JP2017227677A - ホログラフィ表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多重化した像を鮮明に映し出すことができるホログラフィ表示装置を提供する。【解決手段】複数の光源LD1〜LD4と、複数の光源LD1〜LD4を順次スイッチングすることにより発光する光を空間光変調する空間光変調器SLMと、空間光変調器SLMで空間光変調された光をフーリエ変換するフーリエ変換手段と、フーリエ変換手段でフーリエ変換された光を照射して立体画像を形成する画像形成用の仮想面と、フーリエ変換された光を仮想面に照射するように透過する、又は照射しないように遮光するように構成された偏光手段を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、電子的に生成されたホログラム(干渉縞)を用いて立体再生像を表示するホログラフィ表示装置に関する。
電子ディスプレイデバイスによってホログラフィを再生する電子ホログラフィの問題点として、デバイスの解像度が古典的なホログラムと比較して圧倒的に低いことが挙げられる。この問題を緩和する一つの方法として、高フレームレートのデバイスを用いて再生像を時分割多重化する手法を提案している。提案手法では、高速応答が可能なレーザーダイオード(LD)光源のスイッチングにより、従来法のような複雑な光学系や可動部品を用いずに、再生像の時分割多重化を行い、解像度を拡大することができる。提案手法の原理確認のために空間光変調器(SLM)を用いて試作した、解像度を約4倍に拡大したディスプレイシステム(ホログラフィ表示装置)を報告している。具体的には、図4(a)に示すように、x軸(水平)方向に間隔を置いて配置した4個の光源LD1〜LD4を順次スイッチングして点灯した光をコリメータレンズにより平行光にしてから1台のSLMに入射して空間光変調する。この空間光変調した光をフーリエレンズによりフーリエ変換してフーリエ面(画像形成用の仮想面)上に隙間なく並べることによって多重化されたフーリエ変換像を得ることができる。これにより、ガルバノミラーのような可動部品を用いない簡素な構成で水平方向の解像度を4倍に多重化することにより視域角を4倍に拡大して高品質なホログラム表示を行うことができる(例えば、非特許文献1参照)。尚、LD光源LD1〜LD4からコリメータレンズまでの距離及びコリメータレンズからSLMまでの距離をfとし、SLMからフーリエレンズまでの距離及びフーリエレンズからフーリエ面までの距離をfとしている。
「光源スイッチング方式時分割ホログラフィックディスプレイ」、松田篤史、松島恭治、電子情報通信学会論文誌 2013/3 Vol.J96-D No.3 pp.381-388
上記非特許文献1のホログラフィ表示装置における不都合を、図4(a),(b)に基づいて説明する。図4(a)では、4個の光源LD1,LD2,LD3,LD4をx軸(水平)方向に間隔を置いて設けているので、多重化数が、x軸(水平)方向M=4でy軸(垂直)方向N=1となっている。また、図4(a)では、光源LD1の光が♯1の位置(光源側から見て右端の位置)にあるフーリエ面(画像形成用の仮想面)に照射されており、これが再生したい像である1次回折光である。この1次回折光が照射されるフーリエ面に対して隣り合う♯2の位置(光源側から見て右端から2番目の位置)にあるフーリエ面(画像形成用の仮想面)に2次回折光が照射される。この2次回折光の照射は、SLMのピクセルが矩形であることから発生してしまう。また、同様に、♯3の位置(光源側から見て右端から3番目の位置)にあるフーリエ面(画像形成用の仮想面)に3次回折光が照射され、♯4の位置(光源側から見て右端から4番目の位置)にあるフーリエ面(画像形成用の仮想面)に4次回折光が照射される。また、他の光源LD2〜LD4を順次点灯していくと、図4(b)に示すように、前記光源LD1と同様に、再生したい像である1次回折光以外の回折光が照射されることになる。例えば光源LD2の場合には、1次回折光の他に、−1次回折光、2次回折光、3次回折光の3つの回折光が照射される。また、光源LD3の場合には、1次回折光の他に、−2次回折光、−1次回折光、2次回折光の3つの回折光が照射される。また、光源LD4の場合には、1次回折光の他に、−3次回折光、−2次回折光、−1次回折光が照射される。このように、1次回折光の他に、3つの回折光が照射されると、1次回折光に3つの回折光が重畳して像が再生されるため、再生される多重化した像を鮮明に映し出すことができないという不都合が発生する。
