JP2017219203A - 熱交換器およびこれを備えるケミカルヒートポンプ - Google Patents

熱交換器およびこれを備えるケミカルヒートポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】効率良く熱交換することが可能な熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換器101は、上下方向に配列された複数の容器2を含む集合体1と、複数の容器2の各々に収容されることで少なくとも一部が露出するように保持される蓄熱材と、前記蓄熱材と流体12との間で熱交換が可能なように、集合体1の近傍に配置された、流体12を通すための第1配管4とを備え、上向きおよび下向きのうちいずれか一方を第1の向き91として他方を第2の向き92とすると、第1配管4は、流体12が集合体1に沿って前記第1の向きに流れる第1区間41と、流体12が第1区間41を通過した後で集合体1に沿って第2の向き92に流れる第2区間42とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器およびケミカルヒートポンプに関するものである。
水酸化カルシウム(Ca(OH)2)と酸化カルシウム(CaO)との間では、Ca(OH)2+104kJ/mol=CaO+H2Oという可逆な化学変化が起こりうる。この化学変化を利用したサイクルによって、熱を貯めたり放出したりする装置として、CaO/Ca(OH)2系ケミカルヒートポンプが知られている。CaO/Ca(OH)2系ケミカルヒートポンプの一例が、特開平11−182968号公報(特許文献1)に記載されている。
特許文献1には、中心を通る面で少なくとも2分割可能な円板状のトレイを多段に配置し、上記トレイの中心部に形成した凹部に熱交換用パイプを通し、上記トレイの外周部に形成した複数の凹部にヒータを配設し、上記トレイに熱交換用媒体を充填したケミカルヒートポンプが記載されている。
特開平11−182968号公報
特許文献1に記載された構造では、熱交換パイプが中心部に1本しか配置されていないので、熱交換パイプとトレイとが熱接触する面の面積が小さく、交換される熱量が小さい。
そこで、本発明は、効率良く熱交換することが可能な熱交換器およびケミカルヒートポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく熱交換器は、上下方向に配列された複数の容器を含む集合体と、上記複数の容器の各々に収容されることで少なくとも一部が露出するように保持される蓄熱材と、上記蓄熱材と流体との間で熱交換が可能なように、上記集合体の近傍に配置された、上記流体を通すための第1配管とを備え、上向きおよび下向きのうちいずれか一方を第1の向きとして他方を第2の向きとすると、上記第1配管は、上記流体が上記集合体に沿って上記第1の向きに流れる第1区間と、上記流体が上記第1区間を通過した後で上記集合体に沿って上記第2の向きに流れる第2区間とを含む。
本発明によれば、複数の容器の集合体の近傍において、上下方向に往復するように流体を流しつつ蓄熱材と流体との間で熱交換が可能な構成となっているので、接触面積を大きく確保することができ、効率良く熱交換することが可能となる。
本発明に基づく実施の形態1におけるケミカルヒートポンプの概念図である。 本発明に基づく実施の形態1における熱交換器に含まれる集合体の概念図である。 本発明に基づく実施の形態1における熱交換器の第1の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における熱交換器の第2の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における熱交換器に含まれる容器の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における熱交換器に含まれる容器の平面図である。 本発明に基づく実施の形態2における熱交換器に含まれる容器の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態2における熱交換器に含まれる容器の平面図である。 本発明に基づく実施の形態3における熱交換器に含まれる第1配管の側面図である。 本発明に基づく実施の形態3における熱交換器に含まれる第1配管の下面図である。 本発明に基づく実施の形態4における熱交換器の第1の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態4における熱交換器の第2の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態4における熱交換器に含まれる第1配管の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態4における熱交換器に含まれる第1配管の上面図である。 本発明に基づく実施の形態5における熱交換器の側面図である。 本発明に基づく実施の形態5における熱交換器の下面図である。 本発明に基づく実施の形態6における熱交換器の部分拡大断面図である。
