JP2017511060A - 光送信器およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

再構成事象の後に、再構成可能な送信器によって送出される光信号の信号品質を向上させる必要があるため、本発明の好適な一の側面による光送信器は、可変フォーマットの駆動信号によって光を変調する変調手段と、駆動信号を生成するために、パラメータを用いて送信されるデジタルデータを処理するデジタル信号処理手段と、可変フォーマットを変更する前後で駆動信号を安定に保つようにパラメータを変更することによって、デジタル信号処理手段を制御する制御手段、とを有する。

Description

本発明は、光送信器および光送信器の制御方法に関し、特に、デジタル信号処理技術を用いる光送信器および光送信器の制御方法に関する。
デジタル信号処理(Digital Signal Processing:DSP)技術は、光ファイバーを伝送中に光信号に影響を及ぼす劣化を、劣化の逆フィルタ特性を適用することによって補償することができる。これにより、高速チャネルの伝送を長距離で行うことが可能になる。これらの技術は、光ファイバーなどの媒体を介して光波信号を受信する受信器に適用することができる。特に、コヒーレント受信によれば、受信信号の位相と振幅の両方の情報を得ることができる。このように、DSPはデジタルフィルタを用いることによって、伝送中に発生する劣化を受信前に補償する。信号等化は、シグナルプロセッサに実装されたDSPで実現される。さらに、デジタル信号処理を用いることによって、光ファイバーリンクの容量を増大することができる、直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation:QAM)信号などの多値信号の復調が可能になる。16QAM信号の受信は、受信器におけるデジタル処理によって実現される。
しかしながら、デジタル処理の便益は、受信器側でこの技術を適用することに限られない。デジタル・アナログ変換器(Digital to Analog Converter:DAC)と組み合わせたDSP技術を、送信器側に適用することができる。このような場合、送信器は、以下ではデジタル送信器と呼ぶが、DSPプロセッサとDACを有し、DACはデジタル信号を、IQ変調器を駆動するために用いられるアナログ信号に変換する。
このような態様で、ファイバー伝送中に出現する波長分散(chromatic dispersion:CD)などの線形劣化を送信器側で予め補償するために、デジタル送信器が備えるDSPを用いることができる。それとは別に、QAM信号などの、これに限定されないが、複素変調フォーマットを生成するために送信器を用いることが可能である。
この送信器の構成および設定は、起動時や、ネットワーク内で最適化された到達距離および帯域幅割り当てに適合させるために動作中に、または動的ネットワーク内で伝送ルートを変えるときに、変更することが可能である。8種類の異なるフォーマットから選ばれた信号を送出することができる、ソフトウェア・ディファインド送信器と呼ばれる再構成可能なデジタル送信器の例が、非特許文献1(NPL1)に記載されている。ここで、再構成可能な送信器は、高速でそれらの伝送フォーマットを変更する必要がある。すなわち、構成変更時のデータ損失は、このような場合は伝送リンクが動作できなくなるので、避けなければならない。例えば、外部要素、装置や動作状態の劣化、またはパスの再構成によって引き起こされる伝送線の特性変化が、変調フォーマットやプリディストーション構成の再構成のトリガーとなる。このような動作を、例えば非特許文献1に記載された再構成可能な送信器を用いて行うことができる。しかしながら、このような再構成はデータの損失なしに実現しなければならない。
デジタル送信器における変調は光IQ変調器を用いて行うことが可能であるが、この光IQ変調器は出典により、カーテシアン変調器、ベクトル変調器、デュアルパラレル変調器、またはネスト型変調器とも呼ばれる。IQ変調器においては、電気信号によって子マッハツェンダー変調器(MZM)と呼ばれる2つの独立したマッハツェンダー素子が駆動される。複数の子MZMは同一の光搬送波の位相と振幅を変調するが、それらの出力は、再合成される前において、位相が相対的に90度遅延している。これらの成分は、信号の同相I(In Phase)および直交位相Q(Quadrature Phase)と呼ばれる。複数の子MZMの出力間の位相差は直交角と呼ばれ、理想的には90度である。このようなIQ変調器が非特許文献1に記載された送信器で用いられている。例えば、非特許文献1に示されている再構成可能な送信器の場合、IQ変調器の駆動信号は、設定された変調フォーマットまたはプリディストーション構成に従って変更される。
しかしながら、IQ変調器の直流電流(Direct Current:DC)バイアスには、装置の温度変化または経年変化によってドリフトが生じることが知られている。影響を受けるバイアスは3種類ある。すなわち、2個の子MZMのそれぞれのDCバイアスと、直交角を設定するために用いるDCバイアスである。これにより送信信号の劣化が生じ、そのため、受信信号品質の劣化、または最悪の場合、受信信号の復号が不可能となる結果をもたらす。この問題は、変調器の生産段階における性能試験時、または、このような変調器を使用する送信器の組み立て段階、および使用時に明らかとなることが多い。この問題は、自動バイアス制御(Auto Bias Control:ABC)回路を用いることにより解決することが可能である。このABC回路は、変調器のバイアスを制御しDCバイアスの変化を補償する。このように、ABC技術によれば、IQ変調器におけるDCバイアスのドリフトを制御することが可能であり、最適な状態で正確な変調が可能になる。
ABC回路の例が、非特許文献2(NPL2)に示されている。非特許文献2に示されたABC回路は、低周波数のディザトーンに基づいてI成分およびQ成分の子MZMならびに直交角のDCバイアスを制御する。このABC回路の収束時間は1分であると報告されている。この値は、環境温度の変化や装置の劣化に追随するのに十分である。この収束時間をより速くすることは可能であるが、ABCは低周波数トーンに基づいているので、収束時間の大きさのオーダーは変わらない。さらに、DCバイアスを高速でABCにより追随させると、DCバイアスはゆるやかな環境温度変化や装置のゆるやかな経年劣化によって変化することになるので、不安定なフィードバックをもたらす結果となる。
R. Schmogrow et al., "Real-Time Software-Defined Multiformat Transmitter Generating 64QAM at 28 GBd", IEEE Photonics Technology Letters, Vol. 22, No. 21, pp. 1601-1603, Nov. 1, 2010. H. Kawakami et al., "Auto Bias Control Technique Based on Asymmetric Bias Dithering for Optical QPSK Modulation", Journal of Lightwave Technology, Vol. 30, No. 7, pp. 962-968, Apr. 1, 2012.
