JP2017220042A - 顔認証システム - Google Patents

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義博 浅井
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Abstract

【課題】セキュリティ性の向上を図ることができる顔認証システムを提供する。【解決手段】二世帯住宅において第1建物部11には、第1カメラ36により撮影された人の顔画像に基づいて、その人が第1建物部11の居住者か否かの認証を行う顔認証装置40(制御部41)が設けられている。顔認証装置40には、第1カメラ36に加えて、第2建物部12に設けられた第2カメラ37が接続されている。顔認証装置40は、これら各カメラ36,37により撮影された人の顔画像がそれぞれ予め登録された子世帯登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、各顔画像がすべて子世帯登録顔画像と一致する場合に各カメラ36,37により撮影された人を第1建物部11の居住者であると認証する。【選択図】 図2

Description

本発明は、顔認証システムに関する。
住宅等の建物では、出入口のドアを施解錠するに際し、ドア付近に設けられたカメラにより居住者の顔を撮影し、その撮影した居住者の顔画像が予め登録された居住者の顔画像と一致した場合にドアを解錠する顔認証式の施解錠システムが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−74458号公報
上述した顔認証式の施解錠システムでは、居住者へのなりすまし等の不正行為による誤認証の問題がある。かかる誤認証が発生した場合には、不正行為者に出入口より建物内への侵入を許すことになってしまう。このため、セキュリティ性の面でさらなる改善が求められる。
また、かかるセキュリティ性の問題は、顔認証に基づいて施解錠を行う施解錠システムのみならず、顔認証に基づいてドアを自動開閉する開閉システム等、他の認証システムにおいても同様に生じうる問題である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、セキュリティ性の向上を図ることができる顔認証システムを提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の顔認証システムは、人の顔を撮影する撮影手段と、その撮影手段により撮影した人の顔画像に基づいて、その人が正規の人か否かの認証を行う顔認証手段と、前記顔認証手段により正規の人であるとの認証がされた場合に、予め定められた所定の処理を実行する処理部とを備える顔認証システムであって、前記撮影手段は複数箇所に設けられており、前記顔認証手段は、前記各撮影手段により撮影された人の顔画像がそれぞれ予め登録された登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、前記各顔画像がすべて前記登録顔画像と一致する場合に前記各撮影手段により撮影された人を正規の人であると認証することを特徴とする。
本発明によれば、撮影手段が複数箇所に設けられ、それら各撮影手段により撮影された人の顔画像がすべて登録顔画像と一致する場合に、正規の人であるとの認証が行われる。この場合、正規の人であると認証されるには、複数の撮影手段で顔の撮影を行うことが必要となるため、なりすまし等の不正行為による誤認証の発生を防止することができる。これにより、セキュリティ性の向上を図ることができる。
第2の発明の顔認証システムは、第1の発明において、前記各撮影手段により人の顔を撮影する際の撮影順序が予め定められており、前記顔認証手段は、前記定められた撮影順序で前記各撮影手段により人の顔が撮影された場合に限り、正規の人であるとの認証を行うことを特徴とする。
本発明によれば、予め定められた撮影順序にしたがって各撮影手段による顔の撮影が行われた場合に限り、正規な者であるとの認証が行われる。これにより、不正行為による誤認証の発生をより確実に防止することができるため、セキュリティ性の向上をより図ることができる。
第3の発明の顔認証システムは、第2の発明において、前記定められた撮影順序は、前記各撮影手段のうち前記処理部に最も近くに配置された前記撮影手段による撮影が最後の撮影となる順序となっていることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが各撮影手段を回って顔の撮影を行うに際し、各撮影手段のうち処理部に最も近くに配置された撮影手段による撮影を最後の撮影とすることができる。この場合、最後の撮影後に行われる認証に基づく処理部の処理がユーザの近くで行われるため、利便性の向上を図ることができる。
第4の発明の顔認証システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記顔認証手段は、前記各撮影手段のうちいずれかの撮影手段による撮影が行われてから次の撮影手段による撮影が行われるまでの時間が所定時間を越えたときには、前記各撮影手段により撮影された顔画像がすべて前記登録顔画像と一致した場合でも、正規な人であるとの認証を行わないことを特徴とする。
ところで、正規の人であれば、各撮影手段の位置を把握しているため、いずれかの撮影手段で顔の撮影を行ってから次の撮影手段で顔の撮影を行うのにそれ程長くの時間を要しない。そこで本発明では、この点に着目し、いずれかの撮影手段による撮影が行われてから次の撮影手段による撮影が行われるまでの時間が所定時間を超えたときには、各撮影手段により撮影された顔画像がすべて登録顔画像と一致した場合でも正規な人であるとの認証を行わないようにしている。これにより、不正行為による誤認証の発生をより確実に防止することができ、セキュリティ性のさらなる向上を図ることができる。
