JP2017228472A - リテーナ - Google Patents

リテーナ Download PDF

Info

Publication number
JP2017228472A
JP2017228472A JP2016125046A JP2016125046A JP2017228472A JP 2017228472 A JP2017228472 A JP 2017228472A JP 2016125046 A JP2016125046 A JP 2016125046A JP 2016125046 A JP2016125046 A JP 2016125046A JP 2017228472 A JP2017228472 A JP 2017228472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
retainer
fixing member
electric wire
wire fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016125046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6610956B2 (ja
Inventor
誠人 亀村
Masato KAMEMURA
誠人 亀村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2016125046A priority Critical patent/JP6610956B2/ja
Publication of JP2017228472A publication Critical patent/JP2017228472A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6610956B2 publication Critical patent/JP6610956B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】リテーナに対して電線固定部材が不正な組付姿勢で固定されることを防ぐ。【解決手段】本明細書によって開示されるリテーナは、車両側端子Tを抜け止めするリテーナ10であって、車両側端子Tを後方から係止可能なリテーナ本体11と、リテーナ本体11とは別体でリテーナ本体11に後方から組付可能に設け可能な電線固定部材30とを備え、リテーナ本体11には、電線固定部材30に設けられた一対の嵌合凹部37とそれぞれ嵌合可能な一対の誤組防止部19が前後方向に延びた形態で設けられており、一対の誤組防止部19のうちの一方の長尺誤組防止部19Rは、他方の短尺誤組防止部19Lよりも前後方向の長さ寸法が長く設定されており、リテーナ本体11に対して電線固定部材30が不正な組付姿勢で組み付けられた場合には、一対の嵌合凹部37のうちの短尺嵌合凹部37Lの後側内壁37L1と前後方向に当接する構成とした。【選択図】図11

Description

本明細書によって開示される技術は、リテーナに関する。
例えば、車両のバッテリ装置を充電する充電用コネクタが嵌合される車両側コネクタとして、特開2015−216090号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。この車両側コネクタは、ハウジング内に後方から収容された車両側端子がさらに後方から装着されたリテーナによって後方に抜け止めされて保持されている。また、車両側端子に接続された電線は、ハウジングから後方に引き出され、リテーナに設けられた電線固定部に結束バンドによって固定されている。
特開2015−216090号公報
ところで、ハウジングから後方に引き出される電線は、その引き出し方向が車種毎に異なるため、上記のような車両側コネクタによると、電線の引き出し方向が異なる度に、電線固定部材の位置を変更したリテーナを起工する必要がある。
このため、端子を抜け止めするリテーナ本体に対して電線固定部を別部材として設け、車種毎に電線固定部を交換することで、リテーナ本体を変更せずに電線の引き出し方向を自由に設定する方法が検討されている。
ところが、例えば、電線固定部材が左右対称に近い形状の場合には、リテーナに電線固定部材を組み付ける際に、上下反転させるなど正規の組付姿勢とは異なる不正な組付姿勢で電線固定部材がリテーナ本体に組み付けられる虞があり、電線固定部材が不正な組付姿勢で固定された場合には、電線の引き出し方向が意図しない方向に引き出されたり、電線固定部材を固定し直したりする必要がある。
本明細書では、リテーナに対して電線固定部材が不正な組付姿勢で固定されることを防ぐ技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、端子を抜け止めするリテーナであって、前記端子を後方から係止可能なリテーナ本体と、前記リテーナ本体とは別体で前記リテーナ本体に後方から組付可能に設けられ、前記端子に接続された電線が固定可能な電線固定部材とを備え、前記リテーナ本体には、前記電線固定部材に設けられた複数の嵌合部とそれぞれ嵌合可能な誤組防止部が前後方向に延びて設けられており、前記複数の誤組防止部のうちの少なくとも一つは、他の前記誤組防止部よりも前後方向の長さ寸法が長く設定されており、前記リテーナ本体に対して前記電線固定部材が正規の組付姿勢とは異なる不正な組付姿勢で組み付けられた場合には、前記嵌合部と前後方向に当接して正規の嵌合状態に至らない構成とした。
