JP2017214770A - トンネル掘進機およびトンネル掘進機における歪みセンサの校正方法 - Google Patents

トンネル掘進機およびトンネル掘進機における歪みセンサの校正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】掘進途中においてもカッタヘッドに作用する作用力を計測する歪みセンサの校正を行えるようにすることが可能なトンネル掘進機を提供する。【解決手段】このトンネル掘進機1は、カッタヘッド11と、カッタヘッド11を支持し、かつ、カッタヘッド11と共に回転するカッタコラム12と、カッタヘッド11またはカッタコラム12に設けられた歪みセンサ22と、カッタヘッド11を推進させる推進ジャッキ21と、カッタヘッド11に作用する力の土圧成分Fbを計測する土圧センサ19と、歪みセンサの出力に基づき、カッタヘッド11に作用する作用力Fcの計測値を取得する制御部27とを備える。制御部27は、少なくとも土圧成分Fbと、作用力Fcの計測値との比較に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、トンネル掘進機に関し、特に、カッタヘッドなどの回転部分の歪みを計測するトンネル掘進機およびトンネル掘進機における歪みセンサの校正方法に関する。
従来、カッタヘッドなどの回転部分の歪みを計測するトンネル掘進機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、トンネル掘進機におけるカッタヘッドなどの回転部分に取り付けた歪みセンサにより歪みを計測する構成が開示されている。トンネル掘進機は、カッタヘッドを回転させつつ、推進ジャッキの推力で前進することにより、地山の掘進を行う。カッタヘッドに作用する作用力は、一般にはジャッキ推力から胴体部外周と地山との摩擦抵抗などの各種の抵抗成分を差し引いて推定されるが、上記特許文献1は、歪み計測値を用いることでより直接的にカッタヘッドに作用する作用力を取得している。
地山の掘進中には、異種の地層間を跨がるように掘進したり、埋設物または礫に遭遇したりする場合がある。カッタヘッドの作用力を把握することは、カッタヘッドおよびカッタ駆動部の損傷や、カッタビット(掘削刃)の異常摩耗などを防ぐために重要である。
実開昭61−152097号公報
ここで、たとえば掘進工事が開始されてから故障や定期交換などにより歪みセンサを交換した場合などでは、改めて歪みセンサの校正を行う必要がある。しかしながら、一旦掘進を開始した後では、カッタヘッドに外力が作用しないような実験的な環境を構築して歪みと外力との関係を計測し直すことは困難であるため、様々な外力が加わる地中において、巨大なカッタヘッドに作用する作用力と歪みとの関係を求めることが困難であった。そのため、掘進途中においても歪みセンサの校正を行えるようにすることが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、掘進途中においてもカッタヘッドに作用する作用力を計測する歪みセンサの校正を行えるようにすることが可能なトンネル掘進機およびトンネル掘進機における歪みセンサの校正方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるトンネル掘進機は、カッタヘッドと、カッタヘッドを支持し、かつ、カッタヘッドと共に回転するカッタ支持部と、カッタヘッドまたはカッタ支持部に設けられた歪みセンサと、カッタヘッドを推進させる推進ジャッキと、カッタヘッドに作用する力の土圧成分を計測する土圧センサと、歪みセンサの出力に基づき、カッタヘッドに作用する作用力の計測値を取得する制御部とを備え、制御部は、少なくとも土圧成分と、作用力の計測値との比較に基づいて、歪みセンサの校正を行うように構成されている。
この発明の第1の局面によるトンネル掘進機では、上記のように、カッタヘッドに作用する力の土圧成分を計測する土圧センサと、歪みセンサの出力に基づき、カッタヘッドに作用する作用力の計測値を取得する制御部とを設け、少なくとも土圧成分と、作用力の計測値との比較に基づいて、歪みセンサの校正を行うように制御部を構成する。これにより、掘進途中においても、少なくとも土圧センサから得られた土圧成分と、その時の歪みセンサによる作用力の計測値とを比較することによって、歪みセンサの校正を行うことができる。その結果、カッタヘッドに外力が作用しないような実験的な環境を構築することが困難な掘進途中においても、カッタヘッドに作用する作用力を計測する歪みセンサの校正を行うことができる。これにより、掘進途中において校正された歪みセンサを用いて、カッタヘッドに作用する作用力を容易に取得することができる。
上記第1の局面によるトンネル掘進機において、好ましくは、制御部は、推進ジャッキのジャッキ推力と、土圧成分と、予め設定した歪みと作用力との変換係数を用いて取得した作用力の計測値との比較に基づいて、変換係数の校正を行うように構成されている。このように構成すれば、仮の変換係数を用いて取得した作用力の計測値と、実測したジャッキ推力および土圧成分との比較によって、変換係数の校正を行うことが可能となる。その結果、カッタヘッドに外力が作用しないような実験的な環境を構築することなく、掘進中に取得可能な計測値に基づいて容易に変換係数の校正を行うことができる。
上記第1の局面によるトンネル掘進機において、好ましくは、制御部は、地山の掘進中に取得された推進ジャッキのジャッキ推力、土圧成分および作用力と、地山の掘進に伴う抵抗成分との所定の関係に基づいて、歪みセンサの校正を行うように構成されている。このように構成すれば、地山の掘進を継続しながらジャッキ推力、土圧成分および作用力のデータを収集して、歪みセンサの校正を行うことができるようになる。そのため、たとえば歪みセンサの校正のためだけに掘進を停止する必要がなくなるので、歪みセンサの校正を容易に行うことができる。
この場合、好ましくは、制御部は、ジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、作用力Fcと、抵抗成分Fdとに関する下式(1)において、掘進に伴い変動する抵抗成分Fdを0以上と仮定して、歪みセンサの校正を行うように構成されている。このように構成すれば、掘進中に抵抗成分が負の値をとらない(抵抗力が推進方向には向かない)ことに基づき、直接計測できない抵抗成分の影響が小さくなるデータ(抵抗成分が0に近いデータ)を選んで校正を行うことができる。その結果、掘進中に取得したデータを用いる場合でも、必要十分な精度で歪みセンサの校正が可能となる。
Fc=Fa−Fb−Fd ・・・(1)
上記掘進に伴う抵抗成分を0以上と仮定して歪みセンサの校正を行う構成において、好ましくは、制御部は、ジャッキ推力と土圧成分との差分値を取得し、作用力に対する差分値の最小値近傍の値に基づいて、歪みセンサの校正を行うように構成されている。ここで、掘進中に収集されたデータにおいて、作用力Fcに対してジャッキ推力と土圧成分との差分値(Fa−Fb)がばらつく場合、差分値のばらつきは、抵抗成分Fdの変動に起因すると考えられる。そのため、ばらついた差分値(Fa−Fb)の最小値近傍の値は、抵抗成分Fdが最小に(0に近く)なり作用力Fcと差分値(Fa−Fb)とが略一致すると見なし得るデータであると考えられる。そのため、作用力に対する差分値の最小値近傍の値に基づいて、歪みセンサの校正を行うことにより、直接計測できない抵抗成分Fdの影響を極力除外して精度よく校正を行うことが可能となる。
