JP2017219330A - 分光器、分光装置及び分析装置 - Google Patents

分光器、分光装置及び分析装置 Download PDF

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英剛 野口
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英記 加藤
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英記 加藤
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Masashi Suematsu
政士 末松
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Abstract

【課題】小型で低価格な分光装置を得ることができる分光器を提供する。【解決手段】光が入射する光入射部と、前記光入射部より入射した光を反射する光反射部と、前記光反射部において反射された光を波長分散させる回折格子と、前記波長分散された光を反射する可動光反射部と、を有することを特徴とする分光器を提供することにより上記課題を解決する。【選択図】 図2

Description

本発明は、分光器、分光装置及び分析装置に関する。
従来、分光装置は、大型で据え置きタイプのものが殆どであり、研究者が実験室内等において、分光用途に使用することが一般的であったが、近年では、オンサイトでの分光分析のニーズが増加しており、このため、小型の分光装置の開発が行われている。分光分析における光の波長としては、紫外光、可視光、近赤外光、赤外光等の分析対象に応じて様々な波長が用いられる。生体の窓とも呼ばれている波長領域を含む近赤外光(例えば、波長800nm〜2500nm程度)は、生体を含めた多水分系試料において透過性が高く、試料内部における非破壊測定が可能であるため、特に有用であり、測定のニーズも高い。このため、近赤外光における小型の分光装置の開発が意欲的になされている。
例えば、小型の近赤外分光装置の構成としては、波長分散機能と集光機能とを有する分光素子である凹面回折格子と、分光された光を検出する一次元アレイセンサとにより形成されているものがある。一次元アレイセンサには、波長が〜1100nmの可視領域から近赤外領域に検出感度を有するSiフォトダイオードや、波長が900nm〜2500nmの近赤外領域に検出感度を有するInGaAsフォトダイオード等が用いられる。
しかしながら、凹面回折格子と一次元アレイセンサとを用いた分光装置は、高価で大きなアレイセンサを用いる必要があるため、小型で低価格な分光装置を形成することのできる分光器が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、光が入射する光入射部と、前記光入射部より入射した光を反射する光反射部と、前記光反射部において反射された光を波長分散させる回折格子と、前記波長分散された光を反射する可動光反射部と、を有することを特徴とする。
開示の分光器によれば、小型で低価格な分光装置を得ることができる。
分光装置の構造図 第1の実施の形態における分光器の構造図 第1の実施の形態における分光器の可動光反射部の断面図 第1の実施の形態における分光器の可動光反射部の上面図 第1の実施の形態における分光装置の構造図 第1の実施の形態における他の分光装置の構造図 第1の実施の形態における分光器の変形例の説明図(1) 第1の実施の形態における分光器の変形例の説明図(2) 第2の実施の形態における分光器の構造図 第2の実施の形態における分光器の変形例の説明図(1) 第2の実施の形態における分光器の変形例の説明図(2) 第3の実施の形態における分光器の説明図(1) 第3の実施の形態における分光器の説明図(2) 第3の実施の形態における分光器の説明図(3) 第3の実施の形態における分光器の説明図(4) 第3の実施の形態における分光器の説明図(5) 第4の実施の形態における分析装置の構造図
本発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
最初に、分光装置について説明する。図1は、凹面回折格子を用いた一般的な分光装置の構成を示す。この分光装置では、基板900に形成されたスリット901から入射した入射光は、凹面回折格子902によって波長分散される。凹面回折格子902によって波長分散された光は、基板900に形成されたフォトディテクタアレイ903に入射し、フォトディテクタアレイ903において、波長分散された入射光の光のスペクトルが得られる。
