1.49mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル−4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.445g、76%)が得られた。LCMS:m/z=446.4(M−Boc)
工程7:5−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イル(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でジオキサン(4mL)中のtert−ブチル−4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.445g、0.81mmol)の撹拌溶液に、4Mのジオキサン:HCl(8mL)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られ、それを、エーテルおよびペンタンでの繰り返しの洗浄によって精製したところ、5−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イル(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.380g、96%)が得られた。LCMS:m/z=446.25(M+H)
工程8:tert−ブチル((2S)−1−(4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
DMF(3mL)中の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.089g、0.474mmol)の撹拌溶液に、HATU(0.225g、0.592mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.23mL、1.38mmol)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌した。次に、5−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イル(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.19g、0.395mmol)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル((2S)−1−(4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.170g、83%)が得られた。LCMS:m/z=517.4(M−Boc)
工程9:N−((1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でジオキサン(3mL)中のtert−ブチル((2S)−1−(4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.170g、0.275mmol)の撹拌溶液に、4Mのジオキサン:HCl(2mL)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られ、それを、エーテルおよびペンタンでの繰り返しの洗浄によって精製したところ、N−((1−((S)−2−アミノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)(3−(ピリジン−3−イルカルバモイル)フェニル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.135g、83%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)(ジアステレオ異性体の混合物):δ 11.09(d,J=14.5Hz、1H)、9.38−9.24(m,2H)、8.64(d,J=8.0Hz、1H)、8.55(dd,J=5.4、1.4Hz、1H)、8.17−8.09(m,4H)、8.03−7.94(m,1H)、7.84(dd,J=8.4、5.2Hz、1H)、7.71(dd,J=7.7、5.0Hz、1H)、7.56(td,J=7.7、4.2Hz、1H)、6.51(d,J=3.7Hz、1H)、4.90−4.74(m,1H)、4.48−4.32(m,1H)、4.35−4.23(m,2H)、3.92(d,J=13.6Hz、1H)、3.79(dd,J=13.8、9.2Hz、1H)、3.69−3.53(m,1H)、3.18−2.91(m,2H)、2.67−2.51(m,2H)、2.19−2.17(m,3H)、1.97(d,J=12.6Hz、1H)、1.35−0.97(m,2H)、0.95−0.82(m,2H);LCMS:m/z=517.35(M+H)
実施例8
5−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号4)の合成
工程1:tert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートの合成
DCM(10mL)中のtert−ブチル4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.514g、2.43mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.68mL、4.87mmol)を加え、溶液を0℃で10分間撹拌した。DCM(5mL)中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボニルクロリド(0.6g、3.166mmol)を滴下して加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応物を過剰なDCMで希釈し、水で洗浄し、有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.750g、89%)が得られた。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 8.69−8.66(t,J=5.8Hz、1H)6.46(s,1H)、3.90(d,J=12.4Hz、2H)、3.11−3.08(m,J=6.4Hz、2H)、2.67(brs,2H)、2.19−2.15(m,1H)、1.70−1.68(m,1H)、1.6(brs,1H)、1.58(brs,1H)、1.38(s,9H),1.11−1.06(m,2H)、0.90−0.89(m,4H).
工程2:5−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でMeOH(4mL)中のtert−ブチル4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.750g、2.148mmol)の撹拌溶液に、4MのメタノールHCl(6mL)を加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をDCMおよびヘキサンで洗浄したところ、5−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.590g、96%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 8.88(s,1H)、8.78(t,J=6.1Hz、1H,)、8.59(m,1H,)、6.49(s,1H)、3.27−3.09(m,4H)、2.80(q,J=11.8Hz、2H)、2.18(m,1H)、1.79(m,3H)、1.41−1.26(m,2H)、1.09(m,2H)、1.00−0.87(m,2H);LCMS:m/z=250.05(M+H)
実施例9
(S)−N−((1−(2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号226)の合成
工程1:(S)−tert−ブチル(1−(4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメートの合成
DMF(2mL)中の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタン酸(0.156g、0.72mmol)の撹拌溶液に、EDCI(0.172g、0.9mmol)、HOBt(0.121g、0.9mmol)、およびトリエチルアミン(0.3mL、1.8mmol)を加えた。溶液を0℃で30分間撹拌した。5−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(0.15g、0.6mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、(S)−tert−ブチル(1−(4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート(0.185g、68%)が得られた。LCMS m/z=349.1(M−Boc)
工程2:(S)−N−((1−(2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でジオキサン(1mL)中の(S)−tert−ブチル(1−(4−((5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート(0.185g、0.33mmol)の撹拌溶液に、4Mのジオキサン:HCl(3mL)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られた。材料を、エーテルおよびペンタンでの繰り返しの洗浄によって精製したところ、(S)−N−((1−(2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)メチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.1g、69%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 8.75(dt,J=7.1、3.4Hz、1H)、8.03(s,3H)、6.48(s,1H)、4.43−4.31(m,1H)、4.27(s,1H)、3.93(d,J=13.6Hz、1H)、3.21−2.97(m,3H)、2.66−2.53(m,1H)、2.18(tt,J=8.4、5.0Hz、1H)、2.01(h,J=6.9Hz、1H)、1.89−1.78(m,1H)、1.70(t,J=12.7Hz、1H)、1.26(dd,J=10.3、4.4Hz、1H)、1.16−0.82(m,12H);LCMS:m/z=349.3(M+H)
実施例10
N−(4−(1−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(化合物番号149)の合成
工程1:(E)−1−(4−アミノフェニル)−3−(ピリジン−3−イル)プロパ−2−エン−1−オンの合成
MeOH:水(1:1、30mL)中の1−(4−アミノフェニル)エタノン(2.0g、14.81mmol)の撹拌溶液に、ニコチンアルデヒド(1.58g、14.81mmol)および水酸化カリウム(1.24g、22.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を希HClでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、(E)−1−(4−アミノフェニル)−3−(ピリジン−3−イル)プロパ−2−エン−1−オン(2.0g、60%)が得られた。LCMS:m/z=225.3(M+H)
工程2:1−(4−アミノフェニル)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オンの合成
メタノール(20mL)中の(E)−1−(4−アミノフェニル)−3−(ピリジン−3−イル)プロパ−2−エン−1−オン(2.0g、8.9mmol)の撹拌溶液に、10%のパラジウム−炭素(0.2g)を加え、反応混合物を、室温で3時間にわたって、1気圧の圧力の水素雰囲気下で撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応混合物をCeliteのパッドに通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮したところ、1−(4−アミノフェニル)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン(1.5g)の粗残渣が得られ、それを精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z=227.05(M+H)
工程3:5−シクロプロピル−N−(4−(3−(ピリジン−3−イル)プロパノイル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミドの合成
DCM(10mL)中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸(0.2g、1.3mmol)および2滴のDMFの撹拌溶液に、塩化オキサリル(1mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られた。残渣をDCM(5mL)に再度溶解させた。トリエチルアミン(0.35mL、2.61mmol)およびDCM(1mL)中の1−(4−アミノフェニル)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン(0.354g、1.56mmol)の溶液を0℃で反応混合物に加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応混合物を飽和NaHCO溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、5−シクロプロピル−N−(4−(3−(ピリジン−3−イル)プロパノイル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(0.4g、42%)が得られた。LCMS:m/z=362.05(M+H)
工程4:N−(4−(1−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドの合成
乾燥MeOH(10mL)中の5−シクロプロピル−N−(4−(3−(ピリジン−3−イル)プロパノイル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(0.05g、0.13mmol)の撹拌溶液に、酢酸アンモニウム(0.127g、1.66mmol)を加え、反応物を室温で15分間撹拌した。次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.034g、0.55mmol)を加えた。反応混合物を16時間にわたって加熱還流させた。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を、0.5MのNaOH溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それを分取HPLCによって精製したところ、化合物N−(4−(1−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)プロピル)フェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(0.030g、12%)が得られた。H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.41−8.29(m,2H)、7.88−7.79(m,2H)、7.69−7.65(m,1H)、7.49−7.41(m,2H)、7.39−7.35(m,1H)、6.48(s,1H)、4.21(dd,J=8.8、6.3Hz、1H)、2.70−2.51(m,2H)、2.34−2.23(m,2H)、2.2−2.15(m,1H)、1.31(d,J=18.9Hz、1H)、1.21−1.11(m,2H)、1.04−0.95(m,2H);LCMS:m/z=362.17(M+1)
実施例11
N−(4−アミノブチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号254)の合成
工程1:tert−ブチル(4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ブチル)カルバメートの合成
DMF(3mL)中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸(0.5g、3.2mmol)の撹拌溶液に、EDCI.HCl(0.93g、4.9mmol)、HOBt(0.66g、4.9mmol)およびトリエチルアミン(1.41mL、9.8mmol)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌した。その後、tert−ブチル(4−アミノブチル)カルバメート(0.67g、3.5mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル(4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ブチル)カルバメート(0.25g、20%)が得られた。LCMS:m/z=234.05(M−Boc)
工程2:N−(4−アミノブチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
ジオキサン(2mL)中のtert−ブチル(4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ブチル)カルバメート(0.24g、0.74mmol)の撹拌溶液に、0℃で4Mのジオキサン:HCl(2mL)を加え、反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られ、それを分取HPLCによって精製したところ、N−(4−アミノブチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.16g、96%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 8.71(t,J=5.9Hz、1H)、7.76(s,2H)、6.48(s,1H)、3.23(q,J=6.0Hz、2H)、2.78(q,J=6.1Hz、2H)、2.18(td,J=8.6、4.5Hz、1H)、1.54(p,J=3.4Hz、4H)、1.1−1.08(m,2H)、0.96−0.87(m,2H);LCMS(方法A、ESI):m/z=224.10(M+H)
