JP2017213277A - 歯科用インスツルメントハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】インスツルメントが使用されたことを検出するときの誤認識を低減すること。【解決手段】歯科用インスツルメントハンガー1は、無線タグTが予め取り付けられたインスツルメント20がハンガー部10に収納された状態で無線タグTから識別情報を読み取るリーダライタ40の本体又は本体に接続されたアンテナ42がハンガー部10に設置され、読み取った識別情報を読取履歴毎にデータベースに蓄積する識別情報蓄積手段31と、駆動指示が入力されると識別情報蓄積手段31を参照し、最新の読取履歴と、インスツルメントがハンガー部10から持ち出される前の読取履歴とを検出する読取履歴検出手段32と、2つの読取履歴の差分を判定し、差分を駆動指示がなされたインスツルメントに取り付けられた無線タグTの識別情報として特定する識別情報特定手段33と、その使用情報を生成する使用情報生成手段34と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、歯科用インスツルメントハンガーに関する。
歯科医院において、診断、治療又は歯の清掃のために例えば複数のインスツルメントを取り替えて用いたり、インスツルメントの先端のハンドピースを取り替えて用いたりすることがある。例えば歯科用タービンハンドピースのうち、エアタービンハンドピースは、注水されながら圧縮空気の力によって切削工具を高速回転させて歯を研削するものであるが、マイクロモーターハンドピースは、注水されながら電気モータの力によって切削工具を高速回転させて歯を研削するものである。
従来、このようなハンドピースのメンテナンス管理を適切に行うために、使用中のインスツルメントのみを識別してその使用時間を取得できる歯科診療システムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された歯科診療システムでは、インスツルメントに無線タグを取り付けると共に、使用前のインスツルメントを掛け留めるハンガーの外部にゲートセンサを設けている。そして、ハンガーから持ち出されたインスツルメントがゲートセンサを通過するときに、インスツルメントに取り付けられた無線タグがゲートセンサとの間で情報を送受信することとしている。
特開2015−142690号公報
従来の無線タグを用いてインスツルメントの使用時間を取得する方法には改良の余地があった。例えば、ハンガーからインスツルメントを持ち出す際に、インスツルメントに取り付けられた無線タグがゲートセンサを通過する時間が短かったり、無線タグがゲートセンサのセンシング領域から外れたりすると、誤認識の原因となる虞がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、インスツルメントが使用されたことを検出するときの誤認識を低減できる歯科用インスツルメントハンガーを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、歯科用の複数のインスツルメントを脱着自在に収納するハンガー部と、本体又は本体に接続されたアンテナが前記ハンガー部に設置され、無線タグが予め取り付けられたインスツルメントが前記ハンガー部に収納された状態で当該無線タグから識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った前記ハンガー部内の全ての無線タグの識別情報を読み取り履歴毎にデータベースに蓄積する識別情報蓄積手段と、前記ハンガー部から持ち出されたインスツルメントを駆動する駆動指示が外部から入力されると、前記識別情報蓄積手段を参照し、前記全ての無線タグの識別情報について、最新の読み取り履歴と、前記ハンガー部から持ち出されたインスツルメントが前記ハンガー部から持ち出される前の読取履歴とを検出する読取履歴検出手段と、前記読取履歴検出手段で検出された2つの読取履歴の差分を判定し、差分を前記駆動指示がなされたインスツルメントに取り付けられた無線タグの識別情報として特定する識別情報特定手段と、前記特定された識別情報で識別される無線タグが取り付けられたインスツルメントが使用されたことを特定する使用情報を生成する使用情報生成手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、歯科用インスツルメントハンガーは、読取手段の本体又は本体に接続されたアンテナをハンガー部に備えており、読取手段は、ハンガー部にインスツルメントが収納された状態で、インスツルメントに取り付けられている無線タグから識別情報を読み取る。これにより、読取手段が無線タグから情報を読み取るのに充分な時間が確保され、誤認識の可能性が低くなる。また、インスツルメントがハンガー部から持ち出される前に予めインスツルメント固有の識別情報を認識することができる。
そして、歯科用インスツルメントハンガーは、無線タグの識別情報を読取履歴毎に識別情報蓄積手段に蓄積しているので、ハンガー部から持ち出されたインスツルメントに取り付けられた無線タグの固有の識別情報を認識することができる。加えて、歯科用インスツルメントハンガーは、駆動指示が入力されたときに、最新の読取履歴と、インスツルメントがハンガー部から持ち出される前の読取履歴との差分に基づいて、駆動指示がなされたインスツルメントが使用されたことを特定する使用情報を生成する。そのため、ハンガー部から持ち出されたインスツルメントに関して、インスツルメントの駆動と、インスツルメントの交換とを区別することができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記使用情報生成手段が、インスツルメントを駆動する駆動回路から、前記特定された識別情報で識別される無線タグが取り付けられたインスツルメントの駆動情報を抽出し、抽出した駆動情報により当該インスツルメントの累計使用時間を生成することが好ましい。
かかる構成によれば、歯科用インスツルメントハンガーは、インスツルメントの累計使用時間を生成するので、この累計使用時間を記録しておくことで、個別のインスツルメントのメンテナンスに利用することができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記ハンガー部が、前記複数のインスツルメントを個別に収納する複数のホルダと、前記ホルダ毎に、インスツルメントの脱着を検知するハンガーセンサと、を有し、前記ハンガーセンサにより前記インスツルメントの脱着を検知する毎に、前記読取手段に前記無線タグから識別情報を読み取らせる構成とすることができる。
かかる構成によれば、ハンガー部のホルダ毎に設けられたハンガーセンサによって、インスツルメントの脱着を検知する毎に読取手段を起動させればよいので、読取手段の省電力化を図ることができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記ハンガー部が、前記複数のインスツルメントを個別に収納する複数のホルダを有し、前記読取手段が、前記ホルダに装着されているインスツルメントに取り付けられた無線タグから識別情報を定期的に読み取る構成とすることができる。
かかる構成によれば、読取手段を例えば1秒毎など定期的に起動させれば、インスツルメントがハンガー部から持ち出される前後の読取履歴の差分を容易に判定できる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記読取手段のアンテナの監視領域が、全ての前記ホルダを含むように設けられている構成とすることができる。
かかる構成によれば、読取手段として1つの大きなアンテナを設ければよいので、製造コストを低減できる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、読取手段に1つの大きなアンテナを設けているときに、前記複数のホルダに収納されたインスツルメントに取り付けられた無線タグの位置を検出する位置検出センサを備えることとしてもよい。
