JP2017223833A - 光走査装置および前記光走査装置を備えたカラー画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および前記光走査装置を備えたカラー画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造により低コストで筐体の熱膨張に起因する色ずれ量を低減する光走査装置を提供する。【解決手段】筐体と、カラー画像を構成する各色に対応した光ビームを出射する複数の光源と、前記光ビームを等角速度で偏向させて走査ビームを生成し、前記走査ビームを各色に対応した感光体ユニットにそれぞれ導いて走査する偏向走査部と、前記走査ビームの走査速度を等角速度から等速度に変換する、各色に対応した複数の等速度変換レンズと、前記筐体の熱膨張を抑制する熱膨張抑制板とを備え、前記熱膨張抑制板は、前記筐体の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数を有し、前記筐体の予め定められた表面領域を覆うように設けられ、前記筐体の前記走査ビームの走査方向および前記走査方向と直交する副走査方向の少なくとも一方の熱膨張を抑制する光走査装置。【選択図】図8

Description

この発明は、カラープリンタ、カラー複写機、カラーファクシミリ等の画像形成装置において、デジタル信号からなる画像情報に対応するレーザー光を帯電状態にある感光体ドラムの表面に照射して、静電潜像を形成する光走査装置およびこれを備えたカラー画像形成装置に関する。
従来、カラー画像形成装置では、光走査装置(レーザー・スキャニング・ユニット:LSU)で複数色の画像を重ね合わせてカラー画像を形成することから、色ずれという問題が発生することがある。
例えば、次のような構成のカラー画像形成装置が知られている。イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対応する複数の潜像担持体(例えばドラム状の感光体ユニット、感光体ドラムともいう)の表面にレーザー等の光ビームを走査することにより、各潜像担持体にそれぞれの潜像を書き込む。そして、それらの潜像を現像して各潜像担持体上に各色の画像を形成し、各潜像担持体から画像担持体(転写ベルト)へと各色の画像を転写して、画像担持体上に各色の画像を重ねて形成する。さらに、画像担持体から印刷シートへと各色の画像を転写して、印刷シート上にカラー画像を形成する。このような構成のカラー画像形成装置においては、各潜像担持体から画像担持体への転写の際に各色の画像がずれて、色ずれが発生することがあり、カラー画像の品質が劣化する。
特に、カラー画像形成装置の駆動時には、カラー画像形成装置の筐体内の温度が上昇して、光走査装置の筐体が熱膨張することにより、Fθ第2レンズ等の光学部品の位置が変動し、色ずれが発生することがある。
このような熱膨張による色ずれを防止するため、従来、サーミスタ等の温度センサを光走査装置内に設け、光走査装置の内部および周辺の温度に応じて色ずれ補正を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この方法によれば、光走査装置の内部および周辺の温度の温度変化に対する画像担持体の各色の色ずれ量の特性を示したテーブルを参照して、潜像の書き込みタイミングを制御することにより、各色の画像の位置を補正する。
特開2013−20142号公報
しかしながら、結露防止用ヒーターを光走査装置の底面に設けた場合、結露防止用ヒーターの通電時に光走査装置の筐体が膨張し、通電をやめると筐体が収縮する。それゆえ、光走査装置の内部および周辺の温度の温度変化に対する画像担持体の各色の色ずれ量の特性が結露防止用ヒーターの通電の有無によって大きく変動するため、結露防止用ヒーターを設けた光走査装置の色ずれ補正の精度が低くなるという問題があった。
一方、光走査装置の筐体の材料として、熱膨張係数の低い材料を用いることにより、筐体の熱膨張を低減する方法も知られているが、熱膨張係数の低い材料は通常の材料と比べて高価なため、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
この発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、簡単な構造により低コストで筐体の熱膨張に起因する色ずれ量を低減する光走査装置を提供することを目的とする。
この発明は、筐体と、カラー画像を構成する各色に対応した光ビームを出射する複数の光源と、前記光ビームを等角速度で偏向させて走査ビームを生成し、前記走査ビームを各色に対応した感光体ユニットにそれぞれ導いて走査する偏向走査部と、前記走査ビームの走査速度を等角速度から等速度に変換する、各色に対応した複数の等速度変換レンズと、前記筐体の熱膨張を抑制する熱膨張抑制板とを備え、前記熱膨張抑制板は、前記筐体の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数を有し、前記筐体の予め定められた表面領域を覆うように設けられ、前記筐体の前記走査ビームの走査方向および前記走査方向と直交する副走査方向の少なくとも一方の熱膨張を抑制することを特徴とする光走査装置を提供するものである。
この発明によれば、簡単な構造により低コストで筐体の熱膨張に起因する色ずれ量を低減する光走査装置を実現できる。
