JP2017518988A - アクリロニトリルの製造における流出液冷却器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来型プロセスの欠点を解決し又は減少させる安全で効果的な且つ費用効果の良いプロセス及び装置を提供する。【解決手段】プロセスは、反応器流出液から熱を回収するステップを含み、反応器流出液は、アンモ酸化反応器からのアクリロニトリル又はメタクリロニトリルを含む。回収ステップは、流出液冷却器内での給水との熱交換ステップを含み、熱の回収は、反応器流出液が急冷塔内で急冷される前に起こる。プロセスは、流出液冷却器の金属を流出液冷却器の熱交換管の入口のところで金属シュラウドにより遮蔽するステップと、反応器流出液の成分に由来して金属シュラウド上に堆積する付着物を稼働中除去するステップとを含み、稼働中除去ステップは、磨き粒子を金属シュラウドに運ぶステップを含む。一観点では、金属シュラウドは、これが設けられていない場合に稼働中除去中に流出液冷却器の入口のところで起こる侵食から流出液冷却器の入口を保護する。【選択図】図4

Description

本開示内容、即ち、本発明は、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルの製造における改良プロセスに関する。特に、本発明は、反応器流出液からの熱の回収のための改良型流出液冷却器に関する。
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルの製造のための種々のプロセス及びシステムが知られており、これらについては、例えば、米国特許第6,107,509号明細書を参照されたい。典型的には、触媒の存在下におけるプロパン、プロピレン又はイソブチレン、アンモニア及び酸素から成る群から選択された炭化水素の直接反応によって作られたアクリロニトリル/メタクリロニトリルの回収及び精製を達成するには、アクリロニトリル/メタクリロニトリルを含む反応器流出液を第1の塔(急冷塔)に運び、ここで、反応器流出液を第1の水性流を第1の水性流で冷却し、アクリロニトリル/メタクリロニトリルを含む冷却状態の流出液を第2の塔(吸収塔)中に運び込み、ここで、冷却状態の流出液を第2の水性流に接触させてアクリロニトリル/メタクリロニトリルを第2の水性流中に吸収させ、アクリロニトリル/メタクリロニトリルを含む第2の水性流を第2の塔から第1の蒸留塔(回収塔)に運んで第2の水性流から粗アクリロニトリル/メタクリロニトリルを分離し、分離した粗アクリロニトリル/メタクリロニトリルを第2の蒸留塔(ヘッド塔)に運んで粗アクリロニトリル/メタクリロニトリルから少なくとも幾分かの不純物を除去し、部分的に精製されたアクリロニトリル/メタクリロニトリルを第3の蒸留塔(製品塔)に運んで製品としてのアクリロニトリル/メタクリロニトリルを得ていた。米国特許第4,234,510号、同第3,936,360号、同第3,885,928号、同第3,352,764号、同第3,198,750号及び同第3,044,966号の発明は、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルの典型的な回収及び精製プロセスの例示である。
米国特許第6,107,509号明細書 米国特許第4,234,510号明細書 米国特許第3,936,360号明細書 米国特許第3,885,928号明細書 米国特許第3,352,764号明細書 米国特許第3,198,750号明細書 米国特許第3,044,966号明細書
アクリロニトリル/メタクリロニトリルの製造は、何年間にもわたって商業的に実施されてきたが、改良によって相当大きな利益が得られる領域が依然として存在する。改良領域のうちの1つは、反応器流出液を急冷塔に運ぶ前に反応器流出液からの効率的な熱回収及び反応器流出液の効率的な予備冷却である。
したがって、本発明の一観点は、従来型プロセスの欠点を解決し又は減少させる安全で効果的な且つ費用効果の良いプロセス及び装置を提供することにある。
一観点では、このプロセスは、反応器流出液から熱を回収するステップを含み、反応器流出液は、アンモ酸化反応器からのアクリロニトリル又はメタクリロニトリルを含み、回収ステップは、流出液冷却器内における反応器流出液と水との熱交換を含む。このプロセスは、流出液冷却器の金属を流出液冷却器の熱交換管の入口のところで金属シュラウドにより遮蔽するステップを含む。このプロセスは、反応器流出液の成分に由来して金属シュラウド上に堆積する付着物を稼働中(online)除去するステップを含む。一観点では、稼働中除去は、磨き粒子を金属シュラウドに運ぶステップを含む。一観点では、金属シュラウドは、金属シュラウドが設けられていない場合に稼働中除去中に流出液冷却器の入口のところで起こる侵食から流出液冷却器の入口を遮蔽する。
