JP2017221999A - チャック装置およびチャック方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】把持対象物に力が加わった場合でも適切に把持できるチャック装置およびチャック方法を提供する。【解決手段】チャック装置10は、十二角ナット50等のナット(またはナット部分)を把持可能である。チャック装置10は、移動可能かつナットに当接可能な複数のフィンガー20と、ナットを軸方向に挿入可能なガイド穴11と、ナットまたはガイド穴11を軸周りに回転させる回転駆動機構32と、ナットまたはガイド穴11移動させて、ナットをガイド穴11に挿入するよう移動させる挿入駆動機構33と、を備え、各フィンガー20のナット側の把持端部21は、十二角ナット50の外周の一部に対応する端部形状を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、チャック装置およびチャック方法に関する。
加工対象物に対して切削等の加工を施すために、加工対象物をチャックして固定することが必要である。従来のチャック装置の一例は特許文献1に記載される。特許文献1のチャック装置では、各フィンガーのワーク保持面が単一の平面で構成されている。
特開2002−36011号公報
しかしながら、このような従来のチャック装置では、把持対象物に力が加わった場合に適切な把持が難しいという問題があった。
たとえば、特許文献1のように単一の平面によって把持対象物を把持する場合には、フィンガーと把持対象物との接触部分が点または線となるため、把持力が弱くなる。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、把持対象物に力が加わった場合でも適切に把持できるチャック装置およびチャック方法を提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するため、この発明に係るチャック装置は、ナットを把持可能であるか、または、一部にナットと同一の形状を有する対象物のナットと同一の形状を有するナット部分を把持可能なチャック装置であって、
移動可能かつナットまたはナット部分に当接可能な複数のフィンガーと、
ナットまたはナット部分を軸方向に挿入可能なガイド穴と、
ナット、ナット部分またはガイド穴を軸周りに回転させる回転駆動機構と、
ナット、ナット部分またはガイド穴を移動させて、ナットまたはナット部分をガイド穴に挿入する、挿入駆動機構と、
を備え、
各フィンガーのナット側またはナット部分側の端部は、十二角ナットの外周の一部に対応する端部形状を有する。
特定の実施態様では、
前記チャック装置は、
回転駆動機構によりナット、ナット部分またはガイド穴を回転させながら、挿入駆動機構によりナットまたはナット部分をガイド穴に挿入する、ナット挿入ステップと、
前記ナット挿入ステップの後に、各フィンガーをナットまたはナット部分に向けて移動させてナットまたはナット部分に当接させる、フィンガー当接ステップと
を実行可能である。
特定の実施態様では、各フィンガーの前記端部形状は、十二角ナットの凸部に対応する形状の凹部を含む。
特定の実施態様では、各フィンガーの前記端部形状は、十二角ナットの前記凸部の両隣の凹部にそれぞれ対応する形状の2つの凸部を含む。
また、この発明に係るチャック方法は、チャック装置を用いてナットを把持するか、または、チャック装置を用いて一部にナットと同一の形状を有する対象物のナットと同一の形状を有するナット部分を把持するチャック方法であって、
前記チャック装置は複数のフィンガーを備え、各フィンガーのナット側またはナット部分側の端部は、十二角ナットの外周の一部に対応する形状を有し、
前記方法は、
ナット、ナット部分またはガイド穴を回転させながら移動させて、ナットまたはナット部分をガイド穴に挿入する、ナット挿入ステップと、
前記ナット挿入ステップの後に、各フィンガーを移動させてナットまたはナット部分に当接させる、フィンガー当接ステップと
を備える。
この発明によれば、十二角ナットと共通する外周形状を持つ把持対象物については、フィンガーと把持対象物との間の接触面積がより大きくなるので、強い把持力を実現して適切に把持することができる。