図面において示す寸法比は、必ずしも忠実に現実のとおりを表しているとは限らず、説明の便宜のために寸法比を誇張して示している場合がある。以下の説明において、上または下の概念に言及する際には、絶対的な上または下を意味するとは限らず、図示された姿勢の中での相対的な上または下を意味する場合がある。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図6を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるケミカルヒートポンプについて説明する。本実施の形態におけるケミカルヒートポンプ501を図1に概念的に示す。ケミカルヒートポンプ501は、熱交換器101と、熱交換器101を収容する反応槽401と、貯水槽402と、反応槽401と貯水槽402との間で気体を流通させることができる第2配管403とを備える。熱交換器101の詳細は、後述する。貯水槽402には貯水槽402の外部から導かれるように配管11が配置されている。第2配管403を通じて流通する気体は水蒸気であってよい。第2配管403の途中には弁404が設けられている。第2配管403の途中に真空ポンプ405が接続されている。弁404を開けた状態で真空ポンプ405を作動させることにより反応槽401および貯水槽402の内部を真空引きすることができる。貯水槽402には水14が溜められている。配管11には熱交換のためのオイル13が通る。オイル13によって与えられた熱によって水14の少なくとも一部は水蒸気となる場合があり、その際に弁404が開いていれば、水蒸気は第2配管403を通って反応槽401に移動することができる。反応槽401から第2配管403を通って貯水槽402に到達した水蒸気は配管11のオイル13に熱を与えることによって液化して水14として貯水槽402に溜められる。
熱交換器101には、複数の容器2が含まれる。各容器2には蓄熱材3が収容されている。反応槽401には反応槽401の外部から導かれるように第1配管4が配置されている。図1においては、第1配管4は模式的に示されている。説明の便宜のため、図1では、第1配管4はU字形状として示されているが、最も基本的な構成としては、このように上下方向に1往復するのみであってもよい。実際には第1配管4は単一のU字形状とは限らない。第1配管4は上下方向に複数回往復するものであってもよい。ここでいう「往復」は、上および下のいずれで折り返すものであってもよい。
熱交換器101から複数の容器2およびこれらに収容された蓄熱材3のみを取り出したところを図2に示す。図2に示すように、複数の容器2は、上下方向に並ぶように多段に配置されてよい。容器2はトレイであってよい。容器2は、上から見たときに円形となるトレイであってよい。集合体1は、複数の容器2を含む。容器2に収められている蓄熱材3は、CaOまたはCa(OH)2であってよい。蓄熱材3は、粉末状または粒状であってよい。各容器2において、蓄熱材3の上側は開放されている。
ケミカルヒートポンプ501から熱交換器101を単独で取り出したところを図3に示す。図3では、説明の便宜のために容器2内の蓄熱材3を図示省略しており、容器2が空であるように表示されているが、実際には、各容器2内には蓄熱材3が収容されている。熱交換器101を斜め下方から見た斜視図を図4に示す。
熱交換器101は、上下方向に配列された複数の容器2を含む集合体1と、複数の容器2の各々に収容されることで少なくとも一部が露出するように保持される蓄熱材3と、蓄熱材3と流体12との間で熱交換が可能なように、集合体1の近傍に配置された、流体12を通すための第1配管4とを備える。上向きおよび下向きのうちいずれか一方を第1の向き91として他方を第2の向き92とすると、第1配管4は、流体12が集合体1に沿って第1の向き91に流れる第1区間41と、流体12が第1区間41を通過した後で集合体1に沿って第2の向き92に流れる第2区間42とを含む。ここで示す例では、集合体1に含まれる複数の容器2は、上下方向にそれぞれ互いに離隔しつつ上下方向に配列されているが、複数の容器2の各々が離隔していることは必須ではない。集合体1は、たとえば配列されている複数の容器2のうち互いに隣接する容器2同士が部分的に接触している構成であってもよい。
