JP2017215259A - カラーチャートおよびカラーチャート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の階調分解能の材料を用いながらも階調数を増加できるカラーチャートおよびカラーチャート装置を提供する。【解決手段】第1透光性基板111上の第1方向に沿って同色の色濃度を段階的に単一方向に変化させた複数の第1透光領域を有する第1チャート11と、第1透光性基板111と重なり合う第2透光性基板121上に複数の第1透光領域と重なり合うように配置され、第1方向に延在される第2透光領域と、第1方向に交差する第2方向に沿って第2透光領域に隣接して配置され所定の透過率を有する第3透光領域と、を有する第2チャート12とを備え、第2透光領域は、複数の第1透光領域の中の最大色濃度と同じ色濃度を有し、第2透光領域および第3透光領域の第2方向の幅はそれぞれ、複数の第1透光領域の第2方向の幅よりも狭い。【選択図】図2

Description

本開示は、カラーチャートおよびカラーチャート装置に関する。
従来から、ビデオカメラ、スチルカメラ、スキャナ等の画像入力装置においては、入力画像の色再現性を確保するため、カラーチャートを用いた色再現性の評価および較正が行われていた。従来のカラーチャートの階調数は、数十〜百程度であった。
ところで、近年では、明暗差の大きな被写体の明暗情報を高分解能で取得できるハイダイナミックレンジの画像入力装置が開発および製品化されるようになった。
しかしながら、従来のカラーチャートは、階調数が限られているために、ハイダイナミックレンジの画像入力装置の評価および較正に十分とは言えなかった。
以上の背景から、カラーチャートを重ね合わせて色域を拡大する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2013‐88226号公報
しかしながら、特許文献1では、階調数を増加するための工夫は何らなされておらず、重ね合わせる各カラーチャートの階調分解能を超える階調数は得られない。そのため、特許文献1のカラーチャートは、ハイダイナミックレンジの画像入力装置を適切に評価および較正できないおそれがある。
本開示が解決しようとする課題は、既存の階調分解能の材料を用いながらも階調数を増加できるカラーチャートおよびカラーチャート装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様では、
第1透光性基板上の第1方向に沿って同色の色濃度を段階的に単一方向に変化させた複数の第1透光領域を有する第1チャートと、
前記第1透光性基板と重なり合う第2透光性基板上に前記複数の第1透光領域と重なり合うように配置され、前記第1方向に延在される第2透光領域と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って前記第2透光領域に隣接して配置され所定の透過率を有する第3透光領域と、を有する第2チャートとを備え、
前記第2透光領域は、前記複数の第1透光領域の中の最大色濃度と同じ色濃度を有し、
前記第2透光領域および前記第3透光領域の前記第2方向の幅はそれぞれ、前記複数の第1透光領域の前記第2方向の幅よりも狭いカラーチャートが提供される。
前記第1方向に沿って配置される前記複数の第1透光領域は、等量ずつ相違する色濃度を有してもよい。
前記第1チャートは、前記第1透光性基板上に前記第2方向に沿って並べて配置され、それぞれ異なる色のm個(mは2以上の整数)の前記複数の第1透光領域を有し、
前記第2チャートは、前記m個の前記複数の第1透光領域に重なり合うように配置され、前記第1方向に延在される前記m個の前記第2透光領域と、前記第2方向に沿って前記第2透光領域に隣接して配置される前記m個の前記第3透光領域と、を有してもよい。
前記m個の前記複数の第1透光領域は、シアン、マゼンタ、黄および黒の各色、あるいは、赤、緑、青および黒の各色の前記複数の第1透光領域を含んでもよい。
前記第2チャートの前記第3透光領域は、前記第2透光性基板と同じ透過率を有してもよい。
前記第2チャートの前記第3透光領域は、重ね合わせる前記複数の第1透光領域の中の最小色濃度と同じ色濃度を有してもよい。
前記第1透光性基板と前記第2透光性基板とは、波長に対する透過率特性が同一であってもよい。
前記第1チャートおよび前記第2チャートに重ね合わされる少なくとも1つの第3チャートを備え、
前記第3チャートは、前記複数の第1透光領域と重なり合うように前記第1方向に延在される第4透光領域と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って前記第4透光領域に隣接して配置され所定の透過率を有する第5透光領域と、を有し、
前記第4透光領域の前記第2方向の幅は、前記第2透光領域の前記第2方向の幅とは異なり、
前記第5透光領域の前記第2方向の幅は、前記3透光領域の前記第2方向の幅とは異なってもよい。
本開示の一態様では、
シート状のカラーチャートと、
前記カラーチャートの一シート面側に配置され、前記カラーチャートを透過する光を発光する照明装置と、を備え、
前記カラーチャートは、
第1透光性基板上の第1方向に沿って同色の色濃度を段階的に単一方向に変化させた複数の第1透光領域を有する第1チャートと、
