JP2017225970A - 被洗浄面の洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】充分な洗浄効果を得つつ、洗浄作業の負担を軽減できる被洗浄面の洗浄方法を提供することを目的とする。【解決手段】トリガー式スプレー容器1から噴霧した液体洗浄剤により被洗浄面を洗浄する方法であって、トリガー式スプレー容器1を水平方向に動かしながら一吹きで、前記被洗浄面の水平方向における50cm以上の範囲に前記液体洗浄剤を噴霧する噴霧工程と、前記被洗浄面における前記液体洗浄剤が噴霧された部分の少なくとも一部を擦らずに前記液体洗浄剤を濯ぎ流す濯ぎ工程と、を有する、被洗浄面の洗浄方法。【選択図】図1

Description

本発明は、被洗浄面の洗浄方法に関する。
浴槽の内壁面や底面には、例えば、脂肪酸金属塩、遊離脂肪酸、グリセライド、窒素化合物等の有機物、及び泥等の無機物が汚れとして付着する。これら汚れの洗浄には一般に液体洗浄剤が使われる。通常、液体洗浄剤をスポンジ等に含浸させて被洗浄面を擦り洗いするか、トリガー式スプレー容器により液体洗浄剤を被洗浄面に噴霧した後に擦り洗いする。しかし、擦り洗いをする洗浄方法は、作業負担が大きい。
作業負担を軽減する洗浄方法としては、例えば、擦り洗いが不要な液体洗浄剤を被洗浄面に付与し、擦らずに洗い流す方法が提案されている。例えば、液体洗浄剤を浴槽内の残り湯の液面に噴射し、該液面に液体洗浄剤を拡散させてから浴槽の栓を抜いて残り湯を排出し、液面上に広がった液体洗浄剤を該液面の降下とともに内壁面及び底面に付着させた後、シャワー等で洗い流す方法が知られている(特許文献1)。しかし、通常残り湯は浴槽一杯にはないため、特許文献1の方法では浴槽の内壁面の上部に液体洗浄剤を安定して付与することは困難であり、汚れが残りやすく、充分な洗浄効果が得られにくい。
また、トリガー式スプレー容器によって液体洗浄剤を泡状にして繰り返し噴霧し、被洗浄面全体に泡状の液体洗浄剤を付着させて、擦り洗いをせずに洗い流す方法も提案されている。しかし、被洗浄面全体に液体洗浄剤を付着させるためには、スプレーする回数が増えてしまう。これらのことから、洗浄作業の負担がより軽減された洗浄方法が求められている。
特開2000−109891号公報
本発明は、充分な洗浄効果を得つつ、洗浄作業の負担を軽減できる被洗浄面の洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明は以下の構成を有する。
[1]トリガー式スプレー容器から噴霧した液体洗浄剤により被洗浄面を洗浄する方法であって、前記トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら一吹きで、前記被洗浄面の水平方向における50cm以上の範囲に前記液体洗浄剤を噴霧する噴霧工程と、前記被洗浄面における前記液体洗浄剤が噴霧された部分の少なくとも一部を擦らずに前記液体洗浄剤を濯ぎ流す濯ぎ工程と、を有する、被洗浄面の洗浄方法。
[2]前記トリガー式スプレー容器の一吹きの前記液体洗浄剤の噴霧量が1.3mL以上である、[1]に記載の被洗浄面の洗浄方法。
[3]前記被洗浄面における前記液体洗浄剤を一吹きで噴霧する範囲が、水平方向において50〜100cmの範囲である、[1]又は[2]に記載の被洗浄面の洗浄方法。
[4]前記噴霧工程の後、10秒以上放置してから前記濯ぎ工程を行う、[1]〜[3]のいずれかに記載の被洗浄面の洗浄方法。
[5]一吹き当たり0.3〜2.0秒で前記液体洗浄剤を噴霧する、[1]〜[4]のいずれかに記載の被洗浄面の洗浄方法。
[6]前記トリガー式スプレー容器のトリガーの長さが50〜100mmである、[1]〜[5]のいずれかに記載の被洗浄面の洗浄方法。
[7]前記トリガー式スプレー容器の吐出口の口径が0.3〜1.0mmである、[1]〜[6]のいずれかに記載の被洗浄面の洗浄方法。
[8]前記液体洗浄剤が、(A)成分:非石鹸系アニオン界面活性剤を含む界面活性剤と、(B)成分:グリコール系溶剤と、(C)成分:アミノカルボン酸型キレート剤と、(D)成分:アルカリ剤とを含有し、前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記(A)成分が0.1〜5.0質量%であり、前記(B)成分が0.1〜5.0質量%であり、前記(A)成分に対する前記(C)成分の質量比C/Aが0.6〜6.0であり、25℃におけるpHが10.1以上12.0未満である、[1]〜[7]のいずれかに記載の被洗浄面の洗浄方法。
本発明の被洗浄面の洗浄方法によれば、充分な洗浄効果を得つつ、洗浄作業の負担を軽減できる。
本発明の被洗浄面の洗浄方法に用いるトリガー式スプレー容器の一例を示した正面図である。
本発明の被洗浄面の洗浄方法は、トリガー式スプレー容器から噴霧した液体洗浄剤により被洗浄面を洗浄する方法である。被洗浄面としては、例えば、浴槽の内壁面や底面、浴室の壁面や床等が挙げられる。本発明の被洗浄面の洗浄方法は、浴室及び浴槽の洗浄に特に有効である。
[トリガー式スプレー容器]
