JP2017221357A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤に対してレール部材を破損することがないように取付けることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】レール部材501は、盤面板200に固定される固定部504T,504Uと、盤面板200に固定されない部位であって可撓性を有する非固定部505Aと、を備えてなり、非固定部505Aは、当接部507A〜507Fを有し、盤面板200側には、当接部507A〜507Fが当接可能な被当接部207A〜207Fが設けられ、レール部材501を盤面板200に取付けた状態において、当接部507A〜507Fと被当接部207A〜207Fとの間に空隙が形成される。
【選択図】図13

Description

本発明は、遊技領域に遊技媒体を発射することにより遊技を行う遊技機に関する。
遊技機としてのパチンコ遊技機等にあっては、一般的に、盤面板の遊技領域を囲うように取付けられ、打球発射装置により打ち込まれた遊技媒体を案内するレール部材を備えている。
この種の遊技機において、合成樹脂材にて構成されたレール部材の背面側に圧入ピンを複数設け、該圧入ピンを盤面板に設けられた穴に圧入することにより、レール部材を盤面板に取付けたもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−131444号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、レール部材が圧入ピンにより盤面板に固定されているため、例えば、遊技領域を流下する遊技媒体がレール部材に衝突した際にその衝撃を逃がすことができず、レール部材や圧入ピンに負荷が掛かり、破損する虞があるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技盤に対してレール部材を破損することがないように取付けることができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の手段1の遊技機は、
遊技領域(例えば、遊技領域10)に遊技媒体(例えば、遊技球P)を発射することにより遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技盤(例えば、遊技盤2、盤面板200)と、
前記遊技領域を囲むように前記遊技盤に取付けられ、遊技媒体を案内するレール部材(例えば、内レール501/第1外レール502/第2外レール503等)と、
遊技媒体が衝突する被衝突体(例えば、弾性部材600)と、
前記遊技盤に取付けられ、前記被衝突体を前記遊技盤の所定位置に保持する第1保持体(例えば、弾性部材600が取付けられた状態で遊技盤2に取付けられるレール飾り枠410)と、
前記遊技盤に取付けられた前記第1保持体を保持する第2保持体(例えば、レール飾り枠410を押える盤押え金具162aのレール押え片174、第2外レール503、ガラス扉枠50)と、
を備え、
前記レール部材は、
前記遊技盤に固定される固定部(例えば、固定部504T,504U)と、
前記遊技盤に固定されない部位であって可撓性を有する非固定部(例えば、非固定部505A〜505C)と、を備えてなり、
前記非固定部は、当接部(例えば、突部507A〜507F/立壁部513)を有し、
前記遊技盤側には、前記当接部が当接可能な被当接部(例えば、凹部207A〜207F)が設けられ、
前記レール部材を前記遊技盤に取付けた状態において、前記当接部と前記被当接部との間に空隙が形成される(例えば、突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内に挿入された際には、突部507A〜507Fの周囲に空隙Sが形成される。/立壁部513と第3誘導部材ユニット302との間に空隙(離間寸法L5)が形成される。図14、図15、図16参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技媒体がレール部材に衝突したときに、非固定部が撓むことにより衝撃が吸収されることでレール部材の破損を抑制できるとともに、当接部が被当接部に当接することにより非固定部が大きく位置ずれすることが防止されるため、遊技媒体を安定して案内することができる。また、被衝突体を保持する第1保持体が遊技盤に取付けられた状態で第2保持体により保持されることで、第1保持体の安定性が向上するため、被衝突体の位置ずれにより遊技性が損なわれることを抑制できる。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記当接部(例えば、突部507A〜507F)と前記被当接部(例えば、凹部207A〜207F)とのうち一方は突部であり、他方は該突部が挿入される凹部または孔部である(突部507A〜507Fが凹部207A〜207Fに挿入される)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、突部が凹部または孔部の内周に当接することにより、非固定部が大きく位置ずれすることが防止される。
本発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記被当接部は、前記遊技盤(例えば、遊技盤2、盤面板200)に設けられた構造物(例えば、第3誘導部材ユニット302/第1誘導部材ユニット300/第2誘導部材ユニット301等)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、レール部材を被当接部に当接させるだけで済むため、レール部材の構造を簡素化できる。
本発明の手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
前記当接部(例えば、立壁部513)と前記構造物(例えば、第3誘導部材ユニット302)との間には空隙(例えば、離間寸法L5)が形成され、遊技媒体(例えば、ファール球P1)が前記非固定部(例えば、非固定部505A)に衝突することで前記当接部が前記構造物に当接する(例えば、ファール球P1が非固定部505Aに衝突することで立壁部513が第3誘導部材ユニット302に当接する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、当接部が常に被当接部に当接しないので、摩耗による劣化を抑制できる。
本発明の手段5の遊技機は、手段1〜4に記載の遊技機であって、
前記遊技盤(例えば、遊技盤2、盤面板200)は、構造物(例えば、第3誘導部材ユニット302/第1誘導部材ユニット300/第2誘導部材ユニット301/ラベル貼付部520を有する第2外レール503等)を備え、
前記構造物は、
前記レール部材(例えば、内レール501)を取外さなくても前記遊技盤から取外すことができる第1構造物(例えば、第3誘導部材ユニット302等)と、
前記レール部材を取外さない限り前記遊技盤から取外すことができない第2構造物(例えば、第2外レール503など)と、
を有する(例えば、第3誘導部材ユニット302などの第1構造物については、内レール501を取外さなくても盤面板200から容易に取外して交換することができるようにする一方で、不正の対象となるラベルが貼付されるラベル貼付部520を有する第2外レール503など取外しを困難化したい第2構造物については、レール部材を利用して盤面板200から取外すことを困難化する。変形例)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1構造物については容易に交換することができ、第2構造物についてはレール部材を利用して取外しを困難化することができる。
本発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記レール部材(例えば、内レール501/第1外レール502/第2外レール503等)は、第1部位(例えば、非固定部505A)と該第1部位よりも強度が高い第2部位(例えば、非固定部505B,505C、固定部504T,504U)とを少なくとも有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、固定部や非固定部に応じた強度を持たせることができる。
本発明の手段7の遊技機は、手段2〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記レール部材(例えば、内レール501/第1外レール502/第2外レール503等)における前記突部(例えば、突部507A〜507F)の周囲には、溝部(例えば、溝部509)が形成されている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、突部と凹部または孔部との接触によって生じる粉や屑等が溝部に入り込むことで、周囲に飛散しにくくなる。
本発明の手段8の遊技機は、手段1〜7に記載の遊技機であって、
前記第1保持体は、前記第2保持体による保持状態を解除しない限り前記遊技盤から取外すことができない(例えば、ガラス扉枠50を開放し、盤押え金具162aと第2外レール503とネジN1とを取外さなければ、レール飾り枠410を遊技盤2から取外すことができない)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1保持体が遊技盤から容易に取外されることを抑制できる。
本発明の手段9の遊技機は、手段1〜8に記載の遊技機であって、
前記第1保持体は、前記被衝突体の保持位置からの位置ずれを規制する規制部(例えば、弾性部材600に係合して該弾性部材600の保持位置からの位置ずれを規制するレール飾り枠410の第1保持部421の板状部425及び突出部422、第2保持部423の被係合部427/第2保持部423の係合突部428)を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1保持体に対し被衝突体が位置ずれして遊技性が損なわれることを抑制できる。
本発明の手段10の遊技機は、手段9に記載の遊技機であって、
前記規制部は、前記被衝突体を保持した状態において該被衝突体が当接する当接面であって、互いに向きが異なる複数の当接面(例えば、レール飾り枠410の第1保持部421の板状部425において弾性部材600に当接する内側面と、第2保持部423において弾性部材600に当接する面)から構成される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、被衝突体を向きが異なる複数の当接面で押えることができるので、該被衝突体の位置ずれを好適に抑制できる。
本発明の手段11の遊技機は、手段1〜10のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1保持体には、遊技媒体が通過可能な通路を形成する通路形成部が一体に形成されている(例えば、レール飾り枠とセンター飾り枠と通過経路とを一体に形成した飾り枠800。図22の変形例1)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1保持体と通路との位置関係がずれることで遊技性が損なわれることを抑制できる。
本発明の手段12の遊技機は、手段1〜11のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1保持体は、前記被衝突体に形成された挿入孔に挿入される保持用ピン(例えば、レール飾り枠410の第1保持部421の突出部422)を有し、
前記保持用ピンは、基部側の外径が先端部側の外径よりも大きい
ことを特徴としている。
この特徴によれば、被衝突体に生じる衝撃に対する保持用ピンの耐久性を高めることができる。
本発明の手段13の遊技機は、手段1〜12のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1保持体は、前記被衝突体に形成された挿入孔に挿入される保持用ピン(例えば、レール飾り枠410の第1保持部421の突出部422)を有し、