このような構成のリテーナによると、リテーナに対して電線固定部材を不正な組付姿勢で組み付けようとした場合に、複数の誤組防止部のうちの少なくとも1つの誤組防止部が嵌合部と当接して、誤組防止部と嵌合部とが正規の嵌合状態に至らず、リテーナに対して電線固定部が傾くなど正規の姿勢で組み付けられなくなる。これにより、リテーナに対して電線固定部が不正な組付姿勢で固定されることを防ぐことができる。すなわち、電線固定部材を固定し直したり、電線の引き出し方向が意図しない方向に引き出されたりすることを防ぐことができる。
本明細書によって開示されるリテーナは、以下の構成としてもよい。
前記リテーナ本体には、前記電線固定部材に設けられた一対の取付凹部が後方から嵌合される一対の取付部が前後方向に延びた形態で設けられており、前記誤組防止部は、前記取付部の外周面で、かつ前記一対の取付部の中間点を中心として点対称の位置にリブ状に一対設けられており、前記嵌合部は、前記一対の誤組防止部と対応するように前記取付凹部の壁面にスリット状に一対設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、前後方向に長さの異なる誤組防止部および嵌合部をそれぞれ一対設けるだけで、電線固定部が不正な組付姿勢で組み付けられることを防ぐことができる。
前記電線固定部材には、前記一対の取付凹部を互いに連結する連結部と、前記連結部から延出され、前記電線が固定される固定部とが設けられており、前記一対の誤組防止部は、前記一対の取付部における互いに反対側の外側端面に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、固定部に電線を固定する際に、固定部から最も離れた位置に誤組防止部が配されることになるから、電線や電線を固定する結束部材などが誤組防止部に引っ掛かることを防ぐことができる。
本明細書によって開示される技術によれば、リテーナに対して電線固定部材が不正な組付姿勢で固定されることを防ぐことができる。
リテーナの斜視図 同背面図 同下面図 図2のA−A線断面図 リテーナの分解斜視図 リテーナを端子付き電線に組み付けた状態を示す側面図 リテーナ本体の背面図 同下面図 電線固定部材の正面図 リテーナ本体に電線固定部材を不正な組付姿勢で組み付けた状態を示す背面図 図10のB−B線断面図
<実施形態>
本明細書に開示された技術における一実施形態について図1から図11を参照して説明する。
本実形態は、図6に示すように、車両に搭載される図示しないバッテリ装置に接続される車両側コネクタのハウジングHに装着され、ハウジングH内に収容される複数の車両側端子Tを一括して抜け止めするリテーナ10を示している。なお、以下の説明において、上下方向とは、図2および図6における上下方向を基準とし、左右方向とは、図2における左右方向を基準とする。また、前後方向とは、図6における左右方向を基準として、図示右側を前側、図示左側を前側として説明する。
車両側端子Tは、図6に示すように、前後方向に延びる細長い円柱状の接続部T1と、接続部T1の後方において円板状に設けられたフランジ部T2と、フランジ部T2の後方に設けられた図示しない電線接続部とを備えて構成されており、電線接続部が電線Wの端末において露出された芯線に接続されている。
リテーナ10は、図1から図5に示すように、ハウジングHの後部に固定されるリテーナ本体11と、リテーナ本体11に後方から組付可能な電線固定部材30とを備えて構成されている。
リテーナ本体11は、図1、図2および図5に示すように、背面視略円形平板状の背面板12の外周縁から複数の係止片13が前方に延出した形態とされている。
背面板12には、車両側端子Tに接続された電線Wが前後方向に挿通される複数の挿通溝14が背面板12を前後方向に貫通して設けられている。
複数の挿通溝14は、背面板12の上側外周縁12Uに3つ、下側外周縁12Dに2つの合計5つ設けられており、各挿通溝14は、背面板12の上側外周縁12Uまたは下側外周縁12Dに開口した形態で上下方向に延びて形成されている。また、各挿通溝14の上下方向の長さ寸法は、背面板12の上側外周縁12Uまたは下側外周縁12Dから背面板12の上下方向略中央部までの長さ寸法よりもやや短い長さ寸法とされており、各挿通溝14の奥側縁14Aは半円状に形成されている。
背面板12における各挿通溝14の奥側縁14Aの位置には、図1および図5に示すように、車両側端子Tのフランジ部T2を後方から係止可能な端子係止部15が設けられている。端子係止部15は、各挿通溝14の奥側縁14Aの位置から前方に向かって延出された形態とされ、リテーナ本体11がハウジングHの後部に固定された際に、車両側端子Tのフランジ部T2の後面を後方から係止し、車両側端子Tの後方への抜け止めを図るようになっている。
