JP2017220977A - 被覆線皮剥器、および、被覆線皮剥方法 - Google Patents

被覆線皮剥器、および、被覆線皮剥方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より簡易な機構で、剥ぎ取られた被覆層の落下を防止可能または抑制可能な被覆線皮剥器、被覆線皮剥方法を提供する。【解決手段】被覆線皮剥器4は、被覆線が挿入される胴体部と、被覆線を被覆層と線材とに分離する刃体9とを具備する。胴体部5は、被覆線を受け入れる第1挿入穴100と、刃体によって分離された線材を受け入れる線材挿入穴102と、刃体によって分離された被覆層を保持するくびれ部6とを備える。胴体部の外周面には、刃体によって分離された被覆層を受け入れる環状凹部61が設けられる。また、くびれ部の外周面64は、環状凹部の底面である。【選択図】図3

Description

本発明は、被覆線皮剥器、および、被覆線皮剥方法に関する。被覆線は、例えば、高圧引下用架橋ポリエチレン絶縁電線(PDC:Plane transformer Drop wire Crosslinked polyethylene、以下、PD線と記載することがある。)等である。
PD線等を用いた工事の際に、PD線等の被覆層を剥ぎ取る被覆線皮剥器が知られている。
例えば、特許文献1(特開2014−60849号公報)には、ケーブル被覆剥取工具が記載されている。特許文献1では、被覆層の切断幅を規制し、被覆層の切り屑の詰まりを防止することが可能なケーブル被覆剥取工具を提供することを目的としている。特許文献1に記載のケーブル被覆剥取工具は、中空の本体部と、カッターとを備える。当該中空の本体部は、ケーブルを挿入するための挿入口と、剥ぎ取られた被覆層の切り屑を排出するための排出口とを備える。また、前記カッターは、前記挿入口側に刃面を有する切刃部と、前記排出口側に刃面を有する掬刃部とを有する。切刃部は、被覆層を切り進むための刃部であり、掬刃部は、剥ぎ取られた切り屑を、導線から分離して持ち上げるための刃部である。なお、特許文献1には、切り屑が落ちないように、切り屑を保持する機構については記載されていない。
特許文献2(特開2002−199534号公報)には、被覆線の端末皮剥器が記載されている。特許文献2に記載の端末皮剥器は、被覆排出口に切削刃が固定された皮剥器本体と、皮剥器本体に取付けられるガイド筒とを備える。当該ガイド筒は、被覆線が挿入される被覆線ガイド孔を有する。被覆線の被覆層剥ぎ取り作業に際しては、まず、被覆線の径の大きさに応じたガイド筒が選択され、選択されたガイド筒が皮剥器本体に取り付けられる。その後、被覆線がガイド筒の被覆線ガイド孔に挿入される。挿入された被覆線を回転させながら圧入していくことにより、被覆線の被覆層が、切削刃によって、螺旋状に切削される。切削された切削屑は、被覆排出口から排出される。
特許文献3(特開2001−268740号公報)には、充電式ケーブル被覆剥取機が記載されている。特許文献3には、被覆剥取機によって剥ぎ取られた外被破断片が機械本体の周りに絡み付き、被覆剥取機の操作性を著しく低下させるとの問題点が記載されている。
特許文献4(特開2016−36218号公報)には、被覆屑回収具が記載されている。特許文献4に記載の被覆屑回収具は、皮剥ぎ器に取り付けられ、皮剥ぎ器によって剥ぎ取られた螺旋状の被覆屑を回収する回収具である。特許文献4に記載の被覆屑回収具においては、回収された被覆屑を、回収具の胴部から取り除くために、蓋部側の胴部に設けられた接合部と、底部側の胴部に設けられた接合部とを、互いに分離することが必要である。また、再び、被覆屑回収具を使用するためには、分離された両接合部を再度接続する必要がある。
特許文献5(特開2012−16257号公報)には、電線被覆剥離工具が記載されている。特許文献5では、絶縁被覆電線から剥ぎ取られた剥離層を落下させることが無いように、剥離屑の保持機構を備えた電線被覆剥離工具を提供することを目的としている。特許文献5に記載の電線被覆剥離工具は、電線の絶縁被覆をらせん状に剥離するための切削刃と、剥離層を排出するための開口部と、当該開口部の一部分を覆うように形成されるとともに、剥離層が通過するスリットを有する把持部材とを備える。把持部材は、弾性材料で構成されており、スリット部分の弾性力により、剥ぎ取り後の剥離層が保持される。
特開2014−60849号公報 特開2002−199534号公報 特開2001−268740号公報 特開2016−36218号公報 特開2012−16257号公報
