本発明は、通信技術分野に関し、詳細には、データ送信方法及びデバイスに関する。
送信制御プロトコル(Transmission Control Protocol、TCP)は、信頼性の高い接続指向の送信プロトコルである。TCPは、TCPデータ送信処理において確認応答メカニズムを提供することがある。具体的には、TCPデータパケットを受信した後に、データパケット受信側は、確認応答(Acknowledgement、ACK)によってデータパケット送信側に応答し、データパケット受信側がTCPデータパケットを既に受信したことをデータパケット送信側に通知することがある。確かに、データパケット受信側は、複数のTCPデータパケットを一度に確認応答することがある。例えば、連続的なシーケンス番号(Sequence Number、SN)を有するTCPデータパケット1、TCPデータパケット2、及びTCPデータパケット3を連続して受信した後に、データパケット受信側は、TCPデータパケット3のみを確認応答する必要がある。
従来技術では、データパケット受信側とデータパケット送信側との間のTCP接続は、概して、TCP無線接続及びTCP有線接続を含む。図1に示されるように、端末とアプリケーションサーバとの間のTCP接続は、端末と無線アクセスネットワーク(居住アクセスネットワーク、RAN)側デバイスとの間のTCP無線接続、及びコアネットワークを介したRAN側デバイスとアプリケーションサーバとの間のTCP有線接続を含んでよい。
前述の確認応答メカニズムに基づいて、データパケット送信側によって送信されたTCPデータパケットを受信した後に、TCP有線接続のデータパケット受信側及びTCP無線接続のデータパケット受信側の両方は、ACKによってデータパケット送信側に応答する必要がある。図1のTCP無線接続を例として用いると、ダウンリンクデータ送信処理において、RAN側デバイスによって送信されたTCPデータパケットを受信した後に、端末は、ACKによってRAN側デバイスに応答する必要がある。
しかしながら、以下の問題が存在する。ライブネットワークにおけるTCPデータ送信処理では、データパケット受信側は、比較的多数のACKによってデータパケット送信側に応答し(統計収集によれば、TCPダウンリンクデータ送信処理において、アップリンクデータの90%がACKである)、TCP無線接続における多数のACK送信が、無線エアインタフェースリンクリソースを占有することがあり、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させ、無線サービスデータの送信効率に影響している。
本発明の複数の実施形態は、データ送信方法及びデバイスを提供し、無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数を減少させ、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させる。
本発明の複数の実施形態の第1の態様は、データ送信方法を提供する。データ送信方法は、
送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを、第1のデバイスによって取得する段階と、
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする段階と、
を含み、
TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
第1の態様を参照すると、可能な実装態様において、方法は、
無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信し、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階をさらに含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、方法は、
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信する段階、又は、
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信する段階
をさらに含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、第1のデバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、
TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、
TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、
TCP層ACKが、マルチパス送信制御プロトコル(MPTCP)プロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録され、
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含み、
第2のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する段階の前に、方法は、
第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信する段階であって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定する段階であって、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、第1のデバイスがインタセプト決定をなす場合に、第1のデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のデバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する段階と、
第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信する段階であって、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含む、段階と、
をさらに含み、
第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する段階の前に、方法は、
第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信する段階であって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
第1のインタセプトオペレーションに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定する段階と、
をさらに含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスはユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態の第2の態様は、データ送信方法を提供する。データ送信方法は、
第2のデバイスによって、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信する段階であって、リンク層ACKは、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信されたリンク層データパケットを受信した後に、第1のデバイスによって送信される、段階と、
リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階と、
を含み、
TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
第2の態様を参照すると、可能な実装態様において、方法は、第2のデバイスによって、第1のデバイスからリンク層ACKを受信する段階の前に、方法は、
TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得する段階であって、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む、段階
をさらに含む。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含み、
リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階は、
リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定する段階であって、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である、段階を含む。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスであり、
第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定する段階の後に、方法は、
第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築する段階をさらに含み、
TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、第2のデバイスがアプリケーションサーバから受信されたTCP層をカプセル化した後に、第2のデバイスによって取得され、
連続確認応答データパケットは、第2のデバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階の前に、方法は、
第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信する段階であって、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定する段階であって、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションのインタセプトパラメータインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する段階と、
第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信する段階であって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる、段階と、
をさらに含む。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、
リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階の前に、方法は、
第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信する段階であって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
第1のACKカテゴリに従って、第2のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第2のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定する段階と、
をさらに含み、
第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスはRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスはユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態の第3の態様は、デバイスを提供する。デバイスは、
送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得するように構成される取得ユニットと、
取得ユニットによって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトするように構成されるインタセプトユニットと、
を含み、
TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
第3の態様を参照すると、可能な実装態様において、デバイスは、
無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信するように構成される受信ユニットと、
受信ユニットが、無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信するように構成される送信ユニットであって、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する、送信ユニットと、
をさらに含む。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスは、送信ユニットをさらに含み、
送信ユニットは、取得ユニットによって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するように構成される、又は、
送信ユニットは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するように構成される。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、デバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、
TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、
TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、
TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録され、
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含み、
第2のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスは、
取得ユニットがTCP層ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するように構成される受信ユニットであって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定するように構成される第1の決定ユニットであって、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、デバイスがインタセプト決定をなす場合にデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、デバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、第1の決定ユニットと、
第1の決定ユニットによって決定されたACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1の決定ユニットによって決定されたインタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される第2の決定ユニットと、
第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信するように構成される送信ユニットであって、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含む、送信ユニットと、
をさらに含み、
第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスは、
取得ユニットがTCP層ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するように構成される受信ユニットであって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1のインタセプトオペレーションに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、受信ユニットによって受信された第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される第3の決定ユニットと、
をさらに含む。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、デバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスがユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態の第4の態様は、デバイスを提供する。デバイスは、
第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信するように構成される受信ユニットであって、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定するように構成される第1の決定ユニットと、
を含み、
TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
第4の態様を参照すると、可能な実装態様において、デバイスは、
受信ユニットが第1のデバイスからリンク層ACKを受信する前に、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得するように構成される取得ユニットをさらに含み、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含み、
第1の決定ユニットは、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定するようにさらに構成され、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、デバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスであり、デバイスは、
第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を第1の決定ユニットが決定した後に、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築するように構成される構築ユニットをさらに含み、
TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、アプリケーションサーバから受信されたTCP層をデバイスがカプセル化した後に、デバイスによって取得され、
連続確認応答データパケットは、デバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、
受信ユニットは、第1の決定ユニットが、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成され、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
デバイスは、
受信ユニットによって受信された第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信ユニットによって受信された第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定するように構成される第2の決定ユニットであって、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、第2の決定ユニットと、
第2の決定ユニットによって決定されたACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第2の決定ユニットによって決定されたインタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される第3の決定ユニットと、
第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される送信ユニットであって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含む、送信ユニットと、
をさらに含み、
第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスは、
第1の決定ユニットが、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される送信ユニットであって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、送信ユニットと、
第1のACKカテゴリに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される第4の決定ユニットと、
をさらに含み、
第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、デバイスはRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、デバイスはユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態第5の態様は、デバイスを提供する。デバイスは、
送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトするように構成されるプロセッサを含み、
TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
第5の態様を参照すると、可能な実装態様において、デバイスは、無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信するように構成される受信機と、
受信機が無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信するように構成される送信機であって、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する、送信機と、
をさらに含む。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、送信機は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される、又は、
送信機は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットがデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、デバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、
TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、
TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、
TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録され、
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含み、
第2のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、受信機は、プロセッサが送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成され、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
プロセッサは、第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定し、ACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成され、
ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、デバイスがインタセプト決定をなす場合にデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、デバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
送信機は、第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信するようにさらに構成され、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、
第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、受信機は、プロセッサが送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成され、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
プロセッサは、受信機によって受信された第1のインタセプトオペレーションに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、デバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスがユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態の第6の態様は、デバイスを提供する。デバイスは、
第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信するように構成される受信ユニットであって、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される、受信機と、
受信機によって受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定するように構成されるプロセッサと、
を含み、
TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
第6の態様を参照すると、可能な実装態様において、プロセッサは、受信機が第1のデバイスからリンク層ACKを受信する前に、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得するようにさらに構成され、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含み、
プロセッサは、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定するようにさらに構成され、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、デバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスであり、プロセッサは、
第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定した後に、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築するようにさらに構成され、
TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、アプリケーションサーバから受信されたTCP層をデバイスがカプセル化した後に、デバイスによって取得され、
連続確認応答データパケットは、デバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、受信機は、プロセッサが、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成され、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
プロセッサは、受信機によって受信された第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信機によって受信された第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定し、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成され、
第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
デバイスは、
第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される送信機をさらに含み、
第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、送信機は、プロセッサが、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するようにさらに構成され、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
プロセッサは、第1のACKカテゴリに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成され、
第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、デバイスはRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、デバイスはユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態において提供されるデータ送信方法及びデバイスにおいて、第1のデバイスは、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、第1のデバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。第2のデバイスは、第1のデバイスから受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。従って、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のTCP確認応答メカニズムに影響を与えることなく減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
本発明の複数の実施形態又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付図面を簡潔に説明する。以下の説明における添付図面は、本発明のいくつかの実施形態を示したものに過ぎず、当業者であれば、創造的努力なしに、これらの添付図面から他の図面をなおも導出し得ることは明らかである。
本発明の背景における有線ネットワーク及び無線ネットワークにわたるTCP接続の模式図である。
本発明の実施形態1に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態2に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態3に係る他のデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態3に係る他のデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態4に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態4に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係るデータパケット送信処理の模式図である。
本発明の実施形態に係る他のデータパケット送信処理の模式図である。
本発明の実施形態に係る他のデータパケット送信処理の模式図である。
本発明の実施形態5に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係るネットフィルタメカニズムの模式図である。
本発明の実施形態6に係るデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態6に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態6に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態6に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態7に係るデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態7に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態7に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態7に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態8に係るデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態8に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態9に係るデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態9に係る他のデバイスの模式構造図である。
以下、本発明の複数の実施形態における添付図面を参照して、本発明の複数の実施形態における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は、単に、本発明の複数の実施形態のいくつかに過ぎず、全てではないことは明らかである。創造的努力なしに、本発明の複数の実施形態に基づいて当業者によって取得される他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に属するものとする。
本明細書で説明される様々な技術は、様々な無線通信システム、例えば、現在の2G及び3G通信システムならびに次世代通信システム、例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標)、Global System for Mobile communications)、符号分割多重アクセス(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、時分割多重アクセス(TDMA、Time Division Multiple Access)システム、ワイドバンド符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標)、Wideband Code Division Multiple Access Wireless)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA、Frequency Division Multiple Addressing)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA、Orthogonal Frequency−Division Multiple Access)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)システム、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システム、及び他の複数の通信システムに適用されてよい。
本明細書の様々な態様は、端末及び/又は基地局及び/又は基地局コントローラを参照して説明される。
さらに、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書において互換的に用いられてよい。本明細書における「及び/又は」という用語は、複数の関連オブジェクトを説明するための対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在すること、A及びBの両方が存在すること、ならびにBのみが存在することを表してよい。さらに、本明細書における「/」という文字は、概して、関連オブジェクト間に「又は」という関係があることを示す。
実施形態1
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供し、これは、第1のデバイスに適用されてよい。本実施形態は、第1のデバイス及び第2のデバイスがアップリンクデータ送信又はダウンリンクデータ送信を実行する処理に適用されてよい。図2に示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含む。
S101において、第1のデバイスは、送信制御プロトコル(Transmission Control Protocol、TCP)層確認応答(Acknowledgement、ACK)を取得する。
一態様において、TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信シナリオにおいて、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、無線アクセスネットワーク(居住アクセスネットワーク、RAN)側デバイスである。RAN側デバイスは、RANにおける任意のデバイス、例えば、基地局又はコントローラであってよい。
TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信処理において、RAN側デバイス(第2のデバイス)は、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信し、リンク層データパケットを取得すべくTCP層データパケットをカプセル化し、次に、ユーザ機器(第1のデバイス)にリンク層データパケットを送信してよい。リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器(第1のデバイス)は、対応するTCP層データパケットを取得すべくリンク層データパケットを解析し、次に、TCP層データパケットに従って、TCP層データパケットの確認応答情報、すなわち、TCP層ACKを生成してよい。
他の態様において、TCP接続に基づくアップリンクデータ送信において、第1のデバイスは、RAN側デバイスであり、第2のデバイスは、ユーザ機器である。
アップリンクデータ送信シナリオにおいて、TCP層データパケットを取得した後に、ユーザ機器(第2のデバイス)は、リンク層データパケットを取得すべくTCP層データパケットをカプセル化し、次に、RAN側デバイス(第1のデバイス)にリンク層データパケットを送信してよい。ユーザ機器(第2のデバイス)からリンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイス(第1のデバイス)は、対応するTCP層データパケットを取得すべくリンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットをアプリケーションサーバに送信し、アプリケーションサーバからTCP層ACKを受信してよい。
TCP層ACKを取得した後に、第1のデバイス(ダウンリンクデータ送信シナリオにおけるユーザ機器又はアップリンクデータ送信シナリオにおけるRAN側デバイス)は、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよいことに留意されたい。取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、第1のデバイスは、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、S102を実行する。取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第1のデバイスは、第2のデバイスにTCP層ACKを送信する。取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第1のデバイスは、第2のデバイスにTCP層ACKを送信する。
S102において、第1のデバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
無線エアインタフェースリンクにおけるTCP層ACKパケットの数を減少させるべく、第1のデバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよいことに留意されたい。
例示的に、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、具体的には、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであること、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、かつ、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリであること、又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットに属すること、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、TCP層ACKが、第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、かつ、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリに属することを含む。
例示的に、第1のフィルタ基準は、1)TCP層ACKが、第1のデバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、2)TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、3)TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション(TCP Maximum Segment Size Option)、TCPウィンドウスケールオプション(TCP Window Scale Option)、及びTCPサック許可オプション(TCP Sack−Permitted Option)を伝送すること、4)TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、5)TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第2のフィルタ基準におけるにおけるフィルタ条件は、1)TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプション(TCP Timestamps Option)を伝送すること、及び、2)TCP層ACKが、TCPサックオプション(TCP Sack Option)を伝送することを少なくとも含む。
第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録される。
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号であり、第1のシーケンス番号は、第1のデバイスがTCP層ACKを取得した後であるが、第1のデバイスが取得されたTCP層ACKをインタセプトする前に、毎回予約されるTCP層ACKのシーケンス番号であり、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされない前に、毎回一度更新される。
