上述の一般的な記載、及び以下の詳細な記載は、単に例示的及び説明的なものであり、主張されるように発明を制限するものではないことを理解されたい。本明細書及び付属する特許請求の範囲において用いられる、単数形である、「a(1つ)」「an(1つ)」「the(前記の)」は、文脈において明白に示さない限り、複数の意味を含むことに注意されたい。従って、例えば、“a 物質”への言及は、物質の混合物を含むことができ、“a compound”は、複数の化合物を含むことができる等である。本明細書において参照される参考文献は、本明細書に明白に説明される教示と矛盾しない範囲において、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
この文書は著作権保護の対象になる資料を含む。例えば、本明細書において示された図は、全て著作権により保護されるものである。それらが米国特許商標局の特許ファイル又は記録に現われるので、版権所有者(本明細書における特許申請人)は、特許文献及び開示の複製に反対しないが、そうでなければ何であるかに関わらず、全て著作権を保有する。以下の注意が適用される:著作権2013年〜2014年テラノス社
本明細書及び続く特許請求の範囲において、一連の用語についての言及が行われるが、それらは以下の意味を持つものとして定義される :
「随意的な」(“optional”)又は「随意的に」(“optionally”)は、この記載が、後続して記載される状況が、生じる場合及び生じない場合を含むことができるために、生じても又は生じなくてもよいことを意味する。例えば、機器が随意的にサンプル収集ウエルのための特性を含む場合、このことは、このサンプル収集ウエルが、存在しても、存在しなくてもよく、及び、従って、この記述は機器がサンプル収集ウエルを保有する構造、及びサンプル収集ウエルを保有しない構造の両方を含む。
図1A〜1Bを参照して、サンプル収集機器の一実施形態100について記載する。この非限定的な実施例では、前記サンプル収集機器100は、収集機器本体120、支持物130、及び基部140を含み得る。ある場合には、キャップ110が随意的に提供され得る。一実施形態では、前記キャップは、開口部を保護するために、それを清浄に保つために、収集後の血の付いたチップを覆うために用いられ得る。随意的に又は代替的に、前記キャップは、毛細管に提供される開孔の量を制御することにより、サンプル流体を前記サンプル容器に移動する間の流速を制限するためにも用いられ得る。いくつかの実施形態は、通気経路(永久に開口しているか、又は操作可能に閉鎖可能な)を前記キャップに含むことができる一方で、他のものは含まない。随意的に、収集機器本体120は、限定はされないが、サンプルBを受け入れる能力を有する、その中の収集チャネル122a、122b等の、1つ以上の収集経路を有する、前記機器の第一の部分100を含み得る。図1Aは、サンプルBが単に部分的にチャネル122a、122bを満たすことを示すが、いくつかの代替的な実施形態では部分的な充填が除外されないが、ほとんどの実施形態では、前記チャネルは、充填プロセスが完了した時に、サンプルBにより完全に満たされることを理解されたい。この実施形態では、前記基部140は、限定はされないが、サンプルが基部に収納される1つ以上の容器に到達したかを表示し得る光学的測定器等の、1つ以上の充填測定器142a、142bを有し得る。この表示は、可視的な表示の手段によることができるが、音、振動等の、又は他の表示方法が、前記表示方法の代わりに、又はそれと組み合わせて用いられ得ることを理解されたい。前記測定器は少なくとも1つの容器上にあり得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形及び代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も、完全な発明を包含すると解釈されるべきではない。
図示の容易さのために示されていないが、前記支持物130は、前記チャネル122a及び122bにおいて、望ましい充填レベルが到達されたか否かを示す1つ以上の充填測定器も含み得る。これは、充填測定器142a、142bの代わりに、又はそれらと組み合わせて用いられ得る。もちろん、前記1つ以上の経路の充填測定器が他の部分に配置されることができ、及び支持物130上に存在することに限定されない。1つ以上の前記チャネル122a及び122bにおける充填レベルのこの表示が、可視的な表示の手段によるが、音、振動等の、又は他の表示方法が、前記表示方法の代わりに、又はそれと組み合わせて用いられ得ることを理解されたい。前記測定器は、前記収集経路の少なくとも1つの上にあり得る。随意的に、測定器は全ての収集経路上にあり得る。
本実施形態では、前記支持物130は本体120に結合するために用いられることができ、及び前記基部140は統合された機器を形成するために用いられる。前記機器本体120、支持物130、及び基部140が分離した部品として記載されているが、製造を単純化させるために、それらの部分の1つ以上が、一体的に形成され、及び本明細書では、そのような一定化は除外されないことを理解されたい。
本明細書のいくつかの実施形態では、キャップ110は随意的に提供され得る。1つの制限されない実施例では、前記キャップは、収集機器本体120の一部分の上に嵌合され得る。前記キャップ110は前記収集機器本体120から取り外し可能であり得る。ある場合には、前記キャップ110は収集機器本体120から完全に分離することができるか、又は限定はされないが、ヒンジ取り付けされたか、又は他の方法で収集機器に結合された等の、収集機器本体に結合された部分を保持することができる。前記キャップ110は、その中に1つ以上のチャネルの露出された端を含む前記収集機器本体120の一部分を覆うことができる。前記キャップ110は、前記キャップが適正な場所にある場合に、空気、流体、又は微粒子等の物体が前記機器本体内の前記チャネルに入ることを防止する。随意的に、前記キャップ110は、当技術分野で周知の、又は後日に開発される任意の技法を用いて収集本体120に取り付けられ得る。例えば、前記キャップは、スナップ嵌合され、ねじり入れ嵌合され、摩擦嵌合され、叩きつけられ、磁気部分を有して、結び付け、弾力性部分を利用して、及び/又は取り外し可能に、収集機器本体に結合され得る。前記キャップは、収集機器本体と液密な密封を形成し得る。前記キャップは、不透明な、透明な、又は半透明な物質から形成され得る。
一実施形態では、サンプル収集機器の収集機器本体120は、少なくとも1つ以上の、限定はされないが、その中のチャネル122a、122b等の収集経路の一部分を含み得る。チャネルではない収集経路も除外されないことを理解されたい。前記収集機器本体は、その中に1つ以上のチャネル部分を含み得る、支持物130と結合され得る。前記収集機器本体は、永久的に前記支持物に固定され得るか、又は前記支持物に関して取り外し可能であり得る。ある場合には、前記収集機器本体及び前記支持物は、単一の統合された片として形成され得る。代替的に、前記収集機器本体及び支持物は、分離された片として形成され得る。前記機器の作動の間、前記収集機器及び支持物は、互いに対して移動しない。
随意的に、前記収集機器本体120は、全体又は部分的に光学的に透過性の物質により形成され得る。例えば、前記収集機器本体は、透明な又は半透明な物質から形成され得る。随意的に、前記流体収集チャネルを可視化するために、本体の選択された部分だけが透明又は半透明であり得る。随意的に、前記本体は、不透明な物質を含むが、その中の充填レベルを示すために、開口部及び/又は窓が、前記本体中に形成され得る。前記収集機器本体は、ユーザーが前記機器本体中の、及び/又はそれを通過する、前記チャネル122a、122bを目視することを可能にする。前記チャネルは、ユーザーが前記チャネルを通過してサンプルBが移動したかを見ることを許容する、透明な又は半透明な物質により形成され得る。前記チャネルは、実質的に同じ長さを有し得る。ある場合には、支持物130は、不透明な物質、透明な物質、又は半透明な物質により形成され得る。前記支持物は、前記収集機器本体と同じ光学的特性を有しても、又は有さなくてもよい。前記支持物は、前記収集機器本体とは異なる物質から、又は前記収集機器本体と同じ物質から形成され得る。
前記収集機器本体120は、任意の形状又はサイズを有し得る。いくつかの実施例では、前記収集機器本体は、円形、楕円形、三角形、四角形(例えば、正方形、長方形、台形)、五角形、六角形、八角形、又は任意の他の断面の形状を有し得る。前記断面の形状は、前記収集機器本体の長さに沿って同じであり続けるか、又は変化し得る。ある場合には、前記収集機器本体は、約10cm2、7cm2、5cm2、4cm2、3cm2、2.5cm2、2cm2、1.5cm2、1cm2、0.8cm2、0.5cm2、0.3cm2、又は0.1cm2以下の断面積を有し得る。前記断面積は、前記収集機器本体120の長さに沿って同じであり続けるか、又は変化し得る。前記収集機器本体は、約20cm、15cm、12cm、10cm、9cm、8cm、7cm、6cm、5cm、4cm、3cm、2cm、1cm、0.5cm、又は0.1cm以下の長さを有し得る。前記収集機器本体120は、前記キャップ、支持物、若しくは基部より大きいか、又はより小さい長さを有することができるか、又は前記キャップ、支持物、若しくは基部と等しい長さを有し得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
一実施形態では、限定はされないがチャネル122a、122b等の前記収集経路は選択された断面の形状を有し得る。前記チャネルのいくつかの実施形態は、前記チャネルの全長にそって同じ断面の形状を有し得る。随意的に、前記断面の形状は、長さに沿って同じであり続けても、又は変化してもよい。例えば、いくつかの実施形態は、1つの位置で1つの形状を有し、及び前記チャネルに沿った1つ以上の異なる位置で、異なる形状を有し得る。いくつかの実施形態は、1つの断面の形状を持つ1つのチャネル、及び異なる断面の形状を持つ少なくとも1つの他のチャネルを有し得る。非限定的な実施例として、いくつかは、楕円形、三角形、四角形(例えば、正方形、長方形、台形)、五角形、六角形、八角形、又は任意の他の断面の形状を有し得る。前記断面の形状は、本体、支持物、及び基部に対して同一であり得るか、又は変化し得る。いくつかの実施形態は、特定のチャネル幅及び/又は高さの前記チャネル中に保持され得る液体の容積を最大化するために、形状を選択し得る。いくつかは、1つの断面の形状を持つ、前記チャネル122a、122bの1つを有する一方、別のチャネルは異なる断面の形状を有する。一実施形態では、前記チャネルの断面の形状は、その中の要請気を最大化することを助け得るが、随意的に、血液に対する毛細管引張力の最適化もすることができる。このことは、充填速度の最大化を可能にする。いくつかの実施形態では、前記チャネルの断面の形状は毛細管力に直接に影響することを理解されたい。非限定的な実施例として、サンプルの一定容積が、浅いが広いチャネル、又は丸みを帯びたチャネル中に収容されることができ、両方が同じ容積を含むが、一方が他方に対して充填速度、空気の取り込みの可能性が少ないか、又は前記チャネルの性能に関する因子の点で望ましいことがあり得る。
前記チャネルは、任意の形状又はサイズを有し得るが、いくつかの実施形は、前記チャネルがサンプル流体に接触している間に、毛細管作用を示すことができるように構成される。ある場合には、前記チャネルは、約10mm2、7mm2、5mm2、4mm2、3mm2、2.5mm2、2mm2、1.5mm2、1mm2、0.8mm2、0.5mm2、0.3mm2、又は0.1mm2以下の断面積を有し得る。前記断面のサイズは、長さに沿って同一であり続ける得るか、又は変化し得る。いくつかの実施形態は特定の長さにそって、より大きな力のために、及び次いで異なる長さにおいてはより少ない力のために、調整することができる。長さに沿って、前記断面の形状は同じであり続け得るか、又は変化し得る。いくつかのチャネルは、形状において直線である。いくつかの実施形態は、曲線状の又は他の形状の経路の形状のみ、又は直線部分との組み合わせで有し得る。いくつかは、前記機器本体120内で異なる配向を有し得る。例えば、前記機器が実質的に水平に保持された場合、1つ以上のチャネルは、前記機器上の最初の収集ポイントから、流体を連れ去る間、下向きに傾斜、上向きに傾斜、又は全く傾斜しないことができる。
前記チャネル122a、122bは、前記機器本体120及び/又は前記支持物130により支持され得る。ある場合には、前記チャネルの全体の長さが、前記機器本体及び支持物の組み合わせの中に包含され得る。ある場合には、前記チャネルの一部分は、前記機器本体内にあることができ、及び前記チャネルの一部分は、前記支持物内にあることができる。前記チャネルの位置は、前記機器本体及び/又は前記支持物により固定され得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルは、中空の針の中の管腔として画成され得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルは、単に3つの側面について、画成され、少なくとも1つの側面は開放される。随意的に、前記本体からは分離されたカバー層が、さもなければ開放されている、前記側面を画成し得る。いくつかの実施形態は、異なる物質を持つ前記チャネルの異なる側面を画成し得る。これらの物質の全てが前記本体により提供されるか、又はそれらは前記収集機器の異なる片により提供され得る。いくつかの実施形態は、前記チャネルの全てを同一平面上に有し得る。随意的に、いくつかは、少なくとも前記チャネルの一部分を異なる平面及び/又は配向に取り込んだ形状を有し得る。随意的に、いくつかのチャネルは、前提的に異なる平面及び/又は配向にあることができる。
ある場合には、複数のチャネルが提供され得る。いくつかの実施形態では、1つのチャネルが2つ以上のチャネルに分岐する。随意的に、いくつかのチャネルは、さらに大きな数のチャネルに分岐する。いくつかのチャネルは、限定はされないが、前記チャネルに流れを向けるためのバルブ等の制御機構を含み得る。少なくとも前記チャネルの一部分は、互いに実質的に平行であり得る。代替的に、前記チャネルのいずれの部分もたがいに平行である必要はない。ある場合には、少なくとも前記チャネルの一部分はたがいに平行ではない。随意的に、前記チャネルは、わずかに湾曲し得る。随意的に、チャネルは、1つの位置において1つの断面積を有し、及び前記チャネルに沿った異なる位置において、より小さな断面積を有し得る。随意的に、チャネルは、1つの位置において1つの断面積を有し、及び前記チャネルに沿った異なる位置において、より大きな断面積を有し得る。Y型の設計のいくつかの実施形態について、前記チャネルが、サンプルが引っ張られずに、又は他のチャンネルからの交差汚染を受けないように各バイアルについての前記サンプルを適正に画成するために配置された通気孔を持つことが望ましいことがあり得る。非限定的な実施例として、通気孔を持つ一実施形態が図11Iに示される。
基部140が前記サンプル収集機器内に提供され得る。前記基部は、前記支持物130に結合され得る。ある場合には、前記基部の一部分が、前記支持物内に挿入可能であり、及び/又は前記支持物の一部分が、前記基部内に挿入可能であり得る。前記基部は、前記支持物に対して移動する能力を有し得る。ある場合には、サンプル収集機器は、前記サンプル収集機器の長さに沿って延伸する縦軸を有し得る。前記基部及び/又は支持物は、縦軸の方向において、互いに移動し得る。前記基部及び/又は支持物は、互いに対して、限定された距離を移動し得る。代替的に、前記基部は、前記支持物に対して固定され得る。前記基部は、前記サンプル収集機器のキャップ110を含む前記サンプル収集機器の端とは反対側の端に提供され得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記基部の片内に組み立てられる、分離された容器が最早ないように、一体化された基部/容器部分を含み得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形及び代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も、完全な発明を包含すると解釈されるべきではない。
基部140は、その中に1つ以上の容器を収納し得る。前記容器は、前記チャネルと流体的連通にあることができ、及び/又は前記チャネルとの流体的連通状態にもたらされることができる。チャネルの終端は、前記容器内にあることができるか、又は前記容器内にもたらされることができる。基部は、前記基部内に収納される1つ以上の容器にサンプルが到達したかの可視的な表示を提供し得る1つ以上の光学的測定器142a、142bを含み得る。いくつかの実施形態では、前記光学的測定器は、前記基部の内部をユーザーが見ることを可能にする光学的窓であり得る。前記光学的窓は、透明な及び/又は半透明な物質から形成され得る。代替的に、前記光学的窓は、その中に何ら物質を持たない開口部であり得る。前記光学的窓は、前記基部内の容器を直接目視することを可能にし得る。前記基部内の容器は、ユーザーが、サンプルが前記基部の容器に到達したかを目視することを可能にする透明な及び/又は半透明な物質から形成され得る。例えば、血液が前記チャネルを経由して容器に到達する場合、前記容器はその中の血液を可視的に表示し得る。他の実施形態では、前記光学的測定器は、容器が充填されたことを表示する他の特性を含み得る。例えば、十分な量のサンプルが容器内に充填されたかを決定し得る1つ以上のセンサーが、前記基部又は容器内に提供され得る。前記1つ以上のセンサーは、前記サンプルが、容器に提供され、及び/又はサンプルの一定量が容器に提供されたかの、前記基部上の光学的測定器に信号を提供し得る。例えば、前記光学的測定器は、ディスプレー、限定はされないが、前記容器が十分に充填されたことの表示を提供し得る、LCDディスプレー、光ディスプレー(例えば、LEDディスプレー)、プラズマ・スクリーン・ディスプレー等を含み得る。代替的な実施形態では、光学的測定器は提供される必要はないが、限定はされないが、音声測定器又は温度制御された測定器等の代替的な測定器が、いつ前記容器が充填されたかを表示するために、提供されることができる。
図2A〜2Cは、キャップ110のないサンプル収集機器200の図を提供する。前記サンプル収集機器200は、本体220、支持物230、及び基部240を含み得る。前記本体は、前記支持物に結合され得る。本実施形態では、前記基部240は、前記支持物に、本体と結合する端と反対側の端において結合され得る。前記本体は、少なくとも1個、2個、又はそれより多いチャネル222a、222bの少なくとも一部分を支持し、及び/又は含み得る。前記チャネルは、前記機器のサンプル受け入れ端226からの、サンプル224a、224bを受け入れる能力を有する。
前記本体220は、その中に中空部分225を有し得る。代替的に、前記本体は、中空ではない片から形成され得る。前記チャネル222a、222bは、本体中に一体化して形成され得る。例えば、それらは、本体の中空ではない部分を通過する通路であり得る。前記通路は、ドリルにより貫通され得るか、又はリソグラフ的な技法を用いて形成され得る。代替的に、前記チャネルは、前記本体により支持され得る別個の構造であってよい。例えば、前記チャネルは、前記本体により支持され得る1つ以上の管から形成され得る。ある場合には、前記チャネルは、前記本体の中空ではない部分により、適切な位置に保持されることができ、及び前記本体の1つ以上の中空部分通過し得る。随意的に、前記本体220は、その中に前記チャネル222a及び222bを画成する、互いに結合しあった2つの片から形成され得る。
前記チャネル222a、222bは、本明細書の他の部分で言及される1つ以上の特徴又は特性を含み得る。少なくとも前記チャネルの一部分は、互いに平行であり得る。代替的に、前記チャネルは、互いに対して一定の角度にあり得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルは、前記サンプル収集機器のサンプル受け入れ端226であり得る、第一の端を有し得る。前記チャネルの第一の端は、サンプルを受け入れる能力のある開口端であり得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルのそれぞれの端は、前記サンプル収集機器のサンプル受け入れ端に提供され得る。1個、2個、又はそれより多いチャネルが、前記サンプル収集機器のサンプル受け入れ端において第一の端を有し得る。1つのチャネル及び別のチャネルの間での血液の交差汚染の危険性を最小化するために、別個のチャネルが用いられ得る。随意的に、前記チャネルは、共通のチャネルから開始して、及び2つ以上の別個のチャネルに分岐する、逆さまのYの形状を有し得る。このY形状は、汚染が問題ではない状況においては、有用であり得る。随意的に、Y形状に対する代替的な方法は、直線のチャネルであり、及び直線のチャネルからの同じ針に、係合するために順次移動する前記サンプル収集容器を有する。
ある場合には、複数のチャネルが提供され得る。前記チャネルの前記サンプル受け入れ端における端は、互いに近接近してよい。前記チャネルの前記サンプル受け入れ端における端は、互いに隣接し得る。前記チャネルの前記サンプル受け入れ端における端は、互いに接触し得るか、又は互いの縁から縁まで、又は中心から中心までが約0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、12mm、15mm、又は20mmの距離である。前記チャネルは、前記サンプル受け入れ端から、互いに分岐し得る。例えば、前記サンプル受け入れ端における前記チャネルの端に対向する前記チャネルの他の端は、互いにより遠く離れ得る。それらは、互いの縁から縁まで、又は中心から中心までが、約3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、12mm、15mm、20mm、25mm、又は30mm離れ得る。
いくつかの実施形態では、前記本体220は細長い形状を有し得る。前記本体は、前記サンプル受け入れ端226において、又はその近傍に1つ以上の先細の部分228を有し得る。前記本体の側面は、前記サンプル受け入れ端において集束する。前記先細の部分及び/又はサンプル受け入れ端は湾曲し得る。代替的に、縁が提供され得る。前記機器の縦軸に対して任意の角度にある先細の部分の表面が提供され得る。例えば、前記先細の部分は、前記縦軸に対して、約5度、10度、15度、30度、45度、60度、又は75度であり得る。
前記機器の前記サンプル受け入れ端226は、サンプルと接触され得る。被験者から直接前記サンプルが提供され得る。前記サンプル受け入れ端は、被験者と、又は被験者と接触するか、若しくは被験者から放出されつつあるサンプルと、接触し得る。例えば、前記サンプル受け入れ端は、被験者の指の血液滴と接触し得る。血液は前記チャネルに入り得る。前記血液は、前記チャネルを通じ、毛細管作用、圧力差、重力、又は任意の他の原動力により輸送され得る。前記血液は、前記チャネルを通じて、サンプル受け入れ端からサンプル送達端まで移動し得る。前記サンプル送達端は、前記機器の基部内に収納される1つ以上の容器と流体連通するか、又は流体連通をもたらされることができる。前記サンプルは、前記チャネルから容器まで通過し得る。前記サンプルは、圧力差、毛細管作用、重力、摩擦、及び/又は任意の他の原動力により、前記容器中に追い込まれることができる。随意的に、前記サンプルは、ピペット、シリンジ等により導入された血液でもあり得る。図2Bは、サンプルBが部分的にのみ前記チャネル222a、222bを充填しているが、ほとんどの実施形態では、充填プロセスが完了したときには、前記チャネルはサンプルBで完全に充填されていることを理解されたい。
図3A〜3Bは、前記チャネル322a、322bが、前記機器の基部340内に収納された1つ以上の容器346a、346bと流体連通にもたらされる前のサンプル収集機器の実施例を示している。前記サンプル収集機器は、キャップ310、本体320、支持物330、及び基部340を含み得る。前記本体及び/又は支持物は、1個、2個、又はそれより多いチャネルの少なくとも一部分を支持及び/又は包含できる。前記基部は、1個、2個、又はそれより多い容器を支持し及び/又は包含し得る。
一実施形態では、本体320及び/又は支持物330は、前記サンプル収集機器中の1つ以上のチャネル322a、322bを支持し得る。一実施例では、2個のチャネルが提供されるが、2チャンネルの実施形態に関する記載は、限定はされないが、1、3、4、5、6、又はそれより多いチャネル等の任意の数のチャネルに適用し得る。前記チャネルのそれぞれは、前記機器のサンプル受け入れ端326において提供され得る、第一の端323a、323bを有し得る。それぞれのチャネルの前記第一の端は開口し得る。前記チャネルは、外気に対して開口できる。前記チャネルの第一の端が血液等の流体に接触する場合、前記流体は前記チャネル中に引き抜かれ得る。血液は毛細管作用、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の技法により引き抜かれる。前記血液は、前記チャネルの長さに沿って、前記チャネルのそれぞれの第二の端325a、325bまで移動し得る。前記チャネルは、互いに流体的に分離され得る。例えば、流体は、第一の端323aを経由して第一のチャネル322aに入り、前記チャネルの長さを通過し、及び第一のチャネルから325aにおいて出ることができる。同様に、流体は第一の端323bを経由して、第二のチャネル322bに入り、前記チャネルの長さを通過し、及び第二のチャネルから第二の端325bで出ることができる。前記第一の及び第二のチャネルは、第一のチャネルからの流体が第二のチャネルの中を通過しないために、及びその逆のために、流体的に分離され得る。いくつかの実施形態では、前記流体は、前記チャネル第二の端まで、最初に外に出ることなく移動し得る。
前記チャネル322a、322bは分岐形状を有し得る。例えば、前記チャネルの第一の端323a、323bの間は、前記チャネルの第二の端325a、325bの間よりも、互いに近傍にあり得る。前記チャネルの第二の端の間では、前記チャネルの第一の端の間よりも、より多くの空間が提供され得る。前記チャネルの第一の端は、互いに接触しても、又はしなくてもよい。前記チャネルの第一の端は互いに隣接してよい。
基部340は、前記サンプル収集の機器支持物330に結合され得る。前記基部340は、前記支持物と直接接触しても、又はしなくてもよい。前記機器の使用中に、前記基部は前記支持物に対して移動し得る。いくつかの実施形態では、前記基部は、前記支持物に対して縦方向に滑動し得る。ある場合には、前記基部は、前記支持物に対して回転することなく、縦方向に滑動し得る。ある場合には、前記基部は、前記支持物とともに回転することなく、同軸的に滑動し得る。ある場合には、基部は、前記支持物に対して移動している間に回転し得る。前記基部の一部分は、前記支持物の一部分に嵌合するか、又はその逆も成り立ち得る。例えば、前記基部の一部分は、前記支持物の一部分に挿入可能であり、及び/又は前記支持物の一部分が、前記基部に挿入可能である。前記基部及び前記支持物の間の制御された度合の動きを提供するために、前記基部及び/又はそのフレーム中に1つ以上の停止特徴が提供され得る。この停止特徴は、棚、突起部又は溝を含み得る。
前記基部340は、1つ以上の容器346a、346bを支持する能力を有し得る。前記基部は、少なくとも部分的に1つ以上の容器を囲む筐体を有し得る。ある場合には、前記基部が支持物330と係合した場合に、前記容器は完全に包囲され得る。前記基部は、容器を受け入れるために、1つ以上の刻み目、突起部、溝、又は形状づけられた特徴を有し得る。前記基部は、容器の形状に相補的である形状を持つために形成され得る。前記容器は、前記基部に対して正立位置に維持され得る。
チャネルの数と同じ数の容器が提供され得る。例えば、N個のチャネルが提供され、次いでN個の容器が提供されることができ、ここでNは正の整数である(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、又はそれより多い)。各チャネルは、それぞれの容器に対応する。一実施例では、サンプル収集機器は、第一のチャネル及び第二のチャネルと同時に、それぞれ第一の容器及び第二の容器を有し得る。第一のチャネル322aは、第一の容器346aと連通状態にあるか、又は、連通状態にもたらされるために構成されることができ、及び第二のチャネル322bは、第二の容器346bと連通状態にあるか、又は、連通状態にもたらされるために構成されることができる。
いくつかの実施形態では、各容器は、本体349a、349b及びキャップ348a、348bを有し得る。ある場合には、前記容器本体は、透明な、又は半透明な物質から形成され得る。前記容器本体は、前記容器の外側から見られた場合に前記容器本体中に提供されたサンプルが、可視的であることを可能にする。前記容器本体は、管状の形状を有し得る。ある場合には、前記容器本体は円筒状の部分を有し得る。前記容器の底は、平坦な、先細の、丸みを付けられた、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。前記容器は、開口端及び閉鎖端を含み得る。前記開口端は1つ以上のチャネルにより近い前記容器の端にある、容器の最上端であることができる。前記閉鎖端は、1つ以上のチャネルにより遠い前記容器の端にある、前記容器の底端であることができる。様々な容器の実施形態が、本明細書の他の部分でより詳細に記載され得る。
基部340は、光学的窓342a、342b等の1つ以上の光学的測定器を有し得る。前記光学的窓は、前記容器346a、346bの上に配置され得る。ある場合には、前記光学的窓は、前記容器本体に配置され得る。単一の窓が、単一の容器又は複数の容器への眺望を提供し得る。一実施例では、容器と同じ数の光学的窓が提供され得る。それぞれの光学的窓は、それぞれの容器に対応し得る。前記光学的窓及び容器の両方が、サンプルが前記容器に到達したかを、前記サンプル収集機器の外側からユーザーが見ることを可能にする、光学的に透過性の物質で形成され得る。
いくつかの実施形態では、前記チャネル中で、望ましい充填レベルに到達されたかを、ユーザーが観察し得る、前記チャネル322a及び322bの光学的窓があってよい。前記本体320が完全に透明な、又は半透明な、いくつかの実施形態では、いつ望ましい充填レベルが到達されたかに注意するために、前記チャネルにそって指し示すマーカー又は測定器があってよい。
前記容器は、小量の流体サンプルを収容するために寸法づけされ得る。いくつかの実施形態では、前記容器は、5ml、4ml、3ml、2ml、1.5mL、1mL、900μL、800μL、700μL、600μL、500μL、400μL、300μL、250μL、200μL、150μL、100μL、80μL、50μL、30μL、25μL、20μL、10μL、7μL、5μL、3μL、2μL、1μL、750nL、500nL、250nL、200nL、150nL、100nL、50nL、10nL、5nL、又は1nL程度を収容するために構成され得る。前記容器は、数滴程度の血液、一滴程度の血液、又は一滴程度の血液の一部分を収容するために構成され得る。
前記容器はキャップ348a、348bを含み得る。前記蓋は前記容器の開口端の上にかぶせて嵌合するために構成され得る。前記キャップは、前記容器の開口端を遮断し得る。前記キャップは、流体的に前記容器を密封し得る。前記キャップは、前記容器本体と共に液密な密封を形成し得る。例えば、前記キャップは、気体及び/又は液体不浸透性であり得る。代替的に、前記キャップは、特定の気体及び/又は液体が通過することを許容し得る。ある場合には、前記キャップは、気体透過性である一方、液体不透過性である。前記キャップは前記サンプルに対して不透過性であり得る。例えば、前記キャップは、全血、血清又は血漿に対して不透過性であり得る。ある場合には、前記キャップの一部分が、前記容器本体の一部の中に嵌合し得る。前記キャップは、前記容器本体と共に留め具を形成し得る。前記キャップは、前記容器本体の一部分の上に突き出ることができる、へり又は棚を含み得る。前記へり又は棚は、前記キャップが、前記容器本体に滑り込むことを防止し得る。ある場合には、キャップの一部分が、前記容器本体の頂部及び/又は側面の上に横たわることができる。本明細書における容器に関するいかなる記載も、前記サンプル収集機器との組み合わせにおいて適用し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、容器の組立品の中に、キャップ・ホルダー等の追加的な部分を含むことができる。一実施形態では、前記キャップ・ホルダーの目的は、前記キャップ及び容器の間で緊密な密封を維持するためである。一実施形態では、前記キャップ・ホルダーは、前記キャップを適正な位置に保持するために、前記容器の外側の上にある付属品、へり、刻み目、又は他の付属品の場所に係合する。随意的に、いくつかの実施形態は、キャップ及び前記キャップ・ホルダーの機能を1つの構成要素中に組み合わせ得る。
1つ以上の係合組立品が提供され得る。この係合組立品は、チャネル・ホルダー350及び/又はスプリング352又は伸縮素材等の力を発揮する構成要素を含み得る。一実施形態では、前記ホルダー350は、アダプター・チャネル354を前記支持物に固定させ続けることができる。本明細書の他の部分に記載されるように、前記アダプター・チャネル354は、前記収集チャネルと一体化されて形成され得るか、又は、スタンドアロンの片、前記収集チャネルの一部分、又は前記容器の一部分であり得る分離された要素であり得る。一実施形態では、前記ホルダー350は、アダプター・チャネル354が、前記支持物に対して滑動することを防止し得る。前記ホルダー350は、随意的にスプリング等の力を発揮する構成要素がその上に休止する支持物を提供し得る。
一実施例では、スプリングがその自然な状態にあるときに前記基部340が伸長された状態にあることができるために、前記係合組立品は、それぞれが、力を発揮し得るスプリング352を含み得る。前記基部が伸長された状態にあるときに、前記容器346a、346b及び前記係合組立品の間に空間が提供され得る。ある場合には、前記基部340が伸長された状態にあるときに、前記チャネルの第二の端は、前記容器のキャップに接触しても、又はしなくてもよい。前記チャネルの第二の端325a、325bは、前記容器の内部と流体連通にない位置にあり得る。
サンプル収集機器は、任意の数の係合組立品を含み得る。例えば、チャネルの数と同じ数の係合組立品が提供され得る。各チャネルは、係合組立品を有し得る。例えば、もし第一のチャネル及び第二のチャネルが提供されると、前記第一のチャネルに対して第一の係合組立品が提供されることができ、及び前記第二のチャネルに対して第二の係合組立品が提供され得る。同じ数の係合組立品及び容器が提供され得る。
一実施形態では、前記係合組立品は、限定はされないが、角度付けされた、先細の又は先のとがった端327a及び327bを持つ細長い部材等のアダプター・チャネル354を収納し得る。いくつかの実施形態では、前記端327a及び327bは、前記チャネル322a及び322bとは別個に形成された針の一部であり、及び次いで前記チャネル322a及び322bと結合され得ることを理解されたい。前記針は、前記チャネル322a及び322bを画成する、前記本体と同じ又は異なる物質から形成され得る。例えば、針を形成するために金属を用いることができ、及びポリマー又はプラスチック物質を、チャネル322a及び322bを画成する前記本体の形成に用い得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記端327a及び327bを、前記チャネル322a及び322bと一体的に形成された部材の上に形成し得る。ある場合には、前記チャネルの第二の端は、前記容器のキャップ348a、348b等の物質を貫通するために構成され得る。いくつかの実施形態では、前記アダプター・チャネル354の一部分は前記収集チャネル中に挿入可能であるか、又は前記収集チャネルの一部分が前記アダプター・チャネル中に挿入可能であるか、又はこの2つが、同一平面に整列するために構成され得る。随意的に、いくつかの実施形態は、アダプター・チャネル354を前記収集チャネル322と共に一体的に形成し得る。図3B(及び4B)は、サンプルBを部分的にのみ前記チャネル122a、122bを充填するものとして示しているが、ほとんどの実施形態では、充填プロセスが完了したときに、前記チャネルはサンプルBにより完全に充填されていることを理解されたい。本明細書に記載される実施形態に対する変形及び代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も、完全な発明を包含すると解釈されるべきではない。
図4A〜4Bは、前記機器内の容器446a、446bと流体連通にある、チャネル422a、422bを有するサンプル収集機器40の実施例を示す。前記サンプル収集機器は、キャップ410、本体420、支持物430、及び基部440を含み得る。前記本体及び/又は支持物は、1個、2個、又はそれより多いチャネルの少なくとも一部分を支持し及び/又は包含し得る。前記基部は、1個、2個、又はそれより多い容器を支持し及び/又は包含し得る。
一実施形態では、本体420及び/又は支持物430は、サンプル収集機器中の1つ以上のチャネル422a、422bを支持し得る。例えば、第一のチャネル及び第二のチャネルが提供され得る。前記チャネルのそれぞれは、前記機器のサンプル受け入れ端426に提供され得る第一の端423a、423bを有し得る。それぞれのチャネルの前記第一の端は開口し得る。前記チャネルは、外気に対して開口できる。前記チャネルの第一の端が血液等の流体に接触する場合、前記流体は前記チャネル中に引き抜かれ得る。血液は毛細管作用、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の技法により引き抜かれる。前記血液は、前記チャネルの長さに沿って、前記チャネルのそれぞれの第二の端425a、425bまで移動し得る。いくつかの実施形態では、前記流体は、毛細管作用、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の技法により、前記チャネルの第二の端に到達し得る。他の実施形態では、前記流体は、前記チャネルの第二の端に到達する必要はない。前記チャネルは、互いに流体的に分離され得る。
いくつかの実施形態では、前記チャネルが前記容器446a、446bの内部と流体連通にない場合、前記流体は、外に出ることなく、前記チャネルの第二の端まで通過し得る。例えば、前記流体は、前記チャネル内に前記流体が前記チャネルを出ることなく、前記チャネルの端まで、又はその近くまで流れることを引き起こし得る毛細管作用により引き抜かれ得る。
基部440は、前記サンプル収集の機器支持物430に結合され得る。前記機器の使用中に、前記基部は、前記支持物に対して移動し得る。いくつかの実施形態では、前記基部は、前記支持物に対して縦方向に滑動し得る。一実施例では、前記基部は、(i)前記チャネルが、前記容器の内部と流体連通にない場合に伸長される部分、及び(ii)a前記容器の内部と流体連通にある場合に圧縮される部分を有し得る。サンプル収集機器は、図3に示されるように、最初に伸長された状態で提供されることができる。前記サンプルが採集され及び前記チャネルの長さを通過して流された後に、ユーザーは、前記サンプル収集機器にその圧縮状態を提供するために、図4に示されるように、前記基部を押し入れる。一旦前記基部が押し入れられると、前記基部は自然に押し入れられたままでとどまるか、又は押圧力が取り除かれると、伸長された状態に跳ね戻ることができる。ある場合には、基部は、伸長された状態に引き出されることができるか、又はその中の容器へのアクセスを提供するために、完全に引き出されることができる。