上記第1の局面によるトンネル掘進機において、好ましくは、制御部は、通常運転動作とは異なる校正用運転動作による地山の掘進中において、推進ジャッキのジャッキ推力、土圧成分および作用力の計測値を取得し、取得されたジャッキ推力、土圧成分および作用力の計測値を用いて、歪みセンサの校正を行うように構成され、校正用運転動作は、通常運転動作におけるジャッキ推力の変動幅よりも大きい範囲で、地山の掘進中にジャッキ推力を変動させる動作である。このように構成すれば、校正用運転動作によって、通常運転動作中では発生させないような広い範囲でジャッキ推力、土圧成分および作用力のデータを収集できる。そのため、より広い推力範囲において収集されたデータを用いることによって、より一層精度よく歪みセンサの校正を行うことができる。
上記第1の局面によるトンネル掘進機において、好ましくは、制御部は、掘進途中に推進ジャッキによる推進を停止させた状態における、土圧成分および作用力の所定の関係に基づいて、歪みセンサの校正を行うように構成されている。このように構成すれば、推進を停止させることにより、カッタヘッドに作用する作用力のうち、ジャッキ推力および抵抗成分を除外して歪みセンサの校正を行うことができる。そのため、誤差の要因を極力除外して、掘進途中において精度よく歪みセンサの校正を行うことが可能となる。
この場合、好ましくは、制御部は、掘進途中に推進ジャッキによる推進を停止させた状態におけるカッタヘッドに作用する土圧成分と作用力とが略等しいと見なして、歪みセンサの出力におけるゼロ点の校正を行うように構成されている。このように構成すれば、ゼロ点の校正を容易に行うことができる。また、掘進中のジャッキ推力を含む場合と比較して、掘進途中において推進を停止させた状態では土圧成分および歪み量(すなわち、作用力の大きさ)が十分に小さくゼロ点近傍の計測値が取得できるので、計測データに含まれる誤差の影響を低減することができる。その結果、ゼロ点の校正を精度よく行うことができる。
上記第1の局面によるトンネル掘進機において、好ましくは、推進ジャッキは、セグメントを押圧して胴体を推進させるシールドジャッキと、前胴部を支持して推進させる中折れジャッキとを含み、制御部は、シールドジャッキおよび中折れジャッキのうち、中折れジャッキのジャッキ推力を用いて、歪みセンサの校正を行うように構成されている。このように構成すれば、ジャッキ推力を用いて校正を行う場合に、トンネル掘進機の胴体全部を推進させるシールドジャッキの推力を用いる場合には、胴体全部の抵抗成分を考慮する必要があるのに対し、前胴部を推進させる中折れジャッキの推力を用いることにより、前胴部分の抵抗成分だけを考慮すればよくなる。その結果、カッタヘッドに作用する作用力における未知の抵抗成分の影響をより小さくすることができるので、歪みセンサの校正を精度よく行うことが可能となる。
この発明の第2の局面によるトンネル掘進機における歪みセンサの校正方法は、カッタヘッドに作用する力の土圧成分を計測するステップと、カッタヘッド、または、カッタヘッドを支持し、かつ、カッタヘッドと共に回転するカッタ支持部に設けられた歪みセンサにより、カッタヘッドに作用する作用力の計測値を取得するステップと、少なくとも土圧成分と、作用力との比較に基づいて、歪みセンサの校正を行うステップと、を備える。
この発明の第2の局面によるトンネル掘進機における歪みセンサの校正方法では、上記の構成により、掘進途中においても、少なくとも土圧成分と、その時の歪みセンサによる作用力の計測値とを比較することによって、歪みセンサの校正を行うことができる。その結果、カッタヘッドに外力が作用しないような実験的な環境を構築することが困難な掘進途中においても、カッタヘッドに作用する作用力を計測する歪みセンサの校正を行えるようにすることができる。
本発明によれば、上記のように、掘進途中においてもカッタヘッドに作用する作用力を計測する歪みセンサの校正を行えるようにすることができる。
本発明の第1実施形態によるトンネル掘進機の模式的な縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるトンネル掘進機の模式的な正面図である。 掘進中のトンネル掘進機に作用する力の関係を示した模式図である。 カッタヘッドの作用力と、ジャッキ推力および土圧成分との関係を示したグラフである。 通常運転動作および校正用運転動作を説明するためのグラフである。 掘進中の歪みセンサの校正処理を説明するためのフロー図である。 第2実施形態における掘進停止中のトンネル掘進機に作用する力の関係を示した模式図である。 掘進停止中の歪みセンサの校正方法を説明するためのグラフである。 掘進停止中の歪みセンサの校正処理を説明するためのフロー図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態によるトンネル掘進機1について説明する。
(トンネル掘進機の全体構成)
図1に示すように、トンネル掘進機1は、掘削面を構成するカッタヘッド11と、カッタコラム12および旋回台13と、カッタ駆動部14とを備えている。第1実施形態では、トンネル掘進機1は、カッタヘッド11の支持方式として中間支持方式を採用した中〜大口径タイプの例を示している。中間支持方式では、カッタヘッド11は、回転駆動される円環状の旋回台13に対して、回転軸線方向(X方向)に延びる脚部(カッタコラム12)によって取り付けられる。旋回台13は、前胴部15aの隔壁(バルクヘッド)16に回転可能に支持される。カッタコラム12は、特許請求の範囲の「カッタ支持部」の一例である。
なお、トンネル掘進機1は、それぞれ円筒状の前胴部15aおよび後胴部15bから構成された胴体15を備えている。前胴部15aは、推進力が付与されてカッタヘッド11により地山の掘進を行う部分であり、後胴部15bは、前胴部15aに伴って、トンネルのリング状の周壁部分を構成するセグメントSGを配列しながら進行する部分である。以下では、トンネル掘進機1のカッタヘッド11および前胴部15aの各部について説明し、その他の後胴部15bの詳細構成については説明を省略する。
カッタヘッド11は、掘進方向から見て円形状(図2参照)に形成されており、回転軸線A周りに回転するように構成されている。カッタヘッド11は、掘進方向前方の掘削面にカッタビット11aを有する。カッタビット11aは、複数の放射状のスポーク部11b(図2参照)にそれぞれ複数取り付けられている。カッタビット11aによって削られた掘削土は、貫通孔を通ってカッタヘッド11の内部のチャンバ部18に進入し、土圧シールドの場合であれば図示しないスクリューコンベアによって運び出される。なお、泥水シールドの場合には、チャンバ部18内に泥水を送り込んで掘削土をスラリー化し、スラリー化した掘削土を図示しない配管から排出する。チャンバ部18は、カッタヘッド11、前胴部15aおよび隔壁16によって囲まれた空間である。
