JP2017220782A - ハンズフリー通話装置、プログラム及び復帰方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載用のハンズフリー通話装置において、当該ハンズフリー通話装置による自通話端末の制御状態が正常であり、自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であり、かつ、当該ハンズフリー通話装置における音声の受話状態が異常である場合に、音声通話の復帰処理を実行する。
【解決手段】ハンズフリー通話装置100は、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、音声通話の復帰処理を実行する復帰処理部22を備える。
【選択図】図1
【解決手段】ハンズフリー通話装置100は、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、音声通話の復帰処理を実行する復帰処理部22を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載用のハンズフリー通話装置と、このハンズフリー通話装置用のプログラムと、このハンズフリー通話装置による音声通話の復帰方法とに関する。
従来、車両に持ち込まれた通話端末(以下「自通話端末」という。)を制御することにより、他の通話端末(以下「他通話端末」という。)とのいわゆる「ハンズフリー」による音声通話を実行する車載用のハンズフリー通話装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、ハンズフリー通話異常時のリカバリ方法が記載されている。すなわち、自通話端末(携帯電話装置200)は、ハンズフリー通話装置(ハンズフリー装置100)と自通話端末(携帯電話装置200)間の近距離無線通信回線に通信異常が発生したとき、その通信異常を検出する。自通話端末(携帯電話装置200)は、通信異常を検出したとき、ハンズフリー通話装置(ハンズフリー装置100)との近距離無線通信回線の再接続、及び他通話端末(相手側電話装置)との電話網を介した通信回線の再接続などのリカバリ処理を実行する(特許文献1の要約等参照)。
また、特許文献2の通信システムは、自通話端末(通信装置11)とハンズフリー通話装置(中継装置12)間の無線通信路、及びハンズフリー通話装置(中継装置12)と他通話端末(相手側通話装置15)間の無線通信路の切断を検知する。特許文献2の通信システムは、自通話端末(通信装置11)とハンズフリー通話装置(中継装置12)間の無新通信路、又はハンズフリー通話装置(中継装置12)と他通話端末(相手側通信装置15)間の無線通信路が切断されたとき、切断された無線通信路に対応する復旧情報に基づいて、切断された無線通信路の再接続を実行する(特許文献2の請求項1,4等参照)。
なお、特許文献1には、リカバリ処理の一例として自通話端末(携帯電話装置200)が他通話端末(相手側電話装置)にリダイヤルすることが記載されている(特許文献1の段落[0083]〜[0085]、図6等参照)。ここで、一般に「リダイヤル」とは、発信側の通話端末と着信側の通話端末との間の音声通話が終了した後、発信側の通話端末が着信側の通話端末に再発信することをいう。しかしながら、特許文献1においては、発信側の通話端末(携帯電話装置200)が着信側の通話端末(相手側電話装置)に再発信することを「リダイヤル」と記載するとともに、着信側の通話端末(携帯電話装置200)が発信側の通話端末(相手側電話装置)に発信することも「リダイヤル」と記載している(特許文献1の段落[0083]参照)。すなわち、特許文献1に記載された「リダイヤル」の用語の意義は、「リダイヤル」ではなく「リコネクション」である。
本発明の発明者らは、車載用のハンズフリー通話装置において、以下のような新規な課題を発見した。すなわち、ハンズフリー通話装置による自通話端末の制御状態が正常であり、かつ、自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が正常な状態において、ハンズフリー通話装置が自通話端末を介して他通話端末に送話する音声は他通話端末にて正常に受話されるものの、ハンズフリー通話装置が自通話端末を介して他通話端末から受話する音声はハンズフリー通話装置にて正常に受話されない状態となることがある。また、本発明の発明者らは、このような状態において、自通話端末から他通話端末へのリダイヤル、又は他通話端末から自通話端末へのリダイヤルなどにより、ハンズフリー通話装置における音声の受話状態が正常な状態に復帰することを発見した。
ハンズフリー通話装置による自通話端末の制御状態が正常である場合、ハンズフリー通話装置と自通話端末間の通信回線の接続状態も正常である。ここで、特許文献1,2の技術は、いずれも、ハンズフリー通話装置と自通話端末間の通信回線の接続状態、又は自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が異常である場合にリカバリ処理を実行するものである。ハンズフリー通話装置による自通話端末の制御状態が正常であり、かつ、自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が正常である場合のリカバリ処理については、特許文献1,2に何ら記載されていない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車載用のハンズフリー通話装置において、当該ハンズフリー通話装置による自通話端末の制御状態が正常であり、自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であり、かつ、当該ハンズフリー通話装置における音声の受話状態が異常である場合に、音声通話の復帰処理を実行することを目的とする。また、このハンズフリー通話装置用のプログラムと、このハンズフリー通話装置による音声通話の復帰方法とを提供することを目的とする。
本発明のハンズフリー通話装置は、車両に持ち込まれた自通話端末を制御することにより、他通話端末とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のハンズフリー通話装置であって、当該ハンズフリー通話装置による自通話端末の制御状態が正常であるか否かを判定する制御状態判定部と、自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定する接続状態判定部と、当該ハンズフリー通話装置における音声の受話状態が正常であるか否かを判定する受話状態判定部と、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、音声通話の復帰処理を実行する復帰処理部とを備えるものである。