前記基部440は、1つ以上の容器446a、446bを支持する能力を有し得る。前記基部は、少なくとも部分的に1つ以上の容器を囲む筐体を有し得る。ある場合には、前記基部が支持物430と係合した場合に、前記容器は完全に包囲され得る。前記基部は、容器を受け入れるために、1つ以上の刻み目、突起部、溝、又は形状づけられた特徴を有し得る。前記基部は、容器の形状に相補的である形状を持つために形成され得る。前記容器は、前記基部に対して正立位置に維持され得る。
チャネルの数と同じ数の容器が提供され得る。各チャネルは、それぞれの容器に対応する。一実施例では、サンプル収集機器は、第一のチャネル及び第二のチャネルと同時に、それぞれ第一の容器及び第二の容器を有し得る。第一のチャネル422aは、第一の容器446aと連通状態にあるか、又は、連通状態にもたらされるために構成されることができ、及び第二のチャネル422bは、第二の容器446bと連通状態にあるか、又は、連通状態にもたらされるために構成されることができる。前記第一のチャネルは、最初は第一の容器と流体連通になくてよく、及び前記第二のチャネル最初は第二の容器と流体連通になくてよい。前記基部が前記支持物に対して押し入れられた時に、前記第一の及び第二のチャネルは、それぞれ前記第一の及び第二の容器の内部と、流体連通にもたらされることができる。前記第一の及び第二のチャネルは、前記第一の及び第二の容器と同時に流体連通にもたらされることができる。代替的に、それらは同時に流体連通にもたらされる必要はない。前記流体連通のタイミングは、前記容器の高さ及び/又は前記チャネルの長さに依存し得る。前記流体連通のタイミングは前記チャネルの第二の端及び前記容器の間の相対的な距離に依存し得る。
いくつかの実施形態では、各容器は、本体449a、449b及びキャップ448a、448bを有し得る。前記容器本体は、管状の形状を有し得る。ある場合には、前記容器本体は円筒状の部分を有し得る。前記容器の底は、平坦な、先細の、丸みを付けられた、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。前記容器は、開口端及び閉鎖端を含み得る。前記開口端は1つ以上のチャネルにより近い前記容器の端にある、容器の最上端であることができる。前記閉鎖端は、1つ以上のチャネルにより遠い前記容器の端にある、前記容器の底端であることができる。様々な容器の実施形態が、本明細書の他の部分でより詳細に記載され得る。
基部440は、光学的窓442a、442b等の1つ以上の光学的測定器を有し得る。前記光学的窓は、前記容器446a、446bの上に配置され得る。ある場合には、前記光学的窓は、前記容器本体に配置され得る。前記光学的窓及び容器の両方が、サンプルが前記サンプル収集機器の外側から前記容器に到達したかを、ユーザーが見ることを可能にする、光学的に透過性の物質で形成され得る。いくつかの実施形態では、前記容器は、充填レベルの要件を表示するために、前記容器自身の上にマーキングを組み込み得る。
前記容器はキャップ448a、448bを含み得る。前記キャップは前記容器の開口端の上にかぶせて嵌合するために構成され得る。前記キャップは、前記容器の開口端を遮断し得る。前記キャップは、流体的に前記容器を密封し得る。例えば、前記キャップは、気体及び/又は液体不浸透性であり得る。ある場合には、前記キャップの一部分は、前記容器本体の一部に嵌入し得る。前記キャップは、前記容器本体の一部分の上に突き出ることができる、へり又は棚を含み得る。いくつかの実施形態では、前記キャップは中空又は陥没を有し得る。前記中空又は陥没は、前記チャネルの第二の端をキャップの中心まで導くことを助け得る。ある場合には、前記サンプル収集機器が伸長状態にある場合に、チャネル425a、425bの第二の端は、前記容器のキャップの上に横たわることができる。前記チャネルの第二の端は前記容器のキャップに接触しても、又はしなくてもよい。ある場合には、前記チャネルの第二の端は、キャップの中空又は陥没の中で休止し得る。ある場合には、前記チャネルの第二の端は、前記容器の内部に達することなく、前記キャップを部分的に貫通できる。随意的に、前記キャップのいくつかの実施形態は、真空を保持するために圧着片を含んでよい。
チャネルの第二の端は、角度付けされた、先細の又は先のとがった端427a及び427bを有し得る。いくつかの実施形態では、前記端427a及び427bは、前記チャネル422a及び422bとは別個に形成された針の一部であり、及び次いで前記チャネル422a及び422bと結合され得る。前記針は、前記チャネル422a及び422bを画成する、前記本体と同じ又は異なる物質から形成され得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記端427a及び427bを、前記チャネル422a及び422bと一体的に形成された部材の上に形成し得る。ある場合には、前記チャネルの第二の端は、前記容器のキャップ448a、448b等の物質を貫通するために構成され得る。前記キャップは、貫通部材がない場合に、サンプルが通過することを防止し得る物質から形成され得る。前記キャップが、単一の中空ではない片から形成され得る。代替的に、前記キャップは、貫通部材を受け入れることができる、切込み、開口部、孔、薄い部分、又は任意の他の特徴を有し得る。切込み又は他の開口部は、貫通部材が切込み又は開口部の中にない場合、又は貫通部材が切込み又は開口部から除去された場合に、その中にサンプルを保持する能力を有することができる。ある場合には、貫通部材が除去されたときに、この貫通部材により形成された開口部を閉じることができるように、前記キャップは自己回復物質から形成され得る。前記チャネルの第二の端は、前記キャップを通過して及び前記容器の内部に達する貫通部材であり得る。いくつかの実施形態では、前記貫通部材がサンプルの通過を可能にする中空針であることができ、及び単に貫通するための針ではないことが明白である。いくつかの実施形態では、貫通するチップは、前記キャップ材料から、芯を取り除かない、限定はされないが先細のカニューレ等の芯が取り除かれていない(non−coring)設計であり得る。
1つ以上の係合組立品が提供され得る。この係合組立品は、チャネル・ホルダー450及び/又はスプリング452又は伸縮素材等の力を発揮する構成要素を含み得る。一実施形態では、前記ホルダー450は、アダプター・チャネル454を前記支持物に固定させ続けることができる。本明細書の他の部分に記載されるように、前記アダプター・チャネル454は、前記収集チャネルと一体化されて形成され得るか、又は、スタンドアロンの片、前記収集チャネルの一部分、又は前記容器の一部分であり得る分離された要素であり得る。一実施形態では、前記ホルダー450は、アダプター・チャネル454が、前記支持物に対して滑動することを防止し得る。前記ホルダー450は、随意的にスプリング等の力を発揮する構成要素がその上に休止する支持物を提供し得る。
一実施例では、スプリングがその自然な状態にあるときに前記基部340が伸長された状態にあることができるために、前記係合組立品は、それぞれが、力を発揮し得るスプリング452を含み得る。前記基部が伸長された状態にあるときに、前記容器446a、446b及び前記係合組立品の間に空間が提供され得る。ある場合には、前記基部440が伸長された状態にあるときに、前記チャネルの第二の端425a、425bは、前記容器の内部と流体連通にない位置にあり得る。
サンプル収集機器は、任意の数の係合組立品を含み得る。例えば、チャネルの数と同じ数の係合組立品が提供され得る。各チャネルは、係合組立品を有し得る。例えば、もし第一のチャネル及び第二のチャネルが提供されると、前記第一のチャネルに対して第一の係合組立品が提供されることができ、及び前記第二のチャネルに対して第二の係合組立品が提供され得る。同じ数の係合組立品及び容器が提供され得る。一実施形態では、同じ数の係合組立品及び容器が提供され得る。
前記基部が圧入されるとき、前記スプリング452は圧縮され得る。前記チャネルの第二の端425a、425bは前記容器のキャップを貫通し得る。前記チャネルの第二の端は前記容器の内部に入ることができる。ある場合には、前記流体を前記チャネルから前記容器中に追い込むために力が提供され得る。例えば、前記チャネルの第一の及び第二の端の間に圧力差が生成され得る。前記チャネルの第一の端423a、423bに陽圧が提供されることができ、及び/又は前記チャネルの第二の端に陰圧が提供され得る。前記陽圧は、前記チャネルの第二の端及び/又は外気に対して正であることができる。前記陰圧は、前記チャネル第一の端及び/又は外気に対して負であり得る。一実施例では、前記容器は、その中に真空を有し得る。前記チャネルの第二の端が容器を貫通するとき、前記容器内の前記陰圧は前記サンプルを前記容器中に引き込む。代替的な実施形態では、前記サンプルは、毛細管力、重力、又は任意の他の原動力に駆動されて、前記容器に入ることができる。本明細書に記載される実施形態に対する変形及び代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も、完全な発明を包含すると解釈されるべきではない。
ある場合には、サンプル収集の異なるステージにおいて異なるタイプの原動力が用いられ得る。従って、1つのタイプの原動力が、前記サンプルを前記チャネル内に抜き取るために用いられることができ、及び次いで異なるタイプの原動力が、サンプルを前記チャネルから前記容器内に移動させるために用いられ得る。例えば、毛細管力が、前記サンプルをチャネル内に抜き取ることができ、及び圧力差が、前記サンプルを前記チャネルから前記容器内へ追い込むことができる。サンプルを前記チャネル及び前記容器内に抜き取るために、原動力の任意の組み合わせが用いられ得る。いくつかの実施形態では、サンプルを前記チャネル内に抜き取る原動力は、異なるサンプルを前記容器中に抜き取るために用いられる原動力とは異なる。いくつかの代替的な実施形態では、前記原動力は各ステージについて同一である。いくつかの実施形態では、前記原動力は順次加えられるか、又は定義された時間間隔に加えられる。非限定的な実施例として、サンプルを前記容器内に抜き取るための原動力は、少なくとも1つのチャネルが最小充填レベルに達するまでは、加えられない。随意的に、サンプルを前記容器内に抜き取るための原動力は、少なくとも2つのチャネルのそれぞれが、最小充填レベルに達するまでは、加えられない。随意的に、サンプルを前記容器内に抜き取るための原動力は、全てのチャネルのチャネルのそれぞれが、最小充填レベルに達するまでは、加えられない。いくつかの実施形態では、前記原動力は同時に加えられる。
いくつかの実施形態は、前記サンプル収集機器に連結され、及び収集された体液を、1つ以上のチャネルから、それぞれの容器に押し出すために構成された加圧ガス源を用い得る。随意的に、前記容器には付随しない真空源を、サンプル流体を前記容器に向けて引き込むために用い得る。
前記チャネルの追加的な、いくつかの実施形態は、前記チャネルが1回充填されると、その中には十分な毛細管力があることができ、この力は重力よりも大きいために、サンプルは、単に重力に基づいては前記チャネルからは逃れられないようにし得るように構成され得る。追加的な原動力が、前記チャネルの毛細管作用による保持を破るために用いられる。随意的に、本明細書の他の部分に記載されるように、限定はされないがスリーブ等の機器は、前記容器に最も近い端において、前記チャネルを退出する体液を収容することができ、従って前記容器への移動までの、損失を最小化し得る。
随意的に、限定はされないが溶媒圏(lyosphere)、スポンジ等の他の物質、又は他の原動力提供者が、サンプルを前記容器内に引き抜く原動力を提供するために用いられ得る。多重の力が用いられる場合、これは、サンプルを前記容器内に引き抜くための第一次の、第二次の、又は第三次の原動力である。随意的に、いくつかの実施形態は、前記サンプルを望ましい様式で移動させるために、限定はされないがプランジャー等の押圧型の原動力提供者を含み得る。
サンプルが前記チャネルに導入されてからチャネルの長さに沿って移動するために、いくらかの時間が経過する。ユーザーは、サンプルを前記サンプル収集機器に導入し、及び前記サンプルが前記チャネルの長さを移動するために待つことができる。前記サンプルが、限定はされないが前記チャネルの端等の望ましい充填レベルに達したかを表示する、1つ以上の光学的測定器が提供され得る。他の実施形態では、前記ユーザーは、前記基部を押し込むまで、所定の時間を待つことができる。前記ユーザーが、前記サンプルが前記チャネルの十分な長さを移動したことを決定し、及び/又は前記サンプルが導入されてから十分な時間が経過した後に前記基部が押し入れられる。前記基部が押し入れられた後に、前記チャネルは前記容器と流体連通にもたらされ、及びサンプルは前記チャネルから前記容器内に流れ得る。ユーザーがいつ前記容器が充填されたかを知り得るために、光学的測定器が提供され得る。
前記容器が充填されるとすぐに、それらは本明細書の他の部分に記載されるシステム及び方法を用いて、望ましい場所に輸送され得る。ある場合にはサンプル収集機器全体が輸送され得る。輸送のために、前記キャップが前記サンプル収集機器に配置され得る。他の実施形態では、前記基部部分及び/又は支持物部分は、前記機器の残りの部分から除去され得る。一実施例では、前記基部が前記サンプル収集機器から除去されることができ、及び前記容器は前記基部と共に輸送され得る。代替的に、前記基部は、前記容器へのアクセスを提供するために前記サンプル収集機器から除去されることができ、及び前記容器は前記機器から取り外されて及び送られる。前記基部の除去は、前記基部を切り離すために、前記サンプル収集機器のいくらかの分解を含む。このことは、偶発的な脱係合を防止するために、戻り止め、限定はされないが、ラッチ又は他の係止機構を脱係合する等の積極的行為が、前記基部を切り離す前にユーザーにより遂行され得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記容器の除去を、前記基部の除去を伴わずに可能にし得るが、前記基部上の開口部、アクセス・ポート又は開くことができるカバー等の手段により前記容器へのアクセスを可能にする。
いくつかの実施形態では、前記チャネル及び/又は容器は、本明細書の他の部分に記載される、分離部材、コーティング、抗凝血剤、ビーズ、又は任意の他の特徴等の特徴の1つ以上を含み得る。一実施例では、前記サンプル収集機器に導入される前記サンプルは全血であり得る。2個のチャネル及びそれぞれの容器が提供され得る。この非限定的な実施例では、前記チャネルのそれぞれは、限定はされないが前記チャネルを被覆する抗凝血剤等のコーティングを有する。そのような抗凝血剤のコーティングは、以下の機能の1つ以上を果たし得る。第一に、前記抗凝血剤は、前記サンプル収集プロセスの間に、全血が前記チャネルの内部で凝固することを防止する。収集されるべき全血の量に依存して、十分な量の血液が前記チャネル中にもたらされる前に、凝血が時期を早めて前記チャネルを閉塞し得る。別の機能は、抗凝血剤を全血サンプルに導入することである。前記抗凝血剤を前記チャネル内に有することにより、抗凝血剤を前記容器446a又は446b内にのみ有するいくつかの実施形態に比較して、このプロセスは、前記収集プロセスにおいて、より早く開始できる。この早期の抗凝血剤の導入は、全血サンプルが、限定はされないが、前記チャネル422a又は422bに結合された針の内表面等の、抗凝血剤により被覆されない部分を有し得る、経路に沿って導かれる場合においても有益であり得る。随意的に、いくつかの実施形態は、表面の接触角(濡れ性)を修飾するために用いられ得る界面活性剤を含み得る。
いくつかの実施形態では、前記チャネルの内表面及び/又は限定はされないが、サンプル収集容器の内部への前記サンプル注入口等の、前記流体経路に沿った他の表面は、界面活性剤及び/又は抗凝血剤溶液により被覆され得る。前記界面活性剤は、前記流体性機器の疎水性の層に濡れ性のある表面を提供し、及び液体サンプル、例えば、血液による調量チャネルの充填を促進する。前記抗凝血剤溶液は、前記サンプル、例えば、血液が、前記流体性機器に提供されたときに、凝固を防止することを助ける。使用され得る例示的な界面活性剤は、限定することなしに、Tween、TWEEN(R)20、Thesit(R)、デオキシコール酸ナトリウム、Triton、Triton(R)X−100、Pluronic及び/又は界面活性剤の適正な濡れ性の特性を提供する他の非溶血性洗剤が含まれる。EDTA及びヘパリンは、用いられ得る限定されない抗凝血剤である。1つの制限されない実施例では、実施形態の溶液は、50%メタノール/50%水中に、2%Tween、25mg/mLEDTAを含み、この溶液は次いで風乾される。メタノール/水の混合物は、EDTA及びTweenを溶解する手段を提供し、及びプラスチックの表面で迅速に乾燥もする。この溶液は、前記チャネル又は前記流体流路に沿った他の表面に、被覆される表面上に、例えば、ピペッティング、吹き付け、印刷、又はウィッキング(wicking)等の均一な薄膜を保証する任意の技法を用いて塗布され得る。
前記チャネル中のコーティングのある、本明細書における実施形態のいかなるものも、前記チャネルの全体の経路に沿って延伸し得ることを理解されたい。随意的に、前記コーティングは、前記チャネルの大部分を被覆するが、すべてではない。随意的に、いくつかの実施形態は、1つのチャネルからコーティング物質が、同時に目標のサンプル流体と接しており、及び従って接続する流体経路を有する、すべてのチャネルを経由して、近くのチャネルに転移する、交差汚染の危険性を最小化するために、入り口の開口部に最も近い領域では前記チャネルを被覆しない。
本明細書における実施形態は、前記サンプル収集機器の中に2個の別個のチャネルを持つものとして示されているが、いくつかの実施形態は、2個より多い別個のチャネルを用い得ることを理解されたい。随意的に、いくつかの実施形態は2未満の完全に別個のチャネルを用い得る。いくつかの実施形態はただ1個の別個のチャネルを用い得る。随意的に、いくつかの実施形態は、最初は1個のチャネルとして出発し、及び次いで2つ以上のチャネルに分岐する、倒立したY字型のチャネルを用い得る。これらの概念の、いかなるものも本明細書に記載される他の実施形態との使用のために適応され得る。
(自己支持型収集チャネルを持つ収集機器)
図5A〜5Bは、本明細書に記載される実施形態により提供されるサンプル収集機器500の別の実施例を提供する。前記サンプル収集機器は、収集機器本体520、支持物530、及び基部540を含み得る。ある場合には、キャップが随意的に提供され得る。前記収集機器本体は、収集管により画成される、サンプルを受け入れる能力のある1つ以上の収集チャネル522a、522bを含み得る。基部は、前記基部内に収納される1つ以上の容器にサンプルが到達したかの可視的な表示を提供し得る1つ以上の光学的測定器542a、542bを含み得る。支持物は、サンプルが到達したか、又は前記チャネルの一部分を通過したかの、可視的な表示を提供し得る1つ以上の光学的測定器532a、532bを有し得る。
サンプル収集機器の収集機器本体520は、その中にチャネル522a、522bを持つ1つ以上の管の少なくとも一部分を含む。随意的に、前記機器収集本体520も、管により画成されるチャネル522a、522bと連結するチャネルを画成し得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルの一部分は、前記収集機器本体を超えて延伸し得る。前記チャネルは、前記収集機器本体の1つの端、又は2つの端を超えて延伸し得る。
前記収集 機器 本体 520は、支持物530に結合され得る。前記収集機器本体は、その中に1つ以上のチャネル部分を含み得る。前記収集機器本体は、永久的に前記支持物に固定され得るか、又は前記支持物に関して取り外し可能であり得る。ある場合には、前記収集機器本体及び前記支持物は、単一の統合された片として形成され得る。代替的に、前記収集機器本体及び支持物は、別個の片として形成され得る。
前記機器の作動の間、前記収集機器本体520及び支持物530は、互いに対して移動し得る。ある場合には、前記本体520の一部分は、前記支持物530内に挿入可能であり、及び/又は前記支持物の一部分が前記本体中に挿入可能である。前記本体は、前記支持物に対して移動する能力を有し得る。ある場合には、サンプル収集機器は、前記サンプル収集機器の長さに沿って延伸する縦軸を有し得る。前記本体及び/又は支持物は、縦軸の方向において、互いに移動し得る。前記本体及び/又は支持物は、互いに対して、限定された距離を移動し得る。前記本体及び/又は支持物は回転動作を伴わずに同軸的に移動し得る。代替的に、回転動作が提供され得る。
前記収集機器本体520は光学的に透過性の物質で形成され得る。例えば、前記収集機器本体は、透明な又は半透明な物質から形成され得る。代替的に、前記本体不透明な物質から形成され得る。前記支持物530は、光学的に不透明な、半透明な、又は透明な物質から形成され得る。前記支持物は、前記収集機器本体と同じ光学的特性を有しても、又は有さなくてもよい。前記支持物は、前記収集機器本体とは異なる物質から、又は前記収集機器本体と同じ物質から形成され得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形及び代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も、完全な発明を包含すると解釈されるべきではない。
前記収集機器本体、支持物、及び/又は基部は、任意の形状又はサイズを有し得る。いくつかの実施例では、前記収集機器本体支持物、及び/又は基部は、は、円形、楕円形、三角形、四角形(例えば、正方形、長方形、台形)、五角形、六角形、八角形、又は任意の他の断面の形状を有し得る。前記断面の形状は、長さに沿って同じであり続けるか、又は変化し得る。ある場合には、前記収集機器本体、支持物、及び/又は基部は、約10cm2、7cm2、5cm2、4cm2、3cm2、2.5cm2、2cm2、1.5cm2、1cm2、0.8cm2、0.5cm2、0.3cm2、又は0.1cm2以下の断面積を有し得る。前記断面積は、長さに沿って同じであり続けるか、又は変化し得る。前記断面の形状は前記本体、支持物、及び基部について同じであり得るか、又は変化し得る。ある場合には、前記収集機器本体、支持物、及び/又は基部は、約10cm2、7cm2、5cm2、4cm2、3cm2、2.5cm2、2cm2、1.5cm2、1cm2、0.8cm2、0.5cm2、0.3cm2、又は0.1cm2以下の断面積を有し得る。前記断面積は長さに沿って変化し得るか、同じであり続け得る。前記断面のサイズは前記本体、支持物、及び基部について同じであり得るか、又は変化し得る。前記収集機器本体、支持物、及び/又は基部は、約20cm、15cm、12cm、10cm、9cm、8cm、7cm、6cm、5cm、4cm、3cm、2cm、1cm、0.5cm、又は0.1cm以下の長さを有し得る。前記収集機器本体は、支持物若しくは基部より大きいか、若しくはより短い長さを有し得るか、又は前記支持物、若しくは基部と等しい長さを有し得る。
前記チャネル522a、522b支持され得るby前記機器本体520及び/又は前記支持物530により支持され得る。ある場合には、管又はその中のチャネル全体の長さは、前記機器本体及び前記支持物の組み合わせの中に包含され得る。代替的に、図5に見られるように前記チャネルは前記機器本体及び/又は支持物を超えて延伸し得る。ある場合には、前記チャネルは、前記機器本体/支持物の組み合わせの1つの端、又は両方の端を超えて延伸し得る。ある場合には、前記チャネルの一部分が前記機器本体内にあることができ、及び前記チャネルの一部分が前記支持物内にあることができる。前記チャネルの位置は、前記機器本体及び/又は前記支持物により固定され得る。ある場合には、前記チャネルは機器本体に固定されることができ、及び/又は前記機器本体に対して移動しない。前記チャネルは前記支持物に対して移動し得る。ある場合には、複数のチャネルが提供され得る。少なくとも前記チャネルの一部分は、互いに実質的に平行である。前記チャネルは、互いに平行であることができ、及び/又は前記サンプル収集機器の長さに沿って延伸する縦軸に平行であることができる。代替的に、前記チャネルのいかなる部分もたがいに平行である必要はない。ある場合には、少なくとも前記チャネルの一部分は、互いに平行ではない。前記チャネルはわずかに湾曲し得る。随意的に、それらは超苦戦であり得るが、前記サンプル収集点に近づくにつれてより接近するように整列される。前記チャネル522a及び522bを画成する管が、透明な、透過性の、又は他の少なくとも1つのチャネルにおいて、サンプルが望ましい充填レベルに達したことの、検出可能な変化を提供するために十分な物質から形成され得ることを理解されたい。随意的に、前記検出可能な変化は、両方のチャネルが少なくとも望ましい充填レベルに達した時を検出するために用いられ得る。
前記サンプル収集機器内に基部540が提供され得る。前記基部は前記支持物530に結合され得る。ある場合には、前記基部の一部分540は前記支持物530に挿入可能であり、及び/又は前記支持物の一部分は前記基部内に挿入可能である。前記基部は前記支持物に固定されることができるか、又は前記支持物に対して移動可能であり得る。前記本体に結合された前記支持物の端とは反対側の前記支持物の端に前記基部が提供され得る。前記基部は、前記支持物とは別個の片として形成され得る。前記基部は前記支持物から分離可能である。代替的に、前記基部は前記支持物に固定されることができ、及び/又は前記支持物と一体化された片として形成され得る。
基部540は、その中に1つ以上の容器を収納し得る。前記容器は、前記チャネルと流体的連通にあることができ、及び/又は前記チャネルとの流体的連通状態にもたらされることができる。チャネルの端は、前記容器内にあることができるか、又は前記容器内にもたらされることができる。基部は、前記基部内に収納される1つ以上の容器にサンプルが到達したかの可視的な表示を提供し得る1つ以上の光学的測定器542a、542bを含み得る。いくつかの実施形態では、前記光学的測定器は、前記基部の内部をユーザーが見ることを可能にする光学的窓であり得る。前記光学的窓は、透明な及び/又は半透明な物質から形成され得る。代替的に、前記光学的窓は、その中に何ら物質を持たない開口部であり得る。前記光学的窓は、前記基部内の容器を直接目視することを可能にし得る。前記基部内の容器は、ユーザーが、サンプルが前記基部の容器に到達したかを目視することを可能にする透明な及び/又は半透明な物質から形成され得る。例えば、血液が前記チャネルを経由して容器に到達する場合、前記容器はその中の血液を示し得る。他の実施形態では、前記光学的測定器は、容器が充填されたことを表示する他の特性を含み得る。例えば、十分な量のサンプルが容器内に充填されたかを決定し得る1つ以上のセンサーが、前記基部又は容器内に提供され得る。前記1つ以上のセンサーは、前記サンプルが、容器に提供され、及び/又はサンプルの一定量が容器に提供されたかの、前記基部上の光学的測定器に信号を提供し得る。例えば、前記光学的測定器は、ディスプレー、限定はされないが、前記容器が十分に充填されたことの表示を提供し得る、LCDディスプレー、光ディスプレー(例えば、LEDディスプレー)、プラズマ・スクリーン・ディスプレー等を含み得る。代替的な実施形態では、光学的測定器は提供される必要はないが、限定はされないが、音声測定器又は温度制御された測定器、又は他の機器等の前記容器が充填されたときに、ユーザーにより検知されるもの等の検出可能な信号により表示し得る、代替的機器が提供され得る。
支持物は、サンプルが到達したか、又は前記支持物内に収納されるチャネルの一部分を通過したかの、可視的な表示を提供し得る1つ以上の光学的測定器532a、532bを有し得る。いくつかの実施形態では、前記光学的測定器は、前記支持物の内部をユーザーが見ることを可能にする光学的窓であり得る。前記光学的窓は、透明な及び/又は半透明な物質から形成され得る。代替的に、前記光学的窓は、その中に何ら物質を持たない開口部であり得る。前記光学的窓は、前記支持部内のチャネルを直接目視することを可能にし得る。前記チャネルは、ユーザーが、サンプルが前記光学的窓の下にある、前記チャネルの部分に到達したかを目視することを可能にする、透明な及び/又は半透明な物質から形成され得る。他の実施形態では、前記光学的測定器は、前記サンプルが前記チャネルの一部分を通過したかを表示し得る、本明細書の他の部分に記載されるセンサー等の他の特徴を含み得る。
図6A〜6Bを参照し、本明細書に記載される実施形態によるサンプル収集機器500の追加的な図が提供される。
いくつかの実施形態では、チャネル522a、522bを含む管の部分は、前記収集機器本体520を超えて延伸し得る。前記延伸するチャネルの一部分は、被験者からサンプルを受け入れるために構成された前記チャネルの部分を含む。一実施例では、前記チャネルは、前記チャネルのサンプル受け入れ端であることができる、第一の端523a、523bを有し得る。
前記チャネルは、随意的に剛性物質により画成され得る。代替的に、前記チャネルは可撓性物質により画成され得るか、又は柔軟な構成要素を有し得る。前記チャネルは、湾曲又は曲がるために設計されても、又はされなくてもよい。前記チャネルは互いに実質的に平行であっても、又はなくてもよい。ある場合には、前記チャネルの第一の端は、緩和された状態では、いからかの距離だけ離れることができる。前記機器の作動の間、前記チャネルの第一の端は、互いに前記の距離だけ離れたままであり得る。代替的に、前記チャネルの第一の端は、互いにより近くにもたらされることができる。例えば、前記チャネルの第一の端は、互いに押し付け合うことができる。前記チャネルのそれぞれの開口端は、別個にサンプルを受け取り得る。前記サンプルは、順次に受け取られることができる。前記サンプルは同じ被験者からのものであり得る。代替的に、前記チャネルは、同じサンプルを同時に受け取る能力を有し得る。
前記チャネル522a、522bは、本明細書の他の部分で言及される1つ以上の特徴又は特性を含み得る。少なくとも前記チャネルの一部分は、互いに平行であり得る。代替的に、前記チャネルは、互いに対して一定の角度にあり得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルは、前記サンプル収集機器のサンプル受け入れ端526であり得る、第一の端を有し得る。前記チャネルの第一の端は、サンプルを受け入れる能力のある開口端であり得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルのそれぞれの端は、前記サンプル収集機器のサンプル受け入れ端に提供され得る。1個、2個、又はそれより多いチャネルが、前記サンプル収集機器のサンプル受け入れ端において第一の端を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記機器本体520は前記支持物530に対して移動可能である。前記機器本体の一部分が、前記支持物内に挿入可能であり得るか、又はその逆も可能である。一実施例では、前記機器本体はへり527及び内部部分529を含み得る。前記へりは、前記内部部分よりも大きな断面積を有し得る。前記内部部分は、前記支持物内に挿入される能力を有し得る。前記へりは、本体全体に前記支持物が挿入することを防止する止め具として作用し得る。前記へりは前記支持物のショルダー上で休止し得る。
図7A〜7Bは、本明細書に記載される実施形態により提供されるサンプル収集機器700の実施例の部分的な切り欠き図を示す。前記チャネル722a、722bを前記機器の基部740の中に収納される1つ以上の容器746a、746bと流体連通にもたらす前は、前記サンプル収集機器は伸長状態にある。前記サンプル収集機器は、本体720、支持物730、及び基部740を含み得る。前記本体及び/又は支持物は、1個、2個以上のチャネルの少なくとも一部分を支持及び/又は包含し得る。前記基部は、1個、2個以上の容器を支持及び/又は包含し得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
一実施形態では、本体720及び/又は支持物730は、サンプル収集機器の1つ以上のチャネル722a、722bを支持し得る。一実施例では、2個のチャネルが提供されるが、2チャンネルの実施形態に関する記載は、限定はされないが、1、3、4、5、6、又はそれより多いチャネル等の任意の数のチャネルに適用し得る。それぞれのチャネルの前記第一の端は開口し得る。前記チャネルは、外気に対して開口できる。前記チャネルの第一の端が血液等の流体に接触する場合、前記流体は前記チャネル中に引き抜かれ得る。血液は毛細管作用、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の技法により引き抜かれる。前記流体は、前記チャネルの長さに沿って、前記チャネルのそれぞれの第二の端まで移動し得る。前記チャネルは、互いに流体的に分離され得る。例えば、流体は、第一の端723aを経由して第一のチャネル722aに入り、前記チャネルの長さを通過し、及び第一のチャネルから第二の端において出ることができる。同様に、流体は第一の端723bを経由して、第二のチャネル722bに入り、前記チャネルの長さを通過し、及び第二のチャネルから第二の端で出ることができる。前記第一の及び第二のチャネルは、第一のチャネルからの流体が第二のチャネルの中を通過しないために、及びその逆のために、流体的に分離され得る。いくつかの実施形態では、前記流体は、前記チャネル第二の端まで、最初に出ることなく移動し得る。
前記チャネル722a, 722bは平行な構成を有し得る。 例えば、前記チャネルの第一の端723a, 723bの間 は、前記チャネルの第二の端の間とほぼ同じ距離だけ離れ得る。前記チャネルの第一の端は互いに接触しても、又はしなくてもよい。
支持物730は、光学的窓732a、732b等の1つ以上の光学的測定器を有し得る。前記光学的窓は、前記チャネル722a、722bの上に配置され得る。ある場合には、前記光学的窓は、前記チャネルの一部分の上に配置され得る。単一の窓が、単一のチャネル又は複数のチャネルへの眺望を提供し得る。一実施例では、容器と同じ数の光学的窓が提供され得る。それぞれの光学的窓は、それぞれのチャネルに対応し得る。前記光学的窓及びチャネルの両方が、サンプルが前記容器に到達したか、及び/又は前記チャネルの下の部分を通過したかを、前記サンプル収集機器の外側からユーザーが見ることを可能にする、光学的に透過性の物質で形成され得る。そのような決定は、いつ前記サンプル収集機器を圧縮するかを決定することにおいて有用である。
基部740は、前記サンプル収集の機器支持物730に結合され得る。前記基部は、前記支持物と直接接触しても、又はしなくてもよい。前記機器の使用中に、前記基部は前記支持物に対して固定され得る。ある場合には、前記基部は、前記支持物に対して移動し得る。前記基部の一部分は、前記支持物の一部分に挿入可能であり、及び/又はその逆も可能である。いくつかの実施形態では、前記基部は、前記支持物から、前記支持物に対して縦方向に、滑動して出ることができる。ある場合には、前記基部は、回転することなく、前記支持物と同軸的に滑動し得る。ある場合には、基部は、前記支持物に対して移動することなく回転し得る。
前記基部740は、1つ以上の容器746a、746b支持する能力を有し得る。前記基部は、少なくとも部分的に1つ以上の容器を囲む筐体を有し得る。ある場合には、前記基部が支持物730と係合した場合に、前記容器は完全に包囲され得る。前記基部の高さは、前記容器の高さを超えて延伸し得る。代替的に、前記基部の高さは、前記容器の高さ程度か、又はそれ未満まで延伸し得る。前記基部は、容器を受け入れるために、1つ以上の刻み目、突起部、溝、又は形状づけられた特徴を有し得る。前記基部は、容器の形状に相補的である形状を持つために形成され得る。例えば、前記基部は、その中に管形状をした容器が、ぴったり嵌合し得る1つ以上の管形状をした刻み目を有し得る。前記容器は、前記基部中に摩擦嵌合し得る。前記容器は、前記基部に対して正立位置に維持され得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
チャネルの数と同じ数の容器が提供され得る。例えば、N個のチャネルが提供され、次いでN個の容器が提供されることができ、ここでNは正の整数である(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、又はそれより多い)。各チャネルは、それぞれの容器に対応する。一実施例では、サンプル収集機器は、第一のチャネル及び第二のチャネルと同時に、それぞれ第一の容器及び第二の容器を有し得る。第一のチャネル722aは、第一の容器746aと連通状態にあるか、又は、連通状態にもたらされるために構成されることができ、及び第二のチャネル722bは、第二の容器746bと連通状態にあるか、又は、連通状態にもたらされるために構成されることができる。
いくつかの実施形態では、各容器は、本体749a、749b及びキャップ748a、748bを有し得る。前記容器は、本明細書の他の部分に記載される任意の特徴又は特性を有し得る。
基部740は、光学的窓742a、742b等の1つ以上の光学的測定器を有し得る。前記光学的窓は、前記容器746a、746bの上に配置され得る。ある場合には、前記光学的窓は、前記容器本体に配置され得る。単一の窓が、単一の容器又は複数の容器への眺望を提供し得る。一実施例では、容器と同じ数の光学的窓が提供され得る。それぞれの光学的窓は、それぞれの容器に対応し得る。前記光学的窓及び容器の両方が、サンプルが前記容器に到達したかを、前記サンプル収集機器の外側から、ユーザーが見ることを可能にする、光学的に透過性の物質で形成され得る。そのような可視的な評価は、前記サンプルがいつ前記容器に到達したか及び前記基部が前記サンプル収集機器から取り除かれるかを決定するために有用であり得る。
1つ以上の係合組立品が提供され得る。この係合組立品は、チャネル・ホルダー750及び/又はスプリング752又は伸縮素材等の力を発揮する構成要素を含み得る。一実施形態では、前記ホルダー750は、アダプター・チャネル754を前記支持物に固定させ続けることができる。本明細書の他の部分に記載されるように、前記アダプター・チャネル454は、前記収集チャネルと一体化されて形成され得るか、又は、スタンドアロンの片、前記収集チャネルの一部分、又は前記容器の一部分であり得る分離された要素であり得る。一実施形態では、前記ホルダー750は、アダプター・チャネル754が、前記支持物に対して滑動することを防止し得る。前記ホルダー750は、随意的にスプリング等の力を発揮する構成要素がその上に休止する支持物を提供し得る。
一実施例では、スプリングがその自然な状態にあるときに前記本体720が伸長された状態にあることができるために、前記係合組立品は、それぞれが、力を発揮し得るスプリング752を含み得る。前記本体が伸長された状態にあるときに、前記容器746a、746b及び前記係合組立品の間に空間が提供され得る。前記本体440が伸長された状態にあるときに、前記本体の内部部分729は、露出されることができ、及び/又は前記支持物730により覆われないことができる。ある場合には、前記本体がその伸長状態にあるとき、前記チャネルの第二の端722a、722bは、前記容器のキャップに接触しても、又はしなくてもよい。前記チャネルの第二の端は、前記容器の内部と流体連通にないときは、適正な位置にあり得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
