JP2017227396A - 二元冷凍サイクル装置 - Google Patents

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潤一郎 粕谷
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【課題】暖房負荷が高い状況においても低元側圧縮機の圧縮不良を引き起こすこと無く、出力を上げることができる二元冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】二元冷凍サイクル装置1は、低元側冷凍サイクル6、高元側冷凍サイクル7と、低元側冷凍サイクル6及び高元側冷凍サイクル7の運転を制御する制御装置8を備え、低元側冷媒と高元側冷媒とをカスケード熱交換器12にて熱交換させるものであって、カスケード熱交換器12の出口と低元側膨張弁18の入口の間の低元側冷媒と、高元側膨張弁37を出た高元側冷媒とを熱交換させる過冷却器16を備え、カスケード熱交換器12における低元側冷媒の放熱と過冷却器16における低元側冷媒の過冷却過程とが不連続となる。【選択図】図1

Description

本発明は、低元側冷凍サイクルと高元側冷凍サイクルとがカスケード接続された二元冷凍サイクル装置に関するものである。
寒冷地では従来より化石燃料を燃焼させる装置や電気ヒータ等の熱源で加熱した温水をパネル等に供給することで室内の暖房を行って来たが、省エネ化が叫ばれている昨今、熱源を蒸気圧縮冷凍サイクルによりヒートポンプ化することが望まれている。この蒸気圧縮冷凍サイクルで高温を作り出すものとして、二元冷凍サイクル装置が知られている。
このような二元冷凍サイクル装置は、高温側圧縮機と、高温側凝縮器と、高温側膨張装置と、カスケード熱交換器が冷媒配管で接続された高温側冷凍回路と、低温側圧縮機と、上記カスケード熱交換器と、低温側膨張装置と、低温側蒸発器が冷媒配管で接続された低温側冷凍回路を備え、高温側冷凍回路の冷媒と低温側冷凍回路の冷媒をカスケード熱交換器で熱交換させると共に、高温側凝縮器からの熱で温水を生成するものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−193908号公報
ここで、室内の温度が低い暖房初期等の暖房負荷が大きい状況では、高温側圧縮機の回転数は上昇する。このとき、低温側圧縮機の回転数も上げられれば、低温側圧縮機の圧縮比を保ったままに二元冷凍サイクル装置の出力を上げることができるが、低温側圧縮機の能力に余裕が無く、既に回転数が最高に達している場合には、カスケード熱交換器における低温側冷凍回路の冷媒の凝縮温度が低下し、低温側圧縮機の圧縮比が低くなり過ぎて圧縮不良を引き起こすようになる問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、例えば暖房負荷が高い状況においても低元側圧縮機の圧縮不良を引き起こすこと無く、出力を上げることができる二元冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明の二元冷凍サイクル装置は、低元側冷媒を圧縮する低元側圧縮機、カスケード熱交換器、低元側膨張弁、及び、蒸発器から冷媒回路が構成された低元側冷凍サイクルと、高元側冷媒を圧縮する高元側圧縮機、利用側熱交換器、高元側膨張弁、及び、カスケード熱交換器から冷媒回路が構成された高元側冷凍サイクルと、低元側冷凍サイクル及び高元側冷凍サイクルの運転を制御する制御装置を備え、低元側冷媒と高元側冷媒とをカスケード熱交換器にて熱交換させるものであって、カスケード熱交換器の出口と低元側膨張弁の入口の間の低元側冷媒と、高元側膨張弁を出た高元側冷媒とを熱交換させる過冷却器を備え、カスケード熱交換器における低元側冷媒の放熱と過冷却器における低元側冷媒の過冷却過程とが不連続となることを特徴とする。
請求項2の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記発明においてカスケード熱交換器と過冷却器の間の低元側冷凍サイクルに、絞り装置を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記各発明においてカスケード熱交換器と過冷却器の間の低元側冷凍サイクルに、気液分離器を設け、この気液分離器から液冷媒を流出させることを特徴とする。
請求項4の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記各発明において過冷却器は、カスケード熱交換器の出口と低元側膨張弁の入口の間の低元側冷媒と、高元側膨張弁の出口とカスケード熱交換器の入口の間の高元側冷媒とを熱交換させることを特徴とする。
請求項5の発明の二元冷凍サイクル装置は、請求項1乃至請求項3の発明において高元側冷凍サイクルは、高元側膨張弁を出た高元側冷媒を、カスケード熱交換器に流した後、第2の高元側膨張弁を介して過冷却器に流す回路を有することを特徴とする。
請求項6の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記各発明において低元側冷媒はR744であり、高元側冷媒はR744よりも臨界温度が高い冷媒であることを特徴とする。
請求項7の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記発明において高元側冷媒は、R290、R600a、R600、R−E170のうちから選択されることを特徴とする。
請求項8の発明の二元冷凍サイクル装置は、請求項6の発明において高元側冷媒は、R1234yf、R1234ze(E)、R1234ze(Z)、R1233zdのうちから選択されることを特徴とする。
請求項9の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記各発明において低元側冷凍サイクルは、蒸発器に外気を流通させる送風機と、低元側圧縮機の吐出冷媒圧力と吸込冷媒圧力を検出する低元側吐出圧力センサと低元側吸込圧力センサを備え、制御装置は、低元側吐出圧力センサ及び低元側吸込圧力センサの出力に基づき、低元側圧縮機の圧縮比が2を下回らない所定値となるように低元側膨張弁、及び/又は、送風機を制御することを特徴とする。
請求項10の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記各発明において高元側冷凍サイクルは、利用側熱交換器を出た高元側冷媒とカスケード熱交換器を出た高元側冷媒とを熱交換させる内部熱交換器と、この内部熱交換器をバイパスするバイパス回路と、このバイパス回路に流す高元側冷媒の量を調整する流量調整弁と、高元側圧縮機の吐出冷媒温度を検出する高元側吐出温度センサを備え、制御装置は、高元側吐出温度センサが検出する高元側圧縮機の吐出冷媒温度が所定値となるように流量調整弁を制御することを特徴とする。