かかる構成によれば、ホルダ毎のインスツルメントの脱着を検知するハンガーセンサの構成を省略してその機能を代用することができる。ハンガーセンサの構成を省略すると、そのコストを削減することができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記複数のホルダそれぞれに、前記読取手段又はそのアンテナが設けられている構成とすることができる。
かかる構成によれば、読取手段又はそのアンテナと無線タグとの通信距離が短くて済むので、出力の小さいHF(High Frequency)帯のアンテナを用いることができる。また、ホルダ毎のインスツルメントの脱着を検知するハンガーセンサの構成を省略してその機能を代用することができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記複数のホルダそれぞれに、前記読取手段又はそのアンテナが設けられている構成において、前記読取手段又はそのアンテナが、前記ホルダに装着されている前記インスツルメントを構成するハンドピースに取り付けられた無線タグから識別情報を読み取ると共に、前記ハンドピースに接続部を介して接続されるホースの端部又は前記接続部に取り付けられた第2の無線タグから識別情報を読み取る構成としてもよい。
かかる構成によれば、ハンガーセンサの構成を省略したときに、インスツルメントのハンドピースを装着しない状態で接続部及びホースをホルダに掛け止めする使用方法であっても、ハンガーセンサの機能を代用することができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記読取手段又はそのアンテナが、前記ハンガー部に収納された前記インスツルメントを構成するハンドピースに着脱自在に装着される切削又は研磨用の工具に取り付けられた無線タグから識別情報を読み取る構成としてもよい。
かかる構成によれば、ハンドピースに着脱自在に装着される切削又は研磨用の工具に対しても、得られた正確な使用情報から、寿命、部品交換時期、日常のメンテナンスを管理するための情報を容易に把握することができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記読取手段又はそのアンテナが、前記ハンガー部に収納された前記インスツルメントを構成する歯科用タービンハンドピースのヘッド内に収納されるカートリッジに取り付けられた無線タグから識別情報を読み取る構成としてもよい。
かかる構成によれば、歯科用タービンハンドピースのヘッド内に収納されるカートリッジに対しても、得られた正確な使用情報から、寿命、部品交換時期、日常のメンテナンスを管理するための情報を容易に把握することができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、前記読取手段が、前記使用情報が生成されたインスツルメントに取り付けられている前記無線タグに、当該使用情報を書き込む構成とすることができる。
かかる構成によれば、歯科用インスツルメントハンガーは、インスツルメントに取り付けられている無線タグから記録されている情報を読み取ったときに、インスツルメントの識別情報以外に、前回までに生成した使用情報の履歴を読み取ることができる。
また、本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、通信ネットワークを介して情報処理装置との間で前記使用情報を含む情報の送受信を行う通信手段を備える構成としてもよい。
かかる構成によれば、通信ネットワークを介して例えばメーカの情報処理装置やクラウド等に繋げることで、インスツルメントやその装備品の交換時期を知らせたり自動的に発注したりすることもできる。
本発明に係る歯科用インスツルメントハンガーは、インスツルメントが使用されたことを検出するときの誤認識を低減することができる。したがって、得られた正確な使用情報から、個別のインスツルメントの寿命、部品交換時期、日常の整備等のメンテナンスを管理するための情報を容易に把握することができる。その結果、個別のインスツルメントに対してメンテナンスが必要かどうかを容易に判断することができる。
本発明の第1実施形態に係る歯科用インスツルメントハンガーを示す構成図である。 本発明の第1実施形態に係る歯科用インスツルメントハンガーを模式的に示すブロック図である。 インスツルメントの識別情報の読取履歴の一例を示す模式図である。 無線タグに書き込む内容の一例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る歯科用インスツルメントハンガーを模式的に示すブロック図である。 インスツルメントにおいて無線タグが取り付けられる部位の一例を示す斜視図である。 インスツルメントにおいて無線タグが取り付けられる部位の他の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の装置を実施するための形態(以下「実施形態」という)について詳細に説明する。
(第1実施形態)
[歯科用インスツルメントハンガーの構成]
歯科用インスツルメントハンガー1は、図1に示すように、ユニット本体3と、ユニット本体3に設けられたハンガー部10と、を備えている。
この例では、歯科用インスツルメントハンガー1は、アーム部70に支持されている。なお、図1では、アーム部70の基端側の図示を省略するが、アーム部70は、患者用椅子80の基台や、その他の歯科治療用設備に連結されている。ここで、歯科治療用設備には、例えば、オートカラン(コップ自動給水栓)、スピットン、無影灯、バキューム等が含まれるが図示及び説明は省略する。
また、歯科用インスツルメントハンガー1は、通常、ドクター用のインスツルメントハンガーと、アシスタント用のインスツルメントハンガーがあるが、本実施形態では、ドクター用のインスツルメントハンガーを例として説明する。
また、本実施形態においては、歯科用インスツルメントハンガー1がアーム部70に支持されたタイプを示すが、これに限定されるものではなく、スタンド等に設置されたタイプ等、用途に応じて種々の形態を実施できる。
ハンガー部10は、歯科用の複数のインスツルメント20を脱着自在に収納するものである。ハンガー部10は、図2に示すように複数のホルダ11を有しており、各ホルダ11にインスツルメント20を個別に収納することができる。図2では、5つのホルダ11を、左から1番、2番、…、5番のように区別して表示した。
図2に示すように、ハンガー部10は、ハンガーセンサ12と、リーダライタ(読取手段)40と、を備えている。また、着脱検出手段54と、駆動回路52と、制御手段30と、がユニット本体3(図1)に内蔵されている。
以下、各部について説明する。
[ハンガーセンサ]
ハンガーセンサ12は、ハンガー部10のインスツルメント20が装着される部位に設けられている。ハンガーセンサ12は、ハンガー部10のホルダ11毎に、インスツルメント20の脱着を検知するものである。この例では、1番〜5番のホルダ11に応じて、1番〜5番のハンガーセンサ12が設けられている。ハンガーセンサ12は、例えば反射型又は透過型の光センサからなる。ハンガーセンサ12が例えば反射型の光センサである場合、ホルダ11内で照射する光の光路がインスツルメント20に遮られてインスツルメント20からの反射光を受光したときに、インスツルメント20の存在を検知し、受光しないときにインスツルメント20がハンガー部10から持ち出されたことを検知する。
また、ハンガーセンサ12が透過型の光センサである場合、ホルダ11内で照射される光を受光したときに、インスツルメント20がハンガー部10から持ち出されたことを検知し、ホルダ11内で照射する光の光路がインスツルメント20に遮られて受光しなくなったときにインスツルメント20の存在を検知する。なお、ハンガーセンサ12は、磁気センサで構成してもよいし、接触型センサで構成してもよい。
[リーダライタ]
