JP2017227184A - リードバルブおよびベーンポンプ - Google Patents

リードバルブおよびベーンポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】閉弁状態においてバルブが弁孔から浮きにくいリードバルブおよびベーンポンプを提供することを課題とする。
【解決手段】リードバルブ5は、シート部材2とバルブ50とストッパ51と締結部材52とを備える。バルブ50がシート部材2の弁孔201aを閉じている状態を閉弁状態、バルブ50がシート部材2に組み付けられていない状態を組付前状態とする。シート部材2の第一シート面201cの形状と、組付前状態におけるバルブ50の第二シート面501cの形状と、は異なっている。閉弁状態において、第二シート面501cは、第一シート面201cに弾接し弁孔201aを封止している。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体の逆流を規制するリードバルブ、および当該リードバルブを備えるベーンポンプに関する。
ベーンポンプのハウジングの内部には、ポンプ室が区画されている。ポンプ室は、排出孔を介して、ハウジングの外部に連通している。排出孔には、リードバルブが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。リードバルブは、バルブとストッパとボルトとを備えている。バルブは、排出孔を外側から開閉可能に覆っている。
特開2012−67730号公報
閉弁状態においては、本来、バルブは排出孔に着座している。閉弁状態において、バルブが排出孔から浮きやすいと、排出孔を介して、ポンプ室からハウジングの外部に、気体が漏出するおそれがある。そこで、本発明は、閉弁状態においてバルブが弁孔から浮きにくいリードバルブおよびベーンポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のリードバルブは、弁孔が開設された第一シート面を有するシート部材と、前記シート部材の外側に配置され、前記第一シート面に対向し前記弁孔を開閉可能に覆う第二シート面を有するバルブと、前記バルブの前記外側に配置されるストッパと、前記ストッパおよび前記バルブを前記シート部材に締結する締結部材と、を備えるリードバルブであって、前記バルブが前記弁孔を閉じている状態を閉弁状態、前記バルブが前記シート部材に組み付けられていない状態を組付前状態として、前記第一シート面の形状と、前記組付前状態における前記第二シート面の形状と、は異なり、前記閉弁状態において、前記第二シート面は、前記第一シート面に弾接し前記弁孔を封止していることを特徴とする。
また、本発明のベーンポンプは、上記リードバルブと、内部にポンプ室を区画するハウジングと、を備え、前記シート部材は前記ハウジングであり、前記弁孔は前記ポンプ室に連通する排出孔であることを特徴とする。
第一シート面の形状と、組付前状態における第二シート面の形状と、は異なっている。このため、バルブをシート部材に組み付けることにより、バルブは弾性変形する。したがって、閉弁状態のバルブは、弾性力(組付前状態に復元しようとする力)を有している。本発明のリードバルブおよびベーンポンプによると、当該弾性力により、閉弁状態において、第二シート面を第一シート面に弾接させることができる。このため、閉弁状態において、バルブが弁孔から浮くのを抑制することができる。なお、「組付前状態」には、バルブがシート部材に一度も組み付けられていない状態や、組付後のバルブをシート部材から取り外した状態が含まれる。
第一実施形態のベーンポンプの斜視分解図である。 同ベーンポンプの透過右面図である。 図2のIII−III方向断面図である。 第一実施形態のリードバルブの分解図である。 第二実施形態のリードバルブの分解図である。 その他の実施形態(その1)のリードバルブの分解図である。 (a)〜(d)は、その他の実施形態(その2〜その5)のリードバルブのバルブの組付前状態における長手方向断面図である。
以下、本発明のリードバルブおよびベーンポンプの実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
図1に、本実施形態のベーンポンプの斜視分解図を示す。図2に、同ベーンポンプの透過右面図を示す。
[ベーンポンプの構成]
まず、本実施形態のベーンポンプの構成について説明する。図1、図2に示すように、ベーンポンプ1は、ロータ3と、ベーン4と、リードバルブ(逆止弁)5と、を備えている。リードバルブ5は、ハウジング2と、後述するバルブ(バルブリードバルブ)50と、ストッパ(ストッパリードバルブ)51と、締結部材52と、を備えている。
