JP2017217959A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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二本松 英雄
Hideo Nihonmatsu
英雄 二本松
尚徳 日沖
Hisanori Hioki
尚徳 日沖
小島 康敬
Yasutaka Kojima
康敬 小島
康一 森田
Koichi Morita
康一 森田
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Abstract

【課題】車幅方向における配置スペースが従来の車両用シートスライド装置に比べて狭い車両用シートスライド装置を提供する。
【解決手段】車両用シートスライド装置は、車両フロアに固定されるロアレールと、ロアレールに摺動可能に配置されるアッパレールと、ロアレールに沿って延びるガイド70と、ガイド70に係合してアッパレールの移動を規制する第1ストッパ100とを備える。第1ストッパ100は、ガイド70の幅方向に沿う回転軸102を中心に回転することにより、ガイド70に係合し、またはガイド70との係合を解除する。
【選択図】図8

Description

本発明は、アッパレールの移動規制構造を有する車両用シートスライド装置に関する。
車両用シートスライド装置として、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載の車両用シートスライド装置は、ロアレールと、ロアレールに摺動するアッパレールと、アッパレールの規制位置を記憶するメモリ機構とを備える。メモリ機構は、アッパレールに沿って延びるラックと、ラックに沿うシャフトと、アッパレールの移動を規制するためのストッパ(同文献では、ロックプレート)とを有する。ストッパは、シャフトにおいて摺動可能であり、ラックの歯に係脱可能である。ストッパは、ラックに係合することでラックに対して移動不能になる。特許文献1に記載の技術では、ストッパは、シャフトを挿通する挿通部材(同文献ではガイド)を介してシャフトに摺動可能に、かつシャフトを回転軸として回転可能に取り付けられている。また、ストッパは、ラックの歯に噛み合う噛合穴を有する係合部と、ストッパを回転させるための把持部とを有する。把持部は、シャフトに直交する方向(すなわち車幅方向)に延びる。ストッパの噛合穴とラックの歯との係合が外れないように、ストッパは、係合部がラックに向かうように付勢されている。ストッパの噛合穴とラックの歯との噛み合いを解除するとき、把持部を操作して、このような付勢力に抗してストッパを回転させる。
実開平3−8028号公報
ところで、把持部のアームが短い場合、付勢力に抗してストッパを回転させるために大きい力が必要となり、メモリ機能の操作性が低下する。このため、操作性を向上させるために把持部のアームを所定の長さに設定する。しかし、このように車幅方向に延びる把持部の長さは、車両用シートスライド装置の幅長を大きくするものであり、車両フロアにおける車両用シートスライド装置の配置性を低下させている。
(1)上記課題を解決する車両用シートスライド装置は、車両フロアに固定されるロアレールと、前記ロアレールに摺動可能に配置されるアッパレールと、前記ロアレールに沿って延びるガイドと、前記ガイドに係合して前記アッパレールの移動を規制するストッパとを備え、前記ストッパは、前記ガイドの幅方向に沿う回転軸を中心に回転することにより、前記ガイドに係合し、または前記ガイドとの係合を解除する。この構成によれば、ストッパは、ガイドの幅方向に沿う回転軸を中心に回転するものとして構成される。すなわち、ストッパはガイドの長手方向に沿うように構成される。このため、車両フロアの車幅方向における配置スペースを従来の車両用シートスライド装置に比べて狭くすることができる。
(2)上記車両用シートスライド装置において、前記ストッパは、前記ガイドの長手方向に延びるアームと、前記アームの第1端部に設けられる前記回転軸と、前記アームの第2端部に設けられて前記ガイドに係合する係合部と、前記アッパレールが当接し得る部分であり前記アッパレールの移動を規制する規制部とを有することが好ましい。
(3)上記車両用シートスライド装置において、前記アッパレールは、前記アッパレールが前記ストッパに当接することに基づいて前記ストッパが前記ガイドとの係合を解除する方向に回転することを阻止する阻止部を有する。この構成によれば、アッパレールのストッパへの当接でストッパに加わる力に起因してストッパが回転しストッパとガイドとの係合が解除することが抑制される。
(4)上記車両用シートスライド装置において、前記ストッパは、前記ガイドと係合する方向に付勢部材で付勢される。
この構成によれば、付勢部材の付勢力によりストッパとガイドとの係合が強化されるため、偶発的なストッパとガイドとの係合解除が抑制される。
(5)上記車両用シートスライド装置において、前記付勢部材の第1端部は、前記ストッパに掛かり、前記付勢部材の第2端部は前記ガイドに摺動可能に掛かる。この構成によれば、付勢部材はストッパとともに移動し得る。
(6)上記車両用シートスライド装置において、前記ストッパに取り付けられる取手を更に備え、前記取手は、前記付勢部材の前記第1端部を覆う。この構成によれば、付勢部材の第1端部が取手に覆われるため、付勢部材の第1端部が車両用シートスライド装置の周辺部品に引っ掛かることが抑制される。
上記車両用シートスライド装置は、従来の車両用シートスライド装置に比べて、車両フロアの車幅方向における配置スペースが狭い。
