JP2017219038A - グロープラグ通電制御装置およびグロープラグ印加電圧制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外乱の影響および性能バラツキの影響を簡易な処理で抑えつつ、複数のグロープラグの温度を一定に制御する。
【解決手段】複数のグロープラグへの電圧の印加を制御するグロープラグ通電制御装置は、複数のグロープラグの各抵抗値を求める抵抗値導出部と、複数のグロープラグに含まれる第1のグロープラグについて求められた抵抗値が目標抵抗値に近づくように第1のグロープラグに電圧を印加する第1の電圧印加部と、第1のグロープラグに印加される電力値を算出する電力値算出部と、算出された電力値と複数のグロープラグに含まれる第2のグロープラグの抵抗値とを用いて、第2のグロープラグに印加される電力値が第1のグロープラグに印加される電力値と一致するように第2のグロープラグに電圧を印加する第2の電圧印加部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、グロープラグの温度制御に関する。
グロープラグは、印加される電圧(以下、「印加電圧」と呼ぶ)に応じて昇温し、ディーゼルエンジンの始動時または始動後において燃焼室内を昇温させる。複数の気筒を有するディーゼルエンジンにおいて個々の気筒にグロープラグを設置する場合、各グロープラグへの印加電圧の印加を、1つの制御装置により制御することが行われる場合がある。この場合、各グロープラグの温度をそれぞれ一定の温度に制御したいという要請がある。例えば、各気筒に設置されるグロープラグの目標温度と各グロープラグへの印加電圧との関係を示すマップを作成する際に、ディーゼルエンジンの負荷状況および回転数といった運転条件を変化させつつ、各グロープラグの目標温度を維持可能な印加電圧を特定する試験において、上記要請がある。
グロープラグの温度を一定に制御する方法として、グロープラグの抵抗値を求め、かかる抵抗値が目標値に近づき且つ維持するように印加電圧の値を決定し、かかる値の電圧を印加する方法(以下、「一定抵抗値制御」と呼ぶ)が知られている(特許文献1参照)。また、グロープラグに印加する電力量(グロープラグを流れる電流値と印加電圧値とから求められる電力量)が目標値に近づき且つ維持するように印加電圧の値を決定し、かかる値の電圧を印加する方法(以下、「一定電力制御」と呼ぶ)も知られている(特許文献2参照)。
特開2004−232503号公報 特許第4181370号公報
一定抵抗値制御は、外乱の影響、例えば、グロープラグの取り付け先であるシリンダヘッドの温度、グロープラグにおいて燃焼室内に生じたスワールと接する位置、インジェクタの向き等に対して制御は容易である一方、各グロープラグの公差等に起因する性能バラツキ(抵抗値のバラツキ)の影響に対して制御は容易ではないという問題があった。また、一定電力制御は、各グロープラグの性能バラツキの影響に対して制御は容易である一方、外乱の影響が大きく、その影響に対して制御は容易ではないという問題があった。上述した外乱の影響や性能バラツキの影響に対する制御が容易ではないとは、その制御を実行するために複雑な計算が必要となる、或いは、演算処理量が多いことなどを意味する。以上のことから、外乱の影響および性能バラツキの影響を簡易な処理で抑えつつ、複数のグロープラグの温度を一定に制御可能な技術が望まれている。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、複数のグロープラグへの電圧の印加を制御するグロープラグ通電制御装置が提供される。このグロープラグ通電制御装置は、前記複数のグロープラグの各抵抗値を求める抵抗値導出部と;前記複数のグロープラグに含まれる第1のグロープラグについて前記求められた抵抗値が目標抵抗値に近づくように、前記第1のグロープラグに電圧を印加する第1の電圧印加部と;前記第1のグロープラグに印加される電力値を算出する電力値算出部と;前記電力値算出部により算出された電力値と、前記複数のグロープラグに含まれる前記第1のグロープラグとは異なる第2のグロープラグの抵抗値と、を用いて、前記第2のグロープラグに印加される電力値が前記第1のグロープラグに印加される電力値と一致するように、前記第2のグロープラグに電圧を印加する第2の電圧印加部と;を備える。
この形態のグロープラグ通電制御装置によれば、第1のグロープラグについては、抵抗値が目標値に近づくように電圧が印加されるので、換言すると、一定抵抗値制御が実行されるので、外乱の影響を簡易な処理で抑えつつ第1のグロープラグの温度を一定に保つことができ、第2のグロープラグについては、第2のグロープラグに印加される電力値が第1のグロープラグに印加される電力値と一致するように電圧が印加されるので、換言すると、一定電力制御が実行されるので、製造バラツキ等に起因する抵抗値のバラツキの影響を簡易な処理で抑えつつ第2のグロープラグの温度を一定に保つことができる。加えて、第2のグロープラグを一定電力制御する際に用いられる電力値は、第1のグロープラグについて外乱の影響を簡易な処理で抑えて求められる電力値であるので、第2のグロープラグについても間接的に外乱の影響を簡易な処理で抑えることができるという効果を奏する。
