JP2017214903A - 排気ガスセンサの配置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出精度を損なうことなく触媒の前後に排気ガスセンサを配置すること。【解決手段】排気ガスセンサの配置構造は、エキゾーストパイプ(6)の下流側に設けられるマフラ(7)と、マフラ内に設けられ、エンジン(3)の排気ガスを浄化する触媒(8)と、エンジンの排気ガス成分を検出する排気ガスセンサ(9)と、同乗者の足を載せるためのピリオンフートレスト(24)と、を備える。排気ガスセンサは、触媒の上流側に設けられる上流側センサ(90)と、触媒の下流側に設けられる下流側センサ(91)と、を有する。下流側センサは、マフラに取り付けられ、車両側面視でピリオンフートレスト(24)に重なるように配置される。【選択図】図6

Description

本発明は、排気ガスセンサの配置構造に関する。
自動四輪車では、排気ガスの制御状況を車載コンピュータでモニタすることが義務付けられている。モニタリングする項目として、例えば、排気ガスを浄化する触媒の劣化状況が挙げられる(特許文献1参照)。特許文献1では、触媒の前後にそれぞれ酸素センサが設けられており、これら2つの酸素センサの出力値に基づいて触媒が劣化したか否かが判定される。
具体的には、2つの酸素センサのリッチリーン間における出力反転回数が利用される。例えば、触媒が正常で十分に酸素を吸着できる場合には、下流側の酸素センサの出力反転回数がゼロに近づく。このため、下流側に対する上流側の酸素センサの出力反転回数の比が大きくなる。一方、触媒が劣化して酸素の吸着能力が低下した場合には、下流側の酸素センサの出力反転回数が上流側の酸素センサの出力反転回数に近づく。このため、下流側に対する上流側の酸素センサの出力反転回数の比が小さくなる。よって、上記の比が所定値を下回った場合に触媒が劣化したと判定することができる。
特開2003−206784号公報
ところで、自動二輪車において触媒の劣化判定を実施する場合、エキゾーストパイプやマフラの構造、レイアウト上の制約により、検出精度を確保しつつ2つの酸素センサを触媒の前後に配置することが難しい。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、検出精度を損なうことなく触媒の前後に排気ガスセンサを配置することができる排気ガスセンサの配置構造を提供することを目的とする。
本発明に係る排気ガスセンサの配置構造は、エキゾーストパイプの下流側に設けられるマフラと、前記マフラ内に設けられ、エンジンの排気ガスを浄化する触媒と、前記エンジンの排気ガス成分を検出する排気ガスセンサと、同乗者の足を載せるためのピリオンフートレストと、を備え、前記排気ガスセンサは、前記触媒の上流側に設けられる上流側センサと、前記触媒の下流側に設けられる下流側センサと、を有し、前記下流側センサは、前記マフラに取り付けられ、車両側面視で前記ピリオンフートレストに重なるように配置されることを特徴とする。
この構成によれば、マフラ内に触媒が配置される構成であっても、触媒の前後において、排気ガスセンサを触媒に近づけて配置することができる。このため、排気ガスの検出精度を損なうことがない。また、下流側センサの側方がピリオンフートレストによって隠されるため、車両の転倒時に下流側センサをピリオンフートレストで保護することができる。また、乗車時の乗員の足等から下流側センサを保護することができる。更には、走行中の飛石等から下流側センサを保護することができる。これらにより、下流側センサを保護するカバーを省略することができ、構成を簡略化することができる。更に、下流側センサが側面視でピリオンフートレストに重なることで、下流側センサを目立たなくすることができ、外観意匠性に影響を与えることがない。
また、本発明に係る上記排気ガスセンサの配置構造において、前記マフラは、前記触媒を収容する筒状の収容部と、当該収容部の下流側で径方向のうち一方側に拡張される拡張部とを有し、前記下流側センサは、前記拡張部の他方側に配置されることが好ましい。この構成によれば、触媒の直後に下流側センサを配置しつつ、拡張部が設けられることでマフラの容量を拡張することができる。また、拡張部の他方側に下流側センサが設けられることで、下流側センサは、触媒で浄化された後の排気ガスが拡張部で拡散される際の影響を受けることなく排気ガスを検出することができる。よって、安定的にセンサ出力を得ることができる。このように、マフラ容量を拡張しつつ、触媒直後に排気ガスセンサを配置することができる。
