本明細書で使用される場合、用語「活性炭素生成物」は、活性炭素、活性粒子、活性炭素粒子、活性炭素生成物、活性炭素材料、または炭素質材料を指し、様々な形態、例えば、フィルム、モノリス、粒子、粉末、薄片、ロッド、非多孔質、多孔質、ナノ多孔質などであり得る。
1つ以上の実施形態において、活性炭素生成物を製造するための方法は、1種以上のヒドロキシベンゼン化合物、1種以上のアルデヒド化合物、および1種以上の溶媒を合わせて、プレポリマー反応混合物を生成し、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーを生成し、およびフェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーおよび1種以上の添加物を合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成することを含み得る。添加物には、1種以上のカルボン酸、1種以上の無水物、1種以上のホモポリマー、1種以上のコポリマー、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。この方法は、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーおよび少なくとも1種の添加物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成し、湿潤ゲル生成物を溶媒の臨界圧力未満の圧力で乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成することをさらに含み得る。この方法はまた、乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成し、熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成することを含み得る。
活性炭素生成物は、以下の特性、例えば、約100m2/gから約7,000m2/gの比表面積、約0.2cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズの1つ以上を有し得る。いくつかの例において、活性炭素生成物は、約500m2/gから約5,000m2/gの比表面積を有し得る。他の例において、活性炭素生成物は、約0.5cm3/gから約8cm3/g、または1cm3/g超から約6cm3/gの細孔容積を有し得る。他の例において、活性炭素生成物は、少なくとも3,050m2/gから約7,000m2/gの比表面積、約3cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズを有し得る。いくつかの例において、比表面積は、約3,200m2/gから約5,000m2/gであり得、および細孔容積は、約4cm3/gから約8cm3/gであり得る。他の例において、細孔容積は、約5.01cm3/gから約8cm3/gであり得、および比表面積は、3,200m2/g超から約5,000m2/gであり得る。他の例において、平均細孔サイズは、約2nmから約10nmであり得る。いくつかの例において、活性炭素生成物は、少なくとも99重量%、少なくとも99.2重量%、少なくとも99.4重量%、少なくとも99.5重量%、少なくとも99.6重量%、少なくとも99.7重量%、少なくとも99.8重量%、少なくとも99.9重量%、少なくとも99.95重量%、または少なくとも99.99重量%の炭素含量を有しる。
1つ以上の実施形態において、活性炭素生成物を製造するための方法は、溶媒、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および(1種以上のカルボン酸、1種以上の無水物、1種以上のホモポリマー、1種以上のコポリマー、またはそれらの任意の混合物を含み得る)添加物を合わせて、反応混合物を生成し、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を少なくとも反応させて、湿潤ゲルを生成することを含み得る。この方法は、湿潤ゲル生成物を溶媒の臨界温度未満の圧力で乾燥させて、乾燥ゲルを生成し、乾燥ゲルを熱分解させて、熱分解生成物を生成し、および熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成することをさらに含み得る。
1つの実施形態において、活性炭素生成物を製造するための方法は、1種以上のヒドロキシベンゼン化合物、1種以上のアルデヒド化合物、および1種以上の溶媒を合わせて、プレポリマー反応混合物を生成し、およびヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーを生成することを含み得る。この方法は、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマー、カルボン酸、および無水物を少なくとも合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成し、ならびにフェノール−ホルムアルデヒドプレポリマー、カルボン酸、および無水物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成することをさらに含み得る。この方法はまた、湿潤ゲル生成物を乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成し、乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成し、および熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成することを含み得る。
1つ以上の実施形態において、この方法は、1種以上の活性化剤を、湿潤ゲル生成物、乾燥ゲル生成物、または熱分解生成物と合わせることをさらに含み得る。活性化剤は熱分解生成物と反応して活性炭素生成物を生成する。1つの実施形態において、この方法は、熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成することを含み得る。活性化は、熱分解生成物を、少なくとも1種以上の活性化剤を含む雰囲気で約500℃から約1,500℃の温度に加熱することを含み得る。活性化剤には、二酸化炭素、水蒸気、酸素、オゾン、またはそれらの混合物が含まれ得る。いくつかの例において、熱分解生成物は、二酸化炭素を含む雰囲気で約700℃から約1,200℃の温度で0.5時間から48時間加熱され得る。活性化剤を含む雰囲気は、約50kPa〜約200kPaの圧力で維持され得る。例えば、活性化剤を含む雰囲気は、熱分解生成物に圧力を大気圧またはそれ未満で及ぼし得る。
1つ以上の実施形態において、活性炭素生成物を生成するための熱分解生成物の活性化は、熱分解生成物および少なくとも1種の活性化剤を合わせて、活性化混合物を生成し、活性化混合物を乾燥させて、乾燥活性化混合物を生成し、乾燥活性化混合物を少なくとも1種以上の不活性ガスを含む雰囲気で約500℃から約1,500℃の温度に加熱して、活性炭素混合物を生成することも含み得る。1つの例において、熱分解生成物を活性化して活性炭素生成物を生成する間に、この方法はまた、活性炭素混合物を酸性溶液で処理して、処理された活性炭素混合物を生成し、処理された活性炭素混合物をすすぎ洗いし、処理された活性炭素混合物を乾燥させて、活性炭素生成物を生成することを含み得る。例示的な活性化剤には、1種以上の水酸化物、1種以上の炭酸塩、1種以上の金属ハロゲン化物、1種以上のリン含有酸、1種以上の硫黄含有酸、それらの塩、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。いくつかの例において、活性化剤には、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類炭酸塩、炭酸、硫酸、リン酸、アルカリ金属リン酸塩、アルカリ土類リン酸塩、亜リン酸、アルカリ金属亜リン酸塩、アルカリ土類亜リン酸塩、次亜リン酸、アルカリ金属次亜リン酸塩、アルカリ土類次亜リン酸塩、ハロゲン化カルシウム、ハロゲン化亜鉛、それらの塩、それらの酸、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。いくつかの具体的な例において、活性化剤には、リン酸、炭酸カリウム、水酸化カリウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛、それらの塩、それらの酸、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。いくつかの実施形態において、熱分解(炭素)生成物および活性化(化学)剤の組合せまたは混合物は、熱分解炭素生成物と活性化剤の重量比(例えば、熱分解(炭素)生成物と活性化(化学)剤の重量比)約1対約1(約1:1)または約1対約2(約1:2)を有し得る。
少なくとも1種の添加物には、1種以上のカルボン酸、1種以上の無水物、1種以上のホモポリマー、1種以上のコポリマー、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。1つの例において、少なくとも1種の添加物には、1種以上のカルボン酸および1種以上の無水物が含まれ得る。別の例において、1種以上のカルボン酸には、酢酸およびクエン酸であり得、および1種以上の無水物は、無水マレイン酸であり得る。別の例において、少なくとも1種の添加物には、1種以上のホモポリマーまたは1種以上のコポリマーが含まれ得る。別の例において、1種以上のホモポリマーまたは1種以上のコポリマーには、独立して、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。別の例において、少なくとも1種の添加物には、ポリ(エチレングリコール)−ポリ(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)ブロックポリマーが含まれ得る。別の例において、少なくとも1種の添加物には、酢酸、クエン酸、および無水マレイン酸が含まれ得る。別の例において、少なくとも1種の添加物には、酢酸、クエン酸、無水マレイン酸、およびポリ(エチレングリコール)−ポリ(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)ブロックポリマーが含まれ得る。
1つ以上の実施形態において、プレポリマー反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物の合わせた重量に基づいて、約50重量%から約90重量%のヒドロキシベンゼン化合物および約10重量%から約50重量%のアルデヒド化合物を、含み得る。いくつかの実施形態において、湿潤ゲル反応混合物は、約10重量%〜約80重量%のフェノール−ホルムアルデヒドプレポリマー、約85重量%までのカルボン酸、約20重量%までのアルデヒド化合物、約30重量%までのホモポリマー、および約30重量%までのコポリマーを含み得、ここで、湿潤ゲル反応混合物は、約10重量%から約90重量%の添加物を含み得、およびすべての重量パーセント値は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および1種以上の添加物の合わせた重量に基づく。
1つ以上の実施形態において、この方法は、乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成することをさらに含み得、およびまた、乾燥ゲル生成物を少なくとも1種以上の不活性ガスを含む雰囲気で約500℃から約1,400℃の温度に加熱することを含み得る。乾燥ゲル生成物を生成するための乾燥の間の湿潤ゲル生成物上で維持される圧力は、大気圧でまたはそれ未満であり得る。いくつかの例において、乾燥ゲル生成物は、以下の特性、例えば、約50m2/gから約5,000m2/gの比表面積、約0.1cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.2nmから約150nmの平均細孔サイズの1つ以上を有し得る。
1つ以上の実施形態において、熱分解炭素生成物を製造するための方法は、1種以上のヒドロキシベンゼン化合物、1種以上のアルデヒド化合物、および1種以上の溶媒を合わせて、プロポリマー反応混合物を生成し、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーを生成することを含み得る。この方法は、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーおよび1種以上の添加物を合わせて、湿潤ゲル混合物を生成し、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーおよび少なくとも1種の添加物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成することをさらに含み得る。1種以上の添加物には、1種以上のカルボン酸、1種以上の無水物、1種以上のホモポリマー、1種以上のコポリマー、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。この方法はまた、湿潤ゲル生成物を溶媒の臨界圧力未満の圧力で乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成し、および乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解炭素生成物を生成することを含み得る。
1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル生成物を製造するための方法は、1種以上のヒドロキシベンゼン化合物、1種以上のアルデヒド化合物、および1種以上の溶媒を合わせて、プロポリマー反応混合物を生成し、ならびにヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーを生成することを含み得る。プレポリマー反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物の合わせた重量に基づいて、約50重量%から約90重量%のヒドロキシベンゼン化合物および約10重量%から約50重量%のアルデヒド化合物を含み得る。この方法は、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーおよび1種以上の添加物を合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成し、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーおよび1種以上の添加物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成することをさらに含み得る。湿潤ゲル反応混合物は、約10重量%から約80重量%のフェノール−ホルムアルデヒドプレポリマー、約85重量%までのカルボン酸、約20重量%までの無水物化合物、約30重量%までのホモポリマー、および約30重量%までのコポリマーを含み得、ここで、湿潤ゲル反応混合物は、約10重量%から約90重量%の添加物を含み得、すべての重量パーセント値は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および1種以上の添加物の合わせた重量に基づく。いくつかの例において、ヒドロキシベンゼン化合物には、フェノール、レゾルシノール、クレゾール、カテコール、ヒドロキノン、フロログルシノール、またはそれらの任意の混合物が含まれ得、およびアルデヒド化合物には、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、フルフルアルデヒド、グルコース、ベンズアルデヒド、およびシンナムアルデヒド、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。
1つ以上の実施形態において、湿潤ゲルは、限定されないが、少なくとも1種のヒドロキシベンゼン化合物、少なくとも1種のアルデヒド化合物、および少なくとも1種の添加物を含み得る反応物質または反応混合物を反応または重合させることによって形成され得る。添加物には、限定されないが、少なくとも1種のカルボン酸、少なくとも1種の無水物、少なくとも1種のホモポリマー、少なくとも1種のコポリマー、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。湿潤ゲルはまた、限定されないが、プレポリマーおよび添加物を含み得る反応混合物を反応または重合させることによって形成され得る。プレポリマーは、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させることによって形成され得る。プレポリマーは、添加物が反応しないおよび/または湿潤ゲルを形成するポリマーの一部を形成するようには反応するような添加物の存在下でさらに重合し得る。反応混合物はまた、限定されないが、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、プレポリマー、および添加物を含み得る。
本明細書で使用される場合、用語「湿潤ゲル」および「湿潤ゲル生成物」は、その中に1つ以上の細孔または空隙、および1つ以上の細孔または空隙を少なくとも部分的に占めるかまたは満たす液体を有するポリマー鎖の湿潤(水性または非水性系の)網状組織を指す。空隙を少なくとも部分的に占めるかまたは満たす液体が水である場合、ポリマー粒子は、「ヒドロゲル」と称され得る。本明細書で使用される場合、用語プレポリマーは、得られた生成物が室温で液体形態のままである限り、少なくともヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を互いに反応させることによって形成される反応生成物を指す。得られた生成物、すなわち、プレポリマーも、室温および室圧で液体形態のままであり得る。活性炭素生成物と同様に、湿潤ゲルまたは湿潤ゲル生成物は、様々な形態、例えば、フィルム、モノリス、粒子、粉末、薄片、ロッド、複合物、非多孔質、多孔質、ナノ多孔質などであり得る。
反応混合物はまた、限定されないが、少なくとも1種の溶媒および/または少なくとも1種の触媒を含み得る。反応混合物の成分のいずれか1種以上は、反応性または非反応性であり得る。例えば、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、互いに反応して、ポリマーを形成し得る。別の例において、溶媒は、反応混合物の他の成分のいずれとも非反応性であり得る。
ゲル形態のポリマー粒子などの湿潤ゲルまたはゲル形態のモノリシックポリマー構造は、溶液、分散、懸濁、および/またはエマルションプロセスで反応混合物を重合させることによって生成され得る。反応混合物の反応または重合は、ゾルゲル型プロセスによって処理されて、湿潤ゲルを生成し得る。ゾルゲルプロセスは、モノリシック形態で湿潤ゲルを生成するために使用され得る周知のプロセスである。ゾルゲルプロセスは、例えば、米国特許第4,873,218号;同第4,997,804号;同第5,124,364号;および同第5,556,892号において考察および記載されている。反応混合物の反応または重合は、逐次重合、例えば、縮合重合、付加重合、または逐次重合と付加重合の組合せによって処理され得る。反応混合物の反応もしくは重合および/またはプレポリマーの形成は、1種以上の溶媒または液体媒体中で行われ得る。
本明細書で使用される場合、用語「溶媒」は、反応物質を溶解または懸濁させ、反応がその中で起こり得る媒体を提供する物質を指す。好適な溶媒には、限定されないが、水、アルコール類、アルカン類、ケトン類、芳香族炭化水素、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。例示的なアルコール類には、限定されないが、メタノール、エタノール、プロパノール、t−ブタノール、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。例示的なアルカン類には、限定されないが、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカンなど、それらの異性体、または任意のそれらの混合物が含まれ得る。例示的なケトン類には、限定されないが、アセトン、ベンゾフェノン、アセトフェノン、2,2−ジメチル−1,3−シクロペンタンジオン、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。他の好適な溶媒には、限定されないが、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、メシチレン、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。湿潤ゲルの細孔または空隙を少なくとも部分的に占めるかまたは満たす液体は、溶媒であり得、またはそれを含み得る。湿潤ゲルの細孔または空隙を少なくとも部分的に占めるかまたは満たす液体はまた、反応混合物(ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、コポリマー、および/または触媒)中に反応物質の1種以上も含み得る。少なくとも1つの実施形態において、溶媒の意図的な添加は、回避され得る。追加的に、溶媒が反応混合物に添加されず、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物が縮合反応によって互いに反応する場合、縮合反応から生じた水は、湿潤ゲルの細孔または空隙を少なくとも部分的に占めるかまたは満たす溶媒または液体になり得、またはそれらとして役立ち得る。
反応混合物の反応または重合は、懸濁または分散重合プロセスによって進行して、湿潤ゲルを生成し得る。本明細書で使用される場合、用語「懸濁プロセス」、「懸濁重合プロセス」、「分散プロセス」、および「分散重合プロセス」は、交換可能に使用され、炭化水素および/または水などの、溶媒または「連続相」流体中で反応混合物を混合するために機械的攪拌を使用する不均一反応プロセスであって、反応混合物相と溶媒または連続相流体とは混和性でないプロセスを指す。反応混合物は、液滴として溶媒または連続相中に懸濁または分散され得、ここで、反応物質(少なくともヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物)は、ポリマーの粒子を形成する反応、および/またはポリマーの硬化粒子を形成する硬化を行い得る。本明細書で使用される場合、用語「硬化」は、ポリマー鎖の架橋度を増加させることによりポリマーを強靭化または硬くすることを指す。架橋は、例えば、共有結合化学反応、イオン相互作用もしくはクラスタリング、相変態または反転、および/または水素結合などによって、プレポリマーおよび/またはポリマー中で生じる構造的および/または形態学的変化を指す。
反応混合物の反応または重合は、エマルション重合プロセスによって進行し、湿潤ゲルを生成し得る。本明細書で使用される場合、用語「エマルションプロセス」および「エマルション重合プロセス」は、「正(normal)」エマルションと「逆(inverse)」エマルションの両方を指す。エマルションは、1つ以上の態様において懸濁とは異なる。違いの1つは、エマルションが通常エマルション(小サイズ液滴)を生じさせまたは形成する界面活性剤の使用を含むことである。キャリアまたは連続相流体が水などの親水性流体であり、反応混合物相が疎水性化合物(単数または複数)である場合、正エマルション、例えば、水中油型が形成し、ここで、モノマーの液滴は、キャリアまたは連続相流体中の界面活性剤の補助で乳化される。モノマーは、これらの小サイズ液滴中で反応する。これらの液滴は、それぞれの粒子は界面活性剤で囲まれ、界面活性剤上の電荷が他の粒子を静電的に反発するという理由から、粒子が互いに凝集することを止められるので通常はサイズが小さい。これに対して、懸濁重合は、通常、エマルション重合によって製造されるものよりもはるかに大きい粒子を生じさせる。キャリアまたは連続相流体が油などの疎水性流体であり、反応混合物相が親水性化合物である場合、逆エマルション、例えば、油中水型が形成する。
湿潤ゲルを調製するのに適した例示的な懸濁およびエマルション重合プロセスには、米国特許出願公開第2013/0209348号および同第2013/0211005号において考察および記載されたものが含まれる。
1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル粒子の調製は、粒径分布の2つ以上の集団が生成され得るように制御され得る。例えば、有機相への水相の導入は、段階的に行われ得る。したがって、最終的な湿潤ゲル粒子の分布は、1つまたは2つ以上のノードを含み得、最高ノードと最低ノードの間の比率は、約1,000以下、約500以下、約200以下、約100以下、約50以下、約25以下、約10以下、5以下、または約2以下である。
ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、約20℃、約25℃、約30℃、約35℃、または約40℃から約50℃、約55℃、約60℃、約65℃、約70℃、約75℃、約80℃、約85℃、約90℃、約95℃、約100℃、約150℃、約200℃、約250℃、または約300℃の温度でプレポリマー化され得る。1つ以上の実施形態において、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、加圧下でプレポリマー化され得、プレポリマー化の間の温度は、反応混合物の沸点までであり得る。例えば、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、約30℃から約95℃、約60℃から約90℃、約75℃から約95℃、または約50℃から約90℃の温度でプレポリマー化され得る。別の例において、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、約40℃、約50℃、約60℃、約70℃、約75℃、約80℃、約85℃、約90℃、または約95℃の温度でプレポリマー化され得る。プレポリマーは、溶媒および/または触媒と一緒にまたはそれらなしで、添加物の少なくとも1種と混合され、ブレンドされ、撹拌され、またはそうでなければ、合わせられ得る。
ヒドロキシベンゼン化合物をアルデヒド化合物と反応させることによってプレポリマーが形成される場合、化合物がプレポリマーを形成するために反応する程度または量は、1つ以上の特性に基づき得る。反応の程度をモニターするために使用され得る反応生成物またはプレポリマーの例示的特性には、限定されないが、粘度、水濃度、屈折率、アルデヒド化合物の未反応もしくは遊離濃度、分子量、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。
プレポリマーが形成される場合、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、プレポリマーが25℃の温度で約0.5cP、約1cP、約2cP、約10cP、もしくは約50cPから約100cP、約500cP、約1,000cP、約2,500cP、約5,000cP、または約10,000cPの粘度を有するまで互いに反応させ得る。例えば、ヒドロキシベンゼンおよびアルデヒドは、プレポリマーが25℃の温度で約1cPから約800cP、約5cPから約500cP、約75cPから約400cP、約125cPから約1,100cP、または約150cPから約300cPまでの粘度を有するまで互いに反応させ得る。
反応混合物もしくはプレポリマーまたは他の液体の粘度は、25℃の温度で粘度計を使用して決定され得る。例えば、適当な粘度計は、試料アダプタ、例えば、10mLの試料アダプタ、およびトルクを最大化するための適切なスピンドル、例えば、31番スピンドルを備え得る、Brookfield Engineering Laboratoriesから入手可能な、モデルDV−II+粘度計であり得る。小試料アダプタは、試料がチャンバジャケットにより冷却または加熱されて、約25℃の温度でスピンドルの周囲の試料の温度を維持することを可能にさせ得る。