前記第1透光性基板と重なり合う第2透光性基板上に前記複数の第1透光領域と重なり合うように配置され、前記第1方向に延在される第2透光領域と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って前記第2透光領域に隣接して配置され所定の透過率を有する第3透光領域と、を有する第2チャートとを有し、
前記第2透光領域は、前記複数の第1透光領域の中の最大色濃度と同じ色濃度を有し、
前記第2透光領域および前記第3透光領域の前記第2方向の幅はそれぞれ、前記複数の第1透光領域の前記第2方向の幅よりも狭いカラーチャート装置が提供される。
本開示によれば、既存の階調分解能の材料を用いながらも階調数を増加できる。
第1の実施形態によるカラーチャートにおいて、第1チャートを示す図。 第1の実施形態によるカラーチャートにおいて、第2チャートを示す図。 第1の実施形態によるカラーチャートを示す図。 第1の実施形態によるカラーチャートの断面図。 第1の実施形態によるカラーチャートにおいて、第1チャートおよび第2チャートの色濃度を示す図。 第1の実施形態によるカラーチャートの色濃度を示す図。 第1の実施形態によるカラーチャートの製造方法を示すフローチャート。 第1の実施形態によるカラーチャートを用いた色再現性評価方法を説明するための説明図。 第2の実施形態によるカラーチャートにおいて、第1チャートを示す図。 第2の実施形態によるカラーチャートにおいて、第2チャートを示す図。 第2の実施形態によるカラーチャートにおいて、第3チャートを示す図。 第2の実施形態によるカラーチャートを示す図。 第2の実施形態によるカラーチャートにおいて、第1〜第3チャートの色濃度を示す図。 第2の実施形態によるカラーチャートの色濃度を示す図。
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。なお、実施形態は本開示を限定するものではない。また、本明細書において、「板」、「フィルム」、「シート」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、それぞれ区別されるものではない。したがって、例えば、「板」は、フィルムやシートと呼ばれ得るような部材も含む概念である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態のカラーチャートは、その透過光を画像入力装置の色再現性の評価および較正に用いる透過型のカラーチャートである。本実施形態によるカラーチャートは、第1チャートと第2チャートとを重ね合わせたものである。
図1Aは、第1チャート11の模式的な平面図である。図1Bは、第2チャート12の模式的な平面図である。図1Cは、第1チャート11と第2チャート12を重ね合わせたカラーチャート1の模式的な平面図である。図1A、1B、1Cの各数値は、階調値(色濃度)を数値化したものであり、実際には、階調値に応じた色合いで表示される。また、図2は、図1CのII−II線の断面図である。数値が大きい部分がより色が濃い部分を示している。
(第1チャート11)
第1チャート11は、カラーチャート1の色を透過させる第1透光性基板111を有する。第1透光性基板111は、例えば、無色透明の樹脂フィルムである。第1透光性基板111は、無色透明のガラス板であってもよい。
図1Aに示すように、第1チャート11は、第1透光性基板111上に、第2方向の一例であるY方向に沿って並べて配置されたそれぞれ異なる色の4種類の第1透光領域C〜C21、〜M21、〜Y21、〜K21を有する。以下、具体的に説明する。
図1Aに示すように、第1透光性基板111には、同色の色濃度を段階的に変化させた複数の第1透光領域の一例として、シアンの色濃度を段階的に変化させた複数の第1シアン領域C〜C21が配置されている。図1Aでは、各第1シアン領域C〜C21にそれぞれの色濃度が数値で記されている。色濃度は、後述する数式(4)のD11として表現できる。
第1シアン領域C〜C21は、第1透光性基板111のうち+Y方向の端部側に、第1方向の一例であるX方向に沿って連続して配置されている。図1Aの例では、最小濃度を有する1番目の第1シアン領域Cから最大濃度を有する21番目の第1シアン領域C21までの21個のシアン領域C〜C21が配置されている。しかし、第1シアン領域C〜C21の個数は図1Aの例に限定されるものではなく、21個より多くても少なくてもよい。
第1シアン領域C〜C21では、単一方向の一例である−X方向に向かうにしたがってシアンの色濃度が段階的に変化している。具体的には、第1シアン領域C〜C21は、‐X方向に向かうにしたがって色濃度が段階的に増加している。より具体的には、第1シアン領域C〜C21は、等量の一例である0.1ずつ色濃度が相違している。言い換えると、第1シアン領域C〜C21は、‐X方向に向かうにしたがって光の分光透過率が一定値ずつ減少している。
このような第1チャート11の第1シアン領域C〜C21は、後述する第2チャート12の第2シアン領域Cおよび第3シアン領域Cと重なり合うことでシアンのカラーパッチPC〜PC42を構成する。