前記保持用ピンの内部には中空部(例えば、第1保持部421の凹部426)が形成されている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、保持用ピンの強度が高まるので、耐久性が向上する。
本発明の手段14の遊技機は、手段1〜13のいずれかに記載の遊技機であって、
前記被衝突体は、少なくとも遊技媒体が衝突する衝突部が前記第1保持体の外側に位置するように該第1保持体により保持される(例えば、弾性部材600の被衝突面601がレール飾り枠410の第1保持部421より突出した状態で該第1保持部421により保持される)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1保持体に遊技媒体が衝突して該第1保持体が破損することを抑制できる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであっても良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。 主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。 ガラス扉枠を開扉した状態のパチンコ遊技機の構成を示す斜視図である。 遊技盤が取付けられた遊技機用枠を示す正面図である。 (A)は上方の盤押え金具を示す斜視図、(B)は下方の盤押え金具を示す斜視図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 遊技領域を形成するスペーサ部材、盤面板、案内レール(第1外レール、第2外レール、内レール)、レール飾り枠の構造を示す斜視図である。 (A)は内レールの構造を示す正面図、(B)は同じく背面図である。 内レールの背面側の一部を示す斜視図である。 (A)は図8(B)のA−A断面図、(B)は同じくB−B断面図である。 盤面板の構造を示す正面図である。 (A)は図8(B)の囲み部Aの拡大図、(B)は同じく囲み部Bの拡大図である。 (A)は図11のC−C断面図、(B)は同じくD−D断面図である。 盤面板に内レールを取付けた状態における縦断面図である。 (A)は遊技球が第1経路を流下する態様を示す概略図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)は(A)のE−E断面図である。 (A)はファール球が内レールに衝突した状態を示す概略図、(B)は(A)のF−F断面図である。 レール飾り枠の右側部の構造を示す斜視図である。 (A)はレール飾り枠の右側部の背面図、(B)は(A)のG−G断面図、(C)は(A)のH−H断面図である。 (A)は弾性部材の構成を示す6面図、(B)は(A)のI−I断面図である。 (A)は第1外レールの右端部の構成を示す斜視図、(B)は第1外レールの右端部の他の構成を示す斜視図である。 (A)はパチンコ遊技機の正面図、(B)は(A)に示すパチンコ遊技機の平面断面図である。 (A)は変形例1としてのレール飾り枠の右側部の正面図、(B)は(A)のJ−J断面図である。 (A)は変形例2としての弾性部材の変形例を示す斜視図、(B)は(A)の変形例の断面図である。 (A)は変形例3としてのレール飾り枠の右側部の背面図、(B)は(A)のK−K断面図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面200Aを前面側に有する遊技盤2(ゲージ盤ともいう)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面視略円形状の遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球Pが打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。また、ガラス扉枠50は、遊技機用枠3の前面全域を被覆可能な大きさに形成されており、ガラス窓50aの下方には打球操作ハンドル51が設けられている。尚、以下の説明においては、遊技球Pを遊技球と称することがある。
遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面視略四角形状に形成され、前面である遊技盤面200Aに障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板200と、該盤面板の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材250と、から主に構成されている。尚、本実施例の遊技盤2は、透光性を有する合成樹脂材にて構成されていたが、これに限られるものではなく、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面視略四角形状に構成されていてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)を導出表示する。
演出表示装置5は、遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口2cには枠状のセンター飾り枠52が設けられている。
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2個所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。
第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの右側方位置には、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示し、第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aが設けられ、演出表示装置5の右側下方には、普通可変入賞球装置6Bが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、遊技領域10に突出する突出位置となる閉鎖状態と遊技領域10から退避する退避位置となる開放状態とに変化する可動板を有する普通電動役物を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。また、第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。
図1に示すように、普通入賞球装置6Aの右方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示すソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できない(または通過(進入)しにくい)遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。
大入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示すカウントスイッチ23によって検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
また、演出表示装置5の左側下方及び右側方位置には、入賞口形成部材により形成された一般入賞口401A,401B,401Cが設けられている。この一般入賞口401A,401B,401Cを通過(進入)した遊技球は、図示しない誘導通路により遊技盤2の背面側に設けられた入賞スイッチ30(図2参照)に誘導され、入賞スイッチ30により該遊技球が通過(進入)したことが検出される。そして、入賞スイッチ30により遊技球の通過(進入)が検出されたことに基づき、賞球として所定個数(例えば10個)の遊技球の払い出しのみが行われる。
第2保留表示器25Bの右側方位置には、普通図柄表示器20が設けられている。普通図柄表示器20の右側方位置には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する図示しない上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球やファール球などをパチンコ遊技機1の外部へと排出する排出口(図示略)が設けられている。
次に、パチンコ遊技機1の回路構成について説明する。パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15、払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。また、主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、通過ゲート41を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23、入賞スイッチ30からの検出信号を伝送する配線が接続されている。また、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンド等が含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101(ReadOnlyMemory101)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102(RandomAccessMemory102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103(CentralProcessingUnit103)と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105(Input/Outputport105)と、を備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。
図2に示すように、演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び演出用LED9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出表示装置5の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理において遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、スイッチ処理、メイン側エラー処理、情報出力処理、遊技用乱数更新処理、特別図柄プロセス処理、普通図柄プロセス処理、コマンド制御処理を実行する。また、演出制御用CPU120は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理においてタイマ割込が発生すると、コマンド解析処理、演出制御プロセス処理、演出用乱数更新処理を実行する。
次に、図3〜図5に基づいて、パチンコ遊技機1の構造について説明する。図3は、遊技機用枠を開放した状態を示す斜視図である。図4は、遊技盤が取付けられた遊技機用枠を示す正面図である。図5は、(A)は上方の盤押え金具を示す斜視図、(B)は下方の盤押え金具を示す斜視図である。
図3に示すように、外枠60は、上板61、下板62、左側板63及び右側板64により縦長四角枠状に形成されている。上板61及び下板62は木材により板状に形成されており、遊技場等に設置される図示しない遊技島に釘等を介して設置固定できるようになっている。左側板63及び右側板64は、アルミニウム材の押出成型により板状に形成されている。
外枠60の開口下部には幕板214が設けられ、開口下部が閉塞されている。外枠60の左上角部及び左下角部には、遊技機用枠3の左上角部及び左下角部に設けられた上下方向を向く回動軸(図示略)を回動可能に支持する軸受部(図示略)が設けられており、遊技機用枠3は、外枠60の左側辺付近を中心として該外枠60の開口を閉鎖する閉鎖位置と開口を開放する開放位置との間で回動可能に支持されている。
図4に示すように、遊技機用枠3には、遊技盤2の背面側に設けられる遊技用部品ユニット(図示略)が挿入可能な大きさを有する開口部160が形成されている。また、開口部160の左側上下位置には、係止凹部161a,161bが設けられているとともに、右側上下位置には、盤押え金具162a,162bが設けられており、遊技盤2の左端部を係止凹部161a,161bに差し込んだ状態で、右端部を盤押え金具162a,162bで係止することにより取付けられるようになっている。
