JP6960143B2 - ホログラム記録装置及びホログラム製造装置 - Google Patents
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Description
[ホログラム記録装置の構成]
図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るホログラム記録装置1の構成について説明する。
ホログラム記録媒体9は、物体光と参照光との干渉縞を記録する媒体である。例えば、ホログラム記録媒体9としては、ガラス又はプラスチックの基板にフォトポリマーと感光材とを積層させたものがあげられる。
また、本実施形態では、物体光の切り替え方向が水平方向であることとする。つまり、後記する空間フィルタ20が水平方向で物体光を切り替えることとする。
1/2波長板12は、後記する偏光ビームスプリッタ15で分岐される物体光及び参照光のバランスを調整するために、偏光板11を通過したレーザ光の偏光方向を変えるものである。この1/2波長板12を通過したレーザ光は、レンズ13に出射される。
レンズ14は、レンズ13からのレーザ光を平行光に変換する凸レンズである。このレンズ14で平行光に変換されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ15に出射される。
また、図1では、参照光をブロック矢印Rで図示し、物体光をブロック矢印Oで図示した。
偏光ビームスプリッタ17は、1/2波長板16からの物体光をSLM18に透過すると共に、SLM18からの物体光をレンズ19に向けて反射するものである。つまり、偏光ビームスプリッタ17は、SLM18で変調された物体光をレンズ19に向けて反射する。
また、本実施形態では、±1次光及び±2次光を利用することとし、単なる反射光である0次光、及び、3次光以上を利用しないこととする。
レンズ22は、レンズ21からの物体光をレンズ23に集光する凸レンズである。
レンズ23は、レンズ22からの物体光をホログラム記録媒体9に出射する凸レンズである。
ミラー25は、ミラー24からの参照光を空間フィルタ26に反射するものである。
空間フィルタ26は、偏光ビームスプリッタ15を透過した参照光の外周部を遮断するフィルタである。
次に、制御装置30の構成について説明する。
制御装置30は、SLM18及び空間フィルタ20を制御するものであり、記憶手段31と、SF制御手段(切替制御手段)33と、SLM制御手段(空間光変調器制御手段)35とを備える。
本実施形態では、ホログラムデータは、SLM18が発生させる±1次光及び±2次光の4視域に対応している。従って、±1次光及び±2次光の視域毎に計4個のホログラムデータを生成し、記憶手段31に予め記憶させておく。
SLM制御手段35は、SF制御手段33に同期して、空間フィルタ20が通過させる物体光の視域に対応したホログラムデータを、SLM18に表示させるものである。
図3〜図5を参照し、SLM18及び空間フィルタ20の同期制御について説明する(適宜図1参照)。
図4に示すように、この同期制御は、SF制御手段33が実行する物体光切替工程S1、及び、SLM制御手段35が実行するホログラムデータ表示工程S2で構成されている。
また、図4の「ホログラムデータ」は、SLM18が表示するホログラムデータに対応する物体光の次数を表している。例えば、「+1」が+1次光、「−1」が−1次光を表す。
また、図5では、空間フィルタ20を通過する物体光を実線で図示し、空間フィルタ20で遮蔽される物体光を破線で図示した。
これにより、ホログラム記録装置1は、ホログラムデータが反映された+1次光をホログラム記録媒体9に出射できる。
これにより、ホログラム記録装置1は、ホログラムデータが反映された−1次光をホログラム記録媒体9に出射できる。
これにより、ホログラム記録装置1は、ホログラムデータが反映された+2次光をホログラム記録媒体9に出射できる。
これにより、ホログラム記録装置1は、ホログラムデータが反映された−2次光をホログラム記録媒体9に出射できる。
物体光は、次数が高くなるほど光強度が低下するので、±1次光よりも±2次光の方が、単位時間当たりの露光量も低下する。また、視域間で立体像の明るさが異なると立体像が見にくくなるので、±1次光及び±2次光の露光量が均一であることが好ましい。
以上のように、ホログラム記録装置1は、物体光(±1次光及び±2次光)と参照光との干渉縞をホログラム記録媒体9に記録することができる。従って、ホログラム記録装置1で記録されたホログラムを再生すると、±1次光及び±2次光の視域が連続しているので、視域を広くすることができる。
[ホログラム記録装置の構成]
図1を参照し、本発明の第2実施形態に係るホログラム記録装置1Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する。
ホログラム記録装置1Bは、SLM18Bが振幅変調型である点が、第1実施形態と異なる。
