JP2017219294A - 車両用熱交換器および車両用熱交換器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の巻管の形成を容易にする車両用熱交換器および車両用熱交換器の製造方法を提供する。【解決手段】対向配置された複数の長尺部4aおよび4bが湾曲部5を介して直列に接続された形状を有し、内部を第1の熱媒体が流通する芯管1と、複数の長尺部4aおよび4bの外壁部に当接しつつ巻いて延びるようにそれぞれ配置され、内部を第2の熱媒体が流通する複数の巻管2aおよび2bと、複数の巻管2aおよび2bの端部を湾曲部5側で直列に連結する連結部3とを備え、複数の巻管2aおよび2bは、隣り合う長尺部4aおよび4bを互いに反対方向に巻くように配置される。【選択図】図1

Description

この発明は、車両用熱交換器および車両用熱交換器の製造方法に係り、特に、芯管の外壁部に当接しつつ巻いて延びるように巻管が配置された車両用熱交換器および車両用熱交換器の製造方法に関する。
従来から、車両の空気調和装置などにおいて、芯管の外壁部に当接しつつ巻いて延びるように巻管が配置された車両用熱交換器が用いられている。この車両用熱交換器は、例えば、芯管の内部に水などの低圧熱媒体を流通させると共に巻管の内部に二酸化炭素などの高圧冷媒を流通させることにより、芯管と巻管の当接部を介して低圧熱媒体と高圧冷媒との間で熱交換させることができる。このような車両用熱交換器において、近年、熱交換効率を維持しつつ小型化する技術が求められている。
そこで、例えば、特許文献1には、第1螺旋巻部分が吸込みラインの第2直線円筒部分に巻き付けられ、第2螺旋巻部分が吸込みラインの第1直線円筒部分に巻き付けられた熱交換器が開示されている。この熱交換器は、第1直線円筒部分と第2直線円筒部分とが平行に対向して配置されているため、小型に形成することができる。
特表2007−512500号公報
しかしながら、特許文献1の熱交換器は、第1直線円筒部分と第2直線円筒部分に1本の毛管を順次巻き付けることにより第1螺旋巻部分と第2螺旋巻部分を形成しており、熱交換器を製造する際に第1螺旋巻部分と第2螺旋巻部分の形成に大きな労力を要していた。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、複数の巻管の形成を容易にする車両用熱交換器および車両用熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る車両用熱交換器は、車両に搭載された空気調和装置において第1の熱媒体と第2の熱媒体とを熱交換させる車両用熱交換器であって、対向配置された複数の長尺部が湾曲部を介して直列に接続された形状を有し、内部を第1の熱媒体が流通する芯管と、複数の長尺部の外壁部に当接しつつ巻いて延びるようにそれぞれ配置され、内部を第2の熱媒体が流通する複数の巻管と、複数の巻管の端部を湾曲部側で直列に連結する連結部とを備え、複数の巻管は、隣り合う長尺部を互いに反対方向に巻くように配置されるものである。
ここで、複数の巻管は、互いに同一形状を有し、隣り合う長尺部に対して反対向きに配置することが好ましい。
また、芯管と複数の巻管との間をロウ付け接合した接合部をさらに有することが好ましい。
また、芯管および複数の巻管は、アルミニウムから構成することが好ましい。
また、複数の巻管は、らせん状に巻いて延びる形状を有し、長手方向の長さを縮めた状態で複数の長尺部にそれぞれ装着することができる。
また、第2の熱媒体は、第1の熱媒体より高い圧力で複数の巻管内を流通する高圧冷媒であり、車両の車室外に配置され、芯管が車両の車室内に配置された空調ユニットに接続されると共に複数の巻管が車両の車室外に配置された冷媒回路に接続されることが好ましい。
また、熱を回収可能な熱回収機器に対して車両前部側に対向配置され、第1の熱媒体または第2の熱媒体からの熱を熱回収機器に回収させることができる。
この発明に係る車両用熱交換器の製造方法は、車両に搭載された空気調和装置において第1の熱媒体と第2の熱媒体とを熱交換させる車両用熱交換器の製造方法であって、対向配置された複数の長尺部が湾曲部を介して直列に接続された形状に第1の熱媒体を流通させるための芯管を形成すると共に、それぞれ所定の方向に巻いて延びる形状に第2の熱媒体を流通させるための複数の巻管を形成し、複数の長尺部の外壁部に当接しつつ巻いて延びると共に隣り合う長尺部を互いに反対方向に巻くように複数の巻管を複数の長尺部に装着し、複数の巻管の端部を湾曲部側で直列に連結するものである。