この構造の分光装置では、測定可能な波長領域を決める要因の一つとして、フォトディテクタアレイ903を形成しているフォトディテクタの感度波長領域があるが、フォトディテクタの感度波長は、フォトディテクタを形成している材料によって定まる。一般的に使用されているSiのフォトダイオードでは、検出可能な波長領域は1100nmまでであるが、これよりも長い波長領域の測定を行うためには、InGaAs等の化合物半導体のフォトダイオードを用いる必要がある。化合物半導体のフォトダイオードは、単画素のものであれば比較的安価であるが、フォトダイオードアレイのようなアレイ素子は高価であるため、アレイ素子を用いた分光装置は高価となり、一般に普及可能な価格帯のものを作製することは困難であった。このため、従来型の凹面回折格子を使った分光器において、小型で安価な検出波長領域の広い分光装置がなかった。
(分光器及び分光装置)
次に、第1の実施の形態における分光器について、図2から図4に基づき説明する。尚、図2は、本実施の形態における分光装置の断面図であり、図3は、本実施の形態における分光装置の可動光反射部が形成されている部分の断面図であり、図4は、可動光反射部が形成されている部分の上面図である。尚、図3(a)は、図4における一点鎖線4A−4Bにおいて切断した断面図であり、図3(b)は、図4における一点鎖線4C−4Dにおいて切断した断面図である。
本実施の形態における分光器は、第1の基板10と第2の基板20により形成されている。第1の基板10には、第1の基板10の一方の面から他方の面を貫通する光入射部11、光出射部12が設けられており、第1の基板10の一方の面には、光入射部11と光出射部12との間に、凹面回折格子13が形成されている。尚、凹面回折格子13とは、凹面に回折格子が形成されているものである。
第2の基板20には、一方の面に、光反射部21と可動光反射部30とが設けられている。可動光反射部30は、図3に示されるように、紙面に対し垂直方向の回転軸33により回転可能な状態で設置されている。本実施の形態においては、光反射部21及び可動光反射部30における光の反射面は平面となっている。
図3に示すように、可動光反射部30は、薄板部31と、薄板部31の表面に形成された反射膜32により形成されている。反射膜32が形成されている面とは反対側の薄板部31の裏面側、即ち、可動光反射部30の裏面側は、第2の基板20の一部が除去されており、空間22が形成されている。図4に示されるように、可動光反射部30は、回転支持部34により第2の基板20と接続されている。従って、可動光反射部30は、回転支持部34により第2の基板20に中空状に支持されており、回転支持部34が回転軸となり、図3における矢印に示すように、回転させることができる。即ち、可動光反射部30は、可動光反射部30における反射膜32と平行となる回転軸33を中心に回転させることができる。
本実施の形態においては、回転支持部34の近傍に、可動光反射部30を回転させるための駆動部35が設けられており、駆動部35には駆動制御部36が接続されている。従って、駆動制御部36の制御に基づき、駆動部35により可動光反射部30を回転させることができる。駆動部35には、圧電素子により形成された駆動素子35aが形成されている。尚、可動光反射部30における回転軸は、図3(a)における紙面に対し垂直方向であり、図4においては、一点鎖線4E−4Fで示される。また、可動光反射部30を回転軸33を中心に回転させる駆動方式等は、上記に限定されるものではない。駆動部35は、圧電素子により形成された駆動素子35aを用いた圧電方式に限定されるものではなく、静電方式や電磁駆動方式等であってもよく、可動光反射部30を回転軸33を中心に回転させる駆動方式であれば方式は問わない。駆動制御部36は、便宜上、外部より接続されている状態を示しているが、第2の基板20の上に集積化して形成してもよい。
図2における破線矢印は、光入射部11より入射したある波長の光の光路を示す。本実施の形態における分光器は、第1の基板10の他方の面より光入射部11に光が入射する。光入射部11に入射した光は、第2の基板20の光反射部21において反射され、第1の基板10の凹面回折格子13に入射し、凹面回折格子13において波長分散される。凹面回折格子13において波長分散された光は、第2の基板20の可動光反射部30において反射され、第1の基板10の光出射部12において集光し結像する。即ち、凹面回折格子13は、光を波長分散させる機能と、光出射部12の位置に集光させる機能とを有している。可動光反射部30は、凹面回折格子13により波長分散された光を光出射部12の位置で走査する機能を有している。
