JP2017526398A - 2線式超音波磁歪ドライバ - Google Patents

2線式超音波磁歪ドライバ Download PDF

Info

Publication number
JP2017526398A
JP2017526398A JP2016573806A JP2016573806A JP2017526398A JP 2017526398 A JP2017526398 A JP 2017526398A JP 2016573806 A JP2016573806 A JP 2016573806A JP 2016573806 A JP2016573806 A JP 2016573806A JP 2017526398 A JP2017526398 A JP 2017526398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
ultrasonic transducer
current
resonant circuit
magnetostrictive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016573806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6711764B2 (ja
Inventor
イリヤ・コヴナツキー
ミヒャエル・シー・デートリッヒ
ピーター・エイチ・ワーナー
デイヴィッド・シー・クランク
ケネス・アール・グアラグノ
Original Assignee
デンツプライ シロナ インコーポレーテッド
デンツプライ シロナ インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by デンツプライ シロナ インコーポレーテッド, デンツプライ シロナ インコーポレーテッド filed Critical デンツプライ シロナ インコーポレーテッド
Publication of JP2017526398A publication Critical patent/JP2017526398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6711764B2 publication Critical patent/JP6711764B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C1/00Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
    • A61C1/02Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design characterised by the drive of the dental tools
    • A61C1/07Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design characterised by the drive of the dental tools with vibratory drive, e.g. ultrasonic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C1/00Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
    • A61C1/0007Control devices or systems
    • A61C1/0015Electrical systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C17/00Devices for cleaning, polishing, rinsing or drying teeth, teeth cavities or prostheses; Saliva removers; Dental appliances for receiving spittle
    • A61C17/16Power-driven cleaning or polishing devices
    • A61C17/20Power-driven cleaning or polishing devices using ultrasonics

Abstract

磁歪超音波式の歯科用スケーラ内で使用されるタイプの磁歪超音波トランスデューサを制御する方法は、フルブリッジ同期D級増幅器を使用して共振回路に対する駆動信号を生成することを含む。共振回路によって出力される電気信号は、励振コイルを駆動し、励振コイルは、磁歪超音波トランスデューサを振動させる電磁場を生成する。共振回路の電流および電圧出力を測定し、測定された電流および電圧出力を、共振回路による電気信号の生成に使用されるのと同じサンプリングレートで直交サンプリングすることによって、フィードバックワイアが不要になる。直交サンプリングされた感知された電流および電圧から、駆動信号の正弦波のパルス列近似を表すパルス幅変調信号を生成し、フルブリッジ同期D級増幅器に印加して、共振回路に対する駆動信号を生成する。パルス列のパルス幅が変化することで、駆動信号の振幅が変化する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2014年6月18日出願の米国仮出願第62/013,698号の利益を主張するものである。同特許出願の内容を、全体として参照によって本明細書に組み入れる。
本発明は、超音波磁歪ドライバに関し、より詳細には、マイクロコントローラ、D級フルブリッジ増幅器、および電流/電圧フィードバックシステムを使用して、ケーブル内にフィードバックワイアを必要とすることなく、磁歪トランスデューサが最適動作周波数(OOF)、電圧、およびバイアス電流で動作していることを確実にする磁歪ドライバに関する。
通常、たとえば患者の歯をクリーニングするために、ならびに一般的な歯肉縁上および歯肉縁下のスケーリングの用途、あらゆるタイプの歯周病に対する歯周デブリードマン(periodontal debridement)、および歯内療法処置などの他の超音波処置に対して、超音波式の歯科用スケーラが使用される。歯科用スケーラは、制御回路およびハンドピースを含み、ハンドピースは、超音波トランスデューサ、励磁コイル、磁歪スタック(magnetostrictive stack)、およびツールチップ(tool tip)を有する。動作の際は、励磁コイルが磁歪スタックを取り囲み、励磁コイルは、フットペダルを始動させることによって励磁される。フットペダルは、制御回路を始動させて励磁コイルへ電流を提供する。これにより、電流に応答して励磁コイルによって生成される経時変化する電磁場にさらされると膨張および収縮する積み重ねた磁歪材料板を起動することによって、超音波トランスデューサを作動させる。特に、経時変化する電磁場は、磁歪スタックを取り囲む励振コイルに経時変化する電流を流し、ツールチップを超音波トランスデューサの共振周波数で振動させることによって生み出される。次いで、歯科医は振動するツールチップを使用し、たとえば患者の歯の表面からプラークおよび他の残渣を除去することによって、患者の歯をクリーニングする。
ツールチップの振動は、動作中、トランスデューサに印加される電流の周波数および振幅を超音波トランスデューサの所望の最適動作周波数および振幅に同調させるように、適当に制御および調整される。ツールチップにかかる負荷、温度、除去している物質の密度などの動作状態が変化すると、それに応じて動作周波数および振幅も変化し、経時変化する電流を調整し、さらに経時変化する電磁場を調整して、所望の最適動作周波数および振幅を維持することが必要になる。この目的のため、従来技術では、フィードバックコイル、位相ロックループなどを使用して、磁歪スタックの固有振動音響モードの共振周波数に合わせて動作中の周波数および振幅を調整し、ツールチップに印加される振動エネルギーを最適化する自動周波数および振幅同調回路が開発されてきた。
たとえば、特許文献1は、ハンドピースに対するスケーラインサートの選択に基づいて、超音波スケーリングプローブを所望の動作周波数で駆動する自動同調式の駆動回路を開示している。磁歪要素に振動電流を印加するための駆動回路の発振器が、ハンドピース内の励磁コイルに連結される。駆動回路は、磁歪要素の周波数を感知する周波数検出器を含み、検出器の出力信号は、周波数の大きさをさらに指定する。駆動回路は、感知された周波数振幅の値に応答して、励磁コイルに印加される電流を調整し、スケーリングプローブによって命令される発振周波数を調整する。
特許文献2も同様に、デジタル信号プロセッサを含む制御回路を提供することによって超音波磁歪式の歯科用スケーラを動的に制御するシステムを開示している。このデジタル信号プロセッサは、振動の周波数および振幅に関する感知されたフィードバック信号を処理し、動的フィルタループを通して信号をフィルタリングし、誤差および/または制御信号を取得して、電圧制御発振器を調整する。電圧制御発振器は、励磁コイルに印加される経時変化する電流の振幅および位相特性を制御する。経時変化する電流の振幅および位相を変動させることで、歯科用スケーラの出力を制御し、歯科用スケーラの振動の周波数および振幅を所望の動作点に制御する。
特許文献3は、駆動回路内でマイクロプロセッサを使用して、励振コイルへ送達される電力が最大になるように発振周波数を設定することを開示している。マイクロプロセッサは、励振コイルへ入力される電力を感知するようにプログラムされており、電圧−電流位相差の測定値または電力応答勾配の測定値を使用して、最大電力伝達点を決定し、発振周波数を磁歪インサートの共振周波数に設定する。
