JP2017213718A - トレッド内面の研磨装置及びトレッド内面の研磨方法 - Google Patents

トレッド内面の研磨装置及びトレッド内面の研磨方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ビード部の損傷を防ぎつつ、トレッド内面を研磨する。【解決手段】 トレッド部と一対のビード部とを有する空気入りタイヤ2のトレッド内面2tをバフ研磨するための装置1、及び、トレッド内面の研磨方法である。研磨装置1は、空気入りタイヤ2を保持するための保持部3と、保持部3に置かれた空気入りタイヤ2の一対のビード部2b、2b間を通って、タイヤ内腔2iに移動でき、かつ、第1軸A1の回りに回転駆動してトレッド内面2tを研磨しうる円筒状のバフ31を具えた研磨手段4と、研磨手段4のバフ31を、第1軸A1と直交する第2軸A2の回りで旋回させるための向き変え手段5とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤのトレッド内面をバフ研磨するための装置及びトレッド内面の研磨方法に関する。
トレッド内面に、タイヤ内腔で生じる空洞共鳴音を吸収するためのスポンジ材を接着した空気入りタイヤが、下記特許文献1、2に提案されている。また、トレッド内面に、釘穴を封止するためのシール剤が予め塗布された空気入りタイヤが知られている。
一般に、トレッド内面には、加硫成形用のブラダーとの離型性を高めるために、シリコンオイル等の離型剤が残存している。離型剤は、上述のスポンジ材やシール剤の接着を妨げる。離型剤をトレッド内面から除去するために、下記特許文献1、2では、一対のビード部間から円筒状のバフをタイヤ内腔に挿入し、このバフを第1軸の回りに回転駆動して、トレッド内面を研磨している。
特開2007−152789号公報 特開2007−168242号公報
上記特許文献1、2のバフは、第1軸をタイヤ軸方向に揃えた状態で固定されている。このため、一対のビード部間の隙間が小さいような空気入りタイヤでは、バフをタイヤ内腔に入れるのが困難であった。また、タイヤ内腔にバフを入れることができた場合でも、バフとビード部とが接触し、ビード部の損傷を招くことがあった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、一対のビード部間の隙間が小さい空気入りタイヤであっても、ビード部の損傷を防ぎつつ、トレッド内面を研磨しうるトレッド内面の研磨装置及びトレッド内面の研磨方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部と一対のビード部とを有する空気入りタイヤのトレッド内面をバフ研磨するための装置であって、前記空気入りタイヤを保持するための保持部と、前記保持部に置かれた前記空気入りタイヤの前記一対のビード部間を通って、タイヤ内腔に移動でき、かつ、第1軸の回りに回転駆動して前記トレッド内面を研磨しうる円筒状のバフを具えた研磨手段と、前記研磨手段の前記バフを、前記第1軸と直交する第2軸の回りで旋回させるための向き変え手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る前記トレッド内面の研磨装置において、前記バフは、軸方向の長さが外径よりも大きいのが望ましい。
本発明に係る前記トレッド内面の研磨装置において、前記保持部は、前記空気入りタイヤの前記一対のビード部をそれぞれ固定し、前記一対のビード部間に、前記研磨手段を通過させるための空間を形成するビード保持手段を含むのが望ましい。
本発明に係る前記トレッド内面の研磨装置において、前記ビード保持手段が、前記一対のビード部を互いに離間する向きに移動可能であるのが望ましい。
本発明に係る前記トレッド内面の研磨装置において、前記ビード保持手段は、前記タイヤ内腔に位置する前記研磨手段と、前記保持部に置かれた前記空気入りタイヤの前記ビード部との間に位置して、前記研磨手段と前記ビード部との接触を防ぐ保護部材を含むのが望ましい。
本発明に係る前記トレッド内面の研磨装置において、前記保持部は、前記空気入りタイヤをタイヤ軸回りに回転させる駆動手段をさらに含み、前記ビード保持手段は、回転する前記空気入りタイヤの前記ビード部と接触して転動するガイドローラ部をさらに含むのが望ましい。
本発明は、トレッド部と一対のビード部とを有する空気入りタイヤのトレッド内面を、第1軸の回りに回転駆動して前記トレッド内面を研磨しうる円筒状のバフを有する研磨手段を用いて研磨するための方法であって、前記空気入りタイヤを固定する工程と、前記空気入りタイヤのタイヤ内腔に、前記研磨手段を配置する工程と、前記タイヤ内腔内で、前記バフを前記第1軸の回りに回転駆動して、前記トレッド内面を研磨する工程とを含み、前記配置する工程は、前記第1軸を前記空気入りタイヤの半径方向に揃えた第1状態として、前記空気入りタイヤの前記一対のビード部間を通って、前記タイヤ内腔内に配置する工程と、前記バフを、前記タイヤ内腔内で、前記第1軸と直交する第2軸の回りで旋回させ、前記第1軸をタイヤ軸方向に揃えた第2状態とする工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記トレッド内面の研磨方法において、前記配置する工程は、前記一対のビード部を互いに離間する向きに移動させる工程をさらに含むのが望ましい。