請求項11の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記発明において制御装置は、出力が不足すると判断した場合、カスケード熱交換器から出た高元側冷媒の全量をバイパス回路に流すことを特徴とする。
請求項12の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記各発明において高元側冷凍サイクルは、高元側圧縮機の吐出冷媒圧力と吸込冷媒圧力を検出する高元側吐出圧力センサと高元側吸込圧力センサを備え、制御装置は、高元側吐出圧力センサ及び高元側吸込圧力センサの出力に基づき、高元側圧縮機の圧縮比が所定値以上となった場合、低元側膨張弁を制御して低元側冷媒の凝縮温度を上昇させることを特徴とする。
請求項13の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記各発明において低元側冷凍サイクルは、低元側圧縮機を停止した状態で、自然循環により低元側冷媒を循環可能とされていることを特徴とする。
請求項14の発明の二元冷凍サイクル装置は、上記発明においてカスケード熱交換器及び過冷却器は、蒸発器より上方に配置されると共に、低元側冷凍サイクルは、低元側圧縮機及び低元側膨張弁にそれぞれ並列に接続されたバイパス弁を備えたことを特徴とする。
請求項15の発明の二元冷凍サイクル装置は、請求項13の発明において低元側冷凍サイクルは、低元側圧縮機及び低元側膨張弁にそれぞれ並列に接続されたバイパス装置を備え、少なくとも一方のバイパス装置は、循環ポンプにて構成されていることを特徴とする。
請求項16の発明の二元冷凍サイクル装置は、請求項14又は請求項15の発明において外気温度を検出する外気温度センサを備え、制御装置は、外気温度センサが検出する外気温度が所定値以上である場合、低元側圧縮機を停止し、バイパス弁を開き、又は、バイパス装置を動作させることを特徴とする。
本発明によれば、低元側冷媒を圧縮する低元側圧縮機、カスケード熱交換器、低元側膨張弁、及び、蒸発器から冷媒回路が構成された低元側冷凍サイクルと、高元側冷媒を圧縮する高元側圧縮機、利用側熱交換器、高元側膨張弁、及び、カスケード熱交換器から冷媒回路が構成された高元側冷凍サイクルと、低元側冷凍サイクル及び高元側冷凍サイクルの運転を制御する制御装置を備え、低元側冷媒と高元側冷媒とをカスケード熱交換器にて熱交換させる二元冷凍サイクル装置において、カスケード熱交換器の出口と低元側膨張弁の入口の間の低元側冷媒と、高元側膨張弁を出た高元側冷媒とを熱交換させる過冷却器を設け、カスケード熱交換器における低元側冷媒の放熱と過冷却器における低元側冷媒の過冷却過程とが不連続となるようにしたので、カスケード熱交換器における低元側冷媒の凝縮温度を維持したまま、過冷却器において低元側冷媒を過冷却し、外気からの吸熱量を増やして高元側冷凍サイクルに汲み上げられる熱量を増大させることができるようになる。
これにより、例えば暖房負荷が高い状況においても、カスケード熱交換器における低元側冷媒の凝縮温度の低下により低元側圧縮機の圧縮比が低下し、圧縮不良を引き起こす不都合を解消しながら、二元冷凍サイクル装置の出力を上げることができるようになる。
この場合、例えば請求項2の発明の如くカスケード熱交換器と過冷却器の間の低元側冷凍サイクルに、絞り装置を設けることで、カスケード熱交換器における低元側冷媒の放熱と過冷却器における低元側冷媒の過冷却過程とを不連続とすることができる。
また、請求項3の発明の如くカスケード熱交換器と過冷却器の間の低元側冷凍サイクルに、気液分離器を設け、この気液分離器から液冷媒を流出させるようにしてもカスケード熱交換器における低元側冷媒の放熱と過冷却器における低元側冷媒の過冷却過程とを不連続とすることができる。
また、請求項4の発明の如く過冷却器が、カスケード熱交換器の出口と低元側膨張弁の入口の間の低元側冷媒と、高元側膨張弁の出口とカスケード熱交換器の入口の間の高元側冷媒とを熱交換させるようにすれば、過冷却器で低元側冷媒から吸熱した後の高元側冷媒がカスケード熱交換器に流れることになるので、カスケード熱交換器での低元側冷媒の凝縮温度の低下に伴う低元側圧縮機の圧縮比の低下を効果的に防止することができるようになる。
他方、請求項5の発明の如く高元側冷凍サイクルに、高元側膨張弁を出た高元側冷媒を、カスケード熱交換器に流した後、第2の高元側膨張弁を介して過冷却器に流す回路を設けることで、高元側膨張弁によりカスケード熱交換器における高元側冷媒の蒸発温度を高くしながら、第2の高元側膨張弁により過冷却器での高温側冷媒による吸熱量を増大させることができるようになる。これにより、カスケード熱交換器での低元側冷媒の凝縮温度の低下に伴う低元側圧縮機の圧縮比の低下をより効果的に防止することができるようになる。
尚、請求項6の発明のR744は二元冷凍サイクル装置の低元側冷媒として最適な不燃性の自然系冷媒であり、高元側冷媒をR744よりも臨界温度が高い冷媒とすることで、円滑な二元冷凍サイクル装置の運転を実現することが可能となる。
この場合、請求項7の発明のR290、R600a、R600、又は、R−E170は二元冷凍サイクル装置の高元側冷凍サイクルの高元側冷媒として最適な自然系冷媒であり、請求項8の発明のR1234yf、R1234ze(E)、R1234ze(Z)、又は、R1233zdは二元冷凍サイクル装置の高元側冷凍サイクルの高元側冷媒として最適なGWPが1、又は、1未満の冷媒である。
また、請求項9の発明によれば、上記各発明に加えて低元側冷凍サイクルが、蒸発器に外気を流通させる送風機と、低元側圧縮機の吐出冷媒圧力と吸込冷媒圧力を検出する低元側吐出圧力センサと低元側吸込圧力センサを備えており、制御装置が、低元側吐出圧力センサ及び低元側吸込圧力センサの出力に基づき、低元側圧縮機の圧縮比が2を下回らない所定値となるように低元側膨張弁、及び/又は、送風機を制御するようにしたので、低元側冷媒の凝縮温度の低下に伴って低元側圧縮機の圧縮比が小さくなり過ぎて圧縮不良を引き起こす不都合を確実に防止することができるようになる。
また、請求項10の発明によれば、上記各発明に加えて高元側冷凍サイクルに、利用側熱交換器を出た高元側冷媒とカスケード熱交換器を出た高元側冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を設けたので、利用側熱交換器を出た高元側冷媒で高元側圧縮機に吸い込まれる高元側冷媒を加熱し、高元側圧縮機の吐出冷媒温度を上昇させて二元冷凍サイクル装置のCOPを向上させることができるようになる。