本実施の形態における分光器は、可動光反射部30を回転軸33を中心に、回転させることにより、光出射部12に集光された波長分散された光を走査することができるため、光出射部12より出射される光の波長を変えることができる。尚、可動光反射部30は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)プロセスを用いて、回転可能な構造に形成することができる。可動光反射部30の構造は、上記の構造に限定されるものではなく、上記と同様に、可動光反射部30を回転させることができるものであれば、どのような構造のものであってもよい。
本実施の形態における分光器は、第1の基板10と第2の基板20は、第1の基板10の一方の面と第2の基板20の一方の面とを対向させた状態で、第1の基板10と第2の基板20の間に設けられたスペーサ40により固定されている。この際、第1の基板10と第2の基板20は、所望の位置となるように位置合わせがなされる。
また、本実施の形態における分光装置は、図5に示すように、光出射部12の第1の基板10の他方の面の側に光検出素子50が設けられている。凹面回折格子13において波長分散された光は、可動光反射部30で反射され、光出射部12に集光されるが、可動光反射部30を回転軸33を中心に回転させると、光出射部12に集光される光の波長が変化する。これにより、分光された光を光出射部12の第1の基板10の他方の面の側に設けられた光検出素子50により検出することができる。即ち、可動光反射部30を回転させることにより、光検出素子50により、分光された光を波長ごとに時系列で検出することができる。
本実施の形態における分光装置では、可動光反射部30により、波長分散により分光された光を走査することができる。このため、図1に示される分光装置のように、光検出素子としてアレイセンサを用いることなく、単画素のセンサであっても、分光された光のスペクトルを得ることができる。従って、本実施の形態においては、安価で、小型な分光装置を得ることができる。
尚、分光装置を小型にする方法としては、例えば、凹面回折格子を回転させる構成にすることも考えられる。しかしながら、本実施の形態における分光装置では、可動光反射部30を回転させることにより、凹面回折格子を回転させるよりも少ない回転角度で、所望の波長範囲における分光された光のスペクトルを得ることができる。
一般的に回折格子の回転角をφとすると、分光して光出射部から得られる波長λはsinφに比例することが知られている。また、反射部材で光を反射させた場合、反射部材の回転角θに対して反射光は2θの角度変化が得られることが知られている。よって、反射部材を回転させた場合には、回折格子を回転させた場合に比べて、所望の波長を走査するために必要な回転角を低減することができる。回転角が小さくなれば、駆動力を低減することができ、駆動力を得るための電圧や電流を低減することが可能となる。これにより、耐圧の緩和による小型化、電流の低減による低消費電力駆動等、電池の小型化等が可能となり分光器のさらなる小型化、低コスト化が可能となる。また、回転角が小さくなれば、回転支持部34のねじれ量を低減でき、回転支持部34に生じる応力を低減することができるため、反射部材の回転角度の安定性や、回転支持部34の信頼性等を向上させることができる。尚、本実施の形態においては、可動光反射部と回折格子の双方を回転させるものであってもよい。
(製造方法)
次に、本実施の形態における分光器の製造方法について説明する。本実施の形態における分光器の製造方法としては、例えば、第1の基板10及び第2の基板20に、Si基板を用いた方法が考えられる。この場合、第1の基板10の一方の面には、凹面回折格子13をナノインプリントやグレースケールマスクを用いたドライエッチング等により形成し、光入射部11、光出射部12をウェットプロセスまたはドライプロセスの異方性エッチング等により形成する。
また、第2の基板20の一方の面には、光反射部21の反射面及び可動光反射部30の反射膜32をAg、Al、Au等の金属薄膜を成膜することにより形成する。可動光反射部30の薄板部31の周辺部は、Siの異方性ウェットエッチングや異方性ドライエッチング等のMEMSプロセスを用いて、可動光反射部30の裏面側に空間を形成し、可動光反射部30が回転することができるようにする。
第1の基板10と第2の基板20は、第1の基板10の一方の面と第2の基板20の一方の面とを対向させた状態で、凹面回折格子13、光反射部21、可動光反射部30が所望の位置及び所望の距離となるように位置合わせをし、スペーサ40を介して固定する。この固定の際には、例えば、固定部材等を用いる。また、第1の基板10と第2の基板20における基板の厚さで、光反射部21と凹面回折格子13との間、凹面回折格子13と可動光反射部30との間の距離が、所望の距離になる場合には、第1の基板10と第2の基板20を直接貼り合わせてもよい。