ポリマーが形成される場合、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、プレポリマーが、プレポリマー、任意の未反応ヒドロキシベンゼン化合物、任意の未反応アルデヒド化合物、および水の重量に基づいて、約0.5重量%、約1重量%、約2重量%、または約3重量%から約50重量%、約60重量%、約70重量%、または約80重量%までの水濃度を有するまで、互いに反応させ得る。例えば、プレポリマーは、フェノールおよびホルムアルデヒドを反応させることによって生成し得、フェノールと合わせられたホルムアルデヒドは、50重量%水溶液であり得る。したがって、水濃度は、プレポリマーの形成の間に生産または生成された水、ならびに/またはフェノールおよびホルムアルデヒドの混合物に添加された水に基づき得る。ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物が互いに反応してプレポリマーを生成し、プレポリマーが、プレポリマー、任意の未反応ヒドロキシベンゼン化合物、任意のアルデヒド化合物、および水の重量に基づいて、約5重量%から約50重量%、約1重量%から約25重量%、約10重量%から約40重量%、約12重量%から約20重量%、または約15重量%から約35重量%の水濃度を有するときに、反応は減少または停止され、ならびに/またはカルボン酸、無水物、ホモポリマー、および/もしくはコポリマーはプレポリマーに添加される。
プレポリマーが形成される場合、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、液体プレポリマーの屈折率に基づく終点まで反応させ得る。例えば、プレポリマーは、プレポリマーが約1.1000、約1.2000、約1.3000、または約1.3200から約1.4500、約1.4800、約1.5000、約1.5500、約1.6000、約1.6500、約1.7000、約1.7500、または約1.8000までの屈折率を有するまで重合され得る。別の例において、プレポリマーを生成するためのモノマー混合物の重合は、約1.3500から約1.4500、約1.3800から約1.4400、約1.3900から約1.4350、約1.3900から約1.4500、約1.1000から約1.7000、約1.3000から約1.6000、約1.4200から約1.550、約1.4800から約1.6400、または約1.3700から約1.4300の屈折率まで行われ得る。
プレポリマーが形成される場合、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、アルデヒド化合物の未反応または遊離の濃度に基づいて終点まで互いに反応させ得る。例えば、プレポリマーは、反応混合物が、残存する遊離アルデヒド化合物をまったく有しなくなるか、または約0.5重量%、約1重量%、約3重量%、または約5重量%から約10重量%、約15重量%、約20重量%、または約25重量%までの未反応または遊離の濃度を有するまで、重合され得る。別の例において、プレポリマーは、反応混合物が約2重量%から約17重量%、約1重量%から約5重量%、約4重量%から約12重量%、または約6重量%から約18重量%のアルデヒド化合物の未反応または遊離の濃度を有するまで重合され得る。
プレポリマーが形成される場合、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物は、プレポリマーの分子量に基づく終点まで互いに反応させ得る。例えば、プレポリマーは、プレポリマーが約100、約300、約500、または約800から約1,000、約5,000、約10,000、または約20,000の重量平均分子量を有するまで重合され得る。別の例において、プレポリマーは、プレポリマーが約200から約1,200、約400から約900、約600から約2,500、約1,000から約6,000、約3,000から約12,000、または約7,000から約16,000の重量平均分子量を有するまで重合され得る。
1つ以上の実施形態において、反応混合物は攪拌され得る。例えば、反応混合物は、溶媒中の反応物質の均一もしくは実質的に均一な分布、または反応混合物中の溶媒の均一もしくは実質的に均一な分布を改善および/または維持するために攪拌され得る。1つ以上の実施形態において、反応混合物は攪拌されない。反応混合物の成分は、1つ以上の混合器内で合わせられ得る。混合器は、バッチ、間欠、および/もしくは連続の混合、ブレンディング、接触させること、またはそうでなければ、2種以上の成分を合わせることができる任意の装置、システム、または装置(単数または複数)および/もしくはシステム(単数または複数)の組み合わせであり得、あるいはそれらを含み得る。例示的な混合器には、限定されないが、機械的混合器攪拌、エジェクタ、静的ミキサー、機械的/電力混合器、剪断混合器、超音波混合器、振動混合、混合器自体の運動、またはそれらの任意の組み合わせが含まれ得る。混合器は、その中で温度を調節するために1つ以上の加熱ジャケット、加熱コイル、内部加熱要素、冷却ジャケット、冷却コイル、内部冷却要素などを含み得る。混合器は、開放ベッセルまたは閉鎖ベッセルであり得る。反応混合物の成分は、真空下、大気圧で、または大気圧を超える圧力で、混合器内で合わせられ得る。
少なくとも部分的に、反応混合物の成分間の反応が行われる温度に依存して、反応物質は、約30秒から数日の期間で反応および/または硬化し得る。例えば、反応混合物は、約1分間、約2分間、約3分間、約4分間、約5分間、約10分間、約15分間、または約20分間から約40分間、約1時間、約1.5時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約10時間、約15時間、約20時間、約1日間、約2日間、約3日間、約4日間、約5日間、約6日間、またはそれを超える間反応するかおよび/または硬化して、湿潤ゲルを生成し得る。反応混合物は、約25℃、約35℃、約45℃、約55℃、または約65℃から約85℃、約100℃、約125℃、約150℃、約175℃、約200℃、約225℃、約250℃、約275℃、または約300℃までの温度で反応するかおよび/または硬化し得る。反応の間の反応混合物の圧力は、大気圧未満(例えば、真空)から大気圧超(例えば、超過気圧)であり得る。例えば、反応の間の反応混合物の圧力は、約50kPa、約75kPa、約100kPa、または大気圧(約101.3kPa)から約110kPa、約150kPa、約200kPa、約500kPa、約5,000kPa、約10,000kPa、または約50,000kPaであり得る。
添加物の存在下での少なくともヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物ならびに/またはプレポリマーの間の反応は、1つの連続反応工程または2つ以上の反応工程で行われ得る。多工程反応プロセスの1つの例は、反応物質を反応容器中で第1の温度に第1の期間加熱して、第1または中間の生成物を生成させることを含み得る。次いで、中間生成物は、第2の温度に第2の期間加熱または冷却されて、湿潤ゲル生成物を生成し得る。第2の温度は、第1の温度超、または第1の温度未満であり得る。第2の期間は、第1の期間超、または第1の期間未満であり得る。多工程反応プロセスの別の例は、反応容器中で反応物質を第1の温度に第1の期間加熱して、第1または中間の生成物を生成させ得る。中間生成物は、第2の温度に第2の期間加熱されて、第2の中間生成物を生成し得る。次いで、第2の中間生成物は、第3の温度に第3の期間加熱されて、湿潤ゲルを生成し得る。第3の温度は、第2の温度超、または第2の温度未満であり得る。第3の温度は、第1の温度超、または第1の温度未満であり得る。反応混合物が、湿潤ゲルの生成の間に密封反応容器内で加熱される場合、反応容器内の圧力は、反応混合物の加熱の間に上昇してもよい。湿潤ゲルは、開放した(密封されていない)、閉鎖された(密封された)ままの反応容器中で製造され得るか、または反応容器は、時間のいくらかの間開放し、または時間のいくらかの間閉鎖していることができる。反応混合物、第1の中間生成物、および/または第2の中間生成物の圧力は、大気圧未満から大気圧超のどこであることもできる。
少なくとも1つの具体的な例において、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物ならびに/またはそれらから形成されるプレポリマーならびに添加物は、反応容器中で合わせられて、反応混合物を形成し、反応混合物は第1の温度に第1の期間加熱されて、第1の中間生成物を生成し得る。1種以上の触媒および/または溶媒も反応容器に添加することができ、反応混合物中に存在することができる。第1の温度は、約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、または約60℃から約80℃、約90℃、約95℃、約100℃またはそれを超えるまでであり得る。第1の期間は、約30分、約1時間、約1.5時間、約2時間、または約3時間から約6時間、約12時間、約18時間、約1日、約2日、約3日、または約3日超までであり得る。次いで、第1の中間生成物は、第2の温度に第2の期間加熱されて、第2の中間生成物を生成し得る。第2の温度は、約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、または約60℃から約80℃、約90℃、約95℃、約100℃またはそれを超えるまでであり得る。第2の期間は、約30分、約1時間、約1.5時間、約2時間、または約3時間から約6時間、約12時間、約18時間、約1日、約2日、約3日、または3日超までであり得る。第2の中間生成物は第3の温度に第3の期間加熱されて、湿潤ゲルを生成し得る。第3の温度は、約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、または約60℃から約80℃、約90℃、約95℃、約100℃またはそれを超えるまでであり得る。第3の期間は、約30分、約1時間、約1.5時間、約2時間、または約3時間から約6時間、約12時間、約18時間、約1日、約2日、または約3日であり得る。
溶媒が反応混合物中に存在する場合、反応混合物、第1の中間生成物、第2の中間生成物、および/または湿潤ゲル生成物に到達する前に形成される任意の他の中間生成物の温度は、溶媒の沸点未満の温度で維持され得る。溶媒が反応混合物中に存在する場合、反応混合物、第1の中間生成物、第2の中間生成物、および/または湿潤ゲル生成物に到達する前に形成される任意の他の中間生成物の温度は、反応混合物、第1の中間生成物、第2の中間生成物、および/または任意の他の中間生成物のいずれか1種以上の加熱の間に溶媒の沸点を超えて上昇させ得る。
反応混合物の成分、例えば、少なくともヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物、の間の反応は、広範はpH値の下で行われ得る。例えば、反応混合物の成分間の反応は、約1、約2、または約3から約7、約8、約9、約10、約11、または約12までのpH値で行われ得る。1つ以上の実施形態において、反応は、酸性条件下で行われ得る。例えば、反応混合物のpH値は、7未満、6.5未満、6未満、5.5未満、4.5未満、または4未満であり得る。別の例において、反応混合物のpH値は、約1から約6.5、約1.5から約5.5、約2から約5、約1.5から約4.5、約1から約4、約2から約4、約1から約3.5、または約2から約4.5であり得る。
ヒドロキシベンゼン化合物とアルデヒド化合物のモル比は、約0.1:1から約1.5:1であり得る。例えば、1種以上のヒドロキシベンゼン化合物とアルデヒド化合物のモル比は、約0.2:1から約1.4:1、約0.8:1から約1.3:1、約0.2:1から約0.9:1、約0.3:1から約0.8:1、約0.4:1から約0.8:1、約0.4:1から約0.7:1、または約0.4:1から約0.6:1であり得る。少なくとも1つの例において、ヒドロキシベンゼン化合物とアルデヒド化合物のモル比は、約0.4:1、約0.5:1、約0.6:1、約0.7:1、約0.8:1、約0.9:1、または約1:1であり得る。
触媒が存在する場合、触媒に対するヒドロキシベンゼン化合物のモル比は、約2、約3、約4、約5、約6、または約7から約50、約100、約200、約500、または約1,000であり得る。例えば、触媒に対するヒドロキシベンゼン化合物のモル比は、約2から約1,000、約3から約800、約4から約700、約5から約300、約2から約50、約1から約20、約10から約30、約20から約40、または約30から約50であり得る。別の例において、ヒドロキシベンゼン化合物のモル比は、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも25、少なくとも40、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70、または少なくとも75、かつ1,000未満、500未満、200未満、または100未満であり得る。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、または約30重量%から約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、または約70重量%までのヒドロキシベンゼン化合物を含み得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約10重量%から約50重量%、約15重量%から約45重量%、約17重量%から約40重量%、または約20重量%から約35重量%のヒドロキシベンゼン化合物を含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、少なくとも12重量%、少なくとも15重量%、少なくとも17重量%、または少なくとも20重量%から約35重量%、約40重量%、約45重量%、または約50重量%までのヒドロキシベンゼン化合物を含み得る。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約3重量%、約5重量%、約7重量%、約9重量%、または約10重量%から約11重量%、約12重量%、約14重量%、約16重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約25重量%、または約30重量%のアルデヒド化合物を含み得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約6重量%から約22重量%、約7重量%から約18重量%、約8重量%から約17重量%、または約9重量%から約16重量%のアルデヒド化合物を含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、少なくとも5重量%、少なくとも6重量%、少なくとも7重量%、または少なくとも8重量%から約14重量%、約16重量%、約18重量%、または約20重量%のアルデヒド化合物を含み得る。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、最低約0.1重量%、約1重量%、約5重量%、約10重量%、または約15重量%から、約40重量%、約50重量%、約60重量%、約70重量%、約80重量%、または約85重量%までのカルボン酸を含み得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約10重量%から約75重量%、約20重量%から約45重量%、約35重量%から約65重量%、約50重量%から約70重量%、約25重量%から約35重量%、約30重量%から約45重量%、約55重量%から約65重量%のカルボン酸を含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、または少なくとも約35重量%から約60重量%、約65重量%、約70重量%、または約75重量%のカルボン酸を含み得る。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約0.1重量%、約1重量%、約5重量%、約10重量%、または約15重量%から約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、または約40重量%の無水物を含み得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約0.5重量%から約6重量%、約1重量%から約5重量%、約1.5重量%から約3重量%、約5重量%から約15重量%、約10重量%から約25重量%、約20重量%から約40重量%、約10重量%から約35重量%、または約1重量%から約8重量%の無水物を含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、少なくとも0.5重量%、少なくとも1重量%、少なくとも1.5重量%、または少なくとも2重量%から約5重量%、約10重量%、約20重量%、または約30重量%までの無水物を含み得る。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約0.1重量%、約1重量%、約5重量%、約10重量%、または約15重量%から約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、または約40重量%までのホモポリマーを含み得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約0.5重量%から約6重量%、約1重量%から約5重量%、約1.5重量%から約3重量%、約5重量%から約15重量%、約10重量%から約25重量%、約20重量%から約40重量%、約10重量%から約35重量%、または約1重量%から約8重量%のホモポリマーを含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、少なくとも0.5重量%、少なくとも1重量%、少なくとも1.5重量%、または少なくとも2重量%から約5重量%、約10重量%、約20重量%、または約30重量%までのホモポリマーを含み得る。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約0.1重量%、約1重量%、約5重量%、約10重量%、または約15重量%から約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、または約40重量%のコポリマーを含み得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約0.5重量%から約6重量%、約1重量%から約5重量%、約1.5重量%から約3重量%、約5重量%から約15重量%、約10重量%から約25重量%、約20重量%から約40重量%、約10重量%から約35重量%、または約1重量%から約8重量%のコポリマーを含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、少なくとも0.5重量%、少なくとも1重量%、少なくとも1.5重量%、または少なくとも2重量%から約5重量%、約10重量%、約20重量%、または約30重量%までのコポリマーを含み得る。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約1重量%、約3重量%、約5重量%、約8重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約30重量%、または約35重量%から約50重量%、約60重量%、約70重量%、約80重量%、または約90重量%の添加物を含み得る。別の言い方では、添加物の総量(カルボン酸、無水物、ホモポリマー、およびコポリマーの合わせた量)は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物(単数または複数)の合わせた重量に基づいて、約1重量%、約3重量%、約5重量%、約8重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約30重量%、または約35重量%から約50重量%、約60重量%、約70重量%、約80重量%、または約90重量%の添加物であり得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、約50重量%から約80重量%、約60重量%から約75重量%、約2重量%から約30重量%、約15重量%から約50重量%、約20重量%から約45重量%、約35重量%から約65重量%、約55重量%から約75重量%、約70重量%から約85重量%、または約30重量%から約45重量%の添加物を含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づいて、少なくとも10%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%、少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、または少なくとも60重量%から約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、または約90重量%までの添加物を含み得る。
1つ以上の実施形態において、反応混合物は、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%から約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、または約90重量までの量で添加物を含み得、ここで、反応混合物は、約65重量%まで、約70重量%まで、約75重量%まで、または約85重量%までのカルボン酸、25重量%まで、30重量%まで、5重量%まで、または約40重量%までの無水物、25重量%まで、30重量%まで、5重量%まで、または約40重量%までのホモポリマー、および25重量%まで、30重量%まで、35重量%まで、または約40重量%までのコポリマーを含み、ここですべての重量パーセント値は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づく。例えば、反応混合物は、約85重量%までのカルボン酸、約40重量%までの無水物、約40重量%までのホモポリマー、および約40%までのコポリマーを含み、ここで、反応混合物は、約10重量%から約90重量%の添加物を含み、かつすべての重量パーセント値は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づく。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、溶媒、触媒、および添加物の合わせた重量に基づいて、約1重量%、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、または約45重量%から約60重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約90重量%、または約95重量%までの溶媒を含み得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、溶媒、触媒、および添加物の合わせた重量に基づいて、約1重量%から約95重量%、約5重量%から約90重量%、約10重量%から約85重量%、または約15重量%から約75重量%の溶媒を含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、溶媒、触媒、および添加物の合わせた重量に基づいて、少なくとも1重量%、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、または少なくとも20重量%から約60重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約90重量%、または約95重量%までの溶媒を含み得る。さらに別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、添加物、および溶媒の合わせた重量に基づいて、約1重量%、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、または約45重量%から約60重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約90重量%、または約95重量%までの溶媒を含み得る。
ヒドロキシベンゼン化合物は、置換フェノール化合物、非置換フェノール化合物、または置換および/もしくは非置換フェノール化合物の任意の組合せであり得、あるいはそれらを含み得る。例えば、ヒドロキシベンゼン化合物は、限定されないが、フェノール、レゾルシノール(例えば、1,3−ジヒドロキシベンゼン)、もしくはそれらの組合せであり得、またはそれらを含み得る。別の例において、ヒドロキシベンゼン化合物はまた、任意の化合物もしくは化合物の組合せであり得、またはそれらを含み得、それらからレゾルシノールまたは任意のレゾルシノール誘導体が誘導され得る。別の例において、ヒドロキシベンゼン化合物は、モノヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシベンゼン、トリヒドロキシベンゼン、任意の他のポリヒドロキシベンゼン、またはそれらの任意の組合せであり得る。別の例において、ヒドロキシベンゼン化合物はフェノールであり得る。
1つ以上の実施形態において、ヒドロキシベンゼン化合物は、式Iにより表される。
式中、各R
1は、独立して、水素(H)、ヒドロキシ、C1〜C5アルキル、またはOR
2であり得、ここで、R
2は、C1〜C5アルキルまたはC1〜C5アリールであり得る。他の適当なヒドロキシベンゼン化合物は、式IIにより表される。
式中、各R3は、独立して、水素(H);ヒドロキシ;ハロゲン化物、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、またはヨウ化物;ニトロ;ベンゾ;カルボキシ;アシル、例えば、ホルミル、アルキルカルボニル、例えば、アセチル、およびアリールカルボニル、例えば、ベンゾイル;アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなど;アルケニル、例えば、非置換または置換ビニルおよびアリル;非置換または置換メタクリレート、非置換または置換アクリレート;シリルエーテル;シロキサニル;アリール、例えば、フェニルおよびナフチル;アラルキル、例えば、ベンジル;またはアルキアリール、例えば、アルキルフェノール類であり得、ここで、少なくとも2個のR3は水素である。
