JP2017217964A - 崩落現場情報収集用の無人航空機 - Google Patents

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Abstract

【課題】崩落を監視するセンサーボックスを安全に投下回収可能な無人航空機を提供する。【解決手段】飛行のための推進力を発生するプロペラ2と、地上から遠隔操作を行うコントローラとの間で飛行制御のための通信を行う通信部と、通信部により通信した信号を処理する制御部と、周辺の地形、建造物等を撮像するカメラ8と、被災地の崩落危険個所の振動検知のための各種センサーを収容したセンサーボックス30と、センサーボックスを積載するために設けたセンサーボックス保持部10と、センサーボックスを被災地の崩落危険個所に投下、回収するためにセンサーボックス保持部に設けたボックス投下回収部と、ボックス投下回収部に設けてセンサーボックスの投下回収のためにコントローラと作動通信を行う投下回収通信部と、投下回収通信部により通信した信号を処理する投下回収制御部とよりなる崩落現場情報収集用の無人航空機Aとする。【選択図】図1

Description

この発明は、無人航空機に関する。詳細には、崩落現場情報収集用無人航空機に関する。
土砂崩れ、雪崩、家屋や建物の倒壊などの災害が発生した場合の救助活動においては、再崩落等の二次災害が懸念される。従来の技術は、土砂崩れや雪崩が発生したことを報知するものはあるが(例えば、特許文献1参照。)、二次災害に対応したものは少ない。
ドローン(無人航空機)を危険地帯に飛行し空撮して状況情報を得ることもできるが、地殻変動等のこまかい情報を得ることはできない。
土砂崩れなどの発生後の救助活動を安全に行うためには、再び起こる可能性のある崩落を監視する必要がある。しかしながら、崩落を監視するためのセンサーボックスの設置回収作業を人手により行うことは極めて危険であり人命安全確保の観点から困難である。
無人航空機にセンサーボックスを搭載して被災地に投下回収することも考えられるが具体的に実現した技術はなく、特に投下回収の技術は無人航空機に特有の技術が必要であり未だに完成したものがないのが現状であった。そのため、センサーボックスを安全に設置回収し、二次災害を防止することが課題であった。
特開第2007−262851号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、崩落を監視するセンサーボックスを安全に投下回収可能な無人航空機を提供し、二次災害防止システムを構築可能とすることを目的とする。
本発明は、飛行のための推進力を発生するプロペラと、地上から遠隔操作を行うコントローラとの間で飛行制御のための通信を行う通信部と、前記通信部により通信した信号を処理する制御部と、周辺の地形、建造物等を撮像するカメラと、被災地の崩落危険個所の振動検知のための各種センサーを収容したセンサーボックスと、前記カメラ下方のカメラ作動範囲を遮らない位置に配設されるベース板の底面に前記センサーボックスを積載するために設けたセンサーボックス保持部と、前記センサーボックスを被災地の崩落危険個所に投下、回収するためにセンサーボックス保持部に設けたボックス投下回収部と、前記ボックス投下回収部に設けて前記センサーボックスの投下回収のために前記コントローラと作動通信を行う投下回収通信部と、前記投下回収通信部により通信した信号を処理する投下回収制御部とよりなる崩落現場情報収集用の無人航空機を提供するものである。
また、前記ボックス投下回収部は、前記センサーボックス投下のためにソレノイドのプランジャーに係合離脱自在に基端を連結するとともに先端にセンサーボックスを連結した投下用吊下ロープと、前記センサーボックス回収のために先端に磁石を設けた回収用吊下ロープと、前記センサーボックスに設けた吸磁性金属板とより構成すると共に、投下用吊下ロープと回収用吊下ロープとはそれぞれ投下回収制御部による制御作動指示によって前記センサーボックスの投下回収作動を行うように構成したしたことを特徴とする。
また、崩落現場情報収集用の無人航空機は、所定位置にGPS(全地球測位システム)アンテナを設け、GPS機能によって得た前記センサーボックスの投下位置情報に基づき当該位置まで自律飛行を行うように構成したことを特徴とする。
