JP2017226273A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員が車両に乗降する際の動作を妨げたり、乗員の視界を遮ったりすることなく、乗員の体格を検知することが可能な車両用シートを提供する。
【解決手段】車両用シート1は、光軸Xに沿って光を出射させる出光部311と、出光部が出射させた光を入射させる入光部321と、入光部321における光の入射に基づいて乗員Hの体格を検知する体格検知制御を実行する体格検知部45と、を備える。出光部311及び入光部321は、ヘッドレスト13に配置される。体格検知部45が体格検知制御を実行しているとき、出光部311は乗員の後方から乗員に向けて光を出射させ、入光部321は乗員Hで反射した光を入射させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、着座している乗員の体格を検知する車両用シートに関する。
着座している乗員の体格(例えば、座高や肩幅等)を検知する車両用シートが知られている。検知した乗員の体格に関する情報は、車両内におけるシート位置の調整や、シートに設けられているヒータの加熱範囲の調整等、種々の目的において使用される。
特許文献1には、乗員の体格を光学的に検知する車両用シートが記載されている。当該車両用シートは、光を発する発光器と、光を受ける受光器と、を備えている。発光器及び受光器は、左右方向において互いに対向するように配置されている。また、発光器及び受光器は、それぞれ複数設けられ、鉛直方向に互いに間隔を空けて配置されている。
乗員がシートに着座すると、一部又は全ての発光器が発している光が乗員の身体によって遮られ、当該発光器と対向配置されている受光器は光を受けることができなくなる。これにより、光が遮られた位置に、乗員の身体が存在することを検知することができる。すなわち、特許文献1記載の車両用シートでは、受光器の受光状態に基づいて、乗員の体格を検出することが可能になる。
特開2014−161581号公報
特許文献1記載の車両用シートでは、発光器及び受光器は、シートの突出部に設けられている。当該突出部は、シートを構成する背もたれ及びヘッドレストの左右両側に設けられており、車両前方に突出するように形成されている。このような突出部は、乗員が車両に乗降する際の動作を妨げるおそれがある。
また、ヘッドレストの左右両側に設けられている突出部は、乗員の視界を遮るおそれもある。したがって、特許文献1記載の車両用シートは、安全性の観点からも改善の余地を残していた。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗員が車両に乗降する際の動作を妨げたり、乗員の視界を遮ったりすることなく、乗員の体格を検知することが可能な車両用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用シートは、着座している乗員の体格を検知する車両用シートであって、乗員の胴部を支持する背もたれと、背もたれの上方に配置され、乗員の頭部を支持するヘッドレストと、光軸に沿って光を出射させる出光部と、出光部が出射させた光を入射させる入光部と、入光部における光の入射に基づいて乗員の体格を検知する体格検知制御を実行する体格検知部と、を備える。出光部及び入光部は、ヘッドレストに配置される。体格検知部が体格検知制御を実行しているとき、出光部は乗員の後方から乗員に向けて光を出射させ、入光部は乗員で反射した光を入射させる。
上記構成によれば、出光部は、ヘッドレストに配置され、乗員の後方から乗員に向けて光を出射させる。入光部は、同様にヘッドレストに配置され、乗員で反射した光を入射させる。すなわち、上記構成によれば、車両前方に突出する突出部に出光部や入光部を配置することなく、入光部における光の入射に基づいて乗員の体格を検知する体格検知制御を実行することができる。この結果、乗員が車両に乗降する際の動作を妨げたり、乗員の視界を遮ったりすることなく、乗員の体格を検知することが可能になる。
また、車両用シートは、光軸を移動させる移動機構と、移動機構を制御する移動機構制御部と、備え、移動機構制御部は、体格検知部が体格検知制御を実行しているとき、移動機構を駆動させてもよい。この構成によれば、ヘッドレストに配置される出光部及び入光部の数を少なくして製造コストを抑制しながらも、複数の位置で出光部から光を出射させ、種々の乗員の体格を検知することが可能になる。
また、車両用シートは、鉛直方向におけるヘッドレストの位置を検知する位置検知部を備え、体格検知部は、位置検知部の検知結果に基づいて体格検知制御を実行してもよい。この構成によれば、鉛直方向におけるヘッドレストの位置が変更された場合でも、当該位置に基づいて体格検知制御を実行するため、乗員の体格を正確に検知することが可能になる。
また、移動機構は、ヘッドレストを鉛直方向に移動させてもよい。この構成によれば、ヘッドレストとともに光軸を移動させ、鉛直方向における複数の位置で出光部から光を出射させることにより、種々の乗員の体格を検知することが可能になる。
また、車両用シートは、光を発する発光器と、光を受ける受光器と、発光器が発した光を一端部から入射させるとともに、他端部から出射させる発光用光ファイバケーブルと、光を一端部から入射させるとともに、他端部に接続された受光器まで導く受光用光ファイバケーブルと、を備え、発光用光ファイバケーブルの他端部と、受光用光ファイバケーブルの一端部と、はヘッドレストに配置され、体格検知部は、体格検知制御において、受光器における受光に基づいて乗員の体格を検知してもよい。この構成によれば、発光用光ファイバケーブルの他端部を出光部とするともに、受光用光ファイバケーブルの一端部を入光部とすることができる。これにより、ヘッドレストに設けられる出光部及び入光部を小型化し、ヘッドレストの意匠性が出光部及び入光部によって損なわれることを抑制することが可能になる。