特に、高元側冷凍サイクルに、内部熱交換器をバイパスするバイパス回路と、このバイパス回路に流す高元側冷媒の量を調整する流量調整弁と、高元側圧縮機の吐出冷媒温度を検出する高元側吐出温度センサを設け、制御装置が、高元側吐出温度センサが検出する高元側圧縮機の吐出冷媒温度が所定値となるように流量調整弁を制御するようにしたので、高元側圧縮機の吐出冷媒温度が高くなり過ぎることも防止することができるようになる。
また、請求項11の発明の如く制御装置が、二元冷凍サイクル装置の出力が不足すると判断した場合、カスケード熱交換器から出た高元側冷媒の全量をバイパス回路に流すことで、出力を増大させることができるようになる。
また、請求項12の発明の如く高元側冷凍サイクルが、高元側圧縮機の吐出冷媒圧力と吸込冷媒圧力を検出する高元側吐出圧力センサと高元側吸込圧力センサを備え、制御装置が、高元側吐出圧力センサ及び高元側吸込圧力センサの出力に基づき、高元側圧縮機の圧縮比が所定値以上となった場合、低元側膨張弁を制御して低元側冷媒の凝縮温度を上昇させるようにすれば、高元側冷媒の蒸発温度を上げて、それ以上、高元側圧縮機の圧縮比が高くなることを防止することができるようになる。
また、請求項13の発明によれば、上記各発明に加えて低元側冷凍サイクルを、低元側圧縮機を停止した状態で、自然循環により低元側冷媒を循環可能としたので、例えば外気温度(低温側)と暖房負荷(高温側)の温度差が小さい場合に、低元側圧縮機を停止し、低元側冷凍サイクル内に低元側冷媒を自然に、又は、循環ポンプ等で循環させるようにすることで、COPを向上させることができるようになる。
この場合、請求項14の発明の如くカスケード熱交換器及び過冷却器を、蒸発器より上方に配置すると共に、低元側冷凍サイクルに、低元側圧縮機及び低元側膨張弁にそれぞれ並列に接続されたバイパス弁を設ければ、このバイパス弁を開くことにより、低元側冷凍サイクル内に低元側冷媒を円滑に自然循環させることができるようになる。
他方、請求項15の発明の如く低元側冷凍サイクルに、低元側圧縮機及び低元側膨張弁にそれぞれ並列に接続されたバイパス装置を設け、少なくとも一方のバイパス装置を、循環ポンプにて構成すれば、カスケード熱交換器及び過冷却器と、蒸発器間の高低差がとれない場合にも、低元側圧縮機を停止した状態で、低元側冷凍サイクル内に低元側冷媒を支障無く循環させることができるようになる。
特に、請求項16の発明の如く外気温度を検出する外気温度センサを設け、制御装置が、外気温度センサが検出する外気温度が所定値以上である場合、低元側圧縮機を停止し、バイパス弁を開き、又は、バイパス装置を動作させることで、低元側圧縮機による低元側冷媒の強制循環と、自然循環又は循環ポンプによる循環を的確に切り換え、COPを向上させることができるようになる。
本発明を適用した実施例の二元冷凍サイクル装置の冷媒回路図である(実施例1)。 図1の二元冷凍サイクル装置のT−H線図である。 図1の二元冷凍サイクル装置のもう一つのT−H線図である。 本発明の他の実施例の二元冷凍サイクル装置の冷媒回路図である(実施例2)。 本発明のもう一つの他の実施例の二元冷凍サイクル装置の冷媒回路図である(実施例3)。 本発明の更にもう一つの他の実施例の二元冷凍サイクル装置の冷媒回路図である(実施例4)。 図6の二元冷凍サイクル装置のT−H線図である。 図6の二元冷凍サイクル装置のもう一つのT−H線図である。 図6の二元冷凍サイクル装置の更にもう一つのT−H線図である。 本発明の更にもう一つの他の実施例の二元冷凍サイクル装置の冷媒回路図である(実施例5)。 本発明の更にもう一つの他の実施例の二元冷凍サイクル装置の冷媒回路図である(実施例6)。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明を適用した一実施例の二元冷凍サイクル装置1の冷媒回路図である。実施例の二元冷凍サイクル装置1は、暖房負荷となる例えば暖房パネル(パネルコンベクターやパネルヒータ等)2に温水を循環させて室内を暖房するヒートポンプ式暖房装置である。
二元冷凍サイクル装置1は、相互にカスケード接続された低元側冷凍サイクル6及び高元側冷凍サイクル7と、各冷凍サイクル6、7を制御する制御装置8と、上記暖房パネル2等から構成されている。低元側冷凍サイクル6は、低元側冷媒を圧縮するスクロール圧縮機から成る低元側圧縮機11と、カスケード熱交換器12の低元側流路13と、絞り装置としての中間膨張弁14と、過冷却器16の低元側流路17と、低元側膨張弁18と、蒸発器19を順次環状に接続して冷媒回路が構成されている。
即ち、低元側圧縮機11の吐出側が冷媒配管21を介してカスケード熱交換器12の低元側流路13の入口に接続され、この低元側流路13の出口が冷媒配管22を介して中間膨張弁14の入口に接続され、この中間膨張弁14の出口が冷媒配管23を介して過冷却器16の低元側流路17の入口に接続され、この低元側流路17の出口が冷媒配管24を介して低元側膨張弁18の入口に接続され、この低元側膨張弁18の出口が冷媒配管26を介して蒸発器19の入口に接続され、この蒸発器19の出口が冷媒配管27を介して低元側圧縮機11の吸込側に接続されている。
そして、この低元側冷凍サイクル6には、低元側冷媒としてR744(二酸化炭素)が所定量封入されている。このR744の臨界温度は+31.0℃、三重点は−56.6℃、GWPは1であり、二元冷凍サイクル装置1の低元側冷媒として最適な不燃性の自然系冷媒である。また、この低元側冷凍サイクル6には、蒸発器19に外気を流通(通風)させるための送風機28が設けられている。更に、低元側冷凍サイクル6には、低元側圧縮機11の吐出冷媒圧力及び吸込冷媒圧力をそれぞれ検出する低元側吐出圧力センサ66、低元側吸込圧力センサ67が設けられている。
また、高元側冷凍サイクル7は、高元側冷媒を圧縮するスクロール圧縮機から成る高元側圧縮機31と、利用側熱交換器32の高元側流路33と、内部熱交換器34の高圧側流路36と、高元側膨張弁37と、過冷却器16の高元側流路38と、カスケード熱交換器12の高元側流路39と、流量調整弁41と、内部熱交換器34の低圧側流路52を順次環状に接続して冷媒回路が構成されている。