第1区間41と第2区間42とは、集合体1の上側で、上折返し部4cによって接続されている。第2区間42とさらに他の区間とは、集合体1の下側で、下折返し部4dによって接続されている。ここでは、上向きが第1の向き91であって、下向きが第2の向き92であるものとしたが、逆であってもよい。第1配管4は、入口4aと出口4bとを有する。ここで示した例では、流体12は、第1区間41では上向きに流れ、第2区間42では下向きに流れる。
容器2を単独で取り出したところを図5に示す。容器2の平面図を図6に示す。
(作用・効果)
本実施の形態では、複数の容器2の集合体1の近傍において、上下方向に往復するように流体12を流しつつ蓄熱材3と流体12との間で熱交換が可能な構成となっているので、接触面積を大きく確保することができ、効率良く熱交換することが可能な熱交換器およびケミカルヒートポンプを実現することができる。
本実施の形態で示したように、複数の容器2の各々は、上から見たときに蓄熱材3を収容する空間8の最外周を規定する外周壁5を有することが好ましい。本実施の形態で示したように、外周壁5は、内側に向かって凹む凹部6を有し、第1配管4は、少なくとも一部が凹部6に収容されるように配置されていることが好ましい。この構成を採用することにより、外周壁5と第1配管4との接触面積を大きく確保することができ、熱交換の効率を上げることができる。
本実施の形態で示したように、複数の容器2の各々は、上から見たとき外周壁5の第1部位から空間8内を通って外周壁5の第2部位につながる第1フィン7を備えることが好ましい。第1フィン7は、容器2の中心を通るものとは限らない。この構成を採用することにより、第1フィン7と蓄熱材3との間でも熱交換をすることが可能となるので、熱交換の効率を上げることができる。第1フィン7の上下方向の寸法は、空間8を完全に区切る程度の大きさであってもよいが、空間8の上下方向の寸法より小さくてもよい。第1フィン7の両側にある蓄熱材3は、第1フィン7によって完全に分断されてもよい。第1フィン7の両側にある蓄熱材3は、第1フィン7の上、下または上下両方においてつながっていてもよい。
(実施の形態2)
(構成)
図7〜図8を参照して、本発明に基づく実施の形態2における熱交換器について説明する。この熱交換器の基本的な構成については、実施の形態1で説明した熱交換器101と同様であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態における熱交換器は、容器2に代えて図7に示すような容器2iを備える。容器2iの平面図を図8に示す。この熱交換器においては、集合体1は複数の容器2iを備える。複数の容器2iの各々は、上から見たとき外周壁5から空間8の途中まで延在する第2フィン9を備える。第2フィン9の上下方向の寸法は、第1フィン7と同じであってもよく、第1フィン7より大きくても小さくてもよい。
(作用・効果)
本実施の形態における熱交換器の容器2iは、第1フィン7の他に第2フィン9を備えているので、領域Aのように周囲の第1フィン7からも外周壁5からも遠い領域においても第2フィン9を用いて効率良く熱交換することができる。
(実施の形態3)
(構成)
図9〜図10を参照して、本発明に基づく実施の形態3における熱交換器について説明する。本実施の形態における熱交換器の基本的な構成については、実施の形態1で説明した熱交換器101と同様であるが、以下の点で異なる。熱交換器101と共通する構成については、説明を繰り返さない。
本実施の形態における熱交換器に含まれる第1配管4を単独で取り出したところを図9に示す。この第1配管4を下から見たところを図10に示す。図10においては、紙面奥に向かう向きが上向きであり、紙面手前に向かう向きが下向きである。ここでは、上向きが第1の向き91であって、下向きが第2の向き92であるものとして説明するが、逆であってもよい。