したがって、図6に示すように、リテーナ本体11の端子係止部15と車両側端子Tのフランジ部T2とが前後方向に係止した状態になると、背面板12の各挿通溝14から電線Wが後方にそれぞれ引き出されるようになっている。
また、背面板12の後面12Aには、図3から図8に示すように、電線固定部材30が後方から取り付けられる一対の取付部16が設けられている。
一対の取付部16は、それぞれが背面板12から後方に突出する略円筒状に形成されており、背面板12の上下方向略中央部における左右方向両端部にそれぞれ配されている。
取付部16の軸心には、図4および図5に示すように、取付部16の後面に開口するねじ止め孔17が前後方向に延びて設けられており、このねじ止め孔17には、後述する固定ねじBTが後方から締め込まれるようになっている。
複数の係止片13は、それぞれが径方向外側に向かって弾性変形可能であり、複数の係止片13は、図1、図3および図5に示すように、背面板12における挿通溝14の左右方向両側の2つずつと、背面板12の上端部の合計5箇所に設けられている。
各係止片13には、背面板12から前方に向かって延びる略矩形状に開口した係止孔18が設けられている。この係止孔18には、リテーナ本体11がハウジングHに固定された際に、ハウジングHの図示しない係止突起が嵌まり込み、係止突起と係止片13とが前後方向に係止することで、リテーナ本体11がハウジングHに保持され、リテーナ10がハウジングHに固定されるようになっている。
一方、電線固定部材30は、図1から図5および図9に示すように、リテーナ本体11とは別体であって、左右方向に横長な形態をなしており、リテーナ本体11の一対の取付部16に固定される取付凹部31と、一対の取付凹部31を左右方向に連結する連結部32と、リテーナ本体11の挿通溝14から後方に引き出された複数の電線Wを一括して固定可能な固定部33とを備えて構成されている。
一対の取付凹部31は、図4および図5に示すように、リテーナ本体11の取付部16よりも一回り大きい略円筒状に形成されており、取付凹部31内に取付部16が嵌合可能とされている。そして、取付凹部31と取付部16とが正規の嵌合状態に至ると、取付部16の後面16Aが取付凹部31の後壁34に当接する。
取付凹部31の後壁34には、前後方向に貫通するねじ孔35が設けられており、このねじ孔35に固定ねじBTを挿通し、リテーナ本体11における取付部16のねじ止め孔17に締め込むことで取付凹部31が取付部16にねじ固定され、図4に示すように、電線固定部材30がリテーナ本体11に固定されるようになっている。
一対の取付凹部31の後壁34における互いに離れた側の外周縁には、後方に延出する保護壁36が設けられている。各保護壁36は、背面視円弧状をなしており、固定ねじBTが取付部16に締め込まれた際に、固定ねじBTの外周面を覆うことで固定ねじBTに他の部材が当接することを防ぐことができるようになっている。
連結部32は、図1、図2および図4に示すように、一対の取付凹部31の後壁34における互いに隣り合う内周縁部と一体となるように左右方向に長い形態とされており、連結部32の後面は、各取付凹部31の後壁34の後面と面一状をなしている。また、連結部32の上下方向の幅寸法は、リテーナ本体11の背面板12における上側の挿通溝14と下側の挿通溝14との間の長さ寸法とほぼ同じに設定されており、挿通溝14から後方に引き出される各電線Wと連結部32とが干渉しないように形成されている。
固定部33は、図1から図6に示すように、連結部32の左右方向略中央部から斜め上後方に向かって延出された形態とされている。
また、固定部33は、左右方向に横長な略矩形平板状をなしており、固定部33の上下面には、挿通溝14から後方に引き出された各電線Wが配されるようになっている。
固定部33の左右方向両側には、内側に向かって凹んだバンド溝33Aが設けられており、このバンド溝33Aには、固定部33の上下面に配された各電線Wを一括して束ねる結束バンドなどの結束部材33Bが引っ掛けられて固定されるようになっている。
したがって、本実施形態の電線固定部材30は、前後から視ると、図2および図9に示すように、固定部以外の部分がほぼ左右対称となっている。
さて、リテーナ本体11における一対の取付部16の外周面には、図7および図8に示すように、前後方向に長さの異なるリブ状の誤組防止部19がそれぞれ設けられており、電線固定部材30における一対の取付凹部31の外周面(「壁面」の一例)31Aには、図3から図6および図9に示すように、電線固定部材30がリテーナ本体11に対して正規の組付姿勢(固定部33が斜め上後方に延びた姿勢)で組み付けられ、リテーナ本体11の取付部16に電線固定部材30の取付凹部31の後壁34が当接した際に、誤組防止部19が内部に適合して嵌合される前後方向に長いスリット状の嵌合凹部(「嵌合部」の一例)37が誤組防止部19と対応するようにそれぞれ設けられている。