上記においては、分光器の製造方法の一例を示したが、第1の基板10と第2の基板20を形成している基板や、反射面等の材料、製造工程の順序、個々の形成方法等は、これらに限定されるものではない。
尚、図5に示される光検出素子50は、例えば、Siにより形成される光検出素子であれば、第1の基板10となるSi基板あるいはSOI(Silicon on Insulator)基板の他方の面に、Siのフォトダイオードを形成してもよい。この場合、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)プロセスにより形成してもよい。また、GeやInGaAs等により形成される光検出素子であれば、GeやInGaAs等により形成されている光検出素子のチップを第1の基板10の他方の面にチップ実装してもよい。第1の基板10における光検出素子50の形成方法は、上記の方法に限定されるものではない。
(変形例)
本実施の形態における分光装置は、図6に示すように、第1の基板10の一方の面の光出射部12が形成されていた位置に、光検出素子51を形成したものであってもよい。この場合、光検出素子51は、分光器の内側に、第1の基板10に一体として形成されるため、より一層分光器を小型化することができる。また、分光器の外側に光検出素子を設けた場合と比べて、光出射部12と光検出素子との位置、距離、角度の調整が不要となるため、製造工程等が簡略化され、更なる低コスト化が可能となる。また、この分光装置においては、第1の基板10に光出射部12を形成しなくともよい。
光検出素子51は、光検出素子50と同様のものであってもよい。光検出素子51は、例えば、Siにより形成される光検出素子であれば、第1の基板10を形成しているSi基板あるいはSOI基板上にSiのフォトダイオードをCMOSプロセスにより形成してもよい。また、GeやInGaAs等により形成される光検出素子であれば、GeやInGaAs等により形成されている光検出素子のチップを第1の基板10の一方の面にチップ実装してもよい。第1の基板10における光検出素子51の形成方法は、上記の方法に限定されるものではない。
尚、図5に示す構造の分光装置は、第1の基板10の他方の面の側、即ち、光検出器の外側に形成されている。よって、図6に示す構造の分光装置と比べて、第1の基板10の厚さの分だけ凹面回折格子13の焦点距離を延ばすことができ、この分、分光装置の分解能が向上する。
また、本実施の形態における分光器は、スペーサ40を用いることなく、第1の基板と第2の基板とを貼り合わせることにより作製したものであってもよい。例えば、図7(a)に示すように、第1の基板10とスペーサ40とが一体化されている構造の第1の基板110を用いて、第1の基板110と第2の基板20とを直接貼り合わせたものであってもよい。また、図7(b)に示すように、第2の基板20とスペーサ40とが一体化されている構造の第2の基板120を用いて、第1の基板10と第2の基板120とを直接貼り合わせたものであってもよい。
また、本実施の形態は、図8(a)に示すように、厚さが薄く、可動光反射部30の裏面の空間が他方の面まで貫通している第2の基板20aを用いてもよい。具体的には、第1の基板10とスペーサ40とが一体化されている構造の第1の基板110を用いて、第1の基板110と第2の基板20aとを直接貼り合わせたものであってもよい。また、図8(b)に示すように、第2の基板20aとスペーサ40とが一体化されている構造の第2の基板120aを用いて、第1の基板10と第2の基板120aとを直接貼り合わせたものであってもよい。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態における分光器について説明する。本実施の形態における分光器は、図9に示すように、第1の基板10の一方の面に平面回折格子113を形成し、第2の基板20の一方の面に、凹面光反射部121及び凹面可動光反射部130を形成した構造のものである。尚、平面回折格子113とは、平面に回折格子が形成されているものであり、凹面可動光反射部130は、表面の反射面が凹面で形成されているものである。
本実施の形態における分光器では、第1の基板10の他方の面より光入射部11に入射する。光入射部11に入射した光は、凹面光反射部121において反射されることにより平行光になり、平面回折格子113に入射する。平面回折格子113に入射した光は、平面回折格子113において波長分散され、凹面可動光反射部130において反射され、光出射部12の位置に集光する。
