JP2017214978A - 回転電機 - Google Patents

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泰之 渡邊
Yasuyuki Watanabe
泰之 渡邊
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Abstract

【課題】フレッチング摩耗の発生を防止することができる回転電機を提供することである。
【解決手段】実施形態の回転電機は、シャフトを回転可能に支持する軸受と、軸受が隙間嵌めされたブラケットと、軸受とブラケットとに挟み込まれ、軸受とブラケットとの間に介在する潤滑剤を間に保持する第1シール部材および第2シール部材と、を備える。ブラケットには、第1シール部材が配置される第1溝部と、第2シール部材が配置される第2溝部と、が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、回転電機に関する。
従来、鉄道車両のブロワ等には、回転電機(電動機)が用いられている。回転電機は、シャフトを回転可能に支持する転がり軸受と、転がり軸受を保持するブラケットと、を備えている。転がり軸受は、メンテナンス性等を考慮して、ブラケットに隙間嵌めされる。このような回転電機では、シャフトの回転時の振動が転がり軸受に伝達されて、転がり軸受がブラケット内で微小振動し、転がり軸受およびブラケットが摩耗する、いわゆるフレッチング摩耗が発生する場合があった。
特開平9−228025号公報
本発明が解決しようとする課題は、フレッチング摩耗の発生を防止することができる回転電機を提供することである。
実施形態の回転電機は、シャフトを回転可能に支持する軸受と、軸受が隙間嵌めされたブラケットと、軸受とブラケットとに挟み込まれ、軸受とブラケットとの間に介在する潤滑剤を間に保持する第1シール部材および第2シール部材と、を備える。ブラケットには、第1シール部材が配置される第1溝部と、第2シール部材が配置される第2溝部と、が設けられている。
第1の実施形態に係る回転電機の部分断面図。 第1の実施形態に係る回転電機の拡大断面図。 第2の実施形態に係る回転電機の拡大断面図。 第2の実施形態の変形例に係る回転電機の拡大断面図。 第3の実施形態に係る回転電機の拡大断面図。
以下、実施形態の回転電機を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態の回転電機1の構成について説明する。なお、以下の説明では、回転電機として、かご形誘導電動機を例に挙げて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る回転電機の部分断面図である。
図1に示すように、回転電機1は、固定子10と、回転子20と、ケース30と、を備えている。回転電機1は、以下の説明では、回転子20のシャフト21の中心軸Oに沿う方向を軸方向といい、中心軸Oに直交する方向を径方向といい、中心軸O周りに周回する方向を周方向という。
固定子10は、ステータ鉄心11と、ステータコイル13と、を備えている。ステータ鉄心11は、環状の磁性鋼板が軸方向に複数枚積層されることで、軸方向に沿うように延びる筒状に形成されている。ステータ鉄心11の内周部分には、径方向の内側に向かって突出する複数のティース(不図示)が周方向に間隔をあけて形成されている。ティース間にはスロット(不図示)が形成される。スロット内には、ステータコイル13が配設されている。
回転子20は、固定子10の径方向内側に配設されている。回転子20は、シャフト21と、ロータ鉄心23と、図示しない複数のロータバーと、を備えている。シャフト21は、中心軸O回りに回転可能に設けられている。ロータ鉄心23は、シャフト21に外嵌されている。ロータ鉄心23は、環状の磁性鋼板が軸方向に沿って複数枚積層されて筒状に形成されている。ロータ鉄心23の外周部分には、軸方向に沿って延びる図示しない溝部が周方向に間隔をあけて複数形成されている。複数の溝部内には、ロータバー(不図示)が各別に埋め込まれている。各ロータバーの一端部同士および他端部同士は、それぞれエンドリング25により一体的に連結されている。各エンドリング25には、それぞれ複数の羽根26が軸方向に沿って立った状態で設けられ、表裏面が周方向に向くように配置されている。複数の羽根26は、ロータ鉄心23の回転に伴って回転し、ケース30内を冷却するファンとして機能する。ロータ鉄心23の外周面全体は、ステータ鉄心11の内周面に対して径方向に間隔をあけて対向している。