(2)上記形態のグロープラグ通電制御装置において、前記抵抗値導出部は、前記第1のグロープラグの電流値を測定する電流測定部と;前記第1のグロープラグの電圧値を測定する電圧測定部と;前記電流測定部により測定された電流値と、前記電圧測定部により測定された電圧値とから前記第1のグロープラグの抵抗値を算出する抵抗値算出部と;を有してもよい。この形態のグロープラグ通電制御装置によれば、抵抗値導出部は、第1のグロープラグの抵抗値を、第1のグロープラグの電流値と電圧値とを測定し、これらの測定値から算出するので、第1のグロープラグの抵抗値を精度良く算出できる。
(3)上記形態のグロープラグ通電制御装置において、前記第1の電圧印加部は、前記抵抗値算出部により算出された抵抗値と、前記第1のグロープラグの目標抵抗値と、の差分値に基づき、前記第1のグロープラグに印加する電圧値を算出する電圧値算出部と;前記電圧値算出部により算出された電圧値を、前記第1のグロープラグに印加する印加制御部と;を有してもよい。この形態のグロープラグ通電制御装置によれば、算出された第1のグロープラグの抵抗値と、第1のグロープラグの目標抵抗値との差分値に基づき、第1のグロープラグに印加する電圧値を算出し、その電圧値を第1のグロープラグに印加するので、第1のグロープラグの抵抗値が一定値に近づくように制御して、第1のグロープラグの温度が一定値を保つように制御できる。
(4)上記形態のグロープラグ通電制御装置において、前記電力値算出部は、前記電圧測定部により測定された電圧値と、前記抵抗値算出部により算出された抵抗値と、を用いて、前記第1のグロープラグに印加される電力値を算出してもよい。この形態のグロープラグ通電制御装置によれば、電圧測定部により測定された電力値と、抵抗値算出部により算出された抵抗値とを用いて、第1のグロープラグに印加される電力値が算出されるので、第1のグロープラグに印加される電力値を精度良く求めることができる。
(5)上記形態のグロープラグ通電制御装置において、さらに、前記第1のグロープラグの目標温度値を入力する目標温度値入力部と;前記入力された目標温度値に基づき前記目標抵抗値を特定する目標抵抗値特定部と;を備えてもよい。この形態のグロープラグ通電制御装置によれば、入力された目標温度値に基づき目標抵抗値を特定するので、第1のグロープラグの温度を一定(目標温度値)に保つことができる目標抵抗値を精度良く求めることができる。
(6)上記形態のグロープラグ通電制御装置において、さらに、前記複数のグロープラグが取付けられる内燃機関の駆動が停止されているときに、前記第2のグロープラグは非通電としつつ前記第1のグロープラグに通電し、前記第1のグロープラグの温度が所定温度となった際の前記第1のグロープラグの抵抗値である補正前抵抗値を取得するキャリブレーション部と;を備えてもよい。第1のグロープラグには個体差によるばらつきが生じるため、例えば、ディーゼルエンジンから第1のグロープラグを交換した際に、交換後の第1のグロープラグの目標抵抗値が、交換前の第1のグロープラグの目標抵抗値と異なることが考えらえる。これに対し、この形態のグロープラグ通電制御装置によれば、第1のグロープラグのそれぞれについて補正前抵抗値を取得し、その補正前抵抗値を基に目標抵抗値を設定することができる。その結果、第1のグロープラグの個体差によるばらつきが生じたとしても、第1のグロープラグの目標抵抗値を精度良く算出できる。
また、この形態のグロープラグ通電制御装置によれば、第2のグロープラグは非通電としつつ第1のグロープラグに通電することで、第1のグロープラグの補正前抵抗値を取得しているため、第1のグロープラグ及び第2のグロープラグの両方に通電する必要が無く、第1グロープラグ及び第2グロープラグの電力値の低減を図ることができる。
本発明は、グロープラグ通電制御装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、グロープラグ印加電圧制御方法や、かかる方法を実現するためのコンピュータープログラム、かかるコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのグロープラグ通電制御装置の概略構成を示すブロック図である。 グロープラグ通電制御装置において実行される印加電圧制御処理の手順を示すフローチャートである。
A.実施形態:
A1.装置構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのグロープラグ通電制御装置の概略構成を示すブロック図である。図1では、グロープラグ通電制御装置100に加えて、グロープラグ通電制御装置100と電気的に接続されているECU(Electronic control unit)200、4つのスイッチ(第1スイッチ21,第2スイッチ22,第3スイッチ23および第4スイッチ24)、直流電源30を表している。また、図1では、グロープラグ通電制御装置100により印加電圧が制御される4つのグロープラグ(第1グロープラグ11,第2グロープラグ12,第3グロープラグ13および第4グロープラグ14)を表している。グロープラグ通電制御装置100は、ECU200、4つのスイッチ21〜24、直流電源30、および4つのグロープラグ11〜14と共に、例えば、ディーゼルエンジンを搭載した車両に配置されて用いられる。
