JP2017226596A - 防爆用パネル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い圧縮強度を有するセメント質硬化体からなり、耐衝撃性および耐火性に優れた防爆用パネルを提供する。
【解決手段】セメント質硬化体からなる防爆用パネル1であって、セメント質硬化体が、セメント、BET比表面積が15〜25m/gのシリカフューム、50%体積累積粒径が0.8〜5μmの無機粉末、最大粒径が1.2mm以下の骨材A、高性能減水剤、消泡剤、金属繊維、有機繊維及び水を含み、かつ上記セメント、上記シリカフューム及び上記無機粉末の合計量100体積%中、上記セメントの割合が55〜65体積%、上記シリカフュームの割合が5〜25体積%、上記無機粉末の割合が15〜35体積%であるセメント組成物の硬化体である防爆用パネル1。
【選択図】図1

Description

本発明は、防爆用パネル及びその製造方法に関する。
火薬類あるいはガス等による爆発事故等において、爆発によって発生した飛来物がコンクリート構造物(コンクリート部材)に衝突することにより、該構造物に、曲げ破壊あるいはせん断破壊といった全体的な破壊や、表面破壊、裏面剥離、貫通等の局部的な破壊が生じることがある。また、この際、コンクリート構造物は、爆発による高温にも晒されることとなる。コンクリート構造物に全体的な破壊や、貫通等の局所的な破壊が生じると、該構造物の内部に存在する人、設備、及び物品等にも被害が及ぶことになる。このため、爆発によって発生した飛来物や高温から人や設備等を保護するために、爆発に晒される危険性がある特定のコンクリート構造物には、優れた耐衝撃性および耐火性が求められる。
優れた耐衝撃性を有するコンクリート構造物として、例えば、特許文献1には、少なくとも、セメント、ポゾラン質微粉末、粒径2mm以下の骨材粒子、水、及び減水剤を含む配合物の硬化体からなることを特徴とする矢板が記載されている。
特開2001−207442号公報
上述の特許文献1に記載された実施例における、配合物の硬化体の圧縮強度は、210〜230MPaである。この点、より高い圧縮強度を有するセメント質硬化体の作製が可能であれば、該硬化体からなる部材の厚さ等を小さくすることができ、軽量化を図ることができる。また、上述の特許文献1には、コンクリートの耐火性は記載されていない。
本発明の目的は、高い圧縮強度(例えば、270N/mm以上)を有するセメント質硬化体からなり、耐衝撃性および耐火性に優れた防爆用パネルを提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、セメント、BET比表面積が15〜25m/gのシリカフューム、50%体積累積粒径が0.8〜5μmの無機粉末、最大粒径が1.2mm以下の骨材A、高性能減水剤、消泡剤、金属繊維、有機繊維及び水を含み、かつセメント、シリカフューム及び無機粉末の合計量100体積%中、セメント、シリカフューム及び無機粉末の各割合が特定の数値範囲内であるセメント組成物の硬化体を防爆用パネルとして使用することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[8]を提供するものである。
[1] セメント質硬化体からなる防爆用パネルであって、上記セメント質硬化体が、セメント、BET比表面積が15〜25m/gのシリカフューム、50%体積累積粒径が0.8〜5μmの無機粉末、最大粒径が1.2mm以下の骨材A、高性能減水剤、消泡剤、金属繊維、有機繊維及び水を含み、かつ上記セメント、上記シリカフューム及び上記無機粉末の合計量100体積%中、上記セメントの割合が55〜65体積%、上記シリカフュームの割合が5〜25体積%、上記無機粉末の割合が15〜35体積%であるセメント組成物の硬化体であることを特徴とする防爆用パネル。
[2] 上記セメントは、中庸熱ポルトランドセメント又は低熱ポルトランドセメントを構成する粒子を研磨処理してなる、角張った表面部分を丸みを帯びた形状に変形させてなる粒径20μm以上の粗粒子、及び、上記研磨処理によって生じる粒径20μm未満の微粒子を含み、50%体積累積粒径が10〜18μmで、かつブレーン比表面積が2,100〜2,900cm/gのものである前記[1]に記載の防爆用パネル。
[3] 上記有機繊維は、直径が0.010〜0.020mm、長さが4〜8mm、アスペクト比(繊維長/繊維直径)が300〜470のポリプロピレン繊維である前記[1]又は[2]に記載の防爆用パネル。
[4] 上記セメント質硬化体の圧縮強度が300N/mm以上である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の防爆用パネル。
[5] 上記セメント組成物は、最大粒径が1.2mmを超え、13mm以下の骨材Bを含む前記[1]〜[3]のいずれかに記載の防爆用パネル。
[6] 上記セメント質硬化体の圧縮強度が270N/mm以上である前記[5]に記載の防爆用パネル。
[7] 前記[1]〜[6]のいずれかに記載の防爆用パネルを製造するための方法であって、上記セメント組成物を型枠内に打設して、未硬化の成形体を得る成形工程と、上記未硬化の成形体を、10〜40℃で24時間以上、封緘養生または気中養生した後、上記型枠から脱型し、硬化した成形体を得る常温養生工程と、上記硬化した成形体について、70℃以上100℃未満で6時間以上の蒸気養生もしくは温水養生と、100〜200℃で1時間以上のオートクレーブ養生のいずれか一方または両方を行い、加熱養生後の硬化体を得る加熱養生工程と、上記加熱養生後の硬化体を、150〜200℃で24時間以上、加熱(ただし、オートクレーブ養生による加熱を除く。)して、上記防爆用パネルを得る高温加熱工程、を含むことを特徴とする防爆用パネルの製造方法。
[8] 上記常温養生工程と上記加熱養生工程の間に、上記硬化した成形体に吸水させる吸水工程を含む前記[7]に記載の防爆用パネルの製造方法。
本発明の防爆用パネルは、高い圧縮強度(例えば、270N/mm以上)を有し、かつ耐衝撃性に優れるセメント質硬化体からなるため、該パネルの厚さを小さくして軽量化を図ることができる。その結果、施工現場への該パネルの搬入や、該パネルを用いた防爆壁や火薬等の保管庫の組立設置における作業負担を著しく軽減できる。
また、本発明の防爆用パネルは、上述の耐衝撃性に加えて耐火性能にも優れるため、該パネルを用いて構築した防爆壁や火薬等の保管庫では、爆発によって発生した飛来物や高温から人や設備等を保護することができる。