特許文献4もまた、磁歪超音波式の歯科用デバイスの励振コイル内を流れる励振電流の周波数を設定する制御ユニットを開示している。制御ユニットは、可変周波数信号を生成する電圧制御発振器(VCO)と、VCOからの可変周波数信号に応じて励振電流を設定および調節するドライバと、励振コイルを流れる電流に対応する電流感知信号を出力する励振コイルと直列の電流センサと、電流感知信号を受け、感知された電流に比例する機能信号を出力する機能ブロックと、機能信号を受け、機能信号に応じてVCOを制御するマイクロプロセッサとを用いる。この制御ユニットは、発振周波数を制御するフィードバックが、励振コイルを通過する感知された電流のみに関連するにもかかわらず、励振コイルはVCO回路の一部ではなくVCO回路に直接接続されないという点で、他の従来技術の制御ユニットとは異なる。
ハンドピース内の励振コイルは、ケーブルを介して制御ユニットに電気的に接続され、制御ユニットは、励振コイルに励振エネルギーを提供する。ケーブルは、典型的には、励振コイルを駆動するように励振コイルの端子に接続された2つの入力ワイアと、上記で論じたように最適動作周波数を維持するように励振コイルへの電流を調整する際に使用するための電流感知フィードバックを制御回路に提供する第3のワイアとを含む。しかし残念ながら、第3のワイアによりケーブルの重量が著しく増え、ケーブルの抗力が増大し、使用中に臨床医の手、手首、および前腕にかかる緊張が増大する。また、フィードバック制御ループにより、最適の動作にとって所望の最適動作周波数で超音波トランスデューサの動作を維持するために必要とされる回路が複雑になり、回路は概して非効率的になり、動作中に過剰な熱を生成し、したがってデバイスを所望通り小型化することができない。
米国特許第6,241,520号 米国特許第7,614,878号 米国特許第6,503,081号 米国特許第7,715,167号
フィードバックワイアを必要とせず、したがって軽量のケーブルを支持することができ、余分な熱を生成することなく、磁歪トランスデューサが所望の最適動作周波数で動作していることを確実にするように小さく効率的な超音波磁歪ドライバを提供することが望ましい。本発明は、当技術分野における上記その他の必要に対処する。
当技術分野における上記その他の必要は、磁歪トランスデューサを所望の最適動作周波数で維持するのにハンドピースからのフィードバック信号を必要としない超音波磁歪ドライバを提供することによって対処される。フルブリッジ同期D級増幅器(full bridge synchronous class D amplifier)と、閉ループフィードバック配置を実施するためにケーブル内のフィードバックワイアを必要とすることなく、トランスデューサをその最適動作周波数で駆動する電力制御回路とを使用して、2線式の手法が有効にされる。
例示的な実施形態は、磁歪超音波式の歯科用スケーラ、および磁歪超音波式の歯科用スケーラ内で使用されるタイプの磁歪超音波トランスデューサを制御する方法を対象とする。この方法は、フルブリッジ同期D級増幅器を使用して共振回路に対する駆動信号を生成することを含む。共振回路によって出力される電気信号は、励振コイルを駆動し、励振コイルは、磁歪超音波トランスデューサを振動させる電磁場を生成する。超音波トランスデューサの電流および電圧出力を測定し、測定された電流および電圧出力を、共振回路による電気信号の生成に使用されるのと同じサンプリングレートで直交サンプリングすることによって、ハンドピースを含むフィードバックループからのフィードバックワイアが不要になる。直交サンプリングされた感知された電流および電圧から、駆動信号の正弦波のパルス列近似を表すパルス幅変調信号を生成し、フルブリッジ同期D級増幅器に印加して、共振回路に対する駆動信号を生成する。パルス列のパルス幅が変化することで、駆動信号の振幅が変化する。
例示的な実施形態では、直交サンプリング工程は、発振器が、共振回路の最適動作周波数の倍数であるNCO周波数を生成し、このNCO周波数でフルブリッジ同期D級増幅器を駆動することを含む。たとえば、NCO周波数は、超音波トランスデューサの最適動作周波数のn倍とすることができ、それによって、最適動作周波数のサイクルがn個のサンプルに分割され、各サンプルは、最適動作周波数の360°/nの位相に対応する持続時間T1の期間を有する。したがって、NCO周波数は、直交サンプリングのレートを超音波トランスデューサの最適動作周波数と同期させる。持続時間T1のn個の期間の各々におけるパルス列のパルス持続時間を表すそれぞれの値が、フルブリッジ同期D級増幅器の各々の側に対するルックアップテーブル内に記憶され、各ルックアップテーブルは、他方のルックアップテーブルの同じサンプリング期間中にサンプリングされた対応するパルスに対して180°位相が外れたそれぞれのパルスを記憶する。好ましくは、それぞれのルックアップテーブル内の対応するパルスは、バイアス電流を誘導して共振回路によって出力されるバイアス電流の動的調整を有効にするように調整可能なパルス幅値だけずれている。ルックアップテーブルに対するアドレスは、2=nとしてxビットカウンタをNCO周波数で刻時し、このxビットカウンタの値をT1期間ごとにルックアップテーブルに対するアドレスとして使用することによって提供される。
例示的な実施形態では、サンプリング周波数は、NCO周波数の各クロックサイクルで周波数制御語(FCW)によって増分されるmビット位相累算器レジスタ(m−bit phase accumulator register)として実施される数値制御発振器を使用して生成される。位相=2*π*(FCW/2m)として計算される位相に対して、数値制御発振器の現在の角位置が記憶される。例示的な実施形態では、xビットカウンタは、数値制御発振器の最上位ビットによって刻時される。
動作中、超音波トランスデューサの最適動作周波数は、共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係を測定することによって決定される。共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係の直交サンプリングは、数値制御発振器の出力においてxビットカウンタの特有の値で使用されるのと同じサンプリングレートで行われる。例示的な実施形態では、共振回路の駆動信号から0、90、180、および270度移相された状態で、電圧および電流サンプルが得られる。これらの値から、共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係は:
|V|=0.5*sqrt((V−V180+(V90−V270
|I|=0.5*sqrt((I−I180+(I90−I270
として計算される。超音波トランスデューサのインピーダンス(Z)は、電圧および電流波形の振幅から:
Z=|V|/|I|
として計算される。上式で、Vは共振回路の出力電圧であり、Iは超音波トランスデューサの入力電流であり、最適動作周波数は、インピーダンス対周波数の曲線から選択される。最適動作周波数は、超音波トランスデューサを周波数範囲内の様々な周波数で励振し、様々な周波数の各々で超音波トランスデューサのインピーダンスZを計算し、周波数範囲内でインピーダンスがインピーダンス対周波数曲線上で最小値を有する周波数として最適動作周波数を決定することによって決定することができる。
この方法は、印加される電磁場に応答して最適動作周波数で振動する超音波トランスデューサと、印加される電気信号に応答して電磁場を生成する励振コイルとを有するハンドピースを含む磁歪超音波式の歯科用スケーラなど、磁歪超音波トランスデューサを含む複数のデバイスのいずれかで実施される。制御回路によって制御される共振回路は、電気信号を生成し、制御回路は、磁歪超音波トランスデューサ制御方法を実施する。例示的な実施形態では、制御回路は、マイクロプロセッサと、共振回路に対する駆動信号を生成するフルブリッジ同期D級増幅器とを含む。動作の際、制御回路は、超音波トランスデューサでインピーダンスを変化させた結果として、超音波トランスデューサの感知された電流および電圧出力を受ける。マイクロプロセッサは、感知された電流および電圧出力を、電気信号の生成に使用されるのと同じサンプリングレートで直交サンプリングし、直交サンプリングされた感知された電流および電圧から、駆動信号の正弦波のパルス列近似を表すパルス幅変調信号を生成し、このパルス列をフルブリッジ同期D級増幅器に印加して、駆動信号を生成する。