ケース30は、シャフト21の一端部21aを突出させた状態で、固定子10および回転子20を収容している。ケース30は、フレーム31と、第1ブラケット33と、第2ブラケット45と、を備えている。フレーム31は、中心軸Oと同軸の筒状に形成されており、軸方向における両端が開口している。フレーム31の内側には、固定子10が圧入されている。第1ブラケット33は、フレーム31の軸方向における端部に取り付けられている。第1ブラケット33は、軸方向から見てフレーム31の開口を覆う円形状に形成されている。第1ブラケット33は、その中央部にシャフト21を挿通可能となっている。
第1ブラケット33は、フレーム31に取り付けられた外側ブラケット35と、外側ブラケット35よりもケース30の内側に設けられた内側ブラケット41と、に分割可能に形成されている。外側ブラケット35は、軸方向から見て円形状に形成されている。外側ブラケット35は、中心軸Oと同軸に配置されている。外側ブラケット35は、シャフト21が挿通される第1挿通孔35aを有している。内側ブラケット41は、軸方向から見て外側ブラケット35よりも小径の円板状に形成されている。内側ブラケット41は、中心軸Oと同軸に配置されている。内側ブラケット41は、シャフト21が挿通される第2挿通孔41aを有する。
図2は、第1の実施形態に係る回転電機の拡大断面図である。なお、図2では、わかりやすくするために、外側ブラケット35の内周面37aと、第1軸受51の外輪51bの外周面51cと、の間の隙間を誇張して図示している(以下の図面についても同様)。
図2に示すように、外側ブラケット35におけるケース30の内側を向く面には、第1凹部37が形成されている。第1凹部37は、ケース30の内側に向けて開口している。第1凹部37は、軸方向から見て中心軸Oと同軸の円形状に形成されている。第1凹部37は、軸方向に沿って延在する内周面37a(周面)と、軸方向に直交する面方向に沿って延びる底面37b(端部対向面、第1端部対向面)と、を有する。
外側ブラケット35の第1凹部37には、第1軸受51が隙間嵌めされている。第1軸受51は、シャフト21を中心軸O回りに回転可能に支持する。第1軸受51は、転がり軸受(玉軸受)であって、内輪51aおよび外輪51bを備えている。内輪51aには、シャフト21が圧入されている。内輪51aのケース30の内側を向く端部には、シャフト21に形成された段差面21bが当接している。外側ブラケット35の内周面37aは、第1軸受51を径方向の外側から囲んでいる。外側ブラケット35の内周面37aは、外輪51bの外周面51cとの間に隙間を設けた状態で、外輪51bの外周面51cと対向している。外側ブラケット35の内周面37aの軸方向における幅は、外輪51bの軸方向における幅よりも大きくなっている。外側ブラケット35の内周面37aと外輪51bの外周面51cとの間には、潤滑剤Lが介在している。潤滑剤Lは、例えばリチウム石けんを含有するグリースである。潤滑剤Lは、外側ブラケット35と外輪51bとの間を潤滑している。
外側ブラケット35の内周面37aには、軸方向に離間した第1溝部34Aおよび第2溝部34Bが設けられている。各溝部34A,34Bは、径方向外側に向けて凹むとともに、周方向に沿って全周に亘って設けられている。各溝部34A,34Bの断面形状は、周方向から見て矩形状になっている。第1溝部34Aは、第1軸受51の外輪51bの外周面51cにおけるケース30の外側寄りの端部近傍と対向する位置に形成されている。第2溝部34Bは、第1軸受51の外輪51bの外周面51cにおけるケース30の内側寄りの端部近傍と対向する位置に形成されている。
第1溝部34Aには、第1シール部材61Aが配置されている。第2溝部34Bには、第2シール部材61Bが配置されている。各シール部材61A,61Bは、弾性変形可能な材料により形成されることが望ましく、例えばゴム等により形成されたOリングが用いられている。各シール部材61A,61Bは、各溝部34A,34Bの内面、および第1軸受51の外輪51bの外周面51cと全周に亘って接している。各シール部材61A,61Bは、外輪51bの外周面51cにおける軸方向の端部に当接している。一対のシール部材61A,61Bは、潤滑剤Lを第1シール部材61Aと第2シール部材61Bとの間に保持している。
外側ブラケット35の底面37bは、内周面37aと連なっている。底面37bは、第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の外側を向く端部と対向して当接可能に設けられている。底面37bの中央部には、軸方向におけるケース30の外側に向かって凹む逃げ部37cが形成されている。逃げ部37cは、軸方向から見て円形状に形成されている。逃げ部37cは、第1軸受51の内輪51aよりも大径に形成されている。これにより、底面37bは、第1凹部37と第1軸受51の内輪51aとが接触することを防止している。逃げ部37cの中央部には、上述した第1挿通孔35aが形成されている。