被覆線皮剥器の使用に際しては、剥ぎ取られた被覆層が落下して散乱するとの問題が生じえる。そのため、特許文献4および特許文献5には、剥ぎ取られた被覆層の落下を防止する機構が開示されている。しかしながら、特許文献4に記載の機構においては、被覆層を、回収具の胴部から取り除くための作業負担が大きいという問題がある。また、特許文献5に記載の機構は複雑であり、また、スリット部における弾性力の調整等が難しいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、より簡易な機構で、剥ぎ取られた被覆層の落下を防止可能または抑制可能な被覆線皮剥器、被覆線皮剥方法を提供することにある。
本発明は、以下に示す、被覆線皮剥器、および、被覆線皮剥方法に関する。
(1)被覆線が挿入される胴体部と、
前記胴体部に取り付けられ、前記被覆線を被覆層と線材とに分離する刃体と
を具備し、
前記胴体部は、
前記被覆線を受け入れる第1挿入穴と、
前記刃体によって分離された前記線材を受け入れる線材挿入穴と、
前記刃体によって分離された前記被覆層を保持するくびれ部と
を備え、
前記胴体部の外周面には、前記刃体によって分離された前記被覆層を受け入れる環状凹部が設けられ、
前記くびれ部の外周面は、前記環状凹部の底面である
被覆線皮剥器。
(2)前記胴体部は、
前記刃体が取り付けられ、前記第1挿入穴を有する第1部分と、
前記くびれ部を構成する第2部分であって、前記線材を受け入れる第2挿入穴を有する前記第2部分と、
前記第2挿入穴から突出する前記線材を受け入れる第3挿入穴を有する第3部分と
を具備し、
前記第2挿入穴および前記第3挿入穴の各々は、前記線材挿入穴の一部を構成しており、
前記環状凹部は、前記第1部分のくびれ部側端面と、前記くびれ部の前記外周面と、前記第3部分のくびれ部側端面とによって規定されている
上記(1)に記載の被覆線皮剥器。
(3)前記第1部分から前記第2部分に向かう方向を第1方向と定義するとき、前記胴体部は、前記刃体によって分離された前記被覆層を、前記第1方向かつ前記第2部分の径外方向に向かって案内する案内傾斜面を有する
上記(2)に記載の被覆線皮剥器。
(4)前記刃体の上面と前記案内傾斜面とによって構成される面は、側面視で、前記第1方向に向けて連続するように繋がっている
上記(3)に記載の被覆線皮剥器。
(5)前記胴体部は、前記刃体を前記被覆線に対して相対回転させるためのグリップ部材を含み、
前記グリップ部材は、前記第3部分に対して着脱自在である
上記(2)乃至(4)のいずれか一つに記載の被覆線皮剥器。
(6)前記線材の露出長さを調整する露出長さ調整部材を更に備え、
前記露出長さ調整部材は、前記線材の端部に当接可能なストッパ部を有する
上記(5)に記載の被覆線皮剥器。
(7)前記グリップ部材は、前記露出長さ調整部材を調整部材中心軸まわりに回転可能に支持し、
前記露出長さ調整部材は、前記調整部材中心軸から偏心した位置に前記線材を受け入れ可能な第5挿入穴を有し、
前記調整部材中心軸は、前記線材挿入穴の中心軸から偏心している
上記(6)に記載の被覆線皮剥器。
(8)被覆線皮剥器を用いた被覆線皮剥方法であって、
前記被覆線皮剥器は、
被覆線を受け入れる第1挿入穴と、
前記被覆線を被覆層と線材とに分離する刃体と、
前記刃体によって分離された前記線材を受け入れる線材挿入穴と、
前記刃体によって分離された前記被覆層を保持するくびれ部と
を備え、
前記被覆線皮剥方法は、
前記被覆線を前記第1挿入穴に挿入する工程と、
前記刃体を前記被覆線に対して相対回転させることにより、前記被覆線を前記被覆層と前記線材とに分離する工程と、
前記線材を前記線材挿入穴に受け入れるとともに、前記被覆層を前記くびれ部に絡み付ける工程と
を具備する
被覆線皮剥方法。
本発明により、より簡易な機構で、剥ぎ取られた被覆層の落下を防止可能または抑制可能な被覆線皮剥器、被覆線皮剥方法を提供できる。
図1は、実施形態における被覆線皮剥器の一例を示す概略斜視図である。 図2は、実施形態における被覆線皮剥器の一例を示す概略縦断面図である。 図3は、実施形態における被覆線皮剥器の一例を示す概略側面図である。 図4は、被覆線皮剥器の本体部の一例を示す概略側面図である。 図5は、被覆線皮剥器のグリップ部材の一例を模式的に示す2面図である。 図6は、被覆線皮剥器の露出長さ調整部材の一例を模式的に示す2面図である。 図7は、被覆線皮剥器の露出長さ調整部材の一例を模式的に示す2面図である。 図8は、被覆線皮剥器の本体部の一例を示す概略側面図である。 図9は、図面代用写真で、作製した被覆線皮剥器の一例を示す写真である。 図10は、実施形態における被覆線皮剥方法の一例を示すフローチャートである。 図11は、図面代用写真で、皮剥作業後に、分離された被覆層2がくびれ部6に絡み付いている状態の一例を示す写真である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態における被覆線皮剥器、および、被覆線皮剥方法について説明する。なお、本明細書において、同種の機能を有する部材には、同一または類似の符号が付されている。そして、同一または類似の符号の付された部材について、繰り返しとなる説明が省略される場合がある。