サンプル収集機器は、任意の数の係合組立品を含み得る。例えば、チャネルの数と同じ数の係合組立品が提供され得る。各チャネルは、係合組立品を有し得る。例えば、もし第一のチャネル及び第二のチャネルが提供されると、前記第一のチャネルに対して第一の係合組立品が提供されることができ、及び前記第二のチャネルに対して第二の係合組立品が提供され得る。同じ数の係合組立品及び容器が提供され得る。
図8A〜8Bは、前記機器内の容器846a、846bの内部と流体連通にあるチャネル822a、822bを有するサンプル収集機器800の実施例を提供する。前記サンプル収集機器は本体820、支持物830、及び基部840を含み得る。前記本体及び/又は支持物は、1個、2個、又はそれより多いチャネルの少なくとも一部分を支持及び/又は包含できる。前記チャネルは前記本体の端を超えて伸長し得る。前記基部は、1個、2個以上の容器を支持し及び/又は包含し得る。
一実施形態では、本体820及び/又は支持物830は、サンプル収集機器中の1つ以上のチャネル822a、822bを支持し得る。例えば、第一のチャネル及び第二のチャネルが提供され得る。前記チャネルのそれぞれは、前記本体を超えて延伸し得る、前記機器のサンプル受け入れ端426に提供され得る第一の端823a、823bを有し得る。それぞれのチャネルの前記第一の端は開口し得る。前記チャネルは、外気に対して開口できる。前記チャネルは剛性又は柔軟であり得る。いくつかの実施形態では、前記チャネルは、互いに湾曲して接触をし始めることを許容する長さを有し得る。前記チャネルの第一の端が血液等の流体に接触する場合、前記流体は前記チャネル中に引き抜かれ得る。それぞれのチャネル端は、それぞれのチャネル内に抜き取られる流体に別個に接触され得る。このことは、任意の一時点で、前記チャネル内への1つの開口部だけが、前記サンプル流体との接触することができるように、前記サンプル収集機器を一定の角度に曲げることを含む。代替的に、全てのチャネルが、同じサンプルに同時に接触させられることができ、このサンプルはそれぞれのチャネルに同時に抜き取られる。代替的に、全てではないが複数のチャネルが、同じサンプルに同時に接触させられることができ、このサンプルはそれぞれのチャネルに同時に抜き取られる。前記流体は、毛細管作用、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の技法により抜き取られ得る。前記流体は、前記チャネルの長さに沿って、前記チャネルのそれぞれの第二の端まで移動し得る。いくつかの実施形態では、前記流体は、毛細管作用又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の技法により、前記チャネルの第二の端まで到達し得る。他の実施形態では、前記流体は前記チャネルの第二の端まで到達する必要はない。前記チャネルは、互いに流体的に分離され得る。
いくつかの実施形態では、前記チャネルが前記容器846a、846bの内部と流体連通にない場合は、前記流体は、前記チャネルの第二の端まで、外に出ることなく通過し得る。例えば、前記流体は、毛細管作用により、前記チャネル中に抜き取られることができ、前記流体が前記チャネルから外に出ることを引き起こさずに、前記流体が前記チャネル又はその近くまで流れることを引き起こし得る。
前記機器の使用中に、前記本体820は、前記支持物830に対して移動し得る。いくつかの実施形態では、前記基部は、前記支持物に対して縦方向に滑動し得る。一実施例では、前記基部は、(i)前記チャネルが、前記容器の内部と流体連通にない場合に伸長される部分、及び(ii)a前記容器の内部と流体連通にある場合に圧縮される部分を有し得る。サンプル収集機器は、図7に示されるように、最初に伸長された状態で提供されることができる。前記サンプルが採集され及び前記チャネルの長さを通過して流された後に、ユーザーは、前記サンプル収集機器にその圧縮状態を提供するために、図8に示されるように、前記基部を押し入れることができる。
ある場合には、前記本体が伸長状態にある場合に、前記本体内部部分は露出される。前記本体が圧縮された状態にある場合、前記本体の内部部分は、前記支持物により覆われ得る。前記本体のへりが、前記支持物に接触し得る。一旦前記基部が押し入れられると、前記基部は自然に押し入れられたままでとどまるか、又は押圧力が取り除かれると、伸長された状態に跳ね戻ることができる。ある場合には、本体は、伸長された状態に引き出されることができるか、又はその中の容器へのアクセスを提供するために、完全に引き出されることができる。随意的に、いくつかの組立品では、前記本体の除去は前記容器に対するアクセスを提供しない。
基部840は、前記サンプル収集の機器支持物830に結合され得る。前記基部840は1つ以上の容器846a、846bを支持する能力を有し得る。前記基部は、少なくとも部分的に1つ以上の容器を囲む筐体を有し得る。ある場合には、前記基部が支持物830と係合した場合に、前記容器は完全に包囲され得る。前記基部は、容器を受け入れるために、1つ以上の刻み目、突起部、溝、又は形状づけられた特徴を有し得る。前記基部は、容器の形状に相補的である形状を持つために形成され得る。前記容器は、前記基部に対して正立位置に維持され得る。
チャネルの数と同じ数の容器が提供され得る。各チャネルは、それぞれの容器に対応する。一実施例では、サンプル収集機器は、第一のチャネル及び第二のチャネルと同時に、それぞれ第一の容器及び第二の容器を有し得る。第一のチャネル822aは、第一の容器846aと連通状態にあるか、又は、連通状態にもたらされるために構成されることができ、及び第二のチャネル822bは、第二の容器846bと連通状態にあるか、又は、連通状態にもたらされるために構成されることができる。前記第一のチャネルは、最初は第一の容器と流体連通になくてよく、及び前記第二のチャネル最初は第二の容器と流体連通になくてよい。前記本体が前記支持物に対して押し入れられた時に、前記第一の及び第二のチャネルは、それぞれ前記第一の及び第二の容器の内部と、流体連通にもたらされることができる。前記本体が前記支持物に対して押し入れられた時に、前記第一の及び第二のチャネルは、前記第一の及び第二の容器とそれぞれ流体連通にもたらされることができる。前記第一の及び第二のチャネルは、前記第一の及び第二の容器とそれぞれ同時に流体連通にもたらされることができる。代替的に、それらは同時に流体連通にもたらされる必要はない。前記流体連通のタイミングは、前記容器の高さ及び/又は前記チャネルの長さに依存し得る。前記流体連通のタイミングは前記チャネルの第二の端及び前記容器の間の相対的な距離に依存し得る。
いくつかの実施形態では、各容器は本体849a、849b及びキャップ848a、848bを有し得る。前記容器本体は、管状の形状を有し得る。ある場合には、前記容器本体は円筒状の部分を有し得る。前記容器の底は、平坦な、先細の、丸みを付けられた、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。前記容器は、開口端及び閉鎖端を含み得る。前記開口端は1つ以上のチャネルにより近い前記容器の端にある、容器の最上端であることができる。前記閉鎖端は、1つ以上のチャネルにより遠い前記容器の端にある、前記容器の底端であることができる。前記閉鎖端は、前記容器の1つ以上のチャネルからより遠い端にあり得る前記容器の底端であることができる。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
支持物830は、光学的窓832a、832b等の1つ以上の光学的測定器を有し得る。前記光学的窓は、前記チャネル822a、822bの上に配置され得る。前記光学的窓は、前記チャネルの一部分の上に配置され得る。前記光学的窓は、サンプルが前記容器に入ったか否かの表示を提供し得る。前記光学的窓は、どれだけのサンプルが前記容器に入ったか、及び/又は前記光学的窓により示されるチャンネルの部分を通過したかを示し得る。このことは、ユーザーにとって、前記本体をサンプル採集機器の中に押し込むために、十分なサンプルが流れたかを評価するために有用であり得る。ある場合には、前記チャネルを前記容器との流体連結にもたらす雨に、前記サンプルが、チャネルの第二の端、又はその近くまで到達することが望ましいことがあり得る。ある場合には、前記サンプルが、前記チャネルに、前記容器との流体連結をもたらすために、前記本体を押し入れる前に、前記チャネルの特定の部分に達することが望ましいことがあり得る。前記チャネルの特定の部分が、前記光学的窓の下にあり得る。
基部840は、光学的窓842a、842b等の1つ以上の光学的測定器を有し得る。前記光学的窓は、前記容器846a、846bの上に配置され得る。ある場合には、前記光学的窓は、前記容器本体に配置され得る。前記光学的窓は、サンプルが前記容器に入ったかどうかの表示を提供し得る。前記光学的窓は、どのくらいのサンプルが前記容器を満たしたかを示し得る。このことは、十分な量のサンプルが前記容器を満たしたかを評価するために有用であり得る。ある場合には、前記チャネルとの流体連通から前記容器を取り外す前に、特定の量のサンプルが前記容器に入ることが望ましいことがあり得る。前記機器の基部を取り除いて、それにより前記容器を前記チャネルとの流体連通から外し始める前に、前記容器内に所定の容積のサンプルがあることが望まれる。
前記容器及び/又は前記チャネルとのは、本明細書の他の部分に記載されるもの等の特性又は特徴を有し得る。ある場合には、前記チャネルの第二の端は、前記容器のキャップを貫通し、それにより前記チャネルを前記容器との流体連通にもたらす。ある場合には、前記チャネルは、前記容器から引き抜かれることができ、及び前記容器のキャップは、液密な密封を形成することができ、それにより、前記チャネルが前記容器との流体連通から外されたときに液密な環境を前記容器内で可能にする。
1つ以上の係合組立品が提供され得る。この係合組立品は、チャネル・ホルダー及び/又はスプリング又は伸縮素材等の力を発揮する構成要素を含み得る。前記ホルダーは、チャネルを前記支持物に固定させ続けることができる。前記ホルダーは、前記チャネルが、前記支持物に対して滑動することを防止し得る。前記ホルダーは、随意的にスプリング等の力を発揮する構成要素がその上に休止する支持物を提供し得る。
一実施例では、スプリングがその自然な状態にあるときに前記本体が伸長された状態にあることができるために、前記係合組立品は、力を発揮し得るスプリングを含み得る。前記本体が伸長された状態にあるときに、前記容器846a、846b及び前記サンプル本体820の底との間に空間が提供され得る。前記容器の内部と流体連通にない場合に、前記チャネルの第二の端は所定の位置にあることができる。
前記本体が圧入されるとき、前記スプリング852は圧縮され得る(図9A〜9Cも参照のこと)。前記チャネルの第二の端は前記容器のキャップを貫通し得る。前記チャネルの第二の端は前記容器の内部に入ることができる。ある場合には、前記流体を前記チャネルから前記容器中に追い込むために力が提供され得る。例えば、前記チャネルの第一の及び第二の端の間に圧力差が生成され得る。前記チャネルの第一の端823a、823bに陽圧が提供されることができ、及び/又は前記チャネルの第二の端に陰圧が提供され得る。前記陽圧は、前記チャネルの第二の端及び/又は外気に対して正であることができる。前記陰圧は、前記チャネル第一の端及び/又は外気に対して負であり得る。一実施例では、前記容器846a及び846bは、その中に真空を有し得る。前記チャネルの第二の端が容器を貫通するとき、前記容器内の前記陰圧は前記サンプルを前記容器中に吸い込む。代替的な実施形態では、前記サンプルは、毛細管力、重力、又は任意の他の原動力に駆動されて、前記容器に入ることができる。随意的に、前記容器を流体で満たすために単一の又は多重の力の組み合わせがあってよい。
ある場合には、異なるタイプの原動力が前記サンプルを前記チャネル内に抜き取るために、及びサンプルを前記チャネルから前記容器内に移動させるために用いられ得る。例えば、毛細管力が、前記サンプルをチャネル内に抜き取ることができ、及び圧力差が、前記サンプルを前記チャネルから前記容器内へ追い込むことができる。サンプルを前記チャネル及び前記容器内に抜き取るために、原動力の任意の組み合わせが用いられ得る。
サンプルがチャネルに導入されてから、前記チャネルの長さに沿って移動するためにいくらかの時間が経過する。ユーザーは、サンプルを前記サンプル収集機器に導入し、及び前記サンプルが前記チャネルの長さを移動するために待つことができる。前記サンプルが、前記チャネルの端等の望ましい充填レベルに達したかを表示する、1つ以上の光学的測定器が、前記チャネルの長さに沿って提供され得る。他の実施形態では、前記ユーザーは、前記本体を押し込むまで、所定の時間を待つことができる。前記ユーザーが、前記サンプルが前記チャネルの十分な長さを移動したことを決定し、及び/又は前記サンプルが導入されてから十分な時間が経過した後に前記本体が押し入れられる。前記本体は、前記ユーザーが押すことを容易にするために平坦な表面を有する。ある場合には、前記平坦な表面は、ユーザーの指が前記本体を押し下げるために十分であり得る断面積を有する。前記本体が押し入れられた後に、前記チャネルは前記容器と流体連通にもたらされ、及びサンプルは前記チャネルから前記容器内に流れ得る。ユーザーがいつ前記容器が充填されたかを知り得るために、光学的測定器が提供され得る。
前記容器が充填されるとすぐに、それらは本明細書の他の部分に記載されるシステム及び方法を用いて、望ましい場所に輸送され得る。以前に記載したように、サンプル収集機器全体が輸送され得る。一実施形態では、前記基部部分が前記機器の残りの部分から取り外され得る。一実施例では、前記基部は前記サンプル収集機器から取り外されることができ、及び前記容器は前記基部と共に輸送され得る。代替的に、前記容器へのアクセスを提供するために、前記基部は前記サンプル収集機器から取り外されることができ、前記容器は前記機器から取り外され送られることができる。
図9A〜9Cを参照し、サンプル収集機器900の実施例及びについて記載する。1つの非制限的な例では、前記機器は本体920、支持物930、及び基部940を有し得る。前記本体920、支持物930、及び基部940は互いに対して移動し得る。ある場合には、前記機器の様々な構成要素は、異なる使用のステージの間に移動可能であり得る。使用のステージの例としては、前記機器が伸長状態にある場合、圧縮状態、及び分離された状態にある場合が挙げられる。
図9Aは、伸長状態にある前記機器900の実施例を示す。前記本体920前記支持物に対して伸長し得る。サンプルを輸送するために構成されたチャネル922a、922bは前記本体に対して固定され得る。チャネルの第一の端は、前記本体及び/又は前記サンプル収集機器の残りの部分から外へ延伸し得る。前記チャネルの第二の端は、前記サンプル収集機器の一部分の中にあることができ、及び/又はそれにより包含され得る。前記チャネルは、前記基部940により収納されるそれぞれの容器から流体的に分離され得る。前記支持物930は、前記本体及び基部の間に配置され得る。前記支持物は、少なくとも部分的に前記チャネルの一部分を包含し得る。ある場合には、前記支持物は前記チャネルの第二の端を包含し得る。
伸長状態にあるときには、前記機器は、伸長された長さを有し得る。前記機器の長さは、前記基部の底部から前記チャネル第一の端までであり得る。代替的に、前記機器の長さは、前記基部の底部から前記本体の頂部までで測定され得る。
図9Aに見られるように、前記機器900前記サンプルが前記機器に導入されるときに、伸長状態にあり得る。例えば、サンプルは、少なくともチャネルの第一の端により接触され得る。前記サンプルは、毛細管作用又は本明細書に記載される任意の他の技法又は原動力により前記チャネル中に引き抜かれ得る。サンプルを前記機器内に抜き取るために、前記力は単独か、又は組み合わせで作用できる前記機器900は前記サンプルが前記チャネルを横断する間伸長状態に留まることができる。前記サンプルは、所望のサンプル取得容積を満たすために、前記チャネルの長さの全体、前記チャネルの長さの一部分、又は少なくとも最小部分を満たすことができる。
図9Bは、圧縮状態にある前記機器900の実施例を示す。前記本体920は前記支持物に対して圧縮され得る。前記チャネル922a、922bは、前記本体に固定され得る。前記チャネルは、それぞれの容器と流体的連通にあり得る。前記機器は、圧縮状態にもたらされるとき、第一のチャネルは、第一の容器の内部と流体連通にもたらされることができ、及び第二のチャネルは、第二の容器の内部と流体連通にもたらされ得る。
非制限的な例として、ユーザーは、前記機器を圧縮状態をもたらすために、前記本体920を前記支持物930(又は逆も成り立つ)に対して押すことができる。部品間の相対的な動作は、それらの内の1つだけの動きを含み得る。随意的に、動きは、それらの内の1つだけの動作を含み得る。本実施例では、前記本体920は、前記本体内部部分が露出されることがなく、及び/又は前記本体のへりが前記支持物に接触することができるように、前記支持物930に対して最後まで押されることができる。前記機器が完全に圧縮されたときに、係合され得る、任意の停止機構が用いられ得る。代替的に、前記本体部分的にのみ押されることができる。例えば、前記本体の内部部分の一部分は、露出され得る。前記支持物は、前記本体及び基部の間に配置され得る。前記支持物は、少なくとも部分的に前記チャネルの一部分を包含し得る。ある場合には、前記チャネルの第二の端は、前記機器の支持物を超えて延伸し得る。
圧縮状態にあるときに、前記機器900は圧縮された長さを有し得ることを理解されたい。前記機器900の長さは、前記基部の底部から前記チャネル第一の端までであり得る。代替的に、前記機器の長さは、前記基部の底部から前記本体の頂部までで測定され得る。前記機器の圧縮された長さは、前記機器の伸長された長さより少なくてよい。いくつかの実施形態では、前記機器の圧縮された長さは、前記機器の伸長された長さよりも、少なくとも約0.1cm、0.5cm、1.0cm、1.5cm、2.0cm、2.5cm、3.0cm、3.5cm、4.0cm、又は5.0cm少なくてよい。前記機器の圧縮された長さは、前記機器の伸長された長さの約50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、97%又は99%であってよい。
前記機器900に、1つ以上の係合組立品が提供され得る。この係合組立品は、チャネル・ホルダー950及び/又はスプリング952又は伸縮素材等の力を発揮する構成要素を含み得る。前記ホルダー950は、前記アダプター・チャネル954を前記支持物に固定し続けることができる。本明細書の他の部分に記載されるように、前記アダプター・チャネル954は、前記収集チャネルと一体的に形成され得るか、又は又は、スタンドアロンの片、前記収集チャネルの一部分、又は前記容器の一部分であり得る分離された要素であり得る。一実施形態では、前記ホルダー950は、アダプター・チャネル954が、前記支持物に対して滑動することを防止し得る。前記ホルダー950は、随意的にスプリング等の力を発揮する構成要素がその上に休止する支持物を提供し得る。前記機器が圧縮状態にあるときには、前記スプリング等の、力を発揮する構成要素は、圧縮状態にあり得る。前記機器が圧縮状態にあるときに、前記スプリングは、前記機器の本体に力を発揮し得る。
前記機器は、前記サンプルが、前記チャネルからそれぞれの容器へ、移動されるときには、圧縮状態にあり得る。いくつかの実施例では、それらが流体性連通にもたらされたときに、前記移動が前記チャネル及び前記容器の内部の間の圧力差により生じる。例えば、前記チャネルの第二の端が、前記容器の内部と流体的連通にもたらされ得る。前記容器は、その中に真空及び/又は陰圧を有し得る。前記チャネルが、容器と流体的連通にもたらされたときに、前記サンプルは前記容器中に吸い込まれることができる。前記サンプルが前記容器に移動される間、前記機器は、圧縮状態に留まり得る。前記サンプルは、前記容器全体又は容器の一部分を満たし得る。前記チャネルからの前記サンプルの全体(及び/又は前記サンプルの90%、95%、97%、98%、99%、99.5%又は99.9%を超える量)が、前記容器に移動され得る。代替的に、前記チャネルからの前記サンプルの一部分だけが、前記容器に移動され得る。
図9Cを参照し、分離された状態にある機器900の実施例が記載される。前記基部940は、前記機器900の残りの部分から分離され得る。前記本体920は、前記支持物930に対して伸長又は圧縮され得る。一実施例では、ユーザーにより前記本体に対して、力が発揮されない限り、前記本体が、伸長状態に伸長して戻ることができるような、前記伸長状態が自然な状態であることができる。前記チャネル922a、922bは前記本体に固定され得る。
前記機器900が分離された状態にあるときに、前記基部940は、前記機器の支持物930から分離され得る。前記チャネル922a、922bは、それぞれの容器946a、946bとの流体的連通から取り外されることができる。前記機器900が分離された状態にもたらされたとき、第一のチャネルが第一の容器の内部と流体連通にもたらされることができ、及び第二のチャネルは、第二の容器の内部と流体連通にもたらされることができる。このことは、順次に、又は同時に生じ得る。前記チャネルが前記容器から取り除かれたとき、望ましくない物質が前記容器に入ることを防ぐために、前記容器は密封された状態を取ることができる。いくつかの実施形態では、前記チャネルを取り除いた後に、前記容器は液密になり得る。随意的に、前記容器は、前記チャネルを取り除いた後に、前記容器は気密になり得る。
ユーザーは、前記基部940を、その中にある前記容器を取り除くために、前記機器に分離された状態にもたらすために、前記支持物930から分離し得る。実施形態では、前記基部は前記支持物から分離され得るか、又はその逆も成り立つ。前記支持物から前記基部を分離することは、前記基部により支持される前記容器946a、946bを露出し得る。前記容器は、圧入又は他の方法により前記基部内に保持される。前記容器946a、946bは、前記基部から取り除かれ得る。非制限的な実施例として、前記容器946a、946bを取り除くことは、分析施設に輸送するための、温度及び湿度が調製された他の容器に配置されることを可能にする。随意的に、分析施設における処理のために送付される前に、前記容器946a、946bは、限定はされないが、遠心分離等の前処理を可能にするために取り除かれ得る。代替的に、前記容器946a、946bは、前記基部と共に留まり得る。
図10A〜10Bは、分離された状態におけるサンプル収集機器1000の追加的な図を提供する。分離された状態にあるときに、前記機器の支持物1030及び/又は本体1020から、前記基部1040は分離され得る(部分的に又は完全に)。このことは、前記容器1046a及び1046bの、前記機器1000が分離状態にないときには、外部に対して露出されていない、基部1040の端を介しての除去を可能にする。
前記機器が分離された状態にあるときに、1つ以上のチャネル1022a、1022bは、前記基部1040内に収容される1つ以上の容器1046a、1046bとは流体的に分離される。前記容器は、それらの環境からは流体的に密封され得る。前記容器は、その中に前記収集チャネルを経由して移動され、最小限の充填レベルに達し、次いでそれぞれの容器の中に、実質的に完全に堆積されたサンプルを含むことができる。前記基部1040は、1つ以上の光学的測定器1046a、1046bを含み得る。前記光学的測定器は、前記容器中で、最小充填レベルに達するまで、前記機器1000を分離状態に移らせないために、その中の前記容器の一部分を示す。非制限的な実施例として、前記容器は、ユーザーが前記基部の外側から前記容器内のサンプルを見ることを許容する光学的に透過性の物質を有し得る。
いくつかの実施形態では、前記基部1040は、少なくとも前記容器の一部分を包含し得る。前記基部中空の内部及びこの中空の内部を囲む壁を有し得る。前記基部は、前記容器を支持する1つ以上の形作られた特徴を有し得る。前記中空の内部内に前記容器が提供され得る。前記壁は前記容器を取り囲むことができる。前記基部は、前記容器がそこを通過して露出される開口された頂部を有し得る。前記容器はこの開口された頂部を通って除去されることができても、又はできなくてもよい。
(複数の収集チャネルを持った収集機器)
図11A〜11Fを参照し、本明細書において記載される更なる実施形態について記載する。この実施形態は、流体サンプルの収集に用いられる、限定はされないが、被験者皮膚又は他の標的領域等の体表面上にプールされ得るか、さもなければ形成され得る体液サンプルの収集機器1100を提供する。この実施形態は、その中に異なる容積を有する、少なくとも2つの収集チャネルを画成する機器本体を示しているが、より少ない又はより多い数の収集チャネルを持つ機器が除外されないことを理解されたい。1つ以上の前記チャネルに対して同じ収集容積が用いられる実施形態も除外されない。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
図11Aは、表面上の流体サンプルと係合するために構成された遠位端1102を持つ体液サンプル収集機器1100の一実施形態の透視図を示す。この実施形態では、前記遠位端1102は、表面の上の滴又は体液のプール若しくは形成されたサンプルと、よりよく係合するための、形状を有し得る。いくつかの実施形態は、所望の形状に加えて、前記チャネルを前記機器1100中に導く前記遠位端1102上の1つ以上の開口部1104及び1106へ向かう流体の流れを促進するために、限定はされないが、化学的処理、テクスチャリング(texturing)、表面特徴、又はコーティング等の表面処理も前記遠位端1102において有し得る。
図11Aに見られるように、前記サンプル収集機器1100のこの実施形態は、サンプル流体を受け入れるための、2つの開口部1104及びを有する。いくつかの実施形態は、前記遠位端において、2つより多い開口部を有し得ることを理解されたい。いくつかの実施形態は前記遠位端においてただ1つの開口部を有し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記機器1100の前記遠位端1102から出ている側面又は他の表面に沿って、追加的な開口部を有し得る。前記開口部1104及び1106は、任意の断面形状を有し得る。いくつかの限定されない例では、前記開口部は、円形、楕円形、三角形、四角形(例えば、正方形、長方形、台形)、五角形、六角形、八角形、又は任意の他の断面の形状を有し得る。前記断面の形状は、前記収集機器本体の長さに沿って、同一であり続けることができるか、又は変化し得る。ある場合には、前記開口部は、約2mm2、1.5mm2、1mm2、0.8mm2、0.5mm2、0.3mm2、又は0.1mm2以下の断面積を有し得る。いくつかの実施形態は同じ形状の前記開口部を有する。他のものは、1つ以上の開口部に対して異なる形状を用い得る。
前記サンプル収集機器1100の本体であることができる、前記サンプル充填部分1120は、ユーザーがサンプルが前記サンプル充填部分1120内のサンプル収集チャネル(図11Bを参照のこと)に入ったかを見ることを可能にし得る透明な及び/又は半透明な物質により形成され得る。いくつかの実施形態では、全体のサンプル充填部分1120が透明又は半透明である。代替的に、いくつかの実施形態は、ユーザーに前記サンプル収集機器1100内へのサンプルの充填を可視化するために、前記チャネルの上の全ての面積だけ、又は前記チャネル又はサンプル充填部分1120の選択された面積だけが、透明又は半透明であることができる。随意的に、前記サンプル充填部分は不透明な物質で形成されるが、その中の充填レベルの可視化のために開口部又は窓を有する。前記機器1100は、ユーザーが望ましい充填レベルに達したかを見ることを可能にする、1つ以上の可視化窓1112及び1114を更に含み得る。この可視化窓は透明及び/又は半透明な物質で形成され得る。代替的に、この可視化窓は、その中になんらの物質も持たない開口部であり得る。追加的な可視化窓は、前記収集チャネル中の全ての前記流体が空になり、前記容器1146a及び1146bに入ったかを決定するためにも用いられ得る(図11Bを参照のこと)。
図11Aは、支持物1130のいくつかの実施形態が、サンプル流体を受け入れるための位置に基部1140中の前記容器が移動されたかを示すために、前記容器1146a及び1146bの中の充填レベルを示すために配置される光学的窓1132及び1134を有し得ることも示す。随意的に、前記窓1132及び1134は、活性化の間に「開始」及び「終了」を決定するための基部のスナップ特徴に対してガイドとして作用する切り抜きであり得る。前記基部は、1つ以上のサンプル容器を保持するために構成され得ることを理解されたい。限定ではなく例として、基部1140の全体が、サンプル充填の前又は後に、前記サンプル収集機器から取り除かれ得る。前記基部1140は、輸送の間に前記サンプル容器をその中に維持するホルダーとして用いられることができ、及びそのような実施形態では、前記基部1140及び前記サンプル容器は、発送用トレイ又は輸送のためのホルダー中に装填され得る。代替的に、いくつかの実施形態は、前記サンプル容器を前記基部1140から取り出し、及び次いで前記容器を、それを保持する前記基部1140なしで輸送し得る。
図11Bは、図11Cに示される実施形態の切断線B−Bに沿った断面図を示す。図11Bは、前記部分1120内の前記チャネル1126及び1128を示す。前記サンプル充填部分1120は、前記部分1120を画成するために、結合する2つ以上の片から形成され得る。前記チャネルは、1つの片内に画成することができ、及び次いで前記チャネルの反対側の壁又は頂部の壁を画成するための前記第一の片と一致する別の片を有することができる。製造に関しては、1つの片が、成形されたか、又はさもなければ、前記本体中に形成されたチャネルを有することを許容し、及びそれに対向する片が、前記チャネルのためのカバーとして作用するために結合するか、又は前記チャネルの部分を含むこともできる。前記チャネル1126及び1128は、部分1120の中にのみ形成され得るか、又は基部又は担体1140中に保持される前記容器と結合する特徴を有する支持物1130内に延伸し得る。いくつかの実施形態は、部分1120及び1130を一緒に一体的に形成し得る。支持物1130も、それぞれの容器1146a及び1146bを持つ前記チャネル1126及び1128と流体的に連結するを保持するために構成され得る。
これらの本明細書における実施形態は2個のチャネル及び2個の容器を使用することにより記載されているが、他の数のチャネル及び容器が除外されないことを理解されたい。いくつかの実施形態は、いくつかのチャネルが同じ容器に連結する、容器よりも多いチャネルを有し得る。いくつかの実施形態は、多重の容器が操作可能に同じチャネルに連結される、チャネルよりも多い容器を有し得る。
図11Bに見られるように、前記チャネル1126及び1128は、異なるサイズであり得る。このことは、前記容器1146a及び1146bに移動される前に、各チャネル中に異なる流体容積が収集されることを可能にする。随意的に、いくつかの実施形態は、同じ容積の流体を収容するために形成された、チャネル1126及び1128を有し得る。いくつかの実施形態では、前記遠位端1102の近傍の開口部同士が、前記容器1146a及び1146bへの進入のために更に離れて配列され得る、近位端のもの同士よりも互いに接近することができるように、前記チャネル1126及び1128の流体経路が形作られ、及び/又は角度が付けられる。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
図11Bは、いくつかの実施形態が、前記チャネル1126及び1128と連通する、前記本体1130中のアダプター・チャネル1150及び1152に対して針を使い得ることも示す。この針のそれぞれは、前記収集チャネル1126及び1128から、前記針の端まで、その中を流体が通過することを可能にする、チャネルを有する。図11Bに見られるように、前記基部1140中の、前記容器1146a及び1146bは、矢印1156で示されるように、前記支持物1130に対して滑動し得る。支持物1130及び基部1140の間の相対的な動きは、間隔1154を閉じることができる。間隔1154を閉じることは、アダプター・チャネル1150を、前記容器1146aの内部及び前記収集チャネル1126の間に流体連通が形成されるまで、前記容器1146aのキャップ1148a内にもたらす。その時点で、前記形態の中の原動力が、前記チャネル1126内の流体を前記容器1146a内に移動する。
例として及び制限ではなく、原動力の任意の組み合わせが、サンプルを前記容器内に引き抜くために用いられ得る。いくつかの実施形態はサンプルを前記容器内に引き抜くために前記容器1146a内の真空による引きを用い得る。流体を前記容器内に移動するために外部の圧力からの押す力を用い得る。いくつかの実施形態は両方を用い得る。毛細管及び/又は重力に依存し得る。いくつかの実施形態では、前記チャネル中にサンプルを引き抜くために用いられた前記原動力は、サンプルを前記容器内に引き抜くために用いられた原動力とは異なる。いくつかの代替的な実施形態では、前記原動力は各ステージで同一である。いくつかの実施形態では、前記原動力は、順次加えられるか、又は定義された時間において加えられる。非制限的な実施例として、サンプルを前記容器に引き抜くための原動力は、少なくとも1つのチャネルが最小充填レベルに達するまでは加えられない。随意的に、サンプルを前記容器に引き抜くための原動力は、2つのチャネルがそれぞれ最小充填レベルに達するまでは加えられない。随意的に、サンプルを前記容器に引き抜くための原動力は、全てのチャネルがそれぞれ最小充填レベルに達するまでは加えられない。いくつかの実施形態では、前記原動力同時に加えられる。この列挙された特徴は、本明細書のいかなる実施形態にも適用され得る。
図11Eを参照し、前記機器1100の拡大された断面図が示される。この実施形態前記支持物1130が、アダプター・チャネル1150及び1152の上を超えて、ユーザーが、間隔1154内に指を挿入し、及び針の1つにより指を貫通することを防止するために十分な量において延伸するために形作られたへり部分1136を有することを示す。
追加的に、図11B及び11Eに示されるように、本実施形態は、少なくとも2つのチャネルを前記サンプル収集機器1100中に有する。このことは、前記チャネル1128及び1126のそれぞれが、異なる物質をそれぞれ前記サンプル中に導入することを可能にする。非制限的な実施例として、もし前記サンプルが全血であると、1つのチャネルがヘパリンを前記血液中に導入できる一方で、別のチャネルはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を導入する。これらの抗凝血剤は、前記チャネルが充填される間の、時期尚早な凝固を防止するばかりでなく、前記容器1146a及び1146bへの輸送に備えて抗凝血剤を全血に導入する。随意的に、前記チャネルは、前記抗凝血剤の代わりに、又はそれと組み合わせてプラズマ被覆もされ得る。このプラズマ被覆は、体液サンプルが前記チャネルに入るときの流れ抵抗を低下させ得る。そのようなコーティングは、前記チャネルにおいて用いられる任意の他の被覆とともに、限定はされないが、細片、環、又は他のパターン等のパターンを持って被覆され得る。
随意的に、前記サンプル流体が前記チャネルを1回だけ通過した後に、前記サンプル流体中に所望のレベルの抗凝血剤を含むことができるように、十分な量の抗凝血剤が、それぞれのチャネル内にある。従来の血液バイアルでは、前記血液サンプルは、それがバイアルに入るまで抗凝血剤を含まず、及び一旦バイアルに入ると、バイアル中の抗凝血剤の混合を可能にするために、技術者は、典型的には、バイアルを繰り返し、傾斜させ、振盪し、及び/又は撹拌する。本実施形態では、前記サンプル流体は、前記サンプル容器に入る前に抗凝血剤を有し、及び前記サンプル収集機器を繰り返し傾斜させるか、又は撹拌する必要なしで、そのようにする。本明細書の実施形態では、単一の通過が、十分な時間及び前記サンプル流体内へに抗凝血剤等の添加物の十分な濃度を提供する。一実施形態では、EDTAチャネルは200mg/mLのEDTAで被覆された、54μLの容積を有し;ヘパリンのチャネルは、250ユニット/mLのヘパリンで被覆された約22μLの容積を有する。別の実施形態では、EDTAチャネルは、300mg/mLのEDTAで被覆された、70μLの容積を有し;ヘパリンのチャネルは、250ユニット/mLのヘパリンで被覆された約30μLの容積を有する。非制限的な実施例として、容積が50〜70μLのチャネルは、約200〜300mg/mLEDTAの範囲のEDTAにより被覆され得る。随意的に、容積が70〜100μLのチャネルは、約300〜450mg/mLEDTAの範囲のEDTAにより被覆され得る。随意的に、容積が20〜30μLのチャネルは、250ユニット/mLヘパリンの範囲のヘパリンにより被覆され得る。例として、前記物質は、標的の表面に1時間未満で溶液被覆され、及び次いで一晩乾燥され得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
図11Gを参照し、更なる実施形態について記載する。図11Gの実施形態は、前記サンプル収集機器1200の遠位端1202において、前記チャネルのそれぞれに対して、1つの開口部1204を有する代わりに、前記サンプル収集機器1200は、2つ以上の前記チャネルを単一のチャネルに合流させる。図11Gの実施形態は、この共通のチャネルが複数の別個のチャネルに分岐する前に、共通のチャネル部分があることを示す。下記の図11Iにおいて議論されるように、随意的に、充填の間に1つのチャネルから別のチャネルへのサンプルの抜き取り、及び/又は前記チャネルから前記サンプル容器内へのサンプルの抜き取りを減少させるために、限定はされないが、別々のチャネルに沿った通気口等の、逆流防止部があってよい。
図11Hに見られるように、この共通の流路の使用は、体液サンプルと係合するために前記開口部1204を整列させる、前記サンプル収集機器1200の外部の開口部の減少した数をもたらし得る。これは、体液サンプルが前記収集機器に入る場所において、同じチャネルを引き寄せるより多くの毛細管を有することにより、体液サンプルを前記サンプル収集機器1200に抜き取るための毛細管力も増大させる。
図11Iを参照し、サンプル収集機器の選択された構成要素の断面図について記載する。図11Iは、前記サンプル収集機器が、前記機器上の吸入口の開口部に向かって導く、共通の部分1186を有する、2個のチャネル1182及び1184を有し得ることを示す。いくつかの実施形態では、この共通の部分1186は、前記チャネル1182又は1184の内の1つのサイズ、形状、及び/又は配向に関する継続であり得る。随意的に、この共通の部分1186は、前記チャネル1182、1184、又はこの共通の部分1186と流体連通にあり得る、任意の他のチャネルとは、同じサイズ、形状、及び/又は配向のうちのいずれも有さない。図11Iは、1つの非制限的な実施例では、前記チャネル1182及び1184の間に接合部分1188におけるステップがあり得ることを示す。この接合部分1188は、2つのチャネルの両方が完全に充填されるように、前記チャネル中への流れを保証するために構成され得る。一実施形態では、この接合部分1188は、この接合部分1188から出ている前記チャネル1182より大きなサイズを有する。他のサイズは除外されないが、より大きなサイズの、この接合部分1188は、十分な流れが、本実施形態においては、前記チャネル1184に比較して、より小さな直径及び減少された容積を有する前記チャネル1182に入ることを保証し得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