本発明の防爆用パネルの一例を示す斜視図である。 鋼製重錘を用いた耐衝撃性試験の平板供試体を示す図((a):平板供試体の正面図、(b):平板供試体の側面図;数値の単位はmmである。)である。 ローターの回転軸に対して垂直な方向に切断した断面を部分的に含む、高速気流撹拌装置の一例の正面図である。
本発明の防爆用パネルは、セメント質硬化体からなるものであって、該セメント質硬化体が、セメント、BET比表面積が15〜25m/gのシリカフューム、50%体積累積粒径が0.8〜5μmの無機粉末、最大粒径が1.2mm以下の骨材A、高性能減水剤、消泡剤、金属繊維、有機繊維及び水を含み、かつ上記セメント、上記シリカフューム及び上記無機粉末の合計量100体積%中、上記セメントの割合が55〜65体積%、上記シリカフュームの割合が5〜25体積%、上記無機粉末の割合が15〜35体積%であるセメント組成物の硬化体である。
本明細書中、「防爆用」とは、爆発の被害をくい止めるための用途を意味する。
以下、本発明で用いられるセメント組成物について詳細に説明する。
セメントの種類は、特に限定されるものではなく、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメント等を使用することができる。
中でも、セメント組成物の流動性を向上させる観点から、中庸熱ポルトランドセメント又は低熱ポルトランドセメントを使用することが好ましい。
また、セメント組成物の流動性を向上させ、かつセメント質硬化体の圧縮強度を高くする観点から、セメントとして、中庸熱ポルトランドセメント又は低熱ポルトランドセメントを構成する粒子を研磨処理してなる、角張った表面部分を丸みを帯びた形状に変形させてなる粒径20μm以上の粗粒子、及び、上記研磨処理によって生じる粒径20μm未満の微粒子を含み、50%体積累積粒径が10〜18μmで、かつブレーン比表面積が2,100〜2,900cm/gであるセメント(以下、「セメントの研磨処理物」ともいう。)を使用することがより好ましい。
上記粗粒子の粒径の上限は、特に限定されるものではないが、研磨処理されるセメントの一般的な粒径を考慮すると、通常200μm以下であり、セメント質硬化体の圧縮強度を高くする観点から、好ましくは100μm以下である。
上記微粒子の粒径の下限は、特に限定されるものではないが、セメント組成物の流動性の向上、及び、セメント質硬化体を製造する際の作業性向上の観点から、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは0.5μm以上である。
セメントの研磨処理物に関し、50%体積累積粒径は、好ましくは10〜18μm、より好ましくは12〜16μmであり、ブレーン比表面積は、好ましくは2,100〜2,900cm/g、より好ましくは2,200〜2,700cm/gである。
上記50%体積累積粒径が10μm以上であれば、セメント組成物の流動性が向上する。上記50%体積累積粒径が18μm以下であれば、セメント質硬化体の圧縮強度がより高くなる。
上記ブレーン比表面積が2,100cm/g以上であれば、セメント質硬化体の圧縮強度がより高くなる。上記ブレーン比表面積が2,900cm/g以下であれば、セメント組成物の流動性が向上する。
上記研磨処理は、セメント(中庸熱ポルトランドセメント又は低熱ポルトランドセメント)を構成する粒子を研磨することが可能な公知の研磨処理装置を用いればよい。研磨処理装置としては、市販の高速気流撹拌装置(例えば、奈良機械製作所社製、商品名「ハイブリタイザーNHS−3型」)等が挙げられる。
以下、高速気流撹拌装置について、図3を参照しながら詳しく説明する。
原料であるセメントは、高速気流撹拌装置10の上部の投入口14から、開閉弁18を開いた状態で投入される。投入後、開閉弁18を閉じる。
投入されたセメントは、循環回路13の途中に設けられた開口部から循環回路13内に入り、その後、循環回路13の出口13bから、被処理物を収容する空間である衝突室17内に入る。
原料を投入後、固定体であるステーター16の内部に配設されているローター(回転体)11を高速回転させることで、ローター11及びローター11に固着されたブレード12によって高速気流が発生し、衝突室17内のセメントが撹拌される。撹拌中、セメントを構成する粒子は、衝突室17内に設けられた、循環回路13の入口13aから、循環回路13内に入り、衝突室17の中央部分に設けられた、循環回路13の出口13bから、再び衝突室17内に投入されることで循環する。
なお、図3中、点線で示す矢印は、粒子(セメントを構成する粒子、並びに、研磨処理によって生じた粗粒子および微粒子を含む。)の流れを示す。
撹拌によって、セメントを構成する粒子が衝突室17の内壁面、ローター11及びブレード12と衝突すること、並びに、セメントを構成する粒子同士が衝突することにより、セメントを構成する粒子が研磨されて、該粒子表面の角張った部分が丸みを帯びた形状に変化した粗粒子(粒径が20μm以上である粒子)、及び、微粒子(粒径が20μm未満である粒子)が生じる。
ローター11の回転速度は、好ましくは3,000〜4,200rpm、より好ましくは3,500〜4,000rpmである。該回転速度が3,000rpm以上であれば、セメント組成物の流動性が向上する。該回転速度が4,200rpmを超える場合、セメント組成物の流動性の向上効果が頭打ちとなる。また、高速気流撹拌装置の性能上、回転速度が4,200rpmを超えることは、困難である。
研磨処理の時間は、好ましくは10〜60分間、より好ましくは20〜50分間、さらに好ましくは20〜40分間、特に好ましくは20〜30分間である。該時間が10分間以上であれば、セメント組成物の流動性が向上する。該時間が60分間を超える場合、セメント組成物の流動性の向上効果が頭打ちとなる。
得られた研磨処理物(粗粒子と微粒子の混合物)は、排出弁19を開くことによって、排出口15から排出される。
シリカフュームのBET比表面積は、15〜25m/g、好ましくは17〜23m/g、特に好ましくは18〜22m/gである。該比表面積が15m/g未満の場合、セメント質硬化体の圧縮強度が低下する。該比表面積が25m/gを超える場合、セメント組成物の流動性が低下する。
50%体積累積粒径が0.8〜5μmの無機粉末(以下、「無機粉末」と略すことがある。)としては、例えば、石英粉末(珪石粉末)、火山灰、及びフライアッシュ(分級または粉砕したもの)、スラグ粉末、石灰石粉末、長石類粉末、ムライト類粉末、アルミナ粉末、シリカゾル、炭化物粉末、窒化物粉末等が挙げられる。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
中でも、セメント組成物の流動性を向上させ、セメント質硬化体の圧縮強度を高くする観点から、石英粉末またはフライアッシュを使用することが好ましい。