グロープラグ通電制御装置100は、ECU200から送信される制御信号に従って、各グロープラグ11〜14への電圧の印加を制御する。上述の「電圧の印加を制御する」とは、具体的には、印加電圧の大きさ、電圧を印加するタイミング、および電圧を印加する期間を制御することを意味する。グロープラグ通電制御装置100は、CPU、ROM、RAMを有するマイクロコンピュータにより構成されており、予めROMに記憶されている制御用プログラムをCPUが実行することにより、目標温度値入力部111、目標抵抗値特定部112、抵抗値導出部120、電力値算出部130、第1電圧印加部140、第2電圧印加部152、第3電圧印加部153、第4電圧印加部154、キャリブレーション部160として、それぞれ機能する。
目標温度値入力部111は、ECU200から出力される制御信号を入力する。この制御信号には、各グロープラグ11〜14についての目標温度値を示す情報が含まれている。したがって、目標温度値入力部111は、ECU200から送信される目標温度値を入力するともいえる。
目標抵抗値特定部112は、目標温度値入力部111が入力する目標温度値に基づき、第1グロープラグ11の目標抵抗値を特定する。本実施形態において、かかる特定は、予め目標温度値と目標抵抗値とが対応付けられているマップを参照して行われる。かかるマップは、後述する方法により作成され、グロープラグ通電制御装置100が有する図示しないROMに記憶されている。後述するように、本実施形態では、第1グロープラグ11の電圧印加は、一定抵抗値制御により実行される。これに対して、残りの3つのグロープラグ12〜14の電圧印加は、一定電力値制御により実行される。したがって、目標抵抗値特定部112は、第1グロープラグ11についての一定抵抗値制御を行う際の目標となる抵抗値を、目標温度値入力部111が入力する目標温度値に基づき特定する。
抵抗値導出部120は、電流測定部121、電圧測定部122、および抵抗値算出部123を備えている。電流測定部121は、各スイッチ21〜24から入力する電流値を示す信号に基づき、各グロープラグ11〜14を流れる電流を測定する。電圧測定部122は、各スイッチ21〜24の出力電圧を測定することにより、各グロープラグ11〜14に実際に印加される電圧、すなわち各スイッチ21〜24がオンである際の直流電源30の電圧を測定する。抵抗値算出部123は、各グロープラグ11〜14の抵抗値、より正確には、各グロープラグ11〜14がそれぞれ有する発熱抵抗体の抵抗値を求める。
電力値算出部130は、第1グロープラグ11に入力される電力値を算出する。後述するように、電力値算出部130により算出された電力値は、他の3つのグロープラグ12〜14の一定電力値制御において、目標とする電力値として用いられる。
第1電圧印加部140は、電圧値算出部141と、印加制御部142とを備えている。電圧値算出部141は、第1グロープラグ11に印加すべき電圧値を算出する。かかる電圧値の算出については、後ほど詳述する。印加制御部142は、電圧値算出部141により算出された電圧値を、第1グロープラグ11に印加する。具体的には、電圧値算出部141により算出された電圧値が第1グロープラグ11に印加されるように、第1スイッチ21に対して制御信号を送信する。かかる制御信号は、所定のデューティ比(直流電源30から第1グロープラグ11への通電をオンする時間の割合)でオンとオフとを繰り返す信号であり、印加制御部142は、かかる制御信号を利用して第1グロープラグ11への印加電圧をPWM制御する。
第2電圧印加部152は、第2グロープラグ12への電圧の印加を制御する。同様に、第3電圧印加部153は第3グロープラグ13への電圧の印加を、第4電圧印加部154は第4グロープラグ14への電圧の印加を、それぞれ制御する。これら3つの電圧印加部152〜154は、電圧値算出部141が省略されている点において、第1電圧印加部140と異なり、他の構成は第1電圧印加部140と同じである。
キャリブレーション部160は、第1グロープラグ11の通電制御を行う上で必要となる、第1グロープラグの目標温度値と目標抵抗値とが対応付けされているマップを取得するために、第1グロープラグ11の補正前抵抗値を取得するものである。なお「補正前抵抗値」は、所定の温度(例えば、1000℃や1200℃)における第1グロープラグ11の抵抗値を言う。キャリブレーション部160によるキャリブレーションとしては、先ず、第2〜第4グロープラグ12〜14へ非通電としつつ第1グロープラグ11へ通電し、所定の温度となった際の第1グロープラグ11の抵抗値(補正前抵抗値)を取得する。そして、予め取得している、基準の第1グロープラグの目標温度値と目標抵抗値とが対応付けされているマップに対し、第1グロープラグ11の補正雨抵抗値を用いて、補正・調整を行う。
また、キャリブレーション部160によるキャリブレーションは、第1グロープラグ11の交換が検知された場合や、補正前抵抗値がクリアである場合に行われる。そして、ディーゼルエンジンのスワールや燃料噴射による冷却などの外乱の影響を避けるため、ディーゼルエンジンの駆動が停止している時(非駆動時)に行われる。さらに、キャリブレーションでは第1グロープラグ11を、ディーゼルエンジンの始動時における温度と同程度に加熱するため、電力の消費量が大きい。従って、ディーゼルエンジンが駆動され、次いで停止されたとき、つまり、後述するバッテリーの充電がなされたことが見込まれるときにキャリブレーションが行われるようになっている。
