JP2017509519A - 地表面上を任意方向に転動するボールを備える操縦者の移動のための車両 - Google Patents

地表面上を任意方向に転動するボールを備える操縦者の移動のための車両 Download PDF

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Abstract

本発明は操縦者(2)の移動のための車両(1)に関するものであり、車両(1)は、地表面(8)を転動する要素と、転動する要素により弱く支持される運搬要素(3)と、運搬要素(3)によって支持されて転動する要素を駆動する駆動装置(5)と、駆動装置(5)を運搬要素(3)の傾き及び運搬要素(3)の傾斜方向に依存して所望の進行方向へ操縦する制御装置(16)とを備える。運搬要素(3)は、車両(1)の運転中に操縦者(2)が運搬要素(3)上に自由にバランスをとって立てるように設計される。特に簡単な車両を提供するために、本発明において、地表面(8)を転動する要素はボール(4)であり、駆動装置(5)の制御により車両は所望の進行方向へと移動可能であり、操縦者は自身の足元が車両(1)に排他的に接触するか、場合によっては更に自身の下肢が車両(1)と接触することを特徴とする。

Description

本発明は、操縦者の移動のための車両であって、地表面を転動する要素と、転動する要素に不安定に支持される運搬要素と、運搬要素によって支持され転動する要素を駆動する駆動装置と、駆動装置を運搬要素の傾き及び運搬要素の傾斜方向に依存して所望の進行方向へ操縦する制御装置とを備え、運搬要素を有する車両は、車両の運転中に操縦者が運搬要素上にて自由に起立しバランスをとるように設計されている。
欧州特許EP1181187B1は、モバイルワーキングプラットフォーム、レクリエーション車両、ゴルフカー、又は配達車両として用いることができる人輸送機を既に公開している。この輸送機は、実質的には、操縦者が起立するプラットフォームと、このプラットフォームの中央に配置されるコントロールレバー型のグリップから構成される。輸送機の操作要素は、グリップに配置することができる。プラットフォームは、一又は複数の車輪によって地表面上を移動することができ、この車輪に対して不安定に搭載されている。この場合、車輪は、操縦者の両脚の間、脚元、又は脚の横に配置されている。車輪は、制御ユニットと協働する複数の電気モーターによって駆動されるものであり、電気モーターの一方は車輪に関与してプラットフォームのバランスをとり、電気モーターの他方は対応する傾斜方向に車輪を駆動するための操縦者からのコマンドに応じてプラットフォームの傾斜運動に変換する。斜傾運動の程度は、加速度の測定値として評価することもできる。一実施形態において、一又は複数の車輪の代わりに、x及びy方向への移動を可能にする一つのボールが使用された。図11〜13aに示すような一つの車輪により構成される更なる実施形態では、コントロールレバー型のグリップは不要であり、操縦者はスケートボードのようにプラットフォーム上に自由に起立するこの場合、車輪の回転方向に見られるように、操縦者の足は左右の車輪の左右又は車輪の前後に位置している。操縦者の足が車輪の前後に配置されるとき、一実施形態では、足の前部で回転方向を指示し、他の実施形態ではそれらは回転方向に対して垂直方向を指示する。
さらに、オランダ公開公報NL1033676は、起立している操縦者の移動のためのボールローラーを開示している。このボールローラーも、実質的には、ホイールとして機能するボール、ドライバーのためのプラットフォーム、及びコントロールレバー型のグリップによりにより構成されている。ボールは6つのオムニホイールによって駆動される。
さらに、スイス公開公報CH511034Aは、使用者の起立面として機能する円周リングが取り付けられた弾力性ボールを備えたトレーニング又はレクリエーション装置を開示している。また、ボールの領域は、2つの対向するストラップを備えており、ユーザーはその下で自分の足をスライドさせることができる。このトレーニング又はレクリエーション装置は、ホッピングによって使用者の移動を可能とするために提供される。イギリス公開公報GB24007780Aにおいて、中央に地表面を転がるボールを含むサーフボード又はバランスボードが開示されている。ボードを使用するときにドライバーを支援するために、更なるローラーが前端及び後端に配置されている。静止時には、このボードはいわゆるバランスボードとしても使用することができる。そして、ボードの裏は地表面に配置された運搬リングに係る半球が設置されている。このボードは操縦できない。アメリカ公開公報US3604726Aも、上記と同等の起立面が円形のディスクで設計されたトレーニング又はレクリエーション装置を開示している。日本及び国際公開公報JP2001−163277A及びWO98/31583A1は、ボールの操縦に関する文献である。アメリカ公開公報US8418705B2は、歩行用の杖に関するものであり、杖の傾斜に応答して駆動される車輪が下端部に取り付けられた移動用の杖を開示している。アメリカ公開公報US7467681B2は、さらに駆動されるボードを示している。しかしながら、本文献では、中央に配置された車輪が駆動のために使用される。ドイツ特許DE2657187B2は、例えばコーナーリング時のモーター車両の旋回軸運動を補償し、クレーンのカウンターウェイトとして使用できる回転部を含むジャイロスコープシステムを開示する。アメリカ公開公報US2005/0134106A1は、オムニホイールに関する。
ここから出発し、本発明の目的は、地表面上を転動する要素を備え、操縦者の移動のための特に単純な乗り物を提供することにある。
この目的は、請求項1の特徴を含む、地表面上を転動する要素を備えた操縦者の移動のための車両によって達成される。本発明の有利な実施形態は請求項2−17に記載されている。
本発明に従い、操縦者の移動のための特に簡単な車両は、地表面を転動する要素を備え、この転動する要素に不安定に支持される運搬要素と、この運搬要素によって支持されて転動する要素を駆動する駆動装置と、これら駆動装置を運搬要素の傾き及び運搬要素の傾斜方向に依存して所望の進行方向へ操縦する制御装置とを備え、地表面を転動する要素はボールであり、駆動装置の制御により車両は所望の進行方向へと移動可能であり、操縦者は自身の足元が車両に排他的に接触するか、場合によっては更に自身の下肢が車両と接触する。本発明に関連して、足元及び下肢という用語は、足の裏からヒザ下の領域又は足首間接を含む足の前方部位であると理解される。好ましくは足元との接触に加えて、片方又は両方の脹脛との更に接触していることが望ましい。車両は特に単純な構造であることを特徴としている。さらに、車両は、バランスの取れた状態、好ましくは運搬要素の水平状態から、運搬要素の傾きの度合い及び傾斜方向を変化させて、バランスをとっている操縦者の体重移動によって簡単に操縦することができる。操縦者の体重移動が結果として傾斜をもたらす間、車両はその方向へ移動する。このように、操縦者は自身の体重を移動させることによって車両を操縦する。さらに、ボールを採用することで、システム全体(人間−車両)のバランスとの共同により、車両が所望の全方向へ地表面上を移動することができるという利点がある。この車両は、特にスポーツ装置、レクリエーション装置、又は娯楽用の装置として適している。この点において、「所望の進行方向へと移動可能できる」というフレーズは、車両の進行方向が操縦者の視線方向と区別されること、つまり視線方向を規定する場合では、操縦者はそれに対して全ての進行方向へ移動することができるということを意味すると理解される。さらに、本発明に係る車両は、操縦者が運搬要素上に起立し自由にバランスをとるものであるため、スケートボードのように操作される。操縦者は、例えばハンドルレバー、支持目的やバランス補助のための座席又は支えのような補助手段を持たなくてもよい。操縦者は、起立面の領域の運搬要素上に単純に起立することが望ましい。操縦者から運搬要素へより簡単に傾斜の力を伝達し、操縦者の運搬要素上の立ち位置を改善するために、操縦者の足元をストラップ、突起部、凹部又は類似の手段を用いて側方へ誘導することができる。これらの誘導要素は、下肢、好ましくは脹脛の領域へ上向きに延長することもできる。操縦者は、車両に脹脛の横側及び/又は後側を追加的に接触させることにより、車両を機敏に操縦することができる。これらの補助手段の全ては、一方向に開口していることが好ましく、これにより必要な場合に操縦者はそれらから簡単に離脱することができるようになる。
特に有利な形態では、車両が操縦者のための保持グリップを具備しないようにすることもできる。これにより、操縦者は、手を使って支持具やハンドルを掴んだり、運搬要素上に用意されたサドルや座席に座ることなく、車両の運搬要素上で自由にバランスを取ることができる。この点において、保持グリップとは、運搬要上でバランスをとる操縦者が走行中に片手又は両手でそれに掴まることのできるものを意味すると理解されるべきである。従って、車両を運搬するための運搬要素上の運搬グリップは、起立した操縦者では届かないため保持グリップにはならない。
有利な形態では、開口部が運搬要素に設けられ、運搬要素は環状ディスクとして設計される。運搬要素の環状形状は、ディスクが水平に配向されて地表面が水平であるとき、地表面からの距離が各斜傾方向で同じであるため、車両の乗り降りを簡単にする。
ボールに対する運搬要素の不安定な懸架又は支持は、ボールを運搬要素の開口部に突き出させることによって、特に便利な方法で達成される。
難易度に関する車両のバランサビリティーの平均的なレベルは、運搬要素の環状ディスクをボールの水平赤道の高さに配置することによって達成される。
代替の実施形態においては、運搬要素は、車両の前進行方向から見て台形のシート状である。この場合に、運搬要素の環状の形状は、足元のための起立面が縮小され、よりコンパクトでより簡単に輸送可能になる。起立面の縮小によって、起立面同士はボール上に延びるウェブによって接続される。
さらに、操縦者のための複数の起立面が運搬要素上に配置され、複数の起立面がボールを挟んで反対側に配置される。その結果、ボールが自由に起立する操縦者の足元の間に配置されるため、車両のバランサビリティーが良好なレベルになる。
構造上の観点では、駆動装置は運搬要素に装着され、駆動装置はボールに駆動力を伝達するための回転軸心を有する少なくとも2つのオムニホイールを含むことが特に好ましい。この場合、回転軸心は運搬要素と平行に配向される。
3つのオムニホイールが運搬要素上に配置され、ボールの周囲に均一に分布している場合に、駆動力はボールに対して特に効率的に伝達される。
