次の詳細な記述では、添付図面を参照し、それは、この記述の一部をなす。図面では、同様の記号は、通常、別段文脈によって示されない限り、同様の構成要素を識別する。詳細な記述、図面および請求項で述べる例示的な実施形態は、限定することは意図されない。本明細書に提示する主題の趣旨または範囲から逸脱せずに、他の実施形態を利用することができ、他の変更を実施することができる。本開示の態様は、本明細書に全体的に述べ図に例示するように、広範な異なる構成によって、構成する、置換する、組み合わす、分ける、設計することができ、そのすべてが本明細書で明示的に企図されていることは容易に理解されるはずである。
本開示は、とりわけ車両のためにエネルギーを採取することに関する方法、機器、システム、装置およびコンピュータプログラム製品について全体的に描かれている。
簡単に述べると、エンジンおよびトルクコンバータを有する車両のためにエネルギーを採取するための技術が全体的に述べられている。様々な例では、エネルギー採取システムが述べられ、トルクコンバータは、エンジンによって駆動される入力シャフトと、出力シャフトとを有するように構成することができる。トルクコンバータの入力シャフトおよび出力シャフトのそれぞれが、発電機の第1の部分および第2の部分の1つに機械的に結合することができる。発電機は、トルクコンバータの入力シャフトと出力シャフトとの間の回転速度差を使用して電気エネルギーを発生することができる。その結果として、発電機は、普通ならトルクコンバータにおいて失われることになるはずの電気エネルギーの少なくとも一部分を蓄電装置内に貯蔵することができる。貯蔵された電気エネルギーは、車輪を回転させるように構成される補助モータに送ることができる。
いくつかの実施形態では、発電機の第1の部分は、ロータとすることができ、発電機の第2の部分は、ステータとすることができる。あるいは、発電機の第1の部分は、ステータとすることができ、発電機の第2の部分は、ロータとすることができる。
いくつかの実施形態では、トルクコンバータは、流体カプラを含むことができる。この場合、発電機の第1の部分は、流体カプラ内に滑り(slippage)があるとき、発電機の第2の部分に対して回転するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、エンジンは、内燃エンジンとすることができる。あるいは、エンジンは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ガスタービンエンジン、ロータリーエンジン、ヴァンケル(Wankel)ロータリーエンジン、筒形エンジン、ガソリン−電気ハイブリッドエンジンおよびディーゼル−電気ハイブリッドエンジンの1つとすることができる。
いくつかの実施形態では、システムは、発電機からの、または蓄電装置からの電気エネルギーを補助モータに伝達する速度を制御するように動作可能な補助モータ制御器をさらに含むことができる。補助モータ制御器は、蓄電装置の電圧、蓄電装置に貯蔵された電荷量、ドライブシャフトの回転速度、エンジン速度、エンジントルク、車輪速度および加速装置入力の少なくとも1つを含む様々なパラメータに基づいて、電気エネルギーの伝達速度を制御するように動作可能とすることができる。たとえば、補助モータ制御器は、車両加速装置入力に基づく加速装置信号および蓄電装置内に貯蔵された電荷に基づく電荷貯蔵信号を受信するように構成することができる。補助モータに加えられる電気エネルギーは、これらおよび適宜他の信号に基づくことができ、たとえば、電気エネルギーは、感知できる車両加速装置入力があるとき、増加させることができる。
図1は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、例示的な車両例のブロック図を概略的に示す。描写するように、車両100は、エンジン110と、入力シャフト122および出力シャフト124を有するトルクコンバータ120と、第1の部分132および第2の部分134を有する発電機130と、スリップリング140と、蓄電装置150と、補助モータ制御器160と、補助モータ170と、トランスミッション180と、車輪190と、ドライブシャフト192と、一方向クラッチ194とを含むことができる。
トルクコンバータ120の入力シャフト122は、エンジン110に機械的に結合することができ、出力シャフト124は、ドライブシャフト192に機械的に結合することができる。発電機130の第1の部分134は、トルクコンバータ120の入力シャフト122に機械的に結合することができ、発電機130の第2の部分132は、トルクコンバータ120の出力シャフト124に機械的に結合することができる。発電機130は、第1の部分134が第2の部分132に対して回転するとき、電気エネルギーを発生するように動作可能とすることができる。ある実施形態では、発電機130は、AC(交流電流)発電機、DC(直流電流)発電機、またはその組合せとすることができる。
いくつかの実施形態では、発電機130の第1の部分134は、ロータとして構成することができ、一方発電機130の第2の部分132は、ステータとして構成することができる。あるいは、発電機130の第1の部分134は、ステータとして構成することができ、一方発電機130の第2の部分132は、ロータとして構成することができる。
いくつかの例では、トルクコンバータ120は、流体カプラを含むことができる。この例では、発電機130の第1の部分134は、流体カプラ内に滑りがあるとき、発電機130の第2の部分132に対して回転するように構成することができ、そのことは、後で詳細に述べる。
例示するように、車両100は、発電機130に電気的に結合され、かつ発電機130からの電気エネルギーを貯蔵するように動作可能な蓄電装置150をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、蓄電装置150は、スリップリング(または整流子)140を介して発電機130に結合することができるので、蓄電装置150は、スリップリング140を介して発電機130からの電気エネルギーを受け取るように構成される。さらに、蓄電装置150は、整流器(図示せず)を介して発電機130に電気的に結合することができる。
いくつかの実施形態では、蓄電装置150は、補助モータ170に貯蔵された電気エネルギーを供給するように構成することができ、その補助モータは、補助モータ制御器160によって制御することができる。補助モータ制御器160は、発電機130からの、または蓄電装置150からの電気エネルギーの補助モータ170への伝達速度を制御するように動作可能とすることができる。より具体的には、補助モータ制御器160は、蓄電装置150の電圧、蓄電装置150に貯蔵された電荷量、ドライブシャフト192の回転速度、エンジン110の速度および/またはトルク、車輪190の速度および加速装置入力の少なくとも1つを含む様々なパラメータに基づいて、電気エネルギーの伝達速度を制御するように動作可能とすることができ、それは、後で詳細に述べる。ドライブシャフトは、差動装置および車軸を介して車輪に結合することができる。