なお、第1グロープラグ11の交換は、例えば、次のようにして検知される。すなわち、ディーゼルエンジンの停止時において、第1グロープラグ11側へと短時間ごとに通電を行い、そのとき印加された電圧と流された電流とから、第1グロープラグ11の抵抗値を定期的に取得する。そして、取得された抵抗値が所定の閾値(交換判定値)よりも大きいか否かを比較する。第1グロープラグ11がディーゼルエンジンから取り外されている場合には、第1グロープラグ11が存在しないため、電流は流れず、その結果、取得された抵抗値が非常に大きなものとなる。従って、第1グロープラグ11の抵抗値が交換判定値よりも大きければ、第1グロープラグ11が取り外された、すなわち第1グロープラグ11が交換されたものと判定される。一方、取得された抵抗値が交換判定値以下の場合には、第1グロープラグ11は交換されていないものと判定される。なお、グロープラグの交換検知手法はこれに限られるものではなく、他の手法(例えば、利用者が所定の入力手段により、第1グロープラグ11が交換されたことを示す信号を入力する手法など)を用いることとしてもよい。
4つのグロープラグ11〜14は、それぞれディーゼルエンジンが有する互いに異なる気筒において、自身の先端部分が燃焼室内に露出するように配置されている。各グロープラグ11〜14は、各気筒の始動時における燃料着火の補助熱源として用いられると共に、各気筒の始動後においては、燃焼室の内部温度を制御するために用いられる。本実施形態では、4つのグロープラグ11〜14は、いずれも同じ構成を有する。各グロープラグ11〜14は、絶縁性セラミックからなる基体の内部に導電性セラミックからなる発熱抵抗体が埋設された構造を有し、電圧の印加に伴って発熱抵抗体が昇温する、いわゆるセラミックヒータを備える。なお、本実施形態において、第1グロープラグ11は、他の3つのグロープラグ12〜14に比べて、製造誤差、特に発熱抵抗体の抵抗値の誤差(より詳細には、予定されている抵抗値からのずれ)が小さな個体を用いている。
第1グロープラグ11が有する通電用の図示しない電極は、第1スイッチ21を介して直流電源30の正極と電気的に接続されている。同様に、第2グロープラグ12が有する通電用の図示しない電極は第2スイッチ22を介して、第3グロープラグ13が有する通電用の図示しない電極は第3スイッチ23を介して、第4グロープラグ14が有する通電用の図示しない電極は第4スイッチ24を介して、それぞれ直流電源30の正極と電気的に接続されている。なお、直流電源30の負極は接地されている。本実施形態において、直流電源30は、バッテリーにより構成されている。バッテリーとしては、例えば、図示しないディーゼルエンジンの出力によって充電される鉛蓄電池を採用してもよい。
4つのスイッチ21〜24は、いずれもIPD(intelligent power device)により構成されており、それぞれ対応するグロープラグと、グロープラグ通電制御装置100と、直流電源30とに電気的に接続されている。第1スイッチ21は、グロープラグ通電制御装置100(印加制御部142)から受信する制御信号に応じて、第1グロープラグ11と直流電源30との間の通電のオンオフを切り替える。同様に、第2スイッチ22は、グロープラグ通電制御装置100(第2電圧印加部152)から受信する制御信号に応じて、第2グロープラグ12と直流電源30との間の通電のオンオフを切り替える。第3スイッチ23は、グロープラグ通電制御装置100(第3電圧印加部153)から受信する制御信号に応じて、第3グロープラグ13と直流電源30との間の通電のオンオフを切り替える。第4スイッチ24は、グロープラグ通電制御装置100(第4電圧印加部154)から受信する制御信号に応じて、第4グロープラグ14と直流電源30との間の通電のオンオフを切り替える。各スイッチ21〜24は、それぞれ対応するグロープラグ11〜14と直流電源30との間の通電がオンの状態において各スイッチ21〜24を流れる電流を検出し、検出した電流値を示す信号を、グロープラグ通電制御装置100(電流測定部121)に送信する。
ECU200は、ディーゼルエンジンの駆動を制御する。具体的には、図示しないインジェクタにおける燃料の噴射量を調整することにより、エンジンの回転数やトルクを制御する。このとき、図示しない通信経路を介してエンジンの回転数やトルクを検出する。また、ECU200は、検出されたエンジンの回転数等に基づき、各グロープラグ11〜14の目標温度を決定し、かかる目標温度を示す情報を含む信号をグロープラグ通電制御装置100に送信する。
上述の構成を有するグロープラグ通電制御装置100では、後述する印加電圧制御処理が実行されることにより、外乱の影響および性能バラツキの影響を簡易な処理で抑えつつ、4つのグロープラグ11〜14の温度を一定に制御することができる。
第1グロープラグ11は、請求項における第1のグロープラグの下位概念に相当する。また、第2〜第4グロープラグ12〜14は、請求項における第2のグロープラグの下位概念に相当する。また、第1電圧印加部140は、請求項における第1の電圧印加部の下位概念に相当する。また、第2〜第4電圧印加部152〜154は、請求項における第2の電圧印加部の下位概念に相当する。
A2.印加電圧制御処理:
図2は、グロープラグ通電制御装置100において実行される印加電圧制御処理の手順を示すフローチャートである。印加電圧制御処理とは、各グロープラグ11〜14への電圧の印加を制御する処理を意味する。グロープラグ通電制御装置100では、電源がオンした後、目標温度値入力部111がECU200から目標温度値を入力し、目標抵抗値特定部112が入力された目標温度値に基づき第1グロープラグ11の目標抵抗値を特定すると、印加電圧制御処理が実行される。
抵抗値導出部120は、第1〜第4グロープラグ11〜14の抵抗値をそれぞれ求める(ステップS105)。具体的には、抵抗値導出部120が有する抵抗値算出部123は、電流測定部121により測定された各グロープラグ11〜14を流れる電流と、電圧測定部122により測定された各グロープラグ11〜14に印加される電圧値とを用いて、各グロープラグ11〜14の抵抗値、より正確には、各グロープラグ11〜14が有する発熱抵抗体の抵抗値をそれぞれ算出する。
第1電圧印加部140は、ステップS105で算出される抵抗値が、目標抵抗値特定部112により特定された目標抵抗値に近づくように、第1スイッチ21を制御して第1グロープラグ11に電圧を印加する(ステップS110)。具体的には、電圧値算出部141は、ステップS105で算出される抵抗値と目標抵抗値との差分抵抗値ΔRを用いて、以下の式(1)に基づき第1グロープラグ11に印加する電圧Vcomを算出する。そして、印加制御部142は、電圧値算出部141により算出された電圧Vcomが第1グロープラグ11に印加されるように、制御信号を第1スイッチ21に出力することにより、第1グロープラグ11への電圧の印加を制御する。
上記式(1)において、Vcomは、印加電圧(V)を示す。また、Kは比例定数(V/Ω)を、ΔRは抵抗値差分(Ω)を、Tsはサンプリング時間(sec)、すなわち抵抗値算出周期(sec)を、Tlは積分定数(sec)、すなわち収束目標期間を、Vrefは目標抵抗値における定格電圧(V)を、それぞれ示す。各パラメータのうち、比例定数Kと、サンプリング時間Tsと、積分定数Tlと、定格電圧Vrefとは、予め設定されている。例えば、サンプリング時間Tsとして25msecが設定されてもよい。また、例えば、積分定数Tlとして1secが設定されてもよい。定格電圧Vrefは、目標抵抗値(目標温度)毎に予め設定されており、目標抵抗値が設定されると、かかる定格電圧の値もそれに応じて設定される。定格電圧Vrefは、第1グロープラグ11の製造者によって予め設定されている値であり、ユーザは、かかる値を、予めグロープラグ通電制御装置100に設定しておく。なお、予め定格電圧Vrefが設定されていない抵抗値が目標抵抗値として設定される場合には、かかる抵抗値の定格電圧Vrefとして、予め設定されている定格電圧Vrefを用いた内挿法により補完して得られた電圧値、或いは、予め設定されている定格電圧Vrefのうちの最も近い抵抗値に設定されている電圧値を設定してもよい。
後述するように、上述のステップS105,S110は、繰り返し実行される。すなわち、上記式(1)により算出された印加電圧Vcomが第1グロープラグ11に印加され、また、印加電圧の算出および算出された値の印加電圧の第1グロープラグ11への印加が繰り返し実行されるので、第1グロープラグ11について、抵抗値差分ΔRを用いたPI制御が実現される。このため、第1グロープラグ11の温度が目標温度に近づくように、また、目標温度を維持するように、印加電圧が制御されることとなる。このように、第1グロープラグ11については、一定抵抗値制御が行われるため、外乱、例えば、第1グロープラグ11が取り付けられている気筒(シリンダヘッド)の温度や、インジェクタの向きや、第1グロープラグ11の先端部分の位置が燃焼室内においてスワールに直接当たる位置であるか否かといった外乱の影響に対して、容易に温度一定に制御することができる。
電力値算出部130は、第1グロープラグ11に印加される電力値を算出する(ステップS115)。具体的には、電力値算出部130は、印加電圧値およびデューティ比に基づき実効電圧を求め、かかる実効電圧の2乗を第1グロープラグ11の抵抗値で割ることにより、第1グロープラグ11に印加される電力値を算出する。印加電圧値は、電圧測定部122により測定された電圧値を用いる。デューティ比は、印加制御部142により算出された値を用いる。
第1電圧印加部140を除く各電圧印加部152〜154は、ステップS115で算出された電力値と、対応する各グロープラグ12〜14の抵抗値とを用いて、対応する各グロープラグ12〜14に印加する目標電圧値をそれぞれ算出する(ステップS120)。このステップS120では、各グロープラグ12〜14の抵抗値R2〜R4として、上述のステップS105で求められた各抵抗値が用いられる。各グロープラグ12〜14に印加する目標電圧値Vn(nは2,3,4)は、下記式(2)により算出される。
上記式(2)において、Wは、ステップS115で算出された第1グロープラグ11への印加電力値を示す。また、Rnは、抵抗値R2〜R4を示す。
