JP2017172471A - ベーンポンプ - Google Patents

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雄一朗 九野
Yuichiro Kuno
雄一朗 九野
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Abstract

【課題】排出孔に対するシール力を調整しやすいリードバルブを備えるベーンポンプを提供することを課題とする。【解決手段】ベーンポンプ1は、ポンプ室Pと、ポンプ室Pと外部とを連通する排出孔201a、201bと、を有するハウジング2と、ハウジング2に固定され排出孔201a、201bを外側から開閉可能に覆うバルブ50と、バルブ50を外側から支持しバルブ50の開弁量を規制するストッパ51と、を有するリードバルブ5と、を備える。リードバルブ5において、ストッパ51がバルブ50の変形を規制する区間を固定区間A1、ストッパ51がバルブ50の変形を許容する区間を自由区間A2a、A2bとして、リードバルブ5が開弁しストッパ51にバルブ50が密着した状態において、固定区間A1の最大板厚B1は、自由区間A2a、A2bの最小板厚B2よりも大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、流体の逆流を規制するリードバルブを備えるベーンポンプに関する。
ベーンポンプの排出孔には、リードバルブが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。リードバルブは、バルブと、ストッパと、ボルトと、を備えている。バルブは、排出孔を外側から開閉可能に覆っている。ストッパは、バルブの外側に配置されている。ボルトは、バルブおよびストッパの固定端を、ベーンポンプのハウジングに固定している。ボルトの頭部は、バルブおよびストッパの固定端を、外側から押さえている。
実開平2−43573号公報
しかしながら、ボルトの頭部(バルブの固定端)から排出孔までの距離が長い場合、排出孔に対するバルブのシール力が低下してしまう。すなわち、バルブは、自身の弾性力、ボルトの押圧力(軸力)などを利用して、排出孔を封止している。ボルトの頭部から排出孔までの距離が長い場合、バルブにおいてボルトの押圧力が作用する範囲が、排出孔から遠ざかってしまう。このため、バルブの弾性力が小さくなってしまう。したがって、排出孔に対するバルブのシール力が低下してしまう。このような場合、従来のリードバルブによると、シール力を調整することは困難だった。そこで、本発明は、排出孔に対するシール力を調整しやすいリードバルブを備えるベーンポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のベーンポンプは、ポンプ室と、前記ポンプ室と外部とを連通する排出孔と、を有するハウジングと、前記ハウジングに固定され前記排出孔を外側から開閉可能に覆うバルブ(バルブリードバルブ)と、前記バルブを外側から支持し前記バルブの開弁量を規制するストッパ(ストッパリードバルブ)と、を有するリードバルブと、を備えるベーンポンプであって、前記リードバルブにおいて、前記ストッパが前記バルブの変形を規制する区間を固定区間、前記ストッパが前記バルブの変形を許容する区間を自由区間として、前記リードバルブが開弁し前記ストッパに前記バルブが密着した状態において、前記固定区間の最大板厚は、前記自由区間の最小板厚よりも大きいことを特徴とする。
本発明のベーンポンプのリードバルブは、固定区間と自由区間とを備えている。固定区間と自由区間との間には、板厚差、つまり剛性差が設定されている。固定区間の最大板厚は、自由区間の最小板厚よりも大きい。このため、バルブのうち、固定区間に対応する部分は、自由区間に対応する部分よりも、弾性変形しにくい。したがって、排出孔に対するシール力を簡単に調整することができる。
第一実施形態のベーンポンプの斜視分解図である。 同ベーンポンプの透過右面図である。 図2の枠III内の拡大図である。 図3のIV−IV方向断面図である。 同ベーンポンプのリードバルブの閉弁状態の前後方向断面図である。 第二実施形態のベーンポンプのリードバルブの開弁状態の前後方向断面図である。 第三実施形態のベーンポンプのリードバルブの斜視分解図である。 第四実施形態のベーンポンプのリードバルブの斜視分解図である。
以下、本発明のベーンポンプの実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