本発明のプログラムは、車両に持ち込まれた自通話端末を制御することにより、他通話端末とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のコンピュータを、当該コンピュータによる自通話端末の制御状態が正常であるか否かを判定する制御状態判定部と、自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定する接続状態判定部と、当該コンピュータにおける音声の受話状態が正常であるか否かを判定する受話状態判定部と、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、音声通話の復帰処理を実行する復帰処理部と、として機能させるものである。
本発明の復帰方法は、車両に持ち込まれた自通話端末を制御することにより、他通話端末とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のハンズフリー通話装置を用いた音声通話の復帰方法であって、制御状態判定部が、ハンズフリー通話装置による自通話端末の制御状態が正常であるか否かを判定するステップと、接続状態判定部が、自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定するステップと、受話状態判定部が、ハンズフリー通話装置における音声の受話状態が正常であるか否かを判定するステップと、復帰処理部が、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、音声通話の復帰処理を実行するステップとを備えるものである。
本発明によれば、車載用のハンズフリー通話装置において、当該ハンズフリー通話装置による自通話端末の制御状態が正常であり、自通話端末と他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であり、かつ、当該ハンズフリー通話装置における音声の受話状態が異常である場合に、音声通話の復帰処理を実行することができる。また、本発明によれば、このハンズフリー通話装置用のプログラムと、このハンズフリー通話装置による音声通話の復帰方法とを得ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るハンズフリー通話装置の要部を示す機能ブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る車載機器の要部を示すハードウェア構成図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る車載機器の要部を示す他のハードウェア構成図である。図1〜図3を参照して、実施の形態1のハンズフリー通話装置100について、四輪自動車からなる車両1に搭載した例を中心に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るハンズフリー通話装置の要部を示す機能ブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る車載機器の要部を示すハードウェア構成図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る車載機器の要部を示す他のハードウェア構成図である。図1〜図3を参照して、実施の形態1のハンズフリー通話装置100について、四輪自動車からなる車両1に搭載した例を中心に説明する。
自通話端末2は、例えば、車両1に持ち込まれたスマートフォン又はフィーチャーフォンなどの携帯電話端末により構成されている。自通話端末2は、電話回線又はインターネット回線などの通信回線を介して、他通話端末3と通信自在である。他通話端末3は、例えば、車両1の外部にある携帯電話端末、固定電話端末又は公衆電話端末により構成されている。また、自通話端末2は、ブルートゥース(登録商標)規格又は無線LAN(Local Area Network)規格などに基づく近距離無線通信回線を介して、車載機器4と通信自在である。
車載機器4は、例えば、車両1のダッシュボードに搭載されている。車載機器4は、車両1の走行経路を探索して、探索結果の中から選択された走行経路を案内する機能、いわゆる「ナビゲーション機能」を有している。また、車載機器4は、自通話端末2を制御することにより、他通話端末3とのハンズフリーによる音声通話を実行する機能、いわゆる「ハンズフリー通話機能」を有している。車載機器4の機能のうち、ナビゲーション機能については図示及び説明を省略する。以下、ハンズフリー通話機能を中心に説明する。
以下、ハンズフリー通話装置100が自通話端末2を介して他通話端末3に送話する音声を「送話音声」といい、ハンズフリー通話装置100が自通話端末2を介して他通話端末3から受話する音声を「受話音声」という。また、送話音声に対応する音声信号を「送話音声信号」といい、受話音声に対応する音声信号を「受話音声信号」とう。
音声入力装置11は、送話音声の入力を受け付けて、この送話音声に対応する送話音声信号を送話音声入力部12に出力するものである。送話音声入力部12は、音声入力装置11から入力された送話音声信号を音声処理部13に出力するものである。音声処理部13は、送話音声信号に対する各種の音声信号処理を実行するものである。
音声処理部13による処理後の送話音声信号は、図中破線の矢印で示す如く、発着信情報記憶部14及び通信制御部15を順次通過して自通話端末2に送信される。自通話端末2は、車載機器4から受信した送話音声信号を他通話端末3に送信する。また、自通話端末2は、他通話端末3から受信した受話音声信号を車載機器4に送信する。車載機器4が受信した受話音声信号は、図中一点鎖線の矢印で示す如く、通信制御部15及び発着信情報記憶部14を順次通過して音声処理部13に出力される。
音声処理部13は、受話音声信号に対する各種の音声信号処理を実行して、当該処理後受話音声信号を受話音声出力部16に出力するようになっている。受話音声出力部16は、音声処理部13から入力された受話音声信号を音声出力装置17に出力するものである。音声出力装置17は、受話音声信号の入力を受け付けて、この受話音声信号に対応する受話音声を車載機器4の外部に出力するものである。