各誤組防止部19は、図7および図8に示すように、一対の取付部16の外周面において互いに反対側となる左右方向の外側端面16Bにそれぞれ配されており、背面板12と取付部16とに連なるように設けられている。つまり、各誤組防止部19は、図7に示すように、取付部16の外周面で、かつ一対の取付部16の中間点を中心として点対称の位置に設けられており、リテーナ本体11に対して電線固定部材30を組み付ける際に、誤組防止部19が電線固定部材30の連結部32などと干渉しない位置に配されている。
また、各誤組防止部19は、後方に向かうほど左右方向に幅狭となる形態とされているものの、図8に示すように、右側の長尺誤組防止部19Rの前後方向の長さ寸法L1は、左側の短尺誤組防止部19Lの前後方向の長さ寸法L2よりも長く設定されている。
一方、嵌合凹部37は、図3、図4および図9に示すように、一対の取付凹部31の外周面31Aにおいて互いに反対側となる左右方向の外側端部31Bにそれぞれ配されており、取付凹部31を左右方向に貫通すると共に、取付凹部31の前側開口端に開口した形態とされている。
また、各嵌合凹部37は、図4に示すように、右側の長尺嵌合凹部37Rの前後方向の深さ寸法L3は、左側の短尺嵌合凹部37Lの前後方向の深さ寸法L4よりも長く設定されている。そして、電線固定部材30がリテーナ本体11に対して正規の組付姿勢で組み付けられ、リテーナ本体11の取付部16に電線固定部材30の取付凹部31の後壁34が当接すると、長尺嵌合凹部37R内に長尺誤組防止部19Rが適合して嵌合された状態(長尺嵌合凹部37Rの後側内壁37R1と長尺誤組防止部19Rの後端19R1とが近接した状態)となる共に、短尺嵌合凹部37L内に短尺誤組防止部19Lが適合して嵌合された状態(短尺嵌合凹部37Lの後側内壁37L1と短尺誤組防止部19Lの後端19L1とが近接した状態)となる。
言い換えると、図3および図4に示すように、長尺嵌合凹部37R内に長尺誤組防止部19Rが適合して嵌合された状態となる共に、短尺嵌合凹部37L内に短尺誤組防止部19Lが適合して嵌合された状態となることで、リテーナ本体11の取付部16と電線固定部材30の取付凹部31とが正規の嵌合状態に至り、リテーナ本体11に対して電線固定部材30が上下左右方向に傾いた状態とならない正規の状態で固定される。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、リテーナ10の組み立て手順の一例を簡単に説明すると共に、リテーナ10の作用および効果について説明する。
まず、リテーナ本体11に対して電線固定部材30を固定部33が斜め上後方に延びた正規の組付姿勢で後方から組み付ける。
詳細には、リテーナ本体11の一対の取付部16を電線固定部材30の取付凹部31内に後方から嵌合させるようにして組み付ける。
ここで、取付凹部31内に取付部16が僅かに嵌合すると、取付部16の誤組防止部19が取付凹部31の嵌合凹部37内へ進入し、長尺嵌合凹部37R内に長尺誤組防止部19Rが適合して嵌合される共に、短尺嵌合凹部37L内に短尺誤組防止部19Lが適合して嵌合されることで、取付凹部31と取付部16とが正規の嵌合状態に至る。これにより、リテーナ本体11に対して電線固定部材30が正規の状態で組み付けられる。
そして、リテーナ本体11に対して電線固定部材30が正規の状態に組み付けられたところで、固定ねじBTを取付凹部31のねじ孔35に挿通し、取付部16のねじ止め孔17に締め込むことで取付凹部31が取付部16にねじ固定される。これにより、図3および図4に示すように、電線固定部材30がリテーナ本体11にねじ固定されたリテーナ10が完成する。
ところで、本実施形態の電線固定部材30は、固定部33および嵌合凹部37以外の部分が一対の取付凹部31の中間点を中心に左右対称に構成されている。したがって、例えば、電線固定部材30がリテーナ本体11に対して上下反転した不正な組付姿勢で組み付けられ、リテーナ本体11に電線固定部材30がねじ固定されると、電線Wの引き出し方向が下方に設定されてしまったり、電線固定部材30が不正な組付姿勢で組み付けられたことが後で判明することで、電線固定部材30を固定し直さなければならなくなったりすることが懸念される。
ところが、本実施形態によると、図8に示すように、リテーナ本体11の一対の誤組防止部19のうち、一方(右方)の長尺誤組防止部19Rが他方(左方)の短尺誤組防止部19Lに比べて前後方向に長く設定されており、図4に示すように、電線固定部材30の一対の嵌合凹部37のうち、一方(右方)の長尺嵌合凹部37Rが他方(左方)の短尺嵌合凹部37Lに比べて前後方向に長く設定されている。したがって、リテーナ本体11に対して、例えば、電線固定部材30を上下反転させた不正な組付姿勢で組み付けようとすると、取付部16の誤組防止部19が取付凹部31の嵌合凹部37内へ進入し始めたところで、まず、一方(右方)の取付凹部31の後壁34に取付部16が当接しない状態で短尺嵌合凹部37Lの後側内壁37L1に長尺誤組防止部19Rが当接する。そして、その後、他方(左方)の取付部16において短尺誤組防止部19Lが長尺嵌合凹部37Rに浅く嵌合された状態で取付部16に取付凹部31の後壁34が当接し、図10および図11に示すように、電線固定部材30の一方(右方)が後方、他方(左方)が前方となるように電線固定部材30が前後方向に傾いた不正な状態でリテーナ本体11に組み付けられる。
