JP2017225409A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取条数を多くしながらも、煩わしい手間を要することなく横幅の変更が可能であり、しかも、通常使用状態において動力伝達が良好に行えるようにすることが可能なコンバインが望まれていた。【解決手段】機体前部の刈取部2が、刈幅方向の中間位置にて分割形成され、且つ、横幅が通常使用状態における横幅よりも短い収納状態に切り換え可能であり、刈取部2は、刈幅方向の途中位置にて、一方側軸部と他方側軸部とに分割形成され、通常使用状態において一直線状に連なる状態で連動連結され、収納状態において分離される動力伝達軸105と、刈取部2が収納状態から通常使用状態に切り換わる際に、一方側軸部を、他方側軸部に適正に連結される適正連結状態に案内するガイド機構160とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインに関し、詳しくは、8条刈り等の刈取条数の多いコンバインに関する。
8条刈り等の刈取条数の多いコンバインは、刈取部の横幅が大きくなり、道路を走行するときの規制幅を越えてしまうので、例えば、運搬車両に積載して運搬するような場合に、そのままでは路上走行することができない等の問題がある。
そこで、従来では、刈取部における刈幅方向一端側に位置する穀稈搬送装置、それらを支持する支持フレーム、及び、伝動機構等をユニット状に一体的に着脱自在に構成して、運搬車両に積載する際には、これらのユニット状の組付け体を取り外すとともに、刈幅方向に長尺の切断装置等を取り外して、横幅を通常使用状態における横幅よりも狭くすることができるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−85550号公報
上記従来構成は、刈取作業においては、8条分の植立穀稈を一度に刈り取ることができ、作業効率を高めることができるが、作業終了後に路上走行等を行うために運搬車両に積載するときには、大型の装置である切断装置を取り外したり、ユニット状の組付け体を取り外す必要があり、手間のかかる作業が必要となっていた。さらに、取り外した各装置をコンバイン本体とは別に保管しなければならず、取り外した装置類の管理も煩わしいものとなっていた。
しかも、再度、刈取作業を行うために通常使用状態に戻すときには、取り外したユニット状の組付け体を装着する必要があり、その際に位置合わせに時間がかかり、取り付け作業が煩わしいものとなっていた。特に、ユニット状の組付け体を取り外す際に、伝動機構における横向き伝動軸を分離させたのち、通常使用状態に戻すときに伝動軸を接続するときに、例えば、機械的なガタつき等に起因して、軸芯が位置ずれてしていると、動力伝達が良好に行えなくなるおそれがある。
そこで、刈取作業時における刈取条数を多くしながらも、煩わしい手間を要することなく横幅の変更が可能であり、しかも、通常使用状態において動力伝達が良好に行えるようにすることが可能なコンバインが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、機体前部に、刈幅方向の中間位置にて一方側分割刈取部と他方側分割刈取部とに分割形成され、且つ、前記一方側分割刈取部が前記他方側分割刈取部に対して姿勢変更して、横幅が通常使用状態における横幅よりも短い収納状態に切り換え可能な刈取部が備えられ、
前記刈取部に、刈取条数に対応した複数の引起し装置と、刈取対象となる植立穀稈の株元を切断する切断装置と、刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する搬送装置と、刈幅方向の途中位置にて、前記一方側分割刈取部側の一方側軸部と前記他方側分割刈取部側の他方側軸部とに分割形成されるとともに、前記通常使用状態において、軸連結部を介して前記一方側軸部と前記他方側軸部とが一直線状に連なる状態で連動連結され、前記収納状態において、前記一方側軸部と前記他方側軸部とに分離される動力伝達軸と、前記刈取部が前記収納状態から前記通常使用状態に切り換わる際に、前記一方側軸部を、前記他方側軸部に適正に連結される適正連結状態に案内するガイド機構とが備えられている点にある。
本発明によれば、一方側分割刈取部を他方側分割刈取部に対して姿勢変更させることにより、通常使用状態と収納状態とに切り換えることができる。作業能力を高めるために刈取条数を多くしても、収納状態にすることで、横幅を通常使用状態における横幅よりも狭くして運搬車両への積載が可能となる。このように一方側分割刈取部は、他方側分割刈取部から分離するのではなく、姿勢変更するものであるから、刈取部を収納状態に切り換える際に、コンバイン本体から分離して部材を管理する等の煩わしさがない。
一方側分割刈取部と他方側分割刈取部とにわたって刈幅方向に沿って延びる動力伝達軸が、一方側分割刈取部に対応する一方側軸部と、他方側分割刈取部に対応する他方側軸部とに分割形成される。刈取部を収納状態に切り換えると、動力伝達軸は、一方側軸部と他方側軸部とに分離し、刈取部を通常使用状態に切り換えると、動力伝達軸は、分離していた一方側軸部と他方側軸部とが一直線状に連なる状態で連動連結される。
刈取部が収納状態から通常使用状態に切り換わるときに、ガイド機構によって、動力伝達軸における一方側軸部と他方側軸部とが適正連結状態に案内される。その結果、通常使用状態では、動力伝達軸による動力伝達を良好に行うことができる。
従って、刈取作業時における刈取条数を多くしながらも、煩わしい手間を要することなく横幅の変更が可能であり、しかも、通常使用状態において動力伝達が良好に行えるようにすることが可能となった。
本発明においては、刈幅方向において、前記一方側分割刈取部と前記他方側分割刈取部との間に、縦向き姿勢の回動支軸が備えられ、
前記一方側分割刈取部が前記他方側分割刈取部に対して前記回動支軸周りで回動して、前記刈取部は、前記通常使用状態と前記収納状態とに切り換えられると好適である。
本構成によれば、一方側分割刈取部が他方側分割刈取部に対して縦向き姿勢の回動支軸周りで回動するので、上下方向に大きく張り出すことのない状態でコンパクトに収納することができる。例えば、一方側分割刈取部が横軸芯周りで回動して収納状態に切り換える構成とすることも考えられるが、この構成では、上方に向けて大きく張り出すおそれがあり、上下方向に大きな収納スペースが必要になるが、本構成では、このような不利がなくコンパクトな収納が可能となる。
本発明においては、前記回動支軸は、前記引起し装置よりも機体前側において、前記引起し装置の前面に沿って上下に延び、
前記ガイド機構は、前記引起し装置よりも機体後側に備えられていると好適である。
本構成によれば、回動支軸が引起し装置の機体前部側に位置し、ガイド機構が引起し装置の機体後部側に備えられるので、ガイド機構が回動軸芯から離れた位置になる。回動に伴って案内機能を発揮する際に、軸芯から離れた箇所で案内することで、緩やかな円弧状の軌跡を描きながら案内することができ、無理なく円滑に案内することが可能となる。
本発明においては、前記切断装置は、前記引起し装置よりも機体後側に備えられ、
前記ガイド機構は、前記切断装置よりも機体後側に備えられていると好適である。
本構成によれば、引起し装置の後部側に位置する切断装置よりも機体後部側にガイド機構が設けられるので、ガイド機構が回動軸芯からさらに離れた位置になる。その結果、ガイド機構は一層円滑に案内し易いものになる。
本発明においては、前記ガイド機構に、前記一方側分割刈取部及び前記他方側分割刈取部のうちの一方に備えられた筒部材と、前記一方側分割刈取部及び前記他方側分割刈取部のうちの他方に備えられた軸部材とが備えられ、
前記筒部材及び前記軸部材は、前記刈取部が前記収納状態から前記通常使用状態に切り換わる際に、前記軸部材が前記筒部材に嵌り込むことにより、前記一方側軸部を前記適正連結状態に案内するように構成され、
前記軸部材及び前記筒部材は、前記刈取部が前記通常使用状態のときに、前記回動支軸を中心とする円弧状軌跡の接線方向に沿って延びるように設けられていると好適である。
本構成によれば、刈取部が収納状態から通常使用状態に切り換わる際に、一方側分割刈取部及び他方側分割刈取部のうちの一方に備えられた軸部材が、他方に備えられた筒部材に嵌まり込むことにより適正連結状態に案内される。そして、軸部材及び筒部材は、刈取部が通常使用状態のときに、回動支軸を中心とする円弧状軌跡の接線方向に沿って延びるように設けられているから、軸部材は、回動支軸を中心とする円弧状軌跡の接線方向に沿って延びる状態で筒部材に嵌り合う。その結果、軸部材が筒部材に対して無理なく円滑に嵌まり合って良好に案内機能を発揮することができる。
