JP2017219558A - 光学素子の製造方法及び反射型空中結像素子の製造方法 - Google Patents

光学素子の製造方法及び反射型空中結像素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩留まりを向上できる光学素子の製造方法を提供する。【解決手段】厚み方向に平行な反射面4を所定周期で平行に配した光透過性の光学素子1の製造方法において、板厚方向に垂直な一面に反射面4を形成した薄板状の透明な複数の基板21を板厚方向に積層して積層体11を形成する積層工程と、積層体11を板厚方向から加圧して固着する固着工程と、固着された積層体11を板厚方向に所定周期で切断して複数の光学素子1を形成する切断工程と、を備え、積層工程において、反りによる凹面21aを対向配置するように組み合わせた一対の基板21から成る基板ペア29を積層体11に複数設けた。【選択図】図14

Description

本発明は、被投影物の実像を空中に結像させる反射型空中結像素子の製造方法及び反射型空中結像素子に用いられる光学素子の製造方法に関する。
従来の反射型空中結像素子は特許文献1に開示されている。この反射型空中結像素子は2枚の平板状の光学素子を上下に重ねて形成され、光学素子は透明な複数の基材を接着剤により接着して形成される。基材は接着剤との境界面上にアルミニウム等を蒸着して反射面が形成される。反射面は光学素子の厚み方向に平行に形成され、厚み方向に垂直な方向に所定周期で配されている。2枚の光学素子を反射面が互いに直交するように接着して反射型空中結像素子が形成される。
上記構成の反射型空中結像素子の下方に被投影物が配置され、被投影物に向けて光が照射される。被投影物で反射した光の一部は下方の光学素子に下面から入射し、反射面で反射した後に上方の光学素子に入射する。上方の光学素子の反射面で反射した光は反射型空中結像素子の上面から出射し、反射型空中結像素子に対して被投影物と面対象の位置の空中で被投影物の実像が結像される。これにより、被投影物の映像が空中に浮かんだ状態で表示される。すなわち、被投影物の空中映像が表示される。
上記構成の光学素子の製造工程は、反射面形成工程、積層工程、固着工程及び切断工程を有する。反射面形成工程では、薄板状の透明なガラス板から成る基板の板厚方向の一の面にアルミニウムの蒸着により反射面を形成する。積層工程では反射面の中央部上に接着剤を適量塗布し、複数の基板を板厚方向に積層して積層体を形成する。固着工程では例えば積層体の積層方向から加圧することにより基板間に接着剤を広げ、接着剤が硬化することにより固着された積層体が形成される。切断工程では固着された積層体を反射面に垂直な方向に所定周期で切断する。これにより、光学素子が形成される。
特許文献2には特許文献1と同様の光学素子の製造方法が開示される。この光学素子の製造方法は積層体を形成するガラス板から成る基板が板引き成形により形成される。例えば、基板は溶融ガラスをV字状断面の樋状部材の両側から溢れさせ、溢れた溶融ガラスを樋状部材の下端で合流させながら下方(引出方向)に引き出して形成される。そして、積層体が隣接する基板の引出方向が直交するように基板を積層して形成される。これにより、積層体における偏肉の累積を防止し、反射面同士を平行にすることができる。
特開2012−155345号公報(第6頁、第7頁、第4図、第5図) 特開2015−90387号公報(第10頁〜第12頁、第1図〜第4図)
上記特許文献1、2の光学素子の製造方法において、基板には反りによって凹面が形成されていることが多い。このため、一般的には積層体に対して積層方向から加圧することにより、積層体内の基板の反りを矯正している。しかしながら、基板の反りを矯正するために積層体に対して大きな力を加えると、基板の反射面上に細かな高周波の凹凸が形成される。このため、積層体から形成された光学素子を用いて空中映像を結像させると高周波の画像ムラが生じて空中映像の画質が低下する。したがって、光学素子の歩留まりが低下する問題があった。
本発明は、歩留まりを向上できる光学素子の製造方法及び反射型空中結像素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した光透過性の光学素子の製造方法において、
板厚方向に垂直な一面に前記反射面を形成した薄板状の透明な複数の基板を前記板厚方向に積層して積層体を形成する積層工程と、
前記積層体を前記板厚方向から加圧して固着する固着工程と、
固着された前記積層体を前記板厚方向に所定周期で切断して複数の前記光学素子を形成する切断工程と、