本発明の本実施形態の1つの適用シナリオにおいて、第1のデバイスと第2のデバイスとの間における無線エアインタフェースリンクは、第3世代パートナシッププロジェクト(The 3rd Generation Partnership Project、3GPP)リンクであってよく、データは、3GPPエアインタフェースによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で送信される。TCP接続に基づくデータ送信処理において、第1のデバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。
この適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この適用シナリオの他のケースにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよい。これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層であり、例えば、LTEネットワーク及びUMTSネットワークにおけるパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層である。
本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、第1のデバイスと第2のデバイスとの間における無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、データは、WiFiエアインタフェースによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で送信される。TCP接続に基づくデータ送信処理において、第1のデバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。
この適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この適用シナリオの他のケースにおいて、インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよい。これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層、すなわち、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層である。
さらに、本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、TCP層ACKをインタセプトする機能は、オペレーティングシステムによって提供されるパケットキャプチャメカニズムによって、第1のデバイスに追加され、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。この適用シナリオにおいて、元のプロトコルスタックは、変更されなくてよい。
例示的に、ダウンリンクデータ送信を例として用いて、図10に示されるように、ネットフィルタメカニズムが、任意の楕円の破線のボックスによって示されるキャプチャポイントにおいて、エアインタフェースアップリンクACKパケットをキャプチャするために用いられてよい。一方で、インタセプトモジュールは、ネットフィルタメカニズムを用いることによって、システムに組み込まれる。
図10に示されるIP層の5つの検出(HOOK)ポイントの機能は、本明細書において別個に説明される。図10に示されるように、検出ポイント1(NF_IP_PRE_ROUTING)において、ネットワーク層に入ったばかりのデータパケットは、ポイントを通過し(バージョン番号チェックのような検出が実行される)デスティネーションアドレス変換が、ポイントによって実行される。検出ポイント2(NF_IP_LOCAL_IN)において、ルーティングサーチの後に、ローカルデバイスに送信されたデータパケットは、検出ポイントを通過し、入力されたパケットのフィルタリングが、検出ポイントによって実行される。検出ポイント3(NF_IP_FORWARD)において、転送されるべきパケットは、ポイントを通過し、FORWARDパケットのフィルタリングが、検出ポイントによって実行される。検出ポイント4(NF_IP_POST_ROUTING)において、ネットワークデバイスによって送信されるべき全てのデータパケットは、検出ポイントを通過し、ビルトインのソースアドレス変換機能(アドレスマスカレードを含む)が検出ポイントによって実行される。検出ポイント5(NF_IP_LOCAL_OUT)において、ローカル処理によって送信されたパケットは、検出ポイントを通過し、出力されたパケットのフィルタリングが、検出ポイントによって実行される。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、第1のデバイスは、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、第1のデバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、対応するTCP層データパケットが第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。従って、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態2
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供し、これは、第2のデバイスに適用されてよい。本実施形態は、第1のデバイス及び第2のデバイスがアップリンクデータ送信又はダウンリンクデータ送信を実行する処理に適用されてよい。図3に示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含む。
S201において、第2のデバイスは、第1のデバイスからリンク層ACKを受信する。ここで、リンク層ACKは、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信されたリンク層データパケットを受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
一態様において、TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信シナリオにおいて、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、RAN側デバイスである。
TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信処理において、RAN側デバイス(第2のデバイス)は、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信し、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、次に、ユーザ機器(第1のデバイス)にリンク層データパケットを送信してよい。リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器(第1のデバイス)は、RAN側デバイス(第2のデバイス)にリンク層ACKを送信してよい。一方で、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成してよい。
他の態様において、TCP接続に基づくアップリンクデータ送信において、第1のデバイスは、RAN側デバイスであり、第2のデバイスは、ユーザ機器である。
アップリンクデータ送信シナリオにおいて、TCP層データパケットを取得した後に、ユーザ機器(第2のデバイス)は、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、次に、RAN側デバイス(第1のデバイス)にリンク層データパケットを送信してよい。リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイス(第1のデバイス)は、ユーザ機器(第2のデバイス)にリンク層ACKを送信してよい。一方で、リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイス(第1のデバイス)は、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、解析により取得されたTCP層データパケットをアプリケーションサーバに送信し、次に、アプリケーションサーバからTCP層ACKを受信してよい。ここで、TCP層ACKは、解析によりRAN側デバイス(第1のデバイス)によって取得されたTCP層データパケットに対応するTCP層ACKである。
S202において、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
第2のデバイスは、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得し(TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む)、次に、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定してよい。ここで、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、第2のデバイスは、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信する。ここで、リンク層ACKは、第1のデバイスが、第2のデバイスによって送信されたリンク層データパケットを受信した後に、第1のデバイスによって送信される。第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段では、第1のデバイスがTCP層ACKをインタセプトした後に、第2のデバイスは、第1のデバイスによって送信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットの受信に成功したか否かを決定してよい。このように、データ送信側とデータ受信側との間の確認応答メカニズムは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数が減少させられるケースにおいて、なお確実にされ得る。
実施形態3
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供する。データ送信方法は、TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信処理に適用されてよい。すなわち、第1のデバイスは、具体的には、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、具体的には、RAN側デバイスである。
本実施形態は、以下の例を用いることによって、本発明の複数の実施形態における方法をさらに説明する。ここで、RAN側デバイスにおいて任意のタイプのTCPエージェントが存在しない場合、又は、RAN側デバイスにおいてスヌープTCPタイプのTCPエージェントが存在する場合に、RAN側デバイスは、ユーザ機器にダウンリンクデータを送信する。具体的には、図4A及び図4Bに示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含んでよい。S301において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信する。
S302において、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、TCP層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのパケット長を記録する。
S303において、RAN側デバイスは、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得する。
TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
RAN側デバイスによって、TCP層データパケットをリンク層データパケットにカプセル化する具体的な方法については、従来技術のデータパケットカプセル化の対応する説明を参照し、詳細は本実施形態において説明されないことに留意されたい。S304において、RAN側デバイスは、ユーザ機器にリンク層データパケットを送信する。
S305において、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析する。
S306において、ユーザ機器は、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する。
本実施形態の第1の適用シナリオにおいて、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクは、3GPPリンクであってよい。すなわち、データは、3GPPエアインタフェースによって、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間で送信される。
第1の適用シナリオにおいて、ユーザ機器は、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。ユーザ機器は、ユーザ機器における3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、RAN側デバイスからリンク層データパケットを受信し、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットを、ユーザ機器におけるTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに送信してよい。TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティから受信されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成してよく、次に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKをカプセル化し、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクによって、RAN側デバイスにカプセル化されたTCP層ACKを送信する。
本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、すなわち、データは、WiFiエアインタフェースによって、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間で送信されることに留意されたい。
第2の適用シナリオにおいて、ユーザ機器は、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。ユーザ機器は、ユーザ機器におけるWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、RAN側デバイスからリンク層データパケットを受信し、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットを、ユーザ機器におけるTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに送信してよい。TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティから受信されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成してよく、次に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKをカプセル化し、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクによって、RAN側デバイスにカプセル化されたTCP層ACKを送信する。
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットは、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであってよく、又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットは、ユーザ機器によって有線リンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであってよいことに留意されたい。本発明の本実施形態において、インタセプト決定は、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットのTCP層データパケットに対してのみ実行されるので、本実施形態は、無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットのTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する具体的な処理のみを説明する。
さらに、任意に、本発明の本実施形態において、TCP層ACKを生成した後に、ユーザ機器は、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定し、次に、決定結果に従って、TCP層ACKをインタセプトするか否かを決定する必要がある。RANは、ユーザ機器がTCP層ACKをインタセプトした後に、RAN側デバイスが実行する必要があるオペレーション処理を決定する必要がある。すなわち、RAN側デバイス及びユーザ機器は、インタセプト能力をサポートするステータスを交換する必要がある。従って、本発明の本実施形態における方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S307において、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、インタセプト能力情報を交換する。ここで、インタセプト能力情報は、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリと、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータとを含む。
具体的には、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、能力交渉処理によって。インタセプト能力を交換してよい。S307は、S307aからS307fを含んでよい。
S307aにおいて、ユーザ機器は、RAN側デバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信する。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含む。
第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、インタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
S307bにおいて、ユーザ機器は、第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定する。
ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションである。第2のACKカテゴリは、ユーザ機器がインタセプト決定をなす場合にユーザ機器によってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含む。第2のインタセプトパラメータは、ユーザ機器がインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
S307cにおいて、ユーザ機器は、ACKカテゴリインタセクションに従って、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する。
S307dにおいて、ユーザ機器は、RAN側デバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信する。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含む。
S307eにおいて、RAN側デバイスは、第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定する。
例示的に、第1のACKカテゴリ(すなわち、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、インタセプトされるACKが属するACKカテゴリ)が第1のインタセプトカテゴリ及び第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のACKカテゴリ(すなわち、ユーザ機器がインタセプト決定をなす場合にユーザ機器によってインタセプトされるACKが属するACKカテゴリ)が第1のインタセプトカテゴリを含むと仮定すると、RAN側デバイスは、ACKカテゴリインタセクションが第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションである、すなわち、第1のインタセプトカテゴリであると決定してよい。
第1のインタセプトパラメータの事前設定閾値は2であり、第2のインタセプトパラメータの事前設定閾値は3と仮定される。ユーザ機器が、TCP層ACKが事前設定条件を満たすと決定する場合に、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウは事前設定閾値以上であることが必要とされるので、RAN側デバイスは、インタセプトパラメータインタセクション(第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクション)として、第1のインタセプトパラメータの事前設定閾値及び第2のインタセプトパラメータの事前設定閾値においてより大きい閾値を用いてよい。すなわち、RAN側デバイスは、インタセプトパラメータインタセクションとして閾値3を用いてよい。
S307fにおいて、RAN側デバイスは、ACKカテゴリインタセクションに従って、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する。
さらに、任意に、本発明の本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスは、ユーザ機器に対して、RAN側デバイスによってインタセプト能力をサポートするステータスを特定してよく、ユーザ機器は、RAN側デバイスによって特定されたインタセプト能力に従って、ユーザ機器によってインタセプト能力をサポートするステータスを決定する。S307は、S307'と置換されてよい。
S307'において、RAN側デバイスは、ユーザ機器に対して、インタセプト能力情報を特定する。ここで、インタセプト能力情報は、RAN側デバイスによってサポートされるACKカテゴリインタセプトと、RAN側デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータとを含む。S307'は、S307a、S307g、及びS307hを含んでよい。
S307aにおいて、ユーザ機器は、RAN側デバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信する。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含む。
第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、インタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
例示的に、第1のACKカテゴリは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、インタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリである。例えば、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、ユーザ機器は、第1のインタセプトカテゴリに属するTCP層ACKをインタセプトする。この場合、ユーザ機器が第1のインタセプトカテゴリに属するTCP層ACKをインタセプトする場合には、RAN側デバイスは、RAN側デバイスとユーザ機器との間におけるTCPデータ送信の確認応答メカニズムを確実にすべく、TCP層ACKを受信することなく第1のインタセプトオペレーションを実行してよい。第1のインタセプトオペレーションは、TCP層ACKが第1のACKカテゴリにおける第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリに属する場合に、RAN側デバイスとユーザ機器との間におけるTCPデータ送信の確認応答メカニズムを確実にすべく、RAN側デバイスによって実行されるオペレーションであってよい。
S307gにおいて、ユーザ機器は、第1のインタセプトオペレーションに従って、ユーザ機器によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、ユーザ機器によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する。
具体的には、ユーザ機器は、第1のACKカテゴリがユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリであると決定し、第1のインタセプトパラメータが、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータであると決定してよい。
S307hにおいて、RAN側デバイスは、第1のインタセプトオペレーションに従って、RAN側デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、RAN側デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定する。
具体的には、RAN側デバイスは、第1のACKカテゴリが、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリであると決定し、第1のインタセプトパラメータが、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータであると決定してよい。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S301からS306は最初に実行されてよく、S307は次に実行される。又は、S307は最初に実行されてよく、S301からS306は次に実行される。又は、S301からS306及びS307は同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S301からS306とS307との間の順番を限定しない。
S308において、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであるか否かを決定する。
具体的には、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットである場合には、S309が実行される。又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットではない場合には、S310及びS311が実行される。S309において、ユーザ機器は、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する。
例示的に、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含んでよい。
第1のフィルタ基準は、1)TCP層ACKが、ユーザ機器がリンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、RAN側デバイスに遅延して送信されるACKであること、2)TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、3)TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション(TCP Maximum Segment Size Option)、TCPウィンドウスケールオプション(TCP Window Scale Option)、及びTCPサック許可オプション(TCP Sack−Permitted Option)を伝送すること、4)TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、5)TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録される。
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
さらに、任意に、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含んでよい。
第2のフィルタ基準におけるにおけるフィルタ条件は、1)TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプション(TCP Timestamps Option)を伝送すること、及び、2)TCP層ACKが、TCPサックオプション(TCP Sack Option)を伝送することを少なくとも含む。
具体的には、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、S312が直接実行される(すなわち、TCP層ACKはインタセプトされる)。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、S310及びS311が実行される。S310において、ユーザ機器は、RAN側デバイスにTCP層ACKを送信する。S311において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバにTCP層ACKを送信する。S312において、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトする。
具体的には、ユーザ機器は、ユーザ機器において構成されるインタセプトモジュールを用いることによって、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。
本実施形態の第1の適用シナリオにおいて、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクは、3GPPリンクであってよく、データは、3GPPエアインタフェースによって、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間で送信される。すなわち、ユーザ機器は、3GPPリンクをサポートする端末である。ユーザ機器は、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含む。
好ましくは、第1の適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この場合、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティはTCP層ACKをインタセプトし、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信しない。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。
任意に、第1の適用シナリオの他のケースにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよい。これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層である。例えば、LTEネットワーク及びUMTSネットワークにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのPDCP層に配置されてよい。
この場合、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。具体的には、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティからTCP層ACKを受信した後に、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよい。
ユーザ機器が3GPPリンクイネーブル端末である場合に、ユーザ機器のインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACK(TCP−layer ACK)は、2つのリンクからのTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(有線TCP接続がユーザ機器とRAN側デバイスとの間に存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)3GPPリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよいことに留意されたい。従って、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(3GPP無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトしない。
本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、ユーザ機器は、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含む。
好ましくは、第2の適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この場合、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティはTCP層ACKをインタセプトし、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信しない。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。
任意に、第2の適用シナリオの他のケースにおいて、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、データは、WiFiエアインタフェースによって、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間で送信される、すなわち、ユーザ機器は、WiFiリンクイネーブル端末である。インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよく、これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層である。例えば、インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのMAC層に配置されてよい。
この場合、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。具体的には、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティからTCP層ACKを受信した後に、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよく、TCP層ACKをカプセル化又は送信しない。
ユーザ機器がWiFiリンクイネーブル端末である場合に、ユーザ機器のインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACK(TCP−layer ACK)は、2つのリンクからのTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(有線TCP接続がユーザ機器とRAN側デバイスとの間に存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)WiFiリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよいことに留意されたい。従って、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(WiFi無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトしない。
さらに、ユーザ機器が複数の並列無線リンク(すなわち、WiFi無線エアインタフェースリンクのみではなく3GPP無線エアインタフェースリンクもがユーザ機器とRAN側デバイスとの間に確立される)をサポートする端末である場合に、ユーザ機器のインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACKは、3つのリンクからの複数のTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(ユーザ機器とRAN側デバイスとの間に有線TCP接続が存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)WiFiリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び3)3GPPリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよい。従って、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(WiFi無線エアインタフェースリンク又は3GPP無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトしない。
ユーザ機器が無線並列処理イネーブル端末である場合に、インタセプトモジュールは、概して、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに配置されることに留意されたい。具体的には、インタセプトモジュールが、概して、ユーザ機器における3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティ又はWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティに配置される場合に、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、並列シナリオにおいてダウンリンクTCP層データパケットのパケットデータ情報を取得できない。従って、情報は、有効かつ高速のデータ送信チャネルによって交換される必要があり、これは、複雑な実装を有する。TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、複数のリンク(ダウンリンクTCP層データパケット及びアップリンクTCP層データパケットの送信リンク)のアグリゲーションポイントであり、インタセプトモジュールがTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに配置される場合に、処理エンティティは、情報を交換する必要がなく、処理プロセスを単純化することができる。
リンク層確認応答メカニズムに従って、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、リンク層ACKによってRAN側デバイスに応答してよい。
S313において、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、RAN側デバイスにリンク層ACKを送信する。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S305は最初に実行されてよく、S313は次に実行される。又は、S313は最初に実行されてよく、S305は次に実行される。又は、S305及びS313は同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S305とS313との間の順番を限定しない。
S314において、RAN側デバイスは、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
具体的には、RAN側デバイスは、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定してよい。ここで、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、ユーザ機器による受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
本実施形態において、RAN側デバイスにはあらゆるタイプのTCPエージェントが存在しない、又は、RAN側デバイスにはスヌープTCPタイプのTCPエージェントが存在することに留意されたい。RAN側デバイスにあらゆるタイプのTCPエージェントが存在しない場合、又はRAN側デバイスにスヌープTCPタイプのTCPエージェントが存在する場合に、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、対応するTCP層ACKによって、アプリケーションサーバに直接応答することができず、RAN側デバイスは、ユーザ機器がTCP層データパケットの受信に既に成功したと決定した後にのみ、対応するTCP層ACKによって、アプリケーションサーバに応答することができる。従来技術では、TCP層ACKはインタセプトされるので、RAN側デバイスは、ユーザ機器からTCP層ACKを受信した後に、対応するTCP層データパケットがユーザ機器への送信に既に成功していることをアプリケーションサーバに示すべく、アプリケーションサーバにTCP層ACKを直接送信できる。しかしながら、本発明の本実施形態において、ユーザ機器がTCP層ACKをインタセプトする場合に、RAN側デバイスは、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する必要がある。この場合、RAN側デバイスは、TCP層データパケットのユーザ機器への送信が既に成功したことをアプリケーションサーバに示すために利用可能なTCP層ACKを生成する必要がある。従って、本発明の本実施形態における方法は、S315をさらに含んでよい。
S315において、RAN側デバイスは、ユーザ機器による受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築する。
TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、RAN側デバイスがアプリケーションサーバから受信されたTCP層をカプセル化した後に、RAN側デバイスによって取得される。連続確認応答データパケットは、RAN側デバイスによって既に決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいてシーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
具体的には、RAN側デバイスによって、リンク層を介してユーザ機器から受信されたリンク層ACKに従って、TCP層ACKを構築する方法は、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号、及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、対応するTCP層データパケットをサーチする段階であってよい。ここで、発見されたTCP層データパケットは、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットであり、かつ、ユーザ機器が受信に失敗したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットである。S315は、具体的には、S315aからS315cを含んでよい。