図5(A)に示すように、盤押え金具162aは、遊技機用枠3に固定されるベース部170と、ベース部170に対し右側に設けられた上下方向を向く回動軸171を中心として回動可能に設けられた回動部172と、回動部172に対しスライド移動可能に設けられた係止部173と、回動部172の回動軸171側から下方に垂下されるレール押え片174と、から主に構成される。
回動部172は、回動軸171に環装されたコイルバネ(図示略)により常時開放方向に向けて付勢されており、下部には、遊技盤2の前面上辺右側を前側から押える盤押え片172aが左右方向に向けて延設されている。係止部173は、ベース部170に形成された被係止部(図示略)に係止可能な係止爪(図示略)と、係止解除操作を行うための操作片173bと、を有し、圧縮バネ(図示略)により常時係止方向に向けて付勢されている。
このように構成された盤押え金具162aは、図5(A)において2点鎖線で示す係止解除状態において、回動部172をコイルバネ(図示略)の付勢力に抗して係止位置(図5(A)において実線で示す位置)へ移動させることで、係止爪(図示略)が被係止部(図示略)に係止される係止状態となる。また、図5(A)において実線で示す係止状態において、圧縮バネ(図示略)の付勢力に抗して操作片173bを操作して係止部173を回動軸171側へ移動させると、図5(A)に示すように係止爪(図示略)による被係止部(図示略)への係止が解除され、回動部172がコイルバネ(図示略)の付勢力により開放位置へ回動する。
図5(B)に示すように、盤押え金具162bは、遊技機用枠3に固定されるベース部180と、ベース部180に対し右側に設けられた上下方向を向く回動軸181を中心として回動可能に設けられた回動部182と、回動部182に対しスライド移動可能に設けられた係止部183と、から主に構成される。
回動部182は、回動軸181に環装されたコイルバネ(図示略)により常時開放方向に向けて付勢されており、下部には、遊技盤2の前面下辺右側を前側から押える盤押え片182aが左右方向に向けて延設されている。係止部183は、ベース部180に形成された被係止部(図示略)に係止可能な係止爪(図示略)と、係止解除操作を行うための操作片183bと、を有し、圧縮バネ(図示略)により常時係止方向に向けて付勢されている。
このように構成された盤押え金具162bは、図5(B)において2点鎖線で示す係止解除状態において、回動部182をコイルバネ(図示略)の付勢力に抗して係止位置(図5(B)において実線で示す位置)へ移動させることで、係止爪(図示略)が被係止部(図示略)に係止される係止状態となる。また、図5(B)において実線で示す係止状態において、圧縮バネ(図示略)の付勢力に抗して操作片183bを操作して係止部183を回動軸181側へ移動させると、図5(B)に示すように係止爪(図示略)による被係止部(図示略)への係止が解除され、回動部182がコイルバネ(図示略)の付勢力により開放位置へ回動する。
ここで、遊技盤2の遊技機用枠3への取付方法について、図4、図5に基づいて説明する。遊技盤2を遊技機用枠3へ取付ける場合、まず、上下の盤押え金具162a,162bの回動部172,182及び係止部173,183を開放位置へ移動しておく。次いで、遊技盤2の背面を開口部160に向けた状態で、遊技機用枠3の前方から遊技盤2の左側辺部を係止凹部161a,161bに差し込み、該係止凹部161a,161bを中心として遊技盤2の右側辺部を後方に向けて押し込む。そして、遊技盤2の背面周縁部が遊技機用枠3の開口部160の周縁部に当接することで遊技盤2が遊技機用枠3に位置決めされ、遊技盤2の背面が開口部160を介して背面側に臨む。
また、遊技機用枠3の前方から遊技盤2の左側辺部を係止凹部161a,161bに差し込み、該係止凹部161a,161bを中心として遊技盤2の右側辺部を後方に向けて押し込んで遊技盤2を開口部160に配置した状態で、上下の盤押え金具162a,162bの回動部172,182及び係止部173,183を開放位置から係止位置へ移動することで、遊技盤2の前面における上下辺部の右側が盤押え片172a,182aにより前方から押えられる。そして、係止爪(図示略)が被係止部(図示略)に係止されることで、遊技盤2が係止凹部161a,161bと上下の盤押え金具162a,162bとにより遊技機用枠3に取付けられた状態で保持される。また、盤押え片172a,182aは遊技盤2の上下辺に沿って延設される平坦面を有しており、該平坦面にて遊技盤2の前面上下辺部を押えるため、遊技盤2を安定して遊技機用枠3に保持することができる。
また、レール押え片174は、後述するレール飾り枠410の前面上右部に対向する平坦面を有しており、該平坦面にてレール飾り枠410の前面上右部を押えるため、レール飾り枠410を安定して保持することができる(図4、図6参照)。
次に、遊技盤2について、図6及び図7に基づいて説明する。図6は、遊技盤を示す正面図である。図7は、遊技盤等の構成を示す分解斜視図である。
図6及び図7に示すように、遊技盤2は、盤面板200と、該盤面板200の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材250と、から主に構成されている。盤面板200の厚さは約10mm程度であり、全体が透明に形成されている。また、盤面板200は、その前面側に該盤面板200と略平行に配置されるガラス窓50aとの間に遊技領域10を形成する。
尚、本実施例では盤面板200全体が透明に形成されているが、当該盤面板200の前面側からその背面側に配設される装飾体(図示略)等を透視可能な透光性部材にて形成されていれば、半透明であってもよいし、着色されていてもよい。また、全体が透光性を有していなくても、少なくとも遊技領域10の一部に透光部が形成されていてもよい。
スペーサ部材250は、非透光性部材により正面視略四角枠状に形成され、盤面板200の背面周縁部が配置される取付部250Aを有し、該取付部250Aの前面部には、盤面板200の位置を決定するための位置決め用ボスが複数突設されているとともに、取付ネジが螺入されるネジ孔を有する取付用ボスが複数突設されている。尚、スペーサ部材250における取付部250Aの板厚は約10mm程度とされているため、スペーサ部材250と盤面板200とで板厚が約20mmの遊技盤2が形成されるようになっている。
盤面板200には、背面側に配設される演出表示装置5の表示画面を前面側に臨ませるとともに、センター飾り枠52が取付けられる第1孔部201と、特別可変入賞球装置7、普通可変入賞球装置6B及び誘導通路を有する第1誘導部材ユニット300が取付けられる第2孔部202と、普通入賞球装置6Aが取付けられる第3孔部203と、アウト口16を形成する第4孔部204と、通過ゲート41が取付けられる第5孔部205と、一般入賞口形成部材が取付けられる第6孔部206A〜206Cと、が前後方向に貫通して形成されている(図7参照)。
また、盤面板200の前面である遊技盤面200Aにおける第1誘導部材ユニット300の右斜め上方位置には遊技球を誘導する第2誘導部材ユニット301が取付けられ、一般入賞口形成部材の左方位置には、遊技球を誘導する第3誘導部材ユニット302が取付けられている。
また、遊技盤面200Aには、遊技領域10の周囲に設けられる案内レール500が取付けられている。この案内レール500は、遊技領域10の外縁を形成する外レールと、外レールの内側に取付けられる内レール501(レール部材)と、を備えている。詳しくは、外レールは、遊技領域10の左下から右上にかけて湾曲しながら延びる第1外レール502と、第1外レール502における右端(前記発射口と反対側の端部)から下方側に所定長さ延び、そこからアウト口16に向けて所定長さ延びる第2外レール503と、からなる。第1外レール502は、帯板状の金属材からなり、該第1外レール502の外側に配設されるレール飾り枠410の円弧状の内側面に嵌め込まれた状態で遊技盤面200Aに対してレール飾り枠410が複数のネジN1で固定されることにより取付けられる。尚、図4、図6では、説明の便宜上、実際よりもネジN1の数を減らして図示している。
また、第2外レール503は、合成樹脂材からなり、遊技盤面200Aに対して複数のネジN2により取付けられる。この第2外レール503の下部には、前述した第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普通図柄表示器20、普図保留表示器25Cが設けられている。また、第2外レール503の右側には、製造年月日等が表記された第三者機関発行の図示しないラベル(証紙)が貼付されるラベル貼付部520が形成されている。ラベルが貼られていない遊技機はホールに配置することができないため、ラベル貼付部520を有する第2外レール503は、盤面板200から容易に取外すことができないように固定されている。
内レール501は、合成樹脂材からなり、第2外レール503の左端から右側に湾曲しながら所定長さ上方に円弧状に延びている。この内レール501は、第2外レール503の左端(第2外レール503の下部の左端)に設けられた係止溝503aに係止可能な係止爪501aを備えており、係止溝503aと係止爪501aとの係止により第2外レール503に対して連結される。つまり、内レール501は、盤面板200に強固に固定される第2外レール503とユニット化されるため、盤面板200に安定して取付けることができる。また、内レール501は、後述する固定部504T,504Uにて遊技盤面200Aに対して複数のネジN3により取付けられる。
尚、第1外レール502(レール飾り枠410)、第2外レール503、内レール501がネジN1、ネジN2、ネジN3により盤面板200に固定される形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、溶接や圧入によって盤面板200に取付け(固定)されてもよい。
内レール501と第1外レール502との間には、発射球通路402が形成され、打球発射装置から打ちこまれた遊技球Pが発射球通路402に案内されて遊技領域10内に流入する。具体的には、遊技盤2の右下方に設けられる図示しない打球発射装置から打ち出された遊技球Pは、第1外レール502に沿って発射球通路402を上方に向けて移動して遊技領域10の左上部へ誘導される。そして、遊技者が打球操作ハンドル51を第1操作した場合、遊技領域10に進入した遊技球Pはセンター飾り枠52の左側の第1経路K1を流下し、遊技者が打球操作ハンドル51を第1操作よりも発射強度が強くなる第2操作した場合、遊技領域10に進入した遊技球Pはセンター飾り枠52の右側の第2経路K2を流下するようになっている。
尚、内レール501の自由端(上端)には、球戻り防止装置700が設けられている。この球戻り防止装置700は、内レール501の自由端に対し揺動可能に軸支される板状の開閉部701を有し、開閉部701が、図示しない錘部により発射球通路402を閉塞するように付勢されている。また、開閉部701が発射球通路402を閉塞した状態にあっては、前記錘部が内レール501に係止しており、それ以上左回りに回動しないようになっている(図6参照)。これによれば、打球発射装置から打ちこまれた遊技球Pは、前記錘部による付勢に抗して開閉部701を跳ね上げて遊技領域10内に流入するとともに、遊技領域10から発射球通路402内に戻ろうとする遊技球Pは、開閉部701によって発射球通路402内への戻りが防止される。
レール飾り枠410は、遊技領域10の左下から左上を介して右上に亘る弧状に形成された樹脂製部材である。このレール飾り枠410の円弧状の内側面には第1外レール502が装着される。また、レール飾り枠410の内側面において第1外レール502の先端部(図6の右上部)が取付けられる箇所には、ゴムなどの弾性体で形成された弾性部材600が被衝突体として取付けられており、所定以上の勢いで打球発射装置(図示略)から発射され第1外レール502の内側面に沿って移動してきた遊技球が弾性部材600に当たって勢いを減衰しつつ遊技領域10の中央部側へ跳ね返される。
