JP2017504346A - 核酸を調製するための等温方法および関連組成物 - Google Patents

核酸を調製するための等温方法および関連組成物 Download PDF

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Abstract

本発明の一部の態様によれば、核酸配列決定のための調製方法および関連組成物が提供される。一部の実施形態では、本明細書の方法は、例えば、ハイスループットフローセルベース配列決定システムを含めた標準的な次世代核酸配列決定システムとともに直接使用することができる試料を生成するための等温条件下での鋳型核酸の迅速な増幅をもたらす。一部の実施形態では、本発明の態様は、配列決定のために等温条件下で核酸を指数関数的に増幅することを伴う、核酸を調製するための方法に関する。

Description

発明の背景
次世代配列決定技術の最近の進歩により、研究現場および臨床現場の両方における配列決定法および調製方法が急速に向上した。ハイスループット能力および高いカバレッジの深さは、次世代配列決定を分子診断にとって魅力的で有望な方向にする。全ゲノム配列決定の代わりに、遺伝子の特定のサブセットを調べることができ、複数の試料をプールして(例えば、多重化して)単一の配列決定ランにし(例えば、フローセルレーン)、したがって分析の全体的なコストを低減することができる。現在の方法は、依然として速度が限られており、改良法が望ましい。
本発明の態様は、配列決定のために核酸を調製するための既存の方法は、労働集約的であり、かつ大量の出発材料を必要とすることが多いという認識に関係する。既存の方法は、非常に長く、かつ非効率であるステップ(例えば、ライゲーションステップ、末端修復、およびポリアデニル化−テーリング)を伴い、方法を、分子診断上の場面において望ましい迅速で正確な配列決定結果を得ることについて非効率的にすることがさらに認識されている。一部の実施形態では、本明細書の方法は、例えば、ハイスループットフローセルベース配列決定システムを含めた標準的な次世代核酸配列決定システムとともに直接使用することができる試料を生成するための、等温条件下での鋳型核酸の迅速な増幅をもたらす。一部の実施形態では、本発明の態様は、配列決定のために等温条件下で核酸を指数関数的に増幅することを伴う、核酸を調製するための方法に関する。したがって、一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、等温反応条件を活用し、特殊な温度サイクリング機構の必要性を回避するので有利である。一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、出発材料としてRNAおよび/またはDNAを使用して活用することができるので有利である。したがって、一部の実施形態では、方法は、病理学的分析のために得られる試料を含めた様々な異なるタイプの試料(例えば、血液試料および他の組織試料)から抽出される核酸を使用して活用することができ、それによって、並列の診断検査を共通の組織試料に対して実行することを可能にする。
一部の実施形態では、従来の調製方法は、標的領域に隣接する増幅プライマーを設計するために、温度サイクリング(例えば、PCRのように)だけでなく、不変の既知の配列も利用することが多いことが認識されている。一部の実施形態では、これは、既存の方法を使用して捕捉される遺伝的事象のタイプを制限し、超変異、遺伝子の再構成、または未知の遺伝子パートナーとの融合から生じる核酸バリアントを検出することを課題にしている。したがって、一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、広範囲の遺伝的バリアント、再構成、または多型を検出する目的で配列決定するための核酸を調製するのに有用である。例えば、一部の実施形態では、未知の配列を同定する目的で未知の配列に融合した既知の標的配列を含有する核酸鋳型を増幅するのに有利である方法が提供される。したがって、一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、遺伝子再構成から生じる核酸融合物を調製するのに有用である。一部の実施形態では、融合物は、染色体再構成を受けた遺伝子中でコードされるmRNA融合物である。一部の実施形態では、融合物は、染色体再構成の結果として一緒に融合された2つの遺伝子座を含む染色体セグメントである。したがって、一部の実施形態では、本明細書に提供する調製方法は、ゲノム再構成または融合を検出するために核酸を配列決定する目的で核酸のプールを増幅するのに有用である。一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、標準的な病理学的アッセイ、例えば、蛍光in situハイブリダイゼーションアッセイの相補的な診断検査として配列決定を使用してゲノム再構成または融合を検出するのに使用され得る。一部の実施形態では、本明細書に提供する調製方法は、新規の遺伝子アセンブリー、例えば、ショットガン配列決定にとって有用である。このような実施形態では、ハイブリダイゼーション配列を含むオリゴヌクレオチドを、ゲノムアセンブリー断片間(例えば、コンティグ間)に接合部を含む核酸を増幅するのに使用してもよい。したがって、一部の実施形態では、調製方法は、ゲノムアセンブリー断片間に接合部を含む核酸を増幅し、断片のいずれかの側の実際の配列を決定し、実際の配列がゲノムアセンブリー予測とフィットするか否かを確認することによって、ゲノムアセンブリー予測の正確さを確認するのに使用することができる。
本発明の態様は、分析のための核酸を調製する方法に関する。一部の実施形態では、方法は、(a)核酸鋳型から合成RNAを生成するステップと、(b)等温反応で合成RNAを指数関数的に増幅するステップと、(c)指数関数的に増幅された合成RNAからcDNAを作製するステップであって、cDNAは、少なくとも1つの非標的配列を含む、ステップとを伴う。本発明のさらなる態様は、核酸鋳型の配列を決定する方法に関する。一部の実施形態では、方法は、(a)核酸鋳型から合成RNAを生成するステップと、(b)等温反応で合成RNAを指数関数的に増幅するステップと、(c)指数関数的に増幅された合成RNAからcDNAを作製するステップと、(d)cDNAを配列決定するステップとを伴う。ある特定の実施形態では、ステップ(b)の指数関数的な増幅が繰り返される。一部の実施形態では、増幅された合成RNAは、ステップ(b)のそれぞれ連続したラウンドの後に精製され、精製された合成RNAは、ステップ(b)の後続のラウンド(複数可)の出発材料として使用される。ある特定の実施形態では、繰り返されるステップ(b)の等温反応の少なくとも2つは、鋳型合成RNAまたは第1のDNA鎖の入れ子配列と相補的であるハイブリダイゼーション配列を有するオリゴヌクレオチドによってプライミングされる鋳型依存性伸長を含む。
一部の実施形態では、等温反応は、鋳型依存性伸長およびRNAポリメラーゼ転写の2つまたはそれ超のサイクルを含む。ある特定の実施形態では、各サイクル中の少なくとも1つの鋳型依存性伸長は、逆転写である。一部の実施形態では、等温反応は、35℃〜45℃の範囲内の温度で実行される。ある特定の実施形態では、等温反応は、45〜90分の持続時間にわたって実行される。一部の実施形態では、等温反応は、合成RNAに相補的である第1のDNA鎖を合成する鋳型依存性伸長を含み、第1のDNA鎖と合成RNAとの間のRNA−DNAハイブリッドの形成をもたらす。ある特定の実施形態では、等温反応は、RNA−DNAハイブリッドの合成RNA部分の分解をさらに含む。一部の実施形態では、分解は、酵素的に媒介される分解である。ある特定の実施形態では、分解は、RNAseHによって媒介される。一部の実施形態では、等温反応は、第1のDNAに相補的である第2のDNA鎖を合成する鋳型依存性伸長をさらに含み、第1および第2のDNA鎖を含む二本鎖DNAの形成をもたらす。一部の実施形態では、等温反応は、二本鎖DNAから合成RNAを転写するRNAポリメラーゼ媒介転写反応をさらに含む。
一部の実施形態では、繰り返されるステップ(b)の等温反応の少なくとも2つは、鋳型合成RNAまたは第1のDNA鎖と相補的であるハイブリダイゼーション配列、および追加の非相補的配列を有するオリゴヌクレオチドによってプライミングされる鋳型依存性伸長を含む。ある特定の実施形態では、追加の非相補的配列は、バーコード配列、インデックス配列、またはアダプター配列のうちの1種または複数を含む。
一部の実施形態では、方法は、標的特異的ハイブリダイゼーション配列を含むオリゴヌクレオチドを使用して少なくとも1つの伸長反応を実行することによって核酸鋳型を生成するステップと、異なるハイブリダイゼーション配列の5’にある共通配列を共有する複数の異なるオリゴヌクレオチドを使用して少なくとも1つの伸長反応を実行するステップとをさらに含む。
ある特定の実施形態では、核酸鋳型は、標的領域および隣接領域を含む。一部の実施形態では、標的特異的ハイブリダイゼーション配列は、標的領域と相補的であり、異なるハイブリダイゼーション配列のうちの少なくとも1つは、隣接領域と相補的である。ある特定の実施形態では、標的領域は、第1の遺伝子の配列を含み、隣接領域は、第2の遺伝子の配列を含む。一部の実施形態では、第1の遺伝子は、RET、ROS1、またはALKである。
ある特定の実施形態では、核酸鋳型は、プロモーターを含む二本鎖DNAであり、合成RNAは、プロモーターに特異的に結合し、プロモーターの下流のDNAを転写するRNAポリメラーゼによって酵素的に生成される。一部の実施形態では、RNAポリメラーゼは、T3ポリメラーゼ、T7ポリメラーゼ、またはSP6ポリメラーゼである。ある特定の実施形態では、合成RNAは、核酸鋳型から生成される中間体二本鎖DNAから転写され、核酸鋳型は、単離RNAである。一部の実施形態では、単離RNAは、メッセンジャーRNA(mRNA)、マイクロRNA、リボソームRNA、トランスファーRNA、または非コードRNAである。ある特定の実施形態では、mRNAは、遺伝子再構成を含む染色体セグメントからコードされる融合mRNAである。一部の実施形態では、核酸鋳型は、遺伝子再構成の部分を含む染色体セグメントである。ある特定の実施形態では、遺伝子再構成は、逆位、欠失、または転座である。一部の実施形態では、cDNAは、配列決定反応をプライミングする配列決定プライマーのハイブリダイゼーション部位として働く非鋳型配列を含有する。ある特定の実施形態では、cDNAは、異なる供給源を起源とする異なる核酸を含む多重反応において配列決定される。一部の実施形態では、異なる供給源は、核酸鋳型が得られた異なる被験体である。ある特定の実施形態では、異なる供給源は、核酸鋳型が得られた異なる組織である。
本発明のさらなる態様は、核酸を配列決定する方法に関する。一部の実施形態では、方法は、標的領域および隣接領域を含む核酸鋳型から合成RNAを生成するステップと、鋳型として合成RNAを使用して鋳型依存性伸長によって合成される第1の鎖、および鋳型として第1の鎖を使用して鋳型依存性伸長によって合成される第2の鎖を含む二本鎖核酸を生成するステップであって、二本鎖核酸は、核酸鋳型の標的領域および隣接領域を示す、ステップと、二本鎖核酸を使用して配列決定反応を実行して、標的領域および隣接領域のヌクレオチド配列を決定するステップとを伴う。一部の実施形態では、方法は、合成RNAを増幅するステップと、鋳型として増幅された合成RNAを使用して二本鎖核酸を生成するステップとをさらに含む。一部の実施形態では、合成RNAは、等温増幅によって増幅される。ある特定の実施形態では、合成RNAは、等温増幅によって指数関数的に増幅される。一部の実施形態では、合成RNAは、ポリメラーゼ連鎖反応によって増幅される。
ある特定の実施形態では、方法は、二本鎖核酸を増幅するステップと、増幅された二本鎖核酸を配列決定するステップとをさらに含む。一部の実施形態では、二本鎖核酸の各鎖は、それが、配列決定反応をプライミングする配列決定プライマーのハイブリダイゼーション部位として働く非鋳型配列を含有するように生成される。ある特定の実施形態では、二本鎖核酸は、異なる供給源を起源とする異なる核酸を含む多重反応において配列決定される。一部の実施形態では、異なる核酸は、供給源を特定するバーコード配列を含む。
本発明のさらなる態様は、本明細書に開示されている方法において有用である構成要素を含むキットに関する。一部の実施形態では、キットは、ハイブリダイゼーション配列およびRNAポリメラーゼプロモーター配列を含む少なくとも1つのオリゴヌクレオチド、逆転写酵素、DNAポリメラーゼ、ならびにRNAポリメラーゼを含む凍結乾燥組成物を収容する容器を含む。一部の実施形態では、組成物は、RNAseHをさらに含む。ある特定の実施形態では、逆転写酵素は、AMV逆転写酵素、RSV逆転写酵素、HIV−1逆転写酵素、およびHIV−2逆転写酵素からなる群より選択される。一部の実施形態では、DNAポリメラーゼは、Taqポリメラーゼ、Pheonix Taqポリメラーゼ、Phusionポリメラーゼ、T4ポリメラーゼ、T7ポリメラーゼ、Klenow断片、Klenow exo−、phi29ポリメラーゼ、VeraSeq ULtraポリメラーゼ、およびEnzScriptからなる群より選択される。ある特定の実施形態では、RNAポリメラーゼは、T3ポリメラーゼ、T7ポリメラーゼ、およびSP6ポリメラーゼからなる群より選択される。一部の実施形態では、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、バーコード配列、インデックス配列、およびアダプター配列のうちの少なくとも1つをさらに含む。ある特定の実施形態では、容器は、マルチチャンバーカートリッジのチャンバーである。