この発明の実施形態1に係る光走査装置を備えたカラー画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1に示すカラー画像形成装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 この発明の光走査装置の上蓋を装着した筐体の斜視図である。 図3に示す光走査装置の上蓋を外した筐体内部の斜視図である。 図3に示す光走査装置の平面図である。 図4に示す光走査装置の平面図である。 図4に示す光走査装置のA−A矢視断面図である。 図4に示す光走査装置のB−B矢視断面図である。 図3に示す光走査装置の底面図である。 結露防止用ヒーターをOFFにしたときの、この発明の光走査装置の副走査方向Yの感光体照射位置の色ずれ量を示すグラフである。 結露防止用ヒーターをONにしたときの、この発明の光走査装置の副走査方向Yの感光体照射位置の各色の色ずれ量の色ずれ量を示すグラフである。 熱膨張抑制板の未装着時の、この発明の光走査装置の副走査方向Yの感光体照射位置の各色の色ずれ量を示すグラフである。 熱膨張抑制板の装着時の、この発明の光走査装置の副走査方向Yの感光体照射位置の各色の色ずれ量を示すグラフである。 この発明の実施形態2に係る光走査装置の熱膨張抑制板の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態3に係る光走査装置の熱膨張抑制板の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態4に係る光走査装置の熱膨張抑制板の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態5に係る光走査装置の熱膨張抑制板の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態6に係る光走査装置の熱膨張抑制板の一例を示す説明図である。 この発明の実施形態7に係る光走査装置の熱膨張抑制板の一例を示す説明図である。
(1)この発明の光走査装置は、筐体と、カラー画像を構成する各色に対応した光ビームを出射する複数の光源と、前記光ビームを等角速度で偏向させて走査ビームを生成し、前記走査ビームを各色に対応した感光体ユニットにそれぞれ導いて走査する偏向走査部と、前記走査ビームの走査速度を等角速度から等速度に変換する、各色に対応した複数の等速度変換レンズと、前記筐体の熱膨張を抑制する熱膨張抑制板とを備え、前記熱膨張抑制板は、前記筐体の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数を有し、前記筐体の予め定められた表面領域を覆うように設けられ、前記筐体の前記走査ビームの走査方向および前記走査方向と直交する副走査方向の少なくとも一方の熱膨張を抑制することを特徴とする。
この発明において、「光走査装置」は、複写機やファクシミリ等の画像形成装置において、デジタル信号からなる画像情報に対応するレーザー光を帯電状態にある感光体ドラムの表面に照射して、静電潜像を形成する装置である。
「カラー画像を構成する各色」は、例えば、イエロー、シアンおよびマゼンタの三原色である。
「熱膨張係数」は、温度上昇によって筐体やレンズ支持部の体積が熱膨張する割合である。また、熱膨張係数の代わりに、副走査方向の線膨張係数(長さが変化する割合)であってもよい。
「前記筐体の予め定められた表面領域を覆うように設けられ」とは、例えば、筐体の当該表面領域の熱膨張を抑制すべく、当該表面領域の複数の隅部(または端部)と熱膨張抑制板とをビス等で接合する場合などがあげられる。
この発明の「複数の光源」は、第1半導体レーザー44a、第2半導体レーザー44bおよび第3半導体レーザー44cによって実現される。また、この発明の「各色に対応した感光体ユニット」は、感光体ドラム13Y,13M,13Cによって実現される。また、この発明の「偏向走査部」は、例えば、ポリゴンミラー42、ポリゴンモーター43、2つの反射ミラー64a1および64a2によって実現される。また、この発明の「複数の等速度変換レンズ」は、Fθ第2レンズ63b1,63b2,63b3,63b4によって実現される。
また、この発明の光走査装置は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
(2)前記筐体の内部に発生する結露を防止する結露防止用ヒーターをさらに備え、前記熱膨張抑制板は、熱伝導性を有し、前記筐体の外面と前記結露防止用ヒーターとの間に設けられるものであってもよい。
このようにすれば、熱伝導性を有する熱膨張抑制板を筐体の外面と結露防止用ヒーターとの間に設けることによって、結露防止用ヒーターによって生じる熱を筐体の表面領域全体に効率よく伝えることができるため、筐体に不均一に熱が分布することによる色ずれ量の変動を低減する光走査装置を実現できる。
(3)前記熱膨張抑制板は、その隅部または端部と、前記表面領域の前記隅部または端部に対応する部分とに設けられた挿通孔に係合凸片を挿通して、前記隅部または端部および前記対応する部分を係合することによって前記筐体に固定されるものであってもよい。
このようにすれば、熱膨張抑制板の隅部または端部と、筐体の内面または外面の表面領域の対応部分が係合凸片の挿通によって係合するため、当該表面領域の熱膨張が単純な機構によって効果的に抑制される光走査装置を実現できる。
(4)前記熱膨張抑制板はSECCを含み、前記筐体はPC/ABSアロイを含むものであってもよい。