第5の発明の顔認証システムは、第1乃至第4のいずれかの発明において、認証モードとして、通常モードとセキュリティモードとに設定可能となっており、前記顔認証手段は、前記通常モードの設定時においては、前記各撮影手段のうち一の撮影手段により撮影された人の顔画像が前記登録顔画像と一致した場合に正規の人であるとの認証を行い、前記セキュリティモードの設定時においては、前記各撮影手段により撮影された人の顔画像がすべて前記登録顔画像と一致した場合に正規の人であるとの認証を行うことを特徴とする。
本発明によれば、認証モードが通常モードに設定されている場合には、各撮影手段のうち一の撮影手段により撮影された人の顔画像が登録顔画像と一致するとその人が正規の人であるとの認証が行われる。この場合、ユーザは一の撮影手段で顔の撮影を行えばよいため利便性の点でよい。その一方で、認証モードがセキュリティモードに設定されている場合には、各撮影手段により撮影された人の顔画像がすべて登録顔画像と一致した場合に正規の人であるとの認証が行われる。この場合、セキュリティ性を高めることができる。よって、上記構成によれば、都度の状況に応じて、利便性を確保したりセキュリティ性を高めたりすることができる。
第6の発明の顔認証システムは、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記処理部は、建物の出入口に設けられたドアを施解錠又は開閉するドア駆動部であり、前記ドア駆動部は、前記顔認証手段により正規の人であると認証された場合に前記ドアを解錠又は開放するものであり、前記各撮影手段のうち、一の撮影手段は前記ドア付近に設けられているのに対し、他の撮影手段は前記ドア付近から離れた位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、顔認証手段により正規の人であると認証された場合に、建物の出入口に設けられたドアが解錠又は開放される。また、複数の撮影手段のうち、一の撮影手段がドア付近に設けられているのに対し、他の撮影手段がドア付近から離れた位置に設けられているため、当該他の撮影手段についてはその存在を不正行為を行おうとする不審者等に知られにくくすることができる。これにより、不正行為による誤認証の発生をより確実に防止することができ、その誤認証によりドアが解錠又は開放され不審者等に建物への侵入を許してしまう事態をより確実に防止することができる。
第7の発明の顔認証システムは、第1乃至第6のいずれかの発明において、第1世帯と第2世帯とが居住するとともに、各世帯ごとに出入口が個別に設定された二世帯住宅に適用され、前記第1世帯側のシステムとして、前記第1世帯の前記出入口を開閉する第1ドアの付近に設けられた前記撮影手段としての第1撮影手段と、その第1撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その人が正規の人か否かの認証を行う前記顔認証手段としての第1顔認証手段と、その第1顔認証手段により正規の人であるとの認証がされた場合に、前記第1ドアを解錠又は開放する前記処理部としての第1ドア駆動部と、を備え、前記第2世帯側のシステムとして、前記第2世帯の前記出入口を開閉する第2ドアの付近に設けられた前記撮影手段としての第2撮影手段と、その第2撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その人が正規の人か否かの認証を行う前記顔認証手段としての第2顔認証手段と、その第2顔認証手段により正規の人であるとの認証がされた場合に、前記第2ドアを解錠又は開放する前記処理部としての第2ドア駆動部と、を備え、前記第1顔認証手段及び前記第2顔認証手段のうち少なくともいずれか一方の顔認証手段は、前記第1撮影手段及び前記第2撮影手段により撮影された人の顔画像がそれぞれ当該一方の顔認証手段に登録された前記登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、前記各顔画像がいずれも前記登録顔画像と一致する場合に正規の人であると認証することを特徴とする。
本発明によれば、各世帯ごとに個別に出入口が設定された二世帯住宅において、それら各世帯の出入口ごとに、出入口のドアを施解錠又は開閉するドア駆動部に顔認証システムが適用されている。そして、かかる構成にあって、各世帯のうち少なくともいずれか一方の世帯の認証システム(顔認証手段)では、複数の撮影手段を用いて認証を行うにあたり、自世帯の撮影手段に加え他世帯の撮影手段を用いている。この場合、複数の撮影手段を用いた認証を行う上で、新たに撮影手段を設ける必要がなく、コスト低減等の効果を得ることができる。
第8の発明の顔認証システムは、第7の発明において、前記二世帯住宅は、前記第1世帯が居住する第1建物部と、前記第2世帯が居住する第2建物部とを備え、前記第1建物部と前記第2建物部とは互いに離間して設けられ、前記各建物部の間には前記第1世帯と前記第2世帯とで共用される共用スペースが設けられており、前記第1建物部に設けられた前記第1ドアと、前記第2建物部に設けられた前記第2ドアとは前記共用スペースを挟んで互いに対向していることを特徴とする。
本発明によれば、第1建物部と第2建物部との間に共用スペースが設けられ、その共用スペースを挟んで第1ドアと第2ドアとが対向している。この場合、第1ドア付近に設けられた第1撮影手段と、第2ドア付近に設けられた第2撮影手段とが比較的近い位置に配置されるため、他世帯の撮影手段を利用してセキュリティ性向上を図るようにした第7の発明を適用する上で好適な構成といえる。
二世帯住宅の一階部分を示す平面図。 顔認証式施解錠システムの電気的構成を示す図。 制御処理の流れを示すフローチャート。 通常モード時認証処理の流れを示すフローチャート。 セキュリティモード時認証処理の流れを示すフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、子世帯と親世帯とが居住する二世帯住宅について具体化している。図1は、その二世帯住宅の一階部分を示す平面図である。