実施例12
(S)−N−(4−(2−アミノプロパンアミド)ブチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号249)の合成
工程1:(S)−tert−ブチル(1−((4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ブチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートの合成
DMF(2mL)中の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(0.08g、0.37mmol)の撹拌溶液に、EDCI.HCl(0.098g、0.51mmol)、HOBt(0.069g、0.51mmol)、およびトリエチルアミン(0.14mL、1.0mmol)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌した。N−(4−アミノブチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(0.065g、0.34mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、(S)−tert−ブチル(1−((4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ブチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.08g、59%)が得られた。LCMS:m/z=296.15(M−Boc)
工程2:(S)−N−(4−(2−アミノプロパンアミド)ブチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でジオキサン(2mL)中の(S)−tert−ブチル(1−((4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ブチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.08g、0.20mmol)の撹拌溶液に、4Mのジオキサン:HCl溶液(4mL)を加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去したところ、粗残渣が得られ、それを、エーテルおよびペンタンでの繰り返しの洗浄によって精製したところ、(S)−N−(4−(2−アミノプロパンアミド)ブチル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.049g、83%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 8.67(t,J=5.9Hz、1H)、8.39(t,J=5.6Hz、1H)、8.10(s,3H)、6.47(s,1H)、3.80−3.70(m,1H)、3.26−3.03(m,4H)、2.24−2.12(m,1H)、1.56−1.36(m,4H)、1.33(d,J=6.9Hz、3H)、1.16−1.02(m,2H)、0.96−0.87(m,2H);LCMS(方法A、ESI):m/z=295.15(M+H)
実施例13
N−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号9)の合成
工程1:エチル5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキシレートの合成
エタノール(15mL)中のブタ−3−イン−1−オール(2g、28.5mmol)の撹拌溶液に、ニトロ酢酸エチル(7.59g、57.06mmol)およびDABCO(0.32g、2.85mmol)を加えた。反応物を、80℃で、密封された管中で加熱した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、エチル5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート(3.1g、59%)が得られた。LCMS:m/z=186(M+H)
工程2:5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸の合成
THF:MeOH:HO(1:1:1、15ml)中のエチル5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート(0.7g、3.78mmol)の撹拌溶液に、LiOH(0.317g、7.56mmol)を加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をpH2になるまで希HClで酸性化した。沈殿した固体をろ過によって収集し、減圧下で乾燥させたところ、5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(0.529g、粗生成物)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 11.0(brs,1H)、6.40(s,1H)、3.69−3.65(m,2H)、3.0−2.95(m,2H).
工程3:ペンタフルオロフェニル5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキシレートの合成
雰囲気下で、0℃でDMF(5mL)中の5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(0.529g、1.27mmol)の溶液に、DCC(0.26g、1.27mmol)、続いてペンタフルオロフェノール(0.233g、1.27mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、ペンタフルオロフェニル5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート(0.26g、63%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 6.40(s,1H)、3.7−3.65(m,2H)、3.0−2.96(m,2H).
工程4:tert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメートの合成
DMF(5mL)中のペンタフルオロフェニル5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート(0.25g、0.77mmol)の撹拌溶液に、tert−ブチル((1r、4r)−4−アミノシクロヘキシル)カルバメート(0.16g、0.77mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメート(0.130g、47%)が得られた。LCMS:m/z=254(M+H)+.
工程5:N−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でメタノール(1mL)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメート(0.1g、0.28mmol)の撹拌溶液に、4Mのメタノール:HCl(10mL)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をジエチルエーテルおよびヘキサンでの洗浄によって精製したところ、化合物N−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−(2−ヒドロキシエチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.060g、83%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 8.62−8.54(m,1H)、8.04(d,J=5.6Hz、3H)、6.58(s,1H)、4.89(s,1H)、3.70(t,J=6.3Hz、3H)、2.93(t,J=6.3Hz、3H)、2.02−1.95(m,2H)、1.85(d,J=7.1Hz、2H)、1.51−1.34(m,4H);LCMS:m/z=254(M+H)
実施例14
N−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号8の合成
工程1:エチル5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキシレートの合成
TFA(16ml)中のエチル5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキシレート(1g、5.52mmol)の撹拌溶液に、N−ヨードスクシンイミド(1.48g、6.62mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。材料をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、エチル5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキシレート(1.27g、75%)が得られた。
工程2:5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボン酸の合成
THF:MeOH:HO(1:1:1、9ml)中のエチル5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキシレート(1.27g、4.14mmol)の撹拌溶液に、LiOH(1.04g、24.8mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。出発材料の完全な消費の後、残渣を、Amberlystを用いてpH2になるまで酸性化した。反応混合物はろ過であり、減圧下で濃縮したところ、化合物5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボン酸(1.01g、87%)が得られた。LCMS:m/z=278.9(M+H)
工程3:tert−ブチル((1r,4r)−4−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメートの合成
DMF(10ml)中の5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボン酸(1.0g、3.59mmol)の撹拌溶液に、EDCI(0.892g、4.66mmol)およびHOBT(0.533g、3.94mmol)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌した。次に、tert−ブチル((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)カルバメート(0.769g、3.59mmol)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、沈殿した固体をろ過によって収集し、減圧下で乾燥させたところ、残渣が得られた。材料をカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、tert−ブチル((1r,4r)−4−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメート(0.48g、28%)が得られた。
工程4:N−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でメタノール(3ml)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメート(0.1g、0.210mmol)の撹拌溶液に、4Mのメタノール:HCl(3ml)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をジエチルエーテルでの洗浄によって精製したところ、N−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(0.008g、10%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 8.70(d,J=7.9Hz、1H)、7.92(s,3H)、3.67(d,J=10.0Hz、1H)、2.96(t,J=9.5Hz、1H)、2.20−2.17(m,1H)、1.97(d,J=9.4Hz、2H)、1.87(d,J=10.4Hz、2H)、1.39(q,J=12.2、11.2Hz、4H)、1.21−1.11(m,2H)、1.07−0.98(m,2H);LCMS(方法C、ESI):m/z=375(M+H)
実施例15
N3−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3,4−ジカルボキサミド塩酸塩(化合物番号13)の合成
工程1:3−(((1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)カルバモイル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−4−カルボン酸の合成
DMF:HO(4:1、10ml)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメート(1.6g、3.37mmol)の撹拌溶液に、Pd(OAc)(0.037g、0.168mmol)およびdppf(0.186g、0.337mmol)を加え、反応物を、一晩、COバルーン圧力下で、55℃で加熱した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応物をろ過し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、残渣が得られ、それをカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、3−(((1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)カルバモイル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−4−カルボン酸(0.350g、26%)が得られた。
工程2:ペンタフルオロフェニル3−(((1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)カルバモイル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−4−カルボキシレートの合成
0℃でDMF(2mL)中の3−(((1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)カルバモイル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−4−カルボン酸(0.2g、0.508mmol)の撹拌溶液に、ペンタフルオロフェノール(0.093g、0.508mmol)およびDCC(0.054g、0.508mmol)を加えた。反応物を室温で30分間撹拌した。出発材料の完全な消費の後、反応を水でクエンチし、DCMで抽出し;有機層を分離し、炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、NaSOを用いて乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、ペンタフルオロフェニル3−(((1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)カルバモイル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−4−カルボキシレート(0.250g)が得られた。材料をさらに精製せずに使用した。LCMS:m/z=583.12(M+Na)
工程3:tert−ブチル((1r,4r)−4−(4−カルバモイル−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメートの合成
アンモニアを、30分間にわたって0℃でDCM(2mL)中のペンタフルオロフェニル3−(((1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)カルバモイル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−4−カルボキシレート(0.08g、0.143mmol)の撹拌溶液に通してバブリングした。次に、反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、反応物を完全に乾燥するまで蒸発させた。材料を、ヘキサンおよびジエチルエーテルを用いた研和によって精製したところ、tert−ブチル((1r,4r)−4−(4−カルバモイル−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメート(0.040g、71%)が得られた。
工程4:N3−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3,4−ジカルボキサミド塩酸塩の合成