図1に、本実施形態のベーンポンプの斜視分解図を示す。図2に、同ベーンポンプの透過右面図を示す。
[ベーンポンプの構成]
まず、本実施形態のベーンポンプの構成について説明する。図1、図2に示すように、ベーンポンプ1は、ハウジング2と、ロータ3と、ベーン4と、リードバルブ(逆止弁)5と、を備えている。
(ハウジング2)
ハウジング2は、エンジン(図略)の側面に固定されている。ハウジング2は、ハウジング本体20と、端板21と、ポンプ室Pと、を備えている。ハウジング本体20は、有底楕円筒状を呈している。ハウジング本体20は、周壁部200と、底壁部201と、外筒部202と、内筒部203と、を備えている。
周壁部200は、楕円筒状を呈している。底壁部201は、周壁部200の右端(軸方向一端)に配置されている。底壁部201は、一対の排出孔201a、201bと、固定孔201cと、を備えている。一対の排出孔201a、201bは、各々、底壁部201を左右方向に貫通している。一対の排出孔201a、201bは、各々、後述するリードバルブ5により、右側(外側)から開閉可能である。外筒部202は、矩形枠状を呈している。外筒部202は、底壁部201の右面(外面)に配置されている。外筒部202は、エンジンのカムキャリア(図略)の窓部に取り付けられる。内筒部203は、円形枠状を呈している。内筒部203は、外筒部202の枠内側に収容されている。外筒部202の枠内側かつ内筒部203の枠外側には、一対の排出孔201a、201bと、固定孔201cと、が配置されている。
ポンプ室Pは、ハウジング2の内部に区画されている。左側または右側から見て、ポンプ室Pは、楕円形状を呈している。ポンプ室Pには、吸気通路(図略)を介して、ブレーキ装置の倍力装置(図略)が連通している。ポンプ室Pは、一対の排出孔201a、201bを介して、ポンプ室Pの外部と連通している。
(ロータ3、ベーン4)
図2に透過して示すように、ロータ3は、ロータ本体30と、軸部31と、を備えている。ロータ本体30は、有底円筒状を呈している。ロータ本体30は、左側に開口する有底円筒状を呈している。ロータ本体30は、一対のロータ溝部300を備えている。軸部31は、ロータ本体30の右側に連なっている。軸部31は、内筒部203に収容されている。軸部31は、カップリング(図略)および給油ジョイント(図略)を介して、エンジンのカムシャフト(図略)に連結されている。軸部31すなわちロータ3は、自身の軸周りに回転可能である。
ベーン4は、矩形板状を呈している。ベーン4は、ポンプ室Pに収容されている。ベーン4は、ロータ3と共に回転可能である。ベーン4は、一対のロータ溝部300に沿って直径方向に往復動可能である。ベーン4は、回転角度に応じて、ポンプ室Pを複数の作動室に区画可能である。
(リードバルブ5)
図3に、図2の枠III内の拡大図を示す。図4に、図3のIV−IV方向断面図を示す。図5に、同ベーンポンプのリードバルブの閉弁状態の前後方向断面図を示す。なお、図4に示すリードバルブは開弁状態である。
図1〜図5に示すように、リードバルブ5は、底壁部201に固定されている。リードバルブ5は、外筒部202の枠内側かつ内筒部203の枠外側に配置されている。リードバルブ5は、バルブ(バルブリードバルブ)50と、ストッパ(ストッパリードバルブ)51と、締結部材52と、を備えている。バルブ50は、金属製であって、右側または左側から見てL字板状を呈している。バルブ50の板厚は均一である。バルブ50は、弾性変形可能である。
バルブ50は、固定部500と、一対の自由部501a、501bと、を備えている。固定部500は、バルブ50のL字湾曲部に配置されている。固定部500には、挿通孔503が穿設されている。一対の自由部501a、501bは、各々、固定部500に連なっている。自由部501aは、排出孔201aを、右側(外側)から開閉可能に覆っている。自由部501bは、排出孔201bを、右側から開閉可能に覆っている。
ストッパ51は、バルブ50を右側(外側)から支持している。ストッパ51は、金属製であって、右側または左側から見てL字板状を呈している。ストッパ51は、バルブ50よりも板厚が大きい。つまり、ストッパ51は、バルブ50よりも剛性が高い。このため、ストッパ51は、バルブ50よりも、弾性変形しにくい。