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、多重化した像を鮮明に映し出すことができるホログラフィ表示装置を提供することにある。
本発明のホログラフィ表示装置は、スイッチング可能で、かつ、隣り合う一方の光源から照射される光の偏光方向と隣り合う他方の光源から照射される光の偏光方向とが異なるように配列された複数の光源と、該複数の光源を順次スイッチングすることにより発光する光を空間光変調する空間光変調器と、該空間光変調器で空間光変調された光をフーリエ変換するフーリエ変換手段と、該フーリエ変換手段でフーリエ変換された光を照射して立体画像を形成すべく前記各光源に対応して複数設けられた対応領域を有する画像形成用の仮想面と、を備え、前記フーリエ変換された光を前記仮想面に照射するように透過する、又は照射しないように遮光するように構成された偏光手段であって、前記各光源に対応して複数設けられた偏光エリアを備え、該各偏光エリアは、対応する光源の偏光方向の光を透過し、かつ、該偏光方向と異なる偏光方向の光を遮光するように構成されている偏光手段を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、スイッチングすることにより順次点灯する光源の光が空間光変調器で空間光変調される。空間光変調された光は、フーリエ変換手段でフーリエ変換され、フーリエ変換された光が画像形成用の仮想面に順次照射されて、光源の数に応じた複数の光が仮想面上で重畳されることで多重化した立体画像が映し出される。そして、複数の光源のうちの隣り合う一方の光源から照射される光の偏光方向と隣り合う他方の光源から照射される光の偏光方向とが異なるように構成されているので、それら偏光方向に応じて設定された偏光手段を用いることによって、一方の光源からの光は、該一方の光源に対応した偏光エリアを透過して対応する対応領域に照射されるが、該偏光エリアに隣接する偏光エリア(例えば、他方の光源に対応した偏光エリア)では遮光される。同じく、他方の光源からの光は、該他方の光源に対応した偏光エリアを透過して対応する領域に照射されるが、該偏光エリアに隣接する偏光エリア(例えば、一方の偏光エリアに対応した偏光エリア)では遮光される。従って、各光源からの光のうち、再生したい像となる1次回折光が該光源に対応する偏光エリアを透過して仮想面の対応領域へ照射されるが、この1次回折光と隣り合う他の回折光が隣り合う他の偏光エリアで遮光されるので、1次回折光に隣り合う他の回折光が仮想面上で重畳されることがない。よって、再生される像が不鮮明になることを抑制することができる。
また、本発明のホログラフィ表示装置は、互いに隣り合うように配置されたスイッチング可能な複数の光源と、該複数の光源を順次スイッチングすることにより発光する光を空間光変調する空間光変調器と、該空間光変調器で空間光変調された光をフーリエ変換するフーリエ変換手段と、該フーリエ変換手段でフーリエ変換された光を照射して立体画像を形成すべく前記各光源に対応して複数設けられた対応領域を有する画像形成用の仮想面と、前記隣り合う複数の光源のうちの一方の光源から照射される光の偏光方向と他方の光源から照射される光の偏光方向とが異なるように該複数の光源からの光を偏光する第1偏光手段と、を備え、前記フーリエ変換された光を前記仮想面に照射するように透過する、又は照射しないように遮光するように構成された偏光手段であって、前記各光源に対応して複数設けられた偏光エリアを備え、該各偏光エリアは、対応する光源の偏光方向の光を透過し、かつ、該偏光方向と異なる偏光方向の光を遮光するように構成されている第2偏光手段を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、スイッチングすることにより順次点灯する光源の光が空間光変調器で空間光変調される。