JP2000295278A - 無線パケット通信機 - Google Patents
無線パケット通信機Info
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 電波の有効利用を図る。
【解決手段】 ＯＳＩ参照モデルのトランスポート層で
使用されるプロトコル種別を識別する手段と、このプロ
トコル種別を識別する手段の識別結果がＴＣＰであると
きにはＴＣＰパケット中のヘッダ情報を抽出する手段
と、この抽出する手段により抽出したヘッダ情報からそ
のアプリケーション情報を識別する手段と、識別結果が
特定のアプリケーションを示すときＴＣＰパケットが有
線区間に連続して伝送されているか否かを判定する手段
と、判定結果がＴＣＰパケットの連続を示すときには一
連のＴＣＰのＡＣＫパケットの内で前記連続的なパケッ
ト伝送が途切れる最後のＴＣＰのＡＣＫパケットだけを
無線区間に伝送し当該最後のＴＣＰのＡＣＫパケットに
先行する他のＡＣＫパケットを廃棄する手段とを備え
る。
使用されるプロトコル種別を識別する手段と、このプロ
トコル種別を識別する手段の識別結果がＴＣＰであると
きにはＴＣＰパケット中のヘッダ情報を抽出する手段
と、この抽出する手段により抽出したヘッダ情報からそ
のアプリケーション情報を識別する手段と、識別結果が
特定のアプリケーションを示すときＴＣＰパケットが有
線区間に連続して伝送されているか否かを判定する手段
と、判定結果がＴＣＰパケットの連続を示すときには一
連のＴＣＰのＡＣＫパケットの内で前記連続的なパケッ
ト伝送が途切れる最後のＴＣＰのＡＣＫパケットだけを
無線区間に伝送し当該最後のＴＣＰのＡＣＫパケットに
先行する他のＡＣＫパケットを廃棄する手段とを備え
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はパケット通信に利用
する。特に、ＴＣＰパケットを用いた無線回線を介する
コンピュータ通信に利用するに適する。
する。特に、ＴＣＰパケットを用いた無線回線を介する
コンピュータ通信に利用するに適する。
【０００２】
【従来の技術】第一の無線機に接続した第一のコンピュ
ータと、第二の無線機およびこれを収容するネットワー
クを経由し前記第一のコンピュータと通信を行う第二の
コンピュータとの間で、ＴＣＰによりデータ伝送を行う
パケット通信の従来例を図４を参照して説明する。図４
はコンピュータ１とコンピュータ５がネットワーク４を
介してデータ通信を行う場合に、コンピュータ１とネッ
トワーク４との間の伝送路に無線区間を介在させる場合
の一般的な無線通信システム構成を示したものである。
ータと、第二の無線機およびこれを収容するネットワー
クを経由し前記第一のコンピュータと通信を行う第二の
コンピュータとの間で、ＴＣＰによりデータ伝送を行う
パケット通信の従来例を図４を参照して説明する。図４
はコンピュータ１とコンピュータ５がネットワーク４を
介してデータ通信を行う場合に、コンピュータ１とネッ
トワーク４との間の伝送路に無線区間を介在させる場合
の一般的な無線通信システム構成を示したものである。
【０００３】一般的にはコンピュータ１がクライアント
マシン、コンピュータ５がサーバマシンであるような構
成が多く、またコンピュータ１と接続する無線機２は移
動無線機、ネットワーク４に接続する無線機３は無線基
地局であるような構成が多い。このため以下の説明でも
このような構成を主に想定して論述するが、これ以外の
構成、例えば、無線機２が移動型でなく固定型であるよ
うな場合、あるいは、コンピュータ１がサーバマシン、
コンピュータ５がクライアントマシンであるような場合
においても同様の動作があり得る。
マシン、コンピュータ５がサーバマシンであるような構
成が多く、またコンピュータ１と接続する無線機２は移
動無線機、ネットワーク４に接続する無線機３は無線基
地局であるような構成が多い。このため以下の説明でも
このような構成を主に想定して論述するが、これ以外の
構成、例えば、無線機２が移動型でなく固定型であるよ
うな場合、あるいは、コンピュータ１がサーバマシン、
コンピュータ５がクライアントマシンであるような場合
においても同様の動作があり得る。
【０００４】図５にＴＣＰパケットの構成例を示す。図
６はコンピュータ５からコンピュータ１に大きなファイ
ルを転送するアプリケーションが実行されている状況で