発着信情報記憶部14は、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話が開始されるとき、当該音声通話が自通話端末2の発信によるものであること、又は当該音声通話が自通話端末2の着信によるものであることを示す情報(以下「発着信情報」という。)を記憶するものである。
通信制御部15は、自通話端末2に指示信号を送信することにより、自通話端末2の動作のうちのハンズフリー通話機能に関する動作を制御するものである。以下、自通話端末2の動作を制御することにより、自通話端末2の着信によるハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話を開始する処理を「着信処理」という。また、自通話端末2の動作を制御することにより、自通話端末2の発信によるハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話を開始する処理を「発信処理」という。着信処理の詳細については、図4Aのフローチャートを参照して後述する。発信処理の詳細については、図4Bのフローチャートを参照して後述する。
ここで、通信制御部15は、制御状態判定部18、接続状態判定部19、圏内圏外判定部20及び復帰処理部22を有している。音声処理部13は、受話状態判定部21を有している。
制御状態判定部18は、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話が実行されているとき、通信制御部15による自通話端末2の制御状態(以下、単に「制御状態」ということがある。)が正常であるか否かを判定するものである。すなわち、制御状態判定部18は、通信制御部15が自通話端末2に指示信号を送信したとき、当該指示信号に対応する応答信号を通信制御部15が自通話端末2から受信した場合、制御状態が正常であると判定する。他方、当該指示信号に対応する応答信号と異なる応答信号を通信制御部15が自通話端末2から受信した場合、又は通信制御部15が自通話端末2から応答信号を受信しない場合、制御状態判定部18は制御状態が異常であると判定する。
接続状態判定部19は、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話が実行されているとき、自通話端末2と他通話端末3間の通信回線が接続されているか否かを示す情報を自通話端末2から取得するものである。接続状態判定部19は、自通話端末2から取得した情報を用いて、自通話端末2と他通話端末3間の通信回線の接続状態(以下、単に「接続状態」ということがある。)が正常であるか否かを判定するものである。すなわち、接続状態判定部19は、当該通信回線が接続されている場合は接続状態が正常であると判定し、当該通信回線が切断されている場合は接続状態が異常であると判定する。
圏内圏外判定部20は、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話が実行されているとき、自通話端末2が通信サービスの圏内にあるか否かを示す情報を自通話端末2から取得するものである。圏内圏外判定部20は、自通話端末2から取得した情報を用いて、自通話端末2が通信サービスの圏内にあるか否かを判定するものである。
受話状態判定部21は、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話が実行されているとき、ハンズフリー通話装置100における受話音声の受話状態(以下、単に「受話状態」ということがある。)が正常であるか否かを判定するものである。すなわち、受話状態判定部21は、受話音声信号に対する音声信号処理を実行して、受話音声の音量値を検出する。受話状態判定部21は、検出した音量値と、予め設定された閾値(例えばマイナス80デシベル)とを比較する。受話状態判定部21は、音量値が閾値よりも高い値である場合、受話状態が正常であると判定する。
また、受話状態判定部21は、音量値が閾値以下の値である場合、音量値が閾値以下の値である状態の継続時間を計時する。受話状態判定部21は、計時した継続時間と、予め設定された基準時間(例えば10秒)とを比較する。受話状態判定部21は、継続時間が基準時間よりも短い時間である場合、受話状態が正常であると判定する。他方、継続時間が基準時間を超えた場合、受話状態判定部21は受話状態が異常であると判定する。
以下、制御状態判定部18、接続状態判定部19、圏内圏外判定部20及び受話状態判定部21による上記判定処理を総称して「通話状態判定処理」という。通話状態判定処理の詳細については、図5のフローチャートを参照して後述する。
復帰処理部22は、通話状態判定処理の結果、制御状態及び接続状態が正常であり、自通話端末2が通信サービスの圏内にあり、かつ、受話状態が異常である場合、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話を復帰する処理(以下、単に「復帰処理」という。)を実行するものである。
ここで、実行中の音声通話が自通話端末2の発信によるものである場合、復帰処理部22は、自通話端末2に対して他通話端末3へのリダイヤルを指示する処理(以下「第1復帰処理」という。)を実行するようになっている。また、実行中の音声通話が自通話端末2の着信によるものである場合、復帰処理部22は、他通話端末3に対して自通話端末2へのリダイヤルを要求する処理(以下「第2復帰処理」という。)を実行するようになっている。第1復帰処理の詳細については、図6Aのフローチャートを参照して後述する。第2復帰処理の詳細については、図6Bのフローチャートを参照して後述する。
表示制御部23は、通話状態判定処理の結果、制御状態及び接続状態が正常であり、自通話端末2が通信サービスの圏内にあり、かつ、受話状態が異常である場合、受話状態が異常であることを示す画像(以下「通知画像」という。)を表示装置24に表示させるものである。また、表示制御部23は、復帰処理を実行するか否かの選択を促す画像(以下「選択画像」という。)を表示装置24に表示させるものである。復帰処理部22は、操作入力装置25に入力された操作により、選択画像に対して復帰処理を実行することが選択されたとき、復帰処理を実行するようになっている。