図1A〜Gは、鋳型としてRNAから始まる、3’未知融合パートナーによって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図1A〜Gは、鋳型としてRNAから始まる、3’未知融合パートナーによって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図1A〜Gは、鋳型としてRNAから始まる、3’未知融合パートナーによって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図1A〜Gは、鋳型としてRNAから始まる、3’未知融合パートナーによって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図1A〜Gは、鋳型としてRNAから始まる、3’未知融合パートナーによって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図1A〜Gは、鋳型としてRNAから始まる、3’未知融合パートナーによって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図1A〜Gは、鋳型としてRNAから始まる、3’未知融合パートナーによって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図2A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図2A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図2A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図2A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図2A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図3A〜Dは、鋳型としてDNAを使用する標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図3A〜Dは、鋳型としてDNAを使用する標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図3A〜Dは、鋳型としてDNAを使用する標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図3A〜Dは、鋳型としてDNAを使用する標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図4A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’または3’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図4A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’または3’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図4A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’または3’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図4A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’または3’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。 図4A〜Eは、鋳型としてRNAから始まる、5’または3’未知配列によって隣接された標的核酸配列の等温増幅のワークフローの非限定的な例を表す。
本明細書の方法は、例えば、ハイスループットフローセルベース配列決定システムを含めた標準的な核酸配列決定システムとともに直接使用することができる試料を生成するための、鋳型核酸の迅速な調製を可能にする。一部の実施形態では、配列決定のために等温条件下で核酸を指数関数的に増幅することを伴う調製方法が提供される。したがって、一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、等温反応条件を活用し、特殊な温度サイクリング機構の必要性を回避するので有利である。一部の実施形態では、等温条件下で実行される鋳型依存性伸長およびRNA転写反応を交互に行い、鋳型核酸を指数関数的に増幅することを伴う、配列決定のための核酸を調製するための方法が提供される。さらに、一部の実施形態では、本明細書に開示されている調製方法は、およそ2〜5時間以内で配列決定のための増幅核酸を生成することができ、したがって、配列決定による比較的迅速な分子診断検査を可能にする。さらに、本明細書に提供する方法は、並列の試験(例えば、配列決定および画像ベース分析による)を共通の組織試料に対して実行することを可能にする。例えば、一部の実施形態では、本明細書に開示されている核酸を調製するための方法は、病理学的分析のために得られる生物学的試料(例えば、ホルマリン固定組織切片、血液、および他の組織)から抽出される核酸を用いて使用するのに適している。
本明細書に提供する方法は、限定することなく、部分的または完全なヌクレオチド配列決定のための核酸を調製することを含めたいくつかの適用を有することが理解されるであろう。一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、RNAまたはDNAを含めた、出発材料として一連の異なる核酸を使用して活用することができるので有利である。一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、哺乳動物ゲノム、より具体的には、ヒトゲノムを含めたゲノム中に存在する染色体セグメントを示す核酸を調製することを伴う。本明細書に開示されている方法を使用して調製される核酸は、ゲノムのサブセット(エクソンもしくはエクソームなど)、トランスクリプトームもしくはそのサブセット、または細胞から得られる他のDNAもしくはRNAを含み得る。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、配列決定によって試料中の核酸の存在または非存在を決定する目的で核酸を調製することを伴う。このような方法は、例えば、診断上の適用および法医学的適用において有用であり得る。一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、核酸が、一塩基多型、遺伝子再構成、コピー数の変動などを含めた、配列中の変異またはバリエーション、例えば、対立遺伝子バリエーションなどを含むか否かを決定する目的で核酸を調製することを伴う。一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、試料中の遺伝的に修飾された生物または遺伝子操作された核酸の存在を決定する目的で核酸を調製することを伴う。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、試料中に存在する核酸を検出および/または配列決定する目的で、任意の適切な試料(例えば、食品試料、環境試料、生物学的試料、例えば、血液試料など)から核酸を調製するのに有用である。一部の実施形態では、核酸は、試料中の病原体、感染性因子、または生物の配列ベース検出を促進するのに調製される場合がある。用語「食品試料」は、例えば、肉および肉製品、ミルクおよびミルクベースの製品、卵および卵ベースの製品、ベーカリー製品(bakery product)、菓子類、野菜、果実、ならびに飲料水を含めた飲み物などを含めた食用である任意の液体、半固体、固体、および乾燥材料を指す。環境試料としては、地表水、地下水、海洋水、土壌試料、および空気試料などの試料が挙げられる。用語「生物学的試料」は、任意の細胞、組織、生物学的流体、臓器、またはこれらの部分を含む。生物学的試料は、例えば、in vitroでの細胞または組織培養物から得ることができ、またはそれに由来し得る。代わりに、生物学的試料は、生物から得ることができ、またはそれに由来し得る。例としては、血液、痰、尿、生検材料(例えば、腫瘍生検材料)、および臨床検査室で通常検査される他の試料が挙げられる。用語の生物学的試料は、分析のために処理された試料、例えば、固定組織切片も含む。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、既知の核酸が疾患(例えば、がん)をもたらす変異を経たか否かを配列決定または他の検出法によって決定する目的で核酸を調製することを伴う。一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、核酸を配列決定することによって被験体における特定の状態の存在または非存在を決定する目的で核酸を調製することを伴う。状態は、例えば、がん、神経変性状態などの非がん性状態、または感染症であり得る。一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、2つの試料、例えば、正常組織と患部組織などの間に存在する遺伝的差異を評価する目的で核酸を調製することを伴う。一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、個体のキャリア状態を配列決定または他の方法によって決定する目的で核酸を調製することを伴う。一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、出生前の遺伝子検査の目的で出生前の試料から核酸を調製することを伴う。本明細書に開示されている方法は、微生物における抗生物質耐性、またはウイルスとの関連における免疫耐性もしくは抗ウイルス耐性の根本的な原因を配列決定により決定するための試料を調製するのに有用であり得る。
さらに、方法のある特定の実施形態では、複数の反応が、複数の供給源(例えば、複数の患者試料)に由来する複数の核酸および/または試料を処理または評価する目的で並行して実施される場合がある。例えば、10〜25、15〜50、25〜75、50〜100、75〜200、100〜500、200〜500、200〜1000、500〜1500、1000〜2500、2500〜5000、またはそれ超の核酸(例えば、異なる遺伝子座、例えば、異なる融合ブレイクポイントまたは多型)が、各試料について評価され得る。複数の反応を、単一反応チャンバーまたは別個の反応チャンバー内で実行することができることが理解されるはずである。さらに、複数の異なる供給源に由来する試料を、並行して処理することができる。例えば、1〜25、25〜50、50〜100、100〜500、500〜1000、1000〜2500、2500〜5000、もしくはそれ超、または中間の数の供給源を、並行して処理することができる。
本明細書に開示されている方法は、自動化することができ、かつ/または反応を実施し、もしくは反応同士間で材料を移動させるためのロボティクスの使用を伴い得ることが理解されるはずである。例えば、自動化されたインプリメンテーションでは、本明細書に開示されている調製方法を使用して調製された核酸は、ロボティクスまたは他の自動化された構成要素を使用して配列決定のための配列決定プラットフォームに移動させることができる。さらに、配列決定システムの検出器またはセンサーから得られる配列決定データは、コンピューター、モバイルデバイスに入力され、かつ/またはスクリーン上に表示されてもよく、その結果、ユーザーは、遠隔で配列決定反応の進行を監視するか、または配列決定反応から得られる情報にアクセスし、それを分析することができる。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法によって調製される核酸は、核酸配列決定によって分析される。一部の実施形態では、核酸配列決定は、次世代配列決定法である。一部の実施形態では、次世代配列決定法は、Illumina次世代配列決定装置に適用可能な合成による配列決定法であり、この方法では、配列決定される増幅されたDNAに隣接するアダプター配列は、この方法にとって適切な配列を含有する。一部の実施形態では、配列決定法は、イオントレント(Ion Torrent)配列決定プラットフォームに適用可能なイオン半導体を使用し、ここで、配列決定される増幅されたDNAに隣接するアダプター配列は、この方法にとって適切な配列を含有する。核酸分析のための追加の配列決定法としては、それだけに限らないが、連鎖停止配列決定(chain−termination sequencing)(サンガー配列決定とも呼ばれる)、ライゲーションによる配列決定(SOLiD配列決定とも呼ばれる)、454ピロシーケンシング(pyrosequencing)、および単一分子リアルタイム配列決定(Pacific Biosciences配列決定とも呼ばれる)が挙げられる。
一部の実施形態では、合成による配列決定(例えば、Illuminaシステムを使用する)は、分析される核酸のいずれかの末端に接合され、フローセル内で固定化されるP5およびP7オリゴヌクレオチドに相補的であるアダプター配列(P5、P7)を使用する。一部の実施形態では、プロセスは、固定化されたDNA分子のクローン増幅、その後の蛍光標識ヌクレオチドの添加を伴い、このヌクレオチドは、相補的DNA鎖中に、それが1サイクルで合成される際に一度に組み込まれる。P5およびP7アダプター配列に加えて、増幅されたDNAは、1つまたは複数の配列決定オリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションのための配列(例えば、Rd1またはRd2と呼ばれる配列)も含有し得る。
一部の実施形態では、イオン半導体配列決定法(例えば、イオントレントシステムを使用する)は、分析される核酸のいずれかの末端に接合され、核酸分子の球状粒子への付着を可能にする別個のアダプター配列(A、P1)を伴う。一部の実施形態では、球状粒子に結合体化した核酸が、エマルジョンPCR(emPCR)によって増幅され、配列決定のためにチップウェルにロードされる。イオン半導体配列決定装置は、粒子に結合体化した鋳型DNAに相補的であるDNA鎖の重合中に放出されるプロトンの検出に基づく。それぞれの放出された水素イオンは、超高感度イオンセンサーによって検出される。
一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、標的配列の増幅によって標的核酸に追加の配列を接合することを伴う。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、鋳型核酸とハイブリダイズするためのハイブリダイゼーション配列および追加の配列を含有する。一部の実施形態では、追加の配列は、識別子配列(例えば、バーコード)、配列決定プライマーハイブリダイゼーション配列(例えば、Rd1)、アダプター配列、およびその他を含めた以下の非限定的な例の1種または複数を含む。一部の実施形態では、アダプター配列は、次世代配列決定技術を用いた分析に関与する配列である。一部の実施形態では、アダプター配列は、Illuminaベース配列決定技術のためのP5(配列番号62)および/またはP7(配列番号63)配列である。一部の実施形態では、アダプター配列は、イオントレント配列決定技術に適合するP1(配列番号64)およびA(配列番号65)である。
一部の実施形態では、目的の遺伝子領域と未知の融合パートナーとの間で起こった遺伝子再構成事象を包含する核酸を調製するための方法が提供される。したがって、より一般には、隣接領域(例えば、その隣接領域の配列が決定されることになる)の次に標的領域を有する核酸を調製および評価するための方法が本明細書に提供される。一部の場合では、標的領域は、疾患を引き起こす融合タンパク質を生じさせる遺伝子再構成のホットスポットである既知の遺伝子(例えば、癌遺伝子)の領域である。したがって、一部の実施形態では、本明細書に記載の方法は、融合事象の位置、および未知の融合パートナーの配列の両方を同定するのに使用され得る。一部の実施形態では、本明細書に提供する方法は、既知の標的配列の3’で起こった遺伝子再構成を増幅するのに使用することができる。一部の実施形態では、方法は、既知の標的遺伝子座の5’で起こった遺伝子再構成を増幅するのに使用することができる。他の実施形態では、方法は、逆位、欠失、または転座事象を同定するのに使用することができる。一部の実施形態では、標的核酸は、メッセンジャーRNAである。一部の実施形態では、標的核酸は、染色体DNAセグメントである。本明細書に提供する方法は、ゲノムDNAを単離し、これらの融合物と関連したブレイクポイントを含有する遺伝子座を増幅することによってDNAレベルでこれらの再構成を包含する核酸を調製するのに使用することができる。他の実施形態では、本明細書に提供する方法は、細胞RNAを単離し、これらの再構成を含有する遺伝子座内でコードされる融合mRNAを増幅することによってRNAレベルでこれらの再構成を包含する核酸を調製するのに使用することができる。一部の実施形態では、方法は、がんと関連したRET、ROS1、FGFR3、およびALK融合物を評価するのに使用され得る。