(ハウジング2)
ハウジング2は、エンジン(図略)の側面に固定されている。ハウジング2は、ハウジング本体20と、端板21と、ポンプ室Pと、を備えている。ハウジング本体20は、有底楕円筒状を呈している。ハウジング本体20は、周壁部200と、底壁部201と、外筒部202と、内筒部203と、を備えている。
周壁部200は、楕円筒状を呈している。底壁部201は、周壁部200の右端(軸方向一端)に配置されている。底壁部201の右面(外面)には、第一シート面201cが配置されている。前側から見て、第一シート面201cは、左上−右下方向に、曲線状に緩やかに傾斜している。第一シート面201cは、固定孔201bと排出孔201aとを備えている。排出孔201aは、固定孔201bの下側に配置されている。排出孔201aは、底壁部201を左右方向に貫通している。排出孔201aは、後述するバルブ50により、右側(外側)から開閉可能である。外筒部202は、矩形枠状を呈している。外筒部202は、底壁部201の右面(外面)に配置されている。外筒部202は、エンジンのカムキャリア(図略)の窓部に取り付けられる。内筒部203は、円形枠状を呈している。内筒部203は、外筒部202の枠内側に収容されている。第一シート面201cは、外筒部202の枠内側かつ内筒部203の枠外側に、配置されている。
図2に透過して示すように、ポンプ室Pは、ハウジング2の内部に区画されている。左側または右側(以下、「左側(内側)または右側(外側)」を「左右方向」と称す)から見て、ポンプ室Pは、楕円形状を呈している。ポンプ室Pには、吸気通路(図略)を介して、ブレーキ装置の倍力装置(図略)が連通している。ポンプ室Pは、排出孔201aを介して、ポンプ室Pの外部と連通している。なお、排出孔201aは、ポンプ室Pの正回転方向(図2における反時計回り方向)の端部に配置されている。
(ロータ3、ベーン4)
図2に透過して示すように、ロータ3は、ロータ本体30と、軸部31と、を備えている。ロータ本体30は、左側に開口する有底円筒状を呈している。ロータ本体30は、一対のロータ溝部300を備えている。軸部31は、ロータ本体30の右側に連なっている。軸部31は、内筒部203に収容されている。軸部31は、カップリング(図略)および給油ジョイント(図略)を介して、エンジンのカムシャフト(図略)に連結されている。軸部31すなわちロータ3は、自身の軸周りに回転可能である。
ベーン4は、矩形板状を呈している。ベーン4は、ポンプ室Pに収容されている。ベーン4は、ロータ3と共に回転可能である。ベーン4は、一対のロータ溝部300に沿って直径方向に往復動可能である。ベーン4は、回転角度に応じて、ポンプ室Pを複数の作動室に区画可能である。
(リードバルブ5)
図3に、図2のIII−III方向断面図を示す。なお、図3に示すリードバルブ5は閉弁状態(バルブ50が排出孔201aを閉じている状態。詳しくは、第二シート面501cが第一シート面201cに全面的に面接触し、自由部501aが排出孔201aを閉じている状態)である。図1〜図3に示すように、リードバルブ5は、前述のハウジング2と、バルブ50と、ストッパ51と、締結部材52と、を備えている。バルブ50およびストッパ51は、締結部材52により、底壁部201に固定されている。バルブ50およびストッパ51は、外筒部202の枠内側かつ内筒部203の枠外側に配置されている。
バルブ50は、金属製であって板状を呈している。バルブ50は、弾性変形可能である。バルブ50は、被締結部500と、自由部501aと、を備えている。被締結部500には、バルブ側挿通孔503が穿設されている。自由部501aは、被締結部500の下側に連なっている。自由部501aは、排出孔201aを、右側(外側)から開閉可能に覆っている。バルブ50の左面(内面)には、第二シート面501cが配置されている。
ストッパ51は、バルブ50を右側(外側)から支持している。ストッパ51は、金属製であって板状を呈している。ストッパ51は、バルブ50よりも板厚が大きい。つまり、ストッパ51は、バルブ50よりも剛性が高い。このため、ストッパ51は、バルブ50よりも、弾性変形しにくい。
