JP2017512615A - 型押しされた微細孔膜ワイプならびにその製造方法および使用方法 - Google Patents

型押しされた微細孔膜ワイプならびにその製造方法および使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017512615A
JP2017512615A JP2017501104A JP2017501104A JP2017512615A JP 2017512615 A JP2017512615 A JP 2017512615A JP 2017501104 A JP2017501104 A JP 2017501104A JP 2017501104 A JP2017501104 A JP 2017501104A JP 2017512615 A JP2017512615 A JP 2017512615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stretching
microporous membrane
embossed
wipe
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017501104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6599426B2 (ja
Inventor
ハミストン,カール,エフ.
ストークス,クリストファー,ケー.
リン,ビクター,ジェー.
ファン,ジ−ハン
Original Assignee
セルガード エルエルシー
セルガード エルエルシー
エゼク テクノロジー,インコーポレーテッド
エゼク テクノロジー,インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セルガード エルエルシー, セルガード エルエルシー, エゼク テクノロジー,インコーポレーテッド, エゼク テクノロジー,インコーポレーテッド filed Critical セルガード エルエルシー
Publication of JP2017512615A publication Critical patent/JP2017512615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6599426B2 publication Critical patent/JP6599426B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D34/00Containers or accessories specially adapted for handling liquid toiletry or cosmetic substances, e.g. perfumes
    • A45D34/04Appliances specially adapted for applying liquid, e.g. using roller or ball
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C55/00Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2200/00Details not otherwise provided for in A45D
    • A45D2200/10Details of applicators
    • A45D2200/1009Applicators comprising a pad, tissue, sponge, or the like
    • A45D2200/1027Tissues, i.e. thin applicator sheets
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2200/00Details not otherwise provided for in A45D
    • A45D2200/10Details of applicators
    • A45D2200/1063Removing cosmetic substances, e.g. make-up
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C55/00Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
    • B29C55/02Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets
    • B29C55/10Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial
    • B29C55/12Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial biaxial
    • B29C55/16Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets multiaxial biaxial simultaneously
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/755Membranes, diaphragms

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Abstract

型押しされた多孔膜ワイプおよび/またはこのように型押しされた微細孔膜ワイプを製造する、かつ/または使用する方法が提供される。好ましい型押しされた微細孔膜ワイプは、型押しされた微細孔膜のみ、またはポリプロピレンの不織布とともに型押しされた微細孔膜を含む。不織布はスパンボンド、メルトブローン、および/または電界紡糸の不織布であってもよい。微細孔膜は2軸に配向された微細孔膜を含んでもよい。2軸に配向された微細孔膜はポリエチレンおよび/もしくはポリプロピレンの1つまたは複数のブロック共重合体から製造されてもよい。皮脂を吸い取るためのこのような型押しされた微細孔膜、複合体または積層ワイプを使用する方法も提供される。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2014年3月19日に出願された米国特許仮出願第61/955,272号の利益および優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
本出願は、新規もしくは改良された多孔膜ワイプならびにその製造方法および使用方法、人の皮膚もしくは顔から油を吸い取る際、ならびに/または眼鏡、電子機器、携帯電話、表示装置、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品ならびに/または同様のものなどの他の表面から指紋および汚れなどの除去に使用するような、新規もしくは改良された多孔膜ワイプを利用して油を吸い取るための新規もしくは改良された方法に関する。少なくとも選択された実施形態では、該新規または改良された多孔膜ワイプは、型押しされたまたは艶出しされた微細孔膜ワイプであってもよい。少なくともある特定の実施形態では、型押しされたまたは艶出しされた微細孔膜ワイプは、メッシュ、スパンボンド、メルトブローン、もしくは電界紡糸または他のマイクロファイバーもしくはナノ繊維材料などの、不織布とともに型押しされた微細孔膜であってもよい。少なくとも選択された実施形態では、型押しされた微細孔膜ワイプは、ポリエチレンおよび/もしくはポリプロピレンのインパクト共重合体から製造された、2軸に配向された微細孔膜を含んでもよく、または備えてもよい。少なくともある特定の実施形態では、型押しされた微細孔膜ワイプは、メッシュ、スパンボンド、メルトブローン、もしくは電界紡糸または他のマイクロファイバーもしくはナノ繊維のポリプロピレンおよび/もしくはポリエチレンの不織布などの、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンの不織布とともに型押しされた、ポリエチレンおよび/またはポリプロピレンのインパクト共重合体から製造された2軸に配向された微細孔膜を含んでもよく、または備えてもよい。
公知の微細孔膜を様々な工程によって製造することができ、またそれらの工程によって製造される膜は、膜の物理特性に大きな影響を及ぼし得る。Kesting,R.著、Synthetic Polymeric Membranes, A structural perspective、第2版、John Wiley & Sons、米国ニューヨーク州、New York(1985年)を参照されたい。微細孔膜を製造するための少なくとも3つの商業的に利用可能な工程には、乾式延伸工程(セルガード工程としても公知である)、湿式工程、および粒子延伸工程が含まれる。
乾式延伸工程は、非多孔性前駆体を延伸することに起因して孔形成する工程を指す。参照により本明細書に組み込まれている、Kesting著、同書、290〜297ページを参照されたい。乾式延伸工程は、湿式工程および粒子延伸工程とは異なる。概して(2、3の例を挙げると)相反転工程、または抽出工程またはTIPS工程としても公知である湿式工程では、重合原材料が加工油(可塑剤と称されることもある)と混合され、この混合物は押出成形され、その後加工油が除去されるときに細孔が形成される(こうしたフィルムを油の除去の前後に延伸することができる)。参照により本明細書に組み込まれている、Kesting著、同書、237〜286ページを参照されたい。概して粒子延伸工程では、重合原材料が粒子状物と混合され、この混合物は押出成形され、重合体と粒子状物との間の界面が延伸力に起因して破断するときに細孔が延伸中に形成される。参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第6,057,061号および第6,080,507号を参照されたい。