以下の表は、本明細書に提供する方法を使用して調べられ得る遺伝子再構成の例のさらなる限定されないリストを提供する。
一部の実施形態では、隣接領域(例えば、未知の配列内容の隣接領域)の5’に標的領域を有する核酸を調製するための方法が提供される。例えば、図1は、隣接領域の5’に標的領域を有する核酸を調製するための例示的なプロセスを例示する。ステップ101で、最初のRNAが鋳型分子として得られるか、または提供される。RNA鋳型は、異なるハイブリダイゼーション配列の5’にある共通配列を共有する複数のオリゴヌクレオチドに曝露される。一部の実施形態では、複数のオリゴヌクレオチドによって共有される共通配列は、RNAポリメラーゼプロモーター配列も含有する。一部の実施形態では、ハイブリダイゼーション配列の少なくとも1つは、RNA鋳型の領域にハイブリダイズし、第1の逆転写酵素反応をプライミングして最初のRNAに相補的であるDNA分子を生成するように機能する。ステップ102で、最初のRNA鋳型が、ハイブリッドRNA−DNA分子から酵素的に分解される(例えば、RNaseHによって)。RNaseHが、提供した例で使用されていることが理解されるが、RNase活性を有する多くの酵素が、本明細書に記載するように使用され得る。
ステップ103では、残りのDNA分子が、1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチドによって接触され、その結果、標的特異的オリゴヌクレオチドが、DNAの領域にハイブリダイズし、伸長されて相補的DNA鎖を合成する。一部の実施形態では、この反応は、Phoenix DNAポリメラーゼによって実行される。一部の実施形態では、この反応は、やはりDNAポリメラーゼ活性を有する二重機能逆転写酵素(例えば、AMV逆転写酵素)によって実行される。しかし、他の適切なポリメラーゼ酵素も、本明細書に記載するように使用され得ることが理解されるはずである。ステップ104では、RNAポリメラーゼが、共通配列内に含有されるRNAポリメラーゼプロモーターを使用して、DNA鋳型に相補的なRNA分子を転写する。一部の実施形態では、ステップ101〜104は、それぞれが、ステップ101において鋳型として働くステップ104から生じる相補的RNA分子から始まる複数のサイクルによって繰り返すことができる。転写されたRNAは、ステップ105で引き続いて精製されてもよい。
ステップ106では、次いで5’共通配列を含有する精製されたRNAが、1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチドによって接触される。標的特異的オリゴヌクレオチド#1は、標的配列において相補的RNAとハイブリダイズし、鋳型依存性逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA鎖を生成する。ステップ107では、RNA鋳型が、RNaseHの相補的ハイブリッドRNA−DNA分子から酵素的に分解される(例えば、RNase活性によって)。ステップ108では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列の5’にRNAポリメラーゼプロモーターをコードする配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。オリゴヌクレオチドは、反応におけるDNAポリメラーゼの活性によって伸長されて、相補的DNA鎖を生成する。ステップ109では、RNAポリメラーゼが、RNAポリメラーゼプロモーターを利用して、相補的RNA分子を転写する。ステップ106〜109は、それぞれが、ステップ106で鋳型として働くステップ109から生じる相補的RNA分子から始まる複数のサイクルによって繰り返され、こうして、ステップ109でRNAを増幅する。
一部の実施形態では、106〜109を通じたサイクルの数は、等温反応の持続時間によって少なくとも部分的に影響を受けることが理解されるはずである。さらに、一部の実施形態では、プロセスがステップ109を通じてサイクルされるにつれて、生成されるDNA鋳型が蓄積し、その結果、最後のサイクルは、出発材料と比べてRNA分子の指数関数的に増幅されたプールをもたらす。反応109からのRNA分子はまた、後続のステップのための調製においてステップ110のように精製され得る。一部の実施形態では、ステップ101〜109は、単一の反応管中で連続して実行される。一部の実施形態では、ステップ101〜109に関与する構成要素のすべては、始めに、かつ反応の全体にわたって存在する。一部の実施形態では、ステップ101〜109は、等温反応として実行される。
任意選択で、増幅の第2のサイクルが実行されてもよく、このサイクルでは、ステップ110で精製されたRNA分子が1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチドと接触される。ステップ111では、標的特異的オリゴヌクレオチドが、標的配列において相補的RNAとハイブリダイズし、鋳型依存性逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA鎖を生成する。ステップ112では、RNA鋳型が、相補的DNA鎖から酵素的に分解される(例えば、RNaseHによって)。ステップ113では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列の5’にRNAポリメラーゼプロモーターをコードする配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。オリゴヌクレオチドは、DNAポリメラーゼ活性によって伸長されて、相補的DNA鎖を生成する。ステップ114では、RNAポリメラーゼが、RNAポリメラーゼプロモーターを利用して、相補的RNA分子を転写する。ステップ111〜114は、それぞれが、ステップ111で鋳型として働くステップ114から生じる相補的RNA分子から始まる複数のサイクルによって繰り返される。ステップ114からのRNA分子はまた、後続のステップのための調製においてステップ115のように精製され得る。一部の実施形態では、増幅のさらなるサイクルを必要に応じて実行してもよい。
ステップ116では、精製されたRNAが、標的特異的配列、および共通配列、バーコード、インデックス、またはアダプター配列を含み得る標的特異的配列の5’の追加の配列を含む1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチド#2によって接触される。標的特異的オリゴヌクレオチドは、標的配列において相補的RNAとハイブリダイズし、逆転写酵素反応をプライミングし、標的特異的オリゴヌクレオチド#2によって提供される5’の追加の配列も含有する相補的DNA鎖を生成する。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチド#1および標的特異的オリゴヌクレオチド#2は、別個の配列を含有する。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチド#2の配列は、標的特異的オリゴヌクレオチド#1の配列の3’/下流の鋳型DNA分子内に存在し、その結果、反応が入れ子となる。
ステップ117では、RNA鋳型鎖が酵素的に分解される(例えば、RNaseHによって)。ステップ118では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列、ならびにバーコード、インデックス、およびアダプター配列を含めた任意の1種または複数の配列を含有し得る追加の配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。オリゴヌクレオチドは、ハイブリダイズし、伸長されて相補的DNA鎖を生成する。得られるDNA分子は、二本鎖であり、標的配列および適切な配列決定プラットフォームのためのアダプター配列を含有する追加の配列によって隣接されたその隣接領域を含有する。生成物は、反応119で精製され、分析の準備が整っている。任意選択で、ステップ118でオリゴヌクレオチドに提供される追加の配列は、相補的共通配列の5’にRNAポリメラーゼプロモーターを含有し得る。この場合、ステップ118の伸長反応の後に、ステップ120において、RNAポリメラーゼは、RNAポリメラーゼプロモーターを利用して相補的RNA分子を転写する。ステップ116〜118は、それぞれが、ステップ116で鋳型として働くステップ118から生じる相補的RNA分子から始まる複数のサイクルによって繰り返される。ステップ120からのRNA分子はまた、後続のステップのための調製においてステップ121のように精製され得る。
核酸の一端または両端に追加の配列を付加するために、さらなる増幅サイクルを実行してもよい。ステップ122では、RNA分子の3’末端に相補的な配列を有するオリゴヌクレオチドが、RNAとハイブリダイズし、鋳型依存性逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA鎖を生成する。一部の実施形態では、ステップ122のオリゴヌクレオチドは、追加の配列を含有する。一部の実施形態では、追加の配列は、バーコード、インデックス、および/またはアダプター配列を含む。ステップ123では、RNA鋳型が、相補的DNA鎖から酵素的に分解される(例えば、RNaseHによって)。ステップ124では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列、ならびにバーコード、インデックス、およびアダプター配列を含めた任意の1種または複数の配列を含有し得る追加の配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドがハイブリダイズし、伸長されて相補的DNA鎖を生成し、それは、ステップ125で精製される。一部の実施形態では、得られるDNA分子は、二本鎖であり、標的配列および適切な配列決定プラットフォームのためのアダプター配列を含有する追加の配列によって隣接されたその隣接領域を含有する。
一部の実施形態では、隣接領域(例えば、未知の配列内容の隣接領域)の3’に標的領域を有する核酸を調製するための方法が提供される。例えば、図2は、隣接領域の3’にある標的領域を有する核酸を調製するための例示的なプロセスを例示する。最初のRNAは、鋳型分子として得られるか、または提供される。ステップ201では、RNA鋳型が、最初のRNAの標的領域に相補的である、標的特異的オリゴヌクレオチド#1と呼ばれる1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチドに曝露される。標的特異的オリゴヌクレオチド#1は、ハイブリダイズし、第1の逆転写酵素反応をプライミングし、最初のRNAに相補的であるDNA分子を生成する。ステップ202では、最初のRNA鋳型が、相補的なハイブリッドRNA−DNA分子から酵素的に分解される(例えば、RNaseHによって)。ステップ203では、残りのDNA分子が、異なるハイブリダイゼーション配列(例えば、ランダムまたは疑似ランダム配列、異なる既定の配列のセットなど)の5’にある共通配列を共有する複数のオリゴヌクレオチドによって接触される。一部の実施形態では、複数のオリゴヌクレオチドによって共有される共通配列も、RNAポリメラーゼプロモーター配列を含有する。一部の実施形態では、ハイブリダイゼーション配列の少なくとも1つがDNAの領域にハイブリダイズし、伸長されて第2の相補的DNA鎖を合成する。ステップ204では、RNAポリメラーゼが、RNAポリメラーゼプロモーター配列を使用して、DNA鋳型に相補的なRNA分子を転写する。転写されたRNAは、ステップ205で引き続いて精製される。
ステップ206では、次いで5’共通配列を含有する精製されたRNAが、1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチド#1によって接触される。標的特異的オリゴヌクレオチドは、標的配列において相補的RNAとハイブリダイズし、鋳型依存性逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA鎖を生成する。反応207では、RNA鋳型が、相補的なハイブリッドRNA−DNA分子から酵素的に分解される(例えば、RNaseH活性)。ステップ208では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列の5’に、RNAポリメラーゼプロモーターをコードする配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。オリゴヌクレオチドは、伸長されて相補的DNA鎖を生成する。ステップ209では、RNAポリメラーゼがRNAポリメラーゼプロモーターを利用して、相補的RNA分子を転写する。ステップ206〜209は、それぞれが、ステップ206で鋳型として働くステップ209から生じる相補的RNA分子から始まる複数のサイクルによって繰り返される。反応209からのRNA分子はまた、後続のステップのための調製においてステップ210のように精製され得る。一部の実施形態では、ステップ201〜209は、単一の反応管内で連続して実行される。一部の実施形態では、ステップ201〜209は、等温反応として実行される。
任意選択で、増幅の第2のサイクルが実行されてもよく、このサイクルでは、ステップ210で精製されたRNA分子が1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチド#2によって接触される。一部の実施形態では、1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチドの使用は、特異性を加え、標的配列を含む核酸をさらに濃縮する。ステップ211では、標的特異的オリゴヌクレオチド#2が、標的配列において相補的RNAとハイブリダイズし、鋳型依存性逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA鎖を生成する。ステップ212では、RNA鋳型が酵素的に分解される(例えば、RNaseH)。ステップ213では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列の5’に、RNAポリメラーゼプロモーターをコードする配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。オリゴヌクレオチドは、DNAポリメラーゼ活性によって伸長されて相補的DNA鎖を生成する。一部の実施形態では、DNA活性は、二重機能酵素、例えば、AMV逆転写酵素によってもたらされる。ステップ214では、RNAポリメラーゼが相補的RNA分子を転写する。ステップ211〜214は、それぞれが、ステップ211で鋳型として働くステップ214から生じる相補的RNA分子から始まる複数のサイクルによって繰り返される。ステップ214で生成されるRNA分子はまた、ステップ215で精製され得る。一部の実施形態では、増幅のさらなるサイクルが、必要に応じて実行され得る。