(被覆線皮剥器の概要)
図1および図2を参照して、被覆線皮剥器4の概要について説明する。図1は、実施形態における被覆線皮剥器4の一例を示す概略斜視図である。また、図2は、実施形態における被覆線皮剥器4の一例を示す概略縦断面図である。
被覆線皮剥器4は、被覆線1の端部の被覆層2を線材(例えば、導線)から分離して、線材の端部を露出させるための器具である。被覆線1は、例えば、PD線であり、被覆線1がPD線であるとき、被覆層2はポリエチレン層であり、線材は電線である。
被覆線皮剥器4は、胴体部5と、刃体9とを備える。図1に記載の例では、被覆線1は、被覆線皮剥器4の一端から、胴体部5に設けられた第1挿入穴100に挿入される。被覆線1を第1方向に押し込みつつ、胴体部5を被覆線1に対して相対回転させることにより、被覆線1の被覆層2が、刃体9によって切り込まれる。その結果、図2に示されるように、被覆線1の端部は、被覆層2と線材3とに分離される。
刃体9によって分離された被覆層2は、胴体部5の外周面に設けられた環状凹部61に向けて案内され、胴体部5のくびれ部6に絡み付く。被覆層2が、くびれ部6に絡み付くことによって、被覆層2の被覆線皮剥器4からの落下が防止または抑制される。また、被覆層2は、環状凹部61に受け入れられるため、くびれ部6に絡み付いた被覆層2が、被覆線皮剥器4の操作の邪魔になることはない。
実施形態における被覆線皮剥器は、特許文献3において問題とされていた被覆層の絡み付き現象を敢えて利用している点で画期的であり、当業者の技術常識を覆すものである。実施形態における被覆線皮剥器は、くびれ部という簡易な機構で、被覆層の落下を効果的に防止または抑制する。また、実施形態における被覆線皮剥器のくびれ部および環状凹部によって、被覆層を保持するという効果と、被覆線皮剥器に絡み付く被覆層が操作の邪魔にならないようにするという効果の2つの効果が、相乗的に奏される。
(被覆線皮剥器のより詳細な説明)
図3を参照して、被覆線皮剥器4についてより詳細に説明する。図3は、実施形態における被覆線皮剥器4の一例を示す概略側面図である。被覆線皮剥器4は、少なくとも被覆線1が挿入される胴体部5と、胴体部5に取り付けられ、被覆線1を被覆層2と線材3とに分離する刃体9とを具備する。
胴体部5は、被覆線1を受け入れる第1挿入穴100と、刃体9によって分離された線材を受け入れる線材挿入穴102と、刃体9によって分離された被覆層を保持するくびれ部6とを備える。また、胴体部5の外周面には、刃体9によって分離された被覆層を受け入れる環状凹部61が設けられている。なお、くびれ部6は、環状凹部61の底面を構成している。より具体的には、くびれ部6の外周面64が、環状凹部61の底面である。
胴体部5は、第1部分50と、第2部分60と、第3部分70とを備えていてもよい。第1部分50には、刃体9が取り付けられており、また、第1部分50には、被覆線1が挿入される第1挿入穴100が設けられている。
第2部分60は、第1部分50の第1方向側に配置された部分である。より具体的には、第2部分60は、第1部分50と第3部分70との間に配置される部分である。第2部分60は、被覆層2を保持するくびれ部6を構成する。くびれ部6の外径は、第1部分50の外径よりも小さく、第3部分70の外径よりも小さい。また、第2部分60には、刃体9によって分離された線材が挿入される線材挿入穴102が設けられている。なお、本明細書において、第2部分60における線材挿入穴102のことを、第2挿入穴102aと呼ぶ。線材挿入穴102(第2挿入穴102a)は、第1挿入穴100と連通している。なお、図3に記載の例では、線材挿入穴102の中心軸Cと、第1挿入穴100の中心軸とが一致している。図3に示されるように、線材挿入穴102(第2挿入穴102a)の穴径は、第1挿入穴100の穴径よりも小さくてもよい。
第3部分70は、第2部分60の第1方向側に配置された部分である。第3部分70には、第2挿入穴102aから第1方向に向けて突出する線材を受け入れる第3挿入穴102cが設けられている。第3挿入穴102cは、第2挿入穴102aと連通しており、線材挿入穴102の一部を構成している。なお、図3に記載の例では、第3挿入穴102cの中心軸と、第2挿入穴102aの中心軸とは一致している。図3に示されるように、第3挿入穴102cの穴径は、第2挿入穴102aの穴径よりも小さくてもよいし、第2挿入穴102aの穴径と等しくてもよい。
図3に記載の例では、刃体9によって分離された被覆層2を受け入れる環状凹部61が、第1部分50のくびれ部側端面55と、くびれ部6の外周面64と、第3部分70のくびれ部側端面73とによって規定されている。