即ち、高元側圧縮機31の吐出側が冷媒配管42を介して利用側熱交換器32の高元側流路33の入口に接続され、この高元側流路33の出口が冷媒配管43を介して内部熱交換器34の高圧側流路36の入口に接続され、この高圧側流路36の出口が冷媒配管44を介して高元側膨張弁37の入口に接続され、この高元側膨張弁37の出口が冷媒配管46を介して過冷却器16の高元側流路38の入口に接続され、この高元側流路38の出口が冷媒配管47を介してカスケード熱交換器12の高元側流路39の入口に接続され、この高元側流路39の出口が冷媒配管48を介して流量調整弁41の入口に接続され、この流量調整弁41の一方の出口が冷媒配管51を介して内部熱交換器34の低圧側流路52の入口に接続され、この低圧側流路52の出口は冷媒配管53を介して高元側圧縮機31の吸込側に接続されている。
流量調整弁41の他方の出口は、内部熱交換器34の低圧側流路52をバイパスするためのバイパス回路49を介して冷媒配管53に接続されている。内部熱交換器34は利用側熱交換器32を出て高元側流路36を流れる高元側冷媒と、カスケード熱交換器12の高元側流路39を出て流量調整弁41から低元側流路52を流れる高元側冷媒とを熱交換させるものであり、流量調整弁41は制御装置8によって制御され、冷媒配管51とバイパス回路49に高元側冷媒を分流し、且つ、その分配量を0〜100%の間でリニアに調整するもので、冷媒配管51に100%流す状態ではカスケード熱交換器12の高元側流路39を出た高元側冷媒の全てを内部熱交換器34の高元側流路52に流し、バイパス回路49に100%流す状態では高元側流路39を出た高元側冷媒の全てをバイパス回路49に流す。それにより、内部熱交換器34で高圧側の高元側冷媒により低圧側の高元側冷媒が加熱される度合いが調整されることになる。
また、カスケード熱交換器12は低元側圧縮機11の吐出側と中間膨張弁14の入口の間の低元側流路13を流れる低元側冷媒と、過冷却器16の高元側流路38の出口と流量調整弁41の入口の間の高元側流路39を流れる高元側冷媒とを熱交換させるものである。また、過冷却器16はカスケード熱交換器12の低元側流路17の出口にある中間膨張弁14の出口と低元側膨張弁18の入口の間の低元側流路17を流れる低元側冷媒と、高元側膨張弁37の出口とカスケード熱交換器12の高元側流路39の入口の間の高元側流路38を流れる高元側冷媒(即ち、高元側冷凍サイクル7の低圧側の高元側冷媒)とを熱交換させるものである。従って、この過冷却器16は第2のカスケード熱交換器と云うこともできる。
そして、この高元側冷凍サイクル7には、実施例の低元側冷媒であるR744よりも臨界温度が高い冷媒が高元側冷媒として所定量封入されている。この高元側冷媒は、例えばR290(プロパン)、R600a(イソブタン)、R600(ブタン)、R−E170(ジメチルエーテル)から選択される。R290の臨界温度は+96.4℃、沸点は−42.1℃、GWPは3、R600aの臨界温度は+134.7℃、沸点は−11.7℃、GWPは3、R600の臨界温度は+152.0℃、沸点は−0.5℃、GWPは4、R−E170の臨界温度は+127.2℃、沸点は−24.8℃、GWPは1であり、二元冷凍サイクル装置1の高元側冷媒として最適な自然系冷媒である。
尚、高元側冷媒は、例えばR1234yf、R1234ze(E)、R1234ze(Z)、R1233zdから選択しても良い。R1234yfの臨界温度は+94.7℃、沸点は−29.5℃、GWPは1未満、R1234ze(E)の臨界温度は+109.4℃、沸点は−19.0℃、GWPは1未満、R1234ze(Z)の臨界温度は+150.1℃、沸点は+9.7℃、GWPは1未満、R1233zdの臨界温度は+165.6℃、沸点は+18.3℃、GWPは1であり、二元冷凍サイクル装置1の高元側冷媒として最適なGWPが1、又は、1未満の冷媒である。
また、高元側冷凍サイクル7には、高元側圧縮機31の吐出冷媒温度を検出する高元側吐出温度センサ54と、高元側圧縮機31の吐出冷媒圧力及び吸込冷媒圧力をそれぞれ検出する高元側吐出圧力センサ56、高元側吸込圧力センサ57が設けられている。また、58は外気温度を検出する外気温度センサである。
一方、暖房パネル2には利用側熱交換器32の温水流路61と温水循環ポンプ62が順次接続された温水循環回路63が接続されている。利用側熱交換器32では温水流路61を流れる温水が高元側流路33を流れる高温の高元側冷媒により加熱される。この温水流路61で加熱された温度の高い温水が、温水循環ポンプ62によって暖房パネル2に循環されることで室内が暖房されることになる。
(1)二元冷凍サイクル装置1の動作
以上の構成で、次に実施例の二元冷凍サイクル装置1の動作を説明する。制御装置8は高元側吐出温度センサ54、高元側吐出圧力センサ56、高元側吸込圧力センサ57、低元側吐出圧力センサ66、低元側吸込圧力センサ67、外気温度センサ58の各出力に基づき、低元側圧縮機11及び高元側圧縮機31の回転数を制御し、送風機28及び温水循環ポンプ62の運転を制御する。また、低元側膨張弁18及び高元側膨張弁37、中間膨張弁14の弁開度を制御すると共に、流量調整弁41による高元側冷媒の分配流量を前述した如く調整する。
低元側圧縮機11で圧縮されて吐出された高温高圧の低元側冷媒は、カスケード熱交換器12の低元側流路13に流入し、そこで高元側流路39を流れる高元側冷媒を加熱すると共に、自らは放熱して冷却され、一部は凝縮して気液二相状態となる。カスケード熱交換器12の低元側流路13を出た低元側冷媒は、中間膨張弁14で絞られた後、次に過冷却器16の低元側流路17に流入し、そこで高元側流路38を流れる高元側冷媒を加熱すると共に、自らは放熱して過冷却される。
この過冷却器16の低元側流路を出た低元側冷媒は、低元側膨張弁18で絞られた後、蒸発器19に流入して蒸発する。そこで、低元側冷媒は送風機28により通風される外気から吸熱し、低元側圧縮機11に吸い込まれる循環を繰り返す。
一方、高元側圧縮機31で圧縮されて吐出された高温高圧の高元側冷媒は、利用側熱交換器32の高元側流路33に流入し、そこで温水流路61を流れる温水(水)を加熱すると共に、自らは放熱して凝縮する。利用側熱交換器32の高元側流路33を出た高元側冷媒は内部熱交換器34の高圧側流路36に入り、そこで低圧側流路52を流れる低温の高元側冷媒を加熱した後、高元側膨張弁37に流入する。
高元側膨張弁37に流入した高元側冷媒はそこで絞られた後、過冷却器16の高元側流路38に入り、そこで蒸発して低元側流路17を流れる低元側冷媒から吸熱する。この過冷却器16の高元側流路38を出た高元側冷媒は、次にカスケード熱交換器12の高元側流路39に流入し、そこでも蒸発して低元側流路13を流れる低元側冷媒から吸熱する。
このカスケード熱交換器12の高元側流路39から出た高元側冷媒は、流量調整弁41で分流され、バイパス回路49に流れたものはそのまま高元側圧縮機31に吸い込まれる。一方、内部熱交換器34の低圧側流路52に流れたものはそこで高圧側流路36を流れる高元側冷媒により加熱された後、高元側圧縮機31に吸い込まれる循環を繰り返す。