の従来のＴＣＰパケットの送受信例を示している。例え
ばＦＴＰやＨＴＴＰが実行される際にこのような状況が
生じる。上記アプリケーションがＦＴＰであって、連続
する複数のＴＣＰパケットによりデータが伝送される場
合には、コンピュータ１は連続して到来する個々のＴＣ
Ｐデータパケットに対応するＴＣＰのＡＣＫパケットを
コンピュータ５に返送する。
６はコンピュータ５からコンピュータ１に大きなファイ
ルを転送するアプリケーションが実行されている状況で
の従来のＴＣＰパケットの送受信例を示している。例え
ばＦＴＰやＨＴＴＰが実行される際にこのような状況が
生じる。上記アプリケーションがＦＴＰであって、連続
する複数のＴＣＰパケットによりデータが伝送される場
合には、コンピュータ１は連続して到来する個々のＴＣ
Ｐデータパケットに対応するＴＣＰのＡＣＫパケットを
コンピュータ５に返送する。
【０００５】図６はＴＣＰのウィンドウサイズが４の場
合を示しており、コンピュータ５は４つのＴＣＰパケッ
ト（ＳＥＱ１〜４）を連続して送信することができる。
ＴＣＰではＡＣＫパケットを受信するとそのＡＣＫパケ
ットに対応するデータパケットより前に送ったデータパ
ケットはすべて正しく相手に届いたものと認識する。し
たがって連続してＡＣＫパケットを受信した場合には、
最後のＡＣＫパケットを受信すればよく、それ以前のＡ
ＣＫパケットを受信しなくても通信は可能である。
合を示しており、コンピュータ５は４つのＴＣＰパケッ
ト（ＳＥＱ１〜４）を連続して送信することができる。
ＴＣＰではＡＣＫパケットを受信するとそのＡＣＫパケ
ットに対応するデータパケットより前に送ったデータパ
ケットはすべて正しく相手に届いたものと認識する。し
たがって連続してＡＣＫパケットを受信した場合には、
最後のＡＣＫパケットを受信すればよく、それ以前のＡ
ＣＫパケットを受信しなくても通信は可能である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、連
続するＴＣＰのＡＣＫパケットの内容を認識せずに全て
自動的に送受信することになるため電波資源を有効に利
用することができない。
続するＴＣＰのＡＣＫパケットの内容を認識せずに全て
自動的に送受信することになるため電波資源を有効に利
用することができない。
【０００７】すなわち、図４に示した従来例の無線機２
および３はトランスポート層以上のプロトコルに対応す
る機能を持っていないため、図６に示すように、パケッ
トの内容を認識せずに全てのパケットを自動的に送受信
する。このパケットの中には、上述したように、必ずし
も送受信しなくとも通信を行う上で支障のないパケット
も含まれている。しかし、従来例の無線機２および３で
は、いずれのパケットが必ずしも送受信しなくとも通信
を行う上で支障のないパケットであるかを識別すること
ができない。
および３はトランスポート層以上のプロトコルに対応す
る機能を持っていないため、図６に示すように、パケッ
トの内容を認識せずに全てのパケットを自動的に送受信
する。このパケットの中には、上述したように、必ずし
も送受信しなくとも通信を行う上で支障のないパケット
も含まれている。しかし、従来例の無線機２および３で
は、いずれのパケットが必ずしも送受信しなくとも通信
を行う上で支障のないパケットであるかを識別すること
ができない。
【０００８】このように、有線区間で行われている通信
形態をそのまま踏襲し、無線区間においても、必ずしも
送受信を行わなくても正常な通信を行うことが可能であ
るパケットの送受信を行っているため、無線区間におけ
る電波の有効利用が妨げられる。
形態をそのまま踏襲し、無線区間においても、必ずしも
送受信を行わなくても正常な通信を行うことが可能であ
るパケットの送受信を行っているため、無線区間におけ
る電波の有効利用が妨げられる。
【０００９】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、電波の有効利用を図ることができる無線パケ
ット通信機を提供することを目的とする。本発明は、通
信手順を簡単化することができる無線パケット通信機を
提供することを目的とする。本発明は、無線パケット伝
送の効率化を図ることができる無線パケット通信機を提
供することを目的とする。
であって、電波の有効利用を図ることができる無線パケ
ット通信機を提供することを目的とする。本発明は、通