リーダライタ(読取手段)40は、無線タグTが予め取り付けられたインスツルメント20がハンガー部10に収納された状態で無線タグTから識別情報等の情報を読み取る。本実施形態では、リーダライタ40は無線タグTに所定の情報を書き込む。リーダライタ40は、RFID(Radio Frequency Identification)リーダライタであるものとする。リーダライタ(センサ本体)40は、このセンサ本体にリード線44で接続されたアンテナ42を備えており、このアンテナ42がハンガー部10に配設されている。これにより、アンテナ42は、ハンガー部10に装着されたインスツルメント20に取り付けられた無線タグTを指向性よく検出し、センサ本体で識別情報を読み取ることができる。
本実施形態では、アンテナ42の監視領域が、全てのホルダ11を含むように設けられている。つまり、アンテナ42は、1つの大きなアンテナであって、全てのホルダ11を覆うような配置でハンガー部10に内蔵されている。
また、本実施形態では、メイン電源投入時に加え、ハンガーセンサ12によりインスツルメント20の脱着を検知する毎に、リーダライタ40のアンテナ42が無線タグTと通信を行い、リーダライタ40に無線タグTから情報を読み取らせることとした。
[着脱検出手段]
着脱検出手段54は、インスツルメント20のハンガー部10からの持ち出し及びハンガー部10への掛け止めを検出し、早く引き出された(持ち出された)ものを優先に1つのインスツルメント20のみ駆動させるように駆動回路52を制御するものである。この着脱検出手段54は、一般的な歯科用ユニットに設けられている。着脱検出手段54は、ハンガーセンサ12からの信号に応じてインスツルメント20の着脱を検出する検出回路を備えると共に、最初に取り上げたインスツルメント20に対応する検出情報のみをラッチするラッチ回路等の電気回路を備えている。
着脱検出手段54は、各ハンガーセンサ12の情報から、ハンガー部10のどのホルダ11から持ち出されたインスツルメント20が術者によって実際に使用されているかを識別することが可能である。この着脱検出手段54は、インスツルメント20の着脱を検出すると、リーダライタ40を起動させる信号をリーダライタ40に出力する。なお、本実施形態では、ハンガー部10のどのホルダ11からインスツルメント20が取り出されたのかを特定するために、着脱検出手段54は、インスツルメント20の着脱を読取履歴検出手段32に通知することとした。
[駆動回路]
駆動回路52は、インスツルメント20を駆動するための公知の手段であり、電気回路や切換バルブ等を含んでいる。駆動回路52は、電力供給回路(マイクロモータ作動電力、照明用電力、加温用電力)、エア回路(タービン駆動用の加圧空気、霧生成用のチップエア)、水供給回路等を備えている。
例えば、水供給回路は、複数のインスツルメント20に共通の回路であり、使用中の1つのインスツルメント20にだけ接続される。ここでは、説明を簡単にするために、インスツルメント20を個別に駆動する駆動回路をまとめて駆動回路52と表記した。駆動回路52は、ハンガー部10から持ち出されたインスツルメント20を駆動する駆動指示が入力されることで動作する。この駆動指示はスイッチ53によって駆動回路52に入力される。スイッチ53は、複数のインスツルメント20に共通のスイッチであり、例えば足で押して操作するフットスイッチである。駆動回路52は、外部の駆動源51と接続されている。図2では、駆動源51は、電源、空気源、水道源等をまとめて模式的に示している。
[インスツルメント]
インスツルメント20は、例えばハンドピース21と接続部22とを備えている。接続部22には、ホース23が連結され、ホース23は、駆動回路52を介して駆動源51に接続されている。ハンドピース21は、接続部22に対して着脱自在であり、無線タグTが取り付けられている。なお、インスツルメントの種類によっては、ハンドピース21がホース23に連結されていて着脱できないものもある。
[無線タグ]
無線タグTは、リーダライタ40との間で非接触通信によって情報の読み取りや書き込みが可能である。無線タグTは、例えばRFIDタグである。無線タグTには、少なくとも無線タグTに備わる固有ID(識別情報)が予め書き込まれている。この識別情報は、無線タグTが取り付けられたインスツルメント20を識別するための識別情報として用いてもよい。このような無線タグTとしては、1cmm以下の小型のものや医療用途向け等各種製品が市販されているが、数mm程度の小型のタグを用いることが好ましい。例えば市販品には、その固有IDを記憶するための記憶容量(例えば16バイト)と、リードライト可能な記憶容量(例えば112バイト)とが確保されている。
[制御手段]
制御手段30は、識別情報蓄積手段31と、読取履歴検出手段32と、識別情報特定手段33と、使用情報生成手段34と、を備えている。なお、この制御手段30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えている。
[識別情報蓄積手段]
識別情報蓄積手段31は、リーダライタ40で読み取ったハンガー部10内の全ての無線タグTの識別情報を、読取履歴毎にデータベースに蓄積するものであり、例えば一般的なメモリ等で構成される。識別情報蓄積手段31の記憶構造の一例を図3に模式的に示す。図3の例では、最古の読取履歴のデータベースDBを最も左に配置して時刻順に読取履歴のデータベースDBを配列している。
この例では、ハンガー部10に何も収納されていないときに、例えば1番のホルダ11に1本目のインスツルメント20が装着された時刻であるTIME1に、その1本目のインスツルメント20に取り付けられた無線タグTから読み取られた識別情報(以下、単にIDという)は「001」である。また、ハンガー部10のホルダ11に、ID=001である無線タグTが取り付けられたインスツルメント20が収納されている状態で、続いて2本目のインスツルメント20が装着された時刻であるTIME2には、2本目のインスツルメント20に取り付けられた無線タグTから読み取られたIDである「002」が「001」と共に蓄積される。
同様に、3本目のインスツルメント20が装着された時刻であるTIME3には、新たに読み取られたIDである「003」が追加蓄積され、4本目のインスツルメント20が装着された時刻であるTIME4には、新たに読み取られたIDである「004」が追加蓄積される。また、ハンガー部10から、ID=003の無線タグTが取り付けられたインスツルメント20が持ち出された時刻であるTIME5には、そのことを反映した読取履歴のデータベースDBを蓄積する。
なお、識別情報蓄積手段31は、例えば新しいDBを所定数だけ残して古いものから削除するなどの削除処理を実行するようにしてもよい。また、リーダライタ40によって、無線タグTから識別情報以外に書き込まれている情報を読み出した場合、識別情報蓄積手段31に蓄積してもよい。
[読取履歴検出手段]
読取履歴検出手段32は、インスツルメント20を駆動する駆動指示が入力されると、識別情報蓄積手段31を参照し、全ての無線タグTの識別情報について、最新の読取履歴と、ハンガー部10から持ち出されたインスツルメント20がハンガー部10から持ち出される前の読取履歴とを検出する。
本実施形態では、前記したように、ハンガーセンサ12によりインスツルメント20の脱着を検知する毎に、リーダライタ40に無線タグTから情報を読み取らせることとしている。よって、ハンガー部10からインスツルメント20が持ち出されたときに、リーダライタ40は、その時点でハンガー部10に装着されている全てのインスツルメント20に取り付けられた無線タグTからIDを読み取る。このときに読み取った全てのIDが、そのインスツルメント20を駆動する駆動指示が入力されたときの最新の読取履歴となる。
また、インスツルメント20がハンガー部10から持ち出される前の読取履歴とは、最新の読取履歴に含まれている全てのIDに加えて他のIDも含まれている読取履歴である。よって、読取履歴検出手段32は、例えば、識別情報蓄積手段31に蓄積されている読取履歴を最新のものから過去に遡る順序でソートして、最新の読取履歴と比べてIDの個数が例えば1つだけ多い時点における読取履歴を探索することで、インスツルメント20がハンガー部10から持ち出される前の読取履歴を検出することができる。