0℃でジオキサン(2mL)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(4−カルバモイル−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメート(0.040g、0.101mmol)の撹拌溶液に、4Mのジオキサン:HCl(3mL)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、進行をTLCによって監視した。出発材料の完全な消費の後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をジエチルエーテルでの洗浄によって精製したところ、N3−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3,4−ジカルボキサミド塩酸塩(0.022g、75%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 9.10(d,J=7.8Hz、1H)、8.50−8.45(m,1H)、7.91(s,3H)、7.64(s,1H)、3.83(brs,1H)、3.0−2.97(m,2H)、1.96(d,J=7.6Hz、2H)、1.91−1.84(m,2H)、1.49−1.36(m,4H)、1.24−1.21(m,2H)、1.15−1.10(m,2H);LCMS:m/z=293.15(M+H)
実施例16
N−(6−((R)−3−アミノブタンアミド)ビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(化合物番号293)の合成
工程1:N,N−ジベンジルビシクロ[3.3.1]ノナン−2,6−ジアミンの合成
THF(10mL)中のビシクロ[3.3.1]ノナン−2,6−ジオン(1.0g、6.5707mmol)の溶液に、室温で、N雰囲気下でベンジルアミン(2.87mL、26.283mmol)を加え、5分間撹拌した。AcOH(0.8mL、1.3798mmol)を加え、混合物を0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(5.57g、26.283mmol)を30分間にわたって少しずつ加えた。反応物を室温で一晩撹拌させた。反応物を水(20mL)で希釈し、NaHCOの飽和水溶液(80mL)で中和した。混合物をDCM(40mL×4)で抽出した。組み合わされた有機層を、NaHCOの飽和水溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗生成物が得られ、それを、DCM中0.3%のメタノールの移動相を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、N,N−ジベンジルビシクロ[3.3.1]ノナン−2,6−ジアミン(1.3g、収率59.14%)が得られた。LCMS:m/z=335.16[M+H]
工程2:ビシクロ[3.3.1]ノナン−2,6−ジアミンの合成
MeOH(3mL)中の10%のPd/C(乾燥)の懸濁液に、MeOH(10mL)中のN,N−ジベンジルビシクロ[3.3.1]ノナン−2,6−ジアミン(1.3g、3.886mmol)の溶液を加えた。反応物を、H雰囲気下で一晩撹拌した。反応物をセライトパッドに通してろ過し、MeOH(50mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮したところ、表題化合物(0.5g、収率83.4%)が得られた。LCMS:m/z=155.20[M+H]
工程3:tert−ブチル(6−アミノビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)カルバメートの合成
雰囲気下で、0℃でMeOH(10mL)とTHF(20mL)との混合物中のビシクロ[3.3.1]ノナン−2,6−ジアミン(500mg、3.241mmol)の溶液に、6時間の期間にわたって、MeOH(20mL)とTHF(50mL)との混合物中のBoc無水物(0.37mL、1.620mmol)の溶液を加えた。反応物を室温で一晩撹拌させた。反応物を減圧下で濃縮したところ、粗生成物が得られ、それを、固定相として塩基性アルミナおよび移動相としてDCM中0〜4%のMeOHを用いたカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、表題化合物(290mg、収率35.17%)が得られた。LCMS:m/z=255.25[M+H]
工程4:tert−ブチル(6−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)カルバメートの合成
雰囲気下で、0℃でDMF中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸(175mg、1.14mmol)の溶液に、HATU(650mg、1.71mmol)を加えた。反応物を20分間撹拌し、次に、tert−ブチル(6−アミノビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)カルバメート(290mg、1.14mmol)を加えた後、DIPEA(0.6mL、3.42mmol)を加えた。反応物を室温にし、一晩撹拌した。反応物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。組み合わされた有機層を塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮したところ、粗生成物が得られ、それを、ヘキサン中0〜12%の酢酸エチルへの移動相を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、表題化合物(300mg、収率75.5%)が得られた。LCMS:m/z=334.36[M−56]
工程5:N−(6−アミノビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドTFA塩の合成
雰囲気下で、0℃でDCM(3mL)中のtert−ブチル(6−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)カルバメート(300mg、0.7702mmol)の溶液に、TFA(1.5mL)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌させた。反応物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルを用いて研和したところ、表題化合物がTFA塩(300mg、収率96.5%)として得られた。LCMS:m/z=290.36[M+H]
工程6:tert−ブチル((2R)−4−((6−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)アミノ)−4−オキソブタン−2−イル)カルバメートの合成
0℃でDMF(1.0mL)中の(R)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸のTFA塩(50mg、0.246mmol)の溶液に、HATU(140mg、0.369mmol)を加えた。15分間撹拌した後、N−(6−アミノビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドのTFA塩(100mg、0.246mmol)を加えた後、DIPEA(0.126mL、0.738mmol)を加えた。反応物を室温にし、一晩撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。組み合わされた有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、粗生成物が得られ、それを、ヘキサン中0〜70%の酢酸エチルの移動相を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、表題化合物(80mg、67.9%)が得られた。LCMS:m/z=475.16[M+H]
工程7:N−(6−((R)−3−アミノブタンアミド)ビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドの合成
雰囲気下で、0℃でDCM(0.8mL)中のtert−ブチル((2R)−4−((6−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)ビシクロ[3.3.1]ノナン−2−イル)アミノ)−4−オキソブタン−2−イル)カルバメート(80mg、0.1686mmol)の溶液に、TFA(0.4mL)を滴下して加えた。反応物を室温で2時間撹拌させた。反応物を減圧下で濃縮したところ、粗生成物が得られ、それを、ジエチルエーテル(10mL)およびヘキサン(10mL)を用いて研和したところ、表題化合物がTFA塩(50mg、60.7%)として得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 8.667(d,1H)、8.180(d,1H)、7.792(s,3H)、6.478(s,1H)、4.067(s,1H)、3.907(s,1H)、3.39(s,1H)、2.42(s,2H)、2.18(s,2H)、2.42(s,2H)、1.91−1.88(m,4H)、1.78−1.65(m,4H),1.54−1.50(m,4H),1.16−1.09(m,5H)、0.917(s,1H);LCMS:m/z=375.4[M+1]
実施例17
N−(4−(3−アミノプロパンアミド)フェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩(化合物番号325)の合成
工程1:N−(4−アミノフェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドの合成
窒素の不活性雰囲気でパージされ、維持された250mLの丸底フラスコ中に、ジクロロメタン(40mL)およびベンゼン−1,4−ジアミン(1.059g、9.79mmol、1.05当量)を入れ;次に、10mLのDCM中の5−シクロプロピル−1,2−オキサゾール−3−カルボニルクロリド(1.6g、9.33mmol、1.00当量)を滴下して加えた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。固体をろ去した。ろ液を2×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を組み合わせて、減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(10:1)を用いたシリカゲルカラム上で精製した。これにより、750mg(33%)のN−(4−アミノフェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドが黄色の固体として得られた。LCMS:rt=1.04 min、m/z=285.0[M+CN]
工程2:tert−ブチル3−(4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)フェニルアミノ)−3−オキソプロピルカルバメートの合成
窒素の不活性雰囲気でパージされ、維持された100mLの丸底フラスコ中に、N−(4−アミノフェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(170mg、0.70mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(5mL)、ジクロロメタン(5mL)、EDCI(401mg、2.09mmol、2.99当量)、DIEA(271mg、2.10mmol、3.00当量)、HOBT(283mg、2.09mmol、3.00当量)、および3−[[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ]プロパン酸(264mg、1.40mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を50mLのHOで希釈し、DCMで抽出した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(5:1)を用いたシリカゲルカラム上で精製した。これにより、120mg(41%)のtert−ブチル3−(4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)フェニルアミノ)−3−オキソプロピルカルバメートが淡黄色の固体として得られた。LCMS:m/z=437.1[M+Na]
工程3:N−(4−(3−アミノプロパンアミド)フェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩の合成
窒素の不活性雰囲気でパージされ、維持された50mLの丸底フラスコ中に、tert−ブチル3−(4−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)フェニルアミノ)−3−オキソプロピルカルバメート(120mg、0.29mmol、1.00当量)および1,4−ジオキサン(5mL)を入れた。次に、塩化水素を混合物に導入した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、以下の条件(IntelFlash−1):カラム、シリカゲル;移動相、検出器、UV 254nmを用いたフラッシュ−分取HPLCによって精製した。得られた溶液を、希塩酸(1N)によって酸性化し、次に、濃縮し、乾燥させた。これにより、21.4mg(24%)のN−(4−(3−アミノプロパンアミド)フェニル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド塩酸塩が白色の固体として得られた。H−NMR(300MHz、DO):δ 7.54−7.37(m,4H)、6.36(s,1H)、3.25(t,J=6.6Hz、2H)、2.77(t,J=6.6Hz、2H)、2.12−2.04(m,1H)、1.08−1.02(m,2H)、0.97−0.92(m,2H).LCMS:m/z=315.0[M+H]
実施例18
N−(1−((1−(4−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)アゼチジン−3−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(化合物番号428)の合成
工程1:tert−ブチル3−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)アゼチジン−1−カルボキシレートの合成
DMF(20mL)中の5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸(1.53g)の溶液に、HATU(6.84g、DIPEA(3.87g)およびtert−ブチル3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレート(2.58g)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(120mL)で希釈し、塩水(30mL×4)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離剤石油エーテル:酢酸エチル勾配溶離100:0〜50:50)によって精製したところ、tert−ブチル3−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)アゼチジン−1−カルボキシレート(2.55g、83%)が淡黄色の固体として得られた。ESI−LCMS(m/z):330[M+Na]
工程2:N−(アゼチジン−3−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドの合成
DCM(10mL)中のtert−ブチル3−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド)アゼチジン−1−カルボキシレート(2.55g)の溶液に、TFA(4mL)を滴下して加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、MeOH(7N、30mL)中のアンモニアで処理し、溶液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離剤:DCM:MeOH(MeOH:7NのNH 100:1)10:1)によって精製したところ、N−(アゼチジン−3−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(1.35g、78%)が白色の固体として得られた。ESI−LCMS(m/z):208[M+H]
工程3:N−(1−((1−(4−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)アゼチジン−3−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドの合成
MeOH(10mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(400mg、1.9mmol)および1−(4−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(425mg、1.9mmol)の撹拌溶液中に、NaBHCN(363mg、5.8mmol)を加えた。混合物を60℃で20時間撹拌した。生成物を逆相分取HPLC(NHHCO3、CHCN:HO=5%〜95%)によって精製したところ、N−(1−((1−(4−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)アゼチジン−3−イル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−カルボキサミドが白色の固体(70mg、8.8%)として得られた。ESI−LCMS(m/z):412[M+H]HNMR(400MHz、CDOD)δ ppm:7.64(s,1H)、7.50(s,1H)、7.37−7.33(m,2H)、7.20(d,J=8.8Hz、2H)、6.37(s,1H)、5.32(s,2H)、4.61−4.58(m,1H)、3.70−3.66(m,2H)、3.61(s,2H)、3.22−3.18(m,2H)、2.19−2.15(m,1H)、1.18−1.13(m,2H)、1.00−0.96(m,2H).
