以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、後述する各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
図1は、本実施形態に係るシステム100の概略図である。図1に示されるシステム100は、MFP(MultiFunction Peripheralの略)10と、情報処理端末50とで構成されている。また、システム100は、MFP10に代えて、プリンタ単能機を含んでもよい。MFP10及び情報処理端末50は、通信ネットワーク101を通じて相互に通信可能に構成されている。通信ネットワーク101の具体例は特に限定されないが、例えば、インターネット、有線LAN、無線LAN、或いはこれらの組み合わせであってもよい。または、MFP10及び情報処理端末50は、USBケーブル等によって接続されていてもよい。
MFP10は、図1に示されるように、プリンタ11と、FAX部13と、ディスプレイ23と、入力I/F24と、通信I/F25と、CPU31と、メモリ32と、通信バス33とを主に備える。MFP10を構成する各構成要素は、通信バス33を通じて相互に接続されている。MFP10は、画像出力装置の一例である。プリンタ11及びFAX部13は、画像出力部の一例である。通信バス33は、内部バスの一例である。
プリンタ11は、画像データで示される画像をシートに記録するプリント動作を実行する。プリンタ11の記録方式としては、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。FAX部13は、画像データを外部装置にFAX送信するFAX送信動作と、画像データを外部装置からFAX受信するFAX受信動作とを実行する。MFP10は、原稿に記録された画像を読み取って画像データを生成するスキャナをさらに備えていてもよい。プリント動作及びFAX送信動作は、出力動作の一例である。
プリンタ11は、実行条件に従ってプリント動作を実行する。実行条件は、複数の項目(例えば、“サイズ”、“種類”、“記録面”、“色”、“画質”)それぞれに対応する複数のパラメータの組み合わせによって特定される。項目“サイズ”のパラメータは、画像を記録するシートの大きさ(例えば、“A4”、“B5”、“はがき”)を示す。項目“種類”のパラメータは、画像を記録するシートの種類(例えば、“普通紙”、“光沢紙”、“はがき”)を示す。項目“記録面”のパラメータは、画像を記録するシートの面(例えば、“片面”、“両面”)を示す。項目“色”のパラメータは、シートに画像を記録するのに用いる色(例えば、“カラー”、“モノクロ”)を示す。項目“画質”のパラメータは、シートに記録する画像の画質(例えば、“ノーマル”、“ファイン”)を示す。但し、プリント動作の実行条件は、前述の例に限定されない。
同様に、FAX部13は、実行条件に従ってFAX送信動作及びFAX受信動作を実行する。FAX送信動作の実行条件は、例えば、項目“解像度”のパラメータ(例えば、“300dpi”、“600dpi”)と、項目“宛先”のパラメータ(例えば、FAX番号)との組み合わせによって特定される。FAX受信動作の実行条件は、例えば、項目“色”のパラメータ(例えば、“カラー”、“モノクロ”)と、項目“出力先”のパラメータ(例えば、“シート”、“メモリ”)との組み合わせによって特定される。
ディスプレイ23は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であり、各種情報を表示する表示面を備える。
入力I/F24は、ユーザによる入力操作を受け付けるユーザインタフェースである。具体的には、入力I/F24はボタンを有しており、押下されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、入力I/F24は、ディスプレイ23の表示面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。ディスプレイ23の表示面に表示されたオブジェクトを指定する操作、文字列或いは数字列を入力する操作は、ユーザ操作の一例である。「オブジェクト」とは、例えば、ディスプレイ23に表示された文字列、アイコン、ボタン、リンク、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウンメニュー等である。
タッチセンサとして実現される入力I/F24は、ユーザがタッチした表示面上の位置を示す位置情報を出力する。なお、本明細書中における「タッチ」とは、入力媒体を表示面に接触させる操作全般を含む。また、入力媒体が表示面に触れていなくても、表示面との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させる「ホバー」或いは「フローティングタッチ」を、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。ディスプレイ23に表示されたオブジェクトの位置のタップするユーザ操作は、当該オブジェクトを指定するユーザ操作の一例である。
通信I/F25は、通信ネットワーク101を通じて外部装置と通信可能なインタフェースである。すなわち、MFP10は、通信I/F25を通じて外部装置に各種情報を送信し、通信I/F25を通じて外部装置から各種情報を受信する。通信I/F25の具体的な通信手順は特に限定されないが、例えば、Wi−Fi(Wi-Fi Allianceの登録商標)を採用することができる。また、MFP10及び情報処理端末50がUSBケーブル等で接続される場合、通信I/F25は、USBケーブルを着脱可能なUSBインタフェースであってもよい。