乾式延伸工程によって製造される膜は優れた商業的成功を満たしてきた一方で、膜をより広範囲の用途に使用できるように膜の物理特性を改良することが必要とされている。
米国特許第6,602,593号は、乾式延伸工程によって製造された微細孔膜を対象とする。ここで得られる膜は、横方向の引張強度の縦方向の引張強度に対する比が0.12〜1.2である。本明細書では、TD/MDの引張強度比は、前駆体が押出成形される際に、少なくとも1.5のブローアップ比が獲得される。
全体が本明細書に組み込まれた米国特許出願公開第2007/0196638号は、乾式延伸工程によって製造された微細孔膜を開示している。微細孔膜は実質的に円形形状の細孔を有し、縦方向の引張強度の横方向の引張強度に対する比が0.5〜5.0の範囲内である。前述の微細孔膜を製造する方法は、重合体を非多孔前駆体に押し出すステップ、および非多孔前駆体を2軸に延伸するステップを含み、2軸に延伸するステップは、縦方向に延伸するステップおよび横方向に延伸するステップを含み、横方向に延伸するステップは同時に制御された縦方向の弛緩を含む。
全体が本明細書に組み込まれた米国特許出願公開第2011/0223486号は、実質的に円形形状の細孔を有し、縦方向の引張強度の横方向の引張強度に対する比が0.5〜6.0の範囲内である、乾式延伸工程によって製造された微細孔膜を開示している。前述の微細孔膜を製造する方法は、重合体を非多孔前駆体に押し出すステップ、および非多孔前駆体を2軸に延伸するステップを含み、2軸に延伸するステップは、縦方向に延伸するステップおよび横方向に延伸するステップを含み、横方向に延伸するステップは同時に制御された縦方向の弛緩を含む。このような膜の少なくとも選択された実施形態は、2軸に配向された多孔膜、ならびに2軸に配向された微細孔膜、2軸に配向されたマクロ多孔膜、濾過媒体、湿度制御媒体、平坦シート膜、および液体保持媒体などを含む複合体、関連方法、製造方法、ならびに使用方法などを対象とするように開示されていた。
乾式延伸工程によって製造された膜は、米国ノースカロライナ州のLLC of CharlotteのCelgardから販売されている種々のCELGARD(登録商標)の乾式延伸多孔膜などの優れた商業的成功を果たしてきた一方で、このような多孔膜の一部は、より幅広い用途に使用できる、または特定の目的により良好に実行できることなどが見出された。
人の皮膚、特に顔の表面上の皮脂などの油の堆積とともに、他の対象の表面(眼鏡、電子機器、携帯電話、表示装置、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品などの上の指紋ならびに汚れなど)を除去するまたは低減するために、ワイプの使用が公知である。油、汚れおよび指紋などは望ましくないテカリおよび/または感触を与えると長い間認識されてきた。その油、指紋および/または汚れを除去するために、人々は様々な吸取材料またはワイプを使用する。皮膚および顔に今日使用する主な材料には、微細孔ポリプロピレン膜に加えて様々なタイプの紙(すなわちセルロースベースの材料)が含まれる。これらの材料の一部の所望の特徴には、これに限定されないが、以下のもの、すなわち指と顔のどちらにも心地良い感触、指に油性残留物を残すことなく油を吸収すること(微細孔ポリプロピレン膜はこれに関して紙より良好に機能する)、吸収した油を可視的に示すこと、また顔用化粧品を汚すあるいは邪魔することなく油を吸収することが含まれる。眼鏡、電子機器、携帯電話、表示装置、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品などの対象の表面を浄化または吸い取るために使用される最も一般的な材料は、糸くずの出ない化学ワイプである。このような糸くずの出ない化学ワイプの一例は、Kimberly−Clark Corporationから販売されているKimtech(登録商標)Touchscreen Wipe(登録商標)である。これらの材料の一部の所望の特徴には、これに限定されないが、以下のもの、すなわち細心の注意を要する課題に対して設計されること、糸くずが少ないこと、研磨しないこと、心地良い感触、指に油性残留物を残すことなく油を吸収すること、吸収した油を可視的に示すこと、また帯電防止を施すことが含まれる。
顔用吸取紙は、特に中国、日本および韓国などの東アジア諸国において若い女性の間で近年人気が高まっている。これらの使い捨てシートで皮膚上を吸い取ることにより、望ましくない「テカリ」を取り除くことができる。また使用者は、座瘡になり難いより清潔な皮膚のためになると捉えていることがある。現在市場には2つのタイプの顔用ブロッター、すなわち紙および重合体がある。進物用の包装に使用される薄い紙に類似した紙から製造されたブロッターは、油をある程度吸収するが、若干堅い傾向がある。Johnson & Johnson製のClean & Clearを含む様々なブランドの下で販売されている微細孔重合体のブロッターは、より柔らかく、概して油の吸収により有効である。
したがってある特定の用途、またはある特定の条件などに対して独自の特徴を提供する新規または改良されたワイプを開発することが明らかに必要とされている。
少なくとも選択された実施形態によれば、本発明は上記の必要性、用途、課題または問題に対処し、新規または改良された膜ワイプ、複合体ワイプ、および/または関連方法を提供する。少なくとも選択された好ましい実施形態によれば、本発明は、型押しされた微細孔膜ワイプ、複合体、積層、および/または関連方法を提供する。型押しされた、または艶出しされたCelgard(登録商標)ポリオレフィン膜のような微細孔膜は、これに限定されないが、皮膚および顔用吸取りワイプ、眼鏡用ワイプ、携帯電話、表示装置などのような電子機器用ワイプ、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品などのような光学用ワイプなどを含む様々な用途に対するワイプとして使用可能であり得、またメッシュ、スパンボンド、メルトブローン、もしくは電界紡糸または他のマイクロファイバーもしくはナノ繊維ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンの不織布などの、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンの不織布とともに組み合わされてもよく、あるいは型押しされてもよい。
本明細書に使用され説明される場合、型押しは、これに限定されないが、打たれた、波紋を付けた、型押しされた、シュライナー加工などをした、およびそれらの組合せなどを含む材料を型押しする、または艶出しするあらゆるタイプの工程を説明し得る。一実施形態では、型押しは、1つまたは複数のローラがその上に刻まれたパターンを有する場合の型押しでもよく、パターンはフィルムまたは繊維上にスタンプされ、この場合最後にローラに依存して隆起したパターンまたは沈んだパターンが得られる。
一実施形態では、微細孔膜フィルムのみに艶出しすることができる、かつ/または型押しすることができる。選択された実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプを生成するために艶出しされたかつ/または型押しされた微細孔膜フィルムのみが、単一プライフィルムであってもよい。他の選択された実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプを生成するために艶出しされたかつ/または型押しされた微細孔膜フィルムのみが、2層フィルムであってもよい。他の選択された実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプを生成するために艶出しされたかつ/または型押しされた微細孔膜フィルムのみが、多プライフィルムであってもよい。
別の実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプは、これに限定されないが、スパンボンド不織布材料、メルトブローン不織布材料、および/または電界紡糸不織布材料を含む不織布とともに型押しされた微細孔膜フィルムを含んでもよい。本型押しされた微細孔膜ワイプに使用される不織布は、あらゆる所望の材料から製造されてもよい。一実施形態では、不織布は、これに限定されないが、ポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布、PPメルトブローン不織布、またはPP電界紡糸不織布材料を含むPP不織布であってもよい。微細孔膜フィルムおよび不織布を、これに限定されないが、接着積層または熱積層を通して、および/または本開示の型押工程もしくは艶出工程を含む、あらゆる方法で組み合わせることができる。
本明細書に選択された実施形態による、型押しされた微細孔膜ワイプの表面の写真画像である。
少なくとも選択された実施形態によれば、本発明は上記の必要性、用途、課題または問題に対処し、新規または改良された膜ワイプ、複合体ワイプ、および/または関連方法を提供する。少なくとも選択された好ましい実施形態によれば、本発明は、型押しされた微細孔膜ワイプ、複合体、積層、および/または関連方法を提供する。型押しされた、または艶出しされたCelgard(登録商標)ポリオレフィン膜のような微細孔膜は、これに限定されないが、皮膚および顔用吸取りワイプ、眼鏡用ワイプ、携帯電話、表示装置などのような電子機器用ワイプ、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品などのような光学用ワイプなどを含む様々な用途に対するワイプとして使用可能であり得、またメッシュ、スパンボンド、メルトブローン、もしくは電界紡糸または他のマイクロファイバーもしくはナノ繊維ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンの不織布などの、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンの不織布とともに組み合わされてもよく、あるいは型押しされてもよい。