この熱交換器においては、第1配管4は、流体12が第2区間42を通過した後で集合体1の外周に沿って第1の向き91に流れる第3区間43と、流体12が第3区間43を通過した後で集合体1の外周に沿って第2の向き92に流れる第4区間44と、流体12が第4区間44を通過した後で集合体1の外周に沿って第1の向き91に流れる第5区間45と、流体12が第5区間45を通過した後で集合体1の外周に沿って第2の向き92に流れる第6区間46と、流体12が第6区間46を通過した後で集合体1の外周に沿って第1の向き91に流れる第7区間47と、流体12が第7区間47を通過した後で集合体1の外周に沿って第2の向き92に流れる第8区間とを含む。第1区間41と第2区間42とは、集合体1の上側で上折返し部4c1によって接続されている。第2区間42と第3区間43とは、集合体1の下側で下折返し部4d1によって接続されている。第3区間43と第4区間44とは、集合体1の上側で上折返し部4c2によって接続されている。第4区間44と第5区間45とは、集合体1の下側で下折返し部4d2によって接続されている。さらに、上から見たとき、第1区間41、第2区間42、第3区間43、第4区間44、第5区間45、第6区間46、第7区間47、第8区間48は、この順序で集合体1を取り囲むように配置されている。言い換えれば、第1配管4の少なくとも8つの区間に注目したときに、これらが集合体1の外周に沿って順々にたどるようにして集合体1を取り囲んでいる。
(作用・効果)
本実施の形態では、第1配管4は一本で済ませることができるので、第1配管4を流れる際の流体12の流速を高く維持することができ、熱伝達率を向上させることができる。
(実施の形態4)
(構成)
図11〜図14を参照して、本発明に基づく実施の形態4における熱交換器について説明する。本実施の形態における熱交換器102を図11に示す。熱交換器102を斜め下から見たところを図12に示す。熱交換器102の基本的な構成については、実施の形態1で説明した熱交換器101と同様であるが、以下の点で異なる。熱交換器101と共通する構成については、説明を繰り返さない。
図12に示すように、熱交換器102においては、第1配管4は集合体1の下側で3つに分岐している。第1配管4の分岐した各々の部分は集合体1の外周に沿って配置されている。第1配管4の分岐した各々の部分は、集合体1の外周近傍において、上下方向に1回以上往復するように配置されている。熱交換器102に含まれる第1配管4を単独で取り出したところを図13に示す。この第1配管4を上から見たところを図14に示す。図14においては、紙面手前に向かう向きが上向きであり、紙面奥に向かう向きが下向きである。ここでは、上向きが第1の向き91であって、下向きが第2の向き92であるものとしているが、逆であってもよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、第1配管4が分岐していることにより、流体12は分かれて集合体1の外周の大きく異なる位置にある複数の箇所に並行して流れることができるので、集合体1の外周の大きく異なる複数箇所で同時に並行して熱交換を行なうことができる。したがって、集合体1に収容されている蓄熱材3を効率良く利用することができる。本実施の形態では、容器2の温度分布のばらつきを緩和することができる。
(実施の形態5)
(構成)
図15〜図16を参照して、本発明に基づく実施の形態5における熱交換器について説明する。本実施の形態における熱交換器の基本的な構成については、実施の形態1で説明した熱交換器101と同様であるが、以下の点で異なる。熱交換器101と共通する構成については、説明を繰り返さない。
本実施の形態における熱交換器に含まれる第1配管4を単独で取り出したところを図15に示す。この第1配管4を下から見たところを図16に示す。図16においては、紙面奥に向かう向きが上向きであり、紙面手前に向かう向きが下向きである。ここでは、上向きが第1の向き91であって、下向きが第2の向き92であるものとして説明するが、逆であってもよい。
この熱交換器においては、第1配管4は、流体12が第2区間42を通過した後で集合体1の外周に沿って第1の向き91に流れる第3区間43と、流体12が第3区間43を通過した後で集合体1の外周に沿って第2の向き92に流れる第4区間44と、流体12が第4区間44を通過した後で集合体1の外周に沿って第1の向き91に流れる第5区間45と、流体12が第5区間45を通過した後で集合体1の外周に沿って第2の向き92に流れる第6区間46と、流体12が第6区間46を通過した後で集合体1の外周に沿って第1の向き91に流れる第7区間47と、流体12が第7区間47を通過した後で集合体1の外周に沿って第2の向き92に流れる第8区間48とを含む。さらに、上から見たとき、第1区間41、第2区間42、第7区間47、第8区間48、第3区間43、第4区間44、第5区間45、第6区間46は、この順序で集合体1を取り囲むように配置されている。各区間は、集合体1の下側で下折返し部4eによってつながっており、下折返し部4e同士は交差している。