車両用シートスライド装置の側面図。 メモリ機構を備えたレールの斜視図。 前後方向に垂直な面でのレールの断面図。 図3のA−A線に沿うレールの断面図。 アッパレールの当接部材の斜視図。 ロック機構の動作を示す模式図。 ロック機構の動作を示す模式図。 メモリ機構の斜視図。 メモリ機構の分解斜視図。 取手の正面図。 ストッパの動作を示す、メモリ機構の側面図。 ストッパの動作を示す、メモリ機構の側面図。 メモリ機構の動作を示す、メモリ機構の模式図。 メモリ機構の動作を示す、メモリ機構の模式図。 メモリ機構の動作を示す、メモリ機構の模式図。 他の形態のメモリ機構の分解斜視図。 他の形態のメモリ機構が備える第1ストッパの斜視図。
図1〜図15を参照して車両用シートスライド装置について説明する。
車両用シートスライド装置について、車両フロアに設置した状態において車両の前後方向に沿う方向を「前後方向DY」といい、車幅方向に沿う方向を「幅方向DX」という。なお、車両用シートスライド装置の前後方向DYは、車両用シートスライド装置内のロアレール及びアッパレールの「長手方向」と一致する。ロアレール、アッパレール、レール及びガイドそれぞれの幅方向は、長手方向に垂直な方向であり、かつ車両用シートスライド装置として組み立てられたときの車幅方向に沿う。以降の説明では、ロアレール、アッパレール、レール、及びガイドそれぞれの幅方向に共通の符号「DX」を付して実施形態を説明する。
図1及び図2を参照して、車両用シートスライド装置10の構成について説明する。図1は、車両右側に配置される車両用シートスライド装置10の側面図である。図2は、車両右側に配置される車両用シートスライド装置10の右側のレール11の斜視図である。
車両用シートスライド装置10は、車両フロアに対してシート1を車両前後方向に移動させる。また、車両用シートスライド装置10は、後述のメモリ機構70によりシート1の配置位置を記憶する。
車両用シートスライド装置10は、シート1を載せる一対のレール11,11と、ロック機構40と、シート1の配置位置を記憶するメモリ機構70と、を備える。
一対のレール11,11は幅方向DXに所定距離を隔てて並列される。レール11,11それぞれは、その長手方向が車両の前後方向に沿うように車両フロアに配置される。メモリ機構70は、一対のレール11,11のうち幅方向DXにおける外側(車両ドア側)のレール11に設けられ、かつ操作性の観点から当該外側のレール11の外側に配置される。
レール11は、ロアレール20とアッパレール30とを備える。ロアレール20は車両フロアに固定される。アッパレール30は転動部材を介してロアレール20に対して摺動する。以下、2個のレール11,11のうちの右側(後ろからみて右側)のレール11について説明する。
図3及び図4に示されるように、ロアレール20は、底壁21と、底壁21の幅方向DX両端それぞれから上方に延びる側壁22と、側壁22の上端部から内側に延びる横壁23と、横壁23の内側端部から下方に延びる内壁24とを備える。
ロアレール20には、後述のロック部材41の係合爪43aが挿通する複数の挿通部25が設けられている。複数の挿通部25は、ロアレール20の長手方向に沿って等間隔で配列されている。例えば、挿通部25は、横壁23と内壁24とに亘る貫通孔として構成される。
図3及び図4に示されるように、アッパレール30は、上壁31と、上壁31の幅方向DX両端それぞれから下方(ロアレール20の底壁21に向かう方向)に延びる縦壁32と、縦壁32の下端部から外方に延びて更に上方に屈曲する外壁33とを備える。アッパレール30の縦壁32は、ロアレール20の内壁24よりも幅方向DX内側に配置される。アッパレール30の外壁33は、ロアレール20の内壁24と側壁22との間に配置される。アッパレール30の外壁33とロアレール20の側壁22との間には転動部材が転動可能状態で配置される。アッパレール30の縦壁32には、後述のロック部材41の係合爪43aが挿通する幾つか(例えば、3個)の開口部35が設けられている。複数の開口部35は、アッパレール30の長手方向に沿って等間隔で配列されている。アッパレール30の外壁33には、後述のロック部材41の係合爪43aが挿通する挿通部34が設けられている。挿通部34は、開口部35に対向するところに配置される。
アッパレール30は、更に、メモリ機構70の第1ストッパ100及び第2ストッパ110に当接する当接部材36(図2参照)を備える。当接部材36は、ブラケット39を介してアッパレール30に取り付けられる。ブラケット39は、アッパレール30の長手方向に沿って延びる(図2参照)。ブラケット39は、アッパレール30の上壁31に接続される接続部39aと、接続部39aから上方に延びる縦壁39bとを有する。当接部材36は、この縦壁39bに取り付けられる。
図5に示されるように、当接部材36は、ブラケット39に接続される一対の接続部37aを有する本体部37と、本体部37から下方に延びる延長部38とを有する。延長部38は、レール11と後述のガイド71との間(幅方向DXにおける間)に配置される。
延長部38の後部には、第1ストッパ100の規制部105に当接する当接部38aが設けられている。当接部38aは、アッパレール30の移動方向に沿う線に垂直な面として構成される。延長部38の前部には、第2ストッパ110の規制部115に当接する当接部38bが設けられている。当接部38bは、アッパレール30の移動方向に沿う線に垂直な面として構成される。
また、延長部38には、阻止部38cが設けられている。阻止部38cは、当接部材36の当接部38aが第1ストッパ100の規制部105に当接するとき、第1ストッパ100の上面105aに当接し得る。具体的には、阻止部38cは、当接部材36の当接部38aが第1ストッパ100の規制部105に当接する状態で、第1ストッパ100の上面105aと対向する面として構成される(図13参照)。