このようにすれば、高価なSECCを熱膨張抑制板のみに用いればよいため、筐体の熱膨張に起因する色ずれの影響を低コストで低減する光走査装置を実現できる。
前記熱膨張抑制板は、前記筐体の底面または側面に設けられるものであってもよい。
このようにすれば、筐体の底面または側面に熱膨張抑制板を設けるだけで簡単に筐体の熱膨張に起因する色ずれの影響を低コストで低減する光走査装置を実現できる。
(5)前記光走査装置を備えたカラー画像形成装置であってもよい。
このようにすれば、熱膨張係数が高い材料を筐体に用いた場合であっても、筐体の熱膨張に起因する色ずれ量を低減する光走査装置を備えたカラー画像形成装置を実現できる。
「画像形成装置」とは、プリンタなどの複写(コピー機能)機能を有する複写機や複合機、または複写以外の機能をも含むMFP(Multifunction Peripheral:多機能周辺装置)など、画像を形成して出力する装置である。
(実施形態1)
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
図1は、この発明の光走査装置11を備えたカラー画像形成装置100を示す断面図である。また、図2は、図1に示すカラー画像形成装置100の制御系の概略構成を示すブロック図である。
≪カラー画像形成装置100の構成≫
このカラー画像形成装置100においては、ブラック(Bk)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)の各色を用いたカラー画像を印刷シートに印刷する。あるいは、単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像を印刷シートに印刷する。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、および帯電器15等は、それぞれ4個ずつ設けられる。各色に応じた4種類のトナー像を形成するために、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローに対応付けられて、4つの画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、次のようにしてトナー像が形成される。ドラムクリーニング装置14が、感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K表面の残留トナーを除去および回収する。その後、帯電器15により感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの表面が所定の電位に均一に帯電される。そして、帯電した前記表面が光走査装置11により露光されて前記表面に静電潜像が形成される。その後、現像装置12により前記静電潜像が現像される。これにより、各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K表面に各色のトナー像が形成される。
また、中間転写ベルト21は、矢印方向Cに周回移動する。ベルトクリーニング装置22は、周回移動する中間転写ベルト21の残留トナーを除去および回収する。そして、各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K表面の各色のトナー像が中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせられる。このようにして、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト21と2次転写装置23の転写ローラ23aとの間にはニップ域が形成されている。S字状のシート搬送経路R1を通じて搬送されてきた印刷シートは、そのニップ域に挟まれて搬送されつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像が転写される。ニップ域を通過した印刷シートは、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に挟み込まれて加熱および加圧され、印刷シート上のカラーのトナー像が定着される。
また、レジストセンサ81は、中間転写ベルト21の周回移動に伴い、副走査方向Yに搬送される中間転写ベルト21上に形成されたテストパターンを検出する。
前記印刷シートは、ピックアップローラ33により給送トレイ18から引出されて、シート搬送経路R1を通じて搬送される。そして、2次転写装置23や定着装置17を経由し、排出ローラ36を介して排出トレイ39へと搬出される。このシート搬送経路R1には、印刷シートを一旦停止させて印刷シートの先端を揃えるレジストローラ34が配置されている。レジストローラ34は、印刷シートを一旦停止させた後、中間転写ベルト21と転写ローラ23a間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて搬送する。またシート搬送経路R1には、印刷シートの搬送を促す搬送ローラ35等が配置されている。
≪制御系の構成≫
図2において、制御部101は、カラー画像形成装置100を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース等からなる。