非特許文献1に示された送信器などの再構成可能な送信器は、種々の変調フォーマット設定やプリディストーション設定を含む種々の構成の信号を発出する。再構成可能な送信器は、種々の電気信号で光信号を変調するIQ変調器を駆動する。このことは、駆動信号が種々のピーク対平均電力比(peak to average power ratio:PAPR)や、種々の振幅、および種々の実効電圧を有することを意味する。
駆動電圧の相違は、変調器内部の熱としての電力損失が異なる値となる原因になる。さらに、IQ変調器はマッハツェンダー型などの高感度な干渉計と、直交(IQ)角に対する位相調整部を含む。これらの部品は、種々の駆動信号に対するDCバイアス電圧の相違によって生じる電力損失の相違による影響を受ける。ABCはバイアス電圧のこのような相違を補償することができる。
しかしながら、非特許文献1に示されたような送信器で、高速な再構成時間を備えるか、またはデータ損失のない再構成可能な送信器の場合、その構成が変更されると最適なDCバイアスも変化する。このような現象は電力損失と関連しているが、変調器がパッケージ内部の空間に制限されていることから、環境温度変化によって生じるドリフトよりも著しく高速である。したがって、ABCは送信器の再構成によって生じるバイアスのドリフトを、瞬時に補償することはできない。その結果、再構成後であって、ABCの収束時間と同等の時間間隔の間、つまり非特許文献2のABCでは1分間の間、IQ変調器のDCバイアスは最適とならず、この時間間隔の間に信号劣化が生じる。最悪の場合、送信器の動作マージンが減少し、それにより、この時間間隔の間にデータの損失が生じることにもなり得る。
上述したように、再構成事象の後に、再構成可能な送信器によって送出される光信号の信号品質を向上させる必要があるという課題がある。
本発明の好適な目的の一つは、再構成事象の後に、再構成可能な送信器によって送出される光信号の信号品質を向上させる必要があるという上述した課題を解決する光送信器およびその制御方法を提供することである。
本発明の好適な一の側面による光送信器は、可変フォーマットの駆動信号によって光を変調する変調手段と、駆動信号を生成するために、パラメータを用いて送信されるデジタルデータを処理するデジタル信号処理手段と、可変フォーマットを変更する前後で駆動信号を安定に保つようにパラメータを変更することによって、デジタル信号処理手段を制御する制御手段、とを有する。
本発明の好適な一の側面による光送信器の制御方法は、可変フォーマットの駆動信号によって光を変調し、駆動信号を生成するために、パラメータを用いて送信されるデジタルデータを処理し、可変フォーマットを変更する前後で駆動信号を安定に保つようにパラメータを変更することによって、デジタルデータを処理するステップを制御する。
本発明による好適な一の効果は、再構成可能な送信器の再構成事象の後に、最適な品質の光信号を得ることが可能となることである。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る光送信器の制御方法を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の第3の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の第3の実施形態に係る光送信器の制御方法を説明するフローチャートである。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る光送信器の別の制御方法を説明するフローチャートである。 図7は、本発明の第4の実施形態に係る光トランスポンダーの構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の第4の実施形態に係る光トランスポンダーを用いた再構成の実験エミュレーションの結果を示す図である。 図9は、本発明の第4の実施形態に係る光トランスポンダーを用いた再構成の実験エミュレーションの他の結果を示す図である。 図10Aは、本発明の第4の実施形態に係る光トランスポンダーを用いない場合における、再構成後の光送信器の受信光信号のX偏波に対するコンスタレーションを示す図である。 図10Bは、本発明の第4の実施形態に係る光トランスポンダーを用いない場合における、再構成後の光送信器の受信光信号のY偏波に対するコンスタレーションを示す図である。 図11Aは、本発明の第4の実施形態に係る光トランスポンダーを用いた場合における、再構成後の光送信器の受信光信号のX偏波に対するコンスタレーションを示す図である。 図11Bは、本発明の第4の実施形態に係る光トランスポンダーを用いた場合における、再構成後の光送信器の受信光信号のY偏波に対するコンスタレーションを示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。光送信器10は、変調手段としての変調器20、デジタル信号処理手段としてのデジタル信号処理(DSP)部30、および制御手段としての制御器40を有する。
変調器20は、可変フォーマットの駆動信号によって光を変調する。DSP部30は、駆動信号を生成するために、パラメータを用いて送信対象のデジタルデータを処理する。制御器40は、可変フォーマットを変更する前後で駆動信号を安定に保つようにパラメータを変更することによって、DSP部30を制御する。
本実施形態の光送信器10によれば、上述した構成を採用することにより、再構成可能な送信器の再構成事象の後に、最適な品質の光信号を得ることが可能になる。