図3、図4、図6及び図7を参照して、ロック機構40について説明する。
ロック機構40は、アッパレール30とロアレール20とを係合させる。ロック機構40は、アッパレール30とロアレール20とに係合するロック部材41を備える。ロック部材41は、操作機構45により操作される。
ロック部材41は、アーム42と、アーム42の一端に配置されるロック部43と、アーム42の他端に配置される押圧部44とを有する。ロック部材41のアーム42は、アッパレール30とロアレール20との間の空間Sに配置される(図4参照)。
ロック部43は、アッパレール30とロアレール20とに係合し得る係合爪43aを有する。係合爪43aは、アーム42の長手方向に対して交差する方向(例えば直交方向)に延びる。係合爪43aは、幅方向DXにおいて少なくとも一方側に延びる。本実施形態では、複数の係合爪43aが、ロック部43の幅方向DX両側それぞれから延びている。係合爪43aは、アッパレール30の開口部35に挿通する。また、係合爪43aは、ロアレール20の挿通部25及びアッパレール30の挿通部34に挿通し得る。
ロック部材41の押圧部44は、ロックレバー50(後述参照)により押圧され得る。
ロック部材41は、幅方向DXに沿う回転軸に介して回転可能にアッパレール30に取り付けられている。ロック部材41の回転軸は、アーム42においてロック部43と押圧部44との間に設けられる。ロックレバー50により押圧部44が押されると、ロック部材41が回転する。ロック部43は、ロック部材41の回転によりロック位置(図3の実線の位置,図6参照)と、アンロック位置(図3の二点鎖線の位置、図7参照)との間で移動する。ロック位置は、ロック部43の係合爪43aがロアレール20の挿通部25及びアッパレール30の挿通部34に挿通しているときのロック部43の位置である。ロック部43がロック位置にあるとき、係合爪43aがアッパレール30及びロアレール20に係合するため、アッパレール30がロアレール20に対して移動不能に係合される。アンロック位置は、ロック部43の係合爪43aがロアレール20の挿通部25に挿通していないときのロック部43の位置である。ロック部43がアンロック位置にあるとき、係合爪43aがロアレール20に係合しないため、アッパレール30がロアレール20に対して移動可能になる。ロック部材41は、ロック部43がロック位置に位置するように付勢されている。このため、ロック部材41の押圧部44がロックレバー50により押圧されていないときは、ロック部43はロック位置に位置する。なお、ロック部43がロック位置にあるロック機構40の状態を「ロック機構40のロック状態」といい、ロック部43がアンロック位置にあるロック機構40の状態を「ロック機構40のアンロック状態」という。また、ロック部43がロック位置からアンロック位置に移動することによりロアレール20に対してアッパレール30が移動可能になることを「レール11のロックが解除される」という。
図6及び図7を参照して、操作機構45について説明する。
操作機構45は、ロック機構40を動作させてレール11のロックを解除させる。操作機構45は、ロック機構40を動作させるロックレバー50と、ロックレバー50を動作させるハンドル60とを備える。
ロックレバー50は、ホルダー46(図1参照)を介してアッパレール30に回転可能に支持される。ロックレバー50は、回転軸57で支持される。ロックレバー50は、回転軸57が挿通する支持部51と、支持部51から延びる第1アーム52と、第1アーム52とは異なる方向に延びる第2アーム54とを有する。
第1アーム52の端部には、ロック部材41の押圧部44を押す当接部53が設けられている。第2アーム54は、第1アーム52の上側に配置される。第2アーム54の上側は、ハンドル60の端部63により押される押圧部55を有する。
ロックレバー50は、ばねにより付勢されており、第2アーム54の押圧部55に押圧力が加えられていないとき、第1アーム52の当接部53がロック部材41の押圧部44から離れる位置(以下、「非押圧位置」という。)に配置される(図6参照)。ロックレバー50は、第2アーム54の押圧部55に押圧力が加えられるとき、第1アーム52の当接部53がロック部材41の押圧部44を押圧する位置(以下、「押圧位置」という。)に配置される(図7参照)。ロックレバー50が押圧位置に配置されると、ロック部材41のロック部43がアンロック位置に配置される。
図6に示されるように、ハンドル60は、手で把持され得る把持部61と、把持部61からシート1の下方に延びる一対のアーム62とを備える。一対のアーム62は、幅方向DXに沿う軸に回転可能に支持されている。ハンドル60の把持部61が上下方向に移動することにより、アーム62の端部63は、把持部61の移動方向の反対方向に移動する。アーム62の端部63は、ロックレバー50の押圧部55に当接可能な位置に配置されており、ハンドル60の把持部61が初期位置(図6参照)から上方に移動すると、図7に示されるように、アーム62の端部63が下方に移動して押圧部55を押す。ロックレバー50の押圧部55が押されると、ロックレバー50が押圧位置に配置されて、ロック部材41のロック部43がアンロック位置に移動するため、レール11のロックが解除される(図7参照)。一方、ハンドル60の把持部61が初期位置に配置されると(図6参照)、アーム62の端部63は押圧部55を押圧しないようになるため、ロック部材41に加わる付勢力によりロック部材41のロック部43がロック位置に戻り、レール11がロックされる。