つまり、本実施形態によると、図10および図11に示すように、リテーナ本体11に対する電線固定部材30の組み付けにおいて、電線固定部材30が前後方向に傾いた状態となることで、一対の取付部16と一対の取付凹部31とが正規の嵌合状態に至らず、リテーナ本体11に対して、電線固定部材30が不正な組付姿勢で組み付けられたことを検知することができる。
以上のように、本実施形態によると、リテーナ本体11における一対の取付部16の外周面に前後方向に長さの異なる誤組防止部19をそれぞれ設けると共に、電線固定部材30における一対の取付凹部31に前後方向に長さの異なる嵌合凹部37をそれぞれ設け、電線固定部材30が不正な組付姿勢で組み付けられた際に、前後方向に長く設定された長尺誤組防止部19Rと前後方向に短く設定された短尺嵌合凹部37Lの後側内壁37L1とを当接させる。これにより、一対の取付部16と一対の取付凹部31とが正規の嵌合状態に至らず、リテーナ本体11に対して電線固定部材30が前後方向に傾いた不正な状態で組み付けられることになり、リテーナ本体11に電線固定部材30がねじ固定される前に、電線固定部材30がリテーナ本体11に対して上下反転された不正な組付姿勢で組み付けられたことを容易に検知することができる。
すなわち、本実施形態によると、固定ねじBTによって電線固定部材30をリテーナ本体11に固定する前に、リテーナ本体11に対して電線固定部材30が不正な組付姿勢で組み付けられたことを検知することができるから、電線固定部材30の固定し直し作業が生じたり、電線Wの引き出し方向が意図しない方向に設定されたりすることを防ぐことができる。
また、本実施形態によると、一対の誤組防止部19の前後方向の長さが異なるように設定すると共に、一対の嵌合凹部37の前後方向の長さを異なるように設定するだけで、電線固定部材30が不正な組付姿勢で組み付けられることを防ぐことができるから、例えば、それぞれの取付部や取付凹部に複数の誤組防止部や嵌合凹部を設けることにより、誤組防止を行う場合に比べて、取付部16や取付凹部31の構造が複雑になることを防ぐことができる。
また、本実施形態によると、誤組防止部19が、取付部16の外周面において、固定部33から最も離れた取付部16の外側端面16Bに設けられているから、固定部33に電線Wや結束部材33Bなどを固定する場合に、誤組防止部19に引っ掛かって邪魔になることを防ぐことができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、電線固定部材30において固定部33が連結部32から斜め上後方に延出された構成にした。しかしながら、これに限らず、固定部は、連結部から斜め下後方に延出された構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、一対の取付部16は、背面板12の上下方向略中央部に設けられた構成とした。しかしながら、これに限らず、一対の取付部は、リテーナ本体の上部や下部に設けられた構成にしてもよい。
(3)上記実施形態では、一対の誤組防止部19が一対の取付部16において互いに反対側となる外側端面16Bに設けられ、一対の嵌合凹部37が一対の取付凹部31において互いに反対側となる外側端部31Bに設けられた構成とした。しかしながら、これに限らず、一対の誤組防止部は、一対の取付部の中間点を中心として点対称となる位置に設けられていればよく、誤組防止部を一方の取付部の上端と他方の取付部の下端とにそれぞれ設け、嵌合凹部を一方の取付凹部の上端と他方の取付凹部の下端とにそれぞれ設けた構成にしてもよい。
10:リテーナ
11:リテーナ本体
16:取付部
16B:外側端面
19:誤組防止部
30:電線固定部材
31:取付凹部
31A:外周面(「壁面」の一例)
32:連結部
33:固定部
37:嵌合凹部(「嵌合部」の一例)
T:車両側端子(「端子」の一例)
W:電線

Claims (3)

  1. 端子を抜け止めするリテーナであって、
    前記端子を後方から係止可能なリテーナ本体と、
    前記リテーナ本体とは別体で前記リテーナ本体に後方から組付可能に設けられ、前記端子に接続された電線が固定可能な電線固定部材とを備え、
    前記リテーナ本体には、前記電線固定部材に設けられた複数の嵌合部とそれぞれ嵌合可能な誤組防止部が前後方向に延びて設けられており、
    前記複数の誤組防止部のうちの少なくとも一つは、他の前記誤組防止部よりも前後方向の長さ寸法が長く設定されており、前記リテーナ本体に対して前記電線固定部材が正規の組付姿勢とは異なる不正な組付姿勢で組み付けられた場合には、前記嵌合部と前後方向に当接して正規の嵌合状態に至らないリテーナ。
  2. 前記リテーナ本体には、前記電線固定部材に設けられた一対の取付凹部が後方から嵌合される一対の取付部が前後方向に延びた形態で設けられており、
    前記誤組防止部は、前記取付部の外周面で、かつ前記一対の取付部の中間点を中心として点対称の位置にリブ状に一対設けられており、