S315aにおいて、RAN側デバイスは、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号と、ユーザ機器が受信に失敗したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定する。
S315bにおいて、RAN側デバイスは、ユーザ機器による受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築する。
具体的には、RAN側デバイスによってTCP層ACKを構築する方法は、RAN側デバイスによって、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、かつ、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを参照して、TCP層ACKを構築する段階を含んでよい。ここで、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と連続確認応答データパケットのパケット長との和である。連続確認応答データパケットの詳細な説明については、本発明の複数の実施形態における関連する説明を参照するものとし、詳細は、本発明の本実施形態において再度説明されない。
例示的に、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリである(第1のインタセプトカテゴリにおいて、現在のACKシーケンス番号に対応するリンク層データパケットは、ダウンリンクリンク層データパケットのバッファに記録されず、現在のACKシーケンス番号より前のACKシーケンス番号に対応するリンク層データパケットは、全てダウンリンクリンク層データパケットのバッファに記録される)。この適用シナリオにおいて、S315bは、具体的には、以下の段階Aを含んでよい。
段階Aにおいて、RAN側デバイスがユーザ機器からリンク層ACKを受信した第1回目は、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットとして第1のデータパケットを用い、次に、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と連続確認応答データパケットのパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いて、TCP層ACKを構築する。
第1のデータパケットは、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットにおける最小のシーケンス番号を有するTCP層データパケットから、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するデータパケットである。
例えば、図6のケース1に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットが、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)、シーケンス番号が2のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット2)、及びシーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)を含む場合に、第1のデータパケットは、TCP層データパケット1、TCP層データパケット2、及びTCP層データパケット3において、TCP層データパケット3、すなわち、シーケンス番号が3のTCP層データパケットであり、RAN側デバイスは、TCP層データパケット3のシーケンス番号3と、TCP層データパケット3のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、TCP層ACKを構築してよい。すなわち、TCP層データパケット3が、連続確認応答データパケットである。
図6のケース2に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットが、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)のみを含む場合に、第1のデータパケットは、TCP層データパケット1、すなわち、シーケンス番号が1のTCP層データパケットであり、RAN側デバイスは、TCP層データパケット1のシーケンス番号1と、TCP層データパケット1のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、TCP層ACKを構築してよい。すなわち、TCP層データパケット1が、連続確認応答データパケットである。
図6のケース3に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットが、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)及びシーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)を含む場合に、第1のデータパケットは、TCP層データパケット1及びTCP層データパケット3においてTCP層データパケット1、すなわち、シーケンス番号が1のTCP層データパケットであり、RAN側デバイスは、TCP層データパケット1のシーケンス番号1と、TCP層データパケット1のパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、TCP層ACKを構築してよい。すなわち、TCP層データパケット1が、連続確認応答データパケットである。
さらに、任意に、図6のケース3に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットは、そのシーケンス番号とTCP層データパケット1のシーケンス番号とが不連続であるTCP層データパケット3をさらに含んでよい。従って、S315bは、以下の段階をさらに含んでよい。
段階A'において、RAN側デバイスがユーザ機器からリンク層ACKを受信した後の第1回目に、RAN側デバイスは、第2のデータパケットについての情報を不連続確認応答セットに追加する。
第2のデータパケットは、そのシーケンス番号と第1のデータパケットのシーケンス番号とが不連続であるTCP層データパケットであり、そのシーケンス番号は第1のデータパケットのシーケンス番号より大きく、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットにある。例えば、図6に示されるケース3のTCP層データパケット3は、第2のデータパケットである。
さらに、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットのシーケンス番号は、連続的なシーケンス番号であると仮定される。図7に示されるいずれのケースにおいても、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)、シーケンス番号が2のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット2)、及びシーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)を含む。RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットは、シーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)であり、S315bは、段階B及び段階Cをさらに含んでよい。
段階Bにおいて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットは、第3のデータパケットを含み、RAN側デバイスは、第4のデータパケットを、連続確認応答データパケットとして用い、次に、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と連続確認応答データパケットのパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いる。
第3のデータパケットは、そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号とが連続するTCP層データパケットである。
第4のデータパケットは、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットにおける第3のデータパケットから、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するデータパケットである。
例えば、図7のケース1、ケース2、及びケース3に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、TCP層データパケット4、すなわち、シーケンス番号が4のTCP層データパケットを含み、そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号3とは連続する。従って、RAN側デバイスをは、第4のデータパケットを連続確認応答データパケットとして用い、次に、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と連続確認応答データパケットのパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いてよい。
具体的には、図7のケース1において、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)に加えて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)及びシーケンス番号が6のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット6)をさらに含み、第4のデータパケットは、データパケット、すなわち、TCP層データパケット6であり、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットにおける第3のデータパケット(TCP層データパケット4)から、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有する。
図7に示されるケース1において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット6を連続確認応答データパケットとして用い、次に、TCP層データパケット6のシーケンス番号とTCP層データパケット6のパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いて、TCP層ACKを構築してよい。
任意に、図7のケース2において、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)に加えて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、あらゆる他のTCP層データパケットを含まず、第4のデータパケットは、TCP層データパケット4である。
図7に示されるケース2において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット4を連続確認応答データパケットとして用い、次に、TCP層データパケット4のシーケンス番号とTCP層データパケット4のパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いて、TCP層ACKを構築してよい。
任意に、図7のケース3において、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)に加えて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が6のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット6)をさらに含む。TCP層データパケット6のシーケンス番号及びTCP層データパケット4のシーケンス番号は不連続なので、第4のデータパケットは、TCP層データパケット4である。
図7に示されるケース3において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット4を連続確認応答データパケットとして用い、次に、TCP層データパケット4のシーケンス番号とTCP層データパケット4のパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いて、TCP層ACKを構築してよい。
さらに任意に、図7のケース3において、第3のデータパケット(そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号とが連続するTCP層データパケット)に加えて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、そのシーケンス番号と第3のデータパケット(TCP層データパケット4)のシーケンス番号とが不連続なTCP層データパケット6をさらに含んでよい。従って、S315bは、以下の段階をさらに含んでよい。
段階B'において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、第3のデータパケットを含み、RAN側デバイスは、第5のデータパケットについての情報を不連続確認応答セットに追加する。
第5のデータパケットは、そのシーケンス番号と第Nのデータパケットのシーケンス番号とが不連続であるTCP層データパケットであり、そのシーケンス番号は第3のデータパケットのシーケンス番号より大きく、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットにある。例えば、図7のケース3におけるTCP層データパケット6は、第5のデータパケットである。
段階Cにおいて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、第3のデータパケットを含まず、RAN側デバイスは、第6のデータパケットについての情報を不連続確認応答セットに追加する。
第3のデータパケットは、そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号とが連続するTCP層データパケットである。
第6のデータパケットは、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットを含んでよい。
例えば、図7のケース4、ケース5、及びケース6に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、TCP層データパケット4、すなわち、シーケンス番号が4のTCP層データパケットを含まず、そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号3とは連続する。従って、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットを更新する必要がなく、第6のデータパケットについての情報を不連続確認応答セットに追加することのみが必要である。
具体的には、図7のケース4において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)を含み、第6のデータパケットは、TCP層データパケット5である。
図7のケース4において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット5についての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加してよい。
任意に、図7のケース5において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)及びシーケンス番号が7のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット7)を含み、第6のデータパケットは、TCP層データパケット5及びTCP層データパケット7である。
図7のケース5において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット5についての情報及びTCP層データパケット7についての情報を、不連続確認応答データパケットセットに追加してよい。
任意に、図7のケース6において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)及びシーケンス番号が6のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット6)を含み、第6のデータパケットは、TCP層データパケット5及びTCP層データパケット6である。
図7のケース6において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット5についての情報及びTCP層データパケット6についての情報を、不連続確認応答データパケットセットに追加してよい。
さらに任意に、図8に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−2)回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)、シーケンス番号が2のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット2)、及びシーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)を含むと仮定される。この場合、連続確認応答データパケットは、TCP層データパケット3であり、TCP層データパケットについての情報は、不連続確認応答セットに追加されない。RAN側デバイスは、TCP層ACKを構築すべく、TCP層データパケット3のシーケンス番号3とTCP層データパケット3のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、S316、すなわち、RAN側デバイスが、アプリケーションサーバに構築されたTCP層ACKを送信することを実行してよい。
RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)及びシーケンス番号が7のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット7)を含む。この場合、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットを更新せず、連続確認応答データパケットは、なおTCP層データパケット3であり、RAN側デバイスは、TCP層データパケット5についての情報及びTCP層データパケット7についての情報を不連続確認応答セットに追加する。連続確認応答データパケットは更新されないので、RAN側デバイスは、リンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目に対応するTCP層ACKを構築しなくてよく、又は、RAN側デバイスは、TCP層データパケット3のシーケンス番号3とTCP層データパケット3のパケット長との和を、TCP層ACKのシーケンス番号として用いてTCP層ACKを構築してよく、次に、段階S316、すなわち、アプリケーションサーバに構築されたTCP層ACKを送信することを実行しない。
図8のケース1において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)及びシーケンス番号が6のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット6)を含む。この場合、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットをTCP層データパケット7に更新し、RAN側デバイスは、不連続確認応答セットから、TCP層データパケット5についての情報及びTCP層データパケット7についての情報を削除する。RAN側デバイスは、TCP層ACKを構築すべく、TCP層データパケット7のシーケンス番号7とTCP層データパケット7のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、S316、すなわち、RAN側デバイスが、アプリケーションサーバに構築されたTCP層ACKを送信することを実行してよい。
図8のケース2において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)及びシーケンス番号が8のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット8)を含む。この場合、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットをTCP層データパケット5に更新し、RAN側デバイスは、TCP層データパケット8についての情報を不連続確認応答セットに追加し、RAN側デバイスは、不連続確認応答セットから、TCP層データパケット5についての情報を削除する。RAN側デバイスは、TCP層ACKを構築すべく、TCP層データパケット5のシーケンス番号5とTCP層データパケット5のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、S316、すなわち、RAN側デバイスが、アプリケーションサーバに構築されたTCP層ACKを送信することを実行してよい。
例示的に、本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリは、第2のインタセプトカテゴリである(第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は第1のシーケンス番号に等しく、第1のシーケンス番号は、ダウンリンクリンク層データパケットのバッファに、更新された最新のACKのシーケンス番号を記録する)。
この適用シナリオにおいて、S315bの詳細については、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリが第1のインタセプトカテゴリである場合には、関連する説明を参照するものとする。異なる点は、以下の通りである。段階A及び段階Bにおいて、RAN側デバイスが連続確認応答データパケットを更新する(段階Aにおいて、RAN側デバイスは、第1のデータパケットを連続確認応答データパケットとして用い、段階Bにおいて、第4のデータパケットを連続確認応答データパケットとして用いる)度に、RAN側デバイスは、第2のインタセプトカテゴリを構築するために用いられるACKをカウントする決定をクリアする必要がある。さらに、段階A'及び段階Bにおいて、RAN側デバイスが1つのデータパケットについての情報を不連続確認応答セットに追加する度に、RAN側デバイスは、第2のインタセプトカテゴリを構築するために用いられるACKをカウントする決定に1を追加する必要がある。RAN側デバイスがN個の新たなデータパケットについての情報を不連続確認応答セットに追加する場合に、RAN側デバイスは、第2のインタセプトカテゴリを構築するために用いられるACKをカウントする決定に、Nを追加する必要がある。
S315cにおいて、RAN側デバイスは、ユーザ機器が受信に失敗したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、受信に失敗したリンク層データパケットをユーザ機器に再送信する。S316において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバに、構築されたTCP層ACKを送信する。
構築されたTCP層ACKは、対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって既に受信されたことをアプリケーションサーバに示すために用いられる。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、ユーザ機器は、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、ユーザ機器は、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、RAN側デバイスにTCP層ACKを送信しない。RAN側デバイスは、ユーザ機器から受信されたリンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。従って、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間のTCP確認応答メカニズムに影響を与えることなく減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態4
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供する。データ送信方法は、TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信処理に適用されてよい。すなわち、第1のデバイスは、具体的には、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、具体的には、RAN側デバイスである。
本実施形態は、以下の例を用いることによって、本発明の複数の実施形態における方法をさらに説明する。ここで、RAN側デバイスにスプリットTCPタイプのTCPエージェントが存在する場合に、RAN側デバイスは、ユーザ機器にダウンリンクデータを送信する。具体的には、図5A及び図5Bに示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含んでよい。S401において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信する。
S402において、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、受信されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成しアプリケーションサーバにTCP層ACKを送信する。
TCP層ACKは、RAN側デバイスがアプリケーションサーバからTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられる。
RAN側デバイスによって、受信されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する方法については、従来技術においてTCP層データパケットが受信された後に、デバイスによってTCP層ACKを生成する具体的な方法を参照するものとし、詳細は本実施形態において説明されないことに留意されたい。
S403において、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、TCP層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのパケット長を記録する。
S404において、RAN側デバイスは、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得する。
TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
RAN側デバイスによって、TCP層データパケットをリンク層データパケットにカプセル化する具体的な方法については、従来技術のデータパケットカプセル化の対応する説明を参照し、詳細は本実施形態において説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S402は最初に実行されてよく、S403及びS404は次に実行される。又は、S403及びS404は最初に実行されてよく、S402は次に実行される。又は、S402及びS403及びS404は、同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S402、S403及びS404の間の順番を限定しない。S405において、RAN側デバイスは、ユーザ機器にリンク層データパケットを送信する。
S406において、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析する。
S407において、ユーザ機器は、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器が、リンク層データパケットを解析して対応するTCP層データパケットを取得し、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する具体的な方法は、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器がリンク層データパケットを解析して対応するTCP層データパケットを取得し、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する実施形態3の関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
さらに、任意に、本発明の本実施形態において、TCP層ACKを生成した後に、ユーザ機器は、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定し、次に、決定結果に従って、TCP層ACKをインタセプトするか否かを決定する必要がある。RANは、ユーザ機器がTCP層ACKをインタセプトした後に、RAN側デバイスが実行する必要があるオペレーション処理を決定する必要がある。すなわち、RAN側デバイス及びユーザ機器は、インタセプト能力をサポートするステータスを交換する必要がある。従って、本発明の本実施形態における方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S408において、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、インタセプト能力情報を交換する。ここで、インタセプト能力情報は、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリと、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータとを含む。
ユーザ機器及びRAN側デバイスによってインタセプト能力情報を交換する具体的な方法は、実施形態3における、ユーザ機器及びRAN側デバイスによってインタセプト能力情報を交換する方法と同様であることに留意されたい。従って、実施形態3における、ユーザ機器及びRAN側デバイスによってインタセプト能力情報を交換する具体的な説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
S409において、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであるか否かを決定する。
具体的には、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットである場合には、S410が実行される。又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットではない場合には、S411が実行される。S410において、ユーザ機器は、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、ユーザ機器によって、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否か、及びインタセプトモジュールの配置を決定する方法については、実施形態3の関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
具体的には、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、S412が直接実行される(すなわち、TCP層ACKはインタセプトされる)。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、S411が実行される。S411において、ユーザ機器は、RAN側デバイスにTCP層ACKを送信する。S412において、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトする。
本発明の本実施形態における、ユーザ機器によってTCP層ACKをインタセプトする具体的な方法は、実施形態3における、ユーザ機器によってTCP層ACKをインタセプトする方法と同様であることに留意されたい。従って、実施形態3における、ユーザ機器によってTCP層ACKをインタセプトする関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
S413において、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、RAN側デバイスにリンク層ACKを送信する。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S406は最初に実行されてよく、S413は次に実行される。又は、S413は最初に実行されてよく、S406は次に実行される。又は、S406及びS413は、同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S406とS413との間の順番を限定しない。
S414において、RAN側デバイスは、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
本実施形態における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する具体的な方法は、実施形態3における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する方法と同様であることに留意されたい。従って、実施形態3における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
本実施形態において、RAN側デバイスにスプリットTCPタイプのTCPエージェントが存在することに留意されたい。RAN側デバイスにスプリットTCPタイプのTCPエージェントが存在する場合に、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、対応するTCP層ACKによって、アプリケーションサーバに直接応答してよい。従って、RAN側デバイスがユーザ機器にTCP層データパケットを送信し、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する場合に、RAN側デバイスは、対応するTCP層ACKによって、アプリケーションサーバに再度応答する必要がない。
従って、本実施形態において、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定した後に、RAN側デバイスは、TCP層データパケットがユーザ機器への送信に既に成功したことをアプリケーションサーバに示すために用いられるTCP層ACKを構築する必要がない。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、ユーザ機器は、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、ユーザ機器は、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、RAN側デバイスにTCP層ACKを送信しない。RAN側デバイスは、ユーザ機器から受信されたリンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。従って、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間のTCP確認応答メカニズムに影響を与えることなく減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態5
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供する。これは、TCP接続に基づくアップリンクデータ送信処理に適用されてよく、すなわち、第1のデバイスは、具体的にはRAN側デバイスであり、第2のデバイスは、具体的にはユーザ機器である。具体的には、図9に示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含んでよい。S501において、ユーザ機器は、TCP層データパケットを取得する。
S502において、ユーザ機器は、TCP層データパケットのシーケンス番号と、TCP層データパケットのパケット長とを記録する。
S503において、ユーザ機器は、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得する。
TCP層データパケットのパケットデータ情報は、TCP層データパケットのシーケンス番号、TCP層データパケットのパケット長、及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を含む。
ユーザ機器によって、TCP層データパケットをリンク層データパケットにカプセル化する具体的な方法については、従来技術のデータパケットカプセル化の対応する説明を参照し、詳細は本実施形態において説明されないことに留意されたい。S504において、ユーザ機器は、RAN側デバイスにリンク層データパケットを送信する。
S505において、リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、リンク層データパケットを解析し、対応するTCP層データパケットを取得する。S506において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバにTCP層データパケットを送信する。
本実施形態の第1の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスとユーザ機器との間の無線エアインタフェースリンクは、3GPPリンクであってよい。すなわち、データは、3GPPエアインタフェースによって、RAN側デバイスとユーザ機器との間で送信されることに留意されたい。
第1の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。RAN側デバイスは、RAN側デバイスにおける3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、ユーザ機器からリンク層データパケットを受信し、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットを、RAN側デバイスにおけるTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに送信してよい。RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、アプリケーションサーバにTCP層データパケットを送信する。
本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスとユーザ機器との間の無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、すなわち、データは、WiFiエアインタフェースによって、RAN側デバイスとユーザ機器との間で送信されることに留意されたい。
第2の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。RAN側デバイスは、RAN側デバイスにおけるWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、ユーザ機器からリンク層データパケットを受信し、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットを、RAN側デバイスにおけるTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに送信してよい。RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックを用いることによって、アプリケーションサーバにTCP層データパケットを送信する。
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットは、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットであってよく、又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットは、RAN側デバイスによって有線リンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットであってよいことに留意されたい。本発明の本実施形態において、インタセプト決定は、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットのTCP層データパケットに対してのみ実行されるので、本実施形態は、無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットのTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する具体的な処理のみを説明する。S507において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバからTCP層ACKを受信する。
さらに任意に、本発明の本実施形態において、アプリケーションサーバからTCP層ACKを受信した後に、RAN側デバイスは、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定し、次に、決定結果に従って、TCP層ACKをインタセプトするか否かを決定する必要がある。RANは、RAN側デバイスがTCP層ACKをインタセプトした後に、ユーザ機器が実行する必要があるオペレーション処理を決定する必要がある。すなわち、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、インタセプト能力をサポートするステータスを交換する必要がある。従って、本発明の本実施形態における方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S508において、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、インタセプト能力情報を交換する。ここで、インタセプト能力情報は、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリと、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータとを含む。
本実施形態における、ユーザ機器及びRAN側デバイスによってインタセプト能力情報を交換する具体的な方法は、本発明の実施形態3における関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S501からS507は最初に実行されてよく、S508は次に実行される。又は、S508は最初に実行されてよく、S501からS507は次に実行される。又は、S501からS507及びS508は、同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S501からS507及びS508の間の順番を限定しない。
S509において、RAN側デバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットであるか否かを決定する。
具体的には、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットである場合には、S510が実行される。又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合には、S511が実行される。S510において、RAN側デバイスは、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する。