信手順を簡単化することができる無線パケット通信機を
提供することを目的とする。本発明は、無線パケット伝
送の効率化を図ることができる無線パケット通信機を提
供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線区間を伝
送されるＴＣＰパケットの状況に応じてＴＣＰパケット
の送受信をコントロールすることを特徴とする。
送されるＴＣＰパケットの状況に応じてＴＣＰパケット
の送受信をコントロールすることを特徴とする。
【００１１】すなわち、本発明は、第一のコンピュータ
が接続される第一の無線機と、第二のコンピュータが接
続される第二の無線機とを備え、前記第一および第二の
無線機は、前記第一および第二のコンピュータ相互間で
無線回線を介したパケット通信を行うための回線設定手
段をそれぞれ備えた無線パケット通信機である。
が接続される第一の無線機と、第二のコンピュータが接
続される第二の無線機とを備え、前記第一および第二の
無線機は、前記第一および第二のコンピュータ相互間で
無線回線を介したパケット通信を行うための回線設定手
段をそれぞれ備えた無線パケット通信機である。
【００１２】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記回線設定手段は、ＯＳＩ参照モデルのトランスポート
層で使用されるプロトコル種別を識別する手段と、この
プロトコル種別を識別する手段の識別結果がＴＣＰであ
るときにはＴＣＰパケット中のヘッダ情報を抽出する手
段と、この抽出する手段により抽出したヘッダ情報から
そのアプリケーション情報を識別する手段と、このアプ
リケーション情報を識別する手段の識別結果が特定のア
プリケーションを示すときＴＣＰパケットが有線区間に
連続して伝送されているか否かを判定する手段と、この
判定する手段の判定結果がＴＣＰパケットの連続を示す
ときには一連のＴＣＰのＡＣＫパケットの内で前記連続
的なパケット伝送が途切れる最後のＴＣＰのＡＣＫパケ
ットだけを無線区間に伝送し当該最後のＴＣＰのＡＣＫ
パケットに先行する他のＡＣＫパケットを廃棄する手段
とを備えたところにある。
記回線設定手段は、ＯＳＩ参照モデルのトランスポート
層で使用されるプロトコル種別を識別する手段と、この
プロトコル種別を識別する手段の識別結果がＴＣＰであ
るときにはＴＣＰパケット中のヘッダ情報を抽出する手
段と、この抽出する手段により抽出したヘッダ情報から
そのアプリケーション情報を識別する手段と、このアプ
リケーション情報を識別する手段の識別結果が特定のア
プリケーションを示すときＴＣＰパケットが有線区間に
連続して伝送されているか否かを判定する手段と、この
判定する手段の判定結果がＴＣＰパケットの連続を示す
ときには一連のＴＣＰのＡＣＫパケットの内で前記連続
的なパケット伝送が途切れる最後のＴＣＰのＡＣＫパケ
ットだけを無線区間に伝送し当該最後のＴＣＰのＡＣＫ
パケットに先行する他のＡＣＫパケットを廃棄する手段
とを備えたところにある。
【００１３】前記特定のアプリケーションはＦＴＰ(Fil
e Transmission Protocol)であることもできるし、ある
いは、ＨＴＴＰ(Hyper Text Transfer Protocol)である
こともできる。
e Transmission Protocol)であることもできるし、ある
いは、ＨＴＴＰ(Hyper Text Transfer Protocol)である
こともできる。
【００１４】これにより、必ずしも送受信を行う必要の
ないパケットの送受信を行わないことにより、電波の有
効利用を図ることができる。また、通信手順を簡単化す
ることができる。さらに、無線パケット伝送の効率化を
図ることができる。
ないパケットの送受信を行わないことにより、電波の有
効利用を図ることができる。また、通信手順を簡単化す
ることができる。さらに、無線パケット伝送の効率化を
図ることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図１を参照し
て説明する。図１は本発明の無線パケット通信機の要部
ブロック構成図である。なお、全体構成は図４と共通で
ある。
て説明する。図１は本発明の無線パケット通信機の要部
ブロック構成図である。なお、全体構成は図４と共通で
ある。