また、発光器及び受光器は、背もたれの内部に収容されていてもよい。一般的に、シートの背もたれは、乗員の胴部を支持するために、ヘッドレストよりも大きく形成される。つまり、背もたれは、ヘッドレストと比べて、機器を収容する空間を容易に形成することができる。この構成によれば、発光器及び受光器を背もたれの内部に収容するため、ヘッドレストを大型化することなく、出光部における光の出射と、入光部における光の入射と、を行うことが可能になる。
また、移動機構制御部は、体格検知部が体格検知制御を実行しているとき、ヘッドレストが最も下方に配置される位置を初期位置として、ヘッドレストを上方に移動させてもよい。仮に、体格検知制御を実行する際に、ヘッドレストの初期位置が毎回異なると、当該初期位置を検出したり、ヘッドレストの位置を記憶したりする煩雑な処理が必要になる。上記構成によれば、ヘッドレストが最も下方に配置された位置を初期位置とするため、煩雑な処理を伴うことなく、ヘッドレストの位置を検出することができる。
また、移動機構制御部は、体格検知部が体格検知制御を実行しているとき、出光部から出射した光が入光部に入射しなくなるまで、ヘッドレストを上方に移動させてもよい。この構成によれば、出光部から出射した光が乗員の身体で反射しなくなる位置までヘッドレストが移動すると、入光部に光が入射しなくなる。乗員の身体は、ヘッドレストが移動する範囲のうち、入光部に光が入射した範囲に対応する空間のみに存在する。すなわち、この構成によれば、入光部に光が入射する状態から、入射しない状態への移行に基づいて、乗員の体格を更に正確に検知することが可能になる。
また、移動機構は、ヘッドレストに対する出光部の鉛直方向の移動及び回転の少なくとも一方を行うように構成されていてもよい。この構成によれば、ヘッドレストの移動を伴うことなく光軸を鉛直方向に移動させ、種々の乗員の体格を検知することが可能になる。
ところで、乗員の着座動作中は、乗員の姿勢が安定しない。このため、体格検知部が、乗員の着座動作中に体格検知制御を実行すると、乗員の体格を正確に検知することが困難になる。
これに対し、本発明に係る車両用シートは、乗員の着座を検知する着座検知部を備え、体格検知部は、着座検知部が乗員の着座を検知したことに基づいて、体格検知制御の実行を開始してもよい。これにより、乗員の姿勢が安定した後に体格検知制御の実行を開始し、乗員の体格を更に正確に検知することが可能になる。
本発明によれば、乗員が車両に乗降する際の動作を妨げたり、乗員の視界を遮ったりすることなく、乗員の体格を検知することが可能な車両用シートを提供することができる。
第1実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 図1の車両用シートの光ユニット及び移動機構を示す模式図である。 図2のシートECUの構成を示すブロック図である。 図1の車両用シートにおける体格検知制御の説明図である。 第1実施形態の変形例に係る車両用シートを示す斜視図である。 図5の車両用シートにおける体格検知制御の説明図である。 第2実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 図7のVIII−VIII断面における断面図である。 図7の車両用シートにおける体格検知制御の説明図である。 第2実施形態の変形例に係る車両用シートの一部を示す斜視図である。 図10のXI−XI断面における断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る車両用シート1(以下、単に「シート1」と称する)の概要について説明する。シート1は、不図示の車両に搭載され、乗員H(図4参照)の着座に用いられる装置である。図1は、シート1を示す斜視図であり、シート1を前方から見た状態を示している。
尚、本明細書では、シート1が車両に搭載された状態を基準として方向を説明する。つまり、当該車両が前進する方向を「前」と称し、後退する方向を「後」と称する。また、車両が前進する方向を向いた場合の左方向を「左」と称し、右方向を「右」と称する。さらに、鉛直上方向を「上」と称し、鉛直下方向を「下」と称する。
シート1は、座部11と、背もたれ12と、ヘッドレスト13と、を備えている。座部11は、着座している乗員Hの臀部を下方から支持する部位である。背もたれ12は、着座している乗員Hの胴部H1(図4参照)を後方から支持する部位である。ヘッドレスト13は、着座している乗員Hの頭部H2(図4参照)を後方から支持する部位である。
座部11、背もたれ12、及びヘッドレスト13の外形は、いずれも、不図示のクッションによって形成されている。クッションは、ウレタンフォーム等の弾力性を有する材料によって形成されている。クッションの表面は、化学繊維の編物である表面材によって被覆されている。
背もたれ12は、座部11の後端部寄り、且つ、上方に配置されている。背もたれ12の下部は、不図示の軸を介して、座部11に対して回動可能に取り付けられている。
ヘッドレスト13は、背もたれ12の上方に配置されている。ヘッドレスト13は、後述する移動機構20によって、鉛直方向に移動可能に構成されている。