図8〜図12を参照して、メモリ機構70を説明する。なお、図8に示されるメモリ機構70は、第1ストッパ100に取り付けられる取手120が外されている。図10には、取手120の正面図(図2の矢印B方向からみた図)が示されている。
図9に示されるように、メモリ機構70は、ロアレール20に沿って延びるガイド71と、第1ストッパ100と、第1ストッパ100よりも前方に配置される第2ストッパ110とを備える。なお、第1ストッパ100及び第2ストッパ110は、特許請求の範囲に記載した「ストッパ」に対応する。
ガイド71は、内側部材80と、外側部材90とを備える。
内側部材80は、車両フロアに固定される固定部81と、第1ストッパ100及び第2ストッパ110を案内する案内部82とを備える。案内部82は、固定部81に対して交差するように設けられる。案内部82は、第1ストッパ100の回転軸102を支持する第1内溝83と、第2ストッパ110の回転軸112を支持する第2内溝84とを有する。第1内溝83及び第2内溝84は、案内部82を貫通する孔または凹部として構成される。第1内溝83及び第2内溝84は、内側部材80の長手方向に延びる。第1内溝83は、第2内溝84よりも後方に配置される。第1内溝83の上下方向の幅長は、第1ストッパ100の回転軸102の内端部の上側及び下側が第1内溝83の上下面に摺接するように構成される。第2内溝84の上下方向の幅長は、第2ストッパ110の回転軸112の内端部の上側及び下側が第2内溝84の上下面に摺接するように構成される。
案内部82の後部には、第1ストッパ100の係合部103と噛み合う複数の歯85が設けられている。案内部82の前部には、第2ストッパ110の係合部113と噛み合う複数の歯86が設けられている。また、案内部82の前部に設けられる歯86は、案内部82の後部に設けられる歯85に準じた構造を有する。ここでは、案内部82の後部に設けられる歯85について説明する。
複数の歯85は、案内部82において上方に突出するように設けられて、等間隔で配置される。また、複数の歯85は、ロアレール20に設けられている複数の挿通部25との関係で、次のように構成されている。複数の歯85の配列間隔距離は、ロアレール20の挿通部25の配列間隔距離と同じ長さに設定されている。そして、案内部82の歯85とロアレール20の挿通部25とは、レール11の長手方向において歯85が挿通部25に対して所定距離だけ後方にシフトした位置関係にある(以下、この関係を「歯85のシフト構造」という。)。後方へのシフトの所定距離は、前後方向DYにおける阻止部38c(後述参照)の長さLXに等しいかまたは阻止部38cの長さLX(図14参照)よりも大きい。
このような歯85のシフト構造によれば、アッパレール30の当接部38aが第1ストッパ100の規制部105の前端部105bに当接するときにロック部43の係合爪43aがロアレール20の挿通部25に挿通すると、アッパレール30の当接部38aと第1ストッパ100の規制部105の前端部105bとが所定距離だけ離間するようになる。これにより、アッパレール30の当接部38aと第1ストッパ100の規制部105の前端部105bとが離間し、アッパレール30の阻止部38cが第1ストッパ100の回転を妨げない位置に配置された状態で、レール11がロックされる。このため、レール11がロックされた状態でも第1ストッパ100の再配置(後方への再配置に限る。)が可能になる。
図9に示されるように、外側部材90は、車両フロアに固定される固定部91と、第1ストッパ100及び第2ストッパ110を案内する案内部92とを備える。案内部92は、固定部91に対して交差するように設けられる。案内部92は、第1ストッパ100の回転軸102を支持する第1外溝93と、第2ストッパ110の回転軸112を支持する第2外溝94と、第1ストッパ100の操作部106を案内する第3外溝95と、第2ストッパ110の操作部116を案内する第4外溝96とを有する。第1外溝93及び第2外溝94は、案内部92を貫通する孔または凹部として構成される。第3外溝95及び第4外溝96は、案内部92を貫通する孔として構成される。
第1外溝93は、第2外溝94よりも後方に配置される。第1外溝93及び第2外溝94は、外側部材90の長手方向に延びる。第1外溝93の上下方向の幅長は、第1ストッパ100の回転軸102の外端部の上側及び下側が第1外溝93の上下面に摺接するように構成される。第2外溝94の上下方向の幅長は、第2ストッパ110の回転軸112の外端部の上側及び下側が第2外溝94の上下面に摺接するように構成される。
第3外溝95及び第4外溝96は、外側部材90の長手方向に延びる。第3外溝95は、第4外溝96よりも後方に配置される。第3外溝95は、第1外溝93よりも上方にかつ前方に配置される。第4外溝96は、第2外溝94よりも上方かつ前方に配置される。
第3外溝95の上下方向の幅長は、第1ストッパ100の係合部103が、内側部材80の歯85との係合が解除される位置(図12参照)まで上方移動することが可能であるように第1ストッパ100の操作部106の基部106aの幅長よりも幅広に構成される。第4外溝96の上下方向の幅長は、第2ストッパ110の係合部113が、内側部材80の歯86との係合が解除される位置まで上方移動可能なように第2ストッパ110の操作部116の基部116aの幅長よりも幅広に構成される。
内側部材80と外側部材90とは、外側部材90の固定部91の上に内側部材80の固定部81が重ねられ、外側部材90の案内部92と内側部材80の案内部82との間に第1ストッパ100のアーム101及び第2ストッパ110のアーム111が摺動可能に収容し得るように、配置される。内側部材80と外側部材90とがこのように配置されると、第1内溝83と第1外溝93とが側面視で互いに重なり、第2内溝84と第2外溝94とが側面視で互いに重なる。すなわち、第1内溝83と第1外溝93とは、第1ストッパ100の回転軸102を支持し、かつ第1ストッパ100をガイド71の長手方向に沿って案内する。第2内溝84と第2外溝94とは、第2ストッパ110の回転軸112を支持し、かつ第2ストッパ110をガイド71の長手方向に沿って案内する。