本発明の実施の形態1に係るチャック装置の構成の例を示す図である。 図1のチャック装置の機能的構造の概略の例を示す図である。 図1のチャック装置の動作を説明する図である。 図1のフィンガーの形状を示す図である。 図4のフィンガーの把持端部の拡大図である。 十二角ナットの形状を示す図である。 フィンガーが十二角ナットを把持した状態を示す図である。 十二角ナットがガイド穴に挿入された状態を示す図である。 各フィンガーが十二角ナットに当接した状態を示す図である。 実施の形態2に係るチャック装置の機能的構造の概略の例を示す図である。 図10のチャック装置の動作を説明する図である。 実施の形態3に係るチャック装置の機能的構造の概略の例を示す図である。 フィンガーが十二角ナットの一部が欠落した形状のナットを把持した状態を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、本発明に係るチャック装置10の構成を示す。チャック装置10はナットを把持することが可能な装置である。また、本発明に係るチャック方法は、チャック装置10を用いてナットを把持する方法である。チャック装置10は、ナットを直接的に把持することにより、ナットが固定された構造の全体を間接的に固定することができる。また、チャック装置10は、一部にナットと同一の形状を有する構造等についても、ナットと同一の形状を有する部分(ナット部分)を把持することにより、間接的に全体を固定することができる。以下では、ナットを把持する場合と、ナットと同一の形状を有するナット部分を把持する場合とをとくに区別せず記載する。
図1は、ナットの軸と直交する方向から見た図である(ただしナットは示されていない)。ナットの具体的形状は、本実施形態では十二角ナットの例を用いて説明するが、六角ナットまたはその他の形状であっても同様に本発明が適用可能な場合がある。なお、本明細書において、「軸」、「軸方向」、「径方向」および「周方向」の意味が文脈から明らかでない場合には、それぞれ、ナットがチャック装置10に把持された状態におけるナットの軸、軸方向、径方向および周方向を意味する。
チャック装置10はガイド穴11を備える。ガイド穴11はナットの外周形状と少なくとも一部において整合する内周形状を有しており、ナットを軸方向に挿入することが可能となっている。図1の例では、紙面手前から奥に向けてナットを挿入することができる。なお、「ナットの外周形状と整合する内周形状」とは、ナットがガイド穴11に挿入された状態で軸方向に移動可能となる程度のクリアランスまたはテーパを含むものであってもよい。
チャック装置10は複数のフィンガー20を備える。各フィンガー20は、たとえばガイド穴11を中心とし、周方向に等角度に離間して配置される。各フィンガー20は、互いに近づきまたは遠ざかる向き(図1の例では矢印A1の方向)に移動可能である。各フィンガー20が移動可能な方向はたとえば径方向であるが、径方向成分を含む方向であれば厳密に径方向でなくともよい。
チャック装置10にはフィンガー収容溝12が形成される。フィンガー20はフィンガー収容溝12に収容される。フィンガー20は、たとえばその一部がフィンガー収容溝12の中をスライド移動可能となるように配置される。このように、各フィンガー20は、後述するガイド部材30に対して移動可能に固定されている。
以下、本実施例ではフィンガー収容溝12が形成された例を用いて説明するが、チャック装置10はフィンガー収容溝12を備えないものであってもよい。フィンガー収容溝12の有無は、たとえば把持対象物の形状または寸法等に応じて決定されてもよい。たとえば把持対象物がナットである場合に、ナットの頭の部分の凸部の長さ(軸方向寸法)が短い場合には、フィンガー収容溝12を設けてその中をフィンガー20が動作するように設計することができる。一方、ナットの頭の部分の凸部の長さ(軸方向寸法)が長い場合には、フィンガー収容溝12を省略してもよい。
図2に、チャック装置10の機能的構造の概略の例を示す。チャック装置10はガイド部材30を備え、ガイド部材30にガイド穴11が形成される。また、チャック装置10は、搬送用把持部31、回転駆動機構32、挿入駆動機構33、フィンガー駆動機構34および制御装置35を備える。