背もたれ12は、前述した不図示の軸を中心として回動することによって、座部11に対する角度(以下、この角度を「リクライニング角」と称する)を調整することができるように構成されている。また、シート1は、スライド移動して前後方向における位置(以下、この位置を「スライド位置」と称する)を調整することができるように構成されている。さらに、シート1は、昇降して上下方向における位置(以下、この位置を「ハイト位置」と称する)を調整することができるように構成されている。
また、シート1は、光ユニット30を備えている。光ユニット30は、出光部311と入光部321とを有している。出光部311は、前方に向けられており、矢印Lで示されるように光軸Xに沿って光を出射させる部位である。入光部321は、前方に向けられており、後方に進行する光を入射させる部位である。
シート1の内部には、着座センサ51、リクライニング用モータ52、スライド用モータ53、及びリフト用モータ54が配置されている。着座センサ51は、圧力を検知するとともに、検知した圧力に対応する信号を生成して出力する機器である。着座センサ51は、座部11の上面の近傍に配置されている。リクライニング用モータ52、スライド用モータ53、及びリフト用モータ54は、受信する制御信号に基づいて回転駆動する電動機である。
リクライニング用モータ52が回転駆動すると、その出力は不図示の機構を介して背もたれ12に伝達される。当該出力を受けた背もたれ12が軸を中心として回動することにより、リクライニング角が変更される。また、スライド用モータ53が回転駆動すると、その出力は不図示の機構を介して座部11に伝達される。当該出力を受けた座部11がスライド移動することにより、スライド位置が変更される。さらに、リフト用モータ54が回転駆動すると、その出力は不図示の機構を介して座部11に伝達される。当該出力を受けた座部11が昇降することにより、ハイト位置が変更される。
次に、図2を参照しながら、光ユニット30及び移動機構20について説明する。図2は、光ユニット30及び移動機構20を示す模式図である。図2では、背もたれ12のクッションや表面材の図示を省略し、骨組となるバックフレーム121等、背もたれ12の内部の構成を模式的に示している。
ヘッドレスト13の前面側には、正面視で矩形を呈する穴133が形成されている。 穴133は、ヘッドレスト13の表面材及びクッションの一部を凹設することによって形成されている。
光ユニット30は、穴133の内部に配置されている。光ユニット30は、発光器31と、受光器32と、有している。
発光器31は、電気信号を受信するとともに、当該電気信号を変換することにより光を発する機器である。例えば、発光器31として、赤外線を発する発光ダイオードを用いることができる。発光器31が発する光は、その出光部311から外部に出射するように構成されている。
受光器32は、受光に基づいて検知信号を出力する機器である。例えば、受光器32として、フォトダイオードやフォトトランジスタを用いることができる。受光器32は、発光器31の下方に配置されている。受光器32は、その入光部321から光を入射させるように構成されている。
移動機構20は、ヘッドレスト13を鉛直方向に移動させる機構である。移動機構20は、移動機構用モータ21と、ギアボックス22と、リードスクリュー23と、を備えている。
移動機構用モータ21は、制御信号を受信して回転駆動する電動機である。移動機構用モータ21は、制御信号の内容に基づいて、正回転及び逆回転することができる。移動機構用モータ21は、バックフレーム121に対して固定されている。
ギアボックス22は、回転速度を減じて出力する減速機である。ギアボックス22は、バックフレーム121に対して固定されている。ギアボックス22は、その内部に、不図示の複数のギアを有している。ギアボックス22の不図示の入力軸は、移動機構用モータ21の出力軸と連結されている。
リードスクリュー23は、円柱形状を呈する部材である。リードスクリュー23の外周面には、螺子部が形成されている。リードスクリュー23は、ギアボックス22の不図示の出力軸と連結されている。移動機構用モータ21が回転駆動すると、その出力がギアボックス22によりリードスクリュー23に伝達され、リードスクリュー23が回転するように構成されている。
ところで、ヘッドレスト13は、その下端から下方に延びる円柱形状のピラー131,132を有している。また、背もたれ12のバックフレーム121には、円筒形状のガイド122,123が固定されている。ピラー131,132は、このガイド122,123に挿通するように配置されている。
ピラー131,132は、リードスクリュー23と連動するように構成されている。詳細には、移動機構用モータ21が正回転し、それに伴ってリードスクリュー23が回転すると、ピラー131,132が押し上げられる。これにより、ヘッドレスト13が上方に移動する。一方、移動機構用モータ21が逆回転し、それに伴ってリードスクリュー23が回転すると、ピラー131,132が降下する。これにより、ヘッドレスト13が下方に移動する。
また、背もたれ12の内部には、シートECU40が配置されている。シートECU40は、電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)であり、不図示の複数の電子素子を有している。
次に、図3を参照しながら、シートECU40について説明する。図3は、シートECU40の構成を示すブロック図である。シートECU40は、その一部又は全部が、アナログ回路で構成されるか、デジタルプロセッサとして構成される。いずれにしても、受信した信号に基づいて制御信号を出力する機能を果たすため、シートECU40には機能的な制御ブロックが構成される。
