JP2017226476A - 切込板の製造方法および切込板 - Google Patents

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【課題】高さ空間を生成させる簡易な方法、及び、使用材料を削減することである。【解決手段】実施形態の切込板20aによれば、板圧方向に貫通する切り込みが設けられ、当該切込板20aは、材料となる板の所定の引っ張り方向01及び02に対して板面上の垂直方向に沿って縦列17として、板を複数の縦列17に分割する区分の縦列17ごとに、予め定められた切り込みパターン形状及び配置(第1間隔11、第2間隔12等)で材料となる板に切り込みが設けられたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、板厚方向に貫通する切り込みが設けられる切込板の製造方法および切込板に関するものである。
緩衝材の構成は、体積空間の高さと、体積空間内に複雑な形状を設け、体積空間内の高さや、複雑な形状を利用し、梱包物が受ける外からの衝撃を緩衝材が吸収し、梱包物を保護する機能を有する。
それに伴い製作に関わる設備の準備や負担、高さを確保するための工夫、そして必要とされる材料の体積量などは形状や目的に左右されることはあるが、それを基準として開発を進めることが必要不可欠として念頭にあったため、特に問題視されることはなかった。
しかし、複雑な形状の緩衝材を製作するには、設備の準備や、装置の開発や準備など、負担が増加するところがある。
複雑な形状の緩衝材は製作工程数が多く、製作工程数が多いと材料のロスが増える傾向にあるため、製作に関する設備やその製作方法、高さ空間の生成方法、材料使用量に対して考慮する点が多い傾向があった。
また、緩衝材の空間の厚みについて、十分な効果を発揮する部材の製作に関して、ただ空間の高さを満足するような部材を製作すると、全体の開発期間や複雑な製作への負担の増加、高さ空間生成の効果の検証時間の増加等の問題があった。
例えば、緩衝材の空間の厚みが必要であることから使用材料の体積に対しても必要とする体積比率が必然と高くなる。一方、使用材料の体積を減らせばボリュームも減る、もしくは構造が複雑になる。以上のような関係が成り立つこともあるため、使用材料の分量については、減らしにくい部分があった。
このような問題の改善方法として、空間を確保するため不織布などの数枚の繊維素材を使用し隆起部を製作する方法などが知られている(例えば特許文献1を参照のこと)。
また、紙の表面に規則的に配置した直線の切り込みを、一方の面から他方の面まで貫通するように入れ、一定方向に引っ張ることにより、平面状だったものを網状に変化させて、それを重ねることによって高さ空間を生成させること等が知られている(例えば特許文献2を参照のこと)。
特開2014−144784号公報 実用新案登録第3079154号公報
しかしながら、前述した技術等では、結果的には引き伸ばした物を重ねることで、作業時間が増えるという点と、使用材料分量に対しても、数回重ねると材料削減への効果はそれほど大きいものとはいえない点である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、高さ空間を生成させる簡易な方法、及び、使用材料を削減することができる切込板の製造方法および切込板を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る切込板の製造方法によれば、板厚方向に貫通する切り込みが設けられる切込板の製造方法である。当該切込板の製造方法は、材料となる板の所定の引っ張り方向に対して板面上の垂直方向に沿って縦列として、前記板を複数の縦列に分割する区分の縦列の位置を決める位置決め工程と、前記位置決め工程により位置決めされた前記縦列に沿って、前記板に予め定めた切り込みパターン形状及び配置によって切り込む切込工程とを含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る切込板によれば、板厚方向に貫通する切り込みが設けられる切込板である。当該切込板は、材料となる板の所定の引っ張り方向に対して板面上の垂直方向に沿って縦列として、前記板を複数の縦列に分割する区分の縦列ごとに、前記板に予め定められた切り込みパターン形状及び配置で切り込みが設けられたことを特徴とする。
本発明に係る切込板の製造方法および切込板によれば、高さ空間を生成させる簡易な方法、及び、使用材料を削減することができる。