搬送用把持部31は、把持対象物を(少なくとも一時的に)把持し固定する。回転駆動機構32は、ガイド部材30およびガイド穴11を軸周りに回転させる。挿入駆動機構33は、搬送用把持部31を平行移動させ、たとえば軸方向にスライド移動させる。
図3を用いて、搬送用把持部31が把持対象物40を把持した状態における、チャック装置10の動作を説明する。搬送用把持部31が把持対象物40を把持した状態で、挿入駆動機構33が搬送用把持部31を軸方向に移動させると、これに伴って把持対象物40が軸方向に(たとえば図3の矢印A3で示すように)移動する。また、回転駆動機構32がガイド部材30を回転させると、これに伴ってガイド部材30、ガイド穴11および各フィンガー20が軸周りに(たとえば図3の矢印A2で示すように)回転する。
把持対象物40の外形の少なくとも一部は、十二角ナットの外形の少なくとも一部と同一の形状を有する。本実施形態では、把持対象物40におけるそのような部分を十二角ナット50として参照する。たとえば、任意の対象物に十二角ナットを取り付けて固定することにより、十二角ナット50を備える把持対象物40を構成することができる。
フィンガー駆動機構34は、フィンガー20を駆動して移動させる。たとえば図1の矢印A1の方向に移動させる。制御装置35は、回転駆動機構32、挿入駆動機構33およびフィンガー駆動機構34の動作を制御することにより、チャック装置10全体の動作を制御する。なお、図2および図3では2本のフィンガー20のみ示し、そのうち1本についてのみフィンガー駆動機構34との接続を示しているが、実際には図1に示すフィンガー20はすべて同様にフィンガー駆動機構34に接続されている。これは後述の図8〜図12についても同様である。
図4および図5に、フィンガー20の形状を示す。フィンガー20は、ナットに当接可能な把持端部21を備える。把持端部21は、フィンガー20のナット側の端部である。図5に把持端部21の拡大図を示す。図5(a)は斜視図であり、図5(b)は軸方向(すなわち図1および図4と同一の方向)から見た図である。
把持端部21は、凹部22および凸部23を備える。本実施形態では、凹部22および凸部23はいずれも、2つの平面が交わって構成される直線(または2つの面分が接して構成される線分)によって表される。ただし、凹部22および凸部23は厳密に直線である必要はなく、2つの平面を接続し得る構造であれば、曲線、曲面、等の幾何学的形状を有するものであってもよい。また、本実施形態では、図5(b)に示すように、凹部22を構成する2つの平面は互いに120°の角度をなし、凸部23を構成する2つの平面は互いに150°の角度をなす。
図6に、十二角ナット50の形状を示す。図6(a)は斜視図であり、図6(b)は軸方向から見た図である。なお、上述のように十二角ナット50は把持対象物40の一部を構成するものであるが、図6では説明の便宜上、十二角ナット50以外の部分については図示を省略している。
十二角ナット50の形状は、図6に示す具体的形状に限らず、他の公知の十二角ナットと同一の形状であってもよく、他の公知の十二角ナットの形状の一部を有するものであってもよい。また、図6はとくに十二角ナット50の外周形状を示すものであり、外周部分以外の形状については図示を省略する(たとえばボルトが挿通可能な穴を有してもよい)。
十二角ナット50は、軸方向から見ると、2つの正六角形を重ね合わせた形状を有する。より厳密には、正六角形を、対称中心の周りに30°だけ回転させ、元の正六角形と重ね合わせた形状を有する。この形状は、いわば星形正十二角形である。
十二角ナット50は、凸部52および凹部53を備える。本実施形態では、凸部52および凹部53はいずれも、2つの平面が交わって構成される直線(または2つの面分が接して構成される線分)によって表される。ただし、凸部52および凹部53は厳密に直線である必要はなく、2つの平面を接続し得る構造であれば、曲線、曲面、等の幾何学的形状を有するものであってもよい。