実施例19
SMYD3生化学的アッセイ
一般的な材料
S−アデノシルメチオニン(SAM)、S−アデノシルホモシステイン(SAH)、トリス、Tween20、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ウシ皮膚ゼラチン(BSG)、およびトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩溶液(TCEP)を、可能な限り高いレベルの純度でSigma−Aldrichから購入した。80 Ci/mmolの比活性を有するH−SAMを、American Radiolabeled Chemicalsから購入した。384ウェル乳白色OptiPlatesおよびSPAビーズ(Perkin Elmer、カタログ番号RPNQ0013)を、PerkinElmerから購入した。
基質
参照配列AAF63496.3に対応するN末端GSTタグ化MEKK2(MAP3K2)タンパク質を、Life Technologies(カタログ番号PV4010)から購入した。このタンパク質をHigh Five昆虫細胞中で発現させ、85%を超える純度になるまで精製した。タンパク質の同一性をタンパク質分解後のMS/MS分析によって確認した。使用されるタンパク質配列は以下のものであった:
分子生物学
完全長ヒトSMYD3アイソフォーム1(BAB86333)を、His6タグおよびTEVおよびSUMO切断部位を含有する修飾されたpET21bプラスミド中に挿入した。SMYD3の2つの一般的な変異体が集団に存在するため、その後、部位特異的な突然変異生成を行って、アスパラギンからリジンまでのアミノ酸13を変更して、プラスミドpEPZ533を得た。位置13におけるリジンが、より一般的に存在する配列(NP_001161212)に一致する。
タンパク質発現
大腸菌(E.coli)(BL21 codonplus RIL菌株、Stratagene)を、コンピテント細胞およびプラスミドDNAを混合し、30分間にわたって氷上でインキュベートした後、42℃で1分間にわたって熱ショックを与え、2分間にわたって氷上で冷却することによって、プラスミドpEPZ553を用いて形質転換した。形質転換された細胞を成長させ、37℃で一晩、100μg/mLのアンピシリンおよび17μg/mLのクロラムフェニコールを含むLB寒天上で選択した。単一クローンを用いて、100μg/mLのアンピシリンおよび17μg/mLのクロラムフェニコールを含む200mLのLB培地を接種し、180rpmで、オービタルシェーカー上で、37℃でインキュベートした。対数増殖期になったら、培養物を2LのLB培地中で1:100に希釈し、OD600が約0.3になるまで増殖させ、その後、培養物を15℃および160rpmでインキュベートした。OD600が約0.4に達したら、IPTGを0.1mMの最終濃度になるまで加え、細胞を15℃および160rpmで一晩増殖させた。細胞を、4℃で4分間にわたる、8000rpmにおける遠心分離によって採取し、精製のために−80℃で貯蔵した。
タンパク質精製
発現された完全長ヒトHisタグ化SMYD3タンパク質を、緩衝液A(25mMのトリス、200mMのNaCl、5%のグリセロール、5mMのβ−メルカプトエタノール、pH7.8)による樹脂の平衡化後に、ニッケル親和性クロマトグラフィーによって細胞ペーストから精製した。カラムを、緩衝液B(緩衝液Aおよび20mMのイミダゾール)で洗浄し、Hisタグ化SMYD3を、緩衝液C(緩衝液Aおよび300mMのイミダゾール)で溶離した。Hisタグ、TEVおよびSUMO切断部位を除去し、1:200(ULP1:SMYD3)の比率におけるULP1タンパク質の添加によって、天然SMYD3を生成した。イミダゾールを、緩衝液A中で一晩、透析によって除去した。透析された溶液を第2のニッケルカラムに加え、天然SMYD3タンパク質を、カラムフロースルー(flow−through)から収集した。フロースルーを、緩衝液D(25mMのトリス、5%のグリセロール、5mMのβ−メルカプトエタノール、50mMのNaCl、pH7.8)中で透析し、ULP1を、Q sepharose fast flowカラムを用いて除去した。SMYD3を、緩衝液Aで溶離し、緩衝液Aにより平衡化されたS200サイズ排除カラムを用いてさらに精製した。SMYD3を、89%の最終純度で2mg/mLになるまで濃縮した。
予測される翻訳:
MEKK2タンパク質基質に対するSMYD3酵素アッセイの一般的手順
アッセイは全て、使用当日に調製された、25mMのトリス−Cl(pH8.0)、1mMのTCEP、0.005%のBSG、および0.005%のTween 20からなる緩衝液中で行った。100%のDMSO(1ul)中の化合物を、384チャネルヘッド(Agilent Technologies)が装着されたBravo自動液体処理プラットフォームを用いて、384ウェル乳白色OptiPlate中にスポッティングした。DMSO(1ul)を、最大シグナル対照のために列11、12、23、24、行A〜Hに加え、公知の生成物であり、SMYD3の阻害剤である1ulのSAHを、最小シグナル対照のために列11、12、23、24、行I〜Pに加えた。SMYD3酵素を含有する反応混液(cocktail)(40ul)を、Multidrop Combi(Thermo−Fisher)によって加えた。化合物を、SMYD3とともに、室温で30分間インキュベートさせ、次に、反応を開始させるために、SAMおよびMEKK2を含有する反応混液(10ul)を加えた(最終容量=51ul)。成分の最終濃度は以下のとおりであった:SMYD3は0.4nMであり、H−SAMは8nMであり、MEKK2は12nMであり、最小シグナル対照ウェル中のSAHは1mMであり、DMSO濃度は2%であった。H−SAMを、MEKK2へのその取り込みが検出されないレベルまで希釈する100uMの最終濃度まで放射性標識されていないSAM(10ul)を加えることによって、アッセイを停止した。放射性標識されたMEKK2を、シンチレーション近接アッセイ(SPA)を用いて検出した。0.5Mのクエン酸中のSPAビーズの10uLの10mg/mLの溶液を加え、プレートを1分間にわたって600rpmで遠心分離して、放射性標識されたMEKK2をSPAビーズ上に沈殿させた。次に、壊変毎分(dpm)として、あるいはカウント毎分(cpm)と呼ばれる、H標識MEKK2の量を測定するために、PerkinElmer TopCountプレートリーダーにおいてプレートを読み取った。
阻害%計算
ここで、dpm=壊変毎分、cmpd=アッセイウェル中のシグナル、minおよびmaxはそれぞれ最小および最大シグナル対照である。
4パラメータIC50フィット
ここで、トップおよびボトムは、通常、変動されるが、3パラメーターフィットではそれぞれ100または0に固定され得る。ヒル係数は、通常、変動されるが、3パラメーターフィットでは同様に1に固定され得る。Yは、阻害%であり、Xは、化合物濃度である。
本開示のそれぞれの化合物についてのSMYD3生化学的アッセイデータが、表1中の、「SMYD3生化学的IC50(μM)」という表題の列に示される。
実施例20
SMYD3細胞アッセイ
トリメチル−MEKK2−In−Cell Westernアッセイ
293T/17接着細胞を、ATCC(米国培養細胞系統保存機関(American Type Culture Collection))(Manassas,VA,USA)から購入した。MEM/Glutamax培地、Optimem Reduced Serum培地、ペニシリン−ストレプトマイシン、0.05%のトリプシンおよび1×D−PBSを、Life Technologies(Grand Island,NY,USA)から購入した。PBS−10Xを、Ambion、Life Technologies(Grand Island,New York,USA)から購入した。Tween 20を含むPBS(PBST(10x))を、KPL(Gaithersburg,Maryland,USA)から購入した。Tet System FBSに承認されたFBS US Sourceを、Clontech(Mountain View,California,USA)から購入した。Odysseyブロッキング緩衝液、800CWヤギ抗ウサギIgG(H+L)抗体、680CWヤギ抗マウスIgG(H+L)およびLicor Odyssey赤外線スキャナを、Licor Biosciences(Lincoln,NE,USA)から購入した。トリ−メチル−リジン[A260]−MEKK2抗体、MEKK2およびSMYD3プラスミドは、Epizymeで作製された。抗flagモノクローナルマウス抗体を、Sigma(St.Louis,MO,USA)から購入した。メタノールを、VWR(Franklin,MA,USA)から購入した。10%のTween 20を、KPL,Inc.(Gaithersburg,Maryland,USA)から購入した。Fugeneを、Promega(Madison,WI,USA)から購入した。Biotek ELx405を、BioTek(Winooski,Vermont,USA)から購入した。multidrop combiを、Thermo Scientific(Waltham,Massachusetts,USA)から購入した。
293T/17接着細胞を、増殖培地(10%のv/vのTet System FBSが補充されたMEM/Glutamax培地において維持し、5%のCO下で、37℃で培養した。
トリメチル−リジン−MEKK2およびMEKK2の検出のための細胞処理、In Cell Western(ICW)
293T/17細胞を、T150フラスコ当たり30mLの培地中のcm当たり33,333個の細胞の濃度のアッセイ培地中で播種し、5%のCO下で、37℃でインキュベートした。滅菌したEppendorf中で1350μLのOpti−MEMを、Fugene(81μL)とまず混合することによって、プラスミドを、細胞への送達のために調製し、室温(RT)で5分間インキュベートした。C−3XFlagを含むMEKK2−flag(13.6ug/T150)MEKK2 p3XFlag−CMV−14、およびC−3XFlagプラスミドを含まないSMYD3(0.151ug/T150)SMYD3 p3XFlag−CMV−14を、1.7mLの滅菌した微量遠心管に等分した。MEKK2およびSMYD3の遺伝子IDは、それぞれNM_006609.3およびQ9H7B4である。次に、Opti−MEM/Fugene混合物の全体積を、DNAプラスミドを含有する微量遠心管に加え、混合し、次に、室温で15分間インキュベートした。293T/17細胞上の培地を新しくし、DNA/Fugene複合体を各フラスコに無菌で加え、穏やかに揺すり、37Cで5時間インキュベートした。次に、培地を除去し、細胞を、フラスコ中で、PBSで1回洗浄した。トリプシン0.05%(3mL)を加え、細胞を3分間インキュベートした。室温のMEM+10%のTet system FBSを加え、細胞を穏やかに混合し、Vi−細胞を用いてカウントした。細胞を、DMSOで希釈された試験薬剤を含有する384ウェル黒色/透明ポリ−D−リジン被覆プレートに、50μLのMEM/10%のTet FBS/Pen/Strep中で、100,000個の細胞/mLで播種した。試験化合物の最終的な最高濃度は40μMであった。DMSOの総濃度は、0.2%(v/v)を超えなかった。プレートを、低空気流領域(low−airflow area)で、室温で30分間インキュベートした後、24時間にわたって、5%のCO下で、37℃でインキュベートした。10分間にわたる氷冷(−20℃)メタノール(90μL/ウェル)による固化および透過化の前に、アッセイプレートの全てのウェルから培地を吸引した。プレートを、BioTek ELx405上で、PBSで3回すすいだ。PBSを、最後の吸引によって除去し、Odysseyブロッキング緩衝液(50μL/ウェル)を各ウェルに加え、室温で1時間インキュベートした。一次抗体溶液を調製し(希釈剤(Odysseyブロッキング緩衝液+0.1%のTween 20)中の、1:600の希釈率の抗トリメチル−MEKK2および1:10,000の希釈率のマウス抗flag抗体)、ウェル当たり20μLを、Multidrop Combiを用いて分配した。次に、アッセイプレートを箔で密封し、4℃で一晩インキュベートした。プレートを、Biotek ELx405上で、PBS−Tween(1X)で5回洗浄し、ペーパータオルで拭き取って、過剰な試薬を除去した。検出抗体溶液(希釈剤(Odysseyブロッキング緩衝液+0.1%のTween 20)中で1:400に希釈されたIRDye 800 CWヤギ抗ウサギIgG、および希釈剤(Odysseyブロッキング緩衝液+0.1%のTween 20)中で1:500のIRDye 680CWヤギ抗マウスIgGを加え(20μL/ウェル)、室温で1時間にわたって暗所でインキュベートした。次に、プレートを、ELx405上で、PBS−T(1X)で4回洗浄した。水による最後のすすぎを行った(115μL/ウェルで、ELx405上で3回洗浄)。次に、プレートを、200×gで、ペーパータオル上で逆さにして遠心分離して、過剰な試薬を除去した。プレートを、1時間にわたって暗所で乾燥させた。84μmの解像度、中程度の品質(medium quality)、フォーカスオフセット(focus offset)4.0、MEKK2−flagシグナルを測定するための700チャネル強度=3.5、各ウェルのトリメチル−MEKK2シグナルを測定するための800チャネル強度=5で、Odyssey Imagerを用いて、700および800の波長の積分強度を測定した。
