JP2017218787A - 水洗大便器装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような従来の水洗大便器装置においては、ジェットポンプ作用を誘発させるジェットポンプユニットとその他の複数の関連部品がタンク内に内装されているため、タンク単体でジェットポンプ性能を確保するために、タンクと便器本体との接続がタンクの外部で行われることが望ましい。
また、このようにタンクと便器本体との接続部の周囲を取り囲むようなタンクと便器本体の設計では、作業者がタンクを便器本体に組み付ける際には、タンクと便器本体との接続部に手が直接届かなくなり、作業者の直接的なアクセスよる施工が困難となるため、何らかの手段や方法でタンクと便器本体とを水密に接続する操作を間接的に行わなければならならず、水密性の確保も難しくなるという問題がある。
さらに、タンクと便器本体との接続部にタンクの内部からアクセスする方法も考えられるが、タンク内は、ジェットポンプユニット以外にも多数の関連部品によってスペースが占有されているため、タンクを小型化する程、タンク内部の空間スペースも少なく、作業者の直接的なアクセスが困難となるため、タンク内の接続部の付近で水密性を確保するための接続操作を直接的に行うのは困難であるという問題がある。
上記便器本体の導水路に一端が一体又は別体に設けられると共に他端が上記タンクに接続されて、その内部に便器本体側接続管路を形成する上記便器本体側接続部と、上記タンクの前方側に設けられて上記便器本体側接続部に接続されるタンク側接続部であって、上記便器本体側接続管路に連通可能なタンク側接続管路を形成する上記タンク側接続部と、上記便器本体側接続部又は上記タンク側接続部のいずれかに設けられて、上記タンクが上記所定の設置位置に上方側又は後方側から組み付けられた状態で上記便器本体側接続部と上記タンク側接続部との間を水密に接続するシール部材と、を有し、上記便器本体側接続部及び上記タンク側接続部は、上記タンクを上記便器本体に対して水密に接続する際に、その周囲が作業者の直接的なアクセスが不能に覆われており、上記シール部材は、上記タンクが上記所定の設置位置に上方側又は後方側から組み付けられるときに、上記タンクが上記便器本体側接続部に対して押し込まれることにより上記タンク側接続部を上記便器本体側接続部に対して水密に接続する際に上記シール部材に作用する押し込み力が、上記便器本体側接続部に水密に接続されている上記タンク側接続部を上記便器本体側接続部に対して引き抜いて取り外す際に上記シール部材に作用する引き抜き力よりも小さくなるように設定されているものであることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、便器本体側接続部及びタンク側接続部が、タンクを便器本体に対して水密に接続する際に、その周囲が作業者の直接的なアクセスが不能に覆われているため、タンクが便器本体のボウル部よりも後方側の所定の設置位置に上方側又は後方側から組み付けられる際には、作業者によりタンクが便器本体側接続部に対して押し込まれることにより、間接的にタンク側接続部を便器本体側接続部に対して水密に接続することになる。この際にシール部材に作用する押し込み力が、便器本体側接続部に水密に接続されているタンク側接続部を便器本体側接続部に対して引き抜いて取り外す際にシール部材に作用する引き抜き力よりも小さくなるように設定されているため、タンクが便器本体側接続部に対して押し込まれることによりタンク側接続部を便器本体側接続部に対して水密に接続する際には、比較的小さな押し込み力で簡単にタンク側接続部と便器本体側接続部とを水密に接続することができる。
一方、タンク側接続部を便器本体側接続部に対して引き抜いて取り外す際には、比較的大きな引き抜き力が必要となるため、タンクが便器本体に対して意図せずに外れてしまうことを防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、仮に、外周面に可撓性の突起部が形成されていないパッキン部材を採用した場合には、タンクを便器本体のボウル部よりも後方側の所定の設置位置に上方側又は後方側から組み付けるために、タンクを便器本体側接続部に対して押し込む際に、タンクを誤った設置位置で押し込もうとすると、その押し込み当初の押し込み抵抗が比較的大きく、便器本体側接続部やタンク側接続部が破損してしまうおそれがある。
これに対し、本発明によれば、シール部材がほぼ円環状に形成されたパッキン部材であり、このパッキン部材の外周面には、その径方向外側に突出する突起部が全周に亘って形成されていることにより、タンクを便器本体側接続部に対して押し込む際に、その押し込み量に応じてパッキン部材の可撓性の突起部と便器本体側接続部の便器本体側接続管路との接触具合が変化し、押し込み量が大きくなる程、押し込み抵抗が徐々に大きくなる。
したがって、タンクを便器本体側接続部に対して押し込む際に、タンクを誤った設置位置で押し込んだとしても、その押し込み当初の押し込み抵抗が比較的小さいため、便器本体側接続部やタンク側接続部が破損してしまうことを防ぐことができると共に、この破損前にタンクを誤った設置位置で押し込んでいることに気付くことができる。
このように構成された本発明においては、パッキン部材の外周面の形成された可撓性の突起部がパッキン部材の外周面の軸方向に間隔を置いて複数配列されているため、タンクを便器本体側接続部に対して押し込む際に、その押し込み当初の押し込み力と押し込み抵抗を小さくすることができ、比較的小さな押し込み力で簡単にタンク側接続部と便器本体側接続部とを水密に接続することができる。