図1に示すように、ホログラム記録装置1Bは、レーザ10と、偏光板11と、1/2波長板12と、レンズ13,14と、偏光ビームスプリッタ15と、1/2波長板16と、偏光ビームスプリッタ17と、SLM(空間光変調器)18Bと、レンズ19と、空間フィルタ(切替手段)20Bと、レンズ21〜23と、ミラー24,25と、空間フィルタ26と、ステージ27と、制御装置30Bとを備える。
なお、SLM18B、空間フィルタ20B及び制御装置30B以外の各手段は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
ここで、シャッタ20AUが+1次光の通過領域の上側(上半分)に対応し、シャッタ20ADが+1次光の通過領域の下側(下半分)に対応する。また、シャッタ20BUが−1次光の通過領域の上側に対応し、シャッタ20BDが−1次光の通過領域の下側に対応する。また、シャッタ20CUが+2次光の通過領域の上側に対応し、シャッタ20CDが+2次光の通過領域の下側に対応する。また、シャッタ20DUが−2次光の通過領域の上側に対応し、シャッタ20DDが−2次光の通過領域の下側に対応する。
また、空間フィルタ20Bは、シャッタ20AU,20AD,20BU,20BDの境界線上(太線で図示)で0次光を常に遮蔽する。
図1に戻り、制御装置30Bの構成について説明する。
制御装置30Bは、SLM18B及び空間フィルタ20Bを制御するものであり、記憶手段31Bと、SF制御手段(切替制御手段)33Bと、SLM制御手段(空間光変調器制御手段)35Bとを備える。
なお、ホログラムデータの生成方法は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
SLM制御手段35Bは、SF制御手段33Bに同期して、ホログラムデータを表示するものである。
図8を参照し、SLM18B及び空間フィルタ20Bの同期制御について説明する。
図8に示すように、この同期制御は、SF制御手段33Bが実行する物体光切替工程S1B、及び、SLM制御手段35Bが実行するホログラムデータ表示工程S2Bで構成されている。
これにより、ホログラム記録装置1Bは、ホログラムデータが反映された+1次光上側をホログラム記録媒体9に出射できる。
これにより、ホログラム記録装置1Bは、ホログラムデータが反映された+1次光下側をホログラム記録媒体9に出射できる。
なお、−1次光及び±2次光については、+1次光と同様の処理のため、説明を省略する。
また、ホログラム記録装置1Bは、第1実施形態と同様、露光量を調整できる。すなわち、図8では、タイミング信号T±2U,T±2DがLow(L)となる時間区間を、タイミング信号T±1U,T±1DがLow(L)となる時間区間よりも長く設定している。そして、SF制御手段33Bは、これらタイミング信号T+1U〜T−2Dに従って、空間フィルタ20Bに指令することで、±1次光の上側及び下側と、±2次光の上側及び下側との露光量を均一にしている。
以上のように、ホログラム記録装置1Bは、SLM18Bが振幅変調型の場合でも、第1実施形態と同様、視域を広くすると共に、立体像の品質を向上させることができる。
さらに、ホログラム記録装置1Bは、振幅変調型のSLM18Bで視域が半減する事態を防ぐことができる。
図9を参照し、本発明の第3実施形態に係るホログラム記録装置1Cについて、第1実施形態と異なる点を説明する。
ホログラム記録装置1Cは、3色のカラーレーザを用いる点が、第1実施形態と異なる。
まず、ホログラム記録装置1Cの構成について説明する。
図9に示すように、ホログラム記録装置1Cは、光源ユニット100(100R,100G,100B)と、偏光ビームスプリッタ15と、1/2波長板16と、偏光ビームスプリッタ17と、SLM18と、レンズ19と、空間フィルタ20と、レンズ21〜23と、ミラー24,25と、空間フィルタ26と、ステージ27と、ミラー29,40と、光路変更手段41と、制御装置30Cとを備える。
なお、光シャッタ28G以外の各手段は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
レーザ10Rは、赤色レーザ光を発生させるレーザ光源である。例えば、レーザ10Rは、波長660nmの赤色レーザ光を発生させる。
なお、レーザ10R以外の各手段は、緑色光源ユニット100Gと同様のため、これ以上の説明を省略する。
レーザ10Bは、青色レーザ光を発生させるレーザ光源である。例えば、レーザ10Bは、波長475nmの青色レーザ光を発生させる。
なお、レーザ10B以外の各手段は、緑色光源ユニット100Gと同様のため、これ以上の説明を省略する。
ミラー40は、青色光源ユニット100Bからの青色レーザ光を、光路変更手段41に向けて反射するものである。
次に、制御装置30Cの構成について説明する。
制御装置30Cは、光源ユニット100、SLM18及び空間フィルタ20を制御するものであり、記憶手段31と、SF制御手段33と、SLM制御手段35と、光源制御手段37とを備える。
なお、光源制御手段37以外の各手段は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