第1ストッパ100は、アーム101と、アーム101の第1端部101aに設けられる回転軸102と、アーム101の第2端部101b(第1端部101aよりも前側に配置される端部)に設けられてガイド71に係合する係合部103と、アッパレール30の当接部38aが当接する規制部105と、第1ストッパ100を操作するための操作部106とを備える。
アーム101は、その長手方向がガイド71の長手方向に沿うように配置され、ガイド71の内側部材80の案内部82と外側部材90の案内部92との間に収容される。
回転軸102は、ガイド71に係合する。具体的には、回転軸102の内端部は、ガイド71の内側部材80の第1内溝83に挿通し、回転軸102の外端部は、ガイド71の外側部材90の第1外溝93に挿通する。
係合部103は、ガイド71の内側部材80の上方に配置される。係合部103は、内側部材80の歯85に係合する。係合部103は、例えば、歯85が挿通する貫通孔104を有する。なお、係合部103は、貫通孔104を有する構造に代えて、歯85が挿通する溝または凹部を有するものに構成され得る。
規制部105は、係合部103から幅方向DXにおける内方(レール11に向く方向)に突出するように設けられる。そして、規制部105の前端部105bは、アッパレール30の当接部38aが当接する部分として構成され、例えば、ガイド71の長手方向に沿う線に垂直な面に構成される。規制部105の上面105aは、アッパレール30の阻止部38cが当接し得る部位として構成される。
操作部106は、アーム101の第2端部101bにおいて、規制部105が設けられている部分とは反対側に設けられている。すなわち、操作部106は、外側部材90に向かって延びている。操作部106は、幅方向DX外方に延びる基部106aと、基部106aから下方に延びる垂下部106bと、垂下部106bから幅方向DX外方に延びる突出部106cとを備える。
操作部106の基部106aは、外側部材90の第3外溝95に挿通する。垂下部106b及び突出部106cは、外側部材90の外側に配置される。垂下部106bには、付勢部材109の第1端部109aが掛けられる引掛部106dが設けられている。付勢部材109は、第1ストッパ100の係合部103と内側部材80の歯85とが互いに係合するように第1ストッパ100を付勢する。付勢部材109は、弾性部材により構成され、力が加えられていない状態において所定距離(以下、「初期距離」という。)だけ隔てられた第1端部109aと第2端部109bとを有する。付勢部材109の第1端部109aは、操作部106の垂下部106bの引掛部106dに掛けられ、第2端部109bは、外側部材90の第3外溝95の上面95aに摺動可能に掛けられる。付勢部材109がこのように取り付けられている状態では、付勢部材109の第1端部109aと第2端部109bとの間の間隔距離は初期距離よりも短くなっており、これにより、第1ストッパ100の係合部103が下方に向かうように第1ストッパ100が付勢される。
第1ストッパ100の係合部103は、付勢部材109による付勢力に基づいて内側部材80の上面80a(歯85間の部分)を下方に押すため、係合部103と内側部材80の歯85との係合は解除され難くなっている。一方、第1ストッパ100に付勢部材109による付勢力に抗する力が加えられると、第1ストッパ100は、回転軸102を中心にして付勢方向とは反対方向に回転するため、係合部103は内側部材80の上面80aから離間し、係合部103と内側部材80の歯85との係合が解除される。
図10に示されるように、第1ストッパ100の操作部106には取手120が取り付けられている。取手120は、操作部106の垂下部106bを覆う第1部位121と、操作部106の突出部106cを覆う第2部位122とを有する。第1部位121には、付勢部材109の第1端部109a(特に、引掛部106dから外方に突出する部分)を収容する凹部121aが設けられている。凹部121aは、付勢部材109の少なくとも第1端部109aを収容し、更に好ましくは、付勢部材109の中間部位(第1端部109aと第2端部109bとの間の部分)を収容するように構成されている。第2部位122には、突出部106cが入る孔122aが設けられている。また、第2部位122の下面において前後方向DYの中間部分には、下方に突出する突出部123が設けられている。突出部123は、第1ストッパ100を前後方向DYに移動させるときの滑り止め(指が引っ掛けられる部分)になる。
図11及び図12を参照して、第1ストッパ100の位置変更について説明する。
第1ストッパ100は、係合部103と内側部材80の歯85との係合及び付勢部材109の付勢力による係合部103と内側部材80との間の押圧作用により、ガイド71に移動不能に係合されている。第1ストッパ100の位置を変更するときは、付勢方向とは反対方向の力を操作部106に加えることで、係合部103と内側部材80との係合を解除する。第1ストッパ100がガイド71の長手方向に移動して所望の位置で、操作部106に加えられている力が弱められると、付勢部材109による付勢力により係合部103が内側部材80の上面80aに向かって移動するため、係合部103と歯85とが係合する。このようにして、第1ストッパ100の位置が変更され得る。