本発明の上述の観点、特徴及び利点並びに他の観点、特徴及び利点は、添付の図面と関連して読まれるべき本発明の図示の実施形態についての以下の詳細な説明から明らかになろう。
本発明の例示の実施形態及びその利点に関するより完全な理解は、添付の図面を考慮して以下の説明を参照することによって得られ、図中、同一の参照符号は、同一の特徴を示している。
アクリロニトリル製品の製造に利用される本発明の観点による実施形態の概略流れ図である。 本発明の観点による流出液冷却器を示す図である。 本発明の観点による実施形態を示す図である。 本発明の観点によるプロセスの流れ図である。
一観点では、アクリロニトリル又はメタクリロニトリル、アセトニトリル及び重い有機不純物を含むアンモ酸化反応器流出液からのアクリロニトリル又はメタクリロニトリルの回収及び精製に関するプロセスが提供される。流出液冷却器内でのボイラ給水との熱交換により反応器流出液から熱を回収することができるということが判明しており、この場合、熱の回収は、反応器流出液が急冷塔内で急冷される前に起こる。しかしながら、反応器流出液の成分に由来する付着物(fouling)が流出液冷却器のところで生じる場合のあることが判明した。流出液冷却器のところに付着物を生じさせる場合のある反応器流出液の成分は、ポリマー及び/又はモリブデンを含む場合のあることが判明した。流出液冷却器のところの付着物を物理的に除くためには流出液冷却器を1か月目毎乃至3か月目毎という頻繁な間隔で供用状態から外さなければならない場合のあることが判明した。
一観点では、反応器流出液の成分に由来する付着物を流出液冷却器から稼働中除去するステップを含むのが良いプロセスが提供され、稼働中除去ステップは、磨き粒子を運んで流出液冷却器内の付着物を取り除くステップを含む。一観点では、磨き粒子は、硫酸アンモニウム(“AMS”)、砂、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された磨き剤を含むのが良い。AMSは、流出液冷却器の下流側に位置する急冷塔内に存在し、かくして、流出液冷却器の稼働中浄化中における反応器流出液へのAMSの追加は、流出液冷却器からの反応器流出液を受け入れる急冷塔の動作にとって許容可能である。この観点では、利用されるAMSは、約1乃至約5mmの平均粒径を有するのが良く、別の観点では、約1乃至約3mmの平均粒径を有するのが良い。
一観点では、磨き粒子の運搬は、任意適当な頻度、速度、圧力、及び期間で実施可能である。一観点では、磨き粒子の運搬は、約3日目毎乃至11日目毎に行われるのが良く、その間、流出液冷却器は、反応器流出液から熱を回収するために動作中である。一観点では、磨き粒子の運搬は、約5日目毎乃至9日目毎に行われるのが良く、その間、流出液冷却器は、反応器流出液から熱を回収するために動作中である。一観点では、磨き粒子の運搬は、約6日目毎乃至8日目毎に行われるのが良く、その間、流出液冷却器は、反応器流出液から熱を回収するために動作中である。一観点では、磨き粒子の運搬は、約7日目毎に行われるのが良く、その間、流出液冷却器は、反応器流出液から熱を回収するために動作中である。
一観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約0.5メートル/秒から約1メートル/秒までの速度範囲で行われるのが良い。一観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約3秒乃至約30分の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約3秒乃至約15分の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約3秒乃至約5分の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約3秒乃至約1分の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約5秒乃至約30秒の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約5秒乃至約10秒の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約2分乃至約30分以上の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約2分乃至約15分以上の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約2分乃至約10分以上の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約2分乃至約5分以上の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約2.5分乃至約30分の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約3分乃至約15分の持続時間にわたって行われるのが良く、別の観点では、磨き粒子を流出液冷却器の入口管板に運搬するステップは、約3分乃至約5分の持続時間にわたって行われるのが良い。