この発明によれば、複数の巻管が隣り合う長尺部を互いに反対方向に巻くように配置されると共に複数の巻管の端部を湾曲部側で直列に連結するので、複数の巻管の形成を容易にする車両用熱交換器および車両用熱交換器の製造方法を提供することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る車両用熱交換器の構成を示す図である。 車両用熱交換器を製造する様子を示す図である。 車両用熱交換器を備えた車両用空気調和装置の構成を示す図である。 車両用空気調和装置を冷房運転する様子を示す図である。 車両用空気調和装置を暖房運転する様子を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用熱交換器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用熱交換器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用熱交換器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4の変形例に係る車両用熱交換器の構成を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係る車両用熱交換器の構成を示す。この車両用熱交換器は、芯管1と、芯管1の外側に配置された2つの巻管2aおよび2bと、巻管2aと巻管2bを連結する連結部3とを有する。
芯管1は、円管をU字状に曲げた形状、すなわち対向配置された2つの長尺部4aおよび4bが湾曲部5を介して直列に接続された形状を有する。この芯管1は、アルミニウムから構成されたシームレス管からなり、その内部には熱媒体が流通するための流通路6が形成されている。
長尺部4aおよび4bは、直線状に延びるように形成され、平行に並べて配置されている。
湾曲部5は、長尺部4aの端部と長尺部4bの端部を湾曲して接続する形状を有する。
流通路6は、芯管1内を連続して延びるように形成されている。
ここで、流通路6を流通する熱媒体としては、例えば、水および不凍液などの比較的低い圧力で流通路6を流通可能な低圧熱媒体Bを用いることができる。
巻管2aおよび2bは、アルミニウムから構成されたシームレス管からなり、円管をらせん状に巻いた形状を有する。この巻管2aおよび2bは、長尺部4aおよび4bに対してその外壁部に当接しつつらせん状に巻いて延びるようにそれぞれ対応して配置されている。ここで、巻管2aおよび2bは、互いに同一形状を有し、隣り合う長尺部4aおよび4bに対して反対向きに配置、すなわち隣り合う長尺部4aおよび4bを反対方向に巻くように配置されている。
また、巻管2aおよび2bが巻かれる径、すなわち巻管2aおよび2bの内側の径は、長尺部4aおよび4bに装着される前において、長尺部4aおよび4bの外壁部の径より僅かに小さくなるように形成されている。このため、巻管2aおよび2bは、長手方向の長さを縮めて内側の径を拡げた状態で長尺部4aおよび4bにそれぞれ装着される。そして、巻管2aおよび2bは、装着後に長さが弾性的に元に戻ることにより内側の径が縮小し、長尺部4aおよび4bの外壁部に確実に当接されることになる。
巻管2aおよび2bの内部には、熱媒体が流通するための流通路7が形成されている。この流通路7は、巻管2aおよび2b内を連続して延びるように形成されている。
ここで、流通路7を流通する熱媒体は、芯管1を流通する熱媒体との間で熱交換を行うもので、例えば、低圧熱媒体Bより高い圧力で流通路7を流通する二酸化炭素などの高圧冷媒Cを用いることができる。なお、巻管2aおよび2bは、高圧冷媒Cに対する耐圧性を得るために芯管1より細い形状で形成されている。
連結部3は、巻管2aの端部と巻管2bの端部を湾曲部5側で直列に連結するもので、巻管2aおよび2bと一体に形成されている。すなわち、連結部3は、巻管2aおよび2bの端部同士を直接的に連結して形成されたものである。
さらに、芯管1と巻管2aおよび2bとの間には接合部8が配置されている。この接合部8は、芯管1と巻管2aおよび2bとの間をロウ付け接合したものである。