ストッパ51は、被締結部510と、規制部511aと、を備えている。被締結部510には、ストッパ側挿通孔513が穿設されている。図3に示すように、被締結部510は、被締結部500に当接している。規制部511aは、被締結部510から、右下側に湾曲して延在している。図3に示す閉弁状態において、規制部511aは、自由部501aの右面から離間している。規制部511aにより、ストッパ51は、開弁状態(図3に点線で示す)におけるバルブ50の開弁量(自由部501aの弾性変形量)を規制している。すなわち、自由部501aは、右側の規制部511aと左側の底壁部201との間で、弾性変形可能である。閉弁状態において、第二シート面501cは、第一シート面201cに、全面的に面接触している。第二シート面501cは、排出孔201aを封止している。一方、開弁状態において、第二シート面501cの一部(自由部501aに対応する部分)は、第一シート面201cから離間している。
締結部材52は、スクリューである。締結部材52は、頭部520と、軸部521と、を備えている。頭部520は、被締結部510に当接している。頭部520は、被締結部510に、押圧力(軸力)を加えている。軸部521は、頭部520の左側に連なっている。軸部521は、頭部520よりも小径である。軸部521は、ストッパ側挿通孔513、バルブ側挿通孔503を貫通し、固定孔201bに螺着されている。
図4に、本実施形態のリードバルブの分解図を示す。なお、図4に示すリードバルブは組付前状態(バルブ50がハウジング2に組み付けられていない状態、つまりバルブ50が弾性変形していない自然状態)である。また、図4は図3に対応している。
図3に示す閉弁状態において、前側から見て、第二シート面501cは、第一シート面201cの傾斜に倣って、左上−右下方向に、曲線状に緩やかに傾斜している。すなわち、第二シート面501cは、曲面状を呈している。並びに、バルブ50は、曲板状を呈している。
締結部材52の軸部521の軸方向(左右方向)Dにおける、バルブ側挿通孔503の左側開口の径方向中心Aと、第二シート面501cの下端(自由部501a側の端。先端)Bと、の間の距離を軸方向距離Lとする。閉弁状態において、径方向中心Aに対して、下端Bは右側にずれている。閉弁状態における軸方向距離LはΔL(ΔLは0以外の任意量)である。一方、図4に示す組付前状態において、第二シート面501cは平面状を呈している。組付前状態において、径方向中心Aと下端Bとは、左右方向にずれていない。すなわち、組付前状態における軸方向距離Lは0である。このように、閉弁状態と組付前状態とを比較すると、軸方向距離Lが異なっている。言い換えると、閉弁状態のバルブ50の方が、組付前状態のバルブ50よりも、バルブ50の右側に曲率中心O(図3参照)を設定した場合の曲率(詳しくは、第二シート面501cの曲率)が大きくなっている。なお、図3に示す曲率中心Oの位置は観念的なものであり、実際の位置はさらに右側である。
[ベーンポンプの動き]
次に、本実施形態のベーンポンプの動きについて説明する。ベーン4は、図2における反時計回り方向に回転する。ベーン4の回転に伴って、ポンプ室Pに区画された複数の作動室の容積は、拡縮変化する。空気や潤滑油は、排出孔201aを介して、作動室から外部に排出される。バルブ50の自由部501a(図1参照)には、左側(内側)から圧縮された作動室の圧力が、右側(外側)から外部の圧力が、加わる。また、図3、図4に示すように、バルブ50には、組付に伴う弾性力が蓄積されている。当該弾性力は、自由部501aを、左側(第一シート面201c側)に付勢している。
作動室の圧力が、外部からの圧力および自由部501aの弾性力を上回ると、図3に実線で示す閉弁状態から、図3に点線で示す開弁状態に、自由部501aが切り替わる。そして、排出孔201aを介して、作動室から外部に空気や潤滑油が排出される。排出により、作動室の圧力が、外部からの圧力および自由部501aの弾性力を下回ると、開弁状態から閉弁状態に、再び自由部501aが切り替わる。
[作用効果]
次に、本実施形態のリードバルブおよびベーンポンプの作用効果について説明する。図4に示すように、第一シート面201cは曲面状を呈している。一方、組付前状態における第二シート面501cは、平面状を呈している。このため、バルブ50を底壁部201に組み付けることにより、バルブ50は、平板状から曲板状に、弾性変形する。具体的には、バルブ50(第二シート面501c)の曲率が大きくなる(曲がりがきつくなる)。したがって、図3に示す閉弁状態のバルブ50は、弾性力(図4に示す組付前状態に復元しようとする力)を有している。本実施形態のリードバルブ5によると、当該弾性力により、閉弁状態において、第二シート面501cを、第一シート面201c(排出孔201aの右側の開口縁)に弾接させることができる。このため、本実施形態のリードバルブ5およびベーンポンプ1によると、閉弁状態において、バルブ50が排出孔201aから浮くのを抑制することができる。