チャンバ部18内の掘削土は、排出量が制御されることにより、チャンバ部18内で泥土圧を発生させる。チャンバ部18内の泥土圧は、隔壁16に設けられた土圧センサ19により計測される。土圧センサ19は、設置高さの異なる位置に複数設けられている。これにより、高さ方向(深さ方向)の土圧変化を把握し、土圧変化に基づいて平均土圧が算出される。チャンバ部18内の泥土圧は、地山側からカッタヘッド11に作用する力の土圧成分(地山を構成する土による圧力)と概ね平衡状態となるように維持される。このため、土圧センサ19は、カッタヘッド11に作用する力の土圧成分Fb(図3参照)を計測する機能を有する。
カッタコラム12は、中空筒状の梁部材(ビーム)であり、カッタヘッド11を支持し、かつ、カッタヘッド11と共に回転するように構成されている。カッタコラム12は、一方端部がカッタヘッド11のスポーク部11bに取り付けられ、他方端部が旋回台13に取り付けられている。
図2に示すように、カッタコラム12は、回転軸線Aから半径方向に所定距離隔てた位置に等角度間隔で配置されている。具体的には、カッタヘッド11において8本のスポーク部11bが45度間隔で設けられており、カッタコラム12は、それぞれのスポーク部11bに1つずつ、合計8つ設けられている。したがって、カッタコラム12は、回転軸線A回りに45度の等角度間隔で配置されている。図2において部分断面により示すように、カッタコラム12は、角柱(角筒)形状を有する。カッタコラム12は、円筒形状などの角筒形状以外の形状であってもよい。
図1に戻り、旋回台13は、円環状に形成され、前方側で複数(8本)のカッタコラム12を支持している。旋回台13は、前胴部15aの隔壁16に設けられた軸受17によって回転軸線A回りに回転可能に支持されている。
カッタ駆動部14は、隔壁16の後方に配置されており、旋回台13に駆動トルクを付与して回転軸線A回りに回転駆動するように構成されている。このように、カッタヘッド11はカッタコラム12および旋回台13により回転軸線A回りに回転可能に支持され、カッタヘッド11、カッタコラム12および旋回台13がカッタ駆動部14によって一体的に回転(旋回)される。一方、前胴部15aや隔壁16は回転しない。
トンネル掘進機1は、カッタヘッド11の回転方向の位置(回転角度)を検出するロータリーエンコーダ20(以下、エンコーダ20という)を備えている。エンコーダ20は、隔壁16の後方側に設けられ、カッタヘッド11(旋回台13)の回転角度を検出する。
トンネル掘進機1は、カッタヘッド11を推進させる推進ジャッキ21を備えている。推進ジャッキ21は、セグメントSGを押圧して胴体15(前胴部15aおよび後胴部15b)を推進させるシールドジャッキ21aと、前胴部15aを支持して推進させる中折れジャッキ21bとを含む。シールドジャッキ21aは、後胴部15bに取り付けられており、中折れジャッキ21bは、前胴部15aと後胴部15bとの間に配置されて前胴部15aと後胴部15bとを連結している。トンネル掘進機1は、これらの推進ジャッキ21の推進力によって掘進方向前方に推進する。シールドジャッキ21aおよび中折れジャッキ21bの各々は、複数設けられており、胴体15の周方向に沿って配列されている。中折れジャッキ21bは、回動可能な継手構造を介して前胴部15aと後胴部15bとに接続されている。そのため、各中折れジャッキ21bの伸縮量を異ならせることにより、前胴部15a(すなわちカッタヘッド11)を後胴部15bに対して傾けることができる。中折れジャッキ21bは、トンネル掘進機1を曲線経路に沿って掘進させるための推進ジャッキである。一方、シールドジャッキ21aは、セグメントSGに対して後胴部15bを直進方向に推し進めるように設けられている。
トンネル掘進機1は、カッタヘッド11に作用する力(作用力)Fcを計測するための歪みセンサ22を備えている。歪みセンサ22は、カッタヘッド11またはカッタコラム12に設けることが可能である。第1実施形態では、歪みセンサ22がカッタコラム12に設けられた例を示している。
歪みセンサ22は、トンネル掘進機1に1つまたは複数設けてよい。第1実施形態では、図2に示すように、歪みセンサ22は、約45度の等角度間隔で配置された8本のカッタコラム12のうちで、約90度間隔の4本のカッタコラム12(図2の3つのハッチング部および断面を示したカッタコラムの4本)の内部にそれぞれ(4個所)設けられている。なお、8本のカッタコラムの全てに歪みセンサを設けてもよい。
図1に示すように、それぞれの歪みセンサ22は、カッタヘッド11の中心部11cの内部に設置された中継ボックス23に接続されている。中継ボックス23は、歪みセンサ22用のアンプ、通信機器および電源装置を有する。中継ボックス23は、通信機器により、ロータリージョイント24を介してデータ処理装置25に接続されている。
データ処理装置25は、中継ボックス23を介して取得した歪みセンサ22の出力信号に基づき、カッタヘッド11に作用する力(カッタ推力)Fcの計測データを算出する機能を有する。また、データ処理装置25は、エンコーダ20の検出値を取得して、カッタヘッド11に作用する回転軸線方向(X方向)の力の回転方向分布を算出するように構成されている。
データ処理装置25は、図1に示すように、トンネル掘進機1のオペレーションルーム(運転室)26の制御部27と接続されており、取得した計測データを出力することが可能である。
第1実施形態では、トンネル掘進機1は、歪みセンサ22の出力に基づき、カッタヘッド11に作用する作用力Fc(図3参照)の計測値を取得する制御部27を備える。制御部27は、オペレーションルーム26に設置されたプログラマブルコントローラ(PC)であり、CPUおよびメモリなどの記憶部を備えて構成される。制御部27は、トンネル掘進機1の掘進動作を制御する機能を有する。たとえば、制御部27は、カッタ駆動部14の制御、推進ジャッキ21(各シールドジャッキ21aおよび各中折れジャッキ21b)の推力制御、チャンバ部18内の泥土圧制御などを行う。制御部27は、地上のモニタリング室(図示せず)のプログラマブルコントローラ(PC)と接続されており、取得した計測データを出力することが可能である。
制御部27は、データ処理装置25から出力された歪みセンサ22による作用力Fcの計測値を取得する。歪みセンサ22の出力信号を制御部27が取得して、制御部27が作用力Fcを算出してもよい。制御部27は、各シールドジャッキ21aおよび各中折れジャッキ21bの推力を取得する。各ジャッキの推力は、ジャッキ毎に設けられた圧力センサ(図示せず)から取得される。制御部27は、土圧センサ19の計測値(土圧成分)を取得する。
第1実施形態では、制御部27は、少なくとも土圧成分Fbと、作用力Fcの計測値との比較に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように構成されている。
(歪みセンサの校正方法)
図3〜図5を参照して、歪みセンサの校正方法を概念的に説明する。
歪みセンサ22の出力からカッタヘッド11に作用する作用力を求めるためには、歪み量と荷重(作用力)との対応関係を計測することにより、歪みセンサ22の校正(キャリブレーション)を行う必要がある。
歪みセンサ22の作用力Fcは、歪み値ε、変換係数K、および、ゼロ点調整のためのオフセット値αを用いて、下式(2)によって表される。
Fc=K×ε−α ・・・(2)