また、本発明に係る上記排気ガスセンサの配置構造において、前記下流側センサは、前記マフラの幅方向の中心より車両内側に配置され、先端が車両上方及び/又は車両内側に向けられることが好ましい。この構成によれば、下流側センサが車両内側に偏って配置されることで、下流側センサを保護し易くすることができる。また、下流側センサの先端が車両上方及び/又は車両内側に向けられることで、排気ガスセンサの配線取り回しがし易くなる。
また、本発明に係る上記排気ガスセンサの配置構造において、前記下流側センサは、車両後面視で前記マフラの幅内に収められることが好ましい。この構成によれば、下流側センサがマフラの幅内に収められることで、下流側センサが、マフラ周辺の可動部品、例えば、スイングアームに接触するのを防止することができる。
本発明によれば、検出精度を損なうことなく触媒の前後に排気ガスセンサを配置することができる。
本実施の形態に係る排気ガスセンサの配置構造が適用される自動二輪車の概略構成を示す右側面図である。 本実施の形態に係る排気ガスセンサ周辺の拡大図である。 本実施の形態に係る排気システムを示す上面図である。 本実施の形態に係る排気システムを示す左側面図である。 本実施の形態に係る排気システムを示す右側面図である。 本実施の形態に係るマフラ周辺の左側面図である。 本実施の形態に係るマフラ周辺の後面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る排気ガスセンサの配置構造をツアラータイプの自動二輪車に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明に係る排気ガスセンサの配置構造を、他のタイプの自動二輪車や、バギータイプの自動三輪車、自動四輪車等に適用してもよい。また、方向について、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印REでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る排気ガスセンサの配置構造が適用される自動二輪車の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る排気ガスセンサの配置構造が適用される自動二輪車の概略構成を示す右側面図である。図2は、本実施の形態に係る排気ガスセンサ周辺の拡大図である。なお、図2では説明の便宜上、マフラカバーを省略している。
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、パワーユニット、電装系等の各部を搭載する車体フレーム2にエンジン3を懸架して構成される。エンジン3は、例えば、V型2気筒エンジンで構成される。エンジン3は、クランクシャフト(不図示)等が収容されるエンジンケース30を有している。エンジンケース30は、2つのシリンダ31を側面視でV型に配置して構成される。各シリンダ31の上部には、シリンダヘッド32及びシリンダヘッドカバー33が取り付けられる。なお、図1では、前側のシリンダヘッド32及びシリンダヘッドカバー33のみ示している。
車体フレーム2は、アルミ鋳造で形成されるツインスパータイプのフレームであり、上記のようにエンジン3を懸架することで、車体全体として剛性が得られるように構成される。車体フレーム2は、全体として、前方から後方に向かって延在し、後端側で下方に向かって湾曲した形状を有している。
具体的に車体フレーム2は、ヘッドパイプ(不図示)から後方に向かって左右二股に分岐して延びるメインフレーム20と、メインフレーム20の後端から下方に延びるボディフレーム21とを備えている。
メインフレーム20は、車体後方に向って斜め下方に延びている。メインフレーム20は、下方に向かって突出する左右一対のブラケット(不図示)を有し、当該ブラケットでエンジン3の前側(シリンダヘッド32)を支持する。メインフレーム20の上部には、燃料タンク10が配置される。燃料タンク10の前側は、タンクカバー10aによって覆われる。
ボディフレーム21は、メインフレーム20の後端から下方に延びる一対のフレーム部21aの上下端部を車幅方向で連結して構成される。ボディフレーム21の上下端部において、エンジン3の後側(エンジンケース30の後部)が支持される。また、ボディフレーム21の鉛直方向の略中央部分には、スイングアーム11を揺動可能に支持するスイングアームピボット21bが形成される。