例示的な実施形態では、共振回路は、超音波トランスデューサに連結されると、超音波トランスデューサの物理的共振に一致する高Q共振回路をもたらすLC共振回路を含む。数値制御発振器が、前述の方法によって使用されるサンプリングNCO周波数を生成する。NCO周波数は、共振回路の最適動作周波数の倍数であり、フルブリッジ同期D級増幅器に印加される。最適動作周波数のサイクルがn個のサンプルに分割され、各サンプルは、最適動作周波数の360°/nの位相に対応する持続時間T1の期間を有し、NCO周波数は、直交サンプリングのレートを超音波トランスデューサの最適動作周波数と同期させる。フルブリッジ同期D級増幅器の各々の側に対するルックアップテーブルが、持続時間T1のn個の期間の各々におけるパルス列のパルス持続時間を表すそれぞれの値を記憶する。各ルックアップテーブルは、他方のルックアップテーブルの同じサンプリング期間中にサンプリングされた対応するパルスに対して180°位相が外れたそれぞれのパルスを記憶する。好ましくは、それぞれのルックアップテーブル内の対応するパルスは、バイアス電流を誘導して共振回路によって出力されるバイアス電流の動的調整を有効にするように調整可能なパルス幅値だけずれている。2=nとして、xビットカウンタが数値制御発振器によってNCO周波数で刻時され、このxビットカウンタの値は、T1期間ごとにルックアップテーブルに対するアドレスとして使用される。数値制御発振器は、マイクロプロセッサによって実施することができ、NCO周波数の各クロックサイクルで周波数制御語(FCW)によって増分されるmビット位相累算器レジスタを含むことができ、それによって、位相=2*π*(FCW/2m)として計算される位相に対して、数値制御発振器の現在の角位置が記憶される。数値制御発振器の最上位ビットを使用して、xビットカウンタを刻時することができる。超音波トランスデューサの最適動作周波数は、共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係を測定するによって決定することができ、共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係は、数値制御発振器の出力においてxビットカウンタの特有の値で使用されるのと同じサンプリングレートでサンプリングされる。
例示的な実施形態では、共振回路の駆動信号から0、90、180、および270度移相された状態で、電圧および電流サンプルが得られ、マイクロプロセッサは、これらのサンプルから、共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係を:
|V|=0.5*sqrt((V−V180+(V90−V270
|I|=0.5*sqrt((I−I180+(I90−I270
として計算する。
超音波トランスデューサのインピーダンスZは、マイクロプロセッサによってZ=|V|/|I|として決定することができ、上式で、Vは共振回路の出力電圧であり、Iは超音波トランスデューサの入力電流であり、最適動作周波数は、インピーダンスZ対周波数の曲線上のインピーダンスZ対周波数の下向きの傾斜上の中心位置における周波数である。最適動作周波数を発見するために、マイクロプロセッサは、共振回路を制御して電気信号を生成し、超音波トランスデューサを周波数範囲内の様々な周波数で励振し、様々な周波数の各々で超音波トランスデューサのインピーダンスZを計算し、周波数範囲内でインピーダンスがインピーダンス対周波数曲線上で最小値を有する周波数として最適動作周波数を決定する。
マイクロプロセッサは、超音波トランスデューサの最適動作周波数を決定し、超音波トランスデューサのインピーダンスが変化するにつれて最適動作周波数を調整する本発明の方法を実施する。ホール効果電流センサを使用して、共振回路の出力電流を感知することができる。また、超音波トランスデューサの感知された電流および電圧出力は、共振回路の出力から計算する必要はないが、励振コイルを含むフィードバックループからフィードバックワイアを介して提供することができる。
歯科用スケーラの例示的な実施形態では、歯科用スケーラは、タッチパネルディスプレイを含むディスプレイ画面を含み、タッチパネルディスプレイは、タッチパネルディスプレイへのタッチパネル入力に応答して、超音波トランスデューサに印加される電力を制御し、超音波トランスデューサの出力振幅を変化させる。そのような実施形態では、非同期データラインが、ディスプレイとマイクロプロセッサとの間でデータを伝送しかつ受け、それによって、事象がディスプレイ上で変化したとき、この変化に関する情報が非同期データライン上でマイクロプロセッサへ伝送され、マイクロプロセッサは、この表示情報を解釈して、超音波トランスデューサに印加される電力を変化させ、ディスプレイへ更新情報を送り返して、ディスプレイの状態を更新する。別の実施形態では、ポテンショメータが電力を制御し、個々のスイッチが機能を制御し、それによって、ポテンショメータおよび/または個々のスイッチに対する変化が、直接アナログ信号をマイクロプロセッサ内へ提供し、マイクロプロセッサは、アナログ信号内の変化を解釈し、それに応じて超音波トランスデューサに印加される電力を制御する。制御回路はまた、ポテンショメータを含む歯科用チェア制御パネルまたはタッチディスプレイに応答することができる。歯科用チェア制御パネルまたはタッチディスプレイは、超音波トランスデューサに印加される電力の所望の変化をマイクロプロセッサに提供し、マイクロプロセッサは、超音波トランスデューサに印加される電力を制御する。
本発明の例示的な実施形態について、付随する図に関連して説明する:
本発明による磁歪超音波ドライバの簡略化されたブロック図である。 図2(a)および図2(b)は、駆動信号の正弦波の近似値を求め、それによってパルス幅を変化させることで駆動信号の振幅を変化させるために使用されるパルス幅変調信号を示す図である。 バイアス電流を動的に調整するためのフルブリッジD級増幅器回路の動作を示す図である。 ルックアップテーブル内の値から生成され、数値制御発振器(NCO)を制御してたとえば最適動作周波数(OOF)の4倍である周波数(1/T1)を生成するために使用される異なるパルス列幅を示す図である。 NCOによって刻時され、1/T1期間ごとにルックアップテーブル内でアドレスとして使用するための値を生成し、それによってシステムの出力周波数が、NCO周波数を4で割った値になる、2ビットカウンタを示す図である。 各システムクロックサイクルで周波数制御語(FCW)によって増分されて、NCOの現在の角位置を記憶し、NCOの現在の角位置から位相を計算することができる、サンプルnビット位相累算器レジスタを示す図である。 本発明の例示的な実施形態で実施される直交直角サンプリング(Quadrature Orthogonal Sampling)を示す図である。 単調フィードバック誤差信号(monotonic feedback error signal)を確実にするためにトランスデューサの動作点に使用されるインピーダンス曲線の下向きの傾斜上の中心位置を示すインピーダンス対周波数の曲線を示す図である。 本発明の例示的な実施形態による超音波ハンドピースのサンプル動作を示す図である。 図9に関して説明するハンドピースの駆動波形の生成および超音波ハンドピースを駆動する際に使用するための直交サンプリングの例示的な実施形態を示す図である。
本発明の様々な実施形態の徹底的な理解を提供するために、特定の特有の詳細について、図1〜10に関して以下の説明に記載する。しかし、本発明の様々な実施形態が不必要に曖昧になることを回避するために、特定の周知の詳細については、以下の開示に記載しない。後述する詳細の1つまたはそれ以上がなくても、本発明の他の実施形態を実行することができることが、当業者には理解されよう。また、以下の開示の工程およびシーケンスを参照して様々な方法について説明するが、この説明は、本発明の実施形態のはっきりした実装形態を提供することが意図されるものであり、これらの工程および工程のシーケンスは、本発明を実行するために必要とされると解釈されるべきではない。
本明細書に記載する本発明の実施形態は、磁歪トランスデューサ要素が配置された励振コイルを流れる電流の励振周波数を制御する方法および装置に関することが、当業者には理解されよう。後述する実施形態では、歯科用スケーラ装置について、本発明の制御方法および装置の適用分野の非限定的な例として説明する。本明細書に記載する実施形態は、例示のみを目的とし、本発明の範囲を限定するものではないことが理解され、本発明の範囲は、超音波デバイスの他の歯科用途および同等の医療用途を包含する。本明細書では、「磁歪超音波デバイス」という用語は、磁歪超音波トランスデューサを利用する歯科用途または医療用途向けに意図された任意の超音波装置を示すことが意図される。本発明の上記その他の実施形態は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明は、フィードバックワイアを有する閉ループ配置を必要とすることなく超音波トランスデューサを駆動し、3線または2線式超音波システムの効率的な制御のためにフルブリッジD級増幅器を使用する磁歪超音波デバイスに関する。以下により詳細に説明するように、制御システムの例示的な実施形態は、プリント回路基板の変化またはハードウェアの追加を必要とすることなく追加の有用性および機能上の改善を可能にするCypress PSOC技術(チップ上プログラム可能システム)上に構築される。PSOC技術は、新しいソフトウェアでプログラムすることができるとともに、必要なときはその内部のハードウェア要素が利用されるように構成することができる。
超音波システムおよびトランスデューサは、本発明による複数の方法によって制御することができる。これらの方法は、超音波モジュールが設置されるシステムのタイプに特有である。テーブルトップスケーラ内のディスプレイ画面と対にされるとき、超音波モジュールは、テーブルトップスケーラのタッチパネルディスプレイによって制御される。タッチパネルディスプレイ上で電力が変更されると、トランスデューサの出力振幅は、その変化に追従する。これは、ディスプレイ基板上のFPGAと制御回路のマイクロプロセッサとの間でデータを伝送しかつ受ける非同期(ASIC)データラインを通じて実現される(後述)。ディスプレイ上で事象が変化したとき(すなわち、電力、パージ、すすぎなど)、ディスプレイ基板上のFPGAは、この変化を解釈する。次いでこの情報は、ASICライン上でマイクロプロセッサへ伝送され、マイクロプロセッサは、情報を解釈し、モジュール状態を変化させる(電力の変更、水ソレノイドの開放など)。次いで、情報をディスプレイへ送り返して、ディスプレイの状態を更新する。
