JP2017215383A - 映写スクリーンシート及び入力機能付き映写スクリーンシート - Google Patents

映写スクリーンシート及び入力機能付き映写スクリーンシート Download PDF

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Abstract

【課題】コストを低くでき、かつ生産性も改善され、さらに薄型化をも図ることができるように改良された入力機能付き映写スクリーンシートを得ることを主要な目的とする。
【解決手段】入力機能付き映写スクリーンシート1は、プロジェクタ21から投影された画像や映像23を表示する。入力機能付き映写スクリーンシート1は、基板と、基板の少なくとも一方の面に設けられた、プロジェクタ21からの投影光14を反射する反射手段とを備える。反射手段は、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線1x、1yで形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に映写スクリーンシートに関するものであり、より特定的には、コスト軽減、生産性改善、さらに薄型化を図ることができるように改良された入力機能付き映写スクリーンシートに関する。
タッチパネルは、画面に直接触れることにより、コンピュータの操作が行える装置であり、アーケードゲーム、サイネージ、テーブルPC、スマートフォン、携帯ゲーム機、カーナビ、切符販売機、銀行ATMなどさまざまなシーンで利用されている。
図11(A)、(B)、(C)を参照して、投影型静電容量方式タッチパネル用フィルム100は、X軸方向に並んで延びる複数の電極配線1xのパターンが形成された透明電極フィルムとY軸方向に並んで延びる複数の電極配線1yのパターンが形成された透明電極フィルムとの2枚のフィルムがX軸方向とY軸方向が直交するように、四隅を揃えて重ね合わされてなる。なお、図面では、作図の関係上、電極配線1x、1y等の密度は粗く描かれている。
それぞれの透明電極フィルムの上に、電極配線1x、1y、連結配線91x、91y、接続用電極配線6,10、出力端子用電極配線5,9がスクリーン印刷を経て形成されている。連結配線91x、91yは、電極配線1x、1yのパターンの端に設けられており、隣り合う電極配線1x、1yを9本ずつ束ねて1つの電極とするものである。接続用電極配線6,10は、各々の連結配線91x、91yから延びるものである。複数個の出力端子用電極配線5,9は、接続用電極配線6,10の各々からさらにX軸又はY軸に向かって延びて形成され、フレキシブルプリント配線基板(以下FPC基板と略す)4,8に出力するためのものである。複数個の出力端子用電極配線5,9はそれぞれ、電極配線1x、1yに設けられている。複数個の出力端子用電極配線5,9はコネクタを介してFPC基板4,8に電気的接続され、このFPC基板4、8はコネクタを介して変換基板7,11に電気的接続され、変換基板7,11は図示しないコントローラに電気的接続されている。
さて、32インチ、47インチのスクリーンパネルに用いる上述のタッチスクリーンフィルムを作る場合には、それぞれの大きさに応じたスクリーン版を準備して、スクリーン印刷を行わねばならない。その煩わしさに鑑み、先に、発明者らは、大きな1つのスクリーン版があれば、47インチ、32インチ、42インチ用、横長パネルのいずれをも製造することができる投影型静電容量方式タッチパネル用フィルムを提案した(特許文献1)。
そして、発明者らは、さらに鋭意研究を行っていた所、上述のタッチスクリーンフィルムに、プロジェクタの投影光を当てると、タッチパネルの電極配線に投影光が当たって拡散して反射するという興味ある現象を見出し、本願発明に到達した。
本願発明に関連して、インタラクチブボード用の反射スクリーンの技術が提案されている(特許文献2)が、スクリーンシートとタッチパネルを貼り合わせた構成で、コストが高く、生産性が悪い、さらに薄型化が困難という問題点があった。
特開2014-182619号公報 特開2012-73360号公報
それゆえに、この発明の目的は、上記問題点を解決するためになされたもので、コストを低くでき、かつ生産性も改善され、さらに薄型化を図ることができるように改良された入力機能付き映写スクリーンシートを提供することにある。