図3は、シートECU40を機能的な制御ブロック図として示している。尚、シートECU40を構成するアナログ回路又はデジタルプロセッサに組み込まれるソフトウェアのモジュールは、必ずしも図3に示される制御ブロックのように分割されている必要はない。すなわち、実際のアナログ回路やモジュールは、図3に示される複数の制御ブロックの働きをするものとして構成されていても構わず、更に細分化されていても構わない。後述する処理を実行できるように構成されていれば、シートECU40の内部の実際の構成は当業者が適宜変更できるものである。
シートECU40は、発光器31、受光器32、着座センサ51、移動機構用モータ21、リクライニング用モータ52、スライド用モータ53、リフト用モータ54、及び車両ECU55と、通信可能に接続されている。また、シートECU40は、メモリ41と、着座検知部42と、移動機構制御部43と、位置検知部44と、体格検知部45と、を有している。
メモリ41は、種々の情報を記憶する部分である。メモリ41は、例えば不揮発性メモリによって構成される。メモリ41は、マップ等の情報を予め記憶している。当該情報は、体格検知部45等によって読み出され、演算に用いられる。また、メモリ41は、着座検知部42等の演算結果を記憶することができる。
着座検知部42は、シート1への乗員Hの着座が完了したことを検知する部分である。着座検知部42は、着座センサ51から受信する信号に基づいて所定の演算を行うことにより、乗員Hの着座完了を検知する。例えば、着座検知部42は、着座センサ51で検知された圧力が所定値以上まで上昇するとともに、上昇後の圧力値の変動幅が所定幅以下になったことに基づいて、乗員Hの着座が完了したことを検知することができる。
移動機構制御部43は、移動機構20を制御する部分である。移動機構制御部43は、移動機構20の移動機構用モータ21に制御信号を送信することにより、移動機構用モータ21の出力軸を所定角度だけ正回転及び逆回転させることができる。
位置検知部44は、鉛直方向におけるヘッドレスト13の位置を検出する部分である。例えば、位置検知部44は、ヘッドレスト13が後述する初期位置P0に配置されている状態から、移動機構制御部43が移動機構用モータ21に送信した制御信号に基づいて、鉛直方向におけるヘッドレスト13の位置を検出することができる。
体格検知部45は、後述する体格検知制御を実行する部分である。当該体格検知制御は、入光部321における光の入射に基づいて所定の演算を行うことにより、乗員Hの体格を検知する制御である。
次に、図4を参照しながら、シート1における体格検知制御について説明する。図4は、シート1における体格検知制御の説明図である。図4では、異なる位置に配置されたヘッドレスト13が、実線と破線とによって示されている。
体格検知部45は、着座検知部42が乗員Hの着座完了を検知したことに基づいて、体格検知制御の実行を開始する。移動機構制御部43は、体格検知部45が体格検知制御を実行しているとき、ヘッドレスト13を初期位置P0から上方に移動させる。この初期位置P0は、鉛直方向に移動可能であるヘッドレスト13が、最も下方に配置される位置である。
体格検知部45は、体格検知制御において、発光器31に電気信号を送信する。これにより、出光部311から前方に光を出射させた状態で、矢印A1で示されるようにヘッドレスト13が上方に移動する。すなわち、光軸Xは、ヘッドレスト13とともに上方に移動する。
図4に示される例では、ヘッドレスト13が初期位置P0に配置されている場合、矢印L01で示されるように出光部311から出射した光は、乗員Hの頭部H2に照射される。この光は、頭部H2で反射し、矢印L02で示されるように進行方向が後方に変化する。受光器32は、入光部321に当該反射光が入射したことに基づいて、シートECU40に検知信号を送信する。
体格検知部45は、ヘッドレスト13が上方に移動する間に連続的に発光器31を動作させ、出光部311から光を出射させる。出光部311が光を出射する範囲に乗員Hの身体が存在する場合、入光部321に反射光が入射し、受光器32からシートECU40に検知信号が送信される。
ヘッドレスト13が更に上方に移動し、例えば、位置P1に到達すると、出光部311から出射した光は、矢印L11で示されるように、乗員Hの頭部H2の上方を通過する。すなわち、乗員Hの頭部H2において光の反射が生じないため、入光部321に光が入射しない。この場合、受光器32はシートECU40に検知信号を送信しない。
体格検知部45は、検知信号を受信する状態から受信しない状態への移行に基づいて、乗員Hの体格(主に座高)を検知する。具体的には、体格検知部45は、ヘッドレスト13が移動した範囲のうち、検知信号を受信した範囲と対応する空間のみに、乗員Hの身体が存在していると判定する。体格検知部45は、位置検知部44が検知したヘッドレスト13の位置に基づいて、当該判定を行う。
シートECU40は、このようにして検知した乗員Hの体格に関する情報に基づいて、シート1の快適性や安全性を向上させる種々の処理を行うことができる。例えば、シートECU40は、乗員Hの体格に関する情報に基づいてリクライニング用モータ52、スライド用モータ53やリフト用モータ54に制御信号を出力することにより、リクライニング角、スライド位置やハイト位置を乗員Hの体格に適したものに変更してもよい。また、シートECU40は、乗員Hの体格に関する情報を車両ECU55に送信し、車両のシートベルトのアンカー位置や、エアバッグの展開タイミング等が乗員Hの体格に適したものになるように調整させてもよい。