なお、本明細書中、50%体積累積粒径が0.8〜5μmの無機粉末には、セメントは含まれないものとする。
無機粉末の50%体積累積粒径は、0.8〜5μm、好ましくは1〜4μm、より好ましくは1.1〜3.5μm、特に好ましくは1.2μm以上、3μm未満である。該粒径が0.8μm未満の場合、セメント組成物の流動性が低下する。該粒径が5μmを超える場合、セメント質硬化体の圧縮強度が低下する。
無機粉末の50%体積累積粒径は、市販の粒度分布測定装置(例えば、日機装社製、製品名「マイクロトラックHRA モデル9320−X100」)を用いて求めることができる。
具体的には、粒度分布測定装置を用いて、累積粒度曲線を作成し、該累積粒度曲線から50%体積累積粒径を求めることができる。この際、試料を分散させる溶媒であるエタノール20cmに対して、試料0.06gを添加し、90秒間、超音波分散装置(例えば、日本精機製作所社製、製品名「US300」)を用いて超音波分散したものを測定する。
無機粉末の最大粒径は、セメント質硬化体の圧縮強度をより高くする観点から、好ましくは15μm以下、より好ましくは14μm以下、特に好ましくは13μm以下である。
無機粉末の95%体積累積粒径は、セメント質硬化体の圧縮強度をより高くする観点から、好ましくは8μm以下、より好ましくは7μm以下、特に好ましくは6μm以下である。
無機粉末としては、SiOを主成分とするもの(例えば、石英粉末)が好ましい。無機粉末中のSiOの含有率が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、特に好ましくは70質量%以上であれば、セメント質硬化体の圧縮強度がより高くなる。
セメント組成物において、セメント、シリカフューム及び無機粉末の合計量100体積%中、セメントの割合は55〜65体積%、好ましくは57〜63体積%である。該割合が55体積%未満の場合、セメント質硬化体の圧縮強度が低下する。該割合が65体積%を超える場合、セメント組成物の流動性が低下する。
セメント、シリカフューム及び無機粉末の合計量100体積%中、シリカフュームの割合は5〜25体積%、好ましくは7〜23体積%である。該割合が5体積%未満の場合、セメント質硬化体の圧縮強度が低下する。該割合が25体積%を超える場合、セメント組成物の流動性が低下する。
セメント、シリカフューム及び無機粉末の合計量100体積%中、無機粉末の割合は15〜35体積%、好ましくは17〜33体積%である。該割合が15体積%未満の場合、セメント質硬化体の圧縮強度が低下する。該割合が35体積%を超える場合、セメント組成物の流動性が低下する。
骨材Aとしては、川砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂、天然エメリー砂、人工細骨材(例えば、スラグ細骨材、フライアッシュ等を焼成してなる焼成細骨材、人工(人造)エメリー砂や、アルミナまたは炭化物(例えば、炭化ケイ素、炭化ホウ素等)の粗粉砕物等)、再生細骨材またはこれらの混合物等が挙げられる。
骨材Aの最大粒径は、1.2mm以下、好ましくは1.1mm以下、特に好ましくは1.0mm以下である。該最大粒径が1.2mm以下であれば、セメント質硬化体の圧縮強度が高くなる。
骨材Aの粒度分布は、セメント組成物の流動性を向上させ、セメント質硬化体の圧縮強度を高くする観点から、0.6mm以下の粒径の骨材の割合が、95質量%以上、0.3mm以下の粒径の骨材の割合が、40〜50質量%、及び、0.15mm以下の粒径の骨材の割合が、6質量%以下であることが好ましい。
セメント組成物中の骨材Aの割合は、好ましくは20〜40体積%、より好ましくは22〜38体積%、さらに好ましくは30〜37体積%、特に好ましくは32〜36体積%である。該割合が20体積%以上であれば、セメント組成物の発熱量が小さくなり、かつ、セメント質硬化体の収縮量が小さくなる。該割合が40体積%以下であれば、セメント質硬化体の圧縮強度がより高くなる。
高性能減水剤としては、ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系等の高性能減水剤を使用することができる。中でも、セメント組成物の流動性を向上させ、セメント質硬化体の圧縮強度を高くする観点から、ポリカルボン酸系の高性能減水剤が好ましい。
高性能減水剤の配合量は、セメント、シリカフューム及び無機粉末の合計量100質量部に対して、固形分換算で、好ましくは0.2〜1.5質量部であり、より好ましくは0.4〜1.2質量部である。該量が0.2質量部以上であれば、減水性能が向上し、セメント組成物の流動性が向上する。該量が1.5質量部以下であれば、セメント質硬化体の圧縮強度がより高くなる。
消泡剤としては、市販品を使用することができる。
消泡剤の配合量は、セメント、シリカフューム及び無機粉末の合計量100質量部に対して、好ましくは0.001〜0.1質量部、より好ましくは0.01〜0.07質量部、特に好ましくは0.01〜0.05質量部である。該量が0.001質量部以上であれば、セメント組成物の強度発現性が向上する。該量が0.1質量部を超えると、セメント組成物の強度発現性の向上効果が頭打ちとなる。
セメント組成物は、セメント質硬化体の曲げ強度や破壊エネルギー等を向上させて防爆用パネルの耐衝撃性を高め、かつ、防爆用パネルの耐火性を高める観点から、金属繊維及び有機繊維を含む。
セメント組成物中の繊維(金属繊維、有機繊維、および、必要に応じて配合される後述の炭素繊維)の配合割合の合計は、好ましくは0.4〜4体積%、より好ましくは0.6〜3.5体積%、さらに好ましくは0.8〜3.0体積%、特に好ましくは1.0〜2.7体積%である。該割合が0.4体積%以上であれば、セメント質硬化体の曲げ強度、破壊エネルギー及び耐火性等を向上させることができる。該割合が4体積%以下であれば、セメント組成物の流動性や作業性を低下させることなく、セメント質硬化体の曲げ強度、破壊エネルギー及び耐火性等を向上させることができる。
金属繊維としては、鋼繊維、ステンレス繊維、アモルファス繊維等が挙げられる。中でも、鋼繊維は、強度に優れており、また、コストや入手のし易さの観点から好適である。
金属繊維の寸法は、セメント組成物中における金属繊維の材料分離の防止や、セメント質硬化体の曲げ強度や耐衝撃性の向上の観点から、直径が0.01〜1.0mm、長さが2〜30mmであることが好ましく、直径が0.05〜0.5mm、長さが5〜25mmであることがより好ましい。また、金属繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは40〜150である。