この発明の他の目的は、コストを低くでき、かつ生産性も改善され、薄型化を図ることができるように改良された映写スクリーンシートを提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、暗闇の空中に映像を浮かび上がらせることのできる映写スクリーンシートを提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、互いに鏡像関係にある2つの映像が鑑賞できる映写スクリーンシートを提供することにある。
本発明に係る入力機能付き映写スクリーンシートは、プロジェクタから投影された画像や映像を表示するものであって、基板と、上記基板の少なくとも一方の面に設けられ、上記プロジェクタからの投影光を拡散して反射する反射手段と、を備える。上記反射手段は、タッチパネルの電極配線を兼ねる複数の導電性細線で形成されていることを特徴とする。
本発明に係る入力機能付き映写スクリーンシートによれば、反射手段を、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線で形成しているので、これらの導電性細線が同時に2つの利益(タッチセンサとしても利用でき、映写スクリーンシートとしても利用できる)を生み出す。
上記導電性細線は、反射するものはいずれも使用でき、金属または、導電性微粒子を含む樹脂で形成されるのが好ましい。
上記基板は、透明樹脂又は透明ガラスで形成されるのが好ましい。
上記入力機能付き映写スクリーンシートを2枚備え、これらが、それぞれに設けられた上記反射手段が互いに向かい合うように、互いに背中合わせになるように、又は双方の反射手段が同一方向に向くように、絶縁体を介して積層されているのが好ましい。絶縁体は、例えば、PET、ガラス基板、粘着剤などである。
上記複数の導電性細線は、格子状、網目状などの連続した幾何学パターンで形成されるのが好ましい。
上記入力機能付き映写スクリーンシートは、透明基材層と、上記透明基材層の上に設けられた、酸化物セラミックス、非酸化物セラミックス及び金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を主成分として含有する透明多孔質層と、を備え、上記電極配線のパターン、上記連結配線、上記出力端子用電極配線及び上記接続用電極配線は、上記透明多孔質層の上にスクリーン印刷された導電性ペーストを加熱処理して形成されているのが好ましい。
上記導電性ペーストは、有機バインダー樹脂、平均粒径系が5nm以上5μm以下の球状の銀である導電粉末及び有機溶剤を含むのが好ましい。
上記導電粉末の含有量は、上記導電性ペーストの全体量の50〜95質量%であり、上記有機バインダー樹脂は、水酸基を有するポリエステル樹脂、ブロックポリイソシアネート、アクリル樹脂を含む熱硬化性樹脂、可塑剤及びカップリング剤からなる。
有機バインダー樹脂が、水酸基を有するポリエステル樹脂、ブロックポリイソシアネート、アクリル樹脂を含む熱硬化性樹脂、可塑剤及びカップリング剤からなるので、導電性ペーストを加熱処理すると、有機バインダー樹脂が3次元硬化し、焼散せずに残り、銀粒子を互いに融着させたまま、透明多孔質層の面上に密着性よく留まり、剥がれない。
透明性樹脂基材の基材樹脂としては、耐熱性が高く、透明であり、該基材上に該透明多孔質層を形成し得るものであれば特に限定はない。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸エステル樹脂;シリコーン樹脂;環状ポリオレフィン樹脂;ポリアリレート樹脂;ポリエーテルスルホン樹脂などが例示される。上記のうち、透明性、コスト、耐久性、耐熱性等の観点から総合的に判断すると、ポリエステル樹脂、特にPET又はPENが好ましく採用される。
ここで透明性樹脂基材における透明性とは、PDP、CRT等の表示部の用途に用いられ得る程度の透明性であれば特に限定されない。通常、JIS K7105で測定した全光線透過率が70〜90%程度、及びJIS K7105で測定したヘイズ値が0.1〜20%程度である。
透明性樹脂基材の形態は、PDP、CRT等の表示部に用い得る形態、即ち、フィルム状、シート状、平板状等が採用される。かかる形態は、上記の基材樹脂から公知の方法により製造することができる。
上記透明多孔質層は、酸化物セラミックス、非酸化物セラミックス及び金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を主成分として含有する。