本発明に係る前記トレッド内面の研磨方法において、前記研磨する工程が終了した後、前記タイヤ内腔内から前記研磨手段を取り出す工程をさらに含み、前記取り出す工程は、前記バフを前記第2軸の回りで旋回させ、前記第2状態から前記第1状態とする工程と、前記バフを、前記一対のビード部間を通して、前記タイヤ内腔内から取り出す工程とをさらに含むのが望ましい。
本願の第1の発明のトレッド内面の研磨装置は、第1軸の回りに回転駆動してトレッド内面を研磨しうる円筒状のバフを、第1軸と直交する第2軸の回りで旋回させるための向き変え手段を有している。これにより、本願の第1の発明のトレッド内面の研磨装置は、バフと空気入りタイヤのビード部とが接触しないように、円筒状のバフを向き変えすることができる。従って、本願の第1の発明のトレッド内面の研磨装置は、例えば、一対のビード部間の隙間が小さい空気入りタイヤであっても、バフをタイヤ内腔に容易に入れることができ、さらに、バフをタイヤ内腔に入れた後も、バフとビード部との接触を防ぐことができる。このため、本願の第1の発明のトレッド内面の研磨装置は、バフの接触に起因するビード部の損傷を防ぎつつ、トレッド内面を研磨することができる。
本願の第2発明のトレッド内面の研磨方法は、バフの第1軸を空気入りタイヤの半径方向に揃えた第1状態とすることで、バフと空気入りタイヤのビード部とが接触しないように、バフを向き変えできる。これにより、本願の第2発明のトレッド内面の研磨方法は、例えば、一対のビード部間の隙間が小さい空気入りタイヤであっても、バフをタイヤ内腔に容易に入れることができ、さらに、バフをタイヤ内腔に入れた後も、バフとビード部との接触を防ぐことができる。このため、本願の第2の発明のトレッド内面の研磨方法は、バフの接触に起因するビード部の損傷を防ぐことができる。
さらに、バフをタイヤ内腔内に配置した後は、第1軸と直交する第2軸の回りで旋回させ、第1軸をタイヤ軸方向に揃えた第2状態としているため、バフを第1軸の回りに回転駆動させることで、トレッド内面を効果的に研磨することができる。
トレッド内面の研磨装置の一例を略示する正面図である。 保持部の一例を示す側面図である。 研磨手段の一例を示す正面図である。 バフ及びバフ支持手段の一例を示す斜視図である。 バフの断面図である。 (a)、(b)は、第1水平移動手段の水平移動を説明する正面図である。 トレッド内面の研磨方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 配置工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)は、第1状態のバフの正面図である。(b)は、第2状態のバフの正面図である。 取出工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ビード保持手段の一例を示す正面図である。 本発明の他の実施形態の配置工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、一対のビード部を離間させる工程を説明する正面図である。 本発明の他の実施形態の取出工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態のビード保持手段の一例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、トレッド内面の研磨装置の一例を略示する正面図である。本実施形態のトレッド内面の研磨装置(以下、単に「研磨装置」ということがある。)1は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)2のトレッド部2aの内面2tを、バフ研磨するためのものである。本実施形態の研磨装置1は、保持部3と、研磨手段4と、向き変え手段5とを有している。
図2は、保持部3の一例を示す側面図である。図1及び図2に示されるように、保持部3は、タイヤ2を保持するためのものである。本実施形態の保持部3は、上記特許文献2と同様に、フレーム7と、駆動手段8とを含んで構成されている。
フレーム7は、左右の側フレーム7L、7R間と、左右の側フレーム7L、7R間を接合する横の継ぎ枠片7Cとを含んで構成されている。このフレーム7に、駆動手段8が取り付けられている。
駆動手段8は、タイヤ2をタイヤ軸回りに回転させるためのものである。本実施形態の駆動手段8は、タイヤ支持手段11と、位置決め手段12と、押付け手段13とを含んで構成されている。