また、ボディフレーム21の上端には、後上方に向かって延びるシートレール22(図2参照)及びバックステー23が設けられている。シートレール22には、燃料タンク10に連接されるライダーシート12及びピリオンシート13が設けられる。バックステー23の延在方向の途中には、後下方に向かって二又状に延びる2つのブラケット23a、23bが設けられている。前側のブラケット23aの先端には、同乗者の足を載せるためのピリオンフートレスト24が設けられる。後側のブラケット23bは、後述するマフラ7を車体に固定するためのものである。
ヘッドパイプには、ステアリングシャフト(不図示)を介して左右一対のフロントフォーク50が操舵可能に支持される。フロントフォーク50の下部には前輪51が回転可能に支持されており、前輪51の上方はフロントフェンダ52によって覆われる。
スイングアーム11は、スイングアームピボット21bから後方に向かって延びている。また、スイングアーム11とボディフレーム21との間には、リヤサスペンション53が設けられている。リヤサスペンション53は、一端がボディフレーム21の上端側に支持され、他端がリヤサスペンションリンク(不図示)を介してスイングアーム11の前側下方に支持される。スイングアーム11の後端には後輪55が回転可能に支持されている。後輪55の上方は、バックステー23の後部に設けられるリヤフェンダ56によって覆われる。
また、シリンダヘッド32の各排気ポートには、排気システムとして、エキゾーストパイプ6及びマフラ7が接続される。エキゾーストパイプ6は、各排気ポートから下方に向かって複数本(本実施の形態では2本)延び、エンジン3の下方で屈曲した後、1本にまとめられる。エキゾーストパイプ6の下流側にはマフラ7が接続される。マフラ7は、車両右側において、バックステー23に沿うように、エンジン3の後下方から後上方に向かって延びている。マフラ7の上部は、上記したブラケット23bを介してバックステー23に固定される。マフラ7の側方(右方)は、マフラカバー7aによって覆われる。また、マフラ7内には、排気ガスを浄化する触媒8が設けられる。
触媒8は、例えば、三元触媒で構成され、マフラ7の上流端に収容されている。触媒8は、排気ガス内の汚染物質(一酸化炭素、炭化水素や窒素酸化物等)を無害な物質(二酸化炭素、水、窒素等)に変換する。エンジン3の燃焼によって生じる排気ガスは、エキゾーストパイプ6を通じて触媒8で浄化される。そして、排気ガスは、マフラ7で排気音が低減された後、外に排出される。
詳細は後述するが、触媒8の前後には、エンジンの排気ガス成分を検出し、触媒8の劣化判定を実施するための排気ガスセンサ9が配置される。具体的に排気ガスセンサ9は、触媒8の前側(上流側)に設けられる上流側センサ90と、触媒8の後側(下流側)に設けられる下流側センサ91とによって構成される(共に図2参照)。排気ガスセンサ9は、例えば、ジルコニア式酸素センサで構成され、排気ガス内の酸素濃度に応じて出力(電流値)が変化する。当該電流値は、ECU15(Electronic Control Unit)(図2参照)に出力される。なお、排気ガスセンサ9は、酸素センサに限らず、例えば、空燃比センサであってもよい。
ECU15は、自動二輪車1内の各種動作を統括制御する。ECU15は、自動二輪車1内の各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体で構成される。メモリには、自動二輪車1の各部を制御する制御プログラム等が記憶されている。特に本実施の形態においてECU15は、排気ガスセンサ9の出力に基づいて触媒8の劣化判定を実施する。例えば、上流側センサ90及び下流側センサ91のリッチリーン間における出力反転回数の比に基づいて触媒8の劣化が判定される。なお、触媒8の劣化を判定するために、出力反転回数の比を用いる場合に限らず、上流側センサ90及び下流側センサ91の出力差を用いてもよい。
上記したように、自動二輪車の排気システムにおいて、排ガス浄化装置としての触媒の劣化状況をモニタリングすることが求められている。触媒の劣化判定を実施するためには、触媒の上流と下流に排気ガスセンサを設置する必要がある。
例えば、触媒の上流側に設けられた排気ガスセンサ(酸素センサ)で排気ガス中の酸素濃度を検出し、空燃比を制御することは従来より実施されていた。しかしながら、触媒の劣化判定を目的として、触媒の下流側にも排気ガスセンサを配置しようとすると、自動二輪車特有のレイアウトの制約から、所定の検出精度を確保しつつ触媒の下流側に排気ガスセンサを近づけることが困難となっていた。