本実施形態における、RAN側デバイスによって、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する具体的な方法については、前述された本発明の実施形態における、ユーザ機器によって、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する方法を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、RAN側デバイスへのインタセプトモジュールの配置については、実施形態3における、ユーザ機器へのインタセプトモジュールの配置の関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
具体的には、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、S512が直接実行される(すなわち、TCP層ACKはインタセプトされる)。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、S511が実行される。S511において、RAN側デバイスは、ユーザ機器にTCP層ACKを送信する。S512において、RAN側デバイスは、TCP層ACKをインタセプトする。
具体的には、RAN側デバイスは、RAN側デバイスにおいて構成されるインタセプトモジュールを用いることによって、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。
本実施形態の第1の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスとユーザ機器との間の無線エアインタフェースリンクは、3GPPリンクであってよく、データは、3GPPエアインタフェースによって、RAN側デバイスとユーザ機器との間で送信される。すなわち、RAN側デバイスは、3GPPリンクイネーブル端末である。RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含む。
好ましくは、第1の適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この場合、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティはTCP層ACKをインタセプトし、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信しない。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。
任意に、第1の適用シナリオの他のケースにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよい。これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層である。例えば、LTEネットワーク及びUMTSネットワークにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのPDCP層に配置されてよい。
この場合、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。具体的には、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティからTCP層ACKを受信した後に、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよい。
RAN側デバイスが3GPPリンクイネーブル端末である場合に、RAN側デバイスのインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACK(TCP−layer ACK)は、2つのリンクからのTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(有線TCP接続がRAN側デバイスとユーザ機器との間に存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)3GPPリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよいことに留意されたい。従って、RAN側デバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(3GPP無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKをインタセプトしない。
本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含む。
好ましくは、第2の適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この場合、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティはTCP層ACKをインタセプトし、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信しない。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。
任意に、第2の適用シナリオの他のケースにおいて、RAN側デバイスとユーザ機器との間の無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、データは、WiFiエアインタフェースによって、RAN側デバイスとユーザ機器との間で送信される、すなわち、ユーザ機器は、WiFiリンクイネーブル端末である。インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよく、これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層である。例えば、インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのMAC層に配置されてよい。
この場合、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。具体的には、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティからTCP層ACKを受信した後に、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよく、TCP層ACKをカプセル化又は送信しない。
RAN側デバイスがWiFiリンクイネーブル端末である場合に、RAN側デバイスのインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACK(TCP−layer ACK)は、2つのリンクからのTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(有線TCP接続がRAN側デバイスとユーザ機器との間に存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)WiFiリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよいことに留意されたい。従って、RAN側デバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(WiFi無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKをインタセプトしない。
さらに、RAN側デバイスが無線並列処理イネーブル端末(すなわち、WiFi無線エアインタフェースリンクのみではなく3GPP無線エアインタフェースリンクもがRAN側デバイスとユーザ機器との間に確立される)である場合に、RAN側デバイスのインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACKは、3つのリンクからの複数のTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(RAN側デバイスとユーザ機器との間に有線TCP接続が存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)WiFiリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び3)3GPPリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKであってよい。従って、RAN側デバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(WiFi無線エアインタフェースリンク又は3GPP無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKをインタセプトしない。
RAN側デバイスが無線並列処理イネーブル端末である場合に、インタセプトモジュールは、概して、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに配置されることに留意されたい。具体的には、インタセプトモジュールが、概して、RAN側デバイスにおける3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティ又はWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティに配置される場合に、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、並列シナリオにおいてダウンリンクTCP層データパケットのパケットデータ情報を取得できない。従って、情報は、有効かつ高速のデータ送信チャネルによって交換される必要があり、これは、複雑な実装を有する。TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、複数のリンク(ダウンリンクTCP層データパケット及びアップリンクTCP層データパケットの送信リンク)のアグリゲーションポイントであり、インタセプトモジュールがTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに配置される場合に、処理エンティティは、情報を交換する必要がなく、処理プロセスを単純化することができる。
リンク層確認応答メカニズムに従って、リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、リンク層ACKによってユーザ機器に応答してよい。
S513において、リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、ユーザ機器にリンク層ACKを送信する。
S514において、ユーザ機器は、リンク層ACKに従って、RAN側デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
本実施形態における、ユーザ機器によって、リンク層ACKに従って、RAN側デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する具体的な方法は、実施形態3における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する方法と同様であることに留意されたい。従って、実施形態3における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、第1のデバイスは、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、第1のデバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。第2のデバイスは、第1のデバイスから受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。従って、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のTCP確認応答メカニズムに影響を与えることなく減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態6
本発明の本実施形態は、デバイスを提供する。図11に示されるように、デバイスは、取得ユニット61と、インタセプトユニット62とを含む。ここで、取得ユニット61は、送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得するように構成され、インタセプトユニット62は、取得ユニット61によって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトするように構成される。ここで、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
さらに、図12に示されるように、デバイスは、受信ユニット63と、送信ユニット64とをさらに含んでよい。ここで、受信ユニット63は、無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信するように構成され、送信ユニット64は、受信ユニット63が無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信するように構成され、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
さらに、送信ユニット64は、取得ユニット61によって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するように構成される、又は、
送信ユニット64は、取得ユニット61によって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されたTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される。
さらに、第1のフィルタ基準は、以下の複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第1のフィルタ基準における複数のフィルタ条件は、TCP層ACKが、デバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、であってよい。
さらに、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録される。
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
さらに、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含む。
第2のフィルタ基準は、以下の複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第2のフィルタ基準における複数のフィルタ条件は、TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、であってよい。
さらに、受信ユニット63は、取得ユニット61がTCP層ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値をを少なくとも含む。
図13に示されるように、デバイスは、第1の決定ユニット65と、第2の決定ユニット66とをさらに含んでよい。ここで、第1の決定ユニット65は、受信ユニット63によって受信された第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信ユニット63によって受信された第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定するように構成される。ここで、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、デバイスがインタセプト決定をなす場合にデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、デバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
第2の決定ユニット66は、第1の決定ユニット65によって決定されたACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1の決定ユニット65によって決定されたインタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成され、
送信ユニット64は、第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信するように構成される。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
さらに、受信ユニット63は、取得ユニット61がTCP層ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値をを少なくとも含む。
図14に示されるように、デバイスは、第3の決定ユニット67をさらに含む。ここで、第3の決定ユニット67は、受信ユニット63によって受信された第1のインタセプトオペレーションに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、受信ユニットによって受信された第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される。
さらに、デバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、デバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスがユーザ機器である。
本発明の本実施形態において提供される第1のデバイスにおけるいくつかの機能モジュールについての具体的な説明は、方法の実施形態における対応する内容を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において提供されるデバイス(第1のデバイス)は、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよい。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、デバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、対応するTCP層データパケットがデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。従って、デバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態7
本発明の本実施形態は、デバイスを提供する。図15に示されるように、デバイスは、受信ユニット71と、第1の決定ユニット72とを含む。
受信ユニット71は、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信するように構成される。ここで、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
第1の決定ユニット72は、受信ユニット71によって受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定するように構成される。ここで、TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
さらに、図16に示されるように、デバイスは、取得ユニット73をさらに含んでよい。
取得ユニット73は、受信ユニット71が第1のデバイスからリンク層ACKを受信する前に、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得するように構成される。ここで、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
さらに、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含む。
第1の決定ユニット72は、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定するようにさらに構成される。ここで、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、デバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスである。
この適用シナリオにおいて、図17に示されるように、デバイスは、構築ユニット74をさらに含む。
構築ユニット74は、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を第1の決定ユニット72が決定した後に、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築するように構成される。ここで、TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、アプリケーションサーバから受信されたTCP層をデバイスがカプセル化した後に、デバイスによって取得され、連続確認応答データパケットは、デバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
さらに、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、受信ユニット71は、第1の決定ユニット72が、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成される。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
図18に示されるように、この適用シナリオにおいて、デバイスは、第2の決定ユニット75と、第3の決定ユニット76と、送信ユニット77とをさらに含んでよい。
第2の決定ユニット75は、受信ユニット71によって受信された第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信ユニットによって受信された第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定するように構成される。ここで、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
第3の決定ユニット76は、第2の決定ユニット75によって決定されたACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第2の決定ユニット75によって決定されたインタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される。
送信ユニット77は、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
さらに、本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、送信ユニット77は、第1の決定ユニット72が、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
この適用シナリオにおいて、デバイスは、第4の決定ユニットをさらに含む。
第4の決定ユニットは、第1のACKカテゴリに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される。
第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
さらに、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、デバイスはRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、デバイスはユーザ機器である。
本発明の本実施形態において提供されるデバイスにおけるいくつかの機能モジュールについての具体的な説明は、方法の実施形態における対応する内容を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において提供されるデバイス(第2のデバイス)は、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信し、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。ここで、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段では、第1のデバイスがTCP層ACKをインタセプトした後に、デバイスは、第1のデバイスによって送信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットの受信に成功したか否かを決定してよい。このように、データ送信側とデータ受信側との間の確認応答メカニズムは、第1のデバイスとデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数が減少させられるケースにおいて、なお確実にされ得る。
実施形態8
本発明の本実施形態は、デバイスを提供する。図19に示されるように、デバイスは、プロセッサ81を含む。
プロセッサ81は、送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトするように構成される。ここで、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
さらに、図20に示されるように、デバイスは、受信機82と、送信機83とをさらに含む。
受信機82は、無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信するように構成される。
送信機83は、受信機82が無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信するように構成され、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
さらに、送信機83は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される、又は、
送信機83は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットがデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される。
さらに、第1のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、デバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、
TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、
TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、
TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
さらに、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録される。
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
さらに、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含む。
第2のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、又は、
TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
さらに、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、受信機82は、プロセッサ81が送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
プロセッサ81は、受信機82によって受信された第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信機82によって受信された第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定し、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。ここで、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、第1のデバイスがインタセプト決定をなす場合に、第1のデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のデバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
送信機83は、第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信するようにさらに構成される。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
さらに、本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、受信機82は、プロセッサ81が送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
プロセッサ81は、受信機82によって受信された第1のインタセプトオペレーションに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。
さらに、デバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、デバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスがユーザ機器である。
本発明の本実施形態において提供されるデバイス(第1のデバイス)は、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよい。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、デバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、対応するTCP層データパケットがデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。従って、デバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態9
本発明の本実施形態は、デバイスを提供する。図21に示されるように、デバイスは、受信機91と、プロセッサ92とを含む。
受信機91は、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信するように構成される。ここで、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
プロセッサ92は、受信機91によって受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定するように構成される。ここで、TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
さらに、プロセッサ92は、受信機91が第1のデバイスからリンク層ACKを受信する前に、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得するようにさらに構成され、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
さらに、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含む。
プロセッサ92は、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定するようにさらに構成される。ここで、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
さらに、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、デバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスである。
この適用シナリオにおいて、プロセッサ92は、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定した後に、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築するようにさらに構成される。ここで、TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、アプリケーションサーバから受信されたTCP層をデバイスがカプセル化した後に、デバイスによって取得され、連続確認応答データパケットは、デバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
さらに、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、受信機91は、プロセッサ92が、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成される。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
プロセッサ92は、受信機91によって受信された第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定し、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。ここで、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
この適用シナリオにおいて、図22に示されるように、デバイスは、送信機93をさらに含む。
送信機93は、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、送信機93は、プロセッサ92が、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するようにさらに構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
プロセッサ92は、第1のACKカテゴリに従って、第2のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第2のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
本発明の本実施形態において提供されるデバイス(第2のデバイス)は、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信し、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。ここで、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段では、第1のデバイスがTCP層ACKをインタセプトした後に、デバイスは、第1のデバイスによって送信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットの受信に成功したか否かを決定してよい。このように、データ送信側とデータ受信側との間の確認応答メカニズムは、第1のデバイスとデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数が減少させられるケースにおいて、なお確実にされ得る。
複数の実施形態についての前述の説明に基づいて、当業者であれば、説明を便宜的かつ簡潔にする目的で、前述された機能モジュールの分割が説明のための例として取られることを明確に理解しよう。実際の適用において、前述された複数の機能は、複数の異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に従って実装されてよい。すなわち、装置の内部構造は、上述された複数の機能の全てまたはいくつかを実装するように、複数の異なる機能モジュールに分割される。前述されたシステム、装置、及びユニットの詳細な動作処理については、前述された方法の実施形態において対応する処理を参照するものとし、詳細は本明細書において再度説明されない。
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の態様で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、例示に過ぎない。例えば、モジュール又はユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装においては、他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせられ又は一体化されて他のシステムを形成してよく、又は、いくつかの機能は、無視されもしくは実行されなくてよい。さらに、表示又は説明された相互連結もしくは直接連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。複数の装置又はユニットの間における間接連結又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で実装されてよい。
別個の部分として説明される複数のユニットは、物理的に別個であってよく、又はそうでなくてもよい。複数のユニットとして表示される複数の部分は、複数の物理的なユニットであっても、又はそうでなくてもよく、1つの位置に位置してよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。複数のユニットのいくつか又は全てが、複数の実施形態の解決手段の目的を実現すべく、実際の必要性に従って選択されてよい。
さらに、本発明の複数の実施形態における複数の機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてよく、又は複数のユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、又は2つもしくはそれより多くのユニットが1つのユニットに一体化される。一体化されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてよく、又はソフトウェア機能ユニットの形式で実装されてよい。
一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、別個の製品として販売又は使用される場合、一体化されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決手段は基本的に、又は従来技術に寄与する部分は、又は技術的解決手段の全てもしくはいくつかは、ソフトウェア製品の形式で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本発明の複数の実施形態において説明された方法の段階の全て又はいくつかを実行するように、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであってよい)又はプロセッサ(processor)に命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納可能な任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクを含む。
前述の説明は、本発明の具体的な実装態様に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。当業者によって、本発明において開示された技術的範囲内で容易に案出されるあらゆるバリエーション又は置換は、本発明の保護範囲に属する。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によって定められる。
本発明は、通信技術分野に関し、詳細には、データ送信方法及びデバイスに関する。
送信制御プロトコル(TCP)は、信頼性の高い接続指向の送信プロトコルである。TCPは、TCPデータ送信処理において確認応答メカニズムを提供することがある。具体的には、TCPデータパケットを受信した後に、データパケット受信側は、確認応答(ACK)によってデータパケット送信側に応答し、データパケット受信側がTCPデータパケットを既に受信したことをデータパケット送信側に通知することがある。確かに、データパケット受信側は、複数のTCPデータパケットを一度に確認応答することがある。例えば、連続的なシーケンス番号(SN)を有するTCPデータパケット1、TCPデータパケット2、及びTCPデータパケット3を連続して受信した後に、データパケット受信側は、TCPデータパケット3のみを確認応答する必要がある。
従来技術では、データパケット受信側とデータパケット送信側との間のTCP接続は、概して、TCP無線接続及びTCP有線接続を含む。図1に示されるように、端末とアプリケーションサーバとの間のTCP接続は、端末と無線アクセスネットワーク(RAN)側デバイスとの間のTCP無線接続、及びコアネットワークを介したRAN側デバイスとアプリケーションサーバとの間のTCP有線接続を含んでよい。
前述の確認応答メカニズムに基づいて、データパケット送信側によって送信されたTCPデータパケットを受信した後に、TCP有線接続のデータパケット受信側及びTCP無線接続のデータパケット受信側の両方は、ACKによってデータパケット送信側に応答する必要がある。図1のTCP無線接続を例として用いると、ダウンリンクデータ送信処理において、RAN側デバイスによって送信されたTCPデータパケットを受信した後に、端末は、ACKによってRAN側デバイスに応答する必要がある。
しかしながら、以下の問題が存在する。ライブネットワークにおけるTCPデータ送信処理では、データパケット受信側は、比較的多数のACKによってデータパケット送信側に応答し(統計収集によれば、TCPダウンリンクデータ送信処理において、アップリンクデータの90%がACKである)、TCP無線接続における多数のACK送信が、無線エアインタフェースリンクリソースを占有することがあり、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させ、無線サービスデータの送信効率に影響している。
本発明の複数の実施形態は、データ送信方法及びデバイスを提供し、無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数を減少させ、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させる。
本発明の複数の実施形態の第1の態様は、データ送信方法を提供する。データ送信方法は、
送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを、第1のデバイスによって取得する段階と、
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする段階と、
を含み、
TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
第1の態様を参照すると、可能な実装態様において、方法は、