運搬要素は、ボールに対して安定化することができ、運搬要素は、駆動装置が回転軸心を有する少なくとも一つのオムニホイールを含むことによってボールに対して回転可能であり、運搬要素が水平に配向されたときに、駆動装置の回転軸心はボールの垂直軸に平行であり、少なくとも一つのオムニホイールが水平赤道の高さでボールに作用する。
好ましい実施形態では、駆動装置は、運搬要素が水平に配向されたときにボールの垂直軸と平行な回転軸をそれぞれ有する第4オムニホイール及び第5オムニホイールを含み、これらのオムニホイールはボールを挟んで反対側に運搬要素に配置される。
代替の実施形態では、少なくとも一つの回転軸心が、ボールの方向における垂直位置から傾斜している。その結果、Z軸へ運搬要素を動かすためのオムニホイールを省略することができるという利点がある。
特に有利な形態では、車両が前走行方向へ移動するときに、第4オムニホイール及び第5オムニホイールがロール軸の領域でボールに対して作用する。
空間における運搬要素の位置を特定するために、運搬要素は、その上に配置されたジャイロスコープを有し、運搬要素の傾斜の度合い及び傾斜方向を測定することができ、測定された傾斜及び傾斜方向は制御ユニットへ送信される。
有利な形態では、制御装置は、空間の水平位置の運搬要素のバランスを取るときに操縦者を補助するバランス制御モジュールを含む。バランスの取れた姿勢において運搬要素のバランスを取る行為は、第1、第2及び第3オムニホイールの駆動に対応することによって影響される。補助の度合いは変更することができ、操縦者が運搬要素上でバランス取ることが比較的簡単となるようなレベルに調整することができる。一方で、ここでの補助は、操縦者が体重移動によって傾斜方向へ車両の加速させるためのアクセルペダルの姿勢をとるときに、操作者の体重移動を妨げるほどには大きくない。
本発明は図面によって図示される実施形態において、以下により詳細に記述される。
図1は、本発明に係るドライバーの移動のための車両の第1の実施形態の概略斜視図を示す。 図2は、ドライバー無しでの図1に記載の車両の平面図を示す。 図3は、図2に記載の車両の下方からの図を示す。 図4は、車両の制御装置の単純化された回路図を示す。 図5は、本発明に係るドライバーの移動のための車両の第2の実施形態の概略斜視図を示す。 図6は、ドライバー無しでの図5に記載の車両の平面図を示す。 図7は、図6に記載の車両の下方からの図を示す。 図8は、車両の制御装置の単純化された回路図を示す。 図9は、本発明に係るドライバーの移動のための車両の第3の実施形態の概略斜視図を示す。 図10は、ドライバー無しでの図9に記載の車両の平面図を示す。 図11は、本発明に従うドライバーの移動のための車両の第4の実施形態の概略斜視図を示す。 図12は、ドライバー無しでの図11に記載の車両の平面図を示す。 図13は、本発明に従うドライバーの移動のための車両の第5の実施形態の概略斜視図を示す。 図14は、ドライバー無しでの図13に記載の車両の平面図を示す。
図1は、本発明に係る操縦者2の移動のための車両1の第1の実施形態の概略斜視図である。車両1は、実質的に、運搬要素3、地表面8上を転がるボール4で形成された要素、及び駆動装置5より構成される。駆動装置5の3つのオムニホイール9a、9b及び9cは、概略図にのみ示される。第4オムニホイール10はボール4で隠れているが、図2に示されている。運搬要素3は、中央円形開口部3b及び外側円形縁部3cを有する環状ディスク3aとして設計される。更に、運搬要素3は、プレート又は金属シートとして設計され、運搬要素3の水平方向の高さは、ボール4の高さの部分(a fraction)に等しく設計される。基本的に、運搬要素3は、円形の縁部3cだけでなく、楕円形、長方形、若しくは多角形の縁部3c、又はそれらの組み合わせとすることも可能である。同じことが開口部3bにも適用される。ただし、全体として、運搬要素3の円形の形状には、移動終了時に操縦者2が運搬要素3の縁部3c上の任意の位置に運搬要素3を傾けて駐車することができるという利点を有する。同じことが反対に運搬要素3に乗車し、その後走行する際にも適用される。ボール4は、開口部3bに下から挿入されるか、又は運搬要素3の開口部3bがボール4上に位置する。この場合には、運搬要素3は、駆動装置5によってボール4上に支持されている。駆動装置5は、開口部3bの外縁を画定するディスク3a内の開口部3bの内縁3d(図2参照)と、ボール4との間にある隙間6(図2参照)に位置するように配置されている。隙間6は、運搬要素3に対するボール4の自由な空間機動性を確保する。駆動装置5によって、ボール4は運搬要素3に対して移動することができ、これにより地表面8を転動することができる。駆動装置5は、操縦者2の体重移動と、それによる運搬要素3の傾斜によって所望の進行方向、特にボールの進行方向に作動する。これにより、操縦者2は、車両1の支援により、地表面8上の所望する全方向へ移動できる。
スケートボードの事例では既に知られているように、図1は、車両1で移動するときにコントロールレバーの様なグリップを利用せずに運搬要素3に起立した操縦者2を示している。ニーボード又は座席も運搬要素3上に提供されない。ただし、グリップを運搬要素3上に設けることもできるし、簡便に車両1を運ぶことができるようにするためにグリップ用の開口部を運搬要素3に設けることができる。操縦者2のために、車両1は、操縦者2の足元2a用の2つの起立面7を運搬要素3上に備えている。これらの起立面7には、運搬要素3上の空き領域に対応して足元のサイズの単にマーキングすることもできるし、保持ストラップ7aを含むこともできるし、若しくは保持ストラップ7aや走行中に運搬要素3のより安全な足場を操縦者2に提供する同様の構成の有無にかかわらず靴又はサンダルの形状とすることもできる。起立面7の領域では、保持ストラップ無しで結合しているスノーボードの方法のように、上部及び前進行方向V側が開いているガイドを提供することが、特に有利であると証明されている。従って、操縦者2は大きく前方にステップをすることによりいつでも降車でき、移動の間にガイドに寄りかかる自身の脹脛を使って車両1を誘導することができる。脹脛及び足元はさらにこのオープンガイドシェルによって横方向に誘導され、脹脛も後方に誘導される。ガイドは、操縦者2が前方にステップして車両から降りることができるように弾性的に形成されるが、車両に乗った際に弾性領域においてアクセス開口部が拡大してガイドは外側に移動するように、初期状態ではアクセス開口部を狭くすることができる。いずれにしても、ガイドは上部及び前進行方向Vでは開いたままである。ガイドの種類は、車両に自由に起立することと、同時に運搬要素3へのガイド力の伝達を行うこととの間で妥当な解決策を提供する。
また、起立面7は、体重移動によって車両を操縦するために操縦者が快適かつ安全に運搬要素3に起立できるものでなくてはならないため、間接的に運搬要素3のサイズや幅を決定する。起立面7に関して、起立面がボール4を挟んで運搬要素3上の反対側に配置されることも示される。車両1を前進行方向Vから見ると、起立面7はボール4の左右両隣に配置される。この場合において、前進行方向Vとは、操縦者は直線視線方向(すなわち胸の向きの方向)へと移動するものであるから、操縦者2に関連しているといえる。
さらに、図1に示されているように、運搬要素3は、ボール4の垂直軸Zに対して、赤道4aの高さで水平に配向された位置に設けられていることが好ましい。運搬要素3は、高度な操縦者のためにはより高い位置に、初心者のためにはより低い位置に配置することも可能である。その結果、バランスをとることや、車両の乗り降り、車両の操縦をより簡単に又は難しくするために、ボール4に対する運搬要素3の傾斜角をより大きくしたり小さくしたりすることもできる。運搬要素3がオムニホイール9a、9b及び9cのみによってボール4上に不安定に懸架又は支持されているので、ボール4の赤道4aに対する運搬要素3の位置に関わらず、オムニホイール9a、9b及び9cは、運搬要素3が水平方向に配向されているときに、ボール4の赤道4aの上方に支持される。
図2は、操縦者2無しの車両1の平面図を示す。この平面図は、特に明確に駆動装置5の構成を示す。駆動装置5は、実質的に、それぞれ第1回転軸心9a、第2回転軸心9b及び第3回転軸心9cで回転できるように取り付けられた第1オムニホイール9a、第2オムニホイール9b及び第3オムニホイール9cと、は、第4回転軸心10aで回転できるように取り付けられた第4オムニホイール10とから構成されている。オムニホイール9a、9b、9c及び10は、オムニダイレクションホイールとして定義され一般に知られ用いられている。これらオムニホイール9a、9b、9c、10の場合、オムニホイール9a、9b、9c及び10の滑走面は円周にそって配置された多数のローラーで構成され、多数のローラーは、その回転軸心が各オムニホイール9a、9b、9c及び10の回転軸心9d、9e、9f及び10aに対して直交し、オムニホイール9a、9b、9c及び10の円周に対して接線方向に延びる。オムニホイール9a、9b、9c及び10を使用することで、ボール4は、各オムニホイール9a、9b、9c及び10の駆動方向だけでなく、他の全方向に低摩擦で回転できるようになる。
以下では、更に詳しく車両1の進行方向と動作態様について説明を行うために、デカルト座標系の原点(ゼロ点)をボール4の中心点に設定する。従って、座標系の縦軸xは前進行方向V及び後進行方向Hを示し、横軸yは右進行方向R及び左進行方向Lを示し、垂直軸zは垂直方向を示すこの場合に、水平に配向した地表面8に対して、縦軸x及び横軸yは平行に延び、垂直軸zは直角に延びる。
オムニホイール9a、9b及び9cによって、車両1は全ての方向V、H、R、及びLとそれらの中間の方向に移動することができる。この場合に、回転軸心9d、9e及び9fは、運搬要素3の上面3eと平行に間隔を空けて配置され、ボール4の表面4bに対して接線方向に配置される。従って、水平な地表面9と運搬要素3の上面3eが互いに平行になった場合では、回転軸心9d、9e、9fは、地表面9と平行に配向される。さらに、第1、第2及び第3オムニホイール9a、9b及び9cは、ボール4の周囲に均一に配置される。座標系の原点及びx−y平面に関して見られるように、オムニホイール9a、9b及び9cは、それぞれ互いに120度の角度で離れている。第2オムニホイール9bは、その回転軸心9eが縦軸xに対して直角に配向され、横軸xと整列している。前進行方向V又は後進行方向Hへの車両1の移動は、例えば第2オムニホイール9bが一方向に駆動し、他の2つのオムニホイール9a、9cが逆方向に駆動することによって成される。オムニホイール9a、9b及び9cの均一な配置に対応して、第1及び第3オムニホイール9a、9cは、縦軸xと横軸yの間であり、かつ横軸yを挟んで第2オムニホイール9bの反対側に設けられる。このように、第1及び第3オムニホイール9a、9cの回転軸心9d、9fは、縦軸xに対して斜めに配向され、さらに横軸yに対しても斜めに配向される。オムニホイール9a、9b、9cは、駆動輪としての機能だけでなく、常に同時にそれぞれ逆のオムニホイール9c、9b、9aのための補助輪の機能を提供する必要がある。このように、オムニホイール9a、9b、9cの協調動作は、前進行方向V及び右進行方向R、若しくは後進行方向H及び左進行方向L、又はそれら全ての所望の進行方向への車両1の移動をもたらす。