本発明に係る第1の実施形態の切込板を示す斜視図である。 図1に示す切込板の平面全体図である。 第2の実施形態の切込板を示す斜視図である。 図3に示す切込板の平面全体図である。 第1の実施形態の切込板の製作の一例を示し、切込板の平面写真である。 図5の拡大平面写真である。 図5の正面側斜視写真である。 図5の側面側写真である。 図5の背面側斜視写真である。 第1の実施形態の切込板の他の製作の一例を示し、切込板の平面写真である。 図10の切込板を引っ張り時の平面写真である。 第2の実施形態の切込板における使用状態の一例を示す写真である。 第2の実施形態の切込板の製作の一例を示し、切込板の背面側斜視写真である。 図13の側面側斜視写真である。
以下、本発明に係る実施形態の切込板の製造方法および切込板について、図面を参照して具体的に説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明に係る切込板の第1の実施形態について、図1および図2を用いて説明する。ここで、図1は、第1の実施形態の切込板20aを示す斜視図である。図2は、図1に示す切込板20aの平面全体図である。なお、図5乃至図9は、本実施形態の切込板20aの製作の一例である。また、図10および図11は、本実施形態の切込板20aの他の製作の一例である。
ここで、図1および図2に示す切込板20aは、緩衝材として製作された一例である。また、図5乃至図9は、切込板20aの材料としてシリコンシートを用いた一例(試作品)である。また、図10および図11は、切込板20aの材料として紙を用いた一例(試作品)である。
平面状の切込板20aにおいて、図2に示すように、切込板20aの所定の引っ張り方向A01及び引っ張り方向B02に対して板面上の垂直方向に沿って縦列17として、当該切込板20aは、複数の縦列17に分割されて、区分されている。
切込板20aには、板厚方向に貫通する切り込みが設けられる。切込板20aは、材料となる板の所定の引っ張り方向A01及びB02に対して板面上の垂直方向に沿って縦列17ごとに、板に予め定められた切り込みパターン形状及び配置で切り込みが設けられる。
この平板状の切込板20aは、所定の引っ張り方向A01及びB02に板が引っ張られると、板面上に隆起突起が形成される。
図2の切込板20aの所定の引っ張り方向A01及び引っ張り方向B02に対して板面上の垂直方向をY方向、平行方向をX方向とする。以下、図1及び図2を参照しながら、切込板20aの構造について説明する。
縦列17には、引っ張り方向A01及びB02の垂直方向に沿って、予め定めたパターン形状および配置(切り込みパターン形状および配置とも称す)の切り込みが設けられる。この縦列17ごとに設けられる切り込みについて、パターン形状および配置を定めるための基準となる以下のパラメータ等を用いて説明する。
図2に示す縦列17において、切り込みパターン単位は、予め定めたパターン形状について、縦列17の中心線を境にして反転し、かつ、縦列17での配置(パターン配置とも称す)を変えて繰り返される。縦列17において、例えば以下のような間隔等で、パターン形状およびパターン配置が定められる。
第1間隔11は、隣接する縦列17間における、横方向に隣接する切り込み間の間隔である。
第2間隔12は、自縦列17内における、横方向に対向する切り込み間の間隔である。
第3間隔13は、切り込みの隆起部分における隆起の度合いを定める間隔である。
第4間隔18は、自縦列17内における、縦方向の同方向に隆起する切り込みの間隔である。
角度14は縦列17の平行な方向に対して、第3間隔13の対象となる切り込みとの角度であり、0度から90度の範囲の角度である。
第5間隔19は、所定のパターンの切り込みに設ける、V字カット06のV字の開いた側の頂点と頂点の間隔である。
第6間隔21は、縦列17内の左側に配置する切込みの最下端の最左側と、自縦列17の一つ左隣の縦列17内の右側に配置する切込みの最上端の最右側との、X方向に平行な間隔である。
第7間隔22は、第3間隔13の対象となる線の、切り込みの長さである。
第8間隔23は、縦列17内の左側に配置する切込みの最右端のY方向に対して中心となる点と、自縦列17の一つ左隣の縦列17内の右側に配置する切込みの最左端のY方向に対して中心となる点との、間隔である。
右側頂点15は、図2に示す引っ張り方向A01(左とする)及びB02(右とする)の垂直な方向で、かつ、向かい合う切り込みの右側に配置させる切り込みの最左先端である。また、左側頂点16は、図2に示す引っ張り方向A01及びB02の垂直な方向で、かつ、向かい合う切り込みの左側に配置させる切り込みの最右先端である。なお、この右側頂点15と左側頂点16との間隔を、切込X間隔と定義する。