無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信し、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階をさらに含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、方法は、
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信する段階、又は、
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信する段階
をさらに含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、第1のデバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、
TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、
TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、
TCP層ACKが、マルチパス送信制御プロトコル(MPTCP)プロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録され、
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含み、
第2のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する段階の前に、方法は、
第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信する段階であって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定する段階であって、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、第1のデバイスがインタセプト決定をなす場合に、第1のデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のデバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する段階と、
第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信する段階であって、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含む、段階と、
をさらに含み、
第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する段階の前に、方法は、
第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信する段階であって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
第1のインタセプトオペレーションに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定する段階と、
をさらに含む。
第1の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスはユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態の第2の態様は、データ送信方法を提供する。データ送信方法は、
第2のデバイスによって、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信する段階であって、リンク層ACKは、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信されたリンク層データパケットを受信した後に、第1のデバイスによって送信される、段階と、
リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階と、
を含み、
TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
第2の態様を参照すると、可能な実装態様において、方法は、第2のデバイスによって、第1のデバイスからリンク層ACKを受信する段階の前に、方法は、
TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得する段階であって、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む、段階
をさらに含む。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含み、
リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階は、
リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定する段階であって、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である、段階を含む。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスであり、
第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定する段階の後に、方法は、
第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築する段階をさらに含み、
TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、第2のデバイスがアプリケーションサーバから受信されたTCP層データパケットをカプセル化した後に、第2のデバイスによって取得され、
連続確認応答データパケットは、第2のデバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階の前に、方法は、
第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信する段階であって、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定する段階であって、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションのインタセプトパラメータインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する段階と、
第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信する段階であって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる、段階と、
をさらに含む。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、
リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する段階の前に、方法は、
第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信する段階であって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、段階と、
第1のACKカテゴリに従って、第2のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第2のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定する段階と、
をさらに含み、
第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第2の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスはRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスはユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態の第3の態様は、デバイスを提供する。デバイスは、
送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得するように構成される取得ユニットと、
取得ユニットによって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトするように構成されるインタセプトユニットと、
を含み、
TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
第3の態様を参照すると、可能な実装態様において、デバイスは、
無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信するように構成される受信ユニットと、
受信ユニットが、無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信するように構成される送信ユニットであって、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する、送信ユニットと、
をさらに含む。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスは、送信ユニットをさらに含み、
送信ユニットは、取得ユニットによって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するように構成される、又は、
送信ユニットは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するように構成される。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、デバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、
TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、
TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、
TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録され、
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含み、
第2のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスは、
取得ユニットがTCP層ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するように構成される受信ユニットであって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定するように構成される第1の決定ユニットであって、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、デバイスがインタセプト決定をなす場合にデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、デバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、第1の決定ユニットと、
第1の決定ユニットによって決定されたACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1の決定ユニットによって決定されたインタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される第2の決定ユニットと、
第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信するように構成される送信ユニットであって、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含む、送信ユニットと、
をさらに含み、
第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスは、
取得ユニットがTCP層ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するように構成される受信ユニットであって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1のインタセプトオペレーションに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、受信ユニットによって受信された第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される第3の決定ユニットと、
をさらに含む。
第3の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、デバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスがユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態の第4の態様は、デバイスを提供する。デバイスは、
第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信するように構成される受信ユニットであって、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定するように構成される第1の決定ユニットと、
を含み、
TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
第4の態様を参照すると、可能な実装態様において、デバイスは、
受信ユニットが第1のデバイスからリンク層ACKを受信する前に、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得するように構成される取得ユニットをさらに含み、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含み、
第1の決定ユニットは、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定するようにさらに構成され、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、デバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスであり、デバイスは、
第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を第1の決定ユニットが決定した後に、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築するように構成される構築ユニットをさらに含み、
TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、アプリケーションサーバから受信されたTCP層データパケットをデバイスがカプセル化した後に、デバイスによって取得され、
連続確認応答データパケットは、デバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、
受信ユニットは、第1の決定ユニットが、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成され、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
デバイスは、
受信ユニットによって受信された第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信ユニットによって受信された第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定するように構成される第2の決定ユニットであって、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、第2の決定ユニットと、
第2の決定ユニットによって決定されたACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第2の決定ユニットによって決定されたインタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される第3の決定ユニットと、
第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される送信ユニットであって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含む、送信ユニットと、
をさらに含み、
第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスは、
第1の決定ユニットが、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される送信ユニットであって、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む、送信ユニットと、
第1のACKカテゴリに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される第4の決定ユニットと、
をさらに含み、
第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第4の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、デバイスはRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、デバイスはユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態第5の態様は、デバイスを提供する。デバイスは、
送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトするように構成されるプロセッサを含み、
TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
第5の態様を参照すると、可能な実装態様において、デバイスは、無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信するように構成される受信機と、
受信機が無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信するように構成される送信機であって、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する、送信機と、
をさらに含む。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、送信機は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される、又は、
送信機は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットがデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、デバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、
TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、
TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、
TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録され、
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含み、
第2のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、受信機は、プロセッサが送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成され、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
プロセッサは、第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定し、ACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成され、
ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、デバイスがインタセプト決定をなす場合にデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、デバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
送信機は、第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信するようにさらに構成され、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、
第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、受信機は、プロセッサが送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成され、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
プロセッサは、受信機によって受信された第1のインタセプトオペレーションに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。
第5の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、デバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、デバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスがユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態の第6の態様は、デバイスを提供する。デバイスは、
第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信するように構成される受信ユニットであって、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される、受信機と、
受信機によって受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定するように構成されるプロセッサと、
を含み、
TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
第6の態様を参照すると、可能な実装態様において、プロセッサは、受信機が第1のデバイスからリンク層ACKを受信する前に、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得するようにさらに構成され、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含み、
プロセッサは、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定するようにさらに構成され、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、デバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスであり、プロセッサは、
第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定した後に、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築するようにさらに構成され、
TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、アプリケーションサーバから受信されたTCP層データパケットをデバイスがカプセル化した後に、デバイスによって取得され、
連続確認応答データパケットは、デバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、受信機は、プロセッサが、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成され、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
プロセッサは、受信機によって受信された第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信機によって受信された第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定し、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成され、
第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
デバイスは、
第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される送信機をさらに含み、
第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、送信機は、プロセッサが、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するようにさらに構成され、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含み、
プロセッサは、第1のACKカテゴリに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成され、
第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
第6の態様及び前述の可能な実装態様を参照すると、他の可能な実装態様において、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、デバイスはRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、デバイスはユーザ機器である。
本発明の複数の実施形態において提供されるデータ送信方法及びデバイスにおいて、第1のデバイスは、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、第1のデバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。第2のデバイスは、第1のデバイスから受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。従って、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のTCP確認応答メカニズムに影響を与えることなく減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
本発明の複数の実施形態又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付図面を簡潔に説明する。以下の説明における添付図面は、本発明のいくつかの実施形態を示したものに過ぎず、当業者であれば、創造的努力なしに、これらの添付図面から他の図面をなおも導出し得ることは明らかである。
本発明の背景における有線ネットワーク及び無線ネットワークにわたるTCP接続の模式図である。
本発明の実施形態1に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態2に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態3に係る他のデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態3に係る他のデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態4に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態4に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係るデータパケット送信処理の模式図である。
本発明の実施形態に係る他のデータパケット送信処理の模式図である。
本発明の実施形態に係る他のデータパケット送信処理の模式図である。
本発明の実施形態5に係るデータ送信方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係るネットフィルタメカニズムの模式図である。
本発明の実施形態6に係るデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態6に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態6に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態6に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態7に係るデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態7に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態7に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態7に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態8に係るデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態8に係る他のデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態9に係るデバイスの模式構造図である。
本発明の実施形態9に係る他のデバイスの模式構造図である。
以下、本発明の複数の実施形態における添付図面を参照して、本発明の複数の実施形態における技術的解決手段を明確に説明する。説明される実施形態は、単に、本発明の複数の実施形態のいくつかに過ぎず、全てではないことは明らかである。創造的努力なしに、本発明の複数の実施形態に基づいて当業者によって取得される他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に属するものとする。
本明細書で説明される様々な技術は、様々な無線通信システム、例えば、現在の2G及び3G通信システムならびに次世代通信システム、例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重アクセス(TDMA)システム、ワイドバンド符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS)システム、ロングタームエボリューション(LTE)システム、及び他の複数の通信システムに適用されてよい。
本明細書の様々な態様は、端末及び/又は基地局及び/又は基地局コントローラを参照して説明される。
さらに、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書において互換的に用いられてよい。本明細書における「及び/又は」という用語は、複数の関連オブジェクトを説明するための対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在すること、A及びBの両方が存在すること、ならびにBのみが存在することを表してよい。さらに、本明細書における「/」という文字は、概して、関連オブジェクト間に「又は」という関係があることを示す。
実施形態1
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供し、これは、第1のデバイスに適用されてよい。本実施形態は、第1のデバイス及び第2のデバイスがアップリンクデータ送信又はダウンリンクデータ送信を実行する処理に適用されてよい。図2に示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含む。
S101において、第1のデバイスは、送信制御プロトコル(Transmission Control Protocol、TCP)層確認応答(ACK)を取得する。
一態様において、TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信シナリオにおいて、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、無線アクセスネットワーク(RAN)側デバイスである。RAN側デバイスは、RANにおける任意のデバイス、例えば、基地局又はコントローラであってよい。
TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信処理において、RAN側デバイス(第2のデバイス)は、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信し、リンク層データパケットを取得すべくTCP層データパケットをカプセル化し、次に、ユーザ機器(第1のデバイス)にリンク層データパケットを送信してよい。リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器(第1のデバイス)は、対応するTCP層データパケットを取得すべくリンク層データパケットを解析し、次に、TCP層データパケットに従って、TCP層データパケットの確認応答情報、すなわち、TCP層ACKを生成してよい。
他の態様において、TCP接続に基づくアップリンクデータ送信において、第1のデバイスは、RAN側デバイスであり、第2のデバイスは、ユーザ機器である。
アップリンクデータ送信シナリオにおいて、TCP層データパケットを取得した後に、ユーザ機器(第2のデバイス)は、リンク層データパケットを取得すべくTCP層データパケットをカプセル化し、次に、RAN側デバイス(第1のデバイス)にリンク層データパケットを送信してよい。ユーザ機器(第2のデバイス)からリンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイス(第1のデバイス)は、対応するTCP層データパケットを取得すべくリンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットをアプリケーションサーバに送信し、アプリケーションサーバからTCP層ACKを受信してよい。
TCP層ACKを取得した後に、第1のデバイス(ダウンリンクデータ送信シナリオにおけるユーザ機器又はアップリンクデータ送信シナリオにおけるRAN側デバイス)は、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよいことに留意されたい。取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、第1のデバイスは、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、S102を実行する。取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第1のデバイスは、第2のデバイスにTCP層ACKを送信する。取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第1のデバイスは、第2のデバイスにTCP層ACKを送信する。
S102において、第1のデバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
無線エアインタフェースリンクにおけるTCP層ACKパケットの数を減少させるべく、第1のデバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよいことに留意されたい。
例示的に、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、具体的には、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであること、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、かつ、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリであること、又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットに属すること、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、TCP層ACKが、第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、かつ、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリに属することを含む。
例示的に、第1のフィルタ基準は、1)TCP層ACKが、第1のデバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、2)TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、3)TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、4)TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、5)TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第2のフィルタ基準におけるにおけるフィルタ条件は、1)TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、2)TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送することを少なくとも含む。
第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録される。
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号であり、第1のシーケンス番号は、第1のデバイスがTCP層ACKを取得した後であるが、第1のデバイスが取得されたTCP層ACKをインタセプトする前に、毎回予約されるTCP層ACKのシーケンス番号であり、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされない前に、毎回一度更新される。
本発明の本実施形態の1つの適用シナリオにおいて、第1のデバイスと第2のデバイスとの間における無線エアインタフェースリンクは、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)リンクであってよく、データは、3GPPエアインタフェースによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で送信される。TCP接続に基づくデータ送信処理において、第1のデバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。
この適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この適用シナリオの他のケースにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよい。これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層であり、例えば、LTEネットワーク及びUMTSネットワークにおけるパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層である。
本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、第1のデバイスと第2のデバイスとの間における無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、データは、WiFiエアインタフェースによって、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で送信される。TCP接続に基づくデータ送信処理において、第1のデバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。
この適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この適用シナリオの他のケースにおいて、インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよい。これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層、すなわち、メディアアクセス制御(MAC)層である。
さらに、本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、TCP層ACKをインタセプトする機能は、オペレーティングシステムによって提供されるパケットキャプチャメカニズムによって、第1のデバイスに追加され、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。この適用シナリオにおいて、元のプロトコルスタックは、変更されなくてよい。
例示的に、ダウンリンクデータ送信を例として用いて、図10に示されるように、ネットフィルタメカニズムが、任意の楕円の破線のボックスによって示されるキャプチャポイントにおいて、エアインタフェースアップリンクACKパケットをキャプチャするために用いられてよい。一方で、インタセプトモジュールは、ネットフィルタメカニズムを用いることによって、システムに組み込まれる。
図10に示されるIP層の5つの検出ポイントの機能は、本明細書において別個に説明される。図10に示されるように、検出ポイント1(NF_IP_PRE_ROUTING)において、ネットワーク層に入ったばかりのデータパケットは、ポイントを通過し(バージョン番号チェックのような検出が実行される)デスティネーションアドレス変換が、ポイントによって実行される。検出ポイント2(NF_IP_LOCAL_IN)において、ルーティングサーチの後に、ローカルデバイスに送信されたデータパケットは、検出ポイントを通過し、入力されたパケットのフィルタリングが、検出ポイントによって実行される。検出ポイント3(NF_IP_FORWARD)において、転送されるべきパケットは、ポイントを通過し、FORWARDパケットのフィルタリングが、検出ポイントによって実行される。検出ポイント4(NF_IP_POST_ROUTING)において、ネットワークデバイスによって送信されるべき全てのデータパケットは、検出ポイントを通過し、ビルトインのソースアドレス変換機能(アドレスマスカレードを含む)が検出ポイントによって実行される。検出ポイント5(NF_IP_LOCAL_OUT)において、ローカル処理によって送信されたパケットは、検出ポイントを通過し、出力されたパケットのフィルタリングが、検出ポイントによって実行される。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、第1のデバイスは、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、第1のデバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、対応するTCP層データパケットが第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。従って、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態2