送話音声入力部12、音声処理部13、発着信情報記憶部14、通信制御部15、受話音声出力部16及び表示制御部23により、ハンズフリー通話装置100が構成されている。音声入力装置11、音声出力装置17、表示装置24、操作入力装置25及びハンズフリー通話装置100により、車載機器4の要部が構成されている。
図2に、車載機器4の要部のハードウェア構成の一例を示す。図1に示す音声入力装置11は、マイク31により構成されている。図1に示す音声出力装置17は、スピーカ32により構成されている。図1に示す表示装置24は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどのディスプレイ33により構成されている。図1に示す操作入力装置25は、例えば、ディスプレイ33と一体に設けられたタッチパネル34により構成されている。なお、操作入力装置25は、タッチパネル34に代えて又は加えて、ディスプレイ33に隣接して設けられた物理ボタン(不図示)により構成されたものであっても良い。
図1に示すハンズフリー通話装置100は、例えばコンピュータにより構成されており、プロセッサ35及びメモリ36を有している。メモリ36には、当該コンピュータを図1に示す送話音声入力部12、音声処理部13、発着信情報記憶部14、通信制御部15、受話音声出力部16及び表示制御部23として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ36に記憶されたプログラムをプロセッサ35が読み出して実行することにより、図1に示す送話音声入力部12、音声処理部13、発着信情報記憶部14、通信制御部15、受話音声出力部16及び表示制御部23の機能が実現される。
プロセッサ35は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサなどにより構成されている。メモリ36は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などの半導体メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶装置により構成されている。
図3に、車載機器4の要部のハードウェア構成の他の例を示す。図3に示す如く、ハンズフリー通話装置100は専用の処理回路37により構成されたものであっても良い。処理回路37は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)若しくはシステムLSI(Large−Scale Integration)又はこれらを組み合わせたものである。
なお、図1に示す送話音声入力部12、音声処理部13、発着信情報記憶部14、通信制御部15、受話音声出力部16及び表示制御部23の各部の機能それぞれを処理回路37で実現しても良いし、各部の機能をまとめて処理回路37で実現しても良い。また、図1に示す送話音声入力部12、音声処理部13、発着信情報記憶部14、通信制御部15、受話音声出力部16及び表示制御部23のうちの一部の機能を図2に示すプロセッサ35及びメモリ36により実現し、残余の機能を図3に示す処理回路37により実現したものでも良い。
次に、図4Aのフローチャートを参照して、ハンズフリー通話装置100の動作について、着信処理を中心に説明する。初期状態において、ハンズフリー通話装置100は他通話端末3との音声通話を実行しておらず、通信制御部15は待機状態である。
まず、ステップST1にて、通信制御部15は、着信の有無を示す情報を自通話端末2から取得する。次いで、ステップST2にて、通信制御部15は、ステップST1で取得した状態を用いて、自通話端末2に他通話端末3からの着信があるか否かを判定する。着信がない場合(ステップST2“NO”)、通信制御部15は待機状態に戻る。他方、着信がある場合(ステップST2“YES”)、通信制御部15はその旨を表示制御部23に通知する。
次いで、ステップST3にて、表示制御部23は、着信を受けるか否かの選択を促す画像を表示装置24に表示させる。
次いで、ステップST4にて、通信制御部15は、着信を受けるか否かを判定する。すなわち、通信制御部15は、操作入力装置25に入力された操作により、ステップST3の画像に対して着信を受けることが選択された場合、着信を受けると判定する(ステップST4“YES”)。他方、ステップST3の画像に対して着信を受けないことが選択された場合、通信制御部15は着信を受けないと判定する(ステップST4“NO”)。
着信を受けない場合(ステップST4“NO”)、通信制御部15は待機状態に戻る。他方、着信を受けることにより(ステップST4“YES”)、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間のハンズフリーによる音声通話が開始される。このとき、ステップST5にて、発着信情報記憶部14は、当該音声通話が自通話端末2の着信によるものであることを示す発着信情報を記憶する。ステップST5以降、当該音声通話のバックグラウンドにて通話状態判定処理が実行される。
次に、図4Bのフローチャートを参照して、ハンズフリー通話装置100の動作について、発信処理を中心に説明する。初期状態において、ハンズフリー通話装置100は他通話端末3との音声通話を実行しておらず、通信制御部15は待機状態である。
まず、ステップST11にて、通信制御部15は、自通話端末2に発信を指示するか否かを判定する。すなわち、通信制御部15は、発信を指示することを示す操作が操作入力装置25に入力されたか否かを判定する。当該操作が操作入力装置25に入力されていない場合(ステップST11“NO”)、通信制御部15は待機状態に戻る。他方、当該操作が操作入力装置25に入力されたとき(ステップST11“YES”)、ステップST12にて、通信制御部15は、自通話端末2に対して他通話端末3への発信を指示する。
次いで、ステップST13にて、通信制御部15は、他通話端末3が着信を受けたか否かを示す情報を自通話端末2から取得する。次いで、ステップST14にて、通信制御部15は、ステップST13で取得した情報を用いて、他通話端末3が自通話端末2からの着信を受けたか否かを判定する。
