JP2017224534A - 開閉器 - Google Patents

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志乃 三宅
Shino Miyake
志乃 三宅
卓也 香川
Takuya Kagawa
卓也 香川
啓記 篠原
Hiroki Shinohara
啓記 篠原
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Abstract

【課題】電線を速結端子に対して容易に接続することができる開閉器を提供する。【解決手段】開閉器1は、器体7と速結端子2と端子300と接点部200とガイド部材6とを備える。器体7は、外部の構造体100に固定される固定面78を有する。接点部200は、器体7内において速結端子2及び端子300間の電路に設けられ、速結端子2及び端子300を電気的に接続及び遮断する。ガイド部材6は、電線104の挿入方向において、器体7の挿入孔77及び速結端子2の錠ばね4間に配置される。ガイド部材6は、一方向に貫通して挿入孔77から挿入された電線104を通すガイド孔61を有する。ガイド孔61の上記一方向は、錠ばね4に近づくほど固定面78に近づく方向に固定面78に対して傾斜している。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に開閉器に関し、より詳細には速結端子を備えた開閉器に関する。
従来、過電流等の異常電流が流れたときに強制開極する遮断要素を器体の内部に備えた回路遮断器(開閉器)が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の回路遮断器は、器体の内部に、電線を遮断要素に接続する速結端子を更に備えている。器体は、電線が挿入されるための挿入孔と、例えば住戸内の壁面に設置される分電盤(外部の構造体)に取り付けられる背面(固定面)と、を有する。特許文献1に記載の回路遮断器では、電線が器体の挿入孔を通じて挿入され、速結端子に接続される。
特開2000−138024号公報
特許文献1に記載の回路遮断器では、電線の挿入方向が、背面(固定面)に対して平行方向である。そのため、作業者にとって電線を回路遮断器の速結端子に接続し難いという問題があった。
本発明は上記事由に鑑みてなされ、電線を速結端子に対して容易に接続することができる開閉器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る開閉器は、器体と、速結端子と、端子と、接点部と、ガイド部材と、を備える。前記器体は、電線が挿入される挿入孔と、外部の構造体に固定される固定面とを有する。前記速結端子は、端子部と、対向部と、錠ばねと、側壁部と、を有し、前記器体に収納される。前記対向部は、前記端子部の一表面と対向して配置される。前記錠ばねは、前記端子部の前記一表面と対向して配置されて前記電線の前記挿入孔側への移動を規制し前記電線を前記端子部の前記一表面に接触させる。前記側壁部は、前記端子部と前記対向部とを連結して前記端子部及び前記対向部とともに前記錠ばねを収納する収納空間を形成する。前記接点部は、前記器体内において前記速結端子及び前記端子間の電路に設けられ、前記速結端子及び前記端子を電気的に接続及び遮断する。前記ガイド部材は、前記電線の挿入方向において前記挿入孔及び前記錠ばね間に配置される。前記ガイド部材は、一方向に貫通して前記挿入孔から挿入された前記電線を通すガイド孔を有する。前記ガイド孔の前記一方向は、前記錠ばねに近づくほど前記固定面に近づく方向に前記固定面に対して傾斜している。
本発明は、電線を速結端子に対して容易に接続することができる、という利点がある。
図1は、本発明の実施形態に係る開閉器の要部のみを断面で示した部分断面図であり、図5のA−A線断面図である。 図2は、同上の開閉器の斜視図である。 図3は、同上の開閉器の分解斜視図である。 図4Aは、同上の開閉器のガイド部材及び端子板を貫通方向に沿って視たときの正面図であり、図4Bは、同上の開閉器のガイド部材及び端子板の断面図である。 図5は、同上の開閉器の平面図である。
(実施形態)
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図1〜5中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本実施形態の開閉器1(以下、単に「開閉器1」という)は、例えば直流電流が流れる電路に設けられた接点部の開極及び閉極を行うように構成される。
開閉器1は、図1に示すように、器体7と、速結端子2と、端子300と、接点部200と、ガイド部材6と、を備える。器体7は、電線104が挿入される挿入孔77と、外部の構造体100に固定される固定面78とを有する。ここでいう構造体100は、例えば住戸内の壁面、又は住戸内の壁面に取り付けられる分電盤を想定しているが、これらに限定されるものではない。
速結端子2は、端子部31と、対向部33と、錠ばね4と、側壁部32と、を有し、器体7に収納される。対向部33は、端子部31の一表面31aと対向して配置される。錠ばね4は、端子部31の一表面31aと対向して配置されて電線104の挿入孔77側への移動を規制し電線104を端子部31の一表面31aに接触させる。側壁部32は、端子部31と対向部33とを連結して端子部31及び対向部33とともに錠ばね4を収納する収納空間を形成する。なお、本実施形態では、端子部31、対向部33及び側壁部32が端子板3を構成する。本実施形態では、端子部31、対向部33及び側壁部32は、導電性を有する部材から一体的に形成されている。すなわち、端子板3は、導電性を有する。
接点部200は、器体7内において速結端子2及び端子300間の電路に設けられ、速結端子2及び端子300を電気的に接続及び遮断する。つまり、接点部200の閉極により、速結端子2及び端子300が電気的に接続され、接点部200の開極により、速結端子2及び端子300が電気的に遮断される。
ガイド部材6は、電線104の挿入方向において挿入孔77及び錠ばね4間に配置される。ガイド部材6は、一方向に貫通して挿入孔77から挿入された電線104を通すガイド孔61を有する。なお、以下では、上記一方向を貫通方向D1(図1参照)と称して説明する。ガイド孔61の貫通方向D1は、錠ばね4に近づくほど固定面78に近づく方向に固定面78に対して傾斜している。
なお、本実施形態では、図3に示すように、開閉器1は、速結端子2及びガイド部材6をそれぞれ2つずつ備え、器体7は、2つの速結端子2とそれぞれ対応するように2つの挿入孔77を有している。また、図3では図示が省略されているが、端子300及び接点部200も同様にそれぞれ2つずつ備えている。ただし、これらの数は特に限定されるものではなく、開閉器1は、速結端子2、ガイド部材6、挿入孔77、端子300及び接点部200をそれぞれ1つずつ備えていてもよいし、3つずつ以上備えていてもよい。
また、電線104が、図1に示すように、導体からなる心線が絶縁被覆で覆われた絶縁電線である場合、絶縁被覆が剥かれた電線104の先端部、つまり心線(導電部105)のみが、ガイド孔61の出口から速結端子2に向かって導出される。電線104は、心線が1本の導体からなる単線と、心線が複数本の導線からなる撚り線とのいずれであってもよい。
(2)詳細
(2.1)基本構成
以下、開閉器1の基本構成について、図1〜図5を参照して詳しく説明する。
以下の説明では、図2に示すx,y,zをそれぞれ指す矢印の方向をそれぞれ、x軸方向の一方向、y軸方向の一方向、z軸方向の一方向と規定して説明する。z軸方向は、開閉器1の固定面78に対する垂直方向と平行である。y軸方向は、z軸方向に沿って視たときの後述する解除部5の操作部52の移動方向と平行である。y軸方向及びz軸方向は、x軸方向と直交する平面において互いに直交する。
開閉器1は、図3に示すように、器体7と、2つの速結端子2と、2つの解除部5と、2つのガイド部材6と、操作ハンドル101と、を備える。また、開閉器1は、2つの端子300(図5参照)と、2つの接点部200(図1参照、ただし、図示例では1つのみ)と、を備える。また、開閉器1は、過電流等の異常電流が電路に流れたときに接点部200を強制的に開極させる回路遮断機能を有している。
2つの速結端子2のうちの一方(第1速結端子)、2つの接点部200のうちの一方(第1接点部)及び2つの端子300のうちの一方(第1端子)は、z軸方向から視て、y軸方向に沿って略一直線状に配置される。第1接点部200は、第1速結端子2及び第1端子300間の第1電路に設けられている。第1電路は、器体7のx軸方向に対する中心部よりもx軸方向の一方向側に位置する。そして、2つの解除部5のうちの一方(第1解除部)及び2つのガイド部材6のうちの一方(第1ガイド部材)が、第1電路に対応するように配置される。
同様に、2つの速結端子2のうちの他方(第2速結端子)、2つの接点部200のうちの他方(第2接点部)及び2つの端子300のうちの他方(第2端子)は、z軸方向から視て、y軸方向に沿って略一直線状に配置される。第2接点部200は、第2速結端子2及び第2端子300間の第2電路に設けられている。第2電路は、器体7のx軸方向に対する中心部よりもx軸方向の逆方向側に位置する。そして、2つの解除部5のうちの他方(第2解除部)及び2つのガイド部材6のうちの他方(第2ガイド部材)が、第2電路に対応するように配置される。
つまり、開閉器1においては、y軸方向に沿う2つの第1及び第2電路が、互いにx軸方向に沿って並んでいる。なお、第1速結端子2、第1接点部200、第1端子300、第1解除部5及び第1ガイド部材6は、構造的に、第2速結端子2、第2接点部200、第2端子300、第2解除部5及び第2ガイド部材6と、それぞれ同じである。したがって、以下では説明の簡略化のために、単に速結端子2、接点部200、端子300、解除部5及びガイド部材6と称して、いずれか一方(例えば第1電路)についてのみ説明することもある。なお、図1では、第1電路のみが図示されている。
(2.2)器体
器体7は、図2に示すように、全体として略矩形箱状に形成されており、ボディ71とカバー70とからなる。器体7は、第1及び第2速結端子2、第1及び第2接点部200及び第1及び第2ガイド部材6を内部に収納する。また、器体7は、後述する解除部5の解除機構を内部に収納する。
ボディ71は、例えば、電気絶縁材料(合成樹脂等)により構成されている。ボディ71の平面視における外周形状は、図5に示すように、長方形状である。ボディ71は、z軸の逆方向側を向く固定面78(図1参照)を有する。固定面78は、開閉器1を外部の構造体100に固定する際に、構造体100と接触する面である。ボディ71の底部711には、第1及び第2速結端子2、第1及び第2端子300がそれぞれねじ止めなどにより固定される。カバー70は、例えば、電気絶縁性材料(合成樹脂等)により構成されている。カバー70の平面視における外周形状は長方形状である。
また、器体7は、図2に示すように、第1及び第2速結端子2に接続される2本の電線104の導電部105をそれぞれ通す2つの第1及び第2挿入孔77を有する。具体的には、器体7におけるy軸方向の一方向側を向く面は、z軸方向に対する中心からz軸方向の一方向側に向かうほど器体7の中心側に近づく方向に傾斜した傾斜面79(図2参照)を有する。その傾斜面79に第1及び第2挿入孔77が器体7の内部にまで一方向に沿って貫通して設けられている。なお、上記一方向は、後述するガイド部材6のガイド孔61の貫通方向D1と一致する(図1参照)。
本実施形態では、ボディ71に設けられた2つの半円形状の凹部と、カバー70に設けられた2つの半円形状の凹部とが互いに向い合った状態で、ボディ71とカバー70とが結合することで、第1及び第2挿入孔77が構成されている。第1及び第2挿入孔77は、x軸方向に沿って並んでいる。なお、第1挿入孔77は、構造的に第2挿入孔77と同じであるため、説明の簡略化のために単に挿入孔77と称していずれか一方(例えば第1挿入孔)についてのみ説明することもある。
また、器体7は、第1及び第2端子300に接続される外部電線などを通す2つの第1及び第2挿入孔712を有する(図1参照、ただし、図示例では第1挿入孔712のみ)。具体的には、器体7におけるy軸方向の逆方向側を向く面に、第1及び第2挿入孔712が器体7の内部にまで貫通して設けられている。第1及び第2挿入孔712は、x軸方向に沿って並んでいる。
そして、第1挿入孔77及び第1挿入孔712は、z軸方向から視て、y軸方向に沿って、第1速結端子2、第1接点部200、第1端子300、第1解除部5及び第1ガイド部材6とともに略一直線状に配置される。同様に、第2挿入孔77及び第2挿入孔712は、z軸方向から視て、y軸方向に沿って、第2速結端子2、第2接点部200、第2端子300、第2解除部5及び第2ガイド部材6とともに略一直線状に配置される。
また、図2に示すように、カバー70におけるz軸方向の一方向側を向く面(図2では上面)には、2つの開口部72(第1及び第2開口部)と、孔76と、が設けられている。具体的には、カバー70は、y軸方向に沿って順に配置された第1端面70a及び第2端面70bを有し、第1端面70aの中央に孔76が設けられ、第2端面70bに第1及び第2開口部72がx軸方向に沿って並んで設けられている。なお、第1端面70a及び第2端面70b間には段差があり、z軸方向における固定面78に対する距離は、第1端面70aの方が第2端面70bよりも長い。第1及び第2開口部72と孔76とはいずれも、カバー70をz軸方向に沿って貫通していて、z軸方向から視たときに長手方向がy軸方向に沿う長方形状に形成されている。第1及び第2解除部5の2本の操作部52は、第1及び第2開口部72を通じてそれぞれ器体7の外部に突出している。また、操作ハンドル101は、孔76を通じて器体7の外部に突出している。なお、第1開口部72は、構造的に第2開口部72と同じであるため、説明の簡略化のために単に開口部72と称していずれか一方(例えば第1開口部)についてのみ説明することもある。
また、カバー70の第2端面70bには、図2に示すように、x軸方向に沿って互いに並ぶ2つの通電検査用の検査孔8(第1及び第2検査孔)が設けられている。第1及び第2検査孔8は、カバー70をz軸方向に沿って貫通していて、z軸方向から視たときに長手方向がx軸方向に沿う長方形状に形成されている。第1検査孔8及び第1開口部72は、y軸方向に沿って互いに並び、いずれも、z軸方向から視て器体7のx軸方向に対する中心部よりもx軸方向の一方向側に位置する。また、第1検査孔8は、第1開口部72よりもy軸方向の一方向側に配置されている。第2検査孔8及び第2開口部72は、y軸方向に沿って互いに並び、いずれも、z軸方向から視て器体7のx軸方向に対する中心部よりもx軸方向の逆方向側に位置する。第2検査孔8は、第2開口部72よりもy軸方向の一方向側に配置されている。なお、第1検査孔8は、構造的に第2検査孔8と同じであるため、説明の簡略化のために単に検査孔8と称していずれか一方(例えば第1検査孔)についてのみ説明することもある。
(2.3)端子
端子300は、図1に示すように、導電板301と、可動板302と、ねじ303とを有する。端子300は、例えば、ピラー端子である。導電板301、可動板302及びねじ303は、導電性を有する。そして、例えば、図示を省略している外部電線を、導電板301と可動板302との間に挿入した状態でねじ303をねじ込むことにより、端子300と当該外部電線とが接続される。
(2.4)接点部
接点部200は、図1に示すように、固定接点202と、可動接点201と、を有する。固定接点202は、端子300の導電板301に設けられている。可動接点201は、導電板203の一端に設けられており固定接点202に対向している。なお、導電板203の他端には、速結端子2が設けられている。
(2.5)操作ハンドル
操作ハンドル101は、図1及び図2に示すように、上述の通りカバー70の孔76から器体7の外部に突出し、y軸方向の一方向側及びy軸方向の逆方向側に移動可能である。第1及び第2接点部200は、操作ハンドル101の操作に応じて、オン状態(閉極)及びオフ状態(開極)のいずれかに切り替えられる。
(2.6)速結端子
各速結端子2は、図1及び図3に示すように、端子板3と、錠ばね4と、を備える。第1及び第2速結端子2は、ボディ71の底部711に形成された2つの凹所713(図3参照)にそれぞれ一対一で収納される。以下の説明では、一方の端子板3と、当該端子板3に収納される一方の錠ばね4についてのみ説明する。
(2.6.1)端子板
端子板3は、例えば、導電性を有する矩形板に対して折曲げ加工等を施すことにより、全体として、挿入孔77と対向する一面とx軸方向の一方向側を向く一面とが開口した略矩形箱状に形成されている。端子板3は、端子部31と、側壁部32と、対向部33と、突出部34と、規制部35と、を備える。端子板3は、器体7の底部711において挿入孔77の近傍に形成された凹所713内に収納される。凹所713の底面は固定面78に対して傾斜しているため、収納された端子板3も傾斜した状態になる。
端子部31は、略平坦な一表面31aを有する矩形板状に形成されている。端子板3が傾斜面を有した凹所713内に収納されることで、端子部31の一表面31aは、z軸方向の逆方向側、つまり固定面78側に向けられながら、更にx軸方向に沿って視たときに固定面78に対して傾斜している(図1参照)。言い換えると、端子部31の一表面31aは、後述するガイド部材6のガイド孔61の貫通方向D1と平行にある。
対向部33は、端子部31よりも少し大きい寸法を有した矩形板状に形成されている。対向部33は、端子部31の一表面31aと対向して配置される。端子部31と対向する対向部33の一表面は、端子部31の一表面31aと互いに平行である。つまり、対向部33の一表面もガイド孔61の貫通方向D1と平行にある。対向部33は、端子板3がボディ71の凹所713内に収納された状態において、凹所713の内底面と接触する(図1参照)。
凹所713の内底面がx軸方向に沿って視たときに固定面78に対して傾斜しているために、端子部31の一表面31aと対向部33の上記一表面も固定面78に対して傾斜している。
突出部34は、長尺の矩形板状に対して折曲げ加工を施すことにより、x軸方向に沿って視て略L字形に形成されている。具体的には、突出部34は、図1に示すように、対向部33の一端から対向部33と直角を成して端子部31に向かって突出する基部34aと、更に、基部34aの先端部から接点部200側に直角に曲折して延びる延長部34bと、を有する。延長部34bは、可動接点201を有する導電板203とともにネジ止めにより器体7の底部711に固定されている。基部34aは、端子板3がボディ71の凹所713内に収納された状態において、凹所713の内側面と接触する(図1参照)。
側壁部32は、略矩形板状に形成され、端子部31と対向部33とを連結し、端子部31、対向部33及び基部34aとともに、錠ばね4を収納する収納空間を形成する。
規制部35は、略矩形板状に形成され、側壁部32におけるy軸方向の逆方向側の端部に設けられている。規制部35は、器体7の挿入孔77の軸と交差する平面を有する。規制部35は、器体7内に挿入された電線104の導電部105の先端部と接触することで、導電部105が端子板3より更に奥へ進入することを規制する。
ここで、本実施形態の端子部31は、器体7に対するガイド部材6の位置決めを行う位置決め部36を備える。位置決め部36は、図1及び図3に示すように、挿入孔77と対向する端子部31の一端部から固定面78に対して垂直な方向に突出し、更に、挿入孔77側に向かって直角に曲折して延びる。つまり、位置決め部36は、長尺の帯板状に形成されており、x軸方向に沿って視て略L字形に形成されている。位置決め部36は、その先端部に露出部37を有する。露出部37は、z軸方向に沿って視て矩形状に形成されている。x軸方向における露出部37の幅寸法は、位置決め部36の幅寸法よりも大きい。端子板3がガイド部材6とともに器体7に収納された状態において、位置決め部36は、ガイド部材6の周縁部の少なくとも一部と接触している。
本実施形態では、位置決め部36は、図1に示すように、y軸方向の逆方向側を向くガイド部材6の一面におけるガイド孔61の上縁からガイド部材6の天面(検査孔8と対向する面)にわたって沿うように接触している。そして、露出部37が、ガイド部材6の天面の略中央部付近に配置する。このとき、露出部37は、カバー70の第2端面70bにある検査孔8を通じて露出している(図5参照)。
(2.6.2)錠ばね
錠ばね4は、図1に示すように、帯板状の導電板における長手方向の一端及び他端をそれぞれ曲げることによって形成されている。具体的には、錠ばね4は、矩形平板状に形成された支持部41と、支持部41の一端(ガイド部材6と対向する一端)からJ字状に曲げられて形成された抜止部42と、支持部41の他端からS字状に曲げられて形成された押圧部43と、を備える。錠ばね4は、端子板3の端子部31、側壁部32、対向部33及び基部34aによって形成される収納空間に収納される。
支持部41は、抜止部42及び押圧部43を支持する。錠ばね4が端子板3に収納された状態のとき、支持部41の一表面が対向部33と接触している。
抜止部42は、錠ばね4が端子板3に収納された状態のとき、y軸方向の逆方向側に進むにつれて端子部31の一表面31aに近づくように配置される。抜止部42の先端部は、その弾性力によって、器体7内に挿入される電線104の導電部105に引掛かかることで、電線104の挿入孔77側への移動を規制する。つまり、抜止部42により、電線104が抜け止めされる。
押圧部43は、図1に示すように、x軸方向から視て支持部41から直角に延びる一部を有しており、錠ばね4が端子板3に収納された状態のとき、当該一部の一表面が基部34aと接触している。押圧部43は、その先端付近が緩やかに曲げられることで端子部31に向かって突出する凸曲面を有する。押圧部43の当該凸曲面は、その弾性力によって、器体7内に挿入される電線104の導電部105を端子板3の端子部31に押し付ける。なお、押圧部43は、必須ではなく錠ばね4の構成要素から省略されてもよい。
(2.7)解除部
解除部5は、図1及び図3に示すように、器体7内に収納されて錠ばね4の抜止部42による電線104の挿入孔77側への移動の規制を解除する解除機構と、当該移動の規制の解除操作を行うための操作部(レバー)52と、を備える。各解除部5は、例えば、電気絶縁材料(合成樹脂等)によって形成されている。
上記解除機構は、本体51と、接触部54と、2つ軸部55と、を備える。本体51、接触部54及び2つの軸部55は、一つの成型品として一体的に形成されている。本体51は、長尺の略直方体形状に形成されている。2つの軸部55は、x軸方向と直交する本体51の両端面からそれぞれ外側に向かって(つまり、x軸方向の一方向側とx軸方向の逆方向側とに向かって)突出する。2つの軸部55は、同じ軸上に配置されている。カバー70は、略半楕円形状に切り欠かれて形成された図示しない2つの凹所を有しており、2つの軸部55は、当該2つの凹所にそれぞれz軸方向の一方向側に沿って挿入される。そして、軸部55が当該凹所内に収納された状態で、ボディ71の内壁の一部が軸部55をz軸方向の一方向側に押さえ込むことで、本体51がカバー70及びボディ71に支持される。
操作部52は、本体51と一体的に形成されており、開口部72を通じて器体7の外部に突出する。操作部52は、軸部55を中心にy軸方向の一方向側及びy軸方向の逆方向側へ移動可能に構成される。
接触部54は、本体51のx軸方向における一端において、軸部55よりもz軸方向の逆方向側の位置から速結端子2の錠ばね4に向かって略矩形板状に突出する。接触部54は、錠ばね4の抜止部42から離れている位置(図1参照)と、抜止部42をz軸方向の逆方向側へ押し倒して抜止部42の先端部を電線104の導電部105から離す位置と、の間で移動可能である。
操作部52が図1の状態からy軸方向の一方向側へ移動されると、本体51と一緒に接触部54が軸部55を中心に回転する。その結果、接触部54が錠ばね4の抜止部42をz軸方向の逆方向側に押し込み、電線104の挿入孔77側への移動の規制が解除される。
(2.8)ガイド部材
ガイド部材6は、例えば、電気絶縁材料(合成樹脂等)により形成されて、図1に示すように、電線104の挿入方向において挿入孔77及び錠ばね4間に配置される。ガイド部材6は、ボディ71の底部711に形成された段部714(図1参照)に配置される。なお、ボディ71の段部714及び凹所713は、ガイド部材6と速結端子2とを一体的に収納するための収納空間を形成している。
ガイド部材6は、図1、図3、図4A及び図4Bに示すように、全体として略直方体形状に形成され、一方向(貫通方向D1、図1参照)に貫通して挿入孔77から挿入された電線104を通すガイド孔61を有する。言い換えると、ガイド孔61は、挿入孔77から錠ばね4に向かってガイド部材6を貫通している。ガイド孔61は、貫通方向D1から視て円形状に形成されている。そして、ガイド部材6は、挿入孔77に挿入された電線104の導電部105を、錠ばね4の抜止部42と端子板3の端子部31との間の空間に向かってガイドする。なお、図4Aは、貫通方向D1に沿って視たときのガイド部材6及び端子板3を示している。
ここで本実施形態のガイド部材6は、図4A及び図4Bに示すように、ガイド孔61の内周面として、挿入孔77側から順に連続する、第1内周面63、第2内周面64、第3内周面65及び第4内周面66を有する。
第1内周面63において挿入孔77に最も近い縁部の径(つまり、ガイド孔61の入口の径)は、第2内周面64、第3内周面65及び第4内周面66のいずれの径よりも大きい。第1内周面63における貫通方向D1から視た径は、上記縁部から貫通方向D1に進むにつれて徐々に小さくなって第2内周面64の径と一致する。要するに第1内周面63は、テーパ状に形成されている。
第2内周面64の径は、第1内周面63との境目から第3内周面65との境目に至るまで一定であり、絶縁被覆を含めた電線104の外径より少し大きい。
第3内周面65の径は、第2内周面64との境目から貫通方向D1に進むにつれて徐々に小さくなって第4内周面66の径と一致する。要するに第3内周面65は、テーパ状に形成されている。
第4内周面66の径は、第3内周面65との境目から速結端子2に最も近い縁部(つまり、ガイド孔61の出口)に至るまで一定である。なお、第4内周面66の径は、絶縁被覆を含めた電線104の外径より小さく、導電部105の外径よりも少し大きい。
つまり、ガイド孔61の径は、貫通方向D1に進むにつれて段階的に小さくなるように形成されている。
更に、本実施形態のガイド部材6は、図4Aに示すように、ガイド孔61の内周面の一部に平坦なガイド面として、第1ガイド面62及び第2ガイド面67を有する。
具体的には、第1ガイド面62は、曲面である第3内周面65の周方向に対する一部が、第2内周面64との境目から第4内周面66との境目にわたって平坦となるように形成されている。ただし、第1ガイド面62は、図4Aに示すように、貫通方向D1に沿って視たときに、第3内周面65において端子板3の側壁部32の一表面と対向するように配置されている。また、第1ガイド面62は、z軸方向に沿って視たときに側壁部32の上記一表面に対して傾斜している。
第2ガイド面67は、曲面である第4内周面66の周方向に対する一部が、第3内周面65との境目からガイド孔61の出口にわたって平坦となるように形成されている。第2ガイド面67は、第3内周面65の第1ガイド面62から、貫通方向D1に沿って連続して形成されている。第2ガイド面67は、図4Aに示すように、貫通方向D1に沿って視たときに、第4内周面66において側壁部32の上記一表面と対向するように配置されている。第2ガイド面67は、z軸方向に沿って視たときに側壁部32の上記一表面と平行である。つまり、第2ガイド面67及び側壁部32の上記一表面はいずれも、x軸方向と直交する。
更に、本実施形態のガイド部材6は、図1、図3及び図4Bに示すように、挿入孔77側から錠ばね4の抜止部42を押し付ける押付部60を備える。具体的には、ボディ71の底部711と対向するガイド部材6の底部に、z軸方向の逆方向側に向かって突出する突起68が設けられている。突起68は、ガイド部材6の上記底部のy軸方向における略中央から突出する。突起68は、z軸方向に沿って視て、長手方向がx軸方向に平行な長尺の矩形状に形成されている。そして、突起68のy軸方向の逆方向側を向く面(つまり、錠ばね4の抜止部42と対向する面)は、x軸方向に沿って視たときに略円弧状に窪んだ曲面として形成されている。押付部60は、突起68の略円弧状に窪んだ当該曲面によって構成されている。当該曲面の曲率半径は、支持部41からJ字状に曲げられた抜止部42の曲部の曲率半径と略同じである。
要するに、本実施形態では、錠ばね4が収納される収納空間は、端子部31、側壁部32、対向部33及び基部34aに加えて、押付部60よって形成されている。
なお、ガイド部材6が、速結端子2とともにボディ71の段部714及び凹所713からなる収納空間に収納されているとき、突起68は、ボディ71の段部714に載せられている。このとき、錠ばね4が弾性力によりy軸方向の一方向側に突起68を押し返しているため、ガイド部材6はy軸方向に対して安定してボディ71の上記収納空間に収納される。
ところで、本実施形態では、図1に示すように、ガイド部材6の天面(検査孔8と対向する面)に対してガイド孔61の貫通方向D1が傾斜している。言い換えれば、ガイド部材6の天面が固定面78に対して平行な状態で、ガイド部材6が器体7内に収納される。しかし、このような構成に限定されず、例えば、ガイド孔61の貫通方向D1とガイド部材6の天面とが平行であってもよい。この場合、ガイド部材6の天面が固定面78に対して傾斜するように、ガイド部材6自体を傾かせた状態で器体7内に収納されることで、ガイド孔61の貫通方向D1が固定面78に対して傾斜していてもよい。
(3)縦割り構造
ところで、一般的に、所謂「横割り」の構造の器体を有している開閉器もある。ここで言う「横割り」構造とは、器体を構成する2つの部材(例えば第1カバー及び第2カバーと称する)が、解除部の操作部(レバー)の回転移動の軸方向、すなわち、解除部の軸部の軸方向に沿って結合される構造である。図2のx、y、z軸を用いて説明すれば、第1カバーと第2カバーとが、互いにx軸方向に沿って結合されている構造である。言い換えれば、第1カバーと第2カバーとが、固定面と平行な方向に結合するように構成されている。このような「横割り」構造を有する開閉器は、器体を構成する第1カバー及び第2カバー間に配置される中仕切り等の部材を必要とする。つまり、「横割り」構造を有する開閉器は、部材点数が多く、組立性も悪い。
一方、本実施形態の器体7のボディ71及びカバー70は、所謂「縦割り」の構造を有している。つまり、器体7を構成するボディ71とカバー70とが、固定面78に対して垂直方向に結合するように構成されている。つまり、図2で言えば、ボディ71とカバー70とが、互いにz軸方向に沿って結合される構造である。
このように「縦割り」構造を有する開閉器1は、「横割り」構造を有する開閉器と違って中仕切り等の部材を必要とせず、部材点数が少ない。
また、「縦割り」構造を有する開閉器1は、組立時に、ガイド部材6及び速結端子2をボディ71の底部711の収納空間(段部714及び凹所713)に収納した状態で、カバー70をボディ71に結合させることができる。したがって、開閉器1の構成によって、組立性を向上させることができる。
また、「縦割り」構造を有する開閉器1は、ボディ71と対向するカバー70、つまり、固定面78と対向するカバー70に開口部72を設けて、開口部72から解除部5の操作部52を突出させることができる。そのため、作業者が、錠ばね4による電線104の移動規制を解除する際に、操作部52を操作しやすい。したがって、開閉器1の構成によって、操作性も向上させることができる。
(4)電線の接続作業
以下に、作業者が、電線104の導電部105を一方の速結端子2(例えば第1速結端子)に電気的に接続する方法について、図1を参照して説明する。
作業者は、電線104の導電部105を、器体7の挿入孔77の入口から挿入し、続いてガイド部材6のガイド孔61に通して奥に押し込む。ガイド孔61に通して奥に押し込まれた導電部105は、ガイド孔61と対向する速結端子2の、錠ばね4と端子板3の端子部31との間にある空間に入り込む。このとき、導電部105は、錠ばね4の抜止部42と錠ばね4の押圧部43とに接して、抜止部42及び押圧部43を、端子板3の端子部31から遠ざかる方向に撓ませる。
電線104の挿入量が所定量に達すると、導電部105の先端部が規制部35に接触する。つまり、規制部35は、導電部105が更に奥へ移動することを防ぐ。導電部105が規制部35に接触した状態において、抜止部42の先端部が、その弾性力により導電部105に引っ掛かり、電線104の挿入孔77側への移動が規制される。また、押圧部43が、その弾性力により導電部105を端子板3の端子部31へ押し付けるため、電線104と端子板3との電気接触性が高められる。
以上のようにして作業者は、電線104を開閉器1の速結端子2へ接続することができる。
ここで本実施形態では、ガイド孔61の貫通方向D1が、錠ばね4に近づくほど固定面78に近づく方向に固定面78に対して傾斜している。また、同様に、挿入孔77の貫通方向も、錠ばね4に近づくほど固定面78に近づく方向に固定面78に対して傾斜している。したがって、電線104の挿入方向も、固定面78に対して傾斜することになり、電線の挿入方向が固定面に対して平行方向である特許文献1に記載の開閉器に比べて、電線104を速結端子2に向けて容易に挿入することができる。特に、開閉器1が、例えば住戸内の壁面、又は住戸内の壁面に取り付けられる分電盤に設置されている状態においても、電線104の挿入方向が固定面78に対して傾斜していることで、電線104を速結端子2に向けて容易に挿入することができる。
また、本実施形態のガイド部材6は、ガイド孔61の内周面において、貫通方向D1に沿って視たときに側壁部32の一表面と対向する平坦な第1ガイド面62及び第2ガイド面67を有する。したがって、作業者が、電線104の導電部105を、ガイド部材6のガイド孔61に通す際に、導電部105の先端部が第1ガイド面62及び第2ガイド面67上を滑りながら端子板3の側壁部32側に寄せられ易くなる。つまり、導電部105の先端部が側壁部32に押し付けられる方向にガイドされるため、電線104と端子板3との電気接触性を高めることができる。
更に、本実施形態のガイド部材6は、挿入孔77側から錠ばね4の抜止部42を押し付ける押付部60を備える。したがって、電線104を速結端子2に接続する際に、端子板3内で、錠ばね4がx軸方向を回転軸として回転することを防止できる。具体的に説明すると、電線104が錠ばね4と端子板3の端子部31との間にある空間に入り込むとき、電線104が錠ばね4の抜止部42をy軸方向の逆方向側に押すことになる。そのため、図1で言えば時計回りに回転させようとする力が錠ばね4に加えられることになる。しかし、押付部60が、挿入孔77側から錠ばね4の抜止部42を押し付けるようにして抜止部42を係り受けているため、端子板3内での錠ばね4の回転を防ぐことができる。要するに、ガイド部材6は、単に電線104を速結端子2へガイドするガイド機能だけでなく錠ばね4の回転防止機能も備えている。
なお、電線104を速結端子2から抜き取る場合には、作業者は、解除部5の操作部52を操作すればよい。すなわち、操作部52を例えばy軸方向の一方向側に引くことで、解除部5の接触部54が回転移動して速結端子2の抜止部42をz軸方向の逆方向側に押すことになる。その結果、抜止部42が導電部105から離れた状態、つまり引っ掛かりが解除された状態となる。この状態で、作業者は、速結端子2から電線104を抜き取ることができる。
ところで、一般的に、電線の挿入方向が器体の固定面に対して垂直方向に一致する開閉器もある。このような開閉器は、住戸内の壁面、又は住戸内の壁面に取り付けられる分電盤に設置されている状態において電線の接続作業性に優れているものの、構造上、器体の厚さ寸法(図2で言えばz軸方向に対する寸法)が増してしまう。この点において、開閉器1は、電線の接続作業性に優れているだけでなく、器体7の小型化も図ることができる。
(5)通電検査
開閉器1においては、開閉器1に接続された2本の電線104間に接続されている電気負荷(例えば太陽光パネル)の通電検査を、2つの検査孔8を通じて行うことができる。本実施形態においては、各端子板3の位置決め部36の先端にある露出部37が、対応する検査孔8を通じて器体7の外部に露出されている。したがって、作業者は、通電検査用の測定器の2本の検査棒をそれぞれ2つの検査孔8から器体7内に挿入して、2つの露出部37にそれぞれ接触させることで、電気負荷の通電検査を行うことができる。
要するに、開閉器1において、端子板3の位置決め部36は、単にガイド部材6の位置決めを行うだけでなく、電気負荷の配線時において、位置決め部36を通じて通電検査も行うことができる。
(6)利点
以上説明したように、第1の態様に係る開閉器1は、器体7と、速結端子2と、端子300と、接点部200と、ガイド部材6と、を備える。器体7は、電線104が挿入される挿入孔77と、外部の構造体100に固定される固定面78とを有する。速結端子2は、端子部31と、対向部33と、錠ばね4と、側壁部32と、を有し、器体7に収納される。対向部33は、端子部31の一表面31aと対向して配置される。錠ばね4は、端子部31の一表面31aと対向して配置されて電線104の挿入孔77側への移動を規制し電線104を端子部31の一表面31aに接触させる。側壁部32は、端子部31と対向部33とを連結して端子部31及び対向部33とともに錠ばね4を収納する収納空間を形成する。接点部200は、器体7内において速結端子2及び端子300間の電路に設けられ、速結端子2及び端子300を電気的に接続及び遮断する。ガイド部材6は、電線104の挿入方向において挿入孔77及び錠ばね4間に配置される。ガイド部材6は、一方向に貫通して挿入孔77から挿入された電線104を通すガイド孔61を有する。ガイド孔61の上記一方向は、錠ばね4に近づくほど固定面78に近づく方向に固定面78に対して傾斜している。
この構成によれば、電線104の接続作業時に、電線104の挿入方向も固定面78に対して傾斜することになり、電線の挿入方向が固定面に対して平行方向である特許文献1に記載の開閉器に比べて、電線104を速結端子2に対して容易に接続することができる。
また、第2の態様に係る開閉器1は、第1の態様において、錠ばね4は、電線104に引掛かかることで移動を規制する抜止部42を有することが好ましい。この場合、ガイド部材6は、挿入孔77側から抜止部42を押し付ける押付部60を備えることが好ましい。押付部60は、端子部31、対向部33及び側壁部32とともに収納空間を形成することが好ましい。
この構成によれば、押付部60が挿入孔77側から錠ばね4の抜止部42を押し付けた状態で、錠ばね4が上記収納空間内に収まっているため、電線104の接続作業時に、上記収納空間内で錠ばね4が回転することを防ぐことができる。
また、第3の態様に係る開閉器1は、第1又は第2の態様において、ガイド部材6は、ガイド孔61の内周面の一部に平坦なガイド面(第1ガイド面62及び第2ガイド面67)を有することが好ましい。また、ガイド孔61の上記一方向に沿って視たときに上記ガイド面(第1ガイド面62及び第2ガイド面67)が側壁部32と対向するように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、電線104の接続作業時に、電線104の先端が側壁部32に押し付けられる方向にガイドされるため、電線104と側壁部32との電気接触性を高めることができる。
また、第4の態様に係る開閉器1は、第1〜第3のいずれかの態様において、端子部31は、ガイド部材6の周縁部の少なくとも一部と接触して、器体7に対するガイド部材6の位置決めを行う位置決め部36を備えることが好ましい。
この構成によれば、作業者が開閉器1を組み立てる際に、器体7に対するガイド部材6の位置決めを、位置決め部36を通じて行うことができる。したがって、組立作業性を向上することができる。
また、第5の態様に係る開閉器1は、第4の態様において、器体7は、通電検査用の検査孔8を有し、位置決め部36の少なくとも一部は、検査孔8を通じて器体7の外部に露出することが好ましい。
この構成によれば、位置決め部36は、単にガイド部材6の位置決めを行うだけでなく、検査孔8から露出する位置決め部36の上記一部を通じて通電検査も行うことができる。したがって、部材点数を減らすことができる。
また、第6の態様に係る開閉器1は、第1〜第5のいずれかの態様において、更に、器体7内に収納されて上記移動の規制を解除する解除機構と、上記移動の規制の解除操作を行うための操作部52と、を有した解除部5を備えることが好ましい。この場合、器体7は、固定面78を有するボディ71と、固定面78と対向する一面に開口部72を有するカバー70とから構成され、操作部52は、開口部72を通じて器体7の外部に突出することが好ましい。
この構成によれば、操作部52が、固定面78と対向するカバー70の開口部72を通じて器体7の外部に突出しているため、作業者は錠ばね4による電線104の移動規制を解除する際に操作部52を操作しやすい。したがって、操作部52の操作性を向上させることができる。
また、第7の態様に係る開閉器1は、第6の態様において、ボディ71とカバー70とは、互いに固定面78に対して垂直方向に結合するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、器体を構成する2つの部材が固定面78と平行な方向に結合する開閉器(所謂「横割り」構造の開閉器)と違って中仕切り等の部品を必要とせず、部品点数を少なくすることができる。また、組立時に、ガイド部材6及び速結端子2をボディ71側に収納した状態で、カバー70をボディ71に結合させることができる。したがって、組立性を向上させることができる。
1 開閉器
2 速結端子
31 端子部
31a 一表面
32 側壁部
33 対向部
36 位置決め部
4 錠ばね
42 抜止部
43 押付部
5 解除部
51 本体(解除機構)
52 操作部
54 接触部(解除機構)
6 ガイド部材
61 ガイド孔
62 第1ガイド面(ガイド面)
67 第2ガイド面(ガイド面)
7 器体
70 カバー
71 ボディ
72 開口部
77 挿入孔
78 固定面
8 検査孔
100 構造体
104 電線
200 接点部
300 端子

Claims (7)

  1. 電線が挿入される挿入孔と、外部の構造体に固定される固定面とを有する器体と、
    端子部と、前記端子部の一表面と対向して配置される対向部と、前記端子部の前記一表面と対向して配置されて前記電線の前記挿入孔側への移動を規制し前記電線を前記端子部の前記一表面に接触させる錠ばねと、前記端子部と前記対向部とを連結して前記端子部及び前記対向部とともに前記錠ばねを収納する収納空間を形成する側壁部と、を有し、前記器体に収納される速結端子と、
    端子と、
    前記器体内において前記速結端子及び前記端子間の電路に設けられ、前記速結端子及び前記端子を電気的に接続及び遮断する接点部と、
    前記電線の挿入方向において前記挿入孔及び前記錠ばね間に配置されるガイド部材と、
    を備え、
    前記ガイド部材は、一方向に貫通して前記挿入孔から挿入された前記電線を通すガイド孔を有し、
    前記ガイド孔の前記一方向は、前記錠ばねに近づくほど前記固定面に近づく方向に前記固定面に対して傾斜している
    ことを特徴とする開閉器。
  2. 前記錠ばねは、前記電線に引掛かかることで前記移動を規制する抜止部を有し、
    前記ガイド部材は、前記挿入孔側から前記抜止部を押し付ける押付部を備え、
    前記押付部は、前記端子部、前記対向部及び前記側壁部とともに前記収納空間を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の開閉器。
  3. 前記ガイド部材は、前記ガイド孔の内周面の一部に平坦なガイド面を有し、前記ガイド孔の前記一方向に沿って視たときに前記ガイド面が前記側壁部と対向するように配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉器。
  4. 前記端子部は、前記ガイド部材の周縁部の少なくとも一部と接触して、前記器体に対する前記ガイド部材の位置決めを行う位置決め部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開閉器。
  5. 前記器体は、通電検査用の検査孔を有し、
    前記位置決め部の少なくとも一部は、前記検査孔を通じて前記器体の外部に露出する
    ことを特徴とする請求項4記載の開閉器。
  6. 更に、前記器体内に収納されて前記移動の規制を解除する解除機構と、前記移動の規制の解除操作を行うための操作部と、を有した解除部を備え、
    前記器体は、前記固定面を有するボディと、前記固定面と対向する一面に開口部を有するカバーとから構成され、
    前記操作部は、前記開口部を通じて前記器体の外部に突出する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の開閉器。
  7. 前記ボディと前記カバーとは、互いに前記固定面に対して垂直方向に結合するように構成されている
    ことを特徴とする請求項6記載の開閉器。
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