第2ストッパ110は、第1ストッパ100に準じた構造を有する。すなわち、第2ストッパ110は、アーム111と、回転軸112と、ガイド71に係合する係合部113と、アッパレール30の当接部38bが当接する規制部115と、第2ストッパ110を操作するための操作部116とを備える。操作部116には取手130が取り付けられる。第2ストッパ110では、規制部115の後端部115bに、アッパレール30の当接部38bが当接する。第2ストッパ110は付勢部材119により付勢される。付勢部材119は、第2ストッパ110の係合部113と内側部材80の歯86とが係合するように、第2ストッパ110を付勢する。また、第2ストッパ110の動作は、第1ストッパ100の動作に準ずる。
図13〜図15を参照して、車両用シートスライド装置10の動作を説明する。
ここでは、乗降時等においてシート1を移動させた後、メモリ機構70で予め設定された位置(以下、「メモリ位置」という。)にシート1を戻すときの、車両用シートスライド装置10の動作について説明する。
シート1をメモリ位置から移動させた後、当該メモリ位置にシート1を戻すときは、ハンドル60の操作によりレール11のロックを解除する。この操作により、ロック部材41のロック部43がアンロック位置に位置するため、アッパレール30がロアレール20に対して摺動可能になる。
アッパレール30を後方に移動させると、図13に示されるように、アッパレール30の当接部38aが第1ストッパ100に当接する。具体的には、アッパレール30の当接部38aが、第1ストッパ100の規制部105の前端部105bに当接し、アッパレール30の阻止部38cが、第1ストッパ100の規制部105の上面105aの上方に位置する。アッパレール30の後方への移動速度が大きいと、第1ストッパ100に衝撃力が加わる。この衝撃力は、係合部103を上方に移動させるように第1ストッパ100を回転させ得る。衝突時の第1ストッパ100の回転力が付勢部材109の付勢力よりも大きくなる場合、回転軸102を中心として第1ストッパ100が回転する。第1ストッパ100が回転すると、第1ストッパ100の規制部105の上面105aが、アッパレール30の阻止部38cに当接するため、第1ストッパ100の回転が阻止される。このようにして、衝突に起因する第1ストッパ100の回転に基づいて第1ストッパ100の係合部103と内側部材80の歯85との係合が解除されることが抑制される。
一方、アッパレール30の当接部38aが第1ストッパ100に当接するところで、ハンドル60の操作が解除されると、図14に示されるように、ロック部材41のロック部43がロック位置に移動してレール11がロックされる。このようにロック部43がロック位置に移動するとき、上述した歯85のシフト構造から、アッパレール30が所定距離だけ前方に移動し、アッパレール30の当接部38aが第1ストッパ100の規制部105の前端部105bから離間し、第1ストッパ100の規制部105の上方に阻止部38cが存在しなくなる(図14参照)。このため、図15に示されるように、第1ストッパ100の回転が許容される。
次に、車両用シートスライド装置10の構造について説明する。
上述のように、メモリ機構70の第1ストッパ100は、ガイド71に案内される。また、第1ストッパ100は、ガイド71の長手方向に延びるアーム101を有し、ガイド71の幅方向DXに沿う回転軸102を中心に回転する。このような第1ストッパ100は、ガイド71の幅方向DXに延びるアームを有しない。このような車両用シートスライド装置10は、ロアレール20の幅方向DXに延びるアームを有する車両用シートスライド装置10の配置スペースに比べて、車幅方向における配置スペースが狭い。このため、車両用シートスライド装置10を、車幅方向において端縁すなわち車両ドア側の端縁に近傍に配置することが可能である。
また、第1ストッパ100の係合部103とガイド71との係合及び係合解除における第1ストッパ100の回転動作は、幅方向DXに沿う回転軸102を中心とするものであるため、その回転軌跡は、幅方向DXに垂直な面に沿うようになる。すなわち、第1ストッパ100の回転動作は、メモリ機構70の幅方向DXの幅内で行われるか、またはその幅から逸脱するとしてもその逸脱範囲が小さい。すなわち、上記車両用シートスライド装置10は、第1ストッパ100の操作範囲を含めてもその配置スペースは、幅方向DXに延びるアームを有する車両用シートスライド装置10の配置スペースよりも狭くなっている。
次に、車両用シートスライド装置10の作用及び効果について説明する。
(1)車両用シートスライド装置10は、ロアレール20に沿って延びるガイド71と、ガイド71に固定され得る第1ストッパ100とを備える。第1ストッパ100は、幅方向DXに沿う回転軸102を中心に回転することにより、ガイド71に係合し、またはガイド71との係合を解除する。この構成によれば、第1ストッパ100は、ガイド71の幅方向DXに沿う回転軸102を中心に回転するものとして構成される。すなわち、第1ストッパ100は、ガイド71の長手方向に沿うように構成される。このため、車両フロアの車幅方向における配置スペースを従来の車両用シートスライド装置10に比べて狭くすることができる。
(2)第1ストッパ100は、ガイド71の長手方向に延びるアーム101と、アーム101の第1端部101aに設けられる回転軸102と、アーム101の第2端部101bに設けられてガイド71に係合する係合部103と、規制部105を有する。規制部105は、アッパレール30が当接し得る部分であってアッパレール30の移動を規制する。この構成によれば、回転軸102を中心に第1ストッパ100が回転することにより、係合部103がガイド71に接近したり、ガイド71から離間したりして、係合部103とガイド71とが係脱する。