これにより、低元側冷凍サイクル6の蒸発器19で外気から汲み上げられた熱がカスケード熱交換器12及び過冷却器16で高元側冷凍サイクル7に汲み上げられ、温水循環回路63を介して暖房パネル2による暖房に供されることになる。
制御装置8は、室内の温度が低い暖房初期(暖房負荷が高い)には高元側圧縮機31及び低元側圧縮機11の回転数を上昇させ、二元冷凍サイクル装置1の出力を増大させて高温の温水を生成し、温水循環ポンプ62により暖房パネル2に循環させる。この状態で、二元冷凍サイクル装置1は出力優先のモードとなる。また、室内の温度が高くなると(暖房負荷が低い)、高元側圧縮機31及び低元側圧縮機11の回転数を低下させる。これにより、COPが向上するので、この状態で二元冷凍サイクル装置1はCOP優先のモードとなる。
図2は上記COP優先のモードであるときの二元冷凍サイクル装置1のT−H線図を示し、図3は出力優先のモードであるときの二元冷凍サイクル装置1のT−H線図を示している。尚、何れも外気温度が−10℃の場合であり、各図中のL1は高元側冷媒(R1234yf)の動作点、L2は低元側冷媒(R744)の動作点、L3は高元側冷媒の飽和線、L4は低元側冷媒の飽和線である。
各図中A−Bは利用側熱交換器32の高元側流路33での放熱、B−Cは内部熱交換器34の高圧側流路36での放熱、C−Dは高元側膨張弁37での膨張過程、D−Eは過冷却器16の高元側流路38及びカスケード熱交換器12の高元側流路39での吸熱、E−Fは内部熱交換器34の低圧側流路52での吸熱、F−Aは高元側圧縮機31での圧縮加熱を示す。また、a−bはカスケード熱交換器12の低元側流路13での放熱、b−cは過冷却器16の低元側流路17での過冷却過程、c−dは低元側膨張弁18での膨張過程、d−eは蒸発器19での外気からの吸熱、e−aは低元側圧縮機11での圧縮加熱を示している。
高元側圧縮機31の回転数が低い図2のCOP優先のモードの状態では、過冷却器16での低元側冷媒の過冷却は殆ど行われず0Kとなる(b=c)。一方、高元側圧縮機31の回転数が高い図3の出力優先のモードの状態では過冷却器16で低元側冷媒はb−cの如く過冷却され(実施例では過冷却19.3K)、その分d−eのエンタルピ差が大きくなり、低元側圧縮機11の回転数をこれ以上上げられず、低元側冷凍サイクル6の冷媒循環量が図2のときと同じであっても、外気からの吸熱量が大きくなり、高元側冷凍サイクル7に汲み上げられる熱量も大きくなって利用側熱交換器32における二元冷凍サイクル装置1の出力が増加することになる。
(2)中間膨張弁14の機能
この場合、低元側冷凍サイクル6では、カスケード熱交換器12の低元側流路13と過冷却器16の低元側流路17の間に、中間膨張弁14が存在していることにより、過冷却器16の低元側流路17での低元側冷媒の過冷却過程と、カスケード熱交換器12の低元側流路13での低元側冷媒の放熱が不連続となる。これにより、カスケード熱交換器12における低元側冷媒の凝縮温度を維持したまま、過冷却器16において低元側冷媒を過冷却し、外気からの吸熱量を増やして高元側冷凍サイクル7に汲み上げられる熱量を増大させることができるようになる。
即ち、図3の如く暖房負荷が高い状況において、低元側圧縮機11の回転数を上げられない状況においても、カスケード熱交換器12における低元側冷媒の凝縮温度の低下により低元側圧縮機11の圧縮比が低下することを防止することができる。ここで、低元側圧縮機11の圧縮比が低下すると、実施例の如くスクロール圧縮機で低元側圧縮機11を構成している場合には、可動スクロールを固定スクロールに押し付ける力が不足して圧縮不良を引き起こすようになるが、本発明では係る圧縮不良の発生を防止しながら、二元冷凍サイクル装置1の出力を上げることができるようになる。
特に、この実施例では過冷却器16は、カスケード熱交換器12の低元側流路13の出口の下流側の中間膨張弁14の出口と低元側膨張弁18の入口の間の低元側冷媒と、高元側膨張弁37の出口とカスケード熱交換器12の高元側流路39の入口の間の高元側冷媒とを熱交換させるので、過冷却器16で低元側冷媒から吸熱した後の高元側冷媒がカスケード熱交換器12に流れることになり、カスケード熱交換器12での低元側冷媒の凝縮温度の低下に伴う低元側圧縮機11の圧縮比の低下を効果的に防止することができるようになる。
(3)低元側圧縮機11の圧縮比制御
また、制御装置8は、低元側吐出圧力センサ66が検出する低元側圧縮機11の吐出冷媒圧力と、低元側吸込圧力センサ67が検出する低元側圧縮機11の吸込冷媒圧力に基づき、低元側圧縮機11の圧縮比を検出している。そして、制御装置8は、低元側圧縮機11の圧縮比が2を下回らない所定値となるように低元側膨張弁18、及び/又は、送風機28を制御する。即ち、低元側圧縮機11の圧縮比が上記所定値より低下する場合、低元側膨張弁18の弁開度を縮小して絞り、及び/又は、送風機28の回転数を低下させて、それ以上の圧縮比の低下を阻止し、所定より上昇する場合は低元側膨張弁18の弁開度を拡大し、及び/又は、送風機28の回転数を上昇させる。
このように制御装置8は、低元側圧縮機11の圧縮比が2を下回らない所定値となるように低元側膨張弁18、及び/又は、送風機28を制御するので、低元側冷媒の凝縮温度の低下に伴って低元側圧縮機11の圧縮比が小さくなり過ぎて圧縮不良を引き起こす不都合を確実に防止することができるようになる。
(4)高元側圧縮機31の圧縮比制御
また、制御装置8は、高元側吐出圧力センサ56が検出する高元側圧縮機31の吐出冷媒圧力と、高元側吸込圧力センサ57が検出する高元側圧縮機31の吸込冷媒圧力に基づき、高元側圧縮機31の圧縮比を検出している。そして、制御装置8は、高元側圧縮機31の圧縮比が所定値以上(所定の高い値以上)となった場合、低元側膨張弁18を制御して、カスケード熱交換器12や過冷却器16における低元側冷媒の凝縮温度を上昇させる。これにより、過冷却器16の高元側流路38やカスケード熱交換器12の高元側流路39における高元側冷媒の蒸発温度が上がるので、それ以上、高元側圧縮機31の圧縮比は高くならなくなり、高元側圧縮機31を保護することができるようになる。
(5)流量調整弁41の制御
ここで、前述した如く高元側冷凍サイクル7には利用側熱交換器32の高元側流路33を出た高元側冷媒とカスケード熱交換器12の高元側流路39を出た高元側冷媒とを熱交換させる内部熱交換器34を設けている。そして、流量調整弁41でカスケード熱交換器12の高元側流路39から出た高元側冷媒を、内部熱交換器34の低圧側流路52に流す状態では、利用側熱交換器32を出て高圧側流路36を流れる高元側冷媒で高元側圧縮機31に吸い込まれる高元側冷媒を加熱し、高元側圧縮機31の吐出冷媒温度を上昇させて二元冷凍サイクル装置1のCOPを向上させることができるようになる。