いくつかの実施形態では、補助モータ170は、一方向クラッチ194を介してドライブシャフト192に結合することができる。また、ドライブシャフト192は、トランスミッション180を介してドライブ車輪190に結合することができる。このように、トルクコンバータ120の出力シャフト124は、トランスミッション180を介してドライブシャフト192に結合することができる。
上記の実施形態では、エンジン110は、内燃エンジンとすることができる。あるいは、エンジン110は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ガスタービンエンジン、ロータリーエンジン、ヴァンケルロータリーエンジン、筒形エンジン、ガソリン−電気ハイブリッドエンジンまたはディーゼル−電気ハイブリッドエンジンを含む、車両100によって動作可能ないずれもの他の適切なエンジンとすることができる。さらに、車両100は、ただしこれらに限定されないが、自動車、トラック、列車、他の車輪で動く車両、ボートなどを含む、いずれものタイプの車両とすることができる。いくつかの例では、ドライブシャフトは、ペアの車輪などの1つまたは複数の車輪、または無限軌道、プロペラなどの他の車両推進機構などを駆動するために使用することができる。
いくつかの実施形態例は、蓄電装置としてコンデンサを使用することができ、それは、コストが二次電池より低くなり得る。しかし、いくつかの例では、蓄電装置は、コンデンサ(スーパーキャパシタまたはウルトラキャパシタなど)、シュードキャパシタ(pseudocapacitor)、二次電池またはその組合せの1つまたは複数を含むことができる。様々な例では、発電機によって生成された電気エネルギーは、充電式鉛蓄電池、リチウムイオン電池または他の電気化学的蓄電装置など、自動車用電池を充電するために使用することができる。いくつかの例では、蓄電装置は、1つまたは複数のコンデンサおよび/または1つまたは複数の電池を含むことができ、必ずしも単一の装置でなく、様々な構成要素を含むことができ、そして過電圧保護、電圧制御、電流リミット、充電速度制御など、電気的構成要素を含むことができる。
図2は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、発電機に結合される例示的なトルクコンバータ例の横断面図を概略的に示す。より具体的には、図2は、図1の車両100内のセクションAを例示する。図2は、入力シャフト122と、出力シャフト124と、タービン126、ポンプ127、ステータ128および一方向クラッチ129を含むトルクコンバータ120と、第1の部分132および第2の部分134を有する発電機130と、スリップリング140とを含む。
トルクコンバータ120は、エンジン110と発電機130との間に取り付けることができる、大きいドーナツ形に作られた装置(たとえば直径が約25.4〜38.1cm(約10〜15インチ)の範囲中である)とすることができる。
描写するように、トルクコンバータ120は、タービン126、ポンプ127、ステータ128および一方向クラッチ129を含むことができる。これらの要素126〜129は、エンジン110からの動力をドライブシャフト192に協働で送るように構成することができる。ポンプ127は、トルクコンバータ120のハウジング内部に配置することができ、ポンプ127の同心軸の一方の端部をトルクコンバータ120の入力シャフト122に機械的に結合することができ、したがってポンプ127は、エンジン110の速度にほぼ比例するポンプ速度で回るように構成される。さらに、ポンプ127の同心軸の他方の端部は、発電機130の第1の部分(この例では、ロータ)134に機械的に結合することができる。タービン126も、トルクコンバータ120のハウジング内部に、ポンプ127に対向するように配置することができ、したがってタービン126は、発電機130の第2の部分(この例では、ステータ)132に機械的に結合することができる。さらに、トランスミッションのステータ128は、ポンプ127およびタービン126の内側の間に取り付けることができる。ステータ128は、ステータが他の方向ではなく一方向だけで自由に回転することができるように、トルクコンバータ120のハウジングに一方向クラッチ129を介して結合することができる。タービン126、ポンプ127およびステータ128のそれぞれは、その中にフィンが取り付けられ、かつトルクコンバータ120を通るトランスミッション流体(たとえばオイル)の流れを正確に導くように構成することができる。
トルクコンバータ120が上記の構成であると、エンジン110がトルクコンバータ120の入力シャフト122を回転させたとき、トランスミッション流体は、ポンプ127に流入することができ、トランスミッション流体がタービン126に達するまで遠心力によってトランスミッション流体を外側に押すことができるので、タービン126は、回り始める。流体は、タービン126の中心に向けて循環し続けて、ステータ128に入ることができる。タービン126がポンプ127よりかなりゆっくりと回る場合、流体は、ステータ128の前側のフィンと接触することになり、次いで、それによってステータ128が一方向クラッチ129中に移動させられ、それゆえステータ129が回らないように阻まれる。ステータ128が停止したとき、ステータ128のフィンによって、流体がトルクを増加させることができるある角度でポンプ127に再び入るように導かれる。タービン126の回転速度がポンプ127の回転速度と実質的に等しくなったとき、流体は、ステータ128の後側の翼に達し、それによってステータ128がポンプ127およびタービン126と同じ方向に回るように強いられる。さらに、エンジン速度が増加するにつれて、タービン126、ポンプ128およびステータ128すべてが、実質的に同じ速度で回り始める。
いくつかの実施形態では、ポンプ127に結合される第1の部分134がタービン126に結合される第2の部分132に対して回転したとき、発電機130は、電気エネルギーを発生するように構成することができる。上記に述べたように、トルクコンバータ120は、タービン126、ポンプ127およびステータ128を含む流体結合構成を有するので、発電機130の第1の部分134は、流体結合構成内に滑りがあるとき、発電機130の第2の部分132に対して回転することができる。発電機130から発生された電気エネルギーは、蓄電装置150にスリップリング140を介して送ることができる。図2は、発電機130とスリップリング140との間の電気的結合をよりはっきりと示す。