(3)アッパレール30の阻止部38cは、アッパレール30が第1ストッパ100に当接するとき第1ストッパ100がガイド71との係合を解除する方向に回転することを阻止する。この構成によれば、アッパレール30の当接部38aが第1ストッパ100に当接するとき第1ストッパ100に加わる力に起因して第1ストッパ100が回転し第1ストッパ100とガイド71との係合が解除することが抑制される。
(4)第1ストッパ100は、ガイド71と係合する方向に付勢部材109で付勢される。この構成によれば、付勢部材109の付勢力により第1ストッパ100とガイド71との係合が強化されるため、偶発的な第1ストッパ100とガイド71との係合解除が抑制される。
(5)付勢部材109の第1端部109aは、第1ストッパ100に掛かり、付勢部材109の第2端部109bはガイド71に摺動可能に掛かる。この構成によれば、付勢部材109は第1ストッパ100とともに移動し得る。
(6)取手120は、付勢部材109の第1端部109aを覆うことが好ましい。この構成によれば、付勢部材109の第1端部109aが取手120に覆われるため、付勢部材109の第1端部109aが車両用シートスライド装置10の周辺部品に引っ掛かることが抑制される。
<その他の実施形態>
・本技術が適用されるメモリ機構70の構造は、実施形態に示される例に限定されない。図16及び図17を参照して、上記メモリ機構70とは別の構造を有するメモリ機構170について説明する。ここでは、主に、メモリ機構170において上記メモリ機構70と相違する点について説明する。
メモリ機構170は、ロアレール20に沿って延びるガイド171と、第1ストッパ200と、第1ストッパ200よりも前方に配置される第2ストッパ210とを備える。
ガイド171は、内側部材180と、外側部材190と、内側部材180に取り付けられる第1保護シート189と、外側部材190に取り付けられる第2保護シート199とを備える。
内側部材180は、第1ストッパ200の回転軸202を支持する第1内溝183と、第2ストッパ210の回転軸212を支持する第2内溝184とを有する。第1内溝183及び第2内溝184は、内側部材180を貫通する孔または凹部として構成される。第1保護シート189は、内側部材180の外面側(外側部材190側)に取り付けられる。第1保護シート189には、第1内溝183に対応する貫通孔189aと、第2内溝184に対応する貫通孔189bとが設けられている。
また、内側部材180には、第1ストッパ200の係合部203が挿通する第1貫通孔181と、第2ストッパ210の係合部213が挿通する第2貫通孔182とが設けられている。第1貫通孔181は、第2貫通孔182よりも後方に配置される。第1貫通孔181の下辺には、第1ストッパ200の係合部203と噛み合う複数の歯185が設けられている。第2貫通孔182の下辺には、第2ストッパ210の係合部213と噛み合う複数の歯186が設けられている。複数の歯185,186の構造は、上記実施形態の歯85,86の構造に準ずる。
外側部材190は、第1ストッパ200の操作部206を案内する第1外溝195と、第2ストッパ210の操作部216を案内する第2外溝196とを有する。第1外溝195及び第2外溝196は、外側部材190を貫通する孔として構成される。なお、この外側部材190には、上記実施形態と異なり、第1ストッパ200の回転軸202を支持する溝及び第2ストッパ210の回転軸212を支持する溝は設けられていない。第2保護シート199は、外側部材190の内面側(内側部材180側)に取り付けられる。第2保護シート199には、第1外溝195に対応する貫通孔199aと、第2外溝196に対応する貫通孔199bとが設けられている。
内側部材180と外側部材190とは、第1保護シート189と第2保護シート199の間に第1ストッパ200のアーム201及び第2ストッパ210のアーム211が摺動可能に収容されるように、配置される。
第1ストッパ200は、アーム201と、アーム201の第1端部201aに設けられる回転軸202と、アーム201の第2端部201b(第1端部201aよりも前側に配置される端部)に設けられてガイド171に係合する係合部203と、アッパレール30の当接部38aが当接する規制部205と、第1ストッパ200を操作するための操作部206とを備える。なお、この実施形態では、アーム201、係合部203及び操作部206は一体の部材として構成され、規制部205は、別部材として構成されている。規制部205を含む部材は、係合部203が第1貫通孔181に挿通した状態でその係合部203に取り付けられる。
回転軸202は、内側部材180の第1内溝183に挿通し、かつその内端部には抜け防止のための抜止部材207が設けられている。
係合部203は、内側部材180の第1貫通孔181に挿通し、内側部材180の歯185に係合する。規制部205は、係合部203において幅方向DXにおける内方(レール11に向く方向)に設けられる。操作部206は、アーム201の第2端部201bにおいて、規制部205が設けられている部分とは反対側に設けられている。操作部206は、上記実施形態に示されている操作部106に準じた構造を有する。付勢部材209は、第1ストッパ200の係合部203と内側部材180の歯185とが互いに係合するように第1ストッパ200を付勢する。