空間光変調された光は、フーリエ変換手段でフーリエ変換され、フーリエ変換された光が画像形成用の仮想面に順次照射されて、光源に応じた複数の光が仮想面上で重畳されることで立体画像が映し出される。そして、第1偏光手段により、隣り合う複数の光源のうちの一方の光源から照射される光の偏光方向と他方の光源から照射される光の偏光方向とが異なるように構成されているので、それら偏光方向に応じて設定された第2偏光手段を用いることによって、一方の光源からの光は、該一方の光源に対応した偏光エリアを透過して対応する対応領域に照射されるが、該偏光エリアに隣接する偏光エリア(例えば、他方の光源に対応した偏光エリア)では遮光される。同じく、他方の光源からの光は、該他方の光源に対応した偏光エリアを透過して対応する領域に照射されるが、該偏光エリアに隣接する偏光エリア(例えば、一方の偏光エリアに対応した偏光エリア)では遮光される。従って、各光源からの光のうち、再生したい像となる1次回折光が該光源に対応する偏光エリアを透過して仮想面の対応領域へ照射されるが、この1次回折光と隣り合う他の回折光が隣り合う他の偏光エリアで遮光されるので、1次回折光に隣り合う他の回折光が仮想面上で重畳されることがない。よって、再生される像が不鮮明になることを抑制することができる。
また、本発明のホログラフィ表示装置は、前記一方の光源から照射される光の偏光方向と、前記他方の光源から照射される光の偏光方向とが、90度異なっているとともに、前記隣り合う偏光エリアに設定されている偏光方向が、90度異なるように設定されていることが好ましい。
上記構成のように、一方の光源から照射される光の偏光方向と、他方の光源から照射される光の偏光方向とが、90度異なっているとともに、隣り合う偏光エリアに設定されている偏光方向が、90度異なるように設定されていることによって、仮想面に照射したくない光を確実に遮光し、仮想面に照射したい光を確実に透過することができる。
また、本発明のホログラフィ表示装置は、前記複数の対応領域が、矩形状でかつ前記複数の光源が並ぶ方向に沿って隙間なく並んでいることが好ましい。
上記構成のように、複数の対応領域が、矩形状でかつ複数の光源が並ぶ方向に沿って隙間なく並んでいることによって、画像の一部が欠けるといったトラブルがない。
本発明によれば、各偏光エリアは対応する光源の偏光方向の光を透過し、該偏光方向と異なる偏光方向の光を遮光するように構成されている偏光手段(又は第2偏光手段)を備えることによって、重畳して多重化した像を鮮明に映し出すことができるホログラフィ表示装置を提供することができる。
(a)は本発明のホログラフィ表示装置の概略図、(b)は図1(a)の装置にて表示されるフーリエ変換像の表示状態を示す説明図である。 第2の実施形態のホログラフィ表示装置の概略図である。 (a)〜(h)は他の実施形態を示し、(a)は上下2段に配置した合計6個の光源の偏光方向を示す正面図、(b)は図3(a)の光源から照射されてフーリエレンズでフーリエ変換された光を偏光するための偏光マスクの正面図、(c)は、図3(a)の上段の光源に対して下段の光源を水平方向に一つずらした状態の6個の光源の偏光方向を示す正面図、(d)は図3(c)の光源から照射されてフーリエレンズでフーリエ変換された光を偏光するための偏光マスクの正面図、(e)は図3(a)の光源の偏光方向を45度傾けた状態を示す正面図、(f)は、図3(e)の光源から照射されてフーリエレンズでフーリエ変換された光を偏光するための偏光マスクの正面図、(g)は上段側ほど個数が少なくなるように配置した15個の光源の偏光方向を示す正面図、(h)は図3(g)の光源から照射されてフーリエレンズでフーリエ変換された光を偏光するための偏光マスクの正面図である。 (a)は従来のホログラフィ表示装置の概略図、(b)は図4(a)の装置にて表示されるフーリエ変換像の表示状態を示す説明図である。