光送信器10は、パラメータを記憶するルックアップテーブルを有することが可能である。あるいは、光送信器10は、可変フォーマットを変更する前に適用されていたパラメータに応じて、可変フォーマットを変更した後に適用されるパラメータを計算する計算手段としての計算部を備えることができる。これらのパラメータには、デジタルデータに対する乗算係数とクリッピング比が含まれ得る。
次に、本実施形態による光送信器の制御方法について説明する。
この光送信器の制御方法においては、可変フォーマットの駆動信号によって光が変調される。送信されるデジタルデータは、駆動信号を生成するためにパラメータを用いて処理される。デジタルデータを処理するステップは、可変フォーマットを変更する前後で駆動信号を安定に保つように、パラメータを変更することによって制御される。
上述した光送信器の制御方法によれば、再構成可能な送信器の再構成事象の後に、最適な品質の光信号を得ることが可能になる。
第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2は、光送信器100の構成を示すブロック図である。光送信器100は、論理バイナリストリーム101に従って光信号102を送出する。光信号102の変調フォーマットは、複数の変調フォーマットの中から選択可能である。また、光信号102のスペクトル形状は、複数のスペクトル形状の中から選択可能である。選択された変調フォーマットおよび選択されたスペクトル形状は、信号103を介して光送信器100に供給される。
論理バイナリストリーム101は、いくつかの低速トリビュタリから構成されることとしてもよい。シリアライザ/デシリアライザ110は、論理バイナリストリーム101をいくつかの並列ビットストリームに変換し、この並列ビットストリームはDSP部130に供給される。DSP部130は、2系列のアナログ信号を生成するために、シリアライザ/デシリアライザ110から出力されるデータを処理する。この2系列のアナログ信号はドライバ112および113によって、それぞれ増幅される。ドライバ112および113のそれぞれの出力は、レーザ111によって送出される光をIQ変調器140で変調するために用いられる。
IQ変調器140は2個の子マッハツェンダー変調器(MZM)141および142を備え、これらの子マッハツェンダー変調器(MZM)141および142はドライバ112および113の各出力に従って光を変調する。変調された光はそれぞれ、光波信号の同相(I)成分および直交位相(Q)成分として用いられる。位相調整部143は、変調されたI成分およびQ成分間に90度の直交角を生成する。IQ変調器140はまた、IQ変調器140の出力光のうちタップされた一部を受信するモニタフォトダイオード(PD)144を備える。モニタPD144は電気モニタ信号を生成する。この電気モニタ信号は、IQ変調器140の3つのDCバイアス、すなわちI−子MZM141のためのバイアス、Q−子MZM142のためのバイアス、およびIQ位相調整部143のためのバイアスを制御するために、ABC回路114で用いられる。
DSP部130は符号化部131を備える。この符号化部131は、シリアライザ/デシリアライザ110の出力と、信号103の関数として制御部115から送出される信号に対応した選択された変調フォーマットとに従って信号を生成する。例えば、符号化部131は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4相位相偏移変調)フォーマット、8QAMフォーマット、16QAMフォーマット、または64QAMに従った変調のためのデジタル信号を生成することが可能である。また、符号化部131は、光信号102がNRZ(Non Return to Zero)フォーマットまたはRZ(Return to Zero)フォーマットで形成されるようにデータを生成することが可能である。
符号化部131の出力は、デジタルフィルタ132によって処理される。デジタルフィルタ132は、光信号102に対してナイキストパルス整形を行うために、周波数領域でデジタル信号をフィルタすることが可能である。デジタルフィルタ132の設定は、信号103の関数としての制御部115から送出される対応する信号に従ってなされる。
デジタルフィルタ132の出力は前置補償部133によって処理される。前置補償部133は、伝送線内の信号に影響を及ぼす劣化を予め補償する。例えば、前置補償部133は、補償対象である波長分散(chromatic dispersion:CD)と逆の周波数応答で、デジタル信号を周波数領域でフィルタすることによって、CDを予め補償する処理を行うことが可能である。前置補償部133はまた、非線形劣化を予め補償する処理を行うこともできる。前置補償部133におけるパラメータ設定は制御部115によって制御される。制御部115は、光信号102が伝送される伝送線についての情報に応じて前置補償のパラメータを設定する
調整部134は、前置補償部133から出力されるデジタル信号に乗算およびクリッピングを行う。調整部134のパラメータは、制御部115が光送信器100の再構成を指令するときに変更される。再構成の指令には、選択された変調フォーマットおよび選択されたフィルタフォーマットを変更することが含まれる。設定されたパラメータは、ルックアップテーブル118によって調整部134に送られる。