他通話端末3が着信を受けなかった場合(ステップST14“NO”)、通信制御部15は待機状態に戻る。また、表示制御部23は、他通話端末3が着信を受けなかったことを示す画像を表示装置24に表示させるものであっても良い。他方、他通話端末3が着信を受けることにより(ステップST14“YES”)、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間のハンズフリーによる音声通話が開始される。このとき、ステップST15にて、発着信情報記憶部14は、当該音声通話が自通話端末2の発信によるものであることを示す発着信情報を記憶する。ステップST15以降、当該音声通話のバックグラウンドにて通話状態判定処理が実行される。
次に、図5のフローチャートを参照して、ハンズフリー通話装置100の動作について、通話状態判定処理を中心に説明する。初期状態において、ハンズフリー通話装置100は他通話端末3との音声通話を実行中である。
まず、ステップST21にて、制御状態判定部18は、通信制御部15による自通話端末2の制御状態が正常であるか否かを判定する。
制御状態が正常である場合(ステップST21“YES”)、ステップST22にて、接続状態判定部19は、自通話端末2と他通話端末3間の通信回線が接続されているか否かを示す情報を自通話端末2から取得する。次いで、ステップST23にて、接続状態判定部19は、ステップST22で取得した情報を用いて、自通話端末2と他通話端末3間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定する。
接続状態が正常である場合(ステップST23“YES”)、ステップST24にて、圏内圏外判定部20は、自通話端末2が通信サービスの圏内にあるか否かを示す情報を自通話端末2から取得する。次いで、ステップST25にて、圏内圏外判定部20は、ステップST24で取得した情報を用いて、自通話端末2が通信サービスの圏内にあるか否かを判定する。
自通話端末2が通信サービスの圏内にある場合(ステップST25“YES”)、ステップST26にて、受話状態判定部21は、受話音声の音量値を検出する。受話状態判定部21は、検出した音量値と、予め設定された閾値とを比較する。受話状態判定部21は、音量値が閾値よりも高い値である場合(ステップST26“NO”)、受話状態が正常であると判定する。
音量値が閾値以下の値である場合(ステップST26“YES”)、ステップST27にて、受話状態判定部21は、音量値が閾値以下の値である状態の継続時間を計時する。受話状態判定部21は、計時した継続時間と、予め設定された基準時間とを比較する。継続時間が基準時間よりも短い時間である場合(ステップST27“NO”)、受話状態判定部21は受話状態が正常であると判定する。他方、継続時間が基準時間を超えた場合(ステップST27“YES”)、受話状態判定部21は受話状態が異常であると判定する。
受話状態が異常である場合(ステップST27“YES”)、受話状態判定部21はその旨を復帰処理部22及び表示制御部23に通知する。次いで、ステップST28にて、復帰処理部22は、発着信情報記憶部14に記憶された発着信情報を取得する。復帰処理部22は、発着信情報を用いて、実行中の音声通話が自通話端末2の発信によるものであるか否かを判定する。
実行中の音声通話が自通話端末2の発信によるものである場合(ステップST28“YES”)、復帰処理部22は、実行対象の復帰処理を第1復帰処理に設定する。他方、実行中の音声通話が自通話端末2の着信によるものである場合(ステップST28“NO”)、復帰処理部22は、実行対象の復帰処理を第2復帰処理に設定する。
ここで、実施の形態1の復帰処理は、制御状態が異常である場合(ステップST21“NO”)、接続状態が異常である場合(ステップST23“NO”)、又は自通話端末2が通信サービスの圏外にある場合(ステップST25“NO”)に音声通話を復帰させるものではない。この場合、復帰処理部22は実行対象の復帰処理を設定することなく処理を終了する。このとき、通信制御部15は、例えば、特許文献1又は特許文献2に記載されたものと同様のリカバリ処理を実行するものであっても良い。
また、受話状態が正常である場合(ステップST26“NO”又はステップST27“NO”)、音声通話に問題は生じておらず、復帰処理は不要である。この場合、復帰処理部22が実行対象の復帰処理を設定することなく、ハンズフリー通話装置100の処理はステップST21に戻る。
次に、図6Aのフローチャートを参照して、ハンズフリー通話装置100の動作について、第1復帰処理を中心に説明する。
まず、ステップST31にて、表示制御部23は、図5に示すステップST27の通知を受けて、受話状態が異常であることを示す通知画像を表示装置24に表示させる。通知画像は、例えば「受話音声が無音状態です」というテキストの画像である。また、ステップST32にて、表示制御部23は、第1復帰処理を実行するか否かの選択を促す選択画像を表示装置24に表示させる。
次いで、ステップST33にて、復帰処理部22は、第1復帰処理を実行するか否かを判定する。すなわち、復帰処理部22は、操作入力装置25に入力された操作により、ステップST32の選択画像に対して第1復帰処理を実行することが選択されたか否かを判定する。第1復帰処理を実行しないことが選択された場合(ステップST33“NO”)、復帰処理部22は第1復帰処理を実行せずに処理を終了する。
他方、第1復帰処理を実行することが選択された場合(ステップST33“YES”)、ステップST34にて、復帰処理部22は、自通話端末2がリダイヤルを実行することを示す送話音声信号の送信を自通話端末2に指示する。この送話音声信号は、例えば「リダイヤルするので、一旦電話を切って待ってください」などの予め設定された送話音声に対応する信号である。これにより、自通話端末2は、当該送話音声信号を他通話端末3に送信する。
次いで、ステップST35にて、復帰処理部22は、他通話端末3が通話を切断したか否かを示す情報を自通話端末2から取得する。次いで、ステップST36にて、復帰処理部22は、ステップST35で取得した情報を用いて、他通話端末3が通話を切断したか否かを判定する。他通話端末3が通話を切断していない場合(ステップST36“NO”)、復帰処理部22はステップST35に戻る。
他通話端末3が通話を切断した場合(ステップST36“YES”)、ステップST37にて、復帰処理部22は、自通話端末2に通話の切断を指示する。次いで、ステップST38にて、復帰処理部22は、自通話端末2にリダイヤルの実行を指示する。これにより、自通話端末2は、他通話端末3に対するリダイヤルを実行する。
次いで、復帰処理部22は、ステップST39,ST40の処理を実行する。ステップST39,ST40の処理内容は、図4Bに示すステップST13,ST14と同様であるため、説明を省略する。