以上のように、シート1では、出光部311は、ヘッドレスト13に配置され、乗員Hの後方から乗員Hに向けて光を出射させる。入光部321は、同様にヘッドレスト13に配置され、乗員Hで反射した光を入射させる。すなわち、上記構成によれば、前方に突出する突出部に出光部や入光部を配置することなく、入光部321における光の入射に基づいて乗員Hの体格を検知する体格検知制御を実行することができる。この結果、乗員Hが車両に乗降する際の動作を妨げたり、乗員Hの視界を遮ったりすることなく、乗員Hの体格を検知することが可能になる。
また、シート1は、光軸Xを移動させる移動機構20と、移動機構20を制御する移動機構制御部43と、備える。移動機構制御部43は、体格検知部45が体格検知制御を実行しているとき、移動機構20を駆動させてもよい。この構成によれば、ヘッドレスト13に配置される出光部311及び入光部321の数を少なくして製造コストを抑制しながらも、複数の位置で出光部311から光を出射させ、種々の乗員Hの体格を検知することが可能になる。
また、シート1は、鉛直方向におけるヘッドレスト13の位置を検知する位置検知部44を備え、体格検知部45は、位置検知部44の検知結果に基づいて体格検知制御を実行する。この構成によれば、鉛直方向におけるヘッドレスト13の位置が変更された場合でも、当該位置に基づいて体格検知制御を実行するため、乗員Hの体格を正確に検知することが可能になる。
また、移動機構20は、ヘッドレスト13を鉛直方向に移動させる。この構成によれば、ヘッドレスト13とともに光軸Xを移動させ、鉛直方向における複数の位置で出光部311から光を出射させることにより、種々の乗員Hの体格を検知することが可能になる。
また、移動機構制御部43は、体格検知部45が体格検知制御を実行しているとき、ヘッドレスト13が最も下方に配置される位置P0を初期位置として、ヘッドレスト13を上方に移動させる。仮に、体格検知制御を実行する際に、ヘッドレスト13の初期位置が毎回異なると、当該初期位置を検出したり、ヘッドレスト13の位置を記憶したりする煩雑な処理が必要になる。上記構成によれば、ヘッドレスト13が最も下方に配置された位置P0を初期位置とするため、煩雑な処理を伴うことなく、ヘッドレスト13の位置を検出することができる。
また、移動機構制御部43は、体格検知部45が体格検知制御を実行しているとき、出光部311から出射した光が入光部321に入射しなくなるまで、ヘッドレスト13を上方に移動させる。この構成によれば、出光部311から出射した光が乗員Hの身体で反射しなくなる位置までヘッドレスト13が移動すると、入光部に光が入射しなくなる。乗員Hの身体は、ヘッドレスト13が移動した範囲のうち、入光部321に光が入射した範囲に対応する空間のみに存在する。すなわち、この構成によれば、入光部321に光が入射する状態から、入射しない状態への移行に基づいて、乗員Hの体格を更に正確に検知することが可能になる。
また、シート1は、乗員Hの着座を検知する着座検知部42を備える。体格検知部45は、着座検知部42が乗員の着座を検知したことに基づいて、体格検知制御の実行を開始する。これにより、乗員Hの姿勢が安定した後に体格検知制御の実行を開始し、乗員Hの体格を更に正確に検知することが可能になる。
[第1実施形態の変形例]
次に、第1実施形態の変形例について、図5及び図6を参照しながら説明する。この変形例に係る車両用シート1Aは、第1実施形態と同様に、不図示の車両に搭載され、乗員Hの着座に用いられる装置である。車両用シート1Aは、その光ユニット30Aの構成等が、第1実施形態のものと異なる。車両用シート1Aのうち、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
まず、図5を参照しながら、車両用シート1A(以下、単に「シート1A」と称する)の概要について説明する。図5は、シート1Aを示す斜視図である。シート1Aの光ユニット30Aは、発光器31と、受光器32と、に加えて、発光用光ファイバケーブル33と、受光用光ファイバケーブル34と、を有している。
図5に示されるように、発光器31及び受光器32は、いずれもシート1Aの背もたれ12の内部に配置されている。詳細には、背もたれ12を構成するクッションの内部に空間が形成されており、発光器31及び受光器32は、当該空間に収容されている。
発光用光ファイバケーブル33及び受光用光ファイバケーブル34は、繊維状に形成された部材である。発光用光ファイバケーブル33及び受光用光ファイバケーブル34は、中心部のコアと、コアの周囲を覆うクラッドと、クラッドの周囲を被覆する被覆材と、の三層構造を呈している。図5及び図6は、コア、クラッド、及び被覆材の図示を省略している。
発光用光ファイバケーブル33は、その一端部331が背もたれ12の内部に配置され、他端部332がヘッドレスト13の内部に配置されている。一端部331は、発光器31に接続されている。他端部332は、ヘッドレスト13の前面から外部に臨出し、前方に向けて配置されている。
受光用光ファイバケーブル34は、その一端部341がヘッドレスト13の内部に配置され、他端部342が背もたれ12の内部に配置されている。一端部341は、ヘッドレスト13の前面から外部に臨出し、前方に向けて配置されている。また、他端部342は、受光器32に接続されている。
このように構成されたシート1Aでは、体格検知制御を実行しているとき、発光器31が発した光が発光用光ファイバケーブル33によって導かれる。詳細には、発光器31が発した光は、まず発光用光ファイバケーブル33の一端部331に入射する。この光は、発光用光ファイバケーブル33の内部において、全反射や屈折を繰り返しながら、他端部332に導かれる。
発光用光ファイバケーブル33の他端部332に達した光は、他端部332から外部に出射する。当該光は、光軸XAに沿って前方に進行する。すなわち、発光用光ファイバケーブル33の他端部332は、矢印LAで示されるように光軸XAに沿って光を出射させる出光部311Aとして機能する。