具体的には、図3の例では、ハンガー部10に4本のインスツルメント20が装着された時刻(TIME4)に、全てのインスツルメント20に取り付けられた無線タグTからそれぞれ読み取られたIDは、001、002、003、004である。この読取履歴におけるIDの個数は4個である。この前提で、ID=003のインスツルメント20がハンガー部10から持ち出された時刻(TIME5)に読み取られたIDは、001、002、004である。これが、最新の読取履歴であって、含まれるIDの個数は3個である。よって、この場合、インスツルメント20を駆動する駆動指示が入力されると、読取履歴検出手段32は、持ち出された時刻(TIME5)における読取履歴と、IDの個数が4個であった時刻(TIME4)における読取履歴とを検出する。読取履歴検出手段32は、検出した2つの読取履歴を識別情報特定手段33に出力する。
なお、本実施形態では、駆動指示の入力の有無に関わらず、読取履歴検出手段32は、着脱検出手段54からインスツルメント20の着脱の通知を受けると、読取履歴を検出することとした。よって、インスツルメント20の交換時にも、ハンガー部10から取り出されたインスツルメント20に取り付けられた無線タグTのIDを特定することが可能である。
[識別情報特定手段]
識別情報特定手段33は、読取履歴検出手段32で検出された2つの読取履歴の差分を判定し、差分を駆動指示がなされたインスツルメント20に取り付けられた無線タグTの識別情報(ID)として特定する。具体的には、図3の例では、識別情報特定手段33は、持ち出された時刻(TIME5)における読取履歴と、IDの個数が4個であった時刻(TIME4)における読取履歴との差分としてID=003を特定する。これにより、ID=003の無線タグTが取り付けられたインスツルメント20が、ハンガー部10から持ち出されて駆動されたことが特定される。つまり、識別情報特定手段33は、リーダライタ40で読み取った情報により、ハンガー部10から持ち出されて駆動中のインスツルメント20の識別情報を特定することができる。識別情報特定手段33は、駆動されたインスツルメント20に取り付けられた無線タグTの識別情報(ID)を使用情報生成手段34に出力する。
[使用情報生成手段]
使用情報生成手段34は、識別情報特定手段33によって特定された識別情報(ID)で識別される無線タグTが取り付けられたインスツルメント20が使用されたことを特定する使用情報を生成する。
使用情報は、例えば、無線タグTが取り付けられたインスツルメント20を使用した年月日、使用時間帯、使用日数等を含む。
本実施形態では、使用情報生成手段34は、インスツルメント20を駆動する駆動回路90から、識別情報特定手段33によって特定されたIDで識別される無線タグTが取り付けられたインスツルメント20の駆動情報を抽出し、抽出した駆動情報により当該インスツルメント20の累計使用時間を生成することとした。ここで、インスツルメントの累計使用時間とは、インスツルメントの駆動時間のことである。通常、術者は、スイッチ53のON/OFFを切り替えながらインスツルメント20を使用する。スイッチ53のON/OFF時間情報のうち、術者がスイッチ53を押してインスツルメント20が実際に駆動している時間(ON時間)を累計した時間が、累計使用時間である。
例えばインスツルメント20がエアタービンハンドピースである場合、抽出した駆動情報から、術者がハンドピース21を持っているときの圧縮空気のON/OFF時間情報が得られる。具体的には、タービンの羽根(インペラ)が例えば3分間回っていたという情報が累計使用時間として得られる。同様に、切削バーや患部に注水している時間などが得られる。
本実施形態では、リーダライタ40は、使用情報が生成されたインスツルメントに取り付けられている無線タグTに、当該使用情報を書き込むこととした。このために、例えば、リーダライタ40は、無線タグTからIDを読み取ったときに使用情報生成手段34にIDを通知することで使用情報をリクエストすることとした。そして、使用情報生成手段34は、リクエストにより受け付けたIDと同じIDに対して使用情報が既に生成されているか判別し、該当する使用情報が存在すればリーダライタ40に通知する。
なお、リーダライタ40の側から使用情報をリクエストする代わりに、使用情報生成手段34が使用情報を生成するたびに、そのIDと共に使用情報をリーダライタ40に通知するようにしてもよい。その場合には、リーダライタ40は、無線タグTから読み取ったIDが、使用情報生成手段34から通知されたIDと同じである場合、通知された使用情報を当該無線タグTに書き込めばよい。
インスツルメント20についてリードライトして管理する情報としては、使用情報のほか、インスツルメントの種類等を表す情報や、使用に伴って必要となるメンテナンス情報等を含む。例えばハンドピースは、メンテナンスのため、オートクレーブ(滅菌)や、回転軸受部分に定期的に行う注油が必要であり、これらのメンテナンス情報も書き込むことができる。また、タービンの羽根(インペラ)はカートリッジスタイルになっているものもあるので、カートリッジについての情報を書き込んでもよい。
ここで、インスツルメントについてリードライトして管理する情報の一例を図4に示す。図4には、無線タグTに書き込む内容として、型番、出荷日、前回使用日、使用日数、注油回数、滅菌回数、使用時間、修理日時、最新(古)データの保存場所、注油日時、滅菌日時、修理回数、タービンカートリッジ交換回数、及び、タービンカートリッジ交換日時を例示した。
なお、図4において、型番とは、インスツルメント自体(種類、機能、型番)を識別する情報の総称のことである。このうち、種類は、例えば、タービン、ハンドピース、シリンジ、スケーラー、その他、のように区分される。また、機能を識別する情報は、インスツルメントの種類によって異なっている。例えば、インスツルメントの種類がタービンであれば、その機能を識別する情報とは、回転数や、先端に照明用のLEDが設けられているか否かといった情報等を含む。
また、これらの情報は無線タグTに書き込まずに、無線タグTのIDのみをリーダライタ40が認識し、ユニット本体3内部の記憶手段や、通信ネットワーク上にあるサーバに記憶して管理してもよい。ユニット本体3内部の記憶手段としては、識別情報蓄積手段31を利用してもよい。
図1に戻って、歯科用インスツルメントハンガー1の構成の説明を続ける。
図1に示すように、ユニット本体3の上のテーブル60には通信手段91が内蔵され、テーブル60の上には情報端末機器92が設けられている。
[通信手段]
通信手段91は、情報端末機器92との間で情報を送受信する。ここで送受信する情報は、無線タグTから得られた情報等である。通信手段91は、制御手段30の制御の下、情報を近距離無線通信で情報端末機器92に伝送する。近距離無線通信規格には、例えばWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)を含む。通信手段91は、情報端末機器92及び通信ネットワークを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。なお、通信手段91は、情報端末機器92を介在させずに、インターネット等の通信ネットワークを介して外部装置との間で情報の送受信を行ってもよい。
[情報端末機器]
情報端末機器92は、インターネット等の通信ネットワークと通信可能な機器である。情報端末機器92には、例えば市販のスマートフォンやタブレット型PCを用いることができる。情報端末機器92は、受信した情報を表示するディスプレイとしても機能する。これにより、情報端末機器92のディスプレイに表示されたメンテナンス情報等をドクターなど歯科医院のスタッフが確認することができる。
[歯科用インスツルメントハンガーの動作]
ここでは、一例として、歯科用インスツルメントハンガー1のメイン電源が投入される前に、予め、ハンガー部10の1番〜4番のホルダ11に合計4本のインスツルメント20が収納されて準備されているものとして説明する。
まず、メイン電源投入時に、リーダライタ40のアンテナ42は、4つのインスツルメント20に取り付けられている無線タグTとの間でそれぞれ通信を行う。そして、リーダライタ40経由で識別情報蓄積手段31が、ハンガー部10に格納されている全てのインスツルメント20に取り付けられている無線タグTの識別情報(ID)をそれぞれ記憶する。これにより、メイン電源投入後の初期状態において、例えば図3において、時刻がTIME4のときの読取履歴と同様なIDがそれぞれ記憶されることになる。
