JP2017213247A - 遊技機用基板ケース及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機用基板ケースに貼り付けられた封印シールに「しわ」や「浮き」が生じにくくする。【解決手段】ベース部材110に設けられたベース側シール貼付部A1とカバー部材120に設けられたカバー側シール貼付部A2とに跨った状態で封印シール200を貼り付けることができるようにした遊技機用基板ケース100において、ベース側シール貼付部A1を形成するフランジ部115を、ベース部材110のベース側壁部112から内側に突出した状態に設けた。【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技機において各種の電子基板を収容するために用いられる遊技機用基板ケースと、この遊技機用基板ケースを備えた遊技機とに関する。
遊技機は、様々な不正行為の対象となりうる。例えば、遊技機の筺体の内部には、メイン制御基板が収容されており、このメイン制御基板には、遊技機を制御するためのプログラムが記録された記憶装置(通常はROM)が実装されているが、この記憶装置を偽造されたもの(いわゆる偽造ROM)に差し替えるという不正行為が知られている。この種の不正行為を防止するため、遊技機の各メーカーは、メイン制御基板等の電子基板をケース(遊技機用基板ケース)内に収容して封止した構造としている。遊技機用基板ケースの具体的な形態は、それに収容される電子基板の種類やその設置箇所等によって様々であるが、電子基板の下面側を覆うベース部材と、電子基板の上面側を覆うカバー部材とを備えたものが一般的である。
ところで、上記のように、ベース部材とカバー部材とを備えた遊技機用基板ケースでは、その外面に封印シールを貼り付けることも行われている。この種の封印シールは、通常、ベース部材とカバー部材との境界部を跨ぐように貼り付けられる(例えば、特許文献1の図2における封印シール700、同文献の図3,4におけるシール貼付部7c、及び、同文献の段落0034を参照。)。これにより、遊技機用基板ケースに貼り付けられた封印シールの状態を目視することによって、遊技機用基板ケースが不正に開けられた(ベース部材からカバー部材が不正に取り外された)ことがあるか否かを識別しやすくし、遊技機用基板ケース内に収容された電子基板への不正なアクセスを容易に発見することが可能になる。
特開2015−083087号公報
しかし、特許文献1の遊技機用基板ケース(同文献の図2,3における制御基板ケース7)では、その輸送時や組付作業時等において、それに貼り付けられた封印シールに「しわ」や「浮き」という状態が発生する虞があり、不正に開けられたことがないにもかかわらず、不正に開けられたことがあると誤認される可能性があった。
というのも、特許文献1の遊技機用基板ケースでは、ベース部材(同文献の図4におけるベース体8)の側壁部(同図における収納側上壁8d)から外方に突出して設けたフランジ部の先端側の上面と、カバー部材(同図におけるカバー体9)の側壁部(同図における収納側上内壁9d)から外方に突出して設けたフランジ部の上面とが、封印シールを貼り付けるためのシール貼付部(同図におけるシール貼付部7c)になっているところ、これらのフランジ部のように、遊技機用基板ケースから外方に突出した部分は、物が当たりやすい箇所であることに加えて、その下側に支えとなるような部分もなく、撓み等の変形が生じやすい箇所にもなっているからである。
この点、特許文献1の遊技機用基板ケースにおいて、ベース部材のフランジ部の下側に支えとなるような支持構造を設けると、フランジ部を変形しにくくすることは可能になるものの、その部分に物が当たりやすいという根本的な問題を解決することができない。また、フランジ部の支持構造を設ける分、遊技機用基板ケースが大型化し、遊技機の筺体内のスペースを効率的に使えなくなるという問題も生じる。遊技機の筺体内には、多数の機器が配されることに加えて、放熱スペースを確保する必要もあるため、遊技機用基板ケースの大型化は、好ましくない。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、それに貼り付けられる封印シールに「しわ」や「浮き」が生じにくくすることのできる遊技機用基板ケースを提供するものである。また、斯様な遊技機用基板ケースを大型化させることなく提供することも本発明の目的である。さらに、この遊技機用基板ケースを備えた遊技機を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
ベース部材と、
ベース部材の前側を覆った状態に組み付けられるカバー部材と、
を備え、
ベース部材に設けられたベース側シール貼付部とカバー部材に設けられたカバー側シール貼付部とに跨った状態で封印シールを貼り付けることができるようにした
遊技機用基板ケースであって、
ベース部材が、
ベース後壁部と、
ベース後壁部の一の側縁から前側に突出する第一のベース側壁部と、
第一のベース側壁部の前部から内側に突出し、その前面がベース側シール貼付部となるフランジ部と、
を有し、
カバー部材が、
その前面における一部の領域がカバー側シール貼付部となるカバー前壁部と、
カバー前壁部の一の側縁から後側に突出する第一のカバー側壁部と、
を有し、
カバー前壁部の前面における、カバー側シール貼付部に隣接する領域に、フランジ嵌合凹部が設けられ、
ベース部材とカバー部材とを組み付けた状態においては、
第一のカバー側壁部が第一のベース側壁部の内面側に沿った状態で配されて、第一のカバー側壁部の後端がベース後壁部の前面に略当接した状態となり、
フランジ部がフランジ嵌合凹部に嵌合されて、フランジ部の後面とフランジ嵌合凹部の前面とが略当接した状態となる
ようにしたことを特徴とする遊技機用基板ケース
を提供することによって解決される。
かかる構成によって、シール貼付部(ベース側シール貼付部及びカバー側シール貼付部)を、遊技機用基板ケースにおける外側に突出しない部分に設けることができる。このため、遊技機用基板ケースの輸送時や組付作業時等において、シール貼付部に物が当たりにくくするだけでなく、上記のように、遊技機用基板ケースの大型化に繋がる支持構造を、遊技機用基板ケースに別途設ける必要もなくなる。また、ベース部材のフランジ部を、カバー部材のフランジ嵌合凹部の前面で支えるだけでなく、カバー部材におけるフランジ嵌合凹部の周辺を、第一のカバー側壁部で支えることも可能になる。さらに、第一のカバー側壁部の外面を、第一のベース側壁部の内面で支えることも可能になり、第一のカバー側壁部を変形しにくくすることも可能になる。このように、遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部の周辺を強固な構造とすることによって、遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部やその周辺に外力が加えられた場合であっても、シール貼付部に撓み等の変形が生じにくくすることが可能になる。したがって、遊技機用基板ケースに貼り付けられる封印シールに「しわ」や「浮き」が生じにくくして、遊技機用基板ケースが不正に開けられたことがないにもかかわらず、不正に開けられたことがあると誤認されないようにすることが可能になる。ここで、「ベース部材の前側」や「カバー前壁部」等の記載における「前」という語句や、「ベース後壁部」や「後側に突出」等の記載における「後」という語句は、各部の相対的位置関係を分かりやすくするために、ベース部材から見てカバー部材が配される側を「前」側とし、カバー部材から見てベース部材が配される側を「後」側として用いたものであり、遊技機用基板ケースの絶対的な配置方向等を限定するものではない。また、本明細書においては、ベース部材やカバー部材を前方から見た場合に、ベース部材やカバー部材の中心に向かう側を「内」側とし、その反対側を「外」側として説明している。
本発明の遊技機用基板ケースにおいては、
フランジ部の後面を、その内端側が外端側よりも前方へ位置するように、傾斜して形成する(図29(a)における傾斜角度θを参照)とともに、
フランジ嵌合凹部の前面を、フランジ部の後面と略同じ角度で傾斜して形成する(図29(a)における傾斜角度φを参照)
ことが好ましい。
かかる構成によって、図29(a)に示すように、ベース部材110とカバー部材120とを組み付ける際に、フランジ部115の後面115aにおける内端(z軸方向負側の端部)とフランジ嵌合凹部127の前面127aにおける外端(z軸方向正側の端部)との間に、クリアランスCを設けることが可能になり、フランジ部115をフランジ嵌合凹部127に嵌合しやすくすることが可能になる。また、図29(b)に示すように、ベース部材110とカバー部材120とを組み付けた状態にあっては、フランジ部115の後面115aとフランジ嵌合凹部127の前面127aとを密着しやすくし、フランジ部115の全体をフランジ嵌合凹部127の前面127aでしっかりと支えることが可能になる。このため、遊技機用基板ケース100におけるシール貼付部Aに、撓み等の変形がさらに生じにくくすることも可能になる。