本明細書に使用され説明される場合、型押しは、これに限定されないが、打たれた、波紋を付けた、型押しされた、シュライナー加工などをした、およびそれらの組合せなどを含む、材料をあらゆる型押しする、または艶出しするタイプの工程を説明できる。一実施形態では、型押しは、1つまたは複数のローラがその上に刻まれたパターンを有する場合の型押しでもよく、パターンはフィルムまたは繊維上にスタンプされ、この場合最後にローラに依存して隆起したパターンまたは沈んだパターンが得られる(例えば図1に示されたパターを参照されたい)。
一実施形態では、微細孔膜フィルムのみに艶出しすることができる、かつ/または型押しすることができる。選択された実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプを生成するために艶出しされたかつ/または型押しされた微細孔膜フィルムのみが、単一プライフィルムであってもよい。他の選択された実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプを生成するために艶出しされたかつ/または型押しされた微細孔膜フィルムのみが、2層フィルムであってもよい。他の選択された実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプを生成するために艶出しされたかつ/または型押しされた微細孔膜フィルムのみが、多プライフィルムであってもよい。
別の実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプは、これに限定されないが、スパンボンド不織布材料、メルトブローン不織布材料、および/または電界紡糸不織布材料を含む、不織布とともに型押しされた微細孔膜フィルムを含んでもよい。本型押しされた微細孔膜ワイプに使用される不織布は、あらゆる所望の材料から製造されてもよい。一実施形態では、不織布は、これに限定されないが、ポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布、PPメルトブローン不織布、および/またはPP電界紡糸不織布材料を含むPP不織布であってもよい。微細孔膜フィルムおよび不織布を、これに限定されないが、接着積層または熱積層を通して、および/または本開示の型押工程もしくは艶出工程を含む、あらゆる方法で組み合わせることができる。
型押しされたCelgard(登録商標)微細孔膜、特に型押しされたブロック共重合体Zシリーズセルガード膜は、顔用ブロッターに非常に適し得る。型押しされたセルガードの顔用ブロッターは柔らかく軽いことが可能であり、高い吸水性が可能である。型押しされたセルガードの顔用ブロッターは、単一層の構成および2重層の構成のどちらでも提供され得る。2重層のセルガードフィルムは、単位面積当たり単一層のセルガードフィルムよりはるかに多くの油を吸収できる。しかし単一層のフィルムが油のある領域と油のない領域との対比をより際立って表すので、単一層のフィルムは吸収性がより高く見えることがある(例えば図1を参照されたい)。油のある領域は細孔内の油の取り込みに起因して透明になることができるのに対して、油のない領域は不透明のままであることが可能である。その対比が大きいほど、使用者にフィルムが多くの油を吸収した印象をより強く与えることができる。単一層のフィルムは迅速に油を吸収することができ、油のある透明領域を示すことができる一方で、2重層のフィルムは、同様の対比を達成するためには油量を2倍吸収しなければならない。型押しする、または艶出しすることなどにより、単一層のフィルムの厚さを低減することは、油をより迅速に浸透できる、またはフィルムを透明にさせるために必要な油の量をより少なくすることにより、視覚的対比をさらに高めることができる(図1参照)。
本明細書に説明された利点のない単一層の顔用ブロッターフィルムは、平坦で平滑な場合にはもろいことがある。このような型押しされないブロッターフィルムが積層されて梱包されると、それらのブロッターフィルムは互いを分離することが難しく、使用者がブロッターフィルムをつかんで自身の顔に押し当てることが容易ではないことがある。不織布とともに、または不織布なしに、本型押しされた微細孔膜ワイプを生成するために、本明細書の説明に従って微細孔膜を艶出しするかつ/または型押しすることにより、恐らく型押しされた/艶出しされたパターン、特に複数のパターンに由来するワイプ厚さの変化のためにワイプがより固くなり、型押しされたパターンに由来するフィルム厚さの変化のために、ワイプの層の間に空隙が生成されることがあるので、ワイプをより固くさせ分離をより容易にさせることができる。圧搾されたまたは艶出しされた部分は細孔がないか、または圧搾されないまたは艶出しされない部分より孔が少ないことがある。
視覚的対比および取扱における利点に加えて、型押しするパターンは、ワイプに非常に優雅に見せることができる顕著な視覚的効果を生成できる。例えば図1に示された花柄を参照されたい。一実施形態では、型押しするロールに、密な間隔の平行線またはフィルムの絹のような外観にさらに寄与できる他の折り目加工されたパターンを設計できる。
型押しする工程および/または艶出しする工程は、パターンのない領域内の膜を部分的に圧搾するものであってもよい(またはその逆も同様)。パターン領域は型押しするロール上に型押しするネガパターン印象によって残すことができ、その元の厚さ、ならびにその特有の乳白色(その白色はフィルムの細孔内の光の散乱に由来する)を保持することができる。これに限定されないが、例えば部分的に圧搾された領域を約19μmの元の厚さから約13μmの最終厚さに圧搾することができる。低減された厚さと、部分的に圧搾された領域内の密な間隔の平行線または他の折り目加工されたパターンの組合せは、明るい白色の圧搾されていないパターン線に顕著な対比を提供する透光性をもたらすことができる。
加えて本型押しされた微細孔膜ワイプは、型押しされていないワイプに比べて引張強度の実質的な増加を提供できる。以下の表1は、型押しされていない比較試料と比較した、型押しされたワイプの一部の試験結果を示す。
Figure 2017512615
要するに本発明の型押しされた微細孔膜ワイプの利点は、これに限定されないが、パターンのない領域内で膜を部分的に圧搾するものである型押しによるワイプにおけるパターンの生成と、吸収された皮脂の視覚的対比の、膜の部分的圧搾に由来する透光性による強化と、型押し工程、特に大部分の膜の部分的圧搾による、また透光性領域内の淡い、薄い、平行線または他の折り目加工されたパターンの付与による膜の触覚(すなわち手)の改善と、白色パターン領域と透光性の部分的に圧搾された領域との対比による膜内の顕著な視覚的効果の生成と、細心の注意を要する繊維の感触および外観を与える透光性領域内の淡い、薄い、平行線または他の折り目加工されたパターンの生成によるこの顕著な視覚的効果のさらなる強化と、部分的圧搾によるワイプの引張強度の増加(この向上は縦方向の引張強度および横方向の引張強度の両方ならびに穿刺強度にみられる)など、ならびにそれらの組合せとを含み、非常に多くてもよい。
一実施形態では、本発明の型押しされた微細孔膜ワイプは、皮膚または顔からの油などの皮脂を吸い取るために使用されてもよい。油を吸い取るワイプとして使用される本発明の型押しされた微細孔膜ワイプの一部の所望の特徴には、これに限定されないが、指と顔のどちらにも心地良い感触、指に油性残留物を残すことなく油を吸収すること、吸収した油を可視的に示すこと、また顔用化粧品を汚すあるいは邪魔することなく油を吸収することが含まれる。特に上に収載された第2、第3、および第4の性能測定に関して、本発明の型押しされた微細孔膜ワイプは、Johnson & Johnson製のClean & Clear、ならびに鉱油を含む微細孔ポリプロピレン膜から製造されたCVS、Walgreens、およびTargetなどの小売店チェーン製の自社ブランド商品などの、市販の皮膚ブロッターと同様またはそれより良好に機能することがわかっている。皮脂のブロッターとして型押しされた微細孔膜ワイプの本開示の優れた機能は、それらに固有の親油性および高い多孔性に由来することがある。加えて本開示の型押しされた微細孔膜ワイプは油を含まなくてもよいのに対して、Clean & Clearのブランドおよび他の自社ブランド名で販売されている微細孔ポリプロピレン膜は鉱油を含む。
別の実施形態では、本発明の型押しされた微細孔膜ワイプは、これに限定されないが、眼鏡、電子機器、携帯電話、表示装置、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品などを含む油、指紋ならびに汚れなどの表面を浄化するために使用されてもよい。表面の浄化材として使用される本発明の型押しされた微細孔膜ワイプの一部の所望の特徴は、これに限定されないが、以下のもの、すなわち細心の注意を要する課題のための設計、糸くずが少ないこと、研磨しないこと、心地良い感触、指に油性残留物を残すことなく油を吸収すること、吸収した油を可視的に示すこと、また帯電防止を施すことが含まれてもよい。本開示の型押しされた微細孔膜ワイプは、光学および他の技術要件のための糸くずの出ない化学ワイプとして極めて良好に働くことがわかってきた。表示画面、眼鏡、および同様の表面上の指紋、および汚れなどはほとんどが油性である。それゆえ本型押しされた微細孔膜ワイプは、それらの油吸収特性のためにこれらの表面に対するワイプとして特に良好に働くことができる。また型押しされた微細孔膜ワイプは、感触が非常に柔らかく非常に高い多孔性を有する追加の利益を有することができ、したがってこのようなワイプの吸収特性を高めることができる。糸くずの出ないKimtech(登録商標)Touchscreen Wipe(登録商標)の化学ワイプが通常使用される用途と同様に、本型押しされた微細孔膜ワイプ、および特に型押しされた2軸に延伸されたインパクト共重合体膜ワイプ、油を含まないワイプは、クリーンルームのワイプとして、高い精密光学部品用のワイプとして、またはマイクロファイバーの浄化布の代わりに使い捨ての眼鏡用ワイプとして消費者製品においても広い使用を見出すことができた。