次に、内レール501の構造について、図8〜図16に基づいて説明する。図8は、(A)は内レールの構造を示す正面図、(B)は同じく背面図である。図9は、内レールの背面側の一部を示す斜視図である。図10は、(A)は図8(B)のA−A断面図、(B)は同じくB−B断面図である。図11は、盤面板の構造を示す正面図である。図12は、(A)は図8(B)の囲み部Aの拡大図、(B)は同じく囲み部Bの拡大図である。図13は、(A)は図11のC−C断面図、(B)は同じくD−D断面図である。図14は、盤面板に内レールを取付けた状態における縦断面図である。図15は、(A)は遊技球が第1経路を流下する態様を示す概略図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)は(A)のE−E断面図である。図16は、(A)はファール球が内レールに衝突した状態を示す概略図、(B)は(A)のF−F断面図である。
図8〜図10に示すように、内レール501は、非透光性の合成樹脂等を金型に充填して形成されており(所謂、射出成形)、遊技盤面200Aに沿って設けられるフランジ部512と、フランジ部512の一方の側端縁から立設される立壁部513とを有している。尚、この内レール501は、可撓性を有していれば、鉄板等の金属製であっても構わない。
内レール501を遊技盤面200Aに取付けた状態にあっては、立壁部513が遊技盤面200Aから前方側(遊技者側)に立設した状態となっている(図13参照)。この内レール501は、樹脂製であり、且つ円弧状を成していることから、撓曲変形可能となっている。すなわち、非固定部505Aは可撓性を有している。
図8に示すように、内レール501の長手方向(上下方向)の両端近傍には、ネジN3を挿通させるネジ孔506T,506Uが形成されており、ネジ孔506T,506Uの近傍は、遊技盤面200Aに固定される固定部504T,504Uとなっている。また、内レール501における固定部504T,504U以外の部位、つまり遊技盤面200Aに固定されない部位は、非固定部505A〜505Cとなっている。そのため、内レール501を遊技盤面200Aに取付けた状態にあっては、非固定部505A〜505C、特に、固定部504T,504U間の非固定部505Aが撓曲変形しやすくなっている。すなわち、非固定部505Aは可撓性を有している。
詳しくは、内レール501の長手方向の両端近傍には、固定部504T,504Uが形成されるため、内レール501の長手方向の両端は、立壁部513の立ち上り方向(前後方向)と直交する方向(左右方向)の肉厚が厚く形成されており、剛性が高くなっている。言い換えれば、内レール501の中間部にあたる非固定部505A(第1部位)の肉厚は、その他の部位(第2部位)の肉厚よりも薄く形成されており、内レール501における立壁部513の立ち上り方向と直交する方向に撓曲変形しやすい。対して、内レール501における非固定部505B,505C、固定部504T,504U(第2部位)の肉厚は、非固定部505Aの肉厚よりも厚く形成されており、非固定部505Aに比べ撓曲変形しにくい。尚、非固定部505B,505Cの肉厚は、非固定部505Aに比べ撓曲変形しにくいが、非固定部505Aよりも小さな幅で若干撓曲変形可能となっている。
さらに、固定部504Uと、該固定部504U近傍の非固定部505Aの一部及び非固定部505B(第2部位)は、その一部が肉抜きされたリブ形状となっており、例えば遊技球Pが衝突した際には、リブが変形して衝撃を吸収することができるとともに、内レール501が軽量化される。
また、内レール501には、フランジ部512の背面508側(遊技盤面200A側)に断面視十字形状の突部507A〜507F(当接部)が所定間隔置きに複数(本実施例では6個)設けられている。詳しくは、図9、図10(B)、図12(A)、及び図13(B)に示すように、突部507A〜507Fは、内レール501の背面508よりも前面側に凹んだ段部から背面側に突出するように設けられている。つまり、突部507A〜507Fの周囲には、内レール501の背面508よりも前面側に凹んだ溝部509が形成されている。
この突部507A〜507Fは、遊技盤面200Aに設けられた後述する凹部207A〜207F(被当接部)に挿入されるようになっており、この突部507A〜507Fが凹部207A〜207Fに挿入されることにより、内レール501が遊技盤面200Aに位置決めされる(図8参照)。すなわち、突部507A〜507F及び凹部207A〜207Fは、内レール501を盤面板200へ取付ける際の位置決め用の部位である。また、後述するように突部507A〜507Fは、凹部207A〜207Fよりも小さく形成されており、突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内で移動可能となっている。
また、内レール501の背面508の所定箇所には、背面508から背面側に突出する凸部510が複数(本実施例では24個)設けられている。尚、これら凸部510の遊技盤面200Aからの突出長さは約0.1mm〜2mm程度とされている。
また、図9及び図12(B)に示すように、内レール501の背面508における凸部510が近接して配置される箇所には、近接する凸部510間に小穴511が複数形成されている。図12及び図13(B)に示すように、盤面板200に内レール501を取付けた状態にあっては、凸部510が遊技盤面200Aに当接し、内レール501の背面508は、遊技盤面200Aから離間している。尚、凸部510にあっては、説明の便宜上、実際の厚みよりも厚く図示している。
尚、射出成形の一例として、半割の金型片と、一方の金型片の所定箇所に形成される複数の貫通孔を介して一方の金型片の外面側から内面側に向けて進退可能なイジェクトピンと、を用い、半割の金型片の間に樹脂を充填し、樹脂が硬化した後、一方の金型片に樹脂を保持したまま他方の金型片を取外し、その後イジェクトピンにより樹脂を押出して一方の金型片から取外す方法がある。この方法を用いた場合、半割の金型の間に樹脂を充填した際に、貫通孔とイジェクトピンとの間に形成された隙間に入り込んだ部分、もしくはバリにより形成された部分は、内レールの背面から突出する。この突出部分を凸部として利用してもよい。
図11〜図14に示すように、盤面板200の左側には、突部507A〜507Fと対応する位置に凹部207A〜207Fが形成されており、内レール501の固定部504T,504Uを遊技盤面200Aに対して固定した際には、突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内に挿入されるようになっている。突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内に挿入された際には、突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内で移動可能となっている。
詳しくは、図14に示すように、突部507A〜507Fの直径L1は、約4.6mmとなっている(L1=4.6mm)。対して、内レール501の上方側(固定部504T近傍)の突部507A,507Bが挿入される凹部207A,207B、及び内レール501の下方側(固定部504U近傍)の突部507Fが挿入される凹部207Fの直径L2は、約5.3mmとなっている(L2=5.3mm)。さらに、内レール501の中間部(非固定部505A)に設けられた突部507C〜507Eが挿入される凹部207C〜207Eの直径L3は、約5.7mmとなっている(L3=5.7mm)。すなわち、突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内に挿入された際には、突部507A〜507Fの側周面と凹部207A〜207Fの内周面との間に空隙Sが形成されるため、突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内で移動可能となっているとともに、突部507A〜507Fが凹部207A〜207Fの内周面に当接することにより移動が規制される。
さらに、突部507A,507B,507Fは、固定部504T,504Uの近傍に設けられているため、内レール501の撓曲変形時における移動量が突部507C〜507Eに比べ小さい。よって、凹部207A,207B,207Fの直径L2は、突部507C〜507Eが挿入される凹部207C〜207Eの直径L3に比べて小さく形成されている(L2<L3)。
また、盤面板200に内レール501を取付けた状態にあっては、突部507A,507B,507Fは、凹部207A,207B,207Fの略中央に配置されている。つまり、空隙Sは、突部507A,507B,507Fの周囲に形成され、突部507A,507B,507Fは、凹部207A,207B,207Fの内周面のどこにも接していない。また、突部507C〜507Eは、凹部207C〜207Eの右側に寄せて配置されており、凹部207C〜207Eの左側に比較的大きな空隙Sが形成されている(図13(A)及び図15(B)参照)。これは、後述するように、遊技球Pが発射球通路401側から内レール501に衝突するよりも、第1経路K1側から衝突する頻度が高いことから、突部507C〜507Eの左側への移動量を優先的に確保するためである。
より詳しくは、図15(C)及び図16(B)に示すように、突部507C,507Dは、凹部207C,207Dの右側の内周面に当接している。つまり、突部507C,507Dの側周面の一部が凹部207C,207Dの右側の内周面に当接し、それ以外に空隙Sが形成される。また、前述した第3誘導部材ユニット302の近くに配置される突部507Eは、凹部207Eの右側の内周面から離間寸法L4分離間している。つまり、空隙Sは、突部507Eの周囲に設けられ、凹部207Eの内周面のどこにも接していないが、突部507Eよりも左側に大きく形成されている。また、第3誘導部材ユニット302と内レール501とは、離間寸法L4よりも短い離間寸法L5分離間している(L4>L5)。これは、突部507Eの近傍に対して、後述するファール球P1が発射球通路401側から内レール501に衝突した際の突部507Eの右側への移動量を優先的に確保するためである。尚、図15(C)及び図16(B)では、説明の便宜上、離間寸法L4及び離間寸法L5を実際よりも大きく図示している。
図15(A)に示すように、第1経路K1を流下する遊技球Pは、内レール501に衝突することがある。また、打球発射装置から打ち出された遊技球Pは、基本的に第1外レール502に沿って遊技領域10内に流入するため、発射球通路401側から内レール501に衝突するよりも、第1経路K1側から衝突する頻度が高くなっている。尚、ここでは、内レール501における突部507Cの近傍に遊技球Pが衝突した例のみ説明し、それ以外の箇所(突部507A,507B,507D〜507Fの近傍)に遊技球Pが衝突した態様についての説明を省略する。
前述のように、突部507C〜507Eは、凹部207C〜207Eの右側に寄せて配置されており、凹部207C〜207Eの左側に比較的大きな空隙Sが形成されているため、遊技領域10を流下する遊技球Pが内レール501に衝突した際には、内レール501が第1経路K1側から発射球通路401側(右から左)に押されて非固定部505Aが撓曲変形する。図15(B)に示すように、突部507Cは、凹部207Cの右側の内周面に寄せて挿入されているので、突部507Cが凹部207Cの左側の内周面に向けて空隙S分左側に移動するとともに、突部507Cが凹部207Cの左側の内周面に当接することで左側への移動が規制される。
このように、突部507Cが凹部207Cとの空隙Sにより移動可能となっているため、遊技球Pが第1経路K1から内レール501に衝突したときに、非固定部505Aが撓むことができ、衝撃が吸収されることで内レール501の破損を抑制できるとともに、突部507Cが移動しても凹部207Cに当接することにより非固定部505Aが大きく位置ずれすることが防止されるため、遊技球Pを安定して案内することができる。
また、突部507Cが凹部207C内に挿入されているため、突部507Cの移動範囲が凹部207C内に収まる。従って、非固定部505Aが大きく位置ずれすることが確実に防止される。