【００１６】本発明は、図４に示すように、コンピュー
タ１が接続される無線機２と、コンピュータ５がネット
ワーク４を介して接続される無線機３とを備え、無線機
２および３は、コンピュータ１および５相互間に無線回
線を設定する手段を備えた無線パケット通信機である。
タ１が接続される無線機２と、コンピュータ５がネット
ワーク４を介して接続される無線機３とを備え、無線機
２および３は、コンピュータ１および５相互間に無線回
線を設定する手段を備えた無線パケット通信機である。
【００１７】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記設定する手段は、図１に示すように、ＯＳＩ参照モデ
ルのトランスポート層で使用されるプロトコル種別を識
別するプロトコル種別判断部１２と、このプロトコル種
別判断部１２の識別結果がＴＣＰであるときにはＴＣＰ
パケット中のヘッダ情報を抽出するヘッダ情報抽出部１
３と、このヘッダ情報抽出部１３により抽出したヘッダ
情報からそのアプリケーション情報を識別するアプリケ
ーション種別判別部１４と、このアプリケーション種別
判別部１４の識別結果が特定のアプリケーションを示す
ときＴＣＰパケットが有線区間に連続して伝送されてい
るか否かを判定する連続パケット判定部１５と、この連
続パケット判定部１５の判定結果がＴＣＰパケットの連
続を示すときには一連のＴＣＰのＡＣＫパケットの内で
前記連続的なパケット伝送が途切れる最後のＴＣＰのＡ
ＣＫパケットだけを無線区間に伝送し当該最後のＴＣＰ
のＡＣＫパケットに先行する他のＡＣＫパケットを廃棄
するパケット廃棄部１６とを備えたところにある。前記
特定のアプリケーションはＦＴＰあるいはＨＴＴＰであ
る。
記設定する手段は、図１に示すように、ＯＳＩ参照モデ
ルのトランスポート層で使用されるプロトコル種別を識
別するプロトコル種別判断部１２と、このプロトコル種
別判断部１２の識別結果がＴＣＰであるときにはＴＣＰ
パケット中のヘッダ情報を抽出するヘッダ情報抽出部１
３と、このヘッダ情報抽出部１３により抽出したヘッダ
情報からそのアプリケーション情報を識別するアプリケ
ーション種別判別部１４と、このアプリケーション種別
判別部１４の識別結果が特定のアプリケーションを示す
ときＴＣＰパケットが有線区間に連続して伝送されてい
るか否かを判定する連続パケット判定部１５と、この連
続パケット判定部１５の判定結果がＴＣＰパケットの連
続を示すときには一連のＴＣＰのＡＣＫパケットの内で
前記連続的なパケット伝送が途切れる最後のＴＣＰのＡ
ＣＫパケットだけを無線区間に伝送し当該最後のＴＣＰ
のＡＣＫパケットに先行する他のＡＣＫパケットを廃棄
するパケット廃棄部１６とを備えたところにある。前記
特定のアプリケーションはＦＴＰあるいはＨＴＴＰであ
る。
【００１８】
【実施例】本発明実施例を説明する。図１に示す本発明
の無線パケット通信機は、パケットに対し、以下に示す
制御動作を行う。
の無線パケット通信機は、パケットに対し、以下に示す
制御動作を行う。
【００１９】〔プロトコル種別の判断〕プロトコル種別
判断部１２は、トランスポート層を認識する機能を備
え、コンピュータ１から入力されるパケットのプロトコ
ル種別を常時監視し、このプロトコルがＴＣＰであるか
否かを常時判定する。
判断部１２は、トランスポート層を認識する機能を備
え、コンピュータ１から入力されるパケットのプロトコ
ル種別を常時監視し、このプロトコルがＴＣＰであるか
否かを常時判定する。
【００２０】〔ＴＣＰパケットからヘッダ情報の抽出〕
ヘッダ情報抽出部１３は、入力パケットのプロトコル種
別がＴＣＰであると判定された場合には、図５に示すＴ
ＣＰパケットの構造のうち、ヘッダ情報６を抽出する動
作を行う。
ヘッダ情報抽出部１３は、入力パケットのプロトコル種
別がＴＣＰであると判定された場合には、図５に示すＴ
ＣＰパケットの構造のうち、ヘッダ情報６を抽出する動
作を行う。
【００２１】〔アプリケーション種別の判別〕アプリケ
ーション種別判別部１４は、上記ヘッダ情報内のポート
番号のフィールドを調べ、ポート番号からそのＴＣＰパ
ケットのアプリケーション種別を判別する。判別の結
果、ＦＴＰのように連続したパケット伝送が行われるア
プリケーションか否かの判定を行う。
ーション種別判別部１４は、上記ヘッダ情報内のポート
番号のフィールドを調べ、ポート番号からそのＴＣＰパ