印刷部102は、電子写真方式により印刷画像を印刷シートに印刷する。印刷部102は、図1における光走査装置11、現像装置12、感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K、ドラムクリーニング装置14および帯電器15を含んで構成される。さらに、中間転写ベルト21、定着装置17、シート搬送経路R1、給送トレイ18、および排出トレイ39等を含んで構成される。
また、入力操作部103は、例えば複数の入力キーや液晶表示装置からなる。
メモリ104は、例えばハードディスク装置(HDD)やフラッシュメモリ等不揮発性の記憶手段であって、種々のデータやプログラムを格納する。
例えば、制御部101は、画像読取装置111および原稿搬送装置112を制御して、原稿搬送装置112により原稿を搬送する。そして、画像読取装置111により原稿の画像を読取らせ、原稿の画像を示す画像データをメモリ104に格納する。さらに、印刷部102を制御して、印刷部102でメモリ104内の画像データによって示される原稿の画像を印刷シートに印刷させる。
ところで、各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdでは、各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K上にそれぞれの色の画像を形成してから、各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの画像を中間転写ベルト21に順次重ねるように転写する。よって、中間転写ベルト21上の各色の画像間で転写位置(画像位置)がずれて、色ずれが発生し、カラー画像の品質が劣化することがある。
従来、この色ずれを、次のようにして低減するものが知られている。
具体的には、光走査装置11の内部および/または周辺の温度をサーミスタ80で検出し、各温度における主走査方向Xおよび副走査方向Yのイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色の色ずれ量を計測して得られた色ずれ量の温度特性テーブルのデータをメモリ104に格納しておく。
次に、制御部101は、光走査装置11の内部および/または周辺の温度をサーミスタ80で検出させ、検出した温度に基づき、色ずれ量の温度特性テーブルを参照して、各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K上に形成される各色の画像の位置を補正する。
このようにして、各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの画像を中間転写ベルト21に正確に重ねて転写形成するように制御し、色ずれを防止している。
感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K上の画像位置の補正は、通常、光走査装置11の各レーザダイオードから出射される走査ビームによる各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K上の静電潜像の書き込みタイミング等を制御することにより行われる。また、各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K上の主走査ラインの副走査方向Yの位置を調節することにより副走査方向Yの画像位置を補正する。また、各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K上の主走査ラインの長さおよび主走査方向Xの位置を調節することにより主走査方向Xの画像位置を補正する。
<光走査装置11および光学系の構成>
次に、図3〜図7に基づき、この発明の第1実施形態に係るカラー画像形成装置100の光走査装置11の詳細な構成について説明する。
図3は、この発明に係る光走査装置11の上蓋41tを装着した筐体41の斜視図である。また、図4は、図3に示す光走査装置11の上蓋41tを外した筐体41内部の斜視図である。また、図5は、図3に示す光走査装置11の平面図である。また、図6は、図4に示す光走査装置11の平面図である。また、図7(A)は、図4に示す光走査装置11のA−A矢視断面図である。また、図7(B)は、図4に示す光走査装置11のB−B矢視断面図である。
なお、主走査方向Xと直交する方向を副走査方向Yとし、主走査方向Xおよび副走査方向Yと直交する方向(ポリゴンモーター43の回転軸の長手方向)を高さ方向Zとする。
筐体41は、矩形状の底板41aおよび底板41aを囲む4つの側板41b、41cを有している。
また、底板41aにポリゴンモーター43(図示せず)が固定され、底板41aの中央から若干、副走査方向Yの反対側に偏った位置に、ポリゴンモーター43の回転軸に平面視多角形のポリゴンミラー42の回転中心が接続固定され、ポリゴンモーター43によってポリゴンミラー42が回転する。
光走査装置11は、第1〜第4半導体レーザー44a〜44dの各光束L1〜L4をポリゴンミラー42へと導く第1〜第4入射光学系51a〜51dを設けている。
第1入射光学系51aは、コリメータレンズ53a、アパーチャー54a、第1半導体レーザー44aと同じ高さに配置されたミラー55aおよびシリンドリカルレンズ56等からなる。
第2入射光学系51bは、コリメータレンズ53b、アパーチャー54b、第2半導体レーザー44bと同じ高さに配置されたミラー55bおよびシリンドリカルレンズ56等からなる。