ここで、酸化物セラミックスとしては、チタニア、アルミナ、マグネシア、ベリリア、ジルコニア、シリカ等の単純酸化物、シリカ、ホルステライト、ステアタイト、ワラステナイト、ジルコン、ムライト、コージライト、スポジェメン等のケイ酸塩、チタン酸アルミニウム、スピネル、アパタイト、チタン酸バリウム、PZT、PLZT、フェライト、ニオブ酸リチウム等の複酸化物が例示できる。
非酸化物セラミックスとしては、窒化ケイ素、サイアロン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン、炭化タングステン等の炭化物、アモルファス炭素、黒鉛、ダイヤモンド、単結晶サファイヤ等の炭素が例示できる。その他、ホウ化物・硫化物・ケイ化物が例示できる。
金属としては、金、銀、鉄、銅、ニッケル等が例示できる。
これらのうち少なくとも1つを原料として用いればよく、より好ましいのはシリカ、チタニア、アルミナであり、その他成分や配合は特に制限はない。
透明性樹脂基材上に有する透明多孔質層の厚さは、0.05〜20μm程度、特に0.1〜5μm程度である。
また、該透明多孔質層は、酸化物セラミックス、非酸化物セラミックス及び金属からなる群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする微粒子の集合体(凝集体)からなり、該微粒子間に細孔を有している。該透明多孔質層の平均粒子径は10〜100nm程度であり、該細孔径は10〜100nm程度である。このような透明多孔質層を有しているため、後述する導電性ペーストとのマッチングが優れており、所望のパターン形成が可能となる。
透明多孔質層を有する透明性樹脂基材の形態は、フィルム状、シート状、平板状等である。フィルム状又はシート状の場合、透明多孔質層を有する透明性樹脂基材の厚さは、通常、25〜300μm程度、好ましくは40〜200μm程度であればよい。
透明多孔質層を有する透明性樹脂基材の透明性は、通常、JIS K7105で測定した全光線透過率が70〜90%程度、及びJIS K7105で測定したヘイズ値が0.1〜20%程度である。
上記導電性ペーストは、有機バインダー樹脂、平均粒径系が5nm以上5μm以下の球状の銀である導電粉末及び有機溶媒を含む。この導電粉末は、粒径が異なる2種類の銀粒子を含むのが好ましい。
平均粒径系が5nm以上5μm以下の球状の銀である導電粉末を用いると、銀粒子を互いに融着させたまま、透明多孔質層の面上に密着性よく留まり、剥がれない。ひいては、透明多孔質層に印刷された細線の断線が防止される。
上記導電粉末の含有量は、上記導電性ペーストの全体量の50〜95質量%である。この範囲を選ぶことにより、焼成後、残存有機バインダー樹脂中において、銀粒子を互いに融着させたまま、透明多孔質層の面上に密着性よく留まらせることができる。導電粉末は互いにくっつき合い、電気的接続され、導電性は損なわれない。
導電性ペーストに含まれる有機バインダー樹脂としては、透明多孔質層と密着性がよく、透明多孔質層を侵さないもので、水酸基を有するポリエステル樹脂、ブロックポリイソシアネート、アクリル樹脂を含む熱硬化性樹脂である。
これらは、導電性ペーストの焼成時に、化学反応を起こし、3次元化網目高分子が形成され、銀粒子を互いに固くつなぎ止める。
有機バインダー樹脂(単に「バインダー」とも称する)の使用量は、球状銀粒子100重量部に対して1.0〜20重量%程度、好ましくは3〜10重量%程度であればよい。有機バインダー樹脂量が1.0質量%未満の場合、硬化後の導電性ペースト(銀の細線)の膜質が脆くなり、また、十分な3次元構造をとることができず銀粒子同士をつなぎとめる効果が低くなるため、所望する導電性を得ることができない。また、20質量%を超えると、銀粒子間に硬化性の樹脂が過剰に介在することにより、粒子の接触性又は焼結性を阻害することになり、所望の導電性を得ることができない。
また、導電性ペーストに含まれる溶媒(又は「溶剤」とも称する)としては、銀粒子及びバインダーと反応を起こさず、これらを良好に分散するものであれば特に限定されるものではない。例えば、スクリーン印刷用の導電性ペーストとして調合される場合は、比較的高沸点(例えば、沸点約100〜300℃)のものが選択されることが多い。
スクリーン印刷の方法は特に限定はなく、公知の方法を用いて行うことができる。印刷に用いるスクリーン版は、十分な透視性が確保できる程度の導電部が形成されるようなパターン、特に、格子状、網目状などの連続した幾何学パターンを有するものが用いられる。例えば、直径11〜23μmのステンレスワイヤで織られた360〜700メッシュのステンレス紗に、線幅1〜100μm、好ましくは10〜30μm程度、模様ピッチ100〜2000μm好ましくは200〜400μm程度の格子状パターンを設けたスクリーン版が挙げられる。