平面状の切込板20aには、各々の縦列17において、板厚方向に一方の面から他方の面まで板厚を貫通するように、所定のパターン形状及び配置で切り込みが入れられる。この切り込みが入れられた平面状の切込板20aを、表面上の縦列17に対して垂直方向(引っ張り方向A01及び引っ張り方向B02)に引っ張ることにより、図1に示すような一方の面側の凹凸03および他方の面側の凹凸04が生成される。
ここで、図1に示す一方の面側の凹凸03及び他方の面側の凹凸04は、切込板20aにおいて、切り込みパターンにおける対向する切り込みで、一方の面側の凹凸03は当該切り込みの分離する側の一方の面へ隆起し、他方の面側の凹凸04は当該切り込みの分離する側の他方の面へ隆起する部分である。以降では、主に一方の面側の凹凸03について記載して説明するが、他方の面側の凹凸04についても同様である。
これにより、切込板20aの両面が凹凸状になり、平面状の切込板20aの体積以上の高さ空間を発生させることができる。なお、図2と図4の切り込みパターン形状及び配置は実施例の一つであり、本発明の切り込みパターン形状及び配置を限定するものではない。
切り込みを入れる配置方法として第1間隔11を広くすると、切り込みを入れX方向に引っ張った後の表面に生成する一方の面側の凹凸03の高さが高くなる。また、表面上から見える平面状の薄板の面積比率が増える。
第2間隔12を広くすると、切り込みを入れX方向に引っ張った後、表面上から見える状態として孔の面積比率が低くなり、表面に生成する一方の面側の凹凸03の間隔が引っ張り方向に広がり、Y方向に対して縮小する。
第3間隔13を広くすると、切り込みを入れX方向に引っ張った後、表面に生成する一方の面側の凹凸03が起き上がりやすくなり、孔が引っ張り方向A01及びB02に対して細長くなる。X方向の伸張率が増加するのでY方向に対して全体的に縮小する。第3間隔13は孔のサイズの大きさに影響する間隔である。
第4間隔18と第5間隔19が密になると、切り込みを入れX方向に引っ張った後の一方の面側の凹凸03の間隔はY方向に密になる。
第1間隔11が第2間隔12より小さい場合は、角度14の角度に係らず、中間点05の隆起する効果は減少する。
第2間隔12が広くなりかつ、第3間隔13が短くなると、X方向に引っ張った時の、伸張率が減少し、一方の面側の凹凸03及び他方の面側の凹凸04の隆起高さも減少する。
第2間隔12の、平行に向かい合う両方の切り込み部分は、縦列17内を横行24の連続する区切りで、縦列17内の切り込みに対してY方向に交互、もしくは規則的に、同じ角度14で逆向きに傾き、角度14が0度から90度未満の範囲では、引っ張った後、Y方向に対して全体が縮小し、Y方向に対し一方の面側の凹凸03の間隔が密になる。角度14が90度に近づくにしたがいY方向に対して縮小率は減少する。角度14が90度の時はY方向に対して縮小率は0(ゼロ)となる。
孔のサイズに関することとして、第5間隔19と第7間隔22が影響するため、第5間隔19もしくは第7間隔22を長くすると孔は大きくなり、第5間隔19もしくは第7間隔22を短くすると、孔は小さくなる。
一方の面側の凹凸03及び他方の面側の凹凸04の隆起高さに関することとして、第8間隔23に影響するため、隆起高さが必要な場合は、第8間隔23を広くする必要がある。
第1間隔11と第2間隔12を狭くすると、切込板20aにおける一方の面側の凹凸03と他方の面側の凹凸04のX方向の隆起密度が密になる。
第3間隔13と第4間隔18と第5間隔19と、を狭くすると一方の面側の凹凸03及び他方の面側の凹凸04のY方向の隆起密度が密になる。
中間点05に関することとして、第6間隔21と、切込X間隔と、の両方が0(ゼロ)に近づくと同時に、角度14が45度以上の時、中間点05の隆起する効果が減少する。第6間隔21が0(ゼロ)以下になると中間点05がほぼ起き上がらなくなる。(ほぼ起き上がらない範囲とは起き上がり角度が0(ゼロ)度から10度の角度の事を指す)
平面状の切込板20aに、図2で示す線のように、板厚方向に一方の面から他方の面まで板厚を貫通するように、所定のパターン形状及び配置で切り込みを入れた場合、もしくは図2で示す線で、板厚方向に一方の面から他方の面まで切り離される構成にし、切込板面を所定の平面単位で分割し、その分割線上にて可動部を設けた場合で、切込板20aを製作し、引っ張り方向A01及びB02方向に引っ張った後、孔が生成される。
また、切込板20aを復元力のある材質を用いた場合、もしくは引っ張り方向A01及びB02と反対方向に縮めた場合、生成された孔を、孔が生成される前の状態に戻すことが可能である。
図1は、第1の実施形態の切込板20aの一方の面側の凹凸03及び他方の面側の凹凸04部分を隆起させた状態の斜視図である。すなわち、図1は、図2に示す線にて板厚方向に貫通する切り込みを入れ、切込板20a(例えば板にシリコンシートを用いて切り込みを入れたもの)を、引っ張り方向A01と引っ張り方向B02に引き伸ばした状態のものである。