図1に示すように、二世帯住宅10は、第1世帯としての子世帯が居住する第1建物部11と、第2世帯としての親世帯が居住する第2建物部12とを備えている。第1建物部11と第2建物部12とはいずれも複数階建てとされ、互いに離間しかつ対向した状態で配置されている。なお、図示は省略するが、第1建物部11と第2建物部12とは二階部分にて中間建物部を介して連結され、その中間建物部の内部を通じて各建物部11,12との間の行き来が可能となっている。但し、第1建物部11と第2建物部12とは必ずしも中間建物部を介して連結されている必要はなく、互いに独立して設けられていてもよい。
第1建物部11の一階部分には、子世帯の居住空間として、玄関21、宅配室22、ホール23、寝室24、クローゼット25、浴室26、サニタリー室27等が設けられている。また、第2建物部12の一階部分には、親世帯の居住空間として、玄関31、リビング32、ホール33、ダイニングキッチン34等が設けられている。
第1建物部11と第2建物部12との間には、車両Cを駐車可能な駐車スペース14とエントランススペース15とが設けられている。これら各スペース14,15は各建物部11,12の対向する方向と直交する方向に並んでおり、エントランススペース15が駐車スペース14よりも幅広に形成されている。
第1建物部11には子世帯用の玄関口16が設けられ、第2建物部12には親世帯用の玄関口17が設けられている。これら各玄関口16,17はいずれもエントランススペース15に面しており、詳しくはエントランススペース15を挟んで互いに対向配置されている。この場合、エントランススペース15から玄関口16を通じて第1建物部11(玄関21)への出入りが可能となっており、また同様に、エントランススペース15から玄関口17を通じて第2建物部12(玄関31)への出入りが可能となっている。したがって、エントランススペース15は子世帯及び親世帯で共用される共用エントランススペースとなっている。
第1建物部11の玄関口16には開き戸からなる玄関ドア18が設けられている。玄関ドア18には、当該ドア18を施解錠する施解錠装置28が設けられ、その施解錠装置28は電気的に施解錠を行う電気錠からなる。これと同様に、第2建物部12の玄関口17には開き戸からなる玄関ドア19が設けられている。玄関ドア19には、当該ドア19を施解錠する施解錠装置29が設けられ、その施解錠装置29は電気的に施解錠を行う電気錠からなる。
なお、玄関ドア18が第1ドアに相当し、玄関ドア19が第2ドアに相当する。また、施解錠装置28が第1ドア駆動部に相当し、施解錠装置29が第2ドア駆動部に相当する。また、各施解錠装置28,29がそれぞれ処理部に相当する。
ここで、本二世帯住宅10では、第1建物部11における施解錠装置28による施解錠が顔認証装置40による顔認証に基づいて行われるようになっている。また、これと同様に、第2建物部12における施解錠装置29による施解錠が顔認証装置50による顔認証に基づいて行われるようになっている。つまり、本二世帯住宅10では、各建物部11,12ごとにそれぞれ顔認証式の施解錠システムが設けられており、以下においては、これら顔認証式施解錠システムの構成について図1に加え図2を用いながら説明する。なお、図2は、顔認証式施解錠システムの電気的構成を示す図である。
まず、第1建物部11側の顔認証式施解錠システムについて説明する。
図1に示すように、第1建物部11には、玄関ドア18付近にカメラ36が設けられている。カメラ36は、例えばデジタルカメラにより構成され、玄関ドア18付近の外壁に取り付けられている。カメラ36は、エントランススペース15において玄関ドア18付近にいる人の顔を撮影するものであり、詳しくは、玄関ドア18付近にいる人がカメラ36に顔を近づけると、その顔をカメラ36が検出して撮影を行うものとなっている。なお、以下では、このカメラ36を後述するカメラ37と区別すべく第1カメラ36という。この第1カメラ36が第1撮影手段に相当する。
第1建物部11には、顔認証装置40が設けられている。顔認証装置40は、CPU、RAM、ROM等を備えたコンピュータであり、例えば第1建物部11におけるホール23の壁面に設けられている。顔認証装置40には、図2に示すように、第1カメラ36が接続されている。第1カメラ36により人の顔が撮影されると、その顔画像が第1カメラ36から顔認証装置40に入力される。なお、顔認証装置40は第1カメラ36と一体的に設けられていてもよい。
顔認証装置40は、制御部41と記憶部42と操作部43とを備える。制御部41は、第1建物部11側の顔認証式施解錠システムの制御を統括するものであり、記憶部42と操作部43と接続されている。記憶部42には、第1建物部11に居住する居住者(すなわち子世帯の居住者)の顔画像が予め子世帯登録顔画像として記憶(登録)されている。また、操作部43は、顔認証に関する各種操作を行うものである。
制御部41は、第1カメラ36から入力される人の顔画像に基づいて、その人が第1建物部11の居住者であるか否かの認証を行う。具体的には、制御部41は、その認証に際し、第1カメラ36から入力された人の顔画像が記憶部42に記憶されている子世帯登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、一致する場合にその人が第1建物部11の居住者(正規の人に相当)であると認証する。
顔認証装置40(制御部41)には、施解錠装置28が接続されている。制御部41は、上記認証処理の結果に基づいて、施解錠装置28を施解錠制御する。
続いて、第2建物部12側の顔認証式施解錠システムについて説明する。
第2建物部12側の顔認証式施解錠システムも、上述した第1建物部11側の顔認証式施解錠システムと同様の構成を備えている。すなわち、図1に示すように、第2建物部12にも、その玄関ドア19付近にカメラ37が設けられている。カメラ37は、デジタルカメラにより構成され、玄関ドア19付近の外壁に取り付けられている。カメラ37は、エントランススペース15において玄関ドア19付近にいる人の顔を撮影するものであり、詳しくは、玄関ドア19付近にいる人がカメラ37に顔を近づけると、その顔をカメラ37が検出して撮影を行うものとなっている。なお、以下では、このカメラ37を第2カメラ37という。また、第2カメラ37が第2撮影手段に相当する。