歪みセンサ22の校正とは、変換係数Kおよびオフセット値αを適正な値に設定することである。トンネル掘進機1の製造時においては、トンネル掘進機1が地上の製造施設にあるため、理想的な環境で歪みセンサ22の校正が行える。ところが、一旦掘進が開始されトンネル掘進機1が地中にある場合でも、歪みセンサ22や回路部分の異常または故障などの理由により、歪みセンサ22の交換や再設置が必要となる場合がある。この場合、地中のトンネル掘進機1においてカッタヘッド11には様々な外力が作用することから、理想的な環境で校正を行うことが難しい。そこで、第1実施形態では、掘進中のカッタヘッド11に作用する力学的関係に基づいて、歪みセンサ22の校正が行われる。
第1実施形態では、制御部27は、地山の掘進中に取得された推進ジャッキ21のジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcと、地山の掘進に伴う抵抗成分Fdとの所定の関係に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように構成されている。
図3は、掘進中のトンネル掘進機1に作用する力の関係を示す模式図である。上述の通り、トンネル掘進機1の前胴部15aは中折れジャッキ21bにより支持されており、前胴部15aに作用する力は全て、中折れジャッキ21bが発生するジャッキ推力Faにより支えられる。カッタヘッド11には、地山からの土圧成分Fbが作用する。土圧成分Fbは、土圧センサ19により求められる。すなわち、土圧センサ19による計測圧力をPとし、カッタヘッド11の掘削面の有効断面積(受圧面積)をA0(既知)とすると、Fb=P×A0となる。また、掘進時の前胴部15aには、抵抗成分Fdが作用する。抵抗成分Fdは、たとえば前胴部15aと周辺地盤との間の摩擦力やその他の要因を含み、直接求めることができない未知の値である。
図3から、ジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcと、抵抗成分Fdとの所定の関係として、下式(1)が得られる。
Fc=Fa−Fb−Fd ・・・(1)
式(1)において、ジャッキ推力Faおよび土圧成分Fbは既知の値であるが、抵抗成分Fdは未知の値である。そのため、抵抗成分Fdが、校正における誤差の要因となる。第1実施形態では、制御部27は、ジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、作用力Fcと、抵抗成分Fdとに関する式(1)において、掘進に伴い変動する抵抗成分Fdを0以上と仮定して、歪みセンサ22の校正を行うように構成されている。ここで、抵抗成分Fdの値は、掘進方向が負、掘進方向と逆方向が正である。抵抗成分Fdは、掘進を妨げる方向に作用することから、最小でも0となり、掘進中には掘進方向に作用することはない。
なお、シールドジャッキ21aによる推進時には、シールドジャッキ21aのジャッキ推力Feおよび後胴部15bに作用する抵抗成分Ffが発生する。式(1)に加えて、これらの力をさらに考慮してもよい。抵抗成分Ffは、後胴部15bと周辺地盤との間の摩擦力や、後胴部15bに接続される台車の抵抗などの各種抵抗力を含む。第1実施形態では、制御部27は、シールドジャッキ21aおよび中折れジャッキ21bのうち、中折れジャッキ21bのジャッキ推力Faを用いて、歪みセンサ22の校正を行うように構成されている。
校正を行う際、制御部27は、掘進中の同一時点におけるジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、作用力Fcとを取得して、記録する。データ収集時の作用力Fcの算出は、式(2)における変換係数Kに予め仮の値k0を代入し、オフセット値αはたとえばα=0とする。変換係数k0は、たとえば解析計算により求めた理論値や、過去に設定されていた値を用いる。データ収集点数は、多い程好ましいが、必要な校正精度に応じた点数のデータが収集される。
データ収集の結果、制御部27は、たとえば図4に示すグラフを作成し、各計測値をプロットする。図4は、縦軸にジャッキ推力Faと土圧成分Fbとの差分値(Fa−Fb)[kN]を取り、横軸に作用力Fc[kN]をとって、同一時点で取得されたFa−Fbの値と、Fcの値とにより定まる点をプロットしたものである。図4のプロット点は、セグメントSGを5リング分配列する間に収集されたデータ群である。式(1)および式(2)から、歪み−作用力の変換式(2)は、下式(3)のように表せる。
K×ε−α=Fa−Fb−Fd ・・・(3)
図4において、ある作用力Fcに対してプロット点が縦軸方向にばらつくのは、抵抗成分Fdによるものである。したがって、図4において、抵抗成分Fdはデータのばらつきとして含まれており、図4の縦軸および横軸は、それぞれ式(1)または式(3)の右辺と左辺とに対応する。式(1)、式(3)に示す等式の右辺と左辺とをプロットしていることから、変換係数k0が適正値である場合、プロット点の集合の直線近似は、図4のように縦軸および横軸のスケールが同じ場合には、45度の正比例となる(近似直線AL1のX成分Δx(横軸成分)とY成分Δy(縦軸成分)とが略等しくなる)。そのため、たとえば図4の2点鎖線で示したような分布領域DAの集合(近似直線AL2)が得られた場合、データ収集に用いた仮の変換係数k0の値が適切でないことが分かる。
ここで、上記の通り、掘進中には、抵抗成分Fdは0以上の値となる。そのため、ある作用力Fcの値に対して、縦軸Fa−Fbの値が最も小さくなるとき、上式(1)の右辺における抵抗成分Fdが最も0に近付いている状態の計測値であることが分かる。すなわち、プロット点の縦軸方向の分布に着目して、ある作用力Fcの値に対するFa−Fbの最小値(すなわち抵抗成分Fdの最小値)では、近似的にFd≒0と仮定することができ、抵抗成分Fdを近似的に消去できる。その結果、Fa−Fbの最小値については、上式(1)をFc≒Fa−Fbと近似できる。言い換えると、抵抗成分Fdが最小(=0)の場合でもFc=Fa−Fbとなるため、式(3)の左辺を表す直線の上側にしか、プロット点は現れないことになる。
そこで、第1実施形態では、制御部27は、ジャッキ推力Faと土圧成分Fbとの差分値を取得し、作用力Fcに対する差分値の最小値近傍の値に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように構成されている。すなわち、制御部27は、図4における各々の作用力Fcに対応する差分値Fa−Fbの各最小値近傍を通るように、変換式(式(3)の左辺)を表す近似直線AL1を設定する。
近似直線AL1の設定方法は、全てのプロット点のうちで、各々の作用力Fcに対応する差分値Fa−Fbの各最小値(各作用力Fcにおいて縦軸方向の最も小さい値の集合)を結ぶ直線を設定してもよいし、測定上の外れ値の存在を考慮して、各作用力Fcに対応する差分値Fa−Fbの下位n点(nは自然数)のプロット点を抽出した上で、抽出したn点について最小二乗法などによって求めた誤差最小点上を通るように近似直線AL1を設定してもよい。図4の例では、各々の作用力Fcに対応する差分値Fa−Fbの各最小値を結ぶように、近似直線AL1を設定した例を示している。
制御部27は、得られたプロット点の集合に対する近似直線AL1の傾きが所定の許容範囲内に収まる変換係数Kの値を算出する。なお、図4のように、仮の変換係数k0の値が適正であった場合、制御部27は、仮の変換係数k0をそのまま校正後の変換係数Kとして採用する。