計算:
まず、各ウェルの比率を、下式によって求めた:
各プレートは、DMSOのみの処理(最小阻害)の14の対照ウェルならびに最大阻害の14の対照ウェル(バックグラウンド)を含んでいた。各対照タイプの比率値の平均を計算し、それを用いて、プレート中の各試験ウェルについての阻害パーセントを求めた。対照化合物を、40μMから開始して全部で9つの試験濃度に対してDMSO中で2倍に連続希釈した。阻害パーセントを(以下で)計算した。
非線形回帰曲線を生成して、化合物の濃度につき3組のウェルを用いてIC50および用量反応関係を計算した。
本開示のそれぞれの化合物についてのSMYD3細胞アッセイデータが、表1中の、「SMYD3細胞IC50(μM)」という表題の列に示される。
実施例21
SMYD2生化学的アッセイ
一般的な材料
S−アデノシルメチオニン(SAM)、S−アデノシルホモシステイン(SAH)、ビシン、Tween20、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ウシ皮膚ゼラチン(BSG)、およびトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)を、可能な限り高いレベルの純度でSigma−Aldrichから購入した。80 Ci/mmolの比活性を有するH−SAMを、American Radiolabeled Chemicalsから購入した。384ウェルストレプトアビジンFlashplatesを、PerkinElmerから購入した。
基質
ペプチドは、21stCenturyBiochemicalsによってN末端リンカー−親和性タグモチーフおよびC末端アミドキャップを用いて合成された。ペプチドを、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により95%超の純度になるまで精製し、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC−MS)によって確認した。配列は、ARTKQTARKSTGGKAPRKQLATKAARKSA(K−Biot)−アミド(配列番号3)であった。
生化学的酵素活性アッセイのための組み換えSMYD2酵素の生成
完全長SMYD2(NP_064582.2)を、TEVプロテアーゼ切断部位が前にある、N末端His6タグおよびFLAGタグを有するpFastbac−Htb−licベクターにクローニングした。タンパク質を、Sf9昆虫細胞中で発現させた。細胞を、溶解緩衝液(25mMのHEPES−NaOH、pH7.5、200mMのNaCl、5%のグリセロール、および5mMのβ−ME)中で再懸濁させ、超音波処理によって溶解させた。タンパク質を、Ni−NTA(Qiagen)によって精製した後、His6タグを除去するためのTEV切断、減法的Ni−NTA(Qiagen)、およびS200カラム(GE Healthcare)を用いたゲルろ過クロマトグラフィーを行った。精製されたタンパク質を、20mMのトリス−HCl、pH8.0、100mMのNaCl、および1mMのTCEP中で貯蔵した。
ペプチド基質に対するSMYD2酵素アッセイの一般的手順
アッセイは全て、使用当日に調製された、20mMのビシン(pH=7.6)、1mMのTCEP、0.005%のウシ皮膚ゼラチン、および0.002%のTween20からなる緩衝液中で行った。100%のDMSO(1ul)中の化合物を、384チャネルヘッド(Thermo Scientific)が装着されたPlatemate Plusを用いて、ポリプロピレン384ウェルV底プレート(Greiner)中にスポッティングした。DMSO(1ul)を、最大シグナル対照のために列11、12、23、24、行A〜Hに加え、公知の生成物であり、SMYD2の阻害剤である1ulのSAHを、最小シグナル対照のために列11、12、23、24、行I〜Pに加えた。SMYD2酵素を含有する反応混液(40ul)を、Multidrop Combi(Thermo−Fisher)によって加えた。化合物を、SMYD2とともに、室温で30分間インキュベートさせ、次に、反応を開始させるために、H−SAMおよびペプチドを含有する反応混液(10ul)を加えた(最終容量=51ul)。成分の最終濃度は以下のとおりであった:SMYD2は1.5nMであり、H−SAMは10nMであり、ペプチドは60nMであり、最小シグナル対照ウェル中のSAHは1000uMであり、DMSO濃度は2%であった。H−SAMを、ペプチド基質へのその取り込みが検出されないレベルまで希釈する600uMの最終濃度まで非放射標識SAM(10ul)を加えることによって、アッセイを停止した。次に、384ウェルポリプロピレンプレート中の50ulの反応物を、384ウェルFlashplateに移し、ビオチン化ペプチドを、ストレプトアビジン表面に少なくとも1時間結合させてから、Biotek ELx405プレート洗浄装置において0.1%のTween20で3回洗浄した。次に、壊変毎分(dpm)として測定されるかあるいはカウント毎分(cpm)と呼ばれる、Flashplate表面に結合されたH標識ペプチドの量を測定するために、PerkinElmer TopCountプレートリーダーにおいてプレートを読み取った。
阻害%計算

ここで、dpm=壊変毎分、cmpd=アッセイウェル中のシグナル、minおよびmaxはそれぞれ最小および最大シグナル対照である。
4パラメータIC50フィット

ここで、トップおよびボトムは、通常、変動されるが、3パラメーターフィットではそれぞれ100または0に固定され得る。ヒル係数は、通常、変動されるが、3パラメーターフィットでは同様に1に固定され得る。Iは、化合物濃度である。
本開示の代表的な化合物についてのSMYD2生化学的アッセイデータが、表2および3中の、「SMYD2生化学的IC50(μM)」という表題の列に示される。
これまで本発明を十分に記載してきたが、本発明が、本発明またはその任意の実施形態の範囲に影響を与えずに、条件、配合、および他のパラメータの広い同等の範囲内で実施され得ることが当業者によって理解されよう。
本発明の他の実施形態は、本明細書の検討および本明細書に開示される本発明の実施から当業者に明らかであろう。本明細書および実施例はあくまでも例示であるものとみなされることが意図され、本発明の真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲によって示される。
本明細書に引用される全ての特許および刊行物は、全体が参照により本明細書に完全に援用される。

Claims (39)

  1. 式I:
    (式中:
    が、水素、C1〜6アルキル、C1〜4アルケニル、C1〜4ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、およびヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
    が、水素、ハロ、およびカルボキサミドからなる群から選択され;
    Aが、C1〜10アルキレニル、(シクロアルキレニル)アルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキレニル、任意選択的に置換されるC6〜14アリーレニル、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリーレニル、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクレニル、および−C(H)Rからなる群から選択され;
    ただし:
    a)Rが、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、またはシクロプロピルであり;Rが水素である場合、Aは、任意選択的に置換された、任意選択的に架橋されたピペリジネニルではなく;
    b)Rが、エチルまたはシクロプロピルであり;Rが水素であり;Xが、−N(R)S(=O)−、−N(R)C(=O)−、または−N(R)C(=O)C(R)(H)−である場合、Aは、任意選択的に置換される1,4−シクロヘキシレニルではなく;
    c)Rが、エチルまたはシクロプロピルであり;Rが水素であり;Xが存在せず;Zが、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、またはヘテロシクロアミノである場合、Aは、任意選択的に置換される1,4−シクロヘキシレニルではなく;
    d)Rが、水素、C1〜6アルキル、またはC3〜6シクロアルキルであり;Rが水素である場合、Aは、任意選択的に置換されるピロリジネニルではなく;
    が、水素、C1〜6アルキル、(ヒドロキシ)(アリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、アラルキル、アルコキシカルボニル、および−C(=O)N(R)(R)からなる群から選択され;
    が、C1〜6アルキル、ヒドロキシアルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
    が、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
    が、水素、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(アミノ)(カルボキサミド)アルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、(アミノ)(アリール)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、(ヒドロキシ)(アリール)アルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、アルコキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
    Xが、−S(=O)−、−S(=O)N(R)−、−N(R)S(=O)−、−S(=O)C(R)(H)−、−C(=O)−、−C(=O)N(R)−、−N(R)C(=O)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−C(=O)C(R)(H)N(R)−、−N(R)C(=O)C(R)(H)−、−C(R)(H)C(=O)N(R)−、−C(R)(H)N(R)C(=O)−、および−C(=O)C(R)(H)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
    Zが、水素、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクロアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、(アミノ)(アリール)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、(ヒドロキシ)(アリール)アルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、アルコキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
    ここで、−X−Zが、A、R、R、またはRの任意の利用可能な炭素または窒素原子に結合され;
    が、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
    が、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、およびヒドロキシアルキルからなる群から選択される)で表される化合物またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  2. AがC1〜10アルキレニルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  3. 式II:
    (式中:
    9aおよびR9bが、独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
    9cおよびR9dが、独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;または
    9cおよびR9dが、それらが結合される炭素原子と一緒になって、3員〜6員シクロアルキルを形成し;
    9eが、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
    mが、0または1であり;
    Xが、−N(R)C(=O)−、−N(R)C(=O)C(R)(H)−、および−N(R)S(=O)−からなる群から選択され;
    が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