他の適当なヒドロキシベンゼン化合物には、限定されないが、アルキル置換フェノール類、例えば、クレゾールおよびキシレノール;シクロアルキル置換フェノール類、例えば、シクロヘキシルフェノール;アルケニル置換フェノール類;アリール置換フェノール類、例えば、p−フェニルフェノール;アルコキシ置換フェノール類、例えば、3,5−ジメトキシフェノール;アリールオキシフェノール類、例えば、p−フェノキシフェノール;およびハロゲン置換フェノール類、例えば、p−クロロフェノールが含まれ得る。二価フェノール類、例えば、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、ビスフェノールAおよびビスフェノールFもまた使用され得る。特に、ヒドロキシベンゼン化合物は、フェノール;レゾルシノール;カテコール;ヒドロキノン;アルキル置換フェノール類、例えば、クレゾールおよびキシレノール;シクロアルキル置換フェノール類、例えば、シクロヘキシルフェノール;アルケニル置換フェノール類;アリール置換フェノール類、例えば、p−フェニルフェノール;アルコキシ置換フェノール類、例えば、3,5−ジメトキシフェノール;アリールオキシフェノール類、例えば、p−フェノキシフェノール;ハロゲン置換フェノール類、例えば、p−クロロフェノール;ビスフェノールA;ならびにビスフェノールFからなる群から選択され得る。なお他の適当なヒドロキシベンゼン化合物は、ピロガロール、5−メチルレゾルシノール、5−エチルレゾルシノール、5−プロピルレゾルシノール、4−メチルレゾルシノール、4−エチルレゾルシノール、4−プロピルレゾルシノール、レゾルシノールモノベンゾエート、レゾルシノールモノシネート(resorcinol monosinate)、レゾルシノールジフェニルエーテル、レゾルシノールモノメチルエーテル、レゾルシノールモノアセテート、レゾルシノールジメチルエーテル、フロログルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、レゾルシノールロジネート、アルキル置換レゾルシノール、2−メチルレソルシノールなどのアラルキル置換レゾルシノール、フロログルシノール、1,2,4−ベンゼントリオール、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、4−エチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、5−メチルベンゼン−1,2,3−トリオール、3,5−ジヒドロキシベンジルアルコール、2,4,6−トリヒドロキシトルエン、4−クロロレゾルシノール、2’,6’−ジヒドロキシアセトフェノン、2’,4’−ジヒドロキシアセトフェノン、3’,5’−ジヒドロキシアセトフェノン、2,4,5−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,4−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,6−トリヒドロキシベンズアルデヒド、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、1,3−ジヒドロキシナフタレン、2’4’−ジヒドロキシプロピオフェノン、2’4’−ジヒドロキシ−6’−メチルアセトフェノン、1−(2,6−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタノン、3−メチル3,5−ジヒドロキシベンゾエート、メチル2,4−ジヒドロキシベンゾエート、ガラセトフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−メチル安息香酸、2,6−ジヒドロキシ−4−メチル安息香酸、メチル2,6−ジヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4−ニトロレゾルシノール、2,4,5−トリヒドロキシ安息香酸、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸、2,3,4−トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6−トリヒドロキシ安息香酸、2−ニトロフロログルシノール、もしくはそれらの組合せであり得、またはそれらを含み得る。別の適当なヒドロキシベンゼン化合物は、フロログルシノールであり得、またはそれを含み得る。
1つ以上の実施形態において、ヒドロキシベンゼン化合物はまた、1種以上のタンニンであり得、またはそれを含み得る。本明細書で使用される場合、用語「タンニン」は、加水分解性タンニンと縮合タンニンの両方を指す。したがって、ヒドロキシベンゼン化合物は、加水分解性タンニン、縮合タンニン、または加水分解性タンニンおよび縮合タンニンの組合せであり得、またはそれらを含み得る。適当なタンニンが誘導され得る低木または木の例示的な属には、限定されないが、アカシア属(Acacia)、カスタネア属(Castanea)、バチェリア属(Vachelllia)、セネガリア属(Senegalia)、ターミナリア属(Teminalia)、コミカンソウ属(Phyllanthus)、カエサルピニア属(Caesalpinia)、コナラ属(Quercus)、スキノプシス属(Schinopsis)、ツガ属(Tsuga)、ウルシ属(Rhus)、クルミ属(Junglans)、ペカン属(Carya)、およびマツ属(Pinus)、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。別の例において、適当なタンニンが誘導され得る属には、限定されないが、スキノプシス属、アカシア属、またはそれらの組合せが含まれ得る。別の例において、適当なタンニンが誘導され得る属には、限定されないが、マツ属、ペカン属、またはそれらの組合せが含まれ得る。
加水分解性タンニンは、ピロガロールなどの単純なフェノールとエラグ酸との混合物、ならびにグルコースなどの糖と没食子酸および二没食子酸とのエステルの混合物である。例示的な加水分解性タンインには、限定されないが、カスタネア・サチバ(Castanea sativa)(例えば、クリ)、ターミナリア属およびコミカンソウ属(例えば、ミラバラン(myrabalans)木の種)、カエサルピニア・コリアリア(Castanea coriarea)(例えば、ジビジビ)、カエサルピニア・スピノサ(Caesalpinia spinosa)(例えば、タラ)、アルガロビラ(algarobilla)、バロネア(valonea)、コナラ属(例えば、オーク)から回収された抽出物が含まれ得る。縮合タンニンは、フラバンの縮合により形成されたポリマーである。縮合タンニンは、直鎖または分岐の分子であり得る。例示的な縮合タンニンには、限定されないが、アカシア・メアルンシイ(Acacia mearnsii)(例えば、ワトルまたはミモザ樹皮抽出物)、スキノプシス属(例えば、ケブラコ木抽出物)、ツガ属(例えば、アメリカツガ樹皮抽出物)、ウルシ属(例えば、ウルシ(sumach)抽出物)、クルミ属(例えば、クルミ)、キヤリーヤ・イリノイネンシス(Carya illinoinensis)(例えば、ペカン)、およびマツ属(例えば、ラジアータパイン(Radiata pine)、マリタイムパイン(Maritime pine)、樹皮抽出物種)が含まれ得る。
縮合タンニンは、約70重量%から約80重量%の活性フェノール系成分(「タンニン部分」)を含み、残りの成分(「非タニン部分」)には、限定されないが、炭水化物、親水コロイドガム、ならびにアミノおよび/またはイミノ酸部分が含まれ得る。縮合タンニンは、有機物から回収もしくは抽出されて使用され得、または縮合タンニンは、例えば、約95重量%以上の活性フェノール系成分に精製され得る。加水分解性タンニンおよび縮合タンニンは、十分に確立された方法を使用して、出発原料、例えば、木および/または低木から抽出され得る。タンニンのより詳細な考察は、Handbook of Adhesive Technology、第2版、CRC Press、2003年、第27章、「Natural Phenolic Adhesives I:Tannin」およびMonomers, Polymers and Composites from Renewable Resources、Elsevier、2008年、第8章、「Tannins:Major Sources,Properties and Applications.」に考察および記載されている。
縮合タンニンは、2つの主たるカテゴリー、すなわち、レゾルシノール単位を含むものおよびフロログルシノール単位を有するものの1つに分類またはグループ分けされ得る。レゾルシノール単位を含む例示的なタンニンには、限定されないが、モリシマアカシア(black wattle)タンニンおよびケブラコタンニンが含まれる。フロログルシノール単位を含む例示的なタンニンには、限定されないが、ペカンタンニンおよびマツタンニンが含まれる。
好適なアルデヒド化合物は、式IIIにより表される。
式中、R4は、水素、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり得る。アルキル、アルケニル、またはアルキニルは、1から約8個の炭素原子を含み得る。別の例において、好適なアルデヒド化合物にはまた、いわゆるマスク型アルデヒドまたはアルデヒド等価物、例えば、アセタールまたはヘミアセタールが含まれ得る。例示的なアルデヒド化合物には、限定されないが、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、フルフルアルデヒド、ベンズアルデヒド、またはそれらの任意の組合せが含まれる。1種以上の他のアルデヒド、例えば、グリオキサールは、ホルムアルデヒドおよび/または他のアルデヒドの代わりに、またはそれらと組み合わせて使用され得る。少なくとも1つの例において、アルデヒド化合物には、ホルムアルデヒド、UFC、またはそれらの組合せが含まれ得る。
アルデヒド化合物は、固体、液体、および/または気体として使用され得る。特にホルムアルデヒドを考慮すると、ホルムアルデヒドは、パラホルム(固体、重合ホルムアルデヒド)、ホルマリン溶液(37体積%、44体積%、または50体積%のホルムアルデヒド濃度の、時としてメタノールと一緒の、ホルムアルデヒドの水溶液)、尿素−ホルムアルデヒド濃縮物(「UFC」)、および/もしくはホルムアルデヒドガスであり得、またはそれらを含み得、それらの代わりにまたはそれらに加えて、ホルムアルデヒドの他の形態も使用され得る。別の例において、アルデヒドは、約1:2から約1:3の尿素とホルムアルデヒドの重量比を有する予備反応させた尿素−ホルムアルデヒド混合物であり得、またはそれを含み得る。
アルデヒド化合物はまた、限定されないが、1種以上の多官能性アルデヒド化合物であり得、またはそれを含み得る。本明細書で使用される場合、用語「多官能性アルデヒド化合物」および「多官能性アルデヒド」は、交換可能に使用され、少なくとも2個の官能基を有し、官能基の少なくとも1個はアルデヒド基である化合物を指す。例えば、多官能性アルデヒドは、2個以上のアルデヒド官能基を含み得る。別の例において、多官能性アルデヒドは、少なくとも1個のアルデヒド官能基、およびアルデヒド官能基以外の少なくとも1個の官能基を含み得る。本明細書で使用される場合、用語「官能基」は、多官能性アルデヒド化合物における反応性基を指し、限定されないが、アルデヒド基、カルボン酸基、エステル基、アミド基、イミン基、エポキシド基、アジリジン基、アゼチジニウム基、およびヒドロキシル基を含み得る。
多官能性アルデヒド化合物は、2個以上の炭素原子を含み得、2個以上のアルデヒド官能基を有し得る。例えば、多官能性アルデヒド化合物は、2、3、4、5、6個、またはそれを超える炭素原子を含み得、2個以上のアルデヒド官能基を有し得る。多官能性アルデヒド化合物は、2個以上の炭素原子を含み得、ならびに少なくとも1個のアルデヒド官能基ならびにアルデヒド基以外の少なくとも1個の官能基、例えば、カルボン酸基、エステル基、アミド基、イミン基、エポキシド基、アジリジン基、アゼチジニウム基、および/またはヒドロキシル基を有し得る。例えば、多官能性アルデヒド化合物は、2、3、4、5、6個、またはそれを超える炭素原子を含み得、ならびに少なくとも1個のアルデヒド官能基ならびにアルデヒド基以外の少なくとも1個の官能基、例えば、カルボン酸基、エステル基、アミド基、イミン基、エポキシド基、アジリジン基、アゼチジニウム基、および/またはヒドロキシル基を有し得る。アルデヒド基およびカルボン酸基を有する多官能性アルデヒド化合物は、アルデヒド化合物またはカルボン酸化合物と見なされ得るが、このような多官能性アルデヒド化合物は、両方を同時に満たすことは意図されないことが留意されるべきである。別の言い方をすれば、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、ならびにカルボン酸、無水物、ホモポリマー、および/またはコポリマーは、互いに関して異なる化合物を指す。
3個またはそれを超える炭素原子を含み、2個のアルデヒド官能基(−CHO)を有する好適な二官能性(bifunctionalまたはdifunctional)アルデヒドは、式IVにより表される。
式中、R5は、1個の炭素原子から約12個の炭素原子を有する、アルケニレン、アルケニレン、アルキニル、シクロアルケニレン、シクロアルケニレン、シクロアルキニル、またはアリーレンであり得る。例示的な多官能性アルデヒドには、限定されないが、マロンアルデヒド、スクシンアルデヒド、グルタルアルデヒド、2−ヒドロキシグルタルアルデヒド、β−メチルグルタルアルデヒド、アジポアルデヒド、ピメルアルデヒド、スベルアルデヒド、マレアルデヒド、フマルアルデヒド、セバクアルデヒド、フタルアルデヒド、イソフタルアルデヒド、テレフタルアルデヒド、環置換芳香族アルデヒド、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。2個の炭素原子を含み、2個のアルデヒド官能基を有する好適な二官能性アルデヒドは、グリオキサールである。
アルデヒド基およびアルデヒド基以外の官能基を含む例示的な多官能性アルデヒド化合物には、限定されないが、グリオキシル酸、グリオキシル酸エステル、グリオキシル酸アミド、5−(ヒドロキシメチル)フルフラール、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。多官能性アルデヒド化合物中のアルデヒド基は、他の形態で、例えば、水和物として存在し得る。したがって、特定の多官能性アルデヒド化合物の任意の形態または誘導体が、本明細書で考察および記載される湿潤ゲルを調製するために使用され得る。アルデヒド化合物は、互いに組み合わされたおよび/または互いに独立して反応混合物に加えられた、2種以上のアルデヒド化合物の任意の組合せを含み得る。
カルボン酸には、限定されないが、モノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、テトラカルボン酸、ペンタカルボン酸、5個を超えるカルボキシル基を有するカルボン酸、ポリマーポリカルボン酸、およびそれらの任意の混合物が含まれ得る。モノカルボン酸は、式Vにより表される。
式中、R6は、1個の炭素原子から約50個の炭素原子を有する、アルキル、アルケニル、またはアルキニル炭素鎖であり得る。例示的なモノカルボン酸には、限定されないが、メタン酸またはギ酸、エタン酸または酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、イコサン酸、アクリル酸、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。
式中、R7は、1個の炭素原子から約50個の炭素原子を有する、アルキレン、アルケニレン、またはアルキニル炭素鎖であり得る。
トリカルボン酸は、式VIIにより表される。
R8(COOH)3 (VII)
式中、R8は、1個の炭素原子から約50個の炭素原子を有する、アルキレン、アルケニレン、またはアルキニル炭素鎖であり得る。
ジカルボン酸、トリカルボン酸、テトラカルボン酸、ペンタカルボン酸、および6個以上のカルボン酸基を有するカルボン酸は、総称して「ポリカルボン酸」と称され得る。好適なポリカルボン酸には、限定されないが、不飽和脂肪族ジカルボン酸、飽和脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、不飽和環状ジカルボン酸、飽和環状ジカルボン酸、それらのヒドロキシ置換誘導体、などが含まれ得る。他の好適なポリカルボン酸には、限定されないが、不飽和脂肪族トリカルボン酸、クエン酸などの飽和脂肪族トリカルボン酸、芳香族トリカルボン酸、不飽和環状トリカルボン酸、飽和環状トリカルボン酸、それらのヒドロキシ置換誘導体、などが含まれ得る。このようなポリカルボン酸はいずれも、例えば、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、アルコキシ、などで、任意選択で置換され得ることが認識される。
例示的なポリカルボン酸には、限定されないが、クエン酸、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、ペンタン二酸、ヘキサン二酸、ヘプタン二酸、オクタン二酸、ノナン二酸、デカン二酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。他の例示的なジカルボン酸には、限定されないが、(Z)−ブテン二酸またはマレイン酸、(E)−ブテン二酸またはフマル酸、ペンタ−2−エン二酸またはグルタコン酸、ドデカ−2−エン二酸またはトラウマチン酸、(2E,4E)−ヘキサ−2,4−ジエン二酸またはムコン酸、クエン酸。イソクエン酸、アコニット酸、アジピン酸、アゼライン酸、ブタンテトラカルボン酸ジヒドリド、ブタントリカルボン酸、クロレンド酸、シトラコン酸、ジシクロペンタジエン−マレイン酸付加物、ジエチレントリアミン五酢酸、ジペンテンおよびマレイン酸の付加物、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、完全マレイン酸化ロジン、マレイン酸化トール油脂肪酸、フマル酸、グルタル酸、イソフタル酸、イタコン酸、過酸化カリウムによってアルコール、次いで、カルボン酸に酸化されたマレイン酸化ロジン、マレイン酸、リンゴ酸、メサコン酸、コルベ−シュミット反応により二酸化炭素と反応させて3〜4個のカルボキシル基を導入したビスフェノールAまたはビスフェノールF、シュウ酸、フタル酸、セバシン酸、コハク酸、酒石酸、テレフタル酸、テトラブロモフタル酸、テトラクロロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。
好適なポリマーポリカルボン酸には、1個を超えるペンダントカルボキシ基を含む有機ポリマーまたはオリゴマーが含まれ得る。ポリマーポリカルボン酸は、不飽和カルボン酸から調製されたホモポリマーまたはコポリマーであり得、不飽和カルボン酸には、限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸、桂皮酸、2−メチルマレイン酸、イタコン酸、2−メチルイタコン酸、α,β−メチレングルタル酸、などが含まれ得る。ポリマーポリカルボン酸はまた、不飽和無水物から調製され得る。不飽和無水物には、限定されないが、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水アクリル酸、無水メタクリル酸、など、およびそれらの混合物が含まれ得る。
好ましいポリマーカルボン酸には、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸、などが含まれ得る。市販のポリアクリル酸の例には、AQUASET−529(Rohm & Haas、フィラデルフィア、Pa.、米国)、CRITERION2000(Kemira、ヘルシンキ、フィンランド国、欧州)、NFI(H.B.Fuller、St.Paul、Minn.、米国)、およびSOKALAN(BASF、Ludwigshafen,独国、欧州)が含まれる。SOKALANに関しては、これは、およそ4,000の分子量を有する、アクリル酸とマレイン酸との水溶性ポリアクリルコポリマーであると思われる。AQUASET−529は、触媒として次亜リン酸ナトリウムも含有して、グリセロールで架橋されたポリアクリル酸を含有する組成物であると理解される。CRITERION2000は、およそ2,000の分子量を有する、ポリアクリル酸の部分塩の酸性溶液であると考えられる。NFIは、カルボン酸官能基およびヒドロキシ官能基、ならびにどちらの官能基も有しない単位を含有するコポリマーであると思われ;NFIはまた、次亜リン酸ナトリウムまたは有機リン酸エステル触媒などの連鎖移動剤を含有すると考えられる。
式中、R9およびR10は、独立して、置換または不飽和の直鎖、分岐、環状、ヘテロ環状、または芳香族ヒドロカルビル基であり得る。例えば、R9およびR10は、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、またはアリールであり得る。いくつかの例において、R9およびR10は、独立して、1個の炭素原子から約50個の炭素原子を有する、アルキル、アルケニル、またはアルキニルの炭素鎖であり得る。1つ以上の実施形態において、R9およびR10は、一緒に結合されて、環状構造を形成し得る。例示的な無水物には、限定されないが、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水酢酸、無水コハク酸、スチレン無水マレイン酸、無水ナフタル酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸無水物、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。
カルボン酸ホモポリマーに加えて、他の好適なホモポリマーには、限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。
カルボン酸コポリマーに加えて、他の好適なコポリマーには、限定されないが、交互コポリマー、周期コポリマー、統計コポリマー、ターポリマー、ブロックコポリマー、直鎖コポリマー、分岐コポリマー、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。交互コポリマーは、式:〜ABABABABABABABAB〜により表され得る。例示的な交互コポリマーには、限定されないが、ポリ[スチレン−alt−(無水マレイン酸)]、[ポリ(エチレングリコール)−alt−(テレフタル酸;イソフタル酸)]、またはそれらの混合物が含まれ得る。周期コポリマーは、式:〜A−B−A−B−B−A−A−A−A−B−B−B〜により表され得る。例示的な周期コポリマーには、限定されないが、ポリ(1,3,6−トリオキサシクロオクタン)ポリ(オキシメチレンオキシエチレンオキシエチレン)が含まれ得る。統計コポリマーは、式:〜ABBAAABAABBBABAABA〜により表され得る。例示的な統計コポリマーには、限定されないが、ポリ(スチレン−stat−アクリロニトリル−stat−ブタジエン)、ポリ[(6−アミノヘキサン酸)−stat−(7−アミノヘプタン酸)]、ポリ[(4−ヒドロキシ安息香酸)−co−ヒドロキノン−co−(テレフタル酸)]、ポリ[スチレン−co−(メチルメタクリレート)]、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。例示的なターポリマーには、限定されないが、アクリロリトリル−ブタジエン−スチレンターポリマー、またはその任意の混合物が含まれ得る。ブロックコポリマーは、式:〜AAAAA−BBBBBBB〜AAAAAAA〜BBB〜により表され得る。例示的なブロックコポリマーには、限定されないが、ポリスチレン−block−ポリグタジン−block−ポリスチレン、ポリ(エチレングリコール)−ポリ(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)ブロックポリマー(PEG−PPG−PEGブロックポリマーとしても知られる)、ポリ[ポリ(メチルメタクリレート)−block−ポリスチレン−block−ポリ(メチルアクリレート)]、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。例示的な直鎖コポリマーには、限定されないが、エチレンと1種以上のC3〜C20アルファオレフィンコモノマーとのコポリマー、またはその任意の混合物が含まれ得る。例示的な分岐コポリマーには、限定されないが、分岐メタクリレートコポリマーが含まれ得る。
1つ以上の実施形態において、反応混合物は、1種以上のポリオールをさらに含み得る。好適なポリオールは、以下の式IXにより表される。
R11(OH)n (IX)
式中、R11は、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換アルケニレン、置換もしくは非置換アルキニレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルケニレン、置換もしくは非置換シクロアルキニレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルケニレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキニレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり得;nは、2以上の整数である。例えば、nは、2から10、2から50、または2から100の任意の整数であり得る。
例示的なポリオールには、限定されないが、1,4−シクロヘキサンジオールカテコール、シアヌル酸、ジエタノールアミン、プリオガロール、ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,3−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4−トリメチルペンタンジオール、アルコキシル化ビスフェノールA、ビス[N,Nジベータ−ヒドロキシエチル)]アジパミド、ビスフェノールA、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノール、ジブロモネオペンチルグリコール、ポリグリセロール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリコールエーテル、エトキシル化DETA、エチレングリコール、グリセリン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリトリトール、低分子量(例えば、約750以下の重量平均分子量)ポリエチレングリコールおよび/またはポリプロピレングリコール、プロパン1,3−ジオール、プロピレングリコール、ポリエチレンオキシド(ヒドロキシ末端化)、ソルビトール、酒石酸、テトラブロモアルコキシル化ビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールジエトキシエーテル、トリエタノールアミン、トリエチレングリコール、トリメチロールエタン、エチルジエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、1種以上の炭水化物、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、レゾルシノール、ピラゴロール、グリコール酸尿素(glycollated urea)、リグニン、トリメチロールプロパン、トリプロピレングリコール、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。
ポリオールの特定のサブクラスの1つには炭水化物が含まれ得る。好適な炭水化物には、単糖、二糖、オリゴ糖、多糖、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。炭水化物には1種以上のアルドース糖が含まれ得る。単糖は、D−グルコース(デキストロース一水和物)、L−グルコース、もしくはそれらの組合せであり得、またはそれらを含み得る。他の炭水化物アルドース糖には、限定されないが、グリセルアルデヒド、エリトロース、トレオース、リボース、デオキシリボース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、グロース、マンノース、イドース、ガラクトース、タロース、およびそれらの任意の組合せが含まれ得る。炭水化物はまた、デキストリン、マルトデキストリン、および酸化マルトデキストリンなどの1種以上の還元もしくは加工デンプンであり得、またはそれらを含み得る。