図3は、第1の実施形態によるカラーチャート1において、第1チャート11および第2チャート12の色濃度を示す図である。図3の横軸はカラーパッチPC〜PC42の番号、縦軸は色濃度である。すなわち、図3には、カラーパッチCP〜CP41のパッチ番号と第1シアン領域C〜C21の色濃度との対応関係が示されている。図1Aおよび図3の例では、1番目の第1シアン領域Cを除いて、1つの第1シアン領域C〜C21に2つのカラーパッチPC〜PC41すなわちパッチ番号が割り当てられている。1番目の第1シアン領域Cと21番目の第1シアン領域C21は同じ色濃度になるため、色濃度の重複を避けるため、第1シアン領域C、C21には1つのカラーパッチPCのみが割り当てられている。具体的には、kを1〜21までの第1シアン領域C〜C21の番号とすると、第1シアン領域C〜C21には、k=1の場合はパッチ番号の1番のみが割り当てられ、k≠1の場合はパッチ番号のk番とk+20番とが割り当てられている。例えば、最小濃度を有する1番目の第1シアン領域Cには、パッチ番号1番のみが割り当てられ、最大濃度を有する21番目の第1シアン領域C21には、パッチ番号21番と41番が割り当てられている。すなわち、パッチ番号の昇順に、パッチ番号に対応する第1シアン領域C〜C21の色濃度が段階的に増加している。なお、図3の例において、最小濃度は0である。図1Aの例において、最小濃度0の1番目の第1シアン領域Cは、第1透光性基板111そのものの透過率で実現されている。
また、図1Aに示すように、第1透光性基板111には、シアンと異なる同色の色濃度を段階的に変化させた複数の第1透光領域の一例として、マゼンタの色濃度を段階的に変化させた21個の第1マゼンタ領域M〜M21が配置されている。図1Aでは、各第1マゼンタ領域M〜M21にそれぞれの色濃度が記されている。なお、図1Aでは、第1マゼンタ領域M〜M21の色濃度が第1シアン領域C〜C21の色濃度に一致しているが、本開示は、このような構成に限定されない。第1マゼンタ領域M〜M21は、第1透光性基板111のうち‐Y方向において第1シアン領域C〜C21に隣接する位置に、X方向に沿って第1シアン領域C〜C21と同じ範囲にわたって連続して配置されている。第1マゼンタ領域M〜M21は、−X方向に向かうにしたがって色濃度が等量ずつ増加すなわち色濃度が段階的に変化している。第1マゼンタ領域M〜M21は、後述する第2チャート12の第2マゼンタ領域Mおよび第3マゼンタ領域Mと重なり合うことでマゼンタのカラーパッチPM〜PM41を構成する。第1シアン領域C〜C21と同様に、第1マゼンタ領域M〜M21は、パッチ番号との間に図3に示す対応関係を有している。
また、図1Aに示すように、第1透光性基板111には、シアンおよびマゼンタと異なる色の色濃度を段階的に変化させた複数の第1透光領域の一例として、イエローの色濃度を段階的に変化させた21個の第1イエロー領域Y〜Y21が配置されている。図1Aでは、各第1イエロー領域Y〜Y21にそれぞれの色濃度が記されている。第1イエロー領域Y〜Y21は、第1透光性基板111のうち‐Y方向において第1マゼンタ領域M〜M21に隣接する位置に、X方向に沿って第1マゼンタ領域M〜M21と同じ範囲にわたって連続して配置されている。第1イエロー領域Y〜Y21は、後述する第2チャート12の第2イエロー領域Y、Yと重なり合うことでイエローのカラーパッチPY〜PY41を構成する。第1イエロー領域Y〜Y21の色濃度の分布やパッチ番号との対応関係は、第1マゼンタ領域M〜M21と同様である。
また、図1Aに示すように、第1透光性基板111には、シアン、マゼンタおよびイエローと異なる色の色濃度を段階的に変化させた複数の第1透光領域の一例として、ブラックの色濃度を段階的に変化させた21個の第1ブラック領域K〜K21が配置されている。図1Aでは、各第1ブラック領域K〜K21にそれぞれの色濃度が記されている。第1ブラック領域K〜K21は、第1透光性基板111のうち‐Y方向において第1イエロー領域Y〜Y21に隣接する位置に、X方向に沿って第1イエロー領域Y〜Y21と同じ範囲にわたって連続して配置されている。第1ブラック領域K〜K21は、後述する第2チャート12の第2ブラック領域Kおよび第3ブラック領域Kと重なり合うことでブラックのカラーパッチPK〜PK41を構成する。第1ブラック領域K〜K21の色濃度の分布やパッチ番号との対応関係は、第1マゼンタ領域M〜M21と同様である。
以上のように、図1Aの例では、m個すなわちm種類(mは2以上の整数)の第1透光領域の一例として、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4種類の第1透光領域C〜C21、〜M21、〜Y21、〜K21について説明した。色の種類については上述した色の組合せに限定されず、例えば、m種類の第1透光領域は、赤、緑、青および黒の4種類の第1透光領域であってもよい。また、第1チャート11は、他の色の組合せでもよいし、色の種類も4種類に限定されるものではなく、さらには、単一の色の第1透光領域を有していてもよい。
(第2チャート12)
第2チャート12は、第1透光性基板111と重なり合う第2透光性基板121を有する。第2透光性基板121は、光の波長に対する透過率特性が第1透光性基板111と同じである。例えば、第2透光性基板121の材質が第1透光性基板111の材質と同じであれば、第1透光性基板111と第2透光性基板112との透過率特性を一致させることができる。第1透光性基板111と第2透光性基板121との透過率特性を一致させることで、第1透光性基板111と第2透光性基板121との透過率特性のばらつきを考慮せずに簡便に所望するカラーチャート1を設計できる。