本発明の遊技機用基板ケースにおいては、
フランジ部における、ベース側シール貼付部の外縁に沿った箇所に、ベース側凸条部を設けるとともに、
カバー前壁部における、カバー側シール貼付部の外縁に沿った箇所に、カバー側凸条部を設ける
ことも好ましい。
かかる構成によって、遊技機用基板ケースに貼り付けられた封印シールの端部を、ベース側凸条部やカバー側凸条部で保護し、封印シールの後面とシール貼付部の前面との間に、カッターナイフの刃等が不正に挿し込まれにくくすることが可能になる。このため、封印シールに破れ等の痕跡を残すことなく、シール貼付部から封印シールが不正に剥がされないようにすることが可能になる。
本発明の遊技機用基板ケースにおいては、
カバー部材の前面に、
第一凹部と、
第一凹部に隣接する領域に設けられ、第一凹部よりも一段低い第二凹部と、
を設け、
第一凹部の前面がカバー側シール貼付部となり、
第二凹部がフランジ嵌合凹部となる
ようにすることも好ましい。
かかる構成によって、ベース側シール貼付部の前面、及び、カバー側シール貼付部の前面を、カバー部材におけるシール貼付部の周辺の前面よりも一段低い箇所に設けることが可能になる。このため、上記のベース側凸条部やカバー側凸条部を、カバー前壁部の前面よりも前方に突出した状態に設けなくても、遊技機用基板ケースに貼り付けられた封印シールの端部を保護することが可能になる。ベース側凸条部やカバー側凸条部を、カバー前壁部の前面よりも前方に突出した状態に設けると、これらの凸条部に物が当たりやすくなり、凸条部が破損したり、凸条部に加えられた外力がシール貼付部に波及する虞があるところ、ベース側凸条部やカバー側凸条部をカバー前壁部の前面よりも前方に突出させないことによって、このような問題が生じないようにすることが可能になる。本構成を採用すれば、ベース側凸条部やカバー側凸条部を設けなくても、封印シールの端部を保護することも可能である。
本発明の遊技機用基板ケースにおいては、
ベース部材が、
ベース下後壁部の前記一の側縁に隣接する他の側縁から前側に突出する第二のベース側壁部を
さらに有し、
カバー部材が、
カバー前壁部の前記一の側縁に隣接する他の側縁から後側に突出する第二のカバー側壁部を
さらに有し、
フランジ部が、第一のベース側壁部と第二のベース側壁部とで形成される隅角部の前部から内側に突出して形成され、
ベース部材とカバー部材とを組み付けた状態においては、
第二のカバー側壁部が第二のベース側壁部の内面側に沿った状態で配されて、第二のカバー側壁部の後端がベース後壁部の前面に略当接した状態となる
ようにする
ことも好ましい。
かかる構成によって、カバー部材におけるフランジ嵌合凹部の周辺を、第一のカバー側壁部だけでなく、第二のカバー側壁部で支えることも可能になる。また、第二のカバー側壁部の外面を、第二のベース側壁部の内面で支えることも可能になり、第一のカバー側壁部だけでなく、第二のカバー側壁部も変形しにくくすることも可能になる。このため、遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部周辺をさらに強固な構造とし、シール貼付部に撓み等の変形がさらに生じにくくすることが可能になる。
回胴式遊技機を前方から見た状態を示した図である。 前扉が開かれた回胴式遊技機を前斜め上方から見た状態を示した図である。 第一実施態様の遊技機用基板ケースを分解した状態を示した前方斜視図である。 第一実施態様の遊技機用基板ケースにおけるカバー部材に電子基板を組み付けている様子を示した後方斜視図である。 第一実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けている様子を示した前方斜視図である。 第一実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。 第一実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した正面図である。 第一実施態様の遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部の周辺を示した断面図である。 第二実施態様の遊技機用基板ケースを分解した状態を示した前方斜視図である。 第二実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。 第二実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した正面図である。 第二実施態様の遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部の周辺を示した断面図である。 第三実施態様の遊技機用基板ケースを分解した状態を示した前方斜視図である。 第三実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。 第三実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した正面図である。 第三実施態様の遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部の周辺を示した断面図である。 第四実施態様の遊技機用基板ケースを分解した状態を示した前方斜視図である。 第四実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。 第四実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した正面図である。 第四実施態様の遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部の周辺を示した断面図である。 第五実施態様の遊技機用基板ケースを分解した状態を示した前方斜視図である。 第五実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。 第五実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した正面図である。 第五実施態様の遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部の周辺を示した断面図である。 第六実施態様の遊技機用基板ケースを分解した状態を示した前方斜視図である。 第六実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。 第六実施態様の遊技機用基板ケースに封印シールを貼り付けた後の状態を示した正面図である。 第六実施態様の遊技機用基板ケースにおけるシール貼付部の周辺を示した断面図である。 フランジ部の後面及びフランジ嵌合凹部の前面を傾斜させた態様の遊技機用基板ケースを、図7におけるX−X面に相当する平面で切断した状態を示した断面図である。
本発明の遊技機用基板ケースの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、説明の便宜上、本発明の遊技機用基板ケースを回胴式遊技機において採用する場合を例に挙げて説明するが、本発明の遊技機用基板ケースは、パチンコ遊技機等の他の遊技機においても採用することができる。
1. 回胴式遊技機
図1は、回胴式遊技機10を前方から見た状態を示した図である。回胴式遊技機10は、図1に示すように、その前面側に、メダルを投入するためのメダル投入口11と、メダルを払い出すためのメダル払出口12と、その外周面に図柄が描かれた3本のリール13,14,15と、映像演出を行うための液晶ディスプレイ16と、照明演出を行うための発光ランプ(図示省略)と、音声演出を行うためのスピ−カー17等を備えたものとなっており、操作部として、1遊技当たりの最大枚数(通常3枚)のメダルをベットするためのマックスベットボタン18と、ベットするメダルを1枚ずつ増加するためのシングルベットボタン19と、リール13,14,15の回転を開始するためのスタートレバー20と、リール13,14,15の回転をそれぞれ停止するための3個のストップボタン21,22,23と、演出を切り替えるためのチャンスボタン24と、クレジットされたメダルを払い戻すための払戻しボタン25等を有するものとなっている。