タイヤ支持手段11は、一対の支持ローラ11a、11bを含んで構成されている。一対の支持ローラ11a、11bは、間隔を隔てて互いに平行に配されている。本実施形態の支持ローラ11a、11bは、タイヤ軸方向に沿って水平にのびている。また、一対の支持ローラ11a、11bの両端は、側フレーム7L、7Rに回転自在に枢支されている。一対の支持ローラ11a、11bのうち、一方の支持ローラ11aは、側フレーム7Lに設けられた第1モータ16に取り付けられている。これにより、一方の支持ローラ11aは、第1モータ16の駆動によって回転することができる。このようなタイヤ支持手段11は、一対の支持ローラ11a、11b間にタイヤ2を跨らせて起立状態で保持でき、かつ、一方の支持ローラ11aの回転によって、タイヤ2をタイヤ軸回り(水平軸回り)に回転駆動しうる。
図1に示されるように、位置決め手段12は、タイヤ2のサイドウォール部を両側から挟む一対の側面支持体19、19を含んで構成されている。各側面支持体19は、支持体主部21と、保持ローラ22とを含んで構成される。
支持体主部21は、矩形状に枠組みされたフレームとして構成されている。各支持体主部21は、左右の側フレーム7L、7R間をタイヤ軸方向にのびる一対の案内ガイド23(図2に示す)によって、タイヤ軸方向(水平方向)に移動可能に案内される。また、各支持体主部21、21は、左右開閉手段(図示省略)を介して、タイヤ軸方向において、互いに逆向きに移動しうる。左右開閉手段は、例えば、上記特許文献2の左右開閉手段と同様に構成される。
保持ローラ22は、支持体主部21、21の互いに向き合う面に、複数個設けられている。図2に示されるように、各保持ローラ22の軸心22cは、タイヤ2の回転軸心2cに向けて配されている。このような位置決め手段12により、タイヤ2のサイドウォール部を両側から狭持しつつ、タイヤ2を回転可能に保持することができる。
押付け手段13は、シリンダ26と、押さえローラ27とを含んで構成されている。シリンダ26は、フレーム7の上端に、取付け金具29を介して支持されている。押さえローラ27は、シリンダ26のロッド28の下端に取り付けられている。このような押付け手段13は、シリンダ26の伸張動作によって、一対の支持ローラ11a、11bの上方からタイヤ2を押し付けでき、タイヤ2を安定して回転させうる。
図3は、研磨手段4の一例を示す正面図である。図1及び図3に示されるように、研磨手段4は、タイヤ2のトレッド内面2tを研磨するためのものである。本実施形態の研磨手段4は、バフ31と、バフ支持手段32と、水平移動手段33と、上下移動手段34とを含んで構成されている。図4は、バフ31及びバフ支持手段32の一例を示す斜視図である。図5は、バフ31の断面図である。
図4に示されるように、バフ31は、円筒状に形成されている。図5に示されるように、本実施形態のバフ31は、その軸方向の長さL1が外径D1よりも大きく形成されている。バフ31は、筒状のコア36と、コア36の半径方向外側に固定されたバフブラシ37とを含んで構成されている。バフブラシ37は、従来と同様に、例えば、金属製のフィラメント材、又は、合成樹脂製のフィラメント材によって形成できる。
図3及び図4に示されるように、バフ支持手段32は、回転手段41と、第1バフ保持部42と、第2バフ保持部43とを含んで構成されている。
図4及び図5に示されるように、回転手段41は、バフ31を第1軸A1の回りに回転駆動するためのものである。本実施形態の第1軸A1は、水平方向に沿ってのびている。本実施形態の回転手段41は、バフ31を回転駆動される第2モータ45を含んで構成されている。
第2モータ45は、第1バフ保持部42に支持されている。図5に示されるように、第2モータ45の駆動軸46は、第1軸A1に沿ってのびている。駆動軸46は、バフ31のコア36に固定されている。このような回転手段41は、バフ31を、第1軸A1の回りに回転駆動することができる。
図4及び図5に示されるように、本実施形態の第1バフ保持部42は、垂直方向に沿ってのびる第1部分48と、第1部分48の上端からバフ31に向かって水平方向に沿ってのびる第2部分49と、第2部分49の端部から垂直方向に沿ってのびる支持軸50とを含んで構成されており、クランク状に形成されている。第1部分48の下端側には、回転手段41(第2モータ45)が固定されている。これにより、バフ31は、第1バフ保持部42に回転可能に支持される。
図3及び図4に示されるように、第2バフ保持部43は、第1バフ保持部42と、水平移動手段33との間をのびている。第2バフ保持部43の一端は、向き変え手段5を介して、第1バフ保持部42の支持軸50(図4に示す)に固定されている。第2バフ保持部43の他端は、水平移動手段33の第2移動台57(図3に示す)に固定されている。これにより、バフ31は、第1バフ保持部42及び第2バフ保持部43を介して、水平移動手段33及び上下移動手段34に支持される。
図3に示されるように、水平移動手段33は、第1水平移動手段33aと、第2水平移動手段33bとを含んで構成されている。図6(a)、(b)は、第1水平移動手段33aの水平移動を説明する正面図である。