    Zが、C1〜6アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、および任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキルからなる群から選択される)で表される、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  4. Aが、任意選択的に置換されるC6〜14アリーレニルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  5. 式III:
    (式中:
    10aが、水素、ハロ、C1〜6アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、およびアルコキシカルボニルからなる群から選択され;
    Xが、−C(=O)N(R)−、−N(R)C(=O)−、−C(=O)C(R)(H)N(R)−、−C(R)(H)C(=O)N(R)−および−S(=O)N(R)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
    が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
    Zが、水素、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、ヘテロアルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、および任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロからなる群から選択される)で表される、請求項4に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  6. 式IV:
    で表される、請求項5に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  7. Aが、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキレニルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  8. 式V:
    (式中:
    10aおよびR10bが、独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
    Xが、−S(=O)−、−S(=O)N(R)−、−N(R)C(=O)−、−C(=O)N(R)−、−N(R)S(=O)−、および−OC(=O)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
    Zが、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクロアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、および(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され;
    nが、0または1であり;
    pが、0または1である)で表される、請求項7に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  9. Aが、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクレニルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  10. 式VI:
    (式中:
    11aおよびR11bがそれぞれ、独立して、水素、C1〜4アルキル、およびアルコキシカルボニルからなる群から選択され;
    Xが、−C(=O)−、−S(=O)−、および−C(=O)C(R)(H)−からなる群から選択され;
    Zが、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(アミノ)(アリール)アルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、およびアラルキルからなる群から選択され;
    rが、0または1である)で表される、請求項9に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  11. Aが−C(H)Rである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  12. が、C1〜6アルキルおよび任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキルからなる群から選択され;Rが、任意選択的に置換されるC6〜14アリールである、請求項11に記載の化合物。
  13. が、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロである、請求項11に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  14. が、C1〜4アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、およびアラルキルである、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  15. 式VII、式VIII、または式IX:
    (式中:
    が、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、アリールオキシアルキル、およびアラルキルからなる群から選択され、
    Xが、−S(=O)−、−S(=O)N(R)−、−S(=O)C(R)(H)−、−C(=O)−、−C(=O)N(R)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、および−C(=O)C(R)(H)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
    が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
    Zが、C1〜6アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、ヒドロキシアルキル、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択される)で表される、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  16. が、水素およびメチルからなる群から選択される、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  17. 式X、式XI、または式XII:
    (式中、R12が、水素、ハロ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシアルキル、(アラルキルオキシ)アルキル、アルコキシアルキル、ヘテロアルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、およびカルボキサミドからなる群から選択される)で表される、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  18. Xが、−C(=O)N(R)−および−S(=O)N(R)−からなる群から選択され;
    Zが、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルであり;
    12が水素である、請求項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  19. Xが存在せず;
    Zが水素であり;
    12が、ハロ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシアルキル、(アラルキルオキシ)アルキル、アルコキシアルキル、ヘテロアルキル、(ヒドロキシアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、およびカルボキサミドからなる群から選択される、請求項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  20. 式XIII、式XIV、または式XV:
    (式中:
    が、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
    Xが、−C(=O)N(R)−、−C(=O)C(R)(H)−、および−S(=O)N(R)−からなる群から選択され;またはXが存在せず;
    が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択され;
    Zが、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(アミノ)(ヘテロアリール)アルキル、および(アミノ)(ヒドロキシ)アルキルからなる群から選択される)で表される、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  21. Xが:
    からなる群から選択され;
    が、C1〜4アルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から選択される、請求項1、3、5、15、または20のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または溶媒和物。
  22. 式XVI:
    (式中:
    11cおよびR11dがそれぞれ、独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され;
    Xが、−C(=O)−および−S(=O)からなる群から選択され;またはXが存在しない)で表される、請求項9に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  23. 11cおよびR11dが水素であり;
    Xが存在せず;
    Zが、水素、任意選択的に置換されるC1〜6アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヒドロキシ)(アリール)アルキル、アルコキシアルキル、任意選択的に置換されるC6〜14アリール、任意選択的に置換される4員〜14員ヘテロシクロ、任意選択的に置換される5員〜14員ヘテロアリール、任意選択的に置換されるC3〜12シクロアルキル、アラルキル、および(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択され;
    が水素である、請求項22に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  24. 式XVII:
    (式中、R’’が、アラルキルおよび(ヘテロアリール)アルキルからなる群から選択される)で表される、請求項9に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  25. が、C1〜4アルキルおよびC3〜6シクロアルキルからなる群から選択される、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または溶媒和物。
  26. がシクロプロピルである、請求項25に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または溶媒和物。
  27. 本明細書の表1、1A、2、または3に示される化合物のいずれか1つまたは複数から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  28. 請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または溶媒和物と、薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物。
  29. 治療的に有効な量の請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物を患者に投与する工程を含む、前記患者を治療する方法であって、前記患者が癌に罹患している方法。