図1(a)は、本発明のスイッチング方式時分割ホログラフィ表示装置1(以下においてホログラフィ表示装置1という)の概略図を示している。このホログラフィ表示装置1は、x軸上に等間隔を置いて配置された4個のスイッチング可能なLD(レーザーダイオード)光源LD1,LD2,LD3,LD4と、LD光源LD1,LD2,LD3,LD4からの光を平行光にするためのコリメータレンズと、コリメータレンズからの光を空間光変調する空間光変調器であるSLM(Spatial Light Modulator)と、SLMからの光をフーリエ変換するフーリエレンズと、フーリエレンズでフーリエ変換された光を照射して立体画像を形成すべく各LD光源LD1又はLD2又はLD3又はLD4に対応して複数(4つ)設けられた対応領域(図示していないが、後述する4つの偏光エリアに対応する第1対応領域〜第4対応領域)を有する画像形成用の仮想面(図1(a)のフーリエ面に相当する)と、を備えている。前記のように、4個のLD光源LD1,LD2,LD3,LD4をx軸方向(水平方向)に等間隔で互いに隣り合うように設けているので、多重化数が、x軸方向(水平方向)M=4でy軸(垂直)方向N=1となっている。尚、LD光源LD1〜LD4からコリメータレンズまでの距離及びコリメータレンズからSLMまでの距離をfとし、SLMからフーリエレンズまでの距離及びフーリエレンズからフーリエ面までの距離をfとしている。
光源としては、輝度が高く指向性の高い光を発するLD光源の他、所定範囲を照射するLED光源を用いることができる。図示していないが、LD光源LD1,LD2,LD3,LD4のうちの瞬間的に1つのLD光源のみが点灯するように、各LD光源LD1又はLD2又はLD3又はLD4をスイッチングするスイッチング電源装置を備えている。これらLD光源LD1,LD2,LD3,LD4を点灯させる順番は、どのような順番でも構わない。
前記のようにフーリエ変換された光を前記仮想面に照射するように透過する、又は照射しないように遮光するように構成された偏光手段である偏光マスクをフーリエ面(仮想面)に配置している。この偏光マスクの各偏光エリアは、対応するLD光源の偏光方向の光を透過し、かつ、該偏光方向と異なる偏光方向の光を遮光するように構成されている。
4個のLD光源LD1,LD2,LD3,LD4の偏光方向が、それぞれ設定されている。具体的には、図面視においてx軸(水平)方向右端に位置する第1LD光源LD1の偏光方向が水平(x軸)方向である。また、図面視においてx軸(水平)方向右端から2番目の第2LD光源LD2の偏光方向が水平方向と90度角度が異なる(水平方向と直交する)垂直(y軸)方向である。また、図面視においてx軸(水平)方向右端から3番目に位置する第3LD光源LD3の偏光方向が水平(x軸)方向である。また、図面視においてx軸(水平)方向右端から4番目に位置する第4LD光源LD4の偏光方向が水平方向と90度角度が異なる(水平方向と直交する)垂直(y軸)方向である。このようにx軸(水平)方向で隣り合うLD光源LD1とLD2又はLD2とLD3又はLD3とLD4の偏光方向が90度異なるように設定されている。
偏光マスクは、各LD光源LD1又はLD2又はLD3又はLD4からフーリエレンズを介して照射される領域に対応する大きさの矩形状(図1(a)では横長となる長方形状)に構成された4個の偏光エリア11,12,13,14が、x軸(水平)方向に隙間なく並んで構成されている。これら4個の偏光エリア11,12,13,14の偏光方向が、互いに隣り合う偏光エリアで90度異なる向きに設定されている。従って、偏光マスクの各偏光エリアによって、特定方向に振動する直線偏光を透過し、特定方向に対して90度異なる方向に振動する直線偏光を遮光するように構成されている。
図1(a)では、4個の偏光エリア11,12,13,14のうちの図面視においてx軸方向左端の位置#1の第1偏光エリア11に、点灯されたLD光源LD1から照射された光がコリメータレンズ、SLM、フーリエレンズを介して照射された状態を示している。この光は、再生したい像となる1次回折光であり、第1偏光エリア11の偏光方向がLD光源LD1の偏光方向と同じ水平方向であるため、1次回折光は、第1偏光エリア11を透過してフーリエ面の対応領域(第1対応領域)に照射される。また、第1偏光エリア11のx軸方向右隣りの位置#2の第2偏光エリア12に、2次回折光が照射されるが、LD光源LD1の偏光方向が水平方向に対して第2偏光エリア12の偏光方向が垂直方向(異なる方向)になっているため、2次回折光が第2偏光エリア12で遮光される。