ケットのアプリケーション種別を判別する。判別の結
果、ＦＴＰのように連続したパケット伝送が行われるア
プリケーションか否かの判定を行う。
【００２２】〔連続パケットの判定〕連続パケット判定
部１５は、上記判定の結果、連続したパケット伝送が行
われるアプリケーションであった場合には、連続するＴ
ＣＰのＡＣＫパケットが途切れる最後のＡＣＫパケット
のみを送信すればよいので、その最後のパケットを決定
する動作を行う。最後のパケットの判定は、ＴＣＰの当
該ＡＣＫパケットのヘッダ情報内のウィンドウフィール
ドに記されたウィンドウサイズ情報を解読することによ
って可能となる。この判定により、廃棄不可である最後
のＴＣＰのＡＣＫパケットだけを無線機の送信回路に出
力する。
部１５は、上記判定の結果、連続したパケット伝送が行
われるアプリケーションであった場合には、連続するＴ
ＣＰのＡＣＫパケットが途切れる最後のＡＣＫパケット
のみを送信すればよいので、その最後のパケットを決定
する動作を行う。最後のパケットの判定は、ＴＣＰの当
該ＡＣＫパケットのヘッダ情報内のウィンドウフィール
ドに記されたウィンドウサイズ情報を解読することによ
って可能となる。この判定により、廃棄不可である最後
のＴＣＰのＡＣＫパケットだけを無線機の送信回路に出
力する。
【００２３】〔パケット廃棄〕パケット廃棄部１６は、
連続の途切れる最後のＴＣＰのＡＣＫパケット以外は廃
棄可能であるため廃棄し、無線区間へ送出しない。
連続の途切れる最後のＴＣＰのＡＣＫパケット以外は廃
棄可能であるため廃棄し、無線区間へ送出しない。
【００２４】〔第一実施例〕本発明第一実施例のデータ
送受信制御を図２を参照して説明する。図２は本発明第
一実施例のデータ送受信制御を示す図である。本発明第
一実施例では、図１に示す構成を図４に示す無線機２に
付与した場合のデータ送受信の例を示す。図２に示すよ
うなシーケンスは、例えば、アプリケーションがＦＴＰ
やＨＴＴＰの場合にみられ、このようなアプリケーショ
ンの場合に本発明が適用される。
送受信制御を図２を参照して説明する。図２は本発明第
一実施例のデータ送受信制御を示す図である。本発明第
一実施例では、図１に示す構成を図４に示す無線機２に
付与した場合のデータ送受信の例を示す。図２に示すよ
うなシーケンスは、例えば、アプリケーションがＦＴＰ
やＨＴＴＰの場合にみられ、このようなアプリケーショ
ンの場合に本発明が適用される。
【００２５】コンピュータ５から送出されるＴＣＰデー
タパケットが４連続で完了する長さのとき、すなわちＴ
ＣＰのウィンドウサイズが４の場合を例に説明する。Ｓ
ＥＱ番号１のデータパケットを受信したコンピュータ１
は、ウィンドウサイズを４とするＡＣＫ１パケットを無
線機２を経由してコンピュータ５に返送しようとする。
以下同様に、ＳＥＱ番号２のデータパケットを受信した
コンピュータ１はウィンドウサイズを４とするＡＣＫ２
パケットを無線機２を経由してコンピュータ５に返送し
ようとする。ＳＥＱ番号３のデータパケットを受信した
コンピュータ１は、ウィンドウサイズを４とするＡＣＫ
３パケットを無線機２を経由してコンピュータ５に返送
しようとする。ＳＥＱ番号４のデータパケットを受信し
たコンピュータ１は、ウィンドウサイズを４とするＡＣ
Ｋ４パケットを無線機２を経由してコンピュータ５に返
送しようとする。
タパケットが４連続で完了する長さのとき、すなわちＴ
ＣＰのウィンドウサイズが４の場合を例に説明する。Ｓ
ＥＱ番号１のデータパケットを受信したコンピュータ１
は、ウィンドウサイズを４とするＡＣＫ１パケットを無
線機２を経由してコンピュータ５に返送しようとする。
以下同様に、ＳＥＱ番号２のデータパケットを受信した
コンピュータ１はウィンドウサイズを４とするＡＣＫ２
パケットを無線機２を経由してコンピュータ５に返送し
ようとする。ＳＥＱ番号３のデータパケットを受信した
コンピュータ１は、ウィンドウサイズを４とするＡＣＫ
３パケットを無線機２を経由してコンピュータ５に返送
しようとする。ＳＥＱ番号４のデータパケットを受信し
たコンピュータ１は、ウィンドウサイズを４とするＡＣ
Ｋ４パケットを無線機２を経由してコンピュータ５に返
送しようとする。
【００２６】本発明第一実施例では、無線機２に、図１
に示すＴＣＰパケットを判別する機能であるプロトコル
種別判断部１２、ＴＣＰヘッダ情報を抽出する機能であ