を備え、前記積層工程において、反りによる凹面を対向配置するように組み合わせた一対の前記基板から成る基板ペアを前記積層体に複数設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記積層体を構成する前記基板の総数の57%以上の前記基板により前記基板ペアを形成すると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記積層体を構成する前記基板の総数の71%以上の前記基板により前記基板ペアを形成すると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記基板が矩形に形成され、前記積層工程において、前記基板ペアを形成する一対の前記基板を、直交する二辺に平行な二方向における反り量の大きい方の第1方向を同じ方向に向けて積層すると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記積層工程において、全ての前記基板ペアを前記第1方向を同じ方向に向けて配置すると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記切断工程において、固着された前記積層体を前記第1方向に直交する方向に切断すると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記積層工程において、前記基板ペアの一方の前記基板の前記第1方向の両端のうち厚みが薄い一端と、他方の前記基板の前記第1方向の両端のうち厚みが厚い一端とを対向させると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記基板は、溶融したガラスを所定の引出方向に引き出すことにより板状に成形されたガラス板であり、前記積層工程において、前記基板ペアを形成する一方の前記基板を他方に対して前記引出方向を軸に180°回転して積層すると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記切断工程において、固着された前記積層体を前記引出方向に切断すると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法により製造される前記光学素子を一対備えた反射型空中結像素子の製造方法において、前記反射面が直交するように一対の前記光学素子を厚み方向に重ねて配置する光学素子配置工程を備えたことを特徴としている。
本発明によると、積層工程において、反りによる凹面を対向配置するように組み合わせた一対の基板から成る基板ペアを積層体に複数設けている。これにより、固着工程において小さい加圧力で基板の反りを矯正することができる。したがって、反射面上の高周波の凹凸による空中映像の画質の低下を抑制し、光学素子及び反射型空中結像素子の歩留まりを向上させることができる。
本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子を備えた空中映像表示装置を示す斜視図 図1の要部を拡大した斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子を示す平面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子に用いる光学素子を示す斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の光学素子の基材間の接着部分を拡大した側面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の製造工程を示す図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の反射面形成工程を示す斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の製造工程に用いられる基板の形成方法の一例を示す斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の形成に用いる基板の3次元形状の一例を示す図 図9の基板のA方向の反り量を示す図 図9の基板のB方向の反り量を示す図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子のスペーサー形成工程を示す側面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子のスペーサー形成工程完了時の基板を示す斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の積層工程を示す側面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の固着工程を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の固着工程完了時の固着ブロックを示す斜視図 本発明の第2実施形態の積層工程における基板ペアの形成を説明するための斜視図 実施例1の光学素子の積層体の構成を示す概略側面図 実施例2の光学素子の積層体の構成を示す概略側面図 実施例3の光学素子の積層体の構成を示す概略側面図 実施例5の光学素子の積層体の構成を示す概略側面図 実施例6の光学素子の積層体の構成を示す概略側面図 比較例1の光学素子の積層体の構成を示す概略側面図 比較例1の光学素子のチャート画像による画質評価結果を示す図 比較例2の光学素子のチャート画像による画質評価結果を示す図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の反射型空中結像素子を備えた空中映像表示装置の斜視図を示している。図2は図1の要部を拡大した斜視図を示している。図3は反射型空中結像素子の平面図を示している。X方向、Y方向及びZ方向はそれぞれ反射型空中結像素子10の幅方向、厚み方向及び奥行方向を示している。また、図2において矢印Qは光路を示している。