本発明の被洗浄面の洗浄方法においては、トリガー式スプレー容器は公知の機構のものが使用でき、直圧型であっても蓄圧型であってもよい。以下、本発明の被洗浄面の洗浄方法に用いるトリガー式スプレー容器の一例を示して説明する。トリガー式スプレー容器の例としては、例えば、特開平10−146546号公報、特開2000−24561号公報に記載のものが挙げられる。
本実施形態のトリガー式スプレー容器1は、図1に示すように、上部開口端が形成された口頸部12を備える容器本体10と、口頸部12に装着された噴射部14とを備えている。噴射部14は、キャップ部16と、噴出部本体18と、ノズル部20と、トリガー22とを備えている。
キャップ部16は、容器本体10の口頸部12に螺合装着できるようになっている。
噴出部本体18は、キャップ部16上に設けられた基部18aと、基部18aから前方に突き出た突出部18bと、基部18aの側面から前方に突き出るように設けられた往復ポンプ18cと、を備えている。噴出部本体18の基部18aの内部には、容器本体10に噴射部14が装着された状態で容器本体10内に延びる吸上げパイプ(図示略)と、吸上げパイプで吸い上げた液体洗浄剤を一旦貯留するシリンダ(図示略)と、が備えられている。
ノズル部20は、噴出部本体18の突出部18bの先端に取り付けられている。ノズル部20の先端面には吐出口20aが形成され、吐出口20aの周囲には筒状のカバー部20bが形成されている。
トリガー22は、噴出部本体18の突出部18bにおけるノズル部20が取り付けられたよりも後方から下方に延びるように設けられている。
トリガー式スプレー容器1では、往復ポンプ18cのプランジャ18dの先端がトリガー22に当接しており、ばね(図示略)によってプランジャ18dが前方に付勢されている。容器本体10内に液体洗浄剤を収容したトリガー式スプレー容器1の使用時には、トリガー22を噴出部本体18の基部18a側に引くことで、往復ポンプ18cが作動し、容器本体10から既に吸い上げられていたシリンダ内の液体洗浄剤がノズル部20の吐出口20aから噴霧される。そして、引かれたトリガー22が元の位置に戻る際に、往復ポンプ18cが作動して、容器本体10内から液体洗浄剤がシリンダへと吸い上げられて貯留される。
トリガー式スプレー容器のトリガーの1ストローク当たりの液体洗浄剤の噴霧量、すなわち一吹き当たりの噴霧量は、1.3mL以上が好ましく、1.7〜2.5mLがより好ましい。前記噴霧量が下限値以上であれば、一吹きでより広範囲に液体洗浄剤を噴霧できるため、被洗浄面全体が液体洗浄剤で濡れるように噴霧するために必要なストローク回数がより少なくなり、洗浄作業の負担が軽減される。前記噴霧量が上限値以下であれば、トリガーが過度に重くなって負担が増大することを抑制しやすい。
なお、1ストロークとは、トリガーが引かれていない状態から、該トリガーを最後まで引き、該トリガーが元の位置に戻るまでの一往復を意味する。
トリガー式スプレー容器におけるシリンダの容量は、1.3mL以上が好ましく、1.7〜2.5mLがより好ましい。シリンダの容量が下限値以上であれば、一吹き当たりの噴霧量を充分に確保しやすいため、被洗浄面全体が液体洗浄剤で濡れるように噴霧するために必要なストローク回数がより少なくなり、洗浄作業の負担が軽減される。シリンダの容量が上限値以下であれば、トリガーが過度に重くなって負担が増大することを抑制しやすい。
トリガー式スプレー容器のトリガーの長さ、例えばトリガー22の長さLは、50〜100mmが好ましく、70〜90mmがより好ましく、75mm〜85mmがより好ましい。トリガーの長さが下限値以上であれば、トリガーを引いた際に充分な量の液体洗浄剤が噴霧されやすい。そのため、被洗浄面全体が液体洗浄剤で濡れるように噴霧するために必要なストローク回数がより少なくなり、洗浄作業の負担が軽減される。トリガーの長さが上限値以下であれば、ストロークの距離が長くなりすぎることを抑制できるため、トリガーが握りやすくなり、トリガーを引く際の負担が軽減される。
なお、トリガーの長さとは、トリガーを引いていない状態における該トリガーの上端と下端との距離を意味する。
トリガー式スプレー容器におけるノズル部の吐出口の口径、例えば吐出口20aの口径dは、0.3〜1.0mmが好ましく、0.4〜0.6mmがより好ましい。吐出口の口径が前記範囲内であれば、良好な噴霧性が得られやすく、噴霧ムラが生じて洗浄力が低下することを抑制しやすい。
[液体洗浄剤]
本発明の洗浄方法に用いる液体洗浄剤としては、(A)成分:非石鹸系アニオン界面活性剤を含む界面活性剤と、(B)成分:グリコール系溶剤と、(C)成分:アミノカルボン酸型キレート剤と、(D)成分:アルカリ剤とを含有する液体洗浄剤が好ましい。該液体洗浄剤は、浴室、浴槽の洗浄に特に有効である。
((A)成分)
(A)成分は、非石鹸系アニオン界面活性剤を含む界面活性剤であり、液体洗浄剤に洗浄力を付与する成分である。非石鹸系アニオン界面活性剤とは、炭素数8〜24の飽和又は不飽和脂肪酸塩(いわゆる石鹸)を除くアニオン界面活性剤である。(A)成分は、非石鹸系アニオン界面活性剤のみからなるものであってもよく、非石鹸系アニオン界面活性剤とこれ以外の他の界面活性剤とからなるものであってもよい。より優れた洗浄力を得やすい点では、(A)成分は非石鹸系アニオン界面活性剤のみからなることが好ましい。