具体的な例として、図1に示す本実施形態の切込板20aの材料に、例えば図5乃至図9の試作品の例を示すようなシリコンシートを用いて、切込板20aを緩衝材としてトレイに固定し、そのシリコンシートの上に電子部品を置く。さらに、その上から切込板20aを引き伸ばしたシリコンシートで上下から電子部品を挟み込むことにより、電子部品を緩衝材で覆うと共に安定した保持状態にて搬送することが可能である。
また、シリコンシートを材料として用いた切込板20aでは、一方の面側の凹凸03の各突起部分が電子部品の形状に沿って個々に変形し、各突起部分の復元力によって電子部品を固定する効果がある。
従来の技術では、例えば緩衝材がスポンジの場合、梱包物の形状で突出している部分があれば通常突出した高さに準比例して、緩衝材が梱包物に与える圧力が高くなる傾向がある。
一方、本実施形態の切込板20aによれば、例えば切込板20aにシリコンシートを用いた場合、シリコンシートの一方の面側の凹凸03部分が梱包物の突出部分に当たり押し込まれる状態になっても、シリコンシートの一方の面側の凹凸03部分の反対側は空間である。この空間により、シリコンシートの一方の面側の凹凸03部分が梱包物の突出部分に与える圧力は、突出高さに準比例するような影響は少ない。
また、切り込みパターンにおいて、図1に示すようなV字カット06の切り込みを設けることにより、起き上がる先端の形状を変化させること、隆起程度を調整させること、また、高さ空間の高さを調整することも可能である。
シリコンの特性から、シリコンシート表面の表面処理によって、シリコンシート表面と梱包物表面との摩擦抵抗を調整することが可能なこと、静電対策素材の選定が可能なこと、加熱処理が可能なこと、洗浄が可能なこと、という利点も備えることが出来る。
このような効果を利用して、外形や高さが異なる電子部品でも共通して使用できるため、共通汎用トレイとして利用することができる。
なお、図10および図11には、切込板20aの材料として紙を用いた一例(試作品)の写真を示す。
これらも含めて、使用用途等に応じて、切込板20aの対象となる材料の板は、例えば金属、繊維質、樹脂、紙、シリコン又はゴムのいずれかを少なくとも含む材質であればよい。
(製造方法について)
切込板20aの製造方法は、例えば以下の工程を含む。
一つの工程として、材料となる板の所定の引っ張り方向A01及びB02に対して板面上の垂直方向に沿って縦列17として、板を複数の縦列17に分割する区分の縦列17の位置を決める位置決め工程(位置決め手段)である。
他の一つの工程として、位置決め工程により位置決めされた縦列17に沿って、板に予め定めた切り込みパターン形状及び配置によって切り込む切込工程(切込手段)である。
なお、本発明の特徴を発揮するためには、切り込みは線状でなくても、例えば切り込みの形状が細長い孔として、違う形状でもよい。
さらに、切込板20aに一方の面側の凹凸03部分を隆起させる工程として、位置決め工程と切込工程とを、複数の縦列17の列数分繰り返し後に、板面上に隆起突起が形成されるような引っ張力で、所定の引っ張り方向A01及びB02に板を引っ張る引張工程(引張手段)をさらに含んでもよい。
なお、切込板20aの製造装置として、例えば、プレス装置に切り込みのためパターン形状に対応した刃のパターンをプレス板の一方に設け、また、その刃に対応する溝をプレス板の他方に設けた装置により、対象となる材料の板をプレスして、切込板20aを製作する方法であってもよい。
切り込みを入れるプレス装置のプレス方法として、プレス装置に切り込みのためパターン形状に対応した刃のパターンを設ける側と、その刃に対応する溝を設ける他方側の形状は、板以外の円筒状でも可能で、特にプレス装置の形状や、切り込みを入れる方法(例えば、カッターを使用し手で切込みを入れる)を限定するものではない。
また、上述した位置決め手段と、切込手段と、引張手段とを備える切込板20aの製造装置であってもよい。
[第2の実施形態]
本発明に係る切込板の第2の実施形態について、図3および図4を用いて説明する。ここで、図3は、第2の実施形態の切込板20bを示す斜視図である。図4は、図3に示す切込板20bの平面全体図である。なお、図12および図13は、本実施形態の切込板20bの製作の一例である。
図3は、第2の実施形態の切込板20bとしての外観図(斜視図)であり、図4に示すようなパターン形状及び配置にて、切込板20bの材料として用いる紙に切り込みを入れて、引っ張り方向A01と引っ張り方向B02に引き伸ばしたものである。図3に示す切込板20bを、例えばダンボール中芯として使用することができる。