この回胴式遊技機10は、メダルのクレジット枚数が所定枚数以上となった状態でスタートレバー20が操作されると、役抽選が実行されるとともにリール13,14,15が一斉に回転を開始し、ストップボタン21,22,23がそれぞれ操作されると、操作されたストップボタン21,22,23に対応するリール13,14,15の回転が停止していき、全てのリール13,14,15が停止したときにリール窓10bの有効ライン上に表示される図柄の組み合わせが役抽選で当選した役に対応したものとなっていた場合(入賞した場合)に、その役に応じた枚数のメダルが払い出され、メダルのクレジット枚数が上限値に達しているときには、ホッパーユニット36(図2を参照)から送出されたメダルがメダル払出口12を通じて払い出されるようになっている。メダルのクレジット枚数は、メダルのクレジット枚数が上限値に達していないときに、メダル投入口11にメダルが投入される、又は、入賞によってメダルが払い出されると増加するようになっている。
図2は、前扉10bが開かれた回胴式遊技機10を前斜め上方から見た状態を示した図である。回胴式遊技機10は、図2に示すように、前方が開放された箱状を為す筺体本体10aと、筺体本体10aの前面側に開閉可能な状態で取り付けられた前扉10bとで構成された遊技機筺体の内部に各種の機器が収容されたものとなっている。本実施態様において、遊技機筺体の内部には、メイン制御基板ユニット30、サブ制御基板ユニット31、液晶ユニット32、電源ユニット33、コネクタユニット34、リールユニット35及びホッパーユニット36等が納められている。
メイン制御基板ユニット30は、役抽選や入賞判定等、遊技における基本的な制御を行う電子基板(メイン制御基板)を備えている。サブ制御基板ユニット31は、発光ランプや音声による演出等、遊技における演出に関する制御を行う電子基板(サブ制御基板)を備えている。液晶ユニット32は、液晶ディスプレイ16(図1を参照)に表示される映像による演出に関する制御を行う電子基板(映像基板)を備えている。電源ユニット33は、回胴式遊技機10における各機器に電力を供給する電子基板(電源基板)を備えている。コネクタユニット34は、特定の機器に接続されたケーブルを仲介する電子基板(仲介基板)を備えている。リールユニット35は、リール13,14,15の回転をそれぞれ独立して制御する電子基板(リール制御基板)を備えている。ホッパーユニット36は、メダル投入口11(図1を参照)に投入されたメダルを回収するとともに、制御基板ユニット30からの信号に基づいてメダル払出口12(図1を参照)へメダルを送出する制御を行う電子基板(ホッパー制御基板)を備えている。
これらのユニットに備えられた各種電子基板は、不正アクセスの対象となり得る。例えば、メイン制御基板ユニット30に備えられた電子基板(メイン制御基板)には、回胴式遊技機10における基本的な制御を行うためのプログラムが記録された記憶装置(ROM)が搭載されているところ、この記憶装置を偽造したものに交換することによって、遊技中に特定の操作を行うと必ず大当たりになるようにする等、回胴式遊技機10に不正な改造を試みる者がいる。このため、回胴式遊技機10等の遊技機においては、この種の電子基板を、ケースの内部に収容して封止するとともに、当該ケースの外面には、ケースが開封されたか否かを認識できるようにするための封印シールを貼りつけることが行われている。この点、本実施態様においては、図3に示すような遊技機用基板ケース100の内部に、電子基板を収容することによって、当該電子基板を封止する構造とするとともに、遊技機用基板ケース100の外面に、封印シール200を貼り付けるようにしている。
2.遊技機用基板ケース
本発明の遊技機用基板ケース100について、より具体的に説明する。以下においては、第一実施態様から第六実施態様までの6つの実施態様を例に挙げて、本発明の遊技機用基板ケース100を説明する。しかし、本発明の遊技機用基板ケース100の技術的範囲は、これらの実施態様のものに限定されない。本発明の遊技機用基板ケース100は、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。また、以下においては、説明の便宜上、メイン制御基板ユニット30(図2)の電子基板(メイン制御基板)を封止するものを例に挙げて、本発明の遊技機用基板ケース100を説明する。しかし、本発明の遊技機用基板ケース100は、メイン制御基板以外の電子基板を封止する場合にも好適に採用することができる。例えば、サブ制御基板ユニット31の電子基板(サブ制御基板)を封止する場合や、液晶ユニット32の電子基板(映像基板)を封止する場合等にも、本発明の遊技機用基板ケース100を採用することができる。
2.1 第一実施態様の遊技機用基板ケース
まず、第一実施態様の遊技機用基板ケース100について説明する。図3は、第一実施態様の遊技機用基板ケース100を分解した状態を示した前方斜視図である。図4は、第一実施態様の遊技機用基板ケース100におけるカバー部材120に電子基板300を組み付けている様子を示した後方斜視図である。図5は、第一実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けている様子を示した前方斜視図である。図6は、第一実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。図7は、第一実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した正面図である。図8は、第一実施態様の遊技機用基板ケース100におけるシール貼付部Aの周辺を示した断面図であり、図8(a)は、図7におけるX−X断面を、図8(b)は、図7におけるZ−Z断面を、図8(c)は、図7におけるZ−Z断面を、それぞれ示している。
第一実施態様の遊技機用基板ケース100は、図3に示すように、ベース部材110と、ベース部材110の前側(y軸方向負側)を覆った状態に組み付けられるカバー部材120とで構成されている。本実施態様において、カバー部材120は、ベース部材110の下側(z軸方向負側)から上向き(z軸方向正側)にスライドさせることによって、ベース部材110に組み付けるようになっている。ただし、ベース部材110に対してカバー部材120を組み付ける方向は、これに限定されない。例えば、ベース部材110に対してカバー部材120を下向きにスライドさせる構造とすることもできるし、右向きや左向きにスライドさせる構造とすることもできる。本実施態様においては、カバー部材120を所定位置までスライドさせると、カバー部材120の上部に設けられた係止部120aが、ベース部材110の上部に設けられた被係止部110aに係止された状態となり、ベース部材110に対してカバー部材120を一旦組み付けると、係止部120aと被係止部110aとの係合を解除するか、係止部120aや被係止部110aを破壊等しない限りは、ベース部材110からカバー部材120を取り外すことができないようになっている。ベース部材110に組み付けられたカバー部材120は、ベース部材110に設けられたネジ挿通孔110bに対して、ベース部材110の後面側からネジ401を挿通し、そのネジ401の先端をカバー部材120の後面側に設けられたネジ螺合部120b(図4)に螺合させることによって、ベース部材110に固定することができるようになっている。
この遊技機用基板ケース100の内部には、メイン制御基板等、封止対象の電子基板が収容される。電子基板は、遊技機用基板ケース100におけるベース部材110とカバー部材120のうち、いずれに固定してもよいが、本実施態様においては、カバー部材120に固定するようにしている。具体的には、図4に示すように、電子基板300に設けられたネジ挿通孔300cに対して、電子基板300の後側(y軸方向正側)からネジ402を挿通し、そのネジ402の先端を、カバー部材120の後面側に設けられたネジ螺合部120cに螺合させることによって、電子基板300をカバー部材120の後面側に組み付けるようにしている。電子基板300の前面側には、図示省略のCPUやROM等の各種電子部品が実装されている。このように、電子基板300をカバー部材120に予め固定しておくことによって、電子基板300の前面側に実装された電子部品をカバー部材120で保護し、カバー部材120をベース部材110に組み付ける際に、電子基板300の前面側に実装された電子部品がベース部材110等の他の部材に干渉しないようにすることが可能となっている。電子基板300における、カバー部材120のネジ螺合部120bに前後方向に重なる位置には、ネジ401(図3)を挿通するためのネジ挿通孔300bが設けられている。
図3に示すように、ベース部材110には、ベース側シール貼付部Aが設けられるとともに、カバー部材120には、カバー側シール貼付部Aが設けられている。ベース側シール貼付部Aとカバー側シール貼付部Aは、図5に示すように、ベース部材110に対してカバー部材120を組み付けた際に、互いに組み合わさり、1つのシール貼付部Aを形成するようになっている。このシール貼付部Aには、図6に示すように、封印シール200が貼り付けられる。封印シール200は、ベース側シール貼付部Aとカバー側シール貼付部Aとに跨った状態で貼り付けられる。このため、ベース部材110からカバー部材120を取り外そうとすると、シール貼付部Aがベース側シール貼付部Aとカバー側シール貼付部Aとに分離し、それに貼り付けられた封印シール200が破断するようになっている。したがって、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200の状態を視認することによって、遊技機用基板ケース100が開かれたことがあるか否かの履歴を確認することができるようになっている。