スクリーン印刷では、微細な粒子状酸化銀を含む導電性ペーストを用いているため、パターンにムラの発生がほとんどない。また、該導電性ペーストと透明多孔質層とのマッチングがよいため、透明多孔質層上に形成されたパターンの細線に、断線や滲みがほとんど発生しない。
一般に、スクリーン印刷されるパターンの線幅は、原理上、スクリーン版の線幅より少し太くなる傾向があるが、線間隔のズレやパターンの歪みがほとんど発生せず、スクリーン版のパターンに対しほぼ忠実なパターンが透明多孔質層上に再現されることとなる。少し太くなる傾向を嫌う場合、スクリーン版のスリット幅を、透明多孔質層に形成される所望の線幅よりも小さく設定すればよく、当業者であればかかる設定は容易に行うことができる。
続いて、スクリーン印刷されたシートを、130〜200℃程度(特に、160〜180℃程度)の低温で加熱処理(焼成)して、透明多孔質層に格子状パターンの導電部を形成する。上述したように、特定の導電性ペーストを用いているため、比較的低温の加熱条件でも容易に金属銀粒子の融着が起こり、連続した金属銀の塗膜を形成することができる。加熱処理では、例えば、外部加熱方式(蒸気又は電気加熱熱風、赤外線ヒーター、ヒートロール等)、内部加熱方式(誘導加熱、高周波加熱、抵抗加熱等)等が採用される。加熱時間は、通常、5分〜120分程度、好ましくは10分〜40分程度である。
このように、上記の導電性ペーストを用いると、低温且つ短時間で銀塗膜を形成することができるため、熱による透明性樹脂基材への悪影響を回避できる。即ち、熱により透明性樹脂基材からのオリゴマー析出によって該基材が白化したり、熱により基材が黄変したりすることを抑制できる。
さらに、透明多孔質層上に形成された導電性パターンは、実質的にその大部分が銀粒子からなり、かつ、この銀粒子が直接融着し結合した高純度の銀の塊となる。このため、より低く且つ安定な抵抗値を有している。
この発明の他の局面に従う映写スクリーンシートは、プロジェクタから投影された画像や映像を表示する映写スクリーンシートであって、基板と、上記基板の少なくとも一方の面に設けられ、上記プロジェクタからの投影光を反射する反射手段と、を備える。上記反射手段は、互いに間隔を置いて配列された、表面及び側壁面を有し、かつ光反射性を有する複数の細線で形成されている。
映写スクリーンシートの用途のみに使用する場合には、接続用電極配線、出力端子用電極配線等が不要であるので、さらに、重量及びコストが軽減する。
上記光反射性を有する複数の細線は、上述の導電性パターンはいずれも使用できるが、これらに限定されるものでなく、光反射性を有するものはいずれも使用できる。
本発明に係る入力機能付き映写スクリーンシートによれば、反射手段を、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線で形成しているので、タッチセンサの電極配線を兼ねながら、映写スクリーンシートにもなる。その結果、複数の導電性細線が同時に2つの利益(タッチセンサとしても利用でき、映写スクリーンシートとしても利用できる)を生み出し、コストを低くでき、かつ生産性も改善され、薄型化を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る入力機能付き映写スクリーンシートの正面図である。 (A)は図1におけるA部拡大図であり、(B)は他の態様であるジグザグパターンの例を示す図である。 図2(A)におけるX−X線に沿う断面のさまざまな態様を示す図である。 本発明の作用効果を示す第1の図である。 (A)は、本発明の作用効果を示す第2の図であり、(B)は本発明の作用効果を示す第3の図である。 本発明が適用できる投影型静電容量方式のタッチパネル(自己容量)の動作を説明する図である。 本発明が適用できる他の投影型静電容量方式タッチパネル(相互容量)の動作を説明する図である。 実施の形態2に係る映写スクリーンシートの使用例を示す図である。 実施の形態2に係る映写スクリーンシートが発揮する第1の特有の効果を示す図である。 (A)は、実施の形態2に係る映写スクリーンシートが発揮する第2の特有の効果が生じる原理を説明する図であり、(B)は、その第2の特有の効果を説明する図である。 (A)投影型静電容量方式タッチパネル用フィルムの平面図であり、(B)は図11(A)におけるB部拡大図であり、(C)は図11(A)におけるC部拡大図である。