金属繊維の配合割合は、セメント組成物中、好ましくは0.3〜3体積%、より好ましくは0.5〜2.5体積%、特に好ましくは0.7〜2.3体積%である。該割合が0.3体積%以上であれば、セメント質硬化体の曲げ強度や耐衝撃性が向上する。該割合が3体積%以下であれば、セメント組成物の流動性や作業性を低下させることなく、セメント質硬化体の曲げ強度や耐衝撃性を向上させることができる。
なお、金属繊維の形状は、直線状よりも、何らかの物理的付着力を付与する形状(例えば、螺旋状や波形)であることが好ましい。螺旋状等の形状であれば、金属繊維とマトリックスとが、引き抜けながら応力を担保するため、セメント質硬化体の曲げ強度が向上する。
有機繊維としては、アラミド繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリエチレン繊維、ポリアリート繊維、ポリプロピレン繊維、ポリビニルアルコール繊維等が挙げられる。中でも、入手の容易性及びセメント質硬化体の耐火性の向上の観点から、ポリプロピレン繊維が好ましい。
有機繊維の寸法は、セメント組成物中における有機繊維の材料分離の防止や、セメント質硬化体の耐火性の向上の観点から、直径が0.005〜1.000mm、長さが2〜30mmであることが好ましく、直径が0.008〜0.500mm、長さが3〜25mmであることがより好ましく、直径が0.010〜0.030mm、長さが4〜10mmであることがさらに好ましく、直径が0.012〜0.020mm、長さが4〜8mmであることが特に好ましい。
また、有機繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜500、より好ましくは30〜490、さらに好ましくは200〜480、さらに好ましくは230〜470、特に好ましくは300〜450である。
中でも、セメント質硬化体の耐火性のさらなる向上の観点から、直径が0.010〜0.030mm、長さが4〜10mm、アスペクト比(繊維長/繊維直径)が230〜480のポリプロピレン繊維が好ましく、直径が0.010〜0.020mm、長さが4〜8mm、アスペクト比(繊維長/繊維直径)が300〜470のポリプロピレン繊維がより好ましく、直径が0.012〜0.020mm、長さが4〜8mm、アスペクト比(繊維長/繊維直径)が300〜450のポリプロピレン繊維がより好ましい。
セメント組成物中の有機繊維の割合は、好ましくは0.05〜1.0体積%、より好ましくは0.07〜0.9体積%、さらに好ましくは0.08〜0.8体積%、さらに好ましくは0.10〜0.5体積%、特に好ましくは0.15〜0.3体積%である。該割合が0.05体積%以上であれば、セメント質硬化体の耐火性がより向上する。該割合が1.0体積%以下であれば、セメント質硬化体の圧縮強度がより高くなる。
なお、本発明のセメント組成物は、炭素繊維を含んでもよい。セメント組成物中の前記繊維の割合は、好ましくは3体積%以下、より好ましくは0.1〜2.5体積%、特に好ましくは0.2〜2.3体積%である。
炭素繊維としては、PAN系炭素繊維やピッチ系炭素繊維が挙げられる。
炭素繊維の寸法は、セメント組成物中における炭素繊維の材料分離の防止等の観点から、直径が0.005〜1.0mm、長さ2〜30mmであることが好ましく、直径が0.01〜0.5mm、長さが5〜25mmであることがより好ましい。また、炭素繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは30〜150である。
水としては、水道水等を使用することができる。
水の配合量は、セメント、シリカフューム及び無機粉末の合計量100質量部に対して、好ましくは10〜20質量部、より好ましくは11〜18質量部、特に好ましくは14〜16質量部である。該量が10質量部以上であれば、セメント組成物の流動性が向上する。該量が20質量部以下であれば、セメント質硬化体の圧縮強度がより高くなる。
上記セメント組成物からなるモルタル(後述する骨材Bを含まないもの)の硬化前のフロー値は、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試験」に記載される方法において15回の落下運動を行わないで測定した値(以下、「0打ちフロー値」ともいう。)として、好ましくは180mm以上、より好ましくは190mm以上、特に好ましくは200mm以上である。
該フロー値が180mm以上であれば、防爆用パネルを製造する際の作業性を向上させることができる。
また、上記セメント組成物からなるモルタル(後述する骨材Bを含まないもの)を硬化してなるセメント質硬化体の圧縮強度は、好ましくは300N/mm以上、より好ましくは320N/mm以上、さらに好ましくは330N/mm以上、さらに好ましくは350N/mm以上、さらに好ましくは370N/mm以上、特に好ましくは400N/mm以上である。
なお、上記骨材Aとして、修正モース硬度が9以上(好ましくは10〜14、特に好ましくは11〜13)のもの(例えば、天然または人工(人造)のエメリー砂、アルミナまたは炭化物の粗粉砕物等)を使用したセメント組成物からなるモルタル(後述する骨材Bを含まないもの)によれば、セメント質硬化体の圧縮強度を400N/mm以上にすることができる。特に、天然または人工(人造)のエメリー砂によれば、セメント質硬化体の圧縮強度を430N/mm以上にすることができる。
本発明のセメント組成物は、最大粒径が1.2mmを超え、13mm以下の骨材Bを含むことができる。
骨材Bとしては、川砂、山砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂、天然エメリー砂、人工細骨材(例えば、スラグ細骨材、フライアッシュ等を焼成してなる焼成細骨材や、人工(人造)エメリー砂)、再生細骨材、川砂利、山砂利、陸砂利、砕石、人工粗骨材(例えば、スラグ粗骨材や、フライアッシュ等を焼成してなる焼成粗骨材)、再生粗骨材、アルミナまたは炭化物(例えば、炭化ケイ素、炭化ホウ素等)の粗粉砕物、またはこれらの混合物等が挙げられる。
骨材Bの最大粒径は、13mm以下、好ましくは12mm以下、より好ましくは11mm以下、特に好ましくは10mm以下である。該最大粒径が13mm以下であれば、セメント組成物の強度発現性が向上し、例えば、270N/mm以上の圧縮強度を発現することができる。
また、骨材Bの最大粒径は、コストの低減等の観点から、1.2mmを超える値であり、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上、特に好ましくは7mm以上である。
