JP2017226732A - 防振ゴム組成物及び防振ゴム - Google Patents
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Abstract
Description
[1]天然ゴム、または天然ゴムとジエン系合成ゴムとの混合物を主成分として含むゴム成分と、硫黄と後述する特定の化学構造を有するトリアジン化合物とを含有し、上記ゴム成分以外の配合成分の総量(T)に対する上記トリアジン化合物(Q)の含有率(Q/T×100)が1.5〜10質量%であると共に、上記硫黄の配合量が、上記ゴム成分100質量部に対して0.4〜4.0質量部であることを特徴とする防振ゴム組成物。
[2]上記の天然ゴムとジエン系合成ゴムとの配合割合が、質量比で100:0〜70:30である[1]記載の防振ゴム組成物。
[3]上記ジエン系合成ゴムがポリブタジエンゴムである[1]又は[2]記載の防振ゴム組成物。
[4]上記[1]〜[3]のいずれか1項記載のゴム組成物を硬化させてなる防振ゴム。
本発明の防振ゴム組成物は、ゴム成分としては、天然ゴム(NR)、または天然ゴムとジエン系ゴムとを混合したものを主成分とするものである。天然ゴム(NR)としては、特に制限されるものではなく公知のものを適宜選択使用すればよく、例えば、RSS(Ribbed smoked sheets)、TSR(Technically Specified Rubber)等が挙げられる。上記ジエン系ゴムとしては、特に限定はなく、例えば、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等が挙げられ、これらの中から1種を単独又は2種以上を混合して用いることができる。本発明においては、特に、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)を好適に用いることができる。
下記表1に示したように、各ゴム薬品を練り込む際、A練り工程とB練り工程とに分け、表1に示す配合組成により実施例1〜4及び比較例1〜8の防振ゴム用のゴム組成物を製造した。A練り工程では、基材ゴム(ベースポリマー)を練り込み、その他のA練りゴム薬品を投入・混練し、A練り工程におけるゴム薬品を排出した。その後、上記のA練り工程で得られたゴムを投入し練り込み、B練りゴム薬品を投入し練り込み、上記のA練り及びB練り工程における練りゴムを排出した。各々の防振ゴム組成物を所定の条件で所定の形状に加硫硬化させ、成型物を作製した。この成形物を本発明の防振ゴムの評価体とした。得られた成形物について、硬度(Hd)、引張伸び(Eb)、引張強さ(Tb)、耐熱性及びロス特性(tanδ)を下記JIS規格に準拠して測定・評価を行った。
JIS K 6253(タイプA)に準拠
[引張伸び(Eb)]
JIS K 6251に準拠した。
[引張強さ(Tb)]
JIS K 6251に準拠した。
[耐熱性(熱老化試験)]
JIS K 6257に準拠し、100℃,500時間の長期に亘り熱老化条件下で行い、それぞれ試験片を放置した後、上記硬度(Hd)、上記引張伸び(Eb)、及び引張強さ(Tb)をそれぞれ測定し、また、これらの変化率(Δ)を求めた。変化率の定義は、熱老化前の試験片の各物性値に対する熱老化後の試験片の各物性値の比率(%)であって、例えば引張伸び(Eb)の保持率ではΔEb=(熱老化後のEb/熱老化前のEb)×100(%)となる。保持率は100(%)に近い程、熱老化による変化がないことを意味し、従って、耐熱性に優れていることを示す。
[ロス特性(tanδ)]
tanδ:損失係数
JIS K 6385に準拠して測定した(周波数15Hz、歪0.2%)。
天然ゴム(NR):「RSS#4」
・ポリブタジエンゴム(BR):JSR社製「BR01」
FEF級のカーボンブラックを使用した。旭カーボン(株)製「旭 #65」
新日本理化社製「ステアリン酸50S」
亜鉛華
商品名「3号亜鉛華」(ハクスイテック社製)
ワックス(WAX)
商品名「サンタイト S」(精工化学社製)
老化防止剤:6C
N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン、大内新興化学工業(株)製「ノクラック 6C」
老化防止剤:8C
精工化学(株)製「オゾン35」
SUN REFINING AND MARKETING COMPANY 「Sunthene4240」
硫黄
商品名「粉末硫黄」(鶴見化学社製)
加硫促進剤 CZ
商品名「ノクセラー CZ−G」(大内新興化学工業(株)製)
実施例1〜4は、引張伸び(Eb)、引張強さ(Tb)、耐熱性及びロス特性(tanδ)が良好である。
これに対して、比較例1,2は、トリアジン化合物を含有しておらず、同じ硫黄の配合量である実施例4と比べると、耐熱性が悪くなり、ロス特性(tanδ)も低い。
比較例3,4は、トリアジン化合物を含有しておらず、その結果、耐熱性が悪くなり、ロス特性(tanδ)も低い。
比較例5は、トリアジン化合物を含有するが、ゴム成分以外の配合成分の総量(T)に対するトリアジン化合物(Q)の含有率が1.5質量%よりも小さくなり、その結果、ロス特性(tanδ)が低い。
比較例6は、トリアジン化合物を含有するが、ゴム成分以外の配合成分の総量(T)に対するトリアジン化合物(Q)の含有率が10質量%よりも高くなり、その結果、引張強さ(Tb)が悪い。
比較例7は、硫黄の配合量が少量であり、その結果、所望の硬度が得られず、且つ、引張強さ(Tb)が悪い。
比較例8は、硫黄の配合量が多過ぎる例であり、その結果、引張伸び(Eb)が低く、耐熱性が悪く、そのうえ、ロス特性(tanδ)も低い。
Claims (4)
- 上記の天然ゴムとジエン系合成ゴムとの配合割合が、質量比で100:0〜70:30である請求項1記載の防振ゴム組成物。
- 上記ジエン系合成ゴムがポリブタジエンゴムである請求項1又は2記載の防振ゴム組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載のゴム組成物を硬化させてなる防振ゴム。
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JP2016122316A JP2017226732A (ja) | 2016-06-21 | 2016-06-21 | 防振ゴム組成物及び防振ゴム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020153173A1 (ja) * | 2019-01-25 | 2020-07-30 | 日本ゼオン株式会社 | アクリルゴム組成物およびゴム架橋物 |
WO2021215292A1 (ja) * | 2020-04-22 | 2021-10-28 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物及びゴム製品 |
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2016
- 2016-06-21 JP JP2016122316A patent/JP2017226732A/ja active Pending
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