第2建物部12には、顔認証装置50が設けられている。顔認証装置50は、CPU、RAM、ROM等を備えたコンピュータであり、例えば第2建物部12におけるホール33の壁面に設けられている。顔認証装置50には、図2に示すように、第2カメラ37が接続されている。第2カメラ37により人の顔が撮影されると、その顔画像が第2カメラ37から顔認証装置50に入力される。なお、顔認証装置50は第2カメラ37と一体的に設けられていてもよい。
顔認証装置50は、制御部51と記憶部52と操作部53とを備える。制御部51は、第2建物部12側の顔認証式施解錠システムの制御を統括するものであり、記憶部52と操作部53と接続されている。記憶部52には、第2建物部12に居住する居住者(すなわち親世帯の居住者)の顔画像が予め親世帯登録顔画像として記憶(登録)されている。また、操作部53は、顔認証に関する各種操作を行うものである。
制御部51は、第2カメラ37から入力される人の顔画像に基づいて、その人が第2建物部12の居住者であるか否かの認証を行う。具体的には、制御部51は、その認証に際し、第2カメラ37から入力された人の顔画像が記憶部52に記憶されている親世帯登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、一致する場合にその人が第2建物部12の居住者(正規の人に相当)であると認証する。
顔認証装置50(制御部51)には、施解錠装置29が接続されている。制御部51は、上記認証処理の結果に基づいて、施解錠装置29を施解錠制御する。
ところで、本実施形態では、上述した第1建物部11側及び第2建物部12側の各顔認証式施解錠システムにおいて、セキュリティ性の向上を図るべく、特徴的な構成を設けている。以下においては、その特徴的な構成について説明する。
まず、第1建物部11側の顔認証式施解錠システムにおける特徴的構成について説明する。
第1建物部11側の顔認証式施解錠システムでは、顔認証装置40に、その認証モードとして、通常モードと、通常モードよりもセキュリティ性の高いセキュリティモードとが設定されている。顔認証装置40では、第1建物部11の居住者による操作部43の操作に基づいて、その認証モードを通常モードとセキュリティモードとに切替可能となっている。操作部43によりこれら各モードのうちいずれかのモードに切替操作されると、制御部41はその切替操作に応じたモードに認証モードを設定する。
顔認証装置40には、第1カメラ36に加えて、第2建物部12側の第2カメラ37が接続されている。この場合、第2カメラ37により人の顔が撮影されると、その撮影された顔画像が第2カメラ37から第2建物部12側の顔認証装置50に入力されるだけでなく、顔認証装置40にも入力されるようになっている。したがって、顔認証装置40には、第1カメラ36により撮影された人の顔画像に加え、第2カメラ37により撮影された人の顔画像が入力されるようになっている。
顔認証装置40(制御部41)は、通常モードの設定時においては、上述したように、第1カメラ36から入力される人の顔画像(のみ)に基づいて、その人が第1建物部11の居住者であるか否かの認証を行う。その一方で、制御部41は、セキュリティモードの設定時においては、第1カメラ36及び第2カメラ37から入力される人の顔画像に基づいて、その人が第1建物部11の居住者であるか否かの認証を行う。具体的には、制御部41は、セキュリティモードの設定時においては、第1カメラ36及び第2カメラ37から入力される人の顔画像がそれぞれ記憶部42に記憶された子世帯登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、入力された各顔画像がすべて子世帯登録顔画像と一致する場合にその人が第1建物部11の居住者であると認証する。
続いて、第2建物部12側の顔認証式施解錠システムにおける特徴的構成について説明する。
第2建物部12側の顔認証式施解錠システムも、上述した第1建物部11側の顔認証式施解錠システムと同様の特徴的構成を有しており、その顔認証装置50には、認証モードとして、通常モードとセキュリティモードとが設定されている。顔認証装置50では、第2建物部12の居住者による操作部53の操作に基づいて、その認証モードを通常モードとセキュリティモードとに切替可能となっている。
顔認証装置50には、第2カメラ37に加えて、第1建物部11側の第1カメラ36が接続されている。この場合、第1カメラ36により人の顔が撮影されると、その撮影された顔画像が第1カメラ36から第1建物部11側の顔認証装置40に入力されるだけでなく、顔認証装置50にも入力されるようになっている。したがって、顔認証装置50には、第2カメラ37により撮影された人の顔画像に加え、第1カメラ36により撮影された人の顔画像が入力されるようになっている。
顔認証装置50(制御部51)は、通常モードの設定時においては、上述したように、第2カメラ37から入力される人の顔画像(のみ)に基づいて、その人が第2建物部12の居住者であるか否かの認証を行う。その一方で、制御部51は、セキュリティモードの設定時においては、第1カメラ36及び第2カメラ37から入力される人の顔画像に基づいて、その人が第2建物部12の居住者であるか否かの認証を行う。具体的には、制御部51は、セキュリティモードの設定時においては、第1カメラ36及び第2カメラ37から入力される人の顔画像がそれぞれ記憶部52に記憶された親世帯登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、入力された各顔画像がすべて親世帯登録顔画像と一致する場合にその人が第2建物部12の居住者であると認証する。
次に、第1建物部11側の顔認証装置40(制御部41)により実行される制御処理について図3を参照しながら説明する。なお、図3は、本制御処理の流れを示すフローチャートである。また、本制御処理は所定の周期で繰り返し実行される。