その後、リーダライタ40のアンテナ42は、ハンガーセンサ12に反応があった場合のみ無線タグTとの間で通信を行う。例えば3番のホルダ11からインスツルメント20が持ち出されると、着脱検出手段54は、3番のハンガーセンサ12からの信号に応じて、ID不明のなんらかのインスツルメント20がハンガー部10から持ち出されたことを検出する。そして、着脱検出手段54は、リーダライタ40を起動させる信号をリーダライタ40に出力する。リーダライタ40のアンテナ42は、各ホルダ11に装着されている残りの3本のインスツルメント20に取り付けられている無線タグTとの間でそれぞれ通信を行う。その結果、リーダライタ40で読み取ったIDが識別情報蓄積手段31に新たに追加蓄積される。これにより、例えば図3において、時刻がTIME5のときの読取履歴と同様なIDがそれぞれ記憶されることになる。
よって、この時点における読取履歴の情報と、メイン電源投入時の読取履歴の情報との差分に基づいて、メイン電源投入時と比較して、どのインスツルメント20がハンガー部10から取り出されたのか、そのインスツルメント20に取り付けられている無線タグTのIDを特定することが可能である。ただし、インスツルメント20がハンガー部10から取り出されたとしても、そのインスツルメント20がスイッチ53によって駆動されるとは限らない。例えばインスツルメント20の先端のハンドピース21を交換する場合もある。
なお、メイン電源投入前に、必要とする複数のインスツルメント20が予めハンガー部10に収納されて準備されている場合であっても、ハンドピース21の交換を行うのは、例えば、最高回転数が毎分30万回転のエアタービンハンドピースを準備していたが、実際には毎分40万回転のエアタービンハンドピースを使うことになった場合等が想定される。そして、例えば取り換える必要のあるハンドピース21に取り付けられている無線タグTに「003」のIDが書き込まれていたとき、そのIDは、既にメイン電源投入時にリーダライタ40で読み取っている。しかし、これから差し替えるハンドピース21に取り付けられている無線タグTに「005」のIDが書き込まれていれば、そのIDをリーダライタ40に読み取らせる初期設定が必要である。そこで、交換のために持ち出したインスツルメント20の先端のハンドピース21を着け替えた後、そのインスツルメント20を駆動することなくハンガー部10に装着し、リーダライタ40に、無線タグTから「005」のIDも読み取らせる。
一方、診断、治療又は歯の清掃のためにインスツルメント20を駆動する場合、術者が例えば3番のホルダ11から、IDが「003」である無線タグTが取り付けられているインスツルメント20を持ち出した後、駆動させるためにスイッチ53を押す。これにより、駆動回路52が駆動すると共に、読取履歴検出手段32は、識別情報蓄積手段31を参照し、最新の読取履歴(例えばTIME5のときの読取履歴)と、このインスツルメント20がハンガー部10から持ち出される前の読取履歴(例えばTIME4のときの読取履歴)とを検出し、識別情報特定手段33に出力する。
そして、識別情報特定手段33は、2つの読取履歴の差分から、IDが「003」である無線タグTが取り付けられているハンドピース21が使用されたと判断し、これにより、使用情報生成手段34が、このハンドピース21の使用情報(インスツルメントの使用情報)を生成する。このとき、使用情報生成手段34は、駆動回路52から駆動情報を抽出し、累計使用時間を生成する。
使い終わったインスツルメント20がハンガー部10に戻されると、リーダライタ40のアンテナ42は、ハンガー部10に収納されている全てのインスツルメント20に取り付けられている無線タグTとの間でそれぞれ通信を行う。さらに、リーダライタ40は、例えば3番のホルダ11に収納されたインスツルメント20に取り付けられた無線タグTからID(例えば「003」)を読み取ったときに、そのIDを使用情報生成手段34に通知することで使用情報をリクエストする。そして、使用情報生成手段34は、読み取られたIDに該当する使用情報をリーダライタ40に通知する。そして、リーダライタ40は、通知された使用情報を、該当するIDで識別される無線タグTに書き込む。これにより、次回、リーダライタ40を起動させたときに、アンテナ42が、ハンガー部10に存在する無線タグTとの間でそれぞれ通信を行った際に、例えばIDが「003」である無線タグTから、前回の使用情報等を読み出すことができる。この情報は、通信手段91を介して情報端末機器92のディスプレイに表示させることもできる。
以上説明したように、本実施形態に係る歯科用インスツルメントハンガー1によれば、リーダライタ40に接続されたアンテナ42をハンガー部10に備えている。したがって、アンテナ42は、ハンガー部10のホルダ11にインスツルメント20が収納された状態で、インスツルメント20に取り付けられている無線タグTからIDを読み取ることができる。これにより、リーダライタ40が無線タグTから情報を読み取るのに充分な時間が確保され、誤認識の可能性が低くなる。したがって、使用情報生成手段34は、駆動回路52から抽出した情報によって個別のインスツルメント20の累計使用時間を正確に取得することができる。
また、本実施形態では、インスツルメント20の脱着を検知する毎にリーダライタ40に無線タグTから情報を読み取らせることとしたので、リーダライタ40の省電力化を図ることができる。
また、本実施形態では、アンテナ42の監視領域が全てのホルダ11を含むように1つの大きなアンテナ42を設けているので、製造コストを低減できる。
ただし、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。
(第1実施形態の変形例1)
第1実施形態では、着脱検出手段54が、ハンガーセンサ12からの信号に応じてインスツルメント20の着脱を検出すると、リーダライタ40を起動させる信号をリーダライタ40に出力するものとしたが、リーダライタ40が近傍の無線タグTから識別情報(ID)を定期的に読み取ることとしてもよい。この変形例1では、ハンガーセンサ12及び着脱検出手段54をリーダライタ40の起動のために利用することはしない。よって、ハンガーセンサ12及び着脱検出手段54を備えない構成としている。なお、それ以外の構成は図2と同様なので図面は省略する。
ここで、定期的とは、時刻が予め定められていればよく、同一の時間間隔(1秒ごとなど)でもよいし、異なった時間間隔としてもよい。また、RFID技術によれば、リーダライタのアンテナとICタグとの通信時間は数ms程度であるので、リーダライタ40が、1秒間に数回、数十回あるいは数百回も読み出しをすることができる。つまり、この変形例1は、リーダライタ40が、概ね1秒以下の時間間隔で定期的に読み出しをするので、インスツルメント20を脱着する毎に無線タグTから情報を読み取らせる手法と比べると、通常の意味で始終、情報を読み取る手法であると言える。
また、この変形例1では、読取履歴検出手段32は、インスツルメント20を駆動する駆動指示の入力時に限らず、所定頻度で定期的に識別情報蓄積手段31を参照し、全ての無線タグTの識別情報について、最新の読取履歴を検出することとした。読取履歴検出手段32が識別情報蓄積手段31を参照する頻度は、リーダライタ40による無線タグTの読み出し頻度以上、例えば1秒毎であるものとする。なお、上限は、ハンガー部10からインスツルメント20が持ち出されたことが分かるような時間間隔であればよい。具体的には、リーダライタ40が例えば0.5秒毎に無線タグTを読み出し、識別情報蓄積手段31が読取履歴を蓄積しながら、読取履歴検出手段32が例えば1秒毎に識別情報蓄積手段31を参照するようにしてもよい。