図3に記載の例では、環状凹部が、第1部分のくびれ部側端面と、くびれ部の外周面と、第3部分のくびれ部側端面とによって規定されているため、刃体によって分離された被覆層が、環状凹部から、意図せずして抜け出ることが効果的に抑制される。
なお、図3に記載の例では、第1部分50の外径と、第3部分70の外径とが一致しているが、両外径は、互いに異なっていてもよい。また、図3に記載の例では、環状凹部61が、底面(外周面64)と、2つの側面(55、73)とによって規定されており、かつ、環状凹部61の頂面は開放されている。代替的に、環状凹部61の頂面(開放部)の少なくとも一部が、第1部分50または第3部分70によって支持された任意の部材によって覆われていてもよい。換言すれば、第1部分50または第3部分70には、刃体9によって分離された被覆層2が、環状凹部61から径外方向に抜け出ることを抑制する覆い部材が設けられていてもよい。
次に、図4乃至図6を参照して、被覆線皮剥器4を構成する各部材について説明する。図4は、被覆線皮剥器の本体部40の一例を示す概略側面図である。図5は、被覆線皮剥器のグリップ部材80の一例を模式的に示す2面図である。図5の左側には、グリップ部材80の概略側面図が記載され、図5の右側には、グリップ部材80を第2方向に沿って見た図である概略背面図が記載されている。図6は、被覆線皮剥器の露出長さ調整部材200の一例を模式的に示す2面図である。図6の左側には、露出長さ調整部材200の概略側面図が記載され、図6の右側には、露出長さ調整部材200を第2方向に沿って見た図である概略背面図が記載されている。
(本体部40)
本体部40は、上述の第1部分50と、上述の第2部分60とを備え、上述の第3部分70の少なくとも一部を備える。本体部40の材質は、例えば、金属である。本体部の第1部分50には、刃体9が取り付けられている。刃体9は、刃体取り付け機構によって、第1部分50(より具体的には、第1部分50に設けられた傾斜面)に取り付けられる。図4に記載の例では、刃体取り付け機構は、第1部分50に設けられたねじ穴56と、ねじ部材57とを含む。
第1部分50は、略円筒形状を有する。第1部分50は、上述のくびれ部側端面55に加えて、第2方向側の端面53と、外周面54とを備える。なお、第2方向は、第1方向と反対の方向である。図4に記載の例では、第1部分50は、端面53と外周面54との間に環状の面取り部53aを備え、また、くびれ部側端面55と外周面54との間に環状の面取り部55aを備える。
第1部分50に設けられた第1挿入穴100は、第2方向に向かうにつれて穴径が拡大する拡径穴部100aを備えている。拡径穴部100aは、被覆線1を第1挿入穴102に挿入する際のガイドとして機能する。
第2部分60には、刃体9によって分離された被覆層を、第1方向かつ第2部分60の径外方向に向かって案内する案内傾斜面64aが設けられている。案内傾斜面64aは、分離された被覆層を、環状凹部61に向けて案内するガイドとして機能する。図4に記載の例では、案内傾斜面64aが設けられているために、分離された被覆層の環状凹部61への移動が円滑に行われる。案内傾斜面64aは、第1方向に向かうにつれて、第2挿入穴102aの中心軸からの距離が拡大する傾斜面である。図4に記載の例では、案内傾斜面64aは、平面であるが、案内傾斜面64aは、曲面(例えば、曲率半径の大きな曲面)を含んでいてもよい。また、図4に記載の例では、案内傾斜面64aの法線方向と、第2挿入穴102aの中心軸とが交わるように、案内傾斜面64aが設けられている。しかし、実施形態における案内傾斜面64aの法線の向きは、図4に示される案内傾斜面64aの法線の向きに限定されない。
図4に記載の例では、刃体の上面9aと案内傾斜面64aとによって構成される面は、側面視で、V字形状となっている。なお、側面視とは、第2挿入穴102aの中心軸に垂直な方向から見ることを意味する。図4に記載の例では、第2挿入穴102aの中心軸に垂直な方向、かつ、刃体の上面9aに平行な方向から見て、刃体の上面9aと案内傾斜面64aとによって構成される面が、V字形状を有する。刃体の上面9aと案内傾斜面64aとによって構成される面が、V字形状を有する場合、刃体9によって分離された被覆層が、直ちに、案内傾斜面64aによってガイドされることとなる。よって、分離された被覆層の環状凹部61への移動がより一層円滑に行われる。なお、刃体は平面に限定されず湾曲していてもよい。また、案内傾斜面64aも直線状ではなく湾曲していてもよい。したがって、刃体の上面9aと案内傾斜面64aとによって構成される面は、側面視でV字形に限定されず、略U字形状等であってもよい。換言すれば、側面視で、刃体の上面9aと案内傾斜面64aとが、第1方向に向けて連続するように繋がっていればよい。