第4オムニホイール10により、車両1は、ボール4又は垂直軸zに対する運搬要素3の回転に関して安定することができる。これは例えば、前進行方向V又は後進行方向Hの車両1の移動のために必要とされる。第4オムニホイール10は、操縦者2が自身の胸をそれぞれの走行方向に向けた状態を維持することができるように、ボール4に対して運搬要素3を回転させるために使用することもできる。第4オムニホイール10は、その回転軸心10a周りに回転でき、かつボール4の赤道4aの高さでボール4の表面4bに係合するように、運搬要素3に取り付けられている。この場合において、運搬要素3が水平に配向されるときには、回転軸心10aは垂直軸zと平行に配向される。例示的な実施形態における運搬要素3は、ボール4の赤道4aの高さに設けられているため、第4オムニホイール10は運搬要素3に組み込まれていることとなる。運搬要素3は、赤道4aに対してより高く又はより低く配置されるべきものであり、第4オムニホイール10の位置はそれに応じて適合され、赤道4aの領域内でボール4との係合を継続する。
図2にも示されているように、3つのオムニホイール9a、9b及び9cは、上流に接続された変速機12a、12b及び12cを有する電動モーター11a、11b及び11cによってそれぞれ駆動される。モーター11a、11b及び11cは、運搬要素3に取り付けられ、制御装置13によって作動される。第4オムニホイール10も対応する駆動回路を有するが、図2には示されていない。24V直流モーターは、モーター部11a、11b及び11cに使用され、350ワットから800ワットの範囲での出力を有する。
3つのオムニホイール9a、9b及び9cの代わりとして、4つのオムニホイールを使用することもできるし、少なくとも2つが駆動されればよい。残りの反対のオムニホイールは、サポートホイールとしての機能を担う。有利な方法では、4つのオムニホイールはボール4の周りに均一に分布され、隣接するオムニホイールはそれぞれ互いに90度間隔で配置される。z軸に関して第4オムニホイール10が省略される駆動構成の変形例も実現可能である。
図2は、円周上の隔たり6がボール4の表面4bと運搬要素3の内縁3dの間に残り、ボール4が運搬要素3に対して自由に回転できる状態を示している。車両1への懸架は、弾性ボールによってホイール9a、9b、9c、10の関節領域に提供することもできる。運搬要素3は、オムニホイール9a、9b、9c、10によって排他的にボール上に支持される。更なる支持要素又は接続要素は必要とされてない。ボール4は、デュロプラスチック(Duroplastic)合成素材から製造される。例えば、ボーリングのボールが適している。
図3は、図2に記載の車両の下方からの図を示す。図3に示されるように、複数の充電式バッテリー14が下側から運搬要素3に取り付けられている。バッテリー14は、運搬要素3の傾動を阻害せず、運搬要素3のバランスを取ることを容易にするために、ボール4の可能な限り近い位置に配置される。バランスをとることの容易化に関して、複数のバッテリー14も運搬要素3とボール4にそって分布して設置されている。本質的には、バッテリー14を運搬要素3上に配置することもできるし、又はバッテリー14を一つだけの使用することも可能である。
図4は、車両1の制御装置13の基本的な回路図を示す。制御装置13は、運搬要素3上に配置されている。組み合わせによる制御装置13は、運搬要素3の平衡位置を始点とした操縦者2の体重移動や、それによる運搬要素3の傾斜を検出するための多数の構成要素である。傾斜の度合いと傾斜方向の程度は、ピッチジャイロスコープ15a、ロールジャイロスコープ15b、及びヨージャイロスコープ15cによって検出される。ジャイロスコープ15a、15b及び15cは、加速度及び角度データを提供する。ピッチジャイロスコープ15aは、横軸yに対する旋回運動を検出し、ロールジャイロスコープ15bは、縦軸xに対する旋回運動を検出し、ヨージャイロスコープ15cは、垂直軸zに対する旋回運動を検出する。検出された傾きの度合い及び傾斜方向の検出に依存し、評価制御装置16において、駆動されるモーター11a、11b、11c及び11dは、所望の走行運動を生成するために、特にレギュレーターによって、それぞれのケースで必要とされる回転方向及び必要とされる回転速度で駆動される。同時に、評価制御装置16内のバランス制御モジュールにより、運搬要素3の平衡位置(好ましくは水平である)は、モーター11a、11b及び11cの駆動に対応する手段によって並列的に達成される。評価制御装置16は、プログラム可能なマイクロコンピューターによって設計されている。体重の第1の移動によって操縦者2により以前に生成された走行運動は、操縦者2がその運搬要素3の傾斜を維持する限り保持され、操縦者が反対の方向に自身の体重を移動した場合にキャンセルされる。第4オムニホイール10は、ボール4に対して運搬要素3を安定させるものであり、それは直線進行運動の場合において有用である。例えばボール4に対しての運搬要素3の回転のような、望まれない制御状態を解決することができる。評価制御装置16内の操縦制御モジュールに関して、ボール4に対する運搬要素3の回転は標的化の方法で誘導することができ、これにより操縦者2は常に進行方向へ自身の胸を向け続けたり、操縦運動の終了後に進行方向へ自身の胸を向けることができる。
更に、図4の基本的な回路図からは、制御要素18が、車両1のオン及びオフを切り替えることができる手動遠隔操作の形式で提供されることがわかる。制御要素18はデッドマンスイッチを備えており、車両1は操縦者2によって制御要素18上の対応するボタンが押された場合にのみオンに切り替わる。異なる移動プログラムを選択するためにさらなるボタンを提供することもできる。これらの移動プログラムは様々な状況に応じて適用することができる。初心者と経験豊かなユーザーとの間の難易度の異なるレベル及び異なる重量クラスは、モーター11a、11b、11c、及び11dの異なる加速度、最大速度、及びジャイロスコープや駆動信号の感度のレベルを含んで設定することができる。ボール4に対する運搬要素3の移動を制御する第4モーター12dは、異なる方法で作動させることもできる。ヨージャイロスコープ15cの測定シグナルを介した第4モーター12dの駆動は、実質的に運搬要素3の安定化をもたらし、垂直軸zに対する運搬要素3の不必要な回転を防止する。サイクリングで知られているように、曲がり具合を調整するために、制御要素18及びその中に存在するジョイスティックの組み合わせにより第4モーター12dの駆動機構を評価制御装置16に搭載することも可能であり、運搬要素3は、ボール3又はそのz軸周りを回転し、操縦者2は、自身の胸の前方へ向けて移動し続ける。基本的に、全ての進行方向V、H、R及びLの走行運動は、互いに独立しており、運搬要素3を回転させないようにすることができる。より自然な走行感覚は、制御要素18による垂直軸zを介した回転運動との組み合わせによって与えられる。低速走行プログラム及び高速走行プログラムを提供することもできる。
上述のピッチジャイロスコープ15a、ロールジャイロスコープ15b及びヨージャイロスコープ15cは、縦軸x、横軸y及び垂直軸zに対する角度位置及び角度方向を決定するために使用することができる任意のタイプの測定装置であると理解される。典型的に、それらは圧電センサーで動作する電子回路である。ピッチジャイロスコープ15a、ロールジャイロスコープ15b及びヨージャイロスコープ15cは、それぞれ互いに直交して配置されているため、これらによって空間における運搬要素3の位置を決定することができる。
本発明の第2の実施形態は、以下に図5〜8を参照して説明され、第1の実施形態に実質的に対応している。符号については、図1〜4に関連して上述の説明が参照される。以下では、相違点についてのみ説明を行う。
図5は、本発明に係る車両1の第2の実施形態の概略斜視図を示している。第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、操縦者2の足元2aの領域、及び足元2aとボール4の間に設けられていることがわかる。第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、運搬要素3中に平面的に配置され、不図示の回転軸心10c、10dに対して回転可能にそれぞれ取り付けられている。第4及び第5回転軸心10c、10dは、運搬要素3が水平に配向されたときに、垂直に配向される。第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、ボール4を挟んで、互いに180度反対の位置に配置され、互いに対向することが明らかである。前進行方向Vに対して、第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、軸方向に対称的に配置される。従って、車両1の前進行方向Vでは、第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、ロール軸の領域においてボール4に対して作用する。第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、第4モーター及び第5モーター11d及び11e(図6では運搬要素3に隠れているため図8の概略図にのみに示されている)により、他の3つのオムニホイール9a、9b及び9cと正確に同じ方法で駆動される。すなわち、第4及び第5電動モーター11d、11eは、上流に接続された変速機と共に運搬要素3の下面側に配置される。また、運搬要素3の上面側に、上流に接続された変速機と共に第4及び第5電動モーター11d、11eを配置することも可能であるが、下面側が好ましい。
図3とは対照的に、バッテリー14は運搬要素3の上面側に配置されるため、図7には示されていない(図6参照)。現在の単一のバッテリー14の位置は、運搬要素3がその上に配置された他の構成要素に対してバランスを取ることができるように選択される。