図1Bに示すように、第2チャート12は、4種類の第1透光領域C〜C21、〜M21、〜Y21、〜K21のそれぞれに重なり合うように配置された4種類の第2透光領域CA、A、A、と4種類の第3透光領域CB、B、B、とを有する。以下、具体的に説明する。
図1Bに示すように、第2透光性基板121上には、第1シアン領域C〜C21に重なり合うように配置された第2シアン領域Cと第3シアン領域Cとが配置されている。第2シアン領域Cは、第2透光性基板121のうち+Y方向の端部側に、X方向に延在するように配置されている。第3シアン領域Cは、Y方向において第2シアン領域Cに隣接して配置されている。
第1シアン領域C〜C21と完全に重なり合うように、第2シアン領域Cおよび第3シアン領域Cは、全体として第1シアン領域C〜C21の全体に対応する範囲すなわち第1シアン領域C〜C21と同一面積にわたって配置されている。言い換えると、第2シアン領域Cおよび第3シアン領域CのそれぞれのY方向の幅は、第1シアン領域C〜C21のY方向の幅より狭い。
第2シアン領域Cは、第1シアン領域C〜C21の中の最大色濃度と同じ色濃度を有している。図1Aおよび図1Bの例において、第2シアン領域Cは、21番目の第1シアン領域C21の色濃度と同じ色濃度“2”を有する。
第3シアン領域Cは、所定の透過率の一例として、第2透光性基板121と同じ透過率を有する。言い換えると、第3シアン領域Cは、第1シアン領域C〜C21の中の最小色濃度と同じ色濃度を有している。図1Aおよび図1Bの例において、第3シアン領域Cは、1番目の第1シアン領域Cの色濃度と同じ色濃度“0”を有する。
図3には、カラーパッチCP〜CP41のパッチ番号と第2および第3シアン領域C、Cの色濃度との対応関係が示されている。第2シアン領域Cには、パッチ番号22番〜41番が割り当てられている。第3シアン領域Cには、パッチ番号1番〜21番が割り当てられている。
また、図1Bに示すように、第2透光性基板121上には、第1マゼンタ領域M〜M21に重なり合うように配置された第2マゼンタ領域Mと第3マゼンタ領域Mとが配置されている。第2マゼンタ領域Mは、第2透光性基板121のうち−Y方向において第3シアン領域Cに隣接する位置に、X方向に延在するように配置されている。第3マゼンタ領域Mは、Y方向において第2マゼンタ領域Mに隣接して配置されている。第1マゼンタ領域M〜M21と完全に重なり合うように、第2マゼンタ領域Mおよび第3マゼンタ領域Mは、全体として第1マゼンタ領域M〜M21の全体に対応する範囲にわたって配置されている。第2マゼンタ領域Mは、第1マゼンタ領域M〜M21の中の最大色濃度である21番目の第1マゼンタ領域M21の色濃度と同じ色濃度“2”を有する。第3マゼンタ領域Mは、第2透光性基板121と同じ透過率すなわち第1マゼンタ領域M〜M21の中の最小色濃度である1番目の第1マゼンタ領域Mの色濃度と同じ色濃度“0”を有する。第2および第3マゼンタ領域M、Mは、シアン領域C、Cと同様に、パッチ番号との間に図3の対応関係を有している。
また、図1Bに示すように、第2透光性基板121上には、第1イエロー領域Y〜Y21に重なり合うように配置された第2イエロー領域Yと第3イエロー領域Yとが配置されている。第2イエロー領域Yは、第2透光性基板121のうち−Y方向において第3マゼンタ領域Mに隣接する位置に、X方向に延在するように配置されている。第3イエロー領域Yは、Y方向において第2イエロー領域Yに隣接して配置されている。第1イエロー領域Y〜Y21と完全に重なり合うように、第2イエロー領域Yおよび第3イエロー領域Yは、全体として第1イエロー領域Y〜Y21の全体に対応する範囲にわたって配置されている。第2イエロー領域Yは、第1イエロー領域Y〜Y21の中の最大色濃度である21番目の第1イエロー領域Y21の色濃度と同じ色濃度“2”を有する。第3イエロー領域Yは、第2透光性基板121と同じ透過率すなわち第1イエロー領域Y〜Y21の中の最小色濃度である1番目の第1イエロー領域Yの色濃度と同じ色濃度“0”を有する。第2および第3イエロー領域Y、Yは、シアン領域C、Cと同様に、パッチ番号との間に図3の対応関係を有している。
また、図1Bに示すように、第2透光性基板121上には、第1ブラック領域K〜K21に重なり合うように配置された第2ブラック領域Kと第3ブラック領域Kとが配置されている。第2ブラック領域Kは、第2透光性基板121のうち−Y方向において第3イエロー領域Yに隣接する位置に、X方向に延在するように配置されている。第3ブラック領域Kは、Y方向において第2ブラック領域Kに隣接して配置されている。第1ブラック領域K〜K21と完全に重なり合うように、第2ブラック領域Kおよび第3ブラック領域Kは、全体として第1ブラック領域K〜K21の全体に対応する範囲にわたって配置されている。第2ブラック領域Kは、第1ブラック領域K〜K21の中の最大色濃度である21番目の第1ブラック領域K21の色濃度と同じ色濃度“2”を有する。第3ブラック領域Kは、第2透光性基板121と同じ透過率すなわち第1ブラック領域K〜K21の中の最小色濃度である1番目の第1ブラック領域Kの色濃度と同じ色濃度“0”を有する。第2および第3ブラック領域K、Kは、シアン領域C、Cと同様に、パッチ番号との間に図3の対応関係を有している。