別の観点では、AMSが利用される場合、AMSは、流出液冷却器の管板の1平方メートル当たり約0.025乃至約0.10kgの量で運ばれ、別の観点では、流出液冷却器の管板の1平方メートル当たり約0.025乃至約0.075kgの量で運ばれる。別の観点では、本プロセスは、製造されたアクリロニトリルの1メートルトン当たり約0.0002kg乃至約0.00075kgのAMSを用い、別の観点では、製造されたアクリロニトリルの1メートルトン当たり約0.0003kg乃至約0.006kgのAMSを用いる。
一観点では、磨き粒子は、磨き粒子源からラインを通り、そしてノズルを通って運ばれるのが良い。一観点では、磨き粒子の運搬は、磨き粒子を1つ又は2つ以上のノズルに通して運ぶことによって実施されるのが良い。一観点では、ノズルは、フルコーン形噴射ノズルであるのが良い。一観点では、ノズルは、ノズル出口が流出液冷却器の管の入口又は入口管板から約1.0乃至約3.0メートルの位置に配置されるのが良い。一観点では、ノズル出口は、流出液冷却器の管の入口又は入口管板から約1.5乃至約2.5メートルのところに位置するのが良い。一観点では、ノズル出口は、流出液冷却器の管の入口又は入口管板から約1.5乃至約2.0メートルのところに位置するのが良い。一観点では、ノズル出口は、流出液冷却器の管の入口又は入口管板から約2.0メートルのところに位置するのが良い。
一観点では、磨き粒子は、入口管板、流出液冷却器の入口相互間の金属、及び管溶接部に運ばれるのが良い。
一観点では、磨き粒子を入口管板に噴射することは、流出液冷却器の入口管板のところ若しくはこの上又は管の入口のところに集まっている場合のある汚れ又は付着物、例えばポリマー及び/又はモリブデンの堆積物の脱落を考慮に入れていると言える。流出液冷却器が動作状態にある間にこれらの付着物を除去することによって、流出液冷却器を付着物除去のために供用状態から外す必要なく、流出液冷却器の動作の持続を最高約18か月まで、別の観点では、約6か月の長い期間にわたって達成できる。流出液冷却器の付着物除去のための最高約18か月までのこの長い期間は、磨き粒子の上述の稼働中運搬が行われないプロセスの場合よりも非常に長い。流出液冷却器内の付着物への磨き粒子の上述の運搬を行わなければ、付着物除去、例えば流出液冷却器の入口管板及び流出液冷却器の管中への約6インチ(15.24cm)入り込んだところまでの付着物除去を含む流出液冷却器の入口管板の付着物除去のために流出液冷却器を約1か月目毎乃至3か月目毎に供用状態から外さなければならない場合がある。
一観点では、流出液冷却器に適用される磨き粒子噴射パターンの過剰な偏向を阻止するために、フルコーン形噴射ノズルの噴射角は、約30乃至90°であるのが良く、別の観点では、約70°であるのが良い。
磨き粒子を入口管板に運搬すると、特に流出液冷却器の管の入口のところで流出液冷却器の金属が侵食される場合のあることが判明した。侵食は、管の入口から管中に最高約6インチ(15.24cm)入り込んだところまで延びる場合がある。本発明の一観点では、流出液冷却器の金属を磨き粒子から遮蔽し、それにより流出液冷却器の金属の侵食をなくし又は減少させるために金属シュラウドが設けられる。一観点では、金属シュラウドの使用により、流出液冷却器の金属の侵食の恐れが少ない状態で又は生じない状態で、強化されるべき、即ち高い流量で且つ/或いは高い圧力で且つ/或いは高い頻度で且つ/或いは長期間にわたって行われるべき磨き粒子の運搬が許容されることが判明した。一観点では、金属シュラウドの使用により流出液冷却器の金属の腐食の恐れを少なくした状態で又は生じさせない状態で磨き粒子を運搬する上での高い融通性が実現可能であることが判明した。磨き粒子を運搬する上での上述した高い融通性に起因して、一観点では、反応器、流出液冷却器、及び/又は急冷塔の動作に関する高い融通性も又提供できることが判明した。例えば、反応器が流出液冷却器内に付着物を生じさせる場合のある反応器流出液中のポリマーの増加又は減少を生じさせる仕方で動作しているとき、磨き粒子の噴射を増加させ又は減少させるよう流出液冷却器動作を調節することができる。