図8は、車両1の制御装置の基本回路図を示し、第4及び第5オムニホイール10bの2つの電気モーター11d及び11eを示している。
図9は、本発明に係る操縦者2の移動のための車両1の第3の実施形態の概略斜視図を示す。この実施形態は、前述の実施形態と実質的に一致しており、そのため、共通点に関しては前述の説明を参照する。同様の参照符号も同様の部分を示すために使用される。本実施形態において、オムニホイール9a、9b、9c、10a及び10bの配置は、3つのオムニホイール9a、9b、9cを備えた第2の実施形態に対応しており、互いに120度の角度間隔で配置され、駆動ホイール及びサポートホイールとして使用され、赤道に作用して垂直軸zに対しての動作を制御する2つのオムニホイール10a、10bを更に含む。最初の2つの実施例においてリングとして設計された運搬要素3は、第3の実施形態において、前進行方向Vから見て断面が台形の屋根に似た形状となる運搬要素3に置き換えられている。すなわち、運搬要素3は、上からみると、水平且つ平面な横材3fと、各々が横材の左右の端に隣接され下方に延びるサイドウェブ3g、3hとによって構成される。このように、横材3fは、ボール4の上方に配置されており、2つのサイドウェブ3g、3hは、横材3fから始まり、垂直又はボール4の赤道4aの高さまで外側に向かって斜めに延びる。サイドウェブ3g、3hの下端は、水平且つ外側を向く側脚3i、3jに隣接しており、この側脚は、左右の起立面7に適応する十分な幅と長さを有し、従って赤道4aの高さでボール4の両側に位置している。左右の側脚3i、3jは、車両1を更にコンパクトにして搬送を容易にするために、上向きに折り畳めるように設計することもできる。赤道4aに対する起立面7の位置の高さに関しては、前述の説明を参照することができる。運搬要素3がH型形状であることは、平面図からわかる。2つの起立面7上に立つ操縦者により生成された重量力を受けて、側脚3i、3jの下方に配置されたオムニホイール10a及び10b(図10参照)は、ボール4に押し付けられ、これによりボール4に対して十分な牽引力を発揮する。同じことが、横材3f上に搭載されている3つのオムニホイール9a、9b及び9cにも適用される。前述した第1及び第2の実施形態と比較したこの第3の実施形態の利点は、車両1の外寸が明らかに小さくなり、これにより特に地下鉄、郊外鉄道及びエスカレーターといった地方都市の交通機関で、車両1をより便利に輸送することができる点にある。操縦者2と起立面7との間の接触は、他の実施形態の全ての場合と同様に、脚元に制限されるか、場合によっては操縦者2の脹脛に制限される。本明細書中に記載の全ての実施形態は、任意の進行方向への体重移動によって制御される。
図10は、図9に記載の車両の操縦者無しの平面図であり、それぞれの変速機12a、12b、12cを含む駆動のための3つのモーター11a、11b、11c、及びそれにより駆動されるオムニホイール9a、9b、9cを支持する運搬要素3の中央部分を示している。本場合において、オムニホイール9a、9b及び9cは、駆動目的と運搬要素3とボール4との間の支持接続の両方のために使用される。ボール4の横において、複数の起立面7は、赤道4aの高さでほぼ互いの反対側の位置に搭載される。横材3fと起立面7を有する側脚3i、3jとの間のサイドウェブ3g、3fを介した接続は、起立面7を有する側脚3i、3jがボール4の方向に弾性的に移動でき、しかしその他の点では操縦者2を安全に運搬できるように十分強固に構成される。オムニホイール10a及び10bは、起立面7を有する側脚3i、3jの下に配置されており、このため図では破線で示されている。制御装置13及びバッテリー14は、運搬要素3上に搭載される。
図11は、本発明に係る操縦者2の移動のための車両1の第4の実施形態の概略斜視図を示す。この実施形態は、前述の実施形態に実質的に対応しており、共通点に関しては上述の説明が参照される。同様の参照符号も同様の部分を示すために使用される。オムニホイール9a、9b、9cの配置は、前述の実施形態とは異なり、車両1の平面図にみられるように、2つのオムニホイール9a及び9cが、操縦者2の胸に沿って、前進行方向Vから見た正面側に位置し、互いに90度の角度で実質的に水平な回転軸心9d、9fに配置される。第1及び第3オムニホイール9a及び9cとは対照的に、第2オムニホイール9bは、回転軸心9eが縦軸xを二分する回転軸心9eによって配向され、20度から40度の範囲、好ましくは30度の範囲で垂直方向から斜め前方に傾斜するように配向される。したがって、第2オムニホイール9bは、垂直軸z周りの動作を行うために使用できる。運搬要素3は、第3の実施形態のように台形角度シートの形で設計される。さらに、垂直軸z周りに車両1を操縦するために第2オムニホイール9bを使用することにより、第4及び第5駆動モーター11d、11fを含む第4及び第5オムニホイール11d、11f及び関連する変速機は省略される。3倍の自由度でのボール4の移動は、最小限の数のモーター11a、11b、11c及びオムニホイール9a、9b、9cを有する第4の実施形態で作動する。
図12は操縦者無しで図11に関連する車両の平面図を示しており、これは図9に従った第3の実施形態に実質的に対応している。第3の実施形態とは対照的に、第2オムニホイール9bは、回転軸心9eが縦軸xを二等分し、垂直から10〜30度の範囲で斜め前方に傾斜されるように、回転軸心9eにより配向されることが明らかである。その結果、配向時には第2オムニホイール9bは、垂直軸z周りの回転に影響をあたえる。
図13は、本発明に係る操縦者2の移動のための車両1の第5の実施形態の概略斜視図を示す。本実施形態は、前述の実施形態に実質的に対応しており、共通点に関しては上述の説明を参照する。同様の参考符号も同様の部分を示すために使用される。第1、第2及び第3オムニホイール9a、9b及び9cの配置は、前述の実施形態とは異なり、3つのオムニホイール9a、9b及び9cがそれぞれの回転軸心9d、9e及び9fに対して回転することができ、垂直から20度〜40度、好ましくは30度の範囲内でボール4の方向に斜めに内側に傾斜し配向されている。回転軸心9d、9e及び9fは、ボール4上方の共通点で、水平な地表面8から始まるボール4の中心において、運搬要素8と水平に交差する。第1、第2及び第3オムニホイール9a、9b及び9cは、車両1の平面図に示されるように、それぞれが120度で位置ずれしてボール4上に互いに円周方向に配置される。
図14は、操縦者無しで図12に記載の車両の平面図を示す。3つのオムニホイール9a、9b及び9cの全ては、ボール4の周囲に均一に配置され、そのボールを駆動する。前述した回転軸心9d及び9e及び9fの配向と同様の理由で、3つのオムニホイール9a、9b及び9cは、全ての方向へのボール4の走行運動と、垂直軸zに対するボールの回転に影響を及ぼし、これにより、有利な方法で更にこの機能を実行しているオムニホイールを省略することができる。
先に説明した全ての例示の実施形態において、オムニホイール9a、9b及び9cは、ボール4の上半分に支持されている。ボール4を地球儀に例えると、ボール4とオムニホイール9a、9b及び9cとの接触の位置は、北緯20度〜40度、望ましくは30度である。
1 車両
2 操縦者
2a 足元
3 運搬素子
3a ディスク
3b 開口部
3c 外縁
3d 内縁
3e 上面
3f 横材
3g 第1サイドウェブ
3h 第2サイドウェブ
3i 第1側脚
3j 第2側脚
4 ボール
4a 赤道
4b 表面
5 駆動装置
6 隔たり
7 起立面
7a 保持ストラップ
8 地表面
9a 第1オムニホイール
9b 第2オムニホイール
9c 第3オムニホイール
9d 第1回転軸心
9e 第2回転軸心
9f 第3回転軸心
10a 第4オムニホイール
10b 第5オムニホイール
10c 第4回転軸心
10d 第5回転軸心
11a 第1モーター
11b 第2モーター
11c 第3モーター
11d 第4モーター
11e 第5モーター
12a 第1変速機
12b 第2変速機
12c 第3変速機
13 制御装置
14 バッテリー
15a ピッチジャイロスコープ
15b ロールジャイロスコープ
15c ヨージャイロスコープ
16 評価制御装置
17a 第1調節装置
17b 第2調節装置
17c 第3調節装置
17d 第4調節装置
18 スイッチング素子
19 受信機

H 後進行方向
L 左進行方向
R 右進行方向
V 前進行方向

x 縦軸
y 横軸
z 垂直軸
本発明は、操縦者の移動のための車両であって、地表面を転動する要素と、転動する要素に不安定に支持される運搬要素と、運搬要素によって支持され転動する要素を駆動する駆動装置と、駆動装置を運搬要素の傾き及び運搬要素の傾斜方向に依存して所望の進行方向へ操縦する制御装置とを備え、運搬要素を有する車両は、車両の運転中に操縦者が運搬要素上にて自由に起立しバランスをとるように設計されている。
欧州特許EP1181187B1は、モバイルワーキングプラットフォーム、レクリエーション車両、ゴルフカー、又は配達車両として用いることができる人輸送機を既に公開している。この輸送機は、実質的には、操縦者が起立するプラットフォームと、このプラットフォームの中央に配置されるコントロールレバー型のグリップから構成される。輸送機の操作要素は、グリップに配置することができる。プラットフォームは、一又は複数の車輪によって地表面上を移動することができ、この車輪に対して不安定に搭載されている。この場合、車輪は、操縦者の両脚の間、脚元、又は脚の横に配置されている。車輪は、制御ユニットと協働する複数の電気モーターによって駆動されるものであり、電気モーターの一方は車輪に関与してプラットフォームのバランスをとり、電気モーターの他方は対応する傾斜方向に車輪を駆動するための操縦者からのコマンドに応じてプラットフォームの傾斜運動に変換する。斜傾運動の程度は、加速度の測定値として評価することもできる。一実施形態において、一又は複数の車輪の代わりに、x及びy方向への移動を可能にする一つのボールが使用された。図11〜13aに示すような一つの車輪により構成される更なる実施形態では、コントロールレバー型のグリップは不要であり、操縦者はスケートボードのようにプラットフォーム上に自由に起立するこの場合、車輪の回転方向に見られるように、操縦者の足は左右の車輪の左右又は車輪の前後に位置している。操縦者の足が車輪の前後に配置されるとき、一実施形態では、足の前部で回転方向を指示し、他の実施形態ではそれらは回転方向に対して垂直方向を指示する。
さらに、オランダ公開公報NL1033676は、起立している操縦者の移動のためのボールローラーを開示している。このボールローラーも、実質的には、ホイールとして機能するボール、ドライバーのためのプラットフォーム、及びコントロールレバー型のグリップによりにより構成されている。ボールは6つのオムニホイールによって駆動される。