第1配管4の少なくとも8つの区間に注目したときに、これら8つの区間が集合体1の外周に沿って上下方向に往復する部分と、集合体1の下側の下折返し部4eとが組み合わさることによって、第1配管4は集合体1を取り囲んでいる。第1配管4は分岐することなく1本であってよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、第1配管4が交差していることにより、流体12は集合体1の外周の大きく異なる位置にある複数の箇所に順に流れることができるので、集合体1に収容されている蓄熱材3を効率良く利用することができる。容器2の温度分布のばらつきを緩和することができる。本実施の形態では、第1配管4が分岐することなく1本の配管として構成されている例を示したが、分岐していてその分岐の少なくとも一部が本実施の形態で述べたような構成となっていてもよい。
(実施の形態6)
(構成)
図17を参照して、本発明に基づく実施の形態6における熱交換器について説明する。本実施の形態における熱交換器の基本的な構成については、実施の形態1で説明した熱交換器101と同様であるが、以下の点で異なる。熱交換器101と共通する構成については、説明を繰り返さない。
本実施の形態における熱交換器の部分拡大断面図を図17に示す。本実施の形態における熱交換器では、複数の容器2の各々と、第1配管4とは、炭素シート10を介して接している。第1配管4の中を流体12が通過する。流体12と蓄熱材3との間で熱交換が行なわれる。容器2の外周壁5と第1配管4との間に炭素シート10が挟み込まれている。炭素シート10は弾性を有するものであってよい。炭素シート10は市販のものを利用することができる。
(作用・効果)
熱交換器を組み立てる際には、容器2と第1配管4とが互いに直接接するように配置してもよいが、その場合、押し付け圧力、部材のわずかな歪み、表面粗さ、硬度などの影響で容器2と第1配管4との界面に細かい空隙が生じてしまい、その結果、実質的に十分な接触とならずに熱伝達効率が低くなる場合がある。しかし、本実施の形態では、両者の間に炭素シート10を挟むことで細かい空隙がない状態とすることができる。その結果、容器2と第1配管4との間を、熱伝達の観点から実質的に十分に接触しているのと同等の状態とすることができ、熱交換効率を向上することができる。
上記実施の形態のいずれにもいえることであるが、蓄熱材3は、粉末状または粒状であることが好ましい。蓄熱材3は、CaOまたはCa(OH)2を主材料とすることが好ましい。
(実施の形態7)
(構成)
実施の形態1では熱交換器101を備えるケミカルヒートポンプ501について説明したが、他の実施の形態で説明した熱交換器を備えるケミカルヒートポンプも考えられる。ケミカルヒートポンプは、これまでの実施の形態のいずれかで述べた熱交換器と、この熱交換器を収容する反応槽401と、貯水槽402と、反応槽401と貯水槽401との間で気体を流通させることができる第2配管403とを備える。熱交換器以外の構成は、実施の形態1で述べたケミカルヒートポンプ501と同様であってよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、効率良く熱交換することが可能なケミカルヒートポンプを実現することができる。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 集合体、2,2i 容器、3 蓄熱材、4 第1配管、4a 入口、4b 出口、4c,4c1,4c2 上折返し部、4d,4d1,4d2,4e 下折返し部、5 外周壁、6 凹み、7 第1フィン、8 (蓄熱材を収容する)空間、9 第2フィン、10 炭素シート、11 (蒸発および凝縮のための)配管、12 流体、13 オイル、14 水、41 第1区間、42 第2区間、43 第3区間、44 第4区間、45 第5区間、46 第6区間、47 第7区間、48 第8区間、91 第1の向き、92 第2の向き、101,102 熱交換器、401 反応槽、402 貯水槽、403 第2配管、404 弁、405 真空ポンプ、501 ケミカルヒートポンプ。

Claims (11)

  1. 上下方向に配列された複数の容器を含む集合体と、
    前記複数の容器の各々に収容されることで少なくとも一部が露出するように保持される蓄熱材と、
    前記蓄熱材と流体との間で熱交換が可能なように、前記集合体の近傍に配置された、前記流体を通すための第1配管とを備え、
    上向きおよび下向きのうちいずれか一方を第1の向きとして他方を第2の向きとすると、