第1挿通孔35aの外側には、セパレータ22が配置されている。セパレータ22は、円環状に形成され、シャフト21に外嵌固定されている。セパレータ22は、第1挿通孔35aとシャフト21との隙間をケース30の外側から覆うことで、第1挿通孔35aを通じて第1軸受51側に異物が進入することを防止している。
内側ブラケット41は、外側ブラケット35における第1凹部37の開口縁よりも径方向外側の部分に対して取り付けられている。内側ブラケット41は、軸方向から見て外側ブラケット35の第1凹部37よりも大きく形成されている。内側ブラケット41のケース30の外側を向く主面には、円環状の環状突部43が軸方向におけるケース30の外側に向けて立った状態で設けられている。環状突部43は、外側ブラケット35の第1凹部37の内側に液密に嵌合している。環状突部43は、第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の内側を向く端部と対向する先端面43a(端部対向面、第2端部対向面)を有する。先端面43aは、外輪51bにおけるケース30の内側を向く端部と対向して当接可能に設けられている。先端面43aは、軸方向に直交する平面状に形成されている。先端面43aは、環状突部43が第1凹部37の内側に液密に嵌合することにより、第1凹部37の内周面37aと連なっている。先端面43aの内周縁は、第1軸受51の内輪51aよりも径方向外側に位置している。これにより、先端面43aは、内輪51aとの接触が防止されている。
図1に示すように、第2ブラケット45は、フレーム31の軸方向における第1ブラケット33とは反対側の端部に取り付けられている。第2ブラケット45は、軸方向から見てフレーム31の開口を覆う円形状に形成されている。第2ブラケット45におけるケース30の内側を向く面には、第2凹部47が形成されている。第2凹部47は、ケース30の内側に向けて開口している。第2凹部47は、軸方向から見て中心軸Oと同軸の円形状に形成されている。第2凹部47は、軸方向に沿って延在する内周面47a(周面)を有する。
第2ブラケット45の第2凹部47には、第2軸受53が隙間嵌めされている。第2軸受53は、シャフト21を中心軸O回りに回転可能に支持する。第2軸受53は、転がり軸受(玉軸受)であって、内輪53aおよび外輪53bを備えている。内輪53aには、シャフト21が圧入されている。外輪53bと第2凹部47の底面との間には、ダンパー55が配置されている。ダンパー55は、皿ばね等であって、第2軸受53を介してシャフト21のスラスト荷重を受けている。なお、ダンパー55は、ゴム等の弾性部材により形成された円環状の部材であってもよい。
第2軸受53の内輪53aと外輪53bとの間は、シール板54によりケース30の内側から覆われている。シール板54は、円環状に形成され、内側にシャフト21が挿通されている。シール板54は、内輪53aにおけるケース30の内側を向く端部と、シャフト21に形成された段差面21cと、により挟まれている。
第2ブラケット45の内周面47aは、第2軸受53を径方向の外側から囲んでいる。第2ブラケット45の内周面47aは、第2軸受53の外輪53bの外周面53cとの間に隙間を設けた状態で、外輪53bの外周面53cと対向している。内周面47aと外輪53bの外周面53cとの間には、図2に示す第1ブラケット33の内周面37aと第1軸受51の外輪51bの外周面51cとの間と同様に、第2ブラケット45と外輪53bとの間を潤滑する図示しない潤滑剤が介在している。
第2ブラケット45の内周面47aには、軸方向に離間した一対の溝部46(第1溝部および第2溝部)が設けられている。各溝部46は、径方向外側に向けて凹むとともに、周方向に沿って全周に亘って設けられている。各溝部46の断面形状は、周方向から見て矩形状になっている。各溝部46は、第2軸受53の外輪53bの外周面53cにおける軸方向両端部近傍と対向する位置にそれぞれ形成されている。
各溝部46には、シール部材62(第1シール部材および第2シール部材)が配置されている。シール部材62は、第1ブラケット33の各溝部34A,34Bに配置された各シール部材61A,61Bと同様に、例えばゴム等により形成されたOリングが用いられている。各シール部材62は、溝部46の内面、および第2軸受53の外輪53bの外周面53cと全周に亘って接している。各シール部材62は、外輪53bの外周面53cにおける軸方向の両端部に当接している。各シール部材62は、第2ブラケット45の内周面47aと、上述した潤滑剤をシール部材62の間に保持している。