次に、車両用熱交換器の製造方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、芯管1と、2つの巻管2aおよび2bとをそれぞれ作製する。芯管1は、直線状に延びる円管形状のシームレス管を中央部から180度曲げることにより、対向配置された2つの長尺部4aおよび4bが湾曲部5を介して直列に接続された形状に形成される。一方、巻管2aおよび2bは、それぞれ、円管形状のシームレス管をらせん状に曲げることにより、所定の方向に巻いて延びる形状に形成される。ここで、巻管2aと巻管2bは、同一形状に形成される。なお、シームレス管は、例えば、押し出し成形および引き抜き成型などを用いて形成することができる。
続いて、巻管2aおよび2bの内側に長尺部4aおよび4bを差し込むように巻管2aおよび2bを長尺部4aおよび4bに装着する。この時、巻管2aおよび2bは、長尺部4aおよび4bを互いに反対方向に巻くように装着される。すなわち、長尺部4aに装着される巻管2aは、長尺部4bに装着される巻管2bに対して反対向きに装着される。
なお、装着された際に湾曲部5側に配置される巻管2aの端部9aは、同じく湾曲部5側に配置される巻管2bの端部9bと連結するために予め拡張させておくことが好ましい。
また、巻管2aおよび2bが巻かれた径は、装着前において長尺部4aおよび4bの外径より僅かに小さくなるように形成することが好ましい。この巻管2aおよび2bを装着する際には、図2(b)に示すように、巻管2aおよび2bを長手方向に縮めることにより、巻管2aおよび2bが巻かれた径L1を、自然状態の巻管2aおよび2bの径L2に対して拡げる。これにより、巻管2aおよび2bを長尺部4aおよび4bに容易に装着することができる。さらに、巻管2aおよび2bは、長尺部4aおよび4bに装着した後、長さが弾性的に元に戻ることにより径L1が縮小される。これにより、巻管2aおよび2bを長尺部4aおよび4bの外壁部に確実に当接させることができる。
このようにして、図2(c)に示すように、巻管2aおよび2bが長尺部4aおよび4bに装着されると、巻管2aの湾曲部5側の端部9aと巻管2bの湾曲部5側の端部9bとが直列に連結される。具体的には、予め拡張された巻管2aの端部9a内に巻管2bの端部9bが挿入されて端部9aと端部9bが融着される。これにより、巻管2aおよび2bと一体に形成された連結部3が得られ、巻管2aと巻管2bを強固に連結することができる。
この時、巻管2aと巻管2bは、長尺部4aと長尺部4bに互いに反対向きに装着されている。このため、巻管2aの端部9aと巻管2bの端部9bを芯管1の正面で容易に突き合わせることができ、巻管2aおよび2bを大きく変形させることなくスムーズに連結することができる。また、巻管2aと巻管2bは、互いに同一形状を有するため、端部9aと端部9bを容易に位置合わせして連結することができる。
さらに、巻管2aと巻管2bは、同一形状に形成したものを長尺部4aと長尺部4bに向きを変えて装着するため、長尺部4aと長尺部4bにそれぞれ専用の形状で形成する必要がなく、その形成を容易に行うことができる。
続いて、図2(d)に示すように、芯管1と巻管2aおよび2bとの間をロウ付け接合して接合部8が形成される。これにより、芯管1と巻管2aおよび2bとの接触面積を大きくすることができ、芯管1と巻管2aおよび2bとの間で効率的に熱交換することができる。
このようにして、図1に示す車両用熱交換器を製造することができる。
次に、車両用熱交換器を備えた車両用空気調和装置の一例について説明する。
図3に示すように、車両用空気調和装置は、車両の車室内に配置された空調ユニット10と、車室外に配置された冷媒回路11と、空調ユニット10と冷媒回路11との間を接続する熱媒体回路12aおよび12bとを有する。
空調ユニット10は、車室内に供給する空気を流通させるための空気流通路13を有する。空気流通路13には、内部に空気を流入させるための吸入口14aと、内部を流通した空気を車室内に向けて吹き出すための吹出口14bとが形成されている。また、空気流通路13には、吸入口14aから吹出口14bに向かって、室内送風機15と、吸熱器16と、放熱器17とが順次配置されている。
室内送風機15は、吸入口14aから吹出口14bに向かって空気を流通させるもので、例えばシロッコファンなどから構成することができる。
吸熱器16は、空気流通路13を流通する空気を冷却および除湿するもので、熱媒体回路12bを流通する熱媒体と空気流通路13を流通する空気とを熱交換させるフィンとチューブとからなる熱交換器である。
放熱器17は、空気流通路13を流通する空気を加熱するもので、熱媒体回路12aを流通する熱媒体と空気流通路13を流通する空気とを熱交換させるフィンとチューブとからなる熱交換器である。