ポリマーの増加に由来する付着物の増加分を除去するには、流出液冷却器の金属の侵食の恐れが少ない状態で又は生じない状態で、磨き粒子を高い流量で且つ/或いは高い圧力で且つ/或いは高い頻度で且つ/或いは長い期間にわたって運搬するのが良い。流出液冷却器管の入口のところの圧力が増加していると、これにより、これら入口のところに付着物が生じていることが分かる場合がある。流出液冷却器管の入口のところの圧力が所定の範囲外にある場合、磨き粒子の運搬をそれに応じて調節するのが良い。流出液冷却器内で生じる反応器流出液からの熱回収の度合いが高ければ高いほど、もし上述のように構成していなければ要求されることになる急冷塔内で必要な熱伝達の度合いがそれだけ一層少なくなる。
次に、図を参照して本発明の装置及び方法について詳細に説明する。
図1は、アクリロニトリル製品の製造に利用される本発明の観点による実施形態の概略流れ図である。装置100は、反応器10を有するのが良い。反応器10は、アンモニア及びプロピレンを受け取って反応器流出液12を生じさせるよう構成されているのが良い。反応器流出液12は、ライン14経由で流出液冷却器16に運ばれるのが良い。
流出液冷却器16は、入口管板18、熱交換管20、シェル(図示せず)を有するのが良い。各熱交換管20は、対応の入口24を有するのが良い。ボイラ給水26がシェル入口28に運ばれてシェル出口30から出るのが良い。流出液冷却器16は、反応器流出液12からボイラ給水26への熱伝達を許容するよう構成されているのが良い。反応器流出液12は、管入口24のところに第1の温度を示すと共に管出口32のところに第2の温度を示すのが良い。一観点では、管入口24のところの反応器流出液12の第1の温度は、管出口32のところの反応器流出液12の第2の温度よりも高い。一観点では、シェル入口28のところでのボイラ給水の温度は、シェル出口30から出たボイラ給水の温度よりも低い。
一観点では、磨き粒子34は、磨き粒子源36からライン38経由でノズル40に運ばれるのが良い。ノズル40は、フルコーン形噴射ノズルであるのが良い。磨き粒子34の流れは、制御装置42によって制御されるのが良い。制御装置42は、例えば通信ライン又はワイヤレス通信(図1には示されていない)経由で弁46の動作を制御するよう構成されているのが良い。装置100は、汚れ又は付着物を除去し又は取り除くために磨き粒子34をノズル40中に運ぶよう構成されているのが良い。
制御装置42は、測定されたパラメータが所定のパラメータ範囲を下回り又は上回っている場合、通信ライン又はワイヤレス通信(図1には示されていない)経由で1つ又は2つ以上の機器の動作を調節するよう構成されているのが良い。当業者であれば認識されるように、本発明によれば、制御装置42は、所定のパラメータ範囲に適合するために流体の流れと関連したポンプ及び/又は弁の動作を制御するよう構成されているのが良い。当業者であれば認識されるように、本発明によれば、制御装置42は、所定のパラメータ又は範囲に適合するために他の制御装置、例えば流量調節器の動作を制御するよう構成されているのが良い。
図2は、本発明の観点による入口管板18の上から見た斜視図である。入口管板18は、複数の管入口24を有するのが良い。一観点では、各管入口24は、これに対応した金属シュラウド48を有するのが良い。金属シュラウド48は、フェルール50を有するのが良い。金属シュラウド48は、管入口24及び入口管板18を上述のように構成されていない場合に磨き粒子34がノズル40から噴射されたときに起こる場合のある管入口24及び入口管板18の金属の侵食から保護するよう構成されているのが良い。金属シュラウド48は、遮蔽特性を備えた任意適当な金属で構成でき、かかる金属としては、シームレス冷間引抜き中間合金鋼、例えばSA‐199等級T11(ASME規格)が挙げられるが、これには限定されない。
金属シュラウドを提供すると共に大径の管を用いることによって、流体を受け入れる開口部又は開放領域を維持することができるということが判明した。当業者であれば認識されるように、本発明によれば、磨き粒子を入口管板に噴射することにより、流出液冷却器の入口管板のところ若しくはこの上又は管の入口のところに集まった付着物、例えばポリマー及び/又はモリブデンの少量の堆積物の除去が可能であろう。流出液冷却器が動作している間にこれら付着物を除去すると共にラッパ形又は溝付きの開口部を用いることによって、流出液冷却器を付着物除去のために供用状態から外す必要なく、流出液冷却器の動作の持続を最高約18か月までの長い期間にわたって達成できる。流出液冷却器の付着物除去のための最高約18か月までのこの長い期間は、磨き粒子の上述の稼働中運搬及びラッパ形開口部又は溝付き開口部を提供する金属シュラウドによる遮蔽が行われないプロセスの場合よりも非常に長い。金属シュラウドを用いた上述の遮蔽手段なしでは、磨き粒子を入口管板に運ぶ場合であっても、流出液冷却器の入口管板及び流出液冷却器の管中への約6インチ(15.24cm)入り込んだところまでの付着物除去を含む流出液冷却器の入口管板の付着物除去のために流出液冷却器を約1か月目毎乃至3か月目毎に供用状態から外さなければならない場合があることが判明した。