また、被災地にリモートスピーカーを設置すると共に、前記リモートスピーカーは前記センサーボックスからの振動検知信号を受信して警報を発するように構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、本崩落現場情報収集用の無人航空機は、周辺の地形、建造物を撮像するカメラと、被災地の崩落危険個所の振動検知のための各種センサーを収容したセンサーボックスと、センサーボックスを安全に投下、回収できるセンサーボックス保持部を備えているので、人命の危険を冒すことなく被災地の状況をカメラで撮像するとともにセンサーボックスを被災地の崩落危険個所に安全に設置回収し、二次災害の防止を図ることができる。
また、請求項2の発明によれば、本崩落現場情報収集用の無人航空機のボックス投下回収部はソレノイドと、投下用吊下ロープと、回収用吊下ロープの先端に設けた磁石と、センサーボックスに設けた吸磁性金属板により構成したので、簡単な機構でセンサーボックスを安全確実に投下、回収することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、本崩落現場情報収集用の無人航空機に搭載したGPS機能によりセンサーボックス投下地点の位置情報を取得/記録し、崩落危険個所に設置されているセンサーボックスを回収する時に、当該位置情報を基に本崩落現場情報収集用の無人航空機が自律飛行で当該地点まで飛行できるので、コントローラの操作者がカメラ情報をもとにセンサーボックスを探索する労力を軽減し、回収作業の短縮化を図ることができる。
さらに、請求項4の発明によれば、被災地にリモートスピーカーを設置すると共に、リモートスピーカーはセンサーボックスからの振動検知信号を受信して警報を発するように構成したので、万一崩落が発生した場合には、救助作業員や周辺住民に即時に警報を発し、避難を促すことができる。
本発明の実施形態に係る無人航空機の外観を示す図である。 本発明の実施形態に係る無人航空機の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るセンサーボックスの外観図である。 本発明の実施形態に係るセンサーボックスの機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るリモートスピーカーの外観図である。 本発明の実施形態に係るリモートスピーカーの機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るセンサーボックスの積載方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係るセンサーボックスの投下方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係るセンサーボックスの投下方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係るセンサーボックスの回収方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る二次災害防止システムの一例を示す模式図である。
本発明は、被災地の崩落現場において各種センサーを収容したセンサーボックスを投下回収し、情報収集を行う無人航空機に関する。
本発明の崩落現場情報収集用の無人航空機は、飛行のための推進力を発生するプロペラと、地上から遠隔操作を行うコントローラとの間で通信を行う通信部と、前記通信部により通信した信号を処理する制御部と、周辺の地形、建造物等を撮像するカメラと、被災地の崩落危険個所の振動検知のための各種センサーを収容したセンサーボックスと、前記カメラ下方のカメラ作動範囲を遮らない位置に配設されるベース板の底面に前記センサーボックスを積載するために設けたセンサーボックス保持部と、ボックス投下回収部に設けて前記センサーボックスの投下回収のために前記コントローラと作動通信を行う投下回収通信部と、前記投下回収通信部により通信した信号を処理する投下回収制御部と、より構成したことを特徴とする。
また、本発明の崩落現場情報収集用の無人航空機は、ボックス投下回収部を、前記センサーボックス投下のためにソレノイドのプランジャーに係合離脱自在に基端を連結するとともに先端にセンサーボックスを連結した投下用吊下ロープと、前記センサーボックス回収のために先端に磁石を設けた回収用吊下ローと、前記センサーボックスに設けた吸磁性金属板とより構成するとともに投下用吊下ロープと回収用吊下ロープとはそれぞれ投下回収制御部による制御作動指示によって前記センサーボックスの投下回収作動を行うように構成したことを特徴とする。