調整部134の出力はフロントエンド補償部135によって処理される。フロントエンド補償部135は、光送信器100の光フロントエンドの不完全性を補償する。フロントエンド補償部135は、DAC136、ドライバ112、113、およびIQ変調器140の帯域制限および非線形性を補償することができる。フロントエンド補償部135から出力されたデジタル信号は、DAC136によってアナログ信号に変換される。DAC136によって変換された2系列の独立したアナログ信号は、レーザ111から送出される光をIQ変調器140で変調するためにドライバ112および113によって増幅される。
制御部115は、信号103に従って光送信器100の変調フォーマットおよびフィルタ特性を設定する。信号103は、光信号102を伝送する伝送線の伝送特性、ネットワークの状態、あるいは光送信器100や光信号102を受信する受信器の状態に応じた変化の影響を受けやすい。
信号103が変化したとき、制御部115は光送信器100を再構成することができる。このような再構成事象が発生したとき、選択された変調フォーマットおよび選択されたフィルタフォーマットについての情報を含む新しい設定に関する情報が、メモリ116に記憶される。再構成事象が発生する前にメモリ116に記憶されていた設定は、別のメモリ117に送られる。ルックアップテーブル118は、メモリ116およびメモリ117に記憶されている情報によって規定されるエントリに応じて、不揮発性メモリテーブルに記憶される設定リストの中から設定を選択する。ルックアップテーブル118に保存されている値は、光送信器100の製造プロセス中に記録される。制御部115、メモリ116および117、およびルックアップテーブル118は、DSP部130内に集積することができる。
ルックアップテーブル118に記憶され、調整部134に送られる情報は、再構成事象の発生した時に変更される。この情報には、前置補償部133から出力されるデジタル信号を処理するために用いられる乗算係数とクリッピング比が含まれる。
ルックアップテーブル118の係数は、ドライバ112および113が出力する電気信号の絶対値電圧の平均が再構成事象の前後で等しくなるように、選択される。
本実施形態の別の形態においては、ルックアップテーブル118の係数は、再構成事象の前後における、ドライバ112および113が出力する電気信号の絶対値電圧の平均値間の差が減少するように選択される。
本実施形態の別の形態においては、ルックアップテーブル118の係数は、ドライバ112および113が送出する電気信号の電圧の二乗値の平均が再構成事象の前後で等しくなるように選択される。
本実施形態の別の形態においては、メモリ116および117は、前置補償部133の設定についての情報も記憶する。ルックアップテーブル118の値は、メモリ116および117内に記憶される値から選択されるエントリに応じて選択される。
本実施形態の別の形態においては、ドライバ112および113には、それらの出力をモニタする手段が含まれる。例えばドライバ112および113の経時変化や光送信器100の環境温度の変化を原因とする、ドライバ112および113の平均電圧の変化に応じて、またモニタ手段で出力をモニタして、ルックアップテーブル118の係数は、ドライバ112および113の出力特性の変化に比例して更新される。
次に、光送信器100の制御方法について、図3を参照しながら説明する。
図3は、光送信器100の制御方法を説明するためのフローチャートである。ステップS301において、光送信器100を用いるシステムは、ステップS302において事象が発生するまで連続してモニタされている。その事象は、光送信器100が用いられるネットワークの状態の変化を引き起こす。ステップS303において、ステップS302における変化に従って、ネットワークが光送信器100に供給する信号103が変更される。
次に、ステップS304において、制御部115が信号103を分析し、光送信器100を再構成する必要があるか否かを決定する。制御部115が、光送信器100の再構成は不要であると決定した場合(S304/NO)、システムはステップS301において再びモニタされる。再構成が必要である場合(S304/YES)、ステップS305において、制御部115は、光送信器100をステップS302における状態変化に適応させるための新しい変調フォーマットおよびフィルタ設定を選択する。
次に、ステップS306に従って、メモリ116の内容がメモリ117にコピーされる。ステップS307により、ステップS305において制御部115が選択した新しい設定をメモリ116に記憶する。ステップS308においては、ルックアップテーブル118のエントリがステップS306およびS307に従って変わっているので、ルックアップテーブル118によって提供される値が変更される。
次に、ステップS309において、制御部115が、選択された値に従って、DSP部130内の各ユニット131、132および133によって光送信器100を再構成する。本実施の形態によれば、制御部115はまた、それに基いて光信号102が生成されるデジタル信号を処理するために、ルックアップテーブル118が供給する新しい値を用いるように、調整部134に指令する。調整部134とステップS309において選択された新しい値に従って、光信号102はステップS309における再構成時およびそれ以降の時間で最適となる。最後に、ステップS310において再構成が完了し、システムはステップS301において再びモニタされる。
第3の実施形態