図3は、溝又はフェルール50を有する金属シュラウド48の実施形態を示している。一観点では、フェルール50は、一体構造を有する。一観点では、フェルール50は、端62のところに位置するラッパ形開口部52と端66のところに位置する出口64とを備えた細長い本体54を有する。一観点では、フェルール50の内周部は、端66のところのフェルール50の外径に合うように場所70から端66までフェザリング(feathering)されるのが良い。一観点では、フェザリングは、端66から約0.25インチ(6.35mm)のところに位置する細長い本体54内の場所70のところで始まるのが良い。図3に示されているように、細長い本体54は、場所70と端66との間に位置するフェザリングされた部分60を有するのが良い。一観点では、フェルール50は、端62と端66との間の長さが約15cm乃至約32cmであるのが良く、別の観点では、この長さが約15cm乃至約25cmであるのが良く、別の観点では、この長さが約18cm乃至約22cmであるのが良い。一観点では、ラッパ形開口部52は、図3に示されているように約0.13インチ(3.30mm)乃至約0.19インチ(4.83mm)のアールを有するのが良い。関連した観点では、フェルールは、管中に約15cm乃至約32cmの距離にわたり、別の観点では、約15cm乃至約25cmの距離にわたり、別の観点では、約18cm乃至約22cmの距離にわたって延びるのが良い。
一観点では、入口管板及び管の入口を物理的に磨くと共に管中に約15cm入り込んだところまで物理的に磨くよう試みる場合よりも、フェルールを取り外して新品のフェルールを挿入することによって金属シュラウドを取り外すほうが容易であることが判明した。
ラッパ形端部が図3に示されているが、当業者であれば認識されるように、本発明の観点によれば、フェルール50は、開口部52が90°の角度を呈するのが良く、或いは図3に示されているラッパ形開口部よりも90°の角度に近い角度を呈することができるという点で、どちらかと言えば“T”形状を有するのが良い。
一観点では、フェルール50のフェザリングされていない部分58の壁56の厚さは、約0.065インチ(1.651mm)であるのが良い。一観点では、ラッパ形端部62のところの外径は、約1.5インチ(3.81cm)であるのが良く、フェザリングされていない部分58の内径は、約1.102インチ(2.799mm)であるのが良く、フェザリングされていない部分58の外径は、約1.232インチ(3.129mm)であるのが良い。当業者であれば認識されるように、本明細書において開示している種々の寸法相互の比又は関係、例えば、フェザリングされていない部分58の内径とフェザリングされていない部分58の壁56の厚さとフェザリングされていない部分58の外径とラッパ形端部54のところの外径の比又は関係は、約1.102:0.065:1.232:1.5であるのが良い。
磨き粒子を受け入れるために溝又はフェルールのラッパ形開口部を提供することによって、磨き粒子の段階分けされた運搬を提供することができ、付着物の度合いが高いと言えるところ、例えば近位側のリム部分68のところでは付着物の度合いが少ないと言えるところ、例えば場所70のところよりもより強力な又は多大な磨きを実施するのが良いということが判明した。
当業者であれば認識されるように、本発明によれば、入口管板を有する金属シュラウドを磨き粒子を受け入れる溝又はフェルールを有する金属シュラウドに代えて提供することができる。一観点では、内側ボア溶接形態を用いると、入口管板を有する金属シュラウドを提供することができる。当業者であれば認識されるように、図2及び図3に示されているようなフェルール形態を有する金属シュラウドは、金属シュラウドが入口管板を有する内側ボア溶接形態と比較して好ましい場合がある。例えば、図2及び図3に示されているようなフェルール形態を有する金属シュラウドを用いる場合、入口管板は、フェルールによって少なくとも或る程度まで遮蔽され、これに対し、内側ボア溶接形態では、金属シュラウドは、入口管板それ自体から成る。加うるに、入口管板を内側ボア溶接部によってこの入口管板に溶接された管から分離し、次に内側ボア溶接部を用いて管を新品の入口管板に溶接するよりもフェルールを入口管板から一層容易に分離して取り出すことができ、そして新品のフェルールで置き換えることができる。