また、受光用光ファイバケーブル34の一端部341は、前方から光を入射させるように配置されている。一端部341に入射した光は、受光用光ファイバケーブル34の内部において、全反射や屈折を繰り返しながら、他端部342に導かれる。
受光用光ファイバケーブル34の他端部342に達した光は、他端部342から外部に出射する。当該光は、他端部342に接続されている受光器32によって受けられる。すなわち、受光用光ファイバケーブル34の一端部341は、光を入射させる入光部321Aとして機能する。
次に、図6を参照しながら、シート1Aにおける体格検知制御について説明する。図6は、シート1Aにおける体格検知制御の説明図である。当該体格検知制御では、第1実施形態と同様に、ヘッドレスト13が上方に移動する。図6では、異なる位置に配置されたヘッドレスト13が、実線と破線とによって示されている。
体格検知部45(図3参照)は、体格検知制御において、発光器31に電気信号を送信する。移動機構制御部43(図3参照)は、体格検知部45が体格検知制御を実行しているとき、移動機構用モータ21を正回転させるように制御信号を送信する。これにより、出光部311Aから前方に光を出射させた状態で、矢印A2で示されるようにヘッドレスト13が上方に移動する。すなわち、光軸XAは、ヘッドレスト13とともに上方に移動する。
図4に示される例では、ヘッドレスト13が初期位置P0に配置されている場合、矢印L03で示されるように出光部311Aから出射した光は、乗員Hの頭部H2に照射される。この光は、頭部H2で反射し、矢印L04で示されるように進行方向が後方に変化する。当該反射光は、入光部321Aに入射する。当該反射光が受光用光ファイバケーブル34によって受光器32に導かれることに基づいて、受光器32はシートECU40に検知信号を送信する。
ヘッドレスト13が更に上方に移動し、例えば、位置P2に到達すると、出光部311Aから出射した光は、矢印L21で示されるように、乗員Hの頭部H2の上方を通過する。すなわち、乗員Hの頭部H2において光の反射が生じないため、入光部321Aに光が入射しない。この場合、受光器32はシートECU40に検知信号を送信しない。
以上の説明のように、シート1Aは、光を発する発光器31と、光を受ける受光器32と、発光器31が発した光を一端部331に入射させるとともに、他端部332から出射させる発光用光ファイバケーブル33と、光を一端部341に入射させるとともに、他端部342に接続された受光器32まで導く受光用光ファイバケーブル34と、を備える。発光用光ファイバケーブル33の他端部332と、受光用光ファイバケーブル34の一端部341と、はヘッドレスト13に配置される。体格検知部45は、体格検知制御において、受光器32における受光に基づいて乗員の体格を検知する。この構成によれば、発光用光ファイバケーブル33の他端部332を出光部311Aとするともに、受光用光ファイバケーブル34の一端部341を入光部321Aとすることができる。これにより、ヘッドレスト13に設けられる出光部311A及び入光部321Aを小型化し、ヘッドレスト13の意匠性が出光部311A及び入光部321Aによって損なわれることを抑制することが可能になる。
また、発光器31及び受光器32は、背もたれ12の内部に収容されている。一般的に、シート1Aの背もたれ12は、乗員Hの胴部H1(図4参照)を支持するために、ヘッドレスト13よりも大きく形成される。つまり、背もたれ12は、ヘッドレスト13と比べて、機器を収容する空間を容易に形成することができる。この構成によれば、発光器31及び受光器32を背もたれ12の内部に収容するため、ヘッドレスト13を大型化することなく、出光部311Aにおける光の出射と、入光部321Aにおける光の入射と、を行うことが可能になる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用シート1Bについて、図7乃至図9を参照しながら説明する。この第2実施形態に係る車両用シート1Bは、第1実施形態と同様に、不図示の車両に搭載され、乗員Hの着座に用いられる装置である。車両用シート1Bは、その移動機構20Bの構成等が、第1実施形態のものと異なる。車両用シート1Bのうち、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
まず、図7及び図8を参照しながら、車両用シート1B(以下、単に「シート1B」とも称する)の概要について説明する。図7は、シート1Bを示す斜視図である。図8は、図7のVIII−VIII断面における断面図である。
シート1Bのヘッドレスト13の前面には、穴133Bが形成されている。穴133Bは、正面視で、長辺が鉛直方向に沿って延び、短辺が水平方向に沿って延びる長方形を呈している。
シート1Bの光ユニット30Bは、穴133Bの内部に配置されている。光ユニット30Bは、矢印LBで示されるように出光部311から光軸XBに沿って光を出射させ、入光部321に入射させるように構成されている。
図8に示されるように、ヘッドレスト13の穴133Bの内部には、移動機構20Bが配置されている。移動機構20Bは、移動機構用モータ21Bと、基台24と、スライドレール25と、を有している。移動機構用モータ21Bは、受信する制御信号に基づいて回転駆動する電動機である。基台24には、発光器31及び受光器32が固定されている。スライドレール25は、鉛直方向に延びるように配置され、基台24を鉛直方向にスライド移動可能に保持している。