一実施形態では、本発明の型押しされた微細孔膜ワイプは、米国特許出願公開第2007/0196638号および第2011/0223486号に開示された膜などの、2軸に配向されたCelgard(登録商標)膜を含むことが可能である。このような2軸に配向された膜は、2軸配向が膜の多孔性を増加させるので、1軸に配向されたCelgard(登録商標)膜より皮脂のブロッターとしてより良好にすら機能することが好ましいことがある。さらにポリエチレンおよびポリプロピレンのブロック共重合体から製造された2軸に配向されたCelgard(登録商標)膜は、純ポリプロピレンから製造されたCelgard(登録商標)膜および微細孔ポリプロピレン膜から製造された市販の皮脂ブロッターのどちらに比べても、格別に心地良い感触であるさらなる利点を有する。しかし本発明は、好ましい2軸に配向された型押しされた微細孔膜ワイプに限定されるのではなく、1軸に配向された、または他の2軸に配向された型押しされた微細孔膜ワイプも、本発明の型押しされた微細孔膜ワイプに使用されてもよい。例えばこれに限定されないが、他の乾式工程、湿式工程、ベータ核化された2軸に配向されたポリプロピレン(BNBOPP)工程、または粒子延伸工程(単一プライもしくは多プライまたは単一層もしくは多層)の多孔膜、積層あるいは複合体を使用してもよい。
一実施形態では、型押しされた微細孔膜ワイプは乾式延伸工程によって製造された膜を含んでもよく、また実質的に円形形状の細孔を有してもよく、縦方向の引張強度の横方向の引張強度に対する比が0.5〜4.0の範囲内であってもよい。型押しされた微細孔膜ワイプは、それを通る複数の細孔を有する薄く柔軟な重合体シート、箔、またはフィルムを含んでもよい。
細孔形状について、型押しされたワイプに使用される微細孔膜の細孔は、実質的に円形形状であることを特徴としてもよい。さらに膜の細孔の形状はアスペクト比、すなわち細孔の長さと幅の比によって特徴付けられてもよい。本型押しされたワイプに使用に使用される微細孔膜の一実施形態では、アスペクト比は0.75〜1.25の範囲である。
縦方向の引張強度の横方向の引張強度に対する比について、一実施形態ではこの比は0.5〜5.0の間である。
本型押しされた微細孔膜ワイプの少なくとも選択された実施形態で使用される微細孔膜は、さらに以下の特徴、すなわち平均細孔サイズが0.03〜0.50ミクロン(μm)の範囲内、多孔性は20〜80%の範囲内、および/または横方向の引張強度が175Kg/cmを超えることを特徴としてもよい。前述の値は例示的値であり、限定を意図するものではなく、したがって本型押しされた微細孔膜ワイプに使用される微細孔膜の代表に過ぎないとみなされるべきである。
本型押しされた微細孔膜ワイプの微細孔膜に使用される重合体は、熱可塑性重合体であることを特徴としてもよい。これらの重合体はさらに半結晶性重合体であることを特徴としてもよい。一実施形態では、半結晶性重合体は20〜80%の範囲の結晶性を有する重合体であってもよい。このような重合体は以下の群、すなわちポリオレフィン、フッ化炭素、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール(またはポリオキシメチレン)、多硫化物、ポリビニルアルコール、それらの共重合体、およびそれらの組合せの群から選択されてもよい。ポリオレフィンは、ポリエチレン(LDPE、LLDPE、HDPE、UHMWPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブテン、ポリメチルペンテン、それらの共重合体、およびそれらの混合物を含んでもよい。フッ化炭素は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、エチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ペルフルオロアルコキシ(PFA)樹脂、それらの共重合体、およびそれらの混合物を含んでもよい。ポリアミドは、これに限定されないが、ポリアミド6、ポリアミド6/6、ナイロン10/10、ポリフタルアミド(PPA)、それらの共重合体、およびそれらの混合物を含んでもよい。ポリエステルは、ポリエステルテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ−1−4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、および液晶重合体(LCP)を含んでもよい。多硫化物は、これに限定されないが、ポリフェニレンスルファイド、ポリエチレンスルファイド、それらの共重合体、およびそれらの混合物を含んでもよい。ポリビニルアルコールは、これに限定されないが、エチレンビニルアルコール、それらの共重合体、およびその混合物を含んでもよい。
恐らく好ましい実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプの微細孔膜に使用される重合体は、インパクト共重合体(エチレンプロピレン(EPR)を含むポリプロピレン(PP))であってもよい。
他の選択された実施形態では、本型押しされたワイプに使用される微細孔膜は他の成分を含んでもよい。例えばそのような成分は、充填剤(ワイプの価格を低減するために使用される不活性粒子であるが、他にはワイプまたはその物理特性の製造に大きな影響を有さない)、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、抗酸化剤、および潤滑剤(製造を促進する)などを含んでもよい。
本型押しされたワイプに使用される微細孔膜の他の様々な実施形態では、様々な材料がワイプの特性を修正する、または高めるために重合体に加えられてもよい。このような材料には、これに限定されないが、(1)溶融温度が130℃未満のポリオレフィンまたはポリオレフィンオリゴマー、(2)これに限定されないが、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、珪藻土、滑石、カオリン、合成シリカ、マイカ、粘土、窒化ホウ素、二酸化ケイ素、酸化チタン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、および水酸化マグネシウムなど、ならびにそれらの混合物を含む、無機充填剤、(3)これに限定されないが、エチレンプロピレン(EPR)、エチレンプロピレンジエン(EPDM)、スチレンブタジエン(SBR)、スチレンイソプレン(SIR)、エチリデンノルボルネン(ENB)、エポキシ、およびポリウレタンならびにそれらの混合物を含む、エラストマー、(4)これに限定されないが、エトキシ化アルコール、第1重合体カルボン酸、グリコール(例えばポリプロピレングリコールおよびポリエステルグリコール)、機能性ポリオレフィンなどを含む、湿潤剤、(5)潤滑剤、例えばシリコーン、フッ素重合体、Kemamide(登録商標)、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸カルシウム、または他のステアリン酸金属、(6)難燃剤、例えば臭素化難燃剤、リン酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、アルミナ三水和物、およびリン酸エステル、(7)架橋剤または結合剤、(8)高分子加工助剤、ならびに/または(9)ポリプロピレンのためのベータ核化剤を含むあらゆるタイプの核化剤が含まれる。
本型押しされた微細孔膜ワイプの微細孔膜は、単一プライまたは多プライ膜であってもよい。多プライの実施形態について、微細孔膜は多プライ膜の1つのプライであってもよく、または本微細孔膜は多プライ膜のすべてのプライであってもよい。微細孔膜が多プライ膜のすべてのプライより少ない場合、多プライ膜は積層工程を介して製造されてもよい。微細孔膜が多プライ膜のすべてのプライである場合、多プライ膜は積層工程または押出工程を介して製造されてもよい。さらに多プライ膜は同じ材料のプライから製造されてもよく、または異なる材料のプライから製造されてもよい。
選択された恐らく好ましい実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプに使用される微細孔膜は、前駆体膜が2軸に延伸される(すなわち縦方向だけでなく、横縦方向にも延伸される)乾式延伸工程によって製造されてもよい。この工程は、米国特許出願公開第2007/0196638号および第2011/0223486号により詳細に論じられており、これらは参照により本明細書に組み込まれ、以下にさらに論じられている。
概して前述の微細孔膜を作成する工程は、非多孔性前駆体を押し出すステップ、次いで非多孔性前駆体を2軸に延伸するステップを含んでもよい。恣意的に非多孔性前駆体は延伸するステップの前にアニーリングされてもよい。一実施形態では、2軸に延伸するステップは、縦方向の延伸、および同時に制御された縦方向の弛緩を伴う横方向の延伸を含む。縦方向の延伸および横方向の延伸は同時であってもよく、または連続してもよい。一実施形態では、縦方向の延伸の後に同時に縦方向を弛緩する横方向の延伸が続く。この工程について以下により詳細に論じる。
押出成形は概して従来型であってもよい(従来型とは乾式延伸工程に対する従来型を指す)。押出機は、(平坦な前駆体のための)スロットダイまたは(パリソン前駆体のための)環状ダイを有してもよい。後者の場合、膨張したパリソン技法を利用してもよい(例えばブローアップ比(BUR))。しかし非多孔性前駆体の複屈折は、従来の乾式延伸工程ほど高い必要はないことがある。例えばポリプロピレン樹脂から35%を超す多孔性の型押しされたワイプのための膜を生成するために、従来の乾式延伸工程では、前駆体の複屈折は0.0130より大きくてもよい一方で、本工程ではPP前駆体の複屈折は0.0100ほど低くてもよい。別の例では、ポリプロピレン樹脂から35%を超す多孔性の型押しされたワイプのための膜は、前駆体の複屈折が0.0280より大きくてもよい一方で、本工程ではPE前駆体の複屈折は0.0240ほど低くてもよい。
(恣意的に)アニーリングは、一実施形態ではT−80℃〜T−10℃の温度で実行されてもよく(この場合Tは重合体の溶融温度である)、別の実施形態ではT−50℃〜T−15℃の温度で実行されてもよい。一部の材料、例えばポリブテンなどの押出成形後に高い結晶性をもつ材料はアニーリングを必要としないことがある。