図4は、本発明の観点によるプロセス400の流れ図を示している。プロセス400は、図1、図2、及び図3を参照して上述した装置を用いることによって実施され又は実行されるのが良い。一観点では、ステップ401では、反応器流出液から熱を回収するのが良く、この場合、この回収ステップは、流出液冷却器内での反応器流出液と水との熱交換を含む。一観点では、反応器流出液は、アンモ酸化反応器からのアクリロニトリル又はメタクリロニトリルを含む。一観点では、ステップ402では、流出液冷却器の金属を流出液冷却器の熱交換管の入口のところで金属シュラウドにより遮蔽するのが良い。一観点では、ステップ403では、金属シュラウド上に堆積する反応器流出液の成分に由来する付着物を稼働中除去する。一観点では、稼働中除去ステップは、磨き粒子を金属シュラウドに運ぶと共に流出液冷却器の管中に運ぶステップを含む。一観点では、金属シュラウドは、これが設けられていない場合に稼働中除去中に流出液冷却器の入口のところで起こる侵食から流出液冷却器の入口を遮蔽保護する。
プロセス400は、上述した追加のステップ(しかしながら、これらは、図4には示されていない)を更に含むのが良い。
上記明細書の記載において、本発明をその或る特定の好ましい実施形態と関連して説明すると共に例示目的で多くの細部を記載したが、当業者には明らかなように、本発明は、追加の実施形態で実施でき、本明細書において説明した細部のうちの或る特定のものは、本発明の基本的原理から逸脱しないで相当な程度変形することができる。理解されるべきこととして、本発明の特徴については、本発明の精神及び範囲又は特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなく、改造、変形、変更又は置換を行うことができる。例えば、種々のコンポーネントの寸法、数、サイズ及び形状は、特定の用途に合うよう変更可能である。したがって、図示すると共に本明細書において説明した特定の実施形態は、例示目的であるに過ぎない。

Claims (56)

  1. 反応器流出液から熱を回収するステップを含み、前記反応器流出液は、アンモ酸化反応器からのアクリロニトリル又はメタクリロニトリルを含み、前記回収ステップは、流出液冷却器内における前記反応器流出液と冷却剤との熱交換を含み、
    更に、前記流出液冷却器の金属を前記流出液冷却器の熱交換管の入口で金属シュラウドにより遮蔽するステップと、
    前記反応器流出液の成分に由来して前記金属シュラウド上に堆積する付着物を稼働中除去するステップとを含み、前記稼働中除去ステップは、磨き粒子を前記金属シュラウドに運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、プロセス。
  2. 前記冷却剤は、水である、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記水は、ボイラ供給水である、請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記磨き粒子は、硫酸アンモニウム、砂、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された磨き剤を含む、請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記稼働中除去ステップは、約3日目毎乃至約11日目毎に前記磨き粒子を入口管板に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、請求項1に記載のプロセス。
  6. 前記稼働中除去ステップは、約5日目毎乃至約9日目毎に前記磨き粒子を入口管板に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、請求項1記載のプロセス。
  7. 前記稼働中除去ステップは、約6日目毎乃至約8日目毎に前記磨き粒子を入口管板に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、請求項1に記載のプロセス。
  8. 前記稼働中除去ステップは、約7日目毎に前記磨き粒子を入口管板に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、請求項1記載のプロセス。
  9. 前記磨き粒子は、約0.5メートル/秒乃至約1メートル/秒の速度で前記流出液冷却器の前記入口管板に運ばれる、請求項1に記載のプロセス。