封印シール200としては、各種のシールを用いることができるが、シール貼付部Aから剥がそうとすると、破れ等が生じて綺麗に剥がせないタイプのシールを好適に用いることができる。封印シール200のオモテ面(粘着面とは反対側の面)には、「開封厳禁」等のメッセージや、遊技機用基板ケース100に収容する電子基板の基板番号等の数字や、マーク等を表してもよい。封印シール200の形状としては、矩形が一般的であるが、他の形状を採用することもできる。他の形状としては、矩形以外の四角形(菱形等)や、三角形や、これら以外の多角形や、円形や楕円形や、これらを組み合わせた形状が例示される。以下においては、説明の便宜上、矩形の封印シール200を用いる場合を例に挙げて、遊技機用基板ケース100の説明をする。しかし、以下で述べる構成は、矩形以外の封印シール200を用いる場合であっても、シール貼付部Aの形状や、遊技機用基板ケース100におけるシール貼付部Aの周辺部の形状を、封印シール200の形状に合わせて適宜変更することで採用することができる。
遊技機用基板ケース100(ベース部材110及びカバー部材120)は、通常、樹脂の射出成形品とされる。遊技機用基板ケース100の成形に用いる樹脂は、透光性(視認性)を有さないものであってもよいが、透光性を有するもの(透明なものを含む。)であると好ましい。透光性を有する樹脂としては、ポリカーボネートや、アクリルや、ABS樹脂や、PET樹脂や、ポリスチレン等が例示される。これにより、遊技機用基板ケース100の外側からその内側を視認することが可能となり、万が一、電子基板300に不正な改造が施された場合であっても、その痕跡を発見しやすくすることが可能になる。また、透光性を有する樹脂は、塑性変形による白化部分が目立ちやすいところ、透光性を有する樹脂で遊技機用基板ケース100を形成することによって、遊技機用基板ケース100が無理矢理こじ開けられたような場合に、その際に遊技機用基板ケース100に生ずる白化部分を視認しやすくし、遊技機用基板ケース100が不正に開けられたことを発見しやすくすることも可能になる。
以下、遊技機用基板ケース100を構成するベース部材110及びカバー部材120のそれぞれについて、より詳しく説明する。
2.1.1 ベース部材
ベース部材110は、封止対象である電子基板300(図4)の後側を覆うための部材となっている。ベース部材110は、カバー部材120とともに電子基板300を封止でき、且つ、後述するベース後壁部111と第一のベース側壁部112とフランジ部115とを有するのであれば、その具体的な形態を特に限定されない。本実施態様においては、図3に示すように、ベース部材110を、前面視矩形状を為すベース後壁部111と、ベース後壁部111の上縁から前側に突出して設けられた第一のベース側壁部112と、ベース後壁部111の右縁(ベース後壁部111を前方から見たときに右側となる縁部)から前側に突出して設けられた第二のベース側壁部113と、ベース後壁部111の左縁(ベース後壁部111を前方から見たときに左側となる縁部)から前側に突出して設けられた第三のベース側壁部114とで構成している。ベース側壁部112,113,114のうち、隣り合うベース側壁部は、互いに分離した状態に設けてもよいが、本実施態様においては、ベース部材110の剛性を高めるために、隣り合うベース側壁部を繋げた状態に設けている。第二のベース側壁部113と第三のベース側壁部114には、図7に示すように、固定部110cを設けている。この固定部110cは、遊技機用基板ケース100を遊技機の筺体等に固定するための部分となっている。
ベース部材110の寸法は、遊技機用基板ケース100に収容する電子基板300の種類等によっても異なり、特に限定されない。しかし、ベース部材110を前方から見た場合の一辺の長さ(x軸方向の幅又はz軸方向の幅)は、通常、50〜700mm程度であり、多くの場合、100〜500mm程度である。また、ベース部材110の前後厚(z軸方向の幅)は、通常、10〜100mm程度であり、多くの場合、30〜80mm程度である。
第一のベース側壁部112の前縁中央部には、当該前縁から内側(ベース部材110の中心に向う側。本実施態様においては下側。)に突出した状態でフランジ部115が設けられている。このフランジ部115の前面は、上述したベース側シール貼付部Aとして使用される部分となっている。フランジ部115の寸法や形状は、ベース側シール貼付部Aを確保できるのであれば、特に限定されない。本実施態様において、フランジ部115は、前面視略矩形を為す板状に形成されており、フランジ部115における前面側の略全体が、ベース側シール貼付部Aとなるようになっている。このベース側シール貼付部Aには、矩形状を為す封印シール200のうち、その上側の略半分が貼り付けられるようになっている。フランジ部115の具体的な寸法は、封印シール200やカバー側シール貼付部Aの寸法等によっても異なり、特に限定されないが、その横幅(第一のベース側壁部112の前縁に沿った方向の幅)が、通常、10〜200mm程度、好ましくは、50〜150mm程度とされ、その縦幅(内側への突出量)が、通常、10〜100mm程度、好ましくは、20〜50mm程度とされる。
フランジ部115における、ベース側シール貼付部Aの外縁に沿った箇所のうち、カバー側シール貼付部Aに接続する1辺(本実施態様においては下縁)を除いた3辺(本実施態様においては上縁、右縁及び左縁)に沿った箇所には、ベース側凸条部116が設けられている。このベース側凸条部116は、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200の後面(シール面)側にカッターナイフの刃等が挿し込まれないようにするために、封印シール200の端部を保護するためのものとなっている。ベース側凸条部116の突出高さ(ベース側シール貼付部Aからの突出高さ)は、特に限定されないが、通常、1〜7mm程度とされ、好ましくは、3〜5mm程度とされる。
ベース部材110における、ベース後壁部111や、ベース側壁部112,113,114や、フランジ部115の厚さは、ベース部材110を成形する材料の種類等によっても異なり、特に限定されない。しかし、ベース部材110の各部(特に、フランジ部115や、ベース後壁部111や、第一のベース側壁部112)は、後述するように、シール貼付部Aの周辺部の剛性を高めるように機能するところ、これらの部分を薄くしすぎると、そのような機能が発揮されにくくなる虞がある。このため、ベース部材110における各部の厚さは、通常、1mm以上とされる。ベース部材110における各部の厚さは、1.5mm以上であると好ましく、2mm以上であるとより好ましい。一方、ベース部材110における各部の厚さに特に上限はないが、ベース部材110における各部を厚くしすぎると、ベース部材110の成形に用いる材料の使用量が増大してコスト高になるだけでなく、ベース部材110の重量が嵩むようになる。このため、ベース部材110における各部の厚さは、通常、10mm以下とされる。ベース部材110における各部の厚さは、7mm以下であると好ましく、5mm以下であるとより好ましい。
2.1.2 カバー部材
カバー部材120は、封止対象である電子基板300(図4)の前側を覆うための部材となっている。カバー部材120は、ベース部材110とともに電子基板300を封止でき、且つ、後述するカバー前壁部121と第一のカバー側壁部122とを有するのであれば、その具体的な形態を特に限定されない。本実施態様においては、図4に示すように、カバー部材120を、前面視矩形状を為すカバー前壁部121と、カバー前壁部121の上縁から後側に突出して設けられた第一のカバー側壁部122と、カバー前壁部121の右縁(カバー前壁部121を前方から見たときに右側となる縁部)から後側に突出して設けられた第二のカバー側壁部123と、カバー前壁部121の左縁(カバー前壁部121を前方から見たときに左側となる縁部)から後側に突出して設けられた第三のカバー側壁部124と、カバー前壁部121の下縁から後側に突出して設けられた第四のカバー側壁部125とで構成している。カバー側壁部122,123,124,125のうち、隣り合うカバー側壁部は、互いに分離した状態に設けてもよいが、本実施態様においては、カバー部材120の剛性を高めるために、隣り合うカバー側壁部を繋げた状態に設けている。