縦方向の延伸は冷延伸もしくは温延伸、または両方として行われてもよく、また1つのステップまたは複数のステップとして行われてもよい。一実施形態では、冷延伸はT−50℃未満で実行されてもよく、別の実施形態では、T−80℃未満で実行されてもよい。一実施形態では、温延伸はT−10℃未満で実行されてもよい。一実施形態では、縦方向の延伸の合計は50〜500%の範囲内であってもよく、別の実施形態では100〜300%の範囲内であってもよい。縦方向の延伸中、前駆体は横方向に縮小してもよい(従来型)。
横方向の延伸は同時に制御された縦方向の弛緩を含んでもよい。これは前駆体が横方向に延伸される際に、前駆体は同時に制御された方法で縦方向に収縮(すなわち弛緩)できることを意味する。横方向の延伸は、冷ステップ、もしくは温ステップ、または両方の組合せとして行われてもよい。一実施形態では、縦方向の延伸の合計は100〜1200%の範囲内であってもよく、別の実施形態では200〜900%の範囲内であってもよい。一実施形態では、制御された縦方向の弛緩は5〜80%の範囲内であってもよく、別の実施形態では15〜65%の範囲内であってもよい。一実施形態では、横方向の延伸は複数のステップで実行されてもよい。横方向の延伸中、前駆体は縦方向に収縮できても、できなくてもよい。複数のステップの横方向の延伸の一実施形態では、第1の横方向のステップは、縦方向の弛緩が制御された横方向の延伸の後に、同時に横方向と縦方向の延伸が続き、その後横方向に弛緩し縦方向には延伸も弛緩もしない。
恣意的に前駆体は、縦方向および横方向の延伸後に周知のように熱処理を受けてもよい。
型押しされた微細孔膜ワイプに使用するための前述の微細孔膜および工程は、さらに以下の非限定的な例に示される。
例示
本明細書に報告された厚さ、多孔性、引張強度、およびアスペクト比の試験値は、以下のように測定された、すなわち厚さはEmveco Microgage210−Aマイクロメーターを使用してASTM−D374で、多孔性はASTM D2873で、引張強度はInstron Model4201を使用してASTM D882で、アスペクト比の測定結果はSEM顕微鏡から取った。
以下の例は、言及したものを除き、従来の乾式延伸技法によって生成された。
例1
ポリプロピレン(PP)樹脂を2.5インチの押出機を使用して押し出した。押出機の溶融温度は221℃であった。重合体溶融物を円形ダイに供給した。ダイの温度を220℃に設定し、重合体溶融物を吹込空気で冷却した。押し出された前駆体は厚さ27μm、および複屈性0.0120を有した。次いで押し出されたフィルムを150℃で2分間アニーリングした。次にアニーリングされたフィルムを室温で20%に冷延伸した後、228%に温延伸し、140℃で32%に弛緩した。縦方向(MD)に延伸されたフィルムは厚さ16.4ミクロン(μm)、および多孔性25%を有した。次いでMDに延伸されたフィルムを140℃で横方向(TD)に300%に延伸し、MDに50%に弛緩した。完成したフィルムは厚さ14.1ミクロン、および多孔性37%を有した。完成したフィルムのTDの引張強度は550Kg/cmであった。
例2
ポリプロピレン(PP)樹脂を2.5インチの押出機を使用して押し出した。押出機の溶融温度は220℃であった。重合体溶融物を円形ダイに供給した。ダイの温度を200℃に設定し、重合体溶融物を吹込空気で冷却した。押し出された前駆体は厚さ9.5μm、および複屈性0.0160を有した。HDPE樹脂を2.5インチの押出機を使用して押し出した。押出機の溶融温度は210℃であった。重合体溶融物を円形ダイに供給した。ダイの温度を205℃に設定し、重合体溶融物を空気で冷却した。押し出された前駆体は厚さ9.5μm、および複屈性0.0330を有した。2つのPP層および1つのPE層を一緒に積層してPP/PE/PPの3層フィルムを形成した。積層ロールの温度は150℃であった。次いで積層された3層フィルムを125℃で2分間アニーリングした。次にアニーリングされたフィルムを室温で20%に冷延伸した後、160%に温延伸し、113℃で35%に弛緩した。MDに延伸されたフィルムは厚さ25.4ミクロン、および多孔性39%を有した。次いでMDに延伸されたフィルムを115℃でTDに400%に延伸しMDに30%に弛緩した。完成したフィルムは厚さ19.4ミクロン、および多孔性63%を有した。完成したフィルムのTDの引張強度は350Kg/cmであった。
例3
PP樹脂およびHDPE樹脂を共押出ダイを使用して押し出して、PP/PE/PPの3層フィルムを形成した。PPに対する押出機の溶融温度は243℃であり、PEに対する押出機の溶融温度は214℃であった。次いで重合体溶融物を共押出ダイに供給した。共押出ダイを198℃に設定した。重合体溶融物を吹込空気で冷却した。押し出されたフィルムは厚さ35.6ミクロンを有した。次いで押し出された前駆体を125℃で2分間アニーリングした。次にアニーリングされたフィルムを室温で45%に冷延伸した後、247%に温延伸し、113℃で42%に弛緩した。MDに延伸されたフィルムは厚さ21.5ミクロン、および多孔性29%を有した。次いでMDに延伸されたフィルムを115℃でTDに450%に延伸し、MDに50%に弛緩した。完成したフィルムは厚さ16.3ミクロン、および多孔性59%を有した。完成したフィルムのTDの引張強度は570Kg/cmであった。
例4
PP樹脂およびHDPE樹脂を共押出して、例3と同じ方法でMDに延伸した。次いでMDに延伸されたフィルムを115℃でTDに800%に延伸し、MDに65%に弛緩した。完成したフィルムは厚さ17.2ミクロン、および多孔性49%を有した。完成したフィルムのTDの引張強度は730Kg/cmであった。
例5
PP樹脂およびPE樹脂を共押出ダイを使用して押し出した。PPに対する押出機の溶融温度は230℃であり、PEに対する押出機の溶融温度は206℃であった。次いで重合体溶融物を共押出ダイに供給した。共押出ダイを210℃に設定した。次いで重合体溶融物を吹込空気で冷却した。押し出されたフィルムは厚さ36.0ミクロンを有した。次いで押し出された前駆体を105℃で2分間アニーリングした。次にアニーリングされたフィルムを20%に冷延伸した後、105℃で155%に温延伸し、次いで35%に弛緩した。次いでMDに延伸されたフィルムをTDに110℃で140%に延伸し、MDに20%に弛緩した。完成したフィルムは厚さ14.8ミクロン、および多孔性42%を有した。完成したフィルムのTDの引張強度は286Kg/cmであった。
例6
PP樹脂およびPE樹脂を共押出ダイを使用して押し出して、PP/PE/PPの3層フィルムを形成した。PPに対する押出機の溶融温度は245℃であり、PEに対する押出機の溶融温度は230℃であった。次いで重合体溶融物を共押出ダイに供給した。共押出ダイを225℃に設定した。重合体溶融物を吹込空気で冷却した。押し出されたフィルムは厚さ27ミクロン、および複屈性0.0120を有した。次いで押し出された前駆体を115℃で2分間アニーリングした。次にアニーリングされたフィルムを室温で22%に冷延伸し、254%に温延伸し、120℃で25%に弛緩した(縦方向の延伸の合計は251%である)。MDに延伸されたフィルムは厚さ15ミクロン、および多孔性16%を有した。次いでMDに延伸されたフィルムをTDに130℃で260%に延伸し、MDに50%に弛緩した後、130℃でMDに50%にTDに216%に同時にそれぞれの方向に延伸し、最後にフィルムをMDに堅持し(100%)、温度130℃でTDに57.6%に弛緩できた。完成したフィルムは厚さ7.6ミクロン、および多孔性52%を有した。完成したフィルムのTDの引張強度は513Kg/cmであった。
例7
PP樹脂およびPE樹脂を共押出ダイを使用して押し出して、PP/PE/PPの3層フィルムを形成した。PPに対する押出機の溶融温度は222℃であり、PEに対する押出機の溶融温度は225℃であった。次いで重合体溶融物を共押出ダイに供給した。共押出ダイを215℃に設定した。重合体溶融物を吹込空気で冷却した。押し出されたフィルムは厚さ40ミクロン、および複屈性0.0110を有した。次いで押し出された前駆体を105℃で2分間アニーリングした。次にアニーリングされたフィルムを室温で36%に冷延伸し、264%に温延伸し、109℃で29%に弛緩した(縦方向の延伸の合計は271%である)。MDに延伸されたフィルムは厚さ23.8ミクロン、および多孔性29.6%を有した。次いでMDに延伸されたフィルムをTDに110℃で1034%に延伸し、MDに75%に弛緩した。完成したフィルムは厚さ16.8ミクロン、および多孔性46%を有した。完成したフィルムのTDの引張強度は1037Kg/cmであった。
例8
ポリプロピレンベースのインパクト共重合体を押し出してフィルムを形成した。押出機の溶融温度は249℃であった。重合体溶融物を215℃に設定した押出ダイに供給した。重合体溶融物を吹込空気で冷却した。押し出されたフィルムは厚さ34μm、および複屈性0.0116を有した。次いで押し出された前駆体を154℃で2分間アニーリングした。次にアニーリングされたフィルムを室温で30%に冷延伸し、190%に温延伸し、140℃で61%に弛緩した(縦方向の延伸の合計は159%である)。MDに延伸されたフィルムは厚さ26ミクロン、および多孔性40%を有した。次いでMDに延伸されたフィルムをTDに150℃で260%に延伸し、MDに50%に弛緩した後、同時に150℃でMDに50%およびTDに216%にそれぞれ延伸した。
以下の表、表2には、前述の実験結果が要約され、2つの市販の乾式延伸フィルム、すなわちA)CELGARD(登録商標)2400(単一プライのポリプロピレン)、およびB)CELGARD(登録商標)2325(3層のポリプロピレン/ポリエチレン/ポリプロピレン)が比較されている。
Figure 2017512615