反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、添加物、およびポリオールの合わせた重量に基づいて、約0.1重量%、約1重量%、約5重量%、約10重量%、または約15重量%から約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、または約45重量%までのポリオールを含み得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、添加物、およびポリオールの合わせた重量に基づいて、約0.5重量%から約15重量%、約5重量%から約20重量%、約10重量%から約30重量%、約3重量%から約12重量%、約8重量%から約28重量%、約23重量%から約35重量%、約4重量%から約12重量%、または約1重量%から約20重量%のポリオールを含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、添加物、およびポリオールの合わせた重量に基づいて、少なくとも0.1重量%、少なくとも0.5重量%、少なくとも1重量%、少なくとも2重量%、少なくとも3重量%、少なくとも4重量%、少なくとも5重量%、少なくとも7重量%、または少なくとも10重量%から約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、または約40重量%までのポリオールを含み得る。
反応混合物および/またはプレポリマーの固体含有量は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約35%、約40%、または約45%から約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、または約99%まで変わり得る。例えば、反応混合物および/またはプレポリマーの固体含有量は、約35%から約70%、約40%から約60%、または約45%から約55%であり得る。別の例において、反応混合物および/またはプレポリマーの固体含有量は、20%超、25%超、30%超、35%超、40%超、または45%超、50%超、55%超、60%超、65%超、70%超、75%超、80%超、85%超、または90%超であり得る。別の例において、反応混合物および/またはプレポリマーの固体含有量は、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、30%未満、25%未満、20%未満、または15%未満であり得る。
組成物の固体含有量は、組成物の小試料(例えば、約1gから約5g)を適当な温度(例えば、約125℃)および液体を除去するのに十分な時間加熱後の重量減少を決定することによって測定され得る。加熱前後の試料の重量を測定することによって、組成物中の固体パーセントは、直接計算され得、またはそうでなければ、推定され得る。
触媒は、反応混合物と合わせて、プレポリマーおよび/または湿潤ゲルの形成を促進し得る。触媒は、1種以上の酸、1種以上の塩基、もしくはそれらの任意の組合せであり得、またはそれらを含み得る。例示的な酸触媒には、限定されないが、塩酸、硫酸、リン酸、亜リン酸、スルホン酸(限定されないが、モノスルホン酸、ジスルホン酸、トリスルホン酸、トルエンスルホン酸、およびアルカンスルホン酸を含む)、没食子酸、シュウ酸、ピクリン酸、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。他の好適な酸触媒には、上で考察および記載されたカルボン酸の1種以上が含まれ得る。例えば、酸性触媒は、酢酸、クエン酸、もしくはそれらの混合物であり得、またはそれらを含み得る。触媒は、存在する場合、反応混合物の1種以上の成分と反応してもよく、またはしなくてもよいことが留意されるべきである。
例示的な塩基触媒には、限定されないが、水酸化物、炭酸塩、アンモニア、アミン、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。例示的な水酸化物には、限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム(例えば、アンモニア水)、水酸化リチウム、水酸化セシウム、それらの水溶液、それらの任意の組合せ、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。例示的な炭酸塩には、限定されないが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、それらの水溶液、それらの任意の組合せ、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。例示的なアミンには、限定されないが、アルカノールアミン、ポリアミン、芳香族アミン、およびそれらの任意の組合せが含まれ得る。例示的なアルカノールアミンには、限定されないが、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。例示されたアルカノールアミンには、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、アミノエチルエタノールアミン、アミノブタノール、および他のアミノアルカノールが含まれ得る。例示的な芳香族アミンには、限定されないが、ベンジルアミン、アニリン、オルト−トルイジン、メタ−トルイジン、パラ−トルイジン、n−メチルアニリン、N−N’−ジメチルアニリン、ジフェニルおよびトリフェニルアミン、1−ナフチルアミン、2−ナフチルアミン、4−アミノフェノール、3−アミノフェノール、および2−アミノフェノールが含まれ得る。例示的なポリアミンには、限定されないが、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)が含まれ得る。他のポリアミンには、例えば、1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、ポリアミドアミン、およびポリエチレンイミンが含まれ得る。
他の好適なアミンには、限定されないが、第一級アミン(「NH2R1」)、第二級アミン(「NHR1R2」)、および第三級アミン(「NR1R2R3」)が含まれ得、ここで、各R1、R2、およびR3は、独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および置換アリールであり得る。アルキルには、1個の炭素原子から約15個の炭素原子または1個の炭素原子から約8個の炭素原子を有する分岐または非分岐アルキルが含まれ得る。例示的なアルキルには、限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、およびエチルヘキシル、それらの異性体、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。シクロアルキルは、3個の炭素原子から約7個の炭素原子を含み得る。例示的なシクロアルキルには、限定されないが、シクロペンチル、置換シクロペンチル、シクロヘキシル、および置換シクロヘキシルが含まれ得る。用語「アリール」は、単一の芳香族環あるいは一緒に縮合されている、共有結合的に連結されている、またはメチレンもしくはエチレン部分などの共通の基に連結されている複数の芳香族環を含む芳香族置換基を指す。アリール基のいくつかの具体例には、1つの芳香族環または2つ以上の縮合もしくは連結芳香族環、例えば、フェニル、ナフチル、ビフェニル、アントラセニル、フェナントレニル、それらの異性体、それらの置換芳香族化合物など含まれ得る。アリール置換基は、1個の炭素原子から約20個の炭素原子を含み得る。「ヘテロ原子含有シクロアルキル基」における場合の用語「ヘテロ原子含有」は、1個以上の炭素原子が炭素以外の原子、例えば、窒素、酸素、硫黄、リン、またはホウ素で置き換えられている分子または分子断片を指す。同様に、用語「ヘテロアリール」は、ヘテロ原子を含有しているアリール置換基を指す。「置換アリール」における場合の用語「置換(substituted)」は、炭素原子に結合した少なくとも1個の水素原子が、官能基、例えば、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルチオ、ホスフィノ、アミノ、ハロ、シリルなどである1個以上の置換基で置き換えられている分子または分子断片を指す。例示的な第一級アミンには、限定されないが、メチルアミンおよびエチルアミンが含まれ得る。例示的な第二級アミンには、限定されないが、ジメチルアミンおよびジエチルアミンが含まれ得る。例示的な第三級アミンには、限定されないが、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。例示的なアミドには、限定されないが、アセトアミド、エタナミド、ジシアンジアミドなど、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。
少なくとも1つの例において、触媒は、いずれの金属または金属イオンも含まないか、または実質的に含まないことができる。言い換えれば、触媒は、非金属または非金属イオン含有触媒であり得る。いずれの金属または金属イオンも実質的に含まない触媒は、触媒の総重量に基づいて、1重量%未満、0.5重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.7重量%未満、0.05重量%未満、0.3重量%未満、0.01重量%未満、0.007重量%未満、0.005重量%未満、0.003重量%未満、0.001重量%未満、0.0007重量%未満、または0.0005重量%未満を含有し得る。
触媒は、広く変わる量で反応混合物中に存在し得る。例えば、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、溶媒、触媒、および添加物の合わせた重量に基づいて、約0.01重量%、約0.05重量%、約0.1重量%、約0.5重量%、約1重量%、または約1.5重量%から約30重量%、約40重量%、約50重量%、または約60重量%までの量で触媒を含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物の重量に基づいて、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.1重量%、約0.5重量%、約1重量%、約3重量%、または約5重量%から約45重量%、約55重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、または約80重量%までの量で触媒を含み得る。別の例において、反応混合物は、アルデヒド化合物の重量に基づいて、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、または約0.04重量%から約40重量%、約50重量%、約60重量%、約70重量%、または約80重量%までの量で触媒を含み得る。別の例において、反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物の合わせた重量に基づいて、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、または約0.04重量%から約40重量%、約50重量%、約60重量%、または約70重量%までの量で触媒を含み得る。
本明細書で考察および記載される成分のいずれか1種以上が2種以上の異なる化合物を含む場合、それらの2種以上の異なる化合物は、互いに対して任意の比で存在し得る。例えば、ヒドロキシベンゼンが、第1のヒドロキシベンゼン化合物および第2のヒドロキシベンゼン化合物を含む場合、ヒドロキシベンゼン化合物は、第1および第2のヒドロキシベンゼン化合物の総重量に基づいて、約0.1重量%から約99.9重量%の第1のヒドロキシベンゼン化合物、および逆に約99.9重量%から約0.1重量%の第2のヒドロキシベンゼン化合物の濃度を有し得る。別の例において、第1のヒドロキシベンゼン化合物の量は、第1および第2のヒドロキシベンゼン化合物の総重量に基づいて、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、または約45重量%から約60重量%、約65重量%、約70重量%、約75重量%、約80重量%、約85重量%、約90重量、または約95重量%までであり得る。アルデヒド化合物、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、コポリマー、触媒、溶媒、および/または任意の他の成分が、2種以上の異なる化合物を含む場合、それらの2種以上の異なる化合物は、第1および第2のヒドロキシベンゼン化合物と同様の量で存在し得る。
湿潤ゲルが、モノリシック構造の形態である場合、モノリシック構造は、任意の所望の形状を有し得る。典型的には、モノリシック構造は、湿潤ゲルが中で生成または製造される反応容器の形態または形状を取り得る。例えば、反応容器が、約25cmの直径を有する内側円筒状表面を有する場合、反応容器中で製造されるモノリシック湿潤ゲルは、約25cmの直径、および反応容器に添加される反応物質の量に対応または依存する高さを有する円筒の形態であり得る。
湿潤ゲルがモノリシック構造の形態である場合、モノリシック構造は粒子に変換され得る。例えば、モノリシック構造は、研磨、細断、破砕、粉砕、またはそうでなければ、その上に作用されて、複数の微粒子または粒子を与え得る。したがって、湿潤ゲルは、反応容器中でモノリシック構造として生成され、そのまま乾燥され、もしくは乾燥前に微粒子化され得るか、または湿潤ゲルは、湿潤ゲル粒子として直接生成され得る。
湿潤ゲル粒子は、約0.1μm、約1μm、約100μm、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約3.5mm、約4mm、約4.5mm、約5mm、約5.5mm、約6mm、またはそれを超える平均断面長さを有し得る。例えば、湿潤ゲル粒子は、約0.001mm、約0.01mm、約0.1mm、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約3.5mm、または約4mmから約5mm、約7mm、約10mm、約12mm、約15mm、約18mm、約20mm、約25mm、約30mm、またはそれを超えるまでの平均断面長さを有し得る。別の例において、湿潤ゲル粒子は、約1μm、約10μm、約50μm、約100μm、約200μm、約300μm、約500μm、約700μm、または約1,000μmから約1.1mm、約1.3mm、約1.5mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約7mm、約10mm、またはそれを超えるまでの平均断面長さを有し得る。
ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、および/もしくはコポリマーと、ならびに/またはそれらの存在下で、少なくとも反応させることは、湿潤ゲルを生成し得、これは、真空下、大気圧で、または湿潤ゲル中に存在する任意の溶媒の超臨界圧未満である圧力で乾燥ゲル生成物に変換されて、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、および/またはコポリマーなしで製造された湿潤ゲルと比較して1つ以上の改善された特性を有する乾燥ゲル生成物を生成し得ることが、驚くべきことに、かつ予想外にも発見された。1種以上の改善された特性には、限定されないが、細孔容積の増加、平均細孔サイズの増加、比表面積の増加、密度の減少、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。
本明細書で使用される場合、用語「乾燥ゲル」は、その中に1個以上の細孔または空隙を、気体がその1個以上の細孔または空隙を占めまたは満たして、有するポリマー鎖の網状組織を指す。気体は、限定されないが、酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、一酸化炭素、二酸化炭素、またはそれらの任意の混合物であり得、またはそれらを含み得る。少なくとも1つの具体例において、空隙を占めるかまたは満たす気体は、空気であり得、またはそれを含み得る。活性炭素生成物と同様に、乾燥ゲルまたは乾燥ゲル生成物は、例えば、フィルム、モノリス、粒子、粉末、薄片、ロッド、複合物、非多孔質、多孔質、ナノ多孔質などの様々な形態であり得る。
湿潤ゲルは、湿潤ゲルの細孔または空隙内の液体の臨界圧力未満の圧力で乾燥され得る。例えば、湿潤ゲルが、その細孔または空隙内に水を含む場合、乾燥中の湿潤ゲルの圧力は、水の臨界圧力未満のままであり得る。湿潤ゲルは、湿潤ゲルの細孔または空隙内の特定の液体にかかわらず、乾燥中に二酸化炭素の臨界圧力(約7.38MPa)未満のままである圧力に供され得る。湿潤ゲルは、5,000kPa未満、4,000kPa未満、3,000kPa未満、2,000kPa未満、1,000kPa未満、900kPa未満、800kPa未満、700kPa未満、600kPa未満、500kPa未満、400kPa未満、300kPa未満、200kPa未満、150kPa未満、125kPa未満、または100kPa未満の圧力で乾燥され得る。少なくとも1つの例において、湿潤ゲルは、大気圧で乾燥され得る。少なくとも1つの他の例において、湿潤ゲルは、大気圧未満の圧力で乾燥され得る。
湿潤ゲルは、約5℃、約10℃、約15℃、約20℃、または約25℃から約80℃、約90℃、約100℃、約150℃、約200℃、または約300℃までの高温に湿潤ゲルを加熱することによって乾燥され得る。例えば、湿潤ゲルは、約5℃から約300℃、約10℃から約200℃、約15℃から約150℃、または約25℃から約100℃の温度に加熱されて、乾燥ゲル生成物を生成し得る。別の例において、湿潤ゲルは、25℃超で、300℃未満、250℃未満、200℃未満、150℃未満、100℃未満、または50℃未満の温度に加熱されて、乾燥ゲル生成物を生成し得る。別の例において、湿潤ゲルは、約5℃から約300℃の温度に、一方で大気圧、または250kPa未満、200kPa未満、150kPa未満、もしくは125kPaの圧力で加熱されて、乾燥ゲル生成物を生成し得る。
湿潤ゲルを加熱して乾燥ゲル生成物を生成する場合、湿潤ゲルは、約0.01℃/分、約0.5℃/分、約1℃/分、または約2℃/分から約10℃/分、約15℃/分、約25℃/分、または約50℃/分までの速度で高温に加熱され得る。例えば、湿潤ゲルは、約0.5℃/分から約50℃/分、約1℃/分から約25℃/分、約2℃/分から約15℃/分、または約3℃/分から約10分/分の速度で高温に加熱され得る。別の例において、湿潤ゲルは、既に高温での環境を備える炉または他の加熱装置中に直接入れられ得る。したがって、湿潤ゲルの温度は、ほとんど無限の加熱速度で上昇させ得る。したがって、湿潤ゲルの温度は、任意の所望の速度で上昇させ得る。
湿潤ゲルは、約0.01時間、約0.5時間、約1時間、約2時間、または約3時間から約24時間、約48時間、約72時間、約144時間、約288時間、またはより長い時間までの期間高温で加熱されて、乾燥ゲル生成物を生成し得る。例えば、湿潤ゲルは、約0.5時間から約72時間、約1時間から約48時間、約2時間から約24時間、約3時間から約12時間、または約4時間から約6時間の期間高温に加熱されて、乾燥ゲル生成物を生成し得る。別の例において、湿潤ゲルは、約1時間から288時間未満、144時間未満、72時間未満、または48時間未満の期間高温に加熱されて、乾燥ゲル生成物を生成し得る。別の例において、湿潤ゲルは、少なくとも0.01時間、少なくとも0.5時間、少なくとも1時間、少なくとも2時間、または少なくとも3時間で、288時間未満の期間高温に加熱されて、乾燥ゲル生成物を生成し得る。
湿潤ゲルは、任意の所望の雰囲気で加熱され得る。例えば、湿潤ゲルは、不活性ガス雰囲気、例えば、1種以上の不活性ガスを含む雰囲気で加熱され得る。例示的な不活性ガスには、限定されないが、窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。別の例において、湿潤ゲルは、空気、酸素に富んだ空気(21体積%超の酸素)、または酸素に乏しい空気(21体積%以下の酸素)中で加熱され得る。他の好適なガスには、限定されないが、二酸化炭素、メタン、またはそれらの混合物が含まれ得る。
湿潤ゲルを乾燥させるために使用される方法は、いずれの溶媒交換も含まないことができる。別の言い方では、湿潤ゲルの細孔または空隙内の液体は、最初にその液体を異なる液体と置き換えることなしに除去され得る。従来の乾燥方法の1つは、湿潤ゲルの細孔または空隙内の水を、水以外の有機溶媒、例えば、アセトンで置き換えることを含み得る。本明細書で考察および記載される湿潤ゲルは、「溶媒交換」としばしば称される、いずれの液体の交換も受けることなく乾燥され得る。
乾燥ゲル生成物は、約0.03cm3/g、約0.05cm3/g、約0.1cm3/g、約0.3cm3/g、または約0.5cm3/gから約1cm3/g、約1.5cm3/g、約2cm3/g、または約2.5cm3/gまでの細孔容積を有し得る。例えば、乾燥ゲル生成物は、少なくとも0.1cm3/g、少なくとも0.2cm3/g、少なくとも0.25cm3/g、少なくとも0.3cm3/g、少なくとも0.35cm3/g、少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.45cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.55cm3/g、0.6cm3/g、少なくとも0.65cm3/g、少なくとも0.7cm3/g、少なくとも0.75cm3/g、または少なくとも0.8cm3/gから約0.9cm3/g、約0.95cm3/g、約1cm3/g、約1.05cm3/g、約1.1cm3/g、約1.15cm3/g、約1.2cm3/g、約1.25cm3/g、約1.3cm3/g、約1.35cm3/g、約1.4cm3/g、約1.45cm3/g、約1.5cm3/g、約1.6cm3/g、約1.7cm3/g、約1.8cm3/g、約1.9cm3/g、約2cm3/g、約2.1cm3/g、約2.2cm3/g、約2.3cm3/g、約2.4cm3/g、または約2.5cm3/gまでの細孔容積を有し得る。別の例において、乾燥ゲル生成物は、約0.2cm3/gから約2cm3/g、約0.4cm3/gから約1.8cm3/g、約0.6cm3/gから約1.4cm3/g、約1cm3/gから約1.9cm3/g、または約0.3cm3/gから約1.7cm3/gの細孔容積を有し得る。乾燥ゲル生成物の細孔容積の活性化は、当技術で一般に知られているとおりの窒素収着技術を使用して測定され得る。
乾燥ゲル生成物は、約0.5nm、約1nm、約1.5nm、約2nm、約5nm、約10nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、約25nm、約40nm、約45nm、約50nm、約51nm、約52nm、約53nm、約54nm、または約55nmから約80nm、約90nm、約100nm、約110nm、約120nm、約130nm、約140nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約350nm、約400nm、約450nm、または約500nmまでの平均細孔サイズを有し得る。例えば、乾燥ゲル生成物は、少なくとも10nm、少なくとも20nm、少なくとも30nm、少なくとも40nm、少なくとも50nm、少なくとも55nm、または少なくとも60nmから約80nm、約90nm、約100nm、約110nm、約120nm、約130nm、約140nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約350nm、約400nm、約450nm、または約500nmまでの平均細孔サイズを有しる。別の例において、乾燥ゲル生成物は、約1.5nmから約150nm、約10nmから約80nm、約30nmから約90nm、約80nmから約100nmの平均細孔サイズを有し得る。乾燥ゲル生成物の平均細孔サイズは、Barret−Joyner−Halenda、または「BJH」技法(E.P.Barret、L.G.Joyner、およびP.P.Halenda、J.Amer.Chem.Soc.、73、373(1951年)に記載)に従って測定され得る。乾燥ゲル生成物の平均細孔サイズはまた、密度汎関数理論または「DFT」技法(P.I.Ravikovitch、G.L.Haller、およびA.V.NeimarkおよびC.Lastoskiによる、Advances in Colloid and Interface Science、第76〜77巻、1998年7月、203〜226頁、ならびにK.E.Gubbins、N.Quirke、J.Phys.Chem.、1993年、97(18)、4786〜4796頁に記載)に従って測定され得る。本明細書で言及される平均細孔サイズは、特に断りのない限り、細孔サイズ分布曲線のピークである。
乾燥ゲル生成物は、約5m2/g、約10m2g、約25m2/g、約50m2/g、約100m2/g、約200m2/g、約300m2/g、約400m2/g、約500m2/g、または約600m2/gから約700m2/g、約800m2/g、約900m2/g、約1,000m2/g、約1,100m2/g、約1,200m2/g、約1,300m2/g、約1,400m2/g、または約1,500m2/gまでの比表面積を有し得る。例えば、乾燥ゲル生成物は、少なくとも5m2/g、少なくとも20m2/g、少なくとも30m2/g、少なくとも40m2/g、または少なくとも50m2/gから約100m2/g、約400m2/g、約700m2/g、または約1,000m2/gまでの比表面積を有し得る。別の例において、乾燥ゲル生成物は、約20m2/gから約700m2/g、約20m2/gから約400m2/g、約40m2/gから約90m2/g、約50m2/gから約100m2/g、または約60m2/gから約400m2/gの比表面積を有し得る。乾燥ゲル生成物の比表面積は、Brunauer−Emmett−Tellerまたは「BET」技法(S.Brunauer、P.H.Emmett、およびE.Teller、J.Amer.Chem.Soc.、60、309(1938年)に記載)に従って測定される乾燥ゲル生成物の総比表面積を指す。BET技法は、材料上に吸着された気体の量を測定するために不活性ガス、例えば、窒素を用い、一般的には材料の利用しやすい表面積を決定するために当技術で使用される。
乾燥ゲル生成物は、約10nmから約100nmの平均細孔サイズおよび約0.2cm3/gから約2cm3/gの細孔容積を有し得る。例えば、乾燥ゲル生成物は、約60nmから約120nm、約10nmから約80nm、または約80nmから約100nmの平均細孔サイズおよび約0.3cm3/gから約1.8cm3/g、約0.2cm3/gから約2cm3/g、または約0.25cm3/gから約1.5cm3/gの細孔容積を有し得る。別の例において、乾燥ゲル生成物は、少なくとも10nm、少なくとも30nm、少なくとも50nm、または少なくとも60nmから約80nm、約100nm、約125nm、または約150nmまでの細孔サイズおよび少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.6cm3/g、または少なくとも0.7cm3/gから約1cm3/g、約1.2cm3/g、約1.5cm3/g、約1.8cm3/g、または約2cm3/gの細孔容積を有しる。
乾燥ゲル生成物は、約10nmから約100nmの平均細孔サイズおよび約5m2/gから約1,500m2/gの比表面積を有し得る。例えば、乾燥ゲル生成物は、約60nmから約120nm、約10nmから約80nm、または約80nmから約100nmの平均細孔サイズおよび約20m2/gから約600m2/g、約20m2/gから約400m2/g、または約60m2/gから約450m2/gの比表面積を有し得る。別の例において、乾燥ゲル生成物は、少なくとも10nm、少なくとも30nm、少なくとも50nm、または少なくとも60nmから約80nm、約100nm、約125nm、または約150nmまでの細孔サイズおよび少なくとも5m2/g、少なくとも10m2/g、少なくとも15m2/g、少なくとも20m2/g、少なくとも40m2/g、または少なくとも50、または少なくとも60m2/gから約350m2/g、約400m2/g、約500m2/g、約600m2/g、約700m2/g、または約1,000m2/gまでの比表面積を有し得る。