また、第2偏光エリア12のx軸方向右隣りの第3偏光エリア13に、3次回折光が照射され、第3偏光エリア13の偏光方向がLD光源LD1の偏光方向と同じ水平方向であるため、3次回折光は、第3偏光エリア13を透過してフーリエ面の対応領域(第3対応領域)に照射されるが、この3次回折光は、1次回折光が照射される第1偏光エリア11と隣り合う第2偏光エリア12に照射される回折光(ここでは2次回折光)よりも光強度が弱いため、1次回折光に3次回折光が重畳されても、再生される像が不鮮明になることがなく、問題にならない。また、第3偏光エリア13のx軸方向右隣りの第4偏光エリア14に、4次回折光が照射されるが、LD光源LD1の偏光方向が水平方向に対して第4偏光エリア14の偏光方向が垂直方向(異なる方向)になっているため、4次回折光が第4偏光エリア14で遮光される。
次に、偏光方向が垂直方向となるLD光源LD2を点灯すると、点灯されたLD光源LD2から照射された光がコリメータレンズ、SLM、フーリエレンズを介して図面視においてx軸方向左端の右隣りの位置#2の第2偏光エリア12に再生したい像となる1次回折光が照射され、第2偏光エリア12の偏光方向がLD光源LD2の偏光方向と同じ垂直方向であるため、1次回折光は、第2偏光エリア12を透過してフーリエ面の対応領域(第2対応領域)に照射される。この第2偏光エリア12の両隣りとなる第1偏光エリア11及び第3偏光エリア13に−1次回折光及び2次回折光が照射されるが、LD光源LD2の偏光方向が垂直方向に対して第1偏光エリア11及び第3偏光エリア13の偏光方向が水平方向(異なる方向)になっているため、−1次回折光及び2次回折光が第1偏光エリア11及び第3偏光エリア13で遮光される。また、図面視においてx軸方向右端の位置#4の第4偏光エリア14に3次回折光が照射されるが、この3次回折光は、1次回折光が照射される第2偏光エリア12と隣り合う第1偏光エリア11及び第3偏光エリア13に照射される回折光(ここでは−1次回折光及び2次回折光)よりも光強度が弱いため、1次回折光に3次回折光が重畳されても、再生される像が不鮮明になることがなく、問題にならない。
次に、偏光方向が水平方向となるLD光源LD3を点灯すると、点灯されたLD光源LD3から照射された光がコリメータレンズ、SLM、フーリエレンズを介して図面視においてx軸方向左端から3番目の位置#3の第3偏光エリア13に再生したい像となる1次回折光が照射され、第3偏光エリア13の偏光方向がLD光源LD3の偏光方向と同じ水平方向であるため、1次回折光は、第3偏光エリア13を透過してフーリエ面の対応領域(第3対応領域)に照射される。この第3偏光エリア13の両隣りとなる第2偏光エリア12及び第4偏光エリア14に−1次回折光及び2次回折光が照射されるが、LD光源LD2の偏光方向が水平方向に対して第2偏光エリア12及び第4偏光エリア14の偏光方向が垂直方向(異なる方向)になっているため、−1次回折光及び2次回折光が第2偏光エリア12及び第4偏光エリア14で遮光される。また、図面視においてx軸方向左端の位置#1の第1偏光エリア11に−2次回折光が照射されるが、この−2次回折光は、1次回折光が照射される第3偏光エリア13と隣り合う第2偏光エリア12及び第4偏光エリア14に照射される回折光(ここでは−1次回折光及び2次回折光)よりも光強度が弱いため、1次回折光に−2次回折光が重畳されても、再生される像が不鮮明になることがなく、問題にならない。
次に、LD光源LD4を点灯すると、点灯されたLD光源LD4から照射された光がコリメータレンズ、SLM、フーリエレンズを介して図面視においてx軸方向右端の位置#4の第4偏光エリア14に再生したい像となる1次回折光が照射され、第4偏光エリア14の偏光方向がLD光源LD3の偏光方向と同じ垂直方向であるため、1次回折光は、第4偏光エリア14を透過してフーリエ面の対応領域(第4対応領域)に照射される。また、第4偏光エリア14のx軸方向左隣りの位置#3の第3偏光エリア13に、−1次回折光が照射されるが、LD光源LD4の偏光方向が垂直方向に対して第3偏光エリア13の偏光方向が水平方向(異なる方向)になっているため、−1次回折光が第3偏光エリア13で遮光される。