また、本発明の崩落現場情報収集用の無人航空機は、所定位置にGPSアンテナを設け、GPS機能によって得た前記センサーボックスの投下位置情報に基づき当該位置まで自律飛行を行うことを特徴とする。
また、本発明の崩落現場情報収集用の無人航空機は、被災地にリモートスピーカーを設置すると共に、前記リモートスピーカーは前記センサーボックスからの振動検知信号を受信して警報を発するように構成したことを特徴とする。
以下、本発明の崩落現場情報収集用の無人航空機(以下、無人航空機A)の実施例を図1〜図11を用いて説明する。この実施例では、無人航空機Aは、プロペラ2の枚数が8の電動マルチコプターとしている。
図1は、本発明の無人航空機Aの外観を示す図である。図2は、本発明の無人航空機Aの機能構成を示す図である。図1及び図2に示すように、本発明の無人航空機Aは、基本的構成としては次の部材よりなる。すなわち、機体フレーム1とプロペラ2と電動モータ3と制御部4と通信部5とセンサーボックス保持部10とカメラ8とGPSアンテナ9とより基本構造が成立している。
機体フレーム1は、パイプやプレートの組み合わせよりなり、プロペラ2、電動モータ3、制御部4、通信部5、センサーボックス保持部10、カメラ8、GPSアンテナ9を安定の機能的な位置に搭載可能な形状に構成されている。
また、機体フレーム1は、中心部に円盤状プレート或いは筒状ケース或いはクロス状パイプ等によりメインフレーム1−1を構成し、メインフレーム1−1の周辺にサイドフレーム1−2を中心部から放射状に8本突設し、メインフレーム1−1の下方に離着陸時に用いる脚体としてのスタンドフレーム1−3を設けている。
メインフレームの中心部底面には、ケースを設け、制御部4、通信部5及び電源部(電池)6を収容している。メインフレーム1−1中心部上には、GPSアンテナ9を配設している。また、メインフレーム1−1の中心部下方には、カメラ8を搭載している。メインフレーム1−1の中心部下方にカメラ8の作動範囲を遮らない位置にベース板7を設け、その底面にセンサーボックス保持部10を設けている。
メインフレーム1−1の中心部から放射状に8本突設したサイドフレーム1−2の先端には、それぞれ電動モータ3およびプロペラ2を装着している。このプロペラ(ロータ)2は、電源部(電池)6により駆動される電動モータ3によって作動するように構成され、飛行に必要な推進力を得ている。
通信部5は、地上から無人航空機の飛行制御またはその他の制御動作を指示するコントローラ20との間で無線通信を行い制御信号の送受信を行う。
制御部4は、コントローラ20からの無線通信による制御信号を、通信部5を介して受信し、指示された飛行制御その他の制御動作を行う。また、姿勢制御、設定された目標地点までの飛行などの自律飛行制御も行う。
飛行制御には、電動モータ3によるプロペラ2の回転数を制御することによる上昇/下降、前進/後退、左右並進、左右旋回、姿勢制御等が含まれる。また、制御動作には、カメラ8の操作などが含まれる。
制御部4は、CPUを搭載した基板で構成され、各種制御は、それぞれ対応するプログラムによって実現されている。この基板にはハードディスク装置等からなる記憶装置が搭載されている。
メインフレーム1の下方には、カメラ8下方の作動範囲を遮らない位置にベース板7が設けられ、ベース板7の底面にセンサーボックス保持部10が設けられ、該保持部10にはセンサーボックス30が投下回収可能に積載されており、センサーボックス30及びその投下回収の具体的構造は後述するとおりである。なお、センサーボックス保持部10の重心は無人航空機の重心と鉛直方向にほぼ一致するように取り付けている。
センサーボックス保持部10は、ボックス投下回収部13と、投下回収制御部11と、投下回収通信部12と、より構成され、さらにボックス投下回収部13は、図5に示すように、ソレノイド14と、プランジャー15と、ガイド板16と、投下用吊下ロープ17と、回収用吊下ロープ18とより構成され、崩落の振動を検知するセンサーボックス30を積載、投下、回収する機能を有している。
ソレノイド14は、電流を流すことにより磁界を発生させ、ソレノイド中空のプランジャー(可動鉄心)15をソレノイドの一端に固定された鉄心に引き寄せる(プルする)電気部品である。ソレノイドに流す電流を遮断すると、プランジャー15は、バネの力で戻されガイド板16によって支えられ停止する。
この制御動作は投下回収通信部12を介してコントローラ20からの無線通信による制御信号を受信することにより投下回収制御部11によって行われる。この投下回収通信部12は、通信部5が兼ねることもできる。