このように、制御部27は、推進ジャッキ21のジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、予め設定した変換係数Kを用いて取得した作用力Fcの計測値と、の比較に基づいて、変換係数Kの校正を行うように構成されている。なお、差分値Fa−Fbの最小値ではなく、単純に全てのプロット点の集合の近似直線を求めて、求めた近似直線の傾きが所定の許容範囲内に収まるように変換係数Kの値を算出してもよい。
次に、オフセット値αについて、制御部27は、ジャッキ推力Faと土圧成分Fbとの差分値Fa−Fbを取得し、作用力Fcに対する差分値Fa−Fbの最小値近傍の値に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように構成されている。すなわち、制御部27は、図4における各々の作用力Fcに対応する差分値Fa−Fbの各最小値に基づいて求めた近似直線AL1が、グラフの原点を通るように、オフセット値αを設定する。
図4の例では、各々の作用力Fcに対応する差分値Fa−Fbの各最小値を結ぶ直線AL1に基づき、オフセット値αが直線AL1の横軸切片(X切片)である13000kNとして取得される例を示している。そのため、制御部27は、上式(2)のαに、差分値の最小値近傍の値に基づいて取得した値(13000kN)を設定する。これにより、変換係数Kおよびオフセット値αが決定される。
ここで、校正に用いるデータとしては、できるだけ広い推力範囲(作用力範囲)で分布することが好ましい。そのため、第1実施形態では、制御部27は、通常運転動作とは異なる校正用運転動作による地山の掘進中において、推進ジャッキ21のジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcの計測値を取得し、取得されたジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcの計測値を用いて、歪みセンサ22の校正を行うように構成される。校正用運転動作は、通常運転動作におけるジャッキ推力Faの変動幅W1よりも大きい範囲で、地山の掘進中にジャッキ推力Faを変動させる動作である。
すなわち、図5に示すように、通常運転動作においては、地盤の土質などの各種要因を考慮して、所定の変動幅W1(図5では横軸(作用力)側で示している)内に収まるようにジャッキ推力Faが制御される。たとえば、図4の例では、横軸の変動幅が(校正前で)約10000kNから約50000kN程度の範囲内で変動している。
制御部27は、掘進中に発生可能な推力範囲内で、通常運転動作における変動幅W1よりも大きい変動幅(たとえば図5の変動幅W2)でジャッキ推力Faを変動させる。制御部27は、たとえば掘進中に発生可能な推力範囲を低、中、高などの複数領域に分割し、ジャッキ推力Faが低領域Wa、中領域Wb、高領域Wcの各々に該当する場合の土圧成分Fbと作用力Fcの計測値とを取得する。これにより、校正用運転動作において収集したデータにより、通常運転動作よりも広い推力範囲(作用力範囲)でのプロット点の分布が得られる。
(制御部の処理)
次に、図6を参照して、第1実施形態によるトンネル掘進機1の制御部27による歪みセンサの校正処理について説明する。
図6のステップS1に示すように、制御部27は、ジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、予め設定した変換係数Kを用いて取得した作用力Fcの計測値とを取得する。ジャッキ推力Faは、中折れジャッキ21bのセンサ出力に基づき取得され、土圧成分Fbは土圧センサ19の出力に基づいて取得される。作用力Fcの計測値は、データ処理装置25において算出され、制御部27に送信される。
具体的には、データ処理装置25は、エンコーダ20から取得したカッタヘッド11の現在角度θにおける、各歪みセンサ22の歪み計測値Gを取得する。現在角度θにおける各歪みセンサ22の歪み計測値Gは、回転方向に90度ずつ位相がずれた計測値になる。データ処理装置25は、所定のサンプリング周期毎に各歪みセンサ22から計測結果を取得し、各センサのサンプリング時点の瞬時値が計測値として取り込まれる。
データ処理装置25は、現在角度θにおける歪み値Gの平均値Eを算出する。歪み平均値Eは、現時点(現在角度θ)で取得された4つの歪みセンサ22の各計測値Gの平均値である。すなわち、E(θ)={ΣG(θ)}/4である。データ処理装置25は、上式(2)の歪み値εに、歪み平均値E(θ)を代入することにより作用力Fcの計測値を算出して、制御部27に出力する。この際、変換係数Kは仮の値k0が用いられ、オフセット値αはたとえばα=0とされる。
制御部27は、同一サンプリング時点(同一の現在角度θ)におけるジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、仮の変換係数k0を用いて取得した作用力Fcの計測値とを対応付けて記憶部に記憶する。計測データの収集は、地山の掘進中に、所定時間にわたって継続的に実施される。
制御部27は、ステップS2において、収集されたジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、仮の変換係数k0を用いて取得した作用力Fcの計測値とに基づき、ジャッキ推力Faと土圧成分Fbとの差分値と、作用力Fcの計測値との関係を求める。すなわち、制御部27は、図4に示したグラフ(「ジャッキ推力と土圧成分との差分値」対「作用力の計測値」)を生成する。そして、制御部27は、作用力Fcに対する差分値Fa−Fbの最小値近傍の値に基づいて、近似直線AL1を設定する。
ステップS3において、制御部27は、ジャッキ推力Faと土圧成分Fbとの差分値Fa−Fbと、作用力Fcの計測値とに基づいて、変換係数Kを求める。仮の変換係数k0が許容範囲内である場合、制御部27は、仮の係数k0をそのまま変換係数Kとして採用する。図4の近似直線AL2のように、仮の変換係数k0が許容範囲外である場合、制御部27は、近似直線の傾きが許容範囲内に収まる変換係数Kを求める。
ステップS4において、制御部27は、オフセット値αを求める。すなわち、図4に示したように、作用力Fcに対する差分値Fa−Fbの最小値近傍を通る近似直線AL1の横軸切片をオフセット値αとして求める。
ステップS5において、制御部27は、取得した変換係数Kおよびオフセット値αを上式(2)に設定(更新)する。これにより、歪みセンサ22の校正処理が終了する。