図11Iは、とりわけサンプルが前記サンプル容器中に移動されているときに、チャネルの間のクロスフロー(cross−flow)を防止するために用いられ得る、通気口1190及び1192があってよいことも示す。一実施形態では、前記通気口1190及び1192は、常時開口していてよい。別の実施形態では、前記通気口1190及び1192は、限定はされないが、前記チャネル1182及び1184が充填されたか、又は実質的に充填された後等の選択されたときだけ開口できる。いくつかの実施形態は、前記通気口1190及び1192がサンプル流体と接触するまで、それらを塞ぐ溶解可能な物質を用い得る。随意的に、いくつかの実施形態は、1つ以上の前記通気口1190及び1192に、ユーザーにより選択された時にのみ開口するような、滑動可能なカバーを用い得る。一実施形態では、前記チャネルとの流体連通に入るために移動する前記サンプル容器の動きが、チャネル間のクロスフローのリスクを低下させるために1つ以上の通気口1190及び1192も開くことができるように、このカバーは前記サンプル容器と連結される。随意的に、限定はされないが、バルブ、ゲート、又はプラグ等の他のクロスフロー防止機構もチャネル1190及び1192の間で流体が移動することを防止するために用いられ得る。
図11Iは、アダプター1150及び1152の間に配置された、漏出防止機器1194があってもよいことも示す。この実施形態では、この漏出防止機器1194は、フリット(frit)であり、アダプター1150及び1152からのサンプルの漏出を防止する第一の位置から、アダプターが流体を前記サンプル容器中に送達することを許容する第二の位置まで滑動可能に移動され得る。1つの非制限的な実施例では、この漏出防止機器1194は、前記サンプル容器又は、前記サンプル容器を保持する筐体により係合されたときに滑動する。この非制限的な実施例では、前記サンプル容器又はその筐体の動きは、それらの要素の動作が、漏出防止機器1194の動作も引き起こすことを示す。
図11Jを参照し、サンプル収集機器1160の更なる実施形態について記載する。サンプル収集機器1160のこの実施形態は、前記機器1160が、前記機器1160内で複数のチャネル1162及び1164に導く、サンプル進入場所1204を有する事を示す。図11Jは、チャネル1162及び1164が異なる形状及び/又はサイズを有し得ることを示すが、いくつかの実施形態は、同じ容積及び/又は形状を持つために構成されることができる。サンプル進入場所1204は、前記機器1160の表面にあることができるか、又は随意的に、それは、チップ、ノズル、スタブの一部であり得るか、又は前記機器1160の本体から延伸する他の突起であり得ることも理解されたい。この突起は、同一平面上にあり、及び前記機器の本体と平行に整列されるか、又は随意的に、突起の軸が前記機器1160の平面と交差するために角度を持ち得る。
図11Jは、更に、いくつかの実施形態については、サンプル を所望の方向に引き抜くか、さもなければ優先的に向ける、サンプル 流れ特性1166及び1168があり得ることを更に示す。 いくつかの実施形態では、前記特徴1166及び1168 は、少なくとも1つの軸におけるチャネル の、限定はされないが、幅又は高さ等の寸法を、減少させるために作用するガイドであり、従って、減少された寸法の、それらの領域を介する毛細管作用を増大する。非限定的な一実施例では、これらの流れの特徴1166及び1168は、サンプル がチャネルに入る間に、反クロスフローの特徴1170の近くに位置付けられたチャネル 領域を通過する流体の流れを支援できる。一実施形態では、前記流れの特徴1166及び1168は、流れが、主に毛細管作用により引かれるときに、内向き方向に流れを改善できるようにサイズ付けされている。外向きの流れは、1つのシナリオでは、毛細管力に基づかないが、真空の牽引力に基づく(隣接するチャネルから等の)、及び本発明の実施形態のこれらの流れの特徴1166及び1168 は、真空の、非毛細管の流れの状態に対する支援を提供しないように構成されている。従って、全部ではないがいくつかの実施形態の流れの特徴1166及び1168は、少なくとも1つのタイプの流れの状態の下で、支援するために構成されるが、特定の他の流れの下では支援しないように構成される。随意的に、いくつかの実施形態は、限定はされないが、形状付けられた特徴、疎水的物質、親水的物質、又は サンプルを所望の場所に、押す/引くための他の技法等の、他の技法を単独でか、又はガイドとの組み合わせにおいて用い得る。
図11Jは、本明細書の1つ以上の実施形態では、チャネル中に保持されてしまい、及び収集されないサンプルの量を最小限にするために、円錐的に又は他の方法で、サンプルを漏斗状にして、チャネルの断面積を狭める、角度の付いた側壁特徴1167があり得ることも示す。図11Jは、画成された場所及び配位において、製造中に部品を互いに接合することを促進する位置付け特徴1169があり得ることも示す。
図11Kは、サンプル収集機器1160のこの実施形態の側面図を示す。前記機器1160の側面図は、限定はされないが、チャネル1162及び1164の間のサンプルの望まれないクロスフローを最小化するための、通気孔等の1つ以上の反クロスフローの特徴1170がある実施形態があることを示す。所望の充填レベルは、それぞれのチャネルにおいて到達され得る。前記反クロスフローの特徴1170及び1172は、通気孔により形成された流体経路に侵入できるためにクロスフローを防止できる。前記クロスフロー問題は、ホルダー1140中に前記容器がある場合に、係合し、及びチャネルから容器中にサンプルを引き込むための追加的な原動力を提供する場合に最も共通に生じ得る。この“引っ張り”効果は、不注意により、サンプルを1つのチャネルから隣接するチャネルに引き込み得る。クロスフローを最小化するために、サンプルをチャネルから前記容器中に引きこむことに関係する力は、通気孔から引き込み、及び隣接するチャネルにおける流体は引き込まず、従って望まれないサンプルの混合を最小化する。
図11Kは、本明細書のいくつかの実施形態では、異なるサンプル充填部分1120との使用に適応され得る共通部分1130及び1140があり得ることも示す。いくつかは、異なる毛細管充填部分1120を用い得る。いくつかの実施形態は、限定はされないが、静脈採血、動脈採血からのサンプル、又は被験者の内部部位、若しくは標的部位から採血された他のサンプル等の異なるタイプの捕捉技法を用いる充填部分を用い得る。
図11Lを参照するが、サンプルの流れの特徴1166及び1168の1つの実施形態が示される。チャネル1162及び1164、及び共通流入経路1165付近の、サンプルの流れの特徴1166及び1168を持つ、サンプル収集部分の断面図は、前記特徴が、所望サンプルがチャネルに入る場所の近くにある一実施形態において望ましいことを示す。図11Lは、異なる容積のチャネルに対して、注入口1165の非対称的な配置に見られるように、注入口1165を、より大きな容積を持つチャネル1164のより近くに配置することが望ましいことも示す。いくつかの実施形態では、サンプル流れの特徴1166及び1168の位置は、サンプル収集機器1160の、充填速度、充填容積等を制御するために選択され得ることも見ることができる。記載される特徴の1つ以上が、本明細書の他の実施形態での使用に適応され得ることを理解されたい。
図11Mを参照し、サンプルの反クロスフローの特徴を持つチャネル1162及び1164が示される。一実施形態では、前記サンプル反クロスフローの特徴は、チャネル1162及び1164の表面の少なくとも1つに配置された通気孔1170及び1172である。1つの非限定的な実施形態では、これらのサンプルの反クロスフローの特徴は、前記機器内の任意のサンプル流れの特徴1166及び1168の近くに配置される。一実施形態では、これらの反クロスフローの特徴は、チャネルの間の流れを防止するために構成される。これらの反クロスフローの特徴は、それぞれのチャネルの最大充填場所の近くに位置付けられることができるので、チャネルがサンプル最大収容能力にあるか、又はそれに近い場合に、前記反クロスフローの特徴1170及び1172は、過剰に充填されたサンプルが、1つのチャネルにおいて処理されたサンプルが、別のチャネルに入り込み、及び2つのチャネルからの、望まれないサンプルの混合を引き起こすことを防止する位置に配置され得る。
図11Nは、サンプル充填表示器1112及び1114を持つ前記サンプル収集機器の透視図を示す。一実施形態では、これらの表示器1112及び1114は、チャネル1162又は1164の少なくとも1部分の観察を可能にする、開口部であるか、又は前記機器1160の透明部分である。少なくとも1つの表示器1112及び1114において、サンプルが可視的である時には、それは、次いで、ユーザーに、限定はされないが、ホルダー1140中の前記サンプル容器を係合する等の、別の行動をとる合図を提供する。いくつかの実施形態では、2つ以上のチャネル中のサンプルの十分な充填の表示の代用となる、1つのサンプル充填表示器しかない。いくつかの実施形態では、前記サンプル容器を係合する活動は、表示器1112及び1114により表示されたときにのみ行われる。いくつかの実施形態では、前記サンプル容器を係合する活動は、表示器の1つのみにより表示されたときにのみ行われる。
図11O、11P、及び11Qを参照し、図11J中の前記機器1160の一実施形態に沿った様々な場所での断面が示される。図11Oは、前記サンプル流れ特徴1166及び1168を示す断面を示す。前記反交差流特徴1170及び1172も示される。前記機器1160を形成するために片を互いに結合することを可能にするための係合特徴1174も提供される。
図11Pは、前記サンプルチャネル1162及び1164の中に延伸するか、又は少なくともそれらと流体連通にあるために、アダプター・チャネル1150及び1152が位置付けられることを示す。随意的に、いくつかの実施形態は、多重内腔のアダプター・チャネル1150又は1152を有し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、サンプルチャネル当たりに複数のアダプター・チャネルを有することができ、そのような追加的なチャネルは、互いに平行であるか、角度を持つか、巻き合うか(wrapped)、又はさもなければ、相対的に配向される。
図11Qは、いくつかの実施形態では、前記容器ホルダー1140は、非対照的に形状付けられる(断面平面上において)ことができるか、又はさもなければ、前記機器1160中に、ホルダー1140が、ただ1つの配向において受け入れられることを可能にするために形状付けられる。このことは、サンプルを特定のチャネルから、選択された容器に向かわせることが望まれる場合に、とりわけ望ましい。もしホルダー1140が、様々な配向において挿入され得ると、1つのチャネルからの前記サンプルは、正しくない容器中に入る結果になり得る。随意的に、位置合わせ特徴、スロット、視覚的合図、模様付け合図、及び/又は類似のもの等の他の特徴が、サンプル容器が前記機器に好適な配向をすることを促進するために用いられ得る。
(統合された組織貫通部材)
図11Rを参照し、サンプル収集機器の更なる実施形態について記載する。このサンプル収集機器1210は、それがサンプル収集機器1210に取り付けられた組織貫通部材を更に含む以外は、図11Gに示されるものと同様の特徴を含む。限定はされないが、スプリング作動装置等の作動機構1214が、組織貫通部材を発射するために用いられ得る。図11Rは、休止状態にある作動機構1214、及びそれが、組織貫通部材1212を目標の組織に向かって発射するために圧縮され得るスプリングであることを示す。この組織貫通部材1212は、筐体1216(点線で示される)中に収納され得る。一実施形態では、この筐体1216は、組織貫通部材1212が筐体から出ることを許容するためばかりでなく、その使用の前に組織貫通部材1212の無菌性も維持する、はぎとられ得る、貫通され得る、開放され得る、又はさもなければ開かれ得る一部分を含む。いくつかの実施形態では、前記部分は、箔、キャップ、ポリマー層等である。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
一実施形態では、前記組織貫通部材1212の経路は、「正常な」(すなわち、前記組織貫通部材の前方方向)、及び「直角な」(すなわち、主運動ベクトルに対して垂直)軌道の両方に沿って、制御され得る。いくつかの実施形態は、ハードな停止(hard stop)又は突然の停止(bang stop)を、自発痛の主な原因である、貫通の最も深い点(すなわち、帰還点)に持たなくてもよい。いくつかの実施形態は、突然の停止の衝撃波に伴う痛みを防止するために、クッション、カム経路、又は他のハードストップ以外の機構を用い得る。そのような衝撃波は、前記組織貫通部材が、損傷した部位の近くの神経を打つことを成功裏に回避してさえも、直接の接触が回避されても衝撃波はそのような神経を活性化し得るために有害である。随意的に、いくつかの実施形態は、荒い創傷チャネル(残存痛)を防止するために前記組織貫通部材が、興奮を与えない経路(non−jitter path)に従わせることができる。いくつかの実施形態では、このことは、組織貫通部材とともに用いられる誘導経路、又は前記組織貫通部材に付随するピンにおけるより厳しい精度により達成され得る。これは、組織を貫通する場合に、興奮を与えない経路であり得る。随意的に、前記組織貫通部材が、組織の外側にあるとき、及びそれが組織の中にあるときの両方のための興奮を与えない経路であり得る。残存痛、長く続く傷、及び瘢痕化を引き起こし得る、前記組織貫通部材の「ふらつき」(wobble)を低下させ得る。
いくつかの実施形態は、遅い、及び遅延された創縫合及び後の出血を防止するために、制御された外向きの速度を有し得る。非制限的な例として、前記組織貫通部材の制御された外向きの速度は、限定はされないが、カム又はより高い摩擦物質等の機械的な機構により制御され得る。
いくつかの実施形態は、最初の傷を形成した後に、前記組織内に反動により入る、制御されていない組織貫通部材に付随する、意図されない再貫通を 防止するための、跳ね返り防止機構も含み得る。本明細書におけるいくつかの実施形態は、前記組織貫通部材が後退されるか、又は所望の距離だけ後退されたらすぐに、組織への再進入を防止するための、前記組織貫通部材又はその付属物に係合する、「駐車」機構又はロックアウト機構 を有し得る。
ランセットが、その最大の深さで皮膚中で停止すること、それが外向きの動作を開始する前、及び開始点に戻ることの突然さは、この設計に固有の問題点である。ランセットが最も深い貫通の点にあるとき、最大の量の力が皮膚に加えられる。この駆動機構は、ボールが床から跳ね帰るように、前記機器の端を、単に跳ね返らせる。前記ランセットは、その内向きの動作の終点で突然停止して、衝撃波を皮膚内に送り、ランセットの近くの多くの痛みの受容体が、直接に打たれなくてさえも、興奮することを引き起こす。これは自発痛を大幅に増幅する。
言及されたように、単純なスプリングにより作動する組織貫通部材の代わりに、いくつかの実施形態は、機械的カム作動を用い得る。カム−作動設計を持つ機器は、前記組織貫通部材の「ハードストップ」を最小化できる。カム機構は、通常はスプリングにより駆動され、及び一般的に、よりよく導かれた作動を提供する。前記組織貫通部材の軌道は、カムの上に載ったピンを介する、前記組織貫通部材ホルダーの導かれた経路により、厳密に制御される。カム機構は、前記組織貫通部材の外向きの軌道のための穏やかな戻り、及び明確な速度制御を持つ、所定の速度プロファイルを可能にする。この機構が、動作の終点に達した時に、この機構は、前記ランセットの皮膚中への跳ね返りを効果的に回避することもできる。加えて、ランセットの両方向への経路の機械的振動(又は変動/ふらつき)は、空中に発射された場合には低下される。明細書におけるいくつかの実施形態も、その「強制運動プロファイル」により、そのような駆動機構のふらつきを、前記組織に伝達することを防止するために、前記駆動機構のいかなる機械的ふらつき(例えば、不均一又は粗いカムのスロットに起因する)も最小化できる。
随意的に、いくつかの実施形態は、電子的に制御された駆動機構による、電子的な作動を用い得る。この技術は、非常に正確な位置センサーと連結された、小型化された電子的なモーター(例えば、音声コイル、ソレノイド)を用い、正確に制御された動作及び速度により、前記組織貫通部材を皮膚内又は皮膚外に移動させる。迅速な侵入に続き、刺激なしに、及び比較的ゆっくりと、滑らかに戻るために、前記機器は、厳密な所定の深さまで、前記組織貫通部材を減速させる。このことは、早い創縫合、及び長期の傷を回避することを可能にする。この機器により、前記組織貫通部材が前進している間、ランセットを皮膚に貫通させるために必要な力は制御される。前記組織貫通部材の作動「プロファイル」を厳密に制御することの利点は、検査のための十分な及び一貫した血液サンプルを産生する、再現性のある無痛の穿刺である。
血液サンプルを抜き取るための、穿刺の部位の生成に関しては、利き腕ではない手の患者の指(薬指又は中指)の1つの上の適切な穿刺部位を選ぶことが望ましい。前記穿刺部位は、指先の側面上であり得る。1つの制限しない実施例では、手を温める細片を、患者の選択された指に対して15秒間当てることが望ましい。随意的に、患者の指を10〜60秒間温めることができる。より長く温めてもよい。加温は、血液の標的部位への流れを増加させる。標的部位を準備するためには、選択された穿刺部位を拭くことを確実にするために、選ばれた指の先の側面又は被験者の体表を、アルコール拭き取り若しくは同様の清浄化剤により拭くことが望ましい。いくつかの実施形態では、皮膚が完全に乾燥するまで待つ。典型的には、乾燥を加速するために、指先をガーゼ又は空気の吹付で乾燥させないこと。
穿刺孔が形成された後に、血液が流れることを許容するために、患者の腰より下に、手を下向きに保持する。血液の滴が形成されるまで、指先の基部から指を軽くマッサージする。指の上の血液の滴に前記機器のチップをふれることにより血液収集機器を注意深く満たす。前記機器が完全に満たされたことを確認する。血液収集機器が満たされたらすぐに、指の出血している部位を、テーブルの上のガーゼのパッドに押し付ける。前記血液サンプルを前記収集容器中に移動する。バンドエイドを指の上に置く。前記サンプルを持つ容器を、冷蔵庫の中の発送用の箱の中に入れる。全ての供給品を、生物学的有害物質の医学用針の容器に捨てる。全ての供給品は使い捨てである。
前記第一の穿刺により、十分な血液が得られない場合は、前記血液収集機器をテーブルの表面に注意深く置き、前記機器が水平であることを確実にする。穿刺された指の上にバンドエイドを置く。患者の同じ手の異なる指の適切な穿刺部位を選択する。もし薬指が最初に穿刺されたら、新しい穿刺部位を中指の上で選ぶか、又はその逆も成り立つ。手を温める細片を、患者の選択された指に対して60秒間当てる。随意的に、患者の指を30〜90秒間温めることができる。このことは、指への血流を増加させる。本明細書における任意のもの等の、サンプル収集機器を用いる血液収集のためのこれらの技法は、臨床検査室改善修正法案(Clinical Laboratory Improvement Amendment(CLIA))により認証された施設及び/又は標準において臨床検査において使用するための、毛細血管血液の十分なサンプル収集を可能にする。
図11Sを参照し、サンプル収集機器1220の更なる別の実施形態が記載される。この実施形態では、前記組織貫通部材1222は、前記サンプル収集機器1220に対して角度を持って取り付けられ得る。この角度を持った構成は、組織貫通部材がサンプル取得開口部1103及び1105と整列する場所において、創傷を生成することを可能にする。標準的なスプリングにより発進される作動装置1224が、前記組織貫通部材1222の駆動機構として示されているが、カム及び/又は電気的な駆動システムも、前記スプリング発進装置の代わりに又はそれと組み合わせて用いられ得ることも、理解されたい。前記駆動機構1224がスプリングの場合、前記スプリングは、前記組織貫通部材1222を発進位置に移動するために圧縮されることができ、及び次いで標的組織中に貫通するために放出される。図11Sは、休止位置にある前記組織貫通部材1222を示す。この図は、前記駆動機構1224のためにスプリングを示しているが、被験者に治癒可能な創傷を作成するための、組織貫通部材を発射するための使用に適切な、他の駆動機構が除外されないことを理解されたい。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
筐体1216について記載されたものと同様の筐体1226が、前記組織貫通部材1222の周囲に形成され得る。図11Sは、前記サンプル収集機器に取り付けられた、2個の組織貫通部材1222を示しているが、より多くの又はより少ない組織貫通部材を持つ機器が除外されないことを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態は、前記サンプル収集機器1220に取り付けられた、ただ1つの組織貫通部材1222を有し得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
図11Tを参照し、サンプル収集機器1230の別の実施形態について記載する。この実施形態は、前記組織貫通部材1232が、前記サンプル収集機器1230内に収容され、及び図11Tに見られるように、それが、実際に前記サンプル収集機器の中心軸と同軸的に整列される。この位置では、前記組織貫通部材1232は、開口部1103及び1105が、前記サンプル収集機器1230上に配置されているところに近い場所において前記サンプル収集機器1230から外側に伸長する。もちろん、より多いか、又はより少ない開口部を持つ機器は除外されず、及び図11Tの実施形態は例示的な及び非限定的である。図11Tは、前記サンプル収集機器の一実施形態では、発射ボタン1234が、前記サンプル収集機器1230に取り付けられ得ることを示す。随意的に、いくつかの実施形態は、作動ボタンとして機能する形作られた先端1236を有することができ、前記組織を先端1236に対して特定の深さ及び/又は特定の圧力で圧迫すると、前記組織貫通部材が作動される。
発射されるとすぐに、前記組織貫通部材1232は矢印1233に示されるように移動する。いくつかの実施形態では、前記組織貫通部材1232は、作動前は、前記サンプル収集機器1230の内部に完全に収容される。いくつかの実施形態は、前記ユーザーに、前記組織貫通部材1232がどこで前記機器を出て、及び大体どこに創傷が形成されるかを案内することを助けるために、前記機器1230上に可視的測定器1235を有し得る。
この非制限的な実施例では、機器1230全体が、前記機器1230が使用される前にのみ開かれることができる袋又は包装中に入っている。このようにして、前記組織貫通部材及び前記収集機器に、使用前の無菌状態が維持される。この外部の無菌の袋又は包装は、本明細書の他の実施形態のいかなるものにも適用される。図11Tは、一体的に形成されることができるか、又は別個に、前記サンプル収集機器1230に取り付けられ得る形作られた先端1236(点線で示される)も示す。この形作られた先端1236は、サンプル流体を前記サンプル収集機器1230内に引き抜く吸引を提供し得る。随意的に、前記組織貫通部材1232により形成される創傷からのサンプル流体の産生を増加させるために、圧力を加えるために、前記形作られた先端1236標的組織を引き伸ばし、及び/又は形作られた先端中入るように強制するために用いられ得る。本明細書におけるいかなる実施形態も、形作られた先端1236を有するために適合され得ることを理解されたい。随意的に、前記形作られた先端は、サンプル流体を前記先端上の1つ以上の収集領域に向かわせるための、選択された疎水性領域を有し得る。随意的に、前記形作られた先端は、サンプル流体を前記先端上の1つ以上の収集領域に向かわせるための、選択された親水性領域を有し得る。
図11Uを参照し、サンプル収集機器の更に別の実施形態について記載する。この実施形態は、ランセット等の単一の組織貫通部材の代わりに、図11Tの実施形態は複数の組織貫通部材1242を用いることを除いて、図11Tのものと同様である。一実施形態では、これらの組織貫通部材は、従来のランセットと比べると、減少した直径のマイクロ針1242である。複数のマイクロ針1242は、機器1240のために同時に作動されることができ、及び組織上に多重の創傷部位を生成する。前記マイクロ針1242の間隔が、穿刺されるより多くの毛細管ループをもたらすことができ、及びより多くのチャネルが、血液が前記組織表面に達するために利用可能になる。これは、とがった先端を及び先細のプロファイルを有するランセットと比べ、より“正方形の”貫通プロファイルを可能にする。このことは、前記マイクロ針1242が、神経端末がより多く存在する、より深い組織層内に深く入りすぎることなく、より大きな面積上で、より多くの毛細管ループと係合することを可能にすることができる。
図11V及び11Wを参照し、サンプル収集機器の更なる実施形態について記載する。これらの図に示される実施形態において、前記サンプル収集機器1100は、創傷作成機器1250から前方に伸長するために構成された組織貫通部材1252を有する、専用の創傷作成機器1250に角度を持って取り付けられ得る。随意的に、形作られた先端1236(前記組織貫通部材1252を受け入れる開口部を持っても、又は持たなくてもよい)を有するために構成され得る、前記サンプル収集機器1100は、創傷作成機器1250に着脱可能に取り付けられ得る。随意的に、前記サンプル収集機器1100は、前記機器1250に、平らに取り付けられ得る。随意的に、機器1250上には、前記サンプル収集機器1100を圧入により保持するための、形作られた切り欠きがあってよい。前記サンプル収集機器1100を着脱可能に取り付ける他の技法が除外されないことを理解されたい。この前記収集機器及び創傷作成機器の切り離しは、より洗練された、再使用可能な、制御され、軽減された痛みでの創傷作成経験を生成させ得る創傷作成機器1250の使用を可能にする。
図11Wは、前記サンプル収集機器1100が、前記サンプル収集に対する重力効果に関して、中立になるために水平以下になり得ることを示す。創傷作成機器1250への機器1100の他の取り付けの構成は除外されない。
図11X〜11Zを参照し、様々なサンプル収集機器の更なる実施形態が記載される。図11Xは、形作られた先端1236が前記機器1240と共に用いられ得る、サンプル収集機器を示す。この形作られた先端1236は、以前に記載されたものと同様である。真空源1270が、体液サンプルを前記機器1240内に抜き取るために用いられ得る。この真空源1270は、前記機器1240の本体及び/又は前記形作られた先端1236に連結され得る。本開示に記載されるいかなる実施形態も、限定はされないが、真空源1270等の、サンプル取得の支援機器と共に使用するために適合され得ることを理解されたい。
図11Yは、サンプル収集機器の更に別の実施形態を示す。この実施形態サンプル流体を収集するためのチップ1280を有するピペットシステムを用いる。このチップは、同軸的に取り付けられた組織貫通部材1282を含み得る。随意的に、側面に取り付けられた、又は角度付けされた、標的部位において創傷を作成するための組織貫通部材1284が示される。前記チップ1280を持つピペットシステムは、被験者からサンプル流体を引くために真空を加える。随意的に、形作られた先端1236は、標的部位での皮膚の引き伸ばし又は組織再形成を支援するために、チップ1280と共に用いられ得る。
図11Zは、いくつかの実施形態が、血液サンプルを引き抜くための真空を生成するために、作動機構に連結されたダイアフラム1291を用い得ることを示す。この連結は、このダイアフラムが、前記組織貫通部材1292の、標的部位からの一往復の戻りにおいて、真空を生成することを可能にする。一実施形態では、前記組織貫通部材1292はマイクロ針である。矢印1294で示される、前記組織貫通部材の作動は、前記組織貫通部材1292を発信し、及び復路において、前記組織貫通部材1292の動作に連結されたダイアフラムの動作に起因して真空を生成する。前記機器1290により採集された流体を保持するために1つ以上の容器1296が連結され得る。いくつかの実施形態は1つの容器1296だけを有する。いくつかの実施形態は一組の容器1296を有し得る。いくつかの実施形態は、多重の組の容器1296を有し得る。いくつかの実施形態は、機器1290の外部上に取り付けられ得る。いくつかの実施形態は、機器1290の内側上に取り付けられ得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
図11AAは、作動機構1293に取り付けられた複数の組織貫通部材1292を有するサンプル収集機器の断面図を示す。一実施形態では、前記組織貫通部材1292はマイクロ針である。一実施形態では、前記駆動機構293は、ドーム形状、曲がった、又は他の形状のスプリング状の機器であることができる。機械的な作動機構が示されているが、限定はされないが、電気機械的、油圧的、機械的カム、又は現在周知の若しくは将来開発される技法などの他のタイプの作動技法が用いられ得ることを理解されたい。いくつかの実施形態は、組織インターフェース(点線で示される)を、組織との相互作用を促進するために用い得ることも理解されたい。図11AAは、組織貫通部材1292により作成された傷から得られたサンプルが、チャネル、毛細管、又は他の経路を通過して、矢印1295で示されるように、チャネル1299.に流れ得ることを示す。一実施形態では、前記チャネル1299は、少なくとも1つの抗凝血剤により被覆され得る。随意的に、いくつかの実施形態は、2つの経路に沿ってサンプルを引き抜く、2つのチャネル1299を有することができ、それぞれのチャネルは、同じ、又は随意的に異なる前記チャネル1299の表面の被覆を有し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、被覆されない機器の表面を有することができるが、その代わりに容器1296又は1297の中に追加的な物質を有し得る。図11AAに見られるように、前記サンプルは、限定はされないが、チェンバー(点線で示される)、チャネル1299の1つの端、又は他の場所などへ流れることができ、図11ABに示されるように、経路1301又は1303(点線で示される)などの導管が、チャネル1299中に収集された前記サンプルを前記サンプル容器1296又は1297に移動するために、流体的に連結するために用いられ得る。いくつかの実施形態は、図11AAに示されるように、容器1296を両方の場所に有し得るか、又はその内の1つだけに有し得ることを理解されたい。随意的に、いくつかは1つの場所に複数の容器を有し、及び他の場所には容器を持たないか、若しくはより少ない数の容器を有することができる。随意的に、これらのいくつかはが利用され得るので、前記複数の容器は、一体的に形成され得るか、又はさもなければ、一緒に組み合わされ得る。図11AAに見られるように、前記容器1296は、前記容器1296内の減圧環境がその中にサンプルを引き抜く様式において前記容器1296を経路1301に接触させるために滑動することにより作動させ得る。随意的に、前記機器から前記容器1296へのサンプル移動を活性化するために、限定はされないが、バルブ、シールの破壊などの他の作動方法も用いられ得る。図11AAは、前記チャネル1299が特定の長さ及び及びアスペクト比を有することを示すが、異なる断面形状、異なる長さ(より長いか又はより短い)チャネル、及び曲がったに対するまっすぐなチャネルも、用いられることを理解されたい。いくつかの実施形態は、1つの水平平面の前記チャネル1299を保つか、又は随意的に、1平面の中の一部分及び他の平面の中の一部分を保つことができる。随意的に、チャネル1299からの、その中にサンプルを傷の部位から引き込む毛細管作用の代わりに、又はそれと組み合わせて、前記チャネル1299内にサンプルを引き込むために、吸引又は他のサンプル引き込み機器を用い得る。図11AAの実施形態は、随意的にチャネル1299の入り口ポートを、限定はされないが、チャネル延長1305、前記チャネルを傷の部位により近く形成すること、又は組織貫通部材をチャネル1299のより近くに配向させる、などの傷の部位のより近くに配置するために修正されることができる。
図11ABは、逆シリンジ設計を有する容器1297を用いる更なる実施形態も示す。ここに見られるように、前記容器1297と経路1301又は1303の係合の動きは、サンプルを前記容器1297中に引き抜くための減圧環境を生成するために、プランジャー2828を押すために用いられ得る。いくつかの実施形態は、図11ABに示されるように、容器1297を両方の場所に有し得るか、又はその内の1つだけに有し得ることを理解されたい。随意的に、いくつかは1つの場所に複数の容器を有し、及び他の場所には容器を持たないか、若しくはより少ない数の容器を有することができる。随意的に、これらのいくつかはが利用され得るので、前記複数の容器は、一体的に形成され得るか、又はさもなければ、一緒に組み合わされ得る。図11ABに示されるように、随意的に、いくつかの実施形態は、1つのタイプの容器1296を1つの場所に、及び異なるタイプの容器1297を異なる場所に有し得る。随意的に、いくつかは、少なくとも2つの異なる容器を1つの場所に有し得る。随意的に、図11AAの実施形態に関して議論される他の特徴は、本明細書に記載される実施形態のためにも構成され得る。
図11ABを未だに参照し、いくつかの実施形態は、示されるように、特徴1305の上を移動するときに、チャネル1299中のサンプルを、外に向かって、1301又は1303に取り付けられた容器1297の中へと押し込むために、加圧された空気ボラス(bolus)を引き起こす、加圧されたキャップ又は他のシールを提供する、押圧要素1307を用い得る。
(垂直な流出の制限)
図11Eは、アダプター1150及び1152の周囲にスリーブ1156があることも、より明確に示す。図11A〜11Fにのみ示されているが、通気口を持った、又は持たないスリーブが、本明細書で熟考される実施形態のいずれのものと共に使用するために、構成され得ることを理解されたい。図11Eの実施形態に見られるように、前記チャネルは、針により画成される。これらのスリーブ1156は、前記容器1146a及び1146bが前記針と係合する前の、前記アダプター・チャネル1150及び1152からの、流体サンプルの時期尚早な流出を防止する。サンプル流体の低容積が必要なために、時期尚早な流出の防止は、前記チャネルから前記容器への流体の移動に伴う流体量の損失を低下させる。一実施形態では、前記スリーブ1156は、液密ではあるが、気密ではないスリーブを提供することにより流体損失を最小化し得る。もしスリーブが気密であると、それは、前記チャネルの毛細管作用が、適正に作用することを防止し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記スリーブが、通気口から離れた場所に前記サンプルを収容できるように、前記針の先端から離れた基部の近くに通気口を配置し得る。
図11Fは、例示的な実施形態においては、前記スリーブ1156は、前記スリーブを貫通する開口部1158を有するために構成されることを示す。このことは、典型的には針の上に、緩く嵌合している従来のスリーブよりも、改善された実施形態を提供する。緩い嵌合のために、従来のスリーブにおいては、スリーブ空間が、チップの中、並びに針及び前記スリーブの間の側壁の空間にあり、その中には流体サンプルが累積し得る。この設計のスリーブは、流体を継続的に失い得るスリーブの無い針に比べて、損失を画成された量に制限することにより流体のより大きな損失を防止し得るが、前記チップ及び側壁に沿ったスリーブ領域中に累積する流体は、それでも失われ、及び前記容器1146a又は1146bにより採集されない。前記スリーブ1156は、前記スリーブの、前記チャネル1126及び1128との流体連通を提供する、前記機器に対しての係合を促進するための、限定はされないが、針、プローブ、管、チャネル、又は他のアダプター・チャネル1150等の、狭められた領域1176を含み得る。
図11Fの実施形態では、前記開口部1158は、サンプル充填部分1120における前記チャネルの毛細管作用からの流れに付随する流圧に十分に耐える計算に基づいて寸法づけされる。この力は、前記開口部1158が、そこにあって、空気を前記チャネルから通気することを可能にするばかりでなく、前記容器1146a及び1146bが、前記アダプター・チャネル1150及び1152に押し付けられて係合するまで、流体が前記スリーブから出ることを防止する。前記開口部1158により生成される通気効果のために、前記側壁及び前記スリーブの他の領域を、従来のスリーブにおけるよりも、前記針と、はるかに緊密に係合させることができる。針及び前記スリーブの間の空間を減少させ、従って、嵌合の緩やかさに起因して、はるかに大きな間隔の空間を有する通気口のないスリーブに比べて、失われる流体量を最小化できる。追加的に、前記開口部1158は、前記スリーブ及び針の先端の間がどのような間隔であっても、最小の流体損失になるように、流体が前記開口部に達するとすぐに、十分な抵抗を提供し、前記チャネル又は針からの流出も停止されるように、寸法づけされることができる。
前記開口部のサイズ付けのための計算は図12に示される通りである。望みは、前記スリーブの外側のサンプル流体の流出を阻止するための、通気口を画成する疎水性物質に付随する、十分な漏出の防止力が得られるように、力を平衡化することである。図12では、前記スリーブ1156の側壁は、針と直接の接触にあることができ、又はいくつかの実施形態では、前記スリーブとの側壁に沿って間隔があってよい。一実施形態では、前記スリーブ1156は、限定はされないが、熱可塑性エラストマー(TPE)、ブチルゴム、シリコーン、又は他の疎水性物質等の疎水性物質を含む。一実施形態では、前記スリーブの厚さも、前記開口部の側壁又はin前記スリーブ1156中の通気口1158の長さを決定する。
前記開口部1158は、前記スリーブ1156に沿った1つ以上の場所に配置され得る。いくつかは図12に示されるように有し得る。代替的に、いくつかの実施形態は、前記開口部1158を前記スリーブの側壁上に有し得る。他の場所は除外されない。随意的に、前記スリーブ1156は、前記スリーブを貫通する複数の開口部を有し得るが、流体が前記スリーブから出ないように、及び前記容器1146a又は1146bが係合され、及び前記チャネルと流体連通状態になるまで、前記チャネルからの追加的な流出を防止するために、前記開口部からの抵抗が十分であるように、構成される。
前記機器1100がどのようにサンプルを採集するために用いられるかということに関して、1つの技法では、前記サンプル収集機器1100は、標的体液及びと係合するために保持され、望ましい充填レベルが達成されるまで適所に保持される。この時間の間、前記機器1100は、重力を最小化するために水平に保持されることができ、前記機器1100が、より垂直に保持された場合には重力に打ち勝つ必要がある。充填レベルに達した後、前記機器1100は、目的の流体と脱係合されることができ、次いで前記容器中に流体を引き抜くために係合された容器1146a及び1146bとも脱係合され得る。随意的に、前記機器1100は、前記充填が、前記チャネル内の流体、及びたぶん、標的部位に残存するいくらかの追加的なサンプル流体も引き抜くように、目標の流体と接触し、及び前記容器は前記チャネルと係合し流体連通のままであることができる。このことは、十分な体液が前記容器中に引き抜かれることを確実にする。