図7に示すように、ベース部材110に対してカバー部材120を組み付けた際には、第一のカバー側壁部122の外面が第一のベース側壁部112の内面に沿った状態となり、第二のカバー側壁部123の外面が第二のベース側壁部113の内面に沿った状態となり、第三のカバー側壁部124の外面が第三のベース側壁部114の内面に沿った状態となるとともに、第一のカバー側壁部122、第二のカバー側壁部123及び第三のカバー側壁部124のそれぞれの後端面が、ベース後壁部111(図3)の前面に当接するか略当接した状態となるように、カバー側壁部122,123,124,125の寸法及び配置が設定されている。
図3に示すように、カバー前壁部121の前面における、ベース側シール貼付部Aに隣接する領域(ベース部材110に対してカバー部材120を組み付けた際にベース側シール貼付部Aに隣接する領域)には、カバー側シール貼付部Aが設けられている。本実施態様においては、カバー前壁部121の上縁中央部から内側(カバー部材120の中心に向う側。本実施態様においては下側。)に所定間隔を隔てた矩形状の領域が、カバー側シール貼付部Aとなっている。このカバー側シール貼付部Aには、矩形状を為す封印シール200のうち、その下側の略半分が貼り付けられるようになっている。カバー側シール貼付部Aの具体的な寸法は、封印シール200やベース側シール貼付部Aの寸法等によっても異なり、特に限定されないが、通常、上述したフランジ部115と同程度とされる。
カバー前壁部121における、カバー側シール貼付部Aの外縁に沿った箇所のうち、ベース側シール貼付部Aに接続する1辺(本実施態様においては上縁)を除いた3辺(本実施態様においては下縁、右縁及び左縁)に沿った箇所には、カバー側凸条部126が設けられている。このカバー側凸条部126は、上述したベース側凸条部116と同様、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200の後面(シール面)側にカッターナイフの刃等が挿し込まれないようにするために、封印シール200の端部を保護するためのものとなっている。本実施態様においては、カバー側凸条部126がベース側凸条部116に組み合わさることによって、図6に示すように、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200の全周部が保護されるようになっている。カバー側凸条部126の突出高さ(カバー側シール貼付部Aからの突出高さ)は、通常、上述したベース側凸条部116の突出高さと同程度とされる。
図3に示すように、カバー前壁部121の前面における、カバー側シール貼付部Aの上側に隣接する矩形状の領域(ベース部材110に対してカバー部材120を組付けた際にフランジ部115と前後方向に重なる矩形状の領域)には、フランジ嵌合凹部127が設けられている。このフランジ嵌合凹部127は、ベース部材110におけるフランジ部115を嵌合するための部分となっている。このフランジ嵌合凹部127にフランジ部115を嵌合させることで、ベース部材110に対してカバー部材120を組み付けた際に、ベース側シール貼付部Aとカバー側シール貼付部Aとの間に前後方向の段差が形成されないようにする(ベース側シール貼付部Aとカバー側シール貼付部Aとが面一となるようにする)ことが可能となっている。本実施態様において、フランジ嵌合凹部127の前面視形状は、フランジ部115の前面視形状と略同一とされ、フランジ嵌合凹部127の深さ(カバー前壁部121の前面からの深さ)は、フランジ部115の厚さ(前後方向での厚さ)と略同一となっている。
カバー部材120における、カバー前壁部121や、カバー側壁部122,123,124,125の厚さは、カバー部材120を成形する材料の種類等によっても異なり、特に限定されない。しかし、カバー部材120の各部(特に、カバー前壁部121や、第一のカバー側壁部122)は、後述するように、シール貼付部Aの周辺部の剛性を高めるように機能するところ、これらの部分を薄くしすぎると、そのような機能が発揮されにくくなる虞がある。このため、カバー部材120における各部の厚さは、通常、1mm以上とされる。カバー部材120における各部の厚さは、1.5mm以上であると好ましく、2mm以上であるとより好ましい。一方、カバー部材120における各部の厚さに特に上限はないが、カバー部材120における各部を厚くしすぎると、ベース部材110における各部を厚くした場合と同様の問題が生ずる。このため、カバー部材120における各部の厚さは、通常、10mm以下とされる。カバー部材120における各部の厚さは、7mm以下であると好ましく、5mm以下であるとより好ましい。
2.1.3 効果
以上で述べた第一実施態様の遊技機用基板ケース100は、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200に、「しわ」や「浮き」等が生じにくくして、遊技機用基板ケース100が不正に開けられたことがないにもかかわらず、不正に開けられたことがあると誤認されないようにすることが可能なものとなっている。
というのも、遊技機用基板ケース100の輸送時や組付作業時等において、シール貼付部Aに物が当たると、シール貼付部Aに撓み等の変形が生じ、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200に「しわ」や「浮き」等が生じる虞があるところ、第一実施態様の遊技機用基板ケース100では、図5に示すように、シール貼付部Aが、遊技機用基板ケース100における各側壁部(ベース側壁部112,113,114や、カバー側壁部125等)よりも外側に突出しない部分(各側壁部よりも内側に入り込んだ部分)に設けられており、シール貼付部Aに物が当たりにくい構造となっているからである。
また、第一実施態様の遊技機用基板ケース100では、遊技機用基板ケース100におけるシール貼付部Aの周辺部の剛性が高くなっているため、この点においても、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200に「しわ」や「浮き」等が生じにくい構造となっている。すなわち、遊技機用基板ケース100におけるシール貼付部Aやその周辺部に物が当たる等して外力が加えられた場合であっても、図8(a),(b)に示すように、ベース部材110のフランジ部115の後面115aが、カバー部材120のフランジ嵌合凹部127の前面127aで支えられるようになっている。加えて、図8(a)に示すように、第一のカバー側壁部122の後端面122bが、ベース後壁部111の前面111aで支えられるとともに、第一のカバー側壁部122の外面122aが、第一のベース側壁部112の内面112aで支えられるようになっている。
2.2 第二実施態様の遊技機用基板ケース
続いて、第二実施態様の遊技機用基板ケース100について説明する。図9は、第二実施態様の遊技機用基板ケース100を分解した状態を示した前方斜視図である。図10は、第二実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。図11は、第二実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した正面図である。図12は、第二実施態様の遊技機用基板ケース200におけるシール貼付部Aの周辺を示した断面図であり、図12(a)は、図11におけるX−X断面を、図12(b)は、図11におけるZ−Z断面を、図12(c)は、図11におけるZ−Z断面を、それぞれ示している。
上述した第一実施態様の遊技機用基板ケース100では、図8に示すように、シール貼付部Aの前面(シール貼付面)を、カバー前壁部121の前面と同じ高さ(y軸方向での高さが同じ)になるように配しており、ベース側凸条部116の前端面とカバー側凸条部126の前端面とが、カバー前壁部121の前面よりも前方(y軸方向負側)に突き出るようになっていた。このため、第一実施態様の遊技機用基板ケース100では、ベース側凸条部116やカバー側凸条部126を起点として遊技機用基板ケース100が破損等する可能性が排除しきれなかった。
これに対し、第二実施態様の遊技機用基板ケース100では、図12に示すように、シール貼付部Aの前面(シール貼付面)が、カバー前壁部121の前面よりも低い位置(y軸方向正側の位置)となるようにしている。すなわち、第二実施態様の遊技機用基板ケース100では、図9に示すように、カバー部材120のカバー前壁部121の前面に、第一凹部120dと第二凹部120eとを隣接して設けており、第一凹部120dの内底面(前向面)がカバー側シール貼付部Aとなり、第二凹部120eがフランジ嵌合部127となるようにしている。第一凹部120dの内底面は、カバー前壁部121の前面よりも低い位置(y軸方向正側)となっており、第二凹部120eの内底面(前向面)は、第一凹部120dの内底面よりもさらに一段低い位置(y軸方向正側)となっている。第一凹部120dと第二凹部120eとの段差(第一凹部120dの内底面から第二凹部120eの内底面までの深さ)は、フランジ部115の板厚と略同一となっている。また、第一凹部120dの深さ(カバー前壁部121の前面から第一凹部120dの内底面までの深さ)は、特に限定されないが、通常、1〜7mm程度とされ、好ましくは、3〜5mm程度とされる。