    前記第1配管は、前記流体が前記集合体に沿って前記第1の向きに流れる第1区間と、前記流体が前記第1区間を通過した後で前記集合体に沿って前記第2の向きに流れる第2区間とを含む、熱交換器。
  2. 前記複数の容器の各々は、上から見たときに前記蓄熱材を収容する空間の最外周を規定する外周壁を有する、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記外周壁は、内側に向かって凹む凹部を有し、前記第1配管は、少なくとも一部が前記凹部に収容されるように配置されている、請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記複数の容器の各々は、上から見たとき前記外周壁の第1部位から前記空間内を通って前記外周壁の第2部位につながる第1フィンを備える、請求項2または3に記載の熱交換器。
  5. 前記複数の容器の各々は、上から見たとき前記外周壁から前記空間の途中まで延在する第2フィンを備える、請求項2から4のいずれかに記載の熱交換器。
  6. 前記複数の容器の各々と、前記第1配管とは、炭素シートを介して接している、請求項1から5のいずれかに記載の熱交換器。
  7. 前記第1配管は、前記流体が前記第2区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第1の向きに流れる第3区間と、前記流体が前記第3区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第2の向きに流れる第4区間と、前記流体が前記第4区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第1の向きに流れる第5区間と、前記流体が前記第5区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第2の向きに流れる第6区間と、前記流体が前記第6区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第1の向きに流れる第7区間と、前記流体が前記第7区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第2の向きに流れる第8区間とを含み、上から見たとき、前記第1区間、前記第2区間、前記第3区間、前記第4区間、前記第5区間、前記第6区間、前記第7区間、前記第8区間は、この順序で前記集合体を取り囲むように配置されている、請求項1から6のいずれかに記載の熱交換器。
  8. 前記第1配管は、前記流体が前記第2区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第1の向きに流れる第3区間と、前記流体が前記第3区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第2の向きに流れる第4区間と、前記流体が前記第4区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第1の向きに流れる第5区間と、前記流体が前記第5区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第2の向きに流れる第6区間と、前記流体が前記第6区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第1の向きに流れる第7区間と、前記流体が前記第7区間を通過した後で前記集合体の外周に沿って前記第2の向きに流れる第8区間とを含み、上から見たとき、前記第1区間、前記第2区間、前記第7区間、前記第8区間、前記第3区間、前記第4区間、前記第5区間、前記第6区間は、この順序で前記集合体を取り囲むように配置されている、請求項1から6のいずれかに記載の熱交換器。
  9. 前記蓄熱材は、粉末状または粒状である、請求項1から8のいずれかに記載の熱交換器。
  10. 前記蓄熱材は、CaOまたはCa(OH)2を主材料とする、請求項1から9のいずれかに記載の熱交換器。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の熱交換器と、
    前記熱交換器を収容する反応槽と、
    貯水槽と、
    前記反応槽と前記貯水槽との間で気体を流通させることができる第2配管とを備える、ケミカルヒートポンプ。
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