また、図3に示すように、前側から見て、第一シート面201cは、左上−右下方向に、曲線状に緩やかに傾斜している。すなわち、第一シート面201cは、固定孔201bから排出孔201aに向かって右側に反り上がる曲面状を呈している。このため、図4に示すように、形状設定の簡単な平板状のバルブ50であっても、バルブ50を底壁部201に組み付けるだけで、バルブ50に弾性力を発生させることができる。
また、図3に示すように、第一シート面201cは曲面状を呈している。このため、図3に示す閉弁状態において、バルブ50も曲板状を呈している。したがって、図4に示す組付前状態に対してバルブ50が弾性変形しているにもかかわらず、バルブ50の特定の部位に局所的に応力が集中しにくい。
<第二実施形態>
本実施形態のリードバルブおよびベーンポンプと、第一実施形態のリードバルブおよびベーンポンプとの相違点は、第一シート面が平面状を呈している点である。並びに、組付前状態における第二シート面が曲面状を呈している点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
図5に、本実施形態のリードバルブの分解図を示す。なお、図4と対応する部位については、同じ符号で示す。図5に示すリードバルブは組付前状態である。図5に実線で示すように、前側から見て、組付前状態において、バルブ50は、右上−左下方向に、曲線状に緩やかに傾斜している。すなわち、バルブ50は、曲板状を呈している。一方、図5に点線で示すように、前側から見て、閉弁状態(図3参照)において、バルブ50は、第一シート面201cに倣って、直線状を呈している。すなわち、バルブ50は、平板状を呈している。
組付前状態において、径方向中心Aに対して、下端Bは左側にずれている。組付前状態における軸方向距離LはΔL(ΔLは0以外の任意量)である。一方、閉弁状態において、径方向中心Aと下端Bとは、左右方向にずれていない。すなわち、閉弁状態における軸方向距離Lは0である。このように、閉弁状態と組付前状態とを比較すると、軸方向距離Lが異なっている。
言い換えると、閉弁状態のバルブ50(第一シート面201c)の方が、組付前状態のバルブ50よりも、バルブ50の左側に曲率中心Oを設定した場合の曲率が小さくなっている。すなわち、閉弁状態のバルブ50の方が、組付前状態のバルブ50よりも、バルブ50の右側に曲率中心Oを設定した場合の曲率が大きくなっている(この場合、組付前状態のバルブ50の曲率は−なので、組付により曲率は−から0に変化する)。なお、図5に示す曲率中心Oの位置は観念的なものであり、実際の位置はさらに左側である。
本実施形態のリードバルブおよびベーンポンプと、第一実施形態のリードバルブおよびベーンポンプとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のリードバルブ5のように、第一シート面201cが平面状、組付前状態におけるバルブ50の第二シート面501cが曲面状を呈している場合であっても、閉弁状態において、バルブ50の弾性力により、第二シート面501cを第一シート面201cに弾接させることができる。
<その他>
以上、本発明のリードバルブおよびベーンポンプの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図6に、その他の実施形態(その1)のリードバルブの分解図を示す。なお、図4と対応する部位については、同じ符号で示す。図6に示すリードバルブは組付前状態である。本実施形態のリードバルブ5のように、締結部材52の軸部521の軸方向Dと、排出孔201aの孔軸方向Eと、が異なっていてもよい。
図7(a)〜図7(d)に、その他の実施形態(その2〜その5)のリードバルブのバルブの組付前状態における長手方向断面図を示す。なお、図5と対応する部位については、同じ符号で示す。図7(a)に示すように、組付前状態において、第二シート面501cの下端(先端)付近だけが、湾曲していてもよい。図7(b)に示すように、組付前状態において、第二シート面501cの中間部分(自由部501aの上側部分)だけが、湾曲していてもよい。図7(c)に示すように、組付前状態において、左右方向から見て、頭部520と重複するように、バルブ50の曲率中心Oを設定してもよい。こうすると、頭部520から自由部501aに軸力が伝わりやすい。このため、閉弁状態において、バルブ50が排出孔201aから浮くのを抑制することができる。図7(d)に示すように、被締結部500と自由部501aとが屈折して連なっていてもよい。すなわち、第二シート面501cが折れ面状を呈していてもよい。また、図7(d)に示すように、実線で示す組付前状態と点線で示す閉弁状態(図5参照)とで、自由部501a自体の形状が変形しなくてもよい。すなわち、組付前状態と閉弁状態とで、被締結部500に対する自由部501aの連結角度が変わるだけでもよい。この場合であっても、閉弁状態において、バルブ50が排出孔201aから浮くのを抑制することができる。