図3に示されるように、第1水平移動手段33aは、第1ガイド部51と、第1移動台52と、第1直線駆動部53とを含んで構成されている。第1ガイド部51は、上下移動手段34の昇降台60に設けられており、水平方向(タイヤ軸方向)に沿ってのびている。第1移動台52は、第1ガイド部51の案内により、水平方向(タイヤ軸方向)に移動可能に設けられている。第1直線駆動部53は、ロッドレスシリンダーとして構成されている。第1直線駆動部53のピストン部(図示省略)は、アクチェータを介して、第1移動台52に連結されている。これにより、第1移動台52は、後方で待機する第1位置Qr(図6(a)に示す)と、前方の第2位置Qf(図6(b)に示す)との間で移動することができる。
第2水平移動手段33bは、第2ガイド部56と、第2移動台57と、第2直線駆動部(図示省略)とを含んで構成されている。第2ガイド部56は、第1移動台52の上部に固定されており、水平方向(タイヤ軸方向)にのびている。第2移動台57は、第2ガイド部56の案内により、水平方向(タイヤ軸方向)に移動可能に設けられている。第2直線駆動部は、例えば、ボールネジ機構を有しており、第2移動台57を水平方向(タイヤ軸方向)に移動させることができる。この第2移動台57の移動により、バフ31を、タイヤ内腔2i内でタイヤ軸方向に移動させることができる。
上下移動手段34は、支持台58と、第3ガイド部59と、昇降台60と、第3直線駆動部(図示しない)とを含んで構成されている。支持台58は、フレーム7の台板64から垂直方向(タイヤ半径方向)に沿ってのびている。第3ガイド部59は、支持台58の側部に固定されており、垂直方向にのびている。昇降台60は、第3ガイド部59の案内により、垂直方向(タイヤ半径方向)に沿って移動可能に設けられている。第3直線駆動部は、ボールネジ機構を有しており、昇降台60を第3ガイド部59に沿って移動させることができる。
図4に示されるように、向き変え手段5は、研磨手段4のバフ31を、第1軸A1と直交する第2軸A2の回りで旋回させるためのものである。本実施形態の第2軸A2は、タイヤ半径方向(垂直方向)に沿ってのびている。
本実施形態の向き変え手段5は、第2バフ保持部43の一端に固定された第3モータ61として構成されている。第3モータ61の駆動軸62は、第2軸A2に沿ってのびている。本実施形態の駆動軸62は、バフ支持手段32の支持軸50と一体に設けられている。このような向き変え手段5の駆動により、研磨手段4のバフ31を、第2軸A2(支持軸50の軸心)の回りで旋回させることができる。
図1に示されるように、本実施形態の研磨装置1において、第1モータ16、第2モータ45(図5に示す)、第3モータ61(図4に示す)、第1直線駆動部53(図3に示す)、第2直線駆動部(図示省略)及び第3直線駆動部(図示省略)を含む駆動手段は、例えば、オペレータによって操作されてもよいし、制御手段63によって制御されてもよい。
次に、本実施形態の研磨装置1の研磨手段4を用いたトレッド内面の研磨方法(以下、単に「研磨方法」ということがある。)について説明する。図7は、トレッド内面の研磨方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7に示されるように、本実施形態の研磨方法では、先ず、タイヤ2を固定する工程S1が行われる。工程S1では、第1移動台52を第1位置Qr(図6(a)に示す)で待機させた状態で、保持部3(図1及び図2に示す)にタイヤ2が投入される。
工程S1では、先ず、図1及び図2に示されるように、駆動手段8の一対の支持ローラ11a、11b間に、タイヤ2を跨らせる。これにより、タイヤ2は、起立状態で保持される。次に、工程S1では、一対の位置決め手段12、12の各側面支持体19をタイヤ軸方向内側に移動させて、タイヤ2のサイドウォール部を狭持する。本実施形態では、タイヤ2のタイヤ赤道Cと、研磨装置1の中心位置とが一致するように、位置合わせが行われる。
次に、工程S1では、図2に示されるように、押付け手段13のシリンダ26を下方に伸長させる。これにより、タイヤ2は、押さえローラ27と、一対の支持ローラ11a、11bとの間で狭持される。このように、工程S1では、タイヤ軸方向及びタイヤ半径方向において、タイヤ2が狭持される。これにより、工程S1では、タイヤ2を研磨装置1に安定して固定することができる。
次に、本実施形態の研磨方法では、タイヤ2のタイヤ内腔2iに、研磨手段4を配置する工程(以下、単に「配置工程」ということがある。)S2が行われる。図8は、配置工程S2の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の配置工程S2では、先ず、バフ31の第1軸A1をタイヤ2の半径方向に揃えた第1状態にする工程S21が行われる。工程S21では、先ず、図6(a)に示されるように、タイヤ半径方向(垂直方向)において、バフ31、バフ支持手段32及び向き変え手段5を含む領域T1が、タイヤ2のビード部2bで囲まれる領域(即ち、タイヤ2の孔部の領域)T2内に配置されるように、昇降台60(図3に示す)を上下移動させる。昇降台60の上下移動は、上下移動手段34の第3直線駆動部(図示省略)の作動によって行われる。