上記水洗大便器装置は、さらに、上記タンクが上記所定の設置位置に上方側から組み付けた状態で上記便器本体側接続部を支持可能に設けられて上記タンク側接続部から上記便器本体側接続部への押し込み力を分散可能にする力分散部を有する。
このように構成された本発明においては、便器本体側接続部及びタンク側接続部が互いに接続された状態で上下方向に連通する接続管路を形成するものであり、タンクが所定の設置位置に上方側から組み付けた状態で便器本体側接続部を支持可能に設けられてタンク側接続部から便器本体側接続部への押し込み力を分散可能にする力分散部を水洗大便器装置がさらに有することにより、タンク側接続部を便器本体側接続部に対して上方から下方に押し込む操作が行われて、タンク側接続部から便器本体側接続部に過度な押し込み力が加わったとしても、この押し込み力を力分散部により分散させることができるため、便器本体側接続部が破損してしまうことを防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、タンクの姿勢が水平状態に維持されるようにタンクを便器本体に対して固定可能にする水平維持部をさらに有することにより、便器本体に対してタンクを安定して固定することができるため、タンクのがたつきを防ぐことができ、洗浄操作をする度にタンクが動いてタンク内の洗浄水位が変動することによってジェットポンプ作用が不安定になることを防ぐことができる。
まず、図1〜図6により、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の基本構造について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の概略斜視図であり、図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の分解斜視図であり、図3は、図1のIII−III線に沿って見た中央側面断面図である。
つぎに、図3に示すように、便器本体2は、その前方側に設けられて汚物を受けるボウル部6と、このボウル部6の上縁に形成されたリム部8とを備えている。
また、便器本体2のボウル部6の底部には、排水トラップ管路10の入口10aが開口し、この排水トラップ管路10は、その入口10aから斜め下方且つ後方側に延びた後、斜め上方且つ後方側の頂部まで延びて、その後、下方に延びて、床面に設置された排水ソケット(図示せず)に接続されている。
また、図3に示すように、便器本体2のボウル部6の後方側から側方のリム部8内には、洗浄水タンク装置4から供給された洗浄水をボウル部6に導くための導水路14が形成されていると共に、この導水路14内の洗浄水が吐出される吐水口16がリム部6の一部に形成されている。
なお、本実施形態による水洗大便器装置1においては、高さ方向の落差により汚物を排出する洗い落とし式便器の形態について説明するが、サイホン作用を利用してボウル部6内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路10から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式便器であってもよいし、これら以外の形態の便器でも適用可能である。
また、本実施形態による水洗大便器装置1においては、排水トラップ管路10から排水された排水を床下の排水管路(図示せず)に排出させるが排水ソケット(図示せず)を採用した形態であってもよいし、排水トラップ管路10から排水された排水を水洗大便器装置1の後方の壁裏側の排水管路(図示せず)に排出させる排水ソケット(図示せず)を採用した形態であってもよい。
図4は、図1のIV−IV線に沿って見た正面断面図であり、図5は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置における洗浄水タンク装置の内部構造を示す平面図であり、図6は、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の基本構成を示すブロック図である。
なお、図4及び図5に示す洗浄水タンク装置4の左右方向については、便器本体2の前方側から見て左右方向の左側を「左側」、便器本体2の前方側から見て左右方向の右側を「右側」とそれぞれ定義する。
また、この貯水タンク20は、図5に示すように、平面視において左右方向に長い扁平形状に形成されており、図3に示すように、便器本体2の後方側の比較的低い位置に配置されて、貯水タンク20の上端高さ位置が低い、いわゆる、ローシルエットタイプの貯水タンクである。
さらに、本実施形態の水洗大便器装置1において、便器本体2は、その導水路14の後方側の所定の設置スペースS1(図2参照)内に貯水タンク20を組み付ける際には、この設置スペースS1の開放された上方側から貯水タンク20を挿入して組み付けなければならないように構成されている。
なお、本実施形態の水洗大便器装置1においては、基本的には、現場における水洗大便器装置1の施工に関わらず、工場にて便器本体2のボウル部6よりも後方側の開放された所定の設置スペースS1に対して上方側から貯水タンク20を挿入して組み付け後に、現場で施工する状況であってもよいし、様々な状況において適用可能である。