トルクコンバータは、エンジンからの動力をドライブシャフト(および車輪)に伝達するために使用される装置とすることができ、かつトルクコンバータの入力シャフトおよび出力シャフトが異なる角速度で回転しているとき、滑りが可能な流体または他の結合を含むことができる。いくつかの例は、ロックアップ(lock−up)トルクコンバータを使用することができ、それは、ロックアップが生じたとき、トルクコンバータにおいて入力および出力のシャフトの速度が同様なので、電力を発生し得ない。いくつかの例では、トルクコンバータは、トランスミッションによって設けられる歯車装置が追加されているオートマチックトランスミッション組立体の一部とする、またはトランスアクスルと関連付けることができる。いくつかの例では、結合は、中間部材、歯車などを介することができる。エンジン速度とドライブシャフト回転速度の比は、歯車比など、いくつかの基準に基づいて変えることができ、エンジン速度とドライブシャフト速度との間に1対1の対応が必ずしもない。いくつかの例では、トルクコンバータ中の滑りによって、ドライブシャフト回転速度が予想回転速度より低いことになる。ドライブシャフトの予想回転速度は、エンジン速度および歯車比などの機械的要因から決定することができる。たとえば、出力シャフト回転速度が予想回転速度と異なるとき(たとえば出力シャフト回転速度が、加速中、トルクコンバータ中での滑りのために、予想回転速度より低いとき)失われる車両エネルギー(たとえば機械的エネルギー)は、実質的に全部、または一部分電気エネルギーとして回収することができる。同様に、減速中に失われる車両エネルギーは、実質的に全部、または一部分電気エネルギーとして回収することができる。発電機例は、第1の部分および第2の部分を有することができ、第1の部分は、トルクコンバータの入力シャフトに機械的に結合され、第2の部分は、トルクコンバータのアウトシャフトに機械的に結合される。発電機は、発電機の第1の部分が発電機の第2の部分に対して回転するとき、電気エネルギーを発生するように動作可能とすることができる。いくつかの例では、発電機組立体は、流体カプラ内に滑りがあるとき、発電機の第1の部分が発電機の第2の部分に対して回転するだけのように構成される歯車組立体と関連付ける、またはそれを含むことができる。たとえば、歯車組立体は、発電機の第1の部分が入力シャフトに結合されるところと発電機の第2の部分がアウトシャフトに結合されるところとの間に位置決めされた駆動系内のいずれもの歯車装置を補償することができる。いくつかの例では、タービンの回転速度とポンプの回転速度との間に非単一の速度比が存在することができ、発電機と関連付けられる、またはその中に含まれる歯車組立体は、この速度比を補償することができる。
図3は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、補助モータ制御器に結合される例示的な蓄電装置例のブロック図を概略的に示す。描写するように、蓄電装置150は、AC/DCコンバータ152、DC/DCコンバータ154、コンデンサ156、インバータ158および補助モータ制御器160を含むことができる。補助モータ制御器は、制御信号162および166を提供するように構成され、また、感知信号164を受信するように構成される。
いくつかの例では、発電機130は、AC発電機とすることができ、AC/DCコンバータ152は、発電機130からのAC信号の形での電気エネルギーを、スリップリング140を介して受け取るように構成することができ、またAC信号をDC信号に変換するように構成することができる。いくつかの例では、発電機130は、DC発電機とする、またはそれを含むことができ、AC/DCコンバータ152は、AC信号をDC信号に変換する必要がない場合、蓄電装置150から削除することができる。
いくつかの実施形態では、DC/DCコンバータ154は、AC/DCコンバータ152から(またはDC発電機の場合、発電機130から)DC信号を受信し、補助モータ制御器160からの制御信号162に応答して出力DC信号を調節するように構成することができる。DC/DCコンバータ154からの出力DC信号(またはある他の感知信号)は、電気エネルギーを貯蔵するために、コンデンサ156に送信することができる。いくつかの例では、DCコンバータは、コンデンサに電気エネルギーとして貯蔵される信号を供給する。貯蔵される電圧は、コンデンサに貯蔵される電荷および容量によって決定される。コンデンサ156の容量は、車両100を駆動するために必要な電力に応じて決定することができる。いくつかの例では、コンデンサ156の容量は、0.5F〜10F、たとえば2F〜5Fの範囲中とすることができる。いくつかの例では、最大貯蔵電圧は、50V〜500V、たとえば100V〜300Vの範囲中とすることができる。コンデンサ例は、容量を3.5Fとし、最大貯蔵電圧を200Vとすることができる。
いくつかの実施形態では、コンデンサ156は、貯蔵された電気エネルギーをDC信号の形でインバータ158に供給するように構成することができ、インバータ158は、DC信号からAC信号を発生するように構成することができる。インバータ158から発生されたAC信号の電圧レベルおよび周波数は、補助モータ制御器160からの制御信号166に基づいて制御することができる。インバータ158からのAC信号は、ドライブシャフト192を回転させるために、補助モータ170に供給することができる。
図3は、インバータ158が補助モータ170(たとえばACモータ)にAC信号を供給することを例示しているが、補助モータ170としてDCモータを利用することができるように、インバータ158の代わりにDC/DCコンバータを配置することができる。この場合、DC/DCコンバータは、補助モータ制御器160からの制御信号166に基づいて、コンデンサ156からのDC信号の電圧レベルを制御するように構成することができる。
いくつかの例では、補助モータ制御器160は、発電機130および/または蓄電装置150からの電気エネルギーの補助モータ170への伝達速度を制御するように動作可能とすることができる。たとえば、補助モータ制御器160は、加速装置(またはスロットル)信号、車両速度信号、エンジン速度信号、ブレーキ信号などの1つまたは複数など、1つまたは複数のエンジン制御入力を受信するように構成することができる。補助モータ制御器160は、加速装置信号を受信したとき、発電機130および/または蓄電装置150からの電気エネルギーの補助モータ170への伝達を可能にするように動作可能とすることができる。補助モータ制御器160は、ブレーキ信号の受信に応答して、電気エネルギーが補助モータ170に到達しないように阻むように動作可能とすることができる。いくつかの例では、電気エネルギーは、ブレーキ信号が受信されたとき、ドライブシャフト192に減速トルクまたは他の減速処置を加えるために使用することができる。いくつかの例では、蓄電装置150内に貯蔵された電力は、ライトおよび/または車両エレクトロニクスなど、電気装備品に給電するために使用することができる。