なお、本明細書中、骨材Bの最大粒径が5mm以上の場合における「最大粒径」とは、骨材B全体の90質量%以上が通るふるいのうち、最小寸法のふるいの呼び寸法で示される骨材Bの粒径(一般に、粗骨材の最大粒径の定義として知られているもの)をいう。
骨材Bの最小粒径は、好ましくは骨材Aの最大粒径を超える値であり、より好ましくは2mm以上、さらに好ましくは3mm以上、さらに好ましくは4mm以上、特に好ましくは5mm以上(この場合、粗骨材に該当する。)である。
なお、本明細書中、骨材Bの最小粒径とは、骨材Bの中の最も粒径が小さいものから粒径が大きなものに向かって累積していった場合において、骨材B全体の15質量%に達したときの骨材Bの粒径をいう。
本発明において、セメント組成物中の骨材Aと骨材Bの合計量の割合は、好ましくは25〜40体積%、より好ましくは28〜38体積%、特に好ましくは30〜36体積%である。該割合が25体積%以上であれば、セメント組成物の発熱量が小さくなり、かつ、セメント質硬化体の収縮量が小さくなる。該割合が40体積%以下であれば、セメント組成物の強度発現性を向上させることができる。
骨材Aと骨材Bの合計量に対する骨材Bの割合は、好ましくは40体積%以下、より好ましくは30体積%以下、特に好ましくは25体積%以下である。該割合が40体積%以下であれば、セメント組成物の強度発現性(例えば、圧縮強度)を向上させることができる。
骨材Bを含むセメント組成物(例えば、コンクリート)を硬化してなるセメント質硬化体の圧縮強度は、好ましくは270N/mm以上、より好ましくは280N/mm以上、さらに好ましくは290N/mm以上、さらに好ましくは300N/mm以上、さらに好ましくは310N/mm以上、さらに好ましくは320N/mm以上、特に好ましくは330N/mm以上である。
以下、上述したセメント組成物を硬化してなるセメント質硬化体からなる防爆用パネルの製造方法について詳しく説明する。
本発明の防爆用パネルの製造方法の一例は、セメント組成物を型枠内に打設して、未硬化の成形体を得る成形工程と、未硬化の成形体を、10〜40℃で24時間以上、封緘養生または気中養生した後、型枠から脱型し、硬化した成形体を得る常温養生工程と、硬化した成形体について、70℃以上100℃未満で6時間以上の蒸気養生もしくは温水養生と、100〜200℃で1時間以上のオートクレーブ養生のいずれか一方または両方を行い、加熱養生後の硬化体を得る加熱養生工程と、加熱養生後の硬化体を、150〜200℃で24時間以上、加熱(ただし、オートクレーブ養生による加熱を除く。)して、セメント質硬化体からなる防爆用パネルを得る高温加熱工程を含むものである。
[成形工程]
本工程は、セメント組成物を型枠内に打設して、未硬化の成形体を得る工程である。
打設を行う前に、セメント組成物を混練する方法としては、特に限定されるものではない。また、混練に用いる装置も特に限定されるものではなく、オムニミキサ、パン型ミキサ、二軸練りミキサ、傾胴ミキサ等の慣用のミキサを使用することができる。さらに、打設(成形)方法も特に限定されるものではない。
なお、本工程における未硬化の成形体は、セメント組成物中の気泡を低減又は除去したセメント組成物からなるものであってもよい。セメント組成物中の気泡を低減又は除去することで、セメント組成物の強度発現性をより向上させることができる。
セメント組成物中の気泡を低減又は除去する方法としては、(1)セメント組成物の混練を減圧下で行う方法、(2)混練後のセメント組成物を、型枠内に打設する前に減圧して脱泡させる方法、(3)セメント組成物を型枠内に打設した後、減圧して脱泡させる方法等が挙げられる。
[常温養生工程]
本工程は、未硬化の成形体を、10〜40℃(好ましくは15〜30℃)で24時間以上(好ましくは24〜72時間、より好ましくは24〜48時間)、封緘養生または気中養生した後、型枠から脱型し、硬化した成形体を得る工程である。
養生温度が10℃以上であれば、養生時間をより短くすることができる。養生温度が40℃以下であれば、セメント質硬化体(防爆用パネル)の圧縮強度をより高くすることができる。
養生時間が24時間以上であれば、脱型の際に、硬化した成形体に欠けや割れ等の欠陥が生じにくくなる。
また、本工程において、硬化した成形体が、好ましくは20〜100N/mm、より好ましくは30〜80N/mmの圧縮強度を発現した時に、硬化した成形体を型枠から脱型することが好ましい。該圧縮強度が20N/mm以上であれば、脱型の際に、硬化した成形体に欠けや割れ等の欠陥が生じにくくなる。該圧縮強度が100N/mm以下であれば、後述する吸水工程において、少ない労力で、硬化した成形体に吸水させることができる。
[加熱養生工程]
本工程は、前工程で得られた硬化した成形体について、70℃以上100℃未満(好ましくは75〜95℃、より好ましくは80〜92℃)で6時間以上の蒸気養生もしくは温水養生と、100〜200℃(好ましくは160〜190℃)で1時間以上のオートクレーブ養生のいずれか一方または両方を行い、加熱養生後の硬化体を得る工程である。
本工程において、蒸気養生または温水養生のみを行う場合、その養生時間は、好ましくは24時間以上、より好ましくは24〜96時間、特に好ましくは36〜72時間である。オートクレーブ養生のみを行う場合、その養生時間は、好ましくは8〜60時間、より好ましくは12〜48時間である。蒸気養生もしくは温水養生とオートクレーブ養生の両方を行う場合(例えば、蒸気養生もしくは温水養生を行った後、さらにオートクレーブ養生を行う場合)、蒸気養生もしくは温水養生における養生時間は、好ましくは6〜72時間、より好ましくは12〜48時間であり、オートクレーブ養生における養生時間は、好ましくは1〜24時間、より好ましくは4〜18時間である。
本工程において、養生温度が前記範囲内であれば、養生時間を短くすることができ、また、セメント質硬化体の圧縮強度を向上させることができる。
また、本工程において、養生時間が前記範囲内であれば、セメント質硬化体の圧縮強度を向上させることができる。
[高温加熱工程]
本工程は、加熱養生後の硬化体を、150〜200℃(好ましくは170〜190℃)で24時間以上(好ましくは24〜72時間、より好ましくは36〜48時間)、加熱(ただし、オートクレーブ養生による加熱を除く。)して、セメント組成物を硬化してなるセメント質硬化体からなる防爆用パネルを得る工程である。
本工程における加熱は、通常、乾燥雰囲気下(換言すると、水や水蒸気を人為的に供給しない状態)で行われる。
加熱温度が150℃以上であれば、加熱時間をより短くすることができる。加熱温度が200℃以下であれば、セメント質硬化体の圧縮強度をより向上させることができる。
加熱時間が24時間以上であれば、セメント質硬化体の圧縮強度をより向上させることができる。