第3入射光学系51cは、コリメータレンズ53c、アパーチャー54c、第3半導体レーザー44cと同じ高さに配置されたミラー55cおよびシリンドリカルレンズ56等からなる。
第4入射光学系51dは、コリメータレンズ53d、アパーチャー54d、第4半導体レーザー44dと同じ高さに配置されたミラー55dおよびシリンドリカルレンズ56等からなる。
さらに、第1〜第4結像光学系61a〜61dを設けている。
第1結像光学系61aは、ポリゴンミラー42で反射された第1半導体レーザー44aの光束L1をイエローに対応する感光体ドラム13Yへと導く。
第2結像光学系61bは、ポリゴンミラー42で反射された第2半導体レーザー44bの光束L2をマゼンタに対応する感光体ドラム13Mへと導く。
第3結像光学系61cは、ポリゴンミラー42で反射された第3半導体レーザー44cの光束L3をシアンに対応する感光体ドラム13Cへと導く。
第4結像光学系61dは、ポリゴンミラー42で反射された第4半導体レーザー44dの光束L4をブラックに対応する感光体ドラム13Kへと導く。
第1結像光学系61aは、Fθ第2レンズ63b1および2つの反射ミラー64a1および64a2等からなる。
第2結像光学系61bは、Fθ第2レンズ63b2および2つの反射ミラー64b1および64b2等からなる。
第3結像光学系61cは、Fθ第2レンズ63b3および2つの反射ミラー64c1および64c2等からなる。
第4結像光学系61dは、Fθ第2レンズ63b4および反射ミラー64d等からなる。
次に、各半導体レーザー44a〜44dの各光束L1〜L4がそれぞれの感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの走査面上に入射するまでの各光路について説明する。
まず、第1入射光学系51aにおいて、第1半導体レーザー44aの光束L1は、コリメータレンズ53aを透過して平行光にされ、アパーチャー54aで光量を絞られて、ミラー55aに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。
また、第2入射光学系51bにおいて、第2半導体レーザー44bの光束L2は、コリメータレンズ53bを透過して平行光にされ、アパーチャー54bで光量を絞られて、ミラー55bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。
また、第3入射光学系51cにおいて、第3半導体レーザー44cの光束L3は、コリメータレンズ53cを透過して平行光にされ、アパーチャー54cで光量を絞られて、ミラー55cに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。
また、第4入射光学系51dにおいて、第4半導体レーザー44dの光束L4は、コリメータレンズ53dを透過して平行光にされ、アパーチャー54dで光量を絞られて、ミラー55dに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。
シリンドリカルレンズ56は、副走査方向Yに対応する方向に各光束L1〜L4を略収束するように集光して線像に結像することによって、ポリゴンミラー42のミラー面の加工誤差やポリゴンモーター43の回転軸の傾き等に起因する反射面42aの傾き誤差(面倒れ)により生じる感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの走査面の副走査方向Yのドットピッチのずれを補正する。
ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された光束L1,L2,L3およびL4は、Fθ第1レンズ63aを通過することによって主走査および副走査の光線幅が収束しながら各反射ミラー64d、64c1、64b1、64a1に入射する。
次に、第1結像光学系61aにおいて、光束L1は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射された後、反射ミラー64a1および64a2で反射され、Fθ第2レンズ63b1を透過して、イエローのトナー像が形成される感光体ドラム13Yに入射する。
また、第2結像光学系61bにおいて、光束L2は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射された後、反射ミラー64b1および64b2で反射され、Fθ第2レンズ63b2を透過して、マゼンタのトナー像が形成される感光体ドラム13Mに入射する。
また、第3結像光学系61cにおいて、光束L3は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射された後、反射ミラー64c1および64c2で反射され、Fθ第2レンズ63b3を透過して、シアンのトナー像が形成される感光体ドラム13Cに入射する。
また、第4結像光学系61dにおいて、光束L4は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射された後、反射ミラー64dで反射され、Fθ第2レンズ63b4を透過して、ブラックのトナー像が形成される感光体ドラム13Kに入射する。
ポリゴンミラー42は、六角柱や八角柱等の多角柱形状を有し、側面にミラーを備え、多角柱の中心軸まわりに回転する回転多面鏡である。ポリゴンミラー42は、ポリゴンモーター43により等角速度で回転し、各反射面42aで光束L1〜L4を逐次反射し、各光束L1〜L4を主走査方向Xに繰り返し等角速度で偏向させる。