冷媒回路11は、圧縮機18を有し、この圧縮機18に車両用熱交換器19aの流通路7と、室外熱交換器20とが冷媒流通路を介して順次接続されている。車両用熱交換器19aの流通路7と室外熱交換器20は、三方弁21を介して並列に延びる2つの冷媒流通路により接続されており、一方の冷媒流通路は三方弁21と室外熱交換器20を直接的に接続し、他方の冷媒流通路は膨張弁22aを介して三方弁21と室外熱交換器20を接続する。さらに、室外熱交換器20は、2つに分岐された冷媒流通路により圧縮機18と接続されている。分岐された一方の冷媒流通路は、室外熱交換器20に対して、内部熱交換器23の流通路24aと、膨張弁22bと、車両用熱交換器19bの流通路7と、内部熱交換器23の流通路24bと、圧縮機18とを順次接続する。また、他方の冷媒流通路は、室外熱交換器20を圧縮機18に直接的に接続する。
圧縮機18は、高圧冷媒Cを圧縮するものである。
車両用熱交換器19aおよび19bは、図1に示すように、芯管1と、巻管2aおよび2bと、連結部3とを有する。芯管1に流通路6が形成されると共に巻管2aおよび2bに流通路7が形成されている。
室外熱交換器20は、高圧冷媒Cと車室外の空気とを熱交換するものである。
膨張弁22aおよび22bは、高圧冷媒Cを減圧するものである。
内部熱交換器23は、室外熱交換器20から流出した高圧冷媒Cと、車両用熱交換器19bから流出した高圧冷媒Cとを熱交換して冷媒回路11の冷媒効率を向上させるもので、室外熱交換器20に接続された流通路24aと、車両用熱交換器19bに接続された流通路24bとを有する。
熱媒体回路12aは、ポンプ25aを有し、このポンプ25aに放熱器17と、車両用熱交換器19aの流通路6とが熱媒体流通路を介して順次接続されている。そして、車両用熱交換器19aの流通路6が、再び、ポンプ25aに接続されている。
熱媒体回路12bは、ポンプ25bを有し、このポンプ25bに吸熱器16と、車両用熱交換器19bの流通路6とが熱媒体流通路を介して順次接続されている。そして、車両用熱交換器19bの流通路6が、再び、ポンプ25bに接続されている。
ポンプ25aおよび25bは、低圧熱媒体Bを圧送するものである。
以上のように構成された車両用空気調和装置により、冷房運転および暖房運転などを行うことができる。
次に、車両用空気調和装置の動作の一例を説明する。
冷房運転では、図4に示すように、冷媒回路11において、圧縮機18から吐出された高圧冷媒Cが、車両用熱交換器19aの流通路7、室外熱交換器20、内部熱交換器23の流通路24a、膨張弁22b、車両用熱交換器19bの流通路7、内部熱交換器23の流通路24bの順に流通して圧縮機18に吸入される。一方、熱媒体回路12bでは、ポンプ25bから吐出された低圧熱媒体Bが、吸熱器16、車両用熱交換器19bの流通路6の順に流通してポンプ25bに吸入される。
この時、冷媒回路11を流通する高圧冷媒Cが、室外熱交換器20において放熱すると共に車両用熱交換器19bにおいて流通路6を流通する低圧熱媒体Bから吸熱する。そして、熱媒体回路12bを流通する低圧熱媒体Bが、車両用熱交換器19bにおいて放熱すると共に吸熱器16において吸熱する。
これにより、空調ユニット10では、空気流通路13を流通する空気が、吸熱器16において低圧熱媒体Bとの熱交換により順次冷却されて、吹出口14bから車室内に吹き出される。
また、暖房運転では、図5に示すように、冷媒回路11において、圧縮機18から吐出された高圧冷媒Cが、車両用熱交換器19aの流通路7、膨張弁22a、室外熱交換器20の順に流通して圧縮機18に吸入される。一方、熱媒体回路12aでは、ポンプ25aから吐出された低圧熱媒体Bが、車両用熱交換器19aの流通路6、放熱器17の順に流通してポンプ25aに吸入される。
この時、冷媒回路11を流通する高圧冷媒Cが、室外熱交換器20において吸熱すると共に車両用熱交換器19aにおいて流通路6を流通する低圧熱媒体Bに放熱する。そして、熱媒体回路12aを流通する低圧熱媒体Bが、車両用熱交換器19aにおいて吸熱すると共に放熱器17において放熱する。
これにより、空調ユニット10では、空気流通路13を流通する空気が、放熱器17において低圧熱媒体Bとの熱交換により順次加熱されて、吹出口14bから車室内に吹き出される。
このように、車両用熱交換器19aおよび19bを介して冷媒回路11と空調ユニット10との間に熱媒体回路12aおよび12bを形成することにより、高圧冷媒Cを車室内に引き込むことなく空調ユニット10を機能させることができる。