非石鹸系アニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS);直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸塩(AS);アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩(AES);α−オレフィンスルホン酸塩(AOS);アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩(α−SF);アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキル(又はアルケニル)アミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型のアニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型のアニオン界面活性剤等が挙げられる。
これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩;アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものがより好ましい。
アルキル硫酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましく、炭素数10〜16のものがより好ましい。
アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩としては、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩が好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましく、炭素数10〜16のものがより好ましい。
アルカンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20、好ましくは14〜17のアルキル基を有する2級アルカンスルホン酸塩が好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、炭素数10〜20、好ましくは炭素数10〜18のα−スルホ脂肪酸エステル塩が好ましい。
ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩としては、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩又はポリオキシエチレンアルケニルエーテルカルボン酸塩が好ましい。
非石鹸系アニオン界面活性剤としては、皮脂・タンパク汚れに対する洗浄力に優れる点から、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキル硫酸エステル塩、及び炭素数10〜20のα−スルホ脂肪酸エステル塩から選択される1種以上が好ましく、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩がより好ましく、炭素数10〜16のα−オレフィンスルホン酸塩が特に好ましい。非石鹸系アニオン界面活性剤としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
非石鹸系アニオン界面活性剤以外の他の界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等が挙げられる。
高級脂肪酸塩としては、例えば、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、ステアリン酸塩等の炭素数8〜24の飽和又は不飽和脂肪酸塩、又は、これらの混合物であるヤシ油脂肪酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸塩、パーム油脂肪酸塩、硬化パーム油脂肪酸塩、牛脂脂肪酸塩、硬化牛脂脂肪酸塩等が挙げられる。これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩などのアルカノールアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。これらの塩の対イオンとしては、ハロゲンイオン等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、高級アルコール、アルキルフェノール、高級脂肪酸又は高級アミン等にアルキレンオキシドを付加したポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、脂肪酸ポリグリセリンエステル、糖脂肪酸エステル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、アミドアミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド、アルキルポリグリコシド、グリセリルエーテル等が挙げられる。
他の界面活性剤としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