るヘッダ情報抽出部１３、ポート番号を解読する機能で
あるアプリケーション種別判別部１４、ウィンドウサイ
ズを解読してＡＣＫ４の到来を待つ機能である連続パケ
ット判定部１５、ＡＣＫ４の到来によってＡＣＫ１から
ＡＣＫ３を廃棄しＡＣＫ４のみを無線区間に送出する機
能であるパケット廃棄部１６を付与する。この結果、Ａ
ＣＫ４のみが無線区間に送出されるため、無線機２から
無線機３へ伝送されるデータ量を低減することができ
る。
に示すＴＣＰパケットを判別する機能であるプロトコル
種別判断部１２、ＴＣＰヘッダ情報を抽出する機能であ
るヘッダ情報抽出部１３、ポート番号を解読する機能で
あるアプリケーション種別判別部１４、ウィンドウサイ
ズを解読してＡＣＫ４の到来を待つ機能である連続パケ
ット判定部１５、ＡＣＫ４の到来によってＡＣＫ１から
ＡＣＫ３を廃棄しＡＣＫ４のみを無線区間に送出する機
能であるパケット廃棄部１６を付与する。この結果、Ａ
ＣＫ４のみが無線区間に送出されるため、無線機２から
無線機３へ伝送されるデータ量を低減することができ
る。
【００２７】〔第二実施例〕本発明第二実施例のデータ
送受信制御を図３を参照して説明する。図３は本発明第
二実施例のデータ送受信制御を示す図である。本発明第
二実施例は、図１に示す構成を図４に示す無線機２およ
び３に付与した場合のデータ送受信の例を示す。図３に
示すようなシーケンスは、例えば、アプリケーションが
ＦＴＰやＨＴＴＰの場合にみられ、このようなアプリケ
ーションの場合に本発明が適用される。
送受信制御を図３を参照して説明する。図３は本発明第
二実施例のデータ送受信制御を示す図である。本発明第
二実施例は、図１に示す構成を図４に示す無線機２およ
び３に付与した場合のデータ送受信の例を示す。図３に
示すようなシーケンスは、例えば、アプリケーションが
ＦＴＰやＨＴＴＰの場合にみられ、このようなアプリケ
ーションの場合に本発明が適用される。
【００２８】このような構成の場合には、コンピュータ
１からコンピュータ５に向かって連続するＴＣＰデータ
パケットが伝送される場合にも、無線機３にて、本発明
第一実施例で説明したような連続するＴＣＰのＡＣＫパ
ケットの間引きが可能となり、無線機３から無線機２へ
伝送されるデータ量を低減することができる。
１からコンピュータ５に向かって連続するＴＣＰデータ
パケットが伝送される場合にも、無線機３にて、本発明
第一実施例で説明したような連続するＴＣＰのＡＣＫパ
ケットの間引きが可能となり、無線機３から無線機２へ
伝送されるデータ量を低減することができる。
【００２９】〔実施例まとめ〕コンピュータ５から無線
機３を介して送られる連続した複数のＴＣＰデータパケ
ットに対し、コンピュータ１から無線機２を介して無線
機３へ返送されるＴＣＰのＡＣＫパケットは一連の連続
したＴＰＣデータパケットに対して１回ですむため、伝
送するデータ量が少なくて済み、使用無線帯域を低減で
き、周波数資源の利用効率が向上する（第一実施例）。
機３を介して送られる連続した複数のＴＣＰデータパケ
ットに対し、コンピュータ１から無線機２を介して無線
機３へ返送されるＴＣＰのＡＣＫパケットは一連の連続
したＴＰＣデータパケットに対して１回ですむため、伝
送するデータ量が少なくて済み、使用無線帯域を低減で
き、周波数資源の利用効率が向上する（第一実施例）。
【００３０】同様に、コンピュータ１から無線機２を介
して送られる連続した複数のＴＣＰデータパケットに対
し、コンピュータ５から無線機３を介して無線機２へ返
送されるＴＣＰのＡＣＫパケットは一連の連続したＴＰ
Ｃデータパケットに対して１回ですむため、伝送するデ
ータ量が少なくて済み、使用無線帯域を低減でき、周波
数資源の利用効率が向上する（第二実施例）。
して送られる連続した複数のＴＣＰデータパケットに対
し、コンピュータ５から無線機３を介して無線機２へ返
送されるＴＣＰのＡＣＫパケットは一連の連続したＴＰ
Ｃデータパケットに対して１回ですむため、伝送するデ
ータ量が少なくて済み、使用無線帯域を低減でき、周波
数資源の利用効率が向上する（第二実施例）。
【００３１】なお、以上の説明ではＴＣＰ上のアプリケ
ーションとしてＦＴＰを例として取り上げたが、コンピ
ュータ間において大量のデータを連続するパケットで転
送するようなアプリケーションでありさえすれば同様の
方式が適用でき、同様の効果が期待できる。
ーションとしてＦＴＰを例として取り上げたが、コンピ