この変形例1では、メイン電源投入時から、定期的に、アンテナ42は近傍に無線タグTが検出できた場合、無線タグTと通信を行い、リーダライタ40経由で識別情報蓄積手段31が、ハンガー部10に格納されている全てのインスツルメント20に取り付けられた無線タグTの識別情報(ID)をそれぞれ記憶する。図3の例では、インスツルメント20がハンガー部10の外に持ち出される前には、ハンガー部10に4本のインスツルメント20が装着された時刻(TIME4)と同じ読取履歴のデータベースを例えば0.5秒毎に蓄積することになる。
その後、ハンガー部10からインスツルメント20が外に持ち出されると、そのインスツルメント20に取り付けられている無線タグTはアンテナ42の監視領域から離れる。図3の例では、インスツルメント20がハンガー部10の外に持ち出されると、ハンガー部10に3本のインスツルメント20が装着された時刻(TIME5)と同じ読取履歴のデータベースを例えば0.5秒毎に蓄積することになる。
なお、識別情報蓄積手段31に大量の読取履歴が蓄積されていったとしても、読取履歴検出手段32が定期的に識別情報蓄積手段31を参照していれば、図3の例における時刻TIME4のときの読取履歴から、時刻TIME5のときの読取履歴へと変化するときの差分を容易に特定することができる。具体的には、読取履歴検出手段32が例えば1秒毎に識別情報蓄積手段31を参照していれば、実質的に、インスツルメント20がハンガー部10から持ち出された瞬間を判別することができるので、読取履歴検出手段32は、アンテナ42の監視領域から離れた無線タグT、つまり、識別情報蓄積手段31のデータベースから消失したIDを容易に検出することができる。
なお、スイッチ53が押された場合の動作は、第1実施形態と同様である。変形例1では、ハンガーセンサ12及び着脱検出手段54の構成を省略することができるので、製造コストを低減できる。
(第1実施形態の変形例2)
第1実施形態の変形例1において、さらに、ホルダ11に収納されたインスツルメント20に取り付けられた無線タグTの位置を検出する位置検出センサを備えることとしてもよい。位置検出センサは、無線タグTと通信を行うことで無線タグTの位置を検出するタイプであればよく、例えば市販されている小型アンテナ等を利用できる。なお、位置検出センサは、アンテナ42とは別に設けられている。
変形例2では、複数個の位置検出センサが用意され、ハンガー部10において、予め定められた位置にそれぞれ設けられる。位置検出センサの個数は、全てのホルダ11の個数(例えば5個)よりも少ない個数(例えば4個)であっても構わない。位置検出センサが配設されるそれぞれの位置と、位置検出センサから得られる無線タグTの位置情報を、予めリーダライタ40側でキャリブレーションしておくことにより、ハンガー部10において、どの無線タグTがどの場所に置かれているかを認識することができる。したがって、この変形例2によれば、複数の位置検出センサで検出する情報と、リーダライタ40が無線タグTから読み取る情報とを共に用いることで、ハンガー部10において何番のホルダ11に、どのIDの無線タグTが取り付けられたインスツルメント20が格納されているかを把握することができる。
(第2実施形態)
図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る歯科用インスツルメントハンガー1Bについて説明する。以下、第1実施形態に係る歯科用インスツルメントハンガー1と同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。歯科用インスツルメントハンガー1Bは、リーダライタ40に接続された複数のアンテナ42をハンガー部10Bの複数のホルダ11それぞれに備えている。つまり、1番のホルダ11には1番のアンテナ42が設けられ、2番のホルダ11には2番のアンテナ42が設けられている。これら複数の小型のアンテナ42は、ハンガー部10Bに内蔵されている。
本実施形態では、ホルダ11毎のハンガーセンサ12及びアンテナ42によって、ハンガー部10のどのホルダ11からインスツルメント20が取り出されたのかを特定することが可能なので、着脱検出手段54は、インスツルメント20の着脱を読取履歴検出手段32に通知しないこととした。
歯科用インスツルメントハンガー1Bの動作を、予め、ハンガー部10Bの1番〜4番のホルダ11に合計4本のインスツルメント20が収納されて準備されているものとして説明する。メイン電源投入時の動作に続いて、第1実施形態と同様に、リーダライタ40のアンテナ42は、ハンガーセンサ12に反応があった場合のみ無線タグTとの間で通信を行う。ただし、複数のアンテナ42を備えるので、反応があったハンガーセンサ12が設置されたホルダ11の近傍のアンテナ42が無線タグTとの間で通信を行う。
例えば、3番のホルダ11からインスツルメント20が持ち出されると、着脱検出手段54は、3番のハンガーセンサ12からの信号に応じて、リーダライタ40を起動させる信号をリーダライタ40に出力する。このとき、3番のアンテナ42は近傍に無線タグTを検出できないが、他の1,2,4番の各アンテナ42は近傍の無線タグTをそれぞれ検出できる。その結果、ハンガー部10Bにおいて例えば3個の無線タグTからリーダライタ40で読み取ったIDがそれぞれ識別情報蓄積手段31に新たに追加蓄積される。これにより、例えば図3において、TIME5の読取履歴と同様なIDがそれぞれ記憶される。なお、スイッチ53が押された場合の動作は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態によれば、アンテナ42と無線タグTとの通信距離が短くて済むので、出力の小さいHF帯のアンテナを用いることができる。また、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様にリーダライタ40の省電力化を図ることができる。
(第2実施形態の変形例1)
第2実施形態においても、リーダライタ40のそれぞれのアンテナ42が近傍の無線タグTから識別情報(ID)を定期的に読み取るように変形してもよい。この変形例1では、ハンガーセンサ12及び着脱検出手段54を備えない構成としている。また、読取履歴検出手段32は、インスツルメント20を駆動する駆動指示の入力時に限らず、所定頻度で定期的に識別情報蓄積手段31を参照し、全てのインスツルメント20に取り付けられている無線タグTの識別情報について、最新の読取履歴を検出する。なお、それ以外の構成は図5と同様なので図面は省略する。
また、この変形例1では、例えば3番のホルダ11からインスツルメント20がハンガー部10の外に持ち出されると、そのインスツルメント20に取り付けられている無線タグTは3番のアンテナ42の監視領域から離れる。これにより、離れた無線タグTのIDは、識別情報蓄積手段31のデータベースから消失してしまうが、他のホルダ11の近傍のアンテナ42は、監視領域内で近傍の無線タグTをそれぞれ検出し続けることができる。よって、3番のアンテナ42の監視領域から離れた無線タグT、つまり、識別情報蓄積手段31のデータベースから消失したIDは、識別情報特定手段33によって容易に検出することができる。なお、スイッチ53が押された場合の動作は、第1実施形態と同様である。この変形例1は、ハンガーセンサ12及び着脱検出手段54の構成を省略することができるので、製造コストを低減できる。
(第2実施形態の変形例2)
第2実施形態の変形例1において、インスツルメント20に無線タグTと共に第2の無線タグT2を取り付けて両方のタグをリーダライタ40で読み取らせるように構成してもよい。ここでは、一例として、ハンドピース21に無線タグT(以下、便宜的に第1の無線タグTと呼称する)を取り付けると共に、接続部22に第2の無線タグT2を取り付けることとした。なお、第2の無線タグT2は、ホース23において接続部22に近い側の端部に取り付けるようにしてもよい。