また、高元側冷凍サイクル7には、内部熱交換器34の低圧側流路52をバイパスするバイパス回路49と、このバイパス回路49に流す高元側冷媒の量を調整可能な流量調整弁41が設けられており、制御装置8は、高元側吐出温度センサ54が検出する高元側圧縮機31の吐出冷媒温度に基づき、この吐出冷媒温度が所定値(例えば、+120℃等)となるように流量調整弁41を制御する。
即ち、高元側圧縮機31の吐出冷媒温度が所定値より高くなる場合、制御装置8は流量調整弁41により、バイパス回路49に流す高元側冷媒の量を増やし、内部熱交換器34で低圧側の高元側冷媒が加熱される量を減少させる。逆に、所定値より低くなる場合は、流量調整弁41によりバイパス回路49に流す高元側冷媒の量を減らし、内部熱交換器34で低圧側の高元側冷媒が加熱される量を増やす。これにより、高元側圧縮機31の吐出冷媒温度が高くなり過ぎることも防止する。
一方、100%の量の高元側冷媒をバイパス回路49に流し、内部熱交換器34の低圧側流路52には流さないようにすると、COPは悪化するものの、利用側熱交換器32における出力は向上する。そこで、制御装置8は、上述した如く高元側圧縮機31の吐出冷媒温度を制御している状態で、過冷却度を最大値に上昇させても利用側熱交換器32における出力が不足すると判断した場合、カスケード熱交換器12の高元側流路39から出た高元側冷媒の全量をバイパス回路49に流すようにする。これにより、二元冷凍サイクル装置1の出力を増大させる。
次に、図4は本発明の二元冷凍サイクル装置1の他の実施例を示している。尚、この図において図1中と同一符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとして説明を省略する。この実施例の場合、図1中の中間膨張弁14に代えて、気液分離器68を用いている。即ち、この実施例では低元側流路13の出口が冷媒配管22を介して気液分離器68の入口に接続され、この気液分離器68の液出口が冷媒配管23を介して過冷却器16の低元側流路17の入口に接続されている。
そして、カスケード熱交換器12の低元側流路13を出た気液二相の低元側冷媒が気液分離器68に入り、そこで、気液分離された後、液冷媒が流出して過冷却器16の低元側流路17に流入するように構成している。このように、カスケード熱交換器12の低元側流路13と過冷却器16の低元側流路17の間に気液分離器68を設け、この気液分離器68から液冷媒を流出させるようにしても、カスケード熱交換器12の低元側流路13における低元側冷媒の放熱と過冷却器16の低元側流路17における低元側冷媒の過冷却過程とを不連続とすることができる。
次に、図5は本発明の二元冷凍サイクル装置1の更に他の実施例を示している。尚、この図においても図1及び図4中と同一符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この実施例の場合、図1の中間膨張弁14と図4の気液分離器68の双方を用いている。即ち、この実施例では低元側流路13の出口が冷媒配管22を介して先ず気液分離器68の入口に接続され、この気液分離器68の液出口が冷媒配管69を介して中間膨張弁14の入口に接続され、中間膨張弁14の出口が冷媒配管23を介して過冷却器16の低元側流路17の入口に接続されている。
そして、この場合もカスケード熱交換器12の低元側流路13を出た気液二相の低元側冷媒が気液分離器68に入り、そこで、気液分離された後、液冷媒が流出して中間膨張弁14に入り、そこで絞られた後、過冷却器16の低元側流路17に流入するように構成している。このように、カスケード熱交換器12の低元側流路13と過冷却器16の低元側流路17の間に気液分離器68と中間膨張弁14を設け、気液分離器68から液冷媒を流出させ、中間膨張弁14で絞るようにしても、カスケード熱交換器12の低元側流路13における低元側冷媒の放熱と過冷却器16の低元側流路17における低元側冷媒の過冷却過程とを不連続とすることができる。尚、図5では気液分離器68が低元側冷媒の流れにおける上流側に、中間膨張弁14が下流側に位置しているが、その逆でもよい。
次に、図6は本発明の二元冷凍サイクル装置1の更に他の実施例を示している。尚、この図において図4中と同一符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この実施例では低元側冷凍サイクル6に、冷媒配管27と冷媒配管21に渡って接続されて低元側圧縮機11をバイパスするバイパス配管71と、このバイパス配管71中に接続されたバイパス弁72と、冷媒配管24と冷媒配管26に渡って接続されて低元側膨張弁18をバイパスするバイパス配管73と、このバイパス配管73中に接続されたバイパス弁74が設けられいる。
そして、カスケード熱交換器12及び過冷却器16は、蒸発器19よりも天地方向における上方に配置されている。これにより、各バイパス弁72、74を開けば、低元側圧縮機11を停止した状態でも、蒸発器19で送風機28による外気の通風で温められた低元側冷媒は、バイパス配管71を通って上昇し、カスケード熱交換器12の低元側流路13、気液分離器68、過冷却器16の低元側流路17へ流れて放熱し、冷却されてバイパス配管74を降下し、蒸発器19に戻るようになる。即ち、低元側冷凍サイクル6内を低元側冷媒が円滑に自然循環することができるように構成されている(ループ式サイフォン)。
ここで、外気温度が高くなり、利用側熱交換器32で加熱する温水との温度差が小さくなると、二元冷凍サイクル装置1は低温側の外気から熱を汲み上げ、高温側の温水に渡すものであるため、低元側冷凍サイクル6で発生させた低元側冷媒の高温を、低温で高元側冷凍サイクル7が汲み上げる状況となって、熱の有効利用が成されなくなり、所謂単元の冷凍サイクルで外気から熱を汲み上げる場合に対してCOPが悪化してしまうようになる。
図7は外気温度が+7℃のときの前述した図2に対応するT−H線図、図8は同じく外気温度が+7のときの前述した図3に対応するT−H線図である(但し、図8の低元側冷媒の過冷却は22.1K)。他方、図9は各バイパス弁72、74を開き、低元側圧縮機11を停止して低元側冷凍サイクル6内を低元側冷媒が自然循環するようにした場合のT−H線図である。尚、この場合a−bはカスケード熱交換器12の低元側流路13での放熱、b−cは過冷却器16の低元側流路17での過冷却過程、c−dは自重分の僅かな圧力差、d−eは蒸発器19での外気からの吸熱を示す。このように外気温度が高い場合、図9で示す高元側冷媒の動作点は図8で示す場合と殆ど変わらなくなり、低元側圧縮機11を停止する分、図9の場合の方がCOPが向上することになる。