尚、ここでは、内レール501における突部507Cの近傍に第1経路K1を流下する遊技球Pが衝突した例についてのみ説明したが、内レール501のいずれの位置にあっても突部507A〜507Fが移動して突部507Cと同様の効果を得ることができる。
また、図16(A)に示すように、遊技者の打球操作ハンドルが弱かった場合には、遊技球Pが遊技領域10に進入せずに、発射球通路401内を逆流することがある(所謂、ファール球P1)。また、ファール球P1が発生した際には、ファール球P1が打球発射装置に戻る前に次の遊技球P2が発射される場合があり、この場合、逆流するファール球P1と発射された遊技球P2が衝突し、はじかれたファール球P1(または発射された遊技球P)が内レール501に衝突する。これにより、内レール501が発射球通路401側から第1経路K1側(左から右)に向けて押されるようになる。尚、ファール球P1は、打球発射装置の発射タイミングにより内レール501における突部507Eの付近で遊技球P2と衝突することが多いことから、ここでは、内レール501における突部507Eの近傍にファール球P1が衝突した態様について説明する。
図12(C)及び図13(B)のように、第3誘導部材ユニット302(第1構造物)の近くに配置される突部507Eは、凹部207Eの右側の内周面から離間寸法L4分離間しているため、突部507Eは、右方向に移動する。また、第3誘導部材ユニット302と内レール501との離間幅は、離間寸法L4よりも短い離間寸法L5となっているため、突部507Eは、凹部207Eの右側の内周面に当接する前に内レール501の立壁部513(当接部)が第3誘導部材ユニット302の外面に当接する。つまり、ファール球P1が非固定部505Aに衝突することで立壁部513が第3誘導部材ユニット302に当接する。これにより、非固定部505Aの大きな位置ずれが防止される。
このように、非固定部505Aが第1経路K1側に撓曲変形した際には、突部507Eよりも強度の高い非固定部505Aの立壁部513が、遊技盤面200Aに取付けられた構造物である第3誘導部材ユニット302に当接するため、非固定部505Aの撓曲変形を安定して規制できる。また、非固定部505Aが第1経路K1側に撓曲変形しないときには、立壁部513が第3誘導部材ユニット302に当接しないので、摩耗による劣化を抑制できる。また、第3誘導部材ユニット302の周辺を流下する遊技球Pが衝突した場合、一旦発射球通路401側に湾曲し、その後弾性変形により復帰した立壁部513が遊技領域10側へ大きく湾曲することが防止される。
また、第3誘導部材ユニット302と内レール501とは、離間しているので、例えば、経年による劣化や新しい遊技盤へのモデルチェンジ等にあたって、盤面板200から内レール501を取外さなくても第3誘導部材ユニット302を容易に交換・変更することができる。
また、前述したように、突部507A,507Bは、凹部207A,207Bの略中央に配置されているので、ファール球P1が内レール501の上部(突部507A,507B近傍)に衝突した際には、非固定部505Bが第1経路K1側に撓曲変形することが可能となっている。
尚、本実施例では、ファール球P1は、一般的に内レール501における突部507Eの付近で遊技球P2と衝突することが多いことから、内レール501における突部507Eの近傍にファール球P1が衝突した形態を例示したが、突部507C,507Dも凹部207C,207Dの右側の内周面から離して配置してもよい。
また、前述のように、本実施例の盤面板200は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材により構成されているため、その特性上、摩擦等により粉塵が生じやすくなっている。図9に示すように、盤面板200に内レール501を取付けた状態にあっては、凸部510が遊技盤面200Aに当接し、内レール501の背面508は、遊技盤面200Aから離間している。
このように、盤面板200に内レール501を取付けた状態にあっては、遊技盤面200Aと内レール501の背面508とが面当接せず、凸部510のみが遊技盤面200Aに部分的に当接しているので、遊技盤面200Aと内レール501との摩擦により盤面板200から生じる粉塵を極力減らすことができるため、遊技盤面200Aの表面が粉塵により汚れることを抑制できる。
また、凸部510と遊技盤面200Aとの当接により生じた粉塵の一部は、凸部510近傍に配設される小穴511内に入り込むため、周囲に飛散しにくくなる。さらに、突部507A〜507Fと凹部207A〜207Fとの当接により生じた粉塵の一部は、突部507A〜507Fの周囲に設けられる溝部509内に入り込むため、周囲に飛散しにくくなる。従って、遊技盤2のメンテナンス作業が容易である。また、前述のように、内レール501は、透光性を有していないため、フランジ部512の背面508に付着する粉塵や小穴511及び溝部509内に入り込んだ粉塵が内レール501を透して前方側から露見しないため、見栄えが向上する。尚、内レール501は、粉塵が前方側から目立ちにくければよいので、例えば、半透光性を有する樹脂や有色の樹脂等から構成されていてもよい。また、透光性部材の表面に、非透光性の樹脂を塗装してもよい。
尚、本実施例では、凸部510における遊技盤面200Aとの当接面(先端面)が平坦に形成される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、凸部の当接面に凹状部等を設け、凸部と遊技盤面200Aとの当接により生じた粉塵の一部が該凹状部内に入り込むようにしてもよく、このようにすることで、粉塵の飛散をより抑制できる。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、遊技領域10に遊技球Pを発射することにより遊技を行うパチンコ遊技機1であって、盤面板200と、遊技領域10を囲むように盤面板200に取付けられ、遊技球Pを案内する内レール501と、を備え、内レール501は、盤面板200に固定される固定部504T,504Uと、盤面板200に固定されない部位であって可撓性を有する非固定部505A〜505Cと、を備えてなり、非固定部505A〜505Cは、突部507A〜507Fを有し、盤面板200側には、突部507A〜507Fが当接可能な凹部207A〜207Fが設けられ、内レール501を盤面板200に取付けた状態において、突部507A〜507Fの側端面と凹部207A〜207Fの内周面との間に空隙Sが形成される。
このようにすることで、遊技球Pが内レール501に衝突したときに、突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内で移動でき、非固定部505A〜505Cが撓むことにより衝撃が吸収されることで内レール501の破損を抑制できるとともに、突部507A〜507Fの側端面が凹部207A〜207Fの内周面に当接することにより、内レール501を固定部504T,504Uのみで固定した形態に比べ、非固定部505A〜505Cが大きく位置ずれすることが防止されるため、遊技球Pを安定して案内することができる。
また、内レール501は、右側方に遊技領域10、左側方に発射球通路401を形成するレール部材、つまり、一側方からしか遊技球Pが接触しない第1外レール502や第2外レール503とは異なり、両側方から遊技球Pが接触して破損しやすいレール部材であるため、上記のように非固定部505A〜505Cが撓むことにより衝撃が吸収されることで内レール501の破損をより好適に抑制できる。
また、熱等により内レール501の合成樹脂材が劣化して突部507A〜507Fの根元近傍が変形した際においても、突部507A〜507Fの側端面と凹部207A〜207Fの内周面との間に空隙Sが形成されていることで、突部507A〜507Fに負荷が掛からず突部507A〜507Fの破損を防止できる。
また、突部507A〜507Fは、凹部207A〜207Fにより盤面板200の内側に配置されるため、突部507A〜507Fを係止させるための被当接部を盤面板200の外側(遊技盤面200A上)に特段形成する必要がない。つまり、被当接部が遊技球Pの流下に影響を与えることがない。さらに、突部507A〜507Fの側端面と凹部207A〜207Fの内周面との摺接により発生する粉塵が極力遊技盤面200Aに露見しないようにできる。
また、本実施例では、内レール501において最も撓曲変形しやすい非固定部505Aに設けられた突部507C〜507Eが挿入される凹部207C〜207Eは、固定部504T,504U近傍に設けられた突部507A,507B,507Eが挿入される凹部207A,207B,207Eに比べ大径に形成されているとともに、突部507A,507B,507Eは、凹部207A,207B,207Eの右側に寄せて配置されているため、非固定部505Aの発射球通路401側への移動量を大きくとることができる。これにより、内レール501の破損を確実に抑制できる。
また、内レール501を盤面板200に取付けた状態において、突部507A〜507Fの側端面と凹部207A〜207Fの内周面との間に空隙Sが形成されるため、凹部207A〜207Fに対して突部507A〜507Fを挿入し易い。
また、突部507A〜507Fが凹部207A〜207Fに挿入される構造であるため、突部507A〜507Fの側端面が凹部207A〜207Fの内周面に当接することにより、非固定部505Aが大きく位置ずれすることが防止される。つまり、突部507A〜507Fが凹部207A〜207F内に挿入されているため、突部507A〜507Fの移動範囲が凹部207A〜207F内に収まり、非固定部505Aが大きく位置ずれすることが確実に防止される。
また、本実施例では、突部507A〜507Fよりも強度の高い内レール501の立壁部513が第3誘導部材ユニット302に当接可能であるため、遊技領域10内に設けられる構造物である第3誘導部材ユニット302を利用して非固定部505Aの撓曲変形を安定して規制できる。
尚、本実施例では、突部507Eが第3誘導部材ユニット302の近傍に設けられている形態について例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第3誘導部材ユニット302を利用して非固定部505Aの撓曲変形を規制できるため、第3誘導部材ユニット302の近傍に突部を設けなくてもよい。これによれば、突部を減らす、または無くすことができるので、内レール501の構造を極めて簡素化できる。
また、本実施例では、立壁部513と第3誘導部材ユニット302との間に空隙(離間寸法L5)が形成されるとともに、ファール球P1が非固定部505Aに衝突することで立壁部513が第3誘導部材ユニット302に当接するため、立壁部513が常に第3誘導部材ユニット302に当接しないので、摩耗による劣化を抑制できる。
また、第3誘導部材ユニット302は、内レール501を取外さなくても盤面板200から取外すことができるため、容易に交換することができる。
また、内レール501は、非固定部505Aと該非固定部505Aよりも強度が高い非固定部505B,505C、固定部504T,504Uとを少なくとも有するため、固定部504T,504Uや非固定部505A〜505Cに応じた強度を持たせることができる。従って、非固定部505Aに対して、固定部504T,504Uに近い非固定部505B,505Cよりも可撓性を大きく持たせて、耐衝撃性を向上させることができる。
また、内レール501における突部507A〜507Fの周囲には、溝部509がそれぞれ形成されているため、突部507A〜507Fの側端面と凹部207A〜207Fの内周面との接触によって生じる粉や屑等が溝部509内に入り込み、これにより周囲に飛散しにくくなる。
次に、弾性部材600の周辺の構造について図17〜図21を参照して説明する。図17は、レール飾り枠の右側部の構造を示す斜視図である。図18は、(A)はレール飾り枠の右側部の背面図、(B)は(A)のG−G断面図、(C)は(A)のH−H断面図である。図19は、(A)は弾性部材の構成を示す6面図、(B)は(A)のI−I断面図である。図20は、(A)は第1外レールの右端部の構成を示す斜視図、(B)は第1外レールの右端部の他の構成を示す斜視図である。図21は、(A)はパチンコ遊技機の正面図、(B)は(A)に示すパチンコ遊技機の平面断面図である。