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図4は、光送信器200の構成を示すブロック図である。光送信器200は、論理バイナリストリーム101に従って光信号202を送出する。光信号202の変調フォーマットは、複数の変調フォーマットの中から選択可能である。また、光信号202のスペクトル形状は、複数のスペクトル形状の中から選択可能である。この選択された変調フォーマットおよび選択されたスペクトル形状は、信号103を介して光送信器200に供給される。
シリアライザ/デシリアライザ110は、論理バイナリストリーム101をデジタル信号処理(DSP)部230に向かう並列ビットストリームに変換する。DSP部230は、ドライバ112および113によってそれぞれ増幅される2系列のアナログ信号を生成するために、シリアライザ/デシリアライザ110によって出力されたデータを処理する。各ドライバ112、113の出力は、レーザ111が送出する光をIQ変調器140で変調するために用いられる。
DSP230は符号化部131を備える。符号化部131は、信号103に従って制御部215によって設定される。符号化部131の出力はデジタルフィルタ132によって処理される。デジタルフィルタ132は、制御部215が送出する、信号103の関数としての対応する信号に従って設定される。デジタルフィルタ132の出力は、前置補償部133によって処理される。前置補償部133の設定パラメータは制御部215によって制御される。制御部215は、光信号202が伝送される伝送線についての情報に応じて、前置補償のパラメータを設定する
調整部234は、前置補償部133が出力するデジタル信号に乗算およびクリッピングを行う。調整部234のパラメータは、制御部215が光送信器200の再構成を指令するときに変更される。再構成に関する指令には、選択された変調フォーマットおよび選択されたフィルタフォーマットを変更することが含まれる。調整部234のパラメータは、再構成事象の前後の構成に応じて計算される。
ABC・DSP部237は、光信号202の変調後に現れる低周波数成分を生成する。ABC・DSP部237はABC回路114も制御する。ABC回路114は、ABC・DSP部237によって光信号202に付加された低周波数成分に従って、IQ変調器140の3つのDCバイアスを制御する。
フロントエンド補償部135は、光フロントエンドの帯域制限を補償することが可能である。フロントエンド補償部135のデジタル信号出力は、DAC136によって、ドライバ112および113によって増幅されることになるアナログ信号に変換される。
制御部215は、信号103に従って光送信器200の変調フォーマットおよびフィルタ特性を設定する。信号103は、光信号102を伝送する伝送線の伝送特性、ネットワークの状態、あるいは光送信器200や光信号202を受信する受信器の状態に応じた変化の影響を受けやすい。
信号103が変化すると、制御部215は光送信器200を再構成することが可能である。制御部215は、再構成事象後の選択された変調フォーマットおよび選択されたフィルタ設定についての情報を計算部218に送る。従って、計算部218は、現在選択されている変調フォーマットおよび選択されているフィルタ設定のみならず、再構成事象後の選択された変調フォーマットおよび選択されたフィルタ設定についての情報も有する。制御部215と計算部218をDSP部230内に集積することができる。
再構成事象時に制御部215が同期することによって、計算部218は、再構成事象前に適用されていた乗算係数およびクリッピング係数に応じて、再構成事象後に適用される乗算係数およびクリッピング係数を計算する。
計算部218によって計算された情報は、再構成事象が発生したときに、調整部234に送られる。この情報には、前置補償部133が出力するデジタル信号を処理するために用いられる乗算係数とクリッピング比が含まれる。
計算部218によって計算された係数は、ドライバ112および113が出力する電気信号の絶対値電圧の平均が再構成事象の前後で等しくなるように選択される。
本実施形態の別の形態においては、計算部218は、再構成事象の前後における、ドライバ112および113が出力する電気信号の絶対値電圧の平均値間の差が減少するように係数およびクリッピング比を計算する。
本実施形態の別の形態においては、計算部218は、ドライバ112および113が送出する電気信号の電圧の二乗値の平均が再構成事象の前後で等しくなるように係数およびクリッピング比を計算する。
本実施形態の別の形態においては、計算部218はまた、前置補償部133の設定に関する情報に応じて、係数およびクリッピング比を計算する。
本実施形態の別の形態においては、計算部218は経過時間をモニタすることができ、計算値が経過時間の関数として収束するまで、経過時間および係数とクリッピング比のセットとの関数としてその計算値を更新する。
次に、光送信器200の制御方法について、図5を参照しながら説明する。
図5は、光送信器200の制御方法を説明するためのフローチャートである。ステップS301において、光送信器200を用いるシステムは、ステップS302において事象が発生するまで連続してモニタされている。その事象は、送信器200が用いられるネットワークの状態の変化を引き起こす。ステップS303において、ステップS302における変化に従って、ネットワークが光送信器200に供給する信号103が変更される。