CPU31は、MFP10の全体動作を制御するものである。CPU31は、入力I/F24から出力される各種情報、通信I/F25を通じて外部装置から受信した各種情報等に基づいて、後述する各種プログラムをメモリ32から取得して実行する。CPU31及びメモリ32は、コントローラの一例を構成する。
メモリ32は、OS34と、装置プログラム35とを記憶している。装置プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。また、メモリ32は、装置プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報等を記憶する。メモリ32は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、HDD、MFP10に着脱されるUSBメモリ等の可搬記憶媒体、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。
メモリ32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。後述する情報処理端末50のメモリ62についても同様である。
情報処理端末50は、図1に示されるように、ディスプレイ53と、入力I/F54と、通信I/F55と、CPU61と、メモリ62と、通信バス63とを主に備える。情報処理端末50に含まれるディスプレイ53、入力I/F54、通信I/F55、CPU61、メモリ62、及び通信バス63は、MFP10に含まれるディスプレイ23、入力I/F24、通信I/F25、CPU31、メモリ32、及び通信バス33と同様の構成であるので、説明は省略する。CPU61及びメモリ62は、コントローラの一例である。
情報処理端末50は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、或いはPC等であってもよい。メモリ62は、OS64と、端末プログラム65とを記憶している。さらに、メモリ62は、図2(A)に示される装置情報と、図2(B)に示される初期パラメータと、図2(C)に示されるプリセットリストとを記憶することができる。
端末プログラム65は、情報処理端末50にインストールされた不図示のプログラムから指定された画像データを対象とするプリント動作の実行を、MFP10に実行させるためのプログラムである。より詳細には、端末プログラム65は、プリント動作の対象となる画像データを不図示のプログラムから取得し、通信I/F55を通じてMFP10にプリント指示情報を送信する。プリント指示情報は、指定された画像データを対象とするプリント動作の実行を指示する出力指示情報の一例である。
装置情報は、MFP10を識別する装置ID“MFP−A”と、MFP10の能力を示す能力情報とを含む。一例として、装置情報は、端末プログラム65のインストール時にメモリ62に記憶されてもよい。他の例として、端末プログラム65は、通信I/F55を通じてMFP10から装置情報を受信し、受信した装置情報をメモリ62に記憶させてもよい。さらに他の例として、端末プログラム65は、通信I/F55を通じて不図示のサーバから装置情報を受信し、受信した装置情報をメモリ62に記憶させてもよい。
能力情報は、実行条件に含まれる複数の項目それぞれについて、当該項目に対して設定可能な複数のパラメータの候補を示す情報である。装置ID“MFP−A”で識別されるMFP10の能力情報は、例えば図2(A)に示されるように、項目“サイズ”のパラメータの候補“A4”、“B5”、“はがき”と、項目“種類”のパラメータの候補“普通紙”、“光沢紙”、“はがき”と、項目“記録面”のパラメータの候補“片面”、“両面”と、項目“色”のパラメータの候補“カラー”、“モノクロ”と、項目“画質”のパラメータの候補“ノーマル”、“ファイン”とを含む。但し、能力情報の具体例は、前述の例に限定されない。
初期パラメータは、MFP10に実行させるプリント動作のパラメータのデフォルト値である。初期パラメータは、例えば、端末プログラム65のインストール時にメモリ62に記憶される。また、端末プログラム65は、入力I/F54を通じたユーザの指示に従って、初期パラメータを変更することができてもよい。図2(B)の例では、項目“サイズ”の初期パラメータ“A4”と、項目“種類”の初期パラメータ“普通紙”と、項目“記録面”の初期パラメータ“片面”と、項目“色”の初期パラメータ“モノクロ”と、項目“画質”の初期パラメータ“ノーマル”とがメモリ62に記憶されている。
プリセットリストは、1以上のプリセットレコードを含む。プリセットレコードは、プリセットIDによって一意に識別される。プリセットレコードは、実行条件を構成する各項目のパラメータを含むプリセット情報の一例である。一例として、プリセットレコードは、端末プログラム65のインストール時にプリセットリストに登録されてもよい。他の例として、端末プログラム65は、入力I/F54を通じてユーザが指定した各項目のパラメータを含むプリセットレコードを、プリセットリストに登録してもよい。