このため、第二実施態様の遊技機用基板ケース100では、第一実施態様の遊技機用基板ケース100のようにベース側凸条部116やカバー側凸条部126をカバー前壁部121の前面から前方に突出した状態に設けなくても、第一凹部120dや第二凹部120eの壁面によって、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200の端部を保護することが可能となっている。すなわち、第二実施態様の遊技機用基板ケース100では、第一実施態様の遊技機用基板ケース100では懸念された、ベース側凸条部116やカバー側凸条部126を起点とする遊技機用基板ケース100の破損等を、防ぐことが可能となっている。そもそも、第二実施態様の遊技機用基板ケース100では、カバー側凸条部(図3の符号126を参照)自体が設けられていない。一方、第二実施態様の遊技機用基板ケース100でも、ベース側凸条部116は設けられている。しかし、このベース側凸条部116は、封印シール200の端部を保護するためのものというよりも、フランジ部115の剛性を維持するためのものであるため、フランジ部115の剛性を確保できるのであれば、ベース側凸条部116を省略することも可能である。
第二実施態様の遊技機用基板ケース100について特に言及しない構成については、上述した第一実施態様の遊技機用基板ケース100と略同様であるため、当該構成についての詳しい説明を割愛する。
2.3 第三実施態様の遊技機用基板ケース
続いて、第三実施態様の遊技機用基板ケース100について説明する。図13は、第三実施態様の遊技機用基板ケース100を分解した状態を示した前方斜視図である。図14は、第三実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。図15は、第三実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した正面図である。図16は、第三実施態様の遊技機用基板ケース200におけるシール貼付部Aの周辺を示した断面図であり、図16(a)は、図15におけるX−X断面を、図16(b)は、図15におけるZ−Z断面を、図16(c)は、図15におけるZ−Z断面を、それぞれ示している。
上述した第一実施態様の遊技機用基板ケース100(図3〜8)や第二実施態様の遊技機用基板ケース100(図9〜12)においては、ベース側シール貼付部Aを形成するフランジ部115が、第一のベース側壁部112の前縁中央部から内側に突出した状態で設けられていた。このため、第一実施態様や第二実施態様の遊技機用基板ケース100では、上記「2.1.3 効果」の欄で述べたように、フランジ部115の後面115aがフランジ嵌合凹部127の前面127aで支えられ、第一のカバー側壁部122の後端面122bがベース後壁部111の前面111aで支えられ、第一のカバー側壁部122の外面122aが第一のベース側壁部112の内面112aで支えられることによって、シール貼付部A(フランジ部115)の周辺部の剛性を高めることができるようになっていた。逆に言うと、第一実施態様や第二実施態様の遊技機用基板ケース100では、第一のカバー側壁部122以外のカバー側壁部や、第一のベース側壁部112以外のベース側壁部を、シール貼付部A(フランジ部115)の周辺部の剛性の向上に寄与させにくい構造となっていた。
これに対し、第三実施態様の遊技機用基板ケース100においては、図13〜15に示すように、ベース側シール貼付部Aを形成するフランジ部115が、第一のベース側壁部112と第二のベース側壁部113とで形成される隅角部の前部から内側に突出して設けられており、フランジ嵌合凹部127やカバー側シール貼付部Aも、それに対応した箇所(カバー部材120のカバー前壁部121における、第一のカバー側壁部122と第二のカバー側壁部123とで形成される隅角部の近傍)に設けられている。このため、第三実施態様の遊技機用基板ケース100では、第一のカバー側壁部122以外のカバー側壁部(第二のカバー側壁部123)や、第一のベース側壁部112以外のベース側壁部(第二のベース側壁部113)も、シール貼付部A(フランジ部115)の周辺部の剛性の向上に寄与させることができるようになっている。具体的には、図16(a)に示すように、フランジ部115の後面115aをフランジ嵌合凹部127の前面127aで支え、第一のカバー側壁部122の後端面122bをベース後壁部111の前面111aで支え、第一のカバー側壁部122の外面122aを第一のベース側壁部112の内面112aで支えるだけでなく、図16(b),(c)に示すように、第二のカバー側壁部123の後端面123bをベース後壁部111の前面111aで支え、第二のカバー側壁部123の外面123aを第二のベース側壁部113の内面1123で支えることも可能となっている。したがって、第三実施態様の遊技機用基板ケース100では、第一実施態様や第二実施態様の遊技機用基板ケース100よりも、シール貼付部Aの周辺をさらに強固な構造とし、シール貼付部Aに撓み等の変形がさらに生じにくくすることが可能となっている。
第三実施態様の遊技機用基板ケース100について特に言及しない構成については、上述した他の実施態様の遊技機用基板ケース100と略同様であるため、当該構成についての詳しい説明を割愛する。
2.4 第四実施態様の遊技機用基板ケース
続いて、第四実施態様の遊技機用基板ケース100について説明する。図17は、第四実施態様の遊技機用基板ケース100を分解した状態を示した前方斜視図である。図18は、第四実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。図19は、第四実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した正面図である。図20は、第四実施態様の遊技機用基板ケース200におけるシール貼付部Aの周辺を示した断面図であり、図20(a)は、図19におけるX−X断面を、図20(b)は、図19におけるZ−Z断面を、図20(c)は、図19におけるZ−Z断面を、それぞれ示している。
第四実施態様の遊技機用基板ケース100は、第二実施態様の遊技機用基板ケース100と第三実施態様の遊技機用基板ケース100とにおける良い点を組み合わせたものである。すなわち、第四実施態様の遊技機用基板ケース100は、図17〜20に示すように、ベース側シール貼付部Aを形成するフランジ部115が、第一のベース側壁部112と第二のベース側壁部113とで形成される隅角部の前部から内側に突出して設けられており、フランジ嵌合凹部127やカバー側シール貼付部Aも、それに対応した箇所(カバー部材120のカバー前壁部121における、第一のカバー側壁部122と第二のカバー側壁部123とで形成される隅角部の近傍)に設けられたものとなっている。この点(フランジ部115等の配置箇所)においては、上述した第三実施態様の遊技機用基板ケース100(図13〜16)と同様である。
ただし、上述した第三実施態様の遊技機用基板ケース100では、図13,16に示すように、シール貼付部Aの前面(シール貼付面)が、カバー前壁部121の前面と同じ高さ(y軸方向での高さが同じ)になるように配されており、ベース側凸条部116の前端面とカバー側凸条部126の前端面とが、カバー前壁部121の前面よりも前方(y軸方向負側)に突き出るようになっていたのに対し、第四実施態様の遊技機用基板ケース100では、図17,20に示すように、シール貼付部Aの前面(シール貼付面)が、カバー前壁部121の前面よりも低い位置(y軸方向正側の位置)となるようにしている。すなわち、第四実施態様の遊技機用基板ケース100では、上述した第二実施態様の遊技機用基板ケース100と同様、カバー部材120のカバー前壁部121の前面に、第一凹部120dと第二凹部120eとを隣接して設けており、第一凹部120dの内底面(前向面)がカバー側シール貼付部Aとなり、第二凹部120eがフランジ嵌合部127となるようにしている。このため、第四実施態様の遊技機用基板ケース100では、第三実施態様の遊技機用基板ケース100のようにベース側凸条部116やカバー側凸条部126をカバー前壁部121の前面から前方に突出した状態に設けなくても、第一凹部120dや第二凹部120eの壁面によって、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シール200の端部を保護することが可能となっている。
第四実施態様の遊技機用基板ケース100について特に言及しない構成については、上述した他の実施態様の遊技機用基板ケース100と略同様であるため、当該構成についての詳しい説明を割愛する。