これにより、感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの走査面を主走査方向Xに走査して、ドット状の静電潜像を等ピッチで形成する。
Fθ第2レンズ63b1、63b2、63b3および63b4は、球面レンズおよびトーリック面を有するトロイダルレンズから構成され、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光束L1〜L4が、感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの走査面上で結像するように焦点距離を調整する。
また、Fθ第2レンズ63b1、63b2、63b3および63b4は、主走査方向Xおよび副走査方向Yのいずれについても各光束L1〜L4をそれぞれの感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13K上の主走査線に沿って等線速度で移動するように変換する。
これにより、各光束L1〜L4がそれぞれの感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの表面を主走査方向Xに繰り返し走査する。
一方、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が形成される各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kが回転駆動されて、各光束L1〜L4により該各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13Y、13M、13Cおよび13Kの表面にそれぞれの静電画像が形成される。
≪熱膨張抑制板82の構成≫
次に、図8〜図10に基づき、この発明の熱膨張抑制板82について説明する。
図8は、図3に示す光走査装置11の底面図である。また、図9(A)は、熱膨張抑制板82の未装着時の、この発明の光走査装置11の副走査方向Yの感光体照射位置の色ずれ量を示すグラフである。また、図9(B)は、熱膨張抑制板82の装着時の、この発明の光走査装置11の副走査方向Yの感光体照射位置の各色の色ずれ量を示すグラフである。また、図10(A)は、熱膨張抑制板82の未装着時の、この発明の光走査装置11の副走査方向Yの感光体照射位置の各色の色ずれ量を示すグラフである。また、図10(B)は、熱膨張抑制板82の装着時の、この発明の光走査装置11の副走査方向Yの感光体照射位置の各色の色ずれ量を示すグラフである。
図8に示すように、光走査装置11の底板41aを主走査方向Xに横断するように結露防止用ヒーター91が設けられる。結露防止用ヒーター91を通電すると、筐体41内の結露の発生を防止することができる。
しかしながら、結露防止用ヒーター91に通電すると、光走査装置11の筐体41が膨張し、通電をやめると筐体41が収縮する。それゆえ、光走査装置11の内部および周辺の温度の温度変化に対する画像担持体の各色の色ずれ量の特性が結露防止用ヒーター91の通電の有無によって大きく異なる。
図9(A)(B)のグラフにおいて、横軸は、光走査装置11の底板41aに設けられたサーミスタ80で測定された温度(℃)であり、縦軸は、この発明の光走査装置11の副走査方向Yの感光体照射位置のイエロー(Ye)・マゼンタ(Mg)・シアン(Cy)・ブラック(Bk)各色の色ずれ量(任意単位)である。
なお、図9(A)(B)において、同一の温度に対して、複数のグラフが対応しているのは、光走査装置11を温める・冷やす動作を何度も繰り返して検討しているためである。
図9(A)(B)のグラフに示すように、結露防止用ヒーター91をONにしたときと、OFFにしたときとで、各色の色ずれ量が異なることがわかる。
これは、結露防止用ヒーター91に通電したとき、光走査装置11の筐体41が膨張し、結露防止用ヒーター91の通電をやめると、筐体41が収縮することによる。
また、副走査方向Yの色ずれ量だけでなく、主走査方向Xの色ずれ量も同様の変化が生じる。
それゆえ、結露防止用ヒーター91を装着した光走査装置11は、結露防止用ヒーター91を装着していない光走査装置11と比べて色ずれ補正が困難となるため、色ずれ補正の精度が低くなるという問題があった。
この発明では、上記のような問題を解決すべく、図8に示すように、光走査装置11の底板41aと結露防止用ヒーター91との間に熱膨張抑制板82を設ける。
熱膨張抑制板82は、底板41aのほぼ全面を覆うように設けられ、ビス83b1〜83b5で底板41aの四隅および略中央部分に固定する。
熱膨張抑制板82は、筐体41よりも熱膨張係数(または線膨張係数)が小さい材料からなる。例えば、筐体41にPC/ABSアロイ(線膨張係数 約7.8〜8×10-5[cm/cm/℃])を用いた場合、熱膨張抑制板82には、PC/ABSアロイよりも線膨張係数が小さいSECC(電気亜鉛めっき鋼板。線膨張係数 約11.7×10-6[cm/cm/℃])を用いる。
また、熱膨張抑制板82の材料として、SECC以外にSUS等の筐体41の線膨張係数の小さい材料を用いてもよい。
このように、筐体41よりも熱膨張係数(または線膨張係数)が小さい熱膨張抑制板82を底板41aのほぼ全面を覆うように設けることにより、筐体41の主走査方向Xおよび副走査方向Yにおける熱膨張を抑制することができる。