また、端末プログラム65は、実行条件を構成する各項目を、Basicグループ及びAdvanceグループに分類して管理している。Basicグループは、例えば、基本的な実行条件を示す項目が属する第1グループの一例である。Advanceグループは、例えば、実行条件を構成する複数の項目のうち、上級者向けの実行条件を示す項目が属する第2グループの一例である。各グループにどの項目を属させるかは、例えば、端末プログラム65の開発メーカによって決定される。本実施形態では、項目“サイズ”、“種類”、“記録面”がBasicグループに属し、項目“色”、“画質”がAdvanceグループに属しているものとする。
図3〜図5を参照して、本実施形態に係るシステム100の動作を説明する。
本明細書のフローチャートは、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU31、61の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「制御」等の処理は、CPU31、61の処理を表している。CPU61による処理は、OS64を介したハードウェア制御も含む。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
[プリント指示処理]
端末プログラム65は、例えば、情報処理端末50にインストールされた不図示のプログラムによって起動されたことに応じて、プリント指示処理を実行する。端末プログラム65は、例えば、プリント動作の対象となる指定データを識別する指定データIDを、起動引数として起動元のプログラムから取得する。指定データは、例えば、起動元のプログラムが入力I/F54を通じてユーザから指定された画像データである。図3を参照して、プリント指示処理の詳細を説明する。
まず、端末プログラム65は、図6(A)に示されるプリント画面を、ディスプレイ53に表示させる(S11)。プリント画面は、プリント動作の実行条件をユーザに指定させるための画面である。プリント画面は、第1領域の一例であるBasic領域110と、第2領域の一例であるAdvance領域120とを含む。Basic領域110は、プルダウンメニュー111、112、113と、検索アイコン114、115、116と、[OK]アイコン117と、[キャンセル]アイコン118とを含む。一方、プリント指示処理で最初に表示されるプリント画面において、Advance領域120には何も表示されない。S11の処理は、第1表示処理の一例である。
プルダウンメニュー111〜113は、Basicグループに属する複数の項目“サイズ”、“種類”、“記録面”の1つに対応する第1項目オブジェクトの一例である。また、プルダウンメニュー111〜113は、対応する項目に対して指定可能な複数のパラメータのうちの1つが指定された状態になっている。指定されたパラメータは、プルダウンメニュー111〜113に表示される。さらに、プルダウンメニュー111〜113は、能力情報で示されるパラメータの候補に対応する複数の選択肢を有する。すなわち、プルダウンメニュー111〜113は、装置情報に含まれる能力情報の範囲内において、パラメータの指定を受け付ける。
項目“サイズ”に対応するプルダウンメニュー111は、パラメータの候補“A4”、“B5”、“はがき”に対応する3つの選択肢を有する。項目“種類”に対応するプルダウンメニュー112は、パラメータの候補“普通紙”、“光沢紙”、“はがき”に対応する3つの選択肢を有する。項目“記録面”に対応するプルダウンメニュー113は、パラメータの候補“片面”、“両面”に対応する2つの選択肢を有する。そして、最初に表示されるプリント画面のプルダウンメニュー111〜113は、メモリ62に記憶された初期パラメータ“A4”、“普通紙”、“片面”が指定された状態になっている。
検索アイコン114〜116は、それぞれがプルダウンメニュー111〜113の1つに対応付けられている。検索アイコン114〜116は、対応するプルダウンメニュー111〜113で指定された状態のパラメータを、後述する抽出条件に追加する指示に対応する。端末プログラム65は、例えば、プルダウンメニュー111で初期パラメータが指定された状態のときに、対応する検索アイコン114を指定可能な態様にする。一方、端末プログラム65は、例えば、プルダウンメニュー111で初期パラメータと異なるパラメータが指定された状態のときに、対応する検索アイコン114を指定不能な態様にする。検索アイコン115、116についても同様である。
なお、「指定可能な態様」とは、当該アイコンが入力I/F54を通じて指定された場合に、当該アイコンに対応付けられた処理を端末プログラム65が実行することを示す。一方、「指定不能な態様」とは、当該アイコンが入力I/F54を通じて指定されたとしても、当該アイコンに対応付けられた処理を端末プログラム65が実行しないことを示す。また、「指定不能な態様」とは、例えば図6(B)の検索アイコン116の例のようにグレーアウトすることでもよいし、非表示にすることでもよい。
次に、端末プログラム65は、プリント画面に対するユーザ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S12、S15、S17)。端末プログラム65は、例えば、プルダウンメニュー113で指定されたパラメータ“片面”を“両面”に変更するユーザ操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S12:Yes)、抽出条件決定処理を実行する(S13)。S12の処理は、第1受付処理の一例である。抽出条件決定処理は、プリセットリストからプリセットレコードを抽出するための抽出条件を決定する処理である。図4(A)を参照して、抽出条件決定処理の詳細を説明する。本明細書では、抽出条件=項目“パラメータ”の形式で抽出条件を表現する。