また、図4〜図6に示すように、洗浄水タンク装置4は、便器本体2の前方側から見て貯水タンク20の左側側部に設けられて給水弁装置26の作動を操作するための操作レバー32を備えている。
また、図4及び図6に示すように、ジェットポンプユニット30は、ジェットノズル36の下流側近傍に設けられてジェットノズル36から噴射された洗浄水の流路を貯水タンク20内の水位に応じて切り替える流路切替弁38を備えている。
さらに、図3〜図6に示すように、ジェットポンプユニット30は、一端に吸引口40aが形成される共に他端に洗浄水を流出させる流出口40bが形成されたスロート管40を備えている。このスロート管40は、図4に示すように、その吸引口40aから流出口40bまで延びた管形状が、例えば、逆U字形状(或いは、他の言い方をすれば、逆J字形状、又はグースネック型形状)に形成されている。
また、ジェットノズル36は、スロート管40の吸引口40aと対向するように配置されており、これらのスロート管40の吸引口40aとジェットノズル36は、常時、貯水タンク20内で水没した状態となっている。
すなわち、本明細書中に記載されている「ジェットポンプ作用」という用語については、ジェットノズル36からスロート管40の吸引口40aに向けて噴射される勢いのある洗浄水の流れ自体が、ポンプ等の他の機械要素に依存することなく、直接的にスロート管40の吸引口40aの近傍等の周囲の洗浄水を引き込むような負圧を形成し、この負圧を利用してスロート管40内に吸い込んだ貯水タンク20内の洗浄水を便器本体2側へ搬送する作用を意味している。
図2〜図4、図7及び図8に示すように、便器本体2の導水路14の後方側の流入口14aには、便器本体側接続部の一部であるスパッド50が水密に接続されており、このスパッド50には、その後方側から便器本体側接続部の一部である接続管部材52の一端が挿入されて水密に接続されている。
また、図2〜図4、図7及び図8に示すように、接続管部材52は、スパッド50に水密に接続された一端部(前端部)から後方側にほぼ水平方向に延びた後、上方側に差し向けられた屈曲管路である便器本体側接続管路52aを形成しており、接続管部材52の他端部(上端部52b)は、上下方向に貫く開口端を形成している。
さらに、接続管部材52の上端部52bには、シール部材であるほぼ円環状のヒレパッキン54が上方から便器本体側接続管路52a内に挿入された状態で水密に接続されている。
また、このヒレパッキン54の内周側には、貯水タンク20に一体にほぼ円筒状に形成されたタンク側接続部56が挿入された状態で水密に接続されており、このタンク側接続部56は、その内側にタンク側接続管路56aを形成している。
なお、本実施形態では、便器本体2の導水路14に対して、便器本体側接続部であるスパッド50及び接続管部材52のそれぞれが別体である形態について説明するが、このような形態に限定されず、便器本体側接続部であるスパッド50及び接続管部材52の部分が便器本体2の導水路14に対して同一の陶器製等で一体に形成された形態であってもよい。
また、本実施形態では、接続管部材52とタンク側接続部56との間に水密に接続可能に設けられたシール部材としてヒレパッキン54を採用した形態について説明するが、変形例として、ヒレパッキン以外の円環状のパッキンやOリング等のシール部材を用いてもよい。この場合、このシール部材が段部58の接続口58aの下側面等、便器本体側接続部とタンク側接続部との間に予め設けられて、接続部材であるボルト及びナットを用いて便器本体側接続部とタンク側接続部との接続部について上下両側から締め付けることにより、便器本体側接続部とタンク側接続部を水密に接続するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、ほぼ円筒状のタンク側接続部56については、貯水タンク20に一体に形成された形態について説明するが、貯水タンク20とは別体の筒状の部材であってもよい。
また、図3〜図5、図7及び図8に示すように、貯水タンク20の段部58は、スロート管40の流出口40bを形成するスロート管側接続部60が接続されると共に、タンク側接続管路56aと連通する接続口58aが形成された上端部58bを備えている。この段部58の上端部58bは、図4及び図5に示すように、貯水タンク20が便器本体2のボウル部6よりも後方側の所定の設置スペースS1に上方側から組み付けられる際に、作業者が便器本体側接続部である接続管部材52の上端部52bとタンク側接続部56とをヒレパッキン54を介して水密に接続する水密接続操作として、上方から下方への押し込み操作が可能となるように、貯水タンク20内の満水水位WL0よりも上方に位置している。
さらに、図3〜図5、図7及び図8に示すように、便器本体側接続部であるスパッド50及び接続管部材52、並びにタンク側接続部56については、貯水タンク20を便器本体2に対して水密に接続する際に、これらの部分50,52、56の左右側方及び後方側が段部58の外側壁部58c(図7参照)に覆われていると共に、これらの部分50,52、56の上方側が段部58の上側壁部58d(図7参照)に覆われており、また、これらの部分50,52、56の前方側と下方側が便器本体2により覆われているため、これらの部分50,52、56の周囲、すなわち、これらの部分50,52、56の前後方向、上下方向、及び左右方向が作業者の直接的なアクセスが不能に覆われている。