ステップ216では、精製されたRNAが、標的特異的配列、ならびに共通領域、バーコード、インデックス、および/またはアダプター配列を含み得る5’の追加の配列を含む1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチド#2によって接触される。しかし、追加の配列を、プロセス中の他のポイントで同様の手法を使用して組み込むことができることが理解されるはずである。標的特異的オリゴヌクレオチドは、標的配列において相補的RNAとハイブリダイズし、逆転写酵素反応をプライミングし、標的特異的オリゴヌクレオチド#2によってもたらされる5’の追加の配列も含有する相補的DNA鎖を生成する。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチド#1および標的特異的オリゴヌクレオチド#2は、別個の配列を含有する。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチド#2の配列は、標的特異的オリゴヌクレオチド#1の配列の3’/下流の鋳型DNA分子内に存在し、その結果、反応が入れ子となる。
ステップ217では、RNA鋳型鎖が酵素的に分解される(例えば、RNaseH)。反応218では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列、ならびにバーコード、インデックス、およびアダプター配列を含有し得る追加の配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。オリゴヌクレオチドは、ハイブリダイズし、伸長されて相補的DNA鎖を生成する。得られるDNA分子は、二本鎖であり、標的配列および適切な配列決定プラットフォームのためのアダプター配列を含有する追加の配列によって隣接されたその隣接配列を含有する。この生成物は、ステップ219で精製され、分析の準備が整っている。
一部の実施形態では、図1および図2に表した方法は、例えば、図4と同様の様式で、同じ反応容器(例えば、管、カートリッジウェル)内で並行して行われ得る。
一部の実施形態では、DNA鋳型を使用して、標的遺伝子座および隣接領域を含む核酸を調製するための方法が提供される。例えば、図3は、DNA鋳型を使用して、標的遺伝子座および隣接領域を含む核酸を増幅するための例示的なプロセスを表す。最初のDNAは、鋳型分子として得られるか、または提供される。ステップ301では、DNAが破壊されて断片にされる(例えば、配列決定にとって適切な長さの断片、例えば、長さが100〜600、100〜1000、100〜1500、またはそれ超の塩基対の間の範囲の断片)。ステップ302では、断片化されたDNAの末端が修復され、終端のリン酸基が各5’末端に付加される。ステップ302ではまた、単一のアデノシンオーバーハングが、ターミナルトランスフェラーゼの活性によって各3’末端で作製される。終端のリン酸基およびアデノシンオーバーハングを使用して、二本鎖のアダプターが、ステップ303のように、DNA断片のいずれかの末端上にライゲーションされる。一部の実施形態では、アダプター分子は、共通配列を含有し得る。一部の実施形態では、アダプター分子は、RNAポリメラーゼプロモーター配列も含有し、その結果、ライゲーション反応は、共通配列およびRNAポリメラーゼプロモーター配列によって両末端上に隣接した二本鎖DNA分子をもたらす。
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチド(例えば、アダプター分子として働くオリゴヌクレオチド)は、これらの安定性および/またはオリゴヌクレオチドを組み込んでいる反応生成物の安定性を高めるための1つまたは複数の修飾を含有し得る。このような修飾の非限定的な例としては、塩基修飾(based modification)および主鎖修飾が挙げられる。一部の実施形態では、3’チミンオーバーハングにおけるホスホロチオエート結合または他の主鎖修飾の存在は、3’エキソヌクレアーゼ活性がオリゴヌクレオチドを平滑末端化することを防止する。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドアダプター分子のボトム鎖(bottom stand)は、後続のステップにおけるPCR/AMPが、遺伝子特異的でない生成物を作ることを防止する反転したデオキシチミンを有することができる。
ステップ304では、RNAポリメラーゼが、隣接しているRNAポリメラーゼプロモーター配列の一方または両方を使用して転写して、一方向または両方向で相補的RNA分子を生成する。一部の実施形態では、RNAは、DNA分子のプラス鎖およびマイナス鎖(positive and negative stands)の両方から合成される。一部の実施形態では、両方の鎖からの合成が有利である。なぜなら、合成されるRNAが標的特異的オリゴヌクレオチドを使用して伸長されて、RNA分子が合成される鎖に応じて単一のDNA鎖に沿って5’または3’方向に伸長され得るためである。したがって、一部の実施形態では、鋳型分子のプラス鎖およびマイナス鎖の両方からRNAを作製すると、標的配列へのいずれかの方向で隣接する未知の配列の増幅および同定が促進される。
ステップ305では、RNA分子が、RNA分子上の共通配列に相補的な配列を含むオリゴヌクレオチドによって接触される。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、RNAポリメラーゼプロモーター配列も含有する。ステップ305では、オリゴヌクレオチドがハイブリダイズし、逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA分子を生成する。ステップ306では、RNA鋳型が、相補的なハイブリッドRNA−DNA分子から酵素的に分解される(例えば、RNaseH)。ステップ307では、残りのDNA分子が、1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチドによって接触される。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチドは、バーコード、インデックス、および/またはアダプター配列を含み得る追加の配列を含有する。標的特異的オリゴヌクレオチドは、DNAの標的領域にハイブリダイズし、伸長され、相補的DNA鎖を生成する。ステップ308では、RNAポリメラーゼが、DNA鋳型に相補的であるRNA分子を転写する。ステップ305〜308は、それぞれが、ステップ305で鋳型として働くステップ308から生じる相補的RNA分子から始まる複数のサイクルによって繰り返される。ステップ308からのRNA分子はまた、後続のステップのための調製においてステップ309で精製され得る。一部の実施形態では、ステップ301〜309は、単一の反応管内で連続して実行される。一部の実施形態では、ステップ301〜309は、等温反応として実行される。
ステップ310では、精製されたRNAが、1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチド#2によって接触される。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチドは、バーコード、インデックス、およびアダプター配列を含めた追加の配列を含む。標的特異的オリゴヌクレオチド#2は、ハイブリダイズし、逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA分子を生成する。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチド#1および標的特異的オリゴヌクレオチド#2は、同じ配列を含有する。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチド#1および標的特異的オリゴヌクレオチド#2は、別個の配列を含有する。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチド#2の配列は、標的特異的オリゴヌクレオチド#1の配列の3’/下流の鋳型DNA分子内に存在し、その結果、反応が入れ子となる。
ステップ310から生じるDNA分子は、標的特異的オリゴヌクレオチド#2にもたらされる追加の配列を含有し得る。ステップ311では、RNA鋳型が酵素的に分解される(例えば、RNaseH)。残りのDNA分子は、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、バーコード、インデックス、およびアダプター配列を含めた追加の配列の任意の1種または複数を含有する。ステップ312では、オリゴヌクレオチドが、DNA分子の共通配列にハイブリダイズし、伸長され、相補的DNA鎖を生成する。ステップ312のDNA産物は、二本鎖であり、標的領域および適切な配列決定プラットフォームのためのアダプター配列を含有する追加の配列によって隣接された隣接領域を含有する。この生成物は、ステップ313で精製され、分析の準備が整っている。
一部の実施形態では、隣接領域(例えば、未知の配列内容の隣接領域)によってその5’および/または3’末端に隣接されている標的領域を有する核酸を調製するための方法が提供される。例えば、図4は、5’および/または3’隣接領域を伴った標的領域を有する核酸を調製するための例示的なプロセスを例示する。ステップ401で、最初のRNAは、鋳型分子として得られるか、または提供される。RNA鋳型は、異なるハイブリダイゼーション配列の5’にある共通配列(共通配列#1)を共有する複数のオリゴヌクレオチドに曝露される。一部の実施形態では、複数のオリゴヌクレオチドによって共有される共通配列は、RNAポリメラーゼプロモーター配列も含有する。一部の実施形態では、ハイブリダイゼーション配列の少なくとも1つは、RNA鋳型の領域にハイブリダイズし、第1の逆転写酵素反応をプライミングして最初のRNAに相補的であるDNA分子を生成するように機能する。ステップ402で、最初のRNA鋳型が、ハイブリッドRNA−DNA分子から酵素的に分解される(例えば、RNaseHによって)。RNaseHが、提供した例で使用されていることが理解されるが、RNase活性を有する多くの酵素が、本明細書に記載するように使用され得る。
ステップ403では、残りのDNA分子が、異なるハイブリダイゼーション配列(例えば、ランダムまたは疑似ランダム配列、異なる既定の配列のセットなど)の5’にある共通配列を共有する複数のオリゴヌクレオチドによって接触される。一部の実施形態では、複数のオリゴヌクレオチドによって共有される共通配列も、RNAポリメラーゼプロモーター配列を含有する。一部の実施形態では、ハイブリダイゼーション配列の少なくとも1つがDNAの領域にハイブリダイズし、伸長されて第2の相補的DNA鎖を合成する。ステップ404では、RNAポリメラーゼが、RNAポリメラーゼプロモーター配列を使用して、DNA鋳型に相補的なRNA分子を転写する。一部の実施形態では、RNAポリメラーゼプロモーターは、DNA鋳型の両末端に存在する。一部の実施形態では、両方のRNAポリメラーゼプロモーターがRNAポリメラーゼによって利用されて、相補的RNAの両方の鎖を作製する。転写されたRNAは、ステップ405で引き続いて精製される。
ステップ406では、一方または両方の鋳型鎖から合成された精製RNAが、1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチド#1によって接触される。標的特異的オリゴヌクレオチドは、標的配列において(例えば、共通配列において)相補的RNAとハイブリダイズし、鋳型依存性逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA鎖を生成する。反応407では、RNA鋳型が、相補的なハイブリッドRNA−DNA分子から酵素的に分解される(例えば、RNaseH活性)。ステップ408では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列の5’に、RNAポリメラーゼプロモーターをコードする配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。オリゴヌクレオチドは、伸長されて相補的DNA鎖を生成する。ステップ409では、RNAポリメラーゼが、RNAポリメラーゼプロモーターを利用して相補的RNA分子を転写する。ステップ406〜409は、それぞれが、ステップ406で鋳型として働くステップ409から生じる相補的RNA分子から始まる複数のサイクルによって繰り返される。反応409からのRNA分子はまた、後続のステップのための調製においてステップ410で精製され得る。一部の実施形態では、ステップ401〜409は、単一の反応管内で連続して実行される。一部の実施形態では、ステップ401〜409は、等温反応として実行される。
ステップ411では、標的特異的配列の5’に追加の配列を含有する1つまたは複数の標的特異的オリゴヌクレオチドによる精製RNA。一部の実施形態では、追加の配列としては、それだけに限らないが、バーコード、インデックス、および/またはアダプター配列が挙げられる。標的特異的オリゴヌクレオチドは、標的配列において相補的RNAとハイブリダイズし、鋳型依存性逆転写酵素反応をプライミングし、相補的DNA鎖を生成する。反応412では、RNA鋳型が、相補的なハイブリッドRNA−DNA分子から酵素的に分解される(例えば、RNaseH活性)。ステップ413では、残りのDNA分子が、DNA分子の3’末端に存在する共通配列に相補的な配列を含有するオリゴヌクレオチドによって接触される。一部の実施形態では、ステップ413のオリゴヌクレオチドは、それだけに限らないが、バーコード、インデックス、およびアダプター配列を含めた追加の配列を含有する。オリゴヌクレオチドは、伸長されて相補的DNA鎖を生成し、それは、ステップ414で精製される。一部の実施形態では、得られるDNA分子は、二本鎖であり、標的配列、および適切な配列決定プラットフォーム(例えば、Illuminaプラットフォーム、イオントレントプラットフォームなど)のためのアダプター配列を含有する追加の配列によって隣接されたその隣接領域を含有する。
本明細書で使用される場合、用語「核酸」は、ヌクレオチド間連結によって一緒に共有結合的に連結された複数のヌクレオチドを含むポリマー分子を指す。一部の実施形態では、核酸は、ヌクレオチド間連結によって一緒に共有結合的に連結された複数のリボヌクレオチドによって形成されるリボ核酸(RNA)である。一部の実施形態では、核酸は、ヌクレオチド間連結によって一緒に共有結合的に連結された複数のデオキシリボヌクレオチドによって形成されるデオキシリボ核酸(DNA)である。一部の実施形態では、核酸は、1種または複数のヌクレオチド類似体(架橋型ヌクレオチドなど)、またはタグ付きもしくは標識ヌクレオチドを含めた修飾ヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、核酸は、天然に存在するヌクレオチドのみを含む。一部の実施形態では、核酸は、天然に存在しないヌクレオチドのみを含む。一部の実施形態では、核酸は、天然に存在するヌクレオチドおよび天然に存在しないヌクレオチドの組み合わせを含む。一部の実施形態では、核酸は、一本鎖である。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖である。一部の実施形態では、核酸は、一本鎖領域および二本鎖領域の組み合わせを有する。用語の核酸は、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、ヌクレオチド類似体(架橋型ヌクレオチドなど)、および/またはタグ付きもしくは標識ヌクレオチドを含めた修飾ヌクレオチドの混合物を有するハイブリッド分子も包含する。一部の態様では、核酸の破壊が、より小さい核酸断片を作製するのに有利であり得る。一部の実施形態では、破壊は、以下のうちのいずれかによって実行される:超音波処理(すなわち、流体力学的せん断)、音響せん断(acoustic shearing)、針せん断(needle shearing)、フレンチ圧力セル(French pressure cell)、または酵素(例えば、制限)消化。本明細書で使用される場合、用語「プロモーター」は、RNAポリメラーゼによって核酸鋳型の転写を開始する核酸の領域を指す。