第2の無線タグT2は、第1の無線タグTと同様に例えばRFIDタグであり、少なくとも第2の無線タグT2に備わる固有ID(識別情報)が予め書き込まれている。この識別情報は、第2の無線タグT2が取り付けられた接続部22を識別するための識別情報として用いてもよい。ここでは、それぞれのインスツルメント20の接続部22及びホース23は、ハンガー部10Bにおいて予め定められたホルダ位置に収納されるものとして使用されることとした。つまり、予め1番のホルダ11に収納されるものとして決定された接続部22及びホース23は、2番のホルダ11や3番のホルダ11等には収納しないように使用する。要するに、第2の無線タグT2の識別情報は、ハンガー部10のホルダ11を識別する識別情報(例えば1番、2番、…、5番)と一対一で対応付けられている。なお、第2の無線タグT2に、例えば1番、2番、…、5番といったホルダの識別情報を書き込んでおいてもよい。
リーダライタ40のアンテナ42は、ハンガー部10Bにおいてハンドピース21と接続部22とが結合されているときには、ホルダ11に装着されているハンドピース21に取り付けられた第1の無線タグTから識別情報を読み取ると共に、接続部22に取り付けられた第2の無線タグT2から識別情報を読み取る。
また、アンテナ42は、ハンガー部10Bにおいて接続部22がハンドピース21から取り外されてホース23と共にホルダ11に掛け止めされているときには、接続部22に取り付けられた第2の無線タグT2から識別情報を読み取る。
ホルダ11毎のアンテナ42は、第2の無線タグT2から識別情報を読み取ることができる場合、監視している該当するホルダ11に、第2の無線タグT2が取り付けられた接続部22がホース23と共に掛け止めされている、という情報を取得する。一方、第2の無線タグT2から識別情報を読み取ることができない場合、該当するホルダ11には接続部22がホース23と共に掛け止めされていない、という情報を取得する。つまり、第2の無線タグT2を利用する場合、ホルダ11毎のアンテナ42は、ホルダ11毎にインスツルメント20の脱着を検知するハンガーセンサ12の機能を代用することができる。
この変形例2によれば、第2実施形態の変形例1のようにハンガーセンサ12の構成を省略しているときに、インスツルメント20のハンドピース21を装着しない状態で接続部22及びホース23をホルダ11に掛け止めする使用方法であっても、ハンガーセンサ12の機能を代用することができる。
(その他の変形例)
前記各実施形態では、ハンガー部10、10Bに、アンテナ42を設置するものとして説明したが、アンテナ42の代わりにリーダライタ40をハンガー部10に設置するようにしてもよい。また、ハンガー部10に複数のリーダライタ40を設置するようにしてもよい。
また、スイッチ53が押されたとき、すなわち、インスツルメント20を駆動するための駆動指示が入力されたときに、リーダライタ40に無線タグTから情報を読み取らせて識別情報蓄積手段31に蓄積するようにしてもよい。このように構成した場合、読取履歴検出手段32は、スイッチ53をONしたときに連動して蓄積された読取履歴を、最新の読取履歴として検出する。なお、持ち出されたインスツルメント20を駆動/停止するためにスイッチ53のON/OFFを切り替えて使用していても、スイッチ切替時の毎回のONのときに検出される最新の読取履歴は同じものとなる。また、ハンガー部10から持ち出されたインスツルメント20がハンガー部10から持ち出される前の読取履歴を検出する手法については、この場合も前記した手法と同様である。
また、通信手段91は、図2に示すように、通信ネットワークNWを介して情報処理装置100との間で、使用情報生成手段34で生成された使用情報の送受信を行うようにしてもよい。図2において、通信ネットワークNWは、例えば、有線LANによる有線通信ネットワーク、無線LANやBluetooth(登録商標)等の通信ネットワーク、インターネット等のネットワークを含んで模式的に示している。
情報処理装置100は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ(PC)や、タブレット型PC等の携帯型の端末機器等で構成される。情報処理装置100は、レセプトコンピュータや、ネットワーク通信可能な歯科治療用設備であってもよい。情報処理装置100は、例えば、歯科用インスツルメントハンガー1が設置された診療室や歯科医院内の他の部屋、インスツルメント等の製造メーカ、インスツルメント等の発注や修理を受け付けるコールセンタ、あるいはクラウド上に設置される。
このように構成することにより、歯科用インスツルメントハンガー1が通信ネットワークNWによって、例えばコールセンタやクラウド上の情報処理装置100に接続し、使用情報生成手段34で生成された使用情報等を送受信することで、インスツルメント20のメンテナンス管理や部品の自動的な発注等も行うことができる。
前記各実施形態では、インスツルメント20においてハンドピース21の本体の表面に無線タグTを取り付ける形態を図示したが、無線タグTを取り付ける部位はこれに限定されるものではない。例えばエアタービン、マイクロモータ、スケーラー等のハンドピース21に着脱自在に装着される切削又は研磨用の工具に無線タグを取り付けてもよい。
ここで、切削又は研磨用の工具とは、ハンドピースの装備品であって、具体的には(1)エアタービンやマイクロモータに装着して歯牙や修復物を切削したり研磨したりする歯科用バー(bur)、(2)根管拡大用モータに接続して根管を拡大したり根管壁を平滑にするリーマー(reamer)やファイル(file)、(3)スケーラーに装着し超音波振動により歯石や歯垢を除去するチップ(tip)等を含む。
ハンドピース21に装着された工具の一例を図6に示す。図6には、例えばエアタービンのハンドピース21の本体と一体化したヘッドにおいて患部に対向させて使用する側を模式的に示している。工具20Bは、一例として、切削用の工具(歯科用バー)であるものとした。工具20Bの基端側には、無線タグが取り付けられている。工具20Bに取り付けられた無線タグを、以下では便宜的に第3の無線タグT3と呼ぶ。第3の無線タグT3は、第1の無線タグTと同様に例えばRFIDタグであり、少なくとも第3の無線タグT3に備わる固有ID(識別情報)が予め書き込まれている。この識別情報は、第3の無線タグT3が取り付けられた工具20Bを識別するための識別情報として用いてもよい。第3の無線タグT3は、第1の無線タグTと同様の目的のため、すなわち取り付けられた工具20Bの使用情報を生成するために用いられる。
このように工具20Bに第3の無線タグT3を予め取り付けておくことで、歯科用インスツルメントハンガー1は、ハンガー部10内のリーダライタ40又はアンテナ42によって、第3の無線タグT3から識別情報(ID)を読み取ることができる。これにより、工具20Bに対しても、ハンドピース21と同様に、寿命、部品交換時期、日常のメンテナンスを管理するための情報を容易に把握することができる。また、歯科用インスツルメントハンガー1が通信ネットワークNWによって、例えばコールセンタやクラウド上の情報処理装置100に接続し、工具20Bの使用情報等を送受信することで、工具20Bの自動的な発注等も行うことができる。なお、第3の無線タグT3は、第1の無線タグT、第2の無線タグT2と併用してもよい。
さらに、無線タグを取り付ける部位は、工具20B以外に、カートリッジ式の歯科用タービンのヘッド内に収納されるカートリッジであってもよい。図7は、カートリッジ式のエアタービンのハンドピース21Cの本体と一体化したヘッドの分解斜視図を模式的に示している。カートリッジ20Cは、従来公知であって歯科治療において普及している。カートリッジ20Cは、回転駆動される切削又は研磨用の工具を装着可能にした回転軸の周囲に羽根を設け圧縮空気によって回転可能にした構造をハウジングに収めたものである。
カートリッジ20Cは、ハンドピース21Cのヘッド内に着脱可能に収納されると共に、蓋体24により施蓋される。このカートリッジ20Cは交換可能で、交換時には例えば業者がカートリッジ内部のエア回路の清掃を行ったり、カートリッジの構成部品であるOリングやベアリングの交換等のメンテナンスを行う。カートリッジ20Cは、略円筒状の外観を呈しており、その外周面の所定位置に無線タグが取り付けられている。カートリッジ20Cに取り付けられた無線タグを、以下では便宜的に第4の無線タグT4と呼ぶ。第4の無線タグT4は、第1の無線タグTと同様に例えばRFIDタグであり、少なくとも第4の無線タグT4に備わる固有ID(識別情報)が予め書き込まれている。この識別情報は、第4の無線タグT4が取り付けられたカートリッジ20Cを識別するための識別情報として用いてもよい。第4の無線タグT4は、第1の無線タグTと同様の目的のため、すなわち取り付けられたカートリッジ20Cの使用情報を生成するために用いられる。