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供し、これは、第2のデバイスに適用されてよい。本実施形態は、第1のデバイス及び第2のデバイスがアップリンクデータ送信又はダウンリンクデータ送信を実行する処理に適用されてよい。図3に示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含む。
S201において、第2のデバイスは、第1のデバイスからリンク層ACKを受信する。ここで、リンク層ACKは、第1のデバイスが第2のデバイスによって送信されたリンク層データパケットを受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
一態様において、TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信シナリオにおいて、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、RAN側デバイスである。
TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信処理において、RAN側デバイス(第2のデバイス)は、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信し、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、次に、ユーザ機器(第1のデバイス)にリンク層データパケットを送信してよい。リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器(第1のデバイス)は、RAN側デバイス(第2のデバイス)にリンク層ACKを送信してよい。一方で、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成してよい。
他の態様において、TCP接続に基づくアップリンクデータ送信において、第1のデバイスは、RAN側デバイスであり、第2のデバイスは、ユーザ機器である。
アップリンクデータ送信シナリオにおいて、TCP層データパケットを取得した後に、ユーザ機器(第2のデバイス)は、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、次に、RAN側デバイス(第1のデバイス)にリンク層データパケットを送信してよい。リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイス(第1のデバイス)は、ユーザ機器(第2のデバイス)にリンク層ACKを送信してよい。一方で、リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイス(第1のデバイス)は、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、解析により取得されたTCP層データパケットをアプリケーションサーバに送信し、次に、アプリケーションサーバからTCP層ACKを受信してよい。ここで、TCP層ACKは、解析によりRAN側デバイス(第1のデバイス)によって取得されたTCP層データパケットに対応するTCP層ACKである。
S202において、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
第2のデバイスは、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得し(TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む)、次に、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定してよい。ここで、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、第2のデバイスは、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信する。ここで、リンク層ACKは、第1のデバイスが、第2のデバイスによって送信されたリンク層データパケットを受信した後に、第1のデバイスによって送信される。第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段では、第1のデバイスがTCP層ACKをインタセプトした後に、第2のデバイスは、第1のデバイスによって送信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットの受信に成功したか否かを決定してよい。このように、データ送信側とデータ受信側との間の確認応答メカニズムは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数が減少させられるケースにおいて、なお確実にされ得る。
実施形態3
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供する。データ送信方法は、TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信処理に適用されてよい。すなわち、第1のデバイスは、具体的には、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、具体的には、RAN側デバイスである。
本実施形態は、以下の例を用いることによって、本発明の複数の実施形態における方法をさらに説明する。ここで、RAN側デバイスにおいて任意のタイプのTCPエージェントが存在しない場合、又は、RAN側デバイスにおいてスヌープTCPタイプのTCPエージェントが存在する場合に、RAN側デバイスは、ユーザ機器にダウンリンクデータを送信する。具体的には、図4A及び図4Bに示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含んでよい。S301において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信する。
S302において、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、TCP層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのパケット長を記録する。
S303において、RAN側デバイスは、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得する。
TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
RAN側デバイスによって、TCP層データパケットをリンク層データパケットにカプセル化する具体的な方法については、従来技術のデータパケットカプセル化の対応する説明を参照し、詳細は本実施形態において説明されないことに留意されたい。S304において、RAN側デバイスは、ユーザ機器にリンク層データパケットを送信する。
S305において、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析する。
S306において、ユーザ機器は、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する。
本実施形態の第1の適用シナリオにおいて、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクは、3GPPリンクであってよい。すなわち、データは、3GPPエアインタフェースによって、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間で送信される。
第1の適用シナリオにおいて、ユーザ機器は、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。ユーザ機器は、ユーザ機器における3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、RAN側デバイスからリンク層データパケットを受信し、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットを、ユーザ機器におけるTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに送信してよい。TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティから受信されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成してよく、次に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKをカプセル化し、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクによって、RAN側デバイスにカプセル化されたTCP層ACKを送信する。
本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、すなわち、データは、WiFiエアインタフェースによって、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間で送信されることに留意されたい。
第2の適用シナリオにおいて、ユーザ機器は、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。ユーザ機器は、ユーザ機器におけるWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、RAN側デバイスからリンク層データパケットを受信し、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットを、ユーザ機器におけるTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに送信してよい。TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティから受信されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成してよく、次に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKをカプセル化し、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクによって、RAN側デバイスにカプセル化されたTCP層ACKを送信する。
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットは、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであってよく、又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットは、ユーザ機器によって有線リンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであってよいことに留意されたい。本発明の本実施形態において、インタセプト決定は、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットのTCP層データパケットに対してのみ実行されるので、本実施形態は、無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットのTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する具体的な処理のみを説明する。
さらに、任意に、本発明の本実施形態において、TCP層ACKを生成した後に、ユーザ機器は、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定し、次に、決定結果に従って、TCP層ACKをインタセプトするか否かを決定する必要がある。RANは、ユーザ機器がTCP層ACKをインタセプトした後に、RAN側デバイスが実行する必要があるオペレーション処理を決定する必要がある。すなわち、RAN側デバイス及びユーザ機器は、インタセプト能力をサポートするステータスを交換する必要がある。従って、本発明の本実施形態における方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S307において、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、インタセプト能力情報を交換する。ここで、インタセプト能力情報は、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリと、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータとを含む。
具体的には、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、能力交渉処理によって。インタセプト能力を交換してよい。S307は、S307aからS307fを含んでよい。
S307aにおいて、ユーザ機器は、RAN側デバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信する。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含む。
第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、インタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
S307bにおいて、ユーザ機器は、第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定する。
ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションである。第2のACKカテゴリは、ユーザ機器がインタセプト決定をなす場合にユーザ機器によってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含む。第2のインタセプトパラメータは、ユーザ機器がインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
S307cにおいて、ユーザ機器は、ACKカテゴリインタセクションに従って、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する。
S307dにおいて、ユーザ機器は、RAN側デバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信する。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含む。
S307eにおいて、RAN側デバイスは、第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定する。
例示的に、第1のACKカテゴリ(すなわち、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、インタセプトされるACKが属するACKカテゴリ)が第1のインタセプトカテゴリ及び第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のACKカテゴリ(すなわち、ユーザ機器がインタセプト決定をなす場合にユーザ機器によってインタセプトされるACKが属するACKカテゴリ)が第1のインタセプトカテゴリを含むと仮定すると、RAN側デバイスは、ACKカテゴリインタセクションが第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションである、すなわち、第1のインタセプトカテゴリであると決定してよい。
第1のインタセプトパラメータの事前設定閾値は2であり、第2のインタセプトパラメータの事前設定閾値は3と仮定される。ユーザ機器が、TCP層ACKが事前設定条件を満たすと決定する場合に、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウは事前設定閾値以上であることが必要とされるので、RAN側デバイスは、インタセプトパラメータインタセクション(第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクション)として、第1のインタセプトパラメータの事前設定閾値及び第2のインタセプトパラメータの事前設定閾値においてより大きい閾値を用いてよい。すなわち、RAN側デバイスは、インタセプトパラメータインタセクションとして閾値3を用いてよい。
S307fにおいて、RAN側デバイスは、ACKカテゴリインタセクションに従って、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する。
さらに、任意に、本発明の本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスは、ユーザ機器に対して、RAN側デバイスによってインタセプト能力をサポートするステータスを特定してよく、ユーザ機器は、RAN側デバイスによって特定されたインタセプト能力に従って、ユーザ機器によってインタセプト能力をサポートするステータスを決定する。S307は、S307'と置換されてよい。
S307'において、RAN側デバイスは、ユーザ機器に対して、インタセプト能力情報を特定する。ここで、インタセプト能力情報は、RAN側デバイスによってサポートされるACKカテゴリインタセプトと、RAN側デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータとを含む。S307'は、S307a、S307g、及びS307hを含んでよい。
S307aにおいて、ユーザ機器は、RAN側デバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信する。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含む。
第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、インタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
例示的に、第1のACKカテゴリは、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、インタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリである。例えば、RAN側デバイスがユーザ機器によるインタセプト決定をサポートする場合に、ユーザ機器は、第1のインタセプトカテゴリに属するTCP層ACKをインタセプトする。この場合、ユーザ機器が第1のインタセプトカテゴリに属するTCP層ACKをインタセプトする場合には、RAN側デバイスは、RAN側デバイスとユーザ機器との間におけるTCPデータ送信の確認応答メカニズムを確実にすべく、TCP層ACKを受信することなく第1のインタセプトオペレーションを実行してよい。第1のインタセプトオペレーションは、TCP層ACKが第1のACKカテゴリにおける第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリに属する場合に、RAN側デバイスとユーザ機器との間におけるTCPデータ送信の確認応答メカニズムを確実にすべく、RAN側デバイスによって実行されるオペレーションであってよい。
S307gにおいて、ユーザ機器は、第1のインタセプトオペレーションに従って、ユーザ機器によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、ユーザ機器によってサポートされるインタセプトパラメータを決定する。
具体的には、ユーザ機器は、第1のACKカテゴリがユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリであると決定し、第1のインタセプトパラメータが、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータであると決定してよい。
S307hにおいて、RAN側デバイスは、第1のインタセプトオペレーションに従って、RAN側デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、RAN側デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定する。
具体的には、RAN側デバイスは、第1のACKカテゴリが、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリであると決定し、第1のインタセプトパラメータが、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータであると決定してよい。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S301からS306は最初に実行されてよく、S307は次に実行される。又は、S307は最初に実行されてよく、S301からS306は次に実行される。又は、S301からS306及びS307は同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S301からS306とS307との間の順番を限定しない。
S308において、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであるか否かを決定する。
具体的には、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットである場合には、S309が実行される。又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットではない場合には、S310及びS311が実行される。S309において、ユーザ機器は、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する。
例示的に、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含んでよい。
第1のフィルタ基準は、1)TCP層ACKが、ユーザ機器がリンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、RAN側デバイスに遅延して送信されるACKであること、2)TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、3)TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、4)TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、5)TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録される。
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
さらに、任意に、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含んでよい。
第2のフィルタ基準におけるにおけるフィルタ条件は、1)TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、2)TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送することを少なくとも含む。
具体的には、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、S312が直接実行される(すなわち、TCP層ACKはインタセプトされる)。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、S310及びS311が実行される。S310において、ユーザ機器は、RAN側デバイスにTCP層ACKを送信する。S311において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバにTCP層ACKを送信する。S312において、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトする。
具体的には、ユーザ機器は、ユーザ機器において構成されるインタセプトモジュールを用いることによって、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。
本実施形態の第1の適用シナリオにおいて、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクは、3GPPリンクであってよく、データは、3GPPエアインタフェースによって、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間で送信される。すなわち、ユーザ機器は、3GPPリンクをサポートする端末である。ユーザ機器は、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含む。
好ましくは、第1の適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この場合、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティはTCP層ACKをインタセプトし、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信しない。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。
任意に、第1の適用シナリオの他のケースにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよい。これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層である。例えば、LTEネットワーク及びUMTSネットワークにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのPDCP層に配置されてよい。
この場合、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。具体的には、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティからTCP層ACKを受信した後に、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよい。
ユーザ機器が3GPPリンクイネーブル端末である場合に、ユーザ機器のインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACKは、2つのリンクからのTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(有線TCP接続がユーザ機器とRAN側デバイスとの間に存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)3GPPリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよいことに留意されたい。従って、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(3GPP無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトしない。
本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、ユーザ機器は、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含む。
好ましくは、第2の適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この場合、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティはTCP層ACKをインタセプトし、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信しない。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。
任意に、第2の適用シナリオの他のケースにおいて、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、データは、WiFiエアインタフェースによって、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間で送信される、すなわち、ユーザ機器は、WiFiリンクイネーブル端末である。インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよく、これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層である。例えば、インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのMAC層に配置されてよい。
この場合、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。具体的には、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティからTCP層ACKを受信した後に、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよく、TCP層ACKをカプセル化又は送信しない。
ユーザ機器がWiFiリンクイネーブル端末である場合に、ユーザ機器のインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACK(TCP−layer ACK)は、2つのリンクからのTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(有線TCP接続がユーザ機器とRAN側デバイスとの間に存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)WiFiリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよいことに留意されたい。従って、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(WiFi無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトしない。
さらに、ユーザ機器が複数の並列無線リンク(すなわち、WiFi無線エアインタフェースリンクのみではなく3GPP無線エアインタフェースリンクもがユーザ機器とRAN側デバイスとの間に確立される)をサポートする端末である場合に、ユーザ機器のインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACKは、3つのリンクからの複数のTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(ユーザ機器とRAN側デバイスとの間に有線TCP接続が存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)WiFiリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び3)3GPPリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよい。従って、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(WiFi無線エアインタフェースリンク又は3GPP無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトしない。
ユーザ機器が無線並列処理イネーブル端末である場合に、インタセプトモジュールは、概して、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに配置されることに留意されたい。具体的には、インタセプトモジュールが、概して、ユーザ機器における3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティ又はWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティに配置される場合に、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、並列シナリオにおいてダウンリンクTCP層データパケットのパケットデータ情報を取得できない。従って、情報は、有効かつ高速のデータ送信チャネルによって交換される必要があり、これは、複雑な実装を有する。TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、複数のリンク(ダウンリンクTCP層データパケット及びアップリンクTCP層データパケットの送信リンク)のアグリゲーションポイントであり、インタセプトモジュールがTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに配置される場合に、処理エンティティは、情報を交換する必要がなく、処理プロセスを単純化することができる。
リンク層確認応答メカニズムに従って、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、リンク層ACKによってRAN側デバイスに応答してよい。
S313において、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、RAN側デバイスにリンク層ACKを送信する。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S305は最初に実行されてよく、S313は次に実行される。又は、S313は最初に実行されてよく、S305は次に実行される。又は、S305及びS313は同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S305とS313との間の順番を限定しない。
S314において、RAN側デバイスは、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
具体的には、RAN側デバイスは、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定してよい。ここで、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、ユーザ機器による受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
本実施形態において、RAN側デバイスにはあらゆるタイプのTCPエージェントが存在しない、又は、RAN側デバイスにはスヌープTCPタイプのTCPエージェントが存在することに留意されたい。RAN側デバイスにあらゆるタイプのTCPエージェントが存在しない場合、又はRAN側デバイスにスヌープTCPタイプのTCPエージェントが存在する場合に、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、対応するTCP層ACKによって、アプリケーションサーバに直接応答することができず、RAN側デバイスは、ユーザ機器がTCP層データパケットの受信に既に成功したと決定した後にのみ、対応するTCP層ACKによって、アプリケーションサーバに応答することができる。従来技術では、TCP層ACKはインタセプトされるので、RAN側デバイスは、ユーザ機器からTCP層ACKを受信した後に、対応するTCP層データパケットがユーザ機器への送信に既に成功していることをアプリケーションサーバに示すべく、アプリケーションサーバにTCP層ACKを直接送信できる。しかしながら、本発明の本実施形態において、ユーザ機器がTCP層ACKをインタセプトする場合に、RAN側デバイスは、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する必要がある。この場合、RAN側デバイスは、TCP層データパケットのユーザ機器への送信が既に成功したことをアプリケーションサーバに示すために利用可能なTCP層ACKを生成する必要がある。従って、本発明の本実施形態における方法は、S315をさらに含んでよい。
S315において、RAN側デバイスは、ユーザ機器による受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築する。
TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、RAN側デバイスがアプリケーションサーバから受信されたTCP層データパケットをカプセル化した後に、RAN側デバイスによって取得される。連続確認応答データパケットは、RAN側デバイスによって既に決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいてシーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
具体的には、RAN側デバイスによって、リンク層を介してユーザ機器から受信されたリンク層ACKに従って、TCP層ACKを構築する方法は、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号、及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、対応するTCP層データパケットをサーチする段階であってよい。ここで、発見されたTCP層データパケットは、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットであり、かつ、ユーザ機器が受信に失敗したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットである。S315は、具体的には、S315aからS315cを含んでよい。
S315aにおいて、RAN側デバイスは、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号と、ユーザ機器が受信に失敗したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定する。
S315bにおいて、RAN側デバイスは、ユーザ機器による受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築する。
具体的には、RAN側デバイスによってTCP層ACKを構築する方法は、RAN側デバイスによって、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、かつ、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを参照して、TCP層ACKを構築する段階を含んでよい。ここで、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と連続確認応答データパケットのパケット長との和である。連続確認応答データパケットの詳細な説明については、本発明の複数の実施形態における関連する説明を参照するものとし、詳細は、本発明の本実施形態において再度説明されない。
例示的に、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリである(第1のインタセプトカテゴリにおいて、現在のACKシーケンス番号に対応するリンク層データパケットは、ダウンリンクリンク層データパケットのバッファに記録されず、現在のACKシーケンス番号より前のACKシーケンス番号に対応するリンク層データパケットは、全てダウンリンクリンク層データパケットのバッファに記録される)。この適用シナリオにおいて、S315bは、具体的には、以下の段階Aを含んでよい。
段階Aにおいて、RAN側デバイスがユーザ機器からリンク層ACKを受信した第1回目は、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットとして第1のデータパケットを用い、次に、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と連続確認応答データパケットのパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いて、TCP層ACKを構築する。
第1のデータパケットは、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットにおける最小のシーケンス番号を有するTCP層データパケットから、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するデータパケットである。
例えば、図6のケース1に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットが、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)、シーケンス番号が2のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット2)、及びシーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)を含む場合に、第1のデータパケットは、TCP層データパケット1、TCP層データパケット2、及びTCP層データパケット3において、TCP層データパケット3、すなわち、シーケンス番号が3のTCP層データパケットであり、RAN側デバイスは、TCP層データパケット3のシーケンス番号3と、TCP層データパケット3のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、TCP層ACKを構築してよい。すなわち、TCP層データパケット3が、連続確認応答データパケットである。
図6のケース2に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットが、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)のみを含む場合に、第1のデータパケットは、TCP層データパケット1、すなわち、シーケンス番号が1のTCP層データパケットであり、RAN側デバイスは、TCP層データパケット1のシーケンス番号1と、TCP層データパケット1のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、TCP層ACKを構築してよい。すなわち、TCP層データパケット1が、連続確認応答データパケットである。
図6のケース3に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットが、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)及びシーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)を含む場合に、第1のデータパケットは、TCP層データパケット1及びTCP層データパケット3においてTCP層データパケット1、すなわち、シーケンス番号が1のTCP層データパケットであり、RAN側デバイスは、TCP層データパケット1のシーケンス番号1と、TCP層データパケット1のパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、TCP層ACKを構築してよい。すなわち、TCP層データパケット1が、連続確認応答データパケットである。