空中映像表示装置100は光源20及び反射型空中結像素子10を有する。反射型空中結像素子10は2枚の平板状の光学素子1を厚み方向(Y方向)に並設して形成される。光学素子1の平面形状は一辺の長さが例えば約200mmの略正方形に形成される。光学素子1は光透過性材料により形成され、厚み方向(Y方向)に平行な反射面4が所定周期T(例えば、0.53mm)で平行に配される。
光源20は下方の光学素子1側(図1において、補強板5よりも下方)に配される。光源20は例えばLEDから成り、白色の照明光Lを出射する。光源20は被投影物OBの反射光が約45°の入射角で入射面18に入射するように被投影物OBに対して照明光Lを出射する。なお、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)により光源20を形成してもよい。
図4は光学素子1の斜視図を示している。光学素子1は両面に反射面4を形成した透明な複数の基材2を反射面4上に配した接着剤3(図5参照)により接着して形成される。基材2はアクリル樹脂等の透明な樹脂やガラスにより形成される。接着剤3は例えばエポキシ樹脂やアクリル樹脂等から成る主剤と例えばポリアミド樹脂等から成る硬化剤とを混合した二液混合型の接着剤から成る。
反射面4は基材2上に例えばアルミニウムや銀等のスパッタや蒸着を行って形成される。
図5は隣接する基材2間の接着部分を拡大した側面図を示している。隣接する基材2間には反射面4上にドット状の複数のスペーサー15が平面視でマトリクス状に配置されている。スペーサー15は例えば紫外線硬化性樹脂から成り、高さE(反射面4に垂直な方向の突出量)が20μm±1μmの範囲内で形成され、直交する二方向に所定のピッチP(本実施形態では1mm)で配置される。これにより、各接着剤3の層の膜厚を揃えることができ、複数の反射面4を互いに平行に維持することができる。
反射型空中結像素子10は下方の光学素子1の反射面4が延びる方向と上方の光学素子1の反射面4が延びる方向とが互いに直交するように2枚の光学素子1を厚み方向(Y方向)に重ねて形成される。下方の光学素子1の下面は光が入射する入射面18(図2参照)になるとともに、上方の光学素子1の上面は光が出射する出射面19(図2参照)になる。
光学素子1の並設方向(Y方向)の一端面(図1において下端面)には光学素子1を覆う透明な補強板5(図1参照)が設けられる。補強板5は基材2と同じ材質のガラス等により形成される。補強板5により反射型空中結像素子10の強度を向上させることができる。なお、補強板5を光学素子1の並設方向の両端面(図1において上端面及び下端面)に設けてもよい。また、反射型空中結像素子10から補強板5を省いてもよい。
上記構成の空中映像表示装置100において、下方の光学素子1側(図1において、補強板5よりも下方)に2次元画像の被投影物OB(図2参照)を配置し、光源20を点灯する。光源20から出射された照明光Lは被投影物OBで反射する。被投影物OBの反射光の一部は矢印Q(図2参照)で示すように、下方の光学素子1に入射面18から入射し、下方の光学素子1の反射面4で反射した後に上方の光学素子1に入射する。
上方の光学素子1の反射面4で反射した光は反射型空中結像素子10の上面の出射面19から上方へ出射され、反射型空中結像素子10に対して被投影物OBと面対象の位置の空中で被投影物OBの実像(空中映像FI)が結像される。これにより、被投影物OBの空中映像FIが空中に浮かんだ状態で表示される。
この時、図3に示すように、入射面18に平行な面に投影して使用者の視線方向ELに対して光学素子1の反射面4が45゜傾斜すると、空中映像FIの視認性を最良にできる。
また、被投影物OBが例えば商品等に関する情報であれば、空中映像FIにより商品等の広告宣伝を行うことができる。また、医療現場や工事現場等で使用される機器のタッチパネル等を空中映像FIとして表示してもよい。これにより、機器の汚染等を防止することができる。また、反射型空中結像素子10をゲーム機等に搭載してもよい。
なお、被投影物OBは2次元画像に限定されず、立体物でもよい。また、被投影物OBは液晶パネル等の表示装置に表示された画像でもよい。この時、光源20を省いて表示装置に内蔵された光源を用いることができる。
図6は反射型空中結像素子10の製造工程を示す図である。反射型空中結像素子10の製造工程は反射面形成工程、スペーサー形成工程、積層工程、固着工程、切断工程、研磨工程、光学素子配置工程及び補強板取付工程を備えている。
反射面形成工程では図7に示すように、平面形状が略正方形の基板21の両面にアルミニウムや銀等のスパッタや蒸着等によって反射面4を形成する。基板21は薄板状のガラス板から成る。ガラス板の材質に特に限定はないが、例えばホウケイ酸ガラスを用いることができる。本実施形態では反射面4は厚み(膜厚)が200nmのアルミニウムにより形成される。なお、基板21の片面のみに反射面4を形成してもよい。
本実施形態の基板21は200mm×200mmの矩形で、板厚が約0.53mmになっている。基板21の板厚は0.6mm以下であると好ましい。これにより、良好な空中映像FIを得ることができる。