ストッパ51は、固定部510と、一対の自由部511a、511bと、を備えている。固定部510は、バルブ50のL字湾曲部に配置されている。固定部510は、基部510aと、突出部510bと、を備えている。基部510aは、平板状を呈している。突出部510bは、基部510aから右側に突出している。基部510aと突出部510bとが左右方向(内外方向)に連なっている部分の板厚(後述する最大板厚b1に含まれる)は、ストッパ51の残りの部分の板厚よりも、大きい。図4に示すように、基部510aと突出部510bとの境界には、曲面部Rが配置されている。突出部510bは、右側に向かって尖るテーパ状を呈している。突出部510bの右面(頂面)には、平面状の締結座512が配置されている。締結座512と固定部510の左面(内面)との間には、挿通孔513が穿設されている。一対の自由部511a、511bは、各々、固定部510に連なっている。一対の自由部511a、511bは、各々、固定部510に対して、固定部510から右側に反り上がるように、湾曲している。自由部511aは、自由部501aの外側に配置されている。自由部511bは、自由部501bの外側に配置されている。図4に示すように、一対の自由部511a、511bにより、ストッパ51は、開弁状態におけるバルブ50の開弁量(自由部501a、501bの弾性変形量)を規制している。
締結部材52は、スクリューである。締結部材52は、頭部520と、軸部521と、を備えている。頭部520は、締結座512に当接している。頭部520は、締結座512に、押圧力(軸力)を加えている。軸部521は、頭部520の左側に連なっている。軸部521は、頭部520よりも小径である。軸部521は、挿通孔513、503を貫通し、固定孔201cに螺着されている。
リードバルブ5には、固定区間A1と、一対の自由区間A2a、A2bと、が設定されている。固定区間A1においては、ストッパ51がバルブ50の変形を規制している。すなわち、バルブ50の固定部500は、締結部材52の押圧力により、右側(外側)の固定部510と、左側(内側)の底壁部201と、の間に、挟持固定されている。固定区間A1には、押圧区間a1が設定されている。押圧区間a1は、締結座512に対応している。
自由区間A2a、A2bにおいては、ストッパ51がバルブ50の変形を許容している。すなわち、図4、図5に示すように、バルブ50の一対の自由部501a、501bは、右側の一対の自由部511a、511bと、左側の底壁部201と、の間で、弾性変形可能である。
図4に示すように、開弁状態であって、かつストッパ51にバルブ50が密着した状態において、押圧区間a1の最大板厚b1、すなわち固定区間A1の最大板厚B1は、自由区間A2a、A2bの最小板厚B2よりも大きい。
[ベーンポンプの動き]
次に、本実施形態のベーンポンプの動きについて説明する。ベーン4の回転に伴って、ポンプ室Pに区画された複数の作動室の容積は、拡縮変化する。正回転時(図2に示す反時計回り方向)においては、排出孔201bを介して、作動室から外部に空気や潤滑油が排出される。バルブ50の自由部501b(図1参照)には、左側(内側)から圧縮された作動室の圧力が、右側(外側)から外部の圧力が、加わる。
作動室の圧力が、外部からの圧力および自由部501bの弾性力を上回ると、閉弁状態(図5参照)から開弁状態(図4参照)に、自由部501bが切り替わる。そして、排出孔201bを介して、作動室から外部に空気や潤滑油が排出される。排出により、作動室の圧力が、外部からの圧力および自由部501bの弾性力を下回ると、開弁状態から閉弁状態に、再び自由部501bが切り替わる。なお、正回転時においては、もう一方の自由部501aに、拡張する作動室から負圧が加わる。このため、自由部501aは、閉弁状態(図5参照)を維持する。
これに対して、逆回転時(図2に示す時計回り方向)においては、排出孔201aを介して、作動室から外部に空気や潤滑油が排出される。バルブ50の自由部501aには、左側(内側)から圧縮された作動室の圧力が、右側(外側)から外部の圧力が、加わる。このため、作動室の圧力と、外部からの圧力および自由部501aの弾性力と、の大小関係により、自由部501aは、開弁状態(図4参照)、閉弁状態(図5参照)に切り替わる。なお、逆回転時においては、自由部501bには、拡張する作動室から負圧が加わる。このため、自由部501bは、閉弁状態(図5参照)を維持する。
[作用効果]
次に、本実施形態のベーンポンプの作用効果について説明する。図3に示すように、本実施形態のベーンポンプ1のリードバルブ5は、固定区間A1と自由区間A2a、A2bとを備えている。図4に示すように、固定区間A1の最大板厚B1は、自由区間A2a、A2bの最小板厚B2よりも大きい。このため、バルブ50のうち、固定区間A1に対応する部分(固定部500)は、自由区間A2a、A2bに対応する部分(自由部501a、501b)よりも、弾性変形しにくい。したがって、固定区間A1、自由区間A2a、A2bの面積、長さ、幅、板厚などを調整することにより、排出孔201a、201bに対するシール力を簡単に調整することができる。また、固定区間A1と自由区間A2a、A2bとの、面積比、長さ比、幅比、板厚比などを調整することにより、排出孔201a、201bに対するシール力を簡単に調整することができる。