この点、自動四輪車においては、エンジンルーム内等、スペースに余裕のある場所に触媒を配置することができるため、排気ガスセンサの配置や保護は容易である。一方、自動二輪車では、チャンバやマフラ内に触媒が配置されることが多く、構造上、下流側センサを触媒に近づけて配置することが困難である。また、排気管の途中に触媒が配置される場合でも、排気管と周辺部品が近接していることが多く、排気ガスセンサを配置するためのスペースを確保することが困難である。更に、自動二輪車の排気システムは外部に露出されているため、例えば冬場や雨天走行時において、触媒の温度が低下し易く適切にセンサ出力を得ることができない場合も想定される。また、排気ガスセンサの保護も問題になってくる。
例えば、チャンバやマフラ内に触媒が設けられる場合、外壁を凹ませて排気ガスセンサの配置スペースを確保することが考えられる。しかしながら、チャンバやマフラの容積が減少する結果、本来の機能(出力増加や消音)に影響を与えるおそれがある。また、触媒自体を車両の前側に配置することも考えられるが、そもそも触媒の配置スペースの確保が困難であることに加え、大幅な設計変更が必要となるため、あまり現実的ではない。更には、熱源である触媒がライダーに近づくことによる熱害や、出力の低下、排気ガスセンサの保護方法、外観意匠性の悪化等、様々な課題が発生する。
そこで、本件発明者は、ツアラータイプの自動二輪車1において、内部に触媒8が配置されるマフラ7と同乗者の足を載せるためのピリオンフートレスト24との位置関係に着目して本発明に想到した。具体的に本実施の形態では、マフラ7の上流端に触媒8が設けられる場合において、触媒8の上流側に上流側センサ90を配置し、触媒8の下流側に下流側センサ91を配置した。特に、下流側センサ91が側面視でピリオンフートレスト24に重なるように、マフラ7の上部に配置する構成とした。
この構成によれば、マフラ7内に触媒8が配置される構成であっても、触媒8の前後において、排気ガスセンサ9を触媒8に近づけて配置することができる。このため、排気ガスの検出精度を損なうことがない。特に、下流側センサ91を触媒8の直後に配置することができるため、浄化された排気ガスが拡散されることなく直接下流側センサ91に接触する。この結果、安定的に出力を得ることができる。また、下流側センサ91の側方がピリオンフートレスト24によって隠されるため、車両の転倒時に下流側センサ91をピリオンフートレスト24で保護することができる。また、乗車時の乗員の足等から下流側センサ91を保護することができる。更には、走行中の飛石等から下流側センサ91を保護することができる。これらにより、下流側センサ91を保護するカバーを省略することができ、構成を簡略化することができる。更に、下流側センサ91が側面視でピリオンフートレスト24に重なることで、下流側センサ91を目立たなくすることができ、外観意匠性に影響を与えることがない。
次に、図3から図7を参照して、本実施の形態に係る排気システムについて詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る排気システムを示す上面図である。図4は、本実施の形態に係る排気システムを示す左側面図である。図5は、本実施の形態に係る排気システムを示す右側面図である。図6は、本実施の形態に係るマフラ周辺の左側面図である。図7は、本実施の形態に係るマフラ周辺の後面図である。
図3から図5に示すように、本実施の形態に係る排気システムにおいて、エキゾーストパイプ6は、エンジン3(図1参照)の各排気ポートから下方に延出されるエキゾーストパイプ6a、6bを、集合パイプ60で1つにまとめて構成される。具体的にエキゾーストパイプ6は、前側のシリンダ31(シリンダヘッド32)(共に図1参照)に接続されるエキゾーストパイプ6a(前側エキゾーストパイプ)と、後側のシリンダ(シリンダヘッド)(共に不図示)に接続されるエキゾーストパイプ6b(後側エキゾーストパイプ)とを有する。
エキゾーストパイプ6aは、前側の排気ポートから下方に突出した後、エンジンケース30(図1参照)に沿って後下方に延び、エンジンケース30の下方で水平に屈曲して後方に延びている。そして、エキゾーストパイプ6aは、後方に向かうに従ってやや上側に傾斜するように延びて、集合パイプ60に接続される。エキゾーストパイプ6bは、後側の排気ポートから後下方に突出した後、ボディフレーム21に沿って下方に屈曲して延びている。そして、エキゾーストパイプ6bは、エンジン3(エンジンケース30)の後下方で後方に屈曲して集合パイプ60に接続される。