シートECU40(図3参照)から受信する制御信号に基づいて移動機構用モータ21Bが回転駆動すると、その出力が不図示の機構を介して基台24に伝達される。移動機構用モータ21Bが正回転すると、図8に矢印A3で示されるように、基台24はスライドレール25に沿って上方にスライド移動する。移動機構用モータ21Bの回転駆動を基台24のスライド移動に変換する手段として、例えば、不図示のリードスクリューを用いることができる。一方、移動機構用モータ21Bが逆回転すると、図8に矢印A4で示されるように、基台24はスライドレール25に沿って下方にスライド移動する。
次に、図9を参照しながら、シート1Bにおける体格検知制御について説明する。図9は、シート1Bにおける体格検知制御の説明図である。当該体格検知制御では、基台24が上方に移動する。図9では、異なる位置に配置された基台24、発光器31、及び受光器32が、実線と破線とによって示されている。
体格検知部45(図3参照)は、着座検知部42によって乗員Hの着座完了が検知されたことに基づいて、体格検知制御の実行を開始する。移動機構制御部43(図3参照)は、体格検知部45が体格検知制御を実行しているとき、基台24を初期位置P3から上方に移動させる。この初期位置P3は、鉛直方向にスライド移動可能である基台24が、最も下方に配置される位置である。
体格検知部45は、体格検知制御において、発光器31に電気信号を送信する。これにより、出光部311から前方に光を出射させた状態で、矢印A5で示されるように基台24が上方に移動する。すなわち、光軸XBは、基台24とともに上方に移動する。
図9に示される例では、基台24が初期位置P3に配置されている場合、矢印L31で示されるように出光部311から出射した光は、乗員Hの頭部H2に照射される。この光は、頭部H2で反射し、矢印L32で示されるようにその進行方向が後方に変化する。入光部321に当該反射光が入射することに基づいて、受光器32はシートECU40に検知信号を送信する。
体格検知部45は、基台24が上方に移動する間に、連続的に発光器31を動作させ、出光部311から光を出射させる。出光部311が光を出射する範囲に乗員Hの身体が存在する場合、入光部321に反射光が入射し、受光器32からシートECU40に検知信号が送信される。
基台24が更に上方に移動し、例えば、位置P4に到達すると、出光部311から出射した光は、矢印L41で示されるように、乗員Hの頭部H2の上方を通過する。すなわち、乗員Hの頭部H2において光の反射が生じないため、入光部321に光が入射しない。この場合、受光器32はシートECU40に検知信号が送信されない。
体格検知部45は、検知信号を受信する状態から受信しない状態への移行に基づいて、乗員Hの体格(主に座高)を検知する。具体的には、体格検知部45は、基台24が移動した範囲のうち、検知信号を受信した範囲と対応する空間のみに、乗員Hの身体が存在していると判定する。体格検知部45は、位置検知部44が検知したヘッドレスト13の位置に基づいて、当該判定を行う。
以上の説明のように、シート1Bの移動機構20Bは、ヘッドレスト13に対する出光部311の鉛直方向の移動を行うように構成されている。この構成によれば、ヘッドレスト13の移動を伴うことなく光軸XBを鉛直方向に移動させ、種々の乗員Hの体格を検知することが可能になる。
[第2実施形態の変形例]
次に、第2実施形態の変形例について、図10及び図11を参照しながら説明する。この変形例に係る車両用シート1Cは、第2実施形態と同様に、不図示の車両に搭載され、乗員Hの着座に用いられる装置である。車両用シート1Cは、その移動機構20Cの構成等が、第2実施形態のものと異なる。車両用シート1Cのうち、第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
まず、図10及び図11を参照しながら、車両用シート1C(以下、単に「シート1C」とも称する)の概要について説明する。図10は、シート1Cの一部を示す斜視図である。図11は、図10のXI−XI断面における断面図である。
シート1Cのヘッドレスト13の前面には、穴133Cが形成されている。穴133Cは、正面視で、十字形状を呈している。すなわち、穴133Cは、正面視で、長辺が鉛直方向に沿って延びる一の長方形と、長辺が水平方向に沿って延びる他の長方形と、が交差する形状を呈している。
シート1Cの光ユニット30Cは、穴133Cの内部に配置されている。光ユニット30Cは、矢印LCで示されるように出光部311から光軸XCに沿って光を出射させ、入光部321に入射させるように構成されている。
図11に示されるように、ヘッドレスト13の穴133Cの内部には、移動機構20Cが配置されている。移動機構20Cは、移動機構用モータ21Cと、基台24Cと、を有している。移動機構用モータ21Cは、受信する制御信号に基づいて回転駆動する電動機である。基台24Cには、発光器31及び受光器32が固定されている。
シートECU40(図3参照)から受信する制御信号に基づいて移動機構用モータ21Cが回転駆動すると、その出力が不図示の機構を介して基台24Cに伝達される。移動機構用モータ21Cが正回転すると、矢印A6で示されるように、基台24Cは上方を向くように回転する。一方、移動機構用モータ21Cが逆回転すると、矢印A7で示されるように、基台24Cは下方を向くように回転する。出光部311の光軸XCは、移動機構用モータ21Cの回転駆動に基づいて、矢印VRの範囲で鉛直方向に回転移動する。
移動機構20Cは、不図示のモータを移動機構用モータ21Cとは別個に有している。シートECU40から受信する制御信号に基づいて、当該モータが回転駆動すると、その出力が不図示の機構を介して基台24Cに伝達される。当該モータが回転駆動に伴い、基台24Cが水平方向に回転する。出光部311の光軸XCは、当該モータの回転駆動に基づいて、図10に示される矢印HRの範囲で水平方向に回転移動する。