本実施形態では、図6(b)に示すように、凸部52を構成する2つの平面は互いに120°の角度をなし、凹部53を構成する2つの平面は互いに150°の角度をなす。また、隣接する2つの凸部52は周方向に30°だけ離間しており、隣接する2つの凹部53もまた周方向に30°だけ離間している。
図7に、フィンガー20が十二角ナット50を把持した状態を示す。フィンガー20は、径方向外側から内側に向かって十二角ナット50に力を加えるよう当接する。とくに、把持端部21が十二角ナット50の外周に当接する。
フィンガー20の端部形状、すなわち把持端部21の形状は、十二角ナット50の外周の一部に対応するものである。たとえば、把持端部21の形状の少なくとも一部を、十二角ナット50の外周の一部に沿った形状としてもよい。この場合には、図7に示すように、把持端部21の少なくとも一部は、十二角ナット50の外周の一部と実質的に隙間なく接合することができる。
たとえば、把持端部21の凹部22は、十二角ナット50の凸部52に対応する形状を有する。図7の例では、把持端部21の凹部22は、十二角ナット50の凸部52に沿っており、隙間なく接合することができる。また、たとえば、把持端部21の凸部23は、十二角ナット50の凹部53に対応する形状を有する。図7の例では、把持端部21の凸部23は、十二角ナット50の凹部53に沿っており、隙間なく接合することができる。
本実施形態では、把持端部21は2つの凸部23を備えているが、これら2つの凸部23は、十二角ナット50のある凸部52の両隣の凹部53にそれぞれ対応する。
以上のように構成されるチャック装置10の動作を、以下に説明する。まず、搬送用把持部31が把持対象物40を把持する。この状態で、制御装置35は、回転駆動機構32および挿入駆動機構33を制御して、十二角ナット50をガイド穴11に挿入する。たとえば、回転駆動機構32がガイド部材30およびガイド穴11を回転させている状態で、挿入駆動機構33が十二角ナット50とガイド穴11との軸合わせを行い、十二角ナット50をガイド穴11に挿入するよう移動させる。
搬送用把持部31の初期位置を、把持対象物40および十二角ナット50の形状に合わせて設定しておけば、把持対象物40を単に軸方向に移動させることによりガイド穴11に挿入することができる。また、ガイド部材30およびガイド穴11を回転させることにより、十二角ナット50の周方向の向きを厳密に制御する必要がなくなる。すなわち、ガイド穴11と十二角ナット50との軸が一致した状態で、把持対象物40に対して軸方向の力を加えながら軸周りにガイド部材30およびガイド穴11を回転させれば、ガイド穴11と十二角ナット50との周方向の向きが一致した時点で十二角ナット50がガイド穴11に挿入され、その時点でガイド部材30およびガイド穴11の回転が停止することになる。
このように、ガイド部材30およびガイド穴11を回転させながら十二角ナット50をガイド穴11に挿入することにより、ガイド穴11と十二角ナット50との回転位相(相対的な角度位置)がずれて挿入できないという事態が回避される。
ここで、制御装置35は、十二角ナット50がガイド穴11に挿入されたか否かを判定してもよく、挿入されたと判定された後にガイド部材30およびガイド穴11の回転を停止させてもよい。また、制御装置35は、十二角ナット50がガイド穴11に挿入されたか否かを判定するために必要な構成(センサ等)を備えてもよい。
図8に、十二角ナット50がガイド穴11に挿入された状態を示す。このように、チャック装置10は、回転駆動機構32によりガイド部材30およびガイド穴11を回転させながら、挿入駆動機構33により十二角ナット50をガイド穴に挿入する、ナット挿入ステップを実行可能である。また、チャック装置10によって実行されるチャック方法は、当該ナット挿入ステップを備える。
次に、制御装置35は、フィンガー駆動機構34を制御して、フィンガー20を径方向内側に移動させる。これによって各フィンガー20が十二角ナット50に当接する。このように、チャック装置10は、各フィンガー20を十二角ナット50に向けて移動させて十二角ナット50に当接させる、フィンガー当接ステップを実行可能である。また、チャック装置10によって実行されるチャック方法は、当該フィンガー当接ステップを備える。