例えば、固定区間A1と自由区間A2a、A2bとの境界を排出孔201a、201bに近づけることにより、自由区間A2a、A2bの弾性力を大きくすることができる。このため、排出孔201a、201bに対するシール力を大きくすることができる。したがって、排出孔201a、201bの周囲に異物やバリなどが存在する場合であっても、締め切り性を確保しやすい。また、リードバルブ5の開弁圧を高く設定することができる。
反対に、固定区間A1と自由区間A2a、A2bとの境界を排出孔201a、201bから遠ざけることにより、自由区間A2a、A2bの弾性力を小さくすることができる。このため、リードバルブ5の開弁圧を低く設定することができる。
また、ストッパ51のうち、固定区間A1に対応する部分(固定部510)は、右側から頭部520に押圧される締結座512を有している。固定区間A1には、締結座512に対応して、押圧区間a1が設定されている。押圧区間a1(頭部520から押圧力(軸力)が加わる部分)の最大板厚b1は、固定区間A1の最大板厚B1である。すなわち、押圧区間a1の剛性は、固定区間A1において最大である。ここで、仮に、押圧区間a1の剛性が低い場合、頭部520からの押圧力が、押圧区間a1自身の変形により消費されやすい。このため、固定区間A1全体に、押圧力が伝達されにくい。この点、本実施形態のベーンポンプ1の場合、押圧区間a1の剛性が最大である。このため、頭部520からの押圧力が、押圧区間a1自身の変形により消費されにくい。したがって、固定区間A1全体に、押圧力が伝達されやすい。
また、締結座512は、突出部510bの右面に配置されている。すなわち、締結座512は、固定区間A1のうち、右側に最も高い位置に配置されている。このため、固定区間A1全体に、押圧力が分散しやすい。また、突出部510bは、締結座512に向かって尖るテーパ状を呈している。言い換えると、突出部510bは、基部510aに向かって末拡がり状に拡張している。この点においても、固定区間A1全体に、押圧力が分散しやすい。
また、本実施形態のベーンポンプ1によると、単一のリードバルブ5(単一のバルブ50、単一のストッパ51、単一の締結部材52)により、複数の排出孔201a、201bを開閉している。このため、排出孔201a、201bごとにリードバルブ5を配置する場合と比較して、部品点数を削減することができる。
しかしながら、その反面、単一のリードバルブ5(単一のバルブ50、単一のストッパ51、単一の締結部材52)により、複数の排出孔201a、201bを開閉する場合、締結部材52からの距離が大きい排出孔、つまりバルブ50のシール力が小さい排出孔(本実施形態の場合は排出孔201a)が発生しやすい。
この点、本実施形態のベーンポンプ1のリードバルブ5によると、固定区間A1、自由区間A2a、A2bの面積、長さ、幅、板厚などを調整することにより、排出孔201a、201bに対するシール力を簡単に調整することができる。また、固定区間A1と自由区間A2a、A2bとの、面積比、長さ比、幅比、板厚比などを調整することにより、排出孔201a、201bに対するシール力を簡単に調整することができる。このため、バルブ50のシール力が小さい排出孔が発生しにくい。また、複数の排出孔に対するシール力を、均一化しやすい。また、複数の排出孔に対するシール力を、意図的に相違させやすい。このように、本実施形態のベーンポンプ1のリードバルブ5は、単一のリードバルブ5により、複数の排出孔201a、201bを開閉するのに、好適である。また、基部510aと突出部510bとの境界には、曲面部Rが配置されている。このため、当該境界に対する応力集中を、抑制することができる。
また、本実施形態のベーンポンプ1のリードバルブ5によると、ストッパ51に突出部510bを配置することにより、排出孔201a、201bに対するシール力を簡単に調整することができる。すなわち、板厚が小さい(薄肉の)バルブ50を加工することなく、排出孔201a、201bに対するシール力を簡単に調整することができる。
<第二実施形態>
本実施形態のベーンポンプと、第一実施形態のベーンポンプとの相違点は、ストッパの板厚が均一に設定されている一方、バルブの板厚が不均一に設定されている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。図6に、本実施形態のベーンポンプのリードバルブの開弁状態の前後方向断面図を示す。なお、図4と対応する部位については、同じ符号で示す。