((B)成分)
(B)成分は、グリコール系溶剤である。グリコール系溶剤としては、下記一般式(I)で表される化合物から選択されるものが好ましい。
−O−(CO)−(CO)−R ・・・(I)
ただし、式(I)中、R及びRは、それぞれ独立して水素原子、炭素数1〜6のアルキル基もしくはアルケニル基、フェニル基又はベンジル基である。xはオキシエチレン基の平均繰り返し数を表す数であり、yはオキシプロピレン基の平均繰り返し数を表す数である。xとyはそれぞれ0〜5であり、xとyが同時に0になることはない。
xは、1〜3が好ましく、1又は2が特に好ましい。
yは、0〜2が好ましい。
(B)成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等のエチレングリコール系溶剤;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、イソプレングリコール等のプロピレングリコール系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等のエチレングリコール系エーテル類;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコール系エーテル類;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエチルエーテル等のジアルキルグリコールエーテル系溶剤等が挙げられる。
(B)成分としては、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテルが好ましく、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
(B)成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
((C)成分)
(C)成分は、アミノカルボン酸型キレート剤である。後述のように25℃におけるpHが10.1以上12.0未満のアルカリ条件下で(C)成分を用いることで、(A)成分の含有量が少なくても、浴槽等に付着した脂肪酸金属塩、皮脂・タンパク汚れに対する洗浄力を高められる。
(C)成分としては、例えば、メチルグリシンジ酢酸(MGDA)、アスパラギン酸ジ酢酸(ASDA)、イソセリンジ酢酸(ISDA)、β−アラニンジ酢酸(ADAA)、セリンジ酢酸(SDA)、グルタミン酸ジ酢酸(GLDA)、イミノジコハク酸(IDS)、ヒドロキシイミノジコハク酸(HIDS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N−ラウロイルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロトリ酢酸(NTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(PDTA)、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン四酢酸(DPTA−OH)、ヒドロキシエチレンイミノジ酢酸(HIDA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、グリコールエーテルジアミン四酢酸(GEDTA)、ジカルボキメチルグルタミン酸(CMGA)、(S,S)−エチレンジアミンジコハク酸(EDDS)又はこれらの塩等が挙げられる。
(C)成分としては、EDTA、HEDTA、DHEG、HIDA、DTPAが好ましく、EDTAが特に好ましい。
(C)成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(任意成分)
液体洗浄剤は、(A)〜(C)成分以外の任意成分を含有してもよい。液体洗浄剤は、液体洗浄剤の調製しやすい点、及び濯ぎの際に水に容易に溶解する点から、溶媒として水を含有することが好ましい。
任意成分としては、液体洗浄剤に通常使用される成分を使用でき、例えば、殺菌剤、防腐剤、抗カビ剤、色素、酸化防止剤、増粘剤、紫外線吸収剤、可溶化剤(ただし(B)成分は除く。)、香料、pH調整剤等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、塩酸、硫酸等の無機酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸、p−トルエンスルホン酸等の酸剤;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニア及びその誘導体、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカリ剤が挙げられる。なかでも、塩酸、硫酸及びクエン酸からなる群から選ばれる1種以上の酸剤、又は、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群から選ばれる1種以上のアルカリ剤が好ましい。
pH調整剤としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(各成分の割合)