いくつかの例では、補助モータ制御器160は、燃料切れ信号がアサートされた、またはエンジン故障信号がアサートされたときなどの緊急時に、補助モータ170に電力を選択的に供給するように構成することができ、そのことは、車両が安全な場所に到達するように支援するために利用することができる。いくつかの例では、エンジンが停止したとき、ドライブシャフトは、たとえば車両の運動量または継続する運動のために、回転し続けることができる。ドライブシャフトが回転したとき、電気エネルギーは、トルクコンバータ中の滑りのために、継続して発生されることになり、電気エネルギーは、非常用電源として、たとえば低速の車両運動のために、使用することができる。いくつかの例では、そのようなエンジン停止は、燃費をよくし、トルクコンバータの滑りを使用して車両を減速させることから発生される電気エネルギーを増加させるために使用することができる。
いくつかの例では、補助モータ制御器160は、蓄電装置150への電荷供給を制御するようにさらに動作可能とすることができる。ある例では、補助モータ制御器160は、蓄電装置150の過充電を防止するように構成することができる。他の例では、補助モータ制御器160は、最大電荷流を制限し(たとえば電流制限)、蓄電装置への電荷供給の速度を適応制御し、蓄電装置の最大電圧を調整するなど、実施するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、補助モータ制御器160は、蓄電装置150または発電機130からの電気エネルギーの補助モータ170への伝達速度を制御するように構成することができる。補助モータ制御器160は、蓄電装置150(たとえば1つまたは複数のコンデンサ156)に印加される電圧レベル164、蓄電装置150内に貯蔵された電荷量、ドライブシャフト192の回転速度、エンジン110の速度および/またはトルク、車輪190の速度および加速装置入力を含む様々なパラメータの少なくとも1つに基づいて、電気エネルギーの伝達速度を制御するように動作可能とすることができる。さらに、補助モータ制御器160は、燃料噴射制御信号を発生するように構成することができ、それは、エンジン110内に噴射される燃料の量を制御するために、エンジン110に入力することができる。
図4は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、車輪が停止され、内燃エンジンが動作している例示的な車両例のブロック図を概略的に示す。描写するように、ドライブシャフト192(または車輪190)が停止されている間、エンジン110が回り始めたとき、発電機130のロータ134も、エンジン110の回転と連動して回転し始めることができる(円形破線の矢印を使用して描写するように)。しかし、エンジン110の回転トルクがトルクコンバータ120内で流体結合を生じさせるほど十分でないので、ドライブシャフトは、回転することができず、エンジン110の回転トルクは、発電機130のステータ132に伝達されず、トルクコンバータ120内で失われる可能性がある。それにともなって、ロータ134は、発電機130のステータ132に対して回転することができるので、発電機130は、蓄電装置150に結合される電気エネルギーを発生することができる。
電気エネルギーは、エンジン110が動作し、車両が停止したままであるとき、そうでなければ変換されるトルクによって消散されることになるはずのエネルギーを使用して発生することができる。電気エネルギーは、蓄電装置150内に貯蔵し、有利である他のとき、使用することができる。たとえば、貯蔵されたエネルギーは、車両の加速を支援するために使用することができる。エネルギーの浪費を減少させることができ、さらに燃料を消費せずにより良好な性能を得ることができ、あるいは、同様の性能を得ることができ、一方、燃料消費は、減少させることができる。たとえば、燃料消費を減少させるために、エンジン管理システムは、補助モータ170が加速を助けるために使用されているとき、エンジン110によって生成される動力を減少させるように構成することができる。
図5は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、車輪が回転し始めている例示的な車両例のブロック図を概略的に示す。描写するように、エンジン110の回転速度が増加するにつれて、発電機130のロータ134の回転速度も、増加することができ、同時にトルクコンバータ120内の流体結合によって、発電機130のステータ132がロータ134の回転速度より低い速度で回転させることができる。それに応じて、発電機130は、発電機130のロータ134とステータ132の回転速度の間に差があるために、電気エネルギーを発生することができる。
一般に、トルクコンバータ120の歯車比は、車両100の車輪190が動き始めたとき、かなりのものになり、それによってエネルギーがトルクコンバータ120において失われることになる。しかし、上記に述べたように、発電機130は、発電機130のロータ134とステータ132の回転速度の間に差があるために、電気エネルギーを発生することができる。また、発電機130は、トルクコンバータとして機能することができ、その間蓄電装置150は、電気エネルギーによって充電されている。このように、トルクコンバータ120におけるエネルギー損失は、発電機130によって補償することができる。さらに、蓄電装置150内に貯蔵された電気エネルギーは、補助モータ170を駆動するために使用することができ、それゆえエンジン110の燃料消費率を向上させることが可能になり得る。
車両が加速されるとき、トルクコンバータ120の出力シャフト124の回転速度は、入力シャフト122の回転速度より小さくなり得る。この回転速度差は、車両が加速されるとき、電気エネルギーを発生するために使用することができる。同様に、電気エネルギーは、車両が減速されるとき、発生することができ、そのとき入力シャフトの回転速度は、出力シャフトの回転速度より大きくなる。