以上説明した第1の実施形態に係る回転電機1では、第1軸受51と第1ブラケット33との間に介在する潤滑剤Lを間に保持する第1シール部材61Aおよび第2シール部材61Bを備え、第1ブラケット33には、各シール部材61A,61Bが配置される第1溝部34Aおよび第2溝部34Bが形成されている構成とした。特に、本実施形態では、第1溝部34Aおよび第2溝部34Bが第1軸受51を径方向の外側から囲む内周面37aに形成されているので、第1軸受51と第1ブラケット33との間に介在する潤滑剤Lが第1軸受51と内周面37aとの間から流出することを防止できる。このため、第1軸受51と第1ブラケット33との間を潤滑剤Lにより潤滑することが可能となる。したがって、第1軸受51が第1ブラケット33内で微振動しても、第1軸受51および第1ブラケット33においてフレッチング摩耗が発生することを防止できる。第2ブラケット45および第2軸受53についても同様であり、上述した作用効果を奏することができる。
ここで、一般に、汎用品の軸受における外輪の外周面は均一な面状に形成されており、シール部材が配置される溝部を軸受の外輪の外周面に設ける場合、汎用品の軸受をそのまま用いることができない。しかも、軸受は金属疲労に起因する劣化により定期的な交換が必要なため、汎用品でない軸受を用いた場合、部品コストが増加する。
本実施形態では、シール部材61A,61B,62が配置される溝部34A,34B,46が各ブラケット33,45に設けられている。これにより、各軸受51,53として汎用品の軸受を用いることが可能となるため、部品コストが増加することを抑制できる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態の回転電機101の構成について説明する。
図3は、第2の実施形態に係る回転電機の拡大断面図である。
図2に示す第1の実施形態では、一対の溝部34A,34Bが外側ブラケット35の内周面37aに設けられている。これに対して図3に示す第2の実施形態では、一対の溝部134A,134Bのうち第2溝部134Bが内側ブラケット41の先端面43aに設けられている点で、第1の実施形態と異なっている。なお、図1および図2に示す第1の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する(以下の変形例についても同様)。
図3に示すように、外側ブラケット35の内周面37aには、第1溝部134Aが設けられている。第1溝部134Aは、第1の実施形態における第1溝部34Aと同様に形成されている。内側ブラケット41の先端面43aには、第2溝部134Bが設けられている。第2溝部134Bは、軸方向におけるケース30の内側に向けて凹むとともに、周方向に沿って全周に亘って設けられている。第2溝部134Bの断面形状は、周方向から見て矩形状になっている。第2溝部134Bは、第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の内側を向く端部と対向する位置に形成されている。
第1溝部134Aには、第1シール部材161Aが配置されている。第1シール部材161Aは、第1の実施形態における第1シール部材61Aと同様に形成されている。
第2溝部134Bには、第2シール部材161Bが配置されている。第2シール部材161Bは、第1シール部材161Aと同様に、例えばゴム等により形成されたOリングが用いられている。第2シール部材161Bは、第2溝部134Bの内面、および第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の内側を向く端部と全周に亘って接している。
一対のシール部材161A,161Bは、外側ブラケット35の内周面37aと、第1軸受51の外輪51bの外周面51cと、の間に介在する潤滑剤Lを、第1シール部材161Aと第2シール部材161Bとの間に保持している。
以上説明した第2の実施形態に係る回転電機101では、第1溝部134Aが第1軸受51を径方向の外側から囲む内周面37aに形成され、第2溝部134Bが第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の内側を向く端部に当接可能に設けられた先端面43aに形成された構成とした。これにより、第1軸受51と第1ブラケット33との間に介在する潤滑剤Lが、第1軸受51と内周面37aおよび先端面43aとの間から流出することを防止できる。このため、第1軸受51と第1ブラケット33との間を潤滑剤Lにより潤滑することが可能となる。したがって、第1軸受51が第1ブラケット33内で微振動しても、第1軸受51および第1ブラケット33においてフレッチング摩耗が発生することを防止できる。