少なくとも選択された実施形態、態様または対象では、型押しされた多孔膜ワイプは、メッシュ、スパンボンド、メルトブローン、もしくは電界紡糸または他のマイクロファイバーもしくはナノ繊維材料などの不織布とともに、または不織布なしに、型押しされた微細孔膜であってもよい。少なくとも選択された他の実施形態では、型押しされた微細孔膜ワイプは、ポリエチレンおよび/またはポリプロピレンのインパクト共重合体から製造された、2軸に配向された微細孔膜であってもよい。少なくとも選択された他の実施形態では、型押しされた微細孔膜ワイプは、スパンボンド、メルトブローン、もしくは電界紡糸または他のマイクロファイバーもしくはナノ繊維材料またはポリエチレンの不織布などの、ポリプロピレンまたはポリエチレンの不織布とともに型押しされたポリエチレンおよび/またはポリプロピレンのインパクト共重合体から製造された、2軸に配向された微細孔膜であってもよい。
別の実施形態では、本型押しされた微細孔膜ワイプは、これに限定されないが、スパンボンド不織布材料、メルトブローン不織布材料、または電界紡糸不織布材料を含む、不織布とともに型押しされた微細孔膜フィルムを含んでもよい。本型押しされた微細孔膜ワイプに使用される不織布は、あらゆる所望の材料から製造されてもよい。一実施形態では、不織布は、これに限定されないが、ポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布、PPメルトブローン不織布、またはPP電界紡糸不織布を含む、PP不織布であってもよい。微細孔膜フィルムおよび不織布は、これに限定されないが、接着積層または熱積層を通して、および/または本開示の型押工程もしくは艶出工程を含む、あらゆる方法で組み合わせることができる。
少なくとも選択された実施形態、態様、または対象によれば、型押しされた微細孔膜ワイプおよび/またはこのように型押しされた微細孔膜ワイプを使用する方法が提供される。型押しされた微細孔膜ワイプは、型押しされた微細孔膜のみ、またはポリプロピレン不織布とともに型押しされた微細孔膜を含んでもよい。この場合、このような不織布は、メッシュ、スパンボンド、メルトブローン、および/または電界紡糸不織布であってもよい。微細孔膜は2軸に配向された微細孔膜であってもよい。2軸に配向された微細孔膜は、ポリエチレンおよび/またはポリプロピレンのブロック共重合体から製造されてもよい。また皮脂を吸い取るためのこのような型押しされた微細孔膜ワイプを製造する(型押しされた前駆体を形成し、その前駆体を個々のワイプに切断し、そのワイプを梱包する)方法、かつ/または使用する方法も企図される。
少なくとも選択された実施形態、態様、または対象では、新規もしくは改良された多孔膜ワイプならびにその製造方法および使用方法、人の皮膚もしくは顔から油を吸い取る際、ならびに/または眼鏡、電子機器、携帯電話、表示装置、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品ならびに/または同様のもののような他の表面から指紋および汚れなどの除去に使用するような、新規もしくは改良された多孔膜ワイプを利用して油を吸い取るための新規もしくは改良された方法が提供される。少なくとも選択された実施形態では、該新規または改良された多孔膜ワイプは、型押しされたまたは艶出しされた微細孔膜ワイプであってもよい。少なくともある特定の実施形態では、型押しされた微細孔膜ワイプは、メッシュ、スパンボンド、メルトブローン、もしくは電界紡糸または他のマイクロファイバーもしくはナノ繊維材料などの、不織布とともに型押しされた微細孔膜であってもよい。少なくとも選択された実施形態では、型押しされた微細孔膜ワイプは、ポリエチレンおよび/もしくはポリプロピレンのインパクト共重合体から製造された、2軸に配向された微細孔膜の片または部分であってもよい。少なくともある特定の実施形態では、型押しされた微細孔膜ワイプは、メッシュ、スパンボンド、メルトブローン、もしくは電界紡糸または他のマイクロファイバーもしくはナノ繊維のポリプロピレンまたはポリエチレンの不織布などの、ポリプロピレンまたはポリエチレンの不織布とともに型押しされた、ポリエチレンおよび/またはポリプロピレンのインパクト共重合体から製造された2軸に配向された微細孔膜の片または部分であってもよい。
本発明は、その精神および基本的特性から逸脱することなく他の形に具現化されてもよく、したがって前述の明細書よりむしろ本発明の範囲を示す添付の特許請求の範囲を参照するべきである。したがって本明細書に例示的に示して開示された本発明は、本明細書に具体的に開示されていないいかなる要素なしに実施されてもよい。

Claims (30)

  1. 型押しされた微細孔膜ワイプ。
  2. 皮脂を吸い取るように適合され、眼鏡、電子機器、携帯電話、表示装置、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品、ならびにそれらの組合せのような表面からの指紋ならびに汚れなどの除去に適合された、請求項1に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  3. 型押しされた微細孔膜を含む、請求項1に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  4. 前記型押しされた微細孔膜は、少なくとも1つの型押しされた微細孔膜のみであり、単一プライフィルムであり、2層フィルムであり、多プライフィルムであり、かつ不織布とともに型押しされる、請求項3に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  5. 前記不織布は、スパンボンド不織布材料、メルトブローン不織布材料、または電界紡糸不織布材料からなる群から選択される、請求項4に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  6. 前記不織布はポリプロピレン(PP)不織布である、請求項4に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  7. 前記微細孔膜フィルムおよび前記不織布は、接着積層または熱積層を通して、型押し、艶出し、またはそれらの組合せで組み合わせられる、請求項4に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  8. Figure 2017512615
    上の表を含む特徴を有する、請求項1に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  9. 前記パターンのない領域内の前記膜を部分的に圧搾するものである、型押しを通して前記ワイプ内にパターンを含む、請求項3に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  10. 前記膜の部分的な圧搾から得られ、吸収された皮脂から視覚的対比を提供する、高められた透光性を含む、請求項9に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  11. 以下のうち少なくとも1つ、すなわち前記型押工程、特に前記膜の大部分の前記部分的圧搾および前記透光性領域内の淡い、薄い、平行線または他の折り目加工されたパターンの付与により前記膜の改善された触覚(すなわち手)と、前記白色パターン領域と前記透光性の部分的に圧搾された領域との前記対比による前記膜内の顕著な視覚的効果の生成と、細心の注意を要する繊維の感触および外観を与える前記透光性領域内の淡い、薄い、平行線または他の折り目加工されたパターンの前記生成による前記顕著な視覚的効果のさらなる強化と、部分的圧搾による縦方向、横方向のワイプの引張強度、および/または穿刺強度の増加と、それらの組合せとの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  12. 乾式延伸工程によって製造され、実質的に円形形状の細孔を有し、縦方向の引張強度の横方向の引張強度に対する比が0.5〜5.0の範囲内である、型押しされた微細孔重合体フィルムを備える、請求項1に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  13. 連続のまたは不連続の型押しまたは艶出しを有する、請求項12に記載の膜ワイプ。
  14. Celgard(登録商標)のブランドの乾式工程膜から製造された、請求項12に記載の膜ワイプ。
  15. 前記膜は、半結晶性重合体である重合体から製造された、ポリオレフィン、フッ化炭素、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール(またはポリオキシメチレン)、多硫化物、ポリビニルアルコール、それらの共重合体、およびそれらの組合せからなる群から選択される重合体から製造された、ポリオレフィン、フッ化炭素、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール(またはポリオキシメチレン)、多硫化物、ポリフェニレンスルファイド、ポリビニルアルコール、インパクト共重合体、それらの共重合体、それらの混合物、およびそれらの組合せからなる群から選択される重合体から製造された、単一層もしくは多層の膜、複合体または積層の少なくとも1つであり、
    0.03〜0.50ミクロンの範囲内である前記微細孔重合体フィルムの平均孔サイズを有し、
    前記微細孔重合体フィルムは20〜80%の範囲内の多孔性を有し、
    前記実質的に円形形状の細孔は0.75〜1.25の範囲内のアスペクト比を有し、
    前記横方向の引張強度は175Kg/cm以上である、請求項12に記載の膜ワイプ。
  16. 重合体を少なくとも単一層の非多孔性前駆体の中に押し出すステップと、
    前記非多孔性前駆体を2軸に延伸するステップであって、前記2軸に延伸するステップは、縦方向の延伸および横方向の延伸を含み、前記横方向の延伸は同時に制御された縦方向の弛緩を含む、2軸に延伸するステップとを含む乾式工程によって製造され、
    実質的に円形形状の細孔、約40%〜90%の多孔性、約0.5〜5.0の範囲内の縦方向の引張強度の横方向の引張強度に対する比、約100未満のガーレー値、少なくとも約0.04ミクロンの平均流孔径、少なくとも約0.06ミクロンのアクア孔サイズを有する、少なくとも1層の多孔性重合体フィルムを備える、請求項1に記載の膜ワイプ。