いくつかの例では、蓄電装置150内に貯蔵された電気エネルギーは、車両が、たとえば補助モータ170を使用して加速されるとき、ドライブシャフト192に加速トルクを加えるために使用することができる。したがって、車両は、燃料を追加して使用せずに、および/または燃費を向上させて有利に加速することができる。トルクコンバータ120内の滑りによって発生される電気エネルギーも、蓄電装置150内に前もって貯蔵されるされないにかかわらず、加速中、補助モータ170に向けることができる。
図6は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、車輪が実質的に一定の速度で回転しており、トルクコンバータがロックアップされている例示的な車両例のブロック図を概略的に示す。描写するように、エンジン110が実質的に一定の速度で回っており、トルクコンバータ120がロックアップされているとき、入力と出力のシャフト122および124の回転速度の間の差は、小さくなり得る。それゆえ、発電機130から蓄電装置150に供給される電気エネルギーの量は、かなり減少させることができ、実質的にゼロになり、それによって補助モータ170が実質的に停止する。
また、補助モータ170は、ドライブシャフト192に一方向クラッチ170を介して結合することができるので、ドライブシャフト192の回転速度が補助モータ170の回転速度より大きくなったとき、補助モータ170は、ドライブシャフト192と係合されずアイドル状態で回転することができる。それに応じて、補助モータ170の回転は、エンジン110が実質的に一定の速度で回転している間、エンジン110に対してなんら負荷をかけないことができる。さらに、補助モータ制御器160は、補助モータ170への電気エネルギーの供給を停止するように蓄電装置150を制御するようにさらに構成することができ、したがって電気エネルギーを補助モータに向けることが役立たないとき、発電機130からの電気エネルギーを蓄電装置150内に貯蔵することができる。
さらに、車両110が減速するとき、エンジン110の回転速度は、減少するが、しかしドライブシャフト192の回転速度は、著しく減少しない可能性がある。それゆえ、発電機130のロータ134の回転速度は、発電機130のステータ132の回転速度より低くなり得る。それに応じて、発電機130は、発電機130のロータ134とステータ132の回転速度の間に差があるために、電気エネルギーを発生することができる。そのように発生された電気エネルギーは、貯蔵することができ、後で補助モータ170を駆動するために使用することができる。
上記の実施形態によれば、発電機130のロータ134およびステータ132をトルクコンバータ120の入力シャフト122および出力シャフト124に機械的に結合することができるので、発電機130は、トルクコンバータ120の入力シャフト122と出力シャフト124の回転速度の間に差があるために電気エネルギーを発生する間、トルクコンバータとして働くことができる。それゆえ、トルクコンバータ120におけるエネルギー損失は、補助モータ170を駆動するために使用される電気エネルギーに変換することができる。
さらに、上記の実施形態によれば、1つまたは複数のコンデンサは、蓄電装置150として構成することができ、従来のハイブリッド車中に使用されるリチウムイオン電池などの二次電池に比べて、より低いコストで製造することができる。また、発電機130および補助モータ170は、比較的低いコストで車両100内に組み込むことができる。
図7は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、トルクコンバータおよびエンジンを有する車両のためにエネルギーを採取するように適合させる方法のフロー図例を例示する。図7の例示的な方法700は、たとえば、トルクコンバータおよびエンジンを有する車両のためにエネルギーを採取するように適合させるプロセッサを含むコンピューティング装置を使用して実施することができる。
方法700は、ブロックS710、S720および/またはS730の1つまたは複数によって例示するような1つまたは複数の動作、処置または機能を含むことができる。個別のブロックとして例示しているが、様々なブロックは、所望の実装形態に応じて、追加のブロックに分ける、より少ないブロックに組み合わす、または削除することができる。いくつかのさらなる例では、様々な記載のブロックは、逐次プロセスの代わりに並列プロセスとして、またはその組合せとして実施することができる。
方法700は、ブロックS710「トルクコンバータの入力シャフトと出力シャフトとの間の回転速度差を使用して電気エネルギーを発生する」から始まる。ブロックS710で、電気エネルギーは、トルクコンバータの入力シャフトと出力シャフトとの間の回転速度差を使用して発生することができる。ブロックS710の例は、図1〜図6に例示されている。例示するように、トルクコンバータ120の入力シャフト122は、エンジン110に機械的に結合することができ、トルクコンバータ120の出力シャフト124は、ドライブシャフト192に機械的に結合することができる。さらに、発電機130の第1の部分134は、トルクコンバータ120の入力シャフト122に機械的に結合することができ、発電機130の第2の部分132は、トルクコンバータ120の出力シャフト124に機械的に結合することができる。この構成を取ると、発電機130は、第1の部分134が第2の部分132に対して回転するとき、電気エネルギーを発生するように動作可能とすることができる。
上記に述べたように、トルクコンバータ120は、流体結合構成を取っているので、発電機130の第1の部分134は、流体結合構成内に滑りがあるとき、発電機130の第2の部分132に対して回転する。いくつかの実施形態では、発電機130は、エンジン110およびドライブシャフト192の回転速度に応じて様々な方法で電気エネルギーを発生するように動作可能とすることができる。図4に描写するように、ドライブシャフト192(または車輪190)が停止しているが、エンジン110が回り始めたとき、発電機130のロータ134も、エンジン110の回転と連動して回転し始めることができる。しかし、エンジン110の回転トルクは、トルクコンバータ120内に流体結合を生じさせるほど十分でないことがあり得るので、エンジン110の回転トルクは、発電機130のステータ132に伝達されずトルクコンバータ120内で失われる恐れがある。その代わりに、ロータ134が発電機130のステータ132に対して回転することができるので、発電機130が電気エネルギーを発生して、それを蓄電装置150に結合することができる。
図5に描写するように、エンジン110の回転速度が増加するにつれて、発電機130のロータ134の回転速度も、増加することができ、さらにトルクコンバータ120内の流体結合によって、発電機130のステータ132は、ロータ134の回転速度より低い速度で回転させることができる。それに応じて、発電機130は、発電機130のロータ134とステータ132の回転速度の間に差があるために電気エネルギーを発生することができる。