さらに、任意に、図6のケース3に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットは、そのシーケンス番号とTCP層データパケット1のシーケンス番号とが不連続であるTCP層データパケット3をさらに含んでよい。従って、S315bは、以下の段階をさらに含んでよい。
段階A'において、RAN側デバイスがユーザ機器からリンク層ACKを受信した後の第1回目に、RAN側デバイスは、第2のデータパケットについての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加する。
第2のデータパケットは、そのシーケンス番号と第1のデータパケットのシーケンス番号とが不連続であるTCP層データパケットであり、そのシーケンス番号は第1のデータパケットのシーケンス番号より大きく、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第1回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットにある。例えば、図6に示されるケース3のTCP層データパケット3は、第2のデータパケットである。
さらに、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットのシーケンス番号は、連続的なシーケンス番号であると仮定される。図7に示されるいずれのケースにおいても、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功したリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)、シーケンス番号が2のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット2)、及びシーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)を含む。RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットは、シーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)であり、S315bは、段階B及び段階Cをさらに含んでよい。
段階Bにおいて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットは、第3のデータパケットを含み、RAN側デバイスは、第4のデータパケットを、連続確認応答データパケットとして用い、次に、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と連続確認応答データパケットのパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いる。
第3のデータパケットは、そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号とが連続するTCP層データパケットである。
第4のデータパケットは、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットにおける第3のデータパケットから、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するデータパケットである。
例えば、図7のケース1、ケース2、及びケース3に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、TCP層データパケット4、すなわち、シーケンス番号が4のTCP層データパケットを含み、そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号3とは連続する。従って、RAN側デバイスをは、第4のデータパケットを連続確認応答データパケットとして用い、次に、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と連続確認応答データパケットのパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いてよい。
具体的には、図7のケース1において、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)に加えて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)及びシーケンス番号が6のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット6)をさらに含み、第4のデータパケットは、データパケット、すなわち、TCP層データパケット6であり、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットにおける第3のデータパケット(TCP層データパケット4)から、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有する。
図7に示されるケース1において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット6を連続確認応答データパケットとして用い、次に、TCP層データパケット6のシーケンス番号とTCP層データパケット6のパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いて、TCP層ACKを構築してよい。
任意に、図7のケース2において、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)に加えて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、あらゆる他のTCP層データパケットを含まず、第4のデータパケットは、TCP層データパケット4である。
図7に示されるケース2において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット4を連続確認応答データパケットとして用い、次に、TCP層データパケット4のシーケンス番号とTCP層データパケット4のパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いて、TCP層ACKを構築してよい。
任意に、図7のケース3において、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)に加えて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が6のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット6)をさらに含む。TCP層データパケット6のシーケンス番号及びTCP層データパケット4のシーケンス番号は不連続なので、第4のデータパケットは、TCP層データパケット4である。
図7に示されるケース3において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット4を連続確認応答データパケットとして用い、次に、TCP層データパケット4のシーケンス番号とTCP層データパケット4のパケット長との和を構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用いて、TCP層ACKを構築してよい。
さらに任意に、図7のケース3において、第3のデータパケット(そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号とが連続するTCP層データパケット)に加えて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、そのシーケンス番号と第3のデータパケット(TCP層データパケット4)のシーケンス番号とが不連続なTCP層データパケット6をさらに含んでよい。従って、S315bは、以下の段階をさらに含んでよい。
段階B'において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、第3のデータパケットを含み、RAN側デバイスは、第5のデータパケットについての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加する。
第5のデータパケットは、そのシーケンス番号と第3のデータパケットのシーケンス番号とが不連続であるTCP層データパケットであり、そのシーケンス番号は第3のデータパケットのシーケンス番号より大きく、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットにある。例えば、図7のケース3におけるTCP層データパケット6は、第5のデータパケットである。
段階Cにおいて、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、第3のデータパケットを含まず、RAN側デバイスは、第6のデータパケットについての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加する。
第3のデータパケットは、そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号とが連続するTCP層データパケットである。
第6のデータパケットは、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットを含んでよい。
例えば、図7のケース4、ケース5、及びケース6に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、TCP層データパケット4、すなわち、シーケンス番号が4のTCP層データパケットを含まず、そのシーケンス番号と、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定された連続確認応答データパケットのシーケンス番号3とは連続する。従って、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットを更新する必要がなく、第6のデータパケットについての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加することのみが必要である。
具体的には、図7のケース4において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)を含み、第6のデータパケットは、TCP層データパケット5である。
図7のケース4において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット5についての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加してよい。
任意に、図7のケース5において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)及びシーケンス番号が7のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット7)を含み、第6のデータパケットは、TCP層データパケット5及びTCP層データパケット7である。
図7のケース5において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット5についての情報及びTCP層データパケット7についての情報を、不連続確認応答データパケットセットに追加してよい。
任意に、図7のケース6において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)及びシーケンス番号が6のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット6)を含み、第6のデータパケットは、TCP層データパケット5及びTCP層データパケット6である。
図7のケース6において、RAN側デバイスは、TCP層データパケット5についての情報及びTCP層データパケット6についての情報を、不連続確認応答データパケットセットに追加してよい。
さらに任意に、図8に示されるように、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−2)回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が1のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット1)、シーケンス番号が2のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット2)、及びシーケンス番号が3のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット3)を含むと仮定される。この場合、連続確認応答データパケットは、TCP層データパケット3であり、TCP層データパケットについての情報は、不連続確認応答データパケットセットに追加されない。RAN側デバイスは、TCP層ACKを構築すべく、TCP層データパケット3のシーケンス番号3とTCP層データパケット3のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、S316、すなわち、RAN側デバイスが、アプリケーションサーバに構築されたTCP層ACKを送信することを実行してよい。
RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が5のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット5)及びシーケンス番号が7のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット7)を含む。この場合、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットを更新せず、連続確認応答データパケットは、なおTCP層データパケット3であり、RAN側デバイスは、TCP層データパケット5についての情報及びTCP層データパケット7についての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加する。連続確認応答データパケットは更新されないので、RAN側デバイスは、リンク層ACKを受信した後の第(N−1)回目に対応するTCP層ACKを構築しなくてよく、又は、RAN側デバイスは、TCP層データパケット3のシーケンス番号3とTCP層データパケット3のパケット長との和を、TCP層ACKのシーケンス番号として用いてTCP層ACKを構築してよく、次に、段階S316、すなわち、アプリケーションサーバに構築されたTCP層ACKを送信することを実行しない。
図8のケース1において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)及びシーケンス番号が6のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット6)を含む。この場合、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットをTCP層データパケット7に更新し、RAN側デバイスは、不連続確認応答データパケットセットから、TCP層データパケット5についての情報及びTCP層データパケット7についての情報を削除する。RAN側デバイスは、TCP層ACKを構築すべく、TCP層データパケット7のシーケンス番号7とTCP層データパケット7のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、S316、すなわち、RAN側デバイスが、アプリケーションサーバに構築されたTCP層ACKを送信することを実行してよい。
図8のケース2において、RAN側デバイスがリンク層ACKを受信した後の第N回目にRAN側デバイスによって決定され、かつ、ユーザ機器による受信に成功した複数のリンク層データパケットに対応する複数のTCP層データパケットは、シーケンス番号が4のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット4)及びシーケンス番号が8のTCP層データパケット(すなわち、TCP層データパケット8)を含む。この場合、RAN側デバイスは、連続確認応答データパケットをTCP層データパケット5に更新し、RAN側デバイスは、TCP層データパケット8についての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加し、RAN側デバイスは、不連続確認応答データパケットセットから、TCP層データパケット5についての情報を削除する。RAN側デバイスは、TCP層ACKを構築すべく、TCP層データパケット5のシーケンス番号5とTCP層データパケット5のパケット長との和を、構築されるべきTCP層ACKのシーケンス番号として用い、S316、すなわち、RAN側デバイスが、アプリケーションサーバに構築されたTCP層ACKを送信することを実行してよい。
例示的に、本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリは、第2のインタセプトカテゴリである(第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は第1のシーケンス番号に等しく、第1のシーケンス番号は、ダウンリンクリンク層データパケットのバッファに、更新された最新のACKのシーケンス番号を記録する)。
この適用シナリオにおいて、S315bの詳細については、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリが第1のインタセプトカテゴリである場合には、関連する説明を参照するものとする。異なる点は、以下の通りである。段階A及び段階Bにおいて、RAN側デバイスが連続確認応答データパケットを更新する(段階Aにおいて、RAN側デバイスは、第1のデータパケットを連続確認応答データパケットとして用い、段階Bにおいて、第4のデータパケットを連続確認応答データパケットとして用いる)度に、RAN側デバイスは、第2のインタセプトカテゴリを構築するために用いられるACKをカウントする決定をクリアする必要がある。さらに、段階A'及び段階Bにおいて、RAN側デバイスが1つのデータパケットについての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加する度に、RAN側デバイスは、第2のインタセプトカテゴリを構築するために用いられるACKをカウントする決定に1を追加する必要がある。RAN側デバイスがN個の新たなデータパケットについての情報を不連続確認応答データパケットセットに追加する場合に、RAN側デバイスは、第2のインタセプトカテゴリを構築するために用いられるACKをカウントする決定に、Nを追加する必要がある。
S315cにおいて、RAN側デバイスは、ユーザ機器が受信に失敗したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、受信に失敗したリンク層データパケットをユーザ機器に再送信する。S316において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバに、構築されたTCP層ACKを送信する。
構築されたTCP層ACKは、対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって既に受信されたことをアプリケーションサーバに示すために用いられる。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、ユーザ機器は、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、ユーザ機器は、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、RAN側デバイスにTCP層ACKを送信しない。RAN側デバイスは、ユーザ機器から受信されたリンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。従って、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間のTCP確認応答メカニズムに影響を与えることなく減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態4
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供する。データ送信方法は、TCP接続に基づくダウンリンクデータ送信処理に適用されてよい。すなわち、第1のデバイスは、具体的には、ユーザ機器であり、第2のデバイスは、具体的には、RAN側デバイスである。
本実施形態は、以下の例を用いることによって、本発明の複数の実施形態における方法をさらに説明する。ここで、RAN側デバイスにスプリットTCPタイプのTCPエージェントが存在する場合に、RAN側デバイスは、ユーザ機器にダウンリンクデータを送信する。具体的には、図5A及び図5Bに示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含んでよい。S401において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信する。
S402において、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、受信されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成しアプリケーションサーバにTCP層ACKを送信する。
TCP層ACKは、RAN側デバイスがアプリケーションサーバからTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられる。
RAN側デバイスによって、受信されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する方法については、従来技術においてTCP層データパケットが受信された後に、デバイスによってTCP層ACKを生成する具体的な方法を参照するものとし、詳細は本実施形態において説明されないことに留意されたい。
S403において、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、TCP層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのパケット長を記録する。
S404において、RAN側デバイスは、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得する。
TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
RAN側デバイスによって、TCP層データパケットをリンク層データパケットにカプセル化する具体的な方法については、従来技術のデータパケットカプセル化の対応する説明を参照し、詳細は本実施形態において説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S402は最初に実行されてよく、S403及びS404は次に実行される。又は、S403及びS404は最初に実行されてよく、S402は次に実行される。又は、S402及びS403及びS404は、同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S402、S403及びS404の間の順番を限定しない。S405において、RAN側デバイスは、ユーザ機器にリンク層データパケットを送信する。
S406において、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析する。
S407において、ユーザ機器は、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器が、リンク層データパケットを解析して対応するTCP層データパケットを取得し、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する具体的な方法は、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器がリンク層データパケットを解析して対応するTCP層データパケットを取得し、解析により取得されたTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する実施形態3の関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
さらに、任意に、本発明の本実施形態において、TCP層ACKを生成した後に、ユーザ機器は、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定し、次に、決定結果に従って、TCP層ACKをインタセプトするか否かを決定する必要がある。RANは、ユーザ機器がTCP層ACKをインタセプトした後に、RAN側デバイスが実行する必要があるオペレーション処理を決定する必要がある。すなわち、RAN側デバイス及びユーザ機器は、インタセプト能力をサポートするステータスを交換する必要がある。従って、本発明の本実施形態における方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S408において、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、インタセプト能力情報を交換する。ここで、インタセプト能力情報は、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリと、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータとを含む。
ユーザ機器及びRAN側デバイスによってインタセプト能力情報を交換する具体的な方法は、実施形態3における、ユーザ機器及びRAN側デバイスによってインタセプト能力情報を交換する方法と同様であることに留意されたい。従って、実施形態3における、ユーザ機器及びRAN側デバイスによってインタセプト能力情報を交換する具体的な説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
S409において、ユーザ機器は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであるか否かを決定する。
具体的には、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットである場合には、S410が実行される。又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットではない場合には、S411が実行される。S410において、ユーザ機器は、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、ユーザ機器によって、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否か、及びインタセプトモジュールの配置を決定する方法については、実施形態3の関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
具体的には、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、S412が直接実行される(すなわち、TCP層ACKはインタセプトされる)。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、S411が実行される。S411において、ユーザ機器は、RAN側デバイスにTCP層ACKを送信する。S412において、ユーザ機器は、TCP層ACKをインタセプトする。
本発明の本実施形態における、ユーザ機器によってTCP層ACKをインタセプトする具体的な方法は、実施形態3における、ユーザ機器によってTCP層ACKをインタセプトする方法と同様であることに留意されたい。従って、実施形態3における、ユーザ機器によってTCP層ACKをインタセプトする関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
S413において、リンク層データパケットを受信した後に、ユーザ機器は、RAN側デバイスにリンク層ACKを送信する。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S406は最初に実行されてよく、S413は次に実行される。又は、S413は最初に実行されてよく、S406は次に実行される。又は、S406及びS413は、同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S406とS413との間の順番を限定しない。
S414において、RAN側デバイスは、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
本実施形態における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する具体的な方法は、実施形態3における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する方法と同様であることに留意されたい。従って、実施形態3における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
本実施形態において、RAN側デバイスにスプリットTCPタイプのTCPエージェントが存在することに留意されたい。RAN側デバイスにスプリットTCPタイプのTCPエージェントが存在する場合に、アプリケーションサーバからTCP層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、対応するTCP層ACKによって、アプリケーションサーバに直接応答してよい。従って、RAN側デバイスがユーザ機器にTCP層データパケットを送信し、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する場合に、RAN側デバイスは、対応するTCP層ACKによって、アプリケーションサーバに再度応答する必要がない。
従って、本実施形態において、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定した後に、RAN側デバイスは、TCP層データパケットがユーザ機器への送信に既に成功したことをアプリケーションサーバに示すために用いられるTCP層ACKを構築する必要がない。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、ユーザ機器は、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、ユーザ機器によって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをユーザ機器が解析した後に、ユーザ機器によって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、ユーザ機器は、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、RAN側デバイスにTCP層ACKを送信しない。RAN側デバイスは、ユーザ機器から受信されたリンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。従って、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は、ユーザ機器とRAN側デバイスとの間のTCP確認応答メカニズムに影響を与えることなく減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態5
本発明の本実施形態は、データ送信方法を提供する。これは、TCP接続に基づくアップリンクデータ送信処理に適用されてよく、すなわち、第1のデバイスは、具体的にはRAN側デバイスであり、第2のデバイスは、具体的にはユーザ機器である。具体的には、図9に示されるように、データ送信方法は、以下の段階を含んでよい。S501において、ユーザ機器は、TCP層データパケットを取得する。
S502において、ユーザ機器は、TCP層データパケットのシーケンス番号と、TCP層データパケットのパケット長とを記録する。
S503において、ユーザ機器は、リンク層データパケットを取得すべく、TCP層データパケットをカプセル化し、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得する。
TCP層データパケットのパケットデータ情報は、TCP層データパケットのシーケンス番号、TCP層データパケットのパケット長、及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を含む。
ユーザ機器によって、TCP層データパケットをリンク層データパケットにカプセル化する具体的な方法については、従来技術のデータパケットカプセル化の対応する説明を参照し、詳細は本実施形態において説明されないことに留意されたい。S504において、ユーザ機器は、RAN側デバイスにリンク層データパケットを送信する。
S505において、リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、リンク層データパケットを解析し、対応するTCP層データパケットを取得する。S506において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバにTCP層データパケットを送信する。
本実施形態の第1の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスとユーザ機器との間の無線エアインタフェースリンクは、3GPPリンクであってよい。すなわち、データは、3GPPエアインタフェースによって、RAN側デバイスとユーザ機器との間で送信されることに留意されたい。
第1の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。RAN側デバイスは、RAN側デバイスにおける3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、ユーザ機器からリンク層データパケットを受信し、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットを、RAN側デバイスにおけるTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに送信してよい。RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、アプリケーションサーバにTCP層データパケットを送信する。
本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスとユーザ機器との間の無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、すなわち、データは、WiFiエアインタフェースによって、RAN側デバイスとユーザ機器との間で送信されることに留意されたい。
第2の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含んでよい。RAN側デバイスは、RAN側デバイスにおけるWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、ユーザ機器からリンク層データパケットを受信し、対応するTCP層データパケットを取得すべく、リンク層データパケットを解析し、次に、解析により取得されたTCP層データパケットを、RAN側デバイスにおけるTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに送信してよい。RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティを用いることによって、アプリケーションサーバにTCP層データパケットを送信する。
TCP層ACKに対応するTCP層データパケットは、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットであってよく、又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットは、RAN側デバイスによって有線リンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットであってよいことに留意されたい。本発明の本実施形態において、インタセプト決定は、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットのTCP層データパケットに対してのみ実行されるので、本実施形態は、無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットのTCP層データパケットに従って、TCP層ACKを生成する具体的な処理のみを説明する。S507において、RAN側デバイスは、アプリケーションサーバからTCP層ACKを受信する。
さらに任意に、本発明の本実施形態において、アプリケーションサーバからTCP層ACKを受信した後に、RAN側デバイスは、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定し、次に、決定結果に従って、TCP層ACKをインタセプトするか否かを決定する必要がある。RAN側デバイスは、RAN側デバイスがTCP層ACKをインタセプトした後に、ユーザ機器が実行する必要があるオペレーション処理を決定する必要がある。すなわち、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、インタセプト能力をサポートするステータスを交換する必要がある。従って、本発明の本実施形態における方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S508において、ユーザ機器及びRAN側デバイスは、インタセプト能力情報を交換する。ここで、インタセプト能力情報は、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリと、ユーザ機器及びRAN側デバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータとを含む。
本実施形態における、ユーザ機器及びRAN側デバイスによってインタセプト能力情報を交換する具体的な方法は、本発明の実施形態3における関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、S501からS507は最初に実行されてよく、S508は次に実行される。又は、S508は最初に実行されてよく、S501からS507は次に実行される。又は、S501からS507及びS508は、同時に実行されてよい。本発明の本実施形態は、S501からS507及びS508の間の順番を限定しない。
S509において、RAN側デバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットであるか否かを決定する。
具体的には、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットである場合には、S510が実行される。又は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、RAN側デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをRAN側デバイスが解析した後に、RAN側デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合には、S511が実行される。S510において、RAN側デバイスは、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する。
本実施形態における、RAN側デバイスによって、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する具体的な方法については、前述された本発明の実施形態における、ユーザ機器によって、TCP層ACKが事前設定条件を満たすか否かを決定する方法を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において、以下のことに留意されたい。すなわち、RAN側デバイスへのインタセプトモジュールの配置については、実施形態3における、ユーザ機器へのインタセプトモジュールの配置の関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
具体的には、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、S512が直接実行される(すなわち、TCP層ACKはインタセプトされる)。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、S511が実行される。S511において、RAN側デバイスは、ユーザ機器にTCP層ACKを送信する。S512において、RAN側デバイスは、TCP層ACKをインタセプトする。
具体的には、RAN側デバイスは、RAN側デバイスにおいて構成されるインタセプトモジュールを用いることによって、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。
本実施形態の第1の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスとユーザ機器との間の無線エアインタフェースリンクは、3GPPリンクであってよく、データは、3GPPエアインタフェースによって、RAN側デバイスとユーザ機器との間で送信される。すなわち、RAN側デバイスは、3GPPリンクイネーブル端末である。RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及び3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含む。
好ましくは、第1の適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この場合、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティはTCP層ACKをインタセプトし、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信しない。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。
任意に、第1の適用シナリオの他のケースにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよい。これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層である。例えば、LTEネットワーク及びUMTSネットワークにおいて、インタセプトモジュールは、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのPDCP層に配置されてよい。