まず、端末プログラム65は、プルダウンメニュー113に対応する項目“記録面”が抽出条件に含まれるか否かを判断する(S21)。抽出条件決定処理が最初に実行される時点において、抽出条件には何も含まれていない。そして、端末プログラム65は、プルダウンメニュー113に対応する項目“記録面”が抽出条件に含まれていないと判断したことに応じて(S21:No)、項目“記録面”の変更後のパラメータ“両面”を抽出条件に含める(S22)。すなわち、端末プログラム65は、抽出条件=記録面“両面”をメモリ62に一時記憶させる。S21の処理は第1判断処理の一例であり、S22の処理は記憶処理の一例である。
図3に戻って、端末プログラム65は、プリセットレコード抽出処理を実行する(S14)。プリセットレコード抽出処理は、S13で決定した抽出条件に合致するプリセットレコードをプリセットリストから抽出すると共に、抽出したプリセットレコードに基づいてAdvance領域120の表示内容を決定する処理である。図5を参照して、プリセットレコード抽出処理を説明する。
まず、端末プログラム65は、S13で抽出条件に追加された項目が属するグループを判断する(S41)。端末プログラム65は、Basicグループに属する項目“記録面”のパラメータが抽出条件に追加されたと判断したことに応じて(S41:Basic)、S13で決定した抽出条件に合致するプリセットレコードをプリセットリストから抽出する(S42)。すなわち、端末プログラム65は、項目“記録面”のパラメータ“両面”を含むプリセットレコードのプリセットID“001”、“004”、“005”、“006”をプリセットリストから読み出し、読み出したプリセットID“001”、“004”、“005”、“006”をメモリ62に一時記憶させる。S42の処理は、抽出処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、変数nに初期値“0”を代入する(S43)。次に、端末プログラム65は、S42で抽出したプレセットレコードの数を判断する(S44)。そして、端末プログラム65は、S42で複数のプリセットレコードを抽出したことに応じて(S44:複数)、Advanceグループに属する複数の項目“色”、“画質”それぞれに対して、S49〜S51の処理を実行する(S52:No)。以下、項目“色”をAdvance(1)と表記し、項目“画質”をAdvance(2)と表記することがある。
端末プログラム65は、変数nを1だけインクリメントする(S49)。次に、端末プログラム65は、S42で抽出した複数のプリセットレコードにおいて、Advance(1)=“色”のパラメータが同一か否かを判断する(S50)。すなわち、端末プログラム65は、プリセットID“001”、“004”、“005”、“006”で識別されるプリセットレコードの項目“色”に異なるパラメータが設定されていると判断したことに応じて(S50:Yes)、項目“色”に対応するプルダウンメニュー121をAdvance領域120に含めると決定する(S51)。
次に、端末プログラム65は、変数nをさらに1だけインクリメントする(S49)。次に、端末プログラム65は、プリセットID“001”、“004”、“005”、“006”で識別されるプリセットレコードの項目“画質”に異なるパラメータが設定されていると判断したことに応じて(S50:Yes)、項目“画質”に対応するプルダウンメニュー122をAdvance領域120に含めると決定する(S51)。そして、端末プログラム65は、Advanceグループに属する全ての項目“色”、“画質”それぞれに対して、S49〜S51の処理を実行したことに応じて(S52:Yes)、プリセットレコード抽出処理を終了する。
S50、S51の処理は、Advanceグループに属する複数の項目“色”、“画質”のうち、パラメータが変更される可能性がある項目を、S13で変更された項目“記録面”のパラメータ“両面”に基づいて推定する推定処理の一例である。端末プログラム65は、例えば、項目“記録面”のパラメータ“両面”を含む複数のプリセットレコードにおいて、異なるパラメータが設定されたAdvanceグループの項目を、「パラメータが変更される可能性がある項目」と判断する。
一方、端末プログラム65は、例えば、項目“記録面”のパラメータ“両面”を含む全てのプリセットレコードにおいて、同一のパラメータが設定されたAdvanceグループの項目を、「パラメータが変更される可能性が低い項目」と判断する(S50:No)。この場合、S51の処理はスキップされる。端末プログラム65は、例えば、抽出した全てのプリセットレコードの項目“色”に同一のパラメータが設定されていると判断したことに応じて(S50:No)、プルダウンメニュー121をAdvance領域120に含めないと決定する。項目“画質”についても同様である。
再び図3に戻って、端末プログラム65は、図6(B)に示されるように、ディスプレイ53に表示中のプリント画面のAdvance領域120に、S51で決定したプルダウンメニュー121、122を表示させる(S11)。プルダウンメニュー121、122は、対応する項目の初期パラメータが指定された状態になっている。この処理は、第2表示処理の一例である。プルダウンメニュー121、122は、第2項目オブジェクトの一例である。また、端末プログラム65は、プルダウンメニュー113に表示するパラメータを“片面”から“両面”に変更する。