レール飾り枠410には、弾性部材600を保持する保持部が形成されている。保持部は、弾性部材600に穿設された貫通孔602に圧入される突出部422(図18(B)参照)が内側面に形成された板状の第1保持部421と、弾性部材600において遊技球が衝突する被衝突面601とは反対側の面である裏側面604に対向する第2保持部423とを少なくとも備えている。
第1保持部421は、弾性部材600の貫通孔602に該第1保持部421の突出部422が圧入されることで弾性部材600を支持するとともに、弾性部材600に遊技球が衝突した場合でも弾性部材600の位置がずれないようにしている。また、第1保持部421の突出部422から引き抜くことで弾性部材600を取外すことができるので、メンテナンス性が向上する。
第1保持部421の突出部422には、突出方向の根本部と先端部との間に段差部424が形成されており、弾性部材600の貫通孔602に形成された段差部603に係合することにより、遊技球が衝突しても弾性部材600の位置がずれるのを防止する。
また、突出部422においては、段差部424を境界として先端部の径よりも根本部の径が太くなっている。このため、該突出部422の耐久性を高めて丈夫にすることができ、該突出部422の折損を防止できる。
また、第1保持部421は、内側面(後面)に突出部422が形成された板状部425を有し、この板状部425の外側面(前面)には、突出部422に対応する部分から突出部422の内部に向かって凹設された凹部426が形成されている。この凹部426を設けて突出部422の内部を肉抜き成形することで、該突出部422の耐久性を向上できる。また、第1保持部421の前面には、シール部材が貼付されることで、第1保持部421の前面に形成された凹部426の前面開口が閉塞されるようになっている。
第2保持部423は、弾性部材600の裏側面604に設けられた段差部605に係合する被係合部427を有している。このため、遊技球が衝突するなどして弾性部材600に衝撃が与えられても、該弾性部材600の位置がずれたり、該弾性部材600が貫通孔602に圧入された突出部422を中心として回転したりするのを防止できる。
また、弾性部材600が保持部(第1保持部421及び第2保持部423)に取付けられ、該保持部を有するレール飾り枠410が遊技盤2に取付けられた状態においては、図18(B)に示すように、弾性部材600と遊技盤2との間に間隙26が形成される。この間隙26を有することで、弾性部材600に遊技球が衝突した衝撃が遊技盤2に伝播するのを防止している。
弾性部材600は、図19に示すように、略直方体状に形成されており、貫通孔602の形状である円筒形状の中心と被衝突面601との距離L1は、貫通孔602の形状である円筒形状の中心と裏側面604との距離L2よりも長くなっている。これにより、被衝突面601に遊技球が衝突した衝撃を距離L1の範囲にある弾性部材600の弾性体で十分に吸収することができる。
また、弾性部材600は、保持部(第1保持部421及び第2保持部423)により保持された状態において、少なくとも被衝突面601が第1保持部421の端部から突出している(図6参照)。このため、打球発射装置(図示略)から発射された遊技球が所定以上の勢いで第1外レール502に沿って飛んでくると、弾性部材600の被衝突面601に必ず衝突するようになり、第1保持部421には衝突しないので、第1保持部421の損傷を防止できる。
また、被衝突面601は、図18(A)に示すように、保持部(第1保持部421及び第2保持部423)により保持された状態において、被衝突面601が第1外レール502の所定点における接線に対し垂直な法線T1に対し遊技領域10の中央部側へ向けて開放するように所定角度θ1傾くとともに、遊技盤面200Aに対し垂直な垂線T2に対し遊技盤面200A側へ向けて所定角度θ2傾く傾斜面として形成されている。
よって、第1外レール502に沿って移動してきた遊技球Pが保持部(第1保持部421及び第2保持部423)により保持された被衝突面601に衝突したとき、該遊技球Pを第1外レール502から離れる方向へ向けて遊技盤面200A側へ跳ね返す。よって、弾性部材600の下方に広がる遊技領域10において第1外レール502から離れた位置に設けられた通過ゲート41や一般入賞口401Cへ誘導することができるとともに、跳ね返った遊技球Pが第1外レール502に沿って移動してきた後続の遊技球Pと衝突して後続球の流下に影響を及ぼすことを回避できる。また、跳ね返った遊技球Pがガラス窓50aへ衝突してガラス窓50aを傷付けることを回避できる。
このように弾性部材600は、保持部(第1保持部421及び第2保持部423)により保持された状態における被衝突面601の傾きや反発力等に応じて遊技球Pの跳ね返り角度や速度に影響が及ぶものであるため、保持された状態で傾きが変わることがあると跳ね返された遊技球Pの流下経路にも影響を及ぼす部材である。
また、弾性部材600における貫通孔602の開口周縁は、面取りされている。これにより、弾性部材600の向き(表裏)を間違えることがなくなるととともに、該貫通孔602に対してレール飾り枠410の第1保持部421の突出部422が挿入容易となる。
また、弾性部材600においては、前述したように、貫通孔602の形状である円筒形状の中心と被衝突面601との距離L1が、貫通孔602の形状である円筒形状の中心と裏側面604との距離L2よりも長くなっている。このため、レール飾り枠410に対して弾性部材600を取付けるときの向きを間違えることがなくなる。
また、弾性部材600において、貫通孔602は、略直方体状の6つの面のうちの1の面とこれに対向する1の面とを貫いた孔として穿設されており、この貫通孔602に挿入される第1保持部421の突出部422は、その端部が少なくとも貫通孔602の中間地点かあるいはこれよりも奥側に達している。これにより、遊技球が衝突したときの衝撃の吸収性を高めることができる。尚、弾性部材600に穿設される孔は、貫通孔に限るものではなく、貫通していない穴であってもよい。
第1外レール502の右側の先端部には、図20に示すように、発生した静電気を逃がすためのアース711が形成されている。また、第1外レール502におけるアース711の近傍には、円弧状の第1外レール502の外側に向かって湾曲した曲状部712が形成されている。この曲状部712を有することにより、第1外レール502のアース711をレール飾り枠410の裏面側に嵌め込む作業が容易となる。例えば、レール飾り枠410の左下部に第1外レール502の左下部を嵌合し、レール飾り枠410の内側面に第1外レール502を沿わせていき、アース711をレール飾り枠410の右上部における背面側に嵌め込むときに、曲状部712を曲げるなどして、そのアース711の向きを微調整しながらレール飾り枠410の右上部における背面側の所定位置に嵌め込むことができる(図18(A)参照)。
また、図18(C)に示すように、第1外レール502と弾性部材600とは、レール飾り枠410に取付けられた状態において互いに所定の隙間を隔てて配置されている。よって、例えば、第1外レール502に沿って遊技球Pが移動することにより生じる振動が弾性部材600に伝達されて遊技球Pの跳ね返り角度や速度等に影響を及ぶことがないようにしている。また、弾性部材600に遊技球Pが衝突することにより生じる振動が第1外レール502に伝達されて第1外レール502に沿って移動する遊技球Pの流下経路に影響を及ぼすことが回避される。
また、弾性部材600は、レール飾り枠410に取付けられた状態において第1外レール502の端部に形成された曲状部712の近傍位置に近接した状態で設けられている。つまり、図18(A)に示すように、第1外レール502は、弾性部材600に沿って配置されているが、曲状部712が設けられていることにより一部が弾性部材600から離れて配置されるため、弾性部材600における第1外レール502側の面を第2保持部423の一部により第1外レール502側から覆うように保持することができるため、弾性部材600を安定して支持できる。
尚、図17に示すように、アース711は、第1外レール502の背面側に取付けられた状態において、その一部が第1外レール502に形成された孔部507を介して前面側に突出するようになっており、該突出した部分は、ガラス扉枠50を閉鎖したときに該ガラス扉枠50の背面に設けられたアース部材(図示略)に接触するようになっている。
また、図20(B)に示すように、第1外レール502の曲状部712には、湾曲する方向に沿ってスリット713を穿設することができる。このスリット713を穿設することにより、レール飾り枠410の右上部における背面側にアース711を嵌め込むときに、アース711の向きを微調整することが容易となる。
レール飾り枠410の右側部端部と第2外レール503の上端部とを接合する部分においては、図21(A)に示すように、レール飾り枠410の右側部端部において前面側から背面側に向かって凹設された被係合部420に対し、第2外レール503の上端部において前面側から背面側に向かって突設された係合部530が嵌合するようになっている。これにより、レール飾り枠410は、第2外レール503により前方から後方へ押えられた状態となるので、該レール飾り枠410の安定性が向上する。
このように構成された遊技盤2にあっては、遊技球が衝突する弾性部材600がレール飾り枠410の保持部(第1保持部421及び第2保持部423)に保持される。そして、このレール飾り枠410が複数のネジN1を用いて盤面板200に螺着固定されることで、弾性部材600が盤面板200における所定位置に配置される。すなわち、弾性部材600は、レール飾り枠410を介して盤面板200の所定位置に設けられる。
そして、盤面板200にレール飾り枠410に取付けた後、第2外レール503が盤面板200に複数のネジN2により取付けられることで、第2外レール503の係合部530がレール飾り枠410の被係合部420に係合し、レール飾り枠410の右下端部が第2外レール503により前面側から押えられることで、レール飾り枠410が盤面板200に保持される。
さらに、レール飾り枠410、第2外レール503、内レール501が盤面板200に取付けられた遊技盤2を遊技機用枠3に組付け、レール飾り枠410の右上端部が盤押え金具162aのレール押え片174により前面側から押えられることで、レール飾り枠410が盤面板200に保持される。
このように、弾性部材600を保持するレール飾り枠410を盤面板200に取付けることで、弾性部材600が遊技領域10の所定位置に保持されるとともに、遊技盤2を遊技機用枠3に組付け、レール飾り枠410の複数箇所が第2外レール503及びレール押え片174により前面側から押えられることで、このレール飾り枠410の安定性が向上するため、該レール飾り枠410により保持されている弾性部材600の保持位置からの位置ずれが抑制される。
尚、位置ずれとは、弾性部材600の保持位置から前側への位置ずれ、つまり、盤面板200の遊技盤面200Aから離れる方向への位置ずれや、突出部422を中心として回動する方向への位置ずれや、遊技盤面200Aに沿う方向への位置ずれ等も含む。
また、第2外レール503及び盤押え金具162aのレール押え片174は、ガラス扉枠50を開放した状態でレール飾り枠410を盤面板200に保持する第2保持体として機能する。尚、特に図示しないが、ガラス扉枠50のガラス窓50aは、閉鎖位置にあるときにレール飾り枠410の第1保持部421の前面に近接または当接するので、閉鎖位置にあるときには第2保持体として機能するが、開放位置にあるときには第2保持体としては機能しない。
また、パチンコ遊技機1においては、図6に示すように、遊技領域10におけるセンター飾り枠52の右側の第2経路K2に通過ゲート41や一般入賞口401C及び図示しない複数の障害釘が設けられており、レール飾り枠410の第1保持部421で保持された弾性部材600に衝突した遊技球がその衝突により軌道を変えながら第2経路K2を流下すると、通過ゲート41を通過し、あるいは一般入賞口401Cへ進入することがある。前述したように、遊技球が通過ゲート41を通過すると普通図柄の変動表示が開始され、普通可変入賞球装置6Bが開放状態となり第2始動入賞口へ遊技球が入賞すれば、第2特別図柄の変動表示が開始されて大当り遊技状態に制御される可能性がある。また、遊技球が一般入賞口401Cへ入賞すれば所定数の賞球が得られる。