なお、上記第2の実施形態のように、シール部材が配置される一対の溝部のうち、一方の溝部が第1軸受51の外輪51bの端部に対向する面に設けられる場合、その溝部は内側ブラケット41の先端面43aに設けられる構成に限定されない。
以下、第2の実施形態の変形例の回転電機201について説明する。
図4は、第2の実施形態の変形例に係る回転電機の拡大断面図である。
図3に示す第2の実施形態では、一対の溝部134A,134Bのうち第2溝部134Bが内側ブラケット41の先端面43aに設けられている。これに対して図4に示す第2の実施形態の変形例では、一対の溝部234A,234Bのうち第2溝部234Bが外側ブラケット35の底面37bに設けられている点で、第2の実施形態と異なっている。
図4に示すように、外側ブラケット35の内周面37aには、第1溝部234Aが設けられている。第1溝部234Aは、第1の実施形態における第2溝部34Bと同様に形成されている。外側ブラケット35の底面37bには、第2溝部234Bが設けられている。第2溝部234Bは、軸方向におけるケース30の内側に向けて凹むとともに、周方向に沿って全周に亘って設けられている。第2溝部234Bの断面形状は、周方向から見て矩形状になっている。第2溝部234Bは、第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の外側を向く端部と対向する位置に形成されている。
第1溝部234Aには、第1シール部材261Aが配置されている。第1シール部材261Aは、第1の実施形態における第2シール部材61Bと同様に形成されている。
第2溝部234Bには、第2シール部材261Bが配置されている。第2シール部材261Bは、第1シール部材261Aと同様に、例えばゴム等により形成されたOリングが用いられている。第2シール部材261Bは、第2溝部234Bの内面、および第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の外側を向く端部と全周に亘って接している。
一対のシール部材261A,261Bは、外側ブラケット35の内周面37aと、第1軸受51の外輪51bの外周面51cと、の間に介在する潤滑剤Lを、第1シール部材261Aと第2シール部材261Bとの間に保持している。
このように、本変形例によれば、上述した第2の実施形態と同様に、第1軸受51と第1ブラケット33との間に介在する潤滑剤Lが、第1軸受51と内周面37aおよび底面37bとの間から流出することを防止できる。このため、第1軸受51と第1ブラケット33との間を潤滑剤Lにより潤滑することが可能となる。したがって、第1軸受51が第1ブラケット33内で微振動しても、第1軸受51および第1ブラケット33においてフレッチング摩耗が発生することを防止できる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態の回転電機301の構成について説明する。
図5は、第3の実施形態に係る回転電機の拡大断面図である。
図2に示す第1の実施形態では、一対の溝部34A,34Bが外側ブラケット35の内周面37aに設けられている。これに対して図5に示す第3の実施形態では、一対の溝部334A,334Bが外側ブラケット35の底面37b、および内側ブラケット41の先端面43aに設けられている点で、第1の実施形態と異なっている。なお、図1から図4に示す各実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、外側ブラケット35の底面37bには、第1溝部334Aが設けられている。第1溝部334Aは、第2の実施形態の変形例における第2溝部234Bと同様に形成されている。内側ブラケット41の先端面43aには、第2溝部334Bが設けられている。第2溝部334Bは、第2の実施形態における第2溝部134Bと同様に形成されている。
第1溝部334Aには、第1シール部材361Aが配置されている。第1シール部材361Aは、第2の実施形態の変形例における第2シール部材261Bと同様に形成されている。
第2溝部334Bには、第2シール部材361Bが配置されている。第2シール部材361Bは、第2の実施形態における第2シール部材161Bと同様に形成されている。
一対のシール部材361A,361Bは、外側ブラケット35の内周面37aと、第1軸受51の外輪51bの外周面51cと、の間に介在する潤滑剤Lを、第1シール部材361Aと第2シール部材361Bとの間に保持している。