次に、端末プログラム65は、例えば、プルダウンメニュー112で指定されたパラメータ“普通紙”を“光沢紙”に変更するユーザ操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S12:Yes)、抽出条件に含まれていない項目“種類”の変更後のパラメータ“光沢紙”を抽出条件に追加する(S21:No→S22)。すなわち、端末プログラム65は、抽出条件=記録面“両面”*種類“光沢紙”をメモリ62に一時記憶させる。“*”は、アンド条件であることを示す。この例において、項目“記録面”は第1項目の一例であり、パラメータ“両面”は第1パラメータの一例であり、項目“種類”は第2項目の一例であり、パラメータ“光沢紙”は第2パラメータの一例である。
次に、端末プログラム65は、新たな抽出条件=記録面“両面”*種類“光沢紙”に合致するプリセットレコードとして、プリセットID“004”、“005”で識別されるプリセットレコードをプリセットリストから抽出する(S42)。すなわち、端末プログラム65は、S42において、S22、S24で記憶させた全てのパラメータを含むプリセットレコードを抽出する。より詳細には、端末プログラム65は、2回目のS42において、1回目のS12で変更された項目“記録面”のパラメータ“両面”、及び2回目のS12で変更された項目“種類”のパラメータ“光沢紙”の両方を含むプリセットレコードを抽出する。
次に、端末プログラム65は、S42で抽出したプリセットID“004”、“005”で識別されるプリセットレコードの項目“色”に同一のパラメータが設定されていると判断したことに応じて(S50:No)、プルダウンメニュー121をAdvance領域120に含めないと決定する。また、端末プログラム65は、S42で抽出したプリセットID“004”、“005”で識別されるプリセットレコードの項目“画質”に異なるパラメータが設定されていると判断したことに応じて(S50:Yes)、プルダウンメニュー122をAdvance領域120に含めると決定する(S51)。
次に、端末プログラム65は、図7(A)に示されるように、ディスプレイ53に表示中のプリント画面のAdvance領域120に、S51で決定したプルダウンメニュー122を表示させる(S11)。一方、端末プログラム65は、図6(B)で表示させており且つ直前のS51で表示しないと決定したプルダウンメニュー121を非表示にする。また、端末プログラム65は、プルダウンメニュー112に表示するパラメータを“普通紙”から“光沢紙”に変更する。
次に、端末プログラム65は、例えば、プルダウンメニュー113で指定されたパラメータ“両面”を“片面”に変更するユーザ操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S12:Yes)、項目“記録面”が抽出条件に含まれていると判断する(S21:Yes)。次に、端末プログラム65は、項目“記録面”の変更後のパラメータ“片面”と、メモリ62に記憶された項目“記録面”の初期パラメータ“片面”とが一致するか否かを判断する(S23)。S23の処理は、第2判断処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、変更後のパラメータと初期パラメータとが一致すると判断したことに応じて(S23:Yes)、項目“記録面”のパラメータ“両面”をメモリ62に記憶された抽出条件から削除する(S25)。換言すれば、端末プログラム65は、抽出条件=種類“光沢紙”をメモリ62に一時記憶させる。S25の処理は、削除処理の一例である。一方、具体例は省略するが、端末プログラム65は、変更後のパラメータと初期パラメータとが不一致と判断したことに応じて(S23:No)、抽出条件に含まれる当該項目のパラメータを、変更後のパラメータで上書きする(S24)。S24の処理は記憶処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、新たな抽出条件=種類“光沢紙”に合致するプリセットレコードとして、プリセットID“002”、“004”、“005”で識別されるプリセットレコードをプリセットリストから抽出する(S42)。次に、端末プログラム65は、S42で抽出したプリセットID“002”、“004”、“005”で識別されるプリセットレコードの項目“色”、“画質”に異なるパラメータが設定されていると判断したことに応じて(S50:Yes)、プルダウンメニュー121、122をAdvance領域120に含めると決定する(S51)。
次に、端末プログラム65は、図7(B)に示されるように、ディスプレイ53に表示中のプリント画面のAdvance領域120に、S51で決定したプルダウンメニュー121、122を表示させる(S11)。また、端末プログラム65は、プルダウンメニュー113に表示するパラメータを“両面”から“片面”に変更する。
次に、端末プログラム65は、例えば、プルダウンメニュー122で指定されたパラメータ“ノーマル”を“ファイン”に変更するユーザ操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S12:Yes)、抽出条件に含まれていない項目“画質”の変更後のパラメータ“ファイン”を抽出条件に追加する(S21:No→S22)。すなわち、端末プログラム65は、抽出条件=種類“光沢紙”*画質“ファイン”をメモリ62に一時記憶させる。