前記容器1146a及び1146bを充填した後、それらは発送のために調製される。随意的に、それらは、発送の前に前処理に送られる。前記容器1146a及び1146bのいくつかの実施形態は、遠心分離等の前処理の後に、選択された密度に起因して、その物質が、同じ容器の中で、遠心分離されたサンプルの、別の部分から分離された一部分になるような、前記容器に密度のある物質を含む。
前記容器1146a又は1146bは、その中に真空及び/又は陰圧を有し得る。前記チャネルが、容器と流体的連通にもたらされたときに、前記サンプルは前記容器中に吸い込まれることができる。随意的に、前記容器は、ニュージャージー州イースト・ラザフォード(East Rutherford)のBecton−Dickinson Companyから“Vacutainer”の商標で市販されているような範疇に入る、試験管様の機器の形状を取り得る。前記サンプルが前記容器に移動される間、前記機器は、前記基部1140が間隔1154を閉じた圧縮状態に留まり得る。前記サンプルは、前記容器全体又は容器の一部分を満たし得る。前記チャネルからの前記サンプルの全体(及び/又は前記サンプルの90%、95%、97%、98%、99%、99。5%又は99。9%を超える量)が、前記容器に移動され得る。代替的に、前記チャネルからの前記サンプルの一部分だけが、前記容器に移動され得る。
本明細書に記載される一実施形態では、前記サンプル収集機器1100へのサンプル流体の2段階の充填は、i)十分な量が、時期尚早な凝血を防止するために処理された収集チャネルの中にあることを確実にするための、前記サンプル流体の計量された収集、及び次いでii)前記サンプル流体の高いパーセンテージを前記容器中に移動する効率的な様式を、可能にする。サンプルの最小流体量を前記容器1146に計量するための、この前充填チャネルからの容器の低損失充填は、とりわけ小容積のサンプル流体の収集を取り扱う場合に複数の利点を提供する。前記チャネルの所望のレベルまでの前充填は、前記サンプル流体の所望の検査を遂行するために十分な容積が、前記容器中に存在することを確実にする。
本明細書に記載される、前記サンプル充填部分1120、支持物1130、及び基部1140を含む機器全体が、その中の構成要素の可視化を可能にするために、完全に透明又は半透明である。随意的に、前記サンプル充填部分1120、支持物1130、及び基部1140の内の1つだけが完全に透明又は半透明である。随意的に、サンプル充填部分1120、支持物1130、又は基部1140の選択された部分だけが、透明又は半透明である。その結果、ユーザーは、サンプル流体充填、及びサンプル充填部分1120における、前記サンプル容器の前記チャネルへの係合の進行に基づいて、様々な手順をいつ遂行すべきかを、より正確に決定し得る。前記収集チャネル中の気泡は充填の間に視認でき、及びもし気泡が見られたら、ユーザーは、前記チャネル内に引き込まれる空気を最小化するために、前記サンプル収集機器1100の位置を、標的サンプル流体と、よりよく係合できるために調整できる。このことは、充填が完了した時に、前記ユーザーが前記基部又は容器ホルダー1140等の片を、いつ分離、又は脱係合するかを知ることを可能にする。
他の方法が、前記機器が、限定はされないが、下向きに垂直な様式等の、水平ではない角度で保持された場合に前記アダプター・チャネル1150及び1152からの、外向きのサンプル流れを防止するために使用され得ることを理解されたい。一実施形態では、フリット1194が、前記アダプター・チャネル1150及び1152として用いられ得る、中心孔のある針と共に用いられ得る。前記フリットは、サンプル収集機器本体の中か、又は前記収集容器上にあることができる。いくつかの実施形態では、前記フリットは、限定はされないが、PTFE等の物質を含む。随意的に、いくつかの実施形態は、前記アダプター・チャネル1150及び1152として機能する針の上に、テープ/接着剤を用い得る。一実施形態では、前記テープ/接着剤は、サンプルの時期尚早な放出を防止するするために、針の開口部を覆うために用いられ得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記サンプル容器に通じる前記アダプター・チャネル開口部からの制御された流出を防止するために、疎水性表面を有するアダプター・チャネル1150及び1152を有し得る。いくつかの実施形態では、前記アダプター・チャネル1150及び1152は、出口に近い内部表面上にのみ疎水性物質を持つ針である。随意的に、前記疎水性物質は、出口に近い針の外表面上にのみある。随意的に、前記疎水性物質は、針の内表面及び外表面上にある。随意的に、下向きの流れを防止する別の方法は、毛細管の断面積を変化することにより、表面積を増加させる。非制限的な実施例として、いくつかの実施形態は、毛細管の断面積を増加させるために、毛細管の内部に、歯又は指のような構造を導入し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、毛細管の断面積を増加させるために、毛細管の内部に、流体の流れにの方に配向する、及び/又は流れと反対に配向するフィンを含み得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
(複数のチャネルに対する1つのサンプル収集器の位置)
図13A〜13Bを参照し、本明細書に記載される更に別の実施形態を記載する。図13Aは、限定はされないが、2個のチャネル1324及び1326が、単一の収集場所1322から流体を抜き去るために合流する、収集ウエル等の単一の収集場所1322を持つサンプル充填部分1320の上から見下ろした図を示す。随意的に、いくつかの実施形態は、単一のチャネルのみが、前記収集場所1322から出され、及び次いで前記収集場所1322から出る単一の共通チャネルであった後に、チャネル1324及び1326に分岐する、Y分岐チャネル構成を用い得る。前記チャネル1324及び1326との流体連通を提供する部材は、限定はされないが、針、プローブ、管、チャネル、中空の細長い部材、又は他の構造等が、前記サンプル充填部分1320の1つの端に連結され得る。
図13Bは、限定はされないが、流体連通部材等のアダプター・チャネル1352に、次に流体連結するチャネル1326と流体的連通にある収集場所1322が示される、側断面図である。いくつかの実施形態では、前記流体連通部材は、十分な剛性を有し、及び十分にチップを前記容器のセプタム、キャップ、又は他の構造に貫通させる。いくつかは、前記容器のセプタム、キャップ、又は他の構造に密封されない孔を残さないために、中空ではない構造の前記アダプター・チャネル1352、1150等を有し得る。
図13Bに見られるように、滴Dで示されるように、サンプル流体は、前記収集場所1322内に塗布されるか、又は落下される。随意的に、いくつかは、前記サンプル流体を塗布するために、前記収集場所1322に直接塗布するか、又は直接接触し得る。本明細書における実施形態では、単一の収集場所1322だけの使用が示されているが、共通のサンプル収集点に複数のチャネルが連結する他の実施形態が構想されることを理解されたい。非制限的な例として、収集機器の一実施形態は、そのそれぞれの収集場所から出る、それ自身のチャネルを、それぞれ持つ、2個の収集場所1322を有し得る。いくつかの実施形態は、図13A〜Bに示される、共通収集点チャネルを図11A〜11Fに示されるような別個のチャネルと組み合わせることができる。共通収集場所の構造と、別個のチャネルを持つ他の構造との他の組み合わせは除外されない。
図13Bは、この実施形態が、前記収集場所1322から外向きに伸長するために構成された1つ以上の組織貫通部材1327を含み得ることも示す。一実施形態では、これは、前記ユーザーが、標的組織及び流体サンプル取得のための創傷作成場所を同時に前記収集場所1322の上に配置させることを可能にする。随意的に、引き鉄1323が前記組織貫通部材を発射するために配置され得る。随意的に、標的組織が接触及び/又は十分な圧力若しくは接触が所定の場所にあるときに前記機器の発射を可能にするために、この引き鉄は、前記機器の組織との接合部分の中に組み込まれる。これらの2個の場所の重なり合いは、サンプル収集の成功のために、ユーザーが従うべき単純化されたプロトコルを可能にする。前記組織貫通部材1327は、限定はされないが、スプリング作動、スプリング/カム作動、電子的作動、又は前記の単一若しくは複数の組み合わせ等の、1つ以上の作動技法によって作動され得る。改善されたサンプル取得のために、限定はされないが、真空源、組織拡張機器、組織拡大前金具等の他の支援方法が、単独、又は前述の任意のものとの組み合わせで用いられ得ることを理解されたい。
図13Cを参照し、サンプル収集機器の更なる実施形態を記載する。この実施形態は、サンプル収集機器1402をその中に統合したカートリッジ1400を示す。そこには、収集場所1322、並びに限定はされないが、ピペットチップによる取扱い(示されていない)等の、場所1322で収集されたサンプルが、次いでアクセスされ得る、1つ以上のサンプル開口部1325及び1329がある。滴Dからの前記サンプルは、経路1326に沿って、矢印に示されるように、前記開口部1325及び1329に向かって移動し、それぞれの開口部1325及び1329に向かう、前記開口部中のサンプル、及び経路1324及び/又は1326のうちのいくらかが、ピペットP中に引き抜かれる。ピペットPのそばの矢印により示されるように、このピペットPは、サンプル流体を所望の場所に輸送することを可能にするために、少なくとも1つの軸内を移動することができる。この実施形態では、前記カートリッジ1400は、試薬、洗浄液、混合領域、インキュベーション領域等のための、複数の保持容器1410を有し得る。随意的に、前記カートリッジ1400いくつかの実施形態は、保持容器をまったく含まないか、又は随意的に、ただ1個又は2個のタイプの保持容器を有する。随意的に、いくつかの実施形態では、前記保持容器はピペットチップであってよい。随意的に、いくつかの実施形態では、前記保持容器は、チップ表面上に試薬を収容するために処理されたピペットチップであり得る(典型的には前記チップ内表面であるが、他の表面は除外されない)。随意的に、前記カートリッジ1400のいくつかの実施形態は、includeonly前記組織貫通部材を持たない前記サンプル収集機器1402のみを含み、又はその逆も成り立つ。
図13Dを参照し、図13Cの実施形態の側断面図が示される。随意的に、場所1322において、収集されるべき前記サンプル流体のために創傷を作成する使用のために組織貫通部材1327が含まれ得る。
図14は、前記サンプル収集機器1300を形成するために、前記サンプル充填部分1320が支持物1330及び1340と結合され得ることを示す。サンプル流体が望ましい充填レベルに達したかを見るための可視化窓1312があってよい。スプリング1356又は伸縮素材等の力を発揮する構成要素が含まれ得る。前記チャネル・ホルダーは、前記チャネルを前記支持物に固定したままに保ち得る。一実施形態では、前記ホルダーは、前記チャネルが前記支持物に対して滑動することを防止し得る。それは、前記チャネルに連結するために、圧入、機械的締め具、接着剤、又は他の取り付け技法を用い得る。前記ホルダーは、随意的に、スプリング等の力を発揮する構成要素をその上で休止し得る支持物を提供し得る。
一実施例では、その自然な状態にあるときに、前記基部1340が伸長状態にあることができるように、前記係合組立品は、力を発揮し得るスプリング1356を含み得る。前記基部が伸長された状態にあるときに、前記容器1346a、1346b及び前記係合組立品の間に空間が提供され得る。ある場合には、前記基部1340が伸長された状態にあるときに、前記チャネルの第二の端は、前記容器のキャップに接触しても、又はしなくてもよい。前記流体連通部材1352の第二の端325a、325bは、前記容器の内部と流体連通にない場合には、適正な位置にあり得る。
前記部材1352が前記キャップを貫通して前記容器に入り、及び従ってサンプル流体を前記容器1346a及び1346b内に抜き取る場合に、前記支持物1330及び前記基部1340を接合することは、前記チャネル1324及び1326に前記容器との流体連通1346a及び1346bをもたらす。
前記容器1346a又は1346bは、その中に真空及び/又は陰圧を有し得る。前記チャネルが、容器と流体的連通にもたらされたときに、前記サンプルは前記容器中に吸い込まれることができる。前記サンプルが前記容器に移動される間、容器が前記チャネル1326及び1328と流体連通にあることができるように、前記機器は位置決めされた前記基部1340と圧縮状態に留まることができる。前記サンプルは、前記容器全体又は容器の一部分を満たし得る。前記チャネルからの前記サンプルの全体(及び/又は前記サンプルの90%、95%、97%、98%、99%、99。5%又は99。9%を超える量)が、前記容器に移動され得る。代替的に、前記チャネルからの前記サンプルの一部分だけが、前記容器に移動され得る。
図15に見られるように、本明細書に記載される一実施形態では、前記サンプル収集機器1300へのサンプル流体の2段階の充填は、i)十分な量が、時期尚早な凝血を防止するために処理された収集チャネルの中にあることを確実にするための、前記サンプル流体の計量された収集、及び次いでii)前記サンプル流体の高いパーセンテージを前記容器中に移動する効率的な様式を可能にする。サンプルの最小流体量を前記容器1346に計量するための、この前充填チャネルからの容器の低損失充填は、とりわけ小容積のサンプル流体の収集を取り扱う場合に複数の利点を提供する。前記チャネルの所望のレベルまでの前充填は、前記サンプル流体の所望の検査を遂行するために十分な容積が、前記容器中に存在することを確実にする。
図16及び17を参照し、更なる実施形態について記載する。図16は、前記収集場所1322の周囲に二次収集領域1324を持つ血液収集機器1300を示す。前記二次収集領域1324は、オーバーフローした、こぼれた、又は誤って向けられた流体サンプルがあれば、それを前記収集場所1322に向けるために、用いられ得る。
図17は、前記容器1346a及び1346bが、それぞれ前記容器1346a及び1346bに付随する識別子を有し得ることを更に示す。図17は、1つの非制限的な例では、前記識別子1600及び1602バーコード(例えば、1−D、2−D、又は3−D)、クイックレスポンス(quick response:QR)コード、画像、形状、言語、数、英数字文字列、色、又はそれらの任意の組み合わせ、又は任意のタイプの可視的識別子の少なくとも1つであり得る。他のものは、可視的スペクトルではない識別子を用い得る。との物は、RFIDタグ、RF識別子、IR放出タグ、又は前記可視的スペクトルを介して送られた信号による識別に依存しない他のマーカーを用い得る。
識別子1600及び1602は、サンプル収集機器中の、サンプル及び/又はサンプルのタイプを識別するために用いられ得る。容器当たり1つ以上の識別子があってよい。いくつかは、前記容器ホルダー上の識別子も用い得る。識別子は、前記サンプル収集機器、前記機器内の1つ以上の個々の容器、又は前記機器の構成要素を識別し得る。ある場合には、前記サンプル収集機器、前記サンプル収集機器の一部分、及び/又は前記容器が輸送され得る。一実施例では、前記サンプル収集機器、前記サンプル収集機器の一部分は、配送サービス、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他のサービスを介して輸送され得る。前記サンプルは、前記サンプルについて1つ以上の検査を遂行するために送達され得る。
前記サンプルの識別及び/又は前記サンプルを提供した個人の識別は追跡されることができる。前記個人の付随する情報(例えば、名前、連絡先情報、社会保障番号、誕生日、保険情報、請求先情報、病歴)、及び前記サンプルを誰が提供したかの他の情報が含まれ得る。ある場合には、前記サンプルのタイプ(例えば、全血、血漿、尿、等)が追跡され得る。前記サンプルが遭遇すべき試薬のタイプ(例えば、抗凝血剤、標識、等)が追跡され得る。前記サンプル収集についての追加的な情報、収集の日付及び/又は時間、サンプルが採集されたときの状況、前記サンプルについて行われるべき検査のタイプ、保険情報、医学的記録情報、又は任意の他のタイプの情報が考慮され得る。
識別子は、そのような情報を追跡することを助ける。前記識別子は、そのような情報と関連付けられる。そのような情報は、前記サンプル収集機器のオフボードで、前記サンプル収集機器のオンボードで、又はそれらの任意の組み合わせで保存され得る。ある場合には、前記情報はサーバ、コンピュータ、データベース、又は記憶装置を持つ任意の他の機器等の、1つ以上の外部機器上に保存され得る。ある場合には、前記情報は、クラウドコンピューティング・インフラストラクチャー上に保存され得る。前記情報を保存する1つ以上のリソースが、前記クラウド上で分配され得る。ある場合には、ピアツーピアインフラストラクチャーがが提供され得る。前記情報は、前記識別子それ自身に保存される得るか、又は別の場所で、前記識別子と関連付けられるか、若しくはそれらの任意の組み合わせであり得る。
識別子は一意的な識別、又は一意的な識別を提供する高い可能性を提供し得る。ある場合には、 前記識別子は可視的な構成要素を含み得る。前記識別子は光学的に検出可能である。ある場合には、 前記識別子は、可視光を用いて識別可能であり得る。前記識別子1600及び1602バーコード(例えば、1−D、2−D、又は3−D)、クイックレスポンス(quick response:QR)コード、画像、形状、言語、数、英数字文字列、色、又はそれらの任意の組み合わせ、又は任意のタイプの可視的識別子の少なくとも1つであり得る。
他の実施形態では、前記識別子は、任意の他の種類の放射により光学的に検出可能であり得る。例えば、前記識別子は、赤外線、紫外線、又は任意の電磁スペクトル他のタイプの波長を介して検出可能である。前記識別子は、蛍光、化学発光、生物発光、又は任意の他のタイプの光学的発光等の発光を利用し得る。ある場合には、前記識別子は、無線送信機及び/又は受信機であり得る。前記識別子は、無線周波数識別(RFID)タグであり得る。前記識別子は、任意のタイプの無線送信機及び/又は受信機であってよい。前記識別子は、1つ以上の電気的信号を送信し得る。ある場合には、GPS又は他の場所に関する信号が、前記識別子により利用され得る。
識別子は、音声構成要素、又は音響構成要素を含み得る。前記識別子は、識別された構成要素を一意的に識別するために、識別され得る音を発生し得る。
前記識別子は、光学的検出機器を介して検出され得る。例えば、バーコードのスキャナーは、前記識別子を読み取る能力を有し得る。別の例では、カメラ(例えば、静止又はビデオ画像)又は他の画像捕捉機器が、前記識別子の画像を捕捉し、及び前記識別を決定するためにその画像を分析する能力を有し得る。
図16及び17は、本明細書に記載される実施形態によるサンプル収集機器1300とともに使用するために提供される識別子の例を示す。一実施例では、サンプル収集機器は、1つ以上の容器1346a、1346bを支持し及び/又は含む基部1340を有し得る。サンプルが前記サンプル収集機器に提供され得る。前記サンプルは、注入口1322を経由して前記サンプル収集機器に提供され得る。前記サンプルは、前記機器内の1つ以上の容器1346a、1346bまで移動し得る。
前記サンプル収集機器上に、1つ以上の識別子1600、1602が提供され得る。いくつかの実施形態では、識別子は、前記サンプル収集機器の基部1340に位置付けられる。前記識別子は、前記基部の底表面、前記基部の側面、又は前記基部の任意の他の部分に位置付けられることができる。一実施例では、前記基部は平坦な底表面を有し得る。前記識別子は前記基部の平坦な底表面にあり得る。前記基部中に、1つ以上の刻み目が提供され得る。前記識別子は前記刻み目の内部に配置され得る。前記刻み目は、前記基部の底部又は側面にあり得る。いくつかの実施形態では、前記基部は、1つ以上の突起部を含み得る。前記識別子は前記突起部上にあり得る。ある場合には、前記識別子が、前記基部の外表面上に提供され得る。前記識別子は、代替的に前記基部の内部表面上に位置付けられ得る。前記識別子は、前記サンプル収集機器の外部から検出され得る。
いくつかの実施形態では、前記容器1346a、1346上に前記識別子が提供され得る。前記識別子は、前記容器の外部表面上又は前記容器内部表面上にあり得る。前記識別子は、前記容器の外側から検出し得る。いくつかの実施形態では、前記容器の底表面上に前記識別子が提供され得る。
一実施例では、前記基部は、光学的に透過性の部分を含み得る。前記光学的に透過性の部分は、前記基部の底部又は側面にあり得る。例えば、透明な又は半透明な窓が提供され得る。別の例では、前記光学的に透過性の部分は、窓を必要としない孔である。前記光学的に透過性の部分は前記基部の内側の一部分が、可視化されることを可能にする。前記識別子は、前記基部の外部表面の光学的に透過性の部分、前記基部の内部表面に提供され得るが、前記光学的に透過性の部分を通じて可視化されることができ、又は前記容器の外部表面若しくは内部表面に提供され得るが、前記光学的に透過性の部分を通じて可視化されることができる。ある場合には、前記識別子は、前記容器内部表面に提供され得るが、前記識別子が前記容器及び/又は光学的に透過性の部分を通して見られることができるように、前記容器は、光学的に透過性であり得る。
前記識別子は、前記サンプル収集機器の外側から光学的に可視化され得るQRコード(登録商標)又は他の光学的識別子であってよい。QRコード(登録商標)は、光学的窓又は前記サンプル収集機器の基部の底部の孔を通じて可視化され得る。前記QRコード(登録商標)は、前記サンプル収集機器の基部又は前記基部を通して見ることのできる前記容器の一部分に提供され得る。カメラ又はスキャナー等の画像捕捉機器が、前記サンプル収集機器の外部的に提供されることができ、及び前記QRコード(登録商標)を読み取る能力を有し得る。
単一の若しくは複数のQRコード(登録商標)、又は他の識別子がサンプル収集機器上に提供され得る。ある場合には、それぞれの容器は、QRコード(登録商標)等の少なくとも1つの、それに付随する識別子を有し得る。一実施例では、容器当たりに少なくとも1つの窓が、基部の中に提供されることができ、及びそれぞれの窓は、ユーザーがQRコード(登録商標)又は他の識別子を見ることを可能にする。例えば、2個の容器1346a、1346bが、基部1340内に収納されることができ、そのそれぞれが、前記サンプル収集機器の外側から識別可能な付随する識別子1600、1602を有する。
前記基部1340は、前記支持物1330又は前記サンプル収集機器の他の部分から分離され得る。前記識別子は、前記基部に沿った前記サンプル収集機器の残りの部分から分離され得る。
いくつかの実施形態では、前記識別子が前記基部に収容された容器に提供され得る。前記基部を前記サンプル収集機器の残りの部分から分離することは、前記容器が前記サンプル収集機器の残りの部分から分離されることを引き起こし得る。前記容器は、前記基部内に残ることができるか、又は前記基部から取り除かれることができる。前記基部から前記容器が取り外されても、前記識別子は前記容器と共に残ることができる。代替的に、前記容器が取り外されると、前記識別子は前記基部内に残ることができる。ある場合には、前記容器及び基部が別個に追跡され、及び/又は分離されてきても適合されることができるように、前記基部及び容器の両方が、識別子を有し得る。
ある場合には、前記サンプル収集 機器の中に、任意の数の容器が提供され得る。前記サンプル 容器は、被験者からのサンプルを受け入れる能力があり得る。それぞれのサンプル容器は、一意的な識別子を有し得る。前記一意的な識別子は、前記サンプル、 被験者、 機器、又は前記機器の構成要素に関する任意の情報と関係づけられることができる。
ある場合には、各容器のための各識別子が一意的であり得る。他の実施形態では、前記前記容器上の識別子は一意的である必要はないが、前記機器、前記被験者、又は前記サンプルのタイプに関して一意的であり得る。
サンプル収集機器は、被験者からのサンプルを受け取り得る。前記被験者は直接前記サンプル収集機器に接触し得るか、又はサンプルを前記機器に提供し得る。前記サンプルは、前記機器を通じて前記機器内の1つ以上の容器まで移動し得る。ある場合には、前記サンプルは前記容器に達する前に処理され得る。前記サンプルを前記容器に運ぶことができるサンプル収集ユニット及び/又はチャネル内に、1つ以上のコーティング又は物質が提供され得る。代替的に、前記サンプルは前記容器に達する前に処理は提供されない。いくつかの実施形態では、前記サンプルは、前記容器内で処理されても、又はされなくてもよい。ある場合には、前記サンプルが前記容器に到達する前、又は到達する時に前記サンプルに複数の異なるタイプの処理が提供され得る。前記処理は、あらかじめ選択された順番で提供され得る。例えば、第一に望まれる、第一の処理が第二の処理の上流で、提供され得る。ある場合には、前記サンプルは、どの点においても処理されない。
いくつかの実施形態では、前記は血液サンプルであってよい。第一の容器は全血を受け取ることができ、及び第二の容器は血液血漿を受け取ることができる。前記流体経路に沿って、及び/又は前記容器中に抗凝血剤が提供され得る
いったん前記サンプルが前記容器に提供され、及び前記容器が密封されると、前記容器は、サンプル分析のために、別の場所に送られることができる。前記別の場所は臨床検査室であることができる。前記別個の場所前記サンプル収集サイトに対して遠隔の施設であり得る。サンプル収集機器全体が、前記別個の場所に送られることができる。前記サンプル収集機器上に1つ以上の識別子が提供されることができ、及びそれは前記サンプル収集機器及び/又はその中の容器を識別するために有用であり得る。代替的に、前記基部1340が前記サンプル収集機器から取り除かれ、及びその中の前記容器と共に前記別個の場所に送られることができる。1つ以上の識別子が前記基部上に提供されることができ、及びそれは前記基部及び/又はその中の容器を識別するために有用であり得る。ある場合には、容器が、前記基部から取り除かれることができ、及び前記別個の場所に送られることができる。1つ以上の識別子が各容器の上に提供されることができ、及びそれは前記容器の識別に対して有用であり得る。
前記識別子は、任意の適切な技法により読み取られ得る。限定しない例として、ある場合には、前記識別子は画像捕捉機器又はバーコードスキャナー等の光学的検出器を用いて読み取られ得る。一実施例では、画像捕捉機器は、QRコード(登録商標)の画像を捕捉し得る。前記容器に関係する情報は追跡され得る。例えば、いつ容器がある場所に到着した時に、前記識別子がスキャンされることができ、及び前記容器の到着の記録が保持され得る。前記進行及び/又は前記容器の位置は、能動的及び/又は受動的に更新され得る。ある場合には、前記識別子は、前記容器の位置を決定するために、意図的にスキャンされる必要があり得る。他の例では、前記識別子は、信号読み取り機により拾い上げられ得る信号を、能動的に発する。例えば、識別子が建物を通じて移動するにつれ、信号読み取り機は、前記識別子に位置を追跡できる。
ある場合には、前記識別子を読み取ることは、ユーザーが、前記識別子に付随する追加的な情報にアクセスすることを可能にする。例えば、前記ユーザーは、前記識別子の画像を機器を用いて捕捉し得る。前記機器又は別の機器は、前記サンプル、被験者、機器、前記機器の構成要素、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の情報についての情報を表示し得る。行われるべき検査及び/又は検査結果についての情報が含まれ得る。ユーザーは、前記識別子に付随する情報に基づいて、前記サンプルでの後続する検査又は活動を遂行し得る。例えば、前記ユーザーは、検査のために、前記容器を適切な場所に向かわせることができる。ある場合には、前記容器は、適切な場所に向かわせられることができ、及び/又は前記容器中の内容物に対して、人間の介入を必要とせずに、自動化された様式で行われる適切なサンプル処理(例えば、サンプル前処理、検定、検出、分析)を有することができる。
サンプル処理に関する情報が、収集され、及び前記識別子と関係づけられる。例えば、もし容器が識別子を持ち、及び前記容器の内容物についてサンプル処理が遂行されると、前記サンプル処理に応答して生成される1つ以上の信号が保存されることができ、及び/又は前記識別子と関係づけられることができる。そのような更新は、人間の介入を必要とせずに、自動化された様式で行われ得る。代替的に、ユーザーは、情報の保存を開始することができるか、又は手動で情報を入力し得る。従って、被験者に関する医学的記録が、自動化された様式で集約されることができる。前記識別子は、前記被験者に関する情報の索引付け及び/又はそれらにアクセスするために有用であり得る。
(流体容器)
図18A〜18Bは、本明細書に記載される実施形態に従うサンプル収集機器とともに用いられ得る容器1800の非限定的な一実施例を示す。ある場合には、前記容器は、前記サンプル収集機器により支持され得る。前記容器は、前記サンプル収集機器の一部分により包含又は囲まれることができる。一実施例では、前記サンプル収集機器は、前記容器が完全に閉じる、第一の構成を有し得る。前記サンプル収集機器が開放され、及び前記容器の少なくとも一部分が露出される、第二の構成が提供され得る。いくつかの実施例では、前記容器は前記サンプル収集機器の基部により、支持されることができ、及び/又は少なくとも部分的に包囲されることができる。前記基部は、前記サンプル収集機器の残りの部分から分離されることができ、それによりその中の前記容器へのアクセスを提供する。
一実施形態では、容器1800は、本体1810及びキャップ1820を含む。ある場合には、前記容器本体は、透明又は半透明な物質から形成され得る。前記容器本体は、前記容器本体内に提供されたサンプルが、前記容器の外側から見られた時に可視的であることを可能にする。前記容器本体は光学的に透過性であり得る。前記容器本体は、電磁放射が通過することを可能にする物質から形成され得る。ある場合には、前記容器本体は、選択された波長の電磁放射が通過することを許容する一方で、選択されなかった、他の電磁放射が通過することを許容しない物質で形成され得る。ある場合には、前記本体の一部分又は全体が、可視光の波長等の、電磁放射の選ばれた波長の間で、不透明である物質で形成され得る。
容器本体1810上に、開口端及び閉鎖端が提供され得る。キャップと係合するために構成された端にあり得る、前記開口端前記容器1800の最上端1812であることができる。前記閉鎖端は、前記キャップの反対側の前記容器の端にあることができる、前記容器の底端1814であり得る。代替的な実施形態では、底端は、床と共に閉鎖され得る、開口端でもあり得る。いくつかの実施形態では、断面積及び/又は上端の形状及び前記底端は、実質的に同じであり得る。代替的に、前記上端の断面積前記底端の断面積より大きいことができるか、又はその逆も成り立つ。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
容器本体は、内部表面及び外部表面を有し得る。前記容器本体の表面平滑な、粗い、肌理のある、切子面のある、光沢のある、くすんだものであり得るか、溝を含む、棟を含む、又は任意の他の特徴を含み得る。前記容器本体の表面は、所望の光学的性質を提供するために処理され得る。前記内部表面及び外部表面は、同じ性質を有し得るか、又は異なることができる。例えば、外部表面は平滑であることができる一方で、前記内部表面は粗くてよい。
前記容器本体は、管状の形状を有し得る。ある場合には、前記容器本体は円筒状の部分を有し得る。代替的に、前記容器は、楕円形、三角形、四角形(例えば、正方形、長方形、台形、平行四辺形)、五角形、六角形、七角形、八角形、又は任意の他の形状を含み得る任意の他の断面の形状を有し得る。前記容器の断面の形状は、凸及び/又は凹形状を有しても、又は有さなくてもよい。前記容器の断面の形状は、前記容器の長さに沿って同じであることができ、又は変化することができる。前記容器は、前記本体の長さに沿ったプリズム状形状を有し得る。前記プリズムは、本明細書に記載されるもののような断面の形状を有し得る。
前記容器の底1814は、平坦な、先細の、丸みを付けられた、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。ある場合には、前記容器は半球状の底を有し得る。他の実施形態では、前記容器は平坦な部分を持つ丸みのある底を有し得る。前記容器は、それ自身で、平坦な表面上に立つことができても、又はできなくてもよい。
前記容器1800は、小量の流体サンプルを含むために寸法づけられることができる。いくつかの実施形態では、前記容器は、約5ml、4ml、3ml、2ml、1。5mL、1mL、900μL、800μL、700μL、600μL、500μL、400μL、300μL、250μL、200μL、150μL、100μL、80μL、50μL、30μL、25μL、20μL、10μL、7μL、5μL、3μL、2μL、1μL、750nL、500nL、250nL、200nL、150nL、100nL、50nL、10nL、5nL、1nL、500pL、300pL、100pL、50pL、10pL、5pL、又は1pL程度を収容するために構成され得る。前記容器は、その上に図16及び17で議論されたような、識別子を有し得る。1つの非制限的な実施例では、移動中に前記サンプル流体を液体状態で保持するために、前記容器1800は、サンプル流体の小さな容積を、毛細管作用により吸収する物質等を用いることなく保持できる。このことは、前記サンプル流体が、前記容器から、液体状態で実質的に前記毛細管作用により吸収する物質により液体が吸収されることによる損失を伴わずに、取り除かれることを可能にする。
前記容器1800は、わずか数滴の血液、一滴の血液、又は一滴未満の血液を収容するために構成され得る。例えば、前記容器は、それが収容するために構成された流体サンプル量よりも少ない内部容積を有し得る。小容器の容器を有することは、小さな容積中で多数の容器を保存及び/又は輸送することを有利に許容し得る。このことは、前記容器を保存及び/又は輸送するためのリソースを低減し得る。例えば、より少ない保存スペースが必要になる。追加的に、前記容器の輸送のためにより少ない費用及び/又は燃料が用いられ得る。同じ仕事量で、より多数の容器が輸送され得る。
いくつかの実施形態では、前記容器1800は短い長さを有し得る。例えば、前記容器の長さは、8cm、7cm、6cm、5cm、4cm、3.5cm、3cm、2.5cm、2cm、1.7cm、1.5cm、1.3cm、1.1cm、1cm、0.9cm、0.8cm、0.7cm、0.6cm、0.5cm、0.4cm、0.3cm、0.2cm、0.1cm、700μm、500m、300μm、100μm、70μm、50μm、30μm、10μm、7μm、5μm、30μm、又は1μm程度であり得る。ある場合には、前記容器の最大の寸法は(例えば、長さ、幅、又は直径)は、8cm、7cm、6cm、5cm、4cm、3.5cm、3cm、2.5cm、2cm、1.7cm、1.5cm、1.3cm、1.1cm、1cm、0.9cm、0.8cm、0.7cm、0.6cm、0.5cm、0.4cm、0.3cm、0.2cm、0.1cm、700μm、500m、300μm、100μm、70μm、50μm、30μm、10μm、7μm、5μm、30μm、又は1μm程度であり得る。
前記容器1800は、断面積を有し得る.前記断面積は、約8cm2、7cm2、6cm2、5cm2、4cm2、3.5cm2、3cm2、2.5cm2、2cm2、1.5cm2、1cm2、0.9cm2、0.8cm2、0.7cm2、0.6cm2、0.5cm2、0.4cm2、0.3cm2、0.2cm2、0.1cm2、0.07cm2、0.05cm2、0.03cm2、0.02cm2、0.01cm2、0.5cm2、0.3cm2、又は0.1cm2程度であり得る。前記断面積は、前記容器の長さに沿って、同一であり得るか、又は変化し得る。
前記容器1800は、任意の厚さを有し得る。前記厚さは、前記容器の長さに沿って、同一であり得るか、又は変化し得る。ある場合には、前記厚さは所望の光学的性質を提供するために、選択され得るか、及び/又は変化し得る。ある場合には、前記厚さは、5mm、3mm、2mm、1mm、700μm、500μm、300μm、200μm、150μm、100μm、70μm、50μm、30μm、10μm、7μm、5μm、3μm、1μm、700nm、500nm、300nm又は100nm程度であり得る。
前記容器1800は、小容積の血液サンプルの遠心分離を可能にするために貢献する形状を有し得る。このことは、前記遠心分離機に用いられる別の容器に前記サンプル流体を更に移動する必要なしに、前記容器中の採集されたサンプルを遠心分離機に向かって搬送することを可能にする。
前記容器はキャップ1820を含み得る。前記キャップは前記容器の開口端の上にかぶせて嵌合するために構成され得る。前記キャップは、前記容器の開口端を遮断し得る。前記キャップは、流体的に前記容器を密封し得る。前記キャップ前記容器本体と液密な密封を形成し得る。例えば、前記キャップは、気体及び/又は液体不浸透性であり得る。代替的に、前記キャップは、特定の気体及び/又は液体が通過することを許容し得る。ある場合には、前記キャップは、気体透過性である一方、液体不透過性である。前記キャップは前記サンプルに対して不透過性であり得る。例えば、前記キャップは、全血、血清又は血漿に対して不透過性であり得る。
前記キャップは、任意の様式で前記容器本体と係合するために構成され得る。例えば、前記キャップは、前記容器本体に圧入され得る。摩擦嵌合前記キャップが前記本体中にとどまることを可能にする。他の例では、滑動機構、クランプ、締め具、又は他の技法等の係止機構が提供され得る。ある場合には、ねじ式の係合を可能にするために、前記キャップ及び/又は前記容器本体にねじ山を付けることができる。他の例では、接着剤、溶接、はんだ付け、又はロウ付けが、前記キャップを前記容器本体に接続するために利用され得る。前記キャップは、取り外し可能に前記容器本体に結合され得る。代替的に、前記キャップは前記容器本体に永久的に固定され得る。
ある場合には、前記キャップの一部分が、前記容器本体の一部分に嵌入し得る。前記キャップは、前記容器本体とともに止め具を形成し得る。ある場合には、前記容器本体の一部分が、前記キャップの一部分に嵌入し得る。前記プラグは、前記容器本体の一部分の上に突き出ることができる、へり又は棚を含み得る。前記へり又は棚は、前記キャップが、前記容器本体に滑り込むことを防止し得る。ある場合には、キャップの一部分が、前記容器本体の頂部及び/又は側面の上に横たわることができる。。随意的に、いくつかの実施形態は、容器の組立品の中に、キャップ・ホルダー等の追加的な部分を含むことができる。一実施形態では、前記キャップ・ホルダーの目的は、前記キャップ及び容器の間で緊密な密封を維持するためである。一実施形態では、前記キャップ・ホルダーは、前記キャップを適正な位置に保持するために、前記容器の外側の上にある付属品、へり、刻み目、又は他の付属品の場所に係合する。随意的に、いくつかの実施形態は、キャップ及び前記キャップ・ホルダーの機能を1つの構成要素中に組み合わせ得る。