バルブ50の固定部500は、基部500aと、突出部500bと、を備えている。基部500aは、平板状を呈している。突出部500bは、基部500aから右側に突出している。基部500aと突出部500bとが左右方向(内外方向)に連なっている部分の板厚(最大板厚b1に含まれる)は、バルブ50の残りの部分の板厚よりも、大きい。基部500aと突出部500bとの境界には、曲面部Rが配置されている。突出部500bは、右側に向かって尖るテーパ状を呈している。ストッパ51の板厚は均一である。ストッパ51の固定部510は、突出部500bの形状に倣って、右側に突出している。突出部分の根本には、曲面部Rが配置されている。
本実施形態のベーンポンプと、第一実施形態のベーンポンプとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のベーンポンプによると、バルブ50の固定部500に突出部500bを配置することにより、押圧区間a1の最大板厚b1、すなわち固定区間A1の最大板厚B1を、自由区間A2aの最小板厚B2よりも大きくすることができる。
また、基部500aと突出部500bとの境界には、曲面部Rが配置されている。このため、当該境界に対する応力集中を、抑制することができる。同様に、固定部510の突出部分の根本には、曲面部Rが配置されている。このため、当該根本に対する応力集中を、抑制することができる。
<第三実施形態>
本実施形態のベーンポンプと、第一実施形態のベーンポンプとの相違点は、ストッパが補強リブを備えている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。図7に、本実施形態のベーンポンプのリードバルブの斜視分解図を示す。なお、図1と対応する部位については、同じ符号で示す。
図7に示すように、ストッパ51は、一対の補強リブ514a、514bを備えている。補強リブ514a、514bは、各々、右側に突出している。補強リブ514a、514bは、各々、締結座512から自由区間に向かって延在している。
本実施形態のベーンポンプと、第一実施形態のベーンポンプとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のベーンポンプによると、ストッパ51に、締結座512から自由区間に向かって延在する補強リブ514a、514bが配置されている。このため、固定区間の剛性を高くすることができる。
また、補強リブ514a、514bの右側突出量は、締結座512から自由部511a、511bの端部(排出孔201a、201b)に向かって、徐々に小さくなっている。このため、固定区間から自由区間に向かって、ストッパ51の剛性を徐々に低くすることができる。また、補強リブ514a、514bと、自由部511a、511bと、の境界に対する応力集中を抑制することができる。
<第四実施形態>
本実施形態のベーンポンプと、第一実施形態のベーンポンプとの相違点は、ストッパが補強ブロックを備えている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。図8に、本実施形態のベーンポンプのリードバルブの斜視分解図を示す。なお、図1と対応する部位については、同じ符号で示す。
図8に示すように、ストッパ51は、補強ブロック515を備えている。補強ブロック515は、右側に突出している。補強ブロック515は、右側または左側から見てL字状を呈している。すなわち、補強ブロック515は、締結座512から自由区間に向かって延在している。
本実施形態のベーンポンプと、第一実施形態のベーンポンプとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のベーンポンプによると、ストッパ51に、締結座512から自由区間に向かって延在する補強ブロック515が配置されている。このため、固定区間の剛性を高くすることができる。
また、補強ブロック515の右側突出量は、締結座512から自由部511a、511bの端部(排出孔201a、201b)に向かって、徐々に小さくなっている。このため、固定区間から自由区間に向かって、ストッパ51の剛性を徐々に低くすることができる。また、補強ブロック515と、自由部511a、511bと、の境界には、曲面部Rが配置されている。このため、当該境界に対する応力集中を抑制することができる。
<その他>