図6に例示するように、車両110が減速するとき、エンジン110の回転速度は、減少するが、しかしドライブシャフト192の回転速度は、著しく減少しない可能性がある。それゆえ、発電機130のロータ134の回転速度は、発電機130のステータ132の回転速度より低くなり得る。それに応じて、発電機130は、発電機130のロータ134とステータ132の回転速度の間に差があるために電気エネルギーを発生することができる。そのように発生された電気エネルギーは、後で補助モータ170を駆動するために使用することができる。ブロックS710では、トルクコンバータの入力と出力のシャフトとの間に回転速度差があるときはいつも、たとえば発電機を使用して電気エネルギーを発生するために回転速度差を使用することによって、電気エネルギーを、発生することができる。
ブロックS710は、ブロックS720「電気エネルギーを機械的トルクに変換する」が続くことができる。ブロックS720で、電気エネルギーは、機械的トルクに変換することができる。ブロックS720の例は、図1〜図6に例示されている。例示するように、蓄電装置150は、補助モータ170に貯蔵された電気エネルギーを供給するように構成することができる。トルクコンバータの入力シャフトと出力シャフトとの間の回転速度差を使用して発生された電気エネルギーは、1つまたは複数の電気モータを使用して機械的トルクに変換することができる。
ブロックS720は、ブロックS730「ドライブシャフトに機械的トルクを加える」が続くことができる。ブロックS730で、機械的トルクは、ドライブシャフトに加えることができる。ブロックS730の例は、図1〜図6に例示されている。例示するように、補助モータ170は、ドライブシャフト192に結合される一方向クラッチ194を介してドライブシャフト192に結合することができる。また、ドライブシャフト192は、トランスミッション180を介してドライブ車輪190に結合することができる。この構成では、トルクコンバータ120の出力シャフト124は、トランスミッション180を介してドライブシャフト192に結合することができる。
機械的トルクは、一方向クラッチ、流体結合、歯車装置、摩擦接触など、いずれもの適切な方法を使用してドライブシャフトに加えることができる。機械的トルクは、たとえばエンジンが与えるトルクに加算することによって、車両の加速を支援するために使用することができる。いくつかの例では、減速トルクは、たとえば車両にブレーキ入力を加えた後、加えることができる。
いくつかの例では、エンジンおよびドライブシャフトを有する車両のためのエネルギー採取システムは、エンジンおよびドライブシャフトに機械的に結合され、かつエンジンからの回転トルクをドライブシャフトに伝達するように構成されるトルクコンバータと、トルクコンバータ中に滑りがあるとき、電気エネルギーを発生するように構成される発電機と、発電機に電気的に結合され、かつ電気エネルギーの少なくとも一部分を貯蔵される電気エネルギーとして貯蔵するように動作可能な蓄電装置と、ドライブシャフトに機械的に結合され、かつ発電機によって発生された電気エネルギーを受け取るように動作可能な補助モータとを含む。
当業者は、本明細書に開示するこの方法および他の方法に関し、これら方法で実施される機能は、異なる順序で実施することができることを認識されるはずである。さらにまた、概説したステップおよび動作は、例としてだけで提示したものであり、ステップおよび動作のいくつかは、開示した実施形態の本質を損なわずに、任意選択であっても、より少ないステップおよび動作に組み合わされても、追加のステップおよび動作に拡張されてもよい。
図8は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、トルクコンバータおよびエンジンを有する車両のためにエネルギーを採取するための方法を実施するように構成することができるコンピューティングシステム例を例示する概略ブロック図を示す。
図8に描写するように、コンピュータ800は、プロセッサ810、メモリ820および1つまたは複数のドライブ830を含むことができる。コンピュータ800は、従来のコンピュータシステム、組み込み制御コンピュータ、ラップトップコンピュータまたはサーバコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、キオスク、車両情報システム、携帯電話、特注マシンまたは他のハードウェアプラットフォームとして実現することができる。
ドライブ830およびそれらの関連コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ800のためにコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールおよび他のデータを記憶することができる。ドライブ830は、車両制御システム840、オペレーティングシステム(OS)850およびアプリケーションプログラム860を含むことができる。車両制御システム840は、図1〜図7に関して上記に述べたような方法で、エンジンおよびドライブシャフトを有する車両のためのエネルギー採取システムを制御するように適合させることができる。
コンピュータ800は、ユーザがコマンドおよびデータを入力することができるユーザ入力装置880をさらに含むことができる。入力装置は、電子デジタイザ、カメラ、マイクロフォン、キーボード、およびマウス、トラックボールまたはタッチパネルと通常呼ばれるポインティング装置を含むことができる。他の入力装置は、ジョイスティック、ゲームパッド、パラボラアンテナ、スキャナなどを含むことができる。
これらおよび他の入力装置は、システムバスに結合されるユーザ入力インターフェースを介してプロセッサ810に結合することができるが、しかしパラレルポート、ゲームポートまたはユニバーサルシリアルバス(USB)など、他のインターフェースおよびバス構造によっても結合することができる。コンピュータ800などのコンピュータは、また、表示装置など、他の周辺出力装置を含むことができ、それらは、出力周辺インターフェース885などを介して結合することができる。
コンピュータ800は、ネットワークインターフェース890に結合されるリモートコンピュータなど、1つまたは複数のコンピュータへの論理結合を使用して、ネットワーク化された環境中で動作することができる。リモートコンピュータは、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC,ピア装置または他のコモンネットワークノードとすることができ、コンピュータ800に関して上記に述べた要素の多くまたはすべてを含むことができる。