図8は基板21の形成方法の一例を示す図である。ガラス板から成る基板21は例えば、オーバーフローダウンドロー法等の板引き成形により形成される。オーバーフローダウンドロー法は、上面50aを開口して下部がV字状の断面を有する略楔形状の樋状部材50にパイプ51を介して溶融ガラスMG(ガラス融液)が注入される。
次に、樋状部材50の上面50aの両側から溶融ガラスMGを溢れさせる。溶融ガラスMGは樋状部材50の下端で合流し、下方(引出方向DF)に延伸されて板状に形成される。この時、ガラスの表面は空気以外には非接触で表面張力のみによって形成されるため、平滑な面を得ることができる。
次に、下方へ流れ出て板状になったガラスを徐冷した後に所定の切断線CTで切断する。これにより基板21が得られる。なお、板引き成形以外の形成方法(例えば、フロート法やロールアウト法等)により基板21を形成してもよい。
基板21は薄板状(例えば、厚み0.53mm)であるため、反りが発生する。また、基板21の板厚方向に対向する二面の平行度の精度により、対向する二辺上の厚みが異なる場合がある。後述する積層工程では基板21の反り及び厚みを反り量測定装置及び板厚測定装置(いずれも不図示)により測定し、基板21のペアリングを行っている。
図9は板引き成形により形成したガラスから成る基板21の3次元形状の一例を示す図である。同図において、基板21の直交する二辺に平行な二方向をA方向及びB方向として直交するA軸及びB軸に平行に配置している。なお、基板21は200mm×200mmの矩形であり、引出方向DFをB方向としている。A軸及びB軸の単位はmmであり、A軸及びB軸に直交するC軸の単位はμmである。
また、図10は図9のA−C面に平行な断面の反り量(A方向の反り量)を示している。図中、B0はB方向の中心(B=0)、B1はB方向の中心から一方に70mm(B=−70)、B2はB方向の中心から他方に70mm(B=70)の断面である。
図11は図9のB−C面に平行な断面の反り量(B方向の反り量)を示している。図中、A0はA方向の中心(A=0)、A1はA方向の中心から一方に70mm(A=−70)、A2はA方向の中心から他方に70mm(A=70)の断面である。
図9〜図11に示すように、板引き成形により形成された基板21は引出方向DF(B方向)に反りにくく、引出方向DFに直交する方向(A方向)に反りやすくなっている。
本実施形態では基板21のB方向の中心位置(B=0)の反り量をA方向の反り量Waとし、A方向の中心位置(A=0)の反り量をB方向の反り量Wbとしている。基板21のB方向の複数位置の各反り量の最大値をA方向の反り量とし、A方向の複数位置の各反り量の最大値をB方向の反り量としてもよい。また、基板21のB方向の複数位置の各反り量の平均値をA方向の反り量とし、A方向の複数位置の各反り量の平均値をB方向の反り量としてもよい。
また、基板21のA方向及びB方向の反りは通常板厚方向の一方の同じ面が凸になる。このため、図7に示すように、基板21には反りによる凹面21a及び凸面21bが形成される。なお、基板21が鞍形に反る場合は、基板21の板厚方向の一面がA方向で凸になり、B方向で凹になる。このため、A方向の反り量とB方向の反り量の絶対値の大きい方に基づいて、凹面21a及び凸面21bが決められる。
図12はスペーサー形成工程を示す側面図である。スペーサー形成工程は基板21の反射面4に略平行な二方向(一方を矢印Fで示す)に移動するスペーサー形成部70により行われる。スペーサー形成部70はインクジェットヘッド71、紫外線光源72及び測距センサ73を有している。
測距センサ73は反射面4までの距離を測定する。インクジェットヘッド71は紫外線硬化性樹脂から成るインク71aを基板21に向けて吐出する。インクジェットヘッド71の吐出前に、測距センサ73によって測定開始位置(例えば、基板21の端部)で反射面4までの距離を測定し、この距離を基準距離とする。そして、反射面4上のインク71aの滴下予定位置と測距センサ73との間の距離と基準距離とを比較し、インクジェットヘッド71のインク71aの吐出量を可変する。これにより、スペーサー15の高さを均一にすることができる。
紫外線光源72は反射面4上に滴下されたインク71aに向けて紫外線UVを照射し、インク71aを硬化させる。これにより、図13に示すように基板21の反射面4上に所定の高さ(本実施形態では20μm)のドット状のスペーサー15がピッチP(本実施形態では1mm)のマトリクス状に基板21に固着して形成される。スペーサー15をインクジェット印刷によりドット状に形成しているため、スペーサー15を反射面4上に容易に配置することができる。
次に、図14は積層工程を示す側面図である。積層工程ではスペーサー15が形成された複数の基板21を反射面4に垂直な方向(基板21の板厚方向)に積み重ねて挟持部材(不図示)により挟持する。これにより、隣接する基板21間に隙間G(図15参照)を有する積層体11が形成される。積層体11には反りに応じて一対の基板21をペアリングした基板ペア29が複数設けられる。基板ペア29は、一方の基板21と他方の基板21のそれぞれの凹面21aが対向するように組み合わされている。本実施形態では積層体11を構成する基板21の総数Ntを364枚にしており、総数Ntの50%を超える数の基板21によって基板ペア29を形成している。