  10. 前記磨き粒子を前記流出液冷却器の前記入口管板に運ぶ前記ステップは、約3秒間乃至約30分間実施される、請求項1に記載のプロセス。
  11. 前記磨き粒子を前記流出液冷却器の前記入口管板に運ぶ前記ステップは、約3秒間乃至15分間実施される、請求項1に記載のプロセス。
  12. 前記磨き粒子を前記流出液冷却器の前記入口管板に運ぶ前記ステップは、約2分間乃至約30分間以上実施される、請求項1に記載のプロセス。
  13. 前記磨き粒子を前記流出液冷却器の前記入口管板に運ぶ前記ステップは、約2分間乃至約15分間以上実施される、請求項1に記載のプロセス。
  14. 前記磨き粒子を前記流出液冷却器の前記入口管板に運ぶ前記ステップは、約2分間乃至約5分間以上実施される、請求項1に記載のプロセス。
  15. 前記磨き粒子を前記流出液冷却器の前記入口管板に運ぶ前記ステップは、ノズルを通って実施される、請求項1に記載のプロセス。
  16. 前記磨き粒子を前記流出液冷却器の前記入口管板に運ぶ前記ステップは、フルコーン形噴射ノズルを通って実施される、請求項15に記載のプロセス。
  17. 前記ノズルの出口は、前記流出液冷却器の前記管の入口又は前記入口管板から約1乃至3メートルのところに位置している、請求項15に記載のプロセス。
  18. 前記磨き粒子は、前記フルコーン形噴射ノズルを通って約30乃至90°の噴射角度で噴射される、請求項16に記載のプロセス。
  19. 前記磨き粒子は、前記フルコーン形噴射ノズルを通って約70°の噴射角度で噴射される、請求項18に記載のプロセス。
  20. 前記金属シュラウドは、フェルールを有し、前記フェルールは、第1の端のところに位置するラッパ形開口部と、第2の端のところに位置する出口と、前記第1の端と前記第2の端との間に位置する壁とを備えた細長い本体を有する、請求項1に記載のプロセス。
  21. 前記金属シュラウドは、複数のフェルールを有し、各フェルールは、前記流出液冷却器の管の入口に対応している、請求項20に記載のプロセス。
  22. 各フェルールは、一体構造を有する、請求項21に記載のプロセス。
  23. 前記壁は、フェザリングされた部分及びフェザリングされていない部分を有し、前記フェザリングされた部分は、前記第1の端よりも前記第2の端の近くに位置し、前記フェザリングされていない部分は、前記第2の端よりも前記第1の端の近くに位置している、請求項20に記載のプロセス。
  24. 前記フェザリングされた部分は、前記フェザリングされた部分が前記フェザリングされていない部分から前記第2の端に向かって延びるにつれて増大する内径を有する、請求項23に記載のプロセス。
  25. 前記ラッパ形開口部は、前記ラッパ形開口部が前記第1の端から遠ざかって前記第2の端に向かって延びるにつれて減少する内径を有する、請求項20に記載のプロセス。
  26. 前記磨き粒子を運ぶ前記ステップは、前記ラッパ形開口部のところでは前記ラッパ形開口部から見て下流側に位置する前記フェルールの一部分内の圧力よりも高い圧力状態で実施される、請求項25に記載のプロセス。
  27. 前記磨き剤は、約1乃至約5mmの平均粒径を有する、請求項4に記載のプロセス。
  28. 前記硫酸アンモニウムは、前記流出液冷却器の管板の1平方メートル当たり約0.025乃至約0.10kgの量で運ばれる、請求項4に記載のプロセス。
  29. 製造されたアクリロニトリルの1メートルトン当たり約0.0002乃至約0.00075kgの硫酸アンモニウムを用いる、請求項4に記載のプロセス。
  30. 反応器流出液から熱を回収するステップを含み、前記反応器流出液は、アンモ酸化反応器からのアクリロニトリル又はメタクリロニトリルを含み、前記回収ステップは、流出液冷却器内における前記反応器流出液と冷却剤との熱交換を含み、
    更に、前記反応器流出液の成分に由来して前記流出液冷却器上に堆積する付着物を稼働中除去するステップを含み、前記稼働中除去ステップは、磨き粒子を前記流出液冷却器に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含み、
    前記稼働中除去ステップは、約3日目毎乃至約11日目毎以上の間隔で前記磨き粒子を前記流出液冷却器の入口管板に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、プロセス。
  31. 前記冷却剤は、水である、請求項30に記載のプロセス。
  32. 前記水は、ボイラ供給水である、請求項31に記載のプロセス。
  33. 前記磨き粒子は、硫酸アンモニウム、砂、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された磨き剤を含む、請求項30に記載のプロセス。