また、第3偏光エリア13の左隣りの第2偏光エリア12に、−2次回折光が照射され、第2偏光エリア12の偏光方向がLD光源LD4の偏光方向と同じ垂直方向であるため、−2次回折光は、第2偏光エリア12を透過してフーリエ面の対応領域(第2対応領域)に照射されるが、この−2次回折光は、1次回折光が照射される第4偏光エリア14と隣り合う第3偏光エリア13に照射される回折光(ここでは−1次回折光)よりも光強度が弱いため、1次回折光に−2次回折光が重畳されても、再生される像が不鮮明になることがなく、問題にならない。また、第2偏光エリア12のx軸方向左隣りの第1偏光エリア11に、−3次回折光が照射されるが、LD光源LD4の偏光方向が垂直方向に対して第1偏光エリア11の偏光方向が水平方向(異なる方向)になっているため、−3次回折光が第1偏光エリア11で遮光される。
以上のように、各LD光源LD1又はLD2又はLD3又はLD4を順次点灯した時のフーリエ面に照射される光(像)の様子を図1(b)に示している。図1(b)では、1次回折光と隣り合う光(像)は遮光され、1次回折光から離れて照射される光強度の弱い光(像)、図では、−2次回折光と3次回折光とが照射されるが、これらの光が1次回折光に重畳されても、再生される像が不鮮明になることがなく、問題にならない。従って、フーリエ面に偏光マスクを設けることによって、隣り合う光(像が不鮮明となる光)を遮光することができるので、フーリエ面に順次照射される4つの光を重畳して多重化した像を鮮明に映し出すことができる。尚、フーリエ面からの光が照射されて像を形成するための像面は省略している。因みに、1次回折光以外の他の回折光を除去するために本発明の偏光マスクに代えて、高速液晶シャッターを用いる場合には、シャッターとして動作する有効エリアの周りに所定範囲の額縁が存在するという問題があり、特に多重化数を増大してより鮮明な像を映し出すようにする場合において致命的な欠点となり、使用できない。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、空間光変調器として液晶による透過型SLMを用いたが、これ以外に反射型液晶のLCOSや同じく反射型のDMD(Digital Micromirror Device)をSLMとして用いてもよい。このDMDは、集積回路上に200万個を超えるマイクロミラーを敷き詰めた構造になっていて、ミラー1枚が1ピクセルに相当する。このように構成されたDMDは、信号に合わせてミラーの傾きを変化させることで、入射光を変調する。
また、前記実施形態では、光源として偏光方向が定まったものを用いたが、図2に示すように、4個のLD光源LD1〜LD4から照射される光を所望の方向に偏光するための第1偏光手段である第1偏光マスクをLD光源LD1〜LD4からコリメータレンズ側の位置に設けてもよい。この場合、フーリエ面に第2偏光手段である第2偏光マスクを設けることになる。各LD光源LD1又はLD2又はLD3又はLD4を点灯した時のフーリエ面に照射される光(像)の様子は、図1(b)と同様であるため、説明を省略する。また、図2においてフーリエ面の後方に設けたフーリエレンズ2で再度フーリエ変換することによって、像面15に映し出される像の水平方向視域角を拡大するようにしてもよい。尚、第2偏光マスクからフーリエレンズ2までの距離及びフーリエレンズ2から像面15までの距離をfとしている。説明しなかった他の構成は図1(a)と同一であり、説明を省略している。
また、前記実施形態では、光源を、水平方向の一方向に複数(具体的には4個であるが、2個又は3個あるいは5個以上でもよい)設けたが、上下方向に複数(2個以上)設けてもよいし、水平方向及び上下方向の両方向に複数(2個以上)設けてもよい。例えば、図3(a),(c),(e),(g)に4つの例を示している。図3(b),(d),(f),(h)は、図3(a),(c),(e),(g)の光源に対する偏光手段である偏光マスク20を示している。図3(a)では、光源を上下2段とし各段に3個の光源を配置して合計6個の光源21,22,23,24,25,26を配置している。これら光源21,22,23,24,25,26において水平方向及び上下方向で隣り合う光源の偏光方向が90度異なる構成になっている。例えば図面視において右端の上下に配置された光源21,24のうちの上側の光源21の偏光方向が水平(図では左右)方向に対して下側の光源24の偏光方向が垂直(図では上下)方向になっている。