この場合、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装してよい。具体的には、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティからTCP層ACKを受信した後に、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよい。
RAN側デバイスが3GPPリンクイネーブル端末である場合に、RAN側デバイスのインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACK(TCP−layer ACK)は、2つのリンクからのTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(有線TCP接続がRAN側デバイスとユーザ機器との間に存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)3GPPリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよいことに留意されたい。従って、RAN側デバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(3GPP無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKをインタセプトしない。
本実施形態の第2の適用シナリオにおいて、RAN側デバイスは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティを含む。
好ましくは、第2の適用シナリオの1つのケースにおいて、インタセプトモジュールは、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティのTCP層又はIP層に配置されてよい。
この場合、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティはTCP層ACKをインタセプトし、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信しない。又は、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティにTCP層ACKを送信する。
任意に、第2の適用シナリオの他のケースにおいて、RAN側デバイスとユーザ機器との間の無線エアインタフェースリンクは、WiFiリンクであってよく、データは、WiFiエアインタフェースによって、RAN側デバイスとユーザ機器との間で送信される、すなわち、ユーザ機器は、WiFiリンクイネーブル端末である。インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのプロトコル層に配置されてよく、これは、エアインタフェースアップリンクデータを処理する第1の層である。例えば、インタセプトモジュールは、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティのMAC層に配置されてよい。
この場合、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実装する。具体的には、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティからTCP層ACKを受信した後に、WiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、TCP層ACKに対するインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよく、TCP層ACKをカプセル化又は送信しない。
RAN側デバイスがWiFiリンクイネーブル端末である場合に、RAN側デバイスのインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACK(TCP−layer ACK)は、2つのリンクからのTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(有線TCP接続がRAN側デバイスとユーザ機器との間に存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)WiFiリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKを含んでよいことに留意されたい。従って、RAN側デバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(WiFi無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKをインタセプトしない。
さらに、RAN側デバイスが無線並列処理イネーブル端末(すなわち、WiFi無線エアインタフェースリンクのみではなく3GPP無線エアインタフェースリンクもがRAN側デバイスとユーザ機器との間に確立される)である場合に、RAN側デバイスのインタセプトモジュールによって受信されたTCP層ACKは、3つのリンクからの複数のTCP層データパケットに対応する複数のACK、すなわち、1)有線リンク(RAN側デバイスとユーザ機器との間に有線TCP接続が存在する場合)からのTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び2)WiFiリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACK、及び3)3GPPリンクからのエアインタフェースダウンリンクTCP層データパケットに対応するTCP層ACKであってよい。従って、RAN側デバイスは、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンク(WiFi無線エアインタフェースリンク又は3GPP無線エアインタフェースリンク)を介して受信されたTCP層データパケットであるか否かを決定する必要がある。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが無線エアインタフェースリンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKがフィルタ基準(第1のフィルタ基準、又は第1のフィルタ基準及び第2のフィルタ基準)を満たすか否かをさらに決定する。TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが有線リンクを介して受信されたTCP層データパケットである場合に、RAN側デバイスは、TCP層ACKをインタセプトしない。
RAN側デバイスが無線並列処理イネーブル端末である場合に、インタセプトモジュールは、概して、TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに配置されることに留意されたい。具体的には、インタセプトモジュールが、概して、RAN側デバイスにおける3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティ又はWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティに配置される場合に、3GPPエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティ及びWiFiエアインタフェースプロトコルスタックの処理エンティティは、並列シナリオにおいてダウンリンクTCP層データパケットのパケットデータ情報を取得できない。従って、情報は、有効かつ高速のデータ送信チャネルによって交換される必要があり、これは、複雑な実装を有する。TCP IPプロトコルスタックの処理エンティティは、複数のリンク(ダウンリンクTCP層データパケット及びアップリンクTCP層データパケットの送信リンク)のアグリゲーションポイントであり、インタセプトモジュールがTCP IPプロトコルスタックの処理エンティティに配置される場合に、処理エンティティは、情報を交換する必要がなく、処理プロセスを単純化することができる。
リンク層確認応答メカニズムに従って、リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、リンク層ACKによってユーザ機器に応答してよい。
S513において、リンク層データパケットを受信した後に、RAN側デバイスは、ユーザ機器にリンク層ACKを送信する。
S514において、ユーザ機器は、リンク層ACKに従って、RAN側デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
本実施形態における、ユーザ機器によって、リンク層ACKに従って、RAN側デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する具体的な方法は、実施形態3における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する方法と同様であることに留意されたい。従って、実施形態3における、RAN側デバイスによって、リンク層ACKに従って、ユーザ機器がTCP層データパケットを既に受信したと決定する関連する説明を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されない。
本発明の本実施形態において提供されるデータ送信方法において、第1のデバイスは、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、第1のデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、第1のデバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。第2のデバイスは、第1のデバイスから受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。従って、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のTCP確認応答メカニズムに影響を与えることなく減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態6
本発明の本実施形態は、デバイスを提供する。図11に示されるように、デバイスは、取得ユニット61と、インタセプトユニット62とを含む。ここで、取得ユニット61は、送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得するように構成され、インタセプトユニット62は、取得ユニット61によって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトするように構成される。ここで、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
さらに、図12に示されるように、デバイスは、受信ユニット63と、送信ユニット64とをさらに含んでよい。ここで、受信ユニット63は、無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信するように構成され、送信ユニット64は、受信ユニット63が無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信するように構成され、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
さらに、送信ユニット64は、取得ユニット61によって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するように構成される、又は、
送信ユニット64は、取得ユニット61によって取得されたTCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されたTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される。
さらに、第1のフィルタ基準は、以下の複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第1のフィルタ基準における複数のフィルタ条件は、TCP層ACKが、デバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、であってよい。
さらに、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録される。
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
さらに、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含む。
第2のフィルタ基準は、以下の複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
第2のフィルタ基準における複数のフィルタ条件は、TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、及び、TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、であってよい。
さらに、受信ユニット63は、取得ユニット61がTCP層ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値をを少なくとも含む。
図13に示されるように、デバイスは、第1の決定ユニット65と、第2の決定ユニット66とをさらに含んでよい。ここで、第1の決定ユニット65は、受信ユニット63によって受信された第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信ユニット63によって受信された第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定するように構成される。ここで、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、デバイスがインタセプト決定をなす場合にデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、デバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
第2の決定ユニット66は、第1の決定ユニット65によって決定されたACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1の決定ユニット65によって決定されたインタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成され、
送信ユニット64は、第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信するように構成される。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、デバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
さらに、受信ユニット63は、取得ユニット61がTCP層ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値をを少なくとも含む。
図14に示されるように、デバイスは、第3の決定ユニット67をさらに含む。ここで、第3の決定ユニット67は、受信ユニット63によって受信された第1のインタセプトオペレーションに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、受信ユニットによって受信された第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される。
さらに、デバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、デバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスがユーザ機器である。
本発明の本実施形態において提供される第1のデバイスにおけるいくつかの機能モジュールについての具体的な説明は、方法の実施形態における対応する内容を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において提供されるデバイス(第1のデバイス)は、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよい。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、デバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、対応するTCP層データパケットがデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。従って、デバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態7
本発明の本実施形態は、デバイスを提供する。図15に示されるように、デバイスは、受信ユニット71と、第1の決定ユニット72とを含む。
受信ユニット71は、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信するように構成される。ここで、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
第1の決定ユニット72は、受信ユニット71によって受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定するように構成される。ここで、TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
さらに、図16に示されるように、デバイスは、取得ユニット73をさらに含んでよい。
取得ユニット73は、受信ユニット71が第1のデバイスからリンク層ACKを受信する前に、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得するように構成される。ここで、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
さらに、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含む。
第1の決定ユニット72は、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定するようにさらに構成される。ここで、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、デバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスである。
この適用シナリオにおいて、図17に示されるように、デバイスは、構築ユニット74をさらに含む。
構築ユニット74は、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を第1の決定ユニット72が決定した後に、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築するように構成される。ここで、TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、アプリケーションサーバから受信されたTCP層データパケットをデバイスがカプセル化した後に、デバイスによって取得され、連続確認応答データパケットは、デバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
さらに、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、受信ユニット71は、第1の決定ユニット72が、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成される。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
図18に示されるように、この適用シナリオにおいて、デバイスは、第2の決定ユニット75と、第3の決定ユニット76と、送信ユニット77とをさらに含んでよい。
第2の決定ユニット75は、受信ユニット71によって受信された第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信ユニットによって受信された第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定するように構成される。ここで、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
第3の決定ユニット76は、第2の決定ユニット75によって決定されたACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第2の決定ユニット75によって決定されたインタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される。
送信ユニット77は、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及びデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
さらに、本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、送信ユニット77は、第1の決定ユニット72が、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
この適用シナリオにおいて、デバイスは、第4の決定ユニットをさらに含む。
第4の決定ユニットは、第1のACKカテゴリに従って、デバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、デバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように構成される。
第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
さらに、第1のデバイスはユーザ機器であり、かつ、デバイスはRAN側デバイスである、又は、第1のデバイスはRAN側デバイスであり、かつ、デバイスはユーザ機器である。
本発明の本実施形態において提供されるデバイスにおけるいくつかの機能モジュールについての具体的な説明は、方法の実施形態における対応する内容を参照するものとし、詳細は本実施形態において再度説明されないことに留意されたい。
本発明の本実施形態において提供されるデバイス(第2のデバイス)は、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信し、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。ここで、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段では、第1のデバイスがTCP層ACKをインタセプトした後に、デバイスは、第1のデバイスによって送信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットの受信に成功したか否かを決定してよい。このように、データ送信側とデータ受信側との間の確認応答メカニズムは、第1のデバイスとデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数が減少させられるケースにおいて、なお確実にされ得る。
実施形態8
本発明の本実施形態は、デバイスを提供する。図19に示されるように、デバイスは、プロセッサ81を含む。
プロセッサ81は、送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトするように構成される。ここで、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第1のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないこと、及び、TCP層ACKが、第1のインタセプトカテゴリ又は第2のインタセプトカテゴリの少なくとも1つに属することを含む。
さらに、図20に示されるように、デバイスは、受信機82と、送信機83とをさらに含む。
受信機82は、無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信するように構成される。
送信機83は、受信機82が無線エアインタフェースリンクを介して第2のデバイスからリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスにリンク層ACKを送信するように構成され、これにより、第2のデバイスは、リンク層ACKに従って、デバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する。
さらに、送信機83は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットではない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される、又は、
送信機83は、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットがデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たさない場合に、第2のデバイスにTCP層ACKを送信するようにさらに構成される。
さらに、第1のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、デバイスがリンク層データパケットを受信した後に、第2のデバイスに送信された他のデータパケットにおいて伝送され、かつ、第2のデバイスに遅延して送信されるACKであること、
TCP層ACKが、SYNビットが1に設定されないACKであること、
TCP層ACKが、TCP最大セグメントサイズオプション、TCPウィンドウスケールオプション、及びTCPサック許可オプションを伝送すること、
TCP層ACKが、MPTCPプロトコルに関するTCPオプションを伝送すること、及び、
TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウが、事前設定閾値以上であること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
さらに、第1のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号に対応するTCP層データパケットは、複数のTCP層データパケットのバッファに記録されず、TCP層ACKのシーケンス番号より前の複数のACKシーケンス番号に対応する複数のTCP層データパケットは全て、複数のTCP層データパケットのバッファに記録される。
第2のインタセプトカテゴリにおいて、TCP層ACKのシーケンス番号は、第1のシーケンス番号と等しく、第1のシーケンス番号は、TCP層ACKが取得された後であるが、取得されたTCP層ACKがインタセプトされる前に、毎回一度更新される。
さらに、TCP層ACKが事前設定条件を満たすことは、TCP層ACKが、第2のフィルタ基準において、少なくとも1つのフィルタ条件を満たさないことをさらに含む。
第2のフィルタ基準は、
TCP層ACKが、TCPタイムスタンプオプションを伝送すること、又は、
TCP層ACKが、TCPサックオプションを伝送すること、
という複数のフィルタ条件の1つ又は複数のフィルタ条件のうち複数のフィルタ条件の組み合わせを少なくとも含む。
さらに、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、受信機82は、プロセッサ81が送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
プロセッサ81は、受信機82によって受信された第1のインタセプトオペレーション及び第2のACKカテゴリに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、受信機82によって受信された第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定し、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。ここで、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第2のACKカテゴリは、第1のデバイスがインタセプト決定をなす場合に、第1のデバイスによってインタセプトされるTCP層ACKが属するACKカテゴリであり、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のデバイスがインタセプト決定をなす場合に用いられるインタセプトパラメータであり、第2のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
送信機83は、第2のデバイスに第2の能力交渉シグナリングを送信するようにさらに構成される。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第2のデバイスに命令するために用いられる。
さらに、本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、受信機82は、プロセッサ81が送信制御プロトコルTCP層確認応答ACKを取得する前に、第2のデバイスから第1の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
プロセッサ81は、受信機82によって受信された第1のインタセプトオペレーションに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。
さらに、デバイスはユーザ機器であり、かつ、第2のデバイスは無線アクセスネットワークRAN側デバイスである、又は、デバイスはRAN側デバイスであり、かつ、第2のデバイスがユーザ機器である。
本発明の本実施形態において提供されるデバイス(第1のデバイス)は、TCP層ACKを取得し、TCP層ACKに対応するTCP層データパケットが、デバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトしてよい。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段において、デバイスは、TCP層ACKに対してインタセプト決定を実行してよく、対応するTCP層データパケットがデバイスによって無線エアインタフェースリンクを介して受信されたリンク層データパケットをデバイスが解析した後に、デバイスによって取得されるTCP層データパケットであり、かつ、TCP層ACKが事前設定条件を満たす場合に、TCP層ACKをインタセプトする、すなわち、第2のデバイスにTCP層ACKを送信しない。従って、デバイスと第2のデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数は減少可能であり、これにより、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を減少させ、無線サービスデータの送信効率を向上させ、無線通信システムの能力を向上させる。
実施形態9
本発明の本実施形態は、デバイスを提供する。図21に示されるように、デバイスは、受信機91と、プロセッサ92とを含む。
受信機91は、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信するように構成される。ここで、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
プロセッサ92は、受信機91によって受信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定するように構成される。ここで、TCP層データパケットは、リンク層データパケットを第1のデバイスが解析した後に、第1のデバイスによって取得される。
さらに、プロセッサ92は、受信機91が第1のデバイスからリンク層ACKを受信する前に、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係を取得するようにさらに構成され、TCP層データパケットとリンク層データパケットとの間のマッピング関係は、TCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係を少なくとも含む。
さらに、リンク層ACKは、リンク層ACKに対応するリンク層データパケットのシーケンス番号を含む。
プロセッサ92は、リンク層データパケットのシーケンス番号及びTCP層データパケットのシーケンス番号とリンク層データパケットのシーケンス番号との間のマッピング関係に従って、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定するようにさらに構成される。ここで、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号は、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号である。
さらに、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、第1のデバイスは、ユーザ機器であり、デバイスは、無線アクセスネットワークRAN側デバイスである。
この適用シナリオにおいて、プロセッサ92は、第1のデバイスによる受信に成功したリンク層データパケットに対応するTCP層データパケットのシーケンス番号を決定した後に、第1のデバイスによる受信に成功したTCP層データパケットのシーケンス番号に従って、TCP層ACKを構築するようにさらに構成される。ここで、TCP層ACKのシーケンス番号は、連続確認応答データパケットのシーケンス番号と、連続確認応答データパケットのパケット長との和であり、TCP層ACKは、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したことをアプリケーションサーバに示すために用いられ、リンク層データパケットは、アプリケーションサーバから受信されたTCP層データパケットをデバイスがカプセル化した後に、デバイスによって取得され、連続確認応答データパケットは、デバイスによって既に決定され、かつ、第1のデバイスによる受信に成功した全てのTCP層データパケットにおいて、シーケンス番号が昇順となるように構成された連続的なTCP層データパケットにおける最大シーケンス番号を有するTCP層データパケットである。
さらに、本発明の本実施形態の適用シナリオにおいて、受信機91は、プロセッサ92が、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスから第2の能力交渉シグナリングを受信するようにさらに構成される。ここで、第2の能力交渉シグナリングは、第2のACKカテゴリ及び第2のインタセプトパラメータを含み、第2のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第2のインタセプトパラメータは、第1のACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
プロセッサ92は、受信機91によって受信された第2のACKカテゴリ及び第1のインタセプトオペレーションに従って、ACKカテゴリインタセクションを決定し、第2のインタセプトパラメータ及び第1のインタセプトパラメータに従って、インタセプトパラメータインタセクションを決定し、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。ここで、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、ACKカテゴリインタセクションは、第1のACKカテゴリ及び第2のACKカテゴリのインタセクションであり、インタセプトパラメータインタセクションは、第1のインタセプトパラメータ及び第2のインタセプトパラメータのインタセクションであり、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
この適用シナリオにおいて、図22に示されるように、デバイスは、送信機93をさらに含む。
送信機93は、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するように構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1の能力交渉シグナリングは、ACKカテゴリインタセクション及びインタセプトパラメータインタセクションを取得し、さらに、ACKカテゴリインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、インタセプトパラメータインタセクションに従って、第1のデバイス及び第2のデバイスの両方によってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
本発明の本実施形態の他の適用シナリオにおいて、送信機93は、プロセッサ92が、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定する前に、第1のデバイスに第1の能力交渉シグナリングを送信するようにさらに構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のインタセプトオペレーション及び第1のインタセプトパラメータを含み、第1のインタセプトオペレーションは、第1のACKカテゴリに対応するオペレーション処理であり、第1のACKカテゴリは、第1のインタセプトカテゴリ及び/又は第2のインタセプトカテゴリを含み、第1のインタセプトパラメータは、TCP層ACKにおいて伝送される受信ウィンドウの事前設定閾値を少なくとも含む。
プロセッサ92は、第1のACKカテゴリに従って、第2のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第2のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するようにさらに構成される。ここで、第1の能力交渉シグナリングは、第1のACKカテゴリに従って、第1のデバイスによってサポートされるACKインタセプトのカテゴリを決定し、第1のインタセプトパラメータに従って、第1のデバイスによってサポートされるインタセプトパラメータを決定するように、第1のデバイスに命令するために用いられる。
本発明の本実施形態において提供されるデバイス(第2のデバイス)は、第1のデバイスからリンク層確認応答ACKを受信し、リンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットを既に受信したと決定してよい。ここで、リンク層ACKは、デバイスによって送信されたリンク層データパケットを第1のデバイスが受信した後に、第1のデバイスによって送信される。
大量のTCP層ACKパケット送信が無線エアインタフェースリンクリソースを占有し、無線エアインタフェースリンクリソースの消費を増加させる従来技術と比較して、この解決手段では、第1のデバイスがTCP層ACKをインタセプトした後に、デバイスは、第1のデバイスによって送信されたリンク層ACKに従って、第1のデバイスがTCP層データパケットの受信に成功したか否かを決定してよい。このように、データ送信側とデータ受信側との間の確認応答メカニズムは、第1のデバイスとデバイスとの間の無線エアインタフェースリンクにおいて送信されるTCP層ACKパケットの数が減少させられるケースにおいて、なお確実にされ得る。
複数の実施形態についての前述の説明に基づいて、当業者であれば、説明を便宜的かつ簡潔にする目的で、前述された機能モジュールの分割が説明のための例として取られることを明確に理解しよう。実際の適用において、前述された複数の機能は、複数の異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に従って実装されてよい。すなわち、装置の内部構造は、上述された複数の機能の全てまたはいくつかを実装するように、複数の異なる機能モジュールに分割される。前述されたシステム、装置、及びユニットの詳細な動作処理については、前述された方法の実施形態において対応する処理を参照するものとし、詳細は本明細書において再度説明されない。
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の態様で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、例示に過ぎない。例えば、モジュール又はユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装においては、他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせられ又は一体化されて他のシステムを形成してよく、又は、いくつかの機能は、無視されもしくは実行されなくてよい。さらに、表示又は説明された相互連結もしくは直接連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。複数の装置又はユニットの間における間接連結又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で実装されてよい。
別個の部分として説明される複数のユニットは、物理的に別個であってよく、又はそうでなくてもよい。複数のユニットとして表示される複数の部分は、複数の物理的なユニットであっても、又はそうでなくてもよく、1つの位置に位置してよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。複数のユニットのいくつか又は全てが、複数の実施形態の解決手段の目的を実現すべく、実際の必要性に従って選択されてよい。
さらに、本発明の複数の実施形態における複数の機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてよく、又は複数のユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、又は2つもしくはそれより多くのユニットが1つのユニットに一体化される。一体化されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてよく、又はソフトウェア機能ユニットの形式で実装されてよい。
一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、別個の製品として販売又は使用される場合、一体化されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決手段は基本的に、又は従来技術に寄与する部分は、又は技術的解決手段の全てもしくはいくつかは、ソフトウェア製品の形式で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本発明の複数の実施形態において説明された方法の段階の全て又はいくつかを実行するように、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであってよい)又はプロセッサに命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納可能な任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクを含む。
前述の説明は、本発明の具体的な実装態様に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。当業者によって、本発明において開示された技術的範囲内で容易に案出されるあらゆるバリエーション又は置換は、本発明の保護範囲に属する。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によって定められる。