なお、校正処理が終了した後、制御部27は、校正後の作用力Fcの計測値、ジャッキ推力Fa、土圧成分Fbの取得を継続してもよい。たとえば、制御部27は、校正処理の終了後も、ステップS1のデータ収集およびステップS2のグラフへのプロットを行う。そして、制御部27は、新たに取得したプロット点の分布と各校正値(変換係数Kおよびオフセット値α)とを比較して、新たに取得したプロット点の分布が所定の許容範囲内であるか否かを判定する。これにより、制御部27は、新たに取得したプロット点が所定の許容範囲外になる状態が継続する場合に、歪みセンサ22の故障の可能性がある旨を、オペレーションルーム26の表示装置や、パイロットランプやブザーなどの報知装置を制御してオペレータに報知してもよい。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、カッタヘッド11に作用する力の土圧成分Fbを計測する土圧センサ19と、歪みセンサ22の出力に基づき、カッタヘッド11に作用する作用力Fcの計測値を取得する制御部27とを設け、少なくとも土圧成分Fbと、作用力Fcの計測値との比較に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように制御部27を構成する。これにより、掘進途中においても、少なくとも土圧センサ19から得られた土圧成分Fbと、その時の歪みセンサ22による作用力Fcの計測値とを比較することによって、歪みセンサ22の校正を行うことができる。その結果、カッタヘッド11に外力が作用しないような実験的な環境を構築することが困難な掘進途中においても、カッタヘッド11に作用する作用力Fcを計測する歪みセンサ22の校正を行うことができる。これにより、掘進途中において校正された歪みセンサ22を用いて、カッタヘッド11に作用する作用力Fcを容易に取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、推進ジャッキ21のジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、予め設定した歪みと作用力Fcとの変換係数Kを用いて取得した作用力Fcの計測値との比較に基づいて、変換係数Kの校正を行うように制御部27を構成する。これにより、仮の変換係数k0を用いて取得した作用力Fcの計測値と、実測したジャッキ推力Faおよび土圧成分Fbとの比較によって、変換係数Kの校正を行うことが可能となる。その結果、カッタヘッド11に外力が作用しないような実験的な環境を構築することなく、掘進中に取得可能な計測値に基づいて容易に変換係数Kの校正を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、地山の掘進中に取得された推進ジャッキ21のジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcと、地山の掘進に伴う抵抗成分Fdとの所定の関係に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように制御部27を構成する。これにより、地山の掘進を継続しながらジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcのデータを収集して、歪みセンサ22の校正を行うことができるようになる。そのため、たとえば歪みセンサ22の校正のためだけに掘進を停止する必要がなくなるので、歪みセンサ22の校正を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ジャッキ推力Faと、土圧成分Fbと、作用力Fcと、抵抗成分Fdとに関する下式(1)において、掘進に伴い変動する抵抗成分Fdを0以上と仮定して、歪みセンサ22の校正を行うように制御部27を構成する。これにより、掘進中に抵抗成分Fdが負の値をとらない(Fd≧0)ことに基づき、直接計測できない抵抗成分Fdの影響が小さくなるデータ(抵抗成分Fdが0に近いデータ)を選んで校正を行うことができる。その結果、掘進中に取得したデータを用いる場合でも、必要十分な精度で歪みセンサ22の校正が可能となる。
Fc=Fa−Fb−Fd ・・・(1)
また、第1実施形態では、上記のように、ジャッキ推力Faと土圧成分Fbとの差分値を取得し、作用力Fcに対する差分値の最小値近傍の値に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように制御部27を構成する。差分値Fa−Fbの最小値近傍の値は、抵抗成分Fdが最小に(0に近く)なり作用力Fcと差分値Fa−Fbとが略一致すると見なし得るデータであると考えられるため、作用力Fcに対する差分値Fa−Fbの最小値近傍の値に基づくことにより、直接計測できない抵抗成分Fdの影響を極力除外して精度よく校正を行うことが可能となる。
また、第1実施形態では、上記のように、通常運転動作とは異なる校正用運転動作による地山の掘進中において、推進ジャッキ21のジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcの計測値を取得し、取得されたジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcの計測値を用いて、歪みセンサ22の校正を行うように制御部27を構成する。そして、校正用運転動作を、通常運転動作におけるジャッキ推力Faの変動幅W1よりも大きい範囲W2で、地山の掘進中にジャッキ推力Faを変動させる動作とする。これにより、校正用運転動作によって、通常運転動作中では発生させないような広い範囲でジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcのデータを収集できる。そのため、より広い推力範囲において収集されたデータを用いることによって、より一層精度よく歪みセンサ22の校正を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、シールドジャッキ21aおよび中折れジャッキ21bのうち、中折れジャッキ21bのジャッキ推力Faを用いて、歪みセンサ22の校正を行うように制御部27を構成する。これにより、前胴部15aを推進させる中折れジャッキ21bの推力を用いることにより、胴体15全部の抵抗成分ではなく、前胴部15aの抵抗成分Fdだけを考慮すればよくなる。その結果、カッタヘッド11に作用する作用力Fcにおける未知の抵抗成分Fdの影響をより小さくすることができるので、歪みセンサ22の校正を精度よく行うことが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態による歪みセンサ22の校正方法について説明する。第2実施形態では、掘進中のジャッキ推力Fa、土圧成分Fb、作用力Fcおよび抵抗成分Fdの関係に基づいて歪みセンサ22の校正を行う例を示した上記第1実施形態とは異なり、掘進を停止させて歪みセンサ22の校正を行う例について説明する。なお、第2実施形態において、歪みセンサ22の校正方法以外については、上記第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
トンネル掘進機1による掘進工事を行う場合には、掘進を停止させてカッタヘッド11やカッタビット11aの点検、交換などの作業を行う場合がある。このように掘進を停止させるタイミングでは、以下のような方法で歪みセンサ22の校正を行うことが可能である。
すなわち、第2実施形態では、制御部27は、掘進途中に推進ジャッキ21による推進を停止させた状態における、カッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbおよび作用力Fcの所定の関係に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように構成されている。