図3に示すように、まずステップS11では、認証モードが通常モードに設定されているか、又はセキュリティモードに設定されているかを判定する。認証モードが通常モードに設定されている場合にはステップS12に進み、通常モード時認証処理を実施する。また、認証モードがセキュリティモードに設定されている場合にはステップS13に進み、セキュリティモード時認証処理を実施する。
続いて、ステップS12における通常モード時認証処理と、ステップS13におけるセキュリティモード時認証処理とについて説明する。まず、通常モード時認証処理について図4を参照しながら説明する。なお、図4は通常モード時認証処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、まずステップS21では、第1カメラ36により人の顔が撮影されたか否かを判定する。第1カメラ36により人の顔が撮影されてない場合には、本認証処理を終了する。第1カメラ36により人の顔が撮影された場合には、その撮影された顔画像を第1カメラ36より取得(入力)する(ステップS22)。
続くステップS23では、第1カメラ36より取得した人の顔画像が記憶部42に記憶されている子世帯登録顔画像と一致するか否かを判定する。取得した人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致する場合には、ステップS24に進み、その人を第1建物部11(子世帯)の居住者であると認証する。この場合、認証フラグをセットする。一方、取得した人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致しない場合、すなわち当該人が第1建物部11の居住者でない場合には本認証処理を終了する。
続いて、セキュリティモード時認証処理について図5を参照しながら説明する。図5は、セキュリティモード時認証処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、まずステップS41では、第2カメラ37により人の顔が撮影されたか否かを判定する。第2カメラ37により人の顔が撮影されていない場合には、ステップS46に進む。第2カメラ37により人の顔が撮影された場合には、その撮影された顔画像を第2カメラ37より取得(入力)する(ステップS42)。
続くステップS43では、第2カメラ37より取得した人の顔画像が記憶部42に記憶されている子世帯登録顔画像と一致するか否かを判定する。取得した人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致しない場合、すなわち当該人が第1建物部11の居住者でない場合には本認証処理を終了する。一方、取得した人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致する場合にはステップS44に進み、当該人を第1建物部11の居住者であると仮認証する。この場合、仮認証フラグをセットする。仮認証フラグをセット後、ステップS45にてタイマによる計時を開始する。
続くステップS46では、仮認証フラグがセットされているか否かを判定する。仮認証フラグがセットされていない場合には本認証処理を終了する。仮認証フラグが設定されている場合にはステップS47に進み、第1カメラ36により人の顔が撮影されたか否かを判定する。第1カメラ36により人の顔が撮影されていない場合には本認証処理を終了する。第1カメラ36により人の顔が撮影された場合には、その撮影された顔画像を第1カメラ36より取得(入力)する(ステップS48)。
続くステップS49では、第1カメラ36より取得した顔画像が記憶部42に記憶されている子世帯登録顔画像と一致するか否かを判定する。取得した人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致する場合にはステップS50に進む。つまり、第2カメラ37より取得した顔画像に加えて、第1カメラ36より取得した顔画像が子世帯登録顔画像と一致する場合にはステップS50に進む。
ステップS50では、ステップS45にてタイマによる計時を開始してからの経過時間が所定時間以内であるか否かを判定する。つまり、ここでは、人が第2カメラ37で顔を撮影してから、第1カメラ36で顔を撮影するまでに要した時間が所定時間以内であるか否かを判定する。ここで、所定時間は、人が第2カメラ37で顔の撮影を行ってから第1カメラ36で顔の撮影を行うのに要する十分な時間に設定されており、例えば10〜20秒程度に設定されている。タイマによる計時開始からの経過時間が所定時間以内である場合にはステップS51に進み、各カメラ36,37により撮影された人を第1建物部11の居住者であると認証(本認証)する。この場合、本認証フラグをセットする。その後、本認証処理を終了する。
ステップS49において上記取得した人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致しない場合、すなわち当該人が第1建物部11の居住者でない場合にはステップS52に進む。また、ステップS50にてタイマによる計時開始からの経過時間が所定時間を超えている場合にも同様にステップS52に進む。ステップS52では、仮認証フラグをリセットし、その後、本認証処理を終了する。
続いて、図3の説明に戻り、上述した通常モード時顔認証処理(ステップS12)、又はセキュリティモード時顔認証処理(ステップS13)を行った後のステップS14では、認証フラグ又は本認証フラグがセットされているか否かを判定する。認証フラグ又は本認証フラグがセットされている場合にはステップS15に進み、玄関ドア18の解錠処理を実施する。解錠処理では、施解錠装置28に解錠信号を出力して、同装置28により玄関ドア18を解錠する。
一方、認証フラグ及び本認証フラグのいずれも設定されていない場合にはステップS16に進み、玄関ドア18の施錠処理を実施する。施錠処理では、施解錠装置28に施錠信号を出力して、同装置28により玄関ドア18を施錠する。ステップS15又はステップS16の処理が終了した後、本制御処理を終了する。
以上が、第1建物部11側の顔認証装置40(制御部41)により実行される制御処理についての説明である。