他通話端末3が自通話端末2からの着信を受けることにより(ステップST40“YES”)、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話が再開される。このとき、自通話端末2のリダイヤルにより、受話状態が正常な状態に復帰している。
次に、図6Bのフローチャートを参照して、ハンズフリー通話装置100の動作について、第2復帰処理を中心に説明する。
まず、ステップST51にて、表示制御部23は、図5に示すステップST27の通知を受けて、受話状態が異常であることを示す通知画像を表示装置24に表示させる。通知画像は、例えば「受話音声が無音状態です」というテキストの画像である。また、ステップST52にて、表示制御部23は、第2復帰処理を実行するか否かの選択を促す選択画像を表示装置24に表示させる。
次いで、ステップST53にて、復帰処理部22は、第2復帰処理を実行するか否かを判定する。すなわち、復帰処理部22は、操作入力装置25に入力された操作により、ステップST52の選択画像に対して第2復帰処理を実行することが選択されたか否かを判定する。第2復帰処理を実行しないことが選択された場合(ステップST53“NO”)、復帰処理部22は第2復帰処理を実行せずに処理を終了する。
他方、第2復帰処理を実行することが選択された場合(ステップST53“YES”)、ステップST54にて、復帰処理部22は、他通話端末3にリダイヤルを要求することを示す送話音声信号の送信を自通話端末2に指示する。この送話音声信号は、例えば「通話音声が異常です。リダイヤルしてください」などの予め設定された送話音声に対応する信号である。これにより、自通話端末2は、当該送話音声信号を他通話端末3に送信する。
次いで、ステップST55にて、復帰処理部22は、他通話端末3が通話を切断したか否かを示す情報を自通話端末2から取得する。次いで、ステップST56にて、復帰処理部22は、ステップST55で取得した情報を用いて、他通話端末3が通話を切断したか否かを判定する。他通話端末3が通話を切断していない場合(ステップST56“NO”)、復帰処理部22はステップST55に戻る。他通話端末3が通話を切断した場合(ステップST56“YES”)、ステップST57にて、復帰処理部22は、自通話端末2に通話の切断を指示する。
自通話端末2が通話を切断した後、復帰処理部22はステップST58,ST59の処理を実行する。次いで、表示制御部23はステップST60の処理を実行する。次いで、復帰処理部22はステップST61の処理を実行する。ステップST58〜ST61の処理内容は、図4Aに示すステップST1〜ST4と同様であるため、説明を省略する。
他通話端末3からの着信を受けることにより(ステップST61“YES”)、ハンズフリー通話装置100と他通話端末3間の音声通話が再開される。このとき、他通話端末3のリダイヤルにより、受話状態が正常な状態に復帰している。
このように、実施の形態1のハンズフリー通話装置100は、制御状態及び接続状態が正常であり、自通話端末2が通信サービスの圏内にあり、かつ、受話状態が異常である場合に、音声通話の復帰処理を実行する。これにより、受話状態を正常な状態に復帰させることができる。また、通信制御部15が第1復帰処理又は第2復帰処理を自動で実行することにより、ユーザが手動でリダイヤルする操作などを不要として、ユーザの手間を省くことができる。
また、実施の形態1のハンズフリー通話装置100は、実行中の音声通話が自通話端末2の発信によるものである場合、自通話端末2に対して他通話端末3へのリダイヤルを指示する第1復帰処理を実行し、実行中の音声通話が自通話端末2の着信によるものである場合、他通話端末3に対して自通話端末2へのリダイヤルを要求する第2復帰処理を実行する。これにより、例えば、復帰前の音声通話にて着信側であった通話端末が復帰後の音声通話にて発信側となることを防ぎ、当該通話端末を所持するユーザが通話料金を負担することになるのを防ぐことができる。
また、自通話端末2に他通話端末3からの着信があった場合において、例えば、他通話端末3が自通話端末2に対していわゆる「非通知」により発信している場合、他通話端末3が公衆電話端末である場合、又は他通話端末3がいわゆる「フリーダイヤル」の電話番号に対応する通話端末である場合などは、自通話端末2及びハンズフリー通話装置100がリダイヤル対象の電話番号を把握することができない。実施の形態1のハンズフリー通話装置100は、このような場合であっても、他通話端末3に対してリダイヤルを要求する第2復帰処理により、音声通話を復帰させることができる。
なお、受話状態判定部21が音量値と比較する閾値は、受話状態が異常であるか否か、すなわち受話音声が無音状態であるか否かを判別できるものであれば良く、マイナス80デシベルに限定されるものではない。また、受話状態判定部21が継続時間と比較する基準時間は、受話音声の無音状態が受話状態の異常によるものであるのか、又は単に会話中に他通話端末3のユーザが無言となったタイミングであるのかを判別できるものであれば良く、10秒に限定されるものではない。
また、車載機器4の機能は、ナビゲーション機能及びハンズフリー通話機能に限定されるものではない。車載機器4は、ナビゲーション機能及びハンズフリー通話機能に加えて、いわゆる「AV(Audio Visual)機能」などの他の機能を有するものであっても良い。また、車載機器4は、ナビゲーション機能を除去して、ハンズフリー通話機能のみを有するものであっても良い。
ただし、本発明の発明者らは、ナビゲーション機能及びハンズフリー通話機能を有する車載機器4、すなわちナビゲーション装置とハンズフリー通話装置100とを一体に構成してなる車載機器4において、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、自通話端末2が通信サービスの圏内にある場合に受話状態が異常となることを発見したものである。よって、ナビゲーション機能及びハンズフリー通話機能を有する車載機器4においては、同様の現象が生じる蓋然性が特に高く、本発明を適用するのに特に適している。
また、ハンズフリー通話装置100は、図1に示す圏内圏外判定部20を除去したものであっても良い。この場合、図5に示すステップST25の処理はスキップされる。すなわち、表示制御部23は、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、通知画像及び選択画像を表示装置24に表示させる。復帰処理部22は、この場合において復帰処理を実行することが選択されたとき、復帰処理を実行する。