液体洗浄剤中の(A)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜5.0質量%であり、1.0〜3.0質量%が好ましい。(A)成分の含有量が、下限値以上であれば、充分な洗浄力が得られる。(A)成分の含有量が、上限値以下であれば、良好な濯ぎ性が得られる。
液体洗浄剤中の非石鹸系アニオン界面活性剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜5.0質量%が好ましく、1.0〜3.0質量%がより好ましい。非石鹸系アニオン界面活性剤の含有量が、下限値以上であれば、充分な洗浄力が得られる。非石鹸系アニオン界面活性剤の含有量が、上限値以下であれば、良好な濯ぎ性が得られる。
(A)成分中の非石鹸系アニオン界面活性剤の割合は、50〜100質量%が好ましく、80〜100質量%がより好ましい。前記割合が前記範囲内であれば、良好な洗浄力が得られやすくなる。
液体洗浄剤中の(B)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜5.0質量%であり、1.0〜3.0質量%が好ましい。(B)成分の含有量が、下限値以上であれば、良好な洗浄力が得られる。(B)成分の含有量が上限値以下であれば、良好なすすぎ性が得られる。
液体洗浄剤中の(A)成分と(B)成分の合計含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.5〜8.0質量%が好ましい。前記合計含有量が下限値以上であれば、洗浄力をより高められる。前記合計含有量が上限値以下であれば、濯ぎ性をより高められる。
液体洗浄剤中の(C)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.2〜5.0質量%が好ましく、1.5〜4.0質量%がより好ましい。(C)成分の含有量が下限値以上であれば、洗浄力がより高められる。(C)成分の含有量が上限値以下であれば、濯ぎ性が向上する。
(A)成分に対する前記(C)成分の質量比C/Aは、0.6〜6.0であり、0.6〜5.0が好ましく、0.6〜3.0がより好ましい。質量比C/Aが前記範囲内であれば、(A)成分の含有量が少なくても、浴槽等に付着した脂肪酸金属塩、皮脂・タンパク汚れに対する優れた洗浄力が得られ、かつ、良好な濯ぎ性が得られる。特に被洗浄面を擦らずに洗浄するには被洗浄面全てに液体洗浄剤を噴霧する必要があるため、液体洗浄剤の使用量が増加する。質量比C/Aが前記範囲内であれば、洗浄剤の使用量が多くても良好な濯ぎ性が得られる。
(B)成分に対する(C)成分の質量比B/Cは、0.01〜4.0が好ましく、0.4〜3.0がより好ましい。質量比B/Cが前記範囲内であれば、洗浄力をより高められる。
液体洗浄剤が水を含有する場合、液体洗浄剤中の水の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、50〜99.5質量%が好ましく、70〜99質量%がより好ましく、75〜98質量%がさらに好ましい。
(pH、粘度)
液体洗浄剤の25℃におけるpHは、10.1以上12.0未満であり、10.1〜11.4が好ましく、pH10.4〜11.4がさらに好ましい。前記範囲のpHで(A)〜(C)成分を前記した比率で用いることで、浴槽等に付着した脂肪酸金属塩、皮脂・タンパク汚れに対して良好な洗浄力が得られる。
なお、液体洗浄剤のpHは、JIS Z8802:2011によって25℃において測定した値である。
液体洗浄剤の25℃における粘度は、1〜100mPa・sが好ましく、1〜50mPa・sがより好ましい。粘度が下限値以上であれば、被洗浄面に対する液体洗浄剤の付着性が向上する。粘度が上限値以下であれば、液体洗浄剤の噴霧が容易になり、取り扱い性に優れる。
(液体洗浄剤の製造方法)
液体洗浄剤の製造方法は、特に限定されず、従来公知の製造方法を採用できる。例えば、溶媒である水に、(A)〜(C)成分を添加し、必要に応じて任意成分を加え、これを混合する方法等が挙げられる。
[被洗浄面の洗浄方法]
以下、被洗浄面の洗浄方法について説明する。本発明の被洗浄面の洗浄方法は、下記の噴霧工程と濯ぎ工程とを有する。
噴霧工程:トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら一吹きで、被洗浄面の水平方向における50cm以上の範囲に液体洗浄剤を噴霧する。
濯ぎ工程:被洗浄面における液体洗浄剤が噴霧された部分の少なくとも一部を擦らずに液体洗浄剤を濯ぎ流す。
(噴霧工程)
噴霧工程では、トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら一吹きで、浴槽の内壁面や底面等の被洗浄面の水平方向における50cm以上の範囲に液体洗浄剤を噴霧する。このように、一吹きで被洗浄面における水平方向の50cm以上の広範囲に液体洗浄剤を噴霧することで、被洗浄面全体が液体洗浄剤で濡れるようにするために必要なトリガーのストローク回数を低減することができ、洗浄作業の負担が軽減される。