さらに、スイス公開公報CH511034Aは、使用者の起立面として機能する円周リングが取り付けられた弾力性ボールを備えたトレーニング又はレクリエーション装置を開示している。また、ボールの領域は、2つの対向するストラップを備えており、ユーザーはその下で自分の足をスライドさせることができる。このトレーニング又はレクリエーション装置は、ホッピングによって使用者の移動を可能とするために提供される。イギリス公開公報GB24007780Aにおいて、中央に地表面を転がるボールを含むサーフボード又はバランスボードが開示されている。ボードを使用するときにドライバーを支援するために、更なるローラーが前端及び後端に配置されている。静止時には、このボードはいわゆるバランスボードとしても使用することができる。そして、ボードの裏は地表面に配置された運搬リングに係る半球が設置されている。このボードは操縦できない。アメリカ公開公報US3604726Aも、上記と同等の起立面が円形のディスクで設計されたトレーニング又はレクリエーション装置を開示している。日本及び国際公開公報JP2001−163277A及びWO98/31583A1は、ボールの操縦に関する文献である。アメリカ公開公報US8418705B2は、歩行用の杖に関するものであり、杖の傾斜に応答して駆動される車輪が下端部に取り付けられた移動用の杖を開示している。アメリカ公開公報US7467681B2は、さらに駆動されるボードを示している。しかしながら、本文献では、中央に配置された車輪が駆動のために使用される。ドイツ特許DE2657187B2は、例えばコーナーリング時のモーター車両の旋回軸運動を補償し、クレーンのカウンターウェイトとして使用できる回転部を含むジャイロスコープシステムを開示する。アメリカ公開公報US2005/0134106A1は、オムニホイールに関する。日本公開公報JP2004129435は、操縦者のためのスケートボードのようなプラットフォームを有する更なる駆動車両を開示している。プラットフォームは、中央に配置されたボールによって地面を転動する。この目的のために、ボールは、プラットフォームの下方に配置されたハウジング内に設けられている。ボールは、ハウジング内に突き出している。操縦者の為のプラットフォーム及び操縦者の足元のための起立面はボール上に位置している。
ここから出発し、本発明の目的は、地表面上を転動する要素を備え、操縦者の移動のための特に単純な乗り物を提供することにある。
この目的は、請求項1の特徴を含む、地表面上を転動する要素を備えた操縦者の移動のための車両によって達成される。本発明の有利な実施形態は請求項2−17に記載されている。
本発明に従い、操縦者の移動のための特に簡単な車両は、地表面を転動する要素を備え、この転動する要素に不安定に支持される運搬要素と、この運搬要素によって支持されて転動する要素を駆動する駆動装置と、これら駆動装置を運搬要素の傾き及び運搬要素の傾斜方向に依存して所望の進行方向へ操縦する制御装置とを備え、地表面を転動する要素はボールであり、駆動装置の制御により車両は所望の進行方向へと移動可能であり、操縦者は自身の足元が車両に排他的に接触するか、場合によっては更に自身の下肢が車両と接触し、開口部が運搬要素に設けられ、ボールが運搬要素の開孔部より突き出る。本発明に関連して、足元及び下肢という用語は、足の裏からヒザ下の領域又は足首間接を含む足の前方部位であると理解される。好ましくは足元との接触に加えて、片方又は両方の脹脛との更に接触していることが望ましい。車両は特に単純な構造であることを特徴としている。さらに、車両は、バランスの取れた状態、好ましくは運搬要素の水平状態から、運搬要素の傾きの度合い及び傾斜方向を変化させて、バランスをとっている操縦者の体重移動によって簡単に操縦することができる。操縦者の体重移動が結果として傾斜をもたらす間、車両はその方向へ移動する。このように、操縦者は自身の体重を移動させることによって車両を操縦する。さらに、ボールを採用することで、システム全体(人間−車両)のバランスとの共同により、車両が所望の全方向へ地表面上を移動することができるという利点がある。この車両は、特にスポーツ装置、レクリエーション装置、又は娯楽用の装置として適している。この点において、「所望の進行方向へと移動可能できる」というフレーズは、車両の進行方向が操縦者の視線方向と区別されること、つまり視線方向を規定する場合では、操縦者はそれに対して全ての進行方向へ移動することができるということを意味すると理解される。さらに、本発明に係る車両は、操縦者が運搬要素上に起立し自由にバランスをとるものであるため、スケートボードのように操作される。操縦者は、例えばハンドルレバー、支持目的やバランス補助のための座席又は支えのような補助手段を持たなくてもよい。操縦者は、起立面の領域の運搬要素上に単純に起立することが望ましい。操縦者から運搬要素へより簡単に傾斜の力を伝達し、操縦者の運搬要素上の立ち位置を改善するために、操縦者の足元をストラップ、突起部、凹部又は類似の手段を用いて側方へ誘導することができる。これらの誘導要素は、下肢、好ましくは脹脛の領域へ上向きに延長することもできる。操縦者は、車両に脹脛の横側及び/又は後側を追加的に接触させることにより、車両を機敏に操縦することができる。これらの補助手段の全ては、一方向に開口していることが好ましく、これにより必要な場合に操縦者はそれらから簡単に離脱することができるようになる。ボール上への搬送要素の不安定な懸架又は支持は、ボールを搬送要素の開口部から突き出させることによって、特に有利に達成できる。
特に有利な形態では、車両が操縦者のための保持グリップを具備しないようにすることもできる。これにより、操縦者は、手を使って支持具やハンドルを掴んだり、運搬要素上に用意されたサドルや座席に座ることなく、車両の運搬要素上で自由にバランスを取ることができる。この点において、保持グリップとは、運搬要上でバランスをとる操縦者が走行中に片手又は両手でそれに掴まることのできるものを意味すると理解されるべきである。従って、車両を運搬するための運搬要素上の運搬グリップは、起立した操縦者では届かないため保持グリップにはならない。
有利な形態では、運搬要素は環状ディスクとして設計され、運搬要素は円形、楕円形若しくは長方形の外縁又はこれらの組み合わせである。運搬要素の環状形状は、ディスクが水平に配向されて地表面が水平であるとき、地表面からの距離が各斜傾方向で同じであるため、車両の乗り降りを簡単にする。
難易度に関する車両のバランサビリティーの平均的なレベルは、運搬要素の環状ディスクをボールの水平赤道の高さの領域に配置することによって達成される。
代替の実施形態においては、運搬要素は、車両の前進行方向から見て台形のシート状である。この場合に、運搬要素の環状の形状は、足元のための起立面が縮小され、よりコンパクトでより簡単に輸送可能になる。起立面の縮小によって、起立面同士はボール上に延びるウェブによって接続される。
さらに、操縦者のための複数の起立面が運搬要素上に配置され、複数の起立面がボールを挟んで反対側に配置される。その結果、ボールが自由に起立する操縦者の足元の間に配置されるため、車両のバランサビリティーが良好なレベルになる。
特に有利な形態において、操縦者のための起立面は、ボールの水平赤道の高さの領域に設けられることが好ましい。
構造上の観点では、駆動装置は運搬要素に装着され、駆動装置はボールに駆動力を伝達するための回転軸心を有する少なくとも2つのオムニホイールを含むことが特に好ましい。この場合、回転軸心は運搬要素と平行に配向される。
3つのオムニホイールが運搬要素上に配置され、ボールの周囲に均一に分布している場合に、駆動力はボールに対して特に効率的に伝達される。
運搬要素は、ボールに対して安定化することができ、運搬要素は、駆動装置が回転軸心を有する少なくとも一つのオムニホイールを含むことによってボールに対して回転可能であり、運搬要素が水平に配向されたときに、駆動装置の回転軸心はボールの垂直軸に平行であり、少なくとも一つのオムニホイールが水平赤道の高さでボールに作用する。
好ましい実施形態では、駆動装置は、運搬要素が水平に配向されたときにボールの垂直軸と平行な回転軸をそれぞれ有する第4オムニホイール及び第5オムニホイールを含み、これらのオムニホイールはボールを挟んで反対側に運搬要素に配置される。
代替の実施形態では、少なくとも一つの回転軸心が、ボールの方向における垂直位置から傾斜している。その結果、Z軸へ運搬要素を動かすためのオムニホイールを省略することができるという利点がある。
特に有利な形態では、車両が前走行方向へ移動するときに、第4オムニホイール及び第5オムニホイールがロール軸の領域でボールに対して作用する。
空間における運搬要素の位置を特定するために、運搬要素は、その上に配置されたジャイロスコープを有し、運搬要素の傾斜の度合い及び傾斜方向を測定することができ、測定された傾斜及び傾斜方向は制御ユニットへ送信される。
有利な形態では、制御装置は、空間の水平位置の運搬要素のバランスを取るときに操縦者を補助するバランス制御モジュールを含む。バランスの取れた姿勢において運搬要素のバランスを取る行為は、第1、第2及び第3オムニホイールの駆動に対応することによって影響される。補助の度合いは変更することができ、操縦者が運搬要素上でバランス取ることが比較的簡単となるようなレベルに調整することができる。一方で、ここでの補助は、操縦者が体重移動によって傾斜方向へ車両の加速させるためのアクセルペダルの姿勢をとるときに、操作者の体重移動を妨げるほどには大きくない。
本発明は図面によって図示される実施形態において、以下により詳細に記述される。
図1は、本発明に係るドライバーの移動のための車両の第1の実施形態の概略斜視図を示す。 図2は、ドライバー無しでの図1に記載の車両の平面図を示す。 図3は、図2に記載の車両の下方からの図を示す。 図4は、車両の制御装置の単純化された回路図を示す。 図5は、本発明に係るドライバーの移動のための車両の第2の実施形態の概略斜視図を示す。 図6は、ドライバー無しでの図5に記載の車両の平面図を示す。 図7は、図6に記載の車両の下方からの図を示す。 図8は、車両の制御装置の単純化された回路図を示す。 図9は、本発明に係るドライバーの移動のための車両の第3の実施形態の概略斜視図を示す。 図10は、ドライバー無しでの図9に記載の車両の平面図を示す。 図11は、本発明に従うドライバーの移動のための車両の第4の実施形態の概略斜視図を示す。 図12は、ドライバー無しでの図11に記載の車両の平面図を示す。 図13は、本発明に従うドライバーの移動のための車両の第5の実施形態の概略斜視図を示す。 図14は、ドライバー無しでの図13に記載の車両の平面図を示す。