以下、基板21のA方向の反り量WaがB方向の反り量Wbよりも大きい場合を例に説明を行う。基板ペア29は凹面21aが互いに対向するように組み合わされて、一対の基板21が積層される。この時、基板ペア29の一対の基板21は反り量の大きいA方向を同じ方向に向けられる。また、全ての基板ペア29は反り量の大きいA方向を同じ方向に向けて配置される。
また、各基板ペア29は一方の基板21の反り量の大きいA方向の両端のうち板厚(厚み)が薄い一端21cと、他方の基板21の反り量の大きいA方向の両端のうち板厚が厚い一端21dとを対向して配置される。これにより、積層体11において偏肉(板厚の偏り)の累積を防止することができる。
なお、積層体11を形成する全ての基板21により基板ペア29を形成してもよいが、一部の基板21により基板ペア29を形成してもよい。すなわち、積層体11を形成する基板21の総数Ntの50%を超える所定の比率の基板21により複数の基板ペア29を形成し、残りの基板21を無作為に配置してもよい。
図15は固着工程を示す側面断面図である。積層工程後の固着工程では、積層方向LMから所定の加圧力Fpを積層体11に加えて積層体11を加圧する。これにより、積層体11の各基板21の反りが矯正される。
そして、積層体11への加圧を継続した状態で積層体11を貯留槽40内の液状の接着剤3に浸漬する。これにより、隙間G内に接着剤3が進入して充填される。積層体11の接着剤3への浸漬を所定時間(例えば1時間)行った後に積層体11を貯留槽40から引き上げて接着剤3を硬化させる。これにより、積層体11が固着され、図16に示す固着ブロック12が形成される。固着ブロック12の反射面4に垂直な方向の長さ(積層方向LMの長さ)は約200mmになっている。
基板ペア29は基板21の凹面21aを対向配置するため、凸面21bと凹面21aとを対向配置した場合に比して基板21間の接触面積を小さくすることができる。このため、基板21の反りを矯正する加圧力Fpを小さくすることができる。これにより、反射面4上の細かい高周波の凹凸を低減し、空中映像FIの画質の低下を抑制することができる。
なお、積層体11の基板21の総数Ntの57%以上の基板21により基板ペア29を形成すると加圧力Fpをより小さくできるためより望ましい。また、積層体11の基板21の総数Ntの71%以上の基板21により基板ペア29を形成すると更に望ましい。
また、隣接する基板21間に隙間Gを確保するスペーサー15が配されるため、基板21間の接着剤3の膜厚を揃えて各反射面4の平行を維持することができる。隙間Gが大きくなると光学素子1の接着剤3の膜厚が大きくなるため、空中映像FIの像が粗くなる。このため、隙間Gを50μm以下にすると望ましい。一方、隙間Gを小さくすると、空中映像FIを良好に結像させることができるが、液状の接着剤3の充填が困難になる。このため、隙間Gを10μm以上にすると望ましい。
次に、切断工程では、図16の切断線KTで示すように、固着ブロック12を反射面4に平行な方向に所定周期(例えば1.8mm)で反射面4に垂直な方向に切断する。これにより、光学素子1(図4参照)の素材1´が複数形成される。固着ブロック12の切断にはワイヤーソーが好適に用いられるが、スライサーを用いてもよい。
この時、基板ペア29を形成する基板21の反り量の大きいA方向に直交する方向に固着ブロック12が切断される。これにより、光学素子1の素材1´の厚み方向に直交する反射面4の大きな湾曲を防止することができる。
研磨工程では光学素子1の素材1´の両面をラッピング装置により所定の厚さ(例えば、1.2mm)まで研磨する。その後、ポリッシング装置により光学素子1の素材1´の両面を鏡面仕上げする。これにより、図4に示す光学素子1が得られる。
光学素子配置工程では、反射面4の延びる方向が互いに直交するように2枚の光学素子1を重ねて配置し、接着剤(不図示)を介して2枚の光学素子1を接着する。これにより、2枚の光学素子1は厚み方向(Y方向)に並設される。光学素子1を接着する接着剤は固着工程で用いた接着剤3と同じでもよく、異なっていてもよい。
なお、光学素子配置工程において、重ねた2枚の光学素子1を透明な樹脂フィルムから成る袋状部材(不図示)に収納し、その後に袋状部材を真空引きしてもよい。また、2枚の光学素子1を一の額縁部材に嵌め込んで重ねて配置してもよい。これにより、接着剤を用いずに2枚の光学素子を重ねた状態で固定することができる。
補強板取付工程では、光学素子1の並設方向の一端面に補強板5を接着剤で接着する。補強板5を接着する接着剤は固着工程で用いた接着剤3と同じでもよく、異なっていてもよい。以上により、図1に示す反射型空中結像素子10が形成される。
なお、補強板取付工程において、2枚の光学素子1の並設方向の両端面に補強板5を接合してもよい。これにより、反射型空中結像素子10の強度を一層向上させることができる。また、補強板取付工程を省いてもよい。
なお、光学素子1の基材2間の接着剤3に例えば45°の入射角で入射した光源20の照明光Lは反射面4で数十回反射した後に接着剤3から出射される。これにより、接着剤3に入射した光は大きく減衰して出射されるため、空中映像FIの結像には殆ど寄与しない。したがって、光学素子1の基材2間の接着剤3にスペーサー15を配置しても大きな支障はない。