第1電圧印加部140を除く各電圧印加部152〜154は、ステップS120で算出された目標電圧値の電圧を、対応する各グロープラグ12〜14に印加する(ステップS125)。後述するように、上述のステップS105〜S125は、繰り返し実行される。すなわち、上記式(2)により算出された目標電圧値の電圧が第2〜第4グロープラグ12〜14に印加され、また、第1グロープラグ11に印加された電力量とその他の各グロープラグ12〜14に印加される電力量とが一致するような電圧値として、目標電圧値が決定されることが繰り返し実行される。すなわち、3つのグロープラグ12〜14については、一定電力値制御が行われることとなる。したがって、これら3つのグロープラグ12〜14について、製造バラツキ等に因る発熱抵抗体の抵抗値のバラツキの影響を抑えつつ容易に温度一定に制御することができる。各グロープラグ12〜14の発熱抵抗体の抵抗値にバラツキがあっても、発熱抵抗体の熱容量にバラツキが少なければ、一定の電力を印加することで、グロープラグ(より正確にはグロープラグが有するセラミックヒータ)の温度は一定に維持されるからである。なお、上述の「容易に」とは、一定電力制御の過程で実行される演算において、平方根の計算が上記式(2)の1回で済むこと等を意味する。また、上述のように一定に保つべき目標とする電力値は、一定抵抗値制御の対象となる第1グロープラグ11に印加された電力値として設定されている。一定抵抗値制御では、外乱の影響を簡易な処理で抑えることが可能である。したがって、各グロープラグ12〜14についても間接的に外乱の影響を抑えつつ、かかる影響の抑制を簡易な処理で一定電力値制御を実現できる。
ステップS125の後、ステップS105に戻り、上述のステップS105〜S125が再度実行される。したがって、ステップS105およびS110は繰り返し実行されることとなり、第1グロープラグ11の温度が目標温度に近づくように一定抵抗値制御が実現される。同様に、ステップS115〜S125が繰り返し実行されることとなり、他の3つのグロープラグ12〜14の温度が目標温度に近づくように一定電力値制御が実現される。
以上説明した実施形態のグロープラグ通電制御装置100によれば、第1グロープラグ11については、抵抗値が目標値に近づくように電圧が印加されるので、換言すると、一定抵抗値制御が実行されるので、外乱の影響を簡易な処理で抑えつつ第1グロープラグ11の温度を一定に保つことができ、第2〜第4グロープラグ12〜14については、第2〜第4グロープラグ12〜14に印加される電力値が第1グロープラグ11に印加される電力値と一致するように電圧が印加されるので、換言すると、一定電力制御が実行されるので、製造バラツキ等に起因する抵抗値のバラツキの影響を簡易な処理で抑えつつ第2〜第4グロープラグ12〜14の温度を一定に保つことができる。加えて、第2〜第4グロープラグ12〜14を一定電力制御する際に用いられる目標電力値は、第1グロープラグ11について外乱の影響を簡易な処理で抑えて求められる電力値であるので、第2〜第4グロープラグ12〜14についても間接的に外乱の影響を簡易な処理で抑えることができるという効果を奏する。
また、ステップS105において、抵抗値導出部120は、第1グロープラグ11の抵抗値を、第1グロープラグ11を流れる電流値と第1グロープラグ11に実際に印加される電圧値とを測定し、それらの測定値から算出するので、第1グロープラグ11の抵抗値を精度良く算出できる。
また、ステップS110において、第1電圧印加部140は、算出された第1グロープラグ11の抵抗値と、第1グロープラグ11の目標抵抗値との差分値ΔRに基づき、第1グロープラグ11に印加する電圧Vcomの電圧値を算出し、その電圧値の電圧Vcomを第1グロープラグ11に印加するので、第1グロープラグ11の抵抗値が一定値に近づくように制御して、第1グロープラグ11の温度が一定値を保つように制御できる。
また、ステップS115において、電力値算出部130により算出された電力値と、抵抗値算出部123により算出された抵抗値とを用いて、第1グロープラグ11に印加される電力値が算出されるので、第1グロープラグ11に印加される電力値を精度良く求めることができる。
また、目標抵抗値特定部112は、ECU200から入力された目標温度値に基づき目標抵抗値を特定するので、第1グロープラグ11の温度を一定(目標温度値)に保つことが可能な目標抵抗値を精度良く求めることができる。
また、キャリブレーション部160は、複数のグロープラグが取付けられる内燃機関の駆動が停止されているときに、第2〜第4グロープラグ12〜14は非通電としつつ第1グロープラグ11に通電し、第1のグロープラグ11の温度が所定温度となった際の第1グロープラグ11の抵抗値である補正前抵抗値を取得している。これにより第1グロープラグ11のそれぞれについて補正前抵抗値を取得し、その補正前抵抗値を基に目標抵抗値を設定することができる。その結果、第1グロープラグ11の個体差によるばらつきが生じたとしても、第1グロープラグ11の目標抵抗値を精度良く算出できる。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態において、ECU200とグロープラグ通電制御装置100とは、互いに別の装置として構成されていたが、これに代えて、これらを一体の装置として構成してもよい。例えば、グロープラグ通電制御装置100の各機能をECU200が有する構成として、グロープラグ通電制御装置100を省略してもよい。かかる構成においては、ECU200は、請求項におけるグロープラグ通電制御装置の下位概念に相当する。