次に、工程S21では、図6(b)に示されるように、バフ31を第1位置Qrから第2位置Qfまで水平移動させて、タイヤ2の一対のビード部2b、2b間の領域T3に、バフ31を配置する。バフ31の移動は、第1水平移動手段33aの第1直線駆動部53の作動によって行われる。本実施形態では、支持軸50の軸心(第2軸A2)が、タイヤ2の半径方向(図において、垂直方向)に揃えられる。本実施形態において、第2軸A2は、タイヤ赤道Cに揃えられるのが望ましい。
図9(a)は、第1状態のバフ31を示す正面図である。図9(b)は、第2状態のバフ31を示す正面図である。次に、工程S21では、向き変え手段5の第3モータ61(図4に示す)の駆動により、図9(a)に示されるように、第2軸A2の回りで旋回させて、バフ31の第1軸A1がタイヤ2の半径方向(図において、奥行方向)に揃えられる。これにより、バフ31を第1状態にすることができる。
第1状態のバフ31は、例えば、第1軸A1がタイヤ2の軸方向に揃えられたバフ31(図9(b)に示す)に比べて、バフ31のタイヤ軸方向に沿った長さL2を小さくすることができる。これにより、本実施形態の工程S21は、バフ31とビード部2bとが接触しないように、バフ31を向き変えすることができる。このような作用を効果的に発揮させるために、第1状態のバフ31のタイヤ軸方向に沿った長さL2と、バフ31の外径D1とが同一に設定されるのが望ましい。
次に、本実施形態の配置工程S2では、第1状態のバフ31を、タイヤ2の一対のビード部2b、2b間に通して、タイヤ内腔2i内に配置する工程S22が行われる。工程S22では、上下移動手段34(図3に示す)の作動により、第1状態のバフ31を下降(タイヤ半径方向外側に移動)させる。本実施形態では、バフ31をトレッド内面2tから離間させている。
上述したように、第1状態のバフ31は、そのタイヤ軸方向に沿った長さL2が相対的に小さくなるように向き変えされている。このため、本実施形態の研磨装置1(研磨方法)は、一対のビード部2b、2b間の隙間が小さいタイヤ2であっても、バフ31とビード部2bとの接触を防ぎつつ、バフ31をタイヤ内腔2iに容易に入れることができる。さらに、バフ31をタイヤ内腔2iに入れた後も、バフ31とビード部2bとの接触を防ぐことができるため、バフ31の接触に起因するビード部2bの損傷を防ぐことができる。このような作用を効果的に発揮させるために、タイヤ2をリム組みしない自由状態において、バフ31の外径D1は、一対のビード部2b、2b間の距離L3よりも小さいのが望ましい。
次に、本実施形態の配置工程S2では、バフ31の第1軸A1をタイヤ軸方向に揃えた第2状態とする工程S23が行われる。工程S23では、向き変え手段5の第3モータ61の駆動(図4に示す)により、図9(b)に示されるように、タイヤ内腔2i内において、第1状態のバフ31を第2軸A2の回りで旋回させる。これにより、第1軸A1をタイヤ軸方向に揃えた第2状態にすることができる。
図5に示されるように、本実施形態のバフ31の外径D1は、バフ31の軸方向の長さL1よりも小さく形成されている。このため、本実施形態の研磨装置1(研磨方法)は、バフ31とビード部2bとの接触を防ぐことができる。このような作用を効果的に発揮させるために、バフ31の外径D1は、バフ31の長さL1の50%〜80%が望ましい。
また、バフ31とビード部2bとの接触をより効果的に防ぐために、図9(b)に示されるように、バフ31と第1バフ保持部42の第2部分49とを含む領域のタイヤ半径方向の長さL4は、タイヤ2の前記自由状態において、トレッド内面2tとビード部2bとの間のタイヤ半径方向の長さL5よりも小に設定されるのが望ましい。
次に、本実施形態の研磨方法では、タイヤ内腔2i内において、バフ31を第1軸A1の回りに回転駆動して、トレッド内面2tを研磨する工程S3が行われる。工程S3では、先ず、図1に示されるように、駆動手段8の第1モータ16の駆動により、タイヤ2をタイヤ軸回り(水平軸回り)に回転させる。次に、工程S3では、第2モータ45(図4に示す)の駆動により、バフ31をタイヤ2とは逆周りに回転させる。そして、本実施形態の工程S3では、図3に示した上下移動手段34(図3に示す)の作動によってバフ31をさらに下降させ、バフ31をトレッド内面2tに接触させる(図9(b)において、二点鎖線で示す)。これにより、トレッド内面2tを研磨することができる。
工程S3では、トレッド内面2tの研磨により、トレッド内面2tに残存するシリコンオイル等の離型剤を効果的に除去することができる。本実施形態の研磨方法では、第1軸A1をタイヤ軸方向に揃えた第2状態のバフ31を、第1軸A1の回りに回転駆動させているため、トレッド内面2tを効果的に研磨することができる。さらに、本実施形態の工程S3では、図3に示した第2水平移動手段33bにより、研磨中のバフ31をタイヤ軸方向に移動させている。これにより、バフ31は、トレッド内面2tを幅広く研磨することができる。
図5に示されるように、本実施形態のバフ31の外径D1は、バフ31の軸方向の長さL1よりも大きく形成されている。さらに、図9(b)に示されるように、バフ31と第1バフ保持部42の第2部分49とを含む領域のタイヤ半径方向の長さL4は、トレッド内面2tとビード部2bとの間のタイヤ半径方向の長さL5よりも小に設定されている。これにより、工程S3では、トレッド内面2tの研磨中も、研磨手段4とビード部2bとの接触を防ぐことができるため、ビード部2bの損傷を防ぎつつ、トレッド内面2tを効果的に研磨しうる。