乾燥ゲル生成物は、約5m2/gから約1,500m2/gの比表面積および約0.2cm3/gから約2cm3/gの細孔容積を有し得る。例えば、乾燥ゲル生成物は、約20m2/gから約600m2/g、約20m2/gから約400m2/g、または約60m2/gから約450m2/gの比表面積および約0.3cm3/gから約1.8cm3/g、約0.2cm3/gから約2cm3/g、または約0.25cm3/gから約1.5cm3/gの細孔容積を有し得る。別の例において、乾燥ゲル生成物は、少なくとも5m2/g、少なくとも20m2/g、少なくとも40m2/g、または少なくとも50m2/g、または少なくとも60m2/gから約100m2/g、約400m2/g、約500m2/g、約600m2/g、約700m2/g、または約1,000m2/gまでの比表面積および少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.6cm3/g、または少なくとも0.7cm3/gから約1cm3/g、約1.2cm3/g、約1.5cm3/g、約1.8cm3/g、または約2cm3/gまでの細孔容積を有し得る。
乾燥ゲル生成物は、約10nmから約100nmの平均細孔サイズ、約5m2/gから約1,500m2/gの比表面積、および約0.2cm3/gから約2cm3/gの細孔容積を有し得る。例えば、乾燥ゲル生成物は、約60nmから約120nm、約10nmから約80nm、または約80nmから約100nmの平均細孔サイズ、約20m2/gから約600m2/g、約20m2/gから約400m2/g、または約60m2/gから約450m2/gの比表面積、および約0.3cm3/gから約1.8cm3/g、約0.2cm3/gから約2cm3/g、または約0.25cm3/gから約1.5cm3/gの細孔容積を有し得る。別の例において、乾燥ゲル生成物は、少なくとも10nm、少なくとも30nm、少なくとも50nm、または少なくとも60nmから約80nm、約100nm、約125nm、または約150nmまでの細孔サイズ、少なくとも5m2/g、少なくとも20m2/g、少なくとも40m2/g、または少なくとも50m2/g、または少なくとも60m2/gから約100m2/g、約400m2/g、約500m2/g、約600m2/g、約700m2/g、または約1,000m2/gまでの比表面積、および少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.6cm3/g、または少なくとも0.7cm3/gから約1cm3/g、約1.2cm3/g、約1.5cm3/g、約1.8cm3/g、または約2cm3/gまでの細孔容積を有し得る。
乾燥ゲル生成物は、そのままで使用され得るか、または乾燥ゲル生成物は、炭化もしくは熱分解プロセスにかけられて、乾燥粒子から非炭素成分、例えば、水素、酸素、窒素、および他の非炭素原子の少なくとも一部を除去し得る。得られた炭化または熱分解生成物は、炭素を含有する。いずれの熱分解プロセスも使用され得る。1つの例において、乾燥ゲル生成物は、回転キルンの中に入れられ、その中で加熱され得る。熱分解プロセスは、不活性雰囲気、例えば、窒素、アルゴン、または他の不活性ガスもしくはガス混合物下で行われ得る。熱分解プロセスは、当業者に周知である。好適な熱分解プロセスには、米国特許第4,873,218号;同第4,997,804号;同第5,124,364号;および同第5,556,892号で考察および記載されたものが含まれ得る。活性炭素生成物と同様に、熱分解生成物は、様々な形態、例えば、フィルム、モノリス、粒子、粉末、薄片、ロッド、複合物、非多孔質、多孔質、ナノ多孔質などであり得る。
熱分解の継続時間、例えば、乾燥ゲル生成物が高温で維持される間の期間は、約30秒、約1分、約5分。約10分、約20分、または約30分から約1時間、約2時間、約3時間、約5時間、約7時間、約20時間、またはそれを超える時間までであり得る。乾燥ゲル生成物は、約500℃、約600℃、約700℃、約800℃、約900℃、または約1,000℃から約1,500℃、約1,700℃、約1,900℃、約2,100℃、約2,300℃または約2,400℃までの温度に乾燥ゲル生成物を加熱することによって熱分解され得る。例えば、熱分解滞留温度は、約500℃から約2,400℃、約600℃から約1,800℃、約600℃から約1,200℃、または約650℃から約1,100℃であり得る。
熱分解生成物が望まれる場合、湿潤ゲルは、熱分解温度に直接加熱され得ることに留意されるべきである。例えば、湿潤ゲルは、炉、オーブン、または他の加熱装置に入れ得、室温から約500℃から約2,400℃の熱分解温度に所望の時間加熱されて、熱分解生成物を生成し得る。温度ランプ速度は、湿潤ゲルを炉または既に高温に加熱された他の環境の中に直接入れることを含めて、乾燥ゲル生成物を生成させるために使用された温度ランプ速度と同じまたは同様であり得る。
熱分解生成物は、活性化され得る。活性化剤、活性化時間、および/または活性化温度は、得られる活性炭素材料の性能、ならびにその製造コストに影響を与え得る。例えば、活性化温度および活性化滞留時間の増加は、熱分解生成物のより高い活性化パーセントをもたらし得るが、また、より低い温度およびより短いドゥエル時間と比較して、より多くの材料の除去に相当し得る。したがって、より高い活性化は、最終活性炭素の性能を増加させ得るが、それはまた、全体の炭化生成物を減少させることによって処理のコストを増加させ得る。
1つ以上の実施形態において、本方法は、1種以上の活性化剤を1種以上の湿潤ゲル生成物、1種以上のモノリシック構造物、1種以上の乾燥ゲルもしくは乾燥ゲル生成物、または1種以上の熱分解生成物(これは、1種以上の熱分解粒子、1種以上の炭素生成物、および/または1種以上の熱分解炭素生成物を含み得る)と組み合わせる工程をさらに含み得る。活性化剤は、熱分解生成物と反応して、活性炭素生成物を生成し得る。1つの実施形態において、本方法は、熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程を含み得る。活性化は、熱分解生成物を、少なくとも1種以上の活性化剤を含む雰囲気中で特定温度に特定時間加熱することを含み得る。例示的な活性化剤には、二酸化炭素、水蒸気、酸素、オゾン、またはそれらの混合物が含まれ得る。
活性化プロセスは、約1分から約2日、約5分から約1日、約1分から約18時間、約1分から約12時間、約5分から約8時間、約1分から約10分、または約1時間から約5時間であり得る。いくつかの例において、活性化剤を含む雰囲気は、約10kPaから約1,000kPa、約50kPaから約200kPa、約75kPaから約150kPa、約90kPaから約110kPa、または約101kPaの圧力で維持され得る。例えば、活性化剤を含む雰囲気は、熱分解炭素生成物に雰囲気圧力またはそれ未満で圧力を及ぼし得る。いくつかの例において、活性化プロセスは、約500℃から約1,500℃または約700℃から約1,200℃の温度であり得る。例えば、熱分解生成物は、約700℃から約1,200℃の温度に約0.5時間から約48時間加熱され得る。
活性化プロセスの1つの例において、熱分解粒子は、秤量され、回転キルンに入れられ得、自動ガス制御マニホールドおよび制御器は、約1分当たり20℃のランプ速度に設定され得る。適当な活性化温度が一旦到達されると、二酸化炭素がキルン環境にある期間導入され得る。活性化が生じた後、二酸化炭素は窒素で置き換えられ得、キルンは冷却され得る。回収された活性化粒子は、活性化のレベルを評価するためにプロセスの最後で秤量され得る。他の活性化プロセスは、当業者に周知である。活性化温度は、約700℃、約800℃、約850℃、または約900℃から約1,100℃、約1,200℃、約1,300℃、または約1,500℃であり得る。例えば、活性化温度は、約800℃から約1,300℃、約900℃から約1,050℃、または約900℃から約1,000℃、または約950℃から約1,050℃、または約975℃から約1,025℃であり得る。
いくつかの例において、熱分解生成物は、二酸化炭素を含む雰囲気で約500℃から約1,500℃、または約700℃から約1,200℃の温度に約0.5時間から約48時間加熱され得る。活性化剤を含む雰囲気は、約50kPaから約200kPaの圧力で維持され得る。例えば、活性化剤を含む雰囲気は、熱分解生成物に大気圧またはそれ未満で圧力を及ぼし得る。
他の実施形態において、熱分解生成物および少なくとも1種の活性化剤を、少なくとも1種以上の不活性ガスを含む雰囲気で加熱して、活性生成物を含有する活性炭素混合物を生成することによって、熱分解生成物は活性化され得る。1つの実施形態において、熱分解生成物および少なくとも1種の活性化剤は、合わされて、活性化混合物を生成し得、これは、任意選択で乾燥されて、乾燥活性化混合物を生成し得る。活性化混合物または乾燥活性化混合物は、少なくとも1種以上の不活性ガスを含む雰囲気で約500℃から約1,500℃の温度に加熱されて、活性炭素素混合物を生成し得る。1つの例において、活性炭素生成物を生成するための熱分解生成物の活性化の間に、本方法はまた、活性化混合物および/または活性炭素混合物を酸性溶液で処理して、処理された活性化混合物および/または処理された活性炭素混合物を生成する工程を含み得る。処理された活性化混合物および/または処理された活性炭素混合物は、すすぎ洗い液ですすぎ洗い、例えば、水、アルコール(例えば、メタノール)、水およびアルコールの混合物、有機溶媒、またはそれらの混合物ですすぎ洗いされて、すすぎ洗いされた活性化炭素混合物および/またはすすぎ洗いされた活性炭素混合物を生成し得る。すすぎ洗いされた活性化炭素混合物および/またはすすぎ洗いされた活性炭素混合物は、乾燥されて、活性炭素生成物を生成し得る。
例示的な活性化剤には、1種以上の水酸化物、1種以上の炭酸塩、1種以上の金属ハロゲン化物、1種以上のリン含有酸、1種以上の硫黄含有酸、それらの塩、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。いくつかの例において、活性化剤には、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類炭酸塩、炭酸、硫酸、リン酸、アルカリ金属リン酸塩、アルカリ土類リン酸塩、亜リン酸、アルカリ金属亜リン酸塩、アルカリ土類亜リン酸塩、次亜リン酸、アルカリ金属次亜リン酸塩、アルカリ土類次亜リン酸塩、ハロゲン化カルシウム、ハロゲン化亜鉛、それらの塩、それらの酸、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。いくつかの具体的な例において、活性化剤には、リン酸、炭酸カリウム、水酸化カリウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛、それらの塩、それらの酸、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。
1つ以上の実施形態において、熱分解生成物および活性化剤の組合せまたは混合物は、約1対約1(約1:1)または約1対約2(約1:2)の熱分解生成物と活性化剤の重量比(例えば、熱分解性生成物と活性化剤の重量比)を有し得る。いくつかの実施形態において、熱分解生成物と活性化剤の重量比は、約0.5対約5、約0.6対約4、約0.7対約3、約0.8対約3、約0.9対約3、約1対約3、約1対3未満、約1.1対3未満、約1.2対3未満、約1.3対3未満、約1.4対約3未満、約1.5対3未満、約1.6対約3未満、約1.7対3未満、約1.8対3未満、約1.9対3未満、約2対3未満、約2.1対3未満、約2.2対3未満、約2.3対3未満、約2.4対3未満、約2.5対3未満、約2.6対3未満、約2.7対3未満、約2.8対3未満、または約2.9対3未満であり得る。他の例において、熱分解生成物と活性化剤の重量比は、約0.5対約2、約0.6対約2、約0.7対約2、約0.8対約2、約0.9対約2、約1対約2、約1.1対約2、約1.2対約2、約1.3対約2、約1.4対約2、約1.5対約2、約1.6対約2、約1.7対約2、約1.8対約2、または約1.9対約2であり得る。他の例において、熱分解生成物と活性化剤の重量比は、約0.5対2未満、約0.6対約2未満、約0.7対約2未満、約0.8対約3、約0.9対約2未満、約1対約2未満、約1.1対約2未満、約1.2対約2未満、約1.3対約2未満、約1.4対約2未満、約1.5対約2未満、約1.6対約2未満、約1.7対約2未満、約1.8対約2未満、または約1.9対約2未満であり得る。
活性化度は、活性化工程の間に失われた熱分解粒子の質量パーセントを単位として測定され得る。活性化度は、約1%、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、または約50%から約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、または約99%までであり得る。
熱分解生成物および活性炭素生成物の細孔容積、細孔サイズ、および比表面積は、乾燥ゲル生成物を測定するために使用された同じ技術で測定され得る。いくつかの実施形態において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約0.03cm3/g、約0.05cm3/g、約0.1cm3/g、約0.3cm3/g、または約0.5cm3/g、約1cm3/g、約1.5cm3/g、約2cm3/g、約2.5cm3/g、約3cm3/g、約3.5cm3/g、約4cm3/g、約4.5cm3/g、約5cm3/g、約5.5cm3/g、約6cm3/g、約6.5cm3/g、約7cm3/g、約7.5cm3/g、約8cm3/g、約8.5cm3/g、約9cm3/g、約9.5cm3/g、または約10cm3/gの細孔容積を有し得る。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、少なくとも0.1cm3/g、少なくとも0.2cm3/g、少なくとも0.25cm3/g、少なくとも0.3cm3/g、少なくとも0.35cm3/g、少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.45cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.55cm3/g、0.6cm3/g、少なくとも0.65cm3/g、少なくとも0.7cm3/g、少なくとも0.75cm3/g、少なくとも0.8cm3/g、約0.9cm3/g、約0.95cm3/g、約1cm3/g、約1.05cm3/g、約1.1cm3/g、約1.15cm3/g、約1.2cm3/g、約1.25cm3/g、約1.3cm3/g、約1.35cm3/g、約1.4cm3/g、約1.45cm3/g、約1.5cm3/g、約1.6cm3/g、約1.7cm3/g、約1.8cm3/g、約1.9cm3/g、約2cm3/g、約2.1cm3/g、約2.2cm3/g、約2.3cm3/g、約2.4cm3/g、約2.5cm3/g、約2.6cm3/g、約2.7cm3/g、約2.8cm3/g、約2.8cm3/g、約2.9cm3/g、約3cm3/g、約3.1cm3/g、約3.2cm3/g、約3.3cm3/g、約3.4cm3/g、約3.5cm3/g、約3.6cm3/g、約3.7cm3/g、約3.8cm3/g、約3.8cm3/g、約3.9cm3/g、約4cm3/g、約4.1cm3/g、約4.2cm3/g、約4.3cm3/g、約4.4cm3/g、約4.5cm3/g、約4.6cm3/g、約4.7cm3/g、約4.8cm3/g、約4.8cm3/g、約4.9cm3/g、約5cm3/g、約5.1cm3/g、約5.2cm3/g、約5.3cm3/g、約5.4cm3/g、約5.5cm3/g、約5.6cm3/g、約5.7cm3/g、約5.8cm3/g、約5.8cm3/g、約5.9cm3/g、約6cm3/g、約6.1cm3/g、約6.2cm3/g、約6.3cm3/g、約6.4cm3/g、約6.5cm3/g、約6.6cm3/g、約6.7cm3/g、約6.8cm3/g、約6.8cm3/g、約6.9cm3/g、約7cm3/g、約7.1cm3/g、約7.2cm3/g、約7.3cm3/g、約7.4cm3/g、約7.5cm3/g、約7.6cm3/g、約7.7cm3/g、約7.8cm3/g、約7.8cm3/g、約7.9cm3/g、または約8cm3/g、もしくはそれを超える細孔容積を有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約0.1cm3/gから約10cm3/g、約0.2cm3/gから約10cm3/g、約0.2cm3/gから約9cm3/g、約0.3cm3/gから約9cm3/g、約0.4cm3/gから約8cm3/g、約0.4cm3/gから約7cm3/g、約0.5cm3/gから約7cm3/g、約0.5cm3/gから約6cm3/g、または約0.5cm3/gから約5cm3/gの細孔容積を有し得る。いくつかの例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約0.5cm3/gから約8cm3/g、約1cm3/gから約8cm3/g、約1cm3/gから約7cm3/g、約1cm3/gから約6cm3/g、約1cm3/gから約5cm3/g、または約2cm3/gから約8cm3/g、約2cm3/gから約7cm3/g、約3cm3/gから約7cm3/g、または約4cm3/gから約8cm3/gの細孔容積を有し得る。
他の実施形態において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約0.03cm3/g、約0.05cm3/g、約0.1cm3/g、約0.3cm3/g、または約0.5cm3/gから約1cm3/g、約1.5cm3/g、約2cm3/g、または約2.5cm3/gまでの細孔容積を有しる。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、少なくとも0.1cm3/g、少なくとも0.2cm3/g、少なくとも0.25cm3/g、少なくとも0.3cm3/g、少なくとも0.35cm3/g、少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.45cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.55cm3/g、0.6cm3/g、少なくとも0.65cm3/g、少なくとも0.7cm3/g、少なくとも0.75cm3/g、または少なくとも0.8cm3/gから約0.9cm3/g、約0.95cm3/g、約1cm3/g、約1.05cm3/g、約1.1cm3/g、約1.15cm3/g、約1.2cm3/g、約1.25cm3/g、約1.3cm3/g、約1.35cm3/g、約1.4cm3/g、約1.45cm3/g、約1.5cm3/g、約1.6cm3/g、約1.7cm3/g、約1.8cm3/g、約1.9cm3/g、約2cm3/g、約2.1cm3/g、約2.2cm3/g、約2.3cm3/g、約2.4cm3、または約2.5cm3/gの細孔容積を有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約0.2cm3/gから約2cm3/g、約0.4cm3/gから約1.8cm3/g、約0.6cm3/gから約1.4cm3/g、約1cm3/gから約1.9cm3/g、または約0.3cm3/gから約1.7cm3/gの細孔容積を有し得る。
いくつかの実施形態において、熱分解生成物および活性炭素生成物は、約0.05nm、約0.06nm、約0.07nm、約0.08nm、約0.09nm、約0.095nm、約0.1nm、約0.2nm、約0.3nm、約0.4nm、約0.5nm、約0.6nm、約0.7nm、約0.8nm、約0.9nm、約0.95nm、約1nm、約1.5nm、約2nm、約5nm、約10nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、約25nm、約40nm、約45nm、約50nm、約51nm、約52nm、約53nm、約54nm、または約55nmから約80nm、約90nm、約100nm、約110nm、約120nm、約130nm、約140nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約350nm、約400nm、約450nm、または約500nmの平均細孔サイズ(APS)を有し得る。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、少なくとも0.05nm、約0.06nm、約0.07nm、約0.08nm、約0.09nm、約0.095nm、約0.1nm、約0.2nm、約0.3nm、約0.4nm、約0.5nm、約0.6nm、約0.7nm、約0.8nm、約0.9nm、約0.95nm、約1nm、約1.5nm、約2nm、約2.5nm、約3nm、約3nm、約5nm、約6nm、約7nm、約8nm、約9nm、約10nm、約15nm、少なくとも20nm、少なくとも30nm、少なくとも40nm、少なくとも50nm、少なくとも55nm、または少なくとも60nmから約80nm、約90nm、約100nm、約110nm、約120nm、約130nm、約140nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約350nm、約400nm、約450nm、または約500nmの平均細孔サイズを有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約0.5nmから約150nm、約0.5nmから約100nm、約0.5nmから約50nm、約0.5nmから約10nm、約0.5nmから約9nm、約0.5nmから約8nm、約0.5nmから約7nm、約0.5nmから約6nm、約0.5nmから約5nm、約0.5nmから約4nm、約0.5nmから約3nm、約0.5nmから約2nm、約0.5nmから約1nm、約0.5nmから1nm未満、または約1nmから約100nm、約1nmから約50nm、約1nmから約10nm、約1nmから約9nm、約1nmから約8nm、約1nmから約7nm、約1nmから約6nm、約1nmから約5nm、約1nmから約4nm、または約2nmから約8nm、約3nmから約8nm、約4nmから約8nm、または約5nmから約8nm、または約2nmから約6nm、または約3nmから約6nmの平均細孔サイズを有し得る。
他の実施形態において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約0.5nm、約1nm、約1.5nm、約2nm、約5nm、約10nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、約25nm、約40nm、約45nm、約50nm、約51nm、約52nm、約53nm、約54nm、または約55nmから約80nm、約90nm、約100nm、約110nm、約120nm、約130nm、約140nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約350nm、約400nm、約450nm、または約500nmの平均細孔サイズを有し得る。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、少なくとも0.5nm、少なくとも1nm、少なくとも1.5nm、少なくとも2nm、少なくとも5nm、少なくとも10nm、少なくとも20nm、少なくとも30nm、少なくとも40nm、少なくとも50nm、少なくとも55nm、または少なくとも60nmから約80nm、約90nm、約100nm、約110nm、約120nm、約130nm、約140nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約350nm、約400nm、約450nm、または約500nmまでの平均細孔サイズを有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約1.5nmから約150nm、約10nmから約80nm、約30nmから約90nm、約80nmから約100nmの平均細孔サイズを有し得る。
いくつかの実施形態において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約5m2/g、約10m2/g、約25m2/g、約50m2/g、約100m2/g、約200m2/g、約300m2/g、約400m2/g、約500m2/g、または約600m2/gから約700m2/g、約800m2/g、約900m2/g、約1,000m2/g、約1,100m2/g、約1,200m2/g、約1,300m2/g、約1,400m2/g、約1,500m2/g、約1,600m2/g、約1,700m2/g、約1,800m2/g、約1,900m2/g、約2,000m2/g、約2,500m2/g、約3,000m2/g、約3,500m2/g、約4,000m2/g、約4,500m2/g、約5,000m2/g、約5,500m2/g、約6,000m2/g、約6,500m2/g、約7,000m2/g、約7,500m2/g、約8,000m2/g、約8,500m2/g、約9,000m2/g、約9,500m2/g、約10,000m2/g、またはそれを超える比表面積(SSA)を有し得る。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、少なくとも100m2/g、少なくとも150m2/g、少なくとも200m2/g、少なくとも250m2/g、少なくとも300m2/g、または少なくとも350m2/gから少なくとも750m2/g、少なくとも850m2/g、少なくとも1,050m2/g、少なくとも1,250m2/g、少なくとも1,500m2/g、少なくとも2,000m2/g、少なくとも2,500m2/g、少なくとも3,000m2/g、少なくとも3,500m2/g、少なくとも4,000m2/g、少なくとも4,500m2/g、少なくとも5,000m2/g、少なくとも5,500m2/g、少なくとも6,000m2/g、少なくとも6,500m2/g、少なくとも7,000m2/g、少なくとも7,500m2/g、少なくとも8,000m2/g、少なくとも8,500m2/g、少なくとも9,000m2/g、少なくとも9,500m2/g、少なくとも10,000m2/gの比表面積を有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約100m2/gから約10,000m2/g、約100m2/gから約9,000m2/g、約100m2/gから約8,000m2/g、約100m2/gから約6,000m2/g、約100m2/gから約5,000m2/g、約100m2/gから約4,000m2/g、約100m2/gから約3,000m2/g、約100m2/gから約3,000m2/g、または約100m2/gから約1,000m2/gの比表面積を有し得る。
他の実施形態において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約5m2/g、約10m2/g、約25m2/g、約50m2/g、約100m2/g、約200m2/g、約300m2/g、約400m2/g、約500m2/g、または約600m2/gから約700m2/g、約800m2/g、約900m2/g、約1,000m2/g、約1,100m2/g、約1,200m2/g、約1,300m2/g、約1,400m2/g、または約1,500m2/gまでの比表面積を有し得る。例えば、熱分解生成物および活性炭素生成物は、少なくとも150m2/g、少なくとも200m2/g、少なくとも250m2/g、少なくとも300m2/g、または少なくとも350m2/gから約750m2/g、約850m2/g、約1,050m2/g、または約1,250m2/gの比表面積を有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約200m2/gから約1,000m2/g、約200m2/gから約800m2/g、約300m2/gから約550m2/g、約350m2/gから約600m2/g、または約400m2/gから約850m2/gの比表面積を有し得る。
熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約10nmから約100nmの平均細孔サイズおよび約0.2cm3/gから約2cm3/gの細孔容積を有し得る。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約60nmから約120nm、約10nmから約80nm、または約80nmから約100nmの平均細孔サイズおよび約0.3cm3/gから約1.8cm3/g、約0.2cm3/gから約2cm3/g、または約0.25cm3/gから約1.5cm3/gの細孔容積を有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、少なくとも10nm、少なくとも30nm、少なくとも50nm、または少なくとも60nmから約80nm、約100nm、約125nm、または約150nmまでの細孔サイズおよび少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.6cm3/g、または少なくとも0.7cm3/gから約1cm3/g、約1.2cm3/g、約1.5cm3/g、約1.8cm3/g、または約2cm3/gまでの細孔容積を有し得る。
熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約10nmから約100nmの平均細孔サイズおよび約5m2/gから約1,500m2/gの比表面積を有し得る。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約60nmから約120nm、約10nmから約80nm、または約80nmから約100nmの平均細孔サイズおよび約200m2/gから約1,000m2/g、約200m2/gから約800m2/g、または約400m2/gから約900m2/gの比表面積を有し得る。別の例において、熱分解生成物および活性炭素生成物は、少なくとも10nm、少なくとも30nm、少なくとも50n、または少なくとも60nmから約80nm、約100nm、約125nm、または約150nmまでの細孔サイズおよび少なくとも50m2/g、少なくとも100m2/g、少なくとも150m2/g、少なくとも200m2/g、少なくとも300m2/g、少なくとも350m2/g、または少なくとも400m2g/gから約750m2/g、約800m2/g、約900m2/g、約1,000m2/g、約1,100m2/g、または約1,250m2/gまでの比表面積を有し得る。
熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約5m2/gから約1,500m2/gの比表面積および約0.2cm3/gから約2cm3/gの細孔容積を有し得る。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約200m2/gから約1,000m2/g、約200m2/gから約800m2/g、または約400m2/gから約900m2/gの比表面積および約0.3cm3/gから約1.8cm3/g、約0.2cm3/gから約2cm3/g、または約0.25cm3/gから約1.5cm3/gの細孔容積を有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、少なくとも150m2/g、少なくとも200m2/g、少なくとも300m2/g、少なくとも350m2/g、または少なくとも400m2g/gから約750m2/g、約800m2/g、約900m2/g、約1,000m2/g、約1,100m2/g、または約1,250m2/gまでの比表面積および少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.6cm3/g、または少なくとも0.7cm3/gから約1cm3/g、約1.2cm3/g、約1.5cm3/g、約1.8cm3/g、または約2cm3/gまでの細孔容積を有し得る。
熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約10nmから約100nmの平均細孔サイズ、約5m2/gから約1,500m2/gの比表面積、および約0.2cm3/gから約2cm3/gの細孔容積を有し得る。例えば、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、約60nmから約120nm、約10nmから約80nm、または約80nmから約100nmの平均細孔サイズ、約200m2/gから約1,000m2/g、約200m2/gから約800m2/g、または約400m2/gから約900m2/gの比表面積、および約0.3cm3/gから約1.8cm3/g、約0.2cm3/gから約2cm3/g、または約0.25cm3/gから約1.5cm3/gの細孔容積を有し得る。別の例において、熱分解生成物および/または活性炭素生成物は、少なくとも10nm、少なくとも30nm、少なくとも50n、または少なくとも60nmから約80nm、約100nm、約125nm、または約150nmまでの細孔サイズおよび少なくとも150m2/g、少なくとも200m2/g、少なくとも300m2/g、少なくとも350m2/g、または少なくとも400m2g/gから約750m2/g、約800m2/g、約900m2/g、約1,000m2/g、約1,100m2/g、または約1,250m2/gまでの比表面積、および少なくとも0.4cm3/g、少なくとも0.5cm3/g、少なくとも0.6cm3/g、または少なくとも0.7cm3/gから約1cm3/g、約1.2cm3/g、約1.5cm3/g、約1.8cm3/g、または約2cm3/gまでの細孔容積を有し得る。
1つ以上の実施形態において、1種以上の改質剤または複合材料は、反応混合物、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、および/または熱分解生成物と合わせられ得る。本明細書で使用される場合、用語「改質剤」および「複合材料」は、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、および/または熱分解ゲルの1つ以上の特性を改質し得る、任意の化学元素もしくは化学元素を含む化合物、または異なる化学元素および/もしくは化合物の任意の組合せを指す。改質剤は、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、および熱分解ゲルの抵抗、容量、電力性能、組成、安定性、および他の特性を変化(増加または減少)させ得る。本開示の文脈内での改質剤の例には、限定されないが、周期律表の12〜15族の元素、および元素を含む化合物または酸化物、他の元素、例えば、硫黄、タングステンおよび銀、ならびにそれらの組合せまたは混合物が含まれ得る。例えば、改質剤には、限定されないが、鉛、スズ、アンチモン、ビスマス、ヒ素、タングステン、銀、亜鉛、カドミウム、インジウム、鉄、硫黄、コバルト、ニッケル、臭素、塩素、ルテニウム、ロジウム、白金、パラジウム、ジルコニウム、金、それらの酸化物、それらの任意の合金、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。
改質剤は、反応混合物中のヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、添加物、および改質剤の合わせた重量に基づいて、約0.01重量%、約0.5重量%、約1重量%、約2重量%、または約3重量%から約30重量%、約50重量%、約70重量%、約90重量%、または約95重量%までの量で反応混合物および/または湿潤ゲル中に存在し得る。例えば、改質剤は、反応混合物中のヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、添加物、および改質剤の合わせた重量に基づいて、約0.01重量%から約90重量%、約1重量%から約70重量%、約2重量%から約50重量%、約3重量%から約30重量%、または約4重量%から約25重量%の量で反応混合物および/または湿潤ゲル中に存在し得る。同様に、改質剤は、熱分解生成物または活性炭素生成物、および改質剤の合わせた重量に基づいて、約0.01重量%、約0.5重量%、約1重量%、約2重量%、または約3重量%から約30重量%、約50重量%、約70重量%、約90重量%、または約95重量%までの量で反応混合物および/または湿潤ゲル中に存在し得る。例えば、改質剤は、熱分解生成物または活性炭素生成物、および改質剤の合わせた重量に基づいて、約0.01重量%から約90重量%、約1重量%から約70重量%、約2重量%から約50重量%、約3重量%から約30重量%、または約4重量%から約25重量%の量で熱分解生成物および/または活性炭素生成物中に存在し得る。
1つ以上の実施形態において、金属イオン、例えば、ケイ素、ナトリウム、鉄、リチウム、リン、アルミニウム、ヒ素、ホウ素、またはカリウムをほとんどまたはまったく有しない、湿潤ゲルおよびそれからの乾燥ゲルを生成することが望ましくあり得る。金属原子および/または金属イオンなどの不純物は、いくつかの可能な供給源(これには、限定されないが、特定のタイプの触媒、混合器および/または反応器からモノマー成分中への、ならびに/またはゲル形態のポリマー粒子が製造される間および/もしくは後の、浸出が含まれ得る)のいずれか1つ以上を介してゲル形態のポリマー粒子に導入され得る。したがって、混合器を製造し、混合器、および/またはその構成要素、例えば、攪拌機ブレード、反応器、などの内部表面または壁を裏張りするために使用される材料は、混入物の潜在性または可能性を減少させるように選択され得る。例えば、特定の金属に依存して、金属は、ゲル形態のポリマー粒子中に、その懸濁および/またはエマルション重合の間に取り込まれ得る金属イオンを浸出させ、またはそうでなければ放出し得る。
1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、および/または熱分解生成物の総重量に基づいて、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.15重量%未満、0.1重量%未満、0.7重量%未満、0.5重量%未満、0.3重量%未満、0.1重量%未満、0.09重量%未満、0.07重量%未満、0.05重量%未満、0.03重量%未満、0.01重量%未満、0.009重量%未満、0.007重量%未満、0.005重量%未満、0.003重量%未満、0.001重量%未満、0.0007重量%未満、または0.0005重量%未満の、1種以上の金属原子、1種以上の金属イオン、または1種以上の金属原子および1種以上の金属イオンの組合せの濃度を有し得る。湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および活性炭素生成物中に存在する任意の金属原子および/または金属イオンの濃度は、プロトン励起x線放射法または「PIXE」によって測定または決定され得る。金属原子および/もしくは金属イオンならびに/または他の元素は、11から92の原子番号を有する元素であり得、またはそれらを含み得る。金属原子および/もしくは金属イオンならびに/または他の元素は、3から5および11から92の原子番号を有する元素であり得、またはそれらを含み得る。
1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、独立して1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度で、3から5および/または11から92の原子番号を有する金属原子(もしくは金属イオンまたは他の元素)のいずれか1種以上を含有し得る。例えば、1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度でナトリウムを含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度でマグネシウムを含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度でケイ素を含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度で硫黄を含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度でカルシウムを含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度で鉄を含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度でニッケルを含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度で銅を含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度でクロムを含有し得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、1,000ppm未満、700ppm未満、500ppm未満、300ppm未満、100ppm未満、75ppm未満、50ppm未満、25ppm未満、10ppm未満、5ppm未満、または1ppm未満の濃度で亜鉛を含有し得る。いくつかの実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、不純物、例えば、水素、酸素および/または窒素を有し得、それぞれの不純物は、独立して、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、0.1%未満、0.05%未満、または0.01%未満の濃度であり得る。
湿潤ゲル、乾燥ゲル、および/または熱分解生成物内の金属または金属イオンの混入を減少および/または除去する方法の1つは、反応混合物中に金属元素を浸出させることが知られている材料と比較して、反応混合物に金属原子または金属イオンを浸出させ、または放出する傾向の減少を示す材料である、非反応性または非常に低い反応性材料から混合器および/または反応器を構成することであり得る。混合器および/または反応器から湿潤ゲルに浸出またはそうでなければ移行する金属または金属イオンの混入を減少させるためにまた役立ち得る湿潤ゲルを生成させるために使用される混合器および/または反応器を製造するために適し得るいくつかの潜在的材料には、限定されないが、金属、ガラス、例えば、ガラス裏張り容器、繊維強化容器、例えば、FRP(FRB、FRVE、またはFRSVE)、およびPP/FRP、PVC/FRP、CPVC/FRP、PVDF/FRP、ECTFE/FRP、ETFE/FRP、FEP/FRP、およびPFA/FRPのような二重ラミネート、ポリマー反応器、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ(パーフルオロアルコキシ)、(ポリ−PFA)、ポリ(フッ素化エチレンプロピレン)(ポリ−FEP)、他のポリ(フッ素化アルキレン)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩素化ポリ(塩化ビニル)(CPVC)が含まれ得る。例示的な材料または金属には、限定されないが、コバルト、クロム、タングステン、炭素、ケイ素、鉄、マンガン、モリブデン、バナジウム、ニッケル、ホウ素、リン、硫黄、チタン、アルミニウム、銅、タングステン、それらの合金、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。例えば、反応器の1つ以上の内面は、鋼、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼、工具鋼、それらの合金、またはそれらの任意の組合せから作られ得る。例示的な鋼には、限定されないが、A387グレード11低クロム鋼、304ステンレス鋼、316ステンレス鋼、および347ステンレス鋼が含まれ得る。
1つ以上の実施形態において、混合器および/もしくは反応器ならびに/またはそれらの構成要素の表面は、金属イオン(または他の不純物)が表面から湿潤ゲルに浸出またはそうでなければ移行する可能性を減少させるために処理され得る。内部金属表面は、金属イオンによる湿潤ゲルへの混入の可能性を減少させるために不働態化プロセスに供されてもよい。例えば、懸濁液および/またはエマルションと接触する混合器および/または反応器の金属表面は、炭化、ホウ化、および/または窒化などの1つ以上の処理プロセスに供されてもよい。別の例において、混合器および/または反応器の内部表面は、ピクリングプロセスに供され得る。ピクリングプロセスは、1種以上の不純物、例えば、鉄、銅、および/またはアルミニウムの金属または合金からの1つ以上の相(state)、無機混入物、錆またはスケールを除去するために金属または他の表面を処理することを含み得る。表面は、例えば、1種以上の酸を含有する溶液または「酸洗い液(pickle liquor)」で処理され得る。1種以上の酸は、限定されないが、塩酸、硫酸、硝酸、またはそれらの任意の組合せもしくは混合物であり得、あるいはそれらを含み得る。
1つ以上の実施形態において、混合器および/もしくは反応器またはそれらの内部表面は、内部表面の融点未満であるが、内部表面の外側層または面、例えば、反応混合物に曝される層または面内に炭素を堆積させるのには十分に高い温度に、炭素源の存在下で加熱され得る。炭素のいずれかの適当な形態が、炭素源、例えば、炭素を含有する気体、液体、固体、および/またはプラズマとして使用され得る。例示的な気体には、限定されないが、二酸化炭素、メタン、エタン、プロパンなどが含まれ得る。別の例において、混合器および/もしくは反応器ならびに/またはそれらの内部表面は、内部表面の融点未満だが、ホウ素を表面中に拡散させ、かつ材料とホウ化物を形成させるのに十分な温度に、ホウ素源の存在下で加熱され得る。さらに別の例において、混合器および/もしくは反応器ならびにそれらの内部表面は、内部表面の融点未満だが、窒素を表面中に拡散させ、かつ材料と窒化物を形成させるのには十分高い、十分な温度に、窒素源の存在下で加熱され得る。いずれの適当なプロセスも、混合器および/もしくは反応器ならびに/またはそれらの構成要素の内部表面を窒化するのに使用され得る。例えば、気体窒化、液体または固体浴窒化、およびイオンまたはプラズマ窒化が使用され得る。別の例において、混合器および/もしくは反応器、ならびに/またはそれらの内部表面は、炭素および窒素の両方がそれらの内部表面に拡散される炭化および窒化の両方(「浸炭窒化」)を受け得る。混合器および/もしくは反応器ならびに/またはそれらの他の構成要素および/もしくは内部表面を炭化、ホウ化、および窒化に供することは、混合器および/もしくは反応器ならびに/またはそれらの構成要素からの金属イオンまたは他の混入物が、それらから反応混合物および/または湿潤ゲルに浸出またはそうでなければ移行し得る可能性を減少または除去し得る。
乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子は、約0.1μm、約1μm、約10μm、約50μm、約75μm、約0.1mm以上、約0.5mm以上、約1μm以上、約1.5μm以上、約2mm以上、約2.5mm以上、約3mm以上、約3.5mm以上、約4mm以上、約4.5mm以上、約5mm以上、約5.5mm以上、または約6mm以上の平均断面長さを有し得る。乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子は、約0.1mm、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約3.5mm、または約4mmから約5mm、約7mm、約10mm、約12mm、約15mm、約18mm、約20mm、約25mm、または約30mmの平均断面長さを有し得る。1つ以上の実施形態において、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子は、約1μm、約10μm、約50μm、約100μm、約200μm、約300μm、約500μm、約700μm、または約1,000μmから約1.1mm、約1.3mm、約1.5mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約7mm、または約10mmまでの平均断面長さを有し得る。
改質剤が湿潤ゲルの製造において使用される場合、改質剤は、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後に粒子の細孔構造内および/または表面上に取り込まれるか、または多くの他の仕方で取り込まれ得る。例えば、いくつかの実施形態において、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子は、その表面上に少なくとも部分的に改質剤の被覆物を含み得る。いくつかの実施形態において、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子は、約100ppm以上の改質剤を含み得る。
乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子の特性は、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子中の改質剤の量によって、少なくとも部分的に改質され得る。したがって、いくつかの実施形態において、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子は、少なくとも0.1%、少なくとも0.25%、少なくとも0.5%、少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも25%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%、または少なくとも99.5%の改質剤を含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子は、約0.5%および99.5%の炭素および約0.5%および99.5%の改質剤を含み得る。改質剤のパーセントは、重量パーセント基準(重量%)で計算される。いくつかの他のより具体的な実施形態において、改質剤は、鉄、スズ、ニッケル、およびマンガンから選択され得る。
乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子の総灰分は、いくつかの例では、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子の性能に影響を与え得る。したがって、いくつかの実施形態において、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子の灰分は、約0.1%から約0.001重量パーセントの灰分であり得る。例えば、いくつかの具体的な実施形態において、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の粒子の灰分は、0.1%未満、0.08%未満、0.05%未満、0.03%未満、0.025%未満、0.01%未満、0.0075%未満、0.005%未満、または0.001%未満であり得る。
「灰分」は、物質を高い分解温度に供した後に残存する非揮発性無機物質を指す。本明細書では、乾燥後、熱分解後、および/または活性化後の炭素材料、例えば、ポリマー粒子の灰分は、非揮発性元素は予想される燃焼生成物(例えば、酸化物)に完全に変換されると仮定して、プロトン励起x線放射法により測定して総PIXE不純物含有量から計算され得る。
湿潤ゲルの最終用途に少なくとも部分的に依存して、湿潤ゲル自体、乾燥ゲル生成物、重合後のゲル、活性化後のゲル、または湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/もしくは活性炭素生成物の組合せが、1つ以上の用途で使用され得る。湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物が使用され得る例示的な用途には、限定されないが、絶縁材、キャパシタ、バッテリ、および燃料電池におけるようなエネルギー、薬物送達におけるような薬剤、水素または他の燃料貯蔵におけるような輸送、センサ、スポーツ、触媒、有害廃水処理、触媒担体、吸着剤、誘電体、インピーダンス整合器、検出器、濾過、イオン交換、高エネルギー物理学用途、廃棄物管理、例えば、廃流体および/または廃ガスの吸着、などが含まれ得る。したがって、湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、活性炭素生成物、または湿潤ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、および/もしくは活性炭素生成物の組合せは、単独で、および/またはシステム、デバイス、または他の構造の構成要素として使用され得る。
湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物のための最終使用の1つには、乾燥ゲル生成物の複合木材製品中および/または上への取り込みが含まれ得る。例示的な複合木材製品には、限定されないが、パーチクルボード、中密度ファイバーボード(「MDF」)および/または高密度ファイバーボード(「HDF」)などのファイバーボード、ウエハーボード、配向ストランドボード合板(「OSB」)、合板、単板積層材(「LVL」)、積層ベニヤ合板(「LVB」)、工業用木床、などが含まれ得る。
湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物のための別の最終使用には、乾燥ゲル生成物の繊維ガラス生成物中および/または上への取り込みが含まれ得る。本明細書で使用される場合、用語「繊維」、「繊維状」、「繊維ガラス(fiberglass)」、「繊維ガラス(fiber glass)」、「ガラス繊維」などは、交換可能に使用され、1000超、一般的には500超、しばしば100超のアスペクト比(厚さに対する長さ)を示す細長い形態を有する材料を指す。実に、10,000を超えるアスペクト比が可能である。好適な繊維は、ガラス繊維、天然繊維、合成繊維、鉱物繊維、セラミック繊維、金属繊維、炭素繊維、またはそれらの任意の組合せであり得る。例示的なガラス繊維には、限定されないが、A−タイプのガラス繊維、C−タイプのガラス繊維、E−タイプのガラス繊維、S−タイプのガラス繊維、ECR−タイプのガラス繊維、ウールガラス繊維、およびそれらの任意の組合せが含まれ得る。本明細書で使用される場合の用語「天然繊維」は、限定されないが、茎、種子、葉、根、または師部を含めて、植物の任意の部分から抽出された植物繊維を指す。例示的な天然繊維には、限定されないが、綿、ジュート、竹、ラミー、バガス、麻、コイア、リネン、ケナフ、サイザル、亜麻、ヘネッケン、およびそれらの任意の組合せが含まれ得る。例示的な合成繊維には、限定されないが、合成ポリマー、例えば、ポリエステル、ポリアミド、アラミド、およびそれらの任意の組合せが含まれ得る。少なくとも1つの具体的な実施形態において、繊維は、湿潤使用のチョップドストランドガラス繊維(「WUCS」)であるガラス繊維であり得る。湿潤使用のチョップドストランドガラス繊維は、当技術で公知の従来プロセスによって形成され得る。WUCSは、約5%、約8%、または約10%から約20%、約25%、または約30%の水分含量を有し得る。
繊維ガラス製品は、それだけでまたは様々な製品に組み入れて使用され得る。例えば、繊維ガラス製品は、そのままでまたは断熱バットまたはロール、複合フローリング、アスファルトシングル屋根板、羽目板、石こうボード、ロービング、プリント回路基板のためのマイクロガラス系基材、電池セパレータ、フィルタストック、テープストック、カーペット裏地、市販のおよび工業用断熱材に組み入れて、および石造り建造物のためのセメント系および非セメント系コーティングにおける強化スクリムとして使用され得る。
湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物の複合木材製品および/または繊維ガラス製品中および/または上への組み入れは、複合製品の熱および/または遮音特性を増加させ得る。1つ以上の実施形態において、湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、複合木材製品または繊維ガラス製品の1つ以上の表面に接着され(adhered)、接着され(glued)、またはそうでなければ取り付けられて(affixed)、熱的および/または音響的に絶縁された製品を与え得る。別の例において、湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物は、木材基材または繊維ガラスの2つ以上の層の間に挟まれて、湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物を含む製品を生じ得る。例えば、合板の文脈において、湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物の層は、ベニヤの2つの層間に挟まれ得る。
いずれの適当な接着剤も、乾燥ゲル生成物を含む製品の製造において、湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物を木材および/または繊維ガラスに結合するために使用され得る。例示的な接着材には、限定されないが、イソシアネート樹脂、アルデヒド系樹脂、例えば、尿素−ホルムアルデヒド、フェノールホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、フェノール−尿素−ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシノール−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−レゾルシノール−ホルムアルデヒド樹脂、およびメラミン−尿素−ホルムアルデヒド樹脂、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。
湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物の複合木材製品および/または繊維ガラス製品中および/または上への組み入れは、湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物を、材料の1つ以上のシートまたは層の上に取り付けることを含み得る。例示的な材料のシートには、限定されないが、紙シート、ポリマーシート、紙/ポリマーシート、またはそれらの任意の混合物が含まれ得る。別の例において、湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物の複合木材製品および/または繊維ガラス製品中および/または上への組み入れは、乾燥ゲル生成物を含む材料の層または被覆を適用することを含み得る。例えば、湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物粒子は、材料のシートの2つ以上の層の間に挟まれ得る。シート材料の少なくとも第1の外層および第2の外層を有するこの挟まれた層、ならびに湿潤ゲル、乾燥ゲル、熱分解生成物、および/または活性炭素生成物のコア層は、複合木材製品および/もしくは繊維ガラス製品の1つ以上の外面に取り付け、ならびに/または複合木材製品および/または繊維ガラス製品中に組み入れられ得る。
記載された生成物および材料、例えば、湿潤ゲル、湿潤ゲル生成物、乾燥ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、熱分解炭素性生成物、活性生成物、および/または活性炭素生成物のための別の最終使用は、表面をコーティングするために使用され得る1種以上の液体中への組み入れを含み得る。例えば、湿潤ゲル、湿潤ゲル生成物、乾燥ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、熱分解炭素性生成物、活性生成物、および/または活性炭素生成物は、塗料中に組み入れられ得る。次いで、塗料は、壁、または屋根の外面および/もしくは内面、または任意の他の表面に塗布されて、湿潤ゲル、湿潤ゲル生成物、乾燥ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、熱分解炭素性生成物、活性生成物、および/または活性炭素生成物を含むコーテッド表面を与え得る。
1つ以上の実施形態において、乾燥ゲル、乾燥ゲル生成物、乾燥ゲル、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、熱分解炭素性生成物、活性生成物、および/または活性炭素生成物のための別の最終使用は、エネルギー貯蔵デバイスで使用され得る。いくつかの例において、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、熱分解炭素生成物、活性生成物、および/または活性炭素生成物を有するエネルギー貯蔵デバイスは、120F/g超のキャパシタンス、14F/cm3超の最大理論キャパシタンスを有し得、および約45Hzの周波数応答は、1を超える。他の例において、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、熱分解炭素生成物、活性生成物、および/または活性炭素生成物を有するエネルギー貯蔵デバイスは、110F/g超のキャパシタンス、25F/cm3超の最大理論キャパシタンスを有し得、および約45Hzの周波数応答は、0.5を超える。1つ以上の実施形態において、乾燥ゲル生成物、熱分解生成物、熱分解炭素生成物、活性生成物、および/または活性炭素生成物のための別の最終使用は、吸着用途および/または分離用途で使用され得る。
上述の考察のより良い理解を与えるために、以下の非限定的な実施例が提供される。実施例は、具体的な実施形態に向けられることもあり得るが、それらは、いかなる具体的な点でも本発明を限定すると見なされるべきでない。部、割合、およびパーセントはすべて、特に断りのない限り、重量による。
実施例1〜実施例15
実施例1〜実施例15について、フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーを以下の手順に従って生成させた。約520グラムのフェノールおよび約465グラムのホルムアルデヒド(50重量%水溶液)を反応器に添加し、約55℃の温度に加熱した。この反応器に約16グラムのトリエチルアミンを添加し、混合物の温度を約78℃に上昇させ、約60センチストークスの粘度が達成されるまで混合物の成分間の反応を継続した。反応混合物を約55℃に冷却し、蒸留して、約12%の水含有量を得た。反応混合物を約25℃にさらに冷却し、プレポリマーと名付けた。
このプレポリマーに、酢酸、無水マレイン酸、エチレングリコール、PEG−PPG−PEGコポリマー、クエン酸、および/またはレゾルシノールの適当量を添加して、反応混合物を生じさせた。反応混合物中の互いに対する各成分の量は、以下の表1に示す。反応混合物を10リットルのガラス反応器中で攪拌下約85℃に約5時間加熱した。この混合物を約55℃に冷却し、2つの2.5ガロン容器に移した。これらの容器を密閉し、加熱オーブン中に約70℃で約48時間置いた。次いで、密閉容器を約90℃に約24時間加熱し、冷却して、湿潤ゲル生成物を得た。
湿潤ゲルを空気雰囲気中で約200℃の温度で約15時間乾燥させて、乾燥ゲルを生成させた。実施例1〜実施例3および実施例5〜実施例10の乾燥ゲル生成物について、比表面積(SSA)、細孔容積(PV)、および細孔サイズ分布(PSD)を測定した。実施例1〜実施例15の乾燥ゲル生成物のすべてを窒素雰囲気で約900℃の温度で約2時間熱分解させて、熱分解または炭素生成物を生成させた。実施例1〜実施例15の熱分解生成物について、比表面積(SSA)、細孔容積(PV)、および細孔サイズ分布(PSD)を測定した。乾燥ゲル生成物および熱分解生成物についての比表面積(SSA)、細孔容積(PV)、および細孔サイズ分布(PSD)を、以下の表2に示す。
上の表2で示されるとおりに、乾燥ゲル生成物および熱分解生成物の物理的特性は、反応混合物の特定の組成に基づいて調整したりまたは適合させたりすることができる。例えば、いくつかの条件下で、酢酸の増加は、平均細孔サイズ、細孔容積、および比表面積を増加させた。
(実施例16)
実施例16では、湿潤ゲルを製造し、熱分解させて、炭素から構成される熱分解生成物を生成させた。実施例1〜実施例15について上に記載した調製に従って、プレポリマーを製造した。約200グラムのプレポリマーに、約6グラムのレゾルシノール、約6グラムの無水マレイン酸、約10グラムのクエン酸、約10グラムのポリ(エチレングリコール)−ポリ(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)ブロックポリマー(PEG−PPG−PEGブロックポリマーとしても知られる)、約50グラムの酢酸、および約50グラムのエチレングリコールを含有する混合物を添加した。混合物を容器に入れ、密閉し、オーブン中約90℃で約43時間加熱した。次いで、得られた湿潤ゲルを管状炉に入れ、窒素雰囲気で約900℃の温度で約2時間熱分解させた。得られた熱分解生成物の細孔容積は、約0.25cm3/gであり、平均細孔サイズ分布は、約20nmであった。
(実施例17)
実施例17では、金属粉末を含む湿潤ゲルを製造し、熱分解させて、熱分解生成物を生成させた。
(実施例18−湿潤ゲル)
実施例18では、以下の手順に従って湿潤ゲルを生成させた。実施例1〜実施例15について上に記載した調製に従ってプレポリマーを製造した。約1.4グラムの無水マレイン酸、約0.6グラムのクエン酸、約30.5グラムの酢酸、および約2.3グラムのPEG−PPG−PEGブロックポリマーを含有する混合物を、約15.2グラムのプレポリマーに添加した。混合物を容器に入れ、密閉し、オーブン中約85℃で約48時間加熱して、湿潤ゲルを生成させた。
(実施例19−熱分解炭素)
実施例19では、以下の手順に従って熱分解炭素生成物を生成させた。実施例18について上に記載した調製に従って、湿潤ゲルを製造した。湿潤ゲルを管状路に入れ、窒素雰囲気下で約900℃の温度で約1時間熱分解させた。得られた熱分解生成物の細孔容積は、約1.4cm3/gであり、平均細孔サイズは、約12nmであった。
(実施例20−湿潤ゲル)
実施例20では、以下の手順に従って湿潤ゲルを生成させた。実施例1〜実施例15について上に記載した調製に従ってプレポリマーを製造した。約2.6グラムの無水マレイン酸、約1.2グラムのクエン酸、および約17.3グラムの酢酸を含有する混合物を、約28.9グラムのプレポリマーに添加した。混合物を容器に入れ、密閉し、オーブン中約85℃で約48時間加熱して、湿潤ゲルを生成させた。
(実施例21−熱分解炭素)
実施例21では、以下の手順に従って熱分解炭素生成物を生成させた。実施例20について上に記載した調製に従って、湿潤ゲルを製造した。湿潤ゲルを管状炉に入れ、窒素雰囲気下で約900℃の温度で約1時間熱分解させた。得られた熱分解生成物の細孔容積は、約0.5cm3/gであり、平均細孔サイズは、約5nmであった。
(実施例22〜実施例40−二酸化炭素による炭素活性化)
実施例22〜実施例40では、以下の手順に従って活性炭素生成物を生成させた。実施例22〜実施例30について、実施例19について上に記載した調製に従って、熱分解炭素生成物を製造した。実施例31〜実施例40について、実施例21について上に記載した調製に従って、熱分解炭素生成物を製造した。熱分解炭素生成物を管状炉に入れ、二酸化炭素の雰囲気下で以下の表3に列挙した特定温度で特定時間加熱した。実施例22〜実施例40で活性炭素生成物について比表面積(SSA)、細孔容積(PV)、および平均細孔サイズ(APS)を測定し、以下の表3に列挙する。
(実施例41A〜実施例72B−種々の活性化剤による炭素活性化)
実施例41A〜実施例72Bでは、以下の手順に従って活性炭素生成物を生成させた。実施例41A〜実施例68Bについて、実施例19について上に記載した調製に従って、熱分解炭素生成物を製造した。実施例69A〜実施例72Bについて、実施例18について上に記載した調製に従って、湿潤ゲルを製造した。実施例41A〜実施例72Bで使用した活性化剤は、以下の表4に列挙された各実施例について具体的に示したとおりの、水酸化カリウム(KOH)、炭酸カリウム(K2CO3)、塩化カルシウム(CaCl2)、およびリン酸(H3PO4)であった。各実施例41A〜実施例68Bについて、熱分解炭素生成物および活性化化学剤を、指定重量比(表4に「C:AA」として列挙されたとおりの、熱分解炭素生成物重量対活性化剤重量)で合わせ、撹拌して、混合物を生成させた。各実施例69A〜実施例72Bについて、湿潤ゲルおよび活性化剤を、指定重量比(表4に「C:AA」としてやはり列挙された、湿潤ゲル重量比対活性化剤重量)で合わせ、撹拌して、混合物を生成させた。熱分解炭素および活性化剤の混合物(実施例41A〜実施例68B)ならびに湿潤ゲルおよび活性化剤の混合物(実施例69A〜実施例72B)を、概して、約50℃から約200℃(例えば、約110℃)の温度で約6時間から約48時間(例えば、約18時間)、乾燥するまでオーブン中で加熱した。各乾燥混合物を秤量し、試料ボートに入れ、次いで、管状炉に入れ、窒素の雰囲気下で、各実施例41A〜実施例72Bについて以下の表4に列挙されたとおりの、指定温度で指定時間加熱して、活性炭素生成物を生成させた。実施例61A〜実施例64Bについて、試料を初期に約800℃の温度に約45分の期間にわたって傾斜をつけ、その後、試料を約800℃で約4時間維持した。実施例65A〜実施例68Bについて、試料を初期に約800℃の温度に約160分の期間にわたって傾斜をつけ、その後、試料を約800℃で約4時間維持した。
「A」実施例(実施例41A〜実施例72A)について、試料にさらなる処理を行わなかった。表4に以下に列挙され、かつ「非処理」と標識されるとおりの、実施例41A〜実施例72Aの活性炭素生成物について、比表面積(SSA)、細孔容積(PV)、および平均細孔サイズ(APS)を測定した。
「B」実施例(実施例41B〜実施例72B)について、活性炭素生成物および塩酸(HClの約0.1Nから約1Nの規定を有する)を合わせ、例えば、7分間十分に混合するまで攪拌した。この液体をデカントした。その後、活性炭素生成物に脱イオン水を添加し、超音波浴に約10分から約30分(例えば、約15分)の間入れた。次いで、この液体をデカントし、活性炭素生成物に新鮮脱イオン水を添加し、続いて、さらに超音波処理する。脱イオン水を添加し、超音波処理、そしてデカンティングのこのサイクルを、合計で3回の完全サイクルについて繰り返した。固体(例えば、活性炭素生成物)を、溶出液が中性(例えば、約7のpH)に達するまで、真空下にてフリットファネル上で新鮮脱イオン水を用いてすすぎ洗いした。湿潤固体試料を、各実施例41B〜実施例72Bについて、概して、約50℃から約200℃(例えば、約110℃)で約6時間から約48時間(例えば、約18時間)、乾燥するまでオーブン中で加熱した。
(実施例73および実施例74−吸着動力学の実験)
実施例73について、以下、すなわち、約100mLの脱イオン水、約100ppmのフェノール(脱イオン水に基づく)、および実施例57Bについて上に記載された調製に従って製造された約100mgの活性および処理炭素生成物を容器中に合わせることによって、溶液を調製した。実施例74について、以下、すなわち、約100mLの脱イオン水、約100ppmのフェノール(脱イオン水に基づく)、および実施例39について上に記載された調製に従って製造された約100mgの活性および処理炭素生成物を合わせることによって、溶液を調製した。各実施例73および実施例74について、調製溶液のアリコートを、各アリコート(試料1〜試料8)について以下の表5に列挙されたとおりの、指定時間間隔で、ガスクロマトグラフ(GC)中に注入した。収集されたGCスペクトルにより、各指定時間間隔でのアリコート当たり遊離フェノール(すなわち、活性炭素生成物により吸着されていないフェノール)の濃度が明らかになる。したがって、時間に対しての、表5に列挙されたとおりの、遊離フェノールの減少パーセントは、活性炭素生成物が遊離フェノールを吸着した速度(例えば、フェノール吸着の動力学)を与える。
(実施例75および実施例76−吸着能力実験)
実施例75について、以下、すなわち、約100mLの脱イオン水、約500ppmのフェノール(脱イオン水に基づく)、および実施例57Bについて上に記載された調製に従って製造された約100mgの活性および処理炭素生成物を容器中に合わせることによって、溶液を調製した。実施例76について、以下、すなわち、約100mLの脱イオン水、約500ppmのフェノール(脱イオン水に基づく)、および実施例39について上に記載された調製に従って製造された100mgの活性および処理炭素生成物を容器中に合わせることによって、溶液を調製した。各実施例75および実施例76について、調製溶液のアリコートを、各アリコート(実施例75、試料1〜試料5;実施例76、試料1〜試料4)について以下の表6に列挙されたとおりの、指定時間間隔でGC中に注入した。収集されたGCスペクトルにより、各指定時間間隔でのアリコート当たり遊離フェノール(すなわち、活性炭素生成物により吸着されていないフェノール)の濃度が明らかになる。活性炭素生成物によるフェノールの最大吸着は、実施例75、試料4について約148mg/g、および実施例76、試料3について約149mg/gで測定されたが、ここで、吸着は、グラム数の活性炭素生成物により吸着されたミリグラム数のフェノールに基づく。
(実施例77−湿潤ゲル)
実施例77では、以下の手順に従って湿潤ゲルを生成させた。実施例1〜実施例15について上に記載された調製に従って、プレポリマーを製造した。約1.5グラムの無水マレイン酸、約1.5gのレゾルシノール、および約50グラムの酢酸を含有する混合物を、約50gのプレポリマーに添加した。混合物を容器に入れ、密閉し、オーブン中約85℃で約48時間加熱して、湿潤ゲルを生成させた。
(実施例78−熱分解炭素)
実施例78では、以下の手順に従って熱分解炭素生成物を生成させた。実施例77について上に記載された調製に従って、湿潤ゲルを製造した。約15gの湿潤ゲルを、約150gの予備加熱Flint Hills Base Oil 100−HCに約95℃で添加し、撹拌した。樹脂粒子が形成された後で、混合物を約85℃で約4日間さらに硬化させた。遠心分離によって固体試料から油を除去した。残存樹脂粒子を窒素下にて約900℃で約1時間加熱して、熱分解炭素生成物を生成させた。
(実施例79−二酸化炭素による炭素活性化)
実施例79では、以下の手順に従って活性炭素生成物を生成させた。実施例78について上に記載された調製に従って、熱分解炭素生成物を製造した。熱分解炭素生成物を管状炉に入れ、二酸化炭素の雰囲気下にて約900℃で約2時間加熱した。
(実施例80−湿潤ゲル)
実施例80では、以下の手順に従って湿潤ゲルを生成させた。実施例1〜実施例15について上に記載した調製に従ってプレポリマーを製造した。約2.6グラムの無水マレイン酸、約1.2グラムのクエン酸、および約17.3グラムの酢酸を含有する混合物を、約28.9グラムのプレポリマーに添加した。混合物を容器に入れ、密閉し、オーブン中約85℃で約48時間加熱して、湿潤ゲルを生成させた。
(実施例81−熱分解炭素)
実施例81では、以下の手順に従って熱分解炭素生成物を生成させた。実施例80について上に記載された調製に従って、湿潤ゲルを製造した。約15gの湿潤ゲルを、約150gの予備加熱Flint Hills Base Oil 100−HCに約95℃で添加し、撹拌した。樹脂粒子が形成された後で、混合物を約85℃で約4日間さらに硬化させた。遠心分離によって固体試料から油を除去した。残存樹脂粒子を窒素下にて約900℃で約1時間加熱して、熱分解炭素生成物を生成させた。
(実施例82−二酸化炭素による炭素活性化)
実施例82では、以下の手順に従って活性炭素生成物を生成させた。実施例81について上に記載された調製に従って、熱分解炭素生成物を製造した。熱分解炭素生成物を管状炉に入れ、二酸化炭素の雰囲気下にて約900℃で約15時間加熱した。
(電気化学試験(ECT)実験)
実施例79および実施例82を、ECT試験に供した。以下の表7に列挙されたとおりに、ECTデータを測定した。ECTプロトコルを以下に与える。
(ECT実験)
<電極製作およびコインセル組立>
炭素を、ポリテトラフルオロエチレンテープおよび導電性向上剤と92:3:5の比でブレンドし、50ミクロン厚の電極シートにロールプレスした。個別の電極をシート(5/8インチ)から打ち(「punched」抜き、同様に集合させた対にグループ分けした。アルゴン雰囲気グローブボックス内で、炭素被覆電流コレクタ、アセトニトリル電解質、セパレータ(NKK)、電極、スプリングおよびスペーサ、ならびに正極および負極キャップ(グロメットとともに)によって、コインセル(サイズ2325の)を組み立てた。VMP3機械を使用し、以下に記載される定電流試験プロトコルに従って構成セルを試験した。
(ウルトラキャップ−定電流試験)
このプロトコルを、1mA、5mA、10mA、25mA、50mA、および100mAの異なる電流率で行われる充電および放電試験として発展させた。これらの電流値を3/4インチコインセルから計算し、セルの足跡領域に基づいて定量化することができる。例えば、3.6cm×2.6cmの寸法を有するパウチセル電極について、電流率は、4mAの倍数(4mA、20mA、40mA、100mA、200mA、および400mA)によって計算される。それは、コインセルシステムにおける運転としてのウルトラキャパシタ炭素のための基準試験である。この試験は、異なる電流でのキャパシタンスおよび抵抗を計算するために使用することができる。この試験は、以下のシーケンスを含んだ:(1)シーケンス1およびシーケンス2は、調整シーケンスである;および(2)シーケンス3からシーケンス8は、2.7V充電/放電シーケンスである。
電圧および電流についてこれらの値を選択する理由は、主として所望の製品仕様に適合するため、したがって、製品を検証するためである。2.7Vおよび3Vの電圧上限は、市販製品の仕様に適合するように選択した。しかしながら、電圧の下限は、イオンが逆方向に移動するように強制することによる負極および正極の極性の変化を回避するように0電圧(0.1V)をわずかに上回った。
基準試験は、調整によって開始し、これは、適切なタイミングの仕方で完全に充電および放電するセルを調製するために設計された。調整によって、イオンは炭素表面構造に対して置かれおよび移動され、したがって、充電および放電を促進した。
調整し始める前に、セルを開回路電圧(OCV)で10秒間保持した。調整のために、セルを、2.7Vへの充電、2分間保持、およびそれぞれ、シーケンス1およびシーケンス2について1mAおよび10mAの電流率での0.1Vへの放電の2つのシーケンスに供した。
調整後、基準試験を、電気化学セルのキャパシタンスおよび抵抗を計算するように発展させた。充電/放電のこれらのシーケンスは、異なる電流率でのものであり、これを、異なる条件での電気化学的応答を調べるために連続的に増加させた。試験は、各セルをOCVで10秒間保持し、次いで、1mAの電流率で2.7Vに充電し、2分間保持し、そして0.1Vに放電することによって開始した。シーケンス3に続いて、図1(:シーケンス3から8についての定電流試験、時間に対して電流をプロット)に示される、シーケンス3と同じプロトコルによって、シーケンス4からシーケンス8まで、電流率を5mAから、それぞれ、10mA、25mA、50mA、および100mAまで増加させた。
(ウルトラキャップ−周期的ボルタンメトリ試験)
<周期的ボルタンメトリ(CV)>
CV試験を、電解質絶縁破壊、電圧ウインドウ、およびキャパシタンスを分析するために使用した。CV曲線の特性は、イオン伝導率および電極の電気化学的性能を表す。
CV試験から、キャパシタンスを、CV曲線下の面積から計算し、ここで、電圧範囲はIUPAC標準(電圧上限の90%および電圧下限の70%)に基づいて、2.43Vから1.89Vであった。より高い電圧(3ボルトを超える)用途について、電解質の分解のためにCV曲線を変形させ、したがって、キャパシタンスおよびESRの実値を表さない。0Vから2.7Vまで20mV/秒の走査速度で試験を開始し、同じ走査速度だが3Vまでで次のサイクルを記録した。図2は、周期的ボルタンメトリ実験から2.7Vおよび3Vについて時間に対する電圧の実験的プロットを描写する。グラフは、それぞれ1および半サイクルによる2.7Vおよび3VについてのCV試験を示す。
(キャパシタンス(C))
キャパシタンス計算は、各放電サイクルについての変化時間(2.43ボルトから1.89Vまで)と放電電流(I)の積に基づいた。その場合、実キャパシタンスは、0.5A/gの電流密度で考慮した。式は、C=Δt0*I/ΔV0であり、これはまた、ウルトラキャパシタ設定プロファイルΔV0による充電および放電サイクルの実験的プロットを描写する図3のグラフに従う。
(ウルトラキャパシタのためのキャパシタンスおよび抵抗の計算)
<IR降下(RI)>
図3に示されるグラフによって、変化電圧(ΔV1)、カットオフ充電電圧(V=2.7ボルト)と、放電プロットの接線およびIR降下の開始電圧の垂線の交点[カットオフ充電電圧(V=2.7ボルト)と、放電プロットの接線およびIR降下の開始電圧の垂線の交点との差]を放電電流(I)で除した。この場合、実測定値は、0.5A/gの電流密度で考慮した。式は、R1=ΔV1/Iであった。
(電圧緩和(R2))
図3に示されるグラフに基づいて、変化電圧(ΔV2)(カットオフ放電電圧と、5秒開回路電圧における電圧との差)を放電電流で除した。実計算は、0.5A/gの電流密度から取った。式は、R2=ΔV2/Iであった。
(ウルトラキャパシタACインピーダンス分光(EIS))
ウルトラキャパシタについてのEIS試験は、以下であった:
・電圧は2Vに設定した。
・電圧は、異なる周波数で2.005Vと1.995Vの間で乱された。
・周波数は、400kHzから10mHzで掃引する。
・NyquistプロットおよびBodeプロットは、このデータから生成した。
− Nyquistプロットは、x軸上のインピーダンスの実成分およびy軸上のインピーダンスの虚成分である。
− Bodeプロットは、x軸上の周波数のログ、y1軸上のインピーダンスのログおよびy2軸上の位相角である。
本開示の実施形態はさらに、以下の項のいずれか1つ以上に関する。
1.活性炭素生成物を製造するための方法であって、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および溶媒を合わせて、プレポリマー反応混合物を生成する工程と;ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、プレポリマーを生成する工程と;プレポリマーおよび1種以上の添加物を合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成する工程であって、添加物は、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、コポリマー、またはそれらの任意の混合物を含む工程と;プレポリマーおよび少なくとも1種の添加物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成する工程と;湿潤ゲル生成物を溶媒の臨界圧力未満の圧力で乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成する工程と;乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成する工程と;熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程であって、活性炭素生成物は、約100m2/gから約7,000m2/gの比表面積、約0.2cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズからなる群から選択される少なくとも1つの特性を有する工程とを含む方法。