第2建物部12側の顔認証装置50(制御部51)により実行される制御処理については、上述した第1建物部11側の顔認証装置40により実行される制御処理と基本的に同様の処理である。このため、本制御処理については、その説明を割愛することとする。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
二世帯住宅10の複数箇所にカメラ36,37を設け、それら各カメラ36,37により撮影された人の顔画像が予め登録された子世帯登録顔画像と一致するか否かを判定した。そして、それら各顔画像がすべて子世帯登録顔画像と一致する場合に、各カメラ36,37により撮影された人を第1建物部11(子世帯)の居住者(正規の人に相当)であると認証した。この場合、第1建物部11の居住者であると認証されるには、複数のカメラ36,37で顔の撮影を行うことが必要となるため、なりすまし等の不正行為による誤認証の発生を防止することができる。これにより、セキュリティ性の向上を図ることができる。
第2カメラ37により撮影された人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致した場合に仮認証フラグをセットし、第1カメラ36により撮影された人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致した場合には仮認証フラグが設定されていることを条件として、本認証フラグをセットするようにした。この場合、各カメラ36,37により人の顔を撮影する際の撮影順序が第2カメラ37→第1カメラ36の順に定められ、その定められた撮影順序で各カメラ36,37により人の顔が撮影されたことを条件として、第1建物部11の居住者であるとの認証が行われる。この場合、不正行為による誤認証の発生をより確実に防止することができるため、セキュリティ性の向上をより図ることができる。
また、上記の撮影順序を、各カメラ36,37のうち、第1カメラ36による撮影が後(最後)の撮影となる順序にした。この場合、第1建物部11の居住者が各カメラ36,37を回って顔の撮影を行うに際し、施解錠装置28に近い側の第1カメラ36による撮影を最後の撮影とすることができる。そのため、最後の撮影後に行われる認証に基づく施解錠装置28の解錠処理が第1建物部11の居住者の近くで行われることになり、利便性の向上を図ることができる。
各カメラ36,37のうち、第2カメラ37による撮影が行われてから次の第1カメラ36による撮影が行われるまでの時間が所定時間を超えたときには、各カメラ36,37により撮影された顔画像がすべて子世帯登録顔画像と一致した場合でも、第1建物部11の居住者であるとの認証を行わないようにした。これにより、不正行為による誤認証の発生をより確実に防止することができ、セキュリティ性のさらなる向上を図ることができる。
認証モードとして、通常モードとセキュリティモードとに設定可能とした。そして、通常モードの設定時においては、各カメラ36,37のうち第1カメラ36により撮影された人の顔画像が子世帯登録顔画像と一致した場合に、その人が正規の人であると認証するようにした。この場合、第1建物部11の居住者は一のカメラ36で顔の撮影を行えばよいため利便性の点でよい。一方、セキュリティモードの設定時においては、各カメラ36,37により撮影された人の顔画像がすべて子世帯登録顔画像と一致した場合に第1建物部11の居住者であると認証するようにした。この場合、セキュリティ性を高めることができる。よって、上記の構成によれば、都度の状況に応じて、利便性を確保したりセキュリティ性を高めたりすることができる。
各カメラ36,37のうち、第1カメラ36を玄関ドア18の付近に設ける一方、第2カメラ37を玄関ドア18付近から離れた位置に設けたため、第2カメラ37についてはその存在を不正行為を行おうとする不審者等に知られにくくすることができる。これにより、不正行為による誤認証の発生をより確実に防止することができ、その誤認証により玄関ドア18が解錠又は開放され不審者等に第1建物部11への侵入を許してしまう事態をより確実に防止することができる。
複数のカメラ36,37により撮影された顔画像に基づく上述の認証を行う上で、カメラ36,37として、第1カメラ36に加えて、第2建物部12側の顔認証式施解錠システムに用いられている第2カメラ37を利用した。つまり、自世帯側(子世帯側)の第1カメラ36に加えて、他世帯側(親世帯側)の第2カメラ37を用いるようにした。この場合、複数のカメラ36,37を用いた上述の認証を行う上で、新たにカメラを設ける必要がなく、コスト低減等の効果を得ることができる。
二世帯住宅10において第1建物部11と第2建物部12との間に共用のエントランススペース15を設け、そのエントランススペース15を挟んで玄関ドア18と玄関ドア19とを対向させた。この場合、玄関ドア18付近に設けた第1カメラ36と、玄関ドア19付近に設けた第2カメラ37とが比較的近い位置に配置されるため、他世帯側(親世帯側)の第2カメラ37を利用してセキュリティ性向上を図るにあたり好適な構成といえる。
なお、上述した各効果はいずれも、第1建物部11側の顔認証式施解錠システムによって得られる効果であるが、これらの効果は、当該システムと同様の構成からなる第2建物部12側の顔認証式施解錠システムによっても得られるものとなっている。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、各カメラ36,37により人の顔を撮影する際の撮影順序を第2カメラ37→第1カメラ36の順に定めたが、この撮影順序を逆にして、第1カメラ36→第2カメラ37の順にしてもよい。この場合、かかる順序で各カメラ36,37により人の顔が撮影されたことを条件として、第1建物部11の居住者であるとの認証が行われることになる。ただ、かかる順序とすると、第2カメラ37による撮影が最後の撮影となるため、最後の撮影後に行われる認証に基づく施解錠装置28の解錠処理が、第1建物部11の居住者が第2建物部12側の玄関ドア19付近にいるときに行われることになり、不便である。このため、利便性を考慮すると、撮影順序は第2カメラ37→第1カメラ36の順であるのが望ましい。