図9に、各フィンガー20が十二角ナット50に当接した状態を示す。各フィンガー20が十二角ナット50に当接することにより、チャック装置10は十二角ナット50を把持し、これによって把持対象物40が把持され固定される。この後、固定された把持対象物40に対して任意の加工(切削加工等)を行うことが可能である。
ここで、図7等に示すように、フィンガー20の把持端部21は十二角ナット50の外周の一部に対応する形状を有するので、把持端部21と十二角ナット50との接触面積が大きくなり、強い把持力を実現して把持対象物40を適切に把持することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、回転駆動機構32によってガイド部材30を回転させ、これによって十二角ナット50とガイド穴11とを相対的に回転させた。実施の形態2では、十二角ナットとガイド穴との相対的回転を、把持対象物40を回転させることによって実現する。以下、実施の形態1との相違点について説明する。
図10に、実施の形態2に係るチャック装置110の機能的構造の概略の例を示す。チャック装置110はガイド部材130を備え、ガイド部材130にガイド穴111が形成される。また、チャック装置110は、搬送用把持部131、回転駆動機構132、挿入駆動機構133、フィンガー駆動機構134および制御装置135を備える。
搬送用把持部131は、把持対象物を(少なくとも一時的に)把持し固定する。回転駆動機構132は、搬送用把持部131を軸周りに回転させる。挿入駆動機構133は、搬送用把持部131を平行移動させ、たとえば軸方向にスライド移動させる。
図11を用いて、実施の形態2に係るチャック装置110の動作を説明する。搬送用把持部131が把持対象物40を把持した状態で、回転駆動機構132が搬送用把持部131を回転させると、これに伴って把持対象物40が軸周りに(たとえば図11の矢印A5で示すように)回転する。また、挿入駆動機構133が搬送用把持部131を軸方向に移動させると、これに伴って把持対象物40が軸方向に(たとえば図11の矢印A4で示すように)移動する。
回転駆動機構132が把持対象物40を回転させている状態で、挿入駆動機構133が十二角ナット50とガイド穴111との軸合わせを行い、十二角ナット50をガイド穴111に挿入するよう移動させる。このように、制御装置135は、回転駆動機構132および挿入駆動機構133を制御して、十二角ナット50をガイド穴111に挿入する。
実施の形態2では、把持対象物40を回転させることにより、十二角ナット50の周方向の向きを厳密に制御する必要がなくなる。すなわち、ガイド穴111と十二角ナット50との軸が一致した状態で、把持対象物40に対して軸方向の力を加えながら軸周りに把持対象物40を回転させれば(より厳密には十二角ナット50を回転させれば)、ガイド穴111と十二角ナット50との周方向の向きが一致した時点で十二角ナット50がガイド穴111に挿入され、その時点で十二角ナット50の回転が停止することになる。
このように、チャック装置110は、回転駆動機構132により十二角ナット50を回転させながら、挿入駆動機構133により十二角ナット50をガイド穴111に挿入する、ナット挿入ステップを実行可能である。また、チャック装置110によって実行されるチャック方法は、当該ナット挿入ステップを備える。
次に、制御装置135は、フィンガー駆動機構134を制御して、フィンガー20を径方向内側に移動させる。これによって各フィンガー20が十二角ナット50に当接する。このように、チャック装置110は、各フィンガー20を十二角ナット50に向けて移動させて十二角ナット50に当接させる、フィンガー当接ステップを実行可能である。また、チャック装置110によって実行されるチャック方法は、当該フィンガー当接ステップを備える。
各フィンガー20が十二角ナット50に当接することにより、チャック装置110は十二角ナット50を把持し、これによって把持対象物40が把持され固定される。この後、固定された把持対象物40に対して任意の加工(切削加工等)を行うことが可能である。