第2部分60に設けられた第2挿入穴102aは、第2方向に向かうにつれて穴径が拡大する拡径穴部102bを備えていてもよい。第2挿入穴が拡径穴部102bを備える場合、第2挿入穴102aを通過して第1方向に移動する線材が、第3部分70の第3挿入穴102cに円滑に案内される。なお、第2挿入穴102aの穴径と第3挿入穴102cの穴径とが互いに等しい場合には、拡径穴部102bは省略される。
図4に記載の例では、第2部分60は、略円筒形状を有する。より具体的には、第2部分60の外周面64は、円筒の外表面の形状に一致する部分と、案内傾斜面64aとを含む。
図4に記載の例では、第3部分70は、図5に記載のグリップ部材80と嵌合する第1嵌合部77を備える。図4に記載の例では、第1嵌合部77は嵌合凹部であるが、第1嵌合部77は嵌合凸部であってもよい。また、第3部分70は、グリップ部材80を第3部分70に対して移動不能に固定するための第1固定部76を含む。図4に記載の例では、第1固定部76は、固定ねじが挿入される貫通孔である。
第3部分70は、略円筒形状を有する。第3部分70は、上述のくびれ部側端面73に加えて、外周面74を備える。図4に記載の例では、第3部分70は、くびれ部側端面73と外周面74との間に環状の面取り部73aを備える。図4に記載の例では、環状の面取り部73a(および、環状の面取り部55a)を備えているために、皮剥作業の終了後、くびれ部6に絡み付いた被覆層を環状凹部61から容易に取り除くことが可能となる。
(グリップ部材80)
次に、図5を参照して、グリップ部材80について説明する。グリップ部材80は、刃体9を被覆線に対して相対回転させるために用いられる。グリップ部材80は、操作者によって把持される部分を含む。図5に記載の例では、グリップ部材の第1方向側の端部の外周面が、操作者によって把持されるグリップ領域85である。グリップ領域85には、凹凸加工等の滑り止め加工が施されていてもよい。グリップ部材80の材質は、例えば、合成樹脂である。
グリップ部材80は、本体部40(より具体的には、第3部分70)に対して着脱自在である。グリップ部材80は、第3部分70の第1嵌合部77と嵌合する第2嵌合部87を備える。図5に記載の例では、第2嵌合部87は嵌合凸部であるが、第2嵌合部87は嵌合凹部であってもよい。また、グリップ部材80は、グリップ部材80を第3部分70に対して移動不能に固定するための第2固定部86を含む。図5に記載の例では、第2固定部86は、固定ねじが挿入されるネジ孔である。
図4および図5に記載の例では、本体部40とグリップ部材80とが別体である。このため、本体部40とグリップ部材80とをフレキシブルに組み合わせることが可能である。例えば、1つのグリップ部材80に対して、複数の本体部40を用意しておき、状況に応じて最適な本体部40をグリップ部材80に取り付けることが可能である。
代替的に、本体部40とグリップ部材80とが一体に成形されてもよい。この場合、第1嵌合部77、第2嵌合部87、第1固定部76、および、第2固定部86の構成は、省略可能である。この場合、被覆線皮剥器4の全体構造が単純になり、また、部品点数が削減される。なお、グリップ部材80を特に設けず、本体部40のみで被覆線皮剥器4を構成してもよい。その場合、刃体9を被覆線に対して相対回転し易くするために、第3部分70の外周面74を凹凸加工等の滑り止め加工を施しておけばよい。
グリップ部材80には、図4に記載の第3部分70の第3挿入穴102cから第1方向に向けて突出する線材を受け入れる第4挿入穴102dが設けられていてもよい。第4挿入穴102dは、線材挿入穴102の一部を構成する。第4挿入穴102dが設けられる場合、第4挿入穴102dの中心軸は、第3挿入穴102cの中心軸と一致していることが好ましい。
図5に記載の例では、グリップ部材80(胴体部5)は、後述の露出長さ調整部材200を受け入れ可能な調整部材受け入れ穴88を備える。調整部材受け入れ穴88は、線材挿入穴102と連通している(図5に記載の例では、調整部材受け入れ穴88は、第4挿入穴102dと連通している)。調整部材受け入れ穴88の中心軸C1は、線材挿入穴102の中心軸Cから偏心している。
(露出長さ調整部材200)
次に、図6を参照して、露出長さ調整部材200について説明する。露出長さ調整部材200は、線材の露出長さ、換言すれば、被覆線1のうち被覆層2が剥ぎ取られ露出した線材部分の長さを調整する部材である。露出長さ調整部材200は、線材の端部に当接可能なストッパ部209を有する。ストッパ部209が、線材挿入穴102の中心軸Cに交差する進出位置にある時、線材挿入穴102に挿入された線材がストッパ部209に当接する。その結果、線材の露出長さが、ストッパ部209と刃体9との間の距離に制限される。他方、ストッパ部209が、線材挿入穴102の中心軸Cに交差しない退避位置にある時、線材挿入穴102に挿入された線材がストッパ部209に当接することはない。この場合、線材の露出長さは、より長くなることとなる。