[吸水工程]
常温養生工程と加熱養生工程の間に、常温養生工程において得られた硬化した成形体に吸水させる吸水工程を含んでもよい。
硬化した成形体に吸水させる方法としては、該成形体を水中に浸漬させる方法が挙げられる。また、該成形体を水中に浸漬させる方法において、短時間で吸水量を増やし、セメント質硬化体の圧縮強度を高くする観点から、(1)該成形体を、減圧下の水の中に浸漬させる方法、(2)該成形体を、沸騰している水の中に浸漬させた後、該成形体を浸漬させたまま、水温を40℃以下に低下させる方法、(3)該成形体を、沸騰している水の中に浸漬させた後、該成形体を沸騰している水から取り出して、次いで、40℃以下の水に浸漬させる方法、(4)該成形体を、加圧下の水の中に浸漬させる方法、又は(5)該成形体への水の浸透性を向上させる薬剤を溶解させた水溶液の中に、該成形体を浸漬させる方法、が好ましい。
上記成形体を、減圧下の水の中に浸漬させる方法としては、真空ポンプや大型の減圧容器等の設備を利用する方法が挙げられる。
上記成形体を、沸騰している水の中に浸漬させる方法としては、高温高圧容器や熱温水水槽等の設備を利用する方法が挙げられる。
硬化した成形体を、減圧下の水または沸騰している水の中に浸漬させる時間は、吸水率を高くする観点から、好ましくは3分間以上、より好ましくは8分間以上、特に好ましくは20分間以上である。該時間の上限は、セメント質硬化体の圧縮強度をより高くする観点から、好ましくは60分間、より好ましくは45分間である。
吸水工程における吸水率は、セメント組成物が粗骨材を含まない場合(セメント組成物が骨材Bを含まない、あるいは、セメント組成物中の骨材Bが粗骨材に該当しない場合)、φ50×100mmの硬化した成形体100体積%に対する水の割合として、好ましくは0.2体積%以上、より好ましくは0.3〜2.0体積%、特に好ましくは0.35〜1.7体積%であり、セメント組成物が粗骨材を含む場合(セメント組成物中の骨材Bが粗骨材に該当する場合)、φ100×200mmの硬化した成形体100体積%に対する水の割合として、好ましくは0.2体積%以上、より好ましくは0.3〜2.0体積%、特に好ましくは0.35〜1.7体積%である。
これらの吸水率が0.2体積%以上であれば、セメント質硬化体の圧縮強度をより高くすることができる。
本発明の防爆用パネルは、高い圧縮強度を有するセメント質硬化体からなるため、ひび割れ等が発生しにくいものである。また、本発明の防爆用パネルは、高い圧縮強度を有するセメント質硬化体からなるため、その厚さを小さくすることができる。その結果、防爆用パネルの軽量化を図ることができ、防爆壁や火薬等の保管庫の構築を容易に行うことができる。
また、本発明の防爆用パネルは、耐火性や耐衝撃性に優れている。
また、本発明の防爆用パネルは、寸法安定性に優れている。例えば、「JIS A 1129−2:2010(モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法−第2部:コンタクトゲージ方法)」に準拠して測定した、40×40×160mmの供試体を6カ月間保存した場合における上記セメント質硬化体(本発明の防爆用パネル)の収縮ひずみは、好ましくは10×10−6以下、より好ましくは8×10−6以下、特に好ましくは6×10−6以下である。
さらに、本発明の防爆用パネルは、大きな曲げ強度を有する。「土木学会規準 JSCE−G 552−2010(鋼繊維補強コンクリートの曲げ強度および曲げタフネス試験方法)」に準拠して測定した上記セメント質硬化体(本発明の防爆用パネル)の曲げ強度は、好ましくは30N/mm以上、より好ましくは32N/mm以上、さらに好ましくは35N/mm以上、特に好ましくは37N/mm以上である。
本発明の防爆用パネルの形状は、該パネルを用いて構築する構造物の形状に合わせて適宜定めればよいが、汎用性の観点から、図1に示す防爆用パネル1のような、矩形(正方形または長方形)の板状であってもよい。
防爆用パネルの厚さは、強度や耐衝撃性の観点からは、好ましくは6cm以上、より好ましくは8cm以上、特に好ましくは10cm以上であり、製造の容易性や軽量化による作業性の向上の観点からは、好ましくは30cm以下、より好ましくは25cm以下、さらに好ましくは20cm以下である。
また、防爆用パネルの縦と横の各寸法は、取り扱い易さの観点からは、好ましくは3m以下、より好ましくは2.5m以下、特に好ましくは2m以下であり、作業の効率の観点からは、好ましくは1m以上、より好ましくは1.5m以上、特に好ましくは2m以上である。
本発明の防爆用パネルを用いて構築されるコンクリート構造物としては、防爆用パネル同士を縦および横に連結してなる防爆壁等が挙げられる。該防爆壁の厚さをより大きくしたい場合(例えば、30cm以上)、防爆用パネルを複数枚重ねて構築してもよい。
また、火薬等の爆発の危険性がある物質の保管庫(保管施設)を構築するために、本発明の防爆用パネルを保管庫の壁及び屋根(必要に応じて床)の部材として用いることができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[使用材料]
使用材料は、以下に示すとおりである。
(1)セメント:低熱ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)
(2)シリカフュームA:BET比表面積20m/g
(3)シリカフュームB:BET比表面積17m/g
(4)無機粉末A:珪石粉末、50%累積粒径2μm、最大粒径12μm、95%累積粒径5.8μm
(5)無機粉末B:珪石粉末、50%累積粒径7μm、最大粒径67μm、95%累積粒径27μm
(6)骨材A(細骨材):珪砂(最大粒径1.0mm、0.6mm以下の粒径のもの:98質量%、0.3mm以下の粒径のもの:45質量%、0.15mm以下の粒径のもの:3質量%)
(7)ポリカルボン酸系高性能減水剤:固形分量27.4質量%、フローリック社製、商品名「フローリックSF500U」
(8)消泡剤:BASFジャパン社製、商品名「マスターエア404」
(9)水:水道水
(10)金属繊維:鋼繊維(直径:0.2mm、長さ:15mm)
(11)有機繊維A:ポリプロピレン繊維(直径:0.025mm、長さ:6mm、アスペクト比:240)
(12)有機繊維B:ポリプロピレン繊維(直径:0.014mm、長さ:6mm、アスペクト比:429)
(13)有機繊維C:ポリプロピレン繊維(直径:0.018mm、長さ:6mm、アスペクト比:333)
(14)骨材B(粗骨材):硬質砂岩砕石1005(粒径:5〜10mm)
[実施例1]