(カラーチャート1)
図1Cおよび図2に示すように、カラーチャート1は、第1チャート11と第2チャート12とが、X方向およびY方向に直交する方向すなわち透光性基板111、121の厚み方向において重なり合うことで構成されている。第1チャート11と第2チャート12との間で、同色の第1〜第3透光領域同士は完全に重なり合っており、異色の第1〜第3透光領域同士は重なり合っていない。
図1Cに示すように、カラーチャート1においては、第1チャート11の21個の第1シアン領域C〜C21と、第2チャート12の第2および第3シアン領域C、Cとが重なり合うことで、41個のシアンのカラーパッチPC〜PC41が構成されている。1番目の第1シアン領域Cと第2シアン領域Cとが重なり合った領域は、21番目の第1シアン領域C21と第3シアン領域Cとが重なり合った21番目のカラーパッチPC21と色濃度が重複するので、カラーパッチから除外している。このことは、他色のカラーパッチにおいても同様である。カラーパッチPC〜PC41の個数すなわち階調数は、第1シアン領域C〜C21の約2倍である。
図4は、第1の実施形態によるカラーチャート1の色濃度を示す図である。図4には、図3に示した第1チャート11の第1シアン領域C〜C21と第2チャート12の第2および第3シアン領域C、Cとを重ね合わせることで構成されたシアンのカラーパッチPC〜PC41の色濃度が示されている。
図1A、図1Cおよび図4から分かるように、シアンのカラーパッチPC〜PC41の色濃度は、第1シアン領域C〜C21の色濃度に対して範囲が2倍、数が約2倍である。すなわち、シアンのカラーパッチPC〜PC41は、第1シアン領域C〜C21の約2倍の階調数を有している。
また、カラーパッチPC〜PC41は、パッチ番号の昇順に等量である0.1ずつ色濃度が増加している。
このような階調数が約2倍で等量ずつ色濃度が変化するカラーパッチPC〜PC41を用いることで、ハイダイナミックレンジの画像入力装置の色再現性の評価および較正を適切に行うことができる。
また、カラーパッチPC〜PC41は、‐X方向に向かって等量ずつ色濃度が増加する第1シアン領域C〜C21と、第1シアン領域C〜C21の最大色濃度および最小色濃度のそれぞれを有する第2および第3シアン領域CA、との重ね合わせによって簡便に得ることができる。
また、図1Cに示すように、カラーチャート1においては、第1チャート11の21個の第1マゼンタ領域M〜M21と、第2チャート12の第2および第3マゼンタ領域M、Mとが重なり合うことで、41個のマゼンタのカラーパッチPM〜PM41が構成されている。カラーパッチPM〜PM41の個数および階調数は、第1マゼンタ領域M〜M21の約2倍である。シアンのカラーパッチPC〜PC41と同様に、マゼンタのカラーパッチPM〜PM41も、パッチ番号の昇順に等量ずつ色濃度が増加している。
また、図1Cに示すように、カラーチャート1においては、第1チャート11の21個のイエロー領域Y〜Y21と、第2チャート12の第2および第3イエロー領域Y、Yとが重なり合うことで、41個のイエローのカラーパッチPY〜PY41が構成されている。カラーパッチPY〜PY41の個数および階調数は、第1イエロー領域Y〜Y21の約2倍である。シアンのカラーパッチPC〜PC41と同様に、イエローのカラーパッチPY〜PY41も、パッチ番号の昇順に等量ずつ色濃度が増加している。
また、図1Cに示すように、カラーチャート1においては、第1チャート11の21個のブラック領域K〜K21と、第2チャート12の第2および第3ブラック領域K、Kとが重なり合うことで、41個のブラックのカラーパッチPK〜PK41が構成されている。カラーパッチPK〜PK41の個数および階調数は、第1ブラック領域K〜K21の約2倍である。シアン系のカラーパッチPC〜PC41と同様に、ブラック系のカラーパッチPK〜PK41も、パッチ番号の昇順に等量ずつ色濃度が増加している。
もし、同一の第1チャート11を2枚重ね合わせてカラーチャートを構成する場合、最大色濃度と最小色濃度との差すなわち色濃度のレンジを1枚の第1チャート11の2倍にすることはできる。しかるに、このようなカラーチャートでは、隣接するカラーパッチ同士の色濃度の差が、第1チャート11の隣接する第1透光領域同士の色濃度の差より大きくなってしまう。このため、隣接するカラーパッチのそれぞれの色濃度の間の値をとる色濃度を適切に評価できない。すなわち、色域の拡大だけを意図したカラーチャートでは、色再現性を高精度に評価することは困難である。
これに対して、第1の実施形態のカラーチャート1によれば、第1チャート11と第2チャート12とを重ね合わせることで、第1チャート11より色域を拡大できるだけでなく、第1チャート11の約2倍の階調数を得ることができる。これにより、ハイダイナミックレンジの画像入力装置の色再現性の評価および較正を高精度すなわち適切に行うことができる。
(カラーチャート1の製造方法)
図5は、第1の実施形態によるカラーチャートの製造方法を示すフローチャートである。図1A〜図1Cのカラーチャート1は、例えば、図5のフローチャートにしたがって製造することができる。具体的には、先ず、第1チャート11の製版データを作成し(ステップS1_1)、また、第2チャート12の製版データを作成する(ステップS1_2)。