図6に記載の例では、ストッパ部209は、露出長さ調整部材200の第2方向側の端面である。代替的に、ストッパ部209(および、露出長さ調整部材200)は、線材挿入穴102の中心軸Cに対して垂直な方向に移動可能な板状の部材であってもよい。
図6に記載の例では、露出長さ調整部材200は、図5に示された調整部材受け入れ穴88に挿入される部材である。露出長さ調整部材200の外周面208の形状は、調整部材受け入れ穴88の内周面の形状と相補的な形状である。また、露出長さ調整部材200は、操作者によって操作される操作部205と、線材を受け入れ可能な第5挿入穴202とを備える。操作部205は、露出長さ調整部材200の第1方向側の端部に設けられている。第5挿入穴202の中心軸C2は、露出長さ調整部材200の中心軸(以下、「調整部材中心軸C3」という。)から偏心している。
図6に記載の露出長さ調整部材200は、図3に記載の胴体部5(より具体的には、図5に記載のグリップ部材80)によって、調整部材中心軸C3まわりに回転可能に支持される。露出長さ調整部材200は、操作部205を調整部材中心軸C3まわりに回転させることにより、操作可能である。操作部205を、調整部材中心軸C3まわりに回転させることにより、ストッパ部209は、線材挿入穴102の中心軸Cに交差する進出位置と、線材挿入穴102の中心軸Cに交差しない退避位置との間で移動する。
ストッパ部209が進出位置にある時、線材の露出長さが、ストッパ部209と刃体9との間の距離に制限される。他方、ストッパ部209が退避位置にある時、線材は、第5挿入穴202によって受け入れ可能である。この場合、線材の露出長さは、第5挿入穴202の底部203と刃体9との間の距離に一致することとなる。
なお、露出長さ調整部材200と、胴体部5(より具体的には、グリップ部材80)とのうちの少なくとも一方には、被覆線の皮剥作業時に、露出長さ調整部材200と胴体部5とが、調整部材中心軸C3に沿う方向に互いに相対移動しないように規制する任意の規制部材が設けられることが好ましい。また、操作部205には、ストッパ部209が、進出位置にあるのか、あるいは、退避位置にあるのかを示す指標が設けられていることが好ましい。図6に記載の例では、線材の露出長さを50mmに設定することに対応して「50mm」との指標が設けられ、線材の露出長さを100mmに設定することに対応して「100mm」との指標が設けられている。
露出長さ調整部材200が、線材を受け入れ可能な第5挿入穴202と、ストッパ部209とを備える場合、簡易な操作(露出長さ調整部材を回転する操作)によって、線材の露出長さを調整することが可能となる。
なお、図6に記載の例では、第5挿入穴202は、調整部材中心軸C3のまわりに1つだけ設けられている。代替的に、図7に示されるように、露出長さ調整部材200は、調整部材中心軸C3のまわりに複数の第5挿入穴202a、202bを備えていてもよい。なお、図7に記載の例では、第5挿入穴202aの中心軸C2は、調整部材中心軸C3から偏心しており、第5挿入穴202bの中心軸C4は、調整部材中心軸C3から偏心している。図7に記載の例では、第5挿入穴202aの深さD1と、第5挿入穴202bの深さD2とが互いに異なる。この場合、線材の露出長さを3段階で調整可能である。すなわち、線材挿入穴102の中心軸Cとストッパ部209とが交差する時、線材の露出長さが一番短く(図7における指標「S」に対応)、線材挿入穴102の中心軸Cと第5挿入穴202bの中心軸とが一致する時、線材の露出長さが2番目に短く(図7における指標「M」に対応)、線材挿入穴102の中心軸Cと第5挿入穴202aの中心軸とが一致する時、線材の露出長さが最も長い(図7における指標「L」に対応)。なお、第5挿入穴202の数は、3個以上であってもよい。特許文献2に記載されている発明では、露出した線材部分の長さを変えるためには、ストッパの調節つまみを回転し且つ長さ調整窓の挟小部を行き来させる必要がある。そのため、操作が煩雑であるとともに、露出した線材が長さ調節窓に引っ掛かる等の問題があった。一方、図6及び図7に示す露出長さ調整部材200は、グリップ部80の中で回転するのみで、露出した線材部分が案内される線材挿入穴の長さを変えることができる。したがって、簡単な操作で露出した線材部分の長さを変えることができ、更に、露出した線材は線材挿入穴の中に案内されることから、特許文献2のように、露出した線材が他の部材に引っ掛かることはない。
(くびれ部および環状凹部のサイズ)