図1は、本発明に係る操縦者2の移動のための車両1の第1の実施形態の概略斜視図である。車両1は、実質的に、運搬要素3、地表面8上を転がるボール4で形成された要素、及び駆動装置5より構成される。駆動装置5の3つのオムニホイール9a、9b及び9cは、概略図にのみ示される。第4オムニホイール10はボール4で隠れているが、図2に示されている。運搬要素3は、中央円形開口部3b及び外側円形縁部3cを有する環状ディスク3aとして設計される。更に、運搬要素3は、プレート又は金属シートとして設計され、運搬要素3の水平方向の高さは、ボール4の高さの部分(a fraction)に等しく設計される。基本的に、運搬要素3は、円形の縁部3cだけでなく、楕円形、長方形、若しくは多角形の縁部3c、又はそれらの組み合わせとすることも可能である。同じことが開口部3bにも適用される。ただし、全体として、運搬要素3の円形の形状には、移動終了時に操縦者2が運搬要素3の縁部3c上の任意の位置に運搬要素3を傾けて駐車することができるという利点を有する。同じことが反対に運搬要素3に乗車し、その後走行する際にも適用される。ボール4は、開口部3bに下から挿入されるか、又は運搬要素3の開口部3bがボール4上に位置する。この場合には、運搬要素3は、駆動装置5によってボール4上に支持されている。駆動装置5は、開口部3bの外縁を画定するディスク3a内の開口部3bの内縁3d(図2参照)と、ボール4との間にある隙間6(図2参照)に位置するように配置されている。隙間6は、運搬要素3に対するボール4の自由な空間機動性を確保する。駆動装置5によって、ボール4は運搬要素3に対して移動することができ、これにより地表面8を転動することができる。駆動装置5は、操縦者2の体重移動と、それによる運搬要素3の傾斜によって所望の進行方向、特にボールの進行方向に作動する。これにより、操縦者2は、車両1の支援により、地表面8上の所望する全方向へ移動できる。
スケートボードの事例では既に知られているように、図1は、車両1で移動するときにコントロールレバーの様なグリップを利用せずに運搬要素3に起立した操縦者2を示している。ニーボード又は座席も運搬要素3上に提供されない。ただし、グリップを運搬要素3上に設けることもできるし、簡便に車両1を運ぶことができるようにするためにグリップ用の開口部を運搬要素3に設けることができる。操縦者2のために、車両1は、操縦者2の足元2a用の2つの起立面7を運搬要素3上に備えている。これらの起立面7には、運搬要素3上の空き領域に対応して足元のサイズの単にマーキングすることもできるし、保持ストラップ7aを含むこともできるし、若しくは保持ストラップ7aや走行中に運搬要素3のより安全な足場を操縦者2に提供する同様の構成の有無にかかわらず靴又はサンダルの形状とすることもできる。起立面7の領域では、保持ストラップ無しで結合しているスノーボードの方法のように、上部及び前進行方向V側が開いているガイドを提供することが、特に有利であると証明されている。従って、操縦者2は大きく前方にステップをすることによりいつでも降車でき、移動の間にガイドに寄りかかる自身の脹脛を使って車両1を誘導することができる。脹脛及び足元はさらにこのオープンガイドシェルによって横方向に誘導され、脹脛も後方に誘導される。ガイドは、操縦者2が前方にステップして車両から降りることができるように弾性的に形成されるが、車両に乗った際に弾性領域においてアクセス開口部が拡大してガイドは外側に移動するように、初期状態ではアクセス開口部を狭くすることができる。いずれにしても、ガイドは上部及び前進行方向Vでは開いたままである。ガイドの種類は、車両に自由に起立することと、同時に運搬要素3へのガイド力の伝達を行うこととの間で妥当な解決策を提供する。
また、起立面7は、体重移動によって車両を操縦するために操縦者が快適かつ安全に運搬要素3に起立できるものでなくてはならないため、間接的に運搬要素3のサイズや幅を決定する。起立面7に関して、起立面がボール4を挟んで運搬要素3上の反対側に配置されることも示される。車両1を前進行方向Vから見ると、起立面7はボール4の左右両隣に配置される。この場合において、前進行方向Vとは、操縦者は直線視線方向(すなわち胸の向きの方向)へと移動するものであるから、操縦者2に関連しているといえる。
さらに、図1に示されているように、運搬要素3は、ボール4の垂直軸Zに対して、赤道4aの高さで水平に配向された位置に設けられていることが好ましい。運搬要素3は、高度な操縦者のためにはより高い位置に、初心者のためにはより低い位置に配置することも可能である。その結果、バランスをとることや、車両の乗り降り、車両の操縦をより簡単に又は難しくするために、ボール4に対する運搬要素3の傾斜角をより大きくしたり小さくしたりすることもできる。運搬要素3がオムニホイール9a、9b及び9cのみによってボール4上に不安定に懸架又は支持されているので、ボール4の赤道4aに対する運搬要素3の位置に関わらず、オムニホイール9a、9b及び9cは、運搬要素3が水平方向に配向されているときに、ボール4の赤道4aの上方に支持される。
図2は、操縦者2無しの車両1の平面図を示す。この平面図は、特に明確に駆動装置5の構成を示す。駆動装置5は、実質的に、それぞれ第1回転軸心9a、第2回転軸心9b及び第3回転軸心9cで回転できるように取り付けられた第1オムニホイール9a、第2オムニホイール9b及び第3オムニホイール9cと、は、第4回転軸心10aで回転できるように取り付けられた第4オムニホイール10とから構成されている。オムニホイール9a、9b、9c及び10は、オムニダイレクションホイールとして定義され一般に知られ用いられている。これらオムニホイール9a、9b、9c、10の場合、オムニホイール9a、9b、9c及び10の滑走面は円周にそって配置された多数のローラーで構成され、多数のローラーは、その回転軸心が各オムニホイール9a、9b、9c及び10の回転軸心9d、9e、9f及び10aに対して直交し、オムニホイール9a、9b、9c及び10の円周に対して接線方向に延びる。オムニホイール9a、9b、9c及び10を使用することで、ボール4は、各オムニホイール9a、9b、9c及び10の駆動方向だけでなく、他の全方向に低摩擦で回転できるようになる。
以下では、更に詳しく車両1の進行方向と動作態様について説明を行うために、デカルト座標系の原点(ゼロ点)をボール4の中心点に設定する。従って、座標系の縦軸xは前進行方向V及び後進行方向Hを示し、横軸yは右進行方向R及び左進行方向Lを示し、垂直軸zは垂直方向を示すこの場合に、水平に配向した地表面8に対して、縦軸x及び横軸yは平行に延び、垂直軸zは直角に延びる。
オムニホイール9a、9b及び9cによって、車両1は全ての方向V、H、R、及びLとそれらの中間の方向に移動することができる。この場合に、回転軸心9d、9e及び9fは、運搬要素3の上面3eと平行に間隔を空けて配置され、ボール4の表面4bに対して接線方向に配置される。従って、水平な地表面9と運搬要素3の上面3eが互いに平行になった場合では、回転軸心9d、9e、9fは、地表面9と平行に配向される。さらに、第1、第2及び第3オムニホイール9a、9b及び9cは、ボール4の周囲に均一に配置される。座標系の原点及びx−y平面に関して見られるように、オムニホイール9a、9b及び9cは、それぞれ互いに120度の角度で離れている。第2オムニホイール9bは、その回転軸心9eが縦軸xに対して直角に配向され、横軸xと整列している。前進行方向V又は後進行方向Hへの車両1の移動は、例えば第2オムニホイール9bが一方向に駆動し、他の2つのオムニホイール9a、9cが逆方向に駆動することによって成される。オムニホイール9a、9b及び9cの均一な配置に対応して、第1及び第3オムニホイール9a、9cは、縦軸xと横軸yの間であり、かつ横軸yを挟んで第2オムニホイール9bの反対側に設けられる。このように、第1及び第3オムニホイール9a、9cの回転軸心9d、9fは、縦軸xに対して斜めに配向され、さらに横軸yに対しても斜めに配向される。オムニホイール9a、9b、9cは、駆動輪としての機能だけでなく、常に同時にそれぞれ逆のオムニホイール9c、9b、9aのための補助輪の機能を提供する必要がある。このように、オムニホイール9a、9b、9cの協調動作は、前進行方向V及び右進行方向R、若しくは後進行方向H及び左進行方向L、又はそれら全ての所望の進行方向への車両1の移動をもたらす。
第4オムニホイール10により、車両1は、ボール4又は垂直軸zに対する運搬要素3の回転に関して安定することができる。これは例えば、前進行方向V又は後進行方向Hの車両1の移動のために必要とされる。第4オムニホイール10は、操縦者2が自身の胸をそれぞれの走行方向に向けた状態を維持することができるように、ボール4に対して運搬要素3を回転させるために使用することもできる。第4オムニホイール10は、その回転軸心10a周りに回転でき、かつボール4の赤道4aの高さでボール4の表面4bに係合するように、運搬要素3に取り付けられている。この場合において、運搬要素3が水平に配向されるときには、回転軸心10aは垂直軸zと平行に配向される。例示的な実施形態における運搬要素3は、ボール4の赤道4aの高さに設けられているため、第4オムニホイール10は運搬要素3に組み込まれていることとなる。運搬要素3は、赤道4aに対してより高く又はより低く配置されるべきものであり、第4オムニホイール10の位置はそれに応じて適合され、赤道4aの領域内でボール4との係合を継続する。
図2にも示されているように、3つのオムニホイール9a、9b及び9cは、上流に接続された変速機12a、12b及び12cを有する電動モーター11a、11b及び11cによってそれぞれ駆動される。モーター11a、11b及び11cは、運搬要素3に取り付けられ、制御装置13によって作動される。第4オムニホイール10も対応する駆動回路を有するが、図2には示されていない。24V直流モーターは、モーター部11a、11b及び11cに使用され、350ワットから800ワットの範囲での出力を有する。
3つのオムニホイール9a、9b及び9cの代わりとして、4つのオムニホイールを使用することもできるし、少なくとも2つが駆動されればよい。残りの反対のオムニホイールは、サポートホイールとしての機能を担う。有利な方法では、4つのオムニホイールはボール4の周りに均一に分布され、隣接するオムニホイールはそれぞれ互いに90度間隔で配置される。z軸に関して第4オムニホイール10が省略される駆動構成の変形例も実現可能である。