本実施形態によると、積層工程において、反りによる凹面21aを対向配置した一対の基板21から成る基板ペア29を積層体11に複数設けている。これにより、固着工程において隣接する基板21間の摩擦力を低減し、小さい加圧力Fpで基板21の反りを矯正することができる。したがって、反射面4上の高周波の凹凸による空中映像FIの画質の低下を抑制し、光学素子1及び反射型空中結像素子10の歩留まりを向上させることができる。
また、積層体11を構成する基板21の総数Ntの57%以上の基板21により基板ペア29を形成すると、空中映像FIの画質低下を確実に抑制することができる。
また、積層体11を構成する基板21の総数Ntの71%以上の数の基板21により基板ペア29を形成すると、空中映像FIの画質低下をより確実に抑制することができる。
また、基板21が矩形に形成され、積層工程において、基板ペア29を形成する一対の基板21が直交する二辺に平行な二方向(A方向、B方向)における反り量の大きい方の方向(第1方向)を同じ方向に向けて積層される。反り量の大きい方向を直交するように一対の基板21を積層してもよいが、本実施形態のように同じ方向に向けて積層するとより望ましい。これにより、固着工程で一対の基板21が同じ方向に延びて矯正されるため基板21間の摩擦力がより低減される。したがって、加圧力Fpをより小さくすることができる。
また、積層工程において、全ての基板ペア29を反り量の大きいA方向を同じ方向に向けて配置している。各基板ペア29の反り量の大きい方向を異なる方向に積層してもよいが、本実施形態のように同じ方向に向けて積層するとより望ましい。これにより、固着工程で各基板ペア29の基板21が同じ方向に延びて矯正されるため、隣接する基板ペア29間の摩擦力がより低減される。したがって、加圧力Fpをより小さくすることができる。
また、切断工程において、固着された固着ブロック12(積層体)を反り量の大きい方向(A方向)に直交する方向(B方向)に切断している。これにより、光学素子1の反射面4の大きい湾曲を容易に防止できる。したがって、空中映像FIの画質の低下を一層抑制することができる。
また、積層工程において、基板ペア29の一方の基板21の反り量の大きいA方向の両端のうち厚みが薄い一端21cと、他方の基板21のA方向の両端のうち厚みが厚い一端21dとを対向させている。これにより、積層体11における偏肉の累積を防止し、反射面4の平行度を良好に確保することができる。
また、隣接する一対の光学素子1の反射面4が直交するように二つの光学素子1を厚み方向に重ねて配置する光学素子配置工程を備えている。これにより、空中映像FIの画質低下を低減した反射型空中結像素子10を容易に得ることができる。
本実施形態において、積層工程において各基板21上に接着剤3を塗布して積層体11を形成し、固着工程において積層体11を加圧して接着剤3を硬化させることにより固着ブロック12を形成してもよい。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について説明する。図17は本実施形態の基板ペア29の形成を説明するための斜視図である。説明の便宜上、図1〜図16に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では基板ペア29のペアリングの方法が第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
前述したように、基板21をオーバーフローダウンドロー法等の板引き成形により形成した場合(図8参照)に、基板21の引出方向DFの反り量よりも引出方向DFに直交する方向の反り量が大きくなりやすい。
また、基板21の引出方向DFに直交する方向の偏肉の状態がほぼ一定になる。すなわち、板引きにより連続して形成される基板21は引出方向DFに直交する方向の両端部のうち、同じ端部が薄くなりやすい。
このため、積層工程において、基板ペア29を形成する一方の基板21sを他方の基板21tに対して引出方向DFを軸に矢印RTに示すように180°回転させた状態(21s’)で積層する。これにより、基板21s及び基板21tの凹面21aが対向し、反り量の大きい方向(引出方向DFに直交する方向)が同じ向きに配される可能性が高い。また、基板21sの厚みが薄い端部と基板21tの厚みが厚い端部とが対向して配置される可能性が高い。
これにより、積層体11の基板21の総数Ntに対して50%を超える所定の比率の基板21によって基板ペア29を形成することができる。
また、切断工程では、固着工程で固着された固着ブロック12(積層体11)を引出方向DFに切断する。これにより、第1実施形態と同様に、光学素子1の反射面4の大きい湾曲を容易に防止できる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、基板21が、溶融したガラスを引出方向DFに引き出すことにより板状に成形されたガラス板により形成される。また、積層工程において、基板ペア29を形成する一方の基板21sが他方の基板21tに対して引出方向DFを軸に180°回転して積層される。これにより、基板21の反り量及び板厚を測定することなく、基板ペア29を形成することができる。したがって、光学素子1の製造工数を削減することができる。