ただし、自通話端末2が通信サービスの圏外にある場合、自通話端末2が他通話端末3にリダイヤルする処理、又は自通話端末2が他通話端末3にリダイヤル要求の送話音声信号を送信する処理が失敗して、復帰処理が無駄になる蓋然性が高い。よって、ハンズフリー通話装置100は、圏内圏外判定部20を設けたものとするのが好適である。
また、復帰処理は、自通話端末2に対して他通話端末3へのリダイヤルを指示する第1復帰処理、及び他通話端末3に対して自通話端末2へのリダイヤルを要求する第2復帰処理に限定されるものではない。復帰処理部22は、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合に、受話状態を正常な状態に復帰させることができるものであれば、如何なる復帰処理を実行するものであっても良い。
具体的には、例えば、復帰処理部22は、実行中の音声通話が自通話端末2の発信によるものである場合、通話切断後に他通話端末3に対して自通話端末2への発信を要求し、実行中の音声通話が自通話端末2の着信によるものである場合、通話切断後に自通話端末2に対して他通話端末3への発信を指示するものであっても良い。または、復帰処理部22は、実行中の音声通話が自通話端末2の発信によるものであるか着信によるものであるかにかかわらず、通話切断後に他通話端末3に対して自通話端末2への発信を要求するものであっても良い。または、復帰処理部22は、実行中の音声通話が自通話端末2の発信によるものであるか着信によるものであるかにかかわらず、通話切断後に自通話端末2に対して他通話端末3への発信を指示するものであっても良い。しかしながら、上記通話料金等の問題を解決する観点から、復帰処理部22は、実行中の音声通話が自通話端末2の発信によるものである場合に第1復帰処理を実行し、実行中の音声通話が自通話端末2の着信によるものである場合に第2復帰処理を実行するものとするのが好適である。
以上のように、実施の形態1のハンズフリー通話装置100は、車両1に持ち込まれた自通話端末2を制御することにより、他通話端末3とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のハンズフリー通話装置100であって、ハンズフリー通話装置100による自通話端末2の制御状態が正常であるか否かを判定する制御状態判定部18と、自通話端末2と他通話端末3間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定する接続状態判定部19と、ハンズフリー通話装置100における音声の受話状態が正常であるか否かを判定する受話状態判定部21と、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、音声通話の復帰処理を実行する復帰処理部22とを備える。制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合に、復帰処理部22が音声通話の復帰処理を実行することにより、受話状態を正常な状態に復帰させることができる。また、ユーザが手動でリダイヤルする操作を不要として、ユーザの手間を省くことができる。
また、復帰処理部22は、音声通話が自通話端末2の発信によるものである場合、自通話端末2に対して他通話端末3へのリダイヤルを指示する第1復帰処理を実行し、音声通話が自通話端末2の着信によるものである場合、他通話端末3に対して自通話端末2へのリダイヤルを要求する第2復帰処理を実行する。これにより、例えば、復帰前の音声通話にて着信側であった通話端末が復帰後の音声通話にて発信側となることを防ぎ、当該通話端末を所持するユーザが通話料金を負担することになるのを防ぐことができる。また、自通話端末2及びハンズフリー通話装置100がリダイヤル対象の電話番号を把握することができない場合であっても、第2復帰処理により音声通話を復帰させることができる。
また、ハンズフリー通話装置100は、自通話端末2が通信サービスの圏内にあるか否かを判定する圏内圏外判定部20を備え、復帰処理部22は、制御状態及び接続状態が正常であり、自通話端末2が通信サービスの圏内にあり、かつ、受話状態が異常である場合、復帰処理を実行する。これにより、復帰処理が無駄になるのを防ぐことができる。
また、ハンズフリー通話装置100は、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、受話状態が異常であることを示す通知画像を表示装置24に表示させる表示制御部23を備える。これにより、ハンズフリーによる音声通話の実行中に、受話状態が異常であることをユーザに知らせることができる。
また、ハンズフリー通話装置100は、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、復帰処理を実行するか否かの選択を促す選択画像を表示装置24に表示させる表示制御部23を備え、復帰処理部22は、操作入力装置25に入力された操作により、選択画像に対して復帰処理を実行することが選択されたとき、復帰処理を実行する。これにより、ユーザにとって不要が復帰処理が実行されるのを防ぐことができる。
また、本発明のプログラムは、車両1に持ち込まれた自通話端末2を制御することにより、他通話端末3とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のコンピュータを、当該コンピュータによる自通話端末2の制御状態が正常であるか否かを判定する制御状態判定部18と、自通話端末2と他通話端末3間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定する接続状態判定部19と、当該コンピュータにおける音声の受話状態が正常であるか否かを判定する受話状態判定21部と、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、音声通話の復帰処理を実行する復帰処理部22と、として機能させるものである。当該プログラムにより、上記ハンズフリー通話装置100を実現することができる。