凹面可動光反射部130は、第1の実施の形態における可動光反射部30と同様に回転軸133を中心に回転可能であり、光出射部12の位置において、波長分散された光を走査することができる。従って、光検出素子にアレイセンサを用いなくとも、単画素のセンサにより分光された光のスペクトルを取得することができるため、分光器を安価で小型にすることができる。
また、本実施の形態における分光器では、波長分散の機能は平面回折格子113により、コリメートと集光の機能は凹面形状の凹面光反射部121及び凹面可動光反射部130により実現することができ、各々機能分離されている。このため、凹面回折格子13を用いた構造の第1の実施の形態における分光器と比べて、各々の部分の設計自由度が向上するため、より高精度な分光性能を得ることができる。
本実施の形態においては、平面回折格子113は、第1の基板10の一方の面に、エッチングやナノインプリントの技術を用いて形成することができる。また、凹面光反射部121や凹面可動光反射部130における凹面形状は、第2の基板20の一方の面に、エッチングやナノインプリントの技術を用いて形成することができる。これらの凹面に形成される反射膜は、AgやAl等の金属薄膜を成膜することにより形成することができる。凹面可動光反射部130の可動部分については、MEMSプロセスにより、回転可能な構造で形成することができる。
尚、本実施の形態における分光装置は、第1の実施の形態と同様に、第1の基板10の光出射部12の外側または内側に相当する部分に、光検出素子が設けられている。
(変形例)
また、本実施の形態における分光器は、スペーサ40を用いることなく、第1の基板と第2の基板とを貼り合わせることにより作製したものであってもよい。例えば、図10(a)に示すように、第1の基板10とスペーサ40とが一体化されている構造の第1の基板110を用いて、第1の基板110と第2の基板20とを直接貼り合わせたものであってもよい。また、図10(b)に示すように、第2の基板20とスペーサ40とが一体化されている構造の第2の基板120を用いて、第1の基板10と第2の基板120とを直接貼り合わせたものであってもよい。
また、本実施の形態は、図11(a)に示すように、厚さが薄く、凹面可動光反射部130の裏面の空間が他方の面まで貫通している第2の基板20aを用いてもよい。具体的には、第1の基板10とスペーサ40とが一体化されている構造の第1の基板110を用いて、第1の基板110と第2の基板20aとを直接貼り合わせたものであってもよい。また、図11(b)に示すように、第2の基板20aとスペーサ40とが一体化されている構造の第2の基板120aを用いて、第1の基板10と第2の基板120aとを直接貼り合わせたものであってもよい。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態における分光器について説明する。本実施の形態における分光器は、分光器の内部に、光反射部等が複数設けられている構造のものである。尚、破線矢印は、光入射部より光検出器に入射した光の光路を示す。本実施の形態は、図12〜図14に示されるように、第2の基板220に、光入射部221及び光出射部222が形成されている構造のものであってもよい。
本実施の形態における分光器の一例を図12(a)に示す。この分光器は、第1の基板210の一方の面に、光反射部212、凹面回折格子13、光反射部213が形成されており、第2の基板220の一方の面に、光入射部221、光出射部222、光反射部223、可動光反射部30が形成されている。第1の基板210と第2の基板220とは、第1の基板210の一方の面と第2の基板220の一方の面とを対向させた状態で、スペーサ40を介し接合されている。
図12(a)に示す分光器では、第2の基板220の他方の面の側から光入射部221に光が入射する。光入射部221より入射した光は、光反射部212及び光反射部223において反射され、凹面回折格子13に入射し、凹面回折格子13において波長分散される。凹面回折格子13において波長分散された光は、可動光反射部30及び光反射部213において反射され、光出射部222において集光されて出射される。本実施の形態における分光器では、第1の実施の形態等と同様に、可動光反射部30を回転軸33を中心に回転させることにより、光出射部222において、時系列的に分光された光を検出することができる。
また、本実施の形態の分光器は、図12(b)に示すように、第1の基板210の一方の面に、光反射部212、凹面回折格子13、可動光反射部30が形成されており、第2の基板220の一方の面に、光反射部223、光反射部224が形成されていてもよい。