  17. 以下の内少なくとも1つ、すなわち前記2軸に延伸するステップの前記縦方向に延伸するステップは、同時に縦方向に延伸する横方向に延伸するステップを含む、また前記2軸に延伸するステップは恣意的に横方向に弛緩するステップを含む、前記非多孔性前駆体の前記2軸に延伸するステップは、縦方向に延伸する追加のステップをさらに含む、前記乾式工程は、
    前記2軸に延伸するステップの前に多孔性中間体を形成するための縦方向に延伸するステップをさらに含み、前記非多孔性前駆体を前記2軸に延伸するステップは、前記縦方向に延伸するステップ、同時に縦方向に延伸するステップを伴う追加の横方向に延伸するステップ、および恣意的に横方向に弛緩するステップを含み、前記乾式工程は、
    縦方向に延伸するステップに続き、同時に制御された縦方向に弛緩するステップを伴う前記横方向に延伸するステップ、同時に縦方向に延伸するステップを伴う第2の横方向に延伸するステップに続いて恣意的に横方向の弛緩するステップを含む、前記2軸に延伸するステップを含み、
    前記乾式工程の前記2軸に延伸するステップは、非多孔性前駆体の複数の接合された、重ねられた複数の層またはプライを同時に2軸に延伸するステップを含み、前記すべてのプライは前記延伸工程中に一緒に接合され、
    また前記乾式工程は、縦方向に延伸または弛緩することなく(縦方向は100%に留まる)横方向に延伸するステップを含むうちの少なくとも1つである、請求項16に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  18. 前記多孔性重合体フィルムは、少なくとも約8ミクロンの厚さ、少なくとも約225kgf/cmの横方向の引張強度、
    90℃で約6.0%未満、
    120℃で約15.0%未満の横方向の収縮、および
    約8ミクロン〜80ミクロンの範囲内の厚さの少なくとも1つをさらに有する、請求項15に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  19. 前記非多孔性前駆体は、インフレーションフィルム、スロットダイフィルム、単一層の押出および多層の押出の少なくとも1つによって形成された単一層の前駆体、または共押出および積層の少なくとも1つによって形成された多層の前駆体の少なくとも1つである、請求項15に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  20. 前記多孔性重合体フィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン、それらの混合物、インパクト共重合体、およびそれらの組合せの1つを備える、請求項15に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  21. 前記膜は実質的に円形形状の細孔、約40%〜90%の多孔性、約0.5〜5.0の範囲内の縦方向の引張強度の横方向の引張強度に対する比、約100未満のガーレー値、少なくとも約0.04ミクロンの平均流孔径、少なくとも約0.07ミクロンのアクア孔サイズ、および約140プサイを超える水頭圧を有する、請求項3に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  22. 約65%〜90%の多孔性、約1.0〜5.0の範囲内の縦方向の引張強度の横方向の引張強度に対する比、約60未満のJISガーレー値、少なくとも約0.05ミクロンの平均流孔径、少なくとも約0.08ミクロンのアクア孔サイズを有する、請求項21に記載の型押しされた微細孔膜ワイプ。
  23. 型押しされた微細孔膜ワイプ、皮脂を吸い取るための型押しされた微細孔膜ワイプ、または
    重合体を非多孔性前駆体の中に押し出すステップと、
    前記非多孔性前駆体を2軸に延伸するステップであって、前記2軸に延伸するステップは、縦方向に延伸するステップおよび横方向に延伸するステップを含み、前記横方向に延伸するステップは同時に制御された縦方向の弛緩を含む、2軸に延伸するステップと、
    前記2軸に延伸された膜を型押しするステップとを含む、眼鏡、ならびに電話の画面および他の表示画面のような電子機器のような表面から指紋および汚れなどを除去するための型押しされた微細孔膜ワイプを製造する方法。
  24. 以下の内少なくとも1つ、すなわち前記重合体はあらゆる油を押し出し、続いて除去して、細孔の形成を促進するために細孔またはあらゆる細孔を形成する材料を形成する、前記重合体は半結晶重合体である、前記重合体は、ポリオレフィン、フッ化炭素、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール(またはポリオキシメチレン)、多硫化物、ポリビニルアルコール、それらの共重合体、およびそれらの組合せからなる群から選択される、前記方法は、
    押し出すステップの後、および2軸に延伸するステップの前に前記非多孔性前駆体をアニーリングするステップをさらに含み、アニーリングするステップは、Tm−80℃〜Tm−10℃の範囲内の温度で行われる、
    前記2軸に延伸するステップは縦方向に延伸するステップと、
    その後、同時に縦方向の弛緩を含む、横方向に延伸するステップとを含む、
    縦方向に延伸するステップは温延伸もしくは冷延伸または両方を行われる、
    縦方向に冷延伸するステップはTm−50℃未満の温度で行われ、かつ/または縦方向に温延伸するステップはTm−10℃未満の温度で行われる、
    前記縦方向の延伸の合計は50〜500%の範囲内であり、前記横方向の延伸の合計は100〜1200%の範囲内であり、前記横方向の延伸から前記縦方向の弛緩は5〜80%の範囲内であり、またはそれらの組合せである、
    前記方法は前記2軸に延伸された膜の片側に不織布を提供するステップをさらに含むうちの少なくとも1つである、請求項23に記載の方法。
  25. 請求項1の型押しされた微細孔膜ワイプを提供する前記ステップを含む、人の皮膚または顔から油を吸い取る方法。
  26. 前記型押しされた微細孔膜ワイプを使用して、人の皮膚または顔から油を吸い取る前記ステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  27. 請求項1の型押しされた微細孔膜ワイプを提供する前記ステップを含む、表面を浄化する方法。
  28. 前記表面は、眼鏡、電子機器、携帯電話、表示装置、光学機器、カメラのレンズ、顕微鏡のレンズ、および他の精密光学部品など、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
  29. 前記型押しされた微細孔膜ワイプを備える前記表面を吸い取る前記ステップをさらに含む、請求項28に記載の方法。
  30. 型押しされた微細孔膜ワイプ、改良されたまたは新規型押しされた微細孔膜ワイプ、型押しされた微細孔膜ワイプを製造する方法、型押しされた微細孔膜ワイプを使用する方法、型押しされた微細孔膜ワイプを使用して油を吸い取る方法、および/または本明細書に示されたもしくは説明されたような型押しされた微細孔膜ワイプを使用して表面を浄化する方法。
JP2017501104A 2014-03-19 2015-03-19 型押しされた微細孔膜ワイプならびにその製造方法および使用方法 Active JP6599426B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201461955272P 2014-03-19 2014-03-19
US61/955,272 2014-03-19
PCT/US2015/021385 WO2015143106A1 (en) 2014-03-19 2015-03-19 Embossed microporous membrane wipes and methods of manufacture and use thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017512615A true JP2017512615A (ja) 2017-05-25
JP6599426B2 JP6599426B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=54141193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017501104A Active JP6599426B2 (ja) 2014-03-19 2015-03-19 型押しされた微細孔膜ワイプならびにその製造方法および使用方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10953591B2 (ja)
JP (1) JP6599426B2 (ja)
CN (2) CN106455903A (ja)
WO (1) WO2015143106A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112853626B (zh) * 2019-11-26 2022-08-05 浙江省化工研究院有限公司 一种ectfe熔喷膜及其制备方法
CN111631960A (zh) * 2020-05-25 2020-09-08 武汉中兴创新材料技术有限公司 一种面部吸油材料及其应用
CN111632503A (zh) * 2020-05-25 2020-09-08 武汉中兴创新材料技术有限公司 一种石油吸油材料及其应用
CN111705431A (zh) * 2020-06-30 2020-09-25 西北大学 一种水溶性纳米纸的制备方法及其在指纹结构采集中的应用
US11674026B2 (en) * 2021-03-18 2023-06-13 Ddp Specialty Electronic Materials Us, Llc Polyolefin-based microporous films via sequential cold and hot stretching of unannealed polypropylene copolymer films