2.5 第五実施態様の遊技機用基板ケース
続いて、第五実施態様の遊技機用基板ケース100について説明する。図21は、第五実施態様の遊技機用基板ケース100を分解した状態を示した前方斜視図である。図22は、第五実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。図23は、第五実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した正面図である。図24は、第五実施態様の遊技機用基板ケース200におけるシール貼付部Aの周辺を示した断面図であり、図24(a)は、図23におけるX−X断面を、図24(b)は、図23におけるZ−Z断面を、図24(c)は、図23におけるZ−Z断面を、それぞれ示している。
上述した第三実施態様の遊技機用基板ケース100(図13〜16)や第四実施態様の遊技機用基板ケース100(図17〜20)において、ベース側シール貼付部Aを形成するフランジ部115が、第一のベース側壁部112と第二のベース側壁部113とで形成される隅角部に設けられていることについては、既に述べた通りであるが、第三実施態様や第四実施態様の遊技機用基板ケース100では、フランジ部115が、第一のベース側壁部112と第二のベース側壁部113との双方に接続した状態となっていた。
これに対し、第五実施態様の遊技機用基板ケース100では、図21〜23に示すように、ベース側シール貼付部Aを形成するフランジ部115が、第一のベース側壁部112と第二のベース側壁部113とで形成される隅角部に設けられていることや、フランジ部115が、第一のベース側壁部112に接続されていることについては、第三実施態様や第四実施態様の遊技機用基板ケース100と同様であるが、フランジ部115は、第二のベース側壁部113には接続されていない。換言すると、第五実施態様の遊技機用基板ケース100では、図21に示すように、フランジ部115と第二のベース側壁部113との間に、僅かな隙間110fを設けている。この隙間110fは、ベース部材110に対してカバー部材120を組み付けた際には、図24(b)に示すように、カバー部材120の突出部120fで埋められる。この突出部120fは、断面「U」字状に湾曲した形態を有しており、強度の高い部分となっている。このため、第五実施態様の遊技機用基板ケース100は、第三実施態様や第四実施態様の遊技機用基板ケース100よりも、カバー部材120における、第一のカバー側壁部122と第二のカバー側壁部123との隅角部周辺の剛性が高く、ベース部材110のフランジ部115を、より変形の生じにくい状態で支持することができるものとなっている。
第五実施態様の遊技機用基板ケース100において、フランジ部115と第二のベース側壁部113との隙間110fの幅W(図24)は、特に限定されないが、狭くしすぎると、隙間110に嵌め込まれる突出部120fの幅も狭くする必要があり、突出部120fの強度を高めにくくなる虞がある。このため、隙間110fの幅Wは、通常、3mm以上とされる。隙間110fの幅Wは、5mm以上であると好ましく、7mm以上であるとより好ましい。一方、隙間110fの幅Wを広くしすぎると、フランジ嵌合凹部127から第二のカバー側壁部123までの距離が遠くなり、第二のカバー側壁部123が、シール貼付部Aの周辺部の剛性の向上に寄与しにくくなる(フランジ部115が、第一のベース側壁部112と第二のベース側壁部113とで形成される隅角部に位置しなくなる)虞がある。このため、隙間110fの幅Wは、通常、30mm以下とされる。隙間110fの幅Wは、25mm以下であると好ましく、20mm以下であるとより好ましい。
第五実施態様の遊技機用基板ケース100について特に言及しない構成については、上述した他の実施態様の遊技機用基板ケース100等と略同様であるため、当該構成についての詳しい説明を割愛する。
2.6 第六実施態様の遊技機用基板ケース
続いて、第六実施態様の遊技機用基板ケース100について説明する。図25は、第六実施態様の遊技機用基板ケース100を分解した状態を示した前方斜視図である。図26は、第六実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した前方斜視図である。図27は、第六実施態様の遊技機用基板ケース100に封印シール200を貼り付けた後の状態を示した正面図である。図28は、第六実施態様の遊技機用基板ケース200におけるシール貼付部Aの周辺を示した断面図であり、図28(a)は、図27におけるX−X断面を、図28(b)は、図27におけるZ−Z断面を、図28(c)は、図27におけるZ−Z断面を、それぞれ示している。
第六実施態様の遊技機用基板ケース100は、第二実施態様の遊技機用基板ケース100と第五実施態様の遊技機用基板ケース100とにおける良い点を組み合わせたものである。すなわち、第六実施態様の遊技機用基板ケース100では、ベース側シール貼付部Aを形成するフランジ部115が、第二のベース側壁部113には接続されない状態(隙間110fを設けた状態)で第一のベース側壁部112と第二のベース側壁部113とで形成される隅角部に設けられている。この点においては、第五実施態様の遊技機用基板ケース100(図21〜24)と同様である。また、第六実施態様の遊技機用基板ケース100では、図25,28に示すように、シール貼付部Aの前面(シール貼付面)が、カバー前壁部121の前面よりも低い位置(y軸方向正側の位置)となるようにしている。この点においては、第二実施態様の遊技機用基板ケース100(図9〜13)と同様である。このため、第六実施態様の遊技機用基板ケース100では、カバー部材120における、第一のカバー側壁部122と第二のカバー側壁部123との隅角部周辺の剛性を高めて、ベース部材110のフランジ部115を、より変形の生じにくい状態で支持することが可能であるだけでなく、第五実施態様の遊技機用基板ケース100では懸念される、ベース側凸条部116やカバー側凸条部126を起点とする遊技機用基板ケース100の破損等を、防ぐことも可能となっている。
第六実施態様の遊技機用基板ケース100について特に言及しない構成については、上述した他の実施態様の遊技機用基板ケース100と略同様であるため、当該構成についての詳しい説明を割愛する。
2.7 その他
ところで、上述した第一実施態様から第六実施態様までの遊技機用基板ケース100では、例えば図8(a)に示されるように、フランジ部115は、その後面115aが第一のベース側壁部112に対して垂直になる(フランジ部115の後面115aがx−z平面と平行になる)ように形成されるとともに、フランジ嵌合凹部127は、その前面127aが第一のカバー側壁部122に対して垂直となる(フランジ嵌合凹部127の前面127aがx−z平面と平行になる)ように形成されていた。しかし、フランジ部115及びフランジ嵌合凹部127は、図29に示すように、その後面115a及び前面127aを傾斜して形成することも好ましい。図9は、フランジ部115の後面115a及びフランジ嵌合凹部127の前面127aを傾斜させた態様の遊技機用基板ケース100を、図7におけるX−X面に相当する平面で切断した状態を示した断面図である。図29(a)は、ベース部材110に対してカバー部材120を上方にスライドさせている様子を、図29(b)は、ベース部材110に対してカバー部材120を組み付けた後の状態を示している。
図29に示した態様の遊技機用基板ケース100では、フランジ部115の後面115aが、その内端側(z軸方向負側の端部)が外端側(z軸方向正側の端部)よりも前方(y軸方向負側)へ位置するように、傾斜角度θで傾斜して形成されており、フランジ嵌合凹部127の前面127aも、フランジ部115の後面115aと同様の傾斜角度φで傾斜して形成されている。このため、図29(a)に示すように、ベース部材110に対してカバー部材120を組み付ける際に、フランジ部115の後面115aにおける内端とフランジ嵌合凹部127の前面127aにおける外端との間に、クリアランスCを設け、フランジ部115をフランジ嵌合凹部127に嵌合しやすくすることが可能となっている。また、図29(b)に示すように、ベース部材110に対してカバー部材120を組み付けた状態にあっては、フランジ部115の後面115aとフランジ嵌合凹部127の前面127aとを密着しやすくし、フランジ部115の後面115aの全体をフランジ嵌合凹部127の前面127aでしっかりと支えることも可能となっている。このため、遊技機用基板ケース100におけるシール貼付部Aに、撓み等の変形がさらに生じにくくすることが可能となっている。