コストを低くでき、かつ生産性も改善され、さらに薄型化をも図ることができるように改良された入力機能付き映写スクリーンシートを得るという目的を、基板の少なくとも一方の面に設けられた反射手段を、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線で形成することによって実現した。以下、この発明の実施例を、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る入力機能付き映写スクリーンシートの正面図である。入力機能付き映写スクリーンシート1は、プロジェクタ21から投影された画像や映像23を表示する。入力機能付き映写スクリーンシート1は、後述する、基板と、基板の少なくとも一方の面に設けられた、プロジェクタ21からの投影光14を拡散して反射する反射手段とを備える。反射手段は、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線1x、1yで形成されている。導電性細線1x、1yのパターン形状や材料(色)などの最適化により、より鮮明な映像が得られる。入力機能付き映写スクリーンシート1に関するその他の構成は、図11に示すタッチパネルと同様であるので、同一部分には同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態1に係る入力機能付き映写スクリーンシート1によれば、詳細は後述するが、反射手段を、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線で1x、1yで形成しているので、タッチセンサの機能を持ちながら、映写スクリーンシートにもなる。その結果、複数の導電性細線が同時に2つの利益(タッチセンサとしても利用でき、映写スクリーンシートとしても利用できる)を生み出し、コストを低くでき、かつ生産性も改善され、薄型化を図ることができる。
図2(A)は、図1におけるA部の拡大図である。図2(A)におけるX−X線に沿う断面図は、図3(A)〜(D)に示す通りである。
これらの図を参照して、入力機能付き映写スクリーンシート1は、基板22と、基板22の少なくとも一方の面に設けられた、プロジェクタからの投影光を拡散して反射する反射手段12とを備える。反射手段12は、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線1x、1yで形成されている。導電性細線1x、1yは、図2(A)に示すメッシュ(格子)、図2(B)に示すジグザグ(折れ線)又はランダムのパターンであってもよい。
複数の導電性細線1x、1yは、線幅1〜100μm、線間隔100〜2000μm、厚み(透明多孔質層面から垂直方向の細線の最大高さ)0.1〜20μmである。基板22は、不透明材料であってもよいが、透明材料であるのが好ましい。
導電性細線1x、1yは、金、銀、銅、金と銀の合金、金と銅の合金、銀と銅の合金、金と銀と銅の合金の材料等で形成される。
導電性細線1x、1yは、印刷、インクジェット、フォトリソグラフィー等で形成される。
導電性細線1x、1yは、図3(A)に示すように、基板1の両面に設けてもよいし(相互容量)、図3(F)に示すように、一方の面のみに設けてもよい(自己容量)。入力機能付き映写スクリーンシートを2枚用いる場合には、これらが、それぞれに設けられた反射手段である導電性細線1x、1yが背中合わせになるように(図3(B))、導電性細線1x、1yが互いに向かい合うよう(図3(C))に、又は、図3(D),(E)に示すように、双方の導電性細線1x、1yが同一方向に向くように、絶縁体(粘着剤)13を介して積層される。
次に動作について説明する。
図4に示すように、基板22の少なくとも一方の面22aに設けられた反射手段である導電性細線(図示せず)に投影光14を当てると、反射手段である導電性細線(図示せず)の表面及び側壁面に当たって散乱し、拡散し、反射する。この拡散光15を観察者の目16が視認する。
図5(A)に示すように、基板22が透明材料で形成されている場合、拡散光15は、基板22を通り抜け、反対側にいた観察者の目17が視認する。この場合、観察者の目17は、観察者の目16が視認した画像や映像の左右が反転したものを視認する。