2.活性炭素生成物を製造するための方法であって、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および溶媒を合わせて、プレポリマー反応混合物を生成する工程と;ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、プレポリマーを生成する工程と;プレポリマー、カルボン酸、無水物を少なくとも合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成する工程と;プレポリマー、カルボン酸、および無水物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成する工程と;湿潤ゲル生成物を乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成する工程と;乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成する工程と;熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程であって、活性炭素生成物は、約100m2/gから約7,000m2/gの比表面積、約0.2cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズからなる群から選択される少なくとも1つの特性を有する工程とを含む方法。
3.活性炭素生成物を製造するための方法であって、溶媒、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物(カルボン酸、無水物、ホモポリマー、コポリマー、またはそれらの任意の組合せを含む)を合わせて、反応混合物を生成する工程と;ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を少なくとも反応させて、湿潤ゲルを生成する工程と;湿潤ゲル生成物を溶媒の臨界圧力未満の圧力で乾燥させて、乾燥ゲルを生成する工程と;乾燥ゲルを熱分解させて、熱分解生成物を生成する工程と;熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程であって、活性炭素生成物は、約100m2/gから約7,000m2/gの比表面積、約0.2cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズからなる群から選択される少なくとも1つの特性を有する工程とを含む方法。
4.活性炭素生成物を製造するための方法であって、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および溶媒を合わせて、プレポリマー反応混合物を生成する工程と;ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、プロポリマーを生成する工程と;プレポリマーおよび少なくとも1種の添加物を合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成する工程であって、添加物は、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、コポリマー、またはそれらの任意の混合物を含む工程と;フェノール−アルデヒドプレポリマーおよび少なくとも1種の添加物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成する工程と;湿潤ゲル生成物を溶媒の臨界圧力未満の圧力で乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成する工程と;乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成する工程と;熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程とを含む方法。
5.活性炭素生成物が、約500m2/gから約5,000m2/gの比表面積を有する、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
6.活性炭素生成物が、約0.5cm3/gから約8cm3/gの細孔容積を有する、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
7.活性炭素生成物が、1cm3/g超から約6cm3/gの細孔容積を有する、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
8.活性炭素生成物が、約2nmから約10nmの平均細孔サイズを有する、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
9.熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程が、熱分解生成物を、活性化剤を含む雰囲気で約500℃から約1,500℃の温度に加熱する工程をさらに含む、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
10.熱分解生成物が、約700℃から約1,200℃の温度に約0.5時間から約48時間加熱される、項9に記載の方法。
11.活性化剤が、二酸化炭素、水蒸気、酸素、オゾン、またはそれらの混合物を含む、項9に記載の方法。
12.活性化剤を含む雰囲気が、約50kPaから約200kPaの圧力で維持される、項9に記載の方法。
13.活性化剤を含む雰囲気が、熱分解生成物に大気圧またはそれ未満で圧力を及ぼす、項9に記載の方法。
14.熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程が、熱分解生成物および少なくとも1種の活性化剤を合わせて、活性化混合物を生成する工程と;活性化混合物を乾燥させて、乾燥活性化混合物を生成する工程と;乾燥活性化混合物を、不活性ガスを含む雰囲気で約500℃から約1,500℃の温度に加熱して、活性炭素生成物を生成する工程とをさらに含む、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
15.熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程が、活性炭素混合物を酸性溶液で処理して、処理された活性炭素混合物を生成する工程と;処理された活性炭素生成物を水ですすぎ洗いする工程と;処理された活性炭素生成物を乾燥させて、活性炭素生成物を生成する工程とをさらに含む、項14に記載の方法。
16.活性化剤が、水酸化物、炭酸塩、金属ハロゲン化物、リン含有酸、硫黄含有酸、それらの塩、またはそれらの任意の混合物を含む、項14に記載の方法。
17.活性化剤が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類炭酸塩、炭酸、硫酸、リン酸、アルカリ金属リン酸塩、アルカリ土類リン酸塩、亜リン酸、アルカリ金属亜リン酸塩、アルカリ土類亜リン酸塩、次亜リン酸、アルカリ金属次亜リン酸塩、アルカリ土類次亜リン酸塩、ハロゲン化カルシウム、ハロゲン化亜鉛、それらの塩、それらの酸、またはそれらの任意の混合物を含む、項14に記載の方法。
18.活性化剤が、リン酸、炭酸カリウム、水酸化カリウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛、それらの塩、それらの酸、またはそれらの任意の混合物を含む、項14に記載の方法。
19.熱分解生成物および活性化剤が、熱分解生成物と活性化剤の重量比約1:1から約5:1で合わせられる、項14に記載の方法。
20.熱分解生成物および活性化剤が、熱分解生成物と活性化剤の重量比約1:1から約2:1で合わせられる、項14に記載の方法。
21.1種以上の活性化剤を、湿潤ゲル生成物、乾燥ゲル生成物、または熱分解生成物と合わせる工程であって、活性化剤は、熱分解生成物と反応して、活性炭素生成物を生成する工程をさらに含む、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
22.少なくとも1種の添加物が、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、コポリマー、またはそれらの任意の混合物を含む、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
23.少なくとも1種の添加物が、1種以上のカルボン酸および1種以上の無水物を含む、項22に記載の方法。
24.少なくとも1種の添加物が、1種以上のカルボン酸および1種以上の無水物を含み、ここで、1種以上のカルボン酸は酢酸およびクエン酸を含み、1種以上の無水物は無水マレイン酸を含む、項22に記載の方法。
25.少なくとも1種の添加物が、1種以上のカルボン酸および1種以上の無水物を含み、かつ少なくとも1種の添加物が、1種以上のホモポリマーまたは1種以上のコポリマーを含む、項22に記載の方法。
26.少なくとも1種の添加物が、1種以上のカルボン酸および1種以上の無水物を含み、かつ少なくとも1種の添加物が、1種以上のホモポリマーまたは1種以上のコポリマーを含み、ここで、1種以上のホモポリマーまたは1種以上のコポリマーは、独立して、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、またはそれらの任意の混合物を含む、項22に記載の方法。
27.少なくとも1種の添加物が、1種以上のカルボン酸および1種以上の無水物を含み、少なくとも1種の添加物が、1種以上のホモポリマーまたは1種以上のコポリマーを含み、かつ少なくとも1種の添加物が、ポリ(エチレングリコール)−ポリ(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)ブロックポリマーを含む、項22に記載の方法。
28.少なくとも1種の添加物が、1種以上のカルボン酸および1種以上の無水物を含み、少なくとも1種の添加物が、1種以上のホモポリマーまたは1種以上のコポリマーを含み、かつ少なくとも1種の添加物が、酢酸、クエン酸、および無水マレイン酸を含む、項22に記載の方法。
29.少なくとも1種の添加物が、1種以上のカルボン酸および1種以上の無水物を含み、少なくとも1種の添加物が、1種以上のホモポリマーまたは1種以上のコポリマーを含み、かつ少なくとも1種の添加物が、酢酸、クエン酸、無水マレイン酸、およびポリ(エチレングリコール)−(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)ブロックポリマーを含む、項22に記載の方法。
30.プレポリマー反応混合物が、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物の合わせた重量に基づいて、約50重量%から約90重量%のヒドロキシベンゼン化合物および約10重量%から約50重量%のアルデヒド化合物を含む、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
31.湿潤ゲル反応混合物が、約10重量%から約80重量%のフェノール−ホルムアルデヒドプレポリマー、約85重量%までのカルボン酸、約20重量%までの無水物化合物、約30重量%までのホモポリマー、および約30重量%までのコポリマーを含み、ここで、湿潤ゲル反応混合物は、約10重量%から約90重量%の添加物を含み、すべての重量パーセント値は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および1種以上の添加物の合わせた重量に基づく、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
32.乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成する工程が、乾燥ゲル生成物を、不活性ガスを含む雰囲気で約500℃から約1,400℃の温度に加熱する工程をさらに含む、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
33.乾燥ゲル生成物を生成するために乾燥させる工程の間に湿潤ゲル生成物上で維持される圧力が、大気圧またはそれ未満である、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
34.乾燥ゲル生成物が、約50m2/gから約5,000m2/gの比表面積、約0.1cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.2nmから約150nmの平均細孔サイズからなる群から選択される少なくとも1つの特性を有する、項1から4のいずれか1項に記載の方法。
35.熱分解炭素生成物を製造するための方法であって、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および溶媒を合わせて、プレポリマー反応混合物を生成する工程と;ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、プレポリマーを生成する工程と;プレポリマーおよび1種以上の添加剤を合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成する工程であって、添加物は、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、コポリマー、またはそれらの任意の混合物を含む工程と;プレポリマーおよび少なくとも1種の添加物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成する工程と;湿潤ゲル生成物を、溶媒の臨界圧力未満の圧力で乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成する工程と;乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解炭素生成物を生成する工程とを含む方法。
36.湿潤ゲル生成物を製造するための方法であって、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および溶媒を合わせて、プレポリマー反応混合物を生成する工程であって、プレポリマー反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物の合わせた重量に基づいて、約50重量%から約90重量%のヒドロキシベンゼン化合物および約10重量%から約50重量%のアルデヒド化合物を含む工程と;ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を反応させて、プレポリマーを生成する工程と;プレポリマーおよび1種以上の添加物を合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成する工程であって、湿潤ゲル反応混合物は、約10重量%から約80重量%のプレポリマー、約85重量%までのカルボン酸、約20重量%までの無水物化合物、約30重量%までのホモポリマー、および約30重量%までのコポリマーを含み、ここで、湿潤ゲル反応混合物は、約10重量%から約90重量%の添加物を含み、すべての重量パーセント値は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および1種以上の添加物の合わせた重量に基づく工程と;フェノール−ホルムアルデヒドプレポリマーおよび1種以上の添加物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成する工程とを含む方法。
37.ヒドロキシベンゼン化合物が、フェノール、レゾルシノール、クレゾール、カテコール、ヒドロキノン、フロログルシノール、またはそれらの任意の混合物を含む、項36に記載の方法。
38.アルデヒド化合物が、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、フルフラールアルデヒド、グルコース、ベンズアルデヒド、およびシンナムアルデヒド、またはそれらの任意の混合物を含む、項36に記載の方法。
39.少なくとも3,050m2/gから約7.000m2/gの比表面積;約3cm3/gから約10cm3/gの細孔容積;および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズを含む活性炭素生成物。
40.比表面積が、約3,200m2/gから約5,000m2/gである、項39に記載の活性炭素生成物。
41.細孔容積が、約4cm3/gから約8cm3/gである、項39に記載の活性炭素生成物。
42.細孔容積が、約5.01cm3/gから約8cm3/gであり、比表面積が、3,200m2/g超から約5,000m2/gである、項41に記載の活性炭素生成物。
43.平均細孔サイズが、約2nmから約10nmである、項39に記載の活性炭素生成物。
44.活性炭素生成物が、少なくとも99重量%の炭素を含む、項39に記載の活性炭素生成物。
45.少なくとも2,500m2/gから約7,000m2/gの比表面積;約1cm3/gから約10cm3/gの細孔容積;および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズを含む活性炭素生成物。
46.少なくとも3,050m2/gから約7,000m2/gの比表面積;約3cm3/gから約10cm3/gの細孔容積;および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズを含む活性炭素生成物。
47.比表面積が、約3,200m2/gから約5,000m2/gである、項45または46に記載の活性炭素生成物。
48.細孔容積が、約4cm3/gから約8cm3/gである、項45から47のいずれか1項に記載の活性炭素生成物。
49.細孔容積が、約5.01cm3/gから約8cm3/gであり、比表面積が、3,200m2/g超から約5,000m2/gである、項45から48のいずれか1項に記載の活性炭素生成物。
50.平均細孔サイズが、約2nmから約10nmである、項45から49のいずれか1項に記載の活性炭素生成物。
51.細孔容積が、約5.01cm3/gから約8cm3/gであり、比表面積が、3,200m2/g超から約5,000m2/gであり、平均細孔サイズが、約2nmから約10nmであり、活性炭素生成物が、少なくとも99重量%の炭素含有量を有する、項45から50のいずれか1項に記載の活性炭素生成物。
52.ヒドロキシベンゼン化合物およびアルデヒド化合物を溶媒の存在下で反応させて、プレポリマーを生成する工程と;プレポリマーおよび添加物を合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成する工程であって、添加物は、カルボン酸、無水物、ホモポリマー、コポリマー、またはそれらの任意の混合物を含む工程と;プレポリマーおよび添加物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成する工程と;湿潤ゲル生成物を溶媒の臨界圧力未満の圧力で乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成する工程と;乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成する工程と;熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程であって、活性炭素生成物は、約100m2/gから約7,000m2/gの比表面積、約0.2cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズからなる群から選択される少なくとも1つの特性を有する工程とを含む方法。
53.比表面積が、約500m2/gから約5,000m2/gである、項52に記載の方法。
54.細孔容積が、1cm3/g超から約6cm3/gである、項52または53に記載の方法。
55.平均細孔サイズが、約2nmから約10nmである、項52から54のいずれか1項に記載の方法。
56.比表面積が、少なくとも3,050m2/gから約7,000m2/gであり、細孔容積が、約3cm3/gから約10cm3/gであり、平均細孔サイズが、約0.5nmから約150nmである、項52から55のいずれか1項に記載の方法。
57.細孔容積が、約5.01cm3/gから約8cm3/gであり、比表面積が、3,200m2/g超から約5,000m2/gであり、平均細孔サイズが、約2nmから約10nmであり、活性炭素生成物が、少なくとも99重量%の炭素含有量を有する、項52から56のいずれか1項に記載の方法。
58.熱分解生成物が、活性化剤を含む雰囲気で約700℃から約1,500℃の温度に約0.5時間から約48時間加熱されて、活性炭素生成物を生成し、活性化剤は、二酸化炭素、水蒸気、酸素、オゾン、またはそれらの任意の混合物を含み、活性化剤を含む雰囲気は、約50kPaから約200kPaの圧力で維持される、項52から57のいずれか1項に記載の方法。
59.熱分解生成物および活性化剤が、合わせられて、活性化混合物を生成し、活性化剤は、水酸化物、炭酸塩、金属ハロゲン化物、リン含有酸、硫黄含有酸、それらの塩、またはそれらの任意の混合物を含み、活性化混合物は、乾燥されて、乾燥活性化混合物を生成し、および乾燥活性化混合物は、不活性ガスを含む雰囲気で約500℃から約1,500℃の温度に加熱されて、活性炭素混合物を生成する、項52から58のいずれか1項に記載の方法。
60.活性化剤を、湿潤ゲル生成物、乾燥ゲル生成物、または熱分解生成物と合わせる工程であって、活性化剤は、熱分解生成物と反応して、活性炭素生成物を生成する工程をさらに含む、項52から59のいずれか1項に記載の方法。
61.溶媒が、水、1種以上のアルコール、1種以上のアルカン、1種以上のケトン、1種以上の芳香族炭化水素、またはそれらの任意の混合物を含み、添加物が、カルボン酸および無水物を含む、項52から60のいずれか1項に記載の方法。
62.添加物が、ホモポリマーまたはコポリマーを含む、項52から61のいずれか1項に記載の方法。
63.湿潤ゲル反応混合物が、約10重量%から約80重量%のプレポリマー、約85重量%までのカルボン酸、約20重量%までの無水物、約30重量%までのホモポリマー、および約30重量%までのコポリマー、ならびに約10重量%から約90重量%の添加物を含み、すべての重量パーセント値は、ヒドロキシベンゼン化合物、アルデヒド化合物、および添加物の合わせた重量に基づく、項52から62のいずれか1項に記載の方法。
64.ヒドロキシベンゼン化合物が、フェノール、レゾルシノール、またはそれらの混合物を含む、項1から38、または52から63のいずれか1項に記載の方法。
65.アルデヒド化合物が、ホルムアルデヒドを含む、項1から38、または52から64のいずれか1項に記載の方法。
66.溶媒が、水、1種以上のアルコール、1種以上のアルカン、1種以上のケトン、1種以上の芳香族炭化水素、またはそれらの任意の混合物を含む、項1から38、または52から60、または62から65のいずれか1項に記載の方法。
67.溶媒が、水、メタノール、エタノール、プロパノール、1−ブタノール、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、アセトン、ベンゾフェノン、アセトフェノン、2,2−ジメチル−1,3−シクロペンタンジオン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、メシチレン、またはそれらの任意の混合物を含む、項1から38、または52から60、または62から66のいずれか1項に記載の方法。
68.溶媒が、プレポリマー反応混合物中のいずれかの他の成分とも反応性でない、項1から38、または52から67のいずれか1項に記載の方法。
69.プレポリマーが、室温で液体形態である、項1、2、4から38、または52から68のいずれか1項に記載の方法。
70.プレポリマーが、室温で液体形態のままである、項1、2、4から38、または52から69のいずれか1項に記載の方法。
71.プレポリマーが、室温および大気圧で液体形態である、項1、2、4から38、または52から69のいずれか1項に記載の方法。
72.プレポリマーが、室温および大気圧で液体形態のままである、項1、2、4から38、または52から69のいずれか1項に記載の方法。
73.活性炭素生成物を製造するための方法であって、ヒドロキシベンゼン化合物およびホルムアルデヒドを溶媒の存在下で反応させて、プレポリマーを生成する工程であって、ヒドロキシベンゼン化合物は、フェノール、レゾルシノール、またはフェノールおよびレゾルシノールの混合物を含み、かつヒドロキシベンゼン化合物およびホルムアルデヒドの合わせた重量に基づいて、ヒドロキシベンゼン化合物は、約50重量%から約90重量%の量で存在し、ホルムアルデヒドは、約10重量%から約50重量%の量で存在する工程と;プレポリマー、カルボン酸、および無水物を合わせて、湿潤ゲル反応混合物を生成する工程であって、湿潤ゲル反応混合物は、ヒドロキシベンゼン化合物、ホルムアルデヒド、カルボン酸、および無水物の合わせた重量に基づいて、約10重量%から約80重量%のプレポリマー、約85重量%までのカルボン酸、および約20重量%までの無水物を含む工程と;プレポリマー、カルボン酸、および無水物を反応させて、湿潤ゲル生成物を生成する工程と;湿潤ゲル生成物を乾燥させて、乾燥ゲル生成物を生成する工程と;乾燥ゲル生成物を熱分解させて、熱分解生成物を生成する工程と;熱分解生成物を活性化して、活性炭素生成物を生成する工程であって、活性炭素生成物は、約100m2/gから約7,000m2/gの比表面積、約0.2cm3/gから約10cm3/gの細孔容積、および約0.5nmから約150nmの平均細孔サイズからなる群から選択される少なくとも1つの特性を有する工程とを含む方法。
74.溶媒が水、1種以上のアルコール、1種以上のアルカン、1種以上のケトン、1種以上の芳香族炭化水素、またはそれらの任意の混合物を含み、比表面積は、3,200m2/g超から約5,000m2/gであり、細孔容積は、約5.01cm3/gから約8cm3/gであり、平均細孔サイズは、約2nmから約10nmであり、活性炭素生成物は、少なくとも99%の炭素含有量を有する、項73に記載の方法。
75.湿潤ゲル生成物が、溶媒の臨界圧力未満の圧力で乾燥されて、乾燥ゲル生成物を生成する、項73または74に記載の方法。
76.溶媒が、プレポリマー反応混合物中のいずれの他の成分とも反応性でない、項73から75のいずれか1項に記載の方法。
77.プレポリマーが、室温で液体形態である、項73から76のいずれか1項に記載の方法。
78.プレポリマーが、室温で液体形態のままである、項73から77のいずれか1項に記載の方法。
79.プレポリマーが、室温および大気圧で液体形態である、項73から78のいずれか1項に記載の方法。
80.プレポリマーが、室温および大気圧で液体形態のままである、項73から79のいずれか1項に記載の方法。
ある特定の実施形態および特徴が、数値的上限の組および数値的下限の組を使用して説明されてきた。特に断りのない限り、任意の2つの値、例えば、任意の下の値と上の値の組合せ、任意の2つの下の値の組合せ、および任意の2つの上の値の組合せを含む範囲が、企図されることが認識されるべきである。ある特定の下限、上限および範囲は、以下の1つ以上の特許請求項に現れる。すべての数値的値は、「約」または「およそ」の指示値であり、当業者によって予想される実験誤差および変動を考慮に入れる。
様々な用語が上で定義されてきた。特許請求の範囲で使用される用語が上で定義されない範囲で、関連のある技術における者が、その用語に、少なくとも1つの刊行物または発行済み特許において反映されるとして与えている最も広い定義が与えられるべきである。さらに、本出願で引用される全ての特許、試験手順、および他の文書は、そのような開示が本出願と矛盾しない程度まで、およびそのような組み込みが許容されるすべての権限に対して、参照により完全に組み込まれる。
上述は、本発明の実施形態に関するものであるが、本発明の他のおよびさらなる実施形態が、その基本的範囲から逸脱することなく考案されてもよく、その範囲は、以下に続く特許請求の範囲により決定される。