本明細書で使用される場合、用語「オリゴヌクレオチド」は、短い核酸を指す。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが2〜250ヌクレオチド、長さが2〜100ヌクレオチド、長さが10〜100ヌクレオチド、長さが10〜50ヌクレオチド、または長さが10〜30ヌクレオチドである。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが最大で2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、150、200、または250ヌクレオチドである。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、一本鎖である。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、二本鎖である。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、標的核酸の少なくとも一部と相補的な塩基対を形成することによって標的核酸とハイブリダイズするハイブリダイゼーション配列を含む。
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、伸長反応をプライミングすることができる3’末端を有する。一部の実施形態では、ハイブリダイゼーション配列は、長さが6〜50ヌクレオチド、長さが6〜35ヌクレオチド、長さが6〜20ヌクレオチド、長さが10〜25ヌクレオチドであり得る。オリゴヌクレオチドは、一本鎖形態の核酸分子またはそのハイブリダイゼーション配列が、温度および溶液イオン強度の適切な条件下で他の核酸分子にアニールすることができる場合、別の核酸、例えば、cDNA、ゲノムDNA、またはRNAと「ハイブリダイズする」ことができる。ハイブリダイゼーションは、2つの核酸が十分に相補的な配列を含有し、かつハイブリダイゼーションのストリンジェンシーに応じて、塩基間のミスマッチが可能であるとき、起こる。一部の実施形態では、核酸をハイブリダイズするのに適切なストリンジェンシーは、核酸の長さ、および相補性の程度、GC含有量、および他のパラメータに依存する。一部の実施形態では、2つのヌクレオチド配列間の類似性または相同性の程度が大きいほど、これらの配列を有する核酸のハイブリッドについてのTmの値が大きい。核酸ハイブリダイゼーションの相対的安定性(より高いTmに対応する)は、以下の順序で減少する:RNA:RNA、DNA:RNA、DNA:DNA。用語「相補的な」は、互いにハイブリダイズすることができるヌクレオチド塩基間の関係を記述する。例えば、DMAに関して、アデノシンは、チミンに対して相補的であり、シトシンは、グアニンに対して相補的である。
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドのGC含有量は、およそ20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、またはそれ超である。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドのGC含有量は、20%〜80%、20%〜70%、35%〜65%、40%〜60%、または45%〜55%の範囲内である。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、3’末端に複数(例えば、2〜3、2〜4、2〜5、またはそれ超)のグアニンまたはシトシンヌクレオチドを含有する(例えば、GCクランプ(GC clamp))。
一部の実施形態では、本明細書に開示されているオリゴヌクレオチドは、1つまたは複数の修飾ヌクレオチドを含有する。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドの5’および/または3’末端が修飾される。一部の実施形態では、1つまたは複数の内部ヌクレオチドが修飾される。オリゴヌクレオチドは、例えば、分子の安定性、ヌクレアーゼ媒介分解に対する耐性、そのハイブリダイゼーションパラメータなどを改善するために、塩基部分、糖部分、またはリン酸骨格において修飾され得る。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、5−フルオロウラシル、5−ブロモウラシル、5−クロロウラシル、5−ヨードウラシル、ヒポキサンチン、キサンチン、4−アセチルシトシン、5−(カルボキシヒドロキシルメチル(carboxyhydroxylmethyl))ウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチル−2−チオウリジン、5−カルボキシメチルアミノメチルウラシル、ジヒドロウラシル、ベータ−D−ガラクトシルクエオシン(galactosylqueosine)、イノシン、N6−イソペンテニルアデニン、1−メチルグアニン、1−メチルイノシン、2,2−ジメチルグアニン、2−メチルアデニン、2−メチルグアニン、3−メチルシトシン、5−メチルシトシン、N6−アデニン、7−メチルグアニン、5−メチルアミノメチルウラシル、5−メトキシアミノメチル−2−チオウラシル、ベータ−D−マンノシルクエオシン(mannosylqueosine)、5’−メトキシカルボキシメチルウラシル、5−メトキシウラシル、2−メチルチオ−N6−イソペンテニルアデニン、ワイブトキソシン(wybutoxosine)、シュードウラシル、クエオシン(queosine)、2−チオシトシン、5−メチル−2−チオウラシル、2−チオウラシル、4−チオウラシル、5−メチルウラシル、ウラシル−5−オキシ酢酸メチルエステル、ウラシル−5−オキシ酢酸、および2,6−ジアミノプリンから選択される修飾塩基部分を含み得る。修飾のさらなる例としては、メチル化、「cap」の組込み、天然に存在するヌクレオチドの1つまたは複数の類似体との置換、ならびにヌクレオチド間修飾、例えば、非荷電連結を有するもの(例えば、ホスホン酸メチル、ホスホトリエステル、ホスホロアミデート、カルバメートなど)、および荷電連結を有するもの(例えば、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートなど)など、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。さらに、本明細書のオリゴヌクレオチドは、一部の実施形態では、直接または間接的に検出可能な信号を提供することができる標識で修飾される場合もある。例示的な標識としては、放射性同位体、蛍光性分子、ビオチン、およびその他が挙げられる。一部の実施形態では、本明細書に開示されているオリゴヌクレオチドは、5’ビオチンリンカーまたは他の適当なリンカーを含有する。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、適切な制限消化酵素を用いた切断がリンカーを除去するように制限消化配列を含有する。他の実施形態では、オリゴヌクレオチドの5’末端は、ビーズまたは他の支持体、例えば、フローセル担体に結合した核酸に相補的である核酸配列を含有する。
一部の実施形態では、複数のオリゴヌクレオチドが共通の反応において組み合わされる場合、オリゴヌクレオチドは、ホモまたはヘテロ多量体(例えば、ホモまたはヘテロ二量体)の形成を最小限にするか、または防止するように設計される。
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、核酸の標的配列と相補的であるハイブリダイゼーション配列を含み、ここで標的核酸は、核酸の既知の配列と隣接配列との間の接合部から所定の距離内にある。一部の実施形態では、接合部は、ゲノムアセンブリー中の断片間の接合部である。一部の実施形態では、接合部は、2つの核酸間の融合をもたらすブレイクポイント(例えば、ゲノム再構成から生じるブレイクポイント)である。一部の実施形態では、標的配列の末端は、核酸の既知の配列と隣接配列(例えば、未知の配列)との間の接合部の10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、またはそれ超のヌクレオチド内にある。
一部の実施形態では、鋳型上で同じ方向または配向で異なる標的配列(例えば、標的配列#1および標的配列#2)に相補的であるハイブリダイゼーション配列を有する標的特異的オリゴヌクレオチドの本明細書に開示されている調製方法における使用は、別の方法では反対側のプライマーで標的化することが困難であり得る鋳型の増幅を促進する。このような実施形態では、同じ方向または配向で異なる標的配列に相補的であるハイブリダイゼーション配列を有する標的特異的オリゴヌクレオチドを使用すると、標的化された領域にわたってカバレッジを獲得するために反対方向で標的配列に相補的であるハイブリダイゼーション配列を有する標的特異的オリゴヌクレオチドを利用することなく、鋳型の既知の領域と相補的な2つのハイブリダイゼーション配列の特異性の恩恵がもたらされる。したがって、一部の実施形態では、同じ方向または配向で標的配列に相補的なオリゴヌクレオチドを使用すると、共通の反応において長い鋳型領域にわたるタイリングが促進される。
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチド(例えば、標的オリゴヌクレオチド、異なるハイブリダイゼーション配列を有するオリゴヌクレオチド)は、追加の機能的配列も含有し得る。一部の実施形態では、追加の配列は、その5’末端で追加の配列を含むオリゴヌクレオチドを使用して標的配列の増幅によって核酸中に組み込まれる。一部の実施形態では、共通配列を含有するオリゴヌクレオチドも、追加の配列を含有する。一部の実施形態では、標的特異的オリゴヌクレオチドも、追加の配列を含有する。一部の実施形態では、追加の配列は、以下の非限定的な例の1種または複数を含む:識別子配列(例えば、バーコード、インデックス)、配列決定プライマーハイブリダイゼーション配列(例えば、Rd1)、およびアダプター配列。一部の実施形態では、アダプター配列は、次世代配列決定システムで使用される配列である。一部の実施形態では、アダプター配列は、Illuminaベース配列決定技術のためのP5(配列番号62)およびP7(配列番号63)配列である。一部の実施形態では、アダプター配列は、イオントレント配列決定技術に適合するP1(配列番号64)およびA(配列番号65)である。
本明細書で使用される場合、「バーコード」または「インデックス」配列は、核酸の供給源または位置識別子として働くヌクレオチド配列である。例えば、バーコードまたはインデックス配列は、処理され、配列決定される核酸鋳型が得られる患者を同定するように働き得る。一部の実施形態では、DNA断片中に組み込まれているバーコードまたはインデックス配列は、単一のフローセルで複数の異なる試料を配列決定することを可能にする。一部の実施形態では、インデックス配列は、個々の配列決定反応を検出する目的で配列イメージャー(sequence imager)を方向付けるために使用することができる。一部の実施形態では、バーコードまたはインデックス配列は、長さが2〜25ヌクレオチド、長さが2〜15ヌクレオチド、長さが2〜10ヌクレオチド、長さが2〜6ヌクレオチドであり得る。
本明細書で使用される場合、「アダプター」配列は、次世代配列決定プラットフォーム、または核酸を固定化する目的のための他の担体に核酸(例えば、増幅DNA産物)を付着させるのに使用される配列を指す。一部の実施形態では、アダプター配列は、配列決定プライマーハイブリダイゼーション配列を含有する。一部の実施形態では、アダプター配列は、Illuminaベース配列決定のためのP5(配列番号62)および/またはP7(配列番号63)配列を含有する。一部の実施形態では、アダプター配列は、イオントレント配列決定技術に適合するP1(配列番号64)および/またはA(配列番号65)配列を含有する。一部の実施形態では、アダプター配列は、長さが4〜50ヌクレオチド、長さが4〜30ヌクレオチド、長さが4〜20ヌクレオチド、長さが15〜30ヌクレオチドであり得る。
本明細書で使用される場合、用語「増幅」または「増幅すること」は、核酸鋳型のコピーの数を増加させるプロセスを指す。一部の実施形態では、増幅は、鋳型から核酸を合成する1種または複数のポリメラーゼの使用を伴う。一部の実施形態では、増幅は、等温条件下で達成される。一部の実施形態では、増幅は、ポリメラーゼ連鎖反応においてなど、複数の温度サイクルを伴う条件下で達成される。一部の実施形態では、増幅は、その3’末端で鋳型にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドによってプライミングされる1つまたは複数の鋳型依存性伸長を伴う。一部の実施形態では、鋳型依存性伸長は、逆転写酵素によって実施される。一部の実施形態では、鋳型依存性伸長は、DNAポリメラーゼによって実施される。一部の実施形態では、鋳型依存性伸長は、やはりDNAポリメラーゼ活性を含有する逆転写酵素によって実行される。鋳型依存性伸長反応は、鋳型として任意の適切な核酸を使用して実施され得る。一部の実施形態では、鋳型依存性伸長は、DNA鋳型上で実施される。一部の実施形態では、鋳型依存性伸長は、RNA鋳型上で実施される。一部の実施形態では、増幅は、1つまたは複数の転写反応を伴う。一部の実施形態では、増幅は、1つまたは複数の転写反応と組み合わせた1つまたは複数の鋳型依存性伸長を伴う。一部の実施形態では、増幅は、核酸鋳型のコピーの数の線形増加をもたらす。一部の実施形態では、線形増幅では、核酸の1つまたは複数のコピーが1種または複数の核酸鋳型の単一のセットから生成される。一部の実施形態では、増幅は、核酸鋳型のコピーの数の指数関数的増加をもたらす。一部の実施形態では、指数関数的な増幅では、核酸の新しく形成されたコピーは、鋳型のさらなるコピーを生成するための鋳型として働き、核酸の指数関数的に増幅されたプールをもたらす。
本明細書で使用される場合、用語「鋳型」は、核酸合成、例えば、鋳型依存性伸長または転写反応の基質として働く二本鎖または一本鎖核酸を指す。二本鎖DNA分子の場合では、その2本の鎖の少なくとも一部の変性が、核酸合成の前に、またはそれと併せて実行され得る。一部の実施形態では、鋳型は、一本鎖であり、変性は、核酸合成の前にも、核酸合成と併せても必要とされない。一部の実施形態では、核酸鋳型の一部に相補的なオリゴヌクレオチドが、ハイブリダイゼーション配列を介して鋳型にハイブリダイズされる場合、適切なポリメラーゼが鋳型に相補的な核酸を合成し得る。一部の実施形態では、RNAポリメラーゼは、鋳型のアンチセンス鎖に相補的な核酸をプロモーター領域から合成し得る。一部の実施形態では、鋳型は、最大で10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、またはそれ超のヌクレオチドの範囲内の長さを有する核酸である。