被洗浄面における液体洗浄剤を一吹きで噴霧する範囲が、水平方向において、50〜100cmが好ましく、65〜85cmがより好ましい。一吹きでの水平方向の噴霧範囲が下限値以上であれば、被洗浄面全体が液体洗浄剤で濡れるようにするために必要なトリガーのストローク回数を低減することができ、洗浄作業の負担が軽減される。一吹きでの水平方向の噴霧範囲が上限値以下であれば、被洗浄面に噴霧された液体洗浄剤にムラが生じにくく、液体洗浄剤が部分的に付着していない箇所に再び噴霧を行うことでトリガーのストローク回数が増えることを抑制できる。
被洗浄面の上下方向におけるトリガー式スプレー容器からの一吹きでの液体洗浄剤の噴霧範囲は、特に限定されず、トリガー式スプレー容器に応じて決まる。被洗浄面の上下方向における一吹きでの噴霧範囲は、50〜100cmが好ましく、65〜85cmがより好ましい。一吹きでの上下方向の噴霧範囲が下限値以上であれば、被洗浄面全体が液体洗浄剤で濡れるようにするために必要なトリガーのストローク回数を低減することができ、洗浄作業の負担が軽減される。一吹きでの上下方向の噴霧範囲が上限値以下であれば、被洗浄面に噴霧された液体洗浄剤にムラが生じにくいため、洗浄作業の負担が軽減される。
被洗浄面が浴槽の内壁面及び底面である場合、例えば、以下のように液体洗浄剤の噴霧を行う。まず、トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら、内壁面の上部における水平方向の50cm以上の範囲に液体洗浄剤を一吹きで噴霧する作業を、4つの各内壁面の上部を1周するように複数回行う。次いで、トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら、内壁面の下部における水平方向の50cm以上の範囲に液体洗浄剤を一吹きで噴霧する作業を、4つの各内壁面の下部を1周するように複数回行う。次いで、トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら、底面における水平方向の50cm以上の範囲に液体洗浄剤を一吹きで噴霧する作業を、底面全体が液体洗浄剤で濡れるように複数回行う。このように浴槽の内壁面のように上下方向に広い被洗浄面に対しては、上下方向に噴霧する範囲を区切って噴霧を行うことで、液体洗浄剤のカケムラが生じることを容易に抑制できる。なお、上記の例では内壁面を上下2段に分けて噴霧する例を説明したが、トリガー式スプレー容器の上下方向の噴霧範囲によっては、上下方向に3段以上に分けて噴霧してもよい。
液体洗浄剤の噴霧において、トリガーの1ストローク当たりの秒数、すなわち一吹き当たりの秒数は、0.3〜2.0秒が好ましく、0.5〜2.0秒がより好ましく、0.5〜1.5秒がさらに好ましく、0.7〜1.3秒が特に好ましい。トリガーの1ストローク当たりの秒数が下限値以上であれば、トリガーを引ききることが容易になる。トリガーの1ストローク当たりの秒数が上限値以下であれば、液体洗浄剤の吐出の勢いが充分に確保されるため、液体洗浄剤が充分に霧状となりやすく、また噴霧した液体洗浄剤が被洗浄面まで届きやすい。そのため、噴霧作業をやり直すことが減るため、洗浄作業の負担増加を抑制しやすい。
噴霧作業においては、トリガー式スプレー容器を把持した側の肘を曲げずに伸ばした状態で、トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら噴霧を行うことが好ましい。これにより、噴霧作業における負担をより軽減できる。
(濯ぎ工程)
噴霧工程の後、濯ぎ工程において、被洗浄面における液体洗浄剤が噴霧された部分の少なくとも一部を擦らずに、水道水等で液体洗浄剤を濯ぎ流す。本発明では、被洗浄面における液体洗浄剤が噴霧された部分の少なくとも一部を擦らなくても被洗浄面が充分に洗浄されるため、洗浄作業の負担が軽減される。洗浄作業の負担軽減の点では、被洗浄面における液体洗浄剤が噴霧された部分の全てを擦らずに液体洗浄剤を濯ぎ流すことが好ましい。なお、被洗浄面において特に汚れている箇所がある場合等は、被洗浄面における液体洗浄剤が噴霧された部分の一部を擦り洗いしてから液体洗浄剤を濯ぎ流してもよい。
被洗浄面に液体洗浄剤を噴霧してから濯ぎ流すまでの放置時間は、液体洗浄剤の種類に応じて適宜設定すればよく、10秒以上が好ましく、10秒〜10分がより好ましく、1分〜5分が特に好ましい。放置時間が下限値以上であれば、充分な洗浄力が得られやすい。放置時間が上限値以下であれば、充分な濯ぎ性が得られやすい。
以上説明した本発明の被洗浄面の洗浄方法においては、被洗浄面に液体洗浄剤を噴霧して付着させた後に濯ぎ流すことで、被洗浄面を充分に洗浄できる。
また、本発明では、液体洗浄剤を噴霧する際に、トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら一吹きで、被洗浄面の水平方向における50cm以上の範囲に液体洗浄剤を噴霧する。これにより、狭い範囲に液体洗浄剤を噴霧する作業を繰り返す場合に比べて、被洗浄面全体に液体洗浄剤を付与するために必要なトリガーのストローク回数が少なくなるため、噴霧作業の負担が軽減される。また、本発明では、液体洗浄剤を噴霧した後に、噴霧した部分の少なくとも一部を擦らずに液体洗浄剤を濯ぎ流すため、擦り洗いの負担も軽減される。これらのことから、本発明の被洗浄面の洗浄方法では、洗浄作業の負担が大きく軽減される。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[液体洗浄剤]