また、本発明の復帰方法は、車両1に持ち込まれた自通話端末2を制御することにより、他通話端末3とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のハンズフリー通話装置100を用いた音声通話の復帰方法であって、制御状態判定部18が、ハンズフリー通話装置100による自通話端末2の制御状態が正常であるか否かを判定するステップ(ステップST21)と、接続状態判定部19が、自通話端末2と他通話端末3間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定するステップ(ステップST23)と、受話状態判定部21が、ハンズフリー通話装置100における音声の受話状態が正常であるか否かを判定するステップ(ステップST26,ST27)と、復帰処理部22が、制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合、音声通話の復帰処理を実行するステップ(ステップST38,ST54)とを備える。制御状態及び接続状態が正常であり、かつ、受話状態が異常である場合に、復帰処理部22が音声通話の復帰処理を実行することにより、受話状態を正常な状態に復帰させることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 車両、2 自通話端末、3 他通話端末、4 車載機器、11 音声入力装置、12 送話音声入力部、13 音声処理部、14 発着信情報記憶部、15 通信制御部、16 受話音声出力部、17 音声出力装置、18 制御状態判定部、19 接続状態判定部、20 圏内圏外判定部、21 受話状態判定部、22 復帰処理部、23 表示制御部、24 表示装置、25 操作入力装置、31 マイク、32 スピーカ、33 ディスプレイ、34 タッチパネル、35 プロセッサ、36 メモリ、37 処理回路、100 ハンズフリー通話装置。
Claims (8)
- 車両に持ち込まれた自通話端末を制御することにより、他通話端末とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のハンズフリー通話装置であって、
当該ハンズフリー通話装置による前記自通話端末の制御状態が正常であるか否かを判定する制御状態判定部と、
前記自通話端末と前記他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定する接続状態判定部と、
当該ハンズフリー通話装置における音声の受話状態が正常であるか否かを判定する受話状態判定部と、
前記制御状態及び前記接続状態が正常であり、かつ、前記受話状態が異常である場合、前記音声通話の復帰処理を実行する復帰処理部と、
を備えることを特徴とするハンズフリー通話装置。 - 前記復帰処理部は、前記音声通話が前記自通話端末の発信によるものである場合、前記自通話端末に対して前記他通話端末へのリダイヤルを指示する第1復帰処理を実行し、前記音声通話が前記自通話端末の着信によるものである場合、前記他通話端末に対して前記自通話端末へのリダイヤルを要求する第2復帰処理を実行することを特徴とする請求項1記載のハンズフリー通話装置。
- 前記自通話端末が通信サービスの圏内にあるか否かを判定する圏内圏外判定部を備え、
前記復帰処理部は、前記制御状態及び前記接続状態が正常であり、前記自通話端末が前記通信サービスの圏内にあり、かつ、前記受話状態が異常である場合、前記復帰処理を実行する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のハンズフリー通話装置。 - 前記制御状態及び前記接続状態が正常であり、かつ、前記受話状態が異常である場合、前記受話状態が異常であることを示す通知画像を表示装置に表示させる表示制御部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のハンズフリー通話装置。
- 前記制御状態及び前記接続状態が正常であり、かつ、前記受話状態が異常である場合、前記復帰処理を実行するか否かの選択を促す選択画像を表示装置に表示させる表示制御部を備え、
前記復帰処理部は、操作入力装置に入力された操作により、前記選択画像に対して前記復帰処理を実行することが選択されたとき、前記復帰処理を実行する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のハンズフリー通話装置。 - ナビゲーション装置と一体に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のハンズフリー通話装置。
- 車両に持ち込まれた自通話端末を制御することにより、他通話端末とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のコンピュータを、
当該コンピュータによる前記自通話端末の制御状態が正常であるか否かを判定する制御状態判定部と、
前記自通話端末と前記他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定する接続状態判定部と、
当該コンピュータにおける音声の受話状態が正常であるか否かを判定する受話状態判定部と、
前記制御状態及び前記接続状態が正常であり、かつ、前記受話状態が異常である場合、前記音声通話の復帰処理を実行する復帰処理部と、
として機能させるプログラム。 - 車両に持ち込まれた自通話端末を制御することにより、他通話端末とのハンズフリーによる音声通話を実行する車載用のハンズフリー通話装置を用いた前記音声通話の復帰方法であって、
制御状態判定部が、前記ハンズフリー通話装置による前記自通話端末の制御状態が正常であるか否かを判定するステップと、
接続状態判定部が、前記自通話端末と前記他通話端末間の通信回線の接続状態が正常であるか否かを判定するステップと、
受話状態判定部が、前記ハンズフリー通話装置における音声の受話状態が正常であるか否かを判定するステップと、
復帰処理部が、前記制御状態及び前記接続状態が正常であり、かつ、前記受話状態が異常である場合、前記音声通話の復帰処理を実行するステップと、
を備えることを特徴とする復帰方法。
Priority Applications (1)
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2016
- 2016-06-07 JP JP2016113468A patent/JP2017220782A/ja active Pending
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