投下回収制御部11は、ボックス投下回収部13のソレノイド14によりプランジャー15のプル制御を行うことにより、センサーボックス30の投下回収動作を制御する(制御方法につては後述)。
カメラ8は無人航空機Aに3軸自由角度操作のジンバルとともに搭載され被災地周辺の地形、建造物等を動画像により撮像する。
撮像した映像は、制御部4の記憶装置に録画することができ、また、通信部5を介してコントローラ20にリアルタイムに送信され、コントローラ20の表示部24に表示される。操作者は、コントローラ20の表示部24に表示された映像を見ながら無人航空機の飛行制御を操作することができる。
カメラ8の操作は、コントローラ20からの制御信号に基づいて制御部4によって行われる。
GPSアンテナ9は、メインフレーム1−1上の中央部に設けられ、受信したGPS信号を制御部4が処理して無人航空機Aの現在位置(緯度、経度)情報を取得する。
センサーボックス30の投下地点の位置情報を取得し、制御部4の記憶装置に記録することにより、センサーボックス30の回収時に無人航空機Aは、制御部4の記憶装置に記録された位置情報に基づいて自律飛行によって当該地点まで飛行することができるので、コントローラ20の操作者がセンサーボックス30をカメラ映像により目視で探索する必要がなくなり、操作者の労力軽減、センサーボックス30回収時間の短縮を図ることができる。
コントローラ20は、無人航空機Aの操作者が、無線通信による遠隔操作によって無人航空機Aの飛行制御やセンサーボックス保持部10の制御、カメラ8の操作などを指示するものである。操作部23を操作することによって、制御部21は、上昇・下降、前進/後退、左右並進、左右旋回等の飛行制御に関する制御信号、カメラ8の向き、ズーム、シャッター等のカメラ操作の制御信号を、通信部22を介して無人航空機Aの通信部5に送信する。センサーボックス保持部10に対する操作の制御信号は、投下回収通信部に送信する。
表示部24には、カメラ8で撮像した映像を受信して表示することができ、操作者はこの映像を見ながら無人航空機の飛行制御を操作することができる。
図3は、センサーボックス30の外観を示す図である。図4は、センサーボックス30の機能構成を示す図である。図3(a)に示すように、センサーボックス30の外側表面には、表示灯34及び吸磁性金属板35を設けている。また、図3(b)に示すように、センサーボックス30の内部には、制御部31、通信部32、振動検知部33、電源部36を収容している。
図4に示すように、振動検知部33には、振動センサー、加速度センサー、角度センサーなど各種センサーが設けられ、崩落対象物の微小な動きを検知する。各種センサーからの信号は制御部31によって処理される。
制御部31は、崩落対象物の微小振動を振動検知部33が検知した場合には通信部32を介してリモートスピーカー40と通信し、崩落が発生したことを通知する。
表示灯34は、センサーボックス30の外側表面に設けられ、センサーボックスの状態表示とともにその存在位置を見付けやすくしている。
吸磁性金属板35は、センサーボックス30の外側表面に設けられ、無人航空機Aによるセンサーボックス30の回収時に無人航空機Aから吊下げられた回収用吊下ロープ18の先端に設けられた磁石によって吸着され、センサーボックス30は無人航空機Aに吊り上げられ回収される。
図5はリモートスピーカー40の外観を示す図である。図6は、リモートスピーカー40の機能構成を示す図である。リモートスピーカー40の内部に制御部41、通信部42、警報鳴動部43、電源部44を収容している。制御部41は、通信部42を介してセンサーボックス30からの崩落振動検知信号を受信すると、警報鳴動部43により周辺に警報を発する。
警報鳴動部(スピーカー)43は、コネクタによって外側に取り出して取り付けることができる。被災地に設置されたリモートスピーカー40による警報によって、救助作業員や周辺住民に避難を促すことができる。
以下、図2、図7〜図10を用いて、センサーボックス30の積載、投下、回収の手順、及び方法について説明する。図7は、センサーボックス保持部10がセンサーボックス30を積載するときの動作手順を説明する図である。
センサーボックス30は、ワイヤー線や麻ひもなどの丈夫なロープで縛り投下用吊下ロープ17の下端に取り付ける。センサーボックス保持部10の投下回収制御部11は、図2に示すように、投下回収通信部12から「積載」信号を受信するとソレノイド14に電流を流して磁界を発生させ、可動鉄心であるプランジャー15をその先端がガイド板16の中央部にくるまで引き寄せる。この状態でセンサーボックス30に取り付けた投下用吊下ロープ17をプランジャー15に係合させる。