モジュールはまた、電力を制御するポテンショメータおよび機能を制御する個々のスイッチを有するテーブルトップユニット内に設置することができる。この場合、制御は、制御回路のマイクロプロセッサ内への直接アナログ信号である。この場合、マイクロプロセッサは、状態変化を直接解釈し、超音波トランスデューサまたはソレノイド弁への出力を制御する。
別のシナリオでは、超音波モジュールは、歯科用チェア制御パネル内へ接続される。歯科用チェアは、2つの方法で電力を制御することができる。第1の方法では、ポテンショメータを利用して、超音波トランスデューサを励磁する出力電力を制御する。第2の方法では、歯科用チェアは、超音波モジュールへのデジタル出力を提供する独自のディスプレイを有する。制御回路のマイクロプロセッサは、0−5Vの信号を解釈して、超音波トランスデューサへの出力を制御する。超音波トランスデューサは、歯科用チェアディスプレイ上で生じる変化に追従する。
図1は、本発明による超音波トランスデューサを制御する磁歪超音波ドライバの簡略化されたブロック図を示す。図示のように、システム10は、例示的な実施形態における歯科用スケーラを実施する超音波トランスデューサと、励磁コイルと、ツールチップ(図示せず)とを有するハンドピース20を含む。磁歪超音波ドライバは、PSOCドライバPC基板30上で実施されており、マイクロコントローラ32(図4〜6)と、駆動回路34(図3)と、共振回路36と、マイクロコントローラ32に電流感知電圧を提供するホール効果電流センサ38とを含む。図示のように、出力電圧は、共振回路36の出力で直接測定され、マイクロコントローラ32へのさらなる入力として提供される。マイクロコントローラ32は、共振回路36の出力を調整するための駆動回路への調整を決定し、ハンドピース20内のトランスデューサを最適動作周波数(OOF)で動作させるのに適当な最適動作周波数信号を、ハンドピース20の励磁コイルに提供する。ハンドピース20で2次コイルまたは感知コイルは必要とされないが、フィードバック回路の有無にかかわらず、後述する駆動エレクトロニクスを使用することもできる。
例示的な実施形態では、マイクロコントローラ32は、PSOC5マイクロコントローラ32によって実施され、駆動周波数の生成、駆動回路の制御、およびユーザインターフェースの制御を含むシステムの全体的な制御を提供するために使用される。以下により詳細に説明するように、マイクロコントローラ32は、全体的なシステム機能に対応する一体型の駆動エレクトロニクスをともに提供する組み込み式のアナログ−デジタルコンバータ(ADC)と、数値制御発振器(NCO)(図4〜6)と、プログラム可能論理(図9〜10)とを含む。
駆動エレクトロニクス34は、図3に示すように4つのFET Q1〜Q4を含むフルブリッジ同期D級増幅器を含む。線形増幅器を使用する従来のアナログ駆動回路とは異なり、D級増幅器は出力周波数より大きい周波数で動作するため、フルブリッジ同期D級増幅器の配置により、最適の効率が可能になる。例示的な実施形態では、4倍の周波数が使用されるが、より高い周波数を使用することもできる。概して、最適動作周波数のn倍であるサンプリング周波数を使用することができ、それによって、最適動作周波数のサイクルがn個のサンプルに分割され、各サンプルは、最適動作周波数の360°/nの位相に対応する持続時間を有する。一方の側が接地に接続されるハーフブリッジ増幅器とは異なり、フルブリッジ増幅器は、駆動エレクトロニクス34の電力およびキャパシタ要件を低減させるために独立した制御を有する2つのハーフブリッジを含む。動作の際、フルブリッジ同期D級増幅器は、所望の出力周波数の4倍の周波数を有するパルス幅変調信号を生成することによって出力正弦波を生成し、ルックアップテーブル内で90°の位相ごとにパルス幅変調信号特徴を記憶する。たとえば、図2(a)および図2(b)から見ることができるように、図示のそれぞれのパルス列を使用することによって、正弦波の近似値が求められる。図2(a)および図2(b)は、駆動信号の正弦波の近似値を求め、それによってパルス幅を変化させることで駆動信号の振幅を変化させるために使用されるパルス幅変調信号を示す。当業者には周知の方法で、駆動信号のパルス幅を適当に変化させることによって、出力正弦波の振幅を変化させることができる。
必要とされる正弦波駆動信号に対するパルス幅は、マイクロコントローラ32のルックアップテーブル内に記憶される。例示的な実施形態では、図5に関して後述するように、2つのそのようなテーブル(テーブルAおよびテーブルB)が使用される。各テーブルは、図3に示すように、フルブリッジ同期D級増幅器回路の1つのレッグを担う。図3は、バイアス電流を動的に調整するためのフルブリッジD級増幅器回路の動作を示す。図3の実施形態では、FET Q1およびQ2はブリッジの「A」側を構成し、FET Q3およびQ4はブリッジの「B」側を構成する。テーブルAは、ブリッジの「A」側を有効にするパルス長の値(どれだけ長くQ1がオンであり、Q2がオフであるか)を含み、テーブルBは、「B」側を同様に制御する(どれだけ長くQ3がオンであり、Q4がオフであるか)。2つのテーブルAおよびBは、180度位相が外れており(すなわち、テーブルAの時間が最も長いとき、テーブルBの時間は最も短い)、さらには、テーブルAおよびBの異なる値に対して図3に示すように、ブリッジの一方の側はハイを駆動し(Vに接続する)、他方の側はローを駆動する(接地への経路)。FETのオン/オフ時間を変動させるために2つのテーブル間にわずかなオフセット(わずかに大きいパルス幅)を追加することによって、追加の電子機器を必要とすることなく、ソフトウェア構成可能DCバイアス電流を生成して、未使用のエネルギーを再び電源内へ提供することができ、それによって駆動回路を簡略化し、生成される熱の量を低減させることができる。さらに、2つのテーブル間のずれを調整することによって、バイアス電流を動的に調整することができる。また、図3では、ある程度の電流が電源内へ戻り、これらの電流は、抵抗性構成要素内で放散されて熱を生成するのではなく、次のサイクルで再使用される。動作の際、フルブリッジ同期D級増幅器回路は、FET Q1−Q4を介してフルブリッジ同期D級増幅器回路へフィードバックされる音響トランスデューサによって生成される逆起電力を調整し、これにより駆動周波数、振幅、およびバイアス電流の生成を可能にする。また、より高いスイッチング周波数(出力周波数の4倍)を使用することで、生成されるEMIが低減する。
例示的な実施形態では、フルブリッジの各半分は、TPS28225DのFETドライバICを使用して実施され、このFETドライバICは、マイクロコントローラ32から低電流スイッチング信号を得て、2つのFET(Q1/Q2またはQ3/Q4)のゲートを逆方向に迅速に切り換えるために必要な高い駆動電流をもたらす。FETドライバIC(図示せず)の高電流駆動は、FET内で速いスイッチング時間および最小の損失を確実にする。加えて、ゲート駆動に2つのインライン抵抗器(図示せず)を追加して、ノイズの低減およびEMIの最小化のためにゲート電圧の立上り時間の調整を可能にすることができる。各ハーフブリッジの出力は、システムの残り部分(C14、R4)内で高周波スイッチングノイズを最小にするために使用されるスナバ回路(図示せず)を含む。
駆動回路34のフルブリッジ同期D級増幅器回路の出力は、従来の設計のLC共振回路(L1、L2、C2)36に連結され、LC共振回路36は、ハンドピース20内の音響トランスデューサに連結されると、音響トランスデューサの物理的共振に一致する高Q共振回路をもたらす。当業者には知られているように、LC共振回路36は、フルブリッジ同期D級増幅器の出力の高調波を実質上フィルタリングして除去し、所望の基本周波数のみをトランスデューサに残す。
図2および図3に関して上述したように、ルックアップテーブルを使用して、パルス列のそれぞれのパルスの幅を制御および生成する。図4は、ルックアップテーブル内の値から生成される異なるパルス列幅を示す。NCO50は、デジタル制御式の周波数源の周波数を変化させるように機能する。図4に示すように、ルックアップテーブル内の値を使用して、持続時間Tに対して周波数1/Tにおけるパルス幅(D1、D2、D3、D4)を確立することができる。マイクロコントローラ32内では、たとえば最適動作周波数(OOF)の4倍の周波数(1/T1)を生成するために、別個の数値制御発振器(NCO)50が実施される。例示的な実装形態は、4倍のオーバーサンプリング設計であり、サイクルが4つのサンプルに分割され、各サンプルがT1の持続時間を有する。したがって、ルックアップテーブル(AおよびB)は、4つの1/T1期間の各々における正弦波のパルス持続時間(D1、D2、D3、D4)を表す4つの値を含む。したがって、2ビットカウンタ52は、0°、90°、180°、および270°の増分で、位相カウンタのステップを数える。次いで、テーブル値は、図2(a)および図2(b)に示すように、その位相におけるパルス幅の長さを決定する。
図5は、NCO50によって刻時され、1/T1期間ごとにルックアップテーブル内でアドレスとして使用するための値を生成し、それによってシステムの出力周波数がNCO周波数を4で割った値になる、2ビットカウンタ52を示す。2ビットカウンタ52が使用され、ここで1サイクル当たりn=4つのサンプルであることに留意されたい。より概略的には、カウンタはxビットカウンタであり、ここで2=nである。例示的な実施形態では、図5におけるNCO50の実装形態は、24ビット位相累算器レジスタ(n=24)を含む。図6は、各システムクロックサイクルで周波数制御語(FCW)によって増分されて、NCO50の現在の角位置を記憶し、NCO50の現在の角位置から位相を計算することができる、サンプルnビット位相累算器レジスタ(たとえば、n=24)を示す。位相累算器は、NCO50の現在の角位置を実質上記憶し、その位相を:
位相=2*π*(FCW/2n)
として計算することができる。
FCWを動的に変化させることによって、位相累算器がどれだけ速く「累算」するかを変化させることができる。たとえば、FCWを0x400000に設定する場合、位相累算器が2πサイクルするには4クロックサイクルかかる。他方では、FCWが0x1に設定された場合、同じ2πサイクルするのに224クロックかかる。例示的な実装形態では、NCO50の最上位ビット(M=1)のみを使用してカウンタを刻時し、カウンタは、ルックアップテーブルに供給し、正弦波の新しい4半分に入ったことを示す2ビットカウンタ52の出力の変化に応答して、いつ電圧および電流値をサンプリングするかを決定する。このようにして、サンプリングは、従来技術のようにVCOに対するゼロ交差検出器を必要とすることなく、信号生成に使用されるのと同じサンプリングレートで行われ、生成された出力周波数とロックステップ式のままである。信号生成に同期しているサンプリングを提供することで、より遅いサンプリングレートを可能にするが、位相差を測定する能力を維持することが、当業者には理解されよう。本明細書に記載する技法はまた、ゼロ交差検出を使用することなく位相を測定し、ゼロ交差検出より正確である。
背景技術のセクションにおいて上述したように、従来技術の磁歪ドライバ設計は概して、トランスデューサの動作パラメータを測定するのに2次感知コイルを必要とした。他の実装形態では、実際の励磁コイルがフィードバック機構として使用される。本発明の駆動回路は、以下でより詳細に説明するように、そのようなフィードバック機構の使用の有無にかかわらず使用することができる。
2次コイルを使用することなく、本発明によるOOFならびに最適の位相およびバイアスを維持するために、高い電圧および低い電圧(図1に示すようにVSENSE−HIおよびVSENSE−LOWとしてトランスデューサの両端間で異なる)と、電流(ホール効果電流センサ38を使用する)の両方が、共振回路36の出力で測定される。OOFを決定するには、電流と電圧との間の振幅関係を測定しなければならない。システムの駆動周波数はNCO50に同期しているため、電圧と電流との間の位相関係を直接測定するのではなく、電圧および電流をNCO50に対して個々に測定することができる。たとえば、電流および電圧は、2ビットカウンタ(図5)の特有の値でNCO50によって出力されるのと同じサンプリングレートでサンプリングすることができる。このプロセスは、最高レート(NCO周波数)で行うことができ、または必要とされる処理を最小にするためにサブサンプリングすることができる。
例示的な実施形態では、電圧および電流の関係は、直交サンプリングを使用して測定される。図7は、本発明の例示的な実施形態で実施されるNCO50の直交直角サンプリングを示し、信号は、ヘテロダイン技法を使用して正確な間隔でサンプリングされる。図7に示すように、0および2のカウンタ値で捕捉された信号は、同相(I、−I)サンプルとして示され、1および3のカウンタ値中に捕捉されたサンプルは、直交サンプル(Q、−Q)として示される。この技法は一般に、直交直角サンプリングと呼ばれる。例示的な実施形態では、共振回路36の駆動周波数から0、90、180、および270度移相された状態で、電圧および電流サンプルが得られる。これらの値から、共振回路36の電流出力と電圧出力との間の振幅関係は:
|V|=0.5*sqrt((V−V180+(V90−V270
|I|=0.5*sqrt((I−I180+(I90−I270
として計算される。
共振回路36のインピーダンス(Z)は、電圧および電流波形の振幅から:
Z=|V|/|I|
として計算される。上式で、Vは共振回路の出力電圧であり、Iはトランスデューサの入力電流であり、最適動作周波数は、インピーダンス対周波数の曲線(図8)から選択される。最適動作周波数は、超音波トランスデューサを周波数範囲内の様々な周波数で励振し、様々な周波数の各々で超音波トランスデューサのインピーダンスZを計算し、周波数範囲内でインピーダンスがインピーダンス対周波数曲線上で最小値を有する周波数として最適動作周波数を決定することによって決定することができる。
インピーダンスの大きさを使用して、OOFを決定するとともに、OOF上へロックすることができることが、実験的に決定されている。典型的な音響トランスデューサのOOFが変動し、フィードバック信号が単調でないため、まずフィードバックループにより適当な動作点の位置を特定する必要がある。これは、トランスデューサを励振して、事前設定された電力レベルで所定の周波数範囲にわたってトランスデューサを掃引しながら、トランスデューサパラメータを測定して、トランスデューサの共振周波数を識別し、負荷の変動によりインピーダンスを変化させることによって実現される。これは、ユーザがいかなる異常な挙動にも気付かないほど十分に迅速に(200ミリ秒)行うことができる。この走査は、図9に関して後述するように、トランスデューサがユーザによって起動されるたびに実行することができる。走査が実行された後、収集されたインピーダンスデータはフィルタリングされる。次いでこのデータは、反復的手法を使用して、区分的線形関数に曲線近似される。これにより、フィードバックループの初期周波数および動作点を決定する。図8から見ることができるように、単調フィードバック誤差信号を確実にするために、インピーダンス曲線(対周波数)の下向きの変曲傾斜上の中心位置が、トランスデューサの動作(共振周波数)点に使用される。したがって、システムは、最も効率的な動作(すなわち、共振によりトランスデューサに印加される動作電圧を維持するのに必要とされる電力がより少ない)のため、インピーダンス曲線の下向きの傾斜上の中心位置でOOF上へロックするように設計することができる。
このようにOOFが測定された後、システムは、場合により、図10に関して後述するように、周波数ロックを維持するためにOOFを動的に維持および調整することができる。実際には、温度および負荷が典型的にはそれほど変化しないため、OOFの動的調整は不要であると決定したが、必要な場合、周波数ロックを維持するには簡単な比例積分微分(PID)ループで十分であることが実験により実証された。
図9は、本発明の例示的な実施形態による超音波ハンドピースのサンプル動作を示す。図9に示すように、工程90で、たとえば駆動回路34を起動するために使用されるフットペダル(図示せず)を押し下げることによって、ハンドピース20の励振が開始される。次いで工程91で、走査を開始することによって、動作点が獲得される。周波数は最小値(f=fmin)に設定され、工程92で、ハンドピース周波数が更新される(図10に関して以下で詳述する)。システムは、工程93で、適当な走査時間遅延(たとえば、2ミリ秒)にわたって待機し、次いで工程94で、直交サンプルからV振幅(Vmag)およびI振幅(Imag)を測定する(やはり図10に関して詳述する)。工程95で、マイクロコントローラ32は、VmagおよびImagからインピーダンスZ=Vmag/Imagを計算し、計算したZを走査ベクトルで記憶する。
工程96で、周波数掃引が完了した(最大走査周波数に到達した)と決定された場合、工程97で、走査が停止され、工程98で、Z対周波数曲線(図8)内の最小値からバイアスオフセットを引いた値として動作周波数を決定し、インピーダンス曲線の傾斜の線形部分上に動作を配置する。次いで工程99で、ハンドピース20の周波数が更新される。他方では、工程96で、周波数掃引が完了していないと決定された場合、工程100で、周波数は固定のステップサイズ(たとえば、20Hz)によって実施され、この場合も工程92で、ハンドピース20の周波数が更新される。次いでこのプロセスは、走査が完了し、共振周波数が識別されるまで繰り返される。
図10は、図9に関して説明したように、ハンドピースの駆動波形の生成および超音波ハンドピースを駆動する際に使用するための直交サンプリングの例示的な実施形態を示す。図10に示すように、工程102で、ハンドピース周波数を初期化し、クロックを開始することによって、ハンドピース20の波形の生成または周波数の更新が開始する。典型的には、ハンドピース周波数は、負荷が印加されていないときに超音波トランスデューサの共振周波数で開始する。工程104で、たとえば所望の出力周波数の4倍でクロックが生成される。クロック周波数は、図9に関して説明した走査動作の結果として、更新要求92または99に基づいて適宜更新される。次いで工程106で、クロック周波数は2ビットカウンタ52に印加される。やはり図示のように、工程108で、工程94で走査中に生成されたImagおよびVmag値を使用して、動作中に読み出すためのPWM値の2ビットルックアップテーブルを生成し、図2に示すタイプの適当なPWM信号を提供して、所望の正弦波信号を生み出すこともできる。次いで工程106で、2ビットカウンタの出力を使用し、工程110で、ルックアップテーブルからの値を適宜選択する。次いで工程110で、ルックアップテーブルから選択される値が、フルブリッジ同期D級増幅器によって使用され、工程112で、図3〜6に関して上述したように、共振回路36への出力を生成する。