そこで、この実施例で制御装置8は、外気温度センサ58が検出する外気温度が所定値(例えば、上述した+7℃等)以上の高い環境である場合、低元側圧縮機11を停止し、バイパス弁72、74を開いて低元側冷凍サイクル6内に低元側冷媒を自然循環させるようにする。これにより、二元冷凍サイクル装置1のCOPを向上させることができるようになる。
特に、外気温度センサ58が検出する外気温度が所定値以上である場合に制御装置8が低元側圧縮機11を停止し、バイパス弁72、74を開くので、低元側圧縮機11による低元側冷媒の強制循環と、自然循環を的確に切り換えてCOPを向上させることができるようになる。
ここで、カスケード熱交換器12及び過冷却器16と蒸発器19の高低差がとれない場合は、例えば、図10に示す如く図6のバイパス弁74に代えて、循環ポンプ76をバイパス配管73中に取り付けると良い。そして、制御装置8により、外気温度が所定値以上である場合は、循環ポンプ76を動作させ、バイパス弁72を開く。この場合、循環ポンプ76とバイパス弁72がバイパス装置となり、バイパス弁72を開き、循環ポンプ76を運転することがバイパス装置を動作させることを意味する。
このように、低元側圧縮機11及び低元側膨張弁18にそれぞれ並列にバイパス弁72(バイパス装置)及び循環ポンプ76(バイパス装置)を設け、外気温度が所定値以上であるときにバイパス弁72を開き、循環ポンプ76を運転するようにすれば、カスケード熱交換器12及び過冷却器16と、蒸発器19間の高低差がとれない場合にも、低元側圧縮機11を停止した状態で、低元側冷凍サイクル6内に低元側冷媒を支障無く循環させることができるようになる。また、低元側圧縮機11による強制循環と循環ポンプ76による強制循環の切換も、外気温度に基づいて的確に行うことができるようになる。
尚、この実施例では低元側膨張弁18に循環ポンプ76を並列接続したが、それに限らず、低元側膨張弁18にバイパス弁を並列接続し、低元側圧縮機11に循環ポンプを並列接続するようにしてもよく、双方に循環ポンプを並列接続してもよい。
次に、図11は本発明の二元冷凍サイクル装置1の更に他の実施例を示している。尚、この図において図6中と同一符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この実施例では図6の高元側冷凍サイクル7の内部熱交換器34の高圧側流路36の出口が、冷媒配管79を介して高元側膨張弁37の入口に接続され、この高元側膨張弁37の出口が冷媒配管81を介してカスケード熱交換器12の高元側流路39の入口に接続され、この高元側流路39の出口が冷媒配管82を介して第2の高元側膨張弁77の入口に接続され、この第2の高元側膨張弁77の出口が冷媒配管83を介して過冷却器16の高元側流路38の入口に接続され、この高元側流路38の出口が冷媒配管78を介して流量調整弁41の入口に接続されている。
これにより、高元側冷凍サイクル7の内部熱交換器34の高圧側流路36から出た高元側冷媒は、先ず高元側膨張弁37で絞られた後、カスケード熱交換器12の高元側流路39に流入して蒸発し、低元側流路13を流れる低元側冷媒から吸熱する。その後、高元側冷媒は第2の高元側膨張弁77で絞られた後、過冷却器16の高元側流路38に流入して蒸発し、低元側流路17を流れる低元側冷媒から吸熱するようになる。即ち、冷媒配管81、82、83が、高元側膨張弁37を出た高元側冷媒を、カスケード熱交換器12の高元側流路39に流した後、第2の高元側膨張弁77を介して過冷却器16の高元側流路38に流す回路となる。
ここで、図6の構成では、過冷却器16の高元側流路38における高元側冷媒の蒸発温度と、カスケード熱交換器12の高元側流路39における高元側冷媒の蒸発温度は同じとなる。そのため、過冷却器16での低元側冷媒の過冷却度を大きくとろうとすると、カスケード熱交換器12における低元側冷媒の凝縮温度と高元側冷媒の蒸発温度の差が大きくなり、熱交換が活発になって低元側膨張弁18を絞っても低元側冷凍サイクル6の低元側冷媒の凝縮温度が下がってしまうようになる。
他方、この実施例の如く高元側冷凍サイクル7の高元側膨張弁37を出た高元側冷媒を、カスケード熱交換器12の高元側流路39に流した後、第2の高元側膨張弁77を介して過冷却器16の高元側流路38に流すようにすれば、高元側膨張弁37によりカスケード熱交換器12の高元側流路39における高元側冷媒の蒸発温度を高くし、第2の高元側膨張弁77により過冷却器16の高元側流路38での高温側冷媒による吸熱量を増大させることで、カスケード熱交換器12の低元側流路13における低元側冷媒の凝縮温度の低下に伴う低元側圧縮機11の圧縮比の低下をより効果的に防止することができるようになる。
尚、前記各実施例では低元側圧縮機11と高元側圧縮機31をスクロール圧縮機で構成したが、ロータリ圧縮機等で構成してもよい。但し、低元側圧縮機11をスクロール圧縮機で構成した場合、圧縮比の低下による圧縮不良の発生を防止する上で、本発明は極めて有効である。
また、実施例では蒸発器19にて低元側冷媒が外気から吸熱する構成としたが、それに限らず、蒸発器19を地中熱熱交換器にて構成し、地中から吸熱する構成としても良い。更に、請求項6乃至請求項8及びそれらに従属する請求項以外の発明では実施例で示した冷媒に限らず、高元側冷媒としてR134aやR245fa、低元側冷媒としてR410AやR407C等のより安価な冷媒を使用しても良い。
更に、図1、図4〜図6、図10では高元側膨張弁37を出た高元側冷媒を過冷却器16に流した後、カスケード熱交換器12に流すようにしたが、請求項4及びそれに従属する請求項以外の発明ではそれに限らず、高元側膨張弁37を出た高元側冷媒をカスケード熱交換器12に流した後、過冷却器16に流すようにしても良い。
更にまた、前記各実施例で示した数値は、それに限定されるものでは無く、二元冷凍サイクル装置1の使用状況等に応じて種々変更可能である。また、実施例では暖房パネルを用いた室内の暖房に本発明を適用したが、それに限らず、ヒートポンプ式の給湯装置等にも本発明は有効である。
1 二元冷凍サイクル装置
2 暖房パネル
6 低元側冷凍サイクル
7 高元側冷凍サイクル
8 制御装置
11 低元側圧縮機
12 カスケード熱交換器
14 中間膨張弁(絞り装置)
16 過冷却器
18 低元側膨張弁
19 蒸発器
28 送風機
31 高元側圧縮機
32 利用側熱交換器
34 内部熱交換器