次に、ステップS314において、制御部215が信号103を分析し、光送信器200を再構成する必要があるか否かを決定する。制御部215が、光送信器200の再構成は不要であると決定した場合(S314/NO)、システムはステップS301において再びモニタされる。再構成が必要である場合(S314/YES)、ステップS315において、制御部215は、光送信器200をステップS302における状態変化に適応させるための新しい変調フォーマットおよびフィルタ設定を選択する。
次に、ステップS316に従って、計算部218は、V(Last)と称する係数とクリッピング比のセットを計算するが、調整部234に適用される値が再構成事象の直前のV(Last)となるようにする。その後、ステップS317において、計算部218は、調整部234に適用されている現在値とこの値セットV(Last)との間の値のセットV(t+dt)を計算する。この値のセットV(t+dt)は、調整部234に適用されている値と経過時間間隔dtに対するセットV(Last)との間の線形補間によって計算されることが可能である。経過時間間隔dtは、ABC回路114が時間dt以内にIQ変調器140の制御バイアスの変化に適合できるように選択される。ステップS318において、調整部234は、計算部218によって計算された値セットV(t+dt)を適用し、計算部218は経過時間間隔dtの間待機する。
その後、ステップS319において、計算部218は計算された値セットV(t+dt)がV(Last)に達したかどうかを確認する。セット値がV(Last)に達していない場合(S319/NO)、計算部218はステップS317を実行することによって、現在のセット値とV(Last)との間の新しい値セットを計算する。値セットV(Last)に達している場合(S319/YES)、光送信器200は、制御部215が選択された構成をDSP部230内の各ユニット131、132および133に適用するステップS320によって制御される。また、調整部234は、制御部215が決定した再構成に従って計算部218によって計算された新しい値を適用する。本実施形態によれば、再構成ステップS320およびそれ以降の時間で、光信号202は最適になる。最後に、ステップS310において再構成が完了し、システムはステップS301において再びモニタされる。
次に、光送信器200の別の制御方法について、図6を参照しながら説明する。
図6は、光送信器200の別の制御方法を説明するためのフローチャートである。ステップS301において、光送信器200を用いるシステムは、ステップS302において事象が発生するまで連続してモニタ視されている。その事象は、送信器200が用いられるネットワークの状態の変化を引き起こす。ステップS303において、ステップS302における変化に従って、ネットワークが光送信器200に供給する信号103が変更される。
次に、ステップS314において、制御部215が信号103を分析し、光送信器200を再構成する必要があるか否かを決定する。制御部215が、光送信器200の再構成は不要であると決定した場合(S314/NO)、システムはステップS301において再びモニタされる。再構成が必要である場合(S314/YES)、ステップS315において、制御部215は、光送信器200をステップS302における状態変化に適応させるための新しい変調フォーマットおよびフィルタ設定を選択する。
次に、ステップS326に従って、計算部218は、V(0)と称する係数とクリッピング比のセットを計算する。その後、ステップS327において、制御部215は選択された構成をDSP部230内の各ユニット131、132、および133に適用する。また、調整部234は、制御部215が決定した再構成と値セットV(0)に従って計算部218が計算した新しい値を適用する。本実施形態によれば、再構成ステップS327およびそれ以降の時間で、光信号202は最適になる。
その後、ステップS328において、計算部218は、光送信器200の特性に従って、送出される光信号202と光送信器200が、選択された変調フォーマットおよびフィルタ設定に対して最適な構成となるように、値セットV(Last)を計算する。その後、ステップS317において、計算部218は、調整部234に適用されている現在値とこの値セットV(Last)との間の値のセットV(t+dt)を計算する。この値のセットV(t+dt)は、調整部234に適用されている値と経過時間間隔dtに対するセットV(Last)との間の線形補間によって計算されることが可能である。経過時間間隔dtは、ABC回路114が時間dt以内にIQ変調器140の制御バイアスの変化に適合できるように選択される。ステップS318において、調整部234は、計算部218によって計算された値セットV(t+dt)を適用し、計算部218は経過時間間隔dtの間待機する。
その後、ステップS319において、計算部218は計算された値セットV(t+dt)がV(Last)に達したかどうかを確認する。セット値がV(Last)に到達していない場合(S319/NO)、計算部218はステップS317を実行することによって、現在のセット値とV(Last)との間の新しい値セットを計算する。値セットがV(Last)である場合(S319/YES)、ステップS310において再構成が完了し、システムはステップS301において再びモニタされる。
第4の実施形態
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図7は、光トランスポンダー400の構成を示すブロック図である。光トランスポンダー400は、論理バイナリストリーム101に従って光信号102を送出する。光トランスポンダー400はまた光信号498を受信し、光信号498を受付け復調することによってデータストリーム499を生成する。