図5(B)に示すように、基板22の少なくとも一方の面22aに反射手段である導電性細線(図示せず)が形成されている場合に、他方の面22bから投影光14を当てても、一方の面22aに設けられた反射手段である導電性細線(図示せず)によって、投影光14は、散乱し、拡散し、反射する。この拡散光15を一方の面22a側にいる観察者の目16が視認する。他方の面22b側に散乱し、拡散し、反射した拡散光15は、他方の面22b側にいる観察者の目17が視認する。
実施の形態1に係る入力機能付き映写スクリーンシートは、図6に示す投影型静電容量方式タッチパネルにも利用できる、投影型静電容量方式タッチパネルは表面型より小さな画面サイズに用いられる場合が多く、昨今では携帯機器において注目度が非常に高い。内部構造については、演算処理ICを搭載した基板層の上に、特定のパターンで大量に並べた透明電極の層を配置し、表面にはガラスやプラスチックなどのカバー(誘電体)を重ねている。表面に指を近づけると複数の電極間の静電容量が同時に変化するが、この電流量の比率を測定することで、高精度に位置を特定することができる。
実施の形態1に係る入力機能付き映写スクリーンシートは、図7に示す投影型静電容量方式タッチパネルフィルムにも利用できる、図7の断面図に示すように、X軸方向に並んで延びる電極配線のパターンが形成された透明電極フィルムとY軸方向に並んで延びる電極配線のパターンが形成された透明電極フィルムとを備え、これらの2枚のフィルムがX軸方向とY軸方向が直交するように重ね合わされてなる。表面に指を近づけると上下の電極間の静電容量が同時に変化するが、この電流量の比率を測定することで、高精度に位置を特定することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、入力機能を取り除いて簡単な構成にした映写スクリーンシートに係る。入力機能を除いた点以外は、実施の形態1と同様である。図8を参照して、実施の形態2に係る映写スクリーンシート1を、例えば部屋の天井に、吊り紐18で吊るす。部屋の中は電灯19が照らされて明るいとする。映写スクリーンシート1は透明材料で形成されており、向こう側の窓20、カーテン、本棚などが、映写スクリーンシート1を通して見える。映写スクリーンシート1には、上述の反射手段が設けられている。この明るい状態で、プロジェクタ21を駆動し、映写スクリーンシート1に向けて、投影光14を当てる。投影光14は、映写スクリーンシート1に設けられた反射手段により、散乱し、拡散し、これを観察者の目16が視認すると、映像23(実施例では女性の映像)として認識される。実施の形態では、静止画であるが、動画にも利用できる。
次に、図9に示すように、窓を閉め、部屋の中の電灯19を消し、暗くすると(図面では灰色で背景を描いているが、実際は真っ暗)、面白い現象が観察された。すなわち、部屋の中を真っ暗闇にすると、部屋の中のベッド、箪笥、窓、本箱、空調機など、全ての物は視界から消え失せる。そして、映写スクリーンシートも消え失せる。つまり、映写スクリーンシートの、投影光14が当たらない部分(黒色部分)は透明であるため、視界から消え失せる。何も無い暗闇の空間に、ただ、図のように、映像23だけが浮かび上がって、観察者の目16に視認されるのである。
プロジェクタ21から静止画ではなくて、動画を当てると、何も無い暗闇の空中に動画を浮かび上がらせて、その動作を観察することができる。例えば、蝶々が飛んでいる動画を見ると、蝶々が暗闇の空間に舞い上がり、観察者に壮大な実景の中にいるような感覚を与える。これが本願発明の第1の特有の効果である。
本発明の第2の特有の効果について説明する。図5(A)とその説明文で既に説明したが、これについて、さらに詳細に説明する。図10(A)に示すように、基板22の一方の面22aに設けられた反射手段12は、互いに間隔を置いて配列された、表面24a及び側壁面24bを有し、かつ光反射性を有する複数の細線24で形成されている。細線24の材質は、金属または、導電性微粒子を含む樹脂で形成されてもよいが、これに限定されるものでなく、光反射性を有するものならいずれも使用できる。一方の面22a側から当てられた投影光14が細線24の水平表面24aに当たると、逆方向に反射して、その光15aを一方の面22a側にいる観察者の目16が視認し、例えば図10(B)の右側の映像23を見る。投影光14が細線24の側壁面24bに当たると、順方向に反射して、その光15bが基板22(透明材料)を通過して、他方の面22b側にいる観察者の目17が視認する。他方の面22b側にいる観察者の目17は、観察者の目16が視認した映像の左右が反転した、図10(B)の左側の映像23を見る。部屋の中を暗くすると、一つの部屋の中で、互いに鏡像関係にある2つの映像が基板22を境にして、浮かび上がって現れる。これが、本願発明の第2の特有の効果である。