図7を用いて、掘進停止中のトンネル掘進機1に作用する力の関係について説明する。掘進状態では、カッタヘッド11には、ジャッキ推力Faに対する反力が地山側から作用する。これに対して、掘進を停止し、中折れジャッキ21bを引き戻すことにより、地山からの反力が概ねゼロになる。つまり、カッタヘッド11には、ジャッキ推力Faに起因する地山からの反力が概ね作用しなくなる。その結果、この状態のカッタヘッド11は、カッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbのみが作用する状態にあると見なせる。なお、地山が不安定な場合、ベントナイト注入などの地盤改良を行い安定化させた状態で、中折れジャッキ21bを引き動作が行われる。
このように、掘進を停止して中折れジャッキ21bを引き戻した状態では、カッタヘッド11に作用する力の関係式として、下式(4)が得られる。
Fc=K×ε+α≒Fbb ・・・(4)
式(4)の関係に基づき、第2実施形態では、制御部27は、掘進を停止させ中折れジャッキ21bを引き戻した状態において、カッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbが作用力Fcと等しいと見なして、歪みセンサ22の出力におけるゼロ点の校正を行うように構成されている。
すなわち、掘進を停止し、中折れジャッキ21bを引き戻した状態で収集したデータにより図4と同様のグラフを作成すると、図8のように横軸の作用力Fcの計測値に対する縦軸のカッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbの関係が得られる。図8のプロット結果から、制御部27は、上式(4)に基づいて、オフセット値αの値を取得する。すなわち、制御部27は、式(4)の左辺を示す直線がゼロ点を通るようにオフセット値α(横軸切片)を求める。
図8のグラフにおいて、変換係数Kは、仮の値k0を用いることができる。制御部27は、掘進時のデータが収集済みの場合には、第1実施形態と同様にして得られた変換係数Kの値を用いてもよいし、掘進時のデータがない場合には解析計算により求めた理論値や、過去に設定されていた値k0を用いてもよい。掘進停止中のカッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbのみの縦軸データは、ジャッキ推力Faを含む場合と比べて十分に小さく、ゼロ点近傍のデータが得られるので、使用した変換係数の値k0と実際の変換係数Kとの間に若干の誤差がある場合でも、ゼロ点の位置を求める際の誤差の影響を十分に小さくすることができるためである。
(制御部の処理)
次に、図9を参照して、第2実施形態による歪みセンサの校正処理について説明する。
ステップS11において、制御部27は、掘進停止中に、中折れジャッキ21bを引き戻すように制御する。これにより、カッタヘッド11に作用する作用力Fcのうちのカッタヘッド11へのジャッキ推力Faの作用が除去される。
ステップS12において、制御部27は、カッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbおよび作用力Fcの計測値を取得する。カッタヘッド11に作用する上下土圧差およびカッタコラム12へのカッタヘッド11の転倒モーメントを考慮して、歪み量εは、カッタヘッド11を1回転以上回転させ、1回転当たりの歪み量の平均値εaveとする。1回転当たりの歪み量の平均値εaveは、たとえばE(θ)のθ=0度〜359度の平均値である。回転方向は、右回転(時計回り)および左回転(反時計回り)の両方とする。制御部27は、得られた歪み平均値εaveから、式(4)の左辺により作用力Fcを求める。カッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbは、Fbb=P×Abとして、土圧センサ19から得られた土圧Pと受圧面積Abとにより求められる。ここでは、受圧面積Abは、カッタコラム12の脚部の断面積(8本分の合計)と、カッタヘッド11のセンターシャフト11d(図1参照)の断面積との和である。
ステップS13において、制御部27は、求めた作用力Fcとカッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbとに基づき、上式(4)により、ゼロ点調整のためのオフセット値αを取得する。掘進停止中における歪みセンサ22の校正は、これにより完了する。
その後、制御部27は、ステップS14において、求めたオフセット値αを式(2)に代入して、掘進中のデータ収集を行い、設定した変換係数Kとオフセット値αとが妥当であるか否かを確認する。仮に設定した変換係数k0が妥当でない場合、制御部27は、上記第1実施形態と同様にして変換係数Kを設定する。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、少なくともカッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbと、作用力Fcの計測値との比較に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うことによって、掘進途中においても、カッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbと、作用力Fcの計測値とにより歪みセンサ22の校正を行うことができる。その結果、カッタヘッド11に外力が作用しないような実験的な環境を構築することが困難な掘進途中においても、歪みセンサ22の校正を行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、掘進途中に推進ジャッキ21による推進を停止させた状態における、カッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbおよび作用力Fcの所定の関係(式(4))に基づいて、歪みセンサ22の校正を行うように制御部27を構成する。これにより、カッタヘッド11に作用する作用力Fcのうち、ジャッキ推力Faおよび抵抗成分Fdを除外して歪みセンサ22の校正を行うことができる。そのため、誤差の要因を極力除外して精度よく歪みセンサ22の校正を行うことが可能となる。
また、第2実施形態では、上記のように、推進ジャッキ21による推進を停止させた状態におけるカッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbと作用力Fcとが略等しいと見なして、歪みセンサ22の出力におけるゼロ点の校正(オフセット値αの取得)を行うように制御部27を構成する。これにより、ゼロ点の校正を容易に行うことができる。また、掘進中のジャッキ推力Faを含む場合と比較して、掘進途中において推進を停止させた状態ではカッタヘッド11に作用する土圧成分Fbbおよび歪み量ε(すなわち、作用力Fcの大きさ)が十分に小さく、ゼロ点近傍の計測値が取得できるので、計測データに含まれる誤差の影響を低減することができる。その結果、ゼロ点の校正を精度よく行うことができる。