以上、本発明のベーンポンプの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
固定区間A1の板厚は均一であってもよい。この場合、最大板厚B1は、固定区間A1の任意の部分の板厚である。固定区間A1の板厚は不均一であってもよい。この場合、最大板厚B1は、固定区間A1のうち、一番厚い部分の板厚である。
自由区間A2a、A2bの板厚は均一であってもよい。この場合、最小板厚B2は、自由区間A2a、A2bの任意の部分の板厚である。自由区間A2a、A2bの板厚は不均一であってもよい。この場合、最小板厚B2は、自由区間A2a、A2bのうち、一番薄い部分の板厚である。
締結部材52の種類は特に限定しない。ボルト、クリップなどであってもよい。また、接着や溶着などの手段により、底壁部201に、バルブ50およびストッパ51を固定してもよい。
補強リブ514a、514b、補強ブロック515は、固定区間A1から、自由区間A2a、A2b内の任意の位置まで、延在していてもよい。また、単一のリードバルブ5(単一の短冊状のバルブ50、単一の短冊状のストッパ51、単一の締結部材52)により、単一の排出孔201a、201bを開閉してもよい。すなわち、排出孔201a、201bごとにリードバルブ5を配置してもよい。
リードバルブ5は、ベーンポンプ1から独立して実施可能である。すなわち、リードバルブ5を、ベーンポンプ1のハウジング2以外の相手部材に配置することも可能である。例えば、流体により作動する機械(他のポンプ、コンプレッサ、ブロワなど)、配管などに、リードバルブ5を配置してもよい。
1:ベーンポンプ
2:ハウジング、20:ハウジング本体、200:周壁部、201:底壁部、201a:排出孔、201b:排出孔、201c:固定孔、202:外筒部、203:内筒部、21:端板
3:ロータ、30:ロータ本体、300:ロータ溝部、31:軸部
4:ベーン
5:リードバルブ、50:バルブ、500:固定部、500a:基部、500b:突出部、501a:自由部、501b:自由部、503:挿通孔、51:ストッパ、510:固定部、510a:基部、510b:突出部、511a:自由部、511b:自由部、512:締結座、513:挿通孔、514a:補強リブ、514b:補強リブ、515:補強ブロック、52:締結部材、520:頭部、521:軸部
A1:固定区間、A2a:自由区間、A2b:自由区間、B1:最大板厚、B2:最小板厚、P:ポンプ室、R:曲面部、a1:押圧区間、b1:最大板厚

Claims (5)

  1. ポンプ室と、前記ポンプ室と外部とを連通する排出孔と、を有するハウジングと、
    前記ハウジングに固定され前記排出孔を外側から開閉可能に覆うバルブと、前記バルブを外側から支持し前記バルブの開弁量を規制するストッパと、を有するリードバルブと、
    を備えるベーンポンプであって、
    前記リードバルブにおいて、前記ストッパが前記バルブの変形を規制する区間を固定区間、前記ストッパが前記バルブの変形を許容する区間を自由区間として、
    前記リードバルブが開弁し前記ストッパに前記バルブが密着した状態において、前記固定区間の最大板厚は、前記自由区間の最小板厚よりも大きいベーンポンプ。
  2. 前記リードバルブは、前記固定区間を前記ハウジングに締結する締結部材を有し、
    前記締結部材は、頭部と、前記頭部に連なり前記固定区間を貫通し前記ハウジングに締結される軸部と、を有し、
    前記ストッパのうち、前記固定区間に対応する部分は、外側から前記頭部に押圧される締結座を有し、
    前記固定区間において、前記締結座に対応する区間を押圧区間として、
    前記押圧区間の最大板厚は、前記固定区間の最大板厚である請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記ストッパのうち、前記固定区間に対応する部分は、基部と、前記基部から外側に突出する突出部と、を有し、
    前記締結座は、前記突出部の頂面に配置される請求項2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記突出部は、前記締結座に向かって尖るテーパ状を呈する請求項3に記載のベーンポンプ。
  5. 前記ストッパは、前記締結座から前記自由区間に向かって延在する補強リブを有する請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のベーンポンプ。
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