    前記嵌合部は、前記一対の誤組防止部と対応するように前記取付凹部の壁面にスリット状に一対設けられている請求項1に記載のリテーナ。
  3. 前記電線固定部材には、前記一対の取付凹部を互いに連結する連結部と、前記連結部から延出され、前記電線が固定される固定部とが設けられており、
    前記一対の誤組防止部は、前記一対の取付部における互いに反対側の外側端面に設けられている請求項2に記載のリテーナ。
JP2016125046A 2016-06-24 2016-06-24 リテーナ Active JP6610956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016125046A JP6610956B2 (ja) 2016-06-24 2016-06-24 リテーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016125046A JP6610956B2 (ja) 2016-06-24 2016-06-24 リテーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017228472A true JP2017228472A (ja) 2017-12-28
JP6610956B2 JP6610956B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=60892180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016125046A Active JP6610956B2 (ja) 2016-06-24 2016-06-24 リテーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6610956B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11176513A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2015158982A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 トヨタ自動車株式会社 車両の充電部
JP2015216090A (ja) * 2014-04-21 2015-12-03 住友電装株式会社 グロメット付きコネクタ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11176513A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2015158982A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 トヨタ自動車株式会社 車両の充電部
JP2015216090A (ja) * 2014-04-21 2015-12-03 住友電装株式会社 グロメット付きコネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6610956B2 (ja) 2019-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5534350B2 (ja) コネクタ装置
JP5733573B2 (ja) 機器用コネクタ
US20140120763A1 (en) Connector
JP2004288545A (ja) コネクタ用プロテクタ
US9326395B2 (en) Electrical connection box
TWI670905B (zh) 連接器
JP2015005422A (ja) コネクタ
US20180226745A1 (en) Wire cover member
JP5223810B2 (ja) コネクタの取付構造
WO2018131446A1 (ja) コネクタ
JP2011049049A (ja) 電線接続器
US9147978B2 (en) Shield connector
JP5840175B2 (ja) コネクタ、及びコネクタユニット
JP6146618B2 (ja) コネクタ
JP6620938B2 (ja) コネクタ
JP6610956B2 (ja) リテーナ
JP2014059986A (ja) コネクタ
JP2020161323A (ja) コネクタハウジング
JP2015015139A (ja) 防水コネクタ
JP5050860B2 (ja) コネクタの取付構造
KR101110426B1 (ko) 암커넥터 조립체
JP2022086057A (ja) コネクタユニット
KR20130002432U (ko) 커넥터
JP2017216047A (ja) カバーのガイド構造
JP6558581B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6610956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150