エキゾーストパイプ6aの中間部分とエキゾーストパイプ6bの中間部分は、連結パイプ61によって連結される。具体的に連結パイプ61は、エキゾーストパイプ6aの水平部分上流側から左側に向かって突出した後、後方に屈曲して延びている。更に連結パイプ61は、エキゾーストパイプ6aと左右に並ぶようにして後上方に延び、エキゾーストパイプ6bの下端の屈曲部分の手前(エキゾーストパイプ6bの下流端近傍)に接続される。
集合パイプ60は、上半部と下半部とを溶接して形成される。集合パイプ60は、エキゾーストパイプ6a、6bの各下流端に接続され、2本のエキゾーストパイプ6a、6bが1本にまとめられる。集合パイプ60の後端には、マフラ7が接続される。すなわち、集合パイプ60は、エキゾーストパイプ6a、6bをマフラ7に接続するための中継部材として機能する。
マフラ7は、上流側に設けられるチャンバ部70と、下流側に設けられる消音部71とを連結して構成される。チャンバ部70は、触媒8を収容する収容部72と、当該収容部72の下流側で拡径する拡張部73とを有している。収容部72は、集合パイプ60の後端から下流に向かうに従って径方向に均等に拡径した後、所定の外径で筒状に延びている。収容部72の軸方向における断面は、略円形状を有している。上記したように、当該収容部72内に円柱形状の触媒8が収容される。触媒8の下流端は、一部が拡張部73側に入り込んでいる。
拡張部73は、収容部72の後端から下流側に向かうに従って、径方向のうち一方側(本実施の形態では下方側)に拡張されている。具体的に拡張部73の略上半部は、収容部72の外径のまま後上方に向かって延びる一方、拡張部73の略下半部は、収容部72の外径より下方に拡径するようにして後上方に向かって延びている。拡張部73の軸方向における断面は、収容部72に対して上下方向に長い楕円形状又は略矩形形状を有している。
このように、本実施の形態では、テーパ形状の拡張部73が設けられることにより、マフラ7内に触媒8が収容される場合であっても、マフラ7の容量を拡張することができる。この結果、マフラ7の本来機能(例えば、消音部71による消音機能)が損なわれることが無い。
消音部71は、拡張部73の下流端から後上方に向かって筒状に延びている。消音部71の断面は、拡張部73と同様に、上下方向に長い楕円形状又は略矩形形状を有している。消音部71の上面には、上記したブラケット23b(図1参照)に固定するための固定部71aが設けられている。
また、本実施の形態では、上流側センサ90が集合パイプ60の下流側に取り付けられる。具体的に上流側センサ90は、エキゾーストパイプ6a、6bが合流した直後で集合パイプ60の上半部に設けられる。上流側センサ90の一端側は、集合パイプ60内に貫通するように取り付けられる。また、上流側センサ90の他端側は、左前上方に向けられている。このように、集合パイプ60に上流側センサ90が配置されることで、各エキゾーストパイプ6a、6b毎に上流側センサ90を設ける必要がなく、構成が簡略化されている。
下流側センサ91は、マフラ7のチャンバ部70に設けられる。具体的に下流側センサ91は、下方側(径方向の一方側)に拡張された拡張部73の上側(他方側)に配置されている。下流側センサ91の一端側は、拡張部73の上面から拡張部73内に貫通するように取り付けられる。また、下流側センサ91の他端側は、左前上方に向けられている。
このように、収容部72に触媒8が設けられ、拡張部73に下流側センサ91を設けることにより、触媒8の直後に下流側センサ91を近づけて配置することができる。このため、下流側センサ91は、触媒8で浄化された後の排気ガスが拡張部73で拡散される際の影響を受けることなく排気ガスを検出することができる。よって、安定的にセンサ出力を得ることができる。すなわち、マフラ7の容量を拡張しつつ、触媒8の直後に下流側センサ91を配置することができる。
また、上流側センサ90及び下流側センサ91が、マフラ7や集合パイプ60の軸線に対して上側に設けられ、各センサの他端側が同じ上方側に向けられている。このため、各センサの配線取り回しをし易くすることが可能になっている。
更に、マフラ7の右側面に設けられるマフラカバー7aは、図5に示すように、集合パイプ60の先端から消音部71の前後方向の略中央部分まで延びている。また、マフラカバー7aには、側面視において下流側センサ91の位置する箇所に切欠き7bが形成されている。この場合、上流側センサ90は、右側(車両外側)がマフラカバー7aによって隠されるため、走行中の飛石や雨等から上流側センサ90を保護することができる。特に、上流側センサ90は、マフラ7(収容部72)の外径と略同一の長さで集合パイプ60から突出している。このため、マフラカバー7aの大きさを最小限に抑えることが可能になっている。