また、各カメラ36,37による撮影順序は必ずしも設定する必要はない。すなわち、第2カメラ37→第1カメラ36の順、及び、第1カメラ36→第2カメラ37の順のいずれの順で撮影してもよい構成としてもよい。その場合にも、正規の人(第1建物部11の居住者)であると認証されるには、各カメラ36,37で顔の撮影を行うことが必要となるため、不正行為による語認証の発生を防止することができる。
・上記実施形態では、操作部43の操作に基づいて、認証モードを通常モードとセキュリティモードとに切替可能としたが、これを変更してもよい。例えば、第1建物部11に居住者(子世帯の居住者)が在宅しているか否かを判定する在宅判定手段を設け、その判定手段の判定結果に基づいて、顔認証装置40(制御部41)により認証モードの切替を行うようにしてもよい。具体的には、第1建物部11に居住者が在宅していると判定された場合には認証モードを通常モードに設定し、第1建物部11に居住者が在宅していないと判定された場合には認証モードをセキュリティモードに設定することが考えられる。そうすれば、居住者が在宅中でそれ程セキュリティが求められない場合には認証の利便性を確保でき、居住者が不在でセキュリティが求められる場合にはセキュリティ性の向上を図ることができる。なお、在宅判定手段としては、第1建物部11における人の存在を検知する人検知センサを設け、同センサの結果に基づいて第1建物部11に居住者が在宅しているか否かを判定することが考えられる。
また、現在の時間帯を判定する時間帯判定手段を設け、その判定手段による判定結果に基づいて、顔認証装置40(制御部41)により認証モードの切替を行うようにしてもよい。例えば、セキュリティ性が比較的求められない昼間の時間帯には認証モードを通常モードに設定し、セキュリティ性が比較的求められる夜間の時間帯には認証モードをセキュリティモードに設定することが考えられる。
なお、認証モードの切替機能は必ずしも必要でなく、例えば認証モードをセキュリティモードに常時設定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1建物部11側及び第2建物部12側の各顔認証式施解錠システムにそれぞれセキュリティモードを設けたが、これら各システムのうちいずれか一方のシステムだけにセキュリティモードを設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1建物部11側(子世帯側)の顔認証装置40において、複数のカメラ36,37により撮影された顔画像に基づく認証を行うにあたり、第2建物部12側(親世帯側)の第2カメラ37を用いるようにしたが、第2カメラ37に代えて別のカメラを用いてもよい。例えば、第1建物部11において駐車スペース14に面した壁面に別途カメラを設け、そのカメラを顔認証装置40による認証に用いることが考えられる。
また、第1建物部11においてエントランススペース15(玄関ドア18付近)から死角となる位置にカメラを設けるようにしてもよい。例えば、第1建物部11においてエントランススペース15とは反対側にカメラを設けることが考えられる。この場合、不正行為を行おうとする不審者等にカメラの存在をより一層知られにくくすることができるため、不正行為による誤認証の発生をより一層防止することができる。
・上記実施形態では、2つのカメラ36,37により撮影された人の顔画像に基づいて、その人が第1建物部11の居住者であるか否かを認証したが、かかる認証を3つ以上のカメラにより撮影された顔画像に基づいて行うようにしてもよい。カメラの台数が多ければ多いほど、誤認証の発生を防止する効果を高めることができる。
・顔認証装置40の記憶部42に新たな登録顔画像を設定できるようにしてもよい。例えば、操作部43の操作に基づいて第1カメラ36により人の顔画像が撮影されると、その撮影された顔画像が顔認証装置40(制御部41)に入力され、その入力された顔画像を顔認証装置40が記憶部42に新たな登録顔画像として記憶(登録)するようにすることが考えられる。また、スマートフォン等の移動通信端末から顔認証装置40に人の顔画像が送信された場合に、その顔画像を顔認証装置40が記憶部42に新たな登録顔画像として記憶(登録)するようにしてもよい。こうすることで、来客等を事前に登録することができ、来客を不審者として認識することを防止することができる。
・上記実施形態の二世帯住宅10では、各建物部11,12(各世帯)の玄関ドア18,19が互いに対向配置されていたが、例えば各世帯の玄関ドア18,19が同じ向き(例えば北向き)に配置されている場合も考えられる。そのような場合にも、本発明の顔認証システム(顔認証式施解錠システム)を適用すれば、他世帯のカメラを利用して認証を行えるため、コスト低減等の効果を得ることができる。
また、二世帯住宅10以外に、戸建ての住宅やマンション等の集合住宅に設けられたドアの施解錠に本発明の顔認証システムを適用してもよい。さらに、建物に限らず、例えば敷地への出入り部(例えば門等)に設けられたドアの施解錠に本発明の顔認証システムを適用してもよい。
・上記実施形態では、本発明の顔認証システムをドアの施解錠システムに適用したが、例えばモータ等の開閉駆動部(ドア駆動部に相当)によりドア(自動ドア)の開閉を行うドア開閉システムに適用してもよい。この場合、顔認証手段により正規の人と認証された場合に、ドアを開閉駆動部により開放させることになる。
また、本発明の顔認証システムはドアの施解錠又は開閉以外の処理を行う場合にも適用が可能である。例えば、コンロ等の加熱装置においてその作動操作を許可又は禁止する操作規制システムに適用することが考えられる。この場合、顔認証手段により正規の人と認証された場合に、上記作動操作を許可又は禁止する操作許可部(処理部に相当する)を許可状態にすることとなる。