次に、端末プログラム65は、S12でAdvanceグループに属する項目“画質”のパラメータが抽出条件に追加されたと判断したことに応じて(S41:Advance)、S42〜S52の処理をスキップして、プリセットレコード抽出処理を終了する。すなわち、Advanceグループに属する項目のパラメータが変更された場合、端末プログラム65は、抽出条件の更新のみを行い、プリセットレコードの抽出を行わない。但し、端末プログラム65は、S12で変更された項目がBasicグループ及びAdvanceグループのどちらに属すかに拘わりなく、S13で決定した抽出条件に従ってプリセットレコードを抽出してもよい。
そして、端末プログラム65は、図8(A)に示されるように、プルダウンメニュー122に表示するパラメータを“ノーマル”から“ファイン”に変更する(S11)。一方、直前のプリセットレコード抽出処理でS42以降の処理が実行されていないので、Advance領域120に表示されるプルダウンメニューの種類は、図7(B)から変更されない。
次に、端末プログラム65は、例えば、指定可能な態様の検索アイコン116の指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S15:Yes)、指定された検索アイコン116に対応するプルダウンメニュー113で指定されたパラメータ“片面”を、抽出条件に追加する(S16)。すなわち、端末プログラム65は、抽出条件=種類“光沢紙”*画質“ファイン”*記録面“片面”をメモリ62に一時記憶させる。
次に、端末プログラム65は、新たな抽出条件=種類“光沢紙”*画質“ファイン”*記録面“片面”に合致するプリセットレコードとして、プリセットID“002”で識別されるプリセットレコードをプリセットリストから抽出する(S42)。そして、端末プログラム65は、S42でプリセットレコードを1つだけ抽出したことに応じて(S44:1)、Advanceグループに属する複数の項目“色”、“画質”それぞれに対して、S45〜S47の処理を実行する(S48:No)。
端末プログラム65は、変数nを1だけインクリメントする(S45)。次に、端末プログラム65は、プリセットレコード“002”で識別されるプリセットレコードのAdvance(1)=“色”のパラメータ“モノクロ”と、当該項目“色”の初期パラメータ“モノクロ”とが同一か否かを判断する(S46)。そして、端末プログラム65は、プリセットレコードの項目“色”のパラメータと初期パラメータとが一致すると判断したことに応じて(S46:No)、プルダウンメニュー121をAdvance領域120に含めないと決定する。
次に、端末プログラム65は、変数nをさらに1だけインクリメントする(S45)。次に、端末プログラム65は、プリセットID“002”で識別されるプリセットレコードの項目“画質”に初期パラメータと異なるパラメータが設定されていると判断したことに応じて(S46:Yes)、プルダウンメニュー122をAdvance領域120に含めると決定する(S47)。そして、端末プログラム65は、Advanceグループに属する全ての項目“色”、“画質”それぞれに対して、S45〜S47の処理を実行したことに応じて(S48:Yes)、プリセットレコード抽出処理を終了する。
S46、S47の処理は、Advanceグループに属する複数の項目“色”、“画質”のうち、パラメータが変更される可能性がある項目を、S16で抽出条件に追加された項目“記録面”のパラメータ“片面”に基づいて推定する推定処理の一例である。そして、端末プログラム65は、例えば、項目“記録面”のパラメータ“片面”を含むプリセットレコードにおいて、初期パラメータと異なるパラメータが設定されたAdvanceグループの項目を、「パラメータが変更される可能性がある項目」と判断する。
次に、端末プログラム65は、図8(B)に示されるように、ディスプレイ53に表示中のプリント画面のAdvance領域120に、S47で決定したプルダウンメニュー122を表示させる(S11)。また、端末プログラム65は、S42で1つだけ抽出したプリセットID“002”のプリセットレコードに含まれるパラメータを、プルダウンメニュー111〜113、122に表示させる。すなわち、端末プログラム65は、プルダウンメニュー111に表示するパラメータを“A4”から“B5”に変更する。さらに、プリセットID“002”のプリセットレコードに含まれるパラメータ“モノクロ”が、非表示のプルダウンメニュー121で指定されているものとする。
次に、端末プログラム65は、例えば、図8(B)に示される[OK]アイコン117の指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S17:OK)、プルダウンメニュー111〜113、121、122それぞれで指定されたパラメータ“B5”、“光沢紙”、“片面”、“モノクロ”、“ファイン”をメモリ62に一時記憶させる。そして、端末プログラム65は、通信I/F55を通じてMFP10にプリント指示情報を送信する(S18)。プリント指示情報は、例えば、起動引数として取得した指定データIDで識別される指定データと、メモリ62に一時記憶させた複数のパラメータとを含む。
一方、端末プログラム65は、[キャンセル]アイコン118の指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S17:キャンセル)、S18の処理をスキップしてプリント指示処理を終了する。S17の処理は第2受付処理の一例であり、S18の処理は出力指示処理の一例である。[OK]アイコン117を指定するユーザ操作は、プリント動作の実行を指示するユーザ操作の一例である。