一方、下流側センサ91は、上流側センサ90よりも上方に位置しているため、マフラカバー7aによって覆われていなくても、路面からの飛石や水の影響を受け難くなっている。その代わり、下流側センサ91は、図6に示すように、側面視でピリオンフートレスト24に重なっている。このため、下流側センサ91の右側(車両外側)がピリオンフートレスト24によって隠される。よって、上記のように、下流側センサ91自体をマフラカバー7aで覆わなくても、走行中の飛石等から下流側センサ91を保護することができる。特に、本実施の形態では、マフラ7が後上方に向かって延び、下流側センサ91が地面から比較的高い位置に配置されるため、下流側センサ91の保護効果が高められている。また、ピリオンフートレスト24で下流側センサ91を目立たなくすることができ、外観意匠性に影響を与えることがない。
また、図7に示すように、下流側センサ90は、前記マフラの幅方向の中心より車両内側に配置され、先端が車両上方及び車両内側(左前上方)に向けられている。このように、下流側センサ91が車両内側に偏って配置されることで、下流側センサ91を保護し易くすることができる。更に下流側センサ91が、車両後面視でマフラ7(消音部71)の幅内に収められるため、下流側センサ91が、マフラ7周辺の可動部品、例えば、スイングアーム11に接触するのを防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、単一の触媒8を備える構成としたが、この構成に限定されない。例えば、触媒は分割触媒や、複数の触媒で構成されてもよい。
また、上記した実施の形態においては、拡張部73が径方向のうち下方側に拡張される構成としたが、この構成に限定されない。拡張部73は、右方側、左方側、又は上方側に拡張される構成であってもよい。
また、上記した実施の形態においては、下流側センサ91の先端が車両上方及び車両内側(左前上方)に向けられる構成としたが、この構成に限定されない。下流側センサ91の先端は、車両上方又は車両内側に向けられてもよい。
以上説明したように、本発明は、検出精度を損なうことなく触媒の前後に排気ガスセンサを配置することができるという効果を有し、特に、マフラ前端部とピニオンフートレストとが近接して配置される車種に搭載される、種々のタイプのエンジンにおける排気ガスセンサの配置構造に有用である。
6、6a、6b エキゾーストパイプ
7 マフラ
3 エンジン
8 触媒
9 排気ガスセンサ
90 上流側センサ
91 下流側センサ
24 ピリオンフートレスト
72 収容部
73 拡張部

Claims (4)

  1. エキゾーストパイプの下流側に設けられるマフラと、
    前記マフラ内に設けられ、エンジンの排気ガスを浄化する触媒と、
    前記エンジンの排気ガス成分を検出する排気ガスセンサと、
    同乗者の足を載せるためのピリオンフートレストと、を備え、
    前記排気ガスセンサは、前記触媒の上流側に設けられる上流側センサと、前記触媒の下流側に設けられる下流側センサと、を有し、
    前記下流側センサは、前記マフラに取り付けられ、車両側面視で前記ピリオンフートレストに重なるように配置されることを特徴とする排気ガスセンサの配置構造。
  2. 前記マフラは、前記触媒を収容する筒状の収容部と、当該収容部の下流側で径方向のうち一方側に拡張される拡張部とを有し、
    前記下流側センサは、前記拡張部の他方側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の排気ガスセンサの配置構造。
  3. 前記下流側センサは、前記マフラの幅方向の中心より車両内側に配置され、先端が車両上方及び/又は車両内側に向けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気ガスセンサの配置構造。
  4. 前記下流側センサは、車両後面視で前記マフラの幅内に収められることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の排気ガスセンサの配置構造。
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