本明細書で使用される場合、用語「鋳型依存性伸長」は、その3’末端で、ハイブリダイゼーション配列によって一本鎖核酸鋳型の相補的配列にハイブリダイズされるオリゴヌクレオチドが、相補的なヌクレオチドの逐次の共有結合によってオリゴヌクレオチドの3’末端に酵素的に伸長され、鋳型に相補的な新しい核酸を形成するプロセスを指す。一部の実施形態では、鋳型依存性伸長は、鋳型にハイブリダイズされた伸長産物を伴った部分的または完全に二本鎖の核酸をもたらす。
一部の実施形態では、伸長反応は、鋳型核酸の相補的領域にハイブリダイズし、伸長反応をプライミングして相補的DNA鎖を作製するように機能するオリゴヌクレオチドを伴う。一部の実施形態では、鋳型からの相補的DNA鎖の合成は、DNAポリメラーゼ酵素によって実行され得る。一部の実施形態では、DNAポリメラーゼIが、酵素が鋳型依存性伸長を実行する条件下で使用される。この機能も実行することができるDNAポリメラーゼの非限定的な例としては、Taqポリメラーゼ、Pheonix Taqポリメラーゼ、Phusionポリメラーゼ、T4ポリメラーゼ、T7ポリメラーゼ、Klenow断片、Klenow exo−、phi29ポリメラーゼ、AMV逆転写酵素、M−MuLV逆転写酵素、HIV−1逆転写酵素、VeraSeq ULtraポリメラーゼ、およびEnzScriptが挙げられる。一部の実施形態では、DNAポリメラーゼは、逆転写酵素でない。一部の実施形態では、DNAポリメラーゼは、DNA鋳型に対して作用する。一部の実施形態では、DNAポリメラーゼは、RNA鋳型に対して作用する。
一部の実施形態では、伸長反応は、相補的DNA分子を生成するためにRNAに対して実行される逆転写を伴う(RNA依存性DNAポリメラーゼ活性)。一部の実施形態では、マウスモロニー(molony)マウス白血病ウイルス(M−MLV)に由来する逆転写酵素が使用される場合がある。それだけに限らないが、AMV逆転写酵素、RSV逆転写酵素、HIV−1逆転写酵素、HIV−2逆転写酵素、または本明細書に開示されているその他を含めた多くの他の逆転写酵素が使用され得ることが理解されるはずである。
本明細書で使用される場合、用語「伸長産物」は、核酸鋳型に相補的であり、鋳型依存性伸長によって形成される核酸を指す。一部の実施形態では、核酸鋳型とハイブリダイズするオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーション配列の3’末端は、核酸鋳型に相補的な新しい核酸をもたらす鋳型依存性伸長のプライマーとして働く。伸長産物は、それが生成された核酸鋳型に完全または部分的に相補的であり得る。
一部の実施形態では、伸長産物は、標的核酸と相補的であるハイブリダイゼーション配列、および鋳型と非相補的であり、伸長産物の5’末端中に組み込まれるハイブリダイゼーション配列の5’の追加の配列を有するオリゴヌクレオチドを使用して生成される。このような追加の配列は、伸長産物中に所望の特徴を組み込む目的で、タグ、バーコード、インデックス、アダプター、または他の配列を含み得る。一部の実施形態では、伸長反応が鋳型の全長にわたり伸長しない場合、部分的に相補的な伸長産物が生成される。
一部の実施形態では、部分的に相補的な伸長産物は、鋳型の内部配列でプライミングされる。一部の実施形態では、部分的に相補的な伸長産物は、鋳型配列と完全に相補的である3’領域、および非相補的である5’領域を有し、非相補的な5’領域は、伸長産物を生成した伸長反応をプライミングしたオリゴヌクレオチドの追加の配列である。
本明細書で使用される場合、用語「等温反応」は、比較的均一な温度条件下で鋳型または鋳型の一部のコピーを生成するように核酸鋳型に対して作用する1種または複数の酵素を伴う反応を指す。一部の実施形態では、等温反応は、配列決定のための調製において比較的均一な温度条件下でDNAおよび/またはRNA分子を指数関数的に増幅することを伴う。一部の実施形態では、等温反応は、定常状態反応条件下で、比較的均一な温度条件下で実行される。一部の実施形態では、等温反応は、比較的均一な温度で実行される1つまたは複数のラウンドの増幅を伴う。一部の実施形態では、等温反応は、35℃〜50℃、38℃〜42℃、39℃〜42℃、または35℃〜45℃の範囲内(例えば、約41℃)で実行される。一部の実施形態では、等温反応は、約35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、または50℃で実行される。
本明細書で使用される場合、用語「ポリメラーゼ」は、核酸を合成する酵素を指す。この用語は、とりわけ、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、および逆転写酵素を包含する。一部の実施形態では、ポリメラーゼは、その3’末端で鋳型にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドによってプライミングされる鋳型依存性伸長によって核酸を合成する。一部の実施形態では、ポリメラーゼは、転写反応によって核酸を合成する。一部の実施形態では、ポリメラーゼは、適当な緩衝液条件下で、35℃〜80℃、または35℃〜75℃、または35℃〜70℃、または35℃〜70℃、または35℃〜65℃、または35℃〜60℃、または35℃〜55℃、または35℃〜50℃、または35℃〜45℃、または40℃〜70℃、または50℃〜60℃、または55℃〜65℃の範囲内の温度で核酸を最適に合成する。
一部の実施形態では、ポリメラーゼは、熱安定性ポリメラーゼである。一部の実施形態では、熱安定性ポリメラーゼは、例えば、Thermus aquaticus、T.thermophilus、T.bockianus、T.flavus、T.rubber、Thermococcus litoralis、Pyroccocus furiousus、P.wosei、Pyrococcus spec.、Thermatoga maritime、Thermoplasma acidophilus、またはSulfolobus spec.に由来する好熱性真正細菌または古細菌ポリメラーゼである。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、RNAの分解を伴う。このような酵素の1つの非限定的な例は、RNA−DNAハイブリッドのRNA鎖を分解するRNaseHである。リボヌクレアーゼの追加の例としては、RNaseA、RNaseI、RNaseIII、およびRNaseLが挙げられる。一部の実施形態では、RNAは、非酵素的方法を使用して分解される。それだけに限らないがNaOHの添加を含めた多くの方法によって達成され得る溶液のpHの増大、および反応の温度の増大を含むが、これらに限られない、反応でRNAを分解するための多くの方法および試薬が存在することが理解される。一部の実施形態では、反応のpHは、10.0のpHにNaOHを添加することによって増大される。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、反応における過剰のオリゴヌクレオチドおよび他の核酸の除去または分解を伴う。一部の実施形態では、核酸は、酵素的に分解される。一部の実施形態では、E.coliエキソヌクレアーゼIが、酵素が示された活性を実行するのを可能にする緩衝液および条件の存在下で一本鎖核酸を分解するのに使用される。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、DNA断片のいずれかの末端との二本鎖アダプターのライゲーションを伴う。この場面では、ライゲーションは、2つの核酸間の共有結合性ホスホジエステル結合を指す。一部の実施形態では、ライゲーションは、2つの二本鎖DNA分子間、例えば、二本鎖アダプターと二本鎖DNA断片との間で行われることになり、その結果、共有結合性ホスホジエステル結合がDNAの両方の鎖間で形成される。一部の実施形態では、ライゲーション活性は、リガーゼによって酵素的に実行される。リガーゼ活性を有する酵素の以下の限定されないリストのうちのいずれも、この反応を実行するのに使用され得る:E.coli DNAリガーゼ、T4 DNAリガーゼ、Taw DNAリガーゼ、T3 DNAリガーゼ。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、RNAポリメラーゼプロモーター配列を核酸と接合することを伴う。RNAポリメラーゼプロモーターを付加すると、DNA依存性RNAポリメラーゼ活性を実行し、相補的なRNA鎖を生成するRNAポリメラーゼによる認識が可能になる。このようなプロモーターの例としては、それだけに限らないが、T7、T3、およびSP6プロモーターが挙げられる。
一部の実施形態では、本明細書に開示されている方法は、後続のステップまたは分析のための調製において反応混合物からの核酸の精製を伴う。一部の実施形態では、RNA精製が実行される。一部の実施形態では、任意の適切な精製法が使用され得る。一部の実施形態では、ビーズベース固相抽出を使用するAMPureキットが使用され得る。一部の実施形態では、追加の方法には、それだけに限らないが、他の固相抽出法(例えば、カラムベース法)および液液抽出法(例えば、フェノール−クロロホルム)が含まれる。
一部の実施形態では、調製反応および/または配列決定反応を実行するのに必要な様々な試薬、ならびに本明細書に示した方法による使用の指示書を含むキットが提供される。本明細書に開示されている酵素、オリゴヌクレオチド、核酸、または試薬のいずれも、任意の組み合わせでキット中に処方され得る。キットの一部の実施形態では、少なくとも1つの容器は、再使用可能な容器である。キットの一部の実施形態では、少なくとも1つの容器は、使い捨ての容器である。キットの一部の実施形態では、少なくとも1つの容器は、管、ボトル、またはカートリッジ(例えば、マルチウェルカートリッジ)である。一部の実施形態では、キットは、1つまたは複数のプロセスがカートリッジ中の異なる位置で実行されるように構成されている。一部の実施形態では、カートリッジは、核酸を調製するためのステップまたはプロセスの各セットについて完全に乾燥させたかもしくは凍結乾燥させた構成要素を充填され得るか、またはそれを含有し得る。一部の実施形態では、本明細書に提供されるキットは、管、例えば、スナップトップ(snap−top)管またはスクリュートップ(screw−top)管を含む。キットの一部の実施形態では、ボトルは、スナップトップボトルまたはスクリュートップボトルである。一部の実施形態では、少なくとも1つの容器は、ガラスバイアルである。一部の実施形態では、容器は、ボックスまたはパッケージ内に一緒に収容される。一部の実施形態では、キットは、核酸を調製する(例えば、実施例1〜3に概説される1つまたは複数のステップに従って)ための指示書をさらに含む。一部の実施形態では、キットは、特定の温度(例えば、0℃未満、室温など)で少なくとも1つの容器を貯蔵するための指示書をさらに含む。一部の実施形態では、キットは、キット中に提供されている試薬を使用して本明細書に開示されている方法のいずれかを実施するための指示書をさらに含む。
一部の実施形態では、本明細書に開示されているキットは、研究目的にとって有用であるが、他の実施形態では、本明細書に開示されているキットは、診断目的にとって有用である。したがって、一部の実施形態では、キットは、障害、例えば、がんを有すると個体を診断するか、または診断することを助ける方法において有用な1種または複数の試薬または構成要素を含有する。
本発明の例示的な実施形態を、以下の実施例によってより詳細に記載する。これらの実施形態は、当業者が例示的な実施形態に限定されないことを認識することになる本発明の例示的なものである。
実施例1:3’融合事象を増幅するためのタグ付きランダマーおよび標的化された第2の鎖のオリゴヌクレオチドとともに逆転写酵素を使用する等温方法
増幅#1
未知の融合パートナーとの3’融合事象を増幅することに向けた第1のステップとして、第1の増幅反応を、ホルマリン固定組織試料から得たRNAを使用して実行した。
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・精製RNA(50ng) 1μL
・3μΜ V3−FGFR GSP1 1μL
・5μΜ T7−N9ランダマー 1μL
・dHO 2μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
一部の実施形態では、酵素ミックスを使用する。一部の実施形態では、酵素ミックスを凍結乾燥し、使用前に再構成する。一部の実施形態では、酵素ミックスは、2、3、またはそれ超の酵素を含む。一部の実施形態では、酵素ミックスは、高分子量糖ミックス(例えば、デキストラン)をさらに含む。一部の実施形態では、酵素ミックスは、等温RNA増幅のための酵素混合物である。一部の実施形態では、酵素ミックスは、逆転写酵素(例えば、トリ骨髄芽球症ウイルス逆転写酵素)、RNaseH、およびRNAポリメラーゼ(例えば、T7 RNAポリメラーゼ)を含む。一部の実施形態では、酵素ミックスは、逆転写酵素4〜10ユニット、RNaseH0.01〜0.1ユニット、およびRNAポリメラーゼ10〜40ユニットを含む。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
以下のものを上記反応物に添加した。
・AMPureビーズ 36μL 。
懸濁液を十分混合し、室温で5分間インキュベートした。磁石を2〜4分使用してビーズを収集し、溶液は、透明になった。上清を廃棄し、ビーズを磁石上で70%エタノール200μLで3回洗浄した。第2の洗浄後、ビーズを室温で10分間乾燥させた。最後に、磁石から管を取り出し、AMPureキットに含まれていた10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液15μL中にビーズを再懸濁させることによって、RNAを溶出した。RNA−ビーズ溶液を磁石上に2分間配置し、次いで新鮮な管にビーズを移さないようにして、RNA溶液を新鮮なPCR管に移した。
増幅#2
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅反応#1からの2μL
・3μΜ V3−FGFR GSP1 1μL
・5μΜ T7−cRNA R2P 1μL
・dHO 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
RNA精製を上記の通り実行し、10mM Tris−HCl pH8.0溶出緩衝液15μL中にRNAを溶出した。
増幅#3
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅反応#2からの1μL
・3μΜ V3−FGFR GSP2 1μL
・5μΜ T7−cRNA R2P 1μL
・dHO 2μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
RNA精製を上記の通り実行し、今回は、10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液6μL中にRNAを溶出した。