第2ストッパ210は、アーム211と、アーム211に設けられる回転軸212と、アーム211に設けられてガイド171に係合する係合部213と、アッパレール30の当接部38bが当接する規制部215と、第2ストッパ210を操作するための操作部216とを備える。また、第2ストッパ210は、ガイド171と係合するように付勢部材219により付勢される。第1ストッパ200及び第2ストッパ210にはそれぞれ取手220,230が取り付けられる。
なお、このメモリ機構170では、第1ストッパ200の回転軸202及び第2ストッパ210の回転軸212は内側部材180だけで支持されているため、外側部材190は省略され得る。すなわち、ガイド71,171の構造は、ストッパを挟む構造に限定されない。
・実施形態において、ロック機構40の構造は、実施形態の例に限定されない。ロック機構40は、アッパレール30とロアレール20とを係合させる機構であればよい。例えば、実施形態では、係合爪43aを有するロック部43は、上下方向に移動するものであるが、係合爪43aがロアレール20に対して幅方向DXに移動するようにロック部43が構成され得る。
・実施形態では、メモリ機構70は第1ストッパ100と第2ストッパ110とを有するが、第1ストッパ100及び第2ストッパ110のいずれか一方は省略され得る。
・実施形態では、アッパレール30において、第2ストッパ110の回転を阻止するための阻止部が設けられていないが、第2ストッパ110の回転を阻止する阻止部をアッパレール30に設けてもよい。
1…シート、10…車両用シートスライド装置、11…レール、20…ロアレール、21…底壁、22…側壁、23…横壁、24…内壁、25…挿通部、30…アッパレール、31…上壁、32…縦壁、33…外壁、34…挿通部、35…開口部、36…当接部材、37…本体部、37a…接続部、38…延長部、38a…当接部、38b…当接部、38c…阻止部、39…ブラケット、39a…接続部、39b…縦壁、40…ロック機構、41…ロック部材、42…アーム、43…ロック部、43a…係合爪、44…押圧部、45…操作機構、46…ホルダー、50…ロックレバー、51…支持部、52…第1アーム、53…当接部、54…第2アーム、55…押圧部、57…回転軸、60…ハンドル、61…把持部、62…アーム、63…端部、70…メモリ機構、71…ガイド、80…内側部材、80a…上面、81…固定部、82…案内部、83…第1内溝、84…第2内溝、85…歯、86…歯、90…外側部材、91…固定部、92…案内部、93…第1外溝、94…第2外溝、95…第3外溝、95a…上面、96…第4外溝、100…第1ストッパ、101…アーム、101a…第1端部、101b…第2端部、102…回転軸、103…係合部、104…貫通孔、105…規制部、105a…上面、105b…前端部、106…操作部、106a…基部、106b…垂下部、106c…突出部、106d…引掛部、109…付勢部材、109a…第1端部、109b…第2端部、110…第2ストッパ、111…アーム、112…回転軸、113…係合部、115…規制部、115b…後端部、116…操作部、116a…基部、119…付勢部材、120…取手、121…第1部位、121a…凹部、122…第2部位、122a…孔、123…突出部、130…取手、170…メモリ機構、171…ガイド、180…内側部材、181…第1貫通孔、182…第2貫通孔、183…第1内溝、184…第2内溝、185…歯、186…歯、189…第1保護シート、189a…貫通孔、189b…貫通孔、190…外側部材、195…第1外溝、196…第2外溝、199…第2保護シート、199a…貫通孔、199b…貫通孔、200…第1ストッパ、201…アーム、201a…第1端部、201b…第2端部、202…回転軸、203…係合部、205…規制部、206…操作部、207…抜止部材、209…付勢部材、210…第2ストッパ、211…アーム、212…回転軸、213…係合部、215…規制部、216…操作部、219…付勢部材、220…取手、230…取手、DY…前後方向、DX…幅方向、S…空間。

Claims (6)

  1. 車両フロアに固定されるロアレールと、
    前記ロアレールに摺動可能に配置されるアッパレールと、
    前記ロアレールに沿って延びるガイドと、
    前記ガイドに係合して前記アッパレールの移動を規制するストッパと、を備え、
    前記ストッパは、前記ガイドの幅方向に沿う回転軸を中心に回転することにより、前記ガイドに係合し、または前記ガイドとの係合を解除する
    車両用シートスライド装置。
  2. 前記ストッパは、前記ガイドの長手方向に延びるアームと、前記アームの第1端部に設けられる前記回転軸と、前記アームの第2端部に設けられて前記ガイドに係合する係合部と、前記アッパレールが当接し得る部分であり前記アッパレールの移動を規制する規制部とを有する
    請求項1に記載の車両用シートスライド装置。
  3. 前記アッパレールは、前記アッパレールが前記ストッパに当接することに基づいて前記ストッパが前記ガイドとの係合を解除する方向に回転することを阻止する阻止部を有する
    請求項1または請求項2に記載の車両用シートスライド装置。
  4. 前記ストッパは、前記ガイドと係合する方向に付勢部材で付勢される
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用シートスライド装置。
  5. 前記付勢部材の第1端部は、前記ストッパに掛かり、前記付勢部材の第2端部は前記ガイドに摺動可能に掛かる
    請求項4に記載の車両用シートスライド装置。
  6. 前記ストッパに取り付けられる取手を更に備え、
    前記取手は、前記付勢部材の前記第1端部を覆う
    請求項5に記載の車両用シートスライド装置。
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