次に、図10に基づき、この発明の熱膨張抑制板82の効果について説明する。
図10(A)(B)のグラフにおいて、横軸は、時間(分)であり、縦軸は、この発明の光走査装置11の副走査方向Yの感光体照射位置のイエロー(Ye)・マゼンタ(Mg)・シアン(Cy)・ブラック(Bk)各色の色ずれ量(任意単位)である。
なお、図10(A)(B)において、「Front」、「Rear」はそれぞれ、前面側、背面側の意味であり、前面側とは、カラー画像形成装置100に対して、ユーザーが立つ方の側である。
図10(A)(B)のグラフに示すように、熱膨張抑制板82が未装着の場合より、装着した場合のほうが、副走査方向Yの各色の色ずれ量が大幅に減少した。
また、主走査方向Xについても同様である。
したがって、光走査装置11の底板41aに熱膨張抑制板82を設けることにより、筐体41の主走査方向Xおよび副走査方向Yの熱膨張を効果的に低減することができるため、筐体41の熱膨張による各色の色ずれ量を大幅に縮小することができる。
その結果、色ずれの電子補正の精度を高めることが容易になるため、筐体41に結露防止用ヒーター91を設けた場合においても、色ずれ補正の精度が高い光走査装置11を実現できる。
(実施形態2)
次に、図11(A)に基づき、この発明の実施形態2に係る光走査装置11について説明する。
図11(A)は、この発明の実施形態2に係る光走査装置11の熱膨張抑制板82の一例を示す説明図である。
実施形態1に係る光走査装置11と異なる点は、実施形態1に係る光走査装置11が筐体41の底板41aのほぼ全面の領域に熱膨張抑制板82が設けられているのに対し、実施形態2に係る光走査装置11は、筐体41の底板41aの一部の領域に熱膨張抑制板82が設けられている点である。
色ずれの問題は、カラー画像を構成する三原色であるイエロー、マゼンタ、シアンの各色の色ずれに起因する。
それゆえ、図11(A)に示すように、これら各色に対応するFθ第2レンズ63b1、63b2および63b3近傍の筐体41の表面領域に熱膨張抑制板82を設けることで、筐体41の熱膨張に起因する色ずれを低減することができる。
(実施形態3)
次に、図11(B)に基づき、この発明の実施形態3に係る光走査装置11について説明する。
図11(B)は、この発明の実施形態3に係る光走査装置11の熱膨張抑制板82の一例を示す説明図である。
図11(B)において、副走査方向Yと反対側の筐体41の端部からレーザー光が照射されるため、筐体41の熱膨張の基準は、光走査装置11の本体固定部(締結部)に対応する基準線BLとなる。
理論的には、筐体41の熱膨張による位置ずれの量は、基準線BLから遠ざかるほど大きくなるため、副走査方向Yと反対側の端部に設けられたFθ第2レンズ63b1は、熱膨張の影響が最も小さくなるものと考えられる。
それゆえ、図11(B)に示すように、Fθ第2レンズ63b1以外のFθ第2レンズ63b2、63b3および63b4近傍の筐体41の表面領域に熱膨張抑制板82を設けることにより、熱膨張抑制板82のコストを抑えつつ、筐体41の熱膨張による色ずれを効果的に低減することができる。
(実施形態4)
次に、図12(A)に基づき、この発明の実施形態4に係る光走査装置11について説明する。
図12(A)は、この発明の実施形態4に係る光走査装置11の熱膨張抑制板82の一例を示す説明図である。
副走査方向Yの熱膨張の影響に比べて、主走査方向Xの熱膨張の影響が小さいと考えられる場合は、副走査方向Yのみの熱膨張の影響を低減すべく、図12(A)に示すように、副走査方向Yに伸びた長方形の熱膨張抑制板82を筐体41の底板41aに設けるようにしてもよい。
このとき、熱膨張抑制板82は、主走査方向Xの筐体41の中心線CLに関して対称形をなすように設けるようにすると、中心線CLの両側の筐体41が均等に熱膨張するため、筐体41の不均一な熱膨張による色ずれへの悪影響を低減することができる。
(実施形態5)
次に、図12(B)に基づき、この発明の実施形態5に係る光走査装置11について説明する。
図12(B)は、この発明の実施形態5に係る光走査装置11の熱膨張抑制板82の一例を示す説明図である。
副走査方向Yの熱膨張の影響に比べて、主走査方向Xの熱膨張の影響が小さいと考えられる場合は、図12(B)に示すように、副走査方向Yに伸びた2枚の長方形の熱膨張抑制板82を筐体41の底板41aに設けるようにしてもよい。
このとき、2枚の熱膨張抑制板82は、主走査方向Xの筐体41の中心線CLに関して対称形をなすように設けるようにすると、中心線CLの両側の筐体41が均等に熱膨張するため、筐体41の不均一な熱膨張による色ずれへの悪影響を低減することができる。
また、3枚以上の熱膨張抑制板82を用いてもよい。
(実施形態6)
次に、図13に基づき、この発明の実施形態6に係る光走査装置11について説明する。
図13は、この発明の実施形態6に係る光走査装置11の熱膨張抑制板82の一例を示す説明図である。
図13に示すように、「ロ」字状の熱膨張抑制板82を筐体41の底板41aに設けるようにしてもよい。
このようにすれば、熱膨張抑制板82の面積が小さくなるため、より低コスト・低重量で主走査方向Xおよび副走査方向Yの熱膨張に起因する色ずれ量を低減する光走査装置11を実現することができる。
(実施形態7)
次に、図14に基づき、この発明の実施形態7に係る光走査装置11について説明する。
図14は、この発明の実施形態7に係る光走査装置11の熱膨張抑制板82の一例を示す説明図である。