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016898Y2 (ja) * 1980-03-19 1985-05-25 積水化学工業株式会社 レンズ清掃シ−ト
JPH04348931A (ja) * 1991-03-15 1992-12-03 Mitsubishi Kasei Corp 積層体
JP2000063550A (ja) * 1998-08-26 2000-02-29 Ube Ind Ltd 脂取り紙およびその製法
JP2004528070A (ja) * 2001-02-09 2004-09-16 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 取り出し可能な油吸収スキンワイプ材
JP2008527073A (ja) * 2004-12-30 2008-07-24 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 微孔性材料および製造方法
JP2013527260A (ja) * 2010-03-12 2013-06-27 セルガード エルエルシー 二軸配向細孔性膜、合成物、ならびに製造および使用の方法
JP2013180431A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Dainippon Printing Co Ltd 積層体およびその製造方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA948388A (en) 1970-02-27 1974-06-04 Paul B. Hansen Pattern bonded continuous filament web
US4298666A (en) * 1980-02-27 1981-11-03 Celanese Corporation Coated open-celled microporous membranes
US4374888A (en) 1981-09-25 1983-02-22 Kimberly-Clark Corporation Nonwoven laminate for recreation fabric
US5281413A (en) * 1990-10-05 1994-01-25 Dow Corning Corporation Antiperspirant stick containing a macroporous polymer
JPH0518392U (ja) * 1991-06-28 1993-03-09 ピアス株式会社 油取り紙
CA2111071E (en) 1993-06-30 2011-08-23 Sonya Nicholson Bourne Single step sterilization wrap system
CA2123330C (en) 1993-12-23 2004-08-31 Ruth Lisa Levy Ribbed clothlike nonwoven fabric and process for making same
CA2148289C (en) 1994-05-20 2006-01-10 Ruth Lisa Levy Perforated nonwoven fabrics
US6057061A (en) 1997-11-13 2000-05-02 Celgard Inc. Ethylene-vinyl alcohol copolymer battery separator
US6080507A (en) 1998-04-13 2000-06-27 Celgard Inc. Trilayer battery separator
US6602593B1 (en) 1999-08-30 2003-08-05 Celgard Inc. Battery separators with reduced splitting propensity
US7076763B1 (en) * 2000-04-24 2006-07-11 Degroote David Glenn Live component system
JP4405075B2 (ja) * 2000-12-19 2010-01-27 日東電工株式会社 偏光フィルムとその製造方法及びこれを用いた偏光板
US6638611B2 (en) 2001-02-09 2003-10-28 3M Innovative Properties Company Multipurpose cosmetic wipes
JP4742213B2 (ja) 2003-11-04 2011-08-10 Jnc株式会社 ポリオレフィン樹脂脂取りフィルム
US20060147503A1 (en) 2004-12-30 2006-07-06 3M Innovative Properties Company Oil absorbent wipe with high crumpability
US8795565B2 (en) 2006-02-21 2014-08-05 Celgard Llc Biaxially oriented microporous membrane
US10003058B2 (en) 2006-11-17 2018-06-19 Celgard, Llc Method of making a co-extruded, multi-layered battery separator
CN201292447Y (zh) * 2008-10-24 2009-08-19 稳健实业(深圳)有限公司 压纹无纺布
US20100279068A1 (en) * 2009-05-04 2010-11-04 Glen Bennett Cook Embossed glass articles for anti-fingerprinting applications and methods of making

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016898Y2 (ja) * 1980-03-19 1985-05-25 積水化学工業株式会社 レンズ清掃シ−ト
JPH04348931A (ja) * 1991-03-15 1992-12-03 Mitsubishi Kasei Corp 積層体
JP2000063550A (ja) * 1998-08-26 2000-02-29 Ube Ind Ltd 脂取り紙およびその製法
JP2004528070A (ja) * 2001-02-09 2004-09-16 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 取り出し可能な油吸収スキンワイプ材
JP2008527073A (ja) * 2004-12-30 2008-07-24 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 微孔性材料および製造方法
JP2013527260A (ja) * 2010-03-12 2013-06-27 セルガード エルエルシー 二軸配向細孔性膜、合成物、ならびに製造および使用の方法
JP2013180431A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Dainippon Printing Co Ltd 積層体およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US10953591B2 (en) 2021-03-23
CN112189976A (zh) 2021-01-08
JP6599426B2 (ja) 2019-10-30
WO2015143106A1 (en) 2015-09-24
US20150266064A1 (en) 2015-09-24
CN106455903A (zh) 2017-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6599426B2 (ja) 型押しされた微細孔膜ワイプならびにその製造方法および使用方法
JP7242620B2 (ja) エンボス微多孔膜電池セパレータ材料およびそれらの製造および使用の方法
EP2097571B1 (en) Stretchable elastic laminate having increased cd elongation zones and method of production
US20180333933A1 (en) Porous membranes, materials, composites, laminates, textiles and related methods
US20060246802A1 (en) Color change laminate material
KR20100097009A (ko) 테이퍼형 점 접합부를 갖는 탄성 필름 라미네이트
TW200806477A (en) Elastic film laminates prepared by multiple stretching steps
RU2006138174A (ru) Способ производства многофункционального эластичного слоистого материала
JP7034128B2 (ja) 微多孔質膜ワイパーおよび使用の方法
KR102597627B1 (ko) 공중합체 멤브레인, 섬유, 제품 및 방법
JP5068938B2 (ja) 通気性積層シート
KR100416109B1 (ko) 부직포 합지 천공필름 및 그 제조방법
JP6680587B2 (ja) 伸縮フィルム、その製造方法、および複合シート
JP2019017534A (ja) エラストマーフィルム及びその製造方法
JP4432948B2 (ja) 脂取り紙の製法
JP2017128079A (ja) 透湿性シート

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6599426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250