いくつかの実施形態では、前記容器本体剛性物質で形成され得る。例えば、前記容器本体は、ポリプロピレン、ポリスチレン、又はアクリル等のポリマーで形成され得る。代替的な実施形態では、前記容器本体は、半剛性又は可撓性であり得る。前記容器本体は、単一の一体化された片から形成され得る。代替的に、複数の片が用いられ得る。前記複数の片は、同一の物質又は異なる物質から形成され得る。
前記容器キャップは、エラストマー系物質、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他の物質から形成され得る。ある場合には、前記キャップは、ゴム、ポリマー、又は可撓性及び/又は圧縮可能であり得る任意の他の物質から形成され得る。代替的に、前記キャップは、半剛性又は剛性であり得る。前記容器キャップは、摩擦物質から形成され得る。前記容器キャップは、前記容器本体と係合するときに、液密な密封が形成され得る。前記前記容器の内部本体は、外気から流体的に分離され得る。ある場合には、少なくとも1つの前記キャップ及び/又は前記キャップに接触する前記容器本体の一部分は高い摩擦及び/又は圧縮可能な物質により形成され得る。
前記容器キャップは、単一の一体化された片から形成され得る。代替的に、複数の片が用いられ得る。前記複数の片は、同一の物質又は異なる物質から形成され得る。前記キャップの物質は、前記容器本体の物質と同一であるか、又は異なることができる。一実施例では、前記容器本体は、光学的に透過性の物質から形成され得る一方、前記キャップは不透明な物質から形成される。
前記キャップ1820は、取り外し可能に前記本体に係合され得る。of前記キャップの一部分は、前記本体内に挿入可能である。前記キャップは、前記本体の頂部の上で休止し得る、へりを含み得る。このへりは、前記本体中には挿入されない。この非制限的な実施例では、前記へりは、防止する前記キャップが、前記本体中に完全に挿入されることを防止し得る。前記へりは、前記キャップの周りに連続的なフランジを形成し得る。ある場合には、前記へりの一部分は、前記本体の一部分に重なり合うか、又はその上に横になることができる。前記本体の一部分は、前記キャップの一部分に挿入可能であり得る。
前記本体に挿入可能な前記キャップの一部分は、丸みのある底を有し得る。代替的に、前記容器の底は、平坦な、先細の、湾曲した、曲線を付けられた、又は任意の形状を有し得る。前記容器は、開口端及び閉鎖端を含み得る。前記キャップは、前記本体に容易に挿入可能であるために形成され得る。
ある場合には、前記キャップの頂部に陥没が提供され得る。前記陥没は、前記本体に挿入される前記キャップの部分に付随し得る。ある場合には、前記キャップ内に、中空又は陥没が提供され得る。前記陥没は、サンプルを前記容器に送達するために用いられ得るチャネルの一部分を受け入れる能力を有し得る。前記陥没は、前記チャネルを前記キャップの所望の部分に導くことを支援し得る。一実施例では、前記チャネルは、前記チャネル及び前記容器の内部に流体連通をもたらす前に、前記陥没内に位置決めされ得る。
前記チャネル及びキャップは、前記チャネルが前記キャップを貫通し、及び前記前記容器の内部に入り、それにより前記チャネル及び前記容器の内部に流体連通をもたらすために、共に押し付けられることができる。ある場合には、前記キャップは、そこを前記チャネルが通過するための切込みを有し得る。代替的に、前記チャネルは、妨げの無いキャップ物質を突き通すことができる。前記チャネルは、前記容器から引き抜かれることができ、それにより前記チャネル及び容器を流体連通から外すことができる。前記キャップは、前記チャネルが取り除かれたときに、再密封する能力を有し得る。その例としては、前記キャップは、自己回復物質から形成され得る。ある場合には、前記キャップは、前記チャネルが取り除かれたときに、閉鎖する切込みを有することができ、それにより液密な密封を形成する。
いくつかの実施形態では、前記本体は、1つ以上のフランジ又は他の表面特徴を有し得る。表面特徴の例は、フランジ、隆起、突起部、溝、尾根、ねじ山、孔、ファセット、又は任意の他の表面特徴を含み得る。前記フランジ及び/又は他の表面特徴は、前記本体を取り囲むことができる。前記フランジ及び/又は表面特徴は、前記本体の頂部の上に、又はその近くに配置され得る。前記フランジ及び/又は他の表面特徴は、前記本体の上から半分、上から三分の一、上から四分の一、上から五分の一、上から六分の一、上から八分の一、又は上から十分の一に配置され得る。前記表面特徴は、サンプル収集機器内部の前記容器の支持物にとって有用であり得る。前記表面特徴は、前記サンプル収集機器から前記容器を取り除くために、及び/又は前記容器を前記サンプル収集機器内に配置するために有用であり得る。前記フランジ及び/又は他の表面特徴は、前記キャップと係合しても、又はしなくてもよい。
前記キャップは、前記容器本体に対して、任意の寸法を有し得る。ある場合には、前記キャップ及び/又は本体は同様の断面積を有し得る。前記キャップは、前記本体の頂部と同じ、又は実質的に同様の断面積及び/又は形状を有し得る。ある場合には、前記キャップは、前記本体よりも少ない長さを有し得る。例えば、前記キャップは、前記前記本体の長さの60%、50%、40%、30%、25%、20%、15%、10%、7%、5%、3%又は1%未満の長さを有し得る。
図18C〜18Eを参照し、容器1800の更なる実施形態は、前記キャップを適正な位置に保持するために、前記キャップの上に嵌合するキャップ・ホルダー1830を含み得る。非制限的な実施例として、前記キャップ・ホルダー1830は、前記キャップ・ホルダー1830中に、アダプター等の部材が、そこを通じて滑動し、及び前記キャップ1820を貫通することを可能にする開口部も含み得る。図18Cは、拡大図における前記部分を示す。
図18Dは、前記容器本体1810が、キャップ・ホルダー1830により覆われたキャップ1820を有する、一実施形態を示す断面図を示す。図18Dに見られるように、前記キャップ・ホルダー1830は、前記キャップ・ホルダー1830を、前記容器本体1810及び/又は前記キャップ1820に確実に固定するための係止特徴1832を有する。一実施形態では、前記係止特徴1832は、前記容器本体1810上の、1つ以上の尾根1812及び1814に係合する内部の尾根を含む。図18Eは、前記容器本体1810に連結された前記キャップ・ホルダー1830の側面図を示す。
(2015_6 0379) ある場合には、前記サンプル容器の表面(内部及び/又は外部)は、被覆されることができ及び/又は物質により処理され得る。例えば、前記サンプル容器の内部表面は、固定剤、抗体、光学的コーティング、抗凝血剤、サンプル添加物及び/又は保存料により被覆され得る。これらは、これらは、チャネル内を被覆する任意の物質と同じでも、又は異なってもよい。1つの非限定的な例では、前記被覆は、限定はされないがポリテトラフルオロエチレン、ポリ−キシレン、又は表面張力を減少させるために表面を処理する他の物質であり得る。
随意的に、前記被覆は、前記サンプル容器の全内部表面上に塗布される。随意的に、いくつかの実施形態は、前記被覆を、前記サンプル容器の選択された領域のみを覆うパターンとして塗布し得る。いくつかの実施形態は、前記サンプル容器の上部内部領域を覆い得る。随意的に、いくつかは前記サンプル容器の下部内部領域のみを覆い得る。随意的に、いくつかは、前記サンプル容器の内部領域を、ストリップ、レーン、又は他の幾何学的パターンで覆い得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記サンプル容器とともに用いられる前記キャップ、プラグ、又はカバーの表面も被覆し得る。いくつかの実施形態は、サンプルが入り口領域から遠ざかり及び、限定はされないが、容器の底部等の目的サイトに向かうために、滑らかな輸送を提供するために、サンプルが前記サンプル容器内に入る、被覆されるべき、表面を有する。
随意的に、前記被覆は液状又はドライコーティングであってよい。いくつかの実施形態は、少なくとも1つのドライコーティング及び少なくとも1つの液状コーティングを有し得る。ある場合には1つ以上の試薬が、前記サンプル容器の内部表面に被覆され、乾燥され得る。前記被覆は、代替的に湿潤な環境において提供され得るか、又はゲルであってよい。いくつかの実施形態は、サンプルの選択された部分を、そのサンプルの他の部分から分離するために、前記サンプル容器中に分離用ゲルを含み得る。いくつかの実施形態は、限定はされないが、Becton Dickinsonから入手可能なポリエステルに基づく分離用ゲル等の、血清分離用ゲル又は血漿分離用ゲルを含み得る。
随意的に、1つ以上の固体基板が、前記サンプル容器内に提供され得る。例えば、1つ以上のビーズ又は粒子が前記サンプル容器内に提供され得る。前記ビーズ及び/又は粒子は、試薬又は本明細書に記載される任意の他の物質により被覆され得る。前記ビーズ及び/又は粒子は、前記サンプルの存在下に溶解する能力を有し得る。前記ビーズ及び/又は粒子は、1つ以上の試薬により形成され得るか、又は前記サンプルを処理するために有用であり得る。試薬は気体の形態で前記サンプル容器内に提供され得る。前記サンプル容器は密封され得る。前記サンプル容器は、前記サンプルが前記サンプル容器内に導入される前に、前記サンプルが前記サンプル容器内に導入された後に、及び/又は前記サンプルが前記サンプル容器内に導入されている間に、密封状態にとどまってよい。一実施形態では、前記サンプル容器は、平滑な表面及び/又は丸底を有してよい。このことは、特に遠心分離の間に、血液サンプルに対する圧力を最小化することに役立つ。もちろん、代替的な実施形態では、前記サンプル容器の他の形状の底は除外されない。
図18Fは、前記サンプル容器のそれぞれが、前記サンプル容器に関連する少なくとも1つの情報保存ユニットを有することができることを更に示す。随意的に、いくつかの実施形態は、とりわけ(しかし、排他的ではなく)前記サンプル容器の全てが同じ被験者からのサンプルを含む場合に、複数のサンプル容器についての情報を運搬する1つの情報保存ユニットを有し得る。そのような情報保存ユニットは、前記サンプル容器自体の上にある代わりに複数のサンプル容器を保持する担体の上にあってもよい。
図18Fは、1つの非限定的な例の前記サンプル容器の1つの下側を、下から上に見た図を示し、前記情報保存ユニット1860は:バーコード(例えば、1−D、2−D、又は3−D)、クイックレスポンス(QR)コード、画像、形、言葉、数字、英数字の文字列、色、又はそれらの任意の組み合わせ、又は任意のタイプの可視的情報保存ユニットの少なくとも1つであってよい。他のものは可視スペクトルにはない情報保存ユニットを用い得る。他のものはRFIDタグ、RF情報保存ユニット、IR放出タグ、又は可視スペクトルを介して送られるシグナルによる識別に依存しない他のマーカーを用い得る。もちろん、前記情報保存ユニット1860は、前記サンプル容器の上端にあるようにも位置づけられ得る。図18Gは、随意的に、情報保存ユニットは、前記サンプル容器の側面表面にも含まれ得ることを示す。これは上面又は底面に位置づけられた情報保存ユニット1860への追加、又は代替であり得る。
1つの非限定的な例では、情報保存ユニット1860は、サンプル収集機器内のサンプル及び/又はサンプルのタイプを識別するために用いられ得る。随意的に、サンプル容器当たりに1つ以上の情報保存ユニットがあってよい。情報保存ユニットは、前記サンプル容器ホルダー上でも用い得る。情報保存ユニットは、前記サンプル収集機器、機器内の1つ以上の個別のサンプル容器、又は機器の構成要素を識別し得る。ある場合には、前記サンプル収集機器、前記サンプル収集機器の一部、及び/又は前記サンプル容器が輸送され得る。一実施例では、前記サンプル収集機器又は前記サンプル収集機器の一部は、配送サービス、又は本明細書の他の部分に記載される任意の他のサービスにより輸送され得る。前記サンプル容器は、前記サンプルに対して1つ以上の検査が遂行できるように送達され得る。
随意的に、前記サンプルの識別及び/又は前記サンプルを提供した個人の識別は追跡可能である。非制限的な例として、個人に付随する情報(例えば、名前、連絡先情報、社会保障番号、誕生日、保険情報、支払い請求情報、病歴)及び前記サンプルを誰が提供したかの他の情報が含まれ得る。ある場合には、サンプルのタイプ(例えば、全血、血漿、尿、等)が追跡され得る。随意的に、前記サンプルが遭遇する予定の試薬のタイプ(例えば、抗凝血剤、標識等)も追跡可能である。収集の日付及び/又は時刻、サンプルが収集された状況、前記サンプルについて行われるべき検査のタイプ、検査のための設定、検査プロトコル、保険情報、医学的記録情報、又は任意の他のタイプの情報等の、前記サンプル収集についての追加的な情報が考慮される。
本明細書に記載される少なくとも1つ以上の実施形態では、情報保存ユニットは、そのような情報を追跡することを支援し得る。前記情報保存ユニットは、そのような情報に関係づけられることができる。そのような情報は、前記サンプル収集機器の外部に、前記サンプル収集機器に搭載されて、又はそれらの任意の組み合わせで保存され得る。ある場合には、前記情報は、サーバー、コンピュータ、データベース、又はメモリを有する任意の他の機器等の、1つ以上の外部機器上に保存され得る。ある場合には前記情報は、クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャー上に保存され得る。前記情報を保存する1つ以上のリソースは、クラウド上で、遠隔のサーバーからのインターネットを介して、遠隔のコンピュータプロセッサへ無線で、等により分配される。ある場合には、ピアー・ツー・ピア・インフラストラクチャーが提供され得る。前記情報は、情報保存ユニット自身に保存され得るか、又は別の場所の情報保存ユニットに関連付けられるか、若しくはそれらの任意の組み合わせ中に保存され得る。
随意的に、情報保存ユニットは、一意的識別を提供し得るか、又は一意的識別を提供する高い可能性を提供し得る。ある場合には、前記情報保存ユニットは、可視的な構成要素を有し得る。前記情報保存ユニットは、光学的に検出可能であり得る。ある場合には、前記情報保存ユニットは、可視光を用いて識別可能であり得る。いくつかの実施例では、前記情報保存ユニットは、バーコード(例えば、1−D、2−D、又は3−D)、クイックレスポンス(QR)コード、画像、形、言葉、数字、英数字の文字列、色、又はそれらの任意の組み合わせ、又は任意のタイプの可視的情報保存ユニットであってよい。
他の実施形態では、前記情報保存ユニットは、任意の他の種類の放射により光学的に検出可能である。例えば、前記情報保存ユニットは、赤外線、紫外線、又は任意の他のタイプの電磁波スペクトルの波長により検出可能である。前記情報保存ユニットは、蛍光、化学発光、生物発光、又は任意の他のタイプの光学的放射等の発光を用い得る。ある場合には、前記情報保存ユニットは、無線送信器及び/又は受信機であり得る。前記情報保存ユニットは無線周波数同定(RFID)タグであり得る。前記情報保存ユニットは、任意のタイプの無線送信器及び/又は受信機であり得る。前記情報保存ユニットは、1つ以上の電気的信号を送信し得る。ある場合には、GPS又は他の位置に関する信号が、前記情報保存ユニットにより利用され得る。
随意的に、情報保存ユニットは、音声部構成要素又は音響構成要素であるか、及び/又はそれらを含み得る。前記情報保存ユニットは、識別された構成要素を一意的に識別するために認識可能である音を発生し得る。
随意的に、前記情報保存ユニットは、光学的検出機器を介して検出可能であり得る。例えば、バーコードスキャナーは、前記情報保存ユニットを読み取る能力を有し得る。別の実施例では、カメラ(例えば、静止又はビデオ画像のための)又は他の画像捕捉機器が、前記情報保存ユニットの画像を捕捉し、及び識別を決定するためにその画像を分析する能力を有し得る。
随意的に、前記情報保存ユニットは、前記サンプル容器のホルダー上にあり得る。前記ホルダー中で、1つ以上の識別が提供され得る。前記情報保存ユニットは、刻み目の中に配置され得る。前記刻み目は、前記ホルダーの底面又は側表面上にあり得る。いくつかの実施形態では、前記ホルダー1つ以上の突起を含み得る。前記情報保存ユニットは前記突起上に配置され得る。ある場合には、前記情報保存ユニットは、前記ホルダーの外部表面上に提供され得る。前記情報保存ユニットは、代替的に前記ホルダーの内部表面上に提供され得る。前記情報保存ユニットは、前記サンプル収集機器の外側から検出され得る。
いくつかの実施形態では、前記情報保存ユニットは、前記サンプル容器の外部表面又は前記サンプル容器の内部表面上にあり得る。前記情報保存ユニットは、前記サンプル容器の外側から検出され得る。いくつかの実施形態では、前記情報保存ユニットは、前記サンプル容器の底表面上に提供され得る。
1つの非限定的な例では、前記ホルダーは、光学的に透過性の部分を含み得る。前記光学的に透過性の部分は、前記ホルダーの底部又は前記ホルダーの側面上にあり得る。例えば、透明又は透光性の窓が提供され得る。別の実施例では、前記光学的に透過性の部分は、窓を必要としない孔であってよい。前記光学的に透過性の部分は、前記ホルダーの内部の部分を見ることができることを許容する。前記情報保存ユニットは、前記ホルダーの外部表面の光学的に透過性の部分の上、前記ホルダーの内部表面であるが、光学的に透過性の部分を通じて可視的である部分の上、又は前記サンプル容器の外部又は内部表面であるが、光学的に透過性の部分を通じて可視的である部分の上に提供され得る。ある場合には、前記情報保存ユニットは、前記サンプル容器の内部表面上に提供され得るが、前記サンプル容器は、光学的に透過性であるために、前記情報保存ユニットは、前記サンプル容器及び/又は光学的に透過性の部分を通じて可視的である。
随意的に、前記情報保存ユニットは、QRコード(登録商標)、バーコード、又は限定はされないが、前記サンプル収集機器の外側から可視的である等の光学的に可視的な、他の光学的情報保存ユニットであり得る。QRコード(登録商標)は、前記サンプル収集機器の前記ホルダーの底にある光学的窓、孔等を通じて視認可能である。前記QRコード(登録商標)は、前記サンプル収集機器ホルダー上、又は前記ホルダーを通じて視認可能な前記サンプル容器の一部の上に提供され得る。カメラ又はスキャナー等の画像捕捉機器は、前記サンプル容器又は輸送容器の外部に提供されることができ、及び前記QRコード(登録商標)を読み取る能力を有し得る。
いくつかの実施形態では、単一若しくは複数のQRコード(登録商標)又は他の情報保存ユニットが、サンプル収集機器上に提供され得る。ある場合には、それぞれのサンプル容器は、それに付随するQRコード(登録商標)等の、少なくとも1つの情報保存ユニットを有することができる。一実施例では、サンプル容器ごとに、少なくとも1つの窓がホルダー中に提供されることができ、及びそれぞれの窓は、ユーザーがQRコード(登録商標)又は他の情報保存ユニットを見ることを可能にする。例えば、2つのサンプル容器がホルダー内に収納されることができ、前記サンプル容器のそれぞれは、前記ホルダーの外側から認識可能な付随する情報保存ユニットを有する。
いくつかの実施形態では、前記情報保存ユニットは、前記ホルダーにより収納されるサンプル容器に提供され得る。前記サンプル収集機器の残りの部分から前記ホルダーを分離することは、前記サンプル容器が、前記サンプル収集機器の残りの部分から分離されることを引き起こす。前記サンプル容器は、前記ホルダーに残ってもよいか、又は前記ホルダーから取り外されてもよい。前記ホルダーが取り外されてさえも、前記情報保存ユニットは、前記サンプル容器と共に残ってよい。代替的に、サンプル容器が取り除かれてさえも、前記情報保存ユニットは、前記ホルダーと共に残り得る。ある場合には、前記ホルダー及びサンプル容器の両方が情報保存ユニットを有することができるので、前記サンプル容器及びホルダーは、個別に追跡されることができ及び/又は分離されたときにも一致させることができる。
ある場合には、任意の数のサンプル容器が、前記サンプル収集機器内に提供され得る。いくつかの実施形態はこれらのサンプル容器の全てを前記サンプル収集機器と瞬時に連結できる。随意的に、前記サンプル容器は、順次に又は他の同時ではない様式で連結され得る。前記サンプル容器は、被験者から受け取ったサンプルを受け取る能力を有し得る。それぞれのサンプル容器は、随意的に一意的な情報保存ユニットを有し得る。前記一意的な情報保存ユニットは、前記サンプル、被験者、機器、又は前記機器の構成要素に関する任意の情報と関係付けられることができる。
ある場合には、それぞれのサンプル容器に対するそれぞれの情報保存ユニットは、一意的であり得るか又は一意的な情報を含み得る。他の実施形態では、前記サンプル容器上の前記情報保存ユニットは一意的である必要はない。随意的に、いくつかの実施形態は、前記機器、前記被験者、及び/又はサンプルのタイプに対して一意的な情報を有し得る。いくつかの実施形態では、前記情報保存ユニット上の前記情報は、いくつかのサンプル容器を、同じ被験者又は同じ情報に関連付けるために用いられ得る。
図19A〜19Cを参照し、サンプル収集機器の先端様々な実施形態について記載する。図19Aは、それぞれのチャネルに対する開口部1103及び1105を持つ前記サンプル収集機器の先端の図を示す。本実施形態では、前記開口部1103及び1105は、前記開口部1103及び1105の間に仕切り壁1910を伴い、互いに極めて近くに配置される。1つの非制限的な実施例では、前記仕切り壁1910の厚さは、前記サンプル収集機器を形成するために用いられる、製造プロセスを通じて確実に形成され得る最小限の厚さに設定される。一実施形態では、壁の厚さは、約1〜10mmでなければならない。いくつかの実施形態では、並んでいる代わりに、前記開口部1103及び1105は、前記2個の開口部が互いに極めて近い天地構成、対角線構成、又は他の構成にあることができる。
図19Bを参照するが、この実施形態は、互いに対して同軸に構成された前記開口部1910及び1912を示す。この開口部1910及び1912の同軸の構成は、前記2個の開口部の間の、より大きな重なり合いを可能にする。
図19Cを参照するが、この実施形態は、正方形に形作られた開口部の代わりに、これらの開口部1920及び1922が円形である以外は、図19Bのものと同様である。限定はされないが、円形、楕円形、三角形、四角形(例えば、正方形、長方形、台形)、五角形、六角形、八角形、又は任意の他の断面の形状を含む、任意の様々な異なる形状が、用いられ得ることを理解されたい。もちろん、それぞれの開口部に対して、異なる形状が用いられることができ、及び収集機器が、全ての開口部に対して同じ断面の形状を持つ必要がないことを理解されたい。いくつかの実施形態は前記開口部に対して1つの断面の形状を有し得るが、前記開口部より下流のチャネルに対しては異なる断面の形状を有する。
(単一のチャネルサンプル収集機器)
図20A〜20Bを参照し、前記本明細書における実施形態は、典型的には2個の別個のチャネルを持つサンプル収集機器として記載されるが、いくつかの実施形態は、単一の入り口チャネル2010を用い得ることを理解されたい。この単一の入り口チャネル2010は、被覆されても、又はされなくてもよい。適切なコーティングは、限定はされないが、抗凝血剤、血漿、又は他の物質を含む。
図20Aは、このサンプル収集機器2000の実施形態では、前記単一の入り口経路2010内に、組織貫通部材2112が、同軸的に取り付けられ得ることを示す。このことは、前記標的組織で創傷が、前記単一の入り口経路2010と整列する様式で形成されることを可能にする。前記組織貫通部材2012は、限定はされないが、引き鉄引くことによる作動、前記機器先端と前記標的組織との接触による作動、又は前記機器が前記標的組織に対して十分な圧力で押し付けられた時の圧力による等の、様々な技法の1つにより活性化され得る。作動後に、前記組織貫通部材2012は前記単一の入り口経路2010の中に留まり得る。随意的に、前記組織貫通部材2012は、前記単一の入り口経路2010から後退して出ることができる。
前記サンプル収集機器2000に入る前記サンプル流体は、前記単一の入り口経路2010から、2つ以上の別個の経路2014及び2016に分岐し得る。このことは、単一の接触点から収集されたサンプルから、前記サンプル流体が少なくとも2つの部分に分割されることを可能にする。前記2個の部分は、随意的に2個の別個の保持チャンバー2018及び2020中に保持される。これらのチャンバーのそれぞれは、前記サンプル流体を前記容器に移動するために、限定はされないが、容器1146a及び1146b等の、1つ以上のアダプター・チャネル2022及び2024を有し得る。前記保持チャンバー2018及び2020並びに/又は前記容器1146a及び1146bは、前記サンプル流体を処理のために調製するために、その中に抗凝血剤を収容することを理解されたい。
図20Bを参照するが、この実施形態は、前記単一の入り口経路2010の中の組織貫通部材2012が、作動後に、前記単一の入り口経路2010の中に、その全体又は一部が残るために構成されることを示す。実施形態は、中空ではないか、又はその中に管腔を持つ中空である貫通部材を用い得ることを理解されたい。
図21を参照し、サンプル収集機器2030の更に別の実施形態について記載する。この実施形態は、経路2032から外側に伸長するために構成された組織貫通部材2012を持つ、減少された長さの単一の入り口経路2032を示す。作動後に、前記組織貫通部材2012は、前記経路2032の中にあり得るか、又は随意的に、前記経路2032の中にはないように後退され得る。前記サンプル収集機器2030に入る前記サンプル流体は、前記単一の入り口経路2032から、2つ以上の別個の経路2034及び2036に分岐し得る。このことは、単一の接触点から収集されたサンプルから、前記サンプル流体が少なくとも2つの部分に分割されることを可能にする。。この実施形態は、前記経路2034及び2036が、毛細管チャネル構成のままであり、図20A−20Bの実施形態等のように、及び拡大してチャンバーにはならないことを示す。前記本明細書における実施形態は、ユーザーが十分な充填レベルに達した時に知ることができるために、前記収集経路のために1つ以上の充填測定器を、及び/又は前記機器上に前記容器を含み得ることを理解されたい。
限定はされないが、容器1146a及び1146b等の容器により採集される小さなサンプル容積に起因して、限定はされないが、前記容器中の真空圧等の低下した圧力からの「引き」は、サンプル流体が採集されている、血管又は他の管腔を潰すか、又はその形態を有害に変更する様式において、被験者の身体の中に最小限移転されるか、又はされないことを理解されたい。例えば、小児科及び老人科患者は、典型的には、従来の大きな容積の真空容器が使用されたときに、より大きなサンプル容積を従来の容器中に抜き取ることに付随する、より高い真空力により、潰れ得る小さな及び/又は弱い静脈を有する。前記機器の少なくとも1つの実施形態では、静脈に真空(吸引)力を与えないためにこの問題を有さない。一実施形態では、前記真空力の量は、120μL程度のサンプル流体を前記容器1146aに引き抜く。随意的に、前記真空力の量は、100μL程度のサンプル流体を前記容器1146aに引き抜く。随意的に前記真空力の量は、80μL程度のサンプル流体を前記容器1146aに引き抜く。随意的に、前記真空力の量は、60μL程度のサンプル流体を前記容器1146aに引き抜く。随意的に、前記真空力の量は、40μL程度のサンプル流体を前記容器1146aに引き抜く。随意的に、前記真空力の量は、20μL程度のサンプル流体を前記容器1146aに引き抜く。一実施形態では、このタイプの引き抜きは、シリンジを使用することなく行られることができ、及び一次的に、前記容器からの引く力及び前記被験者から出る前記流体からの、いくらかの力に基づく。随意的に、前記機器内部に達したサンプルを引き抜くための、前記機器を貫通する形作られた経路は、前記容器1146a及び1146bから前記被験者の血管又は他の体管腔に転移される力を低下させることを支援し得る。いくつかの実施形態は、前記サンプルの溶血を最小化し、及び防止する前記被験者内の血管が潰れることを防止するために、上に列挙された小容積容器中で、約四分の三以下の真空を用い得る。いくつかの実施形態は、前記サンプルの溶血を最小化し、及び防止する前記被験者内の血管が潰れることを防止するために、上に列挙された小容積容器中で、約半分以下の真空を用い得る。いくつかの実施形態は、前記サンプルの溶血を最小化し、及び防止する前記被験者内の血管が潰れることを防止するために、上に列挙された小容積容器中で、約四分の一以下の真空を用い得る。本明細書における真空は、大気圧に対して完全な真空である。
一実施形態では、前記機器中のチャンバー断面積は、前記針及び/又は被験者から体液を引き抜くために用いられる可撓性のチュービングの断面の直径よりも大きいことを理解されたい。このことは、前記被験者への力の転移を減少させることを更に支援する。前記容器からの真空の引きは、前記被験者により近い前記針の中のサンプルを直接にではなく、前記機器中の液体サンプルを最も早急に引き込む。前記前記収集機器中のより大きな容積チャンバーにより緩衝された、より長い経路は、前記被験者の血管への引きを弱める。追加的に、初期ピーク力(initial peak force)の引きは、小容積容器においては、同じく真空下にある、より大きな容積の容器よりも、大幅に少ない。より多い量のサンプルを前記容器に入れることを可能にするために、前記「引き」の持続時間もより長い。より小さな容積では、収集されるべき前記サンプルのかなりの部分は、前記機器の中に既にあり、及び前記サンプルの引きを開始する前に、前記機器に既になかった被験者から引き抜かれる部分は、それよりも少ない。
図22を参照し、サンプル収集機器の更に別の実施形態について記載する。この実施形態は、限定はされないが、組織貫通部材、針、等の様々なサンプル取得機器との結合を可能にするルアー(Luer)コネクター等の、コネクター2102を有する収集機器2100を示す。いくつかのルアー・コネクターは、他のコネクターと係合するために圧入を使用できる一方、前記コネクター2102のいくつかの実施形態は、係合を容易にするためにねじ山を含み得る。。図22は、この現在の実施形態では、翼状針2104が、限定はされないが、前記サンプル取得特徴を前記サンプル収集機器2100に接続するために、コネクター2108に導く、柔軟なチューブ等の、流体接続経路2106と連結されることを示す。前記柔軟なチュービング2106は、前記針部分2104が、前記サンプル収集機器2100から離れて配置されるが、それでも操作可能に、流体的に、前記サンプル収集機器2100に連結されることを許容する。このことは、サンプル流体を取得するために、前記サンプル収集機器2100も移動させることなく、前記針2104を位置決めすることに関して、より大きな柔軟性を可能にする。随意的に、いくつかの実施形態は、柔軟なチュービングを用いることなく、直接的に組織貫通部材を前記機器2100に結合し得る。
少なくともいくつか又は全ての前記実施形態は、収集機器の内部にサンプルがあるときに示す、限定はされないが、覗き窓又は開口部等の、充填表示器を有することができ、及び従ってそれが、前記サンプル容器に係合するために許容されることを示す。随意的に、充填表示器を持たない実施形態も除外されない。いくつかの実施形態は、随意的に、収集機器内のチャネルがサンプルにより充填されるときに、空気が逃れることを許容するための、限定はされないが、ポート等の1つ以上の通気孔を有し得る。ほとんどの実施形態では、前記充填されたサンプル容器は、所望の充填レベルに達した後に、前記サンプル収集機器から分離される。随意的に、体液サンプルの追加的な量を収集するために追加的なサンプル容器が、前記サンプル収集機器に係合され得る。随意的に、前記サンプル容器の内部の状態は、前記容器が所定の量のサンプル流体のみを引き抜くために構成された、減圧を有するものである。
図23は、前記サンプル収集機器2100の1つの実施形態の分解図を示す。この非制限的な実施例では、部分1130は、容器ホルダー1140及びサンプリング機器ホルダー2160を持つ部分を保持するために構成され得る。前記機器2100は、ホルダー1140中の前記容器が、その中の何らかの容器中のサンプルを引き抜くために係合されるまでに、開放端を通じたサンプル損失を最小化するために、アダプターチャネル2022及び2024の開放端と係合できる、漏洩防止機器2162を含み得る。現在の実施形態では、前記漏洩防止機器2162は、少なくとも2つのアダプターチャネル2022及び2024を覆い、及び移動可能なように構成される。漏洩防止機器2162の本実施形態は、アダプターチャネル2022及び2024が、前記ホルダー1140中の前記容器と係合することを許容しながら、アダプターチャネル2022及び2024上の開口部を覆わないために移動できるように、サイズ付けされる。
図24及び25を参照し、サンプリング機器ホルダー2160の1つの実施形態がより詳細に示される。図24は、組み立てられたユニットとしてのサンプリング機器ホルダー2160を示す。図25は、第一の部分2164及び第二の部分2166を持つサンプリング機器ホルダー2160の分解図を示す。前記アダプターチャネル2022及び2024も、第二の部分2166から取り外し可能として示される。サンプリング機器ホルダー2160のこの実施形態は2つの分離された部分として示されるが、いくつかの代替的な実施形態は、前記サンプル機器ホルダー2160を単一の統一されたユニットとして構成し得ることを理解されたい随意的に、いくつかの実施形態は共に組み立てられて前記ホルダー2160を形成する、3つ以上の部分を持つように構成できる。随意的に、いくつかの実施形態は、ホルダー2160の横軸に沿う代わりに前記ホルダー2160の縦軸2165又は他の軸に沿って分離された部分を形成することができ、これは図25中の分離として示される。
図26〜28を参照し、前記サンプル機器ホルダー2160及び前記機器2100の実施形態の様々な断面図が示される。図26は、部分2164及び2166の断面図を示す。特定の理論に束縛はされないが、分離した部分2164及び2166の使用は、とりわけ前記ホルダー2160中の様々な内部チャネル及びチャンバーの製造を単純化するために選択され得る。例えば、チャンバーの少なくとも1つの壁2167は、第一の部分2164の中に形成されることができる一方、前記チャンバーの相補的な壁2168は、前記第二の部分2166の中に形成され得る。図27は、壁2168が端面図から見ることができる、部分2166の上から下を見た端面図を示す。
図28を参照し、組み立てられた機器2100の断面図について記載する。この図28は、コネクター2102を通じて前記機器に入るサンプルは、前記アダプターチャネル2022及び2024に導かれる前に共通チャンバー2170に入ることを示す。前記アダプターチャネル2022及び2024からの、前記ホルダー1140の矢印2172で示される方向への動きは、操作可能に流体的に前記容器1146a及び1146bを前記アダプターチャネル2022及び2024に連結し、サンプルを前記チャネルから容器内に移動させる。本実施形態では、前記容器1146a及び1146bが、前記アダプターチャネル2022及び2024を、前記容器1146a及び1146bのキャップに貫通させるための運動を可能にする十分な空間2174があるので、前記アダプターチャネル2022及び2024は、前記容器1146a及び1146bの内部と流体連通できるこの図では、2つの容器及びアダプターチャネルのセットのみが示されているが、より多いか、又はより少ないセットの容器及びアダプターチャネルを持つ他の構成が、図28に示されるような機器との使用のために構成され得ることを理解されたい。
(モジュール式サンプル収集機器)
図29A〜29Cを参照し、本明細書における実施形態は、典型的には、前記サンプル収集チャネルを前記容器に接続するための、アダプター・チャネルを有するサンプル収集機器を記載しているが、そのような構成を持たない実施形態が除外されないことを理解されたい。
図29Aの非制限的な実施例として、以前に示唆したように、本明細書のいくつかの実施形態は、別個のアダプター・チャネルを持たないでよい。本明細書では、前記収集チャネル2422は、前記矢印2449で示される、それらの要素の1つ又は両方の間の相対的な動作の手段により、前記容器2446に直接接続され得る。
図29Bの非制限的な実施例として、1つ以上のアダプター・チャネル2454は、最初には、前記収集チャネル2422又は前記容器2446のいずれかと、直接の流体連通にない、別個の要素であり得る。本明細書では、前記収集チャネルから前記1つ以上のアダプター・チャネルを介して、前記容器の中までの流体経路を生成するために、前記収集チャネル2422は、前記収集チャネル、前記アダプター・チャネル2454、又は前記容器2446(順次に又は同時に)の1つ以上の間の相対的な動作の手段により、前記容器2446に接続され得る。
図29Cの非制限的な実施例として、1つ以上のアダプター・チャネル2454は、最初に前記容器2446と連通する要素であり得る。前記アダプター・チャネル2454は、前記容器の内部と直接の連通にはないことができる。本明細書では、前記収集チャネルから前記1つ以上のアダプター・チャネルを介して、前記容器の中までの流体経路を生成するために、前記収集チャネル2400は、1つ以上のそれらの要素の(順次に又は同時に)相対的な動作の手段により、前記容器に接続され得る。いくつかの実施形態は、前記アダプター・チャネルと係合される、前記収集チャネルの端の上に、セプタム、スリーブ、通気口を持つスリーブ、又はカバー2455を有し得る。最初には、前記アダプター・チャネル2454は、前記内部とは流体連通にないことができるが、前記様々な要素の係合は前記アダプター・チャネル2454をも、前記容器の内部2446に移動させ得る。明細書におけるいくつかの実施形態は、1つ以上のアダプター・チャネルを有することができ、及びいくつかの実施形態は、そのチャネルの両端に尖った端を持つアダプター・チャネルを用いる得る。本明細書に記載される実施形態に対する変形又は代替物があることができ、及びどの単一の実施形態も完全な発明を包含するとは解釈されるべきでない。
前記本明細書における実施形態のいかなるものも、図29A〜29Cについての記載において列挙された特徴を含むために、修正され得ることを理解されたい。
(サンプル 処理)
図を参照し、体液サンプル収集及び輸送システムの一実施形態について記載する。図30は、被験者の皮膚表面からの体液サンプルBを示す。図30の非限定的な実施例では、体液サンプルBは、様々な機器の1つにより収集され得る。非限定的な例として、収集機器1530は、限定はされないが、参照により全ての目的で本明細書に組み込まれる、2012年9月6日に出願された、米国特許出願第61/697,797号、に記載されるものであり得る。本実施形態では、前記体液サンプルBは、1つ以上の毛細管チャネルにより収集され、次いでサンプル容器1540中に向けられる。非限定的な例として、サンプル容器1540の少なくとも1つは、最初は、体液サンプルをサンプル容器1540中に抜き取るために用いられる、部分的な真空の下にある内部を有し得る。いくつかの実施形態は、サンプル収集機器から、サンプル収集機器の中の同じか又は異なる収集チャネルから、サンプル容器1540の中に同時にサンプルを抜き取り得る。随意的に、いくつかの実施形態は、サンプルをサンプル容器中に同時に引き抜き得る。