本実施例に使用した液体洗浄剤の組成を以下に示す。
(液体洗浄剤α)
・αオレフィンスルホン酸ナトリウム:2.5質量%
(ライオン株式会社製、商品名「リポランLJ441」)
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル:1.5質量%
(関東化学株式会社製)
・エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム:2.5質量%
(アクゾノーベル社製、商品名「ディゾルビンNA2」)
・ミリスチン酸カリウム:1.0質量%
(日油株式会社製、商品名「ノンサールMK−1」)
・pH調整剤:水酸化ナトリウム、塩酸
・水 : バランス
pH(25℃):10.7
なお、「バランス」とは、液体洗浄剤を100質量%とするのに必要な量を意味する。
(液体洗浄剤β)
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル:8.0質量%
(関東化学株式会社製)
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:4.0質量%
(ライオン株式会社製、商品名「ライポンPS230」)
・ヤシ油脂肪酸カリウム:2.5質量%
(日油株式会社製、商品名「ノンサールLK−5」)
・ミリスチン酸カリウム:0.5質量%
(日油株式会社製、商品名「ノンサールMK−1」)
・エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム:3.0質量%
(アクゾノーベル社製、商品名「ディゾルビンNA2」)
・n−ドデシルジメチルアミンオキシド:1.0質量%
(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「カデナックスDM12−D−W(C)」)
・クエン酸:1.0質量%
(関東化学株式会社製)
・pH調整剤:水酸化ナトリウム、塩酸
・水:バランス
・pH(25℃):7.7
(液体洗浄剤γ)
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル:5.0質量%
(関東化学株式会社製)
・エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム:3.0質量%
(アクゾノーベル社製、商品名「ディゾルビンNA2」)
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン:1.5質量%
(ライオン株式会社製、商品名「エナジコールL−30B」)
・C12ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム:1.5質量%
(新日本理化株式会社製、商品名「シノリンSPE−1250」)
・ヤシ油脂肪酸カリウム:1.0質量%
(日油株式会社製、商品名「ノンサールLK−5」)
・クエン酸:1.0質量%
(関東化学株式会社製)
pH調整剤:水酸化ナトリウム、塩酸
水:バランス
pH(25℃):7.0
[実施例1]
図1に例示したトリガー式スプレー容器1を用いた。トリガー式スプレー容器1における一吹きの噴霧量は2mL、トリガーの長さは82mm、吐出口の口径は0.55mmとした。
トリガー式スプレー容器1に液体洗浄剤αを収容した。次いで、成人男性3名がそれぞれ1回入浴し、汚れが付着した浴槽の内側の被洗浄面に対し、トリガー式スプレー容器1を水平方向に動かしながら、該被洗浄面の水平方向における70cmの範囲に液体洗浄剤αを一吹きで噴霧する作業を複数回行い、被洗浄面全体にカケ残しがないように液体洗浄剤αを噴霧した。一吹き当たりの噴霧時間は1秒とした。噴霧後、擦らずに1分間放置してから、液体洗浄剤αを水道水(15℃、流量0.2L/秒)で濯ぎ流した。
[実施例2〜20]
トリガー式スプレー容器1の一吹き当たりの噴霧量、トリガーの長さ、吐出口の口径、一吹き当たりの噴霧時間、被洗浄面の水平方向における一吹きでの噴霧範囲、噴霧後の放置時間、及び液体洗浄剤の種類を表1及び表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして浴槽内の被洗浄面を洗浄した。
[比較例1、2]
トリガー式スプレー容器1の一吹き当たりの噴霧量、トリガーの長さ、吐出口の口径、一吹き当たりの噴霧時間、被洗浄面の水平方向における一吹きでの噴霧範囲、噴霧後の放置時間、及び液体洗浄剤の種類を表1及び表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして浴槽内の被洗浄面を洗浄した。
[評価方法]
(1)洗浄作業の負担度
10人のモニターに、洗浄作業終了後に洗浄作業の負担度について下記の5段階評価をしてもらい、その平均値から洗浄作業の負担度を評価した。
<5段階評価>
4点:比較例2に比べて負担が著しく軽減される。
3点:比較例2に比べて負担がかなり軽減される。