また、図7(a)〜図7(d)に示す第二シート面501cの形状に対して、左右対称の形状を、図5に示す第一シート面201cに付与してもよい。この場合、バルブ50は、例えば平板状であってもよい。このように、第一シート面201cの形状(閉弁状態における第二シート面501cの形状)と、組付前状態における第二シート面501cの形状と、が異なっていればよい。かつ、閉弁状態において、バルブ50の組付に伴う弾性力により、第二シート面501cが第一シート面201cに弾接していればよい。並びに、閉弁状態において、第二シート面501cが排出孔201aを封止していればよい。
図3に示す締結部材52の頭部520の左面は、ストッパ51の被締結部510の右面に、全面的に当接していなくてもよい。例えば、頭部520の左面のうち、下側部分(軸部521の中心軸よりも自由部501a側の部分)だけが、被締結部510の右面に、片当たりしていてもよい。
リードバルブ5は、ベーンポンプ1から独立して実施可能である。すなわち、バルブ50およびストッパ51を、ベーンポンプ1のハウジング2以外のシート部材に配置することも可能である。例えば、流体により作動する機械(他のポンプ、コンプレッサ、ブロワなど)、配管などに、リードバルブ5を組み込んでもよい。
1:ベーンポンプ、2:ハウジング、20:ハウジング本体、200:周壁部、201:底壁部、201a:排出孔、201b:固定孔、201c:第一シート面、202:外筒部、203:内筒部、21:端板、3:ロータ、30:ロータ本体、300:ロータ溝部、31:軸部、4:ベーン、5:リードバルブ、50:バルブ、500:被締結部、501a:自由部、501c:第二シート面、503:バルブ側挿通孔、51:ストッパ、510:被締結部、511a:規制部、513:ストッパ側挿通孔、52:締結部材、520:頭部、521:軸部、A:径方向中心、B:下端、D:軸方向、E:孔軸方向、F:積層方向、G:径方向内側部分、H:径方向外側部分、L:軸方向距離、O:曲率中心、P:ポンプ室、θ:傾斜角度

Claims (4)

  1. 弁孔が開設された第一シート面を有するシート部材と、
    前記シート部材の外側に配置され、前記第一シート面に対向し前記弁孔を開閉可能に覆う第二シート面を有するバルブと、
    前記バルブの前記外側に配置されるストッパと、
    前記ストッパおよび前記バルブを前記シート部材に締結する締結部材と、
    を備えるリードバルブであって、
    前記バルブが前記弁孔を閉じている状態を閉弁状態、前記バルブが前記シート部材に組み付けられていない状態を組付前状態として、
    前記第一シート面の形状と、前記組付前状態における前記第二シート面の形状と、は異なり、
    前記閉弁状態において、前記第二シート面は、前記第一シート面に弾接し前記弁孔を封止していることを特徴とするリードバルブ。
  2. 前記第一シート面には、固定孔が開設され、
    前記第二シート面には、バルブ側挿通孔が開設され、
    前記ストッパには、ストッパ側挿通孔が開設され、
    前記締結部材は、前記外側から内側に向かって、前記ストッパ側挿通孔および前記バルブ側挿通孔に挿通され、前記固定孔に固定され、
    前記締結部材の軸方向における、前記バルブの前記バルブ側挿通孔と、前記バルブの前記弁孔側の端と、の間の距離を軸方向距離として、
    前記閉弁状態と前記組付前状態とにおいて前記軸方向距離が異なる請求項1に記載のリードバルブ。
  3. 前記第一シート面は、前記固定孔から前記弁孔に向かって反り上がる曲面状を呈し、
    前記組付前状態の前記第二シート面は、平面状を呈している請求項2に記載のリードバルブ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のリードバルブと、内部にポンプ室を区画するハウジングと、を備え、前記シート部材は前記ハウジングであり、前記弁孔は前記ポンプ室に連通する排出孔であるベーンポンプ。
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