本実施形態では、体液サンプルが前記サンプル容器1540の内部に入った後、それらのホルダー1542中の(又は随意的に、それらのホルダー1542から取り除かれた)前記サンプル容器1540は、前記輸送容器1500内に充填される。この実施形態では、前記サンプル容器ホルダー1542のためにサイズ付けされた1つ以上のスロット、又は輸送容器1500中の前記サンプル容器のためのスロットがあることができる。非制限的な例として、それらは、アレイ構成にあり、及び垂直又はいくつかの他の所定の配向に配向された前記サンプル容器を保持し得る。前記サンプル容器1540のいくつかの実施形態は、異なる量のサンプルをそれぞれの容器の中に保持できるように構成されることを理解されたい。非制限的な例として、このことは、前記サンプル容器のそれぞれの中の真空力の量、前記収集機器の前記サンプル収集チャネルの中に収集されたサンプルの量、及び/又は他の因子に基づいて制御される。随意的に、限定はされないが、異なる抗凝血剤等の異なる前処理も前記サンプル容器内に存在できる。
図30に見られるように、前記サンプル容器1540は、限定はされないが、サンプル収集サイト等の、第一の場所においてサンプルを収集する。非制限的な例として、前記体液サンプルは、次いで前記輸送容器1500中で、限定はされないが分析サイト等の受取サイト等の第二の場所に輸送される。前記輸送の方法は、宅配便業者、郵送、又は他の発送技法であり得る。多くの実施形態では、前記輸送は、前記輸送容器をその中に保持する更に別の容器を有することにより実行され得る。一実施形態では、前記サンプル収集サイトは、ポイント・オブ・ケアであり得る。随意的に、前記サンプル収集サイトは、ポイント・オブ・サービスである。随意的に、前記サンプル収集サイトは、前記サンプル分析サイトから遠隔である。
図30の本実施形態は、前記被験者の表面からの体液サンプルの収集を示しているが、他の代替的な実施形態は、前記サンプル容器1540を満たすために、静脈穿刺による等の、前記被験者の他の領域からサンプルを収集するための収集技法を用い得る。そのような他の収集技法は、表面収集の代わりに、又は表面収集と併せて使用するために除外されない。表面収集は、前記被験者の外部表面において行われ得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記被験者内部のアクセス可能な表面から収集し得る。体液サンプルBのこれらの表面上の存在は、自然に生じるか又は創傷の生成を介して生じるか、又は前記体液表面をアクセス可能にするための他の技法により生じる。本明細書における実施形態は、少なくとも2つの収集チャネルが用いられている収集機器を示すことができるが、いくつかの実施形態は、ただ1つの抗凝血剤により処理されるサンプル収集するただ1つの収集チャネルのみを用いる機器を使用し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記容器の少なくとも2つを、同じ抗凝血剤で処理される、サンプルを収集する同じ機器内に有し得る。そのような実施例では、第一のサンプル機器は、限定はされないがヘパリンなどの第一の抗凝血剤で処理されるサンプルを収集し、及び次いで、第二の機器は、同じ被験者から、同じ又は異なる傷の部位から、第一の抗凝血剤とは異なる抗凝血剤により処理されるサンプルを収集する。同じ被験者からであるが、異なる抗凝血剤を持つサンプルは、同じ出荷形態において、一緒に他のサンプルとともに、同じ出荷で、異なる被験者からの他のサンプルとともに、出荷されることができる。
図31を参照し、体液サンプルが、前記被験者表面上にプールされたサンプルが収集されるのに対して、前記被験者の内部から採集され得る本明細書に記載される更に別の実施形態について記載する。図31の、この実施形態は、限定はされないが、静脈血等の、体液サンプルを収集するために構成された、皮下注射針1552を持った収集機器1550を示す。 一実施形態では、サンプル容器1540が、前記サンプルをそれぞれの容器の中に引き抜くために係合され得るときに、前記体液サンプルは、前記機器1550中のチャンバー1554を満たす。 随意的に、いくつかの実施形態は、チャンバー1554を持たないが、その代わりに、サンプルを前記針1552から前記サンプル容器1540に向けるために用いられる、チャネル以外の、非常に小さい空スペース、経路、又はチューブを有する。血液等の体液サンプルに対しては、血液容器中からの圧力は、血液サンプルが、前記収集機器からの何らかの支援がある場合には、あまり大きな支援なしで前記チャンバー1554を満たすことができるようなものであるそのような実施形態は、随意的に、前記収集機器内のチャネルがサンプルで満たされるときに、空気が逃げることを許容する、限定はされないがポート等の1つ以上の通気孔を有し得る。
前記実施形態の少なくともいくつか、又は全ては、サンプルが前記収集機器の中に存在することを示し、及び従って前記サンプル容器1540を係合することが許容可能であることを示す、限定はされないが覗き窓又は開口部等の充填表示器を有し得る。随意的に、充填表示器を有さない実施形態は除外されない。充填されたサンプル容器1540は、所望の充填レベルに達した後で、前記サンプル収集機器から取り外され得る。随意的に、追加的なサンプル容器1540が、体液サンプルの追加的な量を収集するために前記サンプル収集機器1550(又は1530)に接続され得る。
(ポイント・オブ・サービスのシステム)
図32を参照し、本明細書において記載されるプロセスは、自動化された技法を使用して遂行され得ることを理解されたい。前記自動化された処理は、統合化された、自動化されたシステムにおいて用いられ得る。いくつかの実施形態では、このことは、複数の機能的構成要素をその中に含み、及び共通の筐体により囲まれた単一の装置の中にあり得る。沈降手段の処理技法及び方法は、あらかじめ設定され得る。随意的に、その両方が、参照により全ての目的で本明細書にその全体が組み込まれる、米国特許出願第13/355、458号及び13/244、947号に記載される様式で、所望により動的に変化され得る、プロトコル又は手順に基づくことができる。
図32に示される、1つの非制限的な実施例では、装置の複数の構成要素を制御するために用いられ得るプログラム可能なプロセッサ2502を有する、統合化された装置2500が提供され得る。例えば、一実施形態では、このプロセッサ2502は、矢印2506及び2508で示されるように、X−Y及びZ方向に移動し得る、単一の又は複数のピペットシステム2504を制御し得る。同じ又は異なるプロセッサが、前記装置内の他の構成要素2512、2514、又は2516を制御し得る。一実施形態では、前記構成要素2512、2514、又は2516の1つは、遠心分離機を含む。
図23に見られるように、プロセッサ2502による制御は、前記ピペットシステム2504が、血液サンプルをカートリッジ2510から取得し、及び前記サンプルを、前記構成要素2512、2514、又は2516の内の1つに移動することを可能にする。そのような動きは、前記サンプルを前記カートリッジ2510内の取り外し可能な容器に分注し、及び次いで前記取り外し可能な容器を前記構成要素s2512、2514、又は2516の内の1つに輸送することを含む。随意的に、血液サンプルは、前記構成要素2512、2514、又は2516の内の1つに既に取り付けられた容器中に直接分注される。1つの非制限的な実施例では、これらの構成要素s2512、2514、又は2516の内の1つは、前記容器中のサンプルの照明及び可視化の両方を可能にする、画像化構成を持つ遠心分離機であり得る。他の構成要素2512、2514、又は2516は、他の分析、検定、又は検出機能を遂行する。
前述の全てのものは、単一の筐体2520内に統合されることができ、及び卓上、又は小さな床面積の設置面積での取り付けのために構成され得る。一実施例では、小さな設置面積の床に取り付けられたシステムは、約4m2以下の床面積を占有する。一実施例では、小さな設置面積の床に取り付けられたシステムは、約3m2以下の床面積を占有する。一実施例では、小さな設置面積の床に取り付けられたシステムは、約2m2以下の床面積を占有する。一実施例では、小さな設置面積の床に取り付けられたシステムは、約1m2以下の床面積を占有する。いくつかの実施形態では、前記装置の設置面積は、約4m2、3m2、2.5m2、2m2、1.5m2、1m2、0.75m2、0.5m2、0.3m2、0.2m2、0.1m2、0.08m2、0.05m2、0.03m2、100cm2、80cm2、70cm2、60cm2、50cm2、40cm2、30cm2、20cm2、15cm2、又は10cm2以下であり得る。ポイント・オブ・サービスの設定で適切な、いくつかの適切なシステムは、参照により全ての目的で本明細書にその全体が組み込まれる、米国特許出願第13/355,458号及び13/244,947号に記載される。本実施形態は、それらの特許出願に記載されるモジュール又はシステムの任意のものとの使用のために構成され得る。
図33〜37を参照し、サンプル収集機器の更なる実施形態について記載する。この実施形態は、毛細管チャネル領域、及び次いで、より低い流れ抵抗を提供するために、前記チャネルの断面積を増加し、及び流速を増加させる、より低い流れ抵抗の領域2610を有する、サンプル収集領域2600を示す。この増大されたチャネルのサイズは、その中にサンプルを保存するためにも用いられる。1つの実施形態は、前記機器の両側に用いられるキャップを持つために構成されるので、サンプルは、容器1146a及び1146bに移動する必要なく、その中に収容される。
図33の非限定的な実施例にみられるように、領域2600及び2610の間のジョイントは、正中線2620に交差して配置されるので、このことも、品目を共に接合するための接着剤量を減少させ得る。2つの部分が別々に製造されるために、このことも、製造を容易にできる。経路の形状又はさもなければ断面積に関して、経路の長さに沿って先細にできることを理解されたいが、先細ではない経路も除外されないことも理解されたい。いくつかの実施形態は、同じ経路の部分に沿って先細及び先細ではない経路を組み合わせ得る。随意的に、いくつかの実施形態は、少なくとも先細の1つの経路及び少なくとも1つの先細ではない経路を有し得る。
非限定的な一実施例では、他の部分は、前記容器1146a及び1146b、アダプターチャネル、フリッツ、ホルダー130等に関して、既に本明細書に記載されたものと同様である。接合点における両方のチャネルの毛管作用による吸引(両方の充填時間は<6秒)は、改善され(工程が除去され)及び血液は、前記チャネルに容易に入り、及び接合店領域を傾ける必要なく通過した。前記部分は、PMMA、PET、PETG等により形成され得る。この実施形態では、これは、領域2610におけるチャネルのサイズにおける変化がこの領域への、より容易な流れを許容するために、7.5倍速い充填を提供し得る。
下式にみられるように、前記流れ抵抗は、領域2610においてチャネルサイズの変化の4乗に基づいて減少する:
図35の非限定的な実施例が別個のチャネル1150及び1152が組み込まれ、埋め込まれ、又はさもなければ前記収集機器の部分と連結されていることを示すが、いくつかの実施形態は、1つ以上のこれらの要素を収集機器の一部として一体的に形成し得る。
図36Aは、注入口ポート2611及び2613が示される更なる実施形態を示す。ofthe部分2610上の、出口ポート2615及び2617の非制限的な実施例が、図36B中に示される。これらの実施形態は、注入口ポート2611及び2613を個別のポートとして示しているが、本明細書の他の部分に示されるか、又は記載される、一体化されたポート、同軸のポート、又は入り口のための他の構成もこれらの実施形態における使用に適応し得ることを理解されたい。例えば、図11Jに示される構成(特徴1166及び/又は1168を含むか、又は含まない)又は図7Aに示されるものも、本明細書に示される収集機器との使用のために構成され得る。
非限定的な一実施例では、図36Aに示される部分は前記サンプル容器なしで用いられることができ、及びポート2611及び2613の端は蓋をされるか、閉鎖されるか、又はさもなければ密封される。この非制限的な実施例では、別個のキャップ、密封、又は他の閉鎖用の機器が、ポート2615及び2617を閉鎖するために用いられ得る。この様式で、前記流体回路はサンプル収集及びサンプル保存に用いられ得る。非限定的な例として、サンプルにアクセスすることが所望される場合、前記ポートは開かれることができるので、サンプルは抜き取られることができる。このことは、使用される物質の量を減らすことができ、収集されたサンプルの保存のための別個の容器の使用を減少させる。図36Aの実施形態は2つの経路の実を示しているが、他の実施形態は3つ以上の経路を、示されている構成、又は異なる流体回路中に若しくは機器本体の中の配列の中に有することができることを理解されたい。
図38Aを参照し、更なる非限定的な実施例について記載する。図38Aは、液体ガイド要素2700及び2702のある実施形態を示し、このガイド要素はサンプル容器のボトムアップ充填を支援できるので、サンプル容器の最上部にサンプルが送達される場合のトップダウンの充填の場合に発生し得る望まれない気泡は形成されない。図38Aは、サンプル容器が、矢印により示されるように、上に向かって移動する場合を示している。サンプル容器を移動することは、上に移動させ、及び最初に前記密封要素2704を、より長いガイド要素2700の上で上向きに移動させる。密封要素2704を退かせることは、流体がチャネル内に流れてサンプル容器内に流入することを可能にする。サンプル容器が上向きに移動するにつれて、ガイド要素2702の第二の密封要素2706は、要素2702が、サンプル容器の底部又は他の部分に接触して、及び充填を開始するに連れて、立ち退かされる。非限定的な例として、このことは、一方の側がより大きな充填容積を有し、及びより長い充填時間に適している場合に望ましいことであり得る。非限定的な例として、前記ガイド要素2700及び2702は、サンプルの溶血を防止するために、遅い流れが望まれる場合にも有用であり得る。より遅い流れは、底部からの充填を開始するために、ガイド要素から利益を受け得る。非限定的な一実施例では、前記ガイド要素は、サンプル流体に対して不活性であり、及びサンプルに対して遂行されるべきいかなる検定に対しても、その中のサンプル流体を腐敗させないか、又は実質的に腐敗させない物質を含む。非限定的な一実施例では、前記ガイド要素は、ガラス、ポリマー、ポリカーボネート、光ファイバー、手術グレードの鋼鉄、アルミニウム、以上の単一若しくは複数の組み合わせ、又は将来に開発され得る他の適切な物質を含み得る。図38Aに見られるように、前記ガイド要素は、サンプル容器の内側の位置から延伸し、及び限定はされないが、第一の位置にあるときには流れを停止し、及び第二の位置にあるときには、流体が流れることを許容する、球状、円錐状、ピラミッド状、立方体状又は他の形状の流れ調節機器2704まで延伸して連結する。流体通路のサイズに依存して、どのサイズが通路の中の流れを停止させるために適切かに依存して、前記流れ調節機器2704は、それぞれの通路において、同じサイズであり得るか、又は異なるサイズであることができる。いくつかの実施形態は、同じ内部容積のそれぞれの経路の上に容器を用い得る。随意的に、いくつかの実施形態異なる内部容積の複数の経路の上に容器を用い得る。
図38Bは、いくつかの実施形態は、いかなる望まれないオーバーフローも防止し得る、1つ以上の密封要素2707を更に含み得ることも示す。非限定的な一実施例では、密封要素2707は、O−リング、フリット、エラストマーの材料、自己再密封物質又等の既存の、又は将来開発され得る物質を含み得る。図38A及び38Bは、密封要素2707が1つの流体経路だけの上にあることを示しているが、複数の、全ての、又はいくつかの経路の他の組み合わせのそれぞれも1つ以上の密封要素2707を有し得ることを理解されたい。図38Bが、流体密封要素2704及び2706が、流体が流れることを許容する第二の位置にある、1つの制限されない実施例を示していることも理解されたい。
図39を参照するが、限定はされないが、アダプター・チャネル等の注入口チャネル2808が、サンプル容器ユニット2824(この実施形態においては横からの図として示される)の少なくとも1つの非制限的な実施例と流体連結する位置にあることを示す非制限的な実施例の断面図が示される。図39は、2つ以上のサンプル容器の内の1つだけを示しているが、いくつかの実施形態は、このタイプの容器を有する単一のサンプル容器だけを有し得ることを理解されたい。随意的に、2つ以上のサンプル容器は、このタイプの逆(reverse)プランジャーのタイプの構成を有し得る。図39に見られるように、サンプル容器ユニット2824のプランジャー2828の動きは、チャネル2808から、サンプル容器ユニット2824の中へ液体を引き抜くための、限定はされないが、少なくとも部分的な真空等の原動力を生成するために用いられ得る。この非制限的な実施例では、プランジャーが、図68中の矢印2831に示されるように移動されるが、このことは、サンプル容器ユニット2824とキャップ部分2832の間の内部容積2829を増加させる。非限定的な一実施例では、サンプル容器ユニット2824中には、チャネル2808に内在する、サンプル流体をチャネル2808の針の端の中にもたらすが、外には出さない、毛細管力に打ち勝つ原動力が、提供されるまでは、サンプルが存在しなくてよいことを理解されたい。非限定的な一実施例では、チャネル2808から液体を取り出すことは、1つ以上の追加的な原動力を用いることを含み得る。本明細書で記載される、この構成は、逆プランジャーと同様であり得ることを理解されたい。随意的に、いくつかの実施形態は、サンプル容器にサンプルを引き抜くための原動力を提供するために本明細書の構造の代わりに、又はそれと組み合わせて、従来のプランジャーを用い得る。
図39を参照しサンプル収集機器2900の更なる断面図が示される。.本実施形態は図38に示されるものと同様である。図39は、限定はされないがo−リングなどの少なくとも1つのシール2902をより明瞭に示す。このシール2902は、流体導管2904及び2906の1つ又は両方の上にあり得る。この制限されない実施例では、前記流体導管2904及び2906は、前記容器2912及び2914の1つ又は両方の上にあることができる、セプタを主成分とする挿入物2910を貫通するために構成され得る。一実施形態では、前記挿入物2910は、容器2912及び導管2910に挿入されたときに、いくらかの通気を提供する、チョウ型、スリット又は他の形状であり得る。随意的に、他の実施形態は、セプタ又は通気特徴を提供しない設計を提供してもよい。キャップ2916又は他の特徴が、挿入物2910を容器の上に保持するために用いられ得る。
図40は、図39の機器2900の透視断面図を示す。図40に見られるように、球形をした充填/停止(fill stop)2924及び2926を保持するための、球体保持特徴2920がある。1つの制限されない実施例では、球、円錐形、多角形、又は他の形状であることができる、前記充填/停止2924及び2926は、示されるように、座らせるために設計することができるが、そこには十分なクリアランスがあるので、加圧下のサンプルが前記充填/停止の周囲を流れることができる一方で、加圧されていないサンプルは、前記充填/停止の周囲を流れない。図40は、矢印2930で示されるように前記容器が、上方に滑動されたときに、シール2902が、キャップ2916中の開口部2918に嵌合するかもより明瞭に示している。
次いで図41を参照し、前記実施形態の更なる特徴について記載する。図41は、サンプル加圧化機器2940が、機器2900とともに用いられ得ることを示す。図41に示されるように、サンプルが機器2900を充填することを可能にするために、前記容器の初期位置はシール2902に対して、シールされた位置ではない。この制限されない実施例では、前記機器から前記容器2912及び2914にサンプルを移動するために、前記容器は、シール2902によりシールを形成するために、矢印2930で示されるように移動される。図41は、前記サンプル加圧化機器2940が、矢印2932で示されるように、機器2900と係合し得ることを示す。この制限されない実施例では、前記機器2900の表面2944に対してシールするシール2942が前記機器2940上にある。
図42A〜42Cを参照し、サンプル移動のための前記機器2900の様々な状態が示される。図42Aは、前記容器2912及び2914が、前記機器2900の上で、シール2902などのシールによりシールされた状態を示す。1つのシールのみが示されているが、いくつかの実施形態は、前記機器2900の両方の導管上にシールを有することができる。前記サンプル加圧化機器2940は、まさに係合しようとしている。前記機器2940のサイズは、前記シール2942が滑動し、及び表面2944に沿ってシールしたときに、機器2900内部に加圧状態が形成される内部容積を有するために構成されている。重なり合いの長さ及び前記加圧化機器2940内の内部容積は、加圧化の程度を決定するために用いられ得る。
図42Bは、係合したサンプル加圧化機器2940により、加圧状態にある前記機器2900を示し、及び前記容器2912及び2914は、前記機器2900上でシールされた状態にある。
図42Cは、前記機器2900シール2902に対してもはやシールされた状態ではない前記容器2912及び2914へ、サンプルが送達される状態にある前記機器2900を示す。サンプル加圧化機器2940からの圧力は、サンプルを前記容器2912及び2914の中に駆動する。液体ガイド2950及び2952は、サンプルを前記容器の底に向かって送達し、サンプルがそこに向かって流れずに、容器の頂部にとどまっているときに生じ得る、気泡又は他の望ましくない流れを最小化する。
図39は、少なくとも1つの実施形態では、前記チャネル2808は、先のとがった遠位端2834を有し得ることも示す。更なる実施形態は、芯の無い部分又はキャップ2832の破片を収集された流体の中に混入しないために、芯を取り除かない設計のチャネル2808を有し得る。芯を取り除かないか、従来の、又は他の形状のチャネル2808であるかに関わらず、プランジャー2828のいくつかの実施形態は、チャネル2808から入る力に耐えられる硬化された芯の部分2838を有し得ることを理解されたい。図39に見られるように、少なくともいくつかの実施形態は、プランジャー2828が、少なくとも第一の位置から、少なくとも第二の位置に移動されるときに、少なくとも十分な流体密封を提供するために、硬化された芯の部分2838及びサンプル容器の側壁の間に、適合する材料を持つ。一実施形態では前記硬化された芯の部分2838は、サンプルに接触するプランジャー2828の表面積の少なくとも90%であり得る。一実施形態では前記硬化された芯の部分2838は、サンプルに接触するプランジャー2828の表面積の少なくとも80%であり得る。一実施形態では前記硬化された芯の部分は、2838サンプルに接触するプランジャー2828の表面積の少なくとも70%であり得る。一実施形態では前記硬化された芯の部分2838は、サンプルに接触するプランジャー2828の表面積の少なくとも60%であり得る。いくつかの実施形態は容器2824の壁の上に被覆された抗凝血剤を有することができ、及びこれは、容器の上流のサンプル収集サーキット中の抗凝血剤と協力できるか、又はその代わりになり得る。いくつかの実施形態は、限定はされないが抗溶血被覆又は異なるタイプの抗凝血剤などの、異なるタイプの被覆を用い得る。いくつかの実施形態では、被覆の代わりに、乾燥された、半固体の、又は他の形状の抗凝血剤を容器中に含みえる。随意的に、いくつかの実施形態は、後で、遠心分離の時に用いる、分離用ゲルを前記容器中に含み得る。本開示において記載されるいずれの実施形態も、図43に記載される逆シリンジ容器を用いるために構成され得ることを理解されたい。随意的に、本明細書における実施形態は、サンプルを前記容器の上流の流体サーキットに引き抜くために、シリンジ・タイプの機器を用いるために構成され得る。随意的に、本明細書における実施形態は、サンプルを前記容器に引き抜くために、シリンジ・タイプの機器を用いるために構成され得る。随意的に、本明細書における実施形態は、サンプルを前記容器の上流の流体サーキットに引き抜き、次いで前記容器の中に引き抜くために、シリンジ・タイプの機器を用いるために構成され得る。
他の実施形態は、サンプルを収集する流体回路からサンプルを移動するために、1つ以上の異なる原動力源を用い得ることを理解されたい。いくつかの実施形態は、mプランジャー2828を移動させるために注射器又は他の機器を用い得るか、又はサンプル容器中にサンプルを引き込みいれるための真空又は部分的な真空のを生成するために、サンプル容器との他の接続を用い得る。他の実施形態は、ポンプ及び/又は他のソースを単独又は本明細書の他の特徴との組み合わせで、サンプル容器中にサンプルを移動するために用い得る。
いくつかの実施形態は、収集部分2600及び2610の流体回路を、サンプル容器に移動する前に、溶解、又はさもなければサンプル中に試薬を提供するための一時的なインキュベーション等に用い得ることも理解されたい。従って、非限定的な一実施例では、試薬、前処理、又は限定はされないが、収集回路の壁に被覆された他の物質が、サンプルと混合するか、又はサンプル中に入ることを許容するための提供される方法が用いられる。いくつかの実施形態は、ユーザーにサンプルをサンプル容器に移動するために、十分な時間が過ぎたことを示す、タイマー、可視的な表示器、音響表示器、色の変化、温度の変化、又は他の機構を提供し得る。
一実施形態では、通気された、貫通可能/再シール可能なシールを有する、少なくとも1つのサンプル容器を受動的に充填するための、方法及び機器が提供される。随意的に、前記サンプル容器は、1マイクロリットルを超えるが、1000マイクロリットル未満であるなどの、マイクロリットルの容積範囲にある。前記サンプル容器は、10マイクロリットルを超えるが、500マイクロリットル未満であるなどの、マイクロリットルの容積範囲にある。前記サンプル容器は、20マイクロリットルを超えるが、200マイクロリットル未満であるなどの、マイクロリットルの容積範囲にある。前記サンプル容器は、30マイクロリットルを超えるが、100マイクロリットル未満であるなどの、マイクロリットルの容積範囲にある。随意的に、サンプル容器と用いる前記機器には、針のバージョン及び毛細管のバージョンがあり得ることを理解されたい。
図44A〜44Bに見られる限定されな一実施例では、サンプル収集機器3100が、それぞれが前記サンプル容器3106のキャップ3104の一部分として用いられる気体通気部分3102を有する容器とともに示されている(図44Bの断面図に、より詳細が示される)。そのようなキャップの制限されない実施例が図64及び65に示される。本明細書における実施形態は、通気された、貫通可能/再シール可能なシールを持つ通過(flow−through)設計を持つ本明細書の容器を、用いるために構成され得ることを理解されたい。
部分3102は限定はされないが、プラスチック、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又はポリエチレン(PE)部分は、ガス透過性には十分であるが、液体は透過させないために十分多孔性である。一実施形態では、部分3102の多孔性の材料は、ガス透過性の構造中への針、チャネル、貫通部材又は他の流体導管の貫通により形成される、開口部の周辺に再シール性を提供するために、限定はされないが、シリコン又は同様の物質などの別の物質3110により、被覆され得る。多層構成は、1つの構造中で組み合わされる少なくとも2つの材料の性質を可能にする、組み合わせ材料を提供する。再シール性は、多孔性材料の中のいかなる開口部からの液体の流出を防止する。
図44Aに見られるように、流体収集経路が、組み合わされた注入口3150を持つ機器3100内で用いられる。図45Aの実施形態では、流体収集経路が、組み合わされた注入口3152を持つ機器3120で用いられる。図46Aでは、個別の非交差接続性又は非交差性経路3154及び3156を持つ機器3140が提供され、及びしたがって、機器3140は、図44A及び45Aの実施形態で見いだされるような共通注入口を持つ構成を持たない。図47は、前記容器3164に移動される量を少なくとも保持するために寸法付けされた、より長い長さの流体サーキット3162を持つ機器3160を示す。対照的に、図44A〜46Aの機器は、前記容器3106の流体サーキット上流の長さが、前記容器3106へ送達される量と等しいか、又はそれを超える量を完全には含むことができないサイズである機器を示す。より大きな容積の流体サーキットの構成は除外されないが、流体サーキット中に全体の量が収容されることを待つ必要なくサンプルが、流体サーキットから、直接前記容器に流れ始めるために、そのような長さは、すべての実施形態では、必要ではないことを理解されたい。このように、容器の流体サーキット上流にサンプルの全量が保持されるまで待つ必要なく、サンプルが経路の終端に到達すると、サンプルが前記容器中に流れ込むために、容器の流体サーキット上流の長さは短縮され得る。図44B、45B、及び46Bは、1つの容器の中への流体経路の1つが、他の容器中の経路よりも、より短い長さを有することを示す。いくつかの実施形態は、この構成を有することができるが、他の実施形態は、それぞれの容器の中への流体経路が同じ長さのものを有し得ることを理解されたい。
制限されない実施例として、ガス透過性であるが液体透過性ではなく、及び再シール可能な構造を持つサンプル容器の、この構成は、前記サンプル容器中へのサンプルの受動的な充填を可能にする。前記受動的な充填は、被験者からの血圧が、サンプルを前記サンプル容器中に押し入れる方法であり得る。いくつかの実施形態では、再シール可能な物質により被覆されない、少なくともいくつかの部分があることを理解されたい。1つの制限されない実施例では、これらの非被覆領域は、貫通部材が多孔性物質を貫通し得る目標の領域にはない。一実施形態では、多孔性物質の頂部及び/又は底部表面は、被覆され得るが、頂部及び/又は底部表面とは異なる、少なくとも1つの側面、側部,又は他の表面は通気を可能にするために、被覆されないでよい。
PTFE又は多孔性物質は、ビーズから多孔性物質に形成される。このシール物質は、接着、圧着、又はさもなければ接続される。一実施形態では、圧縮可能な物質などの物質の、底部表面(被覆されている場合)の少なくとも2つの側面には、気体が圧縮可能な物質を通して通気することを可能にする、少なくとも1つの開口部又は複数の開口部がある。この制限されない実施例では、限定はされないが、そのような物質のO−リングなどの下側表面の上の圧縮可能な物質は、あまり前記サンプル容器の圧縮可能ではない多孔性物質と、及び限定はされないが、棚、突起、又は他の支持構造などの支持表面との間に、圧縮可能な物質を提供する。前記物質は、シリコン又は医学的目的の使用に許容可能な不活性な物質であり得る同様の物質であってよい。いくつかの実施形態は、限定はされないが、勾配のついた、角度のついた、又は他の形状を示す、側面のプロフィールを画成するなどの、形状のついた側壁を有し得る。
本明細書における実施形態は、500マイクロリットル以下の内部容積を有し得るが、いくつかの他の実施形態は、500マイクロリットルより大きい内部容積を有し得ることを理解されたい。
いくつかの実施形態は、前記サンプル容器中の針の入り口付近に抗凝血剤結晶を有し得る。いくつかの実施形態は前記サンプル容器の壁に抗凝血剤を被覆できる。いくつかは、随意的に、少なくともいくつかの抗凝血剤を毛細管チューブの壁の中に含み得る。いくつかの実施形態は、1つの抗凝血剤を持つ1つのサンプル容器及び異なる抗凝血剤を異なる容器を有することができる。
さて図48A〜49を参照するが、図44B〜46B中の実施形態と同様の、受動的な充填設計を持つサンプル収集機器の様々な図が示される。図48Aは、機器3200の一実施形態の上から下を見た図を示す。図48Bは、機器3200の一実施形態の側面図を示す。図48Cは、機器3200の一実施形態の、少し分解された図を示す。
図49は、機器3200の実施形態の完全な分解図を示す。図49は、第一の収集管3202及び第二の収集管3204を示す。図49は、第一の収集管3202及び第二の収集管3204に、Y字型の形状をもたらすために構成された、形状付けされた内部を更に示し、ここでは管3202及び3204の注入口が、非常に近くに維持される。第一の収集管3202及び第二の収集管3204を、支持部3214を持つ統一されたホルダー3212中の前記容器3210と結合させるために本体が提供される。
図50は、その中に統一されたホルダー3212がある、前記容器を持つサンプル保持部分3211の分解透視図を示す。図50は、それぞれの容器のためであり得るか、又は両方の容器を覆うための統合されたキャップであり得る、キャップ3220を示す。随意的に、両方の容器は、、限定されないがシリコン被覆ポレックス(porex)ディスクであり得る、通気された、貫通可能/再シール可能なシール3222を有し得る。一実施形態は、浮き3224及び分離用ゲル3226を、分離用ゲル3228を用いて分離されるサンプルを保持するために構成された、容器の側面に有することができる。随意的に、いくつかの実施形態は分離用ゲル3226を両方の容器内に有することができる。
図52〜55に見られるように、輸送の目的のために、空気通気領域を覆う追加的なキャップ3240があってよい。図52中に見られるように、キャップ3240のいくつかの実施形態は、通気された、貫通可能/再シール可能なシール3222の中への部材の挿入を可能にする開口部3242を含み得る。随意的に、いくつかの実施形態は、接着、又は他の取り付け技法の手段により、通気開口部3242を覆う物質の手段による、気体バリアーを提供できる。随意的に、更なる実施形態は、出荷容器、保存容器などを有することができ、そこには気体のシールを提供するために、ガスケットが提供され及びスナップ式の特徴が、出荷容器の容器の通気特徴及びガスケットの間の接触を維持できる。いくつかの実施形態では、前記容器は、逆転された配向において充填され、及び保持されるので、前記連結特徴が、出荷又は保存容器上の支持表面に対して、前記容器を押し付けることができる。随意的に、いくつかの実施形態は、前記出荷容器中で、横の配向中に位置づけられることができる。随意的に、いくつかの実施形態は、前記出荷容器で、角度を持った配向に位置づけられることができる。
随意的に、サンプルの保存及び出荷及び改ざん防止の保証のために通気されたシールをシールするための方法及び機器が提供される。1つの制限されない実施例では、限定はされないが、スティッカーなどが、開口部3242の上に貼られることができる。
図56A〜56Cを参照し、図45A及び45Bの実施形態に同様の実施形態が更に詳細に示される。図56Cの分解図に見られるように、流体経路が、筐体部分3302のチャネル3300及び同じ又は異なる長さであることができる個々の個別の管3304又は3306に含まれることができる。本体部分3310は、管及び前記容器などの様々な要素を一緒に保持するために用いられる。
図57A〜57Cを参照し、筐体部分3302の様々な図が示される。1つの制限されない実施例では、少なくとも1つの“気泡潰し(bubble popper)”が、経路に沿った少なくとも1つの場所において用いられることができ、これは制限されない実施例では、単独のチャネルからの毛細管流を、複数のチャネルにより効果的に分割する方法であり得る。図18は、ポッパー3330を持つ一実施形態を示す。図57Aに見られるように、筐体部分3302は、つの異なる部分、3334及び3336から形成され得る。突起又は流体流“ポッパー”3330として作用する他の構成は、3334又は3336のいずれかの上に位置づけられる。
1つの制限されない実施例では、通過式毛細管機器の充填は、毛細管により駆動される流れを用いて、直接流体を毛細管から容器内(限定はされないが小容積の容器など)に分注するための方法を含む。毛細管の開口部及び隣接する壁表面の間の界面は、図58A〜58Cに見られるような毛細管から、サンプル流体を引くための第二の毛細管ゾーンを提供できる。図58B及び59Bの中でより明確にみられるように、容器内部の底部及び側壁の非常な近接性及び随意的に勾配付きの又は角度付けされた開口部とともに、二次的な毛細管が流れを支援することを可能にする。流れに限定はされないが、このことは、毛細管に固有の、その中に流体を引き込む毛細管力に打ち勝つために有用であるだけでなく、ある程度、毛細管からの液体の流出にも抵抗する傾向もある。いくつかの実施形態は毛細管からの液体の流出を改善するための、毛細管の勾配のついた遠位端3400を有し得る。随意的に、限定はされないが、ピン、シャフト、ピラミッドなどの突起も、毛細管からの流体の最初の放出を支援するために、毛細管の出口の近くの容器中に配置されることができる。いったんいくらかの液体が毛細管から出ると、毛細管の外側の壁及び前記サンプル容器の内側の壁を含む第二の毛細管システムが流体を容器中に引き込む。典型的には、容器の壁から毛細管の排出口までの距離は約1.5mm以下である。随意的に、容器の壁から毛細管の排出口までの距離は約1mm以下である。毛細管の先端からの流体が前記サンプル容器の壁と接触するとすぐに、二次的な毛細管システムが毛細管の外から液体を引き抜き始めることができる。.本明細書の図59C内に見られるように、前記毛細管は、前記サンプル容器の底部に向けて、その開口部が配置されているために、.前記サンプル容器のボトムアップの充填を提供できる。制限されない実施例として、ボトムアップの充填は、前記サンプル容器のトップダウン充填で生じ得る空気の気泡を最小化するために望ましく、トップダウン充填は気泡の可能性を増大する。もちろん、いくつかの代替的な実施形態では、サンプル容器のトップダウン充填は除外されない。随意的に、いくつかの実施形態は、ユーザーに‘収集機器を水平から角度を持って保持させて、前記毛細管流体の流れを支援するために重力成分があることができる方法を含み得る。
1つの制限されない実施例は、患者の血流を用いて受動的に充填する(遠くから小容積のサンプル容器まで)静脈血収集機器である。1つの制限されない実施例では、この通過式の実施形態では、毛細管が、前記サンプル容器中の容積よりも、少ない容積を有する。一実施形態では、前記管の内部容積は、前記サンプル容器の容積の少なくとも10倍未満である。随意的に、前記管の内部容積は、前記サンプル容器の容積の少なくとも9倍未満である。随意的に、前記管の内部容積は、前記サンプル容器の容積の少なくとも8倍未満である。随意的に、前記管の内部容積は、前記サンプル容器の容積の少なくとも7倍未満である。随意的に、前記管の内部容積は、前記サンプル容器の容積の少なくとも6倍未満である。随意的に、前記管の内部容積は、前記サンプル容器の容積の少なくとも5倍未満である。通過式では、サンプルは、別個の開始ステップなしで、管を通じて前記サンプル容器内に流れる。いくつかの実施形態では、注入口から前記サンプル容器の内部までの直接流体サーキットがあるので、収集事象に先立って前記サンプル容器の内部を、外部環境に暴露することを防止する、注入口の上の滅菌バリヤー又は他のバリヤーがあり得る。
1つの制限されない実施例では、指先穿刺の血液収集機器は、容器開口部の上の通気された封鎖と組み合わされた通過式技法を用いて、受動的に充填できる。
図60を参照し、筐体3302中のチャネルを画成するための使用に適合され得る、様々な形状が示される。図60中に見られるように、いくつかの実施形態は、サンプル注入口の経路に、漏斗型又は他の形状を有し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、共通の注入口の経路の出口から分割されている、経路の水平に対しての角度を変化させ得る。