2点:比較例2に比べて負担が軽減される。
1点:比較例2に比べて負担がやや軽減される。
0点:比較例2と負担が同等。
−1点:比較例2に比べて負担が増加する。
<評価基準>
◎◎◎:10人の平均点が3.5以上。
◎◎:10人の平均点が2.5〜3.4点。
◎:10人の平均点が1.5〜2.4点。
○:10人の平均点が0.5〜1.4点。
△:10人の平均点が0.1〜0.4点。
×:10人の平均点が0.1点未満。
(2)洗浄力
洗浄後の浴槽内の被洗浄面(4つの内壁面と底面の計5面)について、汚れの除去状態を目視及び指触により確認し、下記の評価基準で洗浄力を評価した。
<評価基準>
◎:5つの被洗浄面全てで目視による汚れが観察されず、つるつるとした指触が得られ、汚れ落ちが非常に良好である。
○:少なくとも1つの被洗浄面でざらざらとした指触を感じるが、目視による汚れが観察されず、つるつるとした指触が得られる被洗浄面が1つ以上あり、汚れ落ちが良好である。
△:目視による汚れ及びざらざらとした指触は洗浄前より軽減されているが、5つの被洗浄面全てで目視による汚れが観察され、ざらざらとした指触を感じ、ほとんど汚れが落ちていない。
×:5つの被洗浄面全てで目視による汚れが観察され、ざらざらとした指触を感じ、目視による汚れ及びざらざらとした指触が洗浄前と変わらず、全く汚れが落ちていない。
(3)濯ぎ易さ
水道水での液体洗浄剤の濯ぎ洗いにおいて、濯ぎ洗い開始から、浴槽の排水口から泡が完全になくなるまでの濯ぎ時間を測定し、以下の基準で濯ぎ易さを評価した。
<評価基準>
◎:濯ぎ時間が40秒未満。
○:濯ぎ時間が40秒以上50秒未満。
△:濯ぎ時間が50秒以上60秒未満。
×:濯ぎ時間が60秒以上。
実施例及び比較例の各条件及び評価結果を表1及び表2に示す。
Figure 2017225970
Figure 2017225970
表1及び表2に示すように、本発明の洗浄方法により洗浄を行った実施例1〜20では、充分な洗浄力が得られ、液体洗浄剤を濯ぎやすいうえ、一吹きでの水平方向の液体洗浄剤の噴霧範囲が50cm未満の比較例2に比べて洗浄作業の負担が軽減された。また、一吹きでの水平方向の液体洗浄剤の噴霧範囲が50〜100cmの範囲内である実施例1〜19は、当該噴霧範囲が100cm超の実施例20に比べて、噴霧ムラが生じにくく、洗浄作業の負担がより軽減された。
一方、一吹きでの水平方向の液体洗浄剤の噴霧範囲が50cm未満の比較例1では、一吹きの噴霧量を2mLとしても、洗浄作業の負担がほとんど軽減されなかった。
1 トリガー式スプレー容器
10 容器本体
14 噴射部
18 噴出部本体
20 ノズル部
20a 吐出口
22 トリガー

Claims (8)

  1. トリガー式スプレー容器から噴霧した液体洗浄剤により被洗浄面を洗浄する方法であって、
    前記トリガー式スプレー容器を水平方向に動かしながら一吹きで、前記被洗浄面の水平方向における50cm以上の範囲に前記液体洗浄剤を噴霧する噴霧工程と、
    前記被洗浄面における前記液体洗浄剤が噴霧された部分の少なくとも一部を擦らずに前記液体洗浄剤を濯ぎ流す濯ぎ工程と、を有する、被洗浄面の洗浄方法。
  2. 前記トリガー式スプレー容器の一吹きの前記液体洗浄剤の噴霧量が1.3mL以上である、請求項1に記載の被洗浄面の洗浄方法。
  3. 前記被洗浄面における前記液体洗浄剤を一吹きで噴霧する範囲が、水平方向において50〜100cmの範囲である、請求項1又は2に記載の被洗浄面の洗浄方法。
  4. 前記噴霧工程の後、10秒以上放置してから前記濯ぎ工程を行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の被洗浄面の洗浄方法。
  5. 一吹き当たり0.3〜2.0秒で前記液体洗浄剤を噴霧する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の被洗浄面の洗浄方法。
  6. 前記トリガー式スプレー容器のトリガーの長さが50〜100mmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の被洗浄面の洗浄方法。
  7. 前記トリガー式スプレー容器の吐出口の口径が0.3〜1.0mmである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の被洗浄面の洗浄方法。
  8. 前記液体洗浄剤が、(A)成分:非石鹸系アニオン界面活性剤を含む界面活性剤と、(B)成分:グリコール系溶剤と、(C)成分:アミノカルボン酸型キレート剤と、(D)成分:アルカリ剤とを含有し、
    前記液体洗浄剤の総質量に対して、前記(A)成分が0.1〜5.0質量%であり、前記(B)成分が0.1〜5.0質量%であり、
    前記(A)成分に対する前記(C)成分の質量比C/Aが0.6〜6.0であり、
    25℃におけるpHが10.1以上12.0未満である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の被洗浄面の洗浄方法。
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