このようにカートリッジ20Cに第4の無線タグT4を予め取り付けておくことで、歯科用インスツルメントハンガー1は、ハンガー部10内のリーダライタ40又はアンテナ42によって、第4の無線タグT4から識別情報(ID)を読み取ることができる。これにより、カートリッジ20Cに対しても、ハンドピース同様に、寿命、部品交換時期、日常のメンテナンスを管理するための情報を容易に把握することができる。また、歯科用インスツルメントハンガー1が通信ネットワークNWによって、例えばコールセンタやクラウド上の情報処理装置100に接続し、カートリッジ20Cの使用情報等を送受信することで、カートリッジ20Cの交換時期を知らせたり、カートリッジ20Cの自動的な発注等を行ったりすることができる。なお、第4の無線タグT4は、第1の無線タグT、第2の無線タグT2、第3の無線タグT3と併用してもよい。
なお、1つのインスツルメント20に対して複数の無線タグを併用する場合、ハンガー部10に掛け止めされた1つのインスツルメントに取り付けられた複数の無線タグから識別情報が同時にリーダライタ40によって読み取られ、各無線タグに対応した使用情報が個別に生成されることになる。また、複数(例えば2つ)の無線タグを併用した場合、読取履歴検出手段32は、識別情報蓄積手段31に蓄積されている読取履歴を最新のものから過去に遡る順序でソートしたときに、最新の読取履歴と比べてIDの個数が、併用した無線タグの個数(例えば2個)だけ多い時点における読取履歴を探索するようにすればよい。
1,1B 歯科用インスツルメントハンガー
10,10B ハンガー部
11 ホルダ
12 ハンガーセンサ
20 インスツルメント
20B 切削又は研磨用の工具
20C カートリッジ
21 ハンドピース
21C 歯科用タービンハンドピース
22 接続部
23 ホース
31 識別情報蓄積手段
32 読取履歴検出手段
33 識別情報特定手段
34 使用情報生成手段
40 リーダライタ(読取手段)
42 アンテナ
52 駆動回路
91 通信手段
100 情報処理装置
NW 通信ネットワーク
T 無線タグ
T2 第2の無線タグ
T3 第3の無線タグ
T4 第4の無線タグ

Claims (14)

  1. 歯科用の複数のインスツルメントを脱着自在に収納するハンガー部と、
    本体又は本体に接続されたアンテナが前記ハンガー部に設置され、無線タグが予め取り付けられたインスツルメントが前記ハンガー部に収納された状態で当該無線タグから識別情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取った前記ハンガー部内の全ての無線タグの識別情報を読み取り履歴毎にデータベースに蓄積する識別情報蓄積手段と、
    前記ハンガー部から持ち出されたインスツルメントを駆動する駆動指示が外部から入力されると、前記識別情報蓄積手段を参照し、前記全ての無線タグの識別情報について、最新の読み取り履歴と、前記ハンガー部から持ち出されたインスツルメントが前記ハンガー部から持ち出される前の読取履歴とを検出する読取履歴検出手段と、
    前記読取履歴検出手段で検出された2つの読取履歴の差分を判定し、差分を前記駆動指示がなされたインスツルメントに取り付けられた無線タグの識別情報として特定する識別情報特定手段と、
    前記特定された識別情報で識別される無線タグが取り付けられたインスツルメントが使用されたことを特定する使用情報を生成する使用情報生成手段と、
    を備えることを特徴とする歯科用インスツルメントハンガー。
  2. 前記使用情報生成手段は、インスツルメントを駆動する駆動回路から、前記特定された識別情報で識別される無線タグが取り付けられたインスツルメントの駆動情報を抽出し、抽出した駆動情報により当該インスツルメントの累計使用時間を生成する、請求項1に記載された歯科用インスツルメントハンガー。
  3. 前記ハンガー部は、
    前記複数のインスツルメントを個別に収納する複数のホルダと、
    前記ホルダ毎に、インスツルメントの脱着を検知するハンガーセンサと、を有し、
    前記ハンガーセンサにより前記インスツルメントの脱着を検知する毎に、前記読取手段に前記無線タグから識別情報を読み取らせる、請求項1又は請求項2に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  4. 前記ハンガー部は、前記複数のインスツルメントを個別に収納する複数のホルダを有し、
    前記読取手段は、前記ホルダに装着されているインスツルメントに取り付けられた無線タグから識別情報を定期的に読み取る、請求項1又は請求項2に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  5. 前記読取手段のアンテナの監視領域は、全ての前記ホルダを含むように設けられている、請求項3に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  6. 前記読取手段のアンテナの監視領域は、全ての前記ホルダを含むように設けられている、請求項4に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  7. 前記複数のホルダに収納されたインスツルメントに取り付けられた無線タグの位置を検出する位置検出センサを備える、請求項6に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  8. 前記複数のホルダそれぞれに、前記読取手段又はそのアンテナが設けられている、請求項3に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  9. 前記複数のホルダそれぞれに、前記読取手段又はそのアンテナが設けられている、請求項4に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  10. 前記読取手段又はそのアンテナは、
    前記ホルダに装着されている前記インスツルメントを構成するハンドピースに取り付けられた無線タグから識別情報を読み取ると共に、前記ハンドピースに接続部を介して接続されるホースの端部又は前記接続部に取り付けられた第2の無線タグから識別情報を読み取る、請求項9に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  11. 前記読取手段又はそのアンテナは、
    前記ハンガー部に収納された前記インスツルメントを構成するハンドピースに着脱自在に装着される切削又は研磨用の工具に取り付けられた無線タグから識別情報を読み取る、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  12. 前記読取手段又はそのアンテナは、
    前記ハンガー部に収納された前記インスツルメントを構成する歯科用タービンハンドピースのヘッド内に収納されるカートリッジに取り付けられた無線タグから識別情報を読み取る、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  13. 前記読取手段は、前記使用情報が生成されたインスツルメントに取り付けられている前記無線タグに、当該使用情報を書き込む、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
  14. 通信ネットワークを介して情報処理装置との間で前記使用情報を含む情報の送受信を行う通信手段を備える、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の歯科用インスツルメントハンガー。
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