以上説明した第3の実施形態に係る回転電機301では、第1溝部334Aが第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の外側を向く端部に当接可能に設けられた底面37bに形成され、第2溝部334Bが第1軸受51の外輪51bにおけるケース30の内側を向く端部に当接可能に設けられた先端面43aに形成された構成とした。これにより、第1軸受51と第1ブラケット33との間に介在する潤滑剤Lが、第1軸受51と内周面37a、底面37bおよび先端面43aとの間から流出することを防止できる。このため、第1軸受51と第1ブラケット33との間を潤滑剤Lにより潤滑することが可能となる。したがって、第1軸受51が第1ブラケット33内で微振動しても、第1軸受51および第1ブラケット33においてフレッチング摩耗が発生することを防止できる。
なお、上述した第2の実施形態とその変形例、および第3の実施形態では、第1ブラケット33における一対の溝部について述べたが、同様の構成を第2ブラケット45に適用してもよい。
また、上述した各実施形態では、シール部材が弾性変形可能な材料としてゴムにより形成されたOリングとされているが、これに限定されない。シール部材を例えばフェルトにより形成することで、シール部材は潤滑剤Lを含浸した状態で、溝部の内面および軸受と接し、軸受とブラケットとの間を潤滑する潤滑剤を保持することができる。
また、上述した各実施形態では、回転電機1のシャフト21の一端部21aのみがケース30から突出しているが、これに限定されず、シャフトの両端部がケースから突出していてもよい。
また、上述した各実施形態では、回転電機として、かご形誘導電動機を例に挙げて説明したが、これに限定されない。回転電機は、かご形誘導電動機以外の電動機や発電機であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、軸受とブラケットとの間に介在する潤滑剤を間に保持する第1シール部材および第2シール部材を備え、ブラケットには、第1シール部材および第2シール部材が配置される第1溝部および第2溝部が形成されているので、軸受とブラケットとの間を潤滑剤により潤滑することが可能となる。したがって、軸受がブラケット内で微振動しても、軸受およびブラケットにおいてフレッチング摩耗が発生することを防止できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,101,201,301…回転電機、21…シャフト、33…第1ブラケット(ブラケット)、34A,134A,234A,334A…第1溝部、34B,134B,234B,334B…第2溝部、37a…内周面(周面)、37b…底面(端部対向面、第1端部対向面)、43a…先端面(端部対向面、第2端部対向面)、45…第2ブラケット(ブラケット)、46…溝部(第1溝部、第2溝部)、47a…内周面(周面)、51…第1軸受(軸受)、53…第2軸受(軸受)、61A,161A,261A,361A…第1シール部材、61B,161B,261B,361B…第2シール部材、62…シール部材(第1シール部材、第2シール部材)、L…潤滑剤

Claims (4)

  1. シャフトを回転可能に支持する軸受と、
    前記軸受が隙間嵌めされたブラケットと、
    前記軸受と前記ブラケットとに挟み込まれ、前記軸受と前記ブラケットとの間に介在する潤滑剤を間に保持する第1シール部材および第2シール部材と、
    を備え、
    前記ブラケットには、
    前記第1シール部材が配置される第1溝部と、
    前記第2シール部材が配置される第2溝部と、
    が設けられた回転電機。
  2. 前記ブラケットは、前記軸受を前記シャフトの径方向の外側から囲む周面を備え、
    前記第1溝部および前記第2溝部は、前記周面に形成された請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ブラケットは、
    前記軸受を前記シャフトの径方向の外側から囲む周面と、
    前記周面と連なり、前記シャフトの軸方向における前記軸受の一端部に当接可能に設けられた端部対向面と、
    を備え、
    前記第1溝部は、前記周面に形成され、
    前記第2溝部は、前記端部対向面に形成された請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記ブラケットは、
    前記軸受を前記シャフトの径方向の外側から囲む周面と、
    前記周面と連なり、前記シャフトの軸方向における前記軸受の一端部に当接可能に設けられた第1端部対向面と、
    前記周面と連なり、前記軸方向における前記軸受の他端部に当接可能に設けられた第2端部対向面と、
    を備え、
    前記第1溝部は、前記第1端部対向面に形成され、
    前記第2溝部は、前記第2端部対向面に形成された請求項1に記載の回転電機。
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