ネットワーク環境は、オフィス、企業広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネットおよびインターネット中で普通である。コンピュータ800は、LANまたはWLANネットワーク環境中で使用されるとき、ネットワークインターフェース890またはアダプタを介してLANに結合することができる。コンピュータ800は、WANネットワーク環境中で使用されるとき、通常、インターネットまたはネットワーク895などのWAN上で通信を確立するために、モデムまたは他の手段を含む。WANは、インターネット、例示したネットワーク895、様々な他のネットワークまたはそのいずれもの組合せを含むことができる。コンピュータの間に通信リンク、リング、メッシュ、バス、クラウドまたはネットワークを確立する他の機構を使用することができることを認識されるはずである。
いくつかの実施形態では、コンピュータ800は、ネットワーク環境に結合することができる。コンピュータ800は、物理的コンピュータ可読記憶媒体、またはドライブ830または他の記憶装置と関連する媒体の1つまたは複数の事例を含むことができる。システムバスは、プロセッサ810がコードおよび/またはデータをコンピュータ可読記憶媒体に/から読むことをできるようにすることが可能である。媒体は、ただしこれらに限定されないが、半導体、磁気材料、光媒体、電気的記憶、電気化学的記憶またはいずれもの他のそのような記憶技術を含むいずれもの適切な技術を使用して実現される記憶要素の形の機器を表すことができる。媒体は、RAM、ROM、フラッシュまたは他のタイプの揮発性もしくは不揮発性のメモリ技術として特徴付けられようとなかろうと、メモリ820と関連する構成要素を表すことができる。また、媒体は、記憶ドライブ830または他のものとして実現されようとなかろうと、二次記憶を表すことができる。ハードドライブ実装形態は、ソリッドステートとして特徴付けることも、磁気的にコード化された情報を記憶する回転媒体を含むこともできる。
プロセッサ810は、任意の数のトランジスタまたは他の回路要素から構築することができ、それらは、個々に、または集団で任意の数の状態を取ることができる。より具体的には、プロセッサ810は、状態機械または有限状態機械として動作することができる。かかる機械は、実行可能命令をロードすることによって二次機械(second machine)または特殊機械に転換することができる。これらのコンピュータ実行可能命令は、プロセッサ810が状態の間をどのように変遷するのかを規定し、それによってプロセッサ810を構成するトランジスタまたは他の回路要素を一次機械から二次機械に転換することによって、プロセッサ810を転換することができる。どちらの機械の状態も、ユーザ入力装置880、ネットワークインターフェース890、他のペリフェラル、他のインターフェース、または1つまたは複数のユーザまたは他の当事者からの入力を受け取ることによって、転換することができる。どちらの機械も、状態を、あるいはプリンタ、スピーカ、ビデオディスプレイまたは他のものなどの様々な出力装置の様々な物理的特性を転換することができる。
図9は、本明細書に述べる少なくともいくつかの実施形態によって構成される、トルクコンバータおよびエンジンを有する車両のためにエネルギーを採取するために利用することができるコンピュータプログラム製品900を例示する。いくつかの例では、車両は、エンジン、トルクコンバータおよびドライブシャフトを有することができ、トルクコンバータは、入力シャフトおよび出力シャフトを有する。プログラム製品900は、信号担持媒体902を含むことができる。信号担持媒体902は、たとえばプロセッサによって実行されたとき、図1〜図7に関して上記に述べた機能性を果たすことができる1つまたは複数の命令904を含むことができる。例としてだけで、命令904は、入力シャフトと出力シャフトとの間の回転速度差から電気エネルギーを発生するための1つまたは複数の命令、蓄電装置内に電気エネルギーの少なくとも一部分を貯蔵するための1つまたは複数の命令、またはドライブシャフトに機械的に結合される補助モータに電気エネルギーを伝達し、それによってドライブシャフトに機械的トルクを加えるための1つまたは複数の命令の少なくとも1つを含むことができる。それゆえ、たとえば図1および図6を参照すると、車両100は、命令904に応答して図7に示すブロックの1つまたは複数を引き受けることができる。
いくつかの実装形態では、信号担持媒体902は、ただしこれらに限定されないが、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、メモリなど、コンピュータ可読媒体906を包含することができる。いくつかの実装形態では、信号担持媒体902は、ただしこれらに限定されないが、メモリ、リード/ライト(R/W)CD、R/W DVDなど、記録可能媒体908を包含することができる。いくつかの実装形態では、信号担持媒体902は、ただしこれらに限定されないが、デジタルおよび/またはアナログの通信媒体(たとえば光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)など、通信媒体910を包含することができる。それゆえ、たとえば、プログラム製品900は、MMORPG制御システム100または600の1つまたは複数のモジュールにRF信号担持媒体902によって伝えることができ、信号担持媒体902は、無線通信媒体910(たとえばIEEE802.11標準に合致する無線通信媒体)によって伝えられる。
本開示は、本願に述べた具体的な実施形態によって限定すべきでなく、それは、様々な態様を例示するものと意図される。当業者に明らかになるはずのように、その趣旨および範囲から逸脱せずに、多くの修正および変形を実施することができる。本開示の範囲内に含まれる機能的に同等の方法および機器は、本明細書に列挙したそれらに加えて、前述の記述から当業者に明らかになるはずである。そのような修正および変形は、添付した請求項の範囲内に含まれると意図される。本開示は、添付した請求項の用語によってのみ、そのような権利が与えられる同等物の全範囲とともに、限定すべきである。本開示は、特定の方法、試薬、組成物、合成物または生物学のシステムに限定されず、それは、もちろん、変化することができることを理解されたい。また、本明細書に使用する用語は、特定の実施形態だけを述べる目的のためのものであり、限定することは意図されないことを理解されたい。