すなわち、弾性部材600に衝突した遊技球が第2経路K2を流下することで、遊技者にとって有利な価値(例えば、大当り遊技状態や賞球)が付与される可能性がある。ここで、遊技球が第2経路K2を流下する経路は、弾性部材600に衝突したときの跳ね返り量や角度によって変化することがある。このため、その弾性部材600が、遊技球が遊技者にとって有利な方向へ跳ね返るように形成された不正な弾性部材に交換されたり、弾性部材600の向きを不正に変更されるなどして跳ね返り量等が変えられると、通過ゲート41を通過したりあるいは一般入賞口401Cへ進入したりする遊技球の数が増加して、遊技者にとって有利な価値が付与される可能性が高くなる虞がある。
そこで、弾性部材600を保持する第1保持体であるレール飾り枠410の複数個所がネジN1で螺着固定されていることで、弾性部材600を盤面板200から取外すには複数のネジN1を取外す必要が生じる。また、そのレール飾り枠410を保持する第2保持体である盤押え金具162aのレール押え片174や第2外レール503の係合部530を備えることで、レール飾り枠410を盤面板200から取外すには、盤押え金具162aによる係止状態を解除したり、第2外レール503を盤面板200から取外したりする必要が生じる。よって、このようにレール飾り枠410の取外しを困難にして、弾性部材600の交換を困難なものとすることで、弾性部材600に対する不正行為を抑制することができる。
また、図21(A)、(B)に示すように、パチンコ遊技機1を正面視したときに、第1外レール502の左側端部LTは、開放されたガラス扉枠50の内側面を含む仮想延長面GTよりも左側に位置している。これにより、遊技機用枠3に遊技盤2が組付けられた状態において、第1外レール502が取付けられたレール飾り枠410を取外そうとする場合には、ガラス扉枠50を大きく開放しなければならず、また、大きく開放したとしても第1外レール502を前側に取外そうとしたときに該第1外レールの左部がガラス扉枠50に当接する虞があることから、レール飾り枠410の取外しが困難になる。これにより、弾性部材600の交換を困難なものとすることができるので、該弾性部材600に対する不正行為をより好適に抑制することができる。
さらに、レール飾り枠410は、複数のネジN1を用いて遊技盤2に螺着固定されるが、ネジN1が挿通されるネジ孔がレール飾り枠410の全体に亘って複数箇所に穿設されている。例えば、図21に示すように、レール飾り枠410は、遊技領域10の左下側から左上側さらには右上側にまで位置しているが、これら左下側、左上側、右上側のそれぞれと、遊技領域10の上側や左側にもネジ孔が穿設されており、複数のネジN1を用いて遊技盤2に螺着固定されている。このため、レール飾り枠410を取外し弾性部材600を交換して遊技球の跳ね返り量や角度を変更する不正行為を行う場合、それら複数のネジN1をすべて取外す手間がかかるようになり、不正行為を行う意欲が減衰することから該不正行為の発生を抑制できる。
このようなパチンコ遊技機1においては、遊技領域に打ち出された遊技媒体が衝突するゴム材等からなる被衝突体を備えるもの等がある。このような被衝突体は、遊技媒体が衝突したときに衝撃を吸収して跳ね返すようになっている。
この種の遊技機において、例えば、被衝突体を変位可能な状態で保持する保持体を備え、該保持体をネジにより遊技盤に取付けることで被衝突体を遊技盤の所定位置に保持したもの等があった。しかし、このような遊技機にあっては、保持体がネジにより遊技盤に取付けられていることで、被衝突体に遊技媒体が衝突する衝撃が保持体に伝播して該保持体を遊技盤に取付けるネジが緩むなどして保持体の位置ずれが生じると、被衝突体に衝突した遊技媒体の跳ね返り角度等が不安定になり、遊技媒体の入賞率等の遊技性に影響が及ぶ虞があるといった問題があった。
そこで、被衝突体の位置ずれにより遊技性が損なわれることを抑制できるようにするために、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、遊技媒体が衝突する被衝突体である弾性部材600と、遊技盤2に取付けられ、弾性部材600を遊技盤2の所定位置に保持するレール飾り枠410であるレール飾り枠410と、遊技盤2に取付けられたレール飾り枠410を保持する第2保持体である盤押え金具162aのレール押え片174、第2外レール503、ネジN1、ガラス扉枠50と、を備えている。このようにすることで、弾性部材600を保持するレール飾り枠410が遊技盤に取付けられた状態で各第2保持体により保持されることで、レール飾り枠410の安定性が向上するため、弾性部材600の位置ずれにより遊技性が損なわれることを抑制できる。
また、本実施例では、レール飾り枠410は、各第2保持体による保持状態を解除すること、例えば、ガラス扉枠50を開放し、盤押え金具162aと第2外レール503とネジN1とを取外すことをしない限り、遊技盤2から取外すことができないこととしている。このようにすることで、レール飾り枠410が遊技盤2から容易に取外されることを抑制できる。
また、本実施例では、レール飾り枠410は、弾性部材600の保持位置からの位置ずれを規制する規制部であるレール飾り枠410の第1保持部421の板状部425及び突出部422を有している。このようにすることで、レール飾り枠410に対し弾性部材600が位置ずれして遊技性が損なわれることを抑制できるとともに、該弾性部材600が外しにくくなっているので、該弾性部材600を不正に交換する行為を抑制できる。
また、本実施例では、規制部は、弾性部材600を保持した状態において該弾性部材600が当接する当接面であって、互いに向きが異なる複数の当接面であるレール飾り枠410の第1保持部421における板状部425の内側面(後面)と、第2保持部423において弾性部材600に当接する面から構成されている。このようにすることで、被衝突体を向きが異なる複数の当接面で押えることができるので、該被衝突体の位置ずれを好適に抑制できる。特に、図18(A)に示すように、第1外レール502に沿って移動してきた遊技球Pが被衝突面601に衝突する場合と、第1外レール502から若干離れた位置を移動してきた遊技球Pが被衝突面601に衝突する場合とで、被衝突面601に衝突する位置が異なり、このような衝突位置のずれにより弾性部材600が突出部422を中心として回動することにより生じる位置ずれが防止される。
また、本実施例では、レール飾り枠410は、弾性部材600に形成された挿入孔である貫通孔602に挿入される保持用ピンであるレール飾り枠410の第1保持部421の突出部422を有し、突出部422は、基部側である突出方向の根本部の外径が先端部側である先端部の外径よりも大きくなっている。このようにすることで、弾性部材600に生じる衝撃に対する保持用ピンの耐久性を高めることができる。
また、本実施例では、レール飾り枠410は、弾性部材600に形成された挿入孔である貫通孔602に挿入される保持用ピンであるレール飾り枠410の第1保持部421の突出部422を有し、突出部422の内部には中空部である凹部426が形成されている。このようにすることで、突出部422の強度が高まるので、耐久性が向上する。
また、本実施例では、弾性部材600は、少なくとも遊技球が衝突する衝突部である被衝突面601がレール飾り枠410の外側に位置するように該レール飾り枠410により保持されている。このようにすることで、レール飾り枠410に遊技球が衝突して該レール飾り枠410が破損することを抑制できる。
また、本実施例では、遊技球が内レール501に衝突したときに、非固定部が撓むことにより衝撃が吸収されることで内レール501の破損を抑制できるとともに、当接部が被当接部に当接することにより非固定部が大きく位置ずれすることが防止されるため、遊技球を安定して案内することができる。また、被衝突体である弾性部材600を保持するレール飾り枠410が遊技盤2に取付けられた状態でレール押え片174、第2外レール503、ガラス扉枠50等により保持されることで、レール飾り枠410の安定性が向上するため、弾性部材600の位置ずれにより遊技性が損なわれることを抑制できる。
このように、遊技領域10を形成する内レール501、第1外レール502、第2外レール503といったレール部材及び該レール部材により案内された遊技球が衝突する弾性部材600は、遊技盤2に対し位置ずれしにくいので遊技球を安定して案内することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、レール部材として内レール501を例示し、内レール501の非固定部505A〜505Cに当接部としての突部507A〜507Fが形成された形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1外レール502や第2外レール503の非固定部にも当接部を設けてもよい。
また、このように第1外レール502にも非固定部を設けて撓曲変形可能とするとともに、該非固定部に当接部としての突部を形成した場合であっても、図18(C)に示すように、第1外レール502と弾性部材600とは所定の隙間を隔てて配置されていることで、遊技球Pの接触などにより第1外レール502が撓曲変形してもその振動が弾性部材600に伝達されることがないので、弾性部材600における遊技球Pの跳ね返り角度や速度等に影響を及ぶことがない。また、第1外レール502の端部は、遊技盤面200Aに対してレール飾り枠410を複数のネジN1で固定することにより取付けられるため、第1外レール502を撓曲変形可能とした場合であっても遊技盤面200Aから外れることが防止される。
また、前記実施例では、非固定部505A〜505Cと突部507A〜507Fとが射出成形により一体的に形成される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、非固定部505A〜505Cと突部507A〜507Fとが着脱可能に別体になっていてもよい。
また、前記実施例では、突部507C〜507Eは、凹部207C〜207Eの右側に寄せて配置されている形態について例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、突部507C〜507Eを凹部207C〜207Eの中央に配置してもよい。つまり、凹部207A〜207Fに対する突部507A〜507Fの位置等は、遊技球が衝突する方向や強さ等に合わせて自由に設定してよい。尚、突部507A〜507Fの大きさ(直径)や内レール501に対する位置、または突部507A〜507Fの側端面と凹部207A〜207Fの内周面との間に形成される空隙の大きさ等も自由に設定してよい。
また、前記実施例では、突部507A〜507Fの側端面と凹部207A〜207Fの内周面との間に中空の空隙Sが形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、空隙Sに緩衝材などを充填して突部507A〜507Fにかかる負荷を減らすとともに、突部507A〜507Fの側端面と凹部207A〜207Fの内周面との摺接による粉塵を減らしてもよい。
また、前記実施例では、内レール501の非固定部505A〜505Cに突部507A〜507Fが形成され、盤面板200に凹部207A〜207Fが形成された形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、非固定部505A〜505Cに凹部を設け、盤面板200に突部を設けてもよい。また、凹部は、有底のスリットや貫通孔等であっても構わない。
また、前記実施例では、突部507A〜507Fは、強度を持たせるために平面視略十字形状を成していたが本発明はこれに限定されるものではなく、円柱状や断面矩形の柱状、球形状等であっても構わない。