本発明においては、前記筒部材及び前記軸部材は、前記刈取部が前記通常使用状態のときに、刈幅方向において前記一方側分割刈取部と前記他方側分割刈取部との接合面より前記他方側分割刈取部側に位置するように設けられていると好適である。
本構成によれば、軸部材の外周面と筒部材の内周面との隙間をできるだけ少なくして通常使用状態において両者の間でのガタツキを少なくさせることが可能となる。
軸部材と筒部材とは夫々、回動支軸を中心とする円弧状軌跡の接線方向に沿って延びるものであるから、例えば、筒部材及び軸部材を、刈幅方向において一方側分割刈取部と他方側分割刈取部との接合面と同じ位置に設ける構成であれば、それらが嵌り合う直前まで軸部材の軸芯と筒部材の軸芯とが少し斜めになった状態となる。その結果、両者の間での嵌り合うときの余裕代を大き目に設定しなければならず、両者の間でのガタツキが大きなものとなる。
これに対して、本構成では、筒部材及び軸部材が前記接合面より他方側分割刈取部側に位置している。軸部材と筒部材とは夫々、前記接合面に対応する位置において、回動支軸を中心とする円弧状軌跡の接線方向に沿って延びるものであるが、前記接合面より他方側分割刈取部側に位置しているから、接合面に対応する位置において、回動支軸を中心とする円弧状軌跡の接線方向に沿って延びる姿勢のまま、接合面より他方側分割刈取部側に位置ずれしている。
一方側分割刈取部と他方側分割刈取部とが接合面にて接合される直前、すなわち、筒部材と軸部材とが嵌り合う直前では軸部材の軸芯と筒部材の軸芯とが略同じ向きになっており、両者の間での余裕代をできるだけ少なくすることができ、軸部材の外周面と筒部材の内周面との隙間をできるだけ少なくしてガタツキを少なくさせることが可能となるのである。
本発明においては、前記刈取部に、刈幅方向略全幅に亘って延びる横向きフレームが備えられ、
前記横向きフレームは、前記一方側分割刈取部と前記他方側分割刈取部との間の境界部において、刈幅方向に沿って一方側フレーム体と他方側フレーム体とに分割形成され、且つ、前記収納状態では前記一方側フレーム体と前記他方側フレーム体とが分離し、前記通常使用状態では前記一方側フレーム体と前記他方側フレーム体とが接続されるように構成され、
前記ガイド機構が、前記一方側フレーム体と前記他方側フレーム体との接続箇所に備えられていると好適である。
本構成によれば、一方側分割刈取部の姿勢変更に伴って、横向きフレームが一方側フレーム体と他方側フレーム体とに分離したり、両者が接続したりする。一方側分割刈取部が収納状態から通常使用状態に姿勢変更するとき、一方側フレーム体と他方側フレーム体との接続箇所に備えられたガイド機構により適正連結状態に案内される。
その結果、剛性の大きい横向きフレームを利用することにより、大型の装置である一方側分割刈取部と他方側分割刈取部との間の位置合わせを無理なく行うことが可能となる。
本発明においては、前記横向きフレームは、前記刈取部の下部において、前記引起し装置の機体後部側に位置する状態で備えられ、
前記横向きフレームに前記切断装置が支持されていると好適である。
本構成によれば、横向きフレームは、刈取部の下部において、引起し装置の機体後部側に備えられるので、一方側分割刈取部の回動軸芯である回動支軸の軸芯から離れた位置になる。ガイド機構は、横向きフレームに備えられるので、一方側分割刈取部の収納状態から通常使用状態への回動に伴って案内機能を発揮する際に、軸芯から離れた箇所で無理なく円滑に案内することが可能となる。
横向きフレームに切断装置が支持されており、切断装置は、横向きフレームと同様に、一方側分割刈取部と他方側分割刈取部とにわたり分割されることになる。通常使用状態に復帰すると、一方側フレーム体と他方側フレーム体とがガイド機構によって精度よく位置決めされるので、分割された両側の切断装置の位置合わせが良好に行われる。その結果、切断装置により切断される植立穀稈の刈跡が段差の少ない綺麗な仕上がりになる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 刈取部の正面図である。 通常使用状態の刈取部の側面図である。 折り畳み状態の刈取部の側面図である。 通常使用状態の搬送装置の簡略化した平面図である。 折り畳み状態の搬送装置の簡略化した平面図である。 刈取部の伝動構造を示す図である。 引起し装置の一部縦断後面図である。 切断装置の平面図である。 掻き込み部と切断装置の縦断正面図である。 切断装置の一部平面図である。 切断装置の一部縦断正面図である。 折り畳み側の分割支持枠体の斜視図である。 折り畳み側の分割支持枠体の側面図である。 折り畳み側の分割支持枠体の斜視図である。 他の分割支持枠体の斜視図である。 他の分割支持枠体の側面図である。 支持枠体の全体斜視図である。 回動支持部の分解斜視図である。 左側合流搬送部と動力伝達機構を示す概略平面図である。 左側合流搬送部の側面図である。 動力伝達機構の配置構成を示す平面図である。 巻付き防止カバーの取付状態を示す分解斜視図である。 ガイド機構の分離状態における斜視図である。 ガイド機構の一部切欠背面図である。 引起し駆動軸の分離状態を示す背面図である。 引起し駆動軸の連結状態を示す背面図である。 引起し変速機構の背面図である。 動力伝達軸の分割状態を示す縦断正面図である。 動力伝達軸の接続状態を示す縦断正面図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1,2に示すように、本発明に係るコンバインは、走行機体1と、8条の植立穀稈を刈り取る刈取部2とを備えている。刈取部2は、横軸芯P1まわりで揺動昇降自在に走行機体1に連結され、リフトシリンダ3により駆動昇降可能に設けられている。
この実施形態では、機体前後方向を定義するときは、図1,2において刈取部2が備えられる側が機体前部側であり、その反対側が機体後部側であると定義する。機体左右方向を定義するときは、機体前部を前にして進行する前進走行状態で、進行方向視で右側が機体右側であり、左側が機体左側であると定義する。従って、機体横幅方向が機体の左右方向に対応している。
走行機体1は、左右一対のクローラ走行装置4を備えるとともに、機体前部の右側(横幅方向一方側)に運転部5が備えられ、その後方に、刈取部2にて刈り取られた穀稈を脱穀処理する脱穀装置6と、脱穀処理にて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク7とを機体横方向に並ぶ状態で備えている。運転部5はキャビン5aにて覆われる状態で備えられる。脱穀装置6は、図示はしないが、刈取部2から搬送される刈取穀稈の株元を脱穀フィードチェーン8により挟持して搬送しながら、扱室内部で穂先側を扱き処理し、扱室の下部に備えられた選別部にて穀粒と塵埃に選別処理する。穀粒は穀粒タンク7に貯留し、塵埃は機外に排出する。穀粒タンク7に貯留される穀粒は排出装置7Aにて外部に排出可能である。脱穀処理後の排ワラは細断装置9にて細断したのちに機外に排出する。
刈取部2は、刈取対象条の植立穀稈を分草案内する複数(9個)の分草具10を前端部に備えており、その後方に刈取条数に対応した複数(8個)の引起し装置11と、刈取対象となる植立穀稈の株元を切断する切断装置12と、縦姿勢の刈取穀稈を徐々に横倒れ姿勢にしながら機体後方に向けて搬送する縦搬送装置13とを備えている。
9個の分草具10のうち、最も機体横外側に位置する2個の分草具10は、植立穀稈を刈取対象と対象外とに分草し、刈取対象穀稈をその分草具10に隣接する引起し経路に導入し、対象外の穀稈をその引起し経路の横外側に案内する。その他の分草具10は、2つの植付条に植立する穀稈をその分草具10の両横側に分草して分草具10の両横側の引起し経路に導入する。
刈取部2は、左側(未刈側)のクローラ走行装置4よりも大きく左側に突出する状態となっており、未刈穀稈をクローラ走行装置4により踏み倒すおそれがなく、良好に刈取作業を行うことができる(図2,6参照)。
〔引起し装置〕
図1,4に示すように、引起し装置11は、下端側が機体前部側に位置し且つ上端側ほど機体後方側に位置する後倒れ傾斜状態の起立姿勢で備えられている。そして、図9に示すように、引起し装置11は、フレームを兼用する引起しケース14の内部に、上側に位置する駆動スプロケット15、緊張用スプロケット16、及び、下側に位置する従動スプロケット17の夫々にわたって巻回される無端回動チェーン18が備えられ、その無端回動チェーン18には、長手方向に沿って所定間隔をあけて複数の引起爪19が備えられている。引起爪19は、起立姿勢と倒伏姿勢とに姿勢変更可能に無端回動チェーン18に支持されている。
図8,9に示すように、8個の引起し装置11の上部同士に亘って左右方向に延びる引起し駆動軸20が備えられている。この引起し駆動軸20からの動力が中継伝動ケース21内に備えられたギア連動式の中継伝動軸22を介して駆動スプロケット15に動力が伝達される。引起し駆動軸20は断面形状が六角形であり、角形嵌合状態で連動用ギア部に動力を伝達するように構成されている。
引起し装置11は、引起爪19が横向きに突出する状態で移動する引起し作用経路H1と、引起爪19が引退した状態で移動する非作用戻し経路H2とを備えている。つまり、無端回動チェーン18の左右両側の上下移動経路のうちのいずれかが引起し作用経路H1として設定され、反対側が非作用戻し経路H2として設定されている。図示はしないが、引起し作用経路H1においては、無端回動チェーン18が通過する箇所に引起爪19を起立案内するガイド板が備えられている。
複数の引起し装置11は、引起し作用経路H1同士が近接するとともに、非作用戻し経路H2同士が近接する状態で、横方向に並ぶように配置されている。そして、各引起し装置11は、引起し作用経路H1において引起爪19が上向きに移動するように回動方向が設定されている。つまり、離接する引起し装置11同士は、無端回動チェーン18の回動方向が互いに逆向きに設定されている。
このような構成の引起し装置11は、引起し作用経路H1においては、横向きに突出する引起爪19が穀稈に梳き上げ作用しながら上昇移動し、上昇終端に到達すると、穀稈から外れて引起しケース14の非作用戻し経路H2を下降して引起し作用経路H1側に戻っていく。これにより、各引起し装置11は、引起し経路に導入された植立穀稈を、上昇移動する引起爪19によって引起し処理する。
〔切断装置〕
切断装置12は、全ての刈取対象条(8条)の植立穀稈に作用するように左右方向(刈幅方向に対応する)の全幅にわたる長尺状に形成され、周知構造のバリカン型刈刃にて構成されている。切断装置12は、8条の刈取条のうち、左側2条の刈取条に作用する左側切断部12Aと、右側6条の刈取条に作用する右側切断部12Bとに分割形成されている。
右側切断部12Bについて説明する。
図10に示すように、右側切断部12Bは、左右方向に並設した2分割された2組のバリカン型の刈刃25と、2組の刈刃25をそれぞれ駆動する左右の刈刃駆動機構26とを備えている。左右の刈刃25は、それぞれ左右方向に多数の歯27aが並設された固定刃27と、この固定刃27の上側に摺接する状態で多数の歯28aが並設された可動刃28と、固定刃27を受止め支持する受け台29と、可動刃28の浮き上がりを防止する複数のナイフクリップ30とを備えている。
図10に示すように、左右の各可動刃28の外側寄り近くに可動刃操作体31を備え、この可動刃操作体31に作用する刈刃駆動機構26の駆動によって、可動刃28を固定刃27に対して機体横幅方向に沿って左右往復駆動するように構成されている。
可動刃操作体31には平面視U字状の係入溝32を備えている。刈刃駆動機構26は、可動刃操作体31の係入溝32に係入する操作ローラ33を一端部に備えたアーム34、このアーム34の他端部に一端側が連結された連動ロッド35、この連動ロッド35の他端側に連結されたクランクアームとして機能する駆動回転体36を備えている。そして、駆動回転体36の回転駆動力を往復動力に変換して可動刃28を左右往復駆動する。
可動刃28を左右方向に往復スライド駆動することによって、可動刃28と固定刃27との協働により植立穀稈の株元を切断する。左右両側の刈刃25における夫々の可動刃28は、互いに逆向きにスライド移動するように構成され、可動刃28のスライド操作に伴う振動をできるだけ少なくするようにしている。
図12,13に示すように、左右両側の刈刃25における左右中間の突き合わせ部には、左右両側の可動刃28の上側に位置する上部側の固定刃37が備えられている。このように突き合わせ部では、固定刃37が上側に位置することで、突き合わせ箇所において、塵埃が固定刃37と可動刃28との間に噛み込まれることを防止している。上部側の固定刃37は、左右の刈刃25に夫々各別に備えられている。
左側切断部12Aについて説明する。
図10に示すように、左側切断部12Aは、右側切断部12Bにおける刈刃25と同様な構成のバリカン型刈刃38と、その刈刃38を駆動する刈刃駆動機構39(他の動力伝達部の一例)とを備えている。刈刃38は、刈取条数が異なる点以外は、右側切断部12Bの刈刃25と同じであるから詳細な説明は省略する。刈刃駆動機構39についても、右側切断部12Bの刈刃駆動機構26と同じであるから詳細な説明は省略する。このように、左側切断部12Aと右側切断部12Bは、夫々各別に、刈刃駆動機構26,39を備えている。
右側切断部12Bにおける左側に位置する刈刃25と、左側切断部12Aの刈刃38との突き合わせ部には、右側切断部12Bにおける突き合わせ部と同様に、可動刃28の上側に位置する上部側の固定刃37が備えられている。この上部側の固定刃37は、右側切断部12Bにおける左側刈刃25と左側切断部12Aの刈刃38とに夫々各別に備えられている。左側切断部12Aの刈刃38における可動刃28は、右側切断部12Bにおける左側刈刃25における可動刃28のスライド移動方向と逆向きにスライド移動するように構成されている。
左側切断部12Aと右側切断部12Bとは、可動刃28、固定刃27、受け台29の夫々が、各別に形成されており、突き合わせ状態では近接して並ぶ状態で備えられる。後述する収納状態(折り畳み状態)では、互いに分離可能に設けられている。
〔縦搬送装置〕
図4,6に示すように、縦搬送装置13は、刈取穀稈を2条分ずつ寄せ集めながら後方に掻き込む複数の掻き込み部40、右側から1番目の条と2番目の条の2条分の刈取穀稈を左後方側の合流箇所に搬送する第1中間搬送部41、右側から3番目の条と4番目の条の2条分の刈取穀稈を後方側の合流箇所に搬送する第2中間搬送部42、右側から5番目の条と6番目の条の2条分の刈取穀稈を合流箇所に搬送する第3中間搬送部43、右側から7番目の条と8番目の条の2条分、すなわち左側端部2条分の刈取穀稈を後方に搬送する第4中間搬送部44、第4中間搬送部44により搬送される刈取穀稈を受け継いで合流箇所に搬送する本発明に係る穀稈搬送装置としての左側合流搬送部45、合流箇所にて合流した8条の刈取穀稈を脱穀フィードチェーン8の始端部にまで搬送する供給搬送部46、第1中間搬送部41にて搬送される刈取穀稈並びに合流箇所にて合流された刈取穀稈の穂先側に作用して穂先側を係止案内する第1穂先係止搬送装置47を備えている。
図6,11に示すように、掻き込み部40は、切断装置12の上方近くに機体左右方向に並んで位置して噛み合い回動する一対の穀稈掻き込み用の回転式のパッカー48,49(外形が略星形に形成された掻き込み回転体)からなる下側掻き込み装置50と、その下側掻き込み装置50よりも上方に位置する一対の突起付き無端回動ベルトからなる上側掻き込み装置52とを備える。そして、このような掻き込み部40が、左右方向(刈幅方向)に並ぶ状態で4組備えられている。
下側掻き込み装置50は、切断装置12で刈り取り処理された2条分の刈取穀稈の株元側を一対のパッカー48,49の間に掻き込んでパッカー間から機体後方に向けて送り出す。この下側掻き込み装置50は、一対のパッカー48,49のうちのいずれか一方のパッカー48が動力伝達される駆動側パッカーとして構成され、他方のパッカー49が、駆動側パッカー48に噛み合って従動する従動側パッカーとして構成されている。
上側掻き込み装置52における一対の無端回動ベルト51は、左右のパッカー48,49から夫々動力が伝達されて回動するように構成され、2条分の刈取穀稈の株元側を係止搬送により掻き込み後方に送り出す。
図6に示すように、右側端部に位置する下側掻き込み装置50及び右側から3番目の下側掻き込み装置50は高い位置に配置され、右側から2番目の下側掻き込み装置50及び左側端部に位置する下側掻き込み装置50は低い位置に配置されている。
図6に示すように、第1中間搬送部41は、最右側の掻き込み部40により掻き込まれた2条分の刈取穀稈の株元を挟持しながら左後方側に向けて搬送する第1株元挟持搬送装置53と、第1穂先係止搬送装置47の前半部分とで構成される。
第1株元挟持搬送装置53は、複数のスプロケットにわたって巻回された無端回動チェーンを備えている。図示はしないが、無端回動チェーンに対向して挟持レールが備えられ、無端回動チェーンと挟持レールとにより刈取穀稈の株元を挟持して合流箇所に搬送する。
第1穂先係止搬送装置47は、複数のスプロケットにわたって巻回された係止突起付きの無端回動チェーン57と、刈取穀稈の穂先部を載置しながら案内する穂先案内板58(図4参照)とを備えている。無端回動チェーン57に所定ピッチをあけて係止突起59が備えられ、無端回動チェーン57が回動することで刈取穀稈の穂先側を係止しながら、且つ、刈取穀稈の穂先部を穂先案内板58にて載置案内しながら左後方に搬送するように構成されている。この第1穂先係止搬送装置47の後半部分は、合流箇所にて合流された8条分の刈取穀稈に対する穂先側の係止搬送を行うように構成されている。
第2中間搬送部42は、右端から2番目の掻き込み部40により掻き込まれた2条分の刈取穀稈の株元を挟持しながら後方側の合流箇所に向けて搬送する第2中間株元挟持搬送装置61と、2条分の刈取穀稈の穂先側を係止搬送しながら後方側に向けて搬送する第2中間穂先係止搬送装置62とを備えている。
第2中間株元挟持搬送装置61は、複数のスプロケットにわたって巻回された無端回動チェーンを備えている。図示はしないが、無端回動チェーンに対向して挟持レールが備えられ、無端回動チェーンと挟持レールとにより刈取穀稈の株元を挟持して合流箇所に搬送する。
第2中間穂先係止搬送装置62は、複数のスプロケットにわたって巻回された係止突起付きの無端回動チェーンを備え、無端回動チェーンが回動することで刈取穀稈の穂先側を係止しながら、後方側の合流箇所に搬送する。
第3中間搬送部43は、右端から3番目の掻き込み部40により掻き込まれた2条分の刈取穀稈の株元を挟持しながら後方側の合流箇所に向けて搬送する第3中間株元挟持搬送装置67と、2条分の刈取穀稈の穂先側を係止搬送しながら後方側に向けて搬送する第3中間穂先係止搬送装置68とを備えている。
第3中間株元挟持搬送装置67は、複数のスプロケットにわたって巻回された無端回動チェーンを備えている。図示はしないが、無端回動チェーンに対向して挟持レールが備えられ、無端回動チェーンと挟持レールとにより刈取穀稈の株元を挟持して合流箇所に搬送する。
第3中間穂先係止搬送装置68は、複数のスプロケットにわたって巻回された係止突起付きの無端回動チェーンを備え、無端回動チェーンが回動することで刈取穀稈の穂先側を係止しながら、後方側の合流箇所に搬送する。
第4中間搬送部44は、最左側の掻き込み部40により掻き込まれた2条分の刈取穀稈の株元を挟持しながら後方に向けて搬送する第4中間株元挟持搬送装置74と、2条分の刈取穀稈の穂先側を係止搬送しながら後方側に向けて搬送する第4中間穂先係止搬送装置75とを備えている。
第4中間株元挟持搬送装置74は、複数のスプロケットにわたって巻回された無端回動チェーンを備えている。図示はしないが、無端回動チェーンに対向して挟持レールが備えられ、無端回動チェーンと挟持レールとにより刈取穀稈の株元を挟持して後方に搬送する。
第4中間穂先係止搬送装置75は、複数のスプロケットにわたって巻回された係止突起付きの無端回動チェーンを備えている。無端回動チェーンが回動することで刈取穀稈の穂先側を係止しながら、後方側の合流箇所に搬送する。
左側合流搬送部45は、第4中間搬送部44により搬送される刈取穀稈を受け継いで、株元を挟持しながら後方側の合流箇所に向けて搬送する左側合流用株元挟持搬送装置77と、刈取穀稈の穂先側を係止搬送しながら後方側に向けて搬送する左側合流用穂先係止搬送装置78とを備えている。この左側合流搬送部45は、搬送途中で、第3中間搬送部43により搬送される刈取穀稈を合流する。第4中間搬送部44により搬送される刈取穀稈及び第3中間搬送部43により搬送される刈取穀稈を、第1中間搬送部41及び第2中間搬送部42により搬送される刈取穀稈と合流する合流箇所まで搬送する。その結果、左側合流搬送部45は、長い搬送経路を備える大型の搬送部として構成されている。
図21に示すように、左側合流用株元挟持搬送装置77は、株元側駆動輪としての株元側駆動スプロケット77Aと、他の案内輪としての3つの従動スプロケット77Bと、それらにわたって巻回された株元側無端回動帯としての株元側無端回動チェーン77Cとを備えている。図示はしないが、株元側無端回動チェーン81に対向して挟持レールが備えられ、株元側無端回動チェーン81と挟持レールとにより刈取穀稈の株元を挟持して合流箇所に搬送する。
図21に示すように,左側合流用穂先係止搬送装置78は、穂先側駆動輪としての穂先側駆動スプロケット78Aと、他の案内輪としての2つの従動スプロケット78Bと、それらにわたって巻回された穂先側無端回動帯としての係止突起付きの穂先側無端回動チェーン78Cとを備えている。穂先側無端回動チェーン78Cが回動することで刈取穀稈の穂先側を係止しながら、後方側の合流箇所に搬送する。
上述したような第1中間搬送部41、第2中間搬送部42、第3中間搬送部43、及び、左側合流搬送部45により搬送される刈取穀稈は、合流箇所にて合流したのち、供給搬送部46にて後方に搬送される。
図6に示すように、供給搬送部46は、合流箇所にて合流した刈取穀稈の株元を挟持して脱穀フィードチェーン8に向けて搬送する扱深さ用搬送装置84と、その扱深さ用搬送装置84から脱穀フィードチェーン8の始端部に刈取穀稈を受け渡す受け渡し供給装置85とを備えている。扱深さ用搬送装置84及び受け渡し供給装置85は、共に、複数のスプロケットにわたって巻回された無端回動チェーンを備えている。図示はしないが、無端回動チェーンに対向して挟持レールが備えられ、無端回動チェーンと挟持レールとにより刈取穀稈の株元を挟持して搬送する。
図示はしないが、扱深さ用搬送装置84は、搬送始端側を支点にして搬送終端側が稈長方向に移動するように揺動自在に支持され、合流箇所から受け継いだ刈取穀稈を稈長方向(上下方向)に位置変更して、脱穀装置6に対する入り込み深さを変更調整できるように構成されている。
次に、刈取部2のフレーム構造について説明する。
図19に示すように、刈取部2は、支持枠体Fにより全体が支持され、図4に示すように、横軸芯P1まわりで揺動自在に機体側の支持台90に支持されている。支持枠体Fは、以下に説明するような複数のフレームが一体的に連結されて構成されている。
図4に示すように、刈取部2全体を昇降自在に支持する円筒状の支持フレーム91が備えられている。この支持フレーム91は、後上部の基端側に備えられた横向きの枢支部92(図19参照)が機体側の支持台90に横軸芯P1まわりで回動自在に支持されている。支持フレーム91は、支持台90から機体前方下方に向けて延びている。
図19に示すように、支持フレーム91の前端部に左右方向すなわち刈幅方向に延びる円筒状の後部横フレーム93が連結されている。この後部横フレーム93の機体横幅方向両端部に、機体前方に向けて延びる状態で左右両側の分草フレーム94が連結されている。これら左右両端部の分草フレーム94の前後途中部同士に亘って架設される状態で、機体横幅方向に延びる角筒状の中間部横フレーム95(横向きフレームの一例)が連結されている。切断装置12は、この中間部横フレーム95に支持されている。
左右両端部の分草フレーム94の間に、間隔をあけて複数の分草フレーム94が備えられ、それら中間部の分草フレーム94は、後端部が中間部横フレーム95に連結され、機体前方に向けて片持ち状に延設されている。分草フレーム94は合計9本備えられ、各分草フレーム94の前端部には夫々、分草具10が備えられている。
図4,19に示すように、後部横フレーム93の左側端部から上方に向けて円筒状の左側上下向きフレーム96が延設されている。後部横フレーム93の右側端部から上方に向けて棒状の右側上下向きフレーム97が延設されている。そして、左側上下向きフレーム96の上端部と右側上下向きフレーム97の上端部とにわたって上部側横向きフレーム98が連結されている。この上部側横向きフレーム98は、8個の引起し装置11の夫々の上端部同士にわたって左右方向に沿って延び且つ各引起し装置11の上端部に連結されている。
8個の引起し装置11は夫々、上側が上部側横向きフレーム98に連結され、下側が分草フレーム94に連結される。従って、各引起し装置11は、連結された状態では、上部側横向きフレーム98と分草フレーム94とを連結するフレーム部材として機能する。
各引起し装置11は、詳述はしないが、中継伝動ケース21と一体的に上部側横向きフレーム98に対して横向き軸芯まわりで相対回動自在に支持されている。分草フレーム94に対する連結を解除すると、引起し装置11全体を横向き軸芯まわりで回動させて、刈取部2の前部を大きく開放させることができる。
引起し装置11を揺動開放させると、上部側横向きフレーム98に荷重が掛かるので、剛性を確保するために、図18,19に示すように、上部側横向きフレーム98と分草フレーム94とを連結する縦向きの補助連結杆100が複数備えられている。さらに、縦搬送装置13の上方を迂回する状態で、支持フレーム91の上端部と上部側横向きフレーム98の横方向中間部とを連結する上部迂回フレーム101が備えられている。
上述したような複数種のフレームが連結されて刈取部2全体を支持する支持枠体Fが形成されている。そして、この支持枠体Fにおいては、機体横幅方向両端部に位置する分草フレーム94と、左右の上下向きフレーム96,97と、機体横幅方向両端部に位置する引起し装置11とが、機体側面視で略三角形状に配置され、それらが連結されている。その結果、機体横幅方向両端部において強固な支持構造が形成されている。
〔伝動構造〕
次に、刈取部2に対する伝動構造について説明する。
図4に示すように、図示しないエンジンの出力を刈取用の無段変速装置102にて変速した後の動力が、支持フレーム91の枢支部92(図19参照)の内部に備えられた横向き伝動軸103に伝達される。そして、図8に示すように、横向き伝動軸103から支持フレーム91の内部に備えられた前後向きの入力軸104を介して動力が伝達される。
上述した変速後の動力が、前後向きの入力軸104から後部横フレーム93の内部に備えられた横向きの動力伝達軸105に伝達される。この動力伝達軸105は、刈取部2の刈幅方向の略全幅にわたって延びる状態で備えられている。その動力伝達軸105の両側端部及び左右方向中間部に設けられた分岐部106を介して、切断装置12の右側切断部12Bの2組の刈刃25と左側切断部12Aの1組の刈刃38に夫々動力が伝達される。
さらに、動力伝達軸105の途中の分岐部107から左側合流搬送部45に動力が伝達され、動力伝達軸105の左側に備えられた分岐部108から左側上下向きフレーム96の内部に備えられた縦向きの中継軸としての縦向き伝動軸109を経由して、8個の引起し装置11、第4中間搬送部44、及び、最左側の掻き込み部40の夫々に動力が伝達される。
次に、左側合流搬送部45の駆動構造について説明を加える。
図6,7,8,21に示すように、左側合流搬送部45においては、左側合流用株元挟持搬送装置77の株元側駆動スプロケット77Aと、左側合流用穂先係止搬送装置78の穂先側駆動スプロケット78Aとが、株元側駆動スプロケット77Aの回転軸芯に沿う方向視で異なる箇所に位置するように設けられている。
説明を加えると、図21に示すように、左側合流用株元挟持搬送装置77は、搬送上流側に1個の従動スプロケット77Bが位置し、搬送下流側に前後方向に離間した状態で2個の従動スプロケット77Bが位置して、平面視で略三角形状に配置された合計3個の従動スプロケット77Bが備えられ、それらにわたって株元側無端回動チェーン77Cが巻回されている。又、搬送上流側の従動スプロケット77Bと、搬送下流側における後部側の従動スプロケットとにわたる張設箇所に係止作用する1個の駆動スプロケット77Aが備えられている。
株元側無端回動チェーン77Cは、搬送上流側の従動スプロケット77Bと搬送下流側における前部側の従動スプロケット77Bとにより張設される箇所にて、刈取穀稈を挟持搬送する搬送経路が形成されている。駆動スプロケット77Aは刈取穀稈に対して搬送作用しない戻り経路の途中部に噛み合い連動している。駆動スプロケット77Aの両側には、駆動スプロケット77Aの巻き掛け長さを長くするための一対の案内スプロケット77Dが備えられている。
図21に示すように、左側合流用穂先係止搬送装置78は、搬送上流側に1個の従動スプロケット78Bが位置し、搬送下流側に前後方向に離間させた状態で1個の従動スプロケット78Bと駆動スプロケット78Aとが位置して、平面視で略三角形状に配置された合計3個のスプロケット78A,78Bに穂先側無端回動チェーン78Cが巻回されている。
左側合流用穂先係止搬送装置78は、搬送上流側のスプロケット78Bと搬送下流側のうち前部側に位置するスプロケット78Bとにより張設される箇所にて、刈取穀稈を係止搬送する搬送経路Q1が形成されている。そして、搬送上流側のスプロケット78Bと搬送下流終端側のうち後部側に位置する駆動スプロケット78Aとにより張設される箇所には、刈取穀稈の係止搬送が終了したのちに前記搬送経路の始端部に戻る戻り経路Q2が形成されている。
図22,23に示すように、左側合流用穂先係止搬送装置78は、平面視で略三角形状の板体からなる板状の搬送支持体78Dを備え、駆動スプロケット78A及び2つの従動スプロケット78Bは夫々、搬送支持体78Dにて回動自在に支持されている。穂先側無端回動チェーン78Cは搬送支持体78Dの上面側に備えられている。
株元側駆動スプロケット77Aと穂先側駆動スプロケット78Aとに亘って設けられ、株元側駆動スプロケット77Aと穂先側駆動スプロケット78Aとの間で動力伝達を行う中継用の動力伝達機構130が備えられている。
図21に示すように、動力伝達機構130は、株元側駆動スプロケット77Aを駆動する駆動軸131と同一軸芯周りで回転する駆動側回転体としての中継用駆動スプロケット132、穂先側駆動スプロケット78Aを駆動する駆動軸133と同一軸芯周りで回転する従動側回転体としての中継用従動スプロケット134、及び、中継用駆動スプロケット132と中継用従動スプロケット134とにわたって巻回された無端回動帯としての中継用無端回動チェーン135を備えている。
動力伝達機構130は、搬送支持体78Dの下面側に支持されている。すなわち、図22に示すように、株元側駆動スプロケット77Aを駆動する駆動軸131は、動力伝達軸105の途中の分岐部107から上方に向けて延設され、株元側駆動スプロケット77Aが外嵌装着される。駆動軸131は、搬送支持体78Dの下面側に至るまで上方に延び、上端部が搬送支持体78Dに回動自在に支持されている。そして、この駆動軸131に中継用駆動スプロケット132が装着されている。
図22に示すように、穂先側駆動スプロケット78Aを支持する駆動軸133は、搬送支持体78Dを挿通して搬送支持体78Dの下面側にまで延びている。この駆動軸133の搬送支持体78Dよりも下方側への突出部分に中継用従動スプロケット134が取り付けられている。そして、搬送支持体78Dの下面側において、中継用駆動スプロケット132と中継用従動スプロケット134とにわたって中継用無端回動チェーン135が巻回張設されている。中継用無端回動チェーン135に緊張力を付与する板バネ式のタイトナー136が備えられている。タイトナー136は、一端側が搬送支持体78Dの下面側に固定のピン136aに支持され、他端側が受止め体136bに当て付ける状態で備えられている。
図21に示すように、動力伝達機構130は、左側合流用穂先係止搬送装置78における戻り経路Q2に対応する箇所に備えられている。
動力伝達機構130を下方側から覆う巻付き防止カバー140が備えられている。
図24に示すように、巻付き防止カバー140は、動力伝達機構130における中継用従動スプロケット134が備えられる搬送終端側を覆う後部側箇所が断面略U字形に形成されている。一方、中継用駆動スプロケット132が備えられる搬送始端側を覆う前部側箇所が断面略L字形に形成されている。
説明を加えると、左側合流用穂先係止搬送装置78は、搬送始端部が前下方側に位置し、搬送終端部が後上方側に位置しており、後上がり傾斜姿勢に設けられている。従って、巻付き防止カバー140の後部側箇所が高い位置にあるので、ワラ屑等が降りかかるのを防止するために、断面略U字形に形成して外方に臨む箇所を広く覆うようにしている。
巻付き防止カバー140の前部側箇所は、左側面141が動力伝達機構130の左横側外方の略全域を覆うように幅広に形成され、且つ、中継用無端回動チェーン135の外方に臨む箇所を下側からも覆うように幅狭の下面142を備えて、断面略L字形に形成されている。また、右側箇所は、タイトナー136に対するメンテナンス等のため、及び、侵入した塵埃を容易に下方に排出させるために、大きく開放させている。
巻付き防止カバー140は、搬送支持体78Dの下面側に複数箇所をボルト連結にて固定されている。図24に示すように、巻付き防止カバー140の後部側箇所の右側部(内奥側)には、U字状の切欠143が形成されている。搬送支持体78Dにおける切欠143が対応する箇所には、ブラケット144が一体連結され、このブラケット144にボルト146が予め装着される。切欠143にボルト146が入り込むように、下方側から巻付き防止カバー140を装着して、外方側からボルト146を締め付けることができる。
巻付き防止カバー140の左側面141の前端側箇所及び後端側箇所には、夫々、ボルト148が予め装着される。搬送支持体78Dにおけるボルト148が対応する箇所には、ブラケット149が一体連結され、このブラケット149にU字状の切欠150が形成されている。予め装着されているボルト148が切欠150に入り込むように、下方側から巻付き防止カバー140を装着して、外方側からボルト148を締め付けることができる。
すなわち、巻付き防止カバー140は、3つの連結箇所において、ボルト146,148が切欠143,150に入り込むように搬送支持体78Dの下方側から装着させて、ボルト146,148を締結することで搬送支持体78Dに固定することができる。
図8に示すように、縦向き伝動軸109の上下途中から動力が分岐されて、第4中間搬送部44に動力が伝達され、第4中間搬送部44から最左側(右から4番目)の掻き込み部40に動力が伝達される。
上部側横向きフレーム98に沿って左右方向の全幅に亘る状態で、引起し装置11の上部同士にわたる横向きの引起し駆動軸20が備えられている。そして、縦向き伝動軸109からの動力が、ギアシフト式の引起し変速機構110により変速されたのち、引起し駆動軸20に伝達される。引起し駆動軸20から8個の引起し装置11の夫々に動力が伝達される。
引起し変速機構110は、詳述はしないが、上下方向にスライド操作可能な操作軸110Aを操作することで、低速、中速、高速の3段階に切り換え変速可能に構成されている。運転部5に近い位置に備えられた変速操作具(図示せず)がリンク機構111を介して操作軸110Aに連動連係されている。図29に示すように、リンク機構111は、引起し変速機構110の伝動ケース110Bの下部に前後軸芯P2周りで回動自在に支持された略L字形の揺動リンク111Aと、揺動リンク111Aの上端部と変速操作具とを連動連結する押引きロッド111B等を備えている。
図8に示すように、入力軸104の伝動途中部から、右側に位置する3組の掻き込み部40、第1中間搬送部41、第2中間搬送部42、第3中間搬送部43、供給搬送部46の夫々に動力が伝達される。第1穂先係止搬送装置47における無端回動チェーン57に対しては、横向き伝動軸103から動力伝達される。
入力軸104の伝動途中部に設けられた第1分岐部112にて第1分岐伝動軸113に動力が分岐伝達され、その第1分岐伝動軸113から第2中間搬送部42における第2中間株元挟持搬送装置61及び第2中間穂先係止搬送装置62夫々に動力が伝達される。そして、第2中間株元挟持搬送装置61の動力が右側から2番目の掻き込み部40に伝達される。
第1分岐伝動軸113の途中部から第2分岐伝動軸114に動力が分岐され、第2分岐伝動軸114から第3中間搬送部43における第3中間株元挟持搬送装置67及び第3中間穂先係止搬送装置68夫々に動力が伝達される。そして、第3中間株元挟持搬送装置67の動力が右端から3番目の掻き込み部40に伝達される。
入力軸104の伝動途中部に設けられた第2分岐部117にて第3分岐伝動軸118と第4分岐伝動軸119に動力が分岐され、第3分岐伝動軸118から第1中間搬送部41における第1株元挟持搬送装置53に動力が伝達され、第1株元挟持搬送装置53の動力が最右側の掻き込み部40に伝達される。第4分岐伝動軸119から扱深さ用搬送装置84に動力が伝達される。
〔刈取部分割構造〕
刈取部2は、刈幅方向の途中位置にて一方側分割刈取部2Aと他方側分割刈取部2Bとに分割形成され、且つ、一方側分割刈取部2Aが他方側分割刈取部2Bに対して姿勢変更して、横幅が通常使用状態における横幅よりも短い収納状態に切り換え可能に構成されている。
すなわち、左側2条分に対応する部分が一方側分割刈取部2Aを構成し、右側6条分に対応する部分が他方側分割刈取部2Bを構成して、一方側分割刈取部2Aが、他方側分割刈取部2Bに対して、左右方向に一連に並ぶ状態(図1〜4,6参照)(通常使用状態に対応)と、一方側分割刈取部2Aの前面と他方側分割刈取部2Bの前面とが向かい合う状態で折り重なって収納される状態(図5,7参照)(収納状態に対応)とにわたり、上下向き軸芯Xまわりで回動自在に支持されている。
すなわち、刈幅方向において、一方側分割刈取部2Aと他方側分割刈取部2Bとの間に、後述するような縦向き姿勢の回動支軸(支持ピン)が備えられ、一方側分割刈取部2Aが他方側分割刈取部2Bに対して回動支軸の上下向き軸芯X周りで回動して、刈取部2は、通常使用状態と収納状態とに切り換えられる。
説明を加えると、刈取部2は、上下向き軸芯Xまわりで、引起し装置11、切断装置12、及び、縦搬送装置13の夫々が一体的に折り畳み可能に構成されている。右端から6番目の引起し装置11と7番目の引起し装置11との間に回動用の軸芯Xが設けられている。
右端から6番目の引起し装置11と7番目の引起し装置11とは、非作用戻し経路H2同士が近接する状態で隣り合うので、それらの間に設定された軸芯Xまわりで回動させて折り畳むと、引起爪19同士が干渉することなく円滑に収納することができる。
左側切断部12Aと右側切断部12Bとは、夫々、可動刃28及び固定刃27だけでなく受け台29も各別に形成されており、それらが分離可能に構成されている。
縦搬送装置13は、一方側分割刈取部2Aに対応する一方側搬送部13Aと、他方側分割刈取部2Bに対応する他方側搬送部13Bとを備えている。すなわち、図7に示すように、第4中間搬送部44及び最左側の掻き込み部40が一方側搬送部13Aに対応しており、それ以外の搬送用の装置、つまり、左側合流搬送部45、右側に位置する3組の掻き込み部40、第1中間搬送部41、第2中間搬送部42、第3中間搬送部43、供給搬送部46の夫々が、他方側搬送部13Bに対応している。
図6に示すように、最左側の掻き込み部40より掻き込まれて、第4中間搬送部44により後方に搬送された左側2条分の刈取穀稈は、左側合流搬送部45による受け取り位置まで搬送され、その後は、左側合流搬送部45により合流箇所に向けて搬送される。従って、一方側搬送部13A(第4中間搬送部44及び最左側の掻き込み部40)は、他方側搬送部13Bにて搬送される位置(受け取り位置)まで独立して刈取穀稈を搬送するように構成されている。
図4,6に示すように、通常使用状態では、第4中間搬送部44における第4中間株元挟持搬送装置74は、左側合流搬送部45における左側合流用株元挟持搬送装置77に対して上下方向に沿って一部重複するように、下方側に入り込む状態で設けられる。又、第4中間搬送部44における第4中間穂先係止搬送装置は、左側合流搬送部45における左側合流用穂先係止搬送装置78に対して上下方向に沿って一部重複するように、下方側に入り込む状態で設けられる。
後部横フレーム93は、一方側分割刈取部2Aと他方側分割刈取部2Bとの分離箇所に対応する境界部において左右に分割形成され、それらが分離可能にフランジ接続されている。そして、収納状態では左右両側に分離し、通常使用状態では一体的に接続されるように構成されている。
中間部横フレーム95は、一方側分割刈取部2Aと他方側分割刈取部2Bとの分離箇所に対応する境界部において、刈幅方向に沿って一方側フレーム体95Aと他方側フレーム体95Bとに分割形成されている。そして、収納状態では一方側フレーム体95Aと他方側フレーム体95Bとが分離し、通常使用状態では一方側フレーム体95Aと他方側フレーム体95Bとが接続されるように構成されている。
上述したように、刈取部2の支持枠体Fは、機体横幅方向両端部において、分草フレーム94、上下向きフレーム96,97及び引起し装置11が、機体側面視で略三角形状に配置され、それらが連結されることにより、強固な支持構造が形成されている。その結果、支持枠体Fを、上記した分離箇所にて分離しても、一方側分割刈取部2A及び他方側分割刈取部2Bの夫々において、強固なフレーム構造体が形成され、支持強度を有する構成となっている。
刈取部2の支持枠体Fにおける一方側分割刈取部2Aに対応する一方側の分割支持枠体FAと、他の刈取部分割体に対応する他方側の分割支持枠体FBとは、引起し装置11の傾斜面と平行で且つ引起し装置11よりも機体前方側に設定されている軸芯Xまわりで回動自在に連結される構成となっている。
図14〜図19に示すように、一方側の分割支持枠体FA及び他方側の分割支持枠体FBの夫々において、分割箇所の近傍に、上部側横向きフレーム98と分草フレーム94とにわたって上下方向に延びる連結用フレーム121,122が備えられている。
説明を加えると、図17,18に示すように、他方側の分割支持枠体FB側の連結用フレーム121は、上下方向にわたって延び、上部側横向きフレーム98の分割箇所と、右端から7番目の分草フレーム94とに夫々連結されている。この連結用フレーム121は角筒状に形成され、側面視で略L字形に形成されている。連結用フレーム121の上部側箇所は、側面視にて引起し装置11の引起しケース14の前面に略平行な後上がり傾斜状態の起立姿勢に形成されている。
図14,15,16に示すように、一方側の分割支持枠体FAの連結用フレーム122は、上下方向にわたって延び、上部側横向きフレーム98の分割箇所と、後部横フレーム93から前方に向けて延設された前後向き支持杆123とに夫々連結されている。前後向き支持杆123の前端部と上部側横向きフレーム98とが縦向きの補助連結杆124により連結されている。従って、前後向き支持杆123が前後向きフレームに対応しており、縦向きの補助連結杆124により、前記連結用フレーム122に対する支持強度の補強が行われている。
一方側の分割支持枠体FAに備えられる連結用フレーム122も、他方側の分割支持枠体側の連結用フレーム121と同様に、角筒状に形成され、側面視で略L字形に形成されている。そして、上部側箇所は、側面視にて引起し装置11の引起しケース14の前面と略平行な後上がり傾斜状態の起立姿勢に形成されている。
前記各連結用フレーム121,122には、夫々、一方側の分割支持枠体FAを他方側の分割支持枠体FBに対して前記軸芯Xまわりに回動自在に支持する回動支持部が取り付けられている。回動支持部は、引起し装置11よりも機体前方側に突出する状態で設けられている。つまり、前記軸芯Xが引起し装置11の傾斜面と平行で且つ引起し装置11よりも機体前方側に設定されている。
図17,18,20に示すように、他方側の分割支持枠体の連結用フレーム121には、上下に間隔をあけて2箇所に、ブラケット125にて固定された状態で回動支軸としての上向きの支持ピン126を備えている。ブラケット125と支持ピン126により回動支持部を構成している。図14,16,20に示すように、一方側の分割支持枠体FAの連結用フレーム122には、上下の支持ピン126が嵌まり込む係合孔127が形成された側面視L形の係合部材128を備えている。係合部材128が回動支持部を構成している。従って、回動支軸としての支持ピン126は、引起し装置11よりも機体前側において、引起し装置11の前面に沿って上下に延びる状態で備えられている。
係合部材128の係合孔127に支持ピン126に係合させた状態で、係合部材128をブラケット125にて受止め支持することにより、他方側の分割支持枠体FAが支持ピン126の軸芯Xまわりで回動自在に支持される。
図5,7に示すように、収納状態では、一方側分割刈取部2Aの前面と、他方側分割刈取部2Bの前面とが向かい合う状態で折り重なる構成となっている。この場合、一方側分割刈取部2Aの分草具10は、他方側分割刈取部2Bの他方側の分草具10との干渉を回避するために取り外している。
図5,7に示すように、一方側分割刈取部2Aに備えられる分草フレーム94と、他方側分割刈取部2Bに備えられる分草フレーム94とが、収納状態において、平面視にて刈幅方向に位置ずれするとともに、側面視にて重複する状態となるように設けられている。
次に、伝動軸分割構造について説明する。
後部横フレーム93の内部に備えられる動力伝達軸105は、刈幅方向の途中位置にて、一方側分割刈取部2A側の一方側軸部105Aと、他方側分割刈取部2B側の他方側軸部105Bとに分割形成されるとともに、通常使用状態において、軸連結部としての噛み合い式クラッチ105Cを介して一方側軸部105Aと他方側軸部105Bとが一直線状に連なる状態で連動連結され、収納状態において、一方側軸部105Aと他方側軸部105Bとに分離される構成となっている。
図30,31に示すように、後部横フレーム93は、一方側分割刈取部2Aと他方側分割刈取部2Bとの分離箇所に対応する境界部において、一方側フレーム部93Aと他方側フレーム部93Bとに左右に分割形成され、各フレーム部93A,93Bが軸芯方向に沿ってフランジ接続されている。一方側フレーム部93Aのフランジ部170には、その接合面171からリング状に突出する突条部172が形成され、他方側フレーム部93Bのフランジ部173には、突条部172が嵌まり合うように接合面174から周方向に沿って凹入する凹入溝175が形成されている。接合状態では、突条部172と凹入溝175とが嵌り合って径方向での位置決めが行われる。
動力伝達軸105における一方側軸部105Aと他方側軸部105Bとの接続分離箇所には、軸端部に互いに噛み合って連動して回動可能な噛み合い爪176,177が形成されている。他方側軸部105Bの噛み合い爪176は、他方側フレーム部93Bのフランジ部173の接合面174よりも軸芯方向に沿って外方に突出している。一方側軸部105Aの噛み合い爪177は、突条部172の突出側端部よりも軸芯方向内方側に入り込んでいる。このように構成することで、姿勢変更に伴って大きく移動する一方側分割刈取部2Aにおいて、一方側軸部105Aの噛み合い爪177が外方に突出することがなく、外物との接触による損傷を回避するようにしている。
一方側フレーム部93Aと他方側フレーム部93Bとがフランジ部170,173の接合面171,174同士を当て付けてボルトで連結されると、一方側軸部105Aの噛み合い爪176と他方側軸部105Bの噛み合い爪177とが噛み合って連動状態となる。一方側フレーム部と他方側フレーム部とのフランジ連結を解除すると、一方側軸部105Aと他方側軸部105Bとが分離される。
図27,28に示すように、引起し駆動軸20も動力伝達軸105と同様に、一方側分割刈取部2Aと他方側分割刈取部2Bとの分割対応箇所において、一方側軸部20Aと他方側軸部20Bとに分割されている。そして、一方側軸部20Aと他方側軸部20Bとが、それらにわたって外嵌装着される断面六角形の角孔を有する伝動用筒体20Cを介して接続分離自在に構成されている。伝動用筒体2Cは、軸芯方向に沿ってスライド操作可能に外嵌支持されている。収納状態では、左右いずれか一方の軸部20A,20Bから伝動用筒体20Cを抜き外しておき、通常使用状態では、伝動用筒体20Cを、軸芯方向にスライドさせて左右両側の軸部20A,20Bに共に嵌り合う連動状態に切り換えて、抜け止めピン20Dにより軸芯方向の位置を固定する。
従って、一方側分割刈取部2Aが、通常使用状態から収納状態に切り換わる際に、動力伝達軸105と引起し駆動軸20は分離させることができる。収納状態から通常使用状態に切り換わると、動力伝達軸105は、分離している左側軸部105Aと他方側軸部105Bとが接近して噛み合い式クラッチ105Cにより連動状態に切り換わる。引起し駆動軸20は伝動用筒体151により連動状態に切り換えることができる。
〔ガイド機構〕
一方側分割刈取部2Aが収納状態から通常使用状態に切り換わる際に、動力伝達軸105の一方側軸部105Aと他方側軸部105Bとを適正連結状態に案内するガイド機構160が備えられている。ガイド機構160は、引起し装置11の機体後部側であって且つ切断装置12の機体後部側に備えられている。具体的には、ガイド機構160は、中間部横フレーム95の一方側フレーム体95Aと他方側フレーム体95Bとの接続箇所に備えられている。
従って、ガイド機構160は、一方側分割刈取部2Aの軸芯Xから離れた位置になるので、回動に伴って案内機能を発揮する際に、緩やかな円弧状の軌跡を描きながら案内することができ、無理なく円滑に案内することが可能となる。
図25,26に示すように、ガイド機構160は、他方側フレーム体95Bに備えられた筒部材としての円筒形状のボス部材161と、一方側フレーム体95Aに備えられた軸部材としての位置決めピン162とを備えるとともに、収納状態から通常使用状態に切り換わる際に、位置決めピン162がボス部材161に嵌り合うことにより案内するように構成されている。位置決めピン162は、一方側フレーム体95Aの前部側面に溶接にて一体連結されている。位置決めピン162は、ボス部材161に嵌り合う接続状態において、回動支軸としての支持ピン126の軸芯X(図5参照)を中心とする円弧状軌跡の接線方向、すなわち、機体横幅方向に沿って位置決めピン162が延びるように設けられている。
図25に示すように、位置決めピン162は、丸棒部材からなり、一方側フレーム体95Aにおける接続箇所に対応する端面から他方側フレーム体95Bに向けて突出するように設けられている。又、突出側端部162aが先端側ほど順次小径となるように先細状のテーパ面に形成されている。一方、ボス部材161は、円筒形に形成され、他方側フレーム体95Bの前部側面に一体連結されており、接続状態において位置決めピン162の軸芯と同一軸芯上に位置するように設けられている。
位置決めピン162の大径部162bの外径とボス部材161の内径とは、ガタツキの少ない状態で嵌り合うように寸法が設定されている。位置決めピン162がボス部材161に嵌まり込む際に、機体的なガタつきに起因して、位置決めピン162とボス部材161とが半径方向に少し位置ずれしていても、突出側端部162aのテーパ面がボス部材161に接当して徐々に位置決めピン162の大径部162bとボス部材161とが嵌り合う状態になるように案内される。位置決めピン162の大径部162bとボス部材161とが嵌り合う状態になると、動力伝達軸105の一方側軸部105Aと他方側軸部105Bとが適正連結状態になるように設定されている。その結果、一方側軸部105Aと他方側軸部105Bとが接近して噛み合い式クラッチ105Cにより連動状態に切り換わるときに、一方側軸部105Aと他方側軸部105Bとが回転軸芯が略一致して良好な回転駆動状態を得ることができる。
ガイド機構160の案内作用により、一方側分割刈取部2Aが適正な状態で位置合わせされて通常使用状態に切り換わった状態で、一方側フレーム体95Aと他方側フレーム体95Bとが一体的に連結される。図25,26に示すように、一方側フレーム体95Aの下面側に連結板163が溶接固定され、その連結板163が他方側フレーム体95Bの下方側に沿って突出するように延設されている。連結板163の延設部には、上下方向に挿通する2個の挿通孔164が形成されている。又、他方側フレーム体95Bには、上下方向に貫通する状態で筒状体165が溶接固定されている。連結板163の下面側から挿通孔164及び筒状体165の内部を通して2本のボルト166を装着し、筒状体165の上側からナット167で締め付けて固定することにより、一方側フレーム体95Aと他方側フレーム体95Bとが一体的に連結される。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、ガイド機構160が、一方側フレーム体95Aの前部側面に溶接固定された位置決めピン162(軸部材)と、他方側フレーム体95Bの前部側面に溶接固定されたボス部材161(筒部材)とを備える構成としたが、この構成に代えて、一方側フレーム体95A及び他方側フレーム体95Bのいずれかのフレーム体の端部に、他方のフレーム体の開口端部に直接に嵌り込み係合する大型の案内用の係合突起を備える構成でもよい。
(2)上記実施形態では、一方側分割刈取部2Aが、引起し装置11の機体前部側に位置する上下軸芯X周りで回動可能に支持される構成としたが、この構成に代えて、一方側分割刈取部2Aが、横向き軸芯周りで回動して収納状態と通常使用状態とに切り換え可能に構成するものでもよい。
(3)上記実施形態では、収納状態において、一方側分割刈取部2Aの分草具10は、他の分草具10との干渉を回避するために取り外すようにしたが、この構成に代えて、次のように構成してもよい。
一方側分割刈取部2Aに備えられる分草フレーム94と、他方側分割刈取部2Bに備えられる分草フレーム94との間の、折り畳み状態における刈幅方向への位置ずれ量を大きくすることで、一方側分割刈取部2Aの分草具10を取り外すことなく、収納状態に切り換えることができるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、右側に位置する3組の下側掻き込み装置50のうちの中間に位置する下側掻き込み装置50を、他の下側掻き込み装置50よりも低いレベルに位置するように配置したが、この構成に代えて、右側に位置する3組の下側掻き込み装置50は、各パッカー48,49が同一の上下高さに位置するように配置する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、8条刈りのコンバインにおいて、刈取部2における左2条分を一方側分割刈取部2Aとしたが、このような構成に限らず、一方側分割刈取部2Aは、2条分に限らず、1条あるいは3条以上に構成してもよい。
(6)上記実施形態では、8条刈りコンバインを示したが、7条刈りや9条刈り等でもよく、刈取条数は8条に限るものではない。
本発明は、8条刈り等の刈取条数の多いコンバインに適用できる。
2 刈取部
2A 一方側分割刈取部
2B 他方側分割刈取部
11 引起し装置
12 切断装置
13 搬送装置
95 横向きフレーム
95A 一方側フレーム体
95B 他方側フレーム体
105 動力伝達軸
105A 一方側軸部
105B 他方側軸部
105C 軸連結部
126 回動支軸
160 ガイド機構
161 筒部材
162 軸部材

Claims (8)

  1. 機体前部に、刈幅方向の中間位置にて一方側分割刈取部と他方側分割刈取部とに分割形成され、且つ、前記一方側分割刈取部が前記他方側分割刈取部に対して姿勢変更して、横幅が通常使用状態における横幅よりも短い収納状態に切り換え可能な刈取部が備えられ、
    前記刈取部に、
    刈取条数に対応した複数の引起し装置と、
    刈取対象となる植立穀稈の株元を切断する切断装置と、
    刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する搬送装置と、
    刈幅方向の途中位置にて、前記一方側分割刈取部側の一方側軸部と前記他方側分割刈取部側の他方側軸部とに分割形成されるとともに、前記通常使用状態において、軸連結部を介して前記一方側軸部と前記他方側軸部とが一直線状に連なる状態で連動連結され、前記収納状態において、前記一方側軸部と前記他方側軸部とに分離される動力伝達軸と、
    前記刈取部が前記収納状態から前記通常使用状態に切り換わる際に、前記一方側軸部を、前記他方側軸部に適正に連結される適正連結状態に案内するガイド機構とが備えられているコンバイン。
  2. 刈幅方向において、前記一方側分割刈取部と前記他方側分割刈取部との間に、縦向き姿勢の回動支軸が備えられ、
    前記一方側分割刈取部が前記他方側分割刈取部に対して前記回動支軸周りで回動して、前記刈取部は、前記通常使用状態と前記収納状態とに切り換えられる請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記回動支軸は、前記引起し装置よりも機体前側において、前記引起し装置の前面に沿って上下に延び、
    前記ガイド機構は、前記引起し装置よりも機体後側に備えられている請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記切断装置は、前記引起し装置よりも機体後側に備えられ、
    前記ガイド機構は、前記切断装置よりも機体後側に備えられている請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記ガイド機構に、前記一方側分割刈取部及び前記他方側分割刈取部のうちの一方に備えられた筒部材と、前記一方側分割刈取部及び前記他方側分割刈取部のうちの他方に備えられた軸部材とが備えられ、
    前記筒部材及び前記軸部材は、前記刈取部が前記収納状態から前記通常使用状態に切り換わる際に、前記軸部材が前記筒部材に嵌り込むことにより、前記一方側軸部を前記適正連結状態に案内するように構成され、
    前記軸部材及び前記筒部材は、前記刈取部が前記通常使用状態のときに、前記回動支軸を中心とする円弧状軌跡の接線方向に沿って延びるように設けられている請求項2から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記筒部材及び前記軸部材は、前記刈取部が前記通常使用状態のときに、刈幅方向において前記一方側分割刈取部と前記他方側分割刈取部との接合面より前記他方側分割刈取部側に位置するように設けられている請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記刈取部に、刈幅方向略全幅に亘って延びる横向きフレームが備えられ、
    前記横向きフレームは、前記一方側分割刈取部と前記他方側分割刈取部との間の境界部において、刈幅方向に沿って一方側フレーム体と他方側フレーム体とに分割形成され、且つ、前記収納状態では前記一方側フレーム体と前記他方側フレーム体とが分離し、前記通常使用状態では前記一方側フレーム体と前記他方側フレーム体とが接続されるように構成され、
    前記ガイド機構が、前記一方側フレーム体と前記他方側フレーム体との接続箇所に備えられている請求項1から6のいずれか1項に記載のコンバイン。
  8. 前記横向きフレームは、前記刈取部の下部において、前記引起し装置の機体後部側に位置する状態で備えられ、
    前記横向きフレームに前記切断装置が支持されている請求項7に記載のコンバイン。
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