ダンボール中芯としての使用する場合、両面から平坦な紙で接着するため、切り込みパターン形状の一部において、図3に示すような曲線カット07にすると、引き伸ばした後の切込板20bの両面に立ち上がった一方の面側の凹凸03の先端の部分において、例えば平坦な紙(ダンボールなど)に対し平行に保持することが可能である。または、先端部分08に切り込みを入れ接着面積を増やすことも可能である。
以上、第1および第2の実施形態で説明したように、本発明の切込板によれば、凹凸の状態に隆起させない平板状の切込板では薄い状態で搬送でき、また、緩衝材・梱包などの必要時に応じて、板状厚さ以上の高さボリュームを生成する凹凸の状態に隆起させて使用することができる。
また、本発明の切込板によれば、使用用途又は板の材料によって切り込みパターン形状を変更することにより、立ち上がる突起部分の先端を鋭角にしたり、平坦にしたり、波状にしたり、丸めたりすることも可能である。
また、本発明の切込板によれば、使用用途又は板の材料によって切り込みパターン配置を変更することにより、凹凸の状態の隆起を密にしたり、疎にしたりすることができ、緩衝材の弾力性、空間利用性を調整することができる。
また、本発明の切込板によれば、切り込みを設ける前の板状の厚みを平坦にするのではなく、目的に沿った効果が出るように適所適所で事前に厚みを調整すれば、引き伸ばし方向に対しての強度、高さボリューム発生後の両面からの反発強度、先端の形状を調整することができる。切込板をシート状の状態から引き伸ばすだけで両面に凹凸を発生させることもできる。
また、本発明の切込板によれば、板の材料にシリコンやゴムのように復元力のある素材を使用することにより、凹凸の隆起状態を元に戻すことも可能である。これにより、荷物などの緩衝材として使用後は、かさ張らないように保管することができ、再度使用する際に、凹凸の状態に隆起させて使用することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、例えば各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形には、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
01 引っ張り方向A
02 引っ張り方向B
03 一方の面側の凹凸
04 他方の面側の凹凸
05 中間点
06 V字カット
07 曲線カット
08 先端部分
11 第1間隔
12 第2間隔
13 第3間隔
14 角度
15 右側頂点
16 左側頂点
17 縦列
18 第4間隔
19 第5間隔
20a 切込板
20b 切込板
21 第6間隔
22 第7間隔
23 第8間隔
24 横行

Claims (6)

  1. 板厚方向に貫通する切り込みが設けられる切込板の製造方法であって、
    材料となる板の所定の引っ張り方向に対して板面上の垂直方向に沿って縦列として、前記板を複数の縦列に分割する区分の縦列の位置を決める位置決め工程と、
    前記位置決め工程により位置決めされた前記縦列に沿って、前記板に予め定めた切り込みパターン形状及び配置によって切り込む切込工程とを含む
    ことを特徴とする切込板の製造方法。
  2. 前記位置決め工程と前記切込工程とを、前記複数の縦列の列数分繰り返し後に、
    前記板面上に隆起突起が形成されるような引っ張力で、前記所定の引っ張り方向に前記板を引っ張る引張工程をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の切込板の製造方法。
  3. 前記板は、金属、繊維質、樹脂、紙、シリコン又はゴムのいずれかを少なくとも含む材質である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の切込板の製造方法。
  4. 板厚方向に貫通する切り込みが設けられる切込板であって、
    材料となる板の所定の引っ張り方向に対して板面上の垂直方向に沿って縦列として、前記板を複数の縦列に分割する区分の縦列ごとに、前記板に予め定められた切り込みパターン形状及び配置で切り込みが設けられた
    ことを特徴とする切込板。
  5. 前記所定の引っ張り方向に前記板を引っ張って、前記板面上に隆起突起が形成された
    ことを特徴とする請求項4に記載の切込板。
  6. 前記板は、金属、繊維質、樹脂、紙、シリコン又はゴムのいずれかを少なくとも含む材質である
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の切込板。
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