図14に示すように、筐体41の側板41bに熱膨張抑制板82を設けるようにしてもよい。
このとき、主走査方向Xの筐体41の中心線CLに関して対称形をなすように、反対側の側板41bにも熱膨張抑制板82を設けるようにすると、中心線CLの両側の筐体41が均等に熱膨張するため、筐体41の不均一な熱膨張による色ずれへの悪影響を低減することができる。
(実施形態8)
また、実施形態7を実施形態1〜6と併用してもよい。
このようにすれば、筐体41の底板41aの熱膨張だけでなく、側板41bの熱膨張の影響に起因する色ずれ量も低減する光走査装置11を実現することができる。
この発明の好ましい態様は、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含む。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
11:光走査装置、 12:現像装置、 13,13Y,13M,13C,13K:感光体ドラム、 14:ドラムクリーニング装置、 15:帯電器、 17:定着装置、 18:給送トレイ、 21:中間転写ベルト、 22:ベルトクリーニング装置、 23:2次転写装置、 23a:転写ローラ、 24:加熱ローラ、 25:加圧ローラ、 33:ピックアップローラ、 34:レジストローラ、 35:搬送ローラ、 36:排出ローラ、 39:排出トレイ、 41:筐体、 41a:底板、 41b,41c:側板、 41t:上蓋、 41t1,41t2,41t3,41t4:窓部、 41d,41e:段差、 42:ポリゴンミラー、 42a:反射面、 43:ポリゴンモーター、 44a:第1半導体レーザー、 44b:第2半導体レーザー、 44c:第3半導体レーザー、 45d:第4半導体レーザー、 51a:第1入射光学系、 51b:第2入射光学系、 51c:第3入射光学系、 51d:第4入射光学系、 53a,53b,53c,53d:コリメータレンズ、 54a,54b,54c,54d:アパーチャー、 55a,55b,55c,55d:ミラー、 56:シリンドリカルレンズ、 61a:第1結像光学系、 61b:第2結像光学系、 61c:第3結像光学系、 61d:第4結像光学系、 63a:Fθ第1レンズ、 63b1,63b2,63b3,63b4:Fθ第2レンズ、 64a1,64a2,64b1,64b2,64c1,64c2,64d:反射ミラー、 65b1,65b2,65b3,65b4:Fθ第2レンズ保持部、 66a,66b:スプリングビス、 66a1,66a2,66a3,66a4,66b1,66b2,66b3,66b4,67a,67b:ビス、 71,72:Fθ第2レンズ支持部、 72b5:突起、 80:サーミスタ、 81:レジストセンサ、 82:熱膨張抑制板、 82a1,82a2,82a3,82a4,83b1,83b2,83b3,83b4,83b5:ビス、 91:結露防止用ヒーター、 100:カラー画像形成装置、 101:制御部、 102:印刷部、 103:入力操作部、 104:メモリ、 111:画像読取装置、 112:原稿搬送装置、 A,B:矢印、 BL:基準線、 C:矢印方向、 CL:中心線、 L1,L2,L3,L4:光束、 Pa,Pb,Pc,Pd:画像形成ステーション、 R1:シート搬送経路、 X:主走査方向、 Y:副走査方向、 Z:高さ方向

Claims (6)

  1. 筐体と、
    カラー画像を構成する各色に対応した光ビームを出射する複数の光源と、
    前記光ビームを等角速度で偏向させて走査ビームを生成し、前記走査ビームを各色に対応した感光体ユニットにそれぞれ導いて走査する偏向走査部と、
    前記走査ビームの走査速度を等角速度から等速度に変換する、各色に対応した複数の等速度変換レンズと、
    前記筐体の熱膨張を抑制する熱膨張抑制板とを備え、
    前記熱膨張抑制板は、前記筐体の熱膨張係数よりも小さな熱膨張係数を有し、前記筐体の予め定められた表面領域を覆うように設けられ、前記筐体の前記走査ビームの走査方向および前記走査方向と直交する副走査方向の少なくとも一方の熱膨張を抑制することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記筐体の内部に発生する結露を防止する結露防止用ヒーターをさらに備え、
    前記熱膨張抑制板は、熱伝導性を有し、前記筐体の外面と前記結露防止用ヒーターとの間に設けられる請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記熱膨張抑制板は、その隅部または端部と、前記表面領域の前記隅部または端部に対応する部分とに設けられた挿通孔に係合凸片を挿通して、前記隅部または端部と前記対応する部分とを係合することによって前記筐体に固定される請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記熱膨張抑制板はSECCを含み、前記筐体はPC/ABSアロイを含む請求項1〜3のいずれか1つに記載の光走査装置。
  5. 前記熱膨張抑制板は、前記筐体の底面または側面に設けられる請求項1〜4のいずれか1つに記載の光走査装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の光走査装置を備えたカラー画像形成装置。
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