一方図示は省略するが、MFP10の装置プログラム35は、通信I/F25を通じて情報処理端末50からプリント指示情報を受信する。そして、装置プログラム35は、受信したプリント指示情報に従って、プリンタ11にプリント動作を実行させる。すなわち、プリンタ11は、指定データで示される画像を、B5サイズの光沢紙の片面に、ファイン画質のカラーで記録する。
[比較例]
次に図9を参照して、比較例に係るプリント画面を通じて実行条件をユーザに指定させる処理を説明する。なお、上記の実施形態との共通点の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。図9に示されるプリント画面は、Basicタブ131と、Advanceタブ132とを含む。そして、端末プログラム65は、Basicタブ131及びAdvanceタブ132を指定するユーザ操作を、入力I/F54を通じてさらに受け付けることができる。
Basicタブ131が指定されたプリント画面は、図9(A)に示されるように、プルダウンメニュー111〜113と、[OK]アイコン117と、[キャンセル]アイコン118とを含む。また、Advanceタブ132が指定されたプリント画面は、図9(B)に示されるように、プルダウンメニュー121、122を含む。プルダウンメニュー111〜113、121、122と、[OK]アイコン117、[キャンセル]アイコン118の役割は、上記の実施形態と共通する。
そして、所望の実行条件を指定してプリント動作を指示しようとするユーザは、例えば、図9(A)に示されるプリント画面を通じてBasicグループに属する項目“サイズ”、“種類”、“記録面”のパラメータを指定し、Advanceタブ132を指定し、図9(B)に示されるプリント画面を通じてAdvanceグループに属する項目“色”、“画質”のパラメータを指定し、Basicタブ131を指定し、[OK]アイコン117を指定する。
[本実施形態の作用効果]
上記構成によれば、第1グループに属する項目“サイズ”、“種類”、“記録面”のパラメータがプルダウンメニュー111〜113を通じて変更されたことに応じて、第2グループに属する項目“色”、“画質”のうち、パラメータが変更される可能性が高い項目のプルダウンメニュー121、122がAdvance領域120に表示される。これにより、実行条件を構成する項目が多くても、簡単なユーザ操作で所望の実行条件を得ることができる。
また、上記の実施形態によれば、Basic領域110及びAdvance領域120を同時に表示させた状態で、入力I/F54を通じたユーザ操作に従って各領域の表示内容を更新する。これにより、ユーザは、Basic領域110及びAdvance領域120の一方の表示内容を確認しながら、他方に対するユーザ操作を実行することができる。これにより、図9を参照して説明した比較例のプリント画面を通じて実行条件を指定する場合と比較して、簡単なユーザ操作で所望の実行条件を得ることができる。
なお、プリセットレコードは、使用頻度の高いパラメータの組み合わせを含むものなので、上記構成のように、変更後のパラメータを含むプリセットレコードに基づいて推定処理を実行することにより、パラメータが変更される可能性が高い項目の推定精度が向上する。一例として、プリセットレコードにおいて初期パラメータと異なるパラメータが指定された項目は、ユーザが重要視している項目だと考えることができる。他の例として、複数のプリセットレコードにおいて異なるパラメータが指定された項目は、ユーザが重要視している項目だと考えることができる。そこで上記構成のように、このような項目に対応するプルダウンメニュー121、122を表示させることにより、簡単なユーザ操作で所望の実行条件を得ることができる。
また、上記の実施形態によれば、ユーザが変更した複数のパラメータのアンド条件でプリセットレコードが抽出される。また、同一の項目のパラメータが何度も変更される場合、最新のパラメータが抽出条件に含められる。さらに、変更後のパラメータが初期パラメータと一致する項目は、当該項目が抽出条件から除外される。これにより、パラメータが変更される可能性が高い項目の推定精度が向上する。但し、図4(A)のS23、S25は省略可能である。すなわち、端末プログラム65は、変更後のパラメータが初期パラメータと一致するか否かに拘わらず、当該パラメータを抽出条件に含めてもよい。
また、抽出条件決定処理の具体的な処理内容は、図4(A)の例に限定されない。以下、図6(B)に示されるプリント画面において、プルダウンメニュー112で指定されたパラメータが“普通紙”から“光沢紙”に変更された場合を例として、抽出条件決定処理の他の例を説明する。
図4(B)は、抽出条件決定処理の他の例を示す。まず、端末プログラム65は、変数nに初期値“1”を代入する(S31)。次に、端末プログラム65は、プルダウンメニュー111で指定された項目(1)=“サイズ”のパラメータ“A4”と、初期パラメータ“A4”とが一致するか否かを判断する(S32)。次に、端末プログラム65は、プルダウンメニュー111で指定されたパラメータと初期パラメータとが一致すると判断したことに応じて(S32:Yes)、S33の処理をスキップする。