  34. 前記稼働中除去ステップは、約5日目毎乃至約9日目毎に前記磨き粒子を入口管板に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、請求項30に記載のプロセス。
  35. 前記稼働中除去ステップは、約6日目毎乃至約8日目毎に前記磨き粒子を入口管板に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、請求項30に記載のプロセス。
  36. 前記稼働中除去ステップは、約7日目毎に前記磨き粒子を入口管板に運ぶと共に前記流出液冷却器の管中に通して運ぶステップを含む、請求項30に記載のプロセス。
  37. 前記磨き粒子は、約0.5メートル/秒乃至約1メートル/秒の速度で前記流出液冷却器の前記入口管板に運ばれる、請求項30に記載のプロセス。
  38. 前記ノズルは、フルコーン形噴射ノズルである、請求項30に記載のプロセス。
  39. 前記フルコーン形噴射ノズルは、約30乃至90°の噴射角を有する、請求項38に記載のプロセス。
  40. 前記フルコーン形噴射ノズルは、約70°の噴射角を有する、請求項39に記載のプロセス。
  41. 前記磨き剤は、約1乃至約5mmの平均粒径を有する、請求項33に記載のプロセス。
  42. 前記硫酸アンモニウムは、前記流出液冷却器の管板の1平方メートル当たり約0.025乃至約0.10kgの量で運ばれる、請求項30に記載のプロセス。
  43. 製造されたアクリロニトリルの1メートルトン当たり約0.0002乃至約0.00075kgの硫酸アンモニウムを用いる、請求項30に記載のプロセス。
  44. アンモ酸化反応器からの流出液から熱を回収するよう構成された流出液冷却器を有し、前記流出液冷却器は、入口管板、複数の熱交換管、熱交換器シェルを有し、前記複数の熱交換管は、前記入口管板のところで前記反応器流出液を受け入れるよう構成され、前記熱交換器シェルは、冷却剤を受け入れるよう構成され、
    更に、磨き粒子の源と、
    付着物の稼働中除去のために前記磨き粒子源から前記磨き粒子を受け入れて付着物の稼働中除去のために前記磨き粒子を前記入口管板に向かって噴射するよう構成されたノズルと、
    前記流出液冷却器の前記熱交換管の入口のところに設けられた金属シュラウドとを有する、装置。
  45. 前記磨き粒子は、硫酸アンモニウム、砂、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された磨き剤を含む、請求項44に記載の装置。
  46. 前記ノズルは、フルコーン形噴射ノズルである、請求項44に記載の装置。
  47. 前記磨き粒子は、前記フルコーン形噴射ノズルを通って約30乃至90°の噴射角度で噴射される、請求項46に記載の装置。
  48. 前記磨き粒子は、前記フルコーン形噴射ノズルを通って約70°の噴射角度で噴射される、請求項47に記載の装置。
  49. 前記金属シュラウドは、フェルールを有し、前記フェルールは、第1の端のところに位置するラッパ形開口部と、第2の端のところに位置する出口と、及び前記第1の端と前記第2の端との間に位置する壁とを備えた細長い本体を有する、請求項44に記載の装置。
  50. 前記金属シュラウドは、複数のフェルールを有し、各フェルールは、前記流出液冷却器の管の入口に対応している、請求項49に記載の装置。
  51. 各フェルールは、一体構造を有する、請求項50に記載の装置。
  52. 前記ノズルの出口は、前記流出液冷却器の前記管の入口又は前記入口管板から約1乃至3メートルのところに位置している、請求項44に記載の装置。
  53. 前記壁は、フェザリングされた部分及びフェザリングされていない部分を有し、前記フェザリングされた部分は、前記第1の端よりも前記第2の端の近くに位置し、前記フェザリングされていない部分は、前記第2の端よりも前記第1の端の近くに位置している、請求項49に記載の装置。
  54. 前記フェザリングされた部分は、前記フェザリングされた部分が前記フェザリングされていない部分から前記第2の端に向かって延びるにつれて増大する内径を有する、請求項53に記載の装置。
  55. 前記ラッパ形開口部は、前記ラッパ形開口部が前記第1の端から遠ざかって前記第2の端に向かって延びるにつれて減少する内径を有する、請求項53に記載の装置。
  56. 前記フェルールは、前記管中に約15cm乃至約32cmの距離にわたって延びている、請求項51に記載の装置。
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