ュータ間において大量のデータを連続するパケットで転
送するようなアプリケーションでありさえすれば同様の
方式が適用でき、同様の効果が期待できる。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電波の有効利用を図ることができる。また、通信手順を
簡単化することができる。さらに、無線パケット伝送の
効率化を図ることができる。
電波の有効利用を図ることができる。また、通信手順を
簡単化することができる。さらに、無線パケット伝送の
効率化を図ることができる。
【図１】本発明の無線パケット通信機の要部ブロック構
成図。
成図。
【図２】本発明第一実施例のデータ送受信制御を示す
図。
図。
【図３】本発明第二実施例のデータ送受信制御を示す
図。
図。
【図４】伝送路に無線区間を介在させる一般的な無線通
信システム構成を示す図。
信システム構成を示す図。
【図５】ＴＣＰパケットの構成例を示す図。
【図６】従来のＴＣＰパケットの送受信例を示す図。
１、５ コンピュータ ２、３ 無線機 ４ ネットワーク ６ ヘッダ情報 １２ プロトコル種別判断部 １３ ヘッダ情報抽出部 １４ アプリケーション種別判別部 １５ 連続パケット判定部 １６ パケット廃棄部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5K030 GA08 HA08 HB18 JL01 LA02 LA08 LC15 LE14 5K033 BA04 CB14 DA17 5K034 DD01 EE03 EE11 HH01 HH06 JJ24 KK28 NN26
Claims (3)
- 【請求項１】 第一のコンピュータが接続される第一の
無線機と、第二のコンピュータが接続される第二の無線
機とを備え、前記第一および第二の無線機は、前記第一
および第二のコンピュータ相互間に無線回線を設定する
手段を備えた無線パケット通信機において、 前記設定する手段は、ＯＳＩ(Open Systems Interconne
ction)参照モデルのトランスポート層で使用されるプロ
トコル種別を識別する手段と、このプロトコル種別を識
別する手段の識別結果がＴＣＰ(Transmission Control
Protocol) であるときにはＴＣＰパケット中のヘッダ情
報を抽出する手段と、この抽出する手段により抽出した
ヘッダ情報からそのアプリケーション情報を識別する手
段と、このアプリケーション情報を識別する手段の識別
結果が特定のアプリケーションを示すときＴＣＰパケッ
トが有線区間に連続して伝送されているか否かを判定す
る手段と、この判定する手段の判定結果がＴＣＰパケッ
トの連続を示すときには一連のＴＣＰのＡＣＫ(Acknowl
edgement) パケットの内で前記連続的なパケット伝送が
途切れる最後のＴＣＰのＡＣＫパケットだけを無線区間
に伝送し当該最後のＴＣＰのＡＣＫパケットに先行する
他のＡＣＫパケットを廃棄する手段とを備えたことを特
徴とする無線パケット通信機。 - 【請求項２】 前記特定のアプリケーションはＦＴＰ(F
ile Transmission Protocol)である請求項１記載の無線
パケット通信機。 - 【請求項３】 前記特定のアプリケーションはＨＴＴＰ
(Hyper Text TransferProtocol)である請求項１記載の
無線パケット通信機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9693699A JP2000295278A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 無線パケット通信機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9693699A JP2000295278A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 無線パケット通信機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000295278A true JP2000295278A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14178231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9693699A