次に、図8を参照して、くびれ部6、および、環状凹部61のサイズについて説明する。くびれ部6の直径D3は、刃体9によって分離された被覆層がくびれ部6に絡み付くことができるように、十分に短いことが好ましい。また、くびれ部6の直径D3は、内部に線材挿入穴を形成することができるように、十分に長いことが好ましい。くびれ部6の直径D3は、例えば、4mm以上30mm以下である。
環状凹部61の幅W1、すなわち、くびれ部6の長さ(くびれ部側端面55とくびれ部側端面73との間の距離)は、刃体9によって分離された被覆層がくびれ部6に絡み付くことができる長さであれば特に制限はない。また、環状凹部61の深さD4は、刃体9によって分離された被覆層を受け入れることができるように十分に深ければ、長さに特に制限はない。なお、図8に記載の例において、環状凹部61の深さD4は、環状凹部61の底面(案内傾斜面64aを除く)と、第1部分50の外周面54との間の距離と定義される。
(被覆線皮剥方法)
図9乃至図11を参照して、被覆線皮剥器4を用いた被覆線皮剥方法について説明する。図9は、作製した被覆線皮剥器4の一例を示す写真である。図10は、実施形態における被覆線皮剥方法の一例を示すフローチャートである。図11は、被覆線皮剥器4で被覆層を剥ぎ取った際の写真である。
図9に記載の被覆線皮剥器4において、刃体9の刃先9bの一部は、第1挿入穴100の一部に達し、開口部を形成している。そのため、刃体9によって分離された被覆層は、開口部から排出され、くびれ部6に絡み付くことができる。また、図9に示す被覆線皮剥器4の刃体9の上面9aと案内傾斜面64aとのなす角度は、約90度である。なお、刃体9の上面9aと案内傾斜面64aとのなす角度は、分離する被覆層の幅等を考慮し適宜設定すればよく、例えば、30度以上150度以下等の角度にすればよい。
被覆線皮剥方法では、まず、第1ステップS1において、露出長さ調整部材200による線材の露出長さの設定が行われる。図9に記載の例では、操作部205を回転させることによって、線材の露出長さの選択が行われる。なお、被覆線皮剥器4が、露出長さ調整部材200を備えていない場合には、第1ステップS1は、省略される。
第2ステップS2において、被覆線1が第1挿入穴100に挿入される。挿入の結果、被覆線1は、刃体9の刃先9bに当接する。
第3ステップS3において、刃体9が被覆線1に対して相対回転される。当該相対回転は、被覆線1の第1方向への押し込み動作と同時に実行されることが好ましい。刃体9が被覆線1に対して相対回転されることにより、被覆線1が、被覆層2と線材3とに分離される。なお、相対回転と押し込み動作とが同時に実行される場合には、被覆層2は、螺旋状に切り取られることとなる。
第4ステップS4において、刃体9が被覆線1に対して、更に、相対回転される。当該相対回転は、被覆線1の第1方向への押し込み動作と同時に実行されることが好ましい。相対回転動作および押し込み動作により、線材3は、第1方向に進み、線材挿入穴102に受け入れられる。また、相対回転動作および押し込み動作により、被覆層2は、環状凹部61に向かって、換言すれば、くびれ部6の外周面に向かって、案内される。被覆層2は、弾性を有しているため、元の形状に戻ろうとする。当該元に戻ろうとする力によって、被覆層2は、くびれ部6に絡み付く。換言すれば、被覆層2は、くびれ部6によって巻き取られる。
第5ステップS5において、被覆線1の第1方向への移動が停止した状態で、刃体9が被覆線1に対して、更に、相対回転される。被覆線1の第1方向への移動の停止は、線材3のストッパ部209への当接に起因してもよい。被覆線1の第1方向への移動が停止した状態で、刃体9が被覆線1に対して相対回転されることにより、被覆線1の被覆層2は、環状に切断される。その結果、刃体9よりも第2方向側にある被覆層2と、刃体9よりも第1方向側にある被覆層2とが、完全に分離される。刃体9よりも第1方向側にある被覆層2は、くびれ部に絡み付いているため、被覆線皮剥器4から離れて落下することがない。また、刃体9よりも第2方向側にある被覆層2(換言すれば、被覆線1)は、作業者によって保持されているため、落下することがない。図11は、皮剥作業後に、分離された被覆層2がくびれ部6に絡み付いている状態の一例を示す写真である。被覆層2は、螺旋状態でくびれ部6に絡み付いてもよいし、二重螺旋状態でくびれ部6に絡み付いてもよいし、その他の形状状態でくびれ部6に絡み付いてもよい。被覆層2の材料、案内傾斜面64aの角度、相対回転速度および被覆線1の押し込み速度等により、被覆層2がくびれ部6に絡み付く形態は異なるが、くびれ部に絡み付いて保持される。
なお、上述の実施形態において、刃体9と被覆線1との間の相対回転は、手動にて実行される。例えば、被覆線1を左手で保持しながら、グリップ領域85に回転力を付与することにより、相対回転が実行されてもよい。代替的に、相対回転は、電動モータ等を用いて自動的に実行されてもよい。