セメント、シリカフュームA及び無機粉末Aを、粉体原料(セメント、シリカフュームA及び無機粉末A)の合計量100体積%中、セメント等の各割合が表1に示す割合となるように混合した。得られた混合物と、セメント組成物中の骨材Aの割合が表1に示す割合となる量の骨材Aを、オムニミキサに投入して、15秒間空練りを行った。
次いで、水、ポリカルボン酸系高性能減水剤、及び消泡剤を、表1に示す量でオムニミキサに投入して、2分間混練した。
混練後、オムニミキサ内の側壁に付着した混練物を掻き落とし、さらに4分間混練を行った。
その後、セメント組成物中の金属繊維および有機繊維の割合が表1に示す割合となる量の繊維を、オムニミキサに投入して、さらに2分間混練を行った。
混練後のセメント組成物のフロー値を、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試験」に記載される方法において、15回の落下運動を行わないで測定した。なお、本明細書中、該フロー値を「0打ちフロー値」という。
得られた混練物を、φ50×100mmの円筒形の型枠に打設して、未硬化の成形体を得た。打設後、未硬化の成形体について、20℃で48時間、封緘養生を行い、次いで、脱型して、硬化した成形体を得た。脱型時の圧縮強度は45N/mmであった。
この成形体を、減圧したデシケーター内で、30分間水に浸漬した(表2中、「減圧下」と示す。)。なお、減圧は、アズワン社製の「アスピレーター(AS−01)」を使用して行った。浸漬前後の成形体の質量を測定し、得られた測定値から、吸水率を算出した。
浸漬後、この成形体を90℃で48時間蒸気養生を行い、次いで、20℃まで降温した後、180℃で48時間加熱を行った。
加熱後の成形体(セメント質硬化体)の圧縮強度を、「JIS A 1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)」に準じて測定した。
また、得られたセメント質硬化体の曲げ強度を、「土木学会規準 JSCE−G 552−2010(鋼繊維補強コンクリートの曲げ強度および曲げタフネス試験方法)」に準じて測定した。
また、加熱後の成形体(セメント質硬化体)について、耐火炉を用いて加熱を行い、60分間加熱した場合における耐火性及び180分間加熱した場合における耐火性を評価した。加熱は、「ISO834」に定められた加熱曲線に準拠して、所定の時間(60分間または180分間)行い、加熱後、自然冷却した。なお、上記加熱における最高温度は、60分間加熱した場合、900℃であり、180分間加熱した場合、1,100℃であった。
冷却後の成形体(セメント質硬化体)について、爆裂の有無、質量減少率及び残存圧縮強度を用いて、特に爆裂の有無を重視して耐火性を評価した。なお、爆裂が少なく、質量減少率が小さくかつ残存圧縮強度が大きいほど耐火性に優れている。
さらに、上記加熱後の成形体(セメント質硬化体)と同様にして、縦550mm×横100mm×厚さ25mmの平板供試体を作製した。
図2に示すように、平板供試体2の中央部に、鋼製重錘3(質量20kg、先端直径200mm)を、1回目が10cm、2回目が20cm、3回目が30cmというように、回数が増えるごとに落下高さを10cmずつ高くして自由落下させること(例えば、五回目の自由落下は、50cmの高さから行う。)で、繰返し載荷を加え、何回目の落下で平板供試体2が破断するのか、その回数を測定した。
得られた回数を用いて、セメント質硬化体の耐衝撃性を評価した。該回数が多いほど耐衝撃性に優れていることを意味する。
0打ちフロー値、吸水率、圧縮強度、曲げ強度、耐火性および耐衝撃性の評価(回数)を表2に示す。なお、表2中、「◎」は、耐火性に極めて優れている(冷却後の成形体のひび割れ幅は1mm未満)ことを表し、「○」は、耐火性に優れている(冷却後の成形体のひび割れ幅は1mm以上、10mm未満)ことを表し、「×」は耐火性に劣っている(冷却後の成形体のひび割れ幅は10mm以上であり、かつ、剥落がある)ことを示す。
また、後述の実施例および比較例における0打ちフロー値等も表2に示す。
[実施例2]
金属繊維の配合量を1.0体積%に変更した以外は、実施例1と同様にして、セメント組成物及びセメント質硬化体(加熱後の成形体)を得た。
実施例1と同様にして、セメント組成物の0打ちフロー値の測定等を行った。なお、脱型時の圧縮強度は45N/mmであった。
[実施例3]
粉体原料100質量部当たりの水の配合量を、15質量部から13質量部に変更し、かつ、高性能減水剤の配合量を0.79質量部から0.82質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、セメント組成物及びセメント質硬化体(加熱後の成形体)を得た。
実施例1と同様にして、セメント組成物の0打ちフロー値の測定等を行った。なお、脱型時の圧縮強度は50N/mmであった。
[実施例4]
シリカフュームAの配合割合を10体積%から20体積%に変更し、無機粉末Aの配合割合を30体積%から20体積%に変更し、かつ、脱型後の成形体を、減圧したデシケーター内で水に浸漬する代わりに、30分間沸騰水へ浸漬を行った(表2中、「沸騰水」と示す。)以外は、実施例1と同様にして、セメント組成物及びセメント質硬化体(加熱後の成形体)を得た。
実施例1と同様にして、0打ちフロー値等の測定を行った。
[実施例5]
粉体原料100質量部当たりの水の配合量を、15質量部から11質量部に変更し、骨材Aの配合量を35.5体積%から30.0体積%に変更し、高性能減水剤の配合量を0.79質量部から0.86質量部に変更し、かつ、脱型後の成形体を、減圧したデシケーター内で水に浸漬する代わりに、30分間沸騰水へ浸漬を行った以外は、実施例1と同様にして、セメント組成物及びセメント質硬化体(加熱後の成形体)を得た。
実施例1と同様にして、0打ちフロー値の測定等を行った。なお、脱型時の圧縮強度は54N/mmであった。
[実施例6]
骨材Aの配合量を、35.5体積%から28.5体積%に変更し、セメント組成物中の骨材Bの割合が7.0体積%となる量の骨材Bを使用した以外は実施例4のセメント組成物と同様の配合で、セメント組成物を製造した。
セメント組成物の製造は、実施例1と同様にして、各材料(粉体原料、骨材A、水、ポリカルボン酸系高性能減水剤、金属繊維、有機繊維及び消泡剤)を混練した後、さらに、骨材Bをオムニミキサに投入して、1分間混練することで行った。
得られたセメント組成物(混練物)を、φ100×200mmの円筒形の型枠に打設する以外は実施例4と同様にして、セメント質硬化体を得た。
実施例1と同様にして、吸水率の算出等を行った。なお、脱型時の圧縮強度は37N/mmであった。
[実施例7]