B2.変形例2:
上記実施形態において、目標抵抗値特定部112は、目標温度値入力部111がECU200から入力する目標温度値に基づき、第1グロープラグ11の目標抵抗値を特定していたが、本発明はこれに限定されない。ECU200がグロープラグ通電制御装置100に対して、第1グロープラグ11に印加する目標電力値を出力する構成においては、かかる目標電力値に基づき、第1グロープラグ11の目標抵抗値を特定してもよい。
B3.変形例3:
上記実施形態では、ステップS120において各グロープラグ12〜14に印加する目標電圧値をそれぞれ算出する際に用いる各グロープラグ12〜14の抵抗値R2〜R4は、ステップS105において、電流測定部121により測定された各グロープラグ12〜14を流れる電流に基づき求められていたが、本発明はこれに限定されない。予め実験により、想定される使用温度範囲(例えば、700℃〜1000℃)における各グロープラグ12〜14の抵抗値を測定し、かかる測定値をグロープラグ通電制御装置100の図示しないROMに記憶しておき、ステップS120において、ROMから各グロープラグ12〜14の抵抗値を読み出して用いてもよい。第1グロープラグ11の抵抗値についても同様にして求めてステップS110において用いてもよい。このような構成により、各スイッチ21〜24は、各グロープラグ11〜14を流れる電流を測定する機能を有しなくてよいため、各スイッチ21〜24の準備コストを低く抑えることができる。
B4.変形例4:
上記実施形態のグロープラグ通電制御装置100において、各機能部の包含関係は、図1に示す関係に限定されるものではない。例えば、電圧値算出部141および印加制御部142は、第1電圧印加部140に含まれていたが、これに代えて、第1電圧印加部140に含まれずに第1電圧印加部140から独立した機能部であってもよい。同様に、電流測定部121、電圧測定部122、抵抗値算出部123は、抵抗値導出部120に含まれずに抵抗値導出部120から独立した機能部であってもよい。また、例えば、第2電圧印加部152と、第3電圧印加部153と、第4電圧印加部154とを単一の機能部として構成してもよい。
B5.変形例5:
上記実施形態では、ステップS115において第1グロープラグ11に印加される電力値を算出する際に用いられる印加電圧値は、電圧測定部122により測定された電圧値であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、電圧測定部122により測定された電圧値に代えて、ステップS110において電圧値算出部141により算出された電圧Vcomの電圧値を用いてもよい。
B6.変形例6:
上記実施形態では、一定抵抗値制御の対象となるグロープラグの数は、1つ(第1グロープラグ11)であり、一定電力値制御の対象となるグロープラグの数は、3つ(第2〜第4グロープラグ12〜14)であったが、これに代えて、それぞれ1つ以上の任意の数としてもよい。例えば、一定電力値制御の対象となるグロープラグを、第2グロープラグ12の1つのみとしてもよい。かかる構成においても、第1グロープラグ11を一定抵抗値制御し、第1グロープラグ11に印加された電力値に基づき第2グロープラグ12を対象とした一定電力値制御を行うことで、上記実施形態と同様な効果を奏する。また、一定抵抗値制御の対象となるグロープラグを複数設けてもよい。一定抵抗値制御の対象となるグロープラグを複数設ける例として、例えば、以下の構成を採用してもよい。すなわち、ディーゼルエンジンが、それぞれ複数のグロープラグからなる右バンク(気筒群)と、左バンク(気筒群)とを備える構成においては、右バンクおよび左バンクにそれぞれ一定抵抗値制御の対象となるグロープラグを1つずつ配置し、右バンクおよび左バンクにそれぞれ一定電力値制御の対象となるグロープラグを1つ以上配置する構成を採用してもよい。かかる構成においては、右バンクおよび左バンクのそれぞれにおいて、上記実施形態の印加電圧制御処理を実行することにより、実施形態と同様な効果を奏する。
B7.変形例7:
上記実施形態において、各グロープラグ11〜14は、セラミックヒータを備える構成であったが、セラミックヒータに代えて、金属ヒータを備える構成としてもよい。金属ヒータとしては、導電性金属からなる円筒状のシーズチューブの内部に、螺旋状に巻かれた導電性の発熱コイルおよび制御コイルが配置され、シーズチューブ内のその他の空隙に絶縁材料としてのマグネシア粉末が充填された構造を備えるヒータを採用してもよい。
B8.変形例8:
上記実施形態においてソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、データを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
B9.変形例9:
上記実施形態において、グロープラグ通電制御装置100は、キャリブレーション部160を備える構成であったが、これに限られるものではない。キャリブレーション部160の備える代わりに、例えば、次の手法によりキャリブレーションを行っても良い。具体的には、個々の第1グロープラグ11をディーゼルエンジンに取り付ける前に、それぞれの第1グロープラグ11の補正前抵抗値を取得し、これを第1グロープラグ11に取り付けた情報コード(例えば、バーコード等)に書き込む。そして、ディーゼルエンジンに第1グロープラグ11を取り付けた後、第1グロープラグ11に取り付けた情報コードからECUへ第1グロープラグ11の補正前抵抗値を読み取る。このような手法であっても、キャリブレーションを行うことが可能である。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する本実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
11…第1グロープラグ
12…第2グロープラグ
13…第3グロープラグ
14…第4グロープラグ
21…第1スイッチ
22…第2スイッチ
23…第3スイッチ
24…第4スイッチ
30…直流電源
100…グロープラグ通電制御装置
111…目標温度値入力部
112…目標抵抗値特定部
120…抵抗値導出部
121…電流測定部
122…電圧測定部
123…抵抗値算出部
130…電力値算出部
140…第1電圧印加部
141…電圧値算出部
142…印加制御部
152…第2電圧印加部
153…第3電圧印加部
154…第4電圧印加部
160…キャリブレーション部

Claims (7)

  1. 複数のグロープラグへの電圧の印加を制御するグロープラグ通電制御装置であって、
    前記複数のグロープラグの各抵抗値を求める抵抗値導出部と、
    前記複数のグロープラグに含まれる第1のグロープラグについて前記求められた抵抗値が目標抵抗値に近づくように、前記第1のグロープラグに電圧を印加する第1の電圧印加部と、
    前記第1のグロープラグに印加される電力値を算出する電力値算出部と、
    前記電力値算出部により算出された電力値と、前記複数のグロープラグに含まれる前記第1のグロープラグとは異なる第2のグロープラグの抵抗値と、を用いて、前記第2のグロープラグに印加される電力値が前記第1のグロープラグに印加される電力値と一致するように、前記第2のグロープラグに電圧を印加する第2の電圧印加部と、
    を備える、グロープラグ通電制御装置。
  2. 請求項1に記載のグロープラグ通電制御装置において、
    前記抵抗値導出部は、
    前記第1のグロープラグの電流値を測定する電流測定部と、
    前記第1のグロープラグの電圧値を測定する電圧測定部と、
    前記電流測定部により測定された電流値と、前記電圧測定部により測定された電圧値とから前記第1のグロープラグの抵抗値を算出する抵抗値算出部と、
    を有する、グロープラグ通電制御装置。
  3. 請求項2に記載のグロープラグ通電制御装置において、
    前記第1の電圧印加部は、
    前記抵抗値算出部により算出された抵抗値と、前記第1のグロープラグの目標抵抗値と、の差分値に基づき、前記第1のグロープラグに印加する電圧値を算出する電圧値算出部と、
    前記電圧値算出部により算出された電圧値を、前記第1のグロープラグに印加する印加制御部と、
    を有する、グロープラグ通電制御装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のグロープラグ通電制御装置において、
    前記電力値算出部は、前記電圧測定部により測定された電圧値と、前記抵抗値算出部により算出された抵抗値と、を用いて、前記第1のグロープラグに印加される電力値を算出する、グロープラグ通電制御装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のグロープラグ通電制御装置において、さらに、
    前記第1のグロープラグの目標温度値を入力する目標温度値入力部と、
    前記入力された目標温度値に基づき前記目標抵抗値を特定する目標抵抗値特定部と、
    を備える、グロープラグ通電制御装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のグロープラグ通電制御装置において、さらに、
    前記複数のグロープラグが取付けられる内燃機関の駆動が停止されているときに、前記第2のグロープラグは非通電としつつ前記第1のグロープラグに通電し、前記第1のグロープラグの温度が所定温度となった際の前記第1のグロープラグの抵抗値である補正前抵抗値を取得するキャリブレーション部と、
    を備える、グロープラグ通電制御装置。
  7. 複数のグロープラグへの電圧の印加を制御するグロープラグ印加電圧制御方法であって、
    (a)前記複数のグロープラグの各抵抗値を求める工程と、
    (b)前記複数のグロープラグに含まれる第1のグロープラグについて前記求められた抵抗値が目標抵抗値に近づくように、前記第1のグロープラグに電圧を印加する工程と、
    (c)前記第1のグロープラグに印加される電力値を算出する工程と、
    (d)前記工程(c)において算出された電力値と、前記複数のグロープラグに含まれる前記第1のグロープラグとは異なる第2のグロープラグの抵抗値と、を用いて、前記第2のグロープラグに印加される電力値が前記第1のグロープラグに印加される電力値と一致するように、前記第2のグロープラグに電圧を印加する工程と、
    を備えるグロープラグ印加電圧制御方法。
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