実施の形態2においても実施の形態1と同様に、図7等に示すように、フィンガー20の把持端部21は十二角ナット50の外周の一部に対応する形状を有するので、把持端部21と十二角ナット50との接触面積が大きくなり、強い把持力を実現して把持対象物40を適切に把持することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、十二角ナットをガイド穴に挿入するために、挿入駆動機構33が搬送用把持部31を移動させた。実施の形態3は、挿入駆動機構がガイド部材を移動させるものである。以下、実施の形態1との相違点を説明する。
図12に、実施の形態3に係るチャック装置210の機能的構造の概略の例を示す。実施の形態1の搬送用把持部31に代えて、移動しない固定把持部231が設けられ、把持対象物を把持し固定する。また、実施の形態1では搬送用把持部31を移動させる挿入駆動機構33が設けられているが、実施の形態3ではこれに代えてガイド部材230およびガイド穴211を移動させる挿入駆動機構233が設けられる。
以上のように構成されるチャック装置210の動作を、以下に説明する。まず、固定把持部231が把持対象物を把持する。この状態で、制御装置235は、回転駆動機構232および挿入駆動機構233を制御して、十二角ナット50(図12には示さない)をガイド穴211に挿入する。たとえば、回転駆動機構232がガイド部材230およびガイド穴211を回転させている状態で、挿入駆動機構233が十二角ナット50とガイド穴211との軸合わせを行い、十二角ナット50をガイド穴211に挿入するようにガイド部材230およびガイド穴211を移動させる。
チャック装置210は、回転駆動機構232によりガイド部材230およびガイド穴211を回転させながら、挿入駆動機構233により十二角ナット50をガイド穴に挿入する、ナット挿入ステップを実行可能である。また、チャック装置210によって実行されるチャック方法は、当該ナット挿入ステップを備える。
次に、制御装置235は、フィンガー駆動機構234を制御して、フィンガー20を径方向内側に移動させる。これによって各フィンガー20が十二角ナット50に当接する。このように、チャック装置210は、各フィンガー20を十二角ナット50に向けて移動させて十二角ナット50に当接させる、フィンガー当接ステップを実行可能である。また、チャック装置210によって実行されるチャック方法は、当該フィンガー当接ステップを備える。
このようにしてチャック装置210は十二角ナット50を把持し、これによって把持対象物40(図12には示さない)が把持され固定される。この後、固定された把持対象物40に対して任意の加工(切削加工等)を行うことが可能である。
実施の形態3においても実施の形態1と同様に、図7等に示すように、フィンガー20の把持端部21は十二角ナット50の外周の一部に対応する形状を有するので、把持端部21と十二角ナット50との接触面積が大きくなり、強い把持力を実現して把持対象物40を適切に把持することができる。
なお、上述の実施の形態3は、実施の形態1において挿入駆動機構がガイド部材を移動させるよう変形したものであるが、実施の形態2においても同様に、挿入駆動機構がガイド部材を移動させるよう変形することが可能である。
実施の形態1〜3では、図6に示す形状の十二角ナット50を把持する例について説明したが、把持される構造は図6に示す形状のものに限らない。把持対象物が、少なくとも一部において十二角ナットと共通する外周形状を持つ場合には、ある程度の効果を得ることができる。
図13は、十二角ナット50とは異なる形状のナット150を把持する場合の例である。この例では、ナット150は、十二角ナットの一部が欠落した形状であるということができる。ナット150は、軸方向から見た場合に一部に直線的な欠損部151を有し、それ以外の部分では十二角ナット50と共通する形状を有する。このようなナット150に対しても、その外周の一部が十二角ナットと共通すれば、実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。図13の例では、ナット150の外周の凸部が把持端部21の凹部22と当接している。