有機繊維Aの代わりに有機繊維Bを使用し、セメント組成物中の有機繊維Bの割合を0.1体積%とし、かつ、粉体原料100質量部当たりの高性能減水剤の配合量(固形分換算)を0.83質量部とした以外は、実施例1と同様にして、セメント組成物及びセメント質硬化体(加熱後の成形体)を得た。
実施例1と同様にして、セメント組成物の0打ちフロー値の測定、セメント質硬化体の吸水率の算出及び圧縮強度の測定、180分間加熱した場合における耐火性の評価を行った。なお、脱型時の圧縮強度は48N/mmであった。
[実施例8]
セメント組成物中の有機繊維Bの割合を0.2体積%とした以外は、実施例7と同様にして、セメント組成物及びセメント質硬化体(加熱後の成形体)を得た。
実施例7と同様にして、セメント組成物の0打ちフロー値の測定等を行った。なお、脱型時の圧縮強度は47N/mmであった。
[実施例9]
有機繊維Bの代わりに有機繊維Cを使用し、セメント組成物中の有機繊維Cの割合を0.2体積%とした以外は、実施例7と同様にして、セメント組成物及びセメント質硬化体(加熱後の成形体)を得た。
実施例7と同様にして、セメント組成物の0打ちフロー値の測定等を行った。なお、脱型時の圧縮強度は47N/mmであった。
[比較例1]
セメント、シリカフュームB及び無機粉末Bを、粉体原料(セメント、シリカフュームB及び無機粉末B)の合計量100体積%中、セメント等の各割合が表1に示す割合となるように混合した。得られた混合物と、セメント組成物中の骨材Aの割合が表1に示す割合となる量の細骨材を、オムニミキサに投入して、15秒間空練りを行った。
次いで、水、ポリカルボン酸系高性能減水剤、及び消泡剤を、表1に示す量でオムニミキサに投入して、2分間混練した。
混練後、オムニミキサ内の側壁に付着した混練物を掻き落とし、さらに4分間混練を行った。
得られた混練物を材料として用いて、実施例1と同様にして、セメント質硬化体を得た。
得られた混練物(セメント組成物)及びその硬化体について、実施例1と同様にして、各種物性を測定した。
Figure 2017226596
Figure 2017226596
表2から、本発明の防爆用パネルに用いられるセメント組成物(実施例1〜5、7〜9)によれば、0打ちフロー値が220mm以上であることがわかる。
また、該セメント組成物を硬化してなるセメント質硬化体(実施例1〜9)は、圧縮強度が338N/mm以上で、かつ、曲げ強度が34N/mm以上であり、機械的強度(圧縮強度、曲げ強度)が非常に大きいことがわかる。
さらに、上記セメント質硬化体は、耐火性と耐衝撃性に優れるものである。中でも、有機繊維の直径が0.018mm以下であるセメント質硬化体(実施例7〜9)は、有機繊維の割合が少ない(0.1〜0.2体積%)にもかかわらず、実施例1におけるセメント質硬化体(有機繊維の直径:0.025mm、有機繊維の割合:0.5体積%)と同等以上に耐火性(加熱時間:180分間)に優れかつ耐衝撃性に優れていることがわかる。特に、実施例8〜9におけるセメント質硬化体(有機繊維の割合:0.2体積%)は、耐火性(加熱時間:180分間)に極めて優れていることがわかる。
一方、比較例1では、セメント質硬化体の圧縮強度は290N/mmであり、実施例1〜6と比べて小さいことがわかる。また、比較例1では、耐火性と耐衝撃性が劣ることがわかる。
1 防爆用パネル
2 平板供試体
3 鋼製重錘
10 高速気流撹拌装置
11 ローター
12 ブレード
13 循環回路
13a 循環回路の入口
13b 循環回路の出口
14 投入口
15 排出口
16 ステーター
17 衝突室
18 開閉弁
19 排出弁

Claims (8)

  1. セメント質硬化体からなる防爆用パネルであって、
    上記セメント質硬化体が、セメント、BET比表面積が15〜25m/gのシリカフューム、50%体積累積粒径が0.8〜5μmの無機粉末、最大粒径が1.2mm以下の骨材A、高性能減水剤、消泡剤、金属繊維、有機繊維及び水を含み、かつ上記セメント、上記シリカフューム及び上記無機粉末の合計量100体積%中、上記セメントの割合が55〜65体積%、上記シリカフュームの割合が5〜25体積%、上記無機粉末の割合が15〜35体積%であるセメント組成物の硬化体であることを特徴とする防爆用パネル。
  2. 上記セメントは、中庸熱ポルトランドセメント又は低熱ポルトランドセメントを構成する粒子を研磨処理してなる、角張った表面部分を丸みを帯びた形状に変形させてなる粒径20μm以上の粗粒子、及び、上記研磨処理によって生じる粒径20μm未満の微粒子を含み、50%体積累積粒径が10〜18μmで、かつブレーン比表面積が2,100〜2,900cm/gのものである請求項1に記載の防爆用パネル。
  3. 上記有機繊維は、直径が0.010〜0.020mm、長さが4〜8mm、アスペクト比(繊維長/繊維直径)が300〜470のポリプロピレン繊維である請求項1又は2に記載の防爆用パネル。
  4. 上記セメント質硬化体の圧縮強度が300N/mm以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の防爆用パネル。
  5. 上記セメント組成物は、最大粒径が1.2mmを超え、13mm以下の骨材Bを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の防爆用パネル。
  6. 上記セメント質硬化体の圧縮強度が270N/mm以上である請求項5に記載の防爆用パネル。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の防爆用パネルを製造するための方法であって、
    上記セメント組成物を型枠内に打設して、未硬化の成形体を得る成形工程と、
    上記未硬化の成形体を、10〜40℃で24時間以上、封緘養生または気中養生した後、上記型枠から脱型し、硬化した成形体を得る常温養生工程と、
    上記硬化した成形体について、70℃以上100℃未満で6時間以上の蒸気養生もしくは温水養生と、100〜200℃で1時間以上のオートクレーブ養生のいずれか一方または両方を行い、加熱養生後の硬化体を得る加熱養生工程と、
    上記加熱養生後の硬化体を、150〜200℃で24時間以上、加熱(ただし、オートクレーブ養生による加熱を除く。)して、上記防爆用パネルを得る高温加熱工程、
    を含むことを特徴とする防爆用パネルの製造方法。
  8. 上記常温養生工程と上記加熱養生工程の間に、上記硬化した成形体に吸水させる吸水工程を含む請求項7に記載の防爆用パネルの製造方法。
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