光トランスポンダー400は、光送信器401を有する。光送信器401は、偏波多重(polarization multiplexed:PM)IQ変調器440を備える。PM−IQ変調器440は2個のIQ変調器を含み、それぞれはIQ変調器140と同様であり、レーザ111が送出する光波の2偏波を変調する。
論理バイナリストリーム101は、光送信器401用のDSPの送信側DSP430によって処理される。送信側DSP430は、光信号102の2偏波に対して信号処理を行う点を除いて、DSP部230と同様である。送信側DSP430の出力には4つのアナログトリビュタリが含まれ、これらは、PM−IQ変調器440が備えるIおよびQ子変調器の両方の偏波を駆動するために、2次ドライバ412によって増幅される。
PM−IQ変調器440はABC回路444によって制御される。ABC回路444は2個のABC回路を含み、それぞれはABC回路114と同様であり、PM−IQ変調器440の各偏波に対して用いられる。計算部418は、計算部218の場合と同様に、送信側DSP430における両偏波の信号処理のための値のセットを計算する。
光トランスポンダー400はまた、光フロントエンド451を含み、光フロントエンド451は受信した光信号498と局部発振器452からの光をコヒーレント方式で混合する。光フロントエンド451の出力は、受信側DSP450によってデジタル化され処理される。受信側DSP450による処理および復調の結果として生じるデータストリームは、データストリーム499と等しい。送信側DSP430および受信側450は集積化することができる。
制御部415は、ネットワーク状態、パス状態、および機器状態に応じて変化する信号403に従って、送信側DSP430および受信側DSP450の選択された変調フォーマットおよびフィルタ特性を再構成する。例えば、制御部415は、PM−BPSK、PM−QPSK、PM−8QAM、PM−16QAM、およびPM−64QAMの変調フォーマットの中から選択することができる。また、制御部415はNRZ整形およびナイキストパルス整形から選択することができる。
光トランスポンダー400は、マルチキャリアトランスポンダーに含まれるサブキャリア発生器として用いられることが可能である。例えば、1Tb/s光トランスポンダーは、10本のサブキャリアを生成する光トランスポンダーを用いて実装することができるが、各光トランスポンダーは光トランスポンダー400と同じであり、128Gb/sのPM−QPSK信号を送出する。この光トランスポンダーは、NRZ整形された信号またはナイキストパルス整形された信号を送出することができる。1Tb/s光トランスポンダーは、5本のサブキャリアを生成する光トランスポンダーを用いて実装することもできるが、各光トランスポンダーは光トランスポンダー400と同じであり、256Gb/sのPM−16QAM信号を送出する。この光トランスポンダーは、NRZ整形された信号またはナイキストパルス整形された信号を送出することができる。
次に、実験エミュレーションの結果について説明する。図8は、光トランスポンダー400を用いた再構成の実験エミュレーションの結果を示す図である。実線は、本実施形態を用いた場合であって、再構成事象の間における受信した光信号102のQ値の変化を表している。この実線と、本実施形態を用いていない場合であって、同一の事象の間におけるQ値の変化を表す破線とを比較する。
光送信器は32Gbaudの信号を送出し、時刻0においてPM−QPSKからPM−16QAMに再構成される。0で表した時刻よりも前では、光送信器は128Gb/sのPM−QPSK信号を送出しており、その後、0で表した時刻よりも後では256Gb/sのPM−16QAM信号を送出する。計算部418が算出した乗算ファクターは1.54である。0から10sの間の時間において、本実施形態の光送信器は、本実施形態を用いていない実装形態と比較して、受信したQ値を増加させることができる。さらに、0で表した時刻については、本実施形態によれば、Q値の閾値である6.4dBを超えることが可能になる。
図9は、光トランスポンダー400を用いた再構成の実験エミュレーションの結果を示す説明する図である。実線は、本実施形態を用いた場合であって、再構成事象の間における受信した光信号102のQ値の変化を表している。この実線と、本実施形態を用いていない場合であって、同一の事象の間におけるQ値の変化を表す破線とを比較する。
光送信器は32Gbaudの信号を送出し、時刻0においてPM−16QAMからPM−QPSKに再構成される。0で表した時刻よりも前では、光送信器は256Gb/sのPM−16QAM信号を送出しており、その後、0で表した時刻よりも後では128Gb/sのPM−QPSK信号を送出する。計算部418が算出した乗算ファクターは、0.65である。0から10sの間の時間において、本実施形態の光送信器は、本実施形態を用いていない実装形態と比較して、受信したQ値を増加させることができる。
図10Aおよび図10Bは、本実施形態を用いていない場合であって、図8に示した時刻0に対応する時刻においてPM−16QAMに再構成した後の光送信器についての、受信された光信号のコンスタレーションを示す図である。図10AはX偏波に対するコンスタレーションを示し、図10BはY偏波に対するコンスタレーションを示す。