その後、コントローラ20の操作によりプランジャー15を元に戻すことによってセンサーボックス30を積載し運搬することが可能となる。積載物(センサーボックス30)の重量は、ガイド板16によって支えられる。
図8は、センサーボックス保持部10がセンサーボックス30を投下するときの動作手順を説明する図である。無人航空機Aの操作者は、コントローラ20を操作して被災地の崩落の可能性のある目的地周辺をカメラ8で確認してセンサーボックス30の投下地点を決定し、できるだけ投下地点に下降接近した後、コントローラ20を操作してセンサーボックス30を投下する。
センサーボックス保持部10の投下回収制御部11は投下回収通信部12を介して「投下」信号を受信するとソレノイド14に電流を流して磁界を発生させ、可動鉄心であるプランジャー15をソレノイド14側にその先端が手前のガイド板16にくるまで引き寄せセンサーボックス30を吊下げている投下用吊下ロープ17を離脱させる。
無人航空機AにGPSアンテナ9を搭載している場合は、受信したGPS信号を処理して無人航空機Aの現在地点すなわちセンサーボックス投下地点の位置情報(緯度、経度)を制御部4の記憶装置に記録する。
センサーボックス30を吊下げた投下用吊下ロープ17をより確実に離脱させ投下するために、図9に示すような傾斜スペーサ19をベース板7と、ソレノイド14−ガイド板16の面との間に挿入して取り付けることもできる。
図10は、センサーボックス保持部10がセンサーボックス30を回収するときの動作手順を説明する図である。センサーボックス30の使用終了後、無人航空機Aの操作者は、コントローラ20を操作して無人航空機Aをセンサーボックス投下地点まで飛行させる。
無人航空機AにGPS機能(GPSアンテナ9)を搭載した場合は、記録された位置情報を基に無人航空機Aが自律飛行でセンサーボックス投下地点に到達する。
その後、操作者は、コントローラ20のカメラ映像によってセンサーボックス30を確認し、無人航空機Aを下降させ、無人航空機Aのプランジャー15に基端を係合させた回収用吊下ロープ18の先端にある磁石をセンサーボックス30の外側表面に設けられた吸磁性金属板35に吸着させ、センサーボックス30を吊り上げて回収する。
図11は、本発明の崩落現場情報収集用の無人航空機Aを用いた二次災害防止システムの一例を示す模式図である。
土砂崩れ等の災害が発生し、救助活動を行う際の一番の懸念事項は二次災害の発生である。本発明に係る崩落現場情報収集用の無人航空機Aは、被災地崩落現場の地形、建造物等被災状況をカメラ映像として記録(録画)するとともに、崩落危険個所に各種センサーを収容したセンサーボックス30を人的被害の危険を冒すことなく安全に設置回収することができる。
これらの情報は回線網50に接続し管理サーバー51で管理することにより他の被災地の情報を含めて総合的に管理することができる。また、回線網50に接続することにより地域の自治体の防災システム52ともリンクすることができ、連携したシステムとすることができる。回線網50はインターネット回線網、3G回線網またはLTE回線網等の移動体通信事業者回線網を利用することができる。
無人航空機Aは、被災地において、操作者がコントローラ20を操作することにより被災地上空を飛行し、搭載したカメラ8によって被災状況を撮像する。撮像した映像はリアルタイムでコントローラ20に送信し、表示部24によって見ることができるとともに、無人航空機Aの制御部4の記憶装置に記録され、この記録された映像は、無人航空機Aの帰着後、通信部5を介してインターネット等の回線網50に接続し、管理サーバー51に集積することができる。
無人航空機Aの操作者は、被災地においてコントローラ20を操作することにより、ワイヤー線や麻ひもなど丈夫なロープで縛ったセンサーボックス30を投下用吊下ロープ17で吊るしてセンサーボックス保持部10に積載し、コントローラ20の表示部24に表示されたカメラ映像を見ながら、崩落危険個所まで飛行し、できるだけ近づいて、コントローラ20の操作ボタンを押下してセンサーボックス30を投下する。センサーボックス30は複数の崩落危険個所に設置して広範囲に崩落を監視する。
GPSアンテナ9を搭載している場合は、GPS(全地球測位システム)機能により制御部4が現在地点すなわち各センサーボックス投下地点の位置情報(緯度、経度)を制御部4の記憶装置に記録する。
被災地での救助活動が終了し、センサーボックス30を回収するときは、操作者は被災地においてセンサーボックス30の投下地点まで無人航空機Aを飛行させる。