  30. 前記癌が、副腎癌、腺房細胞癌、聴神経腫、末端黒子型黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性赤白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、急性前骨髄球性白血病、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、腺扁平上皮癌、脂肪組織腫瘍、副腎皮質癌、成人T細胞白血病/リンパ腫、アグレッシブNK細胞白血病、AIDS関連リンパ腫、胞巣型横紋筋肉腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、星細胞腫、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍、B細胞性慢性リンパ球性白血病、B細胞性前リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨肉腫、ブレナー腫瘍、褐色腫、バーキットリンパ腫、乳癌、脳腫瘍、癌腫、上皮内癌、癌肉腫、軟骨腫瘍、セメント腫、骨髄性肉腫、軟骨腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、腎明細胞肉腫、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞性リンパ腫、子宮頸癌、大腸癌、ドゴー病、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、未分化胚細胞腫、胚性癌腫、内分泌腺腫瘍、内胚葉洞腫瘍、腸管症関連T細胞リンパ腫、食道癌、封入奇形胎児、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、神経節細胞腫、消化管癌、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛癌、巨細胞線維芽腫、骨巨細胞腫、グリア系腫瘍、多形膠芽細胞腫、神経膠腫、大脳神経膠腫症、グルカゴノーマ、性腺芽細胞腫、顆粒膜細胞腫、半陰陽性卵巣腫瘍、胆嚢癌、胃癌、有毛細胞性白血病、血管芽腫、頭頸部癌、血管外皮細胞腫、悪性血液疾患、肝芽腫、肝脾T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性小葉癌、腸癌、腎臓癌、喉頭癌、悪性黒子、致死性正中線癌、白血病、ライディッヒ細胞腫、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ腫、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、MALTリンパ腫、悪性線維性組織球腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性トリトン腫瘍、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、肥満細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、乳腺髄様癌、甲状腺髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、粘液性腫瘍、多発性骨髄腫、筋組織腫瘍、菌状息肉腫、粘液型脂肪肉腫、粘液腫、粘液肉腫、鼻咽頭癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、神経繊維腫、神経腫、結節型黒色腫、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、好酸性腺腫、視神経鞘髄膜腫、視神経腫瘍、口腔癌、骨肉腫、卵巣癌、パンコースト腫瘍、甲状腺乳頭癌、傍神経節腫、松果体芽腫、松果体細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、多胚腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系原発リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性腹膜癌、前立腺癌、膵臓癌、咽頭癌、腹膜偽粘液腫、腎細胞癌、腎髄様癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、直腸癌、肉腫、シュワン細胞腫症、精上皮腫、セルトリ細胞腫、性索・性腺間質性腫瘍、印環細胞癌、皮膚癌、小円形青色細胞腫瘍、小細胞癌、軟組織肉腫、ソマトスタチノーマ、煤煙性いぼ、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮細胞癌、滑膜肉腫、セザリー病、小腸癌、扁平上皮癌、胃癌、T細胞リンパ腫、精巣癌、卵胞膜細胞腫、甲状腺癌、移行上皮癌、咽頭癌、尿膜管癌、泌尿生殖器癌、尿路上皮癌、ブドウ膜黒色腫、子宮癌、疣贅性癌、視経路神経膠腫、外陰癌、膣癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍、およびウィルムス腫瘍からなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
  31. 癌を治療するのに使用するための、請求項28に記載の医薬組成物。
  32. 前記癌が、副腎癌、腺房細胞癌、聴神経腫、末端黒子型黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性赤白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、急性前骨髄球性白血病、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、腺扁平上皮癌、脂肪組織腫瘍、副腎皮質癌、成人T細胞白血病/リンパ腫、アグレッシブNK細胞白血病、AIDS関連リンパ腫、胞巣型横紋筋肉腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、星細胞腫、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍、B細胞性慢性リンパ球性白血病、B細胞性前リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨肉腫、ブレナー腫瘍、褐色腫、バーキットリンパ腫、乳癌、脳腫瘍、癌腫、上皮内癌、癌肉腫、軟骨腫瘍、セメント腫、骨髄性肉腫、軟骨腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、腎明細胞肉腫、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞性リンパ腫、子宮頸癌、大腸癌、ドゴー病、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、未分化胚細胞腫、胚性癌腫、内分泌腺腫瘍、内胚葉洞腫瘍、腸管症関連T細胞リンパ腫、食道癌、封入奇形胎児、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、神経節細胞腫、消化管癌、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛癌、巨細胞線維芽腫、骨巨細胞腫、グリア系腫瘍、多形膠芽細胞腫、神経膠腫、大脳神経膠腫症、グルカゴノーマ、性腺芽細胞腫、顆粒膜細胞腫、半陰陽性卵巣腫瘍、胆嚢癌、胃癌、有毛細胞性白血病、血管芽腫、頭頸部癌、血管外皮細胞腫、悪性血液疾患、肝芽腫、肝脾T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性小葉癌、腸癌、腎臓癌、喉頭癌、悪性黒子、致死性正中線癌、白血病、ライディッヒ細胞腫、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ腫、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、MALTリンパ腫、悪性線維性組織球腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性トリトン腫瘍、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、肥満細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、乳腺髄様癌、甲状腺髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、粘液性腫瘍、多発性骨髄腫、筋組織腫瘍、菌状息肉腫、粘液型脂肪肉腫、粘液腫、粘液肉腫、鼻咽頭癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、神経繊維腫、神経腫、結節型黒色腫、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、好酸性腺腫、視神経鞘髄膜腫、視神経腫瘍、口腔癌、骨肉腫、卵巣癌、パンコースト腫瘍、甲状腺乳頭癌、傍神経節腫、松果体芽腫、松果体細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、多胚腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系原発リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性腹膜癌、前立腺癌、膵臓癌、咽頭癌、腹膜偽粘液腫、腎細胞癌、腎髄様癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、直腸癌、肉腫、シュワン細胞腫症、精上皮腫、セルトリ細胞腫、性索・性腺間質性腫瘍、印環細胞癌、皮膚癌、小円形青色細胞腫瘍、小細胞癌、軟組織肉腫、ソマトスタチノーマ、煤煙性いぼ、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮細胞癌、滑膜肉腫、セザリー病、小腸癌、扁平上皮癌、胃癌、T細胞リンパ腫、精巣癌、卵胞膜細胞腫、甲状腺癌、移行上皮癌、咽頭癌、尿膜管癌、泌尿生殖器癌、尿路上皮癌、ブドウ膜黒色腫、子宮癌、疣贅性癌、視経路神経膠腫、外陰癌、膣癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍、およびウィルムス腫瘍からなる群から選択される、請求項31に記載の医薬組成物。
  33. 癌の治療に使用するための、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物。
  34. 前記癌が、副腎癌、腺房細胞癌、聴神経腫、末端黒子型黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性赤白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、急性前骨髄球性白血病、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、腺扁平上皮癌、脂肪組織腫瘍、副腎皮質癌、成人T細胞白血病/リンパ腫、アグレッシブNK細胞白血病、AIDS関連リンパ腫、胞巣型横紋筋肉腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、星細胞腫、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍、B細胞性慢性リンパ球性白血病、B細胞性前リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨肉腫、ブレナー腫瘍、褐色腫、バーキットリンパ腫、乳癌、脳腫瘍、癌腫、上皮内癌、癌肉腫、軟骨腫瘍、セメント腫、骨髄性肉腫、軟骨腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、腎明細胞肉腫、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞性リンパ腫、子宮頸癌、大腸癌、ドゴー病、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、未分化胚細胞腫、胚性癌腫、内分泌腺腫瘍、内胚葉洞腫瘍、腸管症関連T細胞リンパ腫、食道癌、封入奇形胎児、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、神経節細胞腫、消化管癌、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛癌、巨細胞線維芽腫、骨巨細胞腫、グリア系腫瘍、多形膠芽細胞腫、神経膠腫、大脳神経膠腫症、グルカゴノーマ、性腺芽細胞腫、顆粒膜細胞腫、半陰陽性卵巣腫瘍、胆嚢癌、胃癌、有毛細胞性白血病、血管芽腫、頭頸部癌、血管外皮細胞腫、悪性血液疾患、肝芽腫、肝脾T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性小葉癌、腸癌、腎臓癌、喉頭癌、悪性黒子、致死性正中線癌、白血病、ライディッヒ細胞腫、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ腫、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、MALTリンパ腫、悪性線維性組織球腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性トリトン腫瘍、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、肥満細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、乳腺髄様癌、甲状腺髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、粘液性腫瘍、多発性骨髄腫、筋組織腫瘍、菌状息肉腫、粘液型脂肪肉腫、粘液腫、粘液肉腫、鼻咽頭癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、神経繊維腫、神経腫、結節型黒色腫、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、好酸性腺腫、視神経鞘髄膜腫、視神経腫瘍、口腔癌、骨肉腫、卵巣癌、パンコースト腫瘍、甲状腺乳頭癌、傍神経節腫、松果体芽腫、松果体細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、多胚腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系原発リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性腹膜癌、前立腺癌、膵臓癌、咽頭癌、腹膜偽粘液腫、腎細胞癌、腎髄様癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、直腸癌、肉腫、シュワン細胞腫症、精上皮腫、セルトリ細胞腫、性索・性腺間質性腫瘍、印環細胞癌、皮膚癌、小円形青色細胞腫瘍、小細胞癌、軟組織肉腫、ソマトスタチノーマ、煤煙性いぼ、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮細胞癌、滑膜肉腫、セザリー病、小腸癌、扁平上皮癌、胃癌、T細胞リンパ腫、精巣癌、卵胞膜細胞腫、甲状腺癌、移行上皮癌、咽頭癌、尿膜管癌、泌尿生殖器癌、尿路上皮癌、ブドウ膜黒色腫、子宮癌、疣贅性癌、視経路神経膠腫、外陰癌、膣癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍、およびウィルムス腫瘍からなる群から選択される、請求項33に記載の化合物。