また、車両用熱交換器19aおよび19bにおいて、巻管2aおよび2bは、長手方向の長さを縮めた状態で芯管1にそれぞれ装着されている。このため、巻管2aおよび2bを芯管1の外壁部に確実に当接させることができ、高圧冷媒Cと低圧熱媒体Bとの熱交換効率を高めることができる。さらに、芯管1と巻管2aおよび2bとの間にはロウ付け接合により接合部8が形成されているため、芯管1と巻管2aおよび2bとの接触面積を大きくすることができ、高圧冷媒Cと低圧熱媒体Bとの熱交換効率をより高めることができる。
また、芯管1と巻管2aおよび2bは、シームレス管から構成されるため、高圧冷媒Cおよび低圧熱媒体Bに対する耐圧性を向上させることができる。さらに、連結部3は、巻管2aおよび2bと一体に形成されているため、高圧冷媒Cおよび低圧熱媒体Bに対する耐圧性をより向上させることができる。
さらに、芯管1と巻管2aおよび2bは、アルミニウムから構成されているため、軽量化することができ、車両への負荷を抑制することができる。
なお、芯管1の流通路6は、腐食を抑制するために、アルミニウム−亜鉛合金の内面クラッド管を採用することが好ましい。
本実施の形態によれば、巻管2aおよび2bが隣り合う長尺部4aおよび4bを互いに反対方向に巻くように配置されると共に巻管2aおよび2bの端部を湾曲部5側で直列に連結するので、車両用熱交換器を製造する際に巻管2aおよび2bの形成を容易に行うことができる。
実施の形態2
車両用熱交換器は、熱を回収可能な熱回収機器に対して車両前部側に対向配置され、低圧熱媒体Bまたは高圧冷媒Cからの熱を熱回収機器に回収させることが好ましい。
ここで、熱回収機器としては、例えば室外熱交換器20などが挙げられる。
例えば、図6に示すように、実施の形態1において、車両用熱交換器19aを車両に搭載された室外熱交換器20の前側に対向配置することができる。
これにより、車両用熱交換器19aにおいて熱交換に用いられなかった熱が、車両の前部から流入する空気により室外熱交換器20に伝達されるため、車両用熱交換器19aの熱を室外熱交換器20で回収して利用することができる。
同様に、車両用熱交換器19bを熱回収機器の前側に対向配置することにより、車両用熱交換器19bから伝達される冷熱を利用することもできる。
実施の形態3
実施の形態1および2では、芯管1は、2つの長尺部4aおよび4bと湾曲部5とから形成されたが、対向配置された複数の長尺部が湾曲部を介して直列に接続された形状を有していればよく、この形状に限られるものではない。
例えば、図7に示すように、芯管30は、対向して並ぶ4つの長尺部31a,31b,31cおよび31dが3つの湾曲部32a,32bおよび32cを介して直列に接続された形状に形成することもできる。この時、芯管30の形状に対応して、4つの巻管33a,33b,33cおよび33dと、3つの連結部34a,34bおよび34cとが配置される。
ここで、巻管33a〜33dは、実施の形態1および2と同様に、隣り合う長尺部31a〜31dを互いに反対方向に巻くように配置される。なお、巻管33bおよび33cは、長尺部31bおよび31cと湾曲部32bとを分離した状態で長尺部31bおよび31cに装着することができ、その後で分離された長尺部31bおよび31cと湾曲部32bが
連結される。このようにして、巻管33a〜33dが長尺部31a〜31dに配置されると、巻管33a〜33dの端部が連結部34a〜34cにより順次直列に連結される。
このように、芯管30が4つの長尺部31a〜31dを有する場合でも、巻管2aおよび2bを容易に配置することができる。また、4つの長尺部31a〜31dの外壁部に当接しつつ巻いて延びるように4つの巻管33a〜33dが配置されるため、芯管30と巻管33a〜33dとの接触面積が増加して、高圧冷媒Cと低圧熱媒体Bとの熱交換効率を高めることができる。
実施の形態4
実施の形態1〜3では、芯管は、複数の長尺部が平行に配置されていたが、複数の長尺部が対向配置されていればよく、これに限られるものではない。
例えば、図8に示すように、実施の形態1において、長尺部4aおよび4bに換えて長尺部41aおよび41bを配置することができる。この長尺部41aおよび41bは、湾曲部5から離れるに従って互いの距離が側方に広がるように対向配置されている。また、図9に示すように、長尺部41aおよび41bは、湾曲部5から離れるに従って互いの距離が側方に対して直交する方向に広がるように対向配置することもできる。