製版データの作成においては、第1チャート11と第2チャート12とを重ね合わせたときに所望の色配置および濃度配置を有するカラーパッチが得られるように、予め各チャート11、12のそれぞれの第1〜第3透光領域の色配置および濃度配置を決める。
ここで、第1チャート11と第2チャート12を重ね合わせたカラーチャート1の或る二次元座標位置における透過光の波長λに対する分光透過率をそれぞれT11(λ)、T12(λ)とする。その位置でのカラーチャート1の分光透過率T(λ)は、T11(λ)およびT12(λ)を用いて次式で表現できる。
(λ)=T11(λ)×T12(λ) (1)
更に、数式(1)の両辺のそれぞれの対数をとると、次式が導出される。
logT(λ)=logT11(λ)+logT12(λ) (2)
ここで、国際規格ISO−5/2によれば、濃度Dは、特定波長域における平均透過率Targを用いて次式で定義される。
D=−log10arg (3)
数式(3)によれば、数式(2)のlogT(λ)は、近似的にカラーチャート1の濃度Dとみなすことができる。また、数式(2)のlogT11(λ)は、近似的に第1チャート11の濃度D11とみなすことができる。また、数式(2)のlogT12(λ)は、近似的に第2チャート11の濃度D12とみなすことができる。
したがって、数式(2)は、次式に近似できる。
=D11+D12 (4)
そして、第1チャート11の濃度D11を最小色濃度から最大色濃度までの複数の値とし、第2チャート12の濃度D12を最小色濃度と最大色濃度との2つの値とした製版データを作成する。
第1チャート11の製版データを作成した後、作成された製版データをフィルムプリンタでポジフィルム上に印刷することで、第1チャート11を作製する(ステップS2_1)。また、第2チャート12の製版データを作成した後、作成された製版データをフィルムプリンタでポジフィルム上に印刷することで、第2チャート12を作製する(ステップS2_2)。このとき、各カラーチャート11、12の第1〜第3透光領域の色濃度は、フィルム上に付着させる顔料の量で調整してもよい。
第1チャート11および第2チャート12を作製した後、対応する第1透光領域と第2および第3透光領域とが完全に重なり合うように、両チャート11、12を重ね合わせる(ステップS3)。なお、両チャート11、12の重ね合わせは、両カラーチャート11、12の周縁部を保持する不図示のホルダ内で行ってもよい。
第1の実施形態の製造方法によれば、フィルムプリンタすなわち出力機の限界を超えた第1チャート11の2倍の階調数を有するカラーチャート1を、第1チャート11と第2チャート12との重ね合わせによって簡便に製造することができる。また、第1チャート11の第1透光領域の色濃度を−X方向に沿って等量ずつ変化させ、かつ、第2チャート12を第1チャート11の最大色濃度を有する第2透光領域と最小色濃度を有する第3透光領域とによって構成することで、第1チャート11の色濃度間隔を重ね合わせ後においても維持できる。したがって、色再現性の評価および較正に用いるのに好適な濃度配置を有するカラーチャート1を簡便に設計できる。
なお、本開示のカラーチャート1は、以下の3通りの方法を用いて作製できる。1つ目の方法は、銀塩写真方式でポジフィルムに透過領域を形成する方法である。2つ目の方法は、インクジェットプリンタや電子写真プリンタによる印画によって透光性基板上に第1〜第3透光領域を形成する方法である。図5で説明した方法は、この2つ目の方法の一例である。生産性の観点からは、この2つ目の方法が最適である。3つ目の方法は、ゼラチンを染色することで第1〜第3透光領域を作製し、染色されたゼラチンをフィルムにサンドイッチする方法である。精度の観点からは、この3つ目の方法が最適である。
(色再現性評価方法)
図6は、第1の実施形態によるカラーチャート1を用いた色再現性評価方法を説明するための説明図である。
図6は、カラーチャート1を用いて画像入力装置の一例であるカメラ2の色再現性を評価する例を示している。カメラ2の色再現性を評価するには、先ず、図6に示すように、カラーチャート1の一方の面側に照明装置3を配置する。また、透光領域が印刷されたカラーチャート1の他方の面側にカメラ2を配置する。なお、照明装置3は、カラーチャート1とともに第1の実施形態のカラーチャート装置を構成する。
そして、照明装置3によってカラーチャート1を一方の面側から照明しながら、他方の面側からカメラ2でカラーチャート1の像を撮影する。
カラーチャート1を撮影した後、カメラ2の演算回路は、撮影画像上のカラーパッチと予めカメラ2の記憶部に記憶されている参照用のカラーパッチのデータとを比較して、両者の色差に基づいたカメラ2の色再現性の評価値を算出する。カラーパッチの色差が小さいほど、色再現性の評価値は良好である。
色再現性の評価値を算出した後、カメラ2の色補正回路は、色差が最小となるように色再現性に相関するカメラ2のパラメータを補正することで、カメラ2の較正を行う。
第1の実施形態の色再現性評価方法によれば、第1チャート11と第2チャート12との重ね合わせによって簡便に作製されたカラーチャート1を用いて、ハイダイナミックレンジのカメラ2の色再現性評価および較正を適切に行うことができる。