  35. 癌の治療のための薬剤の製造のための、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物の使用。
  36. 前記癌が、副腎癌、腺房細胞癌、聴神経腫、末端黒子型黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性赤白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、急性前骨髄球性白血病、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、腺扁平上皮癌、脂肪組織腫瘍、副腎皮質癌、成人T細胞白血病/リンパ腫、アグレッシブNK細胞白血病、AIDS関連リンパ腫、胞巣型横紋筋肉腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、星細胞腫、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍、B細胞性慢性リンパ球性白血病、B細胞性前リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨肉腫、ブレナー腫瘍、褐色腫、バーキットリンパ腫、乳癌、脳腫瘍、癌腫、上皮内癌、癌肉腫、軟骨腫瘍、セメント腫、骨髄性肉腫、軟骨腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、腎明細胞肉腫、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞性リンパ腫、子宮頸癌、大腸癌、ドゴー病、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、未分化胚細胞腫、胚性癌腫、内分泌腺腫瘍、内胚葉洞腫瘍、腸管症関連T細胞リンパ腫、食道癌、封入奇形胎児、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、神経節細胞腫、消化管癌、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛癌、巨細胞線維芽腫、骨巨細胞腫、グリア系腫瘍、多形膠芽細胞腫、神経膠腫、大脳神経膠腫症、グルカゴノーマ、性腺芽細胞腫、顆粒膜細胞腫、半陰陽性卵巣腫瘍、胆嚢癌、胃癌、有毛細胞性白血病、血管芽腫、頭頸部癌、血管外皮細胞腫、悪性血液疾患、肝芽腫、肝脾T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性小葉癌、腸癌、腎臓癌、喉頭癌、悪性黒子、致死性正中線癌、白血病、ライディッヒ細胞腫、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ腫、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、MALTリンパ腫、悪性線維性組織球腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性トリトン腫瘍、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、肥満細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、乳腺髄様癌、甲状腺髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、粘液性腫瘍、多発性骨髄腫、筋組織腫瘍、菌状息肉腫、粘液型脂肪肉腫、粘液腫、粘液肉腫、鼻咽頭癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、神経繊維腫、神経腫、結節型黒色腫、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、好酸性腺腫、視神経鞘髄膜腫、視神経腫瘍、口腔癌、骨肉腫、卵巣癌、パンコースト腫瘍、甲状腺乳頭癌、傍神経節腫、松果体芽腫、松果体細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、多胚腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系原発リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性腹膜癌、前立腺癌、膵臓癌、咽頭癌、腹膜偽粘液腫、腎細胞癌、腎髄様癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、直腸癌、肉腫、シュワン細胞腫症、精上皮腫、セルトリ細胞腫、性索・性腺間質性腫瘍、印環細胞癌、皮膚癌、小円形青色細胞腫瘍、小細胞癌、軟組織肉腫、ソマトスタチノーマ、煤煙性いぼ、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮細胞癌、滑膜肉腫、セザリー病、小腸癌、扁平上皮癌、胃癌、T細胞リンパ腫、精巣癌、卵胞膜細胞腫、甲状腺癌、移行上皮癌、咽頭癌、尿膜管癌、泌尿生殖器癌、尿路上皮癌、ブドウ膜黒色腫、子宮癌、疣贅性癌、視経路神経膠腫、外陰癌、膣癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍、およびウィルムス腫瘍からなる群から選択される、請求項35に記載の使用。
  37. 請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物と、前記化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物を、癌に罹患している患者に投与するための使用説明書とを含むキット。
  38. 前記癌が、副腎癌、腺房細胞癌、聴神経腫、末端黒子型黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性赤白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、急性前骨髄球性白血病、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、腺扁平上皮癌、脂肪組織腫瘍、副腎皮質癌、成人T細胞白血病/リンパ腫、アグレッシブNK細胞白血病、AIDS関連リンパ腫、胞巣型横紋筋肉腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、星細胞腫、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍、B細胞性慢性リンパ球性白血病、B細胞性前リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨肉腫、ブレナー腫瘍、褐色腫、バーキットリンパ腫、乳癌、脳腫瘍、癌腫、上皮内癌、癌肉腫、軟骨腫瘍、セメント腫、骨髄性肉腫、軟骨腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、腎明細胞肉腫、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞性リンパ腫、子宮頸癌、大腸癌、ドゴー病、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、未分化胚細胞腫、胚性癌腫、内分泌腺腫瘍、内胚葉洞腫瘍、腸管症関連T細胞リンパ腫、食道癌、封入奇形胎児、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、神経節細胞腫、消化管癌、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛癌、巨細胞線維芽腫、骨巨細胞腫、グリア系腫瘍、多形膠芽細胞腫、神経膠腫、大脳神経膠腫症、グルカゴノーマ、性腺芽細胞腫、顆粒膜細胞腫、半陰陽性卵巣腫瘍、胆嚢癌、胃癌、有毛細胞性白血病、血管芽腫、頭頸部癌、血管外皮細胞腫、悪性血液疾患、肝芽腫、肝脾T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性小葉癌、腸癌、腎臓癌、喉頭癌、悪性黒子、致死性正中線癌、白血病、ライディッヒ細胞腫、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ腫、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、MALTリンパ腫、悪性線維性組織球腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性トリトン腫瘍、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、肥満細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、乳腺髄様癌、甲状腺髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、粘液性腫瘍、多発性骨髄腫、筋組織腫瘍、菌状息肉腫、粘液型脂肪肉腫、粘液腫、粘液肉腫、鼻咽頭癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、神経繊維腫、神経腫、結節型黒色腫、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、好酸性腺腫、視神経鞘髄膜腫、視神経腫瘍、口腔癌、骨肉腫、卵巣癌、パンコースト腫瘍、甲状腺乳頭癌、傍神経節腫、松果体芽腫、松果体細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、多胚腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系原発リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性腹膜癌、前立腺癌、膵臓癌、咽頭癌、腹膜偽粘液腫、腎細胞癌、腎髄様癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、直腸癌、肉腫、シュワン細胞腫症、精上皮腫、セルトリ細胞腫、性索・性腺間質性腫瘍、印環細胞癌、皮膚癌、小円形青色細胞腫瘍、小細胞癌、軟組織肉腫、ソマトスタチノーマ、煤煙性いぼ、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮細胞癌、滑膜肉腫、セザリー病、小腸癌、扁平上皮癌、胃癌、T細胞リンパ腫、精巣癌、卵胞膜細胞腫、甲状腺癌、移行上皮癌、咽頭癌、尿膜管癌、泌尿生殖器癌、尿路上皮癌、ブドウ膜黒色腫、子宮癌、疣贅性癌、視経路神経膠腫、外陰癌、膣癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍、およびウィルムス腫瘍からなる群から選択される、請求項37に記載のキット。
  39. SMYDタンパク質媒介性疾患を治療する方法であって、それを必要とする被験体に、前記SMYDタンパク質媒介性疾患を治療するのに有効な量で、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩または水和物を投与する工程を含む方法。
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