図3(b)の偏光マスク20を構成する各偏光エリアの配置は、図3(a)の光源と同じ配置であるが、偏光エリアの位置は、対応する光源の位置に対して左右対称かつ上下対称に逆転した位置となるため、結果的に偏光方向が90度異なる方向に設定されている。また、図3(c)では、下側の光源24,25,26を上側の光源21,22,23に対して図面視において左側に光源一個分だけ位置ずれさせた状態を示している。この配置では、左右対称かつ上下対称に逆転すると同じ位置になるため、図3(d)の偏光マスク20は、図3(c)の光源と同じ配置にし、かつ、偏光方向も同一に設定されている。また、図3(e)では、光源の配置は、図3(a)と同じとし、偏光方向を垂直方向に対して45度傾いた偏光方向に設定している。図3(f)の偏光マスク20は、図3(e)の光源の配置を左右対称かつ上限対象に逆転させ、結果的に光源と同じ配置であるが、偏光方向は90度異なる方向に設定されている。また、図3(g)では、上段に3個の光源21,22,23を配置し、中段に5個の光源24〜28を配置し、下段に7個の光源29〜35を配置して下段側ほど光源の個数が多くなる台形(ピラミッド型でもよい)に構成されている。図3(h)の偏光マスク20では、光源の配置が左右対称なため、図3(g)の光源と上下のみが逆転した状態に設定されている。
1…ホログラフィ表示装置、11,12,13,14…偏光エリア、15…像面、20…偏光マスク(偏光手段)、21〜35…光源、LD1〜LD4…LD光源

Claims (4)

  1. スイッチング可能で、かつ、隣り合う一方の光源から照射される光の偏光方向と隣り合う他方の光源から照射される光の偏光方向とが異なるように配列された複数の光源と、該複数の光源を順次スイッチングすることにより発光する光を空間光変調する空間光変調器と、該空間光変調器で空間光変調された光をフーリエ変換するフーリエ変換手段と、該フーリエ変換手段でフーリエ変換された光を照射して立体画像を形成すべく前記各光源に対応して複数設けられた対応領域を有する画像形成用の仮想面と、を備え、
    前記フーリエ変換された光を前記仮想面に照射するように透過する、又は照射しないように遮光するように構成された偏光手段であって、前記各光源に対応して複数設けられた偏光エリアを備え、該各偏光エリアは、対応する光源の偏光方向の光を透過し、かつ、該偏光方向と異なる偏光方向の光を遮光するように構成されている偏光手段を備えていることを特徴とするホログラフィ表示装置。
  2. 互いに隣り合うように配置されたスイッチング可能な複数の光源と、該複数の光源を順次スイッチングすることにより発光する光を空間光変調する空間光変調器と、該空間光変調器で空間光変調された光をフーリエ変換するフーリエ変換手段と、該フーリエ変換手段でフーリエ変換された光を照射して立体画像を形成すべく前記各光源に対応して複数設けられた対応領域を有する画像形成用の仮想面と、前記隣り合う複数の光源のうちの一方の光源から照射される光の偏光方向と他方の光源から照射される光の偏光方向とが異なるように該複数の光源からの光を偏光する第1偏光手段と、を備え、
    前記フーリエ変換された光を前記仮想面に照射するように透過する、又は照射しないように遮光するように構成された偏光手段であって、前記各光源に対応して複数設けられた偏光エリアを備え、該各偏光エリアは、対応する光源の偏光方向の光を透過し、かつ、該偏光方向と異なる偏光方向の光を遮光するように構成されている第2偏光手段を備えていることを特徴とするホログラフィ表示装置。
  3. 前記一方の光源から照射される光の偏光方向と、前記他方の光源から照射される光の偏光方向とが、90度異なっているとともに、前記隣り合う偏光エリアに設定されている偏光方向が、90度異なるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホログラフィ表示装置。
  4. 前記複数の対応領域が、矩形状でかつ前記複数の光源が並ぶ方向に沿って隙間なく並んでいることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のホログラフィ表示装置。
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