フランジ部115の後面115aやフランジ嵌合凹部127の前面127aを傾斜させる場合、フランジ部115の後面115aの傾斜角度θは、フランジ嵌合凹部127の前面127aの傾斜角度φと同一とされるか、傾斜角度φよりもやや小さくされる。傾斜角度θと傾斜角度φの具体的な値は、特に限定されない。しかし、傾斜角度θや傾斜角度φを小さくしすぎると、上述した効果が奏されにくくなり、フランジ部115の後面115aやフランジ嵌合凹部127の前面127aを傾斜させる意義が低下する。このため、傾斜角度θと傾斜角度φは、通常、1°以上とされる。傾斜角度θと傾斜角度φは、2°以上とすると好ましく、3°以上とするとより好ましい。一方、傾斜角度θや傾斜角度φを大きくしすぎると、シール貼付部Aに貼り付けられた封印シールを、遊技機用基板ケース100の前方から視認しにくくなる。このため、傾斜角度θと傾斜角度φは、通常、60°以下とされる。傾斜角度θと傾斜角度φは、45°以下であると好ましく、30°以下であるとより好ましい。
フランジ部115の後面115aやフランジ嵌合凹部127の前面127aを傾斜させる構成は、上述した第一実施態様から第六実施態様までのいずれの遊技機用基板ケース100においても、好適に採用することができる。
10 回胴式遊技機
10a 筺体本体
10b 前扉
10b リール窓
11 メダル投入口
12 メダル払出口
13 第一リール(リール)
14 第二リール(リール)
15 第三リール(リール)
16 液晶ディスプレイ
17 スピーカー
18 マックスベットボタン
19 シングルベットボタン
20 スタートレバー
21 第一ストップボタン(ストップボタン)
22 第二ストップボタン(ストップボタン)
23 第三ストップボタン(ストップボタン)
24 チャンスボタン
25 払戻しボタン
30 メイン制御基板ユニット
31 サブ制御基板ユニット
32 液晶ユニット
33 電源ユニット
34 コネクタユニット
35 リールユニット
36 ホッパーユニット
100 遊技機用基板ケース
110 ベース部材
110a 被係止部
110b ネジ挿通孔
110c 固定部
110f 隙間
111 ベース後壁部
111a ベース後壁部の前面
112 第一のベース側壁部
112a 第一のベース側壁部の内面
113 第二のベース側壁部
113a 第二のベース側壁部の内面
114 第三のベース側壁部
115 フランジ部
115a フランジ部の後面
116 ベース側凸条部
120 カバー部材
120a 係止部
120b ネジ螺合部
120c ネジ螺合部
120d 第一凹部
120e 第二凹部
120f 突出部
121 カバー前壁部
122 第一のカバー側壁部
122a 第一のカバー側壁部の外面
122b 第一のカバー側壁部の後端面
123 第二のカバー側壁部
123a 第二のカバー側壁部の外面
123b 第二のカバー側壁部の後端面
124 第三のカバー側壁部
125 第四のカバー側壁部
126 カバー側凸条部
127 フランジ嵌合凹部
127a フランジ嵌合凹部の前面
200 封印シール
300 電子基板
300b ネジ挿通孔
300c ネジ挿通孔
401 ネジ
402 ネジ
A シール貼付部
A1 ベース側シール貼付部
A2 カバー側シール貼付部
C フランジ部の後面における内端とフランジ嵌合凹部の前面における外端とのクリアランス
W フランジ部と第二のベース側壁部との隙間の幅
θ フランジ部の後面の傾斜角度
φ フランジ嵌合凹部の前面の傾斜角度
上記課題は、
ベース部材と、
ベース部材の前側を覆った状態に組み付けられるカバー部材と、
を備え、
ベース部材に設けられたベース側シール貼付部とカバー部材に設けられたカバー側シール貼付部とに跨った状態で封印シールを貼り付けることができるようにした
遊技機用基板ケースであって、
ベース部材が、
ベース後壁部と、
ベース後壁部の一の側縁から前側に突出する第一のベース側壁部と、
第一のベース側壁部の前部から内側に突出し、その前面がベース側シール貼付部となるフランジ部と、
を有し、
フランジ部の後面が、その内端側が外端側よりも前方へ位置するように、傾斜して形成(図29(a)における傾斜角度θを参照)されるとともに、
カバー部材が、
その前面における一部の領域がカバー側シール貼付部となるカバー前壁部と、
カバー前壁部の一の側縁から後側に突出する第一のカバー側壁部と、
を有し、
カバー前壁部の前面における、カバー側シール貼付部に隣接する領域に、フランジ嵌合凹部が設けられ、
フランジ嵌合凹部の前面が、フランジ部の後面と略同じ角度で傾斜(図29(a)における傾斜角度φを参照)して形成され、
ベース部材とカバー部材とを組み付けた状態においては、
第一のカバー側壁部が第一のベース側壁部の内面側に沿った状態で配されて、第一のカバー側壁部の後端がベース後壁部の前面に略当接した状態となり、
フランジ部がフランジ嵌合凹部に嵌合されて、フランジ部の後面とフランジ嵌合凹部の前面とが略当接した状態となる
ようにしたことを特徴とする遊技機用基板ケース
を提供することによって解決される。
また、かかる構成によって、図29(a)に示すように、ベース部材110とカバー部材120とを組み付ける際に、フランジ部115の後面115aにおける内端(z軸方向負側の端部)とフランジ嵌合凹部127の前面127aにおける外端(z軸方向正側の端部)との間に、クリアランスCを設けることが可能になり、フランジ部115をフランジ嵌合凹部127に嵌合しやすくすることが可能になる。また、図29(b)に示すように、ベース部材110とカバー部材120とを組み付けた状態にあっては、フランジ部115の後面115aとフランジ嵌合凹部127の前面127aとを密着しやすくし、フランジ部115の全体をフランジ嵌合凹部127の前面127aでしっかりと支えることが可能になる。このため、遊技機用基板ケース100におけるシール貼付部Aに、撓み等の変形がさらに生じにくくすることも可能になる。

Claims (6)

  1. ベース部材と、
    ベース部材の前側を覆った状態に組み付けられるカバー部材と、
    を備え、
    ベース部材に設けられたベース側シール貼付部とカバー部材に設けられたカバー側シール貼付部とに跨った状態で封印シールを貼り付けることができるようにした
    遊技機用基板ケースであって、
    ベース部材が、
    ベース後壁部と、
    ベース後壁部の一の側縁から前側に突出する第一のベース側壁部と、
    第一のベース側壁部の前部から内側に突出し、その前面がベース側シール貼付部となるフランジ部と、
    を有し、
    カバー部材が、
    その前面における一部の領域がカバー側シール貼付部となるカバー前壁部と、
    カバー前壁部の一の側縁から後側に突出する第一のカバー側壁部と、
    を有し、
    カバー前壁部の前面における、カバー側シール貼付部に隣接する領域に、フランジ嵌合凹部が設けられ、
    ベース部材とカバー部材とを組み付けた状態においては、
    第一のカバー側壁部が第一のベース側壁部の内面側に沿った状態で配されて、第一のカバー側壁部の後端がベース後壁部の前面に略当接した状態となり、
    フランジ部がフランジ嵌合凹部に嵌合されて、フランジ部の後面とフランジ嵌合凹部の前面とが略当接した状態となる
    ようにしたことを特徴とする遊技機用基板ケース。
  2. フランジ部の後面が、その内端側が外端側よりも前方へ位置するように、傾斜して形成されるとともに、
    フランジ嵌合凹部の前面が、フランジ部の後面と略同じ角度で傾斜して形成された
    請求項1記載の遊技機用基板ケース。
  3. フランジ部における、ベース側シール貼付部の外縁に沿った箇所に、ベース側凸条部が設けるとともに、
    カバー前壁部における、カバー側シール貼付部の外縁に沿った箇所に、カバー側凸条部が設けられた
    請求項1又は2記載の遊技機用基板ケース。
  4. カバー部材の前面に、
    第一凹部と、
    第一凹部に隣接する領域に設けられ、第一凹部よりも一段低い第二凹部と、
    が設けられ、
    第一凹部の前面がカバー側シール貼付部となり、
    第二凹部がフランジ嵌合凹部となる
    ようにした請求項1又は2記載の遊技機用基板ケース。
  5. ベース部材が、
    ベース後壁部の前記一の側縁に隣接する他の側縁から前側に突出する第二のベース側壁部を
    さらに有し、
    カバー部材が、
    カバー前壁部の前記一の側縁に隣接する他の側縁から後側に突出する第二のカバー側壁部を
    さらに有し、
    フランジ部が、第一のベース側壁部と第二のベース側壁部とで形成される隅角部の前部から内側に突出して形成され、
    ベース部材とカバー部材とを組み付けた状態においては、
    第二のカバー側壁部が第二のベース側壁部の内面側に沿った状態で配されて、第二のカバー側壁部の後端がベース後壁部の前面に略当接した状態となる
    ようにした請求項1〜4いずれか1つに記載の遊技機用基板ケース。
  6. 請求項1〜5いずれか1つに記載の遊技機用基板ケースを備えた遊技機。
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