また、切断工程において、固着された積層体11を引出方向DFに切断する。これにより、光学素子1の反射面4の大きい湾曲を容易に防止できる。
次に、本発明の実施例について説明する。
図18は実施例1の光学素子1の製造時の積層体11を示す概略側面図である。各基板21はホウケイ酸ガラスから成るガラス板から成り、200mm×200mmの矩形で板厚を0.53mmに形成した。基板21の屈折率は1.52にしている。また、厚みが200nmのアルミニウムにより反射面4を基板21の両面に形成した。
積層体11の基板21の総数Ntは364枚であり、固着工程の基板21間の接着剤3として屈折率が1.51のエポキシ系の接着剤を用いて接着剤3の膜厚を20μmにした。また、固着工程で基板21のA方向及びB方向の反り量を30μm以下に矯正するように加圧し、この時の加圧力Fpが588Nであった。
同図において、階層部Hは凹面21aを上にして複数の基板21を積層した部分を示している。階層部Kは複数の基板ペア29を積層した部分を示している。実施例1では下から順に階層部H、階層部K、階層部Hを配置した。上方の階層部Hを構成する基板21は52枚、下方の階層部Hを構成する基板21は104枚、階層部Kを構成する基板21は208枚である。これにより、積層体11を構成する基板21の総数Ntの57%の基板21により基板ペア29が形成される。
図19は実施例2の光学素子1の製造時の積層体11を示す概略側面図である。実施例2では下から順に階層部K、階層部H、階層部K、階層部H、階層部K、階層部H、階層部Kの順で配置した。各階層部H及び各階層部Kはそれぞれ52枚の基板21により構成した。これにより、積層体11を構成する基板21の総数Ntの57%の基板21により基板ペア29が形成される。また、固着工程における基板21の反りを矯正する加圧力Fpは588Nであった。その他の構成は実施例1と同様である。
図20は実施例3の光学素子1の製造時の積層体11を示す概略側面図である。実施例3では7枚の基板21から成る階層部Mを52段積層している。階層部Mは下から順に2組の基板ペア29、凹面21aを上にした3枚の基板21を積層している。これにより、積層体11を構成する基板21の総数Ntの57%の基板21により基板ペア29が形成される。また、固着工程における基板21の反りを矯正する加圧力Fpは588Nであった。その他の構成は実施例1と同様である。
実施例4は前述の図18に示す実施例1と同様に、下から順に階層部H、階層部K、階層部Hを配置した。上下の階層部Hを構成する基板21は52枚、階層部Kを構成する基板21は260枚である。これにより、積層体11を構成する基板21の総数Ntの71%の基板21により基板ペア29が形成される。また、固着工程における基板21の反りを矯正する加圧力Fpは392Nであった。その他の構成は実施例1と同様である。
図21は実施例5の光学素子1の製造時の積層体11を示す概略側面図である。実施例5では下から順に階層部K、階層部Hを配置した。階層部Kを構成する基板21は312枚、階層部Hを構成する基板21は52枚である。これにより、積層体11を構成する基板21の総数Ntの86%の基板21により基板ペア29が形成される。また、固着工程における基板21の反りを矯正する加圧力Fpは245Nであった。その他の構成は実施例1と同様である。
図22は実施例6の光学素子1の製造時の積層体11を示す概略側面図である。実施例6では364枚の基板21によって階層部Kのみを配置した。これにより、積層体11を構成する基板21の総数Ntの100%の基板21により基板ペア29が形成される。また、固着工程における基板21の反りを矯正する加圧力Fpは147Nであった。その他の構成は実施例1と同様である。
[比較例1]
図23は比較例1の光学素子1の製造時の積層体11を示す概略側面図である。比較例1では364枚の基板21によって階層部Hのみを配置した。これにより、積層体11を構成する基板21の総数Ntに対して基板ペア29を形成する基板21は0%である。また、固着工程における基板21の反りを矯正する加圧力Fpは4904Nであった。その他の構成は実施例1と同様である。
[比較例2]
比較例2の積層体を図23に示す比較例1と同様に構成した。また、固着工程における加圧力Fpを実施例5と同様に245Nにした。この時、基板21の反りが矯正されていなかった。その他の構成は実施例1と同様である。
表1は各実施例及び各比較例の光学素子1について画像評価を行った結果を示している。プロジェクターから正方形の格子のチャート画像を光学素子1の入射面18に対して斜め方向に射出し、反射面4上で反射してスクリーン上に投影された映像を目視して画像評価を行った。
表1において、画像歪みは格子の歪みが確認された場合を×、確認されなかった場合を○で示している。また、画像ムラは高周波の画像ムラが殆ど発生しない場合を5として多い場合を1とし、5段階で評価している。