図2は、円周上の隔たり6がボール4の表面4bと運搬要素3の内縁3dの間に残り、ボール4が運搬要素3に対して自由に回転できる状態を示している。車両1への懸架は、弾性ボールによってホイール9a、9b、9c、10の関節領域に提供することもできる。運搬要素3は、オムニホイール9a、9b、9c、10によって排他的にボール上に支持される。更なる支持要素又は接続要素は必要とされてない。ボール4は、デュロプラスチック(Duroplastic)合成素材から製造される。例えば、ボーリングのボールが適している。
図3は、図2に記載の車両の下方からの図を示す。図3に示されるように、複数の充電式バッテリー14が下側から運搬要素3に取り付けられている。バッテリー14は、運搬要素3の傾動を阻害せず、運搬要素3のバランスを取ることを容易にするために、ボール4の可能な限り近い位置に配置される。バランスをとることの容易化に関して、複数のバッテリー14も運搬要素3とボール4にそって分布して設置されている。本質的には、バッテリー14を運搬要素3上に配置することもできるし、又はバッテリー14を一つだけの使用することも可能である。
図4は、車両1の制御装置13の基本的な回路図を示す。制御装置13は、運搬要素3上に配置されている。組み合わせによる制御装置13は、運搬要素3の平衡位置を始点とした操縦者2の体重移動や、それによる運搬要素3の傾斜を検出するための多数の構成要素である。傾斜の度合いと傾斜方向の程度は、ピッチジャイロスコープ15a、ロールジャイロスコープ15b、及びヨージャイロスコープ15cによって検出される。ジャイロスコープ15a、15b及び15cは、加速度及び角度データを提供する。ピッチジャイロスコープ15aは、横軸yに対する旋回運動を検出し、ロールジャイロスコープ15bは、縦軸xに対する旋回運動を検出し、ヨージャイロスコープ15cは、垂直軸zに対する旋回運動を検出する。検出された傾きの度合い及び傾斜方向の検出に依存し、評価制御装置16において、駆動されるモーター11a、11b、11c及び11dは、所望の走行運動を生成するために、特にレギュレーターによって、それぞれのケースで必要とされる回転方向及び必要とされる回転速度で駆動される。同時に、評価制御装置16内のバランス制御モジュールにより、運搬要素3の平衡位置(好ましくは水平である)は、モーター11a、11b及び11cの駆動に対応する手段によって並列的に達成される。評価制御装置16は、プログラム可能なマイクロコンピューターによって設計されている。体重の第1の移動によって操縦者2により以前に生成された走行運動は、操縦者2がその運搬要素3の傾斜を維持する限り保持され、操縦者が反対の方向に自身の体重を移動した場合にキャンセルされる。第4オムニホイール10は、ボール4に対して運搬要素3を安定させるものであり、それは直線進行運動の場合において有用である。例えばボール4に対しての運搬要素3の回転のような、望まれない制御状態を解決することができる。評価制御装置16内の操縦制御モジュールに関して、ボール4に対する運搬要素3の回転は標的化の方法で誘導することができ、これにより操縦者2は常に進行方向へ自身の胸を向け続けたり、操縦運動の終了後に進行方向へ自身の胸を向けることができる。
更に、図4の基本的な回路図からは、制御要素18が、車両1のオン及びオフを切り替えることができる手動遠隔操作の形式で提供されることがわかる。制御要素18はデッドマンスイッチを備えており、車両1は操縦者2によって制御要素18上の対応するボタンが押された場合にのみオンに切り替わる。異なる移動プログラムを選択するためにさらなるボタンを提供することもできる。これらの移動プログラムは様々な状況に応じて適用することができる。初心者と経験豊かなユーザーとの間の難易度の異なるレベル及び異なる重量クラスは、モーター11a、11b、11c、及び11dの異なる加速度、最大速度、及びジャイロスコープや駆動信号の感度のレベルを含んで設定することができる。ボール4に対する運搬要素3の移動を制御する第4モーター12dは、異なる方法で作動させることもできる。ヨージャイロスコープ15cの測定シグナルを介した第4モーター12dの駆動は、実質的に運搬要素3の安定化をもたらし、垂直軸zに対する運搬要素3の不必要な回転を防止する。サイクリングで知られているように、曲がり具合を調整するために、制御要素18及びその中に存在するジョイスティックの組み合わせにより第4モーター12dの駆動機構を評価制御装置16に搭載することも可能であり、運搬要素3は、ボール3又はそのz軸周りを回転し、操縦者2は、自身の胸の前方へ向けて移動し続ける。基本的に、全ての進行方向V、H、R及びLの走行運動は、互いに独立しており、運搬要素3を回転させないようにすることができる。より自然な走行感覚は、制御要素18による垂直軸zを介した回転運動との組み合わせによって与えられる。低速走行プログラム及び高速走行プログラムを提供することもできる。
上述のピッチジャイロスコープ15a、ロールジャイロスコープ15b及びヨージャイロスコープ15cは、縦軸x、横軸y及び垂直軸zに対する角度位置及び角度方向を決定するために使用することができる任意のタイプの測定装置であると理解される。典型的に、それらは圧電センサーで動作する電子回路である。ピッチジャイロスコープ15a、ロールジャイロスコープ15b及びヨージャイロスコープ15cは、それぞれ互いに直交して配置されているため、これらによって空間における運搬要素3の位置を決定することができる。
本発明の第2の実施形態は、以下に図5〜8を参照して説明され、第1の実施形態に実質的に対応している。符号については、図1〜4に関連して上述の説明が参照される。以下では、相違点についてのみ説明を行う。
図5は、本発明に係る車両1の第2の実施形態の概略斜視図を示している。第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、操縦者2の足元2aの領域、及び足元2aとボール4の間に設けられていることがわかる。第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、運搬要素3中に平面的に配置され、不図示の回転軸心10c、10dに対して回転可能にそれぞれ取り付けられている。第4及び第5回転軸心10c、10dは、運搬要素3が水平に配向されたときに、垂直に配向される。第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、ボール4を挟んで、互いに180度反対の位置に配置され、互いに対向することが明らかである。前進行方向Vに対して、第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、軸方向に対称的に配置される。従って、車両1の前進行方向Vでは、第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、ロール軸の領域においてボール4に対して作用する。第4オムニホイール10a及び第5オムニホイール10bは、第4モーター及び第5モーター11d及び11e(図6では運搬要素3に隠れているため図8の概略図にのみに示されている)により、他の3つのオムニホイール9a、9b及び9cと正確に同じ方法で駆動される。すなわち、第4及び第5電動モーター11d、11eは、上流に接続された変速機と共に運搬要素3の下面側に配置される。また、運搬要素3の上面側に、上流に接続された変速機と共に第4及び第5電動モーター11d、11eを配置することも可能であるが、下面側が好ましい。
図3とは対照的に、バッテリー14は運搬要素3の上面側に配置されるため、図7には示されていない(図6参照)。現在の単一のバッテリー14の位置は、運搬要素3がその上に配置された他の構成要素に対してバランスを取ることができるように選択される。
図8は、車両1の制御装置の基本回路図を示し、第4及び第5オムニホイール10bの2つの電気モーター11d及び11eを示している。
図9は、本発明に係る操縦者2の移動のための車両1の第3の実施形態の概略斜視図を示す。この実施形態は、前述の実施形態と実質的に一致しており、そのため、共通点に関しては前述の説明を参照する。同様の参照符号も同様の部分を示すために使用される。本実施形態において、オムニホイール9a、9b、9c、10a及び10bの配置は、3つのオムニホイール9a、9b、9cを備えた第2の実施形態に対応しており、互いに120度の角度間隔で配置され、駆動ホイール及びサポートホイールとして使用され、赤道に作用して垂直軸zに対しての動作を制御する2つのオムニホイール10a、10bを更に含む。最初の2つの実施例においてリングとして設計された運搬要素3は、第3の実施形態において、前進行方向Vから見て断面が台形の屋根に似た形状となる運搬要素3に置き換えられている。すなわち、運搬要素3は、上からみると、水平且つ平面な横材3fと、各々が横材の左右の端に隣接され下方に延びるサイドウェブ3g、3hとによって構成される。このように、横材3fは、ボール4の上方に配置されており、2つのサイドウェブ3g、3hは、横材3fから始まり、垂直又はボール4の赤道4aの高さまで外側に向かって斜めに延びる。サイドウェブ3g、3hの下端は、水平且つ外側を向く側脚3i、3jに隣接しており、この側脚は、左右の起立面7に適応する十分な幅と長さを有し、従って赤道4aの高さでボール4の両側に位置している。左右の側脚3i、3jは、車両1を更にコンパクトにして搬送を容易にするために、上向きに折り畳めるように設計することもできる。赤道4aに対する起立面7の位置の高さに関しては、前述の説明を参照することができる。運搬要素3がH型形状であることは、平面図からわかる。2つの起立面7上に立つ操縦者により生成された重量力を受けて、側脚3i、3jの下方に配置されたオムニホイール10a及び10b(図10参照)は、ボール4に押し付けられ、これによりボール4に対して十分な牽引力を発揮する。同じことが、横材3f上に搭載されている3つのオムニホイール9a、9b及び9cにも適用される。前述した第1及び第2の実施形態と比較したこの第3の実施形態の利点は、車両1の外寸が明らかに小さくなり、これにより特に地下鉄、郊外鉄道及びエスカレーターといった地方都市の交通機関で、車両1をより便利に輸送することができる点にある。操縦者2と起立面7との間の接触は、他の実施形態の全ての場合と同様に、脚元に制限されるか、場合によっては操縦者2の脹脛に制限される。本明細書中に記載の全ての実施形態は、任意の進行方向への体重移動によって制御される。