GPS搭載の場合は、センサーボックス30を投下した地点の記録された位置情報を基に無人航空機Aは自律飛行で投下地点まで飛行する。
その後、コントローラ20の表示部24に表示されるカメラ映像を見ながらセンサーボックス30を探索する。
センサーボックス30を発見したらその上空から近づいて回収用吊下ロープ18の先端に取り付けられている磁石をセンサーボックス30の吸磁性金属板35に吸着させ、センサーボックス30を吊り上げる。
センサーボックス30の通信部32は、所定時間間隔でゲートウエイ装置53を介して3G回線網またはLTE回線網などの無線通信網またはインターネット回線網等の回線網50に接続し、各種センサー情報を管理サーバー51に送信することができる。
また、センサーボックス30が崩落振動を検知した場合には、その信号を、ゲートウエイ装置53を介して地域自治体の防災システム52に通知することができる。
リモートスピーカー40は、救助作業場所、住宅のある地域など必要に応じて被災地に1〜複数個設置される。防災システム52と連携した場合には、防災システム52の警報装置を作動させることも可能となる。
以上、実施形態の一例を説明したが、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変形が可能なことは言うまでもない。
A 無人航空機
1 機体フレーム
1−1 メインフレーム
1−2 サイドフレーム
1−3 スタンドフレーム
2 プロペラ
3 電動モータ
4 制御部
5 通信部
6 電池
7 ベース板
8 カメラ
9 GPSアンテナ
10 センサーボックス保持部
11 投下回収制御部
12 投下回収通信部
13 ボックス投下回収部
14 ソレノイド
15 プランジャー
16 ガイド板
17 投下用吊下ロープ
18 回収用吊下ロープ
19 傾斜スペーサ
20 コントローラ
21 制御部
22 通信部
23 操作部
24 表示部
25 電源部
30 センサーボックス
31 制御部
32 通信部
33 振動検知部
34 表示灯
35 吸磁性金属板
36 電源部
40 リモートスピーカー
41 制御部
42 通信部
43 警報鳴動部(警報スピーカー)
44 電源

Claims (4)

  1. 飛行のための推進力を発生するプロペラと、地上から遠隔操作を行うコントローラとの間で飛行制御のための通信を行う通信部と、前記通信部により通信した信号を処理する制御部と、周辺の地形、建造物等を撮像するカメラと、被災地の崩落危険個所の振動検知のための各種センサーを収容したセンサーボックスと、前記カメラ下方のカメラ作動範囲を遮ることのない位置に配設したベース板の底面に前記センサーボックスを積載するために設けたセンサーボックス保持部と、前記センサーボックスを被災地の崩落危険個所に投下、回収するためにセンサーボックス保持部に設けたボックスボックス投下回収部と、ボックス投下回収部に設けて前記センサーボックスの投下回収のために前記コントローラと作動通信を行う投下回収通信部と、前記投下回収通信部により通信した信号を処理する投下回収制御部とよりなる崩落現場情報収集用の無人航空機。
  2. 前記ボックス投下回収部は、前記センサーボックス投下のためにソレノイドのプランジャーに係合離脱自在に基端を連結するとともに先端にセンサーボックスを連結した投下用吊下ロープと、前記センサーボックス回収のために先端に磁石を設けた回収用吊下ロープと、前記センサーボックスに設けた吸磁性金属板とより構成すると共に、投下用吊下ロープと回収用吊下ロープとはそれぞれ投下回収制御部による制御作動指示によって前記センサーボックスの投下回収作動を行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の崩落現場情報収集用の無人航空機。
  3. 所定位置にGPSアンテナを設け、GPS機能によって得た前記センサーボックスの投下位置情報に基づき当該位置まで自律飛行を行うように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の崩落現場情報収集用の無人航空機。
  4. 被災地にリモートスピーカーを設置すると共に、前記リモートスピーカーは前記センサーボックスからの振動検知信号を受信して警報を発するように構成したことを特徴とする請求項1〜3に記載の崩落現場情報収集用の無人航空機。

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