なお、今回開示された実施形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、中間支持方式のトンネル掘進機の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明のトンネル掘進機を、上記の支持方式以外のセンターシャフト支持方式、外周支持方式、中央支持方式および偏心多軸支持方式などの各種の支持方式のトンネル掘進機に適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、トンネル掘進機1のカッタコラム12に歪みセンサ22を取り付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、カッタコラム以外に歪みセンサを取り付けてもよい。たとえば、歪みセンサ22が、カッタヘッド11の一部であるスポーク部11bに設置され、スポーク部11bの歪み量に基づいてカッタヘッド11に作用する作用力Fcが取得されてもよい。また、たとえばセンターシャフト支持方式を採用したトンネル掘進機において、カッタヘッドと共に回転するセンターシャフトに歪みセンサを取り付けてもよい。
なお、これらの変形例を組み合わせ、カッタコラム12およびスポーク部11bにそれぞれ歪みセンサ22を取り付けてもよい。歪みセンサ22は、カッタヘッド、および、カッタヘッドと一体回転するカッタ支持部のいずれか一方または両方において、カッタ推力を算出可能な歪みを計測できる部位に設けらればよく、歪みセンサ22は、カッタヘッドおよびカッタ支持部のどの部位に設置されてもよい。
また、上記第1実施形態では、校正用運転動作による掘進中に収集したデータを用いて歪みセンサ22の校正を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、通常運転動作による掘進中に収集したデータを用いて歪みセンサ22の校正を行ってもよい。
また、上記第1実施形態では、上式(1)に示したジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcと、抵抗成分Fdとの所定の関係に基づいて、歪みセンサ22の校正を行う例を示したが、校正が行われた後では、制御部27は、同様の式(1)の関係に基づいて、未知の量である抵抗成分Fdを推定することが可能である。すなわち、上式(1)は、下式(5)のように書き換えることができる。
Fd=Fa−Fb−Fc ・・・(5)
式(5)から分かるように、掘進に伴いカッタヘッド11に作用する抵抗成分Fdは、ジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcから推定することが可能である。これにより、掘進中の周辺地盤の土質の変化などの掘進状況の変化を速やかに把握できる。
このように、制御部27が、式(5)のようにジャッキ推力Fa、土圧成分Fbおよび作用力Fcに基づいて、掘進に伴う抵抗成分Fdを推定するように構成されてもよい。
1 トンネル掘進機
11 カッタヘッド
12 カッタコラム(カッタ支持部)
19 土圧センサ
21 推進ジャッキ
21a シールドジャッキ
21b 中折れジャッキ
22 歪みセンサ
27 制御部
Fa ジャッキ推力
Fb 土圧成分
Fbb カッタヘッドに作用する土圧成分
Fc カッタヘッドの作用力
Fd 抵抗成分

Claims (10)

  1. カッタヘッドと、
    前記カッタヘッドを支持し、かつ、前記カッタヘッドと共に回転するカッタ支持部と、
    前記カッタヘッドまたは前記カッタ支持部に設けられた歪みセンサと、
    前記カッタヘッドを推進させる推進ジャッキと、
    前記カッタヘッドに作用する力の土圧成分を計測する土圧センサと、
    前記歪みセンサの出力に基づき、前記カッタヘッドに作用する作用力の計測値を取得する制御部とを備え、
    前記制御部は、少なくとも前記土圧成分と、前記作用力の計測値との比較に基づいて、前記歪みセンサの校正を行うように構成されている、トンネル掘進機。
  2. 前記制御部は、前記推進ジャッキのジャッキ推力と、前記土圧成分と、予め設定した歪みと作用力との変換係数を用いて取得した前記作用力の計測値との比較に基づいて、前記変換係数の校正を行うように構成されている、請求項1に記載のトンネル掘進機。
  3. 前記制御部は、地山の掘進中に取得された前記推進ジャッキのジャッキ推力、前記土圧成分および前記作用力と、地山の掘進に伴う抵抗成分との所定の関係に基づいて、前記歪みセンサの校正を行うように構成されている、請求項1または2に記載のトンネル掘進機。
  4. 前記制御部は、前記ジャッキ推力Faと、前記土圧成分Fbと、前記作用力Fcと、前記抵抗成分Fdとに関する下式(1)において、掘進に伴い変動する前記抵抗成分Fdを0以上と仮定して、前記歪みセンサの校正を行うように構成されている、請求項3に記載のトンネル掘進機。
    Fc=Fa−Fb−Fd ・・・(1)
  5. 前記制御部は、前記ジャッキ推力と前記土圧成分との差分値を取得し、前記作用力に対する前記差分値の最小値近傍の値に基づいて、前記歪みセンサの校正を行うように構成されている、請求項4に記載のトンネル掘進機。
  6. 前記制御部は、通常運転動作とは異なる校正用運転動作による地山の掘進中において、前記推進ジャッキのジャッキ推力、前記土圧成分および前記作用力の計測値を取得し、取得された前記ジャッキ推力、前記土圧成分および前記作用力の計測値を用いて、前記歪みセンサの校正を行うように構成され、
    前記校正用運転動作は、通常運転動作における前記ジャッキ推力の変動幅よりも大きい範囲で、地山の掘進中に前記ジャッキ推力を変動させる動作である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のトンネル掘進機。
  7. 前記制御部は、掘進途中に前記推進ジャッキによる推進を停止させた状態における、前記土圧成分および前記作用力の所定の関係に基づいて、前記歪みセンサの校正を行うように構成されている、請求項1または2に記載のトンネル掘進機。
  8. 前記制御部は、掘進途中に前記推進ジャッキによる推進を停止させた状態における前記カッタヘッドに作用する土圧成分と前記作用力とが略等しいと見なして、前記歪みセンサの出力におけるゼロ点の校正を行うように構成されている、請求項7に記載のトンネル掘進機。
  9. 前記推進ジャッキは、セグメントを押圧して胴体を推進させるシールドジャッキと、前胴部を支持して推進させる中折れジャッキとを含み、
    前記制御部は、前記シールドジャッキおよび前記中折れジャッキのうち、前記中折れジャッキの前記ジャッキ推力を用いて、前記歪みセンサの校正を行うように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のトンネル掘進機。
  10. カッタヘッドに作用する力の土圧成分を計測するステップと、
    前記カッタヘッド、または、前記カッタヘッドを支持し、かつ、前記カッタヘッドと共に回転するカッタ支持部に設けられた歪みセンサにより、前記カッタヘッドに作用する作用力の計測値を取得するステップと、
    少なくとも前記土圧成分と、前記作用力との比較に基づいて、前記歪みセンサの校正を行うステップと、を備える、トンネル掘進機における歪みセンサの校正方法。
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