図10は、図9に記載の車両の操縦者無しの平面図であり、それぞれの変速機12a、12b、12cを含む駆動のための3つのモーター11a、11b、11c、及びそれにより駆動されるオムニホイール9a、9b、9cを支持する運搬要素3の中央部分を示している。本場合において、オムニホイール9a、9b及び9cは、駆動目的と運搬要素3とボール4との間の支持接続の両方のために使用される。ボール4の横において、複数の起立面7は、赤道4aの高さでほぼ互いの反対側の位置に搭載される。横材3fと起立面7を有する側脚3i、3jとの間のサイドウェブ3g、3fを介した接続は、起立面7を有する側脚3i、3jがボール4の方向に弾性的に移動でき、しかしその他の点では操縦者2を安全に運搬できるように十分強固に構成される。オムニホイール10a及び10bは、起立面7を有する側脚3i、3jの下に配置されており、このため図では破線で示されている。制御装置13及びバッテリー14は、運搬要素3上に搭載される。
図11は、本発明に係る操縦者2の移動のための車両1の第4の実施形態の概略斜視図を示す。この実施形態は、前述の実施形態に実質的に対応しており、共通点に関しては上述の説明が参照される。同様の参照符号も同様の部分を示すために使用される。オムニホイール9a、9b、9cの配置は、前述の実施形態とは異なり、車両1の平面図にみられるように、2つのオムニホイール9a及び9cが、操縦者2の胸に沿って、前進行方向Vから見た正面側に位置し、互いに90度の角度で実質的に水平な回転軸心9d、9fに配置される。第1及び第3オムニホイール9a及び9cとは対照的に、第2オムニホイール9bは、回転軸心9eが縦軸xを二分する回転軸心9eによって配向され、20度から40度の範囲、好ましくは30度の範囲で垂直方向から斜め前方に傾斜するように配向される。したがって、第2オムニホイール9bは、垂直軸z周りの動作を行うために使用できる。運搬要素3は、第3の実施形態のように台形角度シートの形で設計される。さらに、垂直軸z周りに車両1を操縦するために第2オムニホイール9bを使用することにより、第4及び第5駆動モーター11d、11fを含む第4及び第5オムニホイール11d、11f及び関連する変速機は省略される。3倍の自由度でのボール4の移動は、最小限の数のモーター11a、11b、11c及びオムニホイール9a、9b、9cを有する第4の実施形態で作動する。
図12は操縦者無しで図11に関連する車両の平面図を示しており、これは図9に従った第3の実施形態に実質的に対応している。第3の実施形態とは対照的に、第2オムニホイール9bは、回転軸心9eが縦軸xを二等分し、垂直から10〜30度の範囲で斜め前方に傾斜されるように、回転軸心9eにより配向されることが明らかである。その結果、配向時には第2オムニホイール9bは、垂直軸z周りの回転に影響をあたえる。
図13は、本発明に係る操縦者2の移動のための車両1の第5の実施形態の概略斜視図を示す。本実施形態は、前述の実施形態に実質的に対応しており、共通点に関しては上述の説明を参照する。同様の参考符号も同様の部分を示すために使用される。第1、第2及び第3オムニホイール9a、9b及び9cの配置は、前述の実施形態とは異なり、3つのオムニホイール9a、9b及び9cがそれぞれの回転軸心9d、9e及び9fに対して回転することができ、垂直から20度〜40度、好ましくは30度の範囲内でボール4の方向に斜めに内側に傾斜し配向されている。回転軸心9d、9e及び9fは、ボール4上方の共通点で、水平な地表面8から始まるボール4の中心において、運搬要素8と水平に交差する。第1、第2及び第3オムニホイール9a、9b及び9cは、車両1の平面図に示されるように、それぞれが120度で位置ずれしてボール4上に互いに円周方向に配置される。
図14は、操縦者無しで図12に記載の車両の平面図を示す。3つのオムニホイール9a、9b及び9cの全ては、ボール4の周囲に均一に配置され、そのボールを駆動する。前述した回転軸心9d及び9e及び9fの配向と同様の理由で、3つのオムニホイール9a、9b及び9cは、全ての方向へのボール4の走行運動と、垂直軸zに対するボールの回転に影響を及ぼし、これにより、有利な方法で更にこの機能を実行しているオムニホイールを省略することができる。
先に説明した全ての例示の実施形態において、オムニホイール9a、9b及び9cは、ボール4の上半分に支持されている。ボール4を地球儀に例えると、ボール4とオムニホイール9a、9b及び9cとの接触の位置は、北緯20度〜40度、望ましくは30度である。
1 車両
2 操縦者
2a 足元
3 運搬素子
3a ディスク
3b 開口部
3c 外縁
3d 内縁
3e 上面
3f 横材
3g 第1サイドウェブ
3h 第2サイドウェブ
3i 第1側脚
3j 第2側脚
4 ボール
4a 赤道
4b 表面
5 駆動装置
6 隔たり
7 起立面
7a 保持ストラップ
8 地表面
9a 第1オムニホイール
9b 第2オムニホイール
9c 第3オムニホイール
9d 第1回転軸心
9e 第2回転軸心
9f 第3回転軸心
10a 第4オムニホイール
10b 第5オムニホイール
10c 第4回転軸心
10d 第5回転軸心
11a 第1モーター
11b 第2モーター
11c 第3モーター
11d 第4モーター
11e 第5モーター
12a 第1変速機
12b 第2変速機
12c 第3変速機
13 制御装置
14 バッテリー
15a ピッチジャイロスコープ
15b ロールジャイロスコープ
15c ヨージャイロスコープ
16 評価制御装置
17a 第1調節装置
17b 第2調節装置
17c 第3調節装置
17d 第4調節装置
18 スイッチング素子
19 受信機

H 後進行方向
L 左進行方向
R 右進行方向
V 前進行方向

x 縦軸
y 横軸
z 垂直軸

Claims (17)

  1. 操縦者(2)の移動のための車両(1)であって、
    地表面(8)を転動する要素と、
    前記転動する要素に不安定に支持される運搬要素(3)と、
    前記運搬要素(3)によって支持され前記転動する要素を駆動する駆動装置(5)と、
    前記駆動装置(5)を前記運搬要素(3)の傾き及び前記運搬要素(3)の傾斜方向に依存して所望の進行方向へ操縦する制御装置(16)と、を備え、
    前記運搬要素(3)は、前記車両(1)の運転中に前記操縦者(2)が前記運搬要素(3)上に自由にバランスをとって立てるように設計されており、
    前記地表面(8)を転動する要素は、ボール(4)であり、
    前記駆動装置(5)の制御により車両は所望の進行方向へと移動可能であり、
    前記操縦者(2)は自身の足元が前記車両(1)に排他的に接触するか、場合によっては更に自身の下肢が前記車両(1)と接触することを特徴とする
    車両。
  2. 前記車両(1)が前記操縦者(2)のための保持グリップを具備しないことを特徴とする
    請求項1に記載の車両。
  3. 開口部(3b)が前記運搬要素(3)に設けられ、前記運搬要素(3)が環状ディスク(3a)状に設計されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の車両。
  4. 前記ボール(4)が前記運搬要素(3)の前記開口部(3b)より突き出ることを特徴とする
    請求項3に記載の車両。
  5. 前記運搬要素(3)の前記環状ディスク(3a)が前記ボール(4)の水平赤道(4a)の高さに配置されることを特徴とする
    請求項4に記載の車両。
  6. 前記運搬要素(3)が前記車両(1)の前進行方向からみて台形シート状であることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の車両。
  7. 前記操縦者(2)の複数の起立面(7)が前記運搬要素(3)上に設けられ、前記複数の起立面(7)が前記ボール(4)を挟んで反対側に配置されていることを特徴とする
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両。
  8. 前記駆動装置(5)が前記運搬要素(3)に取り付けられており、前記駆動装置(5)が前記ボール(4)に駆動力を伝達するための回転軸心(9d、9e、9f)を有する少なくとも2つのオムニホイール(9a、9b、9c)を含むことを特徴とする
    車両。
  9. 3つの前記オムニホイール(9a、9b、9c)が前記運搬要素(3)上に配置され、前記ボール(4)の周囲に均一に分布することを特徴とする
    請求項8に記載の車両。
  10. 前記回転軸心(9d、9e、9f)が前記運搬要素(3)と平行に配向されていることを特徴とする
    請求項8に記載の車両。
  11. 前記駆動装置(5)が回転軸心(10c、10d)をもつ少なくとも1つのオムニホイール(10a、10b)を含み、
    前記運搬要素(3)が水平に配向され、少なくとも1つの前記オムニホイール(10a、10b)が前記ボール(4)の水平赤道(4a)の高さで作動しているときに、前記回転軸心(10c、10d)が前記ボール(4)の垂直軸(z)に平行となることを特徴とする
    請求項1から請求項10のいずれかに記載の車両。
  12. 前記駆動装置(5)が、前記ボール(4)を挟んでの前記運搬要素(3)上の反対側に配置される第4オムニホイール(10a)及び第5オムニホイール(10b)を含むことを特徴とする
    請求項11に記載の車両。
  13. 前進行方向(V)における前記車両(1)の移動中に、前記第4オムニホイール(10a)及び前記第5オムニホイール(10b)が回転軸の領域で前記ボール(4)に作用することを特徴とする
    請求項12に記載の車両。
  14. 少なくとも一つの前記回転軸心(9d、9e、9f)が前記ボール(4)の方向における垂直位置から傾斜していることを特徴とする
    請求項8又は請求項9に記載の車両。
  15. 各オムニホイール(9a、9b、9c、10)が変速機(12a、12b、12c)及び電導モーター(11a、11b、11c、11d)によって駆動され、各電導モーター(11a、11b、11c、11d)が前記運搬要素(3)に取り付けられていることを特徴とする
    請求項7から請求項14のいずれかに記載の車両。
  16. ジャイロコープ(15a、15b、15c)が、前記運搬要素(3)上に配置され、前記運搬要素(3)の傾き及び傾斜方向を測定し、前記測定した傾き及び斜傾方向を前記制御装置(16)へと送信することを特徴とする
    請求項1から請求項15のいずれかに記載の車両。
  17. 前記制御装置(16)が空間の水平位置において前記運搬要素(3)上でバランスをとる前記操縦者(2)を補助するバランス制御モジュールを含むことを特徴とする
    請求項1から請求項16のいずれかに記載の車両。
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