また、前記実施例では、突部507A〜507Fを当接部とし、凹部207A〜207Fを被当接部とする形態と、内レール501の立壁部513を当接部とし、第3誘導部材ユニット302を被当接部とする形態と、を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか一方のみの形態を備えていればよい。また、構造物として、第3誘導部材ユニット302を例示したが、構造物は内レール501の近傍に設けられる釘や一般入賞口を構成する部材等であってもよい。
また、前記実施例では、内レール501の係止爪501aの正面側から、ラベル貼付部520を有する第2外レール503の係止溝503aを係止させることで、レール部材である内レール501を取外さなくても第2外レール503を盤面板200から取外すことができる形態について例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ラベル貼付部520を有する第2外レール503の係止溝503aの正面側から内レール501の係止爪501aを係止させることで、レール部材である内レール501を取外さなければ第2外レール503を盤面板200から取外すことができないようにしてもよい。つまり、第3誘導部材ユニット302などの第1構造物については、内レール501を取外さなくても盤面板200から容易に取外して交換することができるようにする一方で、不正の対象となるラベルが貼付されるラベル貼付部520を有する第2外レール503など取外しを困難化したい第2構造物については、レール部材を利用して盤面板200から取外すことを困難化することで、不正なラベルが貼付された第2外レールに交換されてしまうことを抑制できる。
尚、前記実施例では、盤面板200がアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材により形成される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、盤面板はベニヤ等の木材により形成されてもよい。盤面板がベニヤ製の場合であっても、凸部510が遊技盤面に当接するので、遊技盤面と内レール501との摩擦により盤面板から木屑等が発生することを抑制できる。
また、前記実施例では、内レール501の長手方向両端近傍に固定部504T,504Uが設けられ、固定部504T,504U間に非固定部505Aが設けられ、固定部504T,504Uよりも外側に非固定部505B,505Cが設けられた形態について例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、固定部以外の部位が非固定部となっており、且つ非固定部の可撓性が固定部よりも高ければ、固定部及び非固定部の場所や数は自由に設定してもよい。尚、固定部も可撓性を有していてもよい。
また、前記実施例では、構造物に当接する当接部として内レール501の立壁部513を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フランジ部等の内レールにおける他の部位でもよい。
また、前記実施例では、被衝突体の一例として、ゴム材からなる弾性部材600を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、被衝突体は弾性体に限定されるものではなく、例えば、合成樹脂材にて構成されていてもよい。
また、前記実施例では、弾性部材600を遊技盤2の所定位置に保持する第1保持体として、レール飾り枠410を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2外レール503や内レール501等の他のレール部材であってもよい。また、レール部材だけでなく、例えば、弾性部材600を保持するためだけに設けられた部材であってもよい。さらに、センター飾り枠52、第1誘導部材ユニット300、第2誘導部材ユニット301、第3誘導部材ユニット302など遊技球が頻繁に衝突し得る部材であればよい。尚、センター飾り枠52とする場合、例えば、弾性部材600を左上部(所謂ぶっこみ位置)に設け、遊技領域10に進入した遊技球が衝突し得るように設けることが考えられる。
また、前記実施例では、遊技盤2に取付けられたレール飾り枠410を保持する第2保持体として、盤押え金具162aや第2外レール503を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、他のレール部材を適用してもよいし、センター飾り枠52や第1誘導部材ユニット300、第2誘導部材ユニット301、第3誘導部材ユニット302といった遊技球の誘導部材等を適用してもよい。
また、前記実施例では、遊技盤2に取付けられたレール飾り枠410を保持する第2保持体としての盤押え金具162aや第2外レール503は、レール飾り枠410を前方から遊技盤面200A側へ向けて押えるように保持する部材であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、レール飾り枠410の側面における複数個所を側方から支持するように保持する部材であってもよい。
また、前記実施例では、遊技盤2に取付けられたレール飾り枠410を保持する第2保持体としての盤押え金具162aや第2外レール503は、レール飾り枠410に当接して保持する部材とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、レール飾り枠410に近接して配置され、所定以上の位置ずれが生じないように保持する部材であってもよい。
また、前記実施例では、レール飾り枠410を遊技盤2に取付けるためのネジN1は、盤押え金具162aや第2外レール503による保持状態を解除しなくても取外すことができる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、盤押え金具162aや第2外レール503による保持状態を解除しなければ取外すことができないように設けられていてもよい。
また、前記実施例では、盤押え金具162aや第2外レール503による保持状態を解除しなければレール飾り枠410を遊技盤2から取外すことができない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、盤押え金具162aや第2外レール503による保持状態を解除しなくても、ネジN1さえ取外せばレール飾り枠410を遊技盤2から取外すことができるようにしてもよい。
また、前記実施例では、レール飾り枠410を盤面板200に螺着固定するための複数のネジN1は同一種類のものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、異なる種類のもの、例えばプラスのネジとマイナスのネジを併用するようにしてもよい。これにより、これら複数のネジN1を取外すために複数の工具が必要となり手間がかかることから、弾性部材600を交換しようとする不正行為を抑制できる。
また、前記実施例では、レール飾り枠410とセンター飾り枠52とを別の部材で成型する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図22の変形例1に示すように、飾り枠800として一体で成型してもよい。すなわち、遊技球の移動する通路810において遊技盤2に沿って設けられた板状の側面部811を介して、センター飾り枠52とレール飾り枠410が繋がった形状としてもよい。このような形状を有する飾り枠800を設けることにより、部品を大型化して弾性部材600の位置がずれるのを防止するとともに、飾り枠800においてレール飾り枠410に相当する部分410’とセンター飾り枠52に相当する部分52’との間にて遊技球が通過する通路810の形状を安定させることができ、レール飾り枠410に相当する部分410’と通路810との位置関係がずれることで遊技性が損なわれることを抑制できる。
また、飾り枠800においては、通路810の側面部811からレール飾り枠410に相当する部分410’につながる部分において弾性部材600に対向する面に突部812を形成し、該突部812を弾性部材600に穿設された凹部608に圧入することで該弾性部材600を取付けるようにしてもよい。このように弾性部材600の凹部608に突部812を圧入することで、該弾性部材600の位置ずれを防止できる。
また、前記実施例では、弾性部材600の形状を略直方体状としたが、略直方体状に限るものではなく、例えば、立方体形状など、線対称や点対称の形状に形成してもよい。例えば、図23の変形例2に示すように、立方体状に形成された弾性部材600は、貫通孔602が穿設されていない4つの面をそれぞれ被衝突面601とし、1の被衝突面601が摩耗したときに該弾性部材600の向きを変えて他の被衝突面601を遊技球が衝突する面とすることとしてもよい。これにより、弾性部材600の一部に不正行為がなされたとしても、該弾性部材600の向きを変えることで、その不正行為による効果が生じないようにすることができる。また、1つの弾性部材600を長期間使用できる。
また、弾性部材600において貫通孔602に対し直交する面(例えば、上面)において、貫通孔602に対し平行な複数の被衝突面601のいずれかに対応する個所に所定のマーク部610を設けることが好ましい。このようにすることで、該マーク部610に対応する被衝突面601を基準として使用すれば、いずれの被衝突面601を使用したか分かりやすくなる。また、レール飾り枠410に対するマーク部610の配置位置を決定しておけば、レール飾り枠410に対するマーク部610の配置位置が変わったときに不正行為が行われた可能性があることを特定しやすくなる。
尚、マーク部610は、着色したり凹設したりするなどして設けてもよいし、あるいは、弾性部材600を金型成型にて製造する場合、エジェクタピンにより押出すことで型抜きする際に形成されるエジェクタピン跡等を利用して用いてもよい。
また、図24の変形例3に示すように、レール飾り枠410の第2保持部423には、弾性部材600の背面606(弾性部材600において第1保持部421に対向する面とは反対側の面)に係合する係合突部428を形成してもよい。これにより、弾性部材600の位置ずれを防止できる。
また、図24に示すように、弾性部材600の背面606に、該背面606から突設されて遊技盤2に当接する当接部607を形成してもよい。これにより、弾性部材600の位置ずれを防止できる。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、前記実施例では、遊技媒体の一例として、球状の遊技球(パチンコ球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えば、メダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
1 パチンコ遊技機
50 ガラス扉枠
162a 盤押え金具
174 レール押え片
410 レール飾り枠
421 第1保持部
422 突出部
423 第2保持部
501 内レール
504T,504U 固定部
505A,505B,505C 非固定部
506T,506U ネジ孔
507A〜507F 突部
509 溝部
510 凸部
511 小穴
512 フランジ部
513 側壁部
600 弾性部材
601 被衝突面
602 貫通孔

Claims (1)

  1. 遊技領域に遊技媒体を発射することにより遊技を行う遊技機であって、
    遊技盤と、
    前記遊技領域を囲むように前記遊技盤に取付けられ、遊技媒体を案内するレール部材と、
    遊技媒体が衝突する被衝突体と、
    前記遊技盤に取付けられ、前記被衝突体を前記遊技盤の所定位置に保持する第1保持体と、
    前記遊技盤に取付けられた前記第1保持体を保持する第2保持体と、
    を備え、
    前記レール部材は、
    前記遊技盤に固定される固定部と、
    前記遊技盤に固定されない部位であって可撓性を有する非固定部と、を備えてなり、
    前記非固定部は、当接部を有し、
    前記遊技盤側には、前記当接部が当接可能な被当接部が設けられ、
    前記レール部材を前記遊技盤に取付けた状態において、前記当接部と前記被当接部との間に空隙が形成される
    ことを特徴とする遊技機。
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