37 高元側膨張弁
41 流量調整弁
49 バイパス回路
54 高元側吐出温度センサ
56 高元側吐出圧力センサ
57 高元側吸込圧力センサ
58 外気温度センサ
66 低元側吐出圧力センサ
67 低元側吸込圧力センサ
68 気液分離器
72、74 バイパス弁(バイパス装置)
76 循環ポンプ
77 第2の高元側膨張弁

Claims (16)

  1. 低元側冷媒を圧縮する低元側圧縮機、カスケード熱交換器、低元側膨張弁、及び、蒸発器から冷媒回路が構成された低元側冷凍サイクルと、
    高元側冷媒を圧縮する高元側圧縮機、利用側熱交換器、高元側膨張弁、及び、前記カスケード熱交換器から冷媒回路が構成された高元側冷凍サイクルと、
    前記低元側冷凍サイクル及び前記高元側冷凍サイクルの運転を制御する制御装置を備え、
    前記低元側冷媒と前記高元側冷媒とを前記カスケード熱交換器にて熱交換させる二元冷凍サイクル装置において、
    前記カスケード熱交換器の出口と前記低元側膨張弁の入口の間の前記低元側冷媒と、前記高元側膨張弁を出た前記高元側冷媒とを熱交換させる過冷却器を備え、
    前記カスケード熱交換器における前記低元側冷媒の放熱と前記過冷却器における前記低元側冷媒の過冷却過程とが不連続となることを特徴とする二元冷凍サイクル装置。
  2. 前記カスケード熱交換器と前記過冷却器の間の前記低元側冷凍サイクルに、絞り装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の二元冷凍サイクル装置。
  3. 前記カスケード熱交換器と前記過冷却器の間の前記低元側冷凍サイクルに、気液分離器を設け、該気液分離器から液冷媒を流出させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二元冷凍サイクル装置。
  4. 前記過冷却器は、前記カスケード熱交換器の出口と前記低元側膨張弁の入口の間の前記低元側冷媒と、前記高元側膨張弁の出口と前記カスケード熱交換器の入口の間の前記高元側冷媒とを熱交換させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の二元冷凍サイクル装置。
  5. 前記高元側冷凍サイクルは、前記高元側膨張弁を出た前記高元側冷媒を、前記カスケード熱交換器に流した後、第2の高元側膨張弁を介して前記過冷却器に流す回路を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の二元冷凍サイクル装置。
  6. 前記低元側冷媒はR744であり、前記高元側冷媒はR744よりも臨界温度が高い冷媒であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の二元冷凍サイクル装置。
  7. 前記高元側冷媒は、R290、R600a、R600、R−E170のうちから選択されることを特徴とする請求項6に記載の二元冷凍サイクル装置。
  8. 前記高元側冷媒は、R1234yf、R1234ze(E)、R1234ze(Z)、R1233zdのうちから選択されることを特徴とする請求項6に記載の二元冷凍サイクル装置。
  9. 前記低元側冷凍サイクルは、前記蒸発器に外気を流通させる送風機と、前記低元側圧縮機の吐出冷媒圧力と吸込冷媒圧力を検出する低元側吐出圧力センサと低元側吸込圧力センサを備え、
    前記制御装置は、前記低元側吐出圧力センサ及び低元側吸込圧力センサの出力に基づき、前記低元側圧縮機の圧縮比が2を下回らない所定値となるように前記低元側膨張弁、及び/又は、前記送風機を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちの何れかに記載の二元冷凍サイクル装置。
  10. 前記高元側冷凍サイクルは、前記利用側熱交換器を出た前記高元側冷媒と前記カスケード熱交換器を出た前記高元側冷媒とを熱交換させる内部熱交換器と、該内部熱交換器をバイパスするバイパス回路と、該バイパス回路に流す前記高元側冷媒の量を調整する流量調整弁と、前記高元側圧縮機の吐出冷媒温度を検出する高元側吐出温度センサを備え、
    前記制御装置は、前記高元側吐出温度センサが検出する前記高元側圧縮機の吐出冷媒温度が所定値となるように前記流量調整弁を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちの何れかに記載の二元冷凍サイクル装置。
  11. 前記制御装置は、出力が不足すると判断した場合、前記カスケード熱交換器から出た前記高元側冷媒の全量を前記バイパス回路に流すことを特徴とする請求項10に記載の二元冷凍サイクル装置。
  12. 前記高元側冷凍サイクルは、前記高元側圧縮機の吐出冷媒圧力と吸込冷媒圧力を検出する高元側吐出圧力センサと高元側吸込圧力センサを備え、
    前記制御装置は、前記高元側吐出圧力センサ及び高元側吸込圧力センサの出力に基づき、前記高元側圧縮機の圧縮比が所定値以上となった場合、前記低元側膨張弁を制御して前記低元側冷媒の凝縮温度を上昇させることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちの何れかに記載の二元冷凍サイクル装置。
  13. 前記低元側冷凍サイクルは、前記低元側圧縮機を停止した状態で、自然循環により前記低元側冷媒を循環可能とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちの何れかに記載の二元冷凍サイクル装置。
  14. 前記カスケード熱交換器及び前記過冷却器は、前記蒸発器より上方に配置されると共に、
    前記低元側冷凍サイクルは、前記低元側圧縮機及び前記低元側膨張弁にそれぞれ並列に接続されたバイパス弁を備えたことを特徴とする請求項13に記載の二元冷凍サイクル装置。
  15. 前記低元側冷凍サイクルは、前記低元側圧縮機及び前記低元側膨張弁にそれぞれ並列に接続されたバイパス装置を備え、
    少なくとも一方の前記バイパス装置は、循環ポンプにて構成されていることを特徴とする請求項13に記載の二元冷凍サイクル装置。
  16. 外気温度を検出する外気温度センサを備え、
    前記制御装置は、前記外気温度センサが検出する外気温度が所定値以上である場合、前記低元側圧縮機を停止し、前記バイパス弁を開き、又は、前記バイパス装置を動作させることを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の二元冷凍サイクル装置。
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