やはり図10に示すように、工程120で、設定されたサンプルレート(たとえば、100kHzの最大サンプルレート)を使用して、直交サンプリング(ADC)が開始し、工程122で、各カウンタインデックスに対するVおよびI累計がリセットされる。次いで工程124で、電圧および電流ADCは、2ビットカウンタの出力と2ビットインデックスカウンタのフィードバック値の論理ANDを使用してサンプリングされる(後述)。工程126で、現在のインデックス(Vsum_j,Isum_j)に対する累計にVおよびIサンプルが加算される。次いで、工程128で、n個のサンプルが得られたかどうかが決定され、n個のサンプルが得られた場合、工程130で、電圧および電流平均がVave_j=Vsum_j/NおよびIave_j=Isum_j/Nとして計算される。工程132で、Vave_jおよびIave_jに対して記憶された値が更新される。次いで工程134で、Vsum_jおよびIsum_j値は、ゼロにリセットされる。次いで工程136で、2ビットインデックスカウンタが増分され、138で、インデックスjに対する2ビットインデックスカウンタ値を生成する。次いでこの値は、2ビットカウンタ値と論理ANDされ、工程124で、電圧および電流をサンプリングする。
本発明の新規な教示および利点から著しく逸脱することなく、例示的な実施形態では多くの追加の修正形態およびシナリオが可能であることが、当業者にはやはり容易に理解されよう。たとえば、駆動回路の全波同期D級増幅器は、適切な調整信号がマイクロコントローラに提供される限り、フィードバックラインの有無にかかわらず使用することができる。したがって、そのような修正形態は、以下の例示的な特許請求の範囲によって画成される本発明の範囲内に含まれることが意図される。

Claims (34)

  1. 磁歪超音波式の歯科用スケーラであって:
    印加される電磁場に応答して最適動作周波数で振動する超音波トランスデューサおよび印加される電気信号に応答して前記電磁場を生成する励振コイルを有するハンドピースと;
    前記電気信号を生成する共振回路と;
    マイクロプロセッサ、および前記共振回路に対する駆動信号を生成するフルブリッジ同期D級増幅器を含む制御回路とを含み、前記制御回路は、前記超音波トランスデューサでインピーダンスを変化させた結果として、前記超音波トランスデューサの感知された電流および電圧出力を受け、前記マイクロプロセッサは、前記感知された電流および電圧出力を、前記電気信号の生成に使用されるのと同じサンプリングレートで直交サンプリングし、前記直交サンプリングされた感知された電流および電圧から、前記駆動信号の正弦波のパルス列近似を表すパルス幅変調信号を生成し、前記パルス列を前記フルブリッジ同期D級増幅器に印加して、前記駆動信号を生成し、それによってパルス列のパルス幅を変化させることで、前記駆動信号の振幅を変化させる、前記磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  2. 前記共振回路は、超音波トランスデューサに連結されると、超音波トランスデューサの物理的共振に一致する高Q共振回路をもたらすLC共振回路を含む、請求項1に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  3. 前記共振回路の最適動作周波数の倍数であるNCO周波数を生成する発振器をさらに含み、前記フルブリッジ同期D級増幅器は、前記NCO周波数で駆動される、請求項1に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  4. 前記NCO周波数は、前記最適動作周波数のn倍であり、それによって前記最適動作周波数のサイクルがn個のサンプルに分割され、各サンプルは、前記最適動作周波数の360°/nの位相に対応する持続時間T1の期間を有し、前記NCO周波数は、直交サンプリングのレートを前記超音波トランスデューサの最適動作周波数と同期させる、請求項3に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  5. 持続時間T1のn個の期間の各々における前記パルス列のパルス持続時間を表すそれぞれの値を記憶する前記フルブリッジ同期D級増幅器の各々の側に対するルックアップテーブルをさらに含み、ここで、各ルックアップテーブルは、他方のルックアップテーブルの同じサンプリング期間中にサンプリングされた対応するパルスに対して180°位相が外れたそれぞれのパルスを記憶する、請求項4に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  6. それぞれのルックアップテーブル内の対応するパルスは、バイアス電流を誘導して前記共振回路によって出力されるバイアス電流の動的調整を有効にするように調整可能なパルス幅値だけずれている、請求項5に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  7. =nとして、前記発振器によって前記NCO周波数で刻時されるxビットカウンタをさらに含み、前記xビットカウンタの値は、T1期間ごとに前記ルックアップテーブルに対するアドレスとして使用される、請求項5に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  8. 前記発振器は、前記マイクロプロセッサ内で実行される数値制御発振器を含む、請求項7に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  9. 前記数値制御発振器は、前記NCO周波数の各クロックサイクルで周波数制御語(FCW)によって増分されるmビット位相累算器レジスタを含み、それによって、位相=2*π*(FCW/2m)として計算される位相に対して、数値制御発振器の現在の角位置が記憶される、請求項8に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  10. 数値制御発振器の最上位ビットは、前記xビットカウンタを刻時する、請求項9に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  11. 超音波トランスデューサの最適動作周波数は、前記共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係を測定することによって決定され、前記共振回路の電流出力と電圧出力との間の前記振幅関係は、前記数値制御発振器の出力において前記xビットカウンタの特有の値で使用されるのと同じサンプリングレートでサンプリングされる、請求項8に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  12. 共振回路の駆動信号から0、90、180、および270度移相された状態で、電圧および電流サンプルが得られ、前記マイクロプロセッサは、該サンプルから、共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係を:
    |V|=0.5*sqrt((V−V180+(V90−V270
    |I|=0.5*sqrt((I−I180+(I90−I270
    として計算する、請求項11に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  13. 前記超音波トランスデューサの前記インピーダンスZを、Z=|V|/|I|として決定することをさらに含み、上式で、Vは前記共振回路の出力電圧であり、Iは前記超音波トランスデューサの入力電流であり、前記最適動作周波数は、インピーダンスZ対周波数の曲線上のインピーダンスZ対周波数の下向きの傾斜上の中心位置における周波数である、請求項12に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  14. 前記マイクロプロセッサは、前記共振回路を制御して前記電気信号を生成し、前記超音波トランスデューサを周波数範囲内の様々な周波数で励振し、前記様々な周波数の各々で前記超音波トランスデューサのインピーダンスZを計算し、前記周波数範囲内でインピーダンスがインピーダンス対周波数曲線上で最小値を有する周波数として前記最適動作周波数を決定する、請求項1に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  15. 前記共振回路の出力電流を感知するホール効果電流センサをさらに含む、請求項1に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  16. 前記超音波トランスデューサの前記感知された電流および電圧出力は、前記励振コイルを含むフィードバックループからフィードバックワイアを介して提供される、請求項1に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  17. タッチパネルディスプレイを含むディスプレイ画面をさらに含み、該タッチパネルディスプレイは、該タッチパネルディスプレイへのタッチパネル入力に応答して、超音波トランスデューサに印加される電力を制御し、超音波トランスデューサの出力振幅を変化させる、請求項1に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  18. ディスプレイと前記マイクロプロセッサとの間でデータを伝送しかつ受ける非同期データラインをさらに含み、それによって、事象がディスプレイ上で変化したとき、該変化に関する情報が非同期データライン上でマイクロプロセッサへ伝送され、マイクロプロセッサは、表示情報を解釈して、超音波トランスデューサに印加される電力を変化させ、ディスプレイへ更新情報を送り返して、ディスプレイの状態を更新する、請求項17に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  19. 電力を制御するポテンショメータと、機能を制御する個々のスイッチとをさらに含み、それによって、ポテンショメータおよび/または個々のスイッチに対する変化が、直接アナログ信号をマイクロプロセッサ内へ提供し、マイクロプロセッサは、アナログ信号内の変化を解釈し、それに応じて超音波トランスデューサに印加される電力を制御する、請求項1に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  20. 制御回路は、ポテンショメータを含む歯科用チェア制御パネルまたはタッチディスプレイに応答し、歯科用チェア制御パネルまたはタッチディスプレイは、超音波トランスデューサに印加される電力の所望の変化を前記マイクロプロセッサに提供し、前記マイクロプロセッサは、超音波トランスデューサに印加される電力を制御する、請求項1に記載の磁歪超音波式の歯科用スケーラ。