なお、本実施形態の水洗大便器装置1においては、段部58が貯水タンク20内の前面(内側前面20a)から後方側に向かってに突出すると共に底面20bから上方に延びて、筒状のタンク側接続部56の側方及びその後方側の外周部分を取り囲むように形成されていることにより、タンク側接続部56の側方が作業者の直接的なアクセスが不能にタンク20により覆われている形態について説明するが、このような形態に限られず、作業者の直接的なアクセスが不能に覆われている他の形態として、タンク側接続部56の側方が便器本体2の一部及びタンク20の一部の双方によって覆われている形態であってもよい。
また、本明細書中の「作業者の直接的なアクセスが不能に覆われている」という記載中の「覆われている」という文言については、作業者の手が入らない(アクセスできない)程度の隙間も含むことを意味している。
一方、図5に示すように、給水弁装置26及びスロート管40のそれぞれは、貯水タンク20が便器本体2の後方側の所定の設置位置に上方側から組み付けられる際に、段部58の上端部58bの一部について上方から下方への押し込み操作が可能となるように、貯水タンク20内の左右方向の一方側の領域に片寄って配置されている。
より具体的に説明すると、図5に示すように、給水弁装置26は、貯水タンク20内において、平面視で貯水タンク20を左右方向に二等分する中心軸線A1よりも右側に配置されていると共に、平面視で貯水タンク20を前後方向に二等分する中心軸線A2よりも後方側に片寄って配置されている。
また、図5に示すように、スロート管40は、貯水タンク20内において、平面視で貯水タンク20を左右方向に二等分する中心軸線A1よりも右側に配置されていると共に、平面視で貯水タンク20を前後方向に二等分する中心軸線A2よりも前方側に片寄って配置されている。
なお、本実施形態では、図5に示すように、スロート管側接続部60と干渉することなく押し込み操作が可能な操作領域面F1について、段部58の上端部58bの左右の幅方向の一方向の領域に形成された形態について説明するが、段部58の上端部58bの左右の幅方向の両方向の領域に形成された形態であってもよい。
なお、本実施形態では、一例として、貯水タンク20が便器本体2のボウル部6よりも後方側の所定の設置スペースS1に上方側から組み付けられる際に、作業者が便器本体側接続部である接続管部材52の上端部52bとタンク側接続部56とをヒレパッキン54を介して水密に接続する水密接続操作が可能な形態として、作業者が貯水タンク20の段部58の上端部58bの操作領域面F1について上方から下方への押し込み操作が可能な形態について説明するが、接続管部材52の上端部52bとタンク側接続部56とをシール部材を介して締結部材等で固定操作する等、押し込み操作以外の操作によって上述した水密接続操作を行うようにしてもよい。
この力分散部64は、貯水タンク20が所定の設置位置に上方側から組み付けられた状態で段部58の上端部58bの操作領域面F1が下方に押し込まれた際に、便器本体側接続部である接続管部材52の屈曲部の下側面52cについて便器本体2側で支持可能に設けられており、タンク側接続部56から接続管部材52に作用する押し込み力が分散可能となっている。
なお、本実施形態では、力分散部64が便器本体2に一体に形成された形態について説明するが、接続管部材52に一体に形成された形態であってもよいし、力分散部64が便器本体2や接続管部材52とは別体である力分散部材の形態であってもよい。
また、ヒレパッキン54の複数のヒレ部54a,54bにより、便器側接続部である接続管部材52とタンク側接続部56の互いの軸心がずれていても、確実に水密性を保つことができるようになっている。
図9に示すように、本実施形態の水洗大便器装置1は、洗浄水タンク装置4の貯水タンク20が所定の設置スペースS1に設置された状態で、貯水タンク20の背面側且つ左右両側の基底部20cについて、貯水タンク20の姿勢が水平状態に維持されるように便器本体2に固定する固定部であり且つ水平維持部である一対の固定装置66を備えている。
図10及び図11に示すように、固定装置66は、便器本体2の後方側の貯水タンク20の設置スペースS1の底面62の取付穴62aに挿入されて取り付けられたゴムブッシュ68と、貯水タンク20の基底部20cを上下方向に貫くタンク固定用の長穴20d内に配置されたクッション等からなる可撓性部材70と、ゴムブッシュ68に可撓性部材70を介して取り付けられたボルト72と、このボルト72に取り付けられると共にその下面が貯水タンク20の底面20bと接触可能である座金74と、ボルト72に取り付けられると共にその下面が座金74の上面に接触可能であるばね座金76とを備えている。
また、ボルト72の頭部(上端部)には、その下面がばね座金76の上面に接触可能であるボルト操作部78が径方向外側に突出するように一体に形成されている。
さらに、ゴムブッシュ68は、ボルト72の下方部分が螺合されるナットとして機能するようにもなっている。
そして、これらの要素68,70,72,74,76,78は、貯水タンク20の姿勢を水平状態に調整可能な水平調整部として機能するようになっている。
なお、本実施形態では、ゴムブッシュ68と可撓性部材70とが互いに別部材である形態について説明するが、両者68,70が互いに一体に形成された部材であってもよい。