このように、第1の実施形態では、第1チャート11と第2チャート12を重ね合わせることで、第1チャート11よりも広い色域を有し、階調数も多いカラーチャート1を作製できる。第2チャートの最大色濃度は、第1チャートの最大色濃度に合わせており、また、第2チャートは、階調の均一な色パターンを分離して配置しただけの簡易な構成であるため、既存の製造方法で容易に作製でき、製造コストが上昇するおそれもない。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、第1チャート11と第2チャート12の2枚を重ね合わせる例を説明したが、重ね合わせるチャートの数には特に制限はない。以下では、第2の実施形態として、3枚のカラーチャートを重ね合わせて第1の実施形態よりも階調数を増やす例について説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態に対応する構成については、同一の符号を用いて重複した説明を省略する。
図7Aは、第2の実施形態によるカラーチャート1において、第1チャート11を示す図である。図7Aは、第1チャート11のうち第1シアン領域C〜C21を代表的に示している。図7Bは、第2チャート12を示す図である。図7Bは、第2チャート12のうち第2および第3シアン領域C、Cを代表的に示している。図7Cは、第3チャート13を示す図である。図7Cは、第3チャート13のうち第4および第5シアン領域C、Cを代表的に示している。図7Dは、カラーチャート1を示す図である。図7Dは、カラーチャート1のうちシアンのカラーパッチPC〜PC61を代表的に示している。
ここで、第3チャート13は、第1チャート11および第2チャート12に重ね合わされる。第3チャート13は、第3透光性基板131上に、CMYKの各色に対応する第4透光領域と第5透光領域とを有する。図7Cでは、第4シアン領域Cと第5シアン領域Cとを代表的に示している。第4透光領域は、同色の第1透光領域と重なり合うようにX方向に延在している。第5透光領域は、Y方向に沿って第4透光領域に隣接した配置されている。なお、第3透光性基板131は、第1透光性基板111および第2透光性基板121と同一の透過率特性を有している。
第1の実施形態では、第1チャート11の21個の第1シアン領域C〜C21と第2チャート12の第2および第3シアン領域C、Cとを重ね合わせることで、41個のカラーパッチPC〜PC41を構成していた。
これに対して、第2の実施形態では、第1チャート11の21個の第1シアン領域C〜C21と、第2チャート12の第2および第3シアン領域C、Cと、第3チャート13の第4および第5シアン領域C、Cとを重ね合わせることで、61個のカラーパッチPC〜PC61を構成している。以下、具体的に説明する。
図7A〜図7Cに示すように、第1チャート11の第1シアン領域C〜C21の全体と、第2チャート12の第2および第3シアン領域C、Cの全体と、第3チャート13の第4および第5シアン領域C、Cの全体とは、位置および範囲が対応している。したがって、各フィルタのシアン領域は、完全に重なり合う。また、第2チャート12の第2シアン領域Cと第3チャート13の第4シアン領域Cは、ともに、第1チャート11の最大色濃度すなわち21番目の第1シアン領域C21と同一の色濃度を有する。また、第2チャート12の第3シアン領域Cと第3チャート13の第5シアン領域Cは、ともに、第1チャート11の最小色濃度と同一の色濃度を有する。言い換えれば、第3シアン領域Cと第5シアン領域Cは、透光性基板121、131と同じ透過率を有する。
また、図7Bおよび図7Cに示すように、第4シアン領域CのY方向の幅は、第2シアン領域CのY方向の幅と異なっている。図示されている例において、第4シアン領域CのY方向の幅は、第2シアン領域CのY方向の幅の1/2倍である。また、第5シアン領域CのY方向の幅は、第3シアン領域CのY方向の幅と異なっている。図示されている例において、第5シアン領域CのY方向の幅は、第3シアン領域CのY方向の幅の2倍である。
図8は、第2の実施形態によるカラーチャート1において、第1〜第3チャート11〜13の色濃度を示す図である。図8に示すように、第2チャート12において、第2シアン透光領域Cには、パッチ番号22番〜61番が割り当てられ、第3シアン領域Cには、パッチ番号1番〜21番が割り当てられている。また、第3チャート13において、第4シアン領域Cには、パッチ番号42番〜61番が割り当てられ、第5シアン領域Cには、パッチ番号1番〜41番が割り当てられている。
図9は、第2の実施形態によるカラーチャート1の色濃度を示す図である。第2の実施形態では、第2チャート12の第2シアン領域Cと、第3チャート13の第4シアン領域Cとを重ね合わせることで、第1シアン領域C〜C21の最大色濃度の2倍の色濃度を有する領域を作り出すことができる。更に、この2倍の色濃度を有する領域と最大色濃度を有する21番目の第1シアン領域C21とを重ね合わせることで、第1シアン領域C21の3倍の色濃度を有するカラーパッチPC61を構成できる。
すなわち、図7Dおよび図9に示すように、第2の実施形態のカラーチャート1によれば、3つのカラーチャート11、12、13を重ね合わせることで、第1の実施形態よりも階調数が多い61個のシアンのカラーパッチPC〜PC61を構成できる。