また、図13のように回転対称ではない形状の場合には、従来のチャック装置を用いたのではセンタリング(把持後の中心出し)の精度が低いという問題もあった。これに対し、本願に係るチャック装置10によれば、把持動作の前にガイド穴11にナット150を挿入し、既にセンタリングの仮位置決めが完了している状態において、さらに把持端部21とナット150との接触面積が大きくなるように把持するので、ナット150の位置決めをより精密に行うことができ、センタリングの精度が向上する。
なお、実施の形態1〜3に係る形状の把持端部21は、十二角ナットのみならず六角ナットの外周にも対応する形状となっているので、六角ナットも同様に把持することができる。また、他の形状のナットであっても、ナットの外周の凸部に把持端部21の凹部22を当接させることにより、従来技術に比べて高い把持力を実現することができる。
実施の形態1〜3では、把持端部21が図5等に示す形状を有するが、把持端部21の具体的形状はこれに限らない。たとえば凹部22を備えていれば凸部23を備えないものであってもよいし、逆に凸部23を備えていれば凹部22を備えないものであってもよい。また、図5の例では把持端部21が2つの凸部23を備えるが、凸部23は単一のものであってもよい。たとえば把持端部を150°のくさび状に形成し、くさびの頂点をなす凸部が十二角ナット50の凹部53に当接するよう構成されてもよい。
10,110,210 チャック装置、11,111,211 ガイド穴、20 フィンガー、21 把持端部(フィンガーのナット側の端部)、22 凹部(十二角ナットの凸部に対応する凹部)、23 凸部(十二角ナットの凹部に対応する凸部)、32,132,232 回転駆動機構、33,133,233 挿入駆動機構、50 十二角ナット(ナット)、52 凸部(十二角ナットの凸部)、53 凹部(十二角ナットの凹部)、150 ナット。

Claims (5)

  1. ナットを把持可能であるか、または、一部にナットと同一の形状を有する対象物のナットと同一の形状を有するナット部分を把持可能なチャック装置であって、
    移動可能かつナットまたはナット部分に当接可能な複数のフィンガーと、
    ナットまたはナット部分を軸方向に挿入可能なガイド穴と、
    ナット、ナット部分またはガイド穴を軸周りに回転させる回転駆動機構と、
    ナット、ナット部分またはガイド穴を移動させて、ナットまたはナット部分をガイド穴に挿入する、挿入駆動機構と、
    を備え、
    各フィンガーのナット側またはナット部分側の端部は、十二角ナットの外周の一部に対応する端部形状を有する、
    チャック装置。
  2. 前記チャック装置は、
    回転駆動機構によりナット、ナット部分またはガイド穴を回転させながら、挿入駆動機構によりナットまたはナット部分をガイド穴に挿入する、ナット挿入ステップと、
    前記ナット挿入ステップの後に、各フィンガーをナットまたはナット部分に向けて移動させてナットまたはナット部分に当接させる、フィンガー当接ステップと
    を実行可能である、請求項1に記載のチャック装置。
  3. 各フィンガーの前記端部形状は、十二角ナットの凸部に対応する形状の凹部を含む、請求項1または2に記載のチャック装置。
  4. 各フィンガーの前記端部形状は、十二角ナットの前記凸部の両隣の凹部にそれぞれ対応する形状の2つの凸部を含む、請求項3に記載のチャック装置。
  5. チャック装置を用いてナットを把持するか、または、チャック装置を用いて一部にナットと同一の形状を有する対象物のナットと同一の形状を有するナット部分を把持するチャック方法であって、
    前記チャック装置は複数のフィンガーを備え、各フィンガーのナット側またはナット部分側の端部は、十二角ナットの外周の一部に対応する形状を有し、
    前記方法は、
    ナット、ナット部分またはガイド穴を回転させながら移動させて、ナットまたはナット部分をガイド穴に挿入する、ナット挿入ステップと、
    前記ナット挿入ステップの後に、各フィンガーを移動させてナットまたはナット部分に当接させる、フィンガー当接ステップと
    を備える、方法。
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