PM−IQ変調器440のDCバイアス電圧は、0sと10sの間の時間間隔ではABC回路444によって最適に制御されていないので、コンスタレーションは歪んでおり、PM−16QAMはIQ平面上に最適に配置されていない。これにより、図8に示したように、この時間間隔においてQ値に余分なペナルティが生じている。
図11Aおよび図11Bは、本実施形態を用いている場合であって、図8の時刻0に対応する時刻においてPM−16QAMに再構成した後の光送信器400についての、受信された光信号102のコンスタレーションを示す図である。図11AはX偏波に対するコンスタレーションを示し、図11BはY偏波に対するコンスタレーションを示す。
PM−IQ変調器440のDCバイアス電圧が、0sと10sの間の時間間隔でABC回路444によって最適に制御されているので、コンスタレーションは良好なシンボル配置となっている。これにより、図8に示したように、再構成後の最適なQ値が得られる。
実施形態を参照しながら本発明を詳細に開示し説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。請求項によって規定される本発明の特徴および範囲から逸脱しない限り、本発明の構成や詳細には、様々な変更をすることができることは当業者によって了解される。
本発明は、デジタル信号処理技術を利用した光通信システムに適用することができる。
10、100、200、401 光送信器
20 変調器
30 デジタル信号処理(DSP)部
40 制御器
101 論理バイナリストリーム
102、202、498 光信号
103、403 信号
110 シリアライザ/デシリアライザ
111 レーザ
112、113 ドライバ
114、444 ABC回路
115、215、415 制御部
116、117 メモリ
118 ルックアップテーブル
130、230 DSP部
131 符号化部
132 デジタルフィルタ
133 前置補償部
134、234 調整部
135 フロントエンド補償部
136 DAC
140 IQ変調器
141、142 子マッハツェンダー変調器(MZM)
143 位相調整部
144 モニタフォトダイオード(PD)
218、418 計算部
237 ABC・DSP部
400 光トランスポンダー
412 2次ドライバ
430 送信側DSP
440 偏波多重IQ変調器(PM−IQ変調器)
450 受信側DSP
451 光フロントエンド
452 局部発振器
499 データストリーム

Claims (10)

  1. 可変フォーマットの駆動信号によって光を変調し、
    前記駆動信号を生成するために、パラメータを用いて送信されるデジタルデータを処理し、
    前記可変フォーマットを変更する前後で前記駆動信号を安定に保つように前記パラメータを変更することによって、前記デジタルデータを処理するステップを制御する
    光送信器の制御方法。
  2. 請求項1に記載した光送信器の制御方法であって、
    前記可変フォーマットは、変調フォーマットとフィルタフォーマットを含み、
    前記パラメータは、前記デジタルデータに対する乗算係数とクリッピング比を含む。
  3. 請求項1または2に記載した光送信器の制御方法であって、
    前記制御するステップにおいて、前記パラメータは、前記駆動信号の絶対値電圧の平均が前記可変フォーマットを変更する前後で等しくなるように変更される。
  4. 請求項1または2に記載した光送信器の制御方法であって、
    前記制御するステップにおいて、前記パラメータは、前記駆動信号の絶対値電圧の平均の差が、前記可変フォーマットを変更する前後で減少するように変更される。
  5. 請求項1または2に記載した光送信器の制御方法であって、
    前記制御するステップにおいて、前記パラメータは、前記駆動信号の電圧の二乗値の平均が、前記可変フォーマットを変更する前後で等しくなるように変更される。
  6. 可変フォーマットの駆動信号によって光を変調する変調手段と、
    前記駆動信号を生成するために、パラメータを用いて送信されるデジタルデータを処理するデジタル信号処理手段と、
    前記可変フォーマットを変更する前後で前記駆動信号を安定に保つように前記パラメータを変更することによって、前記デジタル信号処理手段を制御する制御手段、とを有する
    光送信器。
  7. 請求項6に記載した光送信器であって、
    前記パラメータを記憶するルックアップテーブルをさらに有し、
    前記パラメータは、前記デジタルデータに対する乗算係数とクリッピング比を含む。
  8. 請求項6に記載した光送信器であって、
    前記可変フォーマットを変更する前に適用されていた前記パラメータに応じて、前記可変フォーマットを変更した後に適用される前記パラメータを計算する計算手段をさらに有し、
    前記パラメータは、前記デジタルデータに対する乗算係数とクリッピング比を含む。
  9. 請求項6、7、および8のいずれか一項に記載した光送信器であって、
    前記制御手段は、前記駆動信号の絶対値電圧の平均が前記可変フォーマットを変更する前後で等しくなるように、前記パラメータを変更することによって前記デジタル信号処理手段を制御する。
  10. 請求項6、7、および8のいずれか一項に記載した光送信器であって、
    前記制御手段は、前記駆動信号の絶対値電圧の平均の差が、前記可変フォーマットを変更する前後で減少するように、前記パラメータを変更することによって前記デジタル信号処理手段を制御する。
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