10…建物としての二世帯住宅、11…第1建物部、12…第2建物部、15…共用スペースとしてのエントランススペース、16…出入口としての玄関口、17…出入口としての玄関口、18…ドア及び第1ドアとしての玄関ドア、19…ドア及び第2ドアとしての玄関ドア、28…処理部、ドア駆動部及び第1駆動部としての施解錠装置、29…処理部、ドア駆動部及び第2駆動部としての施解錠装置、36…撮影手段及び第1撮影手段としての第1カメラ、37…撮影手段及び第2撮影手段としての第2カメラ、40…顔認証装置、41…顔認証手段及び第1顔認証手段としての制御部、50…顔認証装置、51…顔認証手段及び第2顔認証手段としての制御部。

Claims (8)

  1. 人の顔を撮影する撮影手段と、
    その撮影手段により撮影した人の顔画像に基づいて、その人が正規の人か否かの認証を行う顔認証手段と、
    前記顔認証手段により正規の人であるとの認証がされた場合に、予め定められた所定の処理を実行する処理部とを備える顔認証システムであって、
    前記撮影手段は複数箇所に設けられており、
    前記顔認証手段は、前記各撮影手段により撮影された人の顔画像がそれぞれ予め登録された登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、前記各顔画像がすべて前記登録顔画像と一致する場合に前記各撮影手段により撮影された人を正規の人であると認証することを特徴とする顔認証システム。
  2. 前記各撮影手段により人の顔を撮影する際の撮影順序が予め定められており、
    前記顔認証手段は、前記定められた撮影順序で前記各撮影手段により人の顔が撮影された場合に限り、正規の人であるとの認証を行うことを特徴とする請求項1に記載の顔認証システム。
  3. 前記定められた撮影順序は、前記各撮影手段のうち前記処理部に最も近くに配置された前記撮影手段による撮影が最後の撮影となる順序となっていることを特徴とする請求項2に記載の顔認証システム。
  4. 前記顔認証手段は、前記各撮影手段のうちいずれかの撮影手段による撮影が行われてから次の撮影手段による撮影が行われるまでの時間が所定時間を越えたときには、前記各撮影手段により撮影された顔画像がすべて前記登録顔画像と一致した場合でも、正規な人であるとの認証を行わないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の顔認証システム。
  5. 認証モードとして、通常モードとセキュリティモードとに設定可能となっており、
    前記顔認証手段は、
    前記通常モードの設定時においては、前記各撮影手段のうち一の撮影手段により撮影された人の顔画像が前記登録顔画像と一致した場合に正規の人であるとの認証を行い、
    前記セキュリティモードの設定時においては、前記各撮影手段により撮影された人の顔画像がすべて前記登録顔画像と一致した場合に正規の人であるとの認証を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の顔認証システム。
  6. 前記処理部は、建物の出入口に設けられたドアを施解錠又は開閉するドア駆動部であり、
    前記ドア駆動部は、前記顔認証手段により正規の人であると認証された場合に前記ドアを解錠又は開放するものであり、
    前記各撮影手段のうち、一の撮影手段は前記ドア付近に設けられているのに対し、他の撮影手段は前記ドア付近から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の顔認証システム。
  7. 第1世帯と第2世帯とが居住するとともに、各世帯ごとに出入口が個別に設定された二世帯住宅に適用され、
    前記第1世帯側のシステムとして、
    前記第1世帯の前記出入口を開閉する第1ドアの付近に設けられた前記撮影手段としての第1撮影手段と、
    その第1撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その人が正規の人か否かの認証を行う前記顔認証手段としての第1顔認証手段と、
    その第1顔認証手段により正規の人であるとの認証がされた場合に、前記第1ドアを解錠又は開放する前記処理部としての第1ドア駆動部と、を備え、
    前記第2世帯側のシステムとして、
    前記第2世帯の前記出入口を開閉する第2ドアの付近に設けられた前記撮影手段としての第2撮影手段と、
    その第2撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その人が正規の人か否かの認証を行う前記顔認証手段としての第2顔認証手段と、
    その第2顔認証手段により正規の人であるとの認証がされた場合に、前記第2ドアを解錠又は開放する前記処理部としての第2ドア駆動部と、を備え、
    前記第1顔認証手段及び前記第2顔認証手段のうち少なくともいずれか一方の顔認証手段は、前記第1撮影手段及び前記第2撮影手段により撮影された人の顔画像がそれぞれ当該一方の顔認証手段に登録された前記登録顔画像と一致するか否かを判定し、判定の結果、前記各顔画像がいずれも前記登録顔画像と一致する場合に正規の人であると認証することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の顔認証システム。
  8. 前記二世帯住宅は、
    前記第1世帯が居住する第1建物部と、
    前記第2世帯が居住する第2建物部とを備え、
    前記第1建物部と前記第2建物部とは互いに離間して設けられ、前記各建物部の間には前記第1世帯と前記第2世帯とで共用される共用スペースが設けられており、
    前記第1建物部に設けられた前記第1ドアと、前記第2建物部に設けられた前記第2ドアとは前記共用スペースを挟んで互いに対向していることを特徴とする請求項7に記載の顔認証システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024033979A1 (ja) * 2022-08-08 2024-02-15 住友電気工業株式会社 充電システム、充電装置、ロック制御方法、及びロック制御プログラム

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