本明細書に記載された主題は、様々なコンポーネントをしばしば例示しており、これらのコンポーネントは、他の様々なコンポーネントに包含されるか、または他の様々なコンポーネントに接続される。そのように図示されたアーキテクチャは、単に例示にすぎず、実際には、同じ機能を実現する多くの他のアーキテクチャが実装可能であることが理解されよう。概念的な意味で、同じ機能を実現するコンポーネントの任意の構成は、所望の機能が実現されるように効果的に「関連付け」される。したがって、特定の機能を実現するために組み合わされた、本明細書における任意の2つのコンポーネントは、アーキテクチャまたは中間のコンポーネントにかかわらず、所望の機能が実現されるように、お互いに「関連付け」されていると見ることができる。同様に、そのように関連付けされた任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されていると見なすこともでき、そのように関連付け可能な任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に結合できる」と見なすこともできる。動作可能に結合できる場合の具体例には、物理的にかみ合わせ可能な、および/もしくは物理的に相互作用するコンポーネント、ならびに/またはワイヤレスに相互作用可能な、および/もしくはワイヤレスに相互作用するコンポーネント、ならびに/または論理的に相互作用する、および/もしくは論理的に相互作用可能なコンポーネントが含まれるが、それらに限定されない。
本明細書における実質的にすべての複数形および/または単数形の用語の使用に対して、当業者は、状況および/または用途に適切なように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の置き換えは、理解しやすいように、本明細書で明確に説明することができる。
通常、本明細書において、特に添付の特許請求の範囲(たとえば、添付の特許請求の範囲の本体部)において使用される用語は、全体を通じて「オープンな(open)」用語として意図されていることが、当業者には理解されよう(たとえば、用語「含む(including)」は、「含むがそれに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「含むがそれに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきである、など)。導入される請求項で具体的な数の記載が意図される場合、そのような意図は、当該請求項において明示的に記載されることになり、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者にはさらに理解されよう。たとえば、理解の一助として、添付の特許請求の範囲は、導入句「少なくとも1つの(at least one)」および「1つまたは複数の(one or more)」を使用して請求項の記載を導くことを含む場合がある。しかし、そのような句の使用は、同一の請求項が、導入句「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのように導入される請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、単に1つのそのような記載を含む実施形態に限定する、ということを示唆していると解釈されるべきではない(たとえば、「a」および/または「an」は、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するのに使用される定冠詞の使用にも当てはまる。また、導入される請求項の記載で具体的な数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることが、当業者には理解されよう(たとえば、他の修飾語なしでの「2つの記載(two recitations)」の単なる記載は、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、BおよびC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(たとえば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。「A、B、またはC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(たとえば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。2つ以上の代替用語を提示する事実上いかなる離接する語および/または句も、明細書、特許請求の範囲、または図面のどこにあっても、当該用語の一方(one of the terms)、当該用語のいずれか(either of the terms)、または両方の用語(both terms)を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者にはさらに理解されよう。たとえば、句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むことが理解されよう。
さらに、本開示の特徴または態様は、マーカッシュグループによって述べられている場合、当業者は、本開示が、マーカッシュグループのいずれもの個々のメンバまたはメンバのサブグループに関しそれによっても述べられていることを認識されるはずである。
当業者には理解されるはずのように、いずれものおよびすべての目的のために、書面による明細書を提示することなどによって、本明細書に開示するすべての範囲は、また、いずれものおよびすべての可能な部分範囲およびその部分範囲の組合せを包含する。いずれもの列挙された範囲は、十分に述べるものであり、かつ同じ範囲を少なくとも等しい半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分けることができるものとして容易に認識することができる。非限定の例として、本明細書に議論された各範囲は、下側の3分の1、中間の3分の1および上側の3分の1などに容易に分けることができる。また、当業者には理解されるはずのように、「まで(up to)」、「少なくとも(at least)」など、すべての言葉は、記載された数を含み、上記に議論したように、その後部分範囲に分けることができる範囲をいう。最後に、当業者には理解されるはずのように、範囲は、各個々のメンバを含む。
前述事項から、本開示の様々な実施形態は、例示する目的で本明細書に述べられ、かつ本開示の範囲および趣旨から逸脱せずに、様々な修正を実施することができることを認識されるはずである。したがって、本明細書に開示した様々な実施形態は、限定すると意図されず、真の範囲および趣旨は、次の請求項によって示されている。