移動機構制御部43(図3参照)は、体格検知部45(図3参照)が体格検知制御を実行しているとき、出光部311の光軸XCを、矢印VRの範囲で鉛直方向に回転移動させるとともに、矢印VHの範囲で水平方向に回転移動させる。
体格検知部45は、基台24が回転移動した範囲のうち、検知信号を受信した範囲に対応する空間に、乗員Hの身体が存在していると判定する。体格検知部45は、このような体格検知制御を実行することにより、乗員Hの体格(主に座高と肩幅)を検知することができる。
以上の説明のように、シート1Cの移動機構20Bは、ヘッドレスト13に対する出光部311の回転を行うように構成されている。この構成によれば、ヘッドレスト13の移動を伴うことなく光軸XCを移動させ、種々の乗員Hの体格を検知することが可能になる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されず、適宜変更することができる。
1,1A,1B,1C:車両用シート
12:背もたれ
13:ヘッドレスト
20,20B,20C:移動機構
31:発光器
32:受光器
32:受光器
33:発光用光ファイバケーブル
34:受光用光ファイバケーブル
42:着座検知部
43:移動機構制御部
44:位置検知部
45:体格検知部
311,311A:出光部
321,321A:入光部
331:(発光用光ファイバケーブルの)一端部
332:(発光用光ファイバケーブルの)他端部
341:(受光用光ファイバケーブルの)一端部
342:(受光用光ファイバケーブルの)他端部

Claims (10)

  1. 着座している乗員の体格を検知する車両用シートであって、
    乗員の胴部を支持する背もたれと、
    前記背もたれの上方に配置され、乗員の頭部を支持するヘッドレストと、
    光軸に沿って光を出射させる出光部と、
    前記出光部が出射させた光を入射させる入光部と、
    前記入光部における光の入射に基づいて乗員の体格を検知する体格検知制御を実行する体格検知部と、を備え、
    前記出光部及び前記入光部は、前記ヘッドレストに配置され、
    前記体格検知部が前記体格検知制御を実行しているとき、前記出光部は乗員の後方から乗員に向けて光を出射させ、前記入光部は乗員で反射した光を入射させることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記光軸を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を制御する移動機構制御部と、備え、
    前記移動機構制御部は、前記体格検知部が前記体格検知制御を実行しているとき、前記移動機構を駆動させることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 鉛直方向における前記ヘッドレストの位置を検知する位置検知部を備え、
    前記体格検知部は、前記位置検知部の検知結果に基づいて前記体格検知制御を実行することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記移動機構は、前記ヘッドレストを鉛直方向に移動させることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  5. 光を発する発光器と、
    光を受ける受光器と、
    前記発光器が発した光を一端部に入射させるとともに、他端部から出射させる発光用光ファイバケーブルと、
    光を一端部に入射させるとともに、他端部に接続された前記受光器まで導く受光用光ファイバケーブルと、を備え、
    前記発光用光ファイバケーブルの他端部と、前記受光用光ファイバケーブルの一端部と、は前記ヘッドレストに配置され、
    前記体格検知部は、前記体格検知制御において、前記受光器における受光に基づいて乗員の体格を検知することを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記発光器及び前記受光器は、前記背もたれの内部に収容されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記移動機構制御部は、前記体格検知部が前記体格検知制御を実行しているとき、前記ヘッドレストが最も下方に配置される位置を初期位置として、前記ヘッドレストを上方に移動させることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
  8. 前記移動機構制御部は、前記体格検知部が前記体格検知制御を実行しているとき、前記出光部から出射した光が前記入光部に入射しなくなるまで、前記ヘッドレストを上方に移動させることを特徴とする請求項7に記載の車両用シート。
  9. 前記移動機構は、前記ヘッドレストに対する前記出光部の鉛直方向の移動及び回転の少なくとも一方を行うように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  10. 乗員の着座を検知する着座検知部を備え、
    前記体格検知部は、前記着座検知部が乗員の着座を検知したことに基づいて、前記体格検知制御の実行を開始することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の車両用シート。
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