したがって、貯水タンク20が便器本体2の後方側の所定の設置位置に組み付けられた後、固定装置66により便器本体2に固定された状態で、例えば、貯水タンク20の高さ位置を微調整したり、貯水タンク20の姿勢を水平状態に微調整したりする必要等が生じた場合には、貯水タンク20を便器本体2の後方側の所定の設置位置から取り外すことなく、ボルト操作部78の締め付け具合を操作して可撓性部材70の変形具合や、便器本体2と貯水タンク20との固定装置66による締結具合を調整するだけで、簡単に貯水タンク20の高さ位置を微調整したり、簡単に貯水タンク20の姿勢を水平状態に微調整したりすることができるようになっている。
なお、本実施形態では、固定装置66が可撓性部材70を備えた形態について説明するが、可撓性部材70については省略した形態であってもよい。
図2及び図12に示すように、貯水タンク20の外側前面20eには、接続状態確認手段として、水平左右方向に延びる押し込み深さ確認ラインL1が設けられている。
一方、便器本体2における後方側の貯水タンク20の設置スペースS1の前側上縁部80の水平左右方向に延びるラインL2についても、貯水タンク20の押し込み深さ確認ラインL1と一致するか否かを確認するための便器本体側の確認ラインL2となっており、接続状態確認手段として機能している。
ここで、図12に示す貯水タンク20においては、貯水タンク20が便器本体2の後方側の所定の設置スペースS1内に組み付けられた後、タンク蓋82が便器本体2における後方側の貯水タンク20の設置スペースS1の上端部に取り付けられる前に、押し込み深さ確認ラインL1が便器本体側の確認ラインL2と平行であり、且つ両者L1,L2の高さ位置とほぼ一致しており、貯水タンク20が便器本体2の後方側の所定の設置位置に正しく設置されている状態となっている。
まず、図13Aは、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置において洗浄水タンク装置の貯水タンクが便器本体の後方側の所定の設置位置に組み付けられていない施工開始前状態を示す概略断面図である。
つぎに、図13Bは、図13Aに示す施工開始前状態の後、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の貯水タンクが便器本体の後方側の所定の設置位置に組み付けられる前に、便器本体の導水路の流入口にスパッドのみが水密に接続された第1の施工状態を示す概略断面図である。
また、図13Cは、図13Bに示す第1の施工状態の後、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の貯水タンクが便器本体の後方側の所定の設置位置に組み付けられる前に、便器本体の導水路の流入口に水密に接続されたスパッドに接続管部材が水密に接続された第2の施工状態を示す概略断面図である。
さらに、図13Dは、図13Cに示す第2の施工状態の後、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の貯水タンクのタンク側接続部が接続管部材に水密に接続されることにより貯水タンクが便器本体の後方側の所定の設置位置に上方側から組み付けられた第3の施工状態を示す概略断面図である。
つぎに、図14Aは、図13Cに示す第2の施工状態と図13Dに示す第3の施工状態との間の状態において、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置のヒレパッキンの下側ヒレ部及び上側ヒレ部が接続管部材の接続管路に差し込まれる直前の状態を示す概略正面断面図である。
また、図14Bは、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置のヒレパッキンの下側ヒレ部のみが図14Aに示す状態から接続管部材の接続管路内に差し込まれたときの差し込み途中状態を示す概略正面断面図である。
さらに、図14Cは、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置のヒレパッキンの下側ヒレ部及び上側ヒレ部の双方が図14Bに示す状態から接続管部材の接続管路内の差し込み完了位置までに差し込まれたときの差し込み完了状態を示す概略正面断面図である。
また、図13Bに示すように、第2の施工状態では、便器本体2の力分散部64によって接続管部材52の屈曲部の下側面52cが下側から支持されている状態となる。
このとき、作業者は、貯水タンク20内の段部58の上端部58の操作領域面F1(図5参照)を上方から下方に向かって手で押し込む押し込み操作を行うことによって、タンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54が接続管部材52の上端部52から接続管部材52の便器本体側接続管路52a内に所定の差し込み距離d0(図8及び図14C参照)だけ差し込まれた状態となる。
これらにより、図13Dに示すように、貯水タンク20が便器本体2の後方側の所定の設置位置に上方側から組み付けられて、タンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54と接続管部材52とが水密に接続された第3の施工状態となる。
ここで、図15の横軸は、タンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54が接続管部材52の上端部52bに差し込まれるときの差し込み距離dを示しており、図15の縦軸は、タンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54が接続管部材52の上端部52bに差し込まれるときに貯水タンク20の段部58の上端部58の操作領域面F1(図5参照)を上方から下方に向かって押し込み操作を行うときの押し込み力Pに相当し、ヒレパッキン54の各ヒレ部54a,54bが接続管部材52の接続管路(便器本体側接続管路52a)に接触したときの接触抵抗Rと定性的に一致している。