このように、長尺部41aおよび41bが平行に配置されていない場合でも、巻管2aおよび2bが隣り合う長尺部41aおよび41bを互いに反対方向に巻くように配置されると共に巻管2aおよび2bの端部が湾曲部5側で直列に連結されるため、車両用熱交換器を製造する際に巻管2aおよび2bの形成を容易に行うことができる。また、芯管を変形することで、車両の様々な隙間に対応して車両用熱交換器を配置することができる。
なお、実施の形態1〜4では、連結部3は、複数の巻管と一体に形成されたが、複数の巻管の端部を湾曲部5側で直列に連結することができればよく、複数の巻管と別体で形成することもできる。
1 芯管、2a,2b,33a〜33d 巻管、3,34a〜34c 連結部、4a,4b,31a〜31d,41a,41b 長尺部、5,32a〜32c 湾曲部、6 芯管の流通路、7 巻管の流通路、8 接合部、9a,9b 巻管の端部、10 空調ユニット、11 冷媒回路、12a,12b 熱媒体回路、13 空気流通路、14a 吸入口、14b 吹出口、15 室内送風機、16 吸熱器、17 放熱器、18 圧縮機、19a,19b 車両用熱交換器、20 室外熱交換器、21 三方弁、22a,22b 膨張弁、23 内部熱交換器、24a,24b 内部熱交換器の流通路、25a,25bポンプ、26 水加熱ヒータ、B 低圧熱媒体、C 高圧冷媒、L 巻管の内径。

Claims (8)

  1. 車両に搭載された空気調和装置において第1の熱媒体と第2の熱媒体とを熱交換させる車両用熱交換器であって、
    対向配置された複数の長尺部が湾曲部を介して直列に接続された形状を有し、内部を前記第1の熱媒体が流通する芯管と、
    前記複数の長尺部の外壁部に当接しつつ巻いて延びるようにそれぞれ配置され、内部を前記第2の熱媒体が流通する複数の巻管と、
    前記複数の巻管の端部を前記湾曲部側で直列に連結する連結部と
    を備え、
    前記複数の巻管は、隣り合う長尺部を互いに反対方向に巻くように配置される車両用熱交換器。
  2. 前記複数の巻管は、互いに同一形状を有し、前記隣り合う長尺部に対して反対向きに配置される請求項1に記載の車両用熱交換器。
  3. 前記芯管と前記複数の巻管との間をロウ付け接合した接合部をさらに有する請求項1または2に記載の車両用熱交換器。
  4. 前記芯管および前記複数の巻管は、アルミニウムから構成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用熱交換器。
  5. 前記複数の巻管は、らせん状に巻いて延びる形状を有し、長手方向の長さを縮めた状態で前記複数の長尺部にそれぞれ装着された請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用熱交換器。
  6. 前記第2の熱媒体は、前記第1の熱媒体より高い圧力で前記複数の巻管内を流通する高圧冷媒であり、
    車両の車室外に配置され、前記芯管が車両の車室内に配置された空調ユニットに接続されると共に前記複数の巻管が車両の車室外に配置された冷媒回路に接続される請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用熱交換器。
  7. 熱を回収可能な熱回収機器に対して車両前部側に対向配置され、前記第1の熱媒体または前記第2の熱媒体からの熱を前記熱回収機器に回収させる請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用熱交換器。
  8. 車両に搭載された空気調和装置において第1の熱媒体と第2の熱媒体とを熱交換させる車両用熱交換器の製造方法であって、
    対向配置された複数の長尺部が湾曲部を介して直列に接続された形状に前記第1の熱媒体を流通させるための芯管を形成すると共に、それぞれ所定の方向に巻いて延びる形状に前記第2の熱媒体を流通させるための複数の巻管を形成し、
    前記複数の長尺部の外壁部に当接しつつ巻いて延びると共に隣り合う長尺部を互いに反対方向に巻くように前記複数の巻管を前記複数の長尺部に装着し、
    前記複数の巻管の端部を前記湾曲部側で直列に連結する車両用熱交換器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109515113A (zh) * 2018-11-27 2019-03-26 开沃新能源汽车集团有限公司 一种可切换主被动散热模式的车顶空调系统

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