  21. 磁歪超音波トランスデューサを制御する方法であって:
    フルブリッジ同期D級増幅器を使用して共振回路に対する駆動信号を生成する工程と;
    前記共振回路が、励振コイルを駆動する電気信号を出力し、励振コイルが、印加される前記電気信号に応答して前記励振コイルによって生成される電磁場に応答して前記磁歪超音波トランスデューサを振動させる工程と;
    前記超音波トランスデューサの電流および電圧出力を測定し、前記測定された電流および電圧出力を、前記共振回路による前記電気信号の生成に使用されるのと同じサンプリングレートで直交サンプリングする工程と;
    前記直交サンプリングされた感知された電流および電圧から、前記駆動信号の正弦波のパルス列近似を表すパルス幅変調信号を生成する工程と;
    前記パルス列が前記フルブリッジ同期D級増幅器に印加されて、前記駆動信号を生成し、それによってパルス列のパルス幅を変化させることで、前記駆動信号の振幅を変化させる工程とを含む、前記方法。
  22. 前記直交サンプリング工程は、発振器が、前記共振回路の最適動作周波数の倍数であるNCO周波数を生成し、前記NCO周波数で前記フルブリッジ同期D級増幅器を駆動することを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記NCO周波数は、前記最適動作周波数のn倍であり、それによって、前記最適動作周波数のサイクルがn個のサンプルに分割され、各サンプルは、前記最適動作周波数の360°/nの位相に対応する持続時間T1の期間を有し、前記NCO周波数は、直交サンプリングのレートを前記超音波トランスデューサの最適動作周波数と同期させる、請求項22に記載の方法。
  24. 持続時間T1のn個の期間の各々における前記パルス列のパルス持続時間を表すそれぞれの値を、前記フルブリッジ同期D級増幅器の各々の側に対するルックアップテーブル内に記憶する工程をさらに含み、ここで、各ルックアップテーブルは、他方のルックアップテーブルの同じサンプリング期間中にサンプリングされた対応するパルスに対して180°位相が外れたそれぞれのパルスを記憶する、請求項23に記載の方法。
  25. それぞれのルックアップテーブル内の対応するパルスは、バイアス電流を誘導して前記共振回路によって出力されるバイアス電流の動的調整を有効にするように調整可能なパルス幅値だけずれている、請求項24に記載の方法。
  26. =nとしてxビットカウンタを前記NCO周波数で刻時する工程と、前記xビットカウンタの値をT1期間ごとに前記ルックアップテーブルに対するアドレスとして使用する工程とをさらに含む、請求項24に記載の方法。
  27. 数値制御発振器を使用して前記サンプリング周波数を生成する工程をさらに含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記NCO周波数の各クロックサイクルで周波数制御語(FCW)によって増分されるmビット位相累算器レジスタとして前記数値制御発振器を実行する工程と、位相=2*π*(FCW/2m)として計算される位相に対して、数値制御発振器の現在の角位置を記憶する工程とをさらに含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記xビットカウンタは、数値制御発振器の最上位ビットによって刻時される、請求項28に記載の方法。
  30. 超音波トランスデューサの最適動作周波数は、前記共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係を測定し、前記共振回路の電流出力と電圧出力との間の前記振幅関係を、前記数値制御発振器の出力において前記xビットカウンタの特有の値で使用されるのと同じサンプリングレートでサンプリングすることによって決定される、請求項27に記載の方法。
  31. 共振回路の駆動信号から0、90、180、および270度移相された状態で、電圧および電流サンプルを得る工程と、該サンプルから、共振回路の電流出力と電圧出力との間の振幅関係を:
    |V|=0.5*sqrt((V−V180+(V90−V270
    |I|=0.5*sqrt((I−I180+(I90−I270
    として計算する工程とをさらに含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記超音波トランスデューサのインピーダンスZをZ=|V|/|I|として決定する工程をさらに含み、上式で、Vは前記共振回路の出力電圧であり、Iは前記超音波トランスデューサの入力電流であり、前記最適動作周波数は、インピーダンスZ対周波数の曲線上のインピーダンスZ対周波数の下向きの傾斜上の中心位置における周波数である、請求項31に記載の方法。
  33. 前記超音波トランスデューサを周波数範囲内の様々な周波数で励振する工程と、前記様々な周波数の各々で前記超音波トランスデューサのインピーダンスZを計算する工程と、前記周波数範囲内でインピーダンスがインピーダンス対周波数曲線上で最小値を有する周波数として前記最適動作周波数を決定する工程とをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  34. 前記超音波トランスデューサの前記感知された電流および電圧出力を、前記励振コイルを含むフィードバックループからフィードバックワイアを介して提供する工程をさらに含む、請求項21に記載の方法。
JP2016573806A 2014-06-18 2015-06-18 2線式超音波磁歪ドライバ Expired - Fee Related JP6711764B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462013698P 2014-06-18 2014-06-18
US62/013,698 2014-06-18
PCT/US2015/036396 WO2015195892A1 (en) 2014-06-18 2015-06-18 2-wire ultrasonic magnetostrictive driver

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017526398A true JP2017526398A (ja) 2017-09-14
JP6711764B2 JP6711764B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=54868599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016573806A Expired - Fee Related JP6711764B2 (ja) 2014-06-18 2015-06-18 2線式超音波磁歪ドライバ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9554871B2 (ja)
EP (1) EP3157457B1 (ja)
JP (1) JP6711764B2 (ja)
CA (1) CA2951439C (ja)
WO (1) WO2015195892A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020085753A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 株式会社タムラ製作所 電流検出器

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10967298B2 (en) * 2012-03-15 2021-04-06 Flodesign Sonics, Inc. Driver and control for variable impedence load
US11221354B2 (en) * 2016-07-01 2022-01-11 Intel Corporation Switched closed loop read-out methods and systems for resonant sensing platforms
US10607457B1 (en) * 2018-10-19 2020-03-31 Flowserve Management Company Electronically controlled motor-driven device with vibrational acoustic alert capability
CN111381529B (zh) * 2018-12-29 2021-12-03 重庆西山科技股份有限公司 频率控制电路、方法、装置及超声波换能器系统
TWI741518B (zh) 2020-03-05 2021-10-01 義守大學 驅動裝置
US11159124B2 (en) 2020-03-09 2021-10-26 Biosense Webster (Israel) Ltd. Sine-wave generation using pulsed D-class amplifier