増幅#4
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅#3からの5μL
・10μΜ Ρ5 1μL
・10μΜ Ρ7 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
DNA XP AMPureビーズを使用するDNA精製
以下のものを上記反応物に添加した。
・AMPureビーズ 36μL 。
懸濁液を十分混合し、室温で5分間インキュベートした。磁石を2〜4分使用してビーズを収集し、溶液は、透明になった。上清を廃棄し、ビーズを磁石上で70%エタノール200μLで3回洗浄した。第2の洗浄後、ビーズを室温で5分間乾燥させた。最後に、磁石から管を取り出し、AMPureキットに含まれていた10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液15μL中にビーズを再懸濁させることによって、DNAを溶出した。RNA−ビーズ溶液を磁石上に2分間配置した。次いで、新鮮な管にビーズを移さないようにして、DNA溶液を新鮮なPCR管に移した。そのとき、この最終的なDNA産物は、配列決定の準備が整っている。
実施例2:5’融合事象を増幅するためのタグ付きランダマーおよび標的化された第2の鎖のオリゴヌクレオチドとともに逆転写酵素を使用する等温方法
増幅#1
未知の融合パートナーとの5’融合事象を含有する遺伝子座を増幅することに向けた第1のステップは、標的/遺伝子特異的プライマー(複数可)を使用して得られた試料RNAに対して逆転写酵素事象を実行することである。
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・精製RNA(50ng) 1μL
・3μΜ V3−FGFR GSP1 1μL
・5μΜ Τ7−Ν9ランダマー 1μL
・dHO 2μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
以下のものを上記反応物に添加した。
・AMPureビーズ 36μL 。
懸濁液を十分混合し、室温で5分間インキュベートした。磁石を2〜4分使用してビーズを収集し、溶液は、透明になった。上清を廃棄し、ビーズを磁石上で70%エタノール200μLで3回洗浄した。第2の洗浄後、ビーズを室温で10分間乾燥させた。最後に、磁石から管を取り出し、AMPureキットに含まれていた10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液15μL中にビーズを再懸濁させることによって、RNAを溶出した。RNA−ビーズ溶液を磁石上に2分間配置し、次いで新鮮な管にビーズを移さないようにして、RNA溶液を新鮮なPCR管に移した。
増幅#2
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅#1からの2μL
・3μΜ V3−FGFR GSP1 1μL
・5μΜ T7−cRNA R2P 1μL
・dHO 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
RNA精製を上記の通り実行し、10mM Tris−HCl pH8.0溶出緩衝液15μL中にRNAを溶出した。
増幅#3
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅#2からの1μL
・3μΜ V3−FGFR GSP2 1μL
・5μM Τ7−cRΝΑ R2P 1μL
・dHO 2μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
RNA精製を上記の通り実行し、今回は、10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液6μL中にRNAを溶出した。
増幅#4
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅#3からの5μL
・10μΜ P5 1μL
・10μΜ Ρ7 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
DNA XP AMPureビーズを使用するDNA精製
以下のものを上記反応物に添加した。
・AMPureビーズ 36μL 。
懸濁液を十分混合し、室温で5分間インキュベートした。磁石を2〜4分使用してビーズを収集し、溶液は、透明になった。上清を廃棄し、ビーズを磁石上で70%エタノール200μLで3回洗浄した。第2の洗浄後、ビーズを室温で5分間乾燥させた。最後に、磁石から管を取り出し、AMPureキットに含まれていた10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液15μL中にビーズを再懸濁させることによって、DNAを溶出した。RNA−ビーズ溶液を磁石上に2分間配置した。次いで、新鮮な管にビーズを移さないようにして、DNA溶液を新鮮なPCR管に移した。そのとき、この最終的なDNA産物は、配列決定の準備が整っている。
実施例3:ゲノムDNAから始めて標的配列を指数関数的に増幅するための等温方法
分析用の二本鎖ゲノムDNAの標的領域を調製するために、DNAをサイズで100〜600bpの間に最初に断片化した。
断片の末端を修復するために、次いで対向する末端をリン酸化およびアデニル化し、以下の反応物を調製した。
・断片化したDNA(50〜250ng) 10μL
・末端修復緩衝液 4μL
・末端修復ミックス 1μL
・Taqポリメラーゼ(Aテーリング)1μL
・2mM dNTP 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、12℃で15分間、37℃で15分間、次に72℃で15分間、その後、次のステップに進むまで4℃で、サーマルサイクラー内でインキュベートした。
上記反応中に、5’RNAポリメラーゼプロモーター配列を含有するオリゴヌクレオチドアダプター配列を、等体積の各オリゴヌクレオチドを混合し、95℃に加熱し、室温に冷却させることによってアニールした。
以下のライゲーション反応物を室温で組み立てた。
・上記で調製したDNA 40μL
・MiSeqインデックス2アダプター 1μL
・ライゲーション緩衝液 4.9μL
・DNAリガーゼ 2μL 。
次いで反応を、16℃で30分間、次いで22℃で30分間、その後4℃で進行させた。
1.8×反応体積でAmpure XPビーズを用いて精製する。
増幅#1
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記ライゲーション反応からの精製DNA 2μL
・プライマーT7−R2P cRNA 5μΜ 1μL
・GSP1 3μΜ 1μL
・dHO 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
以下のものを上記反応物に添加した。
・AMPureビーズ 36μL 。
懸濁液を十分混合し、室温で5分間インキュベートした。磁石を2〜4分使用してビーズを収集し、溶液は、透明になった。上清を廃棄し、ビーズを磁石上で70%エタノール200μLで3回洗浄した。第2の洗浄後、ビーズを室温で10分間乾燥させた。最後に、磁石から管を取り出し、AMPureキットに含まれていた10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液15μL中にビーズを再懸濁させることによって、RNAを溶出した。RNA−ビーズ溶液を磁石上に2分間配置し、次いで新鮮な管にビーズを移さないようにして、RNA溶液を新鮮なPCR管に移した。
増幅#2
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅#1からのRNA 2μL
・T7−R2P−cRNA 5uM 1μL
・GSP2 3uM 1μL
・dHO 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−DNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
増幅#4
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅#3からの5μL
・10μΜ Ρ5 1μL
・10μΜ Ρ7 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
DNA XP AMPureビーズを使用するDNA精製
以下のものを上記反応物に添加した。
・AMPureビーズ 36μL 。
懸濁液を十分混合し、室温で5分間インキュベートした。磁石を2〜4分使用してビーズを収集し、溶液は、透明になった。上清を廃棄し、ビーズを磁石上で70%エタノール200μLで3回洗浄した。第2の洗浄後、ビーズを室温で10分間乾燥させた。最後に、磁石から管を取り出し、AMPureキットに含まれていた10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液15μL中にビーズを再懸濁させることによって、DNAを溶出した。DNA−ビーズ溶液を磁石上に2分間配置し、次いで新鮮な管にビーズを移さないようにして、DNA溶液を新鮮なPCR管に移した。そのとき、この最終的なDNA産物は、配列決定の準備が整っている。
実施例4:未知の5’および/または3’融合事象を増幅するためのタグ付きランダマーおよびランダムな第2の鎖のオリゴヌクレオチドとともに逆転写酵素を使用する等温方法
増幅#1
未知の融合パートナーとの3’融合事象を増幅することに向けた第1のステップとして、第1の増幅反応を、ホルマリン固定組織試料から得たRNAを使用して実行した。
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・精製RNA(50ng) 1μL
・5μΜ T7−N9ランダマー 1μL
・dHO 3μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
以下のものを上記反応物に添加した。
・AMPureビーズ 36μL 。
懸濁液を十分混合し、室温で5分間インキュベートした。磁石を2〜4分使用してビーズを収集し、溶液は、透明になった。上清を廃棄し、ビーズを磁石上で70%エタノール200μLで3回洗浄した。第2の洗浄後、ビーズを室温で10分間乾燥させた。最後に、磁石から管を取り出し、AMPureキットに含まれていた10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液15μL中にビーズを再懸濁させることによって、RNAを溶出した。RNA−ビーズ溶液を磁石上に2分間配置し、次いで新鮮な管にビーズを移さないようにして、RNA溶液を新鮮なPCR管に移した。
増幅#2
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅反応#1からの2μL
・3μΜ GSP1(5’または3’方向性プライマー)1μL
・5μM R2P 1μL
・dHO 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
RNA XP AMPureビーズを使用するRNA精製
RNA精製を上記の通り実行し、10mM Tris−HCl pH8.0溶出緩衝液15μL中にRNAを溶出した。
増幅#3
以下の反応物を室温で反応緩衝液とともに組み立てた。
・上記増幅#2からの5μL
・10μΜ Ρ5 1μL
・10μΜ P7 1μL 。
反応物を穏やかに混合し、数秒間遠心分離し、サーマルサイクラーに移し、そこでこれを65℃で2分間、その後41℃で11.5分間インキュベートした。
上記のオリゴヌクレオチド−RNAアニーリング反応中に、酵素ミックスを調製した。凍結乾燥酵素ミックス用の希釈剤を解凍し、次いで冷たい希釈剤30μLを凍結乾燥酵素ミックスに添加し、6分間インキュベートした。上記アニーリング反応の直後に、酵素ミックス5μLをアニールしたRNA−オリゴヌクレオチド混合物のそれぞれに添加し、41℃で45〜90分間インキュベートした。
DNA XP AMPureビーズを使用するDNA精製
以下のものを上記反応物に添加した。
・AMPureビーズ 36μL 。
懸濁液を十分混合し、室温で5分間インキュベートした。磁石を2〜4分使用してビーズを収集し、溶液は、透明になった。上清を廃棄し、ビーズを磁石上で70%エタノール200μLで3回洗浄した。第2の洗浄後、ビーズを室温で5分間乾燥させた。最後に、磁石から管を取り出し、AMPureキットに含まれていた10mM Tris−HCl pH8.3溶出緩衝液15μL中にビーズを再懸濁させることによって、DNAを溶出した。RNA−ビーズ溶液を磁石上に2分間配置した。次いで、新鮮な管にビーズを移さないようにして、DNA溶液を新鮮なPCR管に移した。そのとき、この最終的なDNA産物は、配列決定の準備が整っている。
実施例5:オリゴヌクレオチド
以下の表は、例えば、実施例1〜3に記載した、配列決定解析のための調製において核酸を増幅するための例示的なオリゴヌクレオチド配列を提供する。
本発明のいくつかの実施形態を、本明細書に記載および例示してきたが、当業者は、機能を実行し、かつ/あるいは本明細書に記載の結果、および/または利点の1つもしくは複数を得るための様々な他の手段ならびに/あるいは構造を容易に想定することになり、このようなバリエーションおよび/または改変のそれぞれは、本発明の範囲内であると見なされる。より一般には、当業者は、本明細書に記載のすべてのパラメータ、寸法、材料、および構成は、例示的であるように意味されており、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成は、本発明の教示が使用される具体的な1つまたは複数の適用に依存することになることを容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に記載の本発明の具体的な実施形態に対する多くの均等物を認識し、または慣例的な実験しか使用せずに確認することができるであろう。したがって、上記の実施形態が単なる例として提示されており、添付の特許請求の範囲およびそれに対する均等物以内で、本発明が具体的に記載および特許請求した以外に別段に実践され得ることが理解されるはずである。本発明は、本明細書に記載のそれぞれ個々の特徴、システム、物品、材料、および/または方法を対象とする。さらに、2つまたはそれ超のこのような特徴、システム、物品、材料、および/または方法の任意の組み合わせは、このような特徴、システム、物品、材料、および/または方法が相互に矛盾していない場合、本発明の範囲内に含まれる。
不定冠詞「a」および「an」は、本明細書においてかつ特許請求の範囲において本明細書で使用する場合、それとは反対に明らかに示されていない限り、「少なくとも1つの」を意味するように理解されるはずである。
語句「および/または」は、本明細書においてかつ特許請求の範囲において本明細書で使用する場合、そのように等位接続された要素の「いずれか、または両方」、すなわち、一部の場合では接続的に存在し、他の場合では選言的に存在する要素を意味すると理解されるはずである。他の要素も、それとは反対に明らかに示されていない限り、具体的に識別されたこれらの要素に関係していても、無関係であっても、「および/または」の節によって具体的に識別される要素以外に任意選択で存在し得る。したがって、非限定的な例として、「Aおよび/またはB」への言及は、「〜を含む」などの制限のない言語と併せて使用される場合、一実施形態では、Bを含まないA(B以外の要素を任意選択で含む)を指すことができ;別の実施形態では、Aを含まないB(A以外の要素を任意選択で含む)を指すことができ;さらに別の実施形態では、AおよびBの両方(他の要素を任意選択で含む)を指すことができる;などである。