図10を参照し、光源ユニット100、SLM18及び空間フィルタ20の同期制御について説明する(適宜図9参照)。
図10では、レーザ光は、光シャッタ28R,28G,28Bが開口し、赤色レーザ光(R)、緑色レーザ光(G)及び青色レーザ光(B)が出射するタイミングを表している。
赤色レーザ光が照射されている間、制御装置30Cは、第1実施形態と同様、+1次光、−1次光、+2次光、−2次光の順に時分割で切り替えて、赤色レーザ光で記録を行う。
緑色レーザ光が照射されている間、制御装置30Cは、第1実施形態と同様、+1次光、−1次光、+2次光、−2次光の順に時分割で切り替えて、緑色レーザ光で記録を行う。
青色レーザ光が照射されている間、制御装置30Cは、第1実施形態と同様、+1次光、−1次光、+2次光、−2次光の順に時分割で切り替えて、青色レーザ光で記録を行う。
なお、本実施形態では、各レーザ光の照射時間を同一で設定したが、異なる照射時間を設定してもよい。
以上のように、ホログラム記録装置1Cは、カラーレーザを用いる場合であっても、第1実施形態と同様、視域を広くすると共に、立体像の品質を向上させることができる。
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した第3実施形態では、赤色、緑色、青色の順でレーザ光の照射順を切り替えることとして説明したが、本発明では、レーザ光の照射順が特に制限されない。例えば、本発明では、緑色、青色、赤色の順でレーザ光を照射してもよい。
前記した各実施形態では、±1次光及び±2次光を切り替えることとして説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、本発明は、±1次光のみを切り替えてもよく、±3次光以上も切り替えてもよい。
10,10R,10G,10B レーザ(光源)
18,18B SLM(空間光変調器)
20,20B 空間フィルタ(切替手段)
30,30B,30C 制御装置
31,31B 記憶手段
33,33B SF制御手段(切替制御手段)
35,35B SLM制御手段(空間光変調器制御手段)
37 光源制御手段
Claims (4)
- レーザ光を発生させる光源と、予め生成したホログラムデータを前記レーザ光に反映させて各次数の物体光を発生させる空間光変調器と、前記空間光変調器が発生させた各次数の物体光を切り替えて、何れかの次数の前記物体光のみを通過させる切替手段と、ホログラム記録媒体を搭載し、任意の位置に移動させるステージとを備え、前記切替手段を通過した物体光と参照光との干渉縞を前記ホログラム記録媒体に記録するホログラム記録装置であって、
前記切替手段は、前記各次数の物体光の通過領域に対応したシャッタを有し、
前記各シャッタの開口を前記切替手段に指令することで、前記切替手段が通過させる物体光を、時分割で前記切替手段に切り替えさせる切替制御手段と、
前記切替制御手段に同期して、前記切替手段が通過させる物体光の視域に対応したホログラムデータを、前記空間光変調器に表示させる空間光変調器制御手段と、
を備えることを特徴とするホログラム記録装置。 - 前記切替制御手段は、前記各次数の物体光の露光量が均一になるように、前記物体光の次数毎に露光時間が予め設定され、設定された前記露光時間に基づいて、通過させる前記物体光を時分割で前記切替手段に切り替えさせることを特徴とする請求項1に記載のホログラム記録装置。
- 前記空間光変調器は、前記各次数の物体光と共に、前記物体光の切り替え方向と直交する方向で妨害光を発生させる振幅変調型であり、
前記切替手段は、前記物体光を通過させる領域のうち、前記直交する方向の所定範囲を前記妨害光の遮蔽領域として有し、
前記切替制御手段は、さらに、前記妨害光の遮蔽領域を時分割で前記切替手段に切り替えさせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホログラム記録装置。 - レーザ光を発生させる光源と、予め生成したホログラムデータを前記レーザ光に反映させて各次数の物体光を発生させる空間光変調器と、前記空間光変調器が発生させた各次数の物体光を切り替えて、何れかの次数の前記物体光のみを通過させる切替手段と、ホログラム記録媒体を搭載し、任意の位置に移動させるステージとを備えるホログラム記録装置を用いて、前記切替手段を通過した物体光と参照光との干渉縞を前記ホログラム記録媒体に記録させるホログラム製造方法であって、
前記切替手段は、前記各次数の物体光の通過領域に対応したシャッタを有し、
切替制御手段が、前記各シャッタの開口を前記切替手段に指令することで、通過させる物体光を、時分割で前記切替手段に切り替えさせる物体光切替工程と、
空間光変調器制御手段が、前記切替制御手段に同期して、前記物体光切替工程で通過させる物体光の視域に対応したホログラムデータを、前記空間光変調器に表示させるホログラムデータ表示工程と、
を備えることを特徴とするホログラム製造方法。
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