CN116351686A (zh) * 2023-04-04 2023-06-30 重庆科技学院 一种可变压可变频超声清洗机发生器及控制方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4110908A (en) * 1976-06-03 1978-09-05 Litton Industrial Products, Inc. Ultrasonic dental scaler
US4445065A (en) * 1981-09-14 1984-04-24 The Singer Company Non-prismal beam resonator
JP2989607B2 (ja) 1988-03-30 1999-12-13 キヤノン株式会社 情報入力装置
US5395240A (en) 1993-09-14 1995-03-07 Dentsply Research & Development Corp. Sterilizable dental medical handpiece containing electric coil
US5730594A (en) * 1995-12-05 1998-03-24 Parkell Products, Inc. Ultrasonic dental scaler selectively tunable either manually or automatically
US6241520B1 (en) 1999-05-06 2001-06-05 Coltene/Whaledent Ultrasonic scaler with adaptive amplitude
CA2313035A1 (en) 1999-07-01 2001-01-01 James Feine Ultrasonic control apparatus and method
US8585404B2 (en) 2001-12-07 2013-11-19 James S. Feine Efficiency-modulated ultrasonic instrument inserts
US20030222535A1 (en) * 2002-06-04 2003-12-04 Igory Gofman Ultrasonic driver
US7715167B2 (en) 2005-02-23 2010-05-11 Alan Edel Apparatus and method for controlling excitation frequency of magnetostrictive transducer
US7408290B2 (en) * 2005-02-28 2008-08-05 Sulphco, Inc. Power driving circuit for controlling a variable load ultrasonic transducer
WO2006125066A2 (en) * 2005-05-18 2006-11-23 Richard Paschke System and method for dynamic control of ultrasonic magnetostrictive dental scaler
US7269038B2 (en) * 2005-09-12 2007-09-11 Fairchild Semiconductor Corporation Vrms and rectified current sense full-bridge synchronous-rectification integrated with PFC
US20070249941A1 (en) 2006-04-21 2007-10-25 Alcon, Inc. Method for driving an ultrasonic handpiece with a class D amplifier
WO2008061225A2 (en) 2006-11-16 2008-05-22 Hu - Friedy Mfg. Co., Inc. Tip - based computer controlled system for a hand-held dental delivery device
WO2008083366A2 (en) 2006-12-29 2008-07-10 Hu-Friedy Mfg. Co., Inc. Ultrasonic instrument rotation method and apparatus
US7533830B1 (en) 2007-12-28 2009-05-19 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Control system and method for operating an ultrasonic liquid delivery device
US10098708B2 (en) 2009-04-30 2018-10-16 Inter-Med, Inc. Ultrasonic device having memory capabilities
US8496475B2 (en) 2009-12-11 2013-07-30 Hu-Friedy Mfg. Co., LLC. Integrated, lighted ultrasonic inserts
US9018887B2 (en) 2010-04-01 2015-04-28 Westdale Holdings, Inc. Ultrasonic system controls, tool recognition means and feedback methods

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020085753A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 株式会社タムラ製作所 電流検出器

Also Published As

Publication number Publication date
CA2951439A1 (en) 2015-12-23
EP3157457A4 (en) 2018-03-14
EP3157457A1 (en) 2017-04-26
JP6711764B2 (ja) 2020-06-17
US9554871B2 (en) 2017-01-31
WO2015195892A1 (en) 2015-12-23
CA2951439C (en) 2022-05-17
EP3157457B1 (en) 2019-03-20
US20150366631A1 (en) 2015-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6711764B2 (ja) 2線式超音波磁歪ドライバ
US6918300B2 (en) System and method for determining the resonant frequency and/or amplitude of an oscillating appliance such as a power toothbrush
JP4955549B2 (ja) 超音波発生器システム
US8295025B2 (en) Apparatus and method for controlling excitation frequency of magnetostrictive ultrasonic device
JP2002060041A (ja) 圧電振動式パーツフィーダの制御方法と装置
JPWO2019146018A1 (ja) ジェネレータ及び手術システム
JP2004028665A (ja) 振動式レベルセンサの温度測定方法,物体検出方法および物体検出装置
EP2750807B1 (en) Systems and methods for ultrasonic power measurement and control of phacoemulsification systems
JP2002292337A (ja) パーツフィーダの制御方法と装置
JP2007071654A (ja) 振動ジャイロ
US5640065A (en) Ultrasonic motor and method of driving the same
JPH0538343A (ja) 超音波駆動装置
JP5833658B2 (ja) 超音波モータのためのアクチュエータを電気的に励起する方法及び装置
JP4850043B2 (ja) 振動応用装置
JP2020174930A (ja) 医療装置
JP2011122887A5 (ja)
JP2008219420A (ja) 超音波発振器
JPH06209954A (ja) 歯科用超音波治療器
KR100746477B1 (ko) 초음파 진동자 구동 회로
JPH10155288A (ja) 超音波モータの駆動装置
JPH07289990A (ja) 可変周波数発振器及びこれを用いた超音波発生装置
JP2010214344A (ja) 超音波洗浄機
Phway et al. Control of tip oscillation in magnetostrictive dental scalers
JP2004215500A (ja) 超音波駆動装置
JP2002359983A (ja) 超音波モータ制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6711764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees