JP2017224451A - 蓄電素子 - Google Patents

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雄大 川副
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Abstract

【課題】体積当たりの容量の低下を抑えつつ、電極体の膨張を適切に検出できる蓄電素子の提供。【解決手段】電極体1と、電極体を収納する外装体2と、多孔質樹脂フィルムと電極体に対向する電極とを有する圧力センサ3とを備え、圧力センサは、外装体の内部に配置される蓄電素子。外装体の一部が圧力センサの電極を形成していても良い。外装体が金属層と前記金属層の外面に積層される樹脂層とを備え、前記多孔質樹脂フィルムが前記金属層に積層されても良い。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電素子に関する。
リチウムイオン二次電池に代表される二次電池は、エネルギー密度の高さから、パーソナルコンピュータ、通信端末等の電子機器、自動車等に多用されている。
前記二次電池としては、一般に負極板と正極板とをセパレータを介して積層した電極体を外装体内に収容した蓄電素子を備えるものが普及している。このような蓄電素子では、充放電に伴い極板(具体的には、極板に含まれる活物質)の膨張及び収縮が発生するが、膨張が著しく大きくなると蓄電素子の変形等を引き起こす場合がある。
そこで、外装体内に感圧センサを配置し、電極体の体積変化を検出する方法が提案されている(特開2013−251267号公報参照)。
特開2013−251267号公報
前記公報では、巻回型の電極体において、極板等と共に感圧フィルムセンサを巻回することで感圧センサを外装体内に配置している。しかし、このように感圧フィルムセンサを巻回体の内部又は外周に巻き付けると、蓄電素子における電極体の占める体積が大幅に低下し、ひいては二次電池の体積当たりの容量(エネルギー密度)が低下する。さらに、電極体の内部に感圧フィルムセンサを配置すると、膨張による圧力と収縮による圧力との区別が困難となる。また、電極体の外周に感圧フィルムセンサを巻き付けると、圧力の感度が不十分となる。
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、体積当たりの容量の低下を抑えつつ、電極体の膨張を適切に検出可能な蓄電素子の提供を目的とする。
前記課題を解決するためになされた発明は、電極体と、前記電極体を収納する外装体と、多孔質樹脂フィルムと前記電極体に対向する電極とを有する圧力センサとを備え、前記圧力センサは、前記外装体の内部に配置される蓄電素子である。
本発明の蓄電素子は、体積当たりの容量の低下を抑えつつ、電極体の膨張を適切に検出できる。
図1は、本発明の一実施形態における蓄電素子を示す模式的分解斜視図である。 図2は、図1のA−A線での模式的断面図である。 図3は、図1の圧力センサを示す模式的断面図である。 図4は、図1の外装体の一部と、図3とは異なる圧力センサとを示す模式的断面図である。 図5は、図1とは異なる圧力センサの配置例を示す外装体の長側面側(図中Y軸方向)から見た模式図である。 図6は、図1及び図5とは異なる圧力センサの配置例を示す外装体の長側面側(図中Y軸方向)から見た模式図である。 図7は、図1とは異なる実施形態における蓄電素子を示す図2に対応する模式的断面図である。 図8は、図1とは異なる実施形態における蓄電素子の外装体の一部を示す模式的断面図である。 図9は、図1とは異なる実施形態における蓄電素子の外装体の一部と圧力センサとを示す模式的断面図である。
以下、本発明に係る蓄電素子について図面を参照しつつ詳説する。
[蓄電素子]
図1及び図2は、本発明の一実施形態の蓄電素子を示す。当該蓄電素子は、図1及び図2に示すように電極体1と、この電極体1を収納する外装体2と、多孔質樹脂フィルムと電極とを有する圧力センサ3とを主に備える。この圧力センサ3は外装体2の内部に配置される。蓄電素子は、例えば、一次電池であってもよく、充放電が可能な二次電池であってもよい。具体的には、蓄電素子は、例えば、非水電解質二次電池であってもよい。より具体的には、蓄電素子は、リチウムイオン二次電池であってもよい。
<電極体>
電極体1は、正極板1aと負極板1bとこれらを絶縁するセパレータ1cとを有し、正極板1aと負極板1bとがセパレータ1cを介して交互に積層されたものである。電極体1は、極板及びセパレータを備えるシート体を扁平状に巻回した巻回体である。すなわち、電極体1は、巻回軸方向視で、短軸及び長軸を有する楕円形状を有する。以下、本実施形態では、電極体1の巻回軸方向をZ軸方向とし、電極体1のZ軸に垂直な断面における長軸方向をX軸方向とする。また、Z軸とX軸とに直交する方向をY軸方向とする。電極体は、例えば、樹脂性の絶縁性のフィルムに包まれていてもよい。
(極板)
正極板1aは、正極集電基材と、正極集電基材の外面に積層され、正極活物質を含有する正極合剤層とを含む。正極集電基材は、例えばアルミニウム箔又はアルミニウム合金箔である。なお、正極集電基材には、ステンレス箔を用いることもできる。ステンレス箔はアルミ箔等に対して比較的延びにくいため、電極体(極板)に高い面圧が作用する蓄電素子において好適に用いられる。正極活物質は、特に限定されるものではなく、種々の正極活物質が用いられる。正極合剤層の空隙率は特に限定されないが、正極合剤層の空隙率が小さいほど、膨張率が大きく圧力が上昇しやすいため、圧力センサを設けることが好ましい。具体的には、正極合剤層の空隙率は、30%以下が好ましく、25%以下がより好ましい。
負極板1bは、負極集電基材と、負極集電基材の外面に積層され、負極活物質を含有する負極合剤層とを含む。負極集電基材は、例えば銅箔又は銅合金箔である。正極集電基材と同様、負極集電基材として、ステンレス箔を用いることもできる。負極活物質は、特に限定されるものではなく、種々の負極活物質が用いられる。負極活物質としては、例えば、グラファイト(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛)、ハードカーボン、ソフトカーボン、アセチレンブラック、カーボンブラック、コークス類、活性炭、フラーレン、カーボンナノチューブ等の炭素材料、アルミニウム、ケイ素、鉛、錫、亜鉛、カドミウム等とリチウムとの合金、Li(LiN)等の窒化リチウム、金属リチウム、LiFe、WO、MoO、SiO、CuO等の金属酸化物等を、単独で又は2種類以上混合して用いることができる。電極体に起因する圧力上昇が比較的大きいという点で、負極活物質として、アルミニウム、ケイ素、鉛、錫、亜鉛、カドミウム等とリチウムとの合金を用いた場合に、本実施形態に係る圧力センサは好適に用いられる。また、前述の炭素材料は、例えば、X線としてCuKα線を用いた粉末エックス線回折法により測定した(002)面の平均面間距離が、0.370nm以下であってもよく、0.335nm以下であってもよい。(002)面の平均面間距離が小さい炭素材料は、蓄電素子を使用した場合に膨張率が大きいため、本発明の圧力センサが好適に用いられる。
正極板1a及び負極板1bの一方向の端部にはそれぞれ合剤層(活物質層)が形成されていない集電基材が露出した領域が形成され、この領域にそれぞれ正極集電体4a及び負極集電体4bがクリップによる挟持や溶接等によって電気的に接続される。さらに、これらの正極集電体4a及び負極集電体4bはそれぞれ正極端子5a及び負極端子5bに接続される。
これらの端子は、電極体1に対し、電極体1の巻回軸と垂直な断面における長軸方向(図中X方向)に配置される。
(セパレータ)
セパレータ1cとしては、例えば織布、不織布、樹脂を主成分とする樹脂フィルム等が用いられる。これらの中でも多孔質樹脂フィルムが好ましい。この多孔質樹脂フィルムの主成分としては、強度の観点から例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンが好ましい。なお、「主成分」とは、最も含有量の多い成分を意味し、例えば50質量%以上含まれる成分をいう。
セパレータ1cとして、片面又は両面に多孔質の絶縁層が形成された多孔質樹脂フィルムを用いてもよい。前記絶縁層としては、例えば無機酸化物を含有する多孔質層、樹脂ビーズを含有する多孔質層、アラミド樹脂等の耐熱性樹脂を含有する多孔質層等を採用することができる。これらの中でも、無機酸化物を含有する多孔質層が好ましい。また、絶縁層は、必要に応じてバインダーや増粘剤等を含んでいてもよい。絶縁層に含有されるバインダーや増粘剤としては、それぞれ特に制限されず、例えば正極又は負極の活物質層に用いられるものと同様のものを用いることができる。
<外装体>
外装体2は、電極体1及び圧力センサ3を収容し、X方向に垂直な一面(上面)が開放された直方体状の筐体である。具体的には、外装体2は、底面と、Y方向に対向する一対の長側面21と、Z方向に対向する一対の短側面22とを有する。また、上面は電池蓋6によって塞がれる。外装体2及び電池蓋6は、金属板から構成される。この金属板の材質としては、例えばアルミニウムが使用できる。
また、電池蓋6には、正極集電体4a又は負極集電体4bと接続され、外部と通電する正極端子5a及び負極端子5bが設けられている。当該蓄電素子を非水電解質二次電池に用いる場合、外装体2内には、電池蓋6に設けた注入孔7から非水電解質(電解液)が充填される。
<圧力センサ>
圧力センサ3は、図3に示すように、樹脂を主成分とする多孔質樹脂フィルム3aと、この多孔質樹脂フィルム3aの両面に積層される1対の板状の電極3bとを有する薄板状の圧力センサである。圧力センサ3は、その厚み方向が電極体1の厚み方向(巻回軸と垂直な断面における電極体1の短軸方向、Y方向)と一致する向きとなり、電極3bが電極体1に対向するように外装体2の内部に配置されることが好ましい。本実施形態においては、圧力センサ3は、外装体2の長側面側21に設けられている。なお、圧力センサ3は、例えば、外装体2の底面に設けられていてもよい。
圧力センサ3は、厚み方向に圧力が加わると、多孔質樹脂フィルム3aが圧縮される。その結果、多孔性樹脂フィルム3aの厚さやの空隙率が変化し、1対の電極3b間の抵抗及び/又は静電容量が変化する。そのため、圧力センサ3の1対の電極3bに端子を接続し、電極3b間の電圧をモニタリングすることで、圧力センサ3に加わる圧力を検知することができる。
多孔質樹脂フィルム3aの主成分としては、例えばポリオレフィン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、フッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等が使用できる。また、多孔質樹脂フィルム3aは、セルロース等から構成される不織布であってもよい。
多孔質樹脂フィルム3aの主成分の樹脂の融点は、電極体1のセパレータの主成分の樹脂の融点よりも低いとよい。このように多孔質樹脂フィルム3aの樹脂の融点をセパレータの樹脂の融点よりも下げることで、異常発熱等が発生した場合に、電極体1が変形するよりも先に多孔質樹脂フィルム3aが変形し、その変形により電圧の変化を検知できるため、異常発熱の早期検知が可能となる。なお、融点とは、JIS−K−7121(2012年)に準拠して示差走査熱量計(DSC)により測定される融点ピーク温度を指す。
多孔質樹脂フィルム3aの主成分の樹脂の融点と電極体1のセパレータの主成分の樹脂の融点との差の下限としては、5℃が好ましく、30℃がより好ましい。一方、上記融点の差の上限としては、100℃が好ましく、80℃がより好ましい。
多孔質樹脂フィルム3aの空隙率の上限としては、80%が好ましく、70%がより好ましい。一方、多孔質樹脂フィルム3aの空隙率の下限としては、20%が好ましく、30%がより好ましい。多孔質樹脂フィルム3aの空隙率を前記範囲とすることで、強度を保ちつつ、圧力の検知を容易にすることができる。なお、空隙率とは、フィルムの任意方向の断面において空隙の占める面積の割合を意味する。
多孔質樹脂フィルム3aの平均厚みの下限としては、6μmが好ましく、9μmがより好ましい。一方、多孔質樹脂フィルム3aの平均厚みの上限としては、100μmが好ましく、70μmがより好ましく、50μmがさらに好ましい。多孔質樹脂フィルム3aの平均厚みを前記範囲とすることで、圧力の検知能力を維持しつつ、当該蓄電素子の容量低下を抑えることができる。
電極3bは、導電性を有するものであれば特に限定されず、例えば金属箔が使用できる。ただし、同じ温度における電極3bの熱伝導性は、外装体2の熱伝導性よりも高いとよい。これにより、異常発熱等が発生した場合に、外装体2から外部に温度が伝わるより先に多孔質樹脂フィルム3aが加熱され、その変形により電圧の変化を検知できるため、異常発熱の早期検知が可能となる。なお、「外装体の熱伝導性」とは、外装体に含まれる金属層の熱伝導性を意味する。
圧力センサ3が有する電極3bの少なくとも一方は、多孔質であるとよい。電極3bが多孔質であることで、多孔質樹脂フィルム3a内への電解液の浸透(拡散)性がよくなり、また、ガスが抜けやすくなる(滞留しにくくなる)ため、圧力の検知精度を向上することができる。多孔質の電極3bは、金属で形成することができる。例えば、孔を有する金属箔、金属のメッシュ等を使用することができる。また、電極3bは、例えば炭素により形成することができる。
電極3bを多孔質とする場合の電極3bの空隙率の上限としては、80%が好ましく、60%がより好ましく、40%がさらに好ましい。一方、電極3bの空隙率の下限としては、10%が好ましく、20%がより好ましい。電極3bの空隙率を前記範囲とすることで、強度を保ちつつ、圧力の検知を容易にすることができる。
また、1つの電極3bの平均厚みとしては、例えば1μm以上50μm以下とできる。ただし、後述するように外装体2の一部が電極を構成する場合は、その平均厚みは特に限定されない。
圧力センサ3の配置方法は特に限定されず、外装体2の内面への接着剤を用いた接着や、外装体2の最内層との溶着等を用いることができる。また、圧力センサ3を電極体1と接着することもできる。電極体1が絶縁フィルムに包まれている場合、圧力センサ3は、絶縁フィルムの表面に接着されていてもよい。具体的には、例えば、圧力センサ3は、絶縁フィルムの外装体2と対向する面に接着されていてもよい。なお、外装体2の内面への固定と同時に電極体1の外面に圧力センサ3を固定してもよい。また、圧力センサは、外装体2等に接着されていなくてもよい。すなわち、例えば、圧力センサ3を外装体2と電極体1とで挟持することとしてもよい。
また、外装体2の一部が圧力センサ3の電極を形成することとしてもよい。具体的には、図4に示すように、外装体2の金属板の内面に多孔質樹脂フィルム3aを直接積層し、さらにこの多孔質樹脂フィルム3aの内面に電極3bを積層することもできる。これにより、圧力センサ3の一方の電極を省略することができるため、当該蓄電素子の体積当たりの容量を増加させることができると共に、製造コストを低減することができる。
なお、外装体2の一部(金属板)が圧力センサ3の電極を形成する場合、この金属板と電極体1に接続される端子とが絶縁されていることとしてもよい。この場合、外装体2の全体を前記端子と絶縁する必要はなく、少なくとも圧力センサ3の電極を構成する部分が絶縁されればよい。
圧力センサ3の平面形状は特に限定されず、多角形状や円形状とすることができるが、図1に示すように矩形状とすることが好ましい。このように平面形状を矩形状とすることで、圧力センサ3を電極体1と対向させつつ、外装体2の内面へ設置することが容易となる。さらに、圧力センサ3の長手方向の寸法は、圧力センサ3の長手方向に直交する方向よりも大きいとよい。また、圧力センサ3は、長方形状又は帯状であるとよい。また、圧力センサ3は、波型形状でもよい。この場合、圧力センサ3の長手方向が外装体2の内面のいずれかの辺と平行となるよう(Y方向又はZ方向に平行となるよう)に配置してもよいし、長手方向が内面の辺に対し傾斜するように配置してもよい。
圧力センサ3の外装体2の内部における配置位置は、電極3bが電極体1と対向し、外装体2の内面と電極体1との間に圧力センサ3が位置する限り限定されないが、外装体2の内面、特に電極体1の厚み方向(Y方向)で電極体1と対向する内面(長側面21の内側)へ配置することが好ましい。電極体1は極板の厚み方向に膨張及び収縮が生じ易いため、このような内面に圧力センサ3を配置することで、電極体1の膨張を検知し易くできる。
特に、電極体1が巻回体の場合、図5に示すように電極体1の厚み方向(Y方向)に対向する内面(長側面21の内側)において、帯状の圧力センサ3を巻回軸と垂直な方向(X方向)の中央部に、その長手方向が巻回軸と平行な方向(Z方向)となるよう配置することで、検知に寄与しない領域に圧力センサ3を配置することなく、電極体1の膨張を効率よく検知することができる。
さらに、当該蓄電素子は、複数の圧力センサ3を備えるとよい。例えば、図6に示すように、複数の圧力センサ3を同一の内面に配置することで、圧力が上昇した位置の特定が可能となる。この場合、複数の圧力センサ3は、同一形状であることが好ましい。また、複数の圧力センサ3は、等間隔で外装体の内面に配置されることが好ましい。ただし、条件によっては形状の異なる複数の圧力センサ3を同一の内面に配置してもよく、異なる間隔で複数の圧力センサ3を配置してもよい。また、複数の帯状の圧力センサ3を用い、これらを平行に又は格子状(グリッド状)に配置してもよい。また、外装体2の複数の内面に、それぞれ1又は複数の圧力センサ3を配置してもよい。
外装体2の1つの内面に配置される1又は複数の圧力センサ3のこの内面の面積に対する合計面積の割合の下限としては、5%が好ましく、10%がより好ましく、20%がさらに好ましい。圧力センサ3の合計面積の割合を前記下限以上とすることで、外装体2内の圧力変化をより確実に検知することができる。なお、圧力センサ3の合計面積の割合の上限は100%である。
圧力センサ3は、電極体1と別の部材を介して接触していてもよいが、電極体1側の電極3bが電極体1と当接することが好ましい。これにより、電極体1の膨張を検知し易くなると共に、電極体1の発熱も検知し易くなる。
<非水電解質>
当該蓄電素子が非水電解質二次電池の場合、非水電解質として、非水電解質二次電池に通常用いられる公知の非水電解質が使用できる。例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)等の環状カーボネート、又はジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状カーボネートを含有する非水溶媒に、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF)等の電解質塩が溶解した溶液を用いることができる。なお、非水電解質として固体電解質を用いることもできる。
前記非水電解質の溶液は、多孔質樹脂フィルム3aに含浸しているとよい。このように非水電解質の溶液が多孔質樹脂フィルム3a内に含浸することで、多孔質樹脂フィルム3aが変形した際の抵抗等の変化が圧力に対し比較的リニア(線形)になるため、圧力の検知精度を向上することができる。
<製造方法>
当該蓄電素子は、例えば外装体の内部に1又は複数の圧力センサを配置する工程と、外装体に電極体を収納する工程とを備える製造方法により得ることができる。これらの工程の順序は問われないが、圧力センサの配置後に電極体を収納することが好ましい。また、例えば予め電極体に圧力センサを固定し、圧力センサの配置と電極体の収納とを同時に行ってもよい。
<利点>
当該蓄電素子は、多孔質樹脂フィルムを有する圧力センサが、その電極が電極体と対向するよう外装体の内部に配置されるため、電極体の膨張による圧力を適切に検出することができる。さらに、当該蓄電素子は、圧力センサを上述のように配置することで、圧力センサが占有する体積を最小限とできるため、電極体の体積の低減、ひいては体積当たりの容量の低下を抑えることができる。
[用途]
当該蓄電素子は、非水電解質二次電池等の蓄電池を構成する素子として好適に用いることができる。また、本発明の蓄電素子を用いた蓄電池(セル)を単数又は複数用いることにより組電池を構成することができ、さらにこの組電池を用いて蓄電装置を構成することができる。このような蓄電装置は、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の自動車用電源として用いることができる。
[その他の実施形態]
本発明の蓄電素子は、前記実施形態に限定されるものではない。
当該蓄電素子は、図7に示すように極板(正極板10a、負極板10b)及びセパレータ10cを備える複数のシート体を重ねた積層体から形成される電極体10を備えてもよい。この場合、圧力センサ3は、極板及びセパレータの積層方向(Y軸方向)において電極体10と対向する外装体2の内面に配置されることが好ましい。すなわち、圧力センサ3は、その厚み方向が積層体の厚み方向と概ね一致する向きとなるように配置されることとしてもよい。具体的には、圧力センサ3は、外装体2の長側面21に配置されることが好ましい。
また、外装体として、少なくとも1層の絶縁層を含む板状体で電極体を収納するもの(パウチタイプ)を使用してもよい。この板状体としては、例えば金属層とこの金属層の外面に積層される樹脂層とを備える金属樹脂複合フィルム(ラミネートフィルム)が好適に使用できる。
前記ラミネートフィルムの具体的な構成としては、例えば図8に示すように、金属層2aの外面にベース樹脂層2bを積層し、さらにこの金属層2aのベース層2bと反対側の内面に溶着層(シーラント層)2cを積層したものが好適に使用できる。
金属層2aとしては、例えばアルミニウム箔等の金属箔が使用できる。ベース樹脂層2bとしては、例えばポリエステルを主成分とする樹脂フィルムが使用できる。溶着層2cとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂フィルムが使用できる。
パウチタイプの外装体は、このようなラミネートフィルム同士を溶着層2cが内側となるように端部を接合して内部を封止することで得られる。
また、外装体が図8のような前記ラミネートフィルムで構成される場合、金属層2aが圧力センサの一方の電極を形成するとよい。この場合、図9に示すように、外装体2は、溶着層2cが形成されていない溶着層非形成部を有する。この溶着層非形成部において、金属層2aの内面(電極体側)に多孔質樹脂フィルム3aが積層され、さらにこの多孔質樹脂フィルム3aの内面(電極体側)に電極3bが積層される。
さらに、圧力センサは複数の多孔質樹脂フィルムを有してもよい。つまり、図3に示す圧力センサ3において、一方の電極3bの多孔質樹脂フィルム3aと反対側の面にさらに多孔質樹脂フィルムを積層し、この多孔質樹脂フィルムにさらに電極を積層した圧力センサを用いてもよい。この場合、空隙率、熱伝導性等の特性が互いに異なる複数の多孔質樹脂フィルム及び/又は電極を用いて、各電極間の電圧を個別に計測することで、外装体内の様々な状態を同時にモニタリングすることができる。
以上のように、本発明に係る蓄電素子は、体積当たりの容量の低下を抑えつつ、電極体の膨張を適切に検出できるため、例えばHEV用のリチウムイオン二次電池として好適に用いられる。
1 電極体
1a、10a 正極板
1b、10b 負極板
1c、10c セパレータ
2 外装体
2a 金属層
2b ベース樹脂層
2c 溶着層
3 圧力センサ
3a 多孔質樹脂フィルム
3b 電極
4a 正極集電体
4b 負極集電体
5a 正極端子
5b 負極端子
6 電池蓋
7 注入孔
21 長側面
22 短側面

Claims (10)

  1. 電極体と、
    前記電極体を収納する外装体と、
    多孔質樹脂フィルムと前記電極体に対向する電極とを有する圧力センサと
    を備え、
    前記圧力センサは、前記外装体の内部に配置される蓄電素子。
  2. 前記外装体の一部が前記圧力センサの電極を形成している請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記外装体が金属層と前記金属層の外面に積層される樹脂層とを備え、
    前記多孔質樹脂フィルムが前記金属層に積層される請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記電極が多孔質である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の蓄電素子。
  5. 前記電極の熱伝導性が前記外装体の熱伝導性よりも高い請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記電極体は、樹脂を主成分とするセパレータを有し、
    前記多孔質樹脂フィルムの主成分の樹脂の融点が、前記セパレータの主成分の樹脂の融点よりも低い請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. 電解液をさらに備え、
    前記電解液が前記多孔質樹脂フィルムに含浸している、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  8. 前記圧力センサが前記外装体の内面に配置され、
    外装体の1つの内面に配置される前記圧力センサの面積は、この内面の面積に対して5%以上である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  9. 前記圧力センサの平面形状は矩形状である、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  10. 前記圧力センサの長手方向の寸法は、前記圧力センサの前記長手方向に直交する方向よりも大きい、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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