銀ペースト材料を線幅25〜30μm、ピッチ860μmのジグザグパターンでスクリーン印刷形成したP−CAP方式(透過型静電容量方式)の透明タッチセンサに投影光を当てたところ、鮮明な映像が得られた。また、投影光が当たらない部分(黒色部分)は透明であるため、何も無い空間に浮かび上がったような映像が視認された。なおこの現象は銀ペースト材料を形成した面側、またその反対面側のいずれから投影光を当てた際にも視認され、さらにそのそれぞれにおいて、投影光を当てる面側、またその裏面側の両方で視認された。
銀ペースト材料を線幅20〜25μm、ピッチ300μmのメッシュパターンでスクリーン印刷形成した透明タッチセンサに投影光を当てたところ、鮮明な映像が得られた。また、投影光が当たらない部分は透明であるため、何も無い空間に浮かび上がったような映像となった。なおこの現象は銀ペースト材料を形成した面側、またその反対面側のいずれから投影光を当てた際にも視認され、さらにそのそれぞれにおいて、投影光を当てる面側、またその裏面側の両方で視認された。
実施例2において、線幅は20〜25μmのままで、ピッチを400,500,1000μmとしたところ、ピッチが大きくなるほど映像の精細度、鮮明度が劣化した。ただしピッチが大きい程、投影光が当たらない部分の透明性が増すため、なにもない空間に映像が浮かび上がったような印象は強くなった。なおこの現象は銀ペースト材料を形成した面側、またその反対面側のいずれから投影光を当てた際にも視認され、さらにそのそれぞれにおいて、投影光を当てる面側、またその裏面側の両方で視認された。ワイヤー配線のパターン形状や材料(色)などの最適化により、より鮮明な映像が得られる。
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る入力機能付き映写スクリーンシートによれば、反射手段を、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線で形成しているので、タッチセンサの機能を持ちながら、映写スクリーンシートにもなる。
1 入力機能付き映写スクリーンシート
1x、1y 電極配線
4、8 FPC基板
5、9 出力端子用電極配線
6 接続用電極配線
7、11 変換基板
10 接続用電極配線
12 反射手段
13 絶縁体
14 投影光
15 拡散光
16,17 目
18 吊り紐
19 電灯
20 窓
21 プロジェクタ
22 基板
22a 一方の面
22b 他方の面
23 映像
24a 水平表面
24b 側壁面
91x、91y 連結配線
100 投影型静電容量方式タッチパネル用フィルム

Claims (5)

  1. プロジェクタから投影された画像や映像を表示する映写スクリーンシートであって、
    基板と、
    前記基板の少なくとも一方の面に設けられ、前記プロジェクタからの投影光を反射する反射手段と、を備え、
    前記反射手段は、タッチセンサの電極配線を兼ねる複数の導電性細線で形成されていることを特徴とする、入力機能付き映写スクリーンシート。
  2. 前記導電性細線は、金属または、導電性微粒子を含む樹脂で形成されている、請求項1に記載の入力機能付き映写スクリーンシート。
  3. 前記基板は、透明樹脂又は透明ガラスで形成される、請求項1又は2に記載の入力機能付き映写スクリーンシート。
  4. 前記入力機能付き映写スクリーンシートを2枚備え、これらが、
    それぞれに設けられた前記反射手段が互いに向かい合うように、互いに背中合わせになるように、又は双方の反射手段が同一方向に向くように、絶縁体(粘着剤)を介して積層されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の入力機能付き映写スクリーンシート。
  5. プロジェクタから投影された画像や映像を表示する映写スクリーンシートであって、
    基板と、
    前記基板の少なくとも一方の面に設けられ、前記プロジェクタからの投影光を反射する反射手段と、を備え、
    前記反射手段は、互いに間隔を置いて配列された、表面及び側壁面を有し、かつ光反射性を有する複数の細線で形成されている映写スクリーンシート。
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