図61A〜62Dは、統合された及び個別のサンプル容器とともに用いられる様々なサイズ及び形状を示す。図63及び64は、キャップ3450の1つ及び他のキャップ3452が、そのキャップを持つ前記サンプル容器が、限定はされないが、その中に、異なる抗凝血剤を持つこと、分離用ゲルの存在、又は容器についての他の特徴などの際についてユーザーに警告するために、異なる色であり得ることを示す。通過式の構成では、抗凝血剤は容器中と同様に、又はその代わりにサンプル収集チャネル内に存在し得る。
図65及び66を参照し、ガス透過性、液体不透過性、及び再シール可能なプラグ又は部材の更なる実施形態が示される。図65中に見られるように、外向きに面した表面は、再シール可能な部材又はガス透過性ではない自己修復部材である、層3110を有する。それと連結しているのは、多孔性ガス透過性の部材3102である。図65は、大きな中央開口部3502を持つ、O字型をした、下側の部材3500を示す。この部材3502は、多孔性ガス透過性の部材3102に使われる物質よりも、より曲げやすい物質でできている。いくつかの実施形態では、この多孔性ガス透過性の部材3102は、より剛体の物質であることができ、及びしたがって、より曲げやすい下側の部材3502を有することは、封入、着座、又は容器壁、及びこの多孔性ガス透過性の部材3102の間の一般的な適合を改善し得る。いくつかの実施形態では、部材3500のための物質は、シリコンであるか、又は層3110に用いられるものと同じ物質であってよい。部材3500中の前記開口部3502は、チャネル針、又は毛細管のそこを通じた容易な通過を可能にする。前記開口部3502は、同じ経路を通じて液体が逃れることを可能にしないで、容器内の気体が容器から開口部3502を通じて、したがって、気体多孔性部分3102から、外側に通気されることを可能にする。図54中に見られるように、キャップ3240は、容器から置換された気体が逃れることができるように、いくつかの経路又は通気スペース3243を持つように設計され得る。
随意的に、図66は、下側の部材3510が、単一の大きな開口部3502に対して、複数の開口部3512を含む、更なる実施形態を示す。随意的に、いくつかの実施形態は、容器との界面において、曲げやすさを提供し、それでも気体透過性のための経路を提供するために、下側の部材において、大きな開口部3502及び複数のより小さな開口部3512を組み合わせることができる。
前記教示がその特定の実施形態への参照と共に、記載され、図示されてきたが、当業者には、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、手順及びプロトコルの、さまざまな翻案、変化、修飾、置換、削除、又は追加を行い得ることを理解するであろう。例えば、上記のいかなる実施形態と共に、流体サンプルは、全血、希釈された血液、間質液、患者から直接採集されたサンプル、表面上のサンプル、何らかの前処理後のサンプル等であり得ることを理解されたい。当業者は、代替的な実施形態が、流体を前記容器中に引き抜くために、順次に操作可能に前記針又は前記チャネルの開口部と連結され得る1つ以上の容器を有し得ることを理解するであろう。随意的に、いくつかの実施形態は、操作可能に前記チャネルに同時に連結されるために構成される容器を有し得る。いくつかの実施形態は、全てに単一の機器を用いて、標的のサンプル流体を組織表面にもたらし、及び次いで前記サンプル流体を採集するための、突き刺し機器又は他の創傷作成機器とサンプル収集機器とを統合し得る。非制限的な例として、作成される創傷部位も前記機器の端に沿って前記収集開口部と同じ側にあることができるように、サンプル収集チャネル開口部の近傍の前記サンプル収集機器の端のそばから、外に出る貫通先端を有するために、スプリングにより作動される、機械的に作動される、及び/又は電気機械的に作動される、組織貫通部材が、取り付けられることができる。随意的に、統合された機器は、収集開口部を1つの表面上に、及び組織貫通要素を、前記機器の別の表面に沿って有することができる。本明細書で開示される、いかなる実施形態においても、前記収集チャネルの第一の開口部は、ヒトの皮膚を容易には穿刺しないために構成された任意の丸みを帯びた形状を有し得る。
追加的に、指又は他の標的組織の上での、温湿布の使用は、前記標的領域への血流を増加させ、及び従って十分な血液又は他の体液が前記被験者から引き抜かれる速度を増加させる。非限定的な一実施例では、前記加熱は、前記標的組織に約40C〜50Cをもたらすために用いられる。随意的に、前記熱は、標的組織を、約44〜47Cの温度範囲にもたらす。
更に、当業者は、本明細書に記載されるいかなる実施形態も、ヒト、動物、又は他の被験者からのサンプル流体の収集に適用され得ることを認識するであろう。本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、非生物学的流体サンプの収集に対しても適切であり得る。いくつかの実施形態は、前記担体から取り外し可能ではない容器を用い得る。いくつかは、前記サンプル収集部分において測定後に、前記流体サンプルを、前記第二の原動力により、次いで検体又は他の分析機器中に配置される、カートリッジに向かわせられる。随意的に、多くの実施形態が、前記担体中の前記容器を示すが、前記容器が、覆われていないか、又は担体中に取り付けられていない実施形態は除外されないことを理解されたい。いくつかの実施形態は、前記機器とは別個で、及び前記チャネルが、最小充填レベルに達したときにのみ流体連通にもたらされる、容器を有し得る。例えば、前記容器は、異なる場所に保持されることができ、及び前記サンプル収集機器の中に十分な量の血液又はサンプル流体があるときにのみ、技師により連通にもたらせられる。その時に、前記容器は、前記サンプル収集機器の1つ以上の前記チャネルと、同時に、又は順次に流体連通にもたらせられることができる。
随意的に、収集ユニットのいくつかの実施形態は、非対称の、突起、又は任意の受け取り機器又は構造中のサンプル収集ユニットを配向させるための主要な(keying)特徴として機能する他の特徴を持つ断面を有し得る。
非限定的な実施例として、いくつかの実施形態は、必ずしも生物学的なサンプルではない、サンプルの他のタイプを取り扱い得る。くの図が単一の注入口ポートのみを持つものとして、示されているが、いくつかの実施形態は、少なくとも2つの注入口ポートを有し得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、両方の注入口ポート機器の同じ端の上にある。随意的に、いくつかの実施形態は、注入口ポートを、前記機器の同じ表面の上に有し得る。随意的に、少なくとも2つの注入口は互いに隣接する。随意的には、少なくとも3つの注入口ポートがある。随意的に、少なくとも2つの注入口ポートのそれぞれは、少なくとも1つの毛細管のチューブにより画成される。それぞれの注入口が、それ自身の毛細管のチューブを有する、この実施形態では、少なくとも1つのチューブは、流体を、非分離経路に向かわせる一方で、2番目のチューブは、流体を分離経路に向かわせる。随意的に、いくつかの実施形態は、毛細管チューブにより形成される注入口を、非毛細管経路に付随する注入口と組み合わせ得る。いくつかの実施形態は、前記機器の中心線の軸に沿った注入口を有し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、中心線から外れて配置される注入口を有し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、前記機器の中心線の軸に沿うか、又は平行に注入口を配向させ得る。随意的に、いくつかの実施形態は、注入口を、前記機器の平面に対して角度を有する軸に沿って配向し得る。随意的に、分離機器の一端に注入口を有する代わりに、いくつかの実施形態は、分離機器の少なくとも1つの部分の直接上に注入口を有し得ることを理解されたい。この様式で、開口部は、横の管又は経路の中を最小限の移動量で流体を膜の上に向かわせることができる。随意的に、サンプル収集チャネル内に抗凝血剤を有することは、抗凝血剤を混合するために、オペレーターが前記機器を上下方向に複数回傾けることなく、サンプルが抗凝固化されることを可能にする。随意的に、サンプル収集チャネル内に抗凝血剤を有することは、抗凝血剤を混合するために、オペレーターが前記機器を上下方向に複数回傾けることなく、サンプルが抗凝固化されることを可能にする。
随意的に、いくつかの実施形態は、別の内腔の中の少なくとも1つの内腔と同軸の設計を持つように構成され得る。随意的に、いくつかの実施形態は、収集機器の側面の表面上の外側のポートを、前記機器の一端にある、少なくとも1つのポートと共に用い得る。
随意的に、いくつかの実施形態は、第二の機器部分と流体的に連結した分離用部材を含む流体回路部分の一部分を有し得る。いくつかの実施形態は、限定はされないが、試験用ストリップの構成の中にある等の少なくとも一部分との流体連通にある流体回路部分800のこの組み合わせを有し得る。いくつかの実施形態は、この組み合わせを、側方流動の機器構成において有し得る。いくつかの実施形態は、両方の部分の指示を提供するために形成された単体構造又は他の合併した構造を有し得る。いくつかの実施形態では、第二の領域は、限定はされないが、第二の領域の少なくとも一部分中の、そのような材料に付随する、毛細管作用による吸引力等の原動力も提供する。
随意的に、いくつかの実施形態は、非診療的機器において用いるための、少なくとも1つの形成された成分分離経路を有し得ることを理解されたい。非限定的な例として、前記機器は、サンプル収集のためのものであることができ、前記機器においては、診断は生じない。もちろん、いくつかの代替的な実施形態は、診断のための使用のための1つ以上の経路を有し得る。
随意的に、いくつかの実施形態は、収集の間、又は収集後の機器内の流体の流れを支援するために、限定はされないが、前記機器に組み込まれたもの、及び/又はサンプル容器を処理するために使用される外部機器内に、振動力の源を提供できる。いくつかの実施形態は、流れを支援するために、又は限定はされないが、トップダウン型の充填を行う際等に形成され得る、何らかの空洞域を除去するために、振動を用い得る。随意的に、いくつかの実施形態は、流体の流れを支援するために、周期的な又はパルス型の力を提供し得る。
多くの構成要素が、同一平面又は平行な平面上の配列中にあるように示されるが、いくつかの実施形態は、1つ以上の構成要素を、流体収集回路部分内の流体収集回路の平面に対して角度を有する平面上に、又は直交する平面上に有するために構成され得ることを理解されたい。前記流体収集回路は、平坦な平面状の機器ではなく、及び曲線的な構成にあり得る。随意的に、いくつかの実施形態は、円錐状の構成にある機器を有し得る。随意的に、いくつかの実施形態は、多角形の形状の断面を有する機器を有し得る。
多くの実施形態では、前記流体回路部分は、透明な材料により形成され得ることも理解されたい。随意的に、前記流体回路部分は、半透明な材料で形成され得る。随意的に、前記流体回路部分の一部分は、塗料又は他の不透明な材料で覆われ得るか、不透明な材料で形成されること等ができるので、充填レベルを提供するために、流体を含む部分だけが透明であるか、又は半透明であることができる。そのような実施形態は、液体流路の全て又は一部分のみを、ユーザーに可視的にし得る。非限定的な一実施例では、バーコード、カラー・コーディング、可視的情報、指示、使用説明、充填指示器、広告、子供を引き付ける美的要素、模様付け、握る目的のための模様付け、輪郭のための模様付け、前記機器の前面のオリエンテーション等のフィードバックを提供するための模様付け、又は他のコーティングが本発明で用いられ得る。
随意的に、いくつかの実施形態は、前記機器の遠位端部分の中の流体回路と、サンプル容器を持つ前記サンプル収集ユニットとの間に、中間的な構造を含み得る。この中間的な構造は、流体経路の中にあることができ、及び限定はされないが、限定はされないが、抗凝血剤等の物質を、収集された流体の中に導入する等の特定の機能を提供する。随意的に、流体経路中の、この中間的な構造は、追加的なサンプル又は他の液体物質を収集された流体に加えるための、切り替え又は接続経路等の別のルートを提供できる。
随意的に、いくつかの実施形態は、使い捨て部分及び再使用可能な部分を持つことができ、この再使用可能な部分は、別の収集機器を形成するために、使い捨て部分と嵌合し得る。非限定的な例として、再使用可能な部分は、サンプル流体又はろ過された流体とは直接には接触しないものであり得る。
追加的に、濃度、量、及び他の数的データは、本明細書では、範囲の形式で提供される。そのような範囲の形式は、単に利便性及び短さのために使われ、並びに前記範囲の限界として明示的に列挙された数値のみを含むのではなくて、全ての個々の数値、又はその範囲に含まれる、サブ範囲を、あたかもそれぞれの数値及びサブ範囲が明示的に列挙されているかのように含むことを理解されたい。例えば、例えば、約1nmから約200nmまでという粒径範囲は、約1nm及び約200nmの明示的に提示された範囲だけでなく、2nm、3nm、4nm等の個々のサイズを、及び10nmから50nm、20nmから100nm、等のサブ範囲も含むように解釈されるべきである。
本明細書において議論され、又は引用された刊行物は、単に本出願の出願日に先立つ開示として提供される。本明細書中の何物も、先行発明の理由で、かかる刊行物に先立つ資格がないことの承認と解釈されるべきではない。更に、提供されている刊行日は、個々に確認される必要のある実際の刊行日と異なることがあり得る。本明細書において言及される全ての刊行物は、構造及び/又は方法のいずれに前記刊行物が引用されているかを開示及び記載するために、参照により本明細書に組み込まれる。以下の出願は参照により、全ての目的で、完全に本明細書に取り込まれる:2014年3月12日に出願された、米国特許出願第61/952,125号、2014年3月12日に出願された、米国特許出願第61/952,130号、2014年3月5日に出願された、米国特許出願第61/948,542号、2014年3月12日に出願された、米国特許出願第61/952,112号、2014年3月15日に出願された、特許出願第PCT/US14/30070号、2011年1月21日に出願された、米国特許仮出願第61/435,250号(“SYSTEMS AND METHODS FOR SAMPLE USE MAXIMIZATION”)、及び米国特許出願第2009/0088336号(“MODULAR POINT−OF−CARE DEVICES,SYSTEMS, AND USESTHEREOF”)。
(実施形態)
本明細書に記載される一実施形態では、被験者から体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:前記被験者と接触する前記機器の単一の端から前記機器中に前記体液サンプルを引き抜くために構成された、それにより流体サンプルを2個の別個のサンプルに分離する少なくとも2つのサンプル収集経路;前記サンプル収集経路において収集された、前記体液サンプルを受け取るための複数のサンプル容器を含む第二の部分であって、前記サンプル容器は、前記サンプル収集経路との流体連通にあるために、操作可能に係合可能であり、流体連通が確立されたときに、前記容器は、前記2個の別個のサンプルの大部分を前記経路から前記容器へ移動するための原動力を提供する。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:第一のタイプの原動力を介して、その中の流体サンプルを引き抜くために構成された、少なくとも2つのサンプル収集経路に通じる、少なくとも1つの流体収集場所を含む第一の部分;前記サンプル収集経路から収集された体液サンプルを受け取るための複数のサンプル容器を含む第二の部分であって、前記サンプル収集経路との流体連通にあるために、操作可能に係合可能であり、流体連通が確立されたときに、前記容器は、前記2個の別個のサンプルの大部分を前記経路から前記容器へ移動するための前記第一の原動力とは異なる第二の原動力を提供し、少なくとも1つの前記サンプル収集経路は、いつ最小充填レベルに達したかを表示するための充填測定器を含み、及び少なくとも1つの前記サンプル容器は、少なくとも1つの前記サンプル収集経路と、流体連通にあるために係合し得る。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:第一のタイプの原動力を介して、流体サンプルをサンプル収集チャネルの中に引き抜くために構成された、少なくとも2つのサンプル収集チャネルを含む第一の部分であって、サンプル収集チャネルの1つは、前記流体サンプルと混合するために設計された内部コーティングを有し、及び別の前記サンプル収集チャネルは、前記内部コーティングとは、化学的に異なる別の内部コーティングを有し;前記サンプル収集チャネルで収集された、体液サンプルを受け入れるための複数のサンプル容器を含む第二の部分であって、前記サンプル容器は前記サンプル収集経路との流体連通にあるために、操作可能に係合可能であり、流体連通が確立されたときに、前記容器は、前記2個の別個のサンプルの大部分を前記経路から前記容器へ移動するための前記第一の原動力とは異なる第二の原動力を提供し、前記容器は、前記容器の間での流体サンプルの混合が生じないように配列される。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:複数のサンプル収集チャネルを含む第一の部分であって、少なくとも2つの前記チャネルは、前記少なくとも2つのサンプル収集チャネルのそれぞれの中に、第一のタイプの原動力を介して同時に流体サンプルを引き抜くために構成され; 前記サンプル収集チャネルで収集された体液サンプルを受け入れるための 複数のサンプル容器を含む第二の部分であって、前記サンプル 容器は前記サンプル 容器が 前記サンプル収集チャネルとの流体連結にない第一の 状態、及び収集チャネルと流体連通するために、前記サンプル 容器が、操作可能に係合可能である第二の状態を含み、流体連通が確立されたときに、体液サンプル を前記チャネルから前記容器 に移動するために、前記容器は、前記第一の原動力とは異なる第二の原動力を提供する。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)第一の開口部及び第二の開口部を含み、及び前記第一の開口部から前記第二の開口部に向けて、毛細管作用により、体液サンプルを引き抜くために構成された収集チャネル;並びに(b)前記体液サンプルを受け取るためのサンプル容器であって、前記容器は前記収集チャネルと係合可能可能であり、その中が真空の内部を有し、及びチャネルを受け取るために構成されたキャップを有し;前記第二の開口部は、前記サンプル容器のキャップを貫通し、及び流体の流路を前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間に提供するために構成された前記収集チャネルの一部分により画成され、並びに前記サンプル容器は、前記収集チャネルの内部容積の10倍未満の内部容積を有する。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)第一の開口部及び第二の開口部を含み、及び前記第一の開口部から前記第二の開口部に向けて、毛細管作用により、体液サンプルを引き抜くために構成された収集チャネル;(b)前記体液サンプルを受け取るためのサンプル容器であって、前記容器は前記収集チャネルと係合可能可能であり、その中が真空の内部を有し、及びチャネルを受け取るために構成されたキャップを有し;並びに(c)流体流路を前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間に提供するために構成されたアダプター・チャネルであって、第一の開口部及び第二の開口部を有し、前記第一の開口部は、前記収集チャネルの第二の開口部に接触するために構成され、前記第二の開口部は、前記サンプル容器のキャップを貫通するために構成される。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)収集チャネルを含む本体であって、前記収集チャネルは、第一の開口部及び第二の開口部を含み、及び前記第一の開口部から前記第二の開口部に向けて、毛細管作用により、体液サンプルを引き抜くために構成され;(b)前記体液サンプルを受け取るためのサンプル容器を含む基部であって、前記サンプル容器は前記収集チャネルと係合可能であり、その中が真空の内部を有し、及びチャネルを受け取るために構成されたキャップを有し;及び(c)支持物であって、前記サンプル収集機器が、伸長状態及び圧縮状態を持つために構成され、前記機器の伸長状態では圧縮状態におけるよりも、少なくとも前記基部の一部分が、前記本体により近くなることができるように、前記本体及び前記基部は、前記支持物の反対側の端に結合され、及び互いに対して移動可能に構成され、前記収集チャネルの第二の開口部は、前記サンプル容器のキャップを貫通するために構成され、前記機器の伸長状態では、前記収集チャネルの第二の開口部は、前記サンプル容器の内部と接触せず、及び前記機器の圧縮状態では、前記収集チャネルの第二の開口部は、前記容器のキャップを貫通して前記サンプル容器の内部に延伸し、それにより前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間に流体的連通を提供する。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)収集チャネルを含む本体であって、前記収集チャネルは、第一の開口部及び第二の開口部を含み、及び前記第一の開口部から前記第二の開口部に向けて、毛細管作用により、体液サンプルを引き抜くために構成され;(b)前記体液サンプルを受け取るためのサンプル容器を含む基部であって、前記サンプル容器は前記収集チャネルと係合可能であり、その中が真空の内部を有し、及びチャネルを受け取るために構成されたキャップを有し;(c)支持物、並びに(d)第一の開口部及び第二の開口部を有するアダプター・チャネルであって、前記第一の開口部は、前記収集チャネルの第二の開口部と接触するために構成され、及び前記第二の開口部前記サンプル容器のキャップを貫通するために構成され、及び前記サンプル収集機器が、伸長状態及び圧縮状態を持つために構成され、前記機器の伸長状態では圧縮状態におけるよりも、少なくとも前記基部の一部分が、前記本体により近くなることができるように、前記本体及び前記基部は、前記支持物の反対側の端に結合され、及び互いに対して移動可能に構成され、前記機器の伸長状態では、前記アダプター・チャネルは、前記収集チャネル及び前記サンプル容器の内部の1つ又は両方と接触状態になく、及び前記機器の圧縮状態では、前記アダプター・チャネルの第一の開口部は、前記収集チャネルの第二の開口部と接触状態にあり、及び前記アダプター・チャネルの第二の開口部は、前記容器のキャップを貫通して、前記サンプル容器内部に伸長し、それにより前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間に流体的連通を提供する。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)収集チャネルを含む本体であって、前記収集チャネルは、第一の開口部及び第二の開口部を含み、及び前記第一の開口部から前記第二の開口部に向けて、毛細管作用により、体液サンプルを引き抜くために構成され;(b)前記本体に係合する基部であって、前記基部はサンプル容器を支持し、前記容器は前記収集チャネルと係合可能であり、その中が真空の内部を有し、及びチャネルを受け取るために構成されたキャップを有し;前記収集チャネルの第二の開口部は、前記容器のキャップを貫通して、前記サンプル容器内部に伸長し、それにより前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間に流体的連通を提供するために構成される。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)収集チャネルを含む本体であって、前記収集チャネルは、第一の開口部及び第二の開口部を含み、及び前記第一の開口部から前記第二の開口部に向けて、毛細管作用により、体液サンプルを引き抜くために構成され;(b)前記本体に係合する基部であって、前記基部はサンプル容器を支持し、前記容器は前記収集チャネルと係合可能であり、その中が真空の内部を有し、及びチャネルを受け取るために構成されたキャップを有し;(c)第一の開口部及び第二の開口部を有するアダプター・チャネルであって、前記第一の開口部は、前記収集チャネルの第二の開口部と接触するために構成され、及び前記第二の開口部は、前記サンプル容器のキャップを貫通するために構成される。
1つ以上の以下の特徴が、前記本明細書に記載される任意の実施形態との使用のために適応され得ることを理解されたい。非制限的な実施例として、前記本体は2個の収集チャネルを含み得る。随意的に、前記収集チャネルの内部は、抗凝血剤により被覆される。随意的に、前記本体は、第一の収集チャネル及び第二の収集チャネル、及び前記第一の収集チャネルの内部は、前記第二の収集チャネルの内部とは異なる抗凝血剤により被覆される。随意的に、前記第一の抗凝血剤はエチレンジアミン四酢酸(EDTA)であり、及び前記第二の抗凝血剤はEDTAとは異なる。随意的に、前記第一の抗凝血剤はクエン酸塩であり、及び前記第二の抗凝血剤はクエン酸塩とは異なる。随意的に、前記第一の抗凝血剤はヘパリンであり、及び前記第二の抗凝血剤はヘパリンとは異なる。随意的に、1つの抗凝血剤はヘパリンであり、及び前記第二の抗凝血剤はEDTAである。随意的に、1つの抗凝血剤はヘパリンであり、及び前記第二の抗凝血剤はクエン酸塩である。随意的に、1つの抗凝血剤はクエン酸塩であり、及び前記第二の抗凝血剤はEDTAである。随意的に、前記本体は、光学的に透過性の物質から形成される。随意的に、前記機器は、収集チャネルと同じ数のサンプル容器を含む。随意的に、前記機器は、収集チャネルと同じ数のアダプター・チャネルを含む。随意的に、前記基部は、前記サンプルが前記基部中のサンプル容器に到達したかの可視的表示を提供する光学的測定器を含む。随意的に、前記基部は、ユーザーが、前記基部内の容器を見ることができる窓である。随意的に、前記支持物はスプリングを含み、及び前記機器が、その自然な状態にあるときに、伸長状態にあることができるように、前記係合組立品は、スプリングは力を発揮する。随意的に、前記収集チャネル又は前記アダプター・チャネルの第二の開口部は、スリーブにより蓋をされ、前記スリーブは、前記第一の開口部から前記第二の開口部へ向かう、毛細管作用を介する体液の動きを防止しない。随意的に、前記スリーブは通気口を含む。随意的に、各収集チャネルは、500μL程度の容積を保持し得る。随意的に、各収集チャネルは、200μL程度の容積を保持し得る。随意的に、各収集チャネルは、100μL程度の容積を保持し得る。随意的に、各収集チャネルは、70μL程度の容積を保持し得る。随意的に、各収集チャネルは、500μL程度の容積を保持し得る。随意的に、各収集チャネルは、30μL程度の容積を保持し得る。随意的に、前記収集チャネルの断面の内部の円周の長さは、16mm程度である。随意的に、前記収集チャネルの断面の内部の円周の長さは、8mm程度である。随意的に、前記収集チャネルの断面の内部の円周の長さは、4mm程度である。随意的に、前記内部の円周の長さは、円周である。随意的に、前記機器は、第一の及び第二の収集チャネルを含み、及び前記第一のチャネル開口部は、前記第二のチャネル開口部に隣接し、及び前記開口部は、血液の単一の滴から血液を同時に引き抜くために構成される。随意的に、前記第一のチャネルの開口部及び前記第二のチャネルの開口部は、約5mm以下の中心から中心への間隔を有する。随意的に、各サンプル容器は、係合可能である前記収集チャネル内部容積の20倍未満の内部容積を有する。随意的に、各サンプル容器は、係合可能である前記収集チャネル内部容積の10倍未満の内部容積を有する。随意的に、各サンプル容器は、係合可能である前記収集チャネル内部容積の5倍未満の内部容積を有する。随意的に、各サンプル容器は、係合可能である前記収集チャネル内部容積の2倍未満の内部容積を有する。随意的に、前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間の流体的連通の確立は、前記収集チャネル中の前記体液サンプルの少なくとも90%の前記サンプル容器中への移動をもたらす。
1つ以上の以下の特徴が、前記本明細書に記載される任意の実施形態との使用のために適応され得ることを理解されたい。随意的に、前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間の流体的連通の確立は、前記収集チャネル中の前記体液サンプルの少なくとも90%の前記サンプル容器中への移動をもたらす。随意的に、前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間の流体的連通の確立は、前記収集チャネル中の前記体液サンプルの少なくとも98%の前記サンプル容器中への移動をもたらす。随意的に、前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間の流体的連通の確立は、前記収集チャネル中の前記体液サンプルの前記サンプル容器中への移動をもたらし、10μL程度の体液サンプルが、前記収集チャネルに残存することをもたらす。随意的に、前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間の流体的連通の確立は、前記収集チャネル中の前記体液サンプルの前記サンプル容器中への移動をもたらし、5μL程度の体液サンプルが、前記収集チャネルに残存することをもたらす。随意的に、前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間の流体的連通の確立は、前記収集チャネル中の前記体液サンプルの前記サンプル容器中への移動をもたらし、2μL程度の体液サンプルが、前記収集チャネルに残存することをもたらす。
本明細書に記載される別の実施形態では、以下を含む方法が提供される:前記サンプルを前記サンプル収集機器の少なくとも2個の収集チャネル中に、第一のタイプの原動力の手段により引き抜くことにより、前記サンプルを、少なくとも2つの部分に、分けるために、サンプル収集機器の1つの端を体液サンプルに接触すること;所望の量のサンプル流体が少なくとも1つの前記収集チャネル内にあることを確認した後に、前記サンプル収集チャネル及び前記サンプル容器の間に流体連通を確立することであって、前記容器は、体液サンプル部分のそれぞれを、それぞれの容器内に移動するために、前記第一の原動力とは異なる第二の原動力を提供する。
本明細書に記載される別の実施形態では、以下を含む方法が提供される:第一のタイプの原動力を介して、流体サンプルを、それぞれの少なくとも2つのサンプル収集チャネル内に同時に抜き取るために構成された、少なくとも2つのサンプル収集チャネルを持つサンプル収集機器を用いて、サンプルの最小量を、少なくとも2つの前記チャネルに調量して入れること;所望の量のサンプル流体が少なくとも1つの前記収集チャネル内にあることを確認した後に、前記サンプル収集チャネル及び前記サンプル容器の間に流体連通を確立することであって、前記容器は、体液サンプル部分のそれぞれを、それぞれの容器内に移動するために、収集するために用いられる、前記第一の原動力とは異なる第二の原動力を提供する。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)収集チャネルを含む機器であって、前記収集チャネルは第一の開口部及び第二の開口部を含み、及び前記第一の開口部から前記第二の開口部を通過して、前記体液サンプルが前記収集チャネルを充填できるように、前記第一の開口部から前記第二の開口部に向けて、毛細管作用により、体液サンプルを引き抜くために構成されている機器を体液サンプルと接触させること;(b)前記収集チャネル及び前記サンプル容器の内部の間に、流体流路を確立することであって、前記サンプル容器は、前記収集チャネルの内部容積の10倍未満の内部容積を有し、及び前記収集チャネル及び前記サンプル容器内部の間の流体流路の確立が、前記収集チャネルの第二の開口部において陰圧を生成し、及び前記流体性サンプルが、前記収集チャネルから、前記サンプル容器内部へ移動されることができるように、前記収集チャネル及び前記サンプル容器内部の間の流体流路が確立される前は真空を有する。
本明細書に記載される別の実施形態では、体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)機器中の少なくとも1つの前記収集チャネルの第一の開口部から第二の開口部を経由して、前記体液サンプルが前記収集チャネルを充填できるように、体液サンプルを本明細書に記載される任意の収集機器と接触させること;及び(b)前記収集チャネル及び前記サンプル容器内部の流体流路の確立が、前記収集チャネルの第二の開口部において陰圧を生成し、及び前記流体性サンプルが、前記収集チャネルから前記サンプル容器内部へ移動されるように、前記収集チャネル及び前記サンプル容器内部の間に流体流路を確立すること。
1つ以上の以下の特徴が、前記本明細書に記載される任意の実施形態との使用のために適応され得ることを理解されたい。随意的に、前記体液が前記収集チャネルの第二の開口部に達するまでは、前記収集チャネル及び前記サンプル容器内部は、流体連通にもたらされない。随意的に、前記機器は2個の収集チャネルを含み、前記体液が前記両方の収集チャネルの第二の開口部に達するまでは、前記収集チャネル及び前記サンプル容器内部は、流体連通にもたらされない。随意的に、前記機器中の前記収集チャネルの第二の開口部は、前記サンプル容器のキャップを貫通するために構成され、及び前記収集チャネルの第二の開口部及び前記サンプル容器の間の流体性流路は、前記収集チャネルの第二の開口部が前記サンプル容器のキャップを貫通するように、前記収集チャネルの第二の開口部及び前記サンプル容器の間の相対的な動きを提供することにより確立される。随意的に、前記機器は、前記機器の各収集チャネルに対してアダプター・チャネルを有し、前記アダプター・チャネルは第一の開口部及び第二の開口部を有し、前記第一の開口部は、前記収集チャネルの第二の開口部と接触するために構成され、及び前記第二の開口部は前記サンプル容器のキャップと接触するために構成され、及び前記収集チャネル及び前記サンプル容器の間の流体性流路は、アダプター・チャネルの第二の開口部が前記サンプル容器のキャップを貫通するように、2つ以上の:(a)前記収集チャネルの第二の開口部、(b)前記アダプター・チャネル、及び(c)前記サンプル容器の間の相対的な動きにを提供することにより確立される。
本明細書に記載される別の実施形態では、被験者から体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:(a)第一のチャネル及び第二のチャネルを含む機器を、前記被験者からの体液との流体的連通にもたらすことであって、各チャネルは、前記体液との流体的連通のために構成された、流入開口部を有し、各チャネルは、各チャネルの入り口開口部の下流に流出開口部を有し、及び各チャネルは、前記流入開口部から前記流出開口部に向かって毛細管作用を介して、体液を引き抜くために構成され;(b)前記第一のチャネル及び前記第二のチャネルのそれぞれの前記流出開口部を介して、前記第一のチャネル及び前記第二のチャネルを、それぞれ第一の容器及び第二の容器との流体的連通にもたらすこと;及び(c)前記第一のチャネル及び第二のチャネルのそれぞれの中の前記体液を、以下の(i)又は(ii)の支援により、前記第一の容器及び第二の容器のそれぞれに向かわせること:(i)前記第一の容器又は前記第二の容器陰圧内の大気圧に対する陰圧であって、前記陰圧は、前記体液が前記第一のチャネル又は前記第二のチャネルを通過して対応する容器内に流れ込むのに十分である、又は(ii)前記第一のチャネル又は前記第二のチャネル内の大気圧に対する陽圧であって、前記陽圧前記体液が前記第一のチャネル又は前記第二のチャネルを通過して対応する容器内に流れ込むのに十分である。
本明細書に記載される別の実施形態では、以下を含むサンプル収集機器を製造する方法が提供される:少なくとも2つのサンプル収集チャネルのそれぞれの中に、第一のタイプの原動力を介して流体サンプルを同時に引き抜くために構成された、少なくとも2つのチャネルを持つ、サンプル収集機器の1つの部分を形成すること;サンプル容器を形成することであって、前記チャネルから前記容器内に体液サンプルを移動するために前記サンプルを採集するために用いる、前記第一の原動力とは異なる第二の原動力を提供するために、前記容器は前記サンプル収集機器と連結するために構成される。
本明細書に記載される別の実施形態では、以下を含む方法を遂行するためにのコンピュータにより遂行される指示が提供される:少なくとも2つのサンプル収集チャネルのそれぞれの中に、第一のタイプの原動力を介して流体サンプルを同時に引き抜くために構成された、少なくとも2つのチャネルを持つ、サンプル収集機器の1つの部分を形成すること。
本明細書に記載される別の実施形態では、以下を含む方法を遂行するためにのコンピュータにより遂行される指示が提供される:サンプル容器を形成することであって、前記チャネルから前記容器内に体液サンプルを移動するために前記サンプルを採集するために用いる、前記第一の原動力とは異なる第二の原動力を提供するために、前記容器は前記サンプル収集機器と連結するために構成される。
本明細書に記載される更に別の実施形態では、被験者から体液サンプルを収集するための以下を含む機器が提供される:前記被験者と接触する前記機器の単一の端から、前記体液サンプルを前記機器の中に引き抜きそれにより流体サンプルを2個の別個のサンプルに分けるための手段;流体サンプルを複数のサンプル容器中に移動させる手段であって、前記容器は、前記2個の別個のサンプルの大部分が前記経路から前記容器内に移動するための原動力を提供する。
上述のことは、本発明の好適な実施例の完全な記載であるが、様々な代替物、修正及び等価物を使用することが可能である。従って、現在の発明の範囲は、上記の記載を参照して決定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲、及びそれらの等価物の完全な範囲を参照して決定されるべきである。好適であるか、又はないかに関わらず、任意の特徴が、好適であるか、又はないかに関わらず、他の特徴と組み合わされ得る。「means for(ための手段)」の語句を使用して、所定の請求項が明確に言明されていない限り、添付された請求項は、手段プラス機能の限定を含むものとは解釈されない。本明細書の記載、以下の特許請求範囲の全体を通して用いられるように、「a(1つ)」「an(1つ)」「the(前記の)」は、文脈において明白に示さない限り、複数の意味を含むことを理解されたい。更に、本明細書の記載、及び以下の特許請求の範囲の全体を通して用いられる、「in(〜の中に)」の意味は、文脈で明白に示されない限り、「in(〜の中に)」、及び「on(〜の上に)」を含む。最後に、更に、本明細書の記載、及び以下の特許請求の範囲の全体を通して用いられる、「and(及び)」、「or(又は)」の意味は、文脈で明白に示されない限り、接続詞及び離接的接続詞を含み、交換可能に使用され得る。従って、文脈で明白に指示しない限り、文脈の中で「and(及び)」、又は「or(又は)」という用語が使用される場合、そのような接続の使用法は「and/or(及び/又は)」を除外しない。