次に、本実施形態の研磨方法では、研磨する工程S3が終了した後、タイヤ内腔2i内から研磨手段4を取り出す工程(以下、単に「取出工程」ということがある。)S4が行われる。図10は、取出工程S4の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の取出工程S4では、先ず、バフ31を第2軸A2の回りで旋回させ、第2状態から第1状態にする工程S41が行われる。工程S41では、向き変え手段5の第3モータ61の駆動により、タイヤ内腔2i内において、第2状態のバフ31(図9(b)に示す)を第2軸A2の回りで旋回させる。これにより、第2状態のバフ31から、タイヤ軸方向に沿った長さL2を相対的に小さくした第1状態のバフ31(図9(a)に示す)に変化させることができる。これにより、工程S41では、バフ31とビード部2bとが接触しないように、バフ31を向き変えすることができる
本実施形態の工程S41では、バフ31をトレッド内面2tから離間させた状態で、第2状態から第1状態に変化させている。これにより、例えば、バフ31の旋回に起因するトレッド内面2tの過度の研磨を防ぎうる。
次に、本実施形態の取出工程S4では、第1状態のバフ31を、一対のビード部2b、2b間に通して、タイヤ内腔2i内から取り出す工程S42が行われる。工程S42では、上下移動手段34(図3に示す)の作動により、第1状態のバフ31を上昇(タイヤ半径方向内側に移動)させている。
上述したように、第1状態のバフ31は、そのタイヤ軸方向に沿った長さL2が相対的に小さくなるように向き変えされている。このため、本実施形態の研磨装置1(研磨方法)は、一対のビード部2b、2b間の隙間が小さいタイヤ2であっても、バフ31とビード部2bとの接触を防ぎつつ、バフ31をタイヤ内腔2iから容易に取り出すことができる。
ところで、サイドウォール部の剛性がとりわけ小さいタイヤ2は、一対のビード部2b、2b間の隙間がより小さくなりやすい。このため、バフ31とビード部2bとの接触を十分に防ぐことが難しい。このようなバフ31とビード部2bとの接触を防ぐために、保持部3は、一対のビード部2b、2bをそれぞれ固定するビード保持手段65を含むのが望ましい。図11は、ビード保持手段65の一例を示す正面図である。この実施形態において、前実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略することがある。
この実施形態のビード保持手段65は、一対のビード部2b、2bをそれぞれ固定し、一対のビード部2b、2b間に、研磨手段4を通過させるための空間を形成するためのものである。ビード保持手段65は、タイヤ軸方向の一方側のビード部2bを固定する第1ビード保持手段65Aと、タイヤ軸方向の他方側のビード部2bを固定する第2ビード保持手段65Bとを含んで構成されている。本実施形態では、第1ビード保持手段65A及び第2ビード保持手段65Bが、タイヤ周方向に間隔を隔てて、2つずつ設けられている。
第1ビード保持手段65A及び第2ビード保持手段65Bは、保護部材66、第1支持部67、及び、第2支持部68を含んで構成される。
本実施形態の保護部材66は、ガイドローラ部71と、ガイドローラ部71のタイヤ半径方向の内端(即ち、上端)側に配置され、かつ、ガイドローラ部71を回転可能に支持するローラ保持具72とを含み、L字状に形成されている。
ガイドローラ部71は、その軸方向の長さL5が外径D5よりも大きい円筒状に形成されている。本実施形態のガイドローラ部71の軸心は、タイヤ2の回転軸心2c(図3に示す)に向けて配されている。
ローラ保持具72は、基部73と、基部73からガイドローラ部71の軸心にのびる支持軸74とを含んで構成されている。基部73は、ガイドローラ部71と、第1支持部67との間を水平方向(タイヤ軸方向)にのびている。支持軸74は、例えば、軸受(図示省略)を介して、ガイドローラ部71を回転可能に支持している。
このようなガイドローラ部71は、回転するタイヤ2のビード部2bと接触して転動することができる。さらに、保護部材66は、研磨手段4(図3に示す)と、保持部3に置かれたタイヤ2のビード部2bとの間に位置することにより、研磨手段4とビード部2bとの接触を防ぐことができる。
第1支持部67は、第4ガイド部75と、第4移動台76と、直線駆動部(図示省略)とを含んで構成されている。第4ガイド部75は、第2支持部68の第5昇降台79に設けられており、水平方向(タイヤ軸方向)に沿ってのびている。第4移動台76は、第4ガイド部75の案内により、水平方向(タイヤ軸方向)に移動可能に設けられている。直線駆動部は、例えば、ボールネジ機構を有しており、第4移動台76を水平方向に移動させることができる。この第4移動台76の移動により、保護部材66を、水平方向(タイヤ軸方向)に移動させることができる。