なお、第1シアン領域C〜C21の階調数を増加すれば、シアンのカラーパッチPC〜PC61の階調数を更に増加できる。
また、第4シアン領域Cと第5シアン領域CとのY方向の寸法比がそれぞれ異なる2枚以上の第3チャート13を第1チャート11および第2チャート12と順に重ね合わせてもよい。これにより、比較的簡易な構成によって階調数を更に増加できる。
以上のようなシアン領域の構成は、マゼンタ領域、イエロー領域およびブラック領域においても同様である。
以上述べたように、第2の実施形態によれば、重ね合わせるチャートの数を増やして、各チャートの色領域の幅を調整することで、第1の実施形態よりも階調数を増加できる。
本開示の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 カラーチャート、11 第1チャート、111 第1透光性基板、12 第2チャート、121 第2透光性基板

Claims (9)

  1. 第1透光性基板上の第1方向に沿って同色の色濃度を段階的に単一方向に変化させた複数の第1透光領域を有する第1チャートと、
    前記第1透光性基板と重なり合う第2透光性基板上に前記複数の第1透光領域と重なり合うように配置され、前記第1方向に延在される第2透光領域と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って前記第2透光領域に隣接して配置され所定の透過率を有する第3透光領域と、を有する第2チャートとを備え、
    前記第2透光領域は、前記複数の第1透光領域の中の最大色濃度と同じ色濃度を有し、
    前記第2透光領域および前記第3透光領域の前記第2方向の幅はそれぞれ、前記複数の第1透光領域の前記第2方向の幅よりも狭いカラーチャート。
  2. 前記第1方向に沿って配置される前記複数の第1透光領域は、等量ずつ相違する色濃度を有する請求項1に記載のカラーチャート。
  3. 前記第1チャートは、前記第1透光性基板上に前記第2方向に沿って並べて配置され、それぞれ異なる色のm個(mは2以上の整数)の前記複数の第1透光領域を有し、
    前記第2チャートは、前記m個の前記複数の第1透光領域に重なり合うように配置され、前記第1方向に延在される前記m個の前記第2透光領域と、前記第2方向に沿って前記第2透光領域に隣接して配置される前記m個の前記第3透光領域と、を有する請求項1または2に記載のカラーチャート。
  4. 前記m個の前記複数の第1透光領域は、シアン、マゼンタ、黄および黒の各色、あるいは、赤、緑、青および黒の各色の前記複数の第1透光領域を含む請求項3に記載のカラーチャート。
  5. 前記第2チャートの前記第3透光領域は、前記第2透光性基板と同じ透過率を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカラーチャート。
  6. 前記第2チャートの前記第3透光領域は、重ね合わせる前記複数の第1透光領域の中の最小色濃度と同じ色濃度を有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカラーチャート。
  7. 前記第1透光性基板と前記第2透光性基板とは、光の波長に対する透過率特性が同一である請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカラーチャート。
  8. 前記第1チャートおよび前記第2チャートに重ね合わされる少なくとも1つの第3チャートを備え、
    前記第3チャートは、前記複数の第1透光領域と重なり合うように前記第1方向に延在される第4透光領域と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って前記第4透光領域に隣接して配置され所定の透過率を有する第5透光領域と、を有し、
    前記第4透光領域の前記第2方向の幅は、前記第2透光領域の前記第2方向の幅とは異なり、
    前記第5透光領域の前記第2方向の幅は、前記3透光領域の前記第2方向の幅とは異なる請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカラーチャート。
  9. シート状のカラーチャートと、
    前記カラーチャートの一シート面側に配置され、前記カラーチャートを透過する光を発光する照明装置と、を備え、
    前記カラーチャートは、
    第1透光性基板上の第1方向に沿って同色の色濃度を段階的に単一方向に変化させた複数の第1透光領域を有する第1チャートと、
    前記第1透光性基板と重なり合う第2透光性基板上に前記複数の第1透光領域と重なり合うように配置され、前記第1方向に延在される第2透光領域と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って前記第2透光領域に隣接して配置され所定の透過率を有する第3透光領域と、を有する第2チャートとを有し、
    前記第2透光領域は、前記複数の第1透光領域の中の最大色濃度と同じ色濃度を有し、
    前記第2透光領域および前記第3透光領域の前記第2方向の幅はそれぞれ、前記複数の第1透光領域の前記第2方向の幅よりも狭いカラーチャート装置。
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