本発明の被覆線皮剥器を用いると、被覆線から分離した被覆層の落下が効果的に抑制される。その結果、落下した被覆層を集める作業が不要となる。したがって、被覆線を取り扱う業者、例えば、電線の接続工事業者にとって有用である。
1…被覆線、2…被覆層、3…線材、4…被覆線皮剥器、5…胴体部、6…くびれ部、9…刃体、9a…刃体の上面、9b…刃先、40…本体部、50…第1部分、53…第1部分の端面、53a…面取り部、54…第1部分の外周面、55…第1部分のくびれ部側端面、55a…面取り部、56…ねじ穴、57…ねじ部材、60…第2部分、61…環状凹部、64…くびれ部の外周面、64a…案内傾斜面、70…第3部分、73…第3部分のくびれ部側端面、73a…面取り部、74…第3部分の外周面、76…第1固定部、77…第1嵌合部、80…グリップ部材、85…グリップ領域、86…第2固定部、87…第2嵌合部、88…調整部材受け入れ穴、100…第1挿入穴、100a…拡径穴部、102…線材挿入穴、102a…第2挿入穴、102b…拡径穴部、102c…第3挿入穴、102d…第4挿入穴、200…露出長さ調整部材、202…第5挿入穴、202a…第5挿入穴、202b…第5挿入穴、203…第5挿入穴の底部、205…操作部、208…露出長さ調整部材の外周面、209…ストッパ部

Claims (8)

  1. 被覆線が挿入される胴体部と、
    前記胴体部に取り付けられ、前記被覆線を被覆層と線材とに分離する刃体と
    を具備し、
    前記胴体部は、
    前記被覆線を受け入れる第1挿入穴と、
    前記刃体によって分離された前記線材を受け入れる線材挿入穴と、
    前記刃体によって分離された前記被覆層を保持するくびれ部と
    を備え、
    前記胴体部の外周面には、前記刃体によって分離された前記被覆層を受け入れる環状凹部が設けられ、
    前記くびれ部の外周面は、前記環状凹部の底面である
    被覆線皮剥器。
  2. 前記胴体部は、
    前記刃体が取り付けられ、前記第1挿入穴を有する第1部分と、
    前記くびれ部を構成する第2部分であって、前記線材を受け入れる第2挿入穴を有する前記第2部分と、
    前記第2挿入穴から突出する前記線材を受け入れる第3挿入穴を有する第3部分と
    を具備し、
    前記第2挿入穴および前記第3挿入穴の各々は、前記線材挿入穴の一部を構成しており、
    前記環状凹部は、前記第1部分のくびれ部側端面と、前記くびれ部の前記外周面と、前記第3部分のくびれ部側端面とによって規定されている
    請求項1に記載の被覆線皮剥器。
  3. 前記第1部分から前記第2部分に向かう方向を第1方向と定義するとき、前記胴体部は、前記刃体によって分離された前記被覆層を、前記第1方向かつ前記第2部分の径外方向に向かって案内する案内傾斜面を有する
    請求項2に記載の被覆線皮剥器。
  4. 前記刃体の上面と前記案内傾斜面とによって構成される面は、側面視で、前記第1方向に向けて連続するように繋がっている
    請求項3に記載の被覆線皮剥器。
  5. 前記胴体部は、前記刃体を前記被覆線に対して相対回転させるためのグリップ部材を含み、
    前記グリップ部材は、前記第3部分に対して着脱自在である
    請求項2乃至4のいずれか一項に記載の被覆線皮剥器。
  6. 前記線材の露出長さを調整する露出長さ調整部材を更に備え、
    前記露出長さ調整部材は、前記線材の端部に当接可能なストッパ部を有する
    請求項5に記載の被覆線皮剥器。
  7. 前記グリップ部材は、前記露出長さ調整部材を調整部材中心軸まわりに回転可能に支持し、
    前記露出長さ調整部材は、前記調整部材中心軸から偏心した位置に前記線材を受け入れ可能な第5挿入穴を有し、
    前記調整部材中心軸は、前記線材挿入穴の中心軸から偏心している
    請求項6に記載の被覆線皮剥器。
  8. 被覆線皮剥器を用いた被覆線皮剥方法であって、
    前記被覆線皮剥器は、
    被覆線を受け入れる第1挿入穴と、
    前記被覆線を被覆層と線材とに分離する刃体と、
    前記刃体によって分離された前記線材を受け入れる線材挿入穴と、
    前記刃体によって分離された前記被覆層を保持するくびれ部と
    を備え、
    前記被覆線皮剥方法は、
    前記被覆線を前記第1挿入穴に挿入する工程と、
    前記刃体を前記被覆線に対して相対回転させることにより、前記被覆線を前記被覆層と前記線材とに分離する工程と、
    前記線材を前記線材挿入穴に受け入れるとともに、前記被覆層を前記くびれ部に絡み付ける工程と
    を具備する
    被覆線皮剥方法。
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