次に、端末プログラム65は、全ての項目についてS32〜S33の処理を実行したか否かを判断する(S34)。そして、端末プログラム65は、S32〜S33の処理を実行していない項目が存在すると判断したことに応じて(S34:No)、変数nを1だけインクリメントして、S32以降の処理を実行する。すなわち、端末プログラム65は、実行条件を構成する全ての項目“サイズ”、“種類”、“記録面”それぞれについて、S32〜S33の処理を実行する。
前述の例において、端末プログラム65は、プルダウンメニュー112で指定された項目(2)=“種類”のパラメータ“光沢紙”と初期パラメータ“普通紙”とが不一致と判断したことに応じて(S32:No)、項目(2)=“種類”のパラメータ“光沢紙”を抽出条件に追加する(S33)。一方、端末プログラム65は、プルダウンメニュー113で指定された項目(3)=“記録面”のパラメータ“両面”と初期パラメータ“片面”とが不一致と判断したことに応じて(S32:No)、項目(3)=“記録面”のパラメータ“両面”を抽出条件に追加する(S33)。
すなわち、図4(B)に示される抽出条件決定処理が終了したとき、メモリ62には、抽出条件=種類“光沢紙”*記録面“両面”が記憶されている。換言すれば、図4(B)に示される抽出条件決定処理において、端末プログラム65は、プルダウンメニュー111〜113それぞれで指定されたパラメータのうち、対応する初期パラメータと一致しない全てのパラメータ“光沢紙”、“両面”を抽出条件に含める。
さらに他の例として、端末プログラム65は、S13において、直前のS12で変更された項目“種類”のパラメータ“光沢紙”のみを抽出条件に含めてもよい。そして、端末プログラム65は、S14において、前回のS14で抽出したプリセットID“001”、“004”、“005”、“006”で識別されるプリセットレコードのうちから、新たな抽出条件=種類“光沢紙”に合致するプリセットレコードとして、プリセットID“004”、“005”で識別されるプリセットレコードを抽出してもよい。
すなわち、端末プログラム65は、1回目のS14において、プリセットリストに含まれる複数のプリセットレコードのうちから、1回目のS12で変更されたパラメータ“両面”を含むプリセットレコードを抽出する。また、端末プログラム65は、2回目のS14において、1回目のS14で抽出したプリセットレコードのうちから、2回目のS12で変更されたパラメータ“光沢紙”を含むプリセットレコードを抽出する。この方法によれば、繰り返し実行されるS14において、抽出対象となるプリセットレコードが徐々に少なくなるので、抽出処理の処理量が削減される。
なお、上記の実施形態では、抽出条件に合致するプリセットレコードに基づいて、「変更される可能性が高い項目」を推定する例を説明した。しかしながら、推定処理の具体的な方法は、前述の例に限定されない。他の例として、Basicグループに属する項目“サイズ”、“種類”、“記録面”と、Advanceグループに属する項目“色”、“画質”との対応関係を示す対応情報が、メモリ62に記憶されていてもよい。対応情報は、例えば、端末プログラム65の開発メーカによって予め設定されている。
そして、端末プログラム65は、メモリ62に記憶された対応情報に基づいて、変更される可能性が高い項目を推定してもよい。より詳細には、端末プログラム65は、Basicグループに属する項目がS12で変更されたことに応じて、当該項目に対応するAdvanceグループの項目を対応情報から読み出してもよい。そして、端末プログラム65は、読み出したAdvanceグループの項目を、「変更される可能性が高い項目」と推定してもよい。
また、プリント指示処理を実行するコンピュータは、情報処理端末50のCPU61に限定されず、MFP10のCPU31であってもよい。すなわち、装置プログラム35によってプリント指示処理が実行されてもよい。より詳細には、画像出力部に接続されたコンピュータとは、プリンタ11及びFAX部13を備えるMFP10と通信ネットワーク101を通じて接続された情報処理端末50のCPU61に限定されず、プリンタ11及びFAX部13と通信バス33を通じて接続されたMFP10のCPU31をも含むものとする。
また、上記の実施形態では、プルダウンメニュー111〜113、121、122を項目オブジェクトの一例として説明したが、項目オブジェクトはこれに限定されない。例えば、項目オブジェクトは、パラメータの候補それぞれに対応する複数のラジオボタンであってもよい。そして、端末プログラム65は、S12において、複数のラジオボタンの1つを指定するユーザ操作を、入力I/F54を通じて受け付けてもよい。
また、上記の実施形態のMFP10及び情報処理端末50において、メモリ32、62に記憶された各種プログラムがCPU31、61によって実行されることによって、本発明のコントローラが実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、コントローラの構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、MFP10及び情報処理端末50として実現できるだけでなく、MFP10及び情報処理端末50に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを通じてMFP10及び情報処理端末50に接続可能なサーバに搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバの記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワークを通じて配信されてもよい。