また、図13(a)に示すように、第1の基板210の一方の面に、光反射部212、平面回折格子113、光反射部213が形成されており、第2の基板220の一方の面に、凹面光反射部225、凹面可動光反射部130が形成されていてもよい。また、図13(b)に示すように、第1の基板210の一方の面に、光反射部212、平面回折格子113、可動光反射部30が形成されており、第2の基板220の一方の面に、凹面光反射部225、凹面光反射部226が形成されていてもよい。
また、本実施の形態における分光器は、図14に示されるように、可動光反射部が複数設けられているものであってもよい。具体的には、図14(a)に示すように、第1の基板210の一方の面に、光反射部212、平面回折格子113、可動光反射部30が形成されており、第2の基板220の一方の面に、凹面光反射部225、凹面可動光反射部130が形成されていてもよい。また、図14(b)に示すように、第1の基板210の一方の面に、光反射部212、凹面回折格子13、可動光反射部30が形成されており、第2の基板220の一方の面に、光反射部223、可動光反射部230が形成されていてもよい。尚、可動光反射部230は、可動光反射部30と同様に、回転軸233を中心に回転する。
また、本実施の形態における分光器は、図15に示されるように、第1の実施の形態と同様に、第1の基板210に光入射部11及び光出射部12が形成されている構造のものであってもよい。この場合には、図15(a)に示すように、第1の基板210の一方の面に、平面回折格子113、光反射部213が形成されており、第2の基板220の一方の面に、凹面光反射部225、凹面可動光反射部130、光反射部227が形成されていてもよい。また、図15(b)に示すように、第1の基板210の一方の面に、平面回折格子113、可動光反射部30が形成されており、第2の基板220の一方の面に、凹面光反射部225、凹面光反射部226、光反射部227が形成されていてもよい。
また、本実施の形態における分光器は、図16に示されるように、第1の基板210に光入射部11が形成されており、第2の基板220に光出射部222が形成されている構造のものであってもよい。この場合には、図16(a)に示すように、第1の基板210の一方の面に、平面回折格子113、光反射部213が形成されており、第2の基板220の一方の面に、凹面光反射部225、凹面可動光反射部130が形成されていてもよい。また、図16(b)に示すように、第1の基板210の一方の面に、平面回折格子113、可動光反射部30が形成されており、第2の基板220の一方の面に、凹面光反射部225、凹面光反射部226が形成されていてもよい。
尚、本実施の形態における分光装置は、光出射部12または光出射部222の外側または内側に、光検出素子が設置されている。
また、上記第1の実施の形態から第3の実施の形態において、第1の基板10上に光入射部11と光出射部12を設けているが、第1の基板10とは別個のスリットとして光入射部11と光出射部12を別途設けてもよい。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態から第3の実施の形態における分光器又は分光装置を用いたモバイル型の分析装置である。
本実施の形態におけるモバイル型の分析装置300は、図17に示されるように、光源311、分光装置312、駆動回路314、処理回路315、これらの動力源であるバッテリー316等が搭載されている。分光装置312は、例えば、第1の実施の形態における分光装置である。駆動回路314は、光源311、分光装置312を駆動し、処理回路315は、検出された信号の増幅・A/D変換・通信等を行う。尚、本実施の形態におけるモバイル型の分析装置は、分光装置312には、第2の実施の形態または第3の実施の形態における分光器を用いてもよい。また、光検出素子は分光器の出射光側に設ける。
本実施の形態においては、光源311から出射された出射光321は被測定物330に照射され、被測定物330内で拡散反射する。拡散反射された光322は分光装置312に入射し、分光装置312に設けられた光検出素子により検出される。これにより、本実施の形態における分析装置300では、被測定物330の分子構造に特徴的な波長スペクトルを得ることができる。
本実施の形態においては、分析装置300には、第1の実施の形態から第3の実施の形態における分光装置を用いているため、分析装置300を小型で、安価にすることができ、分析装置300のモバイル性を向上させることができる。