第2支持部68は、第5支持台77と、第5ガイド部78と、第5昇降台79と、第5直線駆動部(図示しない)とを含んで構成されている。第5支持台77は、フレーム7(図1に示す)に固定されている。第5ガイド部78は、第5支持台77の側部に固定されており、垂直方向(タイヤ半径方向)にのびている。第5昇降台79は、第5ガイド部78の案内により、垂直方向(タイヤ半径方向)に移動可能に設けられている。第5直線駆動部は、ボールネジ機構を有しており、第5昇降台79を垂直方向(タイヤ半径方向)に移動させることができる。第5昇降台79の移動により、保護部材66を、垂直方向(タイヤ半径方向)に移動させることができる。
次に、この実施形態の研磨方法について説明する。この実施形態において、前実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略することがある。図12は、本発明の他の実施形態の配置工程S2の処理手順の一例を示すフローチャートである。
この実施形態の配置工程S2では、一対のビード部2b、2bを互いに離間する向きに移動させる工程S24をさらに含んでいる。この工程S24では、図11に示したビード保持手段65(第1ビード保持手段65A及び第2ビード保持手段65B)が用いられる。図13(a)〜(c)は、一対のビード部2b、2bを離間させる工程を説明する正面図である。
工程S24では、先ず、図13(a)に示されるように、ビード部2bのタイヤ軸方向の内側に、ガイドローラ部71を配置する。このガイドローラ部71の配置は、第1支持部67の第4移動台76(図11に示す)の水平移動、及び、第2支持部68の第5昇降台79(図11に示す)の上下動によって行われる。本実施形態では、ガイドローラ部71とビード部2bとを接触させることなく、タイヤ軸方向で離間させている。本実施形態では、タイヤ半径方向(垂直方向)において、ガイドローラ部71の上端と下端との間に、ビード部2bが配置されている。
次に、工程S24では、図13(b)に示されるように、第1支持部67の第4移動台76をタイヤ軸方向外側に移動させて、ガイドローラ部71、71を互いに離間する向きに移動させている。これにより、ガイドローラ部71とビード部2bとを接触させ、かつ、一対のビード部2b、2bを互いに離間する向きに移動させることができる。従って、ビード保持手段65(第1ビード保持手段65A及び第2ビード保持手段65B)は、図13(c)に示されるように、一対のビード部2b、2bをそれぞれ固定し、一対のビード部2b、2b間に、研磨手段4を通過させるための空間を形成することができる。
工程S24が終了した後、第1状態のバフ31をタイヤ内腔2i内に配置する工程S22が実施される。このように、この実施形態の研磨方法では、タイヤ2の一対のビード部2b、2b間の隙間が小さくても、研磨手段4を通過させるための空間を形成することができるため、バフ31とビード部2bとの接触を確実に防ぐことができる。さらに、保護部材66のガイドローラ部71は、タイヤ内腔2iに位置する研磨手段4と、ビード部2bとの間に位置しているため、研磨手段4とビード部2bとの接触を確実に防ぐことができる。
さらに、研磨する工程S3では、ガイドローラ部71が、回転するタイヤ2のビード部2bと接触して転動することができるため、ビード保持手段65(第1ビード保持手段65A及び第2ビード保持手段65B)とビード部2bとの間で生じる摩擦を最小限に抑えることができる。従って、ビード部2bの損傷を防ぎつつ、トレッド内面2tを研磨することができる。
図14は、本発明の他の実施形態の取出工程S4の処理手順の一例を示すフローチャートである。この実施形態の取出工程S4では、バフ31をタイヤ内腔2i内から取り出した後(即ち、工程S42の後)に、離間する向きに移動させていた一対のビード部2b、2bを元に戻す工程S43が行われる。工程S43では、ビード保持手段65(第1ビード保持手段65A及び第2ビード保持手段65B)が、ビード部2bから取り外される。なお、ビード保持手段65の取り外し手順は、図13(a)〜(b)に示した工程S24と逆の操作を行うことによって実施されうる。従って、この実施形態の研磨方法は、研磨手段4をタイヤ内腔2iに配置してから取り出されるまでの間、研磨手段4とビード部2bとの接触を確実に防ぐことができる。
図15は、本発明のさらに他の実施形態のビード保持手段65の一例を示す正面図である。この実施形態において、これまでの実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略することがある。
この実施形態の一対の保護部材66、66は、前実施形態のガイドローラ部71(図11に示す)に代えて、円盤状に形成された円盤部81を有している。円盤部81は、ローラ保持具72に設けられた軸受部83を介して、タイヤ軸方向に沿った軸心の回りで回転可能に支持されている。さらに、円盤部81は、その軸心に向かって、タイヤ軸方向外側に傾斜する傾斜面82を有している。