Pending JP2000295278A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 無線パケット通信機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000295278A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7327671B2 (en) | 2001-01-26 | 2008-02-05 | Nec Corporation | Method and system for controlling communication network and router used in the network |
| JP2017526223A (ja) * | 2014-06-25 | 2017-09-07 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | データ送信方法及びデバイス |
| US11601842B2 (en) | 2016-02-22 | 2023-03-07 | Fujitsu Limited | Communication device, communication method, and communication system |
| US11677669B2 (en) | 2016-02-22 | 2023-06-13 | Fujitsu Limited | Communication device, relay device, and communication system for controlling generation of a TCP acknowledgement (ACK) |
-
1999
- 1999-04-02 JP JP9693699A patent/JP2000295278A/ja active Pending
Cited By (7)
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| US7843920B2 (en) | 2001-01-26 | 2010-11-30 | Nec Corporation | Method and system for controlling communication network and router used in the network |
| US8446828B2 (en) | 2001-01-26 | 2013-05-21 | Nec Corporation | Method and system for controlling communication network and router used in the network |
| JP2017526223A (ja) * | 2014-06-25 | 2017-09-07 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | データ送信方法及びデバイス |
| US10104578B2 (en) | 2014-06-25 | 2018-10-16 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Data transmission method and device |
| US11601842B2 (en) | 2016-02-22 | 2023-03-07 | Fujitsu Limited | Communication device, communication method, and communication system |
| US11677669B2 (en) | 2016-02-22 | 2023-06-13 | Fujitsu Limited | Communication device, relay device, and communication system for controlling generation of a TCP acknowledgement (ACK) |
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