本明細書においてかつ特許請求の範囲において本明細書で使用する場合、「または」は、上記に定義した「および/または」と同じ意味を有するように理解されるはずである。例えば、リスト中の項目を分離するとき、「または」または「および/または」は、包括的である、すなわち、少なくとも1つの、しかしまた1つ超を含む要素の数またはリスト、および任意選択で追加の列挙されていない項目を含めることと解釈されるものとする。「〜のうちのただ1つ」もしくは「〜のうちの正確に1つ」、または特許請求の範囲で使用される場合、「〜からなる」などのそれとは反対に明らかに示された用語のみが、要素の数またはリストのうちの正確に1つの要素を含めることを指す。一般に、本明細書において使用される用語「または」は、「いずれか」、「〜のうちの1つ」、「〜のうちのただ1つ」、または「〜のうちの正確に1つ」などの排他性の用語によって先行されているときのみ、排他的な選択肢(すなわち、「一方または他方であるが両方でない」)を示すとして解釈されるものとする。「〜から本質的になる」は、特許請求の範囲で使用される場合、特許法の分野で使用されるその通常の意味を有するものとする。
本明細書においてかつ特許請求の範囲において本明細書で使用する場合、1つまたは複数の要素のリストに言及した語句「少なくとも1つの」は、要素のリスト中の要素の任意の1つまたは複数から選択されるが、要素のリスト内に具体的に列挙されたありとあらゆる要素の少なくとも1つを必ずしも含まず、要素のリスト中の要素の任意の組み合わせを除外しない少なくとも1つの要素を意味すると理解されるはずである。この定義はまた、具体的に識別されたこれらの要素に関係していても、無関係であっても、語句「少なくとも1つの」が言及する要素のリスト内に具体的に識別された要素以外の要素も任意選択で存在し得ることを可能にする。したがって、非限定的な例として、「AおよびBのうちの少なくとも1つの」(または同等に「AまたはBのうちの少なくとも1つの」、または同等に「Aおよび/またはBのうちの少なくとも1つの」)は、一実施形態では、Bが存在しないで、任意選択で1つ超を含めた少なくとも1つのA(かつB以外の要素を任意選択で含む)を指すことができ;別の実施形態では、Aが存在しないで、任意選択で1つ超を含めた少なくとも1つのB(かつA以外の要素を任意選択で含む)を指すことができ;さらに別の態様では、任意選択で1つ超を含めた少なくとも1つのA、および任意選択で1つ超を含めた少なくとも1つのB(かつ他の要素を任意選択で含む)を指すことができる;などである。
特許請求の範囲および上記明細書では、すべての移行句、例えば、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「担持する」、「有する」、「含有する」、「伴う」、「保持する」などは、制約がない、すなわち、含むがそれだけに限らないを意味すると理解されるはずである。移行句「〜からなる」および「〜から本質的になる」のみが、米国特許局特許審査便覧、セクション2111.03に示されているように、それぞれクローズドまたは一部クローズド移行句であるものとする。
請求項要素を修飾するために特許請求の範囲内での順序の用語、例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの使用は、1つの請求項要素の別の要素に対するいずれの優先、先行、もしくは順序も、または方法の行為が実行される時間的順序をそれ自体で暗示せず、ある特定の名称を有する1つの請求項要素を同じ名称を有する別の要素と区別して(しかし、順序の用語の使用と引き換えに)、請求項要素を区別するために標識として単に使用されている。

Claims (49)

  1. 分析のための核酸を調製する方法であって、
    (a)核酸鋳型から合成RNAを生成するステップと、
    (b)等温反応で前記合成RNAを指数関数的に増幅するステップと、
    (c)前記指数関数的に増幅された合成RNAからcDNAを作製するステップであって、前記cDNAは、少なくとも1つの非標的配列を含む、ステップと
    を含む、方法。
  2. 核酸鋳型の配列を決定する方法であって、
    (a)核酸鋳型から合成RNAを生成するステップと、
    (b)等温反応で前記合成RNAを指数関数的に増幅するステップと、
    (c)前記指数関数的に増幅された合成RNAからcDNAを作製するステップと、
    (d)前記cDNAを配列決定するステップと
    を含む、方法。
  3. 前記等温反応が、鋳型依存性伸長およびRNAポリメラーゼ転写の2つまたはそれ超のサイクルを含む、請求項1または2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 各サイクル中の少なくとも1つの鋳型依存性伸長が、逆転写である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記等温反応が、35℃〜45℃の範囲内の温度で実行される、請求項3または4に記載の方法。
  6. 前記等温反応が、45〜90分の持続時間にわたって実行される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記等温反応が、前記合成RNAに相補的である第1のDNA鎖を合成する鋳型依存性伸長を含み、前記第1のDNA鎖と前記合成RNAとの間のRNA−DNAハイブリッドの形成をもたらす、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記等温反応が、前記RNA−DNAハイブリッドの前記合成RNA部分の分解をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記分解が、酵素的に媒介される分解である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記分解が、RNAseHによって媒介される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記等温反応が、前記第1のDNAに相補的である第2のDNA鎖を合成する鋳型依存性伸長をさらに含み、前記第1のDNA鎖および前記第2のDNA鎖を含む二本鎖DNAの形成をもたらす、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記等温反応が、前記二本鎖DNAから合成RNAを転写するRNAポリメラーゼ媒介転写反応をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. ステップ(b)が繰り返される、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記増幅された合成RNAが、ステップ(b)のそれぞれ連続したラウンドの後に精製され、前記精製された合成RNAが、ステップ(b)の後続のラウンド(複数可)の出発材料として使用される、請求項13に記載の方法。
  15. 繰り返されるステップ(b)の前記等温反応の少なくとも2つが、前記鋳型合成RNAまたは第1のDNA鎖の入れ子配列と相補的であるハイブリダイゼーション配列を有するオリゴヌクレオチドによってプライミングされる鋳型依存性伸長を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 繰り返されるステップ(b)の前記等温反応の少なくとも2つが、前記鋳型合成RNAまたは第1のDNA鎖と相補的であるハイブリダイゼーション配列、および追加の非相補的配列を有するオリゴヌクレオチドによってプライミングされる鋳型依存性伸長を含む、請求項14または15に記載の方法。
  17. 前記追加の非相補的配列が、バーコード配列、インデックス配列、またはアダプター配列のうちの1つまたは複数を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 標的特異的ハイブリダイゼーション配列を含むオリゴヌクレオチドを使用して少なくとも1つの伸長反応を実行することによって前記核酸鋳型を生成するステップと、異なるハイブリダイゼーション配列の5’にある共通配列を共有する複数の異なるオリゴヌクレオチドを使用して少なくとも1つの伸長反応を実行するステップとをさらに含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記核酸鋳型が、標的領域および隣接領域を含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記標的特異的ハイブリダイゼーション配列が、前記標的領域と相補的であり、前記異なるハイブリダイゼーション配列の少なくとも1つが、前記隣接領域と相補的である、請求項19に記載の方法。
  21. 前記標的領域が、第1の遺伝子の配列を含み、前記隣接領域が、第2の遺伝子の配列を含む、請求項19または20に記載の方法。
  22. 前記第1の遺伝子が、RET、ROS1、またはALKである、請求項21に記載の方法。
  23. 前記核酸鋳型が、プロモーターを含む二本鎖DNAであり、前記合成RNAが、前記プロモーターに特異的に結合し、前記プロモーターの下流のDNAを転写するRNAポリメラーゼによって酵素的に生成される、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記RNAポリメラーゼが、T3ポリメラーゼ、T7ポリメラーゼ、またはSP6ポリメラーゼである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記合成RNAが、前記核酸鋳型から生成される中間体二本鎖DNAから転写され、前記核酸鋳型が、単離RNAである、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記単離RNAが、メッセンジャーRNA(mRNA)、マイクロRNA、リボソームRNA、トランスファーRNA、または非コードRNAである、請求項25に記載の方法。
  27. 前記mRNAが、遺伝子再構成を含む染色体セグメントからコードされる融合mRNAである、請求項26に記載の方法。
  28. 前記核酸鋳型が、遺伝子再構成の一部を含む染色体セグメントである、請求項27に記載の方法。
  29. 前記遺伝子再構成が、逆位、欠失、または転座である、請求項27または28に記載の方法。
  30. 前記cDNAが、配列決定反応をプライミングする配列決定プライマーのハイブリダイゼーション部位として働く非鋳型配列を含有する、請求項2から29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記cDNAが、異なる供給源を起源とする異なる核酸を含む多重反応において配列決定される、請求項2から29のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記異なる供給源が、前記核酸鋳型が得られた異なる被験体である、請求項31に記載の方法。
  33. 前記異なる供給源が、前記核酸鋳型が得られた異なる組織である、請求項32に記載の方法。
  34. 核酸を配列決定するための方法であって、
    標的領域および隣接領域を含む核酸鋳型から合成RNAを生成するステップと、
    鋳型として前記合成RNAを使用して鋳型依存性伸長によって合成される第1の鎖、および鋳型として前記第1の鎖を使用して鋳型依存性伸長によって合成される第2の鎖を含む二本鎖核酸を生成するステップであって、前記二本鎖核酸は、前記核酸鋳型の前記標的領域および前記隣接領域を示す、ステップと、
    前記二本鎖核酸を使用して配列決定反応を実行して、前記標的領域および前記隣接領域のヌクレオチド配列を決定するステップと
    を含む、方法。
  35. 前記合成RNAを増幅するステップと、鋳型として前記増幅された合成RNAを使用して前記二本鎖核酸を生成するステップとをさらに含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記合成RNAが、等温増幅によって増幅される、請求項35に記載の方法。
  37. 前記合成RNAが、前記等温増幅によって指数関数的に増幅される、請求項36に記載の方法。
  38. 前記合成RNAが、ポリメラーゼ連鎖反応によって増幅される、請求項36または37に記載の方法。
  39. 前記二本鎖核酸を増幅するステップと、前記増幅された二本鎖核酸を配列決定するステップとをさらに含む、請求項34から38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記二本鎖核酸の各鎖が、それが前記配列決定反応をプライミングする配列決定プライマーのハイブリダイゼーション部位として働く非鋳型配列を含有するように生成される、請求項34から39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記二本鎖核酸が、異なる供給源を起源とする異なる核酸を含む多重反応において配列決定される、請求項34から40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記異なる核酸が、供給源を特定するバーコード配列を含む、請求項41に記載の方法。
  43. ハイブリダイゼーション配列およびRNAポリメラーゼプロモーター配列を含む少なくとも1つのオリゴヌクレオチド、逆転写酵素、DNAポリメラーゼ、ならびにRNAポリメラーゼを含む凍結乾燥組成物を収容する容器
    を含む、キット。
  44. 前記組成物が、RNAseHをさらに含む、請求項43に記載のキット。
  45. 前記逆転写酵素が、AMV逆転写酵素、RSV逆転写酵素、HIV−1逆転写酵素、HIV−2逆転写酵素、およびその他からなる群より選択される、請求項43または44に記載のキット。
  46. 前記DNAポリメラーゼが、Taqポリメラーゼ、Pheonix Taqポリメラーゼ、Phusionポリメラーゼ、T4ポリメラーゼ、T7ポリメラーゼ、Klenow断片、Klenow exo−、phi29ポリメラーゼ、VeraSeq ULtraポリメラーゼ、およびEnzScriptからなる群より選択される、請求項43から45のいずれか一項に記載のキット。
  47. 前記RNAポリメラーゼが、T3ポリメラーゼ、T7ポリメラーゼ、およびSP6ポリメラーゼからなる群より選択される、請求項43から46のいずれか一項に記載のキット。
  48. 前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが、バーコード配列、インデックス配列、およびアダプター配列のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項43から47のいずれか一項に記載のキット。
  49. 前記容器が、マルチチャンバーカートリッジのチャンバーである、請求項43から47のいずれか一項に記載のキット。
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