このような円盤部81は、ビード部2bを傾斜面82に接触させて転動することができるため、ガイドローラ部71に比べて、ビード部2bとの接触領域を小さくすることができる。従って、この実施形態のビード保持手段65は、ビード部2bの損傷をより確実に防ぐことができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1〜図5に示した基本構造を有し、かつ、バフの第1軸と直交する第2軸の回りで旋回させるための向き変え手段を具えた研磨装置が製造された(実施例1〜3)。実施例2は、図11に示したガイドローラ部を有するビード保持手段を具えている。実施例3は、図15に示した円盤部を有するビード保持手段を具えている。
実施例1では、図7、図8及び図10に示した処理手順に従って、1000本のタイヤのトレッド内面が研磨され、バフとの接触に起因するビード部の損傷の有無が目視にて確認された。実施例2及び実施例3は、図7、図12及び図14に示した処理手順に従って、一対のビード部を互いに離間する向きに移動させた後に、1000本のタイヤのトレッド内面が研磨され、バフとの接触に起因するビード部の損傷の有無が目視にて確認された。
比較のために、特許文献2に記載され、かつ、向き変え手段を有さない研磨装置を用いて、1000本のタイヤのトレッド内面が研磨され、バフとの接触に起因するビード部の損傷の有無が目視にて確認された。共通仕様は、次のとおりであり、テスト結果を表1に示す。
タイヤサイズ215/60R16
バフ:
長さL1:104mm
外径D1:62mm
バフとバフ支持手段とを含んだ長さL4:100mm
ガイドローラ:
長さL5:100mm
外径D5:20mm
Figure 2017213718
テストの結果、実施例1〜実施例3は、比較例に比べて、バフとの接触に起因するビード部の損傷を効果的に防ぐことができた。さらに、実施例2及び実施例3は、一対のビード部を互いに離間する向きに移動させているため、実施例1に比べて、ビード部の損傷を効果的に防ぐことができた。
1 研磨装置
2 空気入りタイヤ
3 保持部
4 研磨手段
5 向き変え手段
31 バフ

Claims (9)

  1. トレッド部と一対のビード部とを有する空気入りタイヤのトレッド内面をバフ研磨するための装置であって、
    前記空気入りタイヤを保持するための保持部と、
    前記保持部に置かれた前記空気入りタイヤの前記一対のビード部間を通って、タイヤ内腔に移動でき、かつ、第1軸の回りに回転駆動して前記トレッド内面を研磨しうる円筒状のバフを具えた研磨手段と、
    前記研磨手段の前記バフを、前記第1軸と直交する第2軸の回りで旋回させるための向き変え手段とを有することを特徴とするトレッド内面の研磨装置。
  2. 前記バフは、軸方向の長さが外径よりも大きい請求項1記載のトレッド内面の研磨装置。
  3. 前記保持部は、前記空気入りタイヤの前記一対のビード部をそれぞれ固定し、前記一対のビード部間に、前記研磨手段を通過させるための空間を形成するビード保持手段を含む請求項1又は2記載のトレッド内面の研磨装置。
  4. 前記ビード保持手段が、前記一対のビード部を互いに離間する向きに移動可能である請求項3記載のトレッド内面の研磨装置。
  5. 前記ビード保持手段は、前記タイヤ内腔に位置する前記研磨手段と、前記保持部に置かれた前記空気入りタイヤの前記ビード部との間に位置して、前記研磨手段と前記ビード部との接触を防ぐ保護部材を含む請求項3又は4記載のトレッド内面の研磨装置。
  6. 前記保持部は、前記空気入りタイヤをタイヤ軸回りに回転させる駆動手段をさらに含み、
    前記ビード保持手段は、回転する前記空気入りタイヤの前記ビード部と接触して転動するガイドローラ部をさらに含む請求項3乃至5のいずれかに記載のトレッド内面の研磨装置。
  7. トレッド部と一対のビード部とを有する空気入りタイヤのトレッド内面を、第1軸の回りに回転駆動して前記トレッド内面を研磨しうる円筒状のバフを有する研磨手段を用いて研磨するための方法であって、
    前記空気入りタイヤを固定する工程と、
    前記空気入りタイヤのタイヤ内腔に、前記研磨手段を配置する工程と、
    前記タイヤ内腔内で、前記バフを前記第1軸の回りに回転駆動して、前記トレッド内面を研磨する工程とを含み、
    前記配置する工程は、前記第1軸を前記空気入りタイヤの半径方向に揃えた第1状態として、前記空気入りタイヤの前記一対のビード部間を通って、前記タイヤ内腔内に配置する工程と、
    前記バフを、前記タイヤ内腔内で、前記第1軸と直交する第2軸の回りで旋回させ、前記第1軸をタイヤ軸方向に揃えた第2状態とする工程とを含むことを特徴とするトレッド内面の研磨方法。
  8. 前記配置する工程は、前記一対のビード部を互いに離間する向きに移動させる工程をさらに含む請求項7記載のトレッド内面の研磨方法。
  9. 前記研磨する工程が終了した後、前記タイヤ内腔内から前記研磨手段を取り出す工程をさらに含み、
    前記取り出す工程は、前記バフを前記第2軸の回りで旋回させ、前記第2状態から前記第1状態とする工程と、
    前記バフを、前記一対のビード部間を通して、前記タイヤ内腔内から取り出す工程とをさらに含む請求項7又は8記載のトレッド内面の研磨方法。
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