以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。
10 第1の基板
11 光入射部
12 光出射部
13 凹面回折格子
20 第2の基板
21 光反射部
30 可動光反射部
31 薄板部
32 反射膜
33 回転軸
34 回転支持部
40 スペーサ
50 光検出素子
113 平面回折格子
121 凹面光反射部
130 凹面可動光反射部
特開2015−148485号公報 米国特許出願公開第2012/0236382号公報

Claims (16)

  1. 光が入射する光入射部と、
    前記光入射部より入射した光を反射する光反射部と、
    前記光反射部において反射された光を波長分散させる回折格子と、
    前記波長分散された光を反射する可動光反射部と、
    を有することを特徴とする分光器。
  2. 前記可動光反射部を回転させるための駆動部と、を有し、
    前記駆動部を用いて前記可動光反射部の回転が制御されることを特徴とする請求項1に記載の分光器。
  3. 前記光反射部は、複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の分光器。
  4. 前記回折格子は、凹面に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の分光器。
  5. 前記可動光反射部は、表面が凹面で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の分光器。
  6. 前記光反射部は、表面が凹面で形成されていることを特徴とする請求項5に記載の分光器。
  7. 第1の基板と第2の基板により形成されており、
    前記第1の基板には、前記光入射部と、前記回折格子が設けられており、
    前記第2の基板には、前記光反射部と、前記可動光反射部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分光器。
  8. 第1の基板と第2の基板により形成されており、
    前記第1の基板には、前記光入射部と、前記回折格子と、前記可動光反射部が設けられており、
    前記第2の基板には、前記光反射部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分光器。
  9. 第1の基板と第2の基板により形成されており、
    前記第1の基板には、前記回折格子が設けられており、
    前記第2の基板には、前記光入射部と、前記光反射部と、前記可動光反射部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分光器。
  10. 第1の基板と第2の基板により形成されており、
    前記第1の基板には、前記回折格子と、前記可動光反射部が設けられており、
    前記第2の基板には、前記光入射部と、前記光反射部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分光器。
  11. 前記第2の基板にも、可動光反射部が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の分光器。
  12. 前記可動光反射部は、前記第1の基板または前記第2の基板に、回転支持部により回転可能な状態で支持されていることを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の分光器。
  13. 前記第1の基板または前記第2の基板のうちのいずれかには、前記可動光反射部において反射された光が出射する光出射部が設けられていることを特徴とする請求項7から12のいずれかに記載の分光器。
  14. 請求項13に記載の分光器と、
    前記光出射部より出射される光を検出する光検出素子と、
    を有することを特徴とする分光装置。
  15. 請求項7から12のいずれかに記載の分光器と、
    前記第1の基板または前記第2の基板のうちのいずれかにおいて、前記可動光反射部において反射された光が集光する位置に設けられた光検出素子と、
    を有することを特徴とする分光装置。
  16. 請求項13または14に記載の分光装置と、
    光源と、
    を有し、
    前記光源から被測定物に光を照射し、前記被測定物からの光を前記分光装置により分光し、前記被測定物における波長スペクトルを得ることを特徴とする分析装置。
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