表1によると、実施例1〜実施例6は基板ペア29の比率の増加(57%、71%、86%、100%)に伴って加圧力Fpが小さくなるため高周波の画像ムラの抑制効果が向上した。また、比較例2は実施例5と同程度まで高周波の画像ムラが抑制された。これに対し、比較例1では図24のスクリーン映像に示すように、矯正に必要な加圧力Fpを加えると高周波の画像ムラが多く発生した。
また、実施例1〜実施例6及び比較例1ではいずれも画像歪みは確認されなかった。これに対し、比較例2では図25のスクリーン映像に示すように、正方形の格子画像が形成されず、画像歪みが確認された。
したがって、積層体11を構成する基板21の総数Ntの57%以上の基板21により基板ペア29を形成すると、画像歪み及び画像ムラを抑制することができる。これにより、空中映像FIの画質を確実に向上させることができる。また、積層体11を構成する基板21の総数Ntの71%以上の基板21により基板ペア29を形成すると、画像ムラをより抑制することができる。また、積層体11を構成する基板21の総数Ntの86%以上の基板21により基板ペア29を形成すると、画像ムラを更に抑制することができる。
なお、積層体11を構成する基板21の総数Ntの50%を超える数の基板21により基板ペア29を形成することにより、50%以下の場合よりも画像歪み及び画像ムラを抑制することができる。
本発明は、空中に被投影物の実像を結像させる反射型空中結像素子及び反射型空中結像素子に用いられる光学素子に利用することができる。
1 光学素子
2 基材
3 接着剤
4 反射面
5 補強板
10 反射型空中結像素子
11 積層体
12 固着ブロック
15 スペーサー
18 入射面
19 出射面
20 光源
21 基板
21a 凹面
21b 凸面
29 基板ペア
40 貯留槽
50 樋状部材
100 空中映像表示装置
DF 引出方向
G 隙間
OB 被投影物
FI 空中映像
L 照明光
LM 積層方向
K、H、M 階層部

Claims (10)

  1. 厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した光透過性の光学素子の製造方法において、
    板厚方向に垂直な一面に前記反射面を形成した薄板状の透明な複数の基板を前記板厚方向に積層して積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体を前記板厚方向から加圧して固着する固着工程と、
    固着された前記積層体を前記板厚方向に所定周期で切断して複数の前記光学素子を形成する切断工程と、
    を備え、前記積層工程において、反りによる凹面を対向配置するように組み合わせた一対の前記基板から成る基板ペアを前記積層体に複数設けたことを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 前記積層体を構成する前記基板の総数の57%以上の前記基板により前記基板ペアを形成することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記積層体を構成する前記基板の総数の71%以上の前記基板により前記基板ペアを形成することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記基板が矩形により形成され、前記積層工程において、前記基板ペアを形成する一対の前記基板を、直交する二辺に平行な二方向における反り量の大きい方の第1方向を同じ方向に向けて積層することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  5. 前記積層工程において、全ての前記基板ペアを前記第1方向を同じ方向に向けて配置することを特徴とする請求項4に記載の光学素子の製造方法。
  6. 前記切断工程において、固着された前記積層体を前記第1方向に直交する方向に切断することを特徴とする請求項5に記載の光学素子の製造方法。
  7. 前記積層工程において、前記基板ペアの一方の前記基板の前記第1方向の両端のうち厚みが薄い一端と、他方の前記基板の前記第1方向の両端のうち厚みが厚い一端とを対向させることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  8. 前記基板は、溶融したガラスを所定の引出方向に引き出すことにより板状に成形されたガラス板であり、
    前記積層工程において、前記基板ペアを形成する一方の前記基板を他方に対して前記引出方向を軸に180°回転して積層することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  9. 前記切断工程において、固着された前記積層体を前記引出方向に切断することを特徴とする請求項8に記載の光学素子の製造方法。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の光学素子の製造方法により製造される前記光学素子を一対備えた反射型空中結像素子の製造方法において、
    前記反射面が直交するように一対の前記光学素子を厚み方向に重ねて配置する光学素子配置工程を備えたことを特徴とする反射型空中結像素子の製造方法。
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