図14Aに示すタンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54が接続管部材52の接続管路(便器本体側接続管路52a)内に差しまれる直前の状態から、図14B及び図15に示すように、タンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54がさらに差し込み距離d1まで差し込まれた状態では、ヒレパッキン54の下側ヒレ部54aのみが便器本体側接続管路52a内と接触する。
そして、図15に示すように、さらに、タンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54が差し込み距離d2(>d1)まで差し込まれると、ヒレパッキン54の下側ヒレ部54a及び上側ヒレ部54bの双方による便器本体側接続管路52a内との接触が開始する。このとき、図15における、差し込み距離dがd1からd2までの区間では、ヒレパッキン54の下側ヒレ部54aのみが接触した状態となっているため、押し込み力P及び接触抵抗Rは、比較的緩やかな傾きでほぼ比例的に押し込み力P1及び接触抵抗R1まで増加する。
その後、図8、図14C及び図15に示すように、タンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54が最大差し込み距離d0(>d2)まで差し込まれると、タンク側接続部56の下端部及びヒレパッキン54が接続管部材52の便器本体側接続管路52a内の差し込み完了位置までに差し込まれ、差し込み完了状態となる。このとき、図15における、差し込み距離dがd2からd0までの区間では、ヒレパッキン54の下側ヒレ部54a及び上側ヒレ部54bの双方が接触した状態となっているため、押し込み力P及び接触抵抗Rは、ヒレパッキン54の下側ヒレ部54aのみが接触した状態よりも大きな抵抗でほぼ比例的に押し込み力P2及び接触抵抗R2まで増加する。
そして、図12に示すように、押し込み深さ確認ラインL1が便器本体側の確認ラインL2と平行であり、且つ両者L1,L2の高さ位置とほぼ一致していることを確認し、貯水タンク20が便器本体2の後方側の所定の設置位置に正しく設置されている状態が確認できた場合には、便器本体2における後方側の貯水タンク20の設置スペースS1の上端部にタンク蓋82を取り付け、図3に示すような施工が完了した状態となる。
したがって、変形例のヒレパッキンでは、単一のヒレ部と接続管部材52の便器本体側接続管路52a内との接触が開始すると、押し込み力P及び接触抵抗Rは、2つのヒレ部54a,54bを備えたヒレパッキン54よりも大きな抵抗で比例的に増加し、かつ、差し込み距離d2よりも小さい差し込み距離d3で押し込み力P2及び接触抵抗R2に到達することができ、差し込み完了状態にすることができる。
一方、タンク側接続部56を接続管部材52に対して引き抜いて取り外す際には、比較的大きな引き抜き力が必要となるため、貯水タンク20が便器本体2に対して意図せずに外れてしまうことを防ぐことができる。
これに対し、本実施形態による水洗大便器装置1によれば、ほぼ円環状に形成されたヒレパッキン54の外周面には、その径方向外側に突出するヒレ部54a,54bが全周に亘って形成されていることにより、貯水タンク20を接続管部材52に対して押し込む際に、その押し込み量に応じてヒレパッキン54の可撓性のヒレ部54a,54bと接続管部材52の便器本体側接続管路52aとの接触具合が変化し、押し込み量(差し込み距離d)が大きくなる程、押し込み抵抗(接触抵抗R)が徐々に大きくなる。
したがって、貯水タンク20を接続管部材52に対して押し込む際に、貯水タンク20を誤った設置位置で押し込んだとしても、その押し込み当初の押し込み抵抗(接触抵抗R)が比較的小さいため、接続管部材52やタンク側接続部56が破損してしまうことを防ぐことができると共に、この破損前に貯水タンク20を誤った設置位置で押し込んでいることに気付くことができる。
図16は、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置を示す、図4と同様な正面断面図である。
ここで、図16に示す本発明の第2実施形態による水洗大便器装置100において、図4に示す本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図16に示すように、本実施形態による水洗大便器装置100では、接続管部材52を下側から支持する力分散部材164が設けられており、この力分散部材164のベース部164aが便器本体2の後方側の貯水タンク20の設置スペースS1の底面62に固定されている点で、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1の便器本体2に一体的に形成された力分散部64と異なった形態となっている。
図17は、本発明の第3実施形態による水洗大便器装置において、洗浄水タンク装置の貯水タンクが所定の設置位置に組み付けられる前の状態の便器本体を背面側から見た概略斜視図である。
ここで、図17に示す本発明の第3実施形態による水洗大便器装置200において、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図17に示すように、本実施形態による水洗大便器装置200では、便器本体2の導水路14の流入口14aに水密に接続されたスパット50と貯水タンク20のタンク側接続56との間に水密に接続される接続管部材252がその上端部252aから左右方向に一体にフランジ状に形成された力分散部264を備えおり、この力分散部264の左右方向の両端部が便器本体2の一部に支持固定されている点で、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1の便器本体2に一体的に形成された力分散部64、及び本発明の第2実施形態による水洗大便器装置100の力分散部材164のそれぞれと異なった形態となっている。
図18は、本発明の第4実施形態による水洗大便器装置の分解斜視図である。
つぎに、図19Aは、本発明の第4実施形態による水洗大便器装置において洗浄水タンク装置の貯水タンクが便器本体の後方側の所定の設置位置に組み付けられていない施工開始前状態を示す概略断面図である。
また、図19Bは、図19Aに示す施工開始前状態の後、本発明の第4実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の貯水タンクが便器本体の後方側の所定の設置位置に後方側から組み付けられる前に、便器本体の導水路の流入口にスパッドのみが水密に接続された第1の施工状態を示す概略断面図である。
さらに、図19Cは、図19Bに示す第1の施工状態の後、本発明の第4実施形態による水洗大便器装置の洗浄水タンク装置の貯水タンクのタンク側接続部が便器本体の導水路の流入口に水密に接続されたスパッドに対してヒレパッキンを介して水密に接続されることにより貯水タンクが便器本体の後方側の所定の設置位置に後方側から組み付けられた第2の施工状態を示す概略断面図である。
ここで、図18〜図19Cに示す本発明の第4実施形態による水洗大便器装置300において、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
また、図18及び図19Bに示すように、貯水タンク320内に挿入されて組み付けられた状態の接続管部材52は、その前端部が貯水タンク320の前壁部320aを前方側に貫いて延びており、タンク側接続部356となっている点で、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1の洗浄水タンク装置4の貯水タンク20のタンク側接続部56と異なっている。
さらに、貯水タンク320の前壁部320aとタンク側接続部356とは、パッキン354を介して水密に接続されている。
まず、図18及び19Aに示すように、作業者は、本実施形態による水洗大便器装置1の洗浄水タンク装置4を便器本体2の後方側の所定の設置スペースS1内に設置する前の施工開始前状態から施工を開始し、その後、図19Bに示すように、スパッド50を後方側から設置スペースS1内に挿入し、このスパッド50を便器本体2の導水路14の流入口14aに対して後方側から挿入することにより、スパッド50のみを便器本体2の導水路14の流入口14aに対して水密に接続した状態である第1の施工状態となる。
そして、図19B及び図19Cに示すように、貯水タンク320全体を便器本体2に対してさらに前方側に移動させて、便器本体2の導水路14の流入口14aに水密に接続されたスパッド50に対して、接続管部材52の前端部であるタンク側接続部356についてスパッド54を介して後方側から挿入して水密に接続し、第2の施工状態となる。
そして、図18に示すように、押し込み深さ確認ラインL1が便器本体側の確認ラインL2と平行であり、且つ両者L1,L2の高さ位置とほぼ一致していることを確認し、貯水タンク320が便器本体2の後方側の所定の設置位置に正しく設置されている状態が確認できた場合には、タンク蓋82を便器本体2における後方側の貯水タンク320の設置スペースS1の上端部に取り付け、施工が完了した状態となる。
一方、タンク側接続部356をスパッド50に対して引き抜いて取り外す際には、比較的大きな引き抜き力が必要となるため、貯水タンク320が便器本体2に対して意図せずに外れてしまうことを防ぐことができる。
2 便器本体
4 洗浄水タンク装置
6 ボウル部
8 リム部
10 排水トラップ管路
10a 排水トラップ管路の入口
12 排水ソケット
14 導水路
14a 導水路の流入口
16 吐水口
18 給水管
20 貯水タンク(タンク)
20a 貯水タンクの内側前面(タンクの前壁部、タンクの前面)
20b 貯水タンクの底面(タンクの底面)
20c 貯水タンクの背面側且つ左右両側の基底部
20d タンク固定用の長穴
20e 貯水タンクの外側前面
22 定流量弁
24 主弁(給水弁)
26 給水弁装置(給水弁)
28 真空破壊弁
30 ジェットポンプユニット
32 操作レバー
34 給水管
36 ジェットノズル
38 流路切替弁
40 スロート管
40a 吸引口
40b 流出口
42 便器洗浄用流路
44 タンク貯水用流路
46 駆動軸
48 フロート
50 スパッド(便器本体側接続部)
52 接続管部材(便器本体側接続部)
52a 便器本体側接続管路
52b 接続管部材の上端部
52c 接続管部材の屈曲部の下側面
52d 接続管部材の前端部
54 ヒレパッキン(シール部材、パッキン部材)
54a 下側ヒレ部(突起部)
54b 上側ヒレ部(突起部)
56 タンク側接続部
56a タンク側接続管路(接続管路)
58 貯水タンクの段部
58a 貯水タンクの段部の接続口
58b 貯水タンクの段部の上端部
58c 貯水タンクの段部の外側壁部
58d 貯水タンクの段部の上側壁部
60 スロート管側接続部
62 便器本体の後方側の貯水タンクの設置スペースの底面
62a 取付穴
64 力分散部
66 固定装置(水平維持部)
68 ゴムブッシュ
70 可撓性部材
72 ボルト
74 座金
76 ばね座金
78 ボルト操作部
80 便器本体の後方側の貯水タンクの設置スペースの前側上縁部
82 タンク蓋
100 本発明の第2実施形態による水洗大便器装置
164 力分散部材
164a 力分散部材のベース部
200 本発明の第3実施形態による水洗大便器装置
252 接続管部材
252a 接続管部材の上端部
264 力分散部
300 本発明の第4実施形態による水洗大便器装置
304 洗浄水タンク装置
320 貯水タンク
320a 貯水タンクの前壁部
354 パッキン
356 タンク側接続部
A1 平面視で貯水タンクを左右方向に二等分する中心軸線
A2 平面視で貯水タンクを前後方向に二等分する中心軸線
DWL 最低水位(デッドウォータライン)
d 差し込み距離
d0 差し込み距離
d1 差し込み距離
d2 差し込み距離
d3 差し込み距離
F1 押し込み操作可能な操作領域面
F2 前側領域面
L1 貯水タンクの押し込み深さ確認ライン
L2 便器本体側の確認ライン
P 押し込み力
P1 押し込み力
P2 押し込み力
R 接触抵抗
R1 接触抵抗
R2 接触抵抗
S1 便器本体の後方側の貯水タンクの設置スペース
WL0 満水水位
Claims (5)
- ジェットポンプ作用により供給される洗浄水によって便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器装置であって、
汚物を受けるボウル部と、このボウル部に洗浄水を導くための導水路と、を備えた便器本体と、
この便器本体のボウル部よりも後方側の所定の設置位置に上方側又は後方側から組み付けられて、給水源から供給される洗浄水の一部が貯留されると共に上記便器本体の導水路に洗浄水を供給するタンクであって、その内部に少なくとも一部が水没した状態で配置されるジェットポンプユニットを備え、このジェットポンプユニットが、上記給水源から供給される洗浄水を噴射するジェットノズルと、一端に吸引口が形成されると共に他端に上記便器本体の導水路に向けて洗浄水を流出させる流出口が形成されるスロート管と、を備え、上記ジェットノズルが上記スロート管の吸引口から内部に向けて洗浄水をジェット噴射することにより、上記スロート管内を流れる洗浄水の流量を上記ジェットノズルから噴射された洗浄水の流量よりも増大させるジェットポンプ作用を誘発させて、増大した流量の洗浄水を上記スロート管から上記便器本体の導水路に向けて供給するものである上記タンクと、
上記便器本体の導水路に一端が一体又は別体に設けられると共に他端が上記タンクに接続されて、その内部に便器本体側接続管路を形成する上記便器本体側接続部と、
上記タンクの前方側に設けられて上記便器本体側接続部に接続されるタンク側接続部であって、上記便器本体側接続管路に連通可能なタンク側接続管路を形成する上記タンク側接続部と、
上記便器本体側接続部又は上記タンク側接続部のいずれかに設けられて、上記タンクが上記所定の設置位置に上方側又は後方側から組み付けられた状態で上記便器本体側接続部と上記タンク側接続部との間を水密に接続するシール部材と、を有し、
上記便器本体側接続部及び上記タンク側接続部は、上記タンクを上記便器本体に対して水密に接続する際に、その周囲が作業者の直接的なアクセスが不能に覆われており、
上記シール部材は、上記タンクが上記所定の設置位置に上方側又は後方側から組み付けられるときに、上記タンクが上記便器本体側接続部に対して押し込まれることにより上記タンク側接続部を上記便器本体側接続部に対して水密に接続する際に上記シール部材に作用する押し込み力が、上記便器本体側接続部に水密に接続されている上記タンク側接続部を上記便器本体側接続部に対して引き抜いて取り外す際に上記シール部材に作用する引き抜き力よりも小さくなるように設定されているものであることを特徴とする水洗大便器装置。 - 上記シール部材は、ほぼ円環状に形成されたパッキン部材であり、このパッキン部材の外周面には、その径方向外側に突出する可撓性の突起部が全周に亘って形成されている請求項1記載の水洗大便器装置。
- 上記突起部は、上記パッキン部材の外周面の軸方向に間隔を置いて複数配列されている請求項2記載の水洗大便器装置。
- 上記便器本体側接続部及び上記タンク側接続部は、互いに接続された状態で上下方向に連通する接続管路を形成するものであり、
上記水洗大便器装置は、さらに、上記タンクが上記所定の設置位置に上方側から組み付けた状態で上記便器本体側接続部を支持可能に設けられて上記タンク側接続部から上記便器本体側接続部への押し込み力を分散可能にする力分散部を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器装置。 - さらに、上